JPH067842Y2 - 偏心スリーブの心出し構造 - Google Patents

偏心スリーブの心出し構造

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JPH067842Y2
JPH067842Y2 JP8209089U JP8209089U JPH067842Y2 JP H067842 Y2 JPH067842 Y2 JP H067842Y2 JP 8209089 U JP8209089 U JP 8209089U JP 8209089 U JP8209089 U JP 8209089U JP H067842 Y2 JPH067842 Y2 JP H067842Y2
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JP
Japan
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eccentric sleeve
peripheral surface
shaft
main body
spindle shaft
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JP8209089U
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JPH0322837U (ja
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敏行 下川
武士 大窪
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は内部にスピンドル軸を回転自在に支承する偏心
スリーブの心出しを行う構造に関する。
(従来の技術) 先端に加工治具を取付けたスピンドル軸の軸心を上下方
向又は左右方向に移動調整するようにしたワーク加工装
置として実開昭61−5543号に開示されるものが知
られている。
この装置は主軸台内にドラムを回転自在に支持し、この
ドラムにスピンドルを偏心して取付け、ドラムを回動す
ることでスピンドルの軸を上下方向及び左右方向に移動
せしめ、加工位置を変化させるようにしたものである。
(考案が解決しようとする課題) 上述した従来装置において、ドラムを回動させてスピン
ドル軸の軸心を正確に目的とする位置まで移動させるに
は、ドラムの中心が動かないことが前提となる。
しかしながら、ドラムを装置本体に対し回動させるに
は、装置本体の内周面とドラム外周面との間に僅かでは
あるが隙間を設けなければならず、この隙間があるため
ドラムの動的軸心(回動中の軸心)と静的軸心(停止後
の軸心)とが停止後にドラムが若干下がるため一致せ
ず、また装置本体の内周面とドラム外周面のいずれをも
正確に真円にすることは困難であり、これらが原因とな
って軸心精度の繰り返し再現性を向上させることができ
ない。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決すべく本考案は、装置本体の軸受部によ
って回動自在に支持される偏心スリーブの軸部外周面
を、逃げ面と摺接面とが交互に連結する多面体形状とす
るとともに、装置本体の軸受部内周面の下部に偏心スリ
ーブの摺接面との接触を避ける逃げ溝を形成した。
(作用) 偏心スリーブの軸部外周面を多面体形状とし、装置本体
の軸受部内周面の下部に逃げ溝を形成することで、偏心
スリーブの軸部を略2点で支持することとなり、正確な
心出しを行える。
(実施例) 以下に本考案の実施例を添付図面に基いて説明する。
第1図は本考案に係る心出し構造を適用したワーク加工
装置の全体平面図、第2図は同ワーク加工装置の軸方向
に沿った断面図、第3図は第2図のA−A方向断面図、
第4図は第2図のB方向矢視図、第5図は第3図のC−
C方向断面図である。
第1図において1は基台であり、この基台1上に本考案
に係る心出し構造を適用した加工装置U1と、この加工
装置U1のスピンドル軸と直交するスピンドル軸を備え
た他の加工装置U2を設け、基台1から離れた位置に切
粉処理装置2を設置し、この切粉処理装置2と基台1間
にダクト3を架け渡し、加工中に生じた切粉をダクト3
を介して吸引排除するようにしている。また、基台1上
にはワークWを保持するパレットPを固定している。
加工装置U1は基台1上に設けたレール4に装置本体5
を係合し、シリンダユニット6の作動でワークWに対し
進退動をなす。装置本体5には軸方向に貫通孔7を形成
し、この貫通孔7内に偏心スリーブ8を回動自在に挿入
し、偏心スリーブ8内にはスピンドル軸9を回転自在に
支承し、スピンドル軸9の先端にはクイックチェンジア
ダプターを介してツールホルダー10を装着し、このツ
ールホルダー10に切削用の刃11を取付けている。ま
たスピンドル軸9の後端にはプーリ12を嵌着するとと
もにロータリジョイント13を介して切削水供給パイプ
14を接続し、更に装置本体4に取付けたモータ15に
よって回転せしめられるプーリ16と前記プーリ12間
にベルト17を張設し、スピンドル軸9を回転するよう
にしている。尚、図示はしていないがベルト17はテン
ションプーリによって常時押され、プーリ12,16間
の距離が変化しても一定の張力でもって張設される。
ここで前記装置本体5に形成した貫通孔7の前端部及び
後端部は軸受部51,52とされ、前記偏心スリーブ8
の前端部及び後端部は前記軸受部51,52によって回
動自在に支持される軸部81,82となっている。そし
て、軸部81,82の外周面は切削加工等によって形成
した逃げ面81a,82aと軸受部51内周面に接触す
る摺動面81b,82bを交互に連続した多面体形状
(図示例では略16面体形状)をなし、また前記軸受部
51,52の内周面下部には逃げ溝51a,52aを形
成し、前記摺動面81b,82bが接触しないようにし
ている。その結果、第3図に示すように偏心スリーブ8
はその回動位置にかかわらず放置本体5の軸受部51,
52に2点支持に近い状態で支持される。
また、前記偏心スリーブ8は位置決め機構20によって
所定の回動角度位置で位置決めされる。位置決め機構2
0は偏心スリーブ8の後端面にディスク21を固着し、
このディスク21に回動操作アーム22を固着し、この
アーム22の先部に長孔状の位置決め孔23を形成する
とともにレバー24を取付け、一方装置本体5の後端外
周部には第3図に示すように約15°間隔で取付孔25
…を形成し、これら取付孔25…のうちの所定の取付孔
25にケース26,26を取付けている。各ケース26
内にはピン27がスプリング28により突出方向に付勢
されて収納され、ピン27の後端は摘み29に結合し、
摘み29を引くことでピン27は後退する。
而して、ピン27を後退させた状態でレバー4を持って
偏心スリーブ8を一方のケース26から他方のケース2
6まで回動させ、ピン27をアーム22の位置決め孔2
3に挿入することでスピンドル軸9の中心は円弧軌跡を
描くように移動し、スピンドル軸9の上下及び左右方向
の位置が切換わる。
また、加工装置U1はハイドロチャック機構30とトグ
ルチャック機構40からなるロック装置を備えている。
前記ハイドロチャック機構30は装置本体5に形成した
貫通孔7の一部に偏心スリーブ8との間に空間を形成す
る部分を設け、当該部分の貫通孔7内周に弾性環状部材
31を取付け、この弾性環状部材31と貫通孔7内周と
の間に機密な圧力室32を形成し、この圧力室32に油
孔33を介して作動油を給排するようにしている。而し
て圧力室32に作動油を供給することで弾性環状部材3
1を内方へ膨張せしめ偏心スリーブ8外周を締め付けて
ロックする。
またトグルチャック機構40は装置本体5内に空間部4
1を形成し、この空間部41内に軸42によってアーム
43を揺動自在に支持し、アーム43の後方に延びる短
尺部先端を前記ディスク21に当接し、前方に伸びる長
尺部先端の外側面にスプリングによって内方に付勢され
るピン44を当接し、長尺部先端の内側面に油圧シリン
ダ装置45のピストンロッド46を当接している。而し
てピン44によってアーム43が軸42を中心として第
5図において反時計方向に揺動することでディスク21
を介して偏心スリーブ8を後方(第5図中右方)に引
き、偏心スリーブ8先端に設けた段部8aの裏側面を装
置本体5の段部5aに強く押当て軸方向に偏心スリーブ
8をロックする。また油圧シリンダ装置45の油圧室に
作動油を供給してピストンロッド46を突出せしめるこ
とでアーム43を時計方向に揺動させロック状態を解除
する。
このようにハイドロチャック機構30及びトグルチャッ
ク機構40によって周方向(径方向)及び軸方向に偏心
スリーッブ8を強固にロックすることで加工作業中にス
ピンドル軸9がずれることがない。
また、機種変更等によって加工装置U1によって加工す
る部分が相対的にその位置を変化させる場合、例えば加
工装置U1によって切削されるワークWの穴が上下方向
に偏心する場合には、ハイドロチャック機構30及びト
グルチャック機構40のロック装置を解除し、加工装置
U1の位置決めピン27を位置決め機構20のアーム2
2に形成した位置決め孔23から引き抜き、レバー24
を掴んで偏心スリーブ8を所定角度(15°間隔)回動
せしめスピンドル軸9の軸線を所定高さ位置まで移動せ
しめ、次いでその位置において位置決めピン27を位置
決め孔23に係合する。
ここで、偏心スリーブ8を回動させる場合には前記した
ように、偏心スリーブ8はその回動位置にかかわらず、
常に2点支持に近い状態で装置本体5に支持されている
ので、偏心スリーブ8の軸心が上下・左右に動くことが
ない。
このようにして偏心スリーブ8の位置決めが終了したな
らばハイドロチャック機構30及びトグルチャック機構
40によって偏心スリーブ8を装置本体5に対し周方向
及び軸方向にロックする。
ここで偏心スリーブ8のロックの順序は以下の如く行
う。即ち、装置本体5に対し偏心スリーブ8を回動させ
て所定位置で停止せしめると、偏心スリーブ8と装置本
体5との間には微小な隙間があるので停止後に偏心スリ
ーブ8は自重によって沈み込む。そこでこの沈み込みが
なくなるまで待って落ちついた後に前記ハイドロチャッ
ク機構30によってロックする。ここでハイドロチャッ
ク機構30の弾性環状部材31は偏心スリーブ8の沈み
込みに倣って変形するため、沈み込みを待ってロックす
るのに好都合である。
(考案の効果) 以上に説明したように本考案によれば、スピンドル軸を
その内部で回転自在に支承する偏心スリーブの軸部外周
面を、例えば16面対の如き多面体形状とし、一方偏心
スリーブの軸部を支持する装置本体の軸受部の内周面下
部に逃げ溝を形成したので、偏心スリーブを2点支持に
近い状態で支持することとなり、加工中に偏心スリーブ
がガタついたり振動することがなく、更に偏心スリーブ
を繰り返し回動しても高精度の再現性が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る心出し構造を適用しワーク加工装
置の全体平面図、第2図は同ワーク加工装置の軸方向に
沿った断面図、第3図は第2図のA−A方向断面図、第
4図は第2図のB方向矢視図、第5図は第3図のC−C
方向断面図である。 尚、図面中5は装置本体、7は貫通孔、8は偏心スリー
ブ、9はスピンドル軸、20は位置決め機構、51,5
2は軸受部、51a,52aは逃げ溝、81,82は軸
部、81a,82aは逃げ面、81b,82bは摺動面
である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体に設けた軸受部で回動自在に支持
    されその内部にスピンドルを回転自在に支承する偏心ス
    リーブにおいて、前記軸受部によって支持される偏心ス
    リーブの軸部外周面は逃げ面と摺接面とを交互に連続し
    た多面体形状をなし、また前記軸受部内周面の下部には
    偏心スリーブの摺接面との間に隙間を形成する逃げ溝を
    形成したことを特徴とする偏心スリーブの心出し構造。
JP8209089U 1989-07-12 1989-07-12 偏心スリーブの心出し構造 Expired - Lifetime JPH067842Y2 (ja)

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JP8209089U JPH067842Y2 (ja) 1989-07-12 1989-07-12 偏心スリーブの心出し構造

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JP8209089U JPH067842Y2 (ja) 1989-07-12 1989-07-12 偏心スリーブの心出し構造

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JPH0322837U JPH0322837U (ja) 1991-03-11
JPH067842Y2 true JPH067842Y2 (ja) 1994-03-02

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CN112338215B (zh) * 2020-11-10 2024-05-03 井冈山大学 一种便于实现二次动平衡的高速主轴调节方法

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