JPH11347802A - 異形ワークのターニング加工装置 - Google Patents
異形ワークのターニング加工装置Info
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- JPH11347802A JPH11347802A JP16105098A JP16105098A JPH11347802A JP H11347802 A JPH11347802 A JP H11347802A JP 16105098 A JP16105098 A JP 16105098A JP 16105098 A JP16105098 A JP 16105098A JP H11347802 A JPH11347802 A JP H11347802A
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- centrifugal
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 円筒本体部からアーム部とフランジ部が延在
した異形ワークを高速回転させて、遠心力による歪み等
の影響を少なくして円筒本体部内周面（又は外周面）を
真円度良く旋削する。 【解決手段】 異形ワーク１を高速回転させる回転体１
０上に本体クランパー１１と遠心クランパー２１を設置
し、本体クランパー１１で異形ワーク１の円筒本体部２
と一体のフランジ部４を上下方向からクランプして、円
筒本体部２のクランプ歪を軽減させた状態で異形ワーク
１を回転体１０に位置決め固定する。アーム部３の先端
部に遠心クランパー２１を配置して回転体１０と異形ワ
ーク１の回転時に、遠心クランパー２１で発生する遠心
力でアーム部３の遠心力を打ち消すようにして、アーム
部３の遠心力による円筒本体部２の引張り歪を軽減させ
る。
した異形ワークを高速回転させて、遠心力による歪み等
の影響を少なくして円筒本体部内周面（又は外周面）を
真円度良く旋削する。 【解決手段】 異形ワーク１を高速回転させる回転体１
０上に本体クランパー１１と遠心クランパー２１を設置
し、本体クランパー１１で異形ワーク１の円筒本体部２
と一体のフランジ部４を上下方向からクランプして、円
筒本体部２のクランプ歪を軽減させた状態で異形ワーク
１を回転体１０に位置決め固定する。アーム部３の先端
部に遠心クランパー２１を配置して回転体１０と異形ワ
ーク１の回転時に、遠心クランパー２１で発生する遠心
力でアーム部３の遠心力を打ち消すようにして、アーム
部３の遠心力による円筒本体部２の引張り歪を軽減させ
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ナックル
アーム等の円筒本体部を有する異形ワークを回転させて
円筒本体部の内周面又は外周面を真円に旋削するターニ
ング加工装置に関する。
アーム等の円筒本体部を有する異形ワークを回転させて
円筒本体部の内周面又は外周面を真円に旋削するターニ
ング加工装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】異形ワークとしての自動車用ナックルア
ーム等の内径仕上げ加工は、ボーリング加工機でワーク
を固定して行うのが一般的である。しかし、ボーリング
加工機は高価であるため、旋盤による内径仕上げ加工も
行われている。このような旋盤によるターニング加工装
置例を図４及び図５に基づき説明する。同図の異形ワー
ク１（ナックルアーム）はターニング加工される円筒本
体部２と、円筒本体部２の外周の３箇所から半径方向外
方に延在された長さの異なる３本のアーム部３ａ〜３ｃ
と、円筒本体部２の外周に部分的に突設されたフランジ
部４とを有する。複数のアーム部３は、円筒本体部２の
中心点に対して非点対称形を成す。
ーム等の内径仕上げ加工は、ボーリング加工機でワーク
を固定して行うのが一般的である。しかし、ボーリング
加工機は高価であるため、旋盤による内径仕上げ加工も
行われている。このような旋盤によるターニング加工装
置例を図４及び図５に基づき説明する。同図の異形ワー
ク１（ナックルアーム）はターニング加工される円筒本
体部２と、円筒本体部２の外周の３箇所から半径方向外
方に延在された長さの異なる３本のアーム部３ａ〜３ｃ
と、円筒本体部２の外周に部分的に突設されたフランジ
部４とを有する。複数のアーム部３は、円筒本体部２の
中心点に対して非点対称形を成す。
【０００３】異形ワーク１は、略水平な回転体３０上に
アーム支持体３１及びアームクランパー３２によって位
置決め固定されてターニング加工される。回転体３０は
円形のターンテーブルであって、その回転中心線に異形
ワーク１の円筒本体部２の中心線が一致するように、ア
ーム部３を位置決め基準として、アーム支持体３１及び
アームクランパー３２によって異形ワーク１が脱着可能
に設置される。
アーム支持体３１及びアームクランパー３２によって位
置決め固定されてターニング加工される。回転体３０は
円形のターンテーブルであって、その回転中心線に異形
ワーク１の円筒本体部２の中心線が一致するように、ア
ーム部３を位置決め基準として、アーム支持体３１及び
アームクランパー３２によって異形ワーク１が脱着可能
に設置される。
【０００４】アーム支持体３１は、回転体３０上の周辺
部の３箇所に設置され、各アーム支持体３１上に異形ワ
ーク１の３本のアーム３ａ〜３ｃの先端部が位置決め載
置される。アームクランパー３２は、各アーム支持体３
１上に載置されたアーム３ａ〜３ｃの先端部を両側から
クランプして、各アーム３ａ〜３ｃの先端部を回転体３
０上に固定する。
部の３箇所に設置され、各アーム支持体３１上に異形ワ
ーク１の３本のアーム３ａ〜３ｃの先端部が位置決め載
置される。アームクランパー３２は、各アーム支持体３
１上に載置されたアーム３ａ〜３ｃの先端部を両側から
クランプして、各アーム３ａ〜３ｃの先端部を回転体３
０上に固定する。
【０００５】回転体３０上に異形ワーク１が位置決め固
定されると、回転体３０がその中心線を中心に高速回転
（約１０００ＲＰＭ）して、異形ワーク１をその中心線
を中心に高速回転させる。この高速回転する異形ワーク
１の円筒本体部２の内面に沿って真上から切削刃３３が
挿入されて、円筒本体部２の内周面が真円に旋削され
る。
定されると、回転体３０がその中心線を中心に高速回転
（約１０００ＲＰＭ）して、異形ワーク１をその中心線
を中心に高速回転させる。この高速回転する異形ワーク
１の円筒本体部２の内面に沿って真上から切削刃３３が
挿入されて、円筒本体部２の内周面が真円に旋削され
る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記のように回転体３
０上に異形ワーク１をそのアーム部３を基準に位置決め
して回転させると、アーム部３をクランプするクランパ
ー３２によるクランプ歪が円筒本体部２に発生して、円
筒本体部２の旋削される内周面の内径真円度が低下する
可能性がある。また、回転体３０で異形ワーク１を高速
回転させたとき、アーム部３の３本の各アーム３ａ〜３
ｃの長さ、形状、重量が異なるために、回転する各アー
ム３ａ〜３ｃの遠心力がアンバランスになり、円筒本体
部２にアーム遠心力による不均等な引張り歪を発生さ
せ、この不均等な引張り歪で円筒本体部２の旋削される
内周面の内径真円度がさらに低下するおそれもある。
０上に異形ワーク１をそのアーム部３を基準に位置決め
して回転させると、アーム部３をクランプするクランパ
ー３２によるクランプ歪が円筒本体部２に発生して、円
筒本体部２の旋削される内周面の内径真円度が低下する
可能性がある。また、回転体３０で異形ワーク１を高速
回転させたとき、アーム部３の３本の各アーム３ａ〜３
ｃの長さ、形状、重量が異なるために、回転する各アー
ム３ａ〜３ｃの遠心力がアンバランスになり、円筒本体
部２にアーム遠心力による不均等な引張り歪を発生さ
せ、この不均等な引張り歪で円筒本体部２の旋削される
内周面の内径真円度がさらに低下するおそれもある。
【０００７】本発明の目的は、異形ワークのクランプに
よる歪み、遠心力による歪みの影響を少なくしてターニ
ング加工されるワーク内周面（又は外周面）の内径真円
度を向上させた異形ワークのターニング加工装置を提供
することにある。
よる歪み、遠心力による歪みの影響を少なくしてターニ
ング加工されるワーク内周面（又は外周面）の内径真円
度を向上させた異形ワークのターニング加工装置を提供
することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、円筒本体部の
外周に円筒本体部の中心点に対して非点対象形で延在さ
せたフランジ部及びアーム部を有する異形ワークを回転
体に固定して、回転体で異形ワークをその円筒本体部の
中心線を中心に回転させて円筒本体部の内周面又は外周
面を真円に旋削するターニング加工装置であって、異形
ワークのフランジ部を脱着可能にクランプして円筒本体
部を回転体に位置決め固定する本体クランパーと、この
本体クランパーで支持された異形ワークのアーム部の先
端に在って、回転体と異形ワークの回転時にアーム部遠
心力と同程度の大きさで反対方向の遠心力をアーム部の
先端に付勢する遠心クランパーとを回転体に設置したこ
とを特徴とする。
外周に円筒本体部の中心点に対して非点対象形で延在さ
せたフランジ部及びアーム部を有する異形ワークを回転
体に固定して、回転体で異形ワークをその円筒本体部の
中心線を中心に回転させて円筒本体部の内周面又は外周
面を真円に旋削するターニング加工装置であって、異形
ワークのフランジ部を脱着可能にクランプして円筒本体
部を回転体に位置決め固定する本体クランパーと、この
本体クランパーで支持された異形ワークのアーム部の先
端に在って、回転体と異形ワークの回転時にアーム部遠
心力と同程度の大きさで反対方向の遠心力をアーム部の
先端に付勢する遠心クランパーとを回転体に設置したこ
とを特徴とする。
【０００９】ここで、回転体は従来同様な円形のターン
テーブル等であり、この回転体の中央部上に本体クラン
パーが設置され、周辺部上に遠心クランパーが設置され
る。本体クランパーは、回転体上に異形ワークをその円
筒本体部のフランジ部をクランプして円筒本体部を基準
に位置決めするため、円筒本体部にクランプ歪が発生し
難い。また、遠心クランパーは、回転体と共に異形ワー
クが回転したときにアーム部の遠心力を打ち消すように
反対方向から遠心力を付勢して、アーム部の遠心力によ
る円筒本体部への引張り歪を抑制する。
テーブル等であり、この回転体の中央部上に本体クラン
パーが設置され、周辺部上に遠心クランパーが設置され
る。本体クランパーは、回転体上に異形ワークをその円
筒本体部のフランジ部をクランプして円筒本体部を基準
に位置決めするため、円筒本体部にクランプ歪が発生し
難い。また、遠心クランパーは、回転体と共に異形ワー
クが回転したときにアーム部の遠心力を打ち消すように
反対方向から遠心力を付勢して、アーム部の遠心力によ
る円筒本体部への引張り歪を抑制する。
【００１０】また、本発明は、上記遠心クランパーが、
回転体に略中央が回転可能に連結された揺動体であり、
この揺動体が、回転体の回転時に自らの遠心力で回転中
心から半径方向に揺動するウエイトと、このウエイトと
一体でウエイトの揺動方向と反対方向に揺動して異形ワ
ークのアーム部先端にウエイトの遠心力と反対方向の遠
心力を付勢する遠心力付勢部材を有することを特徴す
る。
回転体に略中央が回転可能に連結された揺動体であり、
この揺動体が、回転体の回転時に自らの遠心力で回転中
心から半径方向に揺動するウエイトと、このウエイトと
一体でウエイトの揺動方向と反対方向に揺動して異形ワ
ークのアーム部先端にウエイトの遠心力と反対方向の遠
心力を付勢する遠心力付勢部材を有することを特徴す
る。
【００１１】即ち、上記遠心クランパーは、油圧を利用
したものであってもよいが、上記ウエイトを利用したも
のが、構造簡単で低コストで製作できる、ウエイトの重
さ調整で簡単に遠心力調整ができることから望ましい。
したものであってもよいが、上記ウエイトを利用したも
のが、構造簡単で低コストで製作できる、ウエイトの重
さ調整で簡単に遠心力調整ができることから望ましい。
【００１２】
【発明の実施の形態】上記異形ワーク１（ナックルアー
ム）のターニング加工装置に適用した一実施形態を図１
乃至図３を参照して説明する。
ム）のターニング加工装置に適用した一実施形態を図１
乃至図３を参照して説明する。
【００１３】異形ワーク１は、略水平な円形の回転体１
０に脱着可能に取り付けられてターニング加工される。
回転体１０は従来と同様の円形のターンテーブルであっ
て、その回転中心線に異形ワーク１の円筒本体部２の中
心線が一致するように、次に述べる本体クランパー１１
と遠心クランパー２１によって、回転体１０上に異形ワ
ーク１が支持される。
０に脱着可能に取り付けられてターニング加工される。
回転体１０は従来と同様の円形のターンテーブルであっ
て、その回転中心線に異形ワーク１の円筒本体部２の中
心線が一致するように、次に述べる本体クランパー１１
と遠心クランパー２１によって、回転体１０上に異形ワ
ーク１が支持される。
【００１４】本体クランパー１１は、詳しくは図２
（Ａ）に示すように、異形ワーク１の円筒本体部２の外
周に形成されたフランジ部４を上下からクランプするも
ので、例えばフランジ部４の下面が載せ置きされるクラ
ンプピン１２と、クランプピン１２上に載せ置きされた
フランジ部４の上面を押圧してフランジ部４を固定する
上下開閉式のクランプ爪１３とを有する。クランプピン
１２は、回転体１０の中央部上に固定されたピン固定台
１４上の定箇所に突設される。クランプ爪１３は、回転
体１０の周辺部上に立設された支柱１５上に支点ピン１
６で回転可能に連結される。
（Ａ）に示すように、異形ワーク１の円筒本体部２の外
周に形成されたフランジ部４を上下からクランプするも
ので、例えばフランジ部４の下面が載せ置きされるクラ
ンプピン１２と、クランプピン１２上に載せ置きされた
フランジ部４の上面を押圧してフランジ部４を固定する
上下開閉式のクランプ爪１３とを有する。クランプピン
１２は、回転体１０の中央部上に固定されたピン固定台
１４上の定箇所に突設される。クランプ爪１３は、回転
体１０の周辺部上に立設された支柱１５上に支点ピン１
６で回転可能に連結される。
【００１５】異形ワーク１のフランジ部４が図１に示す
ように円筒本体部２の外周の例えば３箇所に突設されて
いる場合、この３箇所のフランジ部４の各々に本体クラ
ンパー１１が設置される。従って、異形ワーク１は回転
体１０上に３箇所の本体クランパー１１で３点支持され
て位置決め固定される。各本体クランパー１１は、円筒
本体部２の中心線を回転体１０の中心線に一致させるよ
うに、円筒本体部２を位置決め基準にして、異形ワーク
１を回転体１０に脱着可能に固定する。このとき、異形
ワーク１の各アーム部３は遠心クランパー２１で仮支持
された状態にある。
ように円筒本体部２の外周の例えば３箇所に突設されて
いる場合、この３箇所のフランジ部４の各々に本体クラ
ンパー１１が設置される。従って、異形ワーク１は回転
体１０上に３箇所の本体クランパー１１で３点支持され
て位置決め固定される。各本体クランパー１１は、円筒
本体部２の中心線を回転体１０の中心線に一致させるよ
うに、円筒本体部２を位置決め基準にして、異形ワーク
１を回転体１０に脱着可能に固定する。このとき、異形
ワーク１の各アーム部３は遠心クランパー２１で仮支持
された状態にある。
【００１６】遠心クランパー２１は、異形ワーク１のア
ーム部３の先端部に配置されて、異形ワーク１の回転時
にアーム部３の先端部に、アーム部３の回転による遠心
力を打ち消すような逆方向の遠心力（押圧力）を付勢す
る。遠心クランパー２１は、異形ワーク１のアーム部３
である３本の各アーム３ａ〜３ｃのそれぞれの先端部に
当接するように回転体１０の周辺部上に設置される。詳
しくは図２（Ｂ）に示すように、遠心クランパー２１は
回転体１０の周辺部の上方定位置に設置された支持ピン
２４に略中央部が回転可能に連結された揺動体であっ
て、支持ピン２４より下方に延在するウエイト２２と、
支持ピン２４より上方に延在する遠心力付勢部材２３を
有する。遠心クランパー２１は支持ピン２４を支点にし
て、回転体１０の半径方向において前後に揺動する。遠
心クランパー２１のウエイト２２は、対応するアーム部
３の各アーム３ａ〜３ｃに適合するように重量調整され
る。遠心クランパー２１の先端部を構成する遠心力付勢
部材２３は、ウエイト２２から一体に延在させた押圧部
材であって、回転体１０の回転によりウエイト２２が回
転体１０の半径方向外方に揺動すると、図２（Ｂ）の矢
印にて示すように回転体１０の中心方向に揺動してアー
ム部３の先端に圧接され、アーム部３の先端にウエイト
２２の重量で決まる遠心押圧力を付勢する。この遠心押
圧力付勢は、異形ワーク１のターニング加工時だけに行
われ、その動作要領を図３に基づき説明する。
ーム部３の先端部に配置されて、異形ワーク１の回転時
にアーム部３の先端部に、アーム部３の回転による遠心
力を打ち消すような逆方向の遠心力（押圧力）を付勢す
る。遠心クランパー２１は、異形ワーク１のアーム部３
である３本の各アーム３ａ〜３ｃのそれぞれの先端部に
当接するように回転体１０の周辺部上に設置される。詳
しくは図２（Ｂ）に示すように、遠心クランパー２１は
回転体１０の周辺部の上方定位置に設置された支持ピン
２４に略中央部が回転可能に連結された揺動体であっ
て、支持ピン２４より下方に延在するウエイト２２と、
支持ピン２４より上方に延在する遠心力付勢部材２３を
有する。遠心クランパー２１は支持ピン２４を支点にし
て、回転体１０の半径方向において前後に揺動する。遠
心クランパー２１のウエイト２２は、対応するアーム部
３の各アーム３ａ〜３ｃに適合するように重量調整され
る。遠心クランパー２１の先端部を構成する遠心力付勢
部材２３は、ウエイト２２から一体に延在させた押圧部
材であって、回転体１０の回転によりウエイト２２が回
転体１０の半径方向外方に揺動すると、図２（Ｂ）の矢
印にて示すように回転体１０の中心方向に揺動してアー
ム部３の先端に圧接され、アーム部３の先端にウエイト
２２の重量で決まる遠心押圧力を付勢する。この遠心押
圧力付勢は、異形ワーク１のターニング加工時だけに行
われ、その動作要領を図３に基づき説明する。
【００１７】図３に示すように、回転体１０上に異形ワ
ーク１をそのフランジ部４を本体クランパー１１でクラ
ンプして位置決め固定する。、このときアーム部３の先
端部はまだ非拘束の状態にある。異形ワーク１のフラン
ジ部４を上下から本体クランパー１１でクランプして、
異形ワーク１を回転体１０に固定することで、円筒本体
部２に本体クランパー１１によるクランプ歪が発生せ
ず、その分、円筒本体部２の内周面又は外周面を真円度
良く旋削することが容易になる。
ーク１をそのフランジ部４を本体クランパー１１でクラ
ンプして位置決め固定する。、このときアーム部３の先
端部はまだ非拘束の状態にある。異形ワーク１のフラン
ジ部４を上下から本体クランパー１１でクランプして、
異形ワーク１を回転体１０に固定することで、円筒本体
部２に本体クランパー１１によるクランプ歪が発生せ
ず、その分、円筒本体部２の内周面又は外周面を真円度
良く旋削することが容易になる。
【００１８】回転体１０に異形ワーク１を本体クランパ
ー１１で固定した状態で、回転体１０と異形ワーク１を
高速回転させる。この高速回転で異形アーク１のアーム
部３の先端に遠心力Ｆ１が発生する。同時に遠心クラン
パー２１が支持ピン２４を中心に前後に遠心揺動し、ウ
エイト２２が回転体１０の半径方向外方に揺動してウエ
イト２２に外向の遠心力Ｆ２が生じ、遠心力付勢部材２
３がウエイト２２と反対の半径方向内方に揺動してアー
ム部３の先端に圧接する。このときに遠心力付勢部材２
３がウエイト２２の遠心力Ｆ２で決まる押圧力Ｆ３をア
ーム部３の先端に付勢する。
ー１１で固定した状態で、回転体１０と異形ワーク１を
高速回転させる。この高速回転で異形アーク１のアーム
部３の先端に遠心力Ｆ１が発生する。同時に遠心クラン
パー２１が支持ピン２４を中心に前後に遠心揺動し、ウ
エイト２２が回転体１０の半径方向外方に揺動してウエ
イト２２に外向の遠心力Ｆ２が生じ、遠心力付勢部材２
３がウエイト２２と反対の半径方向内方に揺動してアー
ム部３の先端に圧接する。このときに遠心力付勢部材２
３がウエイト２２の遠心力Ｆ２で決まる押圧力Ｆ３をア
ーム部３の先端に付勢する。
【００１９】ここで、Ｆ１＝Ｆ３となるようにウエイト
２２の重量が予め設定され、この重量設定で異形ワーク
１の高速回転時にアーム部３が遠心クランパー２１で半
径方向に適正な力でクランプされた状態となり、回転体
１０上での異形ワーク１の安定性が良くなる。この場
合、異形ワーク１のアーム部３で発生する遠心力Ｆ１が
遠心クランパー２１で打ち消された状態にあるので、円
筒本体部２にアーム部３の遠心力による引張り歪が発生
せず、この点からも円筒本体部２の内周面を真円度良く
旋削することが容易になる。実験によれば、円筒本体部
の内径真円度を従来の３倍程度まで改善できることが確
認された。
２２の重量が予め設定され、この重量設定で異形ワーク
１の高速回転時にアーム部３が遠心クランパー２１で半
径方向に適正な力でクランプされた状態となり、回転体
１０上での異形ワーク１の安定性が良くなる。この場
合、異形ワーク１のアーム部３で発生する遠心力Ｆ１が
遠心クランパー２１で打ち消された状態にあるので、円
筒本体部２にアーム部３の遠心力による引張り歪が発生
せず、この点からも円筒本体部２の内周面を真円度良く
旋削することが容易になる。実験によれば、円筒本体部
の内径真円度を従来の３倍程度まで改善できることが確
認された。
【００２０】以上の実施形態は円筒本体部２の内周面を
旋削加工する場合について説明したが、切削刃と本体ク
ランパー１１との干渉を避けるようにすれば、円筒本体
部２の外周面を旋削加工することも可能である。また、
上記実施形態はアーム部が３本のナックルアームに適用
したものであるが、本発明はナックルアーム以外のアー
ム部が１本、或いは、３本以上の異形ワークにも適用可
能なことは勿論である。
旋削加工する場合について説明したが、切削刃と本体ク
ランパー１１との干渉を避けるようにすれば、円筒本体
部２の外周面を旋削加工することも可能である。また、
上記実施形態はアーム部が３本のナックルアームに適用
したものであるが、本発明はナックルアーム以外のアー
ム部が１本、或いは、３本以上の異形ワークにも適用可
能なことは勿論である。
【００２１】
【発明の効果】本発明によれば、異形ワークのターニン
グ加工される円筒本体部のフランジ部を本体クランパー
でクランプして、異形ワークをその円筒本体部を基準に
回転体に固定して回転体と一体に回転させるようにした
ので、ターニング加工時に円筒本体部にクランプ歪が発
生し難くなり、円筒本体部のターニング加工される内周
面又は外周面の真円度を良好なものにすることができ
る。また、回転体と一体に異形ワークを回転させたとき
に、異形ワークのアーム部に発生する遠心力が遠心クラ
ンパーからの押圧力で打ち消されて、円筒本体部のアー
ム部遠心力による引張り歪が軽減され、この点からも円
筒本体部の内外周面の真円度を良好なものにすることが
できる。
グ加工される円筒本体部のフランジ部を本体クランパー
でクランプして、異形ワークをその円筒本体部を基準に
回転体に固定して回転体と一体に回転させるようにした
ので、ターニング加工時に円筒本体部にクランプ歪が発
生し難くなり、円筒本体部のターニング加工される内周
面又は外周面の真円度を良好なものにすることができ
る。また、回転体と一体に異形ワークを回転させたとき
に、異形ワークのアーム部に発生する遠心力が遠心クラ
ンパーからの押圧力で打ち消されて、円筒本体部のアー
ム部遠心力による引張り歪が軽減され、この点からも円
筒本体部の内外周面の真円度を良好なものにすることが
できる。
【００２２】また、遠心クランパーをウエイトを利用し
たものにすることで、油圧等を利用したものよりも構造
簡単で小型な装置にすることができる。
たものにすることで、油圧等を利用したものよりも構造
簡単で小型な装置にすることができる。
【図１】本発明の一実施形態を示すターニング装置全体
の平面図。
の平面図。
【図２】図２（Ａ）は図１のＴ−Ｔ線矢視断面図、図２
（Ｂ）は図１のＴ’−Ｔ’線矢視断面図。
（Ｂ）は図１のＴ’−Ｔ’線矢視断面図。
【図３】図１の装置における異形ワークの本体クランプ
及び遠心クランプの動作の概略を示す概略側面図。
及び遠心クランプの動作の概略を示す概略側面図。
【図４】従来の異形ワークターニング加工装置の平面
図。
図。
【図５】図４の装置の部分断面を含む側面図。
１ 異形ワーク ２ 円筒本体部 ３ アーム部 ４ フランジ部 １０ 回転体 １１ 本体クランパー ２１ 遠心クランパー ２２ ウエイト ２３ 遠心力付勢部材
Claims (2)
- 【請求項１】 円筒本体部の外周に円筒本体部の中心点
に対して非点対象形で延在させたフランジ部及びアーム
部を有する異形ワークを回転体に固定して、回転体で異
形ワークをその円筒本体部の中心線を中心に回転させて
円筒本体部の内周面又は外周面を真円に旋削するターニ
ング加工装置であって、 異形ワークのフランジ部を脱着可能にクランプして円筒
本体部を回転体に位置決め固定する本体クランパーと、
この本体クランパーで支持された異形ワークのアーム部
の先端に在って、回転体と異形ワークの回転時にアーム
部遠心力と同程度の大きさで反対方向の遠心力をアーム
部の先端に付勢する遠心クランパーと、を回転体に設置
したことを特徴とする異形ワークのターニング加工装
置。 - 【請求項２】 上記遠心クランパーが、回転体に略中央
が回転可能に連結された揺動体であり、この揺動体が、
回転体の回転時に自らの遠心力で回転中心から半径方向
に揺動するウエイトと、このウエイトと一体でウエイト
の揺動方向と反対方向に揺動して異形ワークのアーム部
先端にウエイトの遠心力と反対方向の遠心力を付勢する
遠心力付勢部材を有することを特徴とする請求項１記載
の異形ワークのターニング加工装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16105098A JPH11347802A (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | 異形ワークのターニング加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16105098A JPH11347802A (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | 異形ワークのターニング加工装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11347802A true JPH11347802A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=15727663
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16105098A Withdrawn JPH11347802A (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | 異形ワークのターニング加工装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11347802A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103264169A (zh) * | 2013-05-23 | 2013-08-28 | 山东豪迈机械制造有限公司 | 便携式罐内法兰端面加工机 |
| CN103522089A (zh) * | 2013-10-16 | 2014-01-22 | 安徽安簧机械股份有限公司 | 一种孔类乘用车转向节轴承孔加工用定位工装及加工方法 |
| CN106271385A (zh) * | 2016-08-26 | 2017-01-04 | 山西中晋工业机械有限公司 | 一种str转向节叉架部位的精加工工艺 |
| CN112959115A (zh) * | 2021-02-05 | 2021-06-15 | 湖北三环锻造有限公司 | 一种转向节的夹持方法 |
| CN113334036A (zh) * | 2021-07-12 | 2021-09-03 | 陕西贤德新能源科技发展有限公司 | 一种含长摆臂的异形轴加工工艺 |
| CN115070066A (zh) * | 2022-07-27 | 2022-09-20 | 抚顺煤矿电机制造有限责任公司 | 一种电机端盖的车削加工方法 |
-
1998
- 1998-06-09 JP JP16105098A patent/JPH11347802A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN115070066B (zh) * | 2022-07-27 | 2024-04-05 | 抚顺煤矿电机制造有限责任公司 | 一种电机端盖的车削加工方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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