JPH0632243Y2 - 偏心スリーブのロック装置 - Google Patents

偏心スリーブのロック装置

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JPH0632243Y2
JPH0632243Y2 JP1989082089U JP8208989U JPH0632243Y2 JP H0632243 Y2 JPH0632243 Y2 JP H0632243Y2 JP 1989082089 U JP1989082089 U JP 1989082089U JP 8208989 U JP8208989 U JP 8208989U JP H0632243 Y2 JPH0632243 Y2 JP H0632243Y2
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敏行 下川
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はスピンドル軸をその内部に回転自在に支承する
偏心スリーブを装置本体に対して固定するロック装置に
関する。
(従来の技術) スピンドル軸の位置を上下方向又は左右方向に移動して
加工位置を切換えるようにしたワーク加工装置として実
開昭64−26135号に開示されるものが知られてい
る。
この加工装置は装置本体の前面に垂直面内で回動するア
ームを設け、このアームの一端にスピンドル軸を取付
け、アームを回動させることによりスピンドルの軸の上
下及び左右位置を変えるようにし、またスピンドル軸を
所定位置にて固定するには、アーム裏面に設けた環状デ
ィスクを装置本体側に設けた固定装置でクランプするよ
うにしている。
(考案が解決しようとする課題) 上述した従来装置においては、環状ディスクが薄く板バ
ネ状をなしているため、強固にクランプしても軸方向に
完全にロックすることができず、またスピンドル軸を挿
入しているスリーブをロックするのではなく、このスリ
ーブを取付けているアームを間接的にロックすることと
なるので、重切削による高負荷や振動等によってスピン
ドル軸が動いてしまう。
更にアーム、スピンドル軸は相当の重量があるため、ア
ームを回転させた後にアームをロックしても、その後ア
ームの回転部と装置本体との僅かな隙間分だけアームが
下がることがある。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決すべく本考案は、ロック装置をハイドロ
チャック機構とトグルチャック機構にて構成し、ハイド
ロチャック機構については、装置本体の前側の内周面に
偏心スリーブ外周面を囲むように弾性環状部材を取付
け、この弾性環状部材と装置本体の内周面との間に油室
に通じる圧力室を形成した。
またトグルチャック機構については、装置本体に軸支さ
れた揺動自在なアームの後端を偏心スリーブの後側に設
けたディスクに当接させ、アームの揺動によってディス
クを軸方向に押圧・解除自在にするとともに、アームの
先端に、アームを揺動一方向に付勢するピンと、反対方
向へ揺動させるための油圧シリンダのピストンロッドを
当接させ、且つディスクに対する軸方向への押圧力によ
って偏心スリーブの前側に形成した段部を装置本体の前
側に形成した段部に強く当接させるようにした。
(作用) ハイドロチャック機構の圧力室に作動油を供給すること
で弾性環状部材を内部に膨らませて偏心スリーブ外周面
を抱持し、またアームをスプリング等によって一方向に
回動付勢することで偏心スリーブの段部を装置本体の段
部に当接せしめ、偏心スリーブを装置本体に対し径方向
及び軸方向にロックする。
この際、ハイドロチャック機構は装置本体の前側で径方
向にロックし、また、トグルチャック機構による軸方向
のロック、すなわち偏心スリーブの段部と装置本体の段
部の当接も装置本体の前側であるため、スピンドル軸先
端のブレが有効に防止され、加工精度向上に効果的であ
る。
また、ハイドロチャック機構の圧力室に油圧を導くよう
にし、トグルチャック機構のアームによる押圧力解除も
油圧シリンダにすることによって、例えば同じ油圧源か
ら構成することが出来、装置の簡素化が図れる。
(実施例) 以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。
第1図は本考案に係る位置決め機構を備えたワーク加工
装置の全体平面図、第2図は同ワーク加工装置の縦断面
図、第3図は第2図のA方向矢視図である。
第1図において1は基台であり、この基台1上に本考案
に係る加工装置U1と、この加工装置U1のスピンドル
軸と直交するスピンドル軸を備えた他の加工装置U2を
設け、基台1から離れた位置に切粉処理装置2を設置
し、この切粉処理装置2と基台1間にダクト3を架け渡
し、加工中に生じた切粉をダクト3を介して吸引排除す
るようにしている。また、基台1上にはワークWを保持
するパレットPを固定している。
加工装置U1は基台1上に設けたレール4に装置本体5
を係合し、シリンダユニット6の作動でワークWに対し
進退動をなす。装置本体5には軸方向に貫通孔7を形成
し、この貫通孔7内に偏心スリーブ8を回動自在に挿入
し、この偏心スリーブ8の先端に外径が張出す段部8a
を形成するとともに、装置本体5の先端には内径が拡が
る段部5aを形成し、偏心スリーブ8が軸方向に遊動す
ることで各段部5a、8aが当接・離脱自在になるよう
にしている。また偏心スリーブ8内にはスピンドル軸9
を回転自在に支承し、スピンドル軸9の先端にはクイッ
クチェンジアダプターを介してツールホルダー10を装
着し、このツールホルダー10に切削用の刃11を取付
けている。またスピンドル軸9の後端にはプーリ12を
嵌着するとともにロータリジョイント13を介して切削
水供給パイプ14を接続し、更に装置本体5に取付けた
モータ15によって回転せしめられるプーリ16と前記
プーリ12間にベルト17を張設し、スピンドル軸9を
回転するようにしている。尚、図示はしていないがベル
ト17はテンションプーリによって常時押され、プーリ
12,16間の距離が変化しても一定の張力でもって張
設される。
また、前記偏心スリーブ8は位置決め機構20によって
所定の回動角度位置で位置決めされる。位置決め機構2
0は偏心スリーブ8の後端面にディスク21を固着し、
このディスク21に回動操作アーム22を固着し、この
アーム22の先部に長孔状の位置決め孔23を形成する
とともにレバー24を取付け、一方装置本体5の後端外
周部には第3図に示すように約15°間隔で取付孔25
…を形成し、これら取付孔25…のうちの所定の取付孔
25にケース26,26を取付けている。各ケース26
内にはピン27がスプリング28により突出方向に付勢
されて収納され、ピン27の後端は摘み29に結合し、
摘み29を引くことでピン27は後退する。
而して、ピン27を後退させた状態でレバー24を持っ
て偏心スリーブ8を一方のケース26から他方のケース
26まで回動させ、ピン27をアーム22の位置決め孔
23に挿入することでスピンドル軸9の中心は円弧軌跡
を描くように移動し、スピンドル軸9の上下及び左右方
向の位置が切換わる。
また、加工装置U1はハイドロチャック機構30とトグ
ルチャック機構40からなるロック装置を備えている。
ここで第2図においては分り易くするためトグルチャッ
ク機構40を装置本体5の上部に設けたように示してい
るが実際の装置は第3図に示すように左右に一対設けて
いる。
前記ハイドロチャック機構30は装置本体5に形成した
貫通孔7の一部に偏心スリーブ8との間に空間を形成す
る部分を設け、当該部分の貫通孔7内周に例えば薄い金
属板からなる弾性環状部材31をボルトを介して取付
け、この弾性環状部材31と貫通孔7内周との間に気密
な圧力室32を形成し、この圧力室32に油孔33を介
して作動油を給排するようにしている。而して圧力室3
2に作動油を供給することで弾性環状部材31を内方へ
膨張せしめ偏心スリーブ8外周を締め付けてロックす
る。
またトグルチャック機構40は装置本体5内に空間部4
1を形成し、この空間部41内に軸42によってアーム
43を揺動自在に支持し、アーム43の後方に伸びる短
尺部先端を前記ディスク21に当接し、前方に伸びる長
尺部先端の外側面にスプリングによって内方に付勢され
るピン44を当接し、長尺部先端の内側面に油圧シリン
ダ装置45のピストンロッド46を当接している。而し
てピン44によってアーム43が軸42を中心として第
2図において反時計方向に揺動することでディスク21
を介して偏心スリーブ8を後方(第2図中右方)に引
き、偏心スリーブ8先端に設けた段部8aの裏側面を装
置本体5の段部5aに強く押当て軸方向に偏心スリーブ
8をロックする。また油圧シリンダ装置45の油室47
に作動油を供給してピストンロッド46を突出せしめる
ことでアーム43を時計方向に揺動させロック状態を解
除する。
このようにハイドロチャック機構30及びトグルチャッ
ク機構40によって周方向(径方向)及び軸方向に偏心
スリーブ8を強固にロックすることで加工作業中にスピ
ンドル軸9がずれることがない。
また、機種変更等によって加工装置U1によって加工す
る部分が相対的にその位置を変化させる場合、例えば加
工装置U1によって切削されるワークWの穴が上下方向
に偏心する場合には、加工装置U1の位置決めピン27
を位置決め機構20のアーム22に形成した位置決め孔
23から引き抜き、レバー24を掴んで偏心スリーブ8
を所定角度(15°間隔)回動せしめスピンドル軸9の
軸線を所定高さ位置まで移動せしめ、次いでその位置に
おいて位置決めピン27を位置決め孔23に係合する。
尚偏心スリーブ8を所定角度回動せしめるにあたっては
ハイドロチャック機構30及びトグルチャック機構40
のロック装置を解除しておく。
このようにして偏心スリーブ8の位置決めが終了したな
らばハイドロチャック機構30及びトグルチャック機構
40によって偏心スリーブ8を装置本体5に対し周方向
及び軸方向にロックする。
ここで偏心スリーブ8のロックの順序は以下の如く行
う。即ち、装置本体5に対し偏心スリーブ8を回動させ
て所定位置で停止せしめると、偏心スリーブ8と装置本
体5との間には微小な隙間があるので停止後に偏心スリ
ーブ8は自重によって沈み込む。そこでこの沈み込みが
なくなるまで待って落ちついた後に前記ハイドロチャッ
ク機構30によってロックする、ここでハイドロチャッ
ク機構30の弾性環状部材31は偏心スリーブ8の沈み
込みに倣って変形するため、沈み込みを待ってロックす
るのに好都合である。
(考案の効果) 以上に説明した如く本考案によれば、偏心スリーブをハ
イドロチャック機構とトグルチャック機構によってロッ
クするようにしたので、加工中の振動や負荷によって偏
心スリーブが動くことなく、正確な加工を施すことがで
きる。
特にハイドロチャック機構を用いることで、位置決め後
に偏心スリーブがその重みで沈み込んでも、これに対応
してロックすることができ、このハイドロチャック機構
とトグルチャック機構とを組合せることで、偏心スリー
ブを周方向及び軸方向に効果的にロックできる。
またこの際、ハイドロチャック機構によるロックも、ト
グルチャック機構によるロックもいずれも装置本体の前
側であるため、スピンドル軸先端のブレが有効に防止さ
れ、加工精度向上に効果的である。
また、各機構の駆動源が共通の油圧であるため、装置の
簡素化が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る位置決め機構を備えたワーク加工
装置の全体平面図、第2図は同ワーク加工装置の縦断面
図、第3図は第2図のA方向矢視図である。 尚、図面中1は基台、5は装置本体、8は偏心スリー
ブ、9はスピンドル軸、20は位置決め機構、30はハ
イドロチャック機構、31は弾性環状部材、32は圧力
室、40はトグルチャック機構、43はアームである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−5543(JP,U) 実開 昭47−15272(JP,U) 実公 昭45−19935(JP,Y1)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワーク加工装置の本体に回動自在に支持さ
    れるとともにその内部にスピンドル軸を回転自在に支持
    する偏心スリーブを該本体に対し固定するロック装置に
    おいて、このロック装置はハイドロチャック機構とトグ
    ルチャック機構とからなり、ハイドロチャック機構は装
    置本体の前側の内周面に偏心スリーブ外周面を囲むよう
    に弾性環状部材を取付け、この弾性環状部材と装置本体
    の内周面との間に油室に通じる圧力室を形成した構造と
    し、またトグルチャック機構は、装置本体に軸支された
    揺動自在なアームの後端を偏心スリーブの後側に設けた
    ディスクに当接させ、アームの揺動によってディスクを
    軸方向に押圧・解除自在にするとともに、アームの先端
    に、アームを揺動一方向に付勢するピンと、反対方向へ
    揺動させるための油圧シリンダのピストンロッドを当接
    させ、且つ前記ディスクに対する軸方向への押圧力によ
    って偏心スリーブの前側に形成した段部を装置本体の前
    側に形成した段部に当接せしめる構造としたことを特徴
    とする偏心スリーブのロック装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS4519935Y1 (ja) * 1966-11-02 1970-08-12
JPS4715272U (ja) * 1971-03-20 1972-10-23
JPS615543U (ja) * 1984-06-18 1986-01-14 豊田工機株式会社 バランスウエイトレスnc専用機

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