JPH11347060A - ハートビルマーカー - Google Patents

ハートビルマーカー

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JPH11347060A
JPH11347060A JP16112098A JP16112098A JPH11347060A JP H11347060 A JPH11347060 A JP H11347060A JP 16112098 A JP16112098 A JP 16112098A JP 16112098 A JP16112098 A JP 16112098A JP H11347060 A JPH11347060 A JP H11347060A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーペットに容易に取り付けることができ、
種々のカーペットの厚み対応することができるハートビ
ルマーカーを提供する。 【解決手段】 視覚障害者等を誘導する突起となるマー
カー本体10の下面に、高さ方向に複数段の係合突起3
0…を有するオス軸20を設け、このマーカー本体10
をカーペットの裏面から支持する受け具50の上面に、
前記オス軸20が挿入される軸穴70と前記係合突起3
0…と係合する被係合部80,80とが形成されたメス
軸60を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーペットが敷設
された床面において、視覚障害者等を誘導するため、該
床面上に突起として形成されるハートビルマーカーに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、視覚障害者等を誘導するために、
床面上に突起として取り付けられるハートビルマーカー
のうち、カーペットが敷設された床面に取り付けられる
ものは、カーペットへの取り付け方法として、図17に
示すビス止め式、図18に示すカシメ止め式、図19に
示すホック止め式等、種々の取付方法が提案されてい
る。
【0003】図17に示すビス止め式とは、カーペット
C上の突起となるマーカー本体911と受け具951で
カーペットCを挟み、この状態で、受け具951の下面
側からカーペットCに設けられた孔部Hを介してマーカ
ー本体911下面のビス穴921にビス961をねじ込
むことによって取り付ける方法である。
【0004】図18に示すカシメ止め式とは、マーカー
本体912の下面にカーペットCに設けられた孔部Hを
貫通する脚部922を形成し、カーペットCの裏面側に
おいて、この脚部922の下端部分923を広げるよう
に変形させて、マーカー本体912をカーペットCに取
り付ける方法である。
【0005】図19に示すホック止め式とは、受け具9
53の上面に設けられた軸部923を、カーペットCに
設けられた孔部Hを貫通してマーカー本体913内の空
洞部973に挿入し、軸部923先端に形成された係合
部933と空洞部973の周縁部に形成された被係合部
983とを係合させて、マーカー本体913をカーペッ
トCに取り付ける方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のビス止
め式は、マーカー本体911と受け具951をカーペッ
トCの孔部Hの上下に位置させた上で、ビス961を下
面側から差し込まなければならないため、取り付け作業
が面倒である上、取り付けられるカーペットCの厚みに
応じて長さの異なるビス961を用いる必要があり、施
工性が悪かった。さらに、施工後に、歩行者等が何度も
踏むとビス961がゆるみやすく、外れてしまいやすい
という欠点があった。
【0007】また、カシメ止め式は、脚部922の下端
部分932を広げるように変形させるために専用の取り
付け器具を必要とし、その取り付け作業が難しく、熟練
を要するため、非常に施工性が悪かった。
【0008】また、ホック止め式は、マーカー本体91
3を受け具953の軸部923に嵌め込むとき、マーカ
ー本体913が軸部923からずれやすく、取り付けに
くいという問題があるとともに、マーカー本体913の
内部に空洞部973が形成されることで、マーカー本体
913の中央部の肉厚が薄くなってしまうために強度が
弱く、施工後に何度も踏まれると割れてしまうおそれが
あった。
【0009】さらにまた、施工後に歩行者等に何度も踏
まれることによってカーペットCの弾性が弱まり、その
厚みが薄くなると、上述した従来の取り付け方法による
ハートビルマーカーは、マーカー本体911,912,
913と、受け具951,脚部922の下端部分93
2、受け具953との結合距離が一定であるために、カ
ーペットC上に必要以上に突出してしまい、視覚障害者
等を誘導する突起としては不適当な状態となってしまう
場合もあった。
【0010】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、カーペットに容易に取り付けることができるハー
トビルマーカーを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明にかかるハートビルマーカーは、カーペット
表面上の突起となって視覚障害者等を誘導するマーカー
本体と、カーペットに設けられた孔部を介して、カーペ
ット裏面側から前記マーカー本体と嵌合して前記マーカ
ー本体をカーペット表面上に支持する受け具とから構成
され、前記マーカー本体および前記受け具のいずれか一
方が、外側面に係合突起が形成されたオス軸を備え、他
方が、カーペットに設けられた孔部に挿通されるメス軸
を備え、このメス軸が、前記オス軸が嵌め入れられる軸
穴と、この軸穴の内側面に形成された前記係合突起に係
合する被係合突起とを備えたものである(請求項1)。
【0012】このような構成によれば、マーカー本体ま
たは受け具のうち、一方に設けられたメス軸をカーペッ
トの孔部に挿入した状態で、このメス軸に形成された軸
穴に、他方に設けられたオス軸を差し込み、オス軸およ
びメス軸にそれぞれ形成された係合突起および被係合突
起が互いに係合するように、オス軸をメス軸に押し込む
ことによって、オス軸はメス軸に嵌め込まれ、マーカー
本体と受け具はカーペットを挟み込んで互いに結合され
る。この際、オス軸はメス軸の軸穴に案内されるのでオ
ス軸はメス軸からずれにくいため、マーカー本体と受け
具とを容易に結合させることができ、高い施工性が得ら
れる。
【0013】このようにして、マーカー本体と受け具を
結合するオス軸側の係合突起およびメス軸側の被係合突
起は、少なくとも一方が軸方向に複数段形成されること
が望ましい(請求項2)。
【0014】このような構成によれば、複数段形成され
た係合突起または被係合突起のうち、いずれの段が係合
するかに応じて、オス軸またはメス軸が形成されるマー
カー本体と受け具の結合距離間隔を適宜設定することが
できる。したがって、種々の厚みのカーペットに取り付
けることができるとともに、カーペットが弾性を失って
厚みが薄くなった場合であっても、その厚みの変化に対
応することができる。
【0015】また、このような複数段の突起は、オス軸
側の係合突起として形成すれば、オス軸の外側面に形成
できるために製作が容易であることから好ましい(請求
項3)。
【0016】また、オス軸の断面形状およびメス軸の軸
孔の断面形状を、非円形形状に形成すれば、オス軸がメ
ス軸の軸穴に挿入された際、マーカー本体が受け具に対
して相対的に回転することが防止されるため、受け具を
カーペットや床面に対して固定することにより、マーカ
ー本体がカーペット上で回転することを防止することが
できる(請求項4)。
【0017】また、マーカー本体が前記オス軸を備え、
前記受け具が前記メス軸を備えた構成とすれば、先にカ
ーペットの孔部に受け具のメス軸を挿入しておき、この
メス軸の軸穴に上方からマーカー本体のオス軸を挿入す
ることで、ハートビルマーカーをカーペットに取り付け
ることができるため、取り付け作業を特に容易なものと
できる(請求項5)。
【0018】さらに、マーカー本体の上面に、略円形断
面の複数の小突起が散点状に形成された滑り止め部を設
ければ、歩行者がマーカー本体を踏んだ場合にも滑りに
くくなるとともに、この滑り止め部にちりやほこりが付
着した場合であっても、この滑り止め部の上面の複数の
小突起は、それぞれ略円形断面で、かつ、散点状に形成
されているため、容易にちりやほこりを取り除くことが
でき、マーカー本体上面の高い美観を保つことができる
(請求項6)。
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜図6に、本発明にかかるハ
ートビルマーカーの第1実施形態を示す。
【0020】このハートビルマーカーは、図1に示すよ
うに、マーカー本体10と、このマーカー本体10上面
に取り付けられる滑り止め部材40と、マーカー本体1
0に設けられたオス軸20と嵌合するメス軸60が設け
られた受け具50とから構成されている。
【0021】このハートビルマーカーは、カーペット上
の突起となるマーカー本体10上部が断面略円形に形成
されたもので、廊下のコーナー部やエレベータの乗降口
の正面位置等に設置されて、視覚障害者等に注意を喚起
する警告用の点状ハートビルマーカーである。このよう
な点状ハートビルマーカーは、通常、縦横に数十個を並
べて使用されるものである。
【0022】なお、この明細書において、カーペットと
は敷物全般をいうが、本発明にかかるハートビルマーカ
ーを取り付ける対象としては、所定の弾性を有する敷
物、例えば毛足のある絨毯等が好ましい。
【0023】図2および図3に、マーカー本体10の平
面図および正面図を示す。このマーカー本体10は、所
定の強度と弾性を備えたステンレスやABS等の合成樹
脂等によって形成されたもので、その上面には、滑り止
め部材40が嵌め込まれる上面穴部101が形成され、
下面にはカーペット上面に食い込んでカーペットに対す
るマーカー本体10の回転を防止する2本のトゲ状の突
起105,105と、オス軸20が形成されている。
【0024】このオス軸20は断面が略正方形形状に形
成されており、対向する一組の外側面に、その下端位置
から高さ方向に複数段の係合突起30…がそれぞれ形成
されている。
【0025】図4および図5に、受け具50の平面図お
よび正面図を示す。この受け具50は、所定の強度と弾
性を有するABSやポリプロピレン等の合成樹脂等から
形成されており、その上面には、前記オス軸20が挿入
される軸穴70が形成されたメス軸60が設けられてい
る。
【0026】この軸穴70は、断面が前記オス軸20と
同じ略正方形形状に形成されており、対向する一組の内
側面において、その上端位置近傍にそれぞれ被係合突起
80,80が形成されている。この被係合突起80,8
0は、軸穴70にオス軸20が挿入されたときに、オス
軸20の外側面に形成された複数段の係合突起30…の
いずれかと係合して、マーカー本体10と受け具50と
を種々の距離間隔で結合することができるようになって
いる。
【0027】滑り止め部材40は、歩行者等がこのハー
トビルマーカーを踏んだときに滑りにくいエラストマー
等の所定の強度と弾性を有する合成樹脂等によって形成
されており、マーカー本体10上面の上面穴部101に
嵌め込まれ、接着によって取り付けられる。この滑り止
め部材40は、こうしてこの上面穴部101に嵌め込ま
れた状態で、マーカー本体10の上面と面一になる厚み
に形成されている。また、その上面には複数の小突起4
01…が形成されており、滑り止めの効果を高めるとと
もに、これらの小突起401…は、それぞれが円形の断
面をなし、かつ、散点状に形成されているため、この小
突起401…のない溝の部分が繋がった状態となってお
り、この滑り止め部材40上面にほこりやちりが付着し
た場合であっても、ブラシ等でこすることで容易にこの
ほこりやちりを取り除くことができ、高い美観を保つこ
とができるようになっている。
【0028】図6に、このハートビルマーカーをカーペ
ットCに取り付けた状態の断面図を示す。
【0029】このハートビルマーカーの取り付け作業
は、カーペットCに設けられた孔部HにカーペットCの
裏面側から受け具50のメス軸60を挿入してこれらを
床面上に置いた状態で、カーペットCの表面側からマー
カー本体10のオス軸20をメス軸60の軸穴70上に
軽く差し込み、さらに、このマーカー本体10の上面を
上から樹脂製のハンマー等で軽く打ち込んでマーカー本
体10のオス軸20を受け具50のメス軸60の軸穴7
0に嵌め込むことによって行われる。
【0030】この際、オス軸20はメス軸60の軸穴7
0に案内されるため、オス軸20がメス軸60からずれ
にくく、かつ、受け具50のメス軸60はカーペットC
の孔部Hに嵌まり込んでいるため、カーペットCの孔部
Hに対してもメス軸60の位置がずれにくいので、ハン
マー等を用いた打ち込み作業を容易に行うことができ、
作業に熟練を要することなく、施工性の高いものとなっ
ている。
【0031】また、マーカー本体10のオス軸20の係
合突起30…が軸方向に複数段形成されているため、受
け具50のメス軸60の被係合突起80,80に、いず
れの高さ位置の係合突起30…を係合させるかを設定す
ることによって、マーカー本体10と受け具50の結合
距離を種々設定することができるため、種々の厚みのカ
ーペットCに対応して、これに取り付けることができ
る。
【0032】さらに、このようなカーペットCは、歩行
者等に何度も踏まれることで弾性を失うと、厚みが薄く
なるが、このような場合であっても、このハートビルマ
ーカーによれば、マーカー本体10を受け具50に対し
てさらに押し込み、マーカー本体10と受け具50の結
合距離を短くすることによって、このようなカーペット
Cの厚みの変化にも容易に対応することができる。
【0033】なお、このようなマーカー本体10と受け
具50との結合間隔を可変とする複数段の突起は、オス
軸20側の外側面の係合突起30…として形成されてい
るため、メス軸30側の内側面の被係合突起80,80
を複数段に形成する場合と比較して製作が容易なものと
なっている。
【0034】また、オス軸20およびメス軸60の軸穴
70は、その断面が非円形形状である正方形に構成され
ているため、マーカー本体10は受け具50に対して回
転しない。このため、このようなハートビルマーカーが
取り付けられたカーペットCが床面に接着され、同時に
受け具50の下面側が床面に接着されて受け具50が床
面に対して回転不能な状態に固定されれば、マーカー本
体10はカーペットC上で回転することが防止され、高
い安全性が得られる。
【0035】また、このハートビルマーカーによれば、
一組のマーカー本体10と受け部50によって種々の厚
みのカーペットに対応することができるが、さらに、オ
ス軸20またはメス軸60の長さの異なる複数のマーカ
ー本体10または受け具50を用いれば、さらにマーカ
ー本体10と受け具50の結合距離のバリエーションを
増して、種々の厚みのカーペットに適用することが可能
である。
【0036】図7および図8に、第2実施形態を示す。
以下、第2〜第10実施形態を示す図7〜図16におい
ては、上記第1実施形態と同様の構成部分に同一の符号
を付し、その重複説明を省略する。
【0037】この第2実施形態にかかるハートビルマー
カーは、カーペット上の突起となるマーカー本体11が
半円形の両端をもつ長棒形状に形成されたもので、廊下
の直線部分等に設置されて、視覚障害者等を誘導する線
状ハートビルマーカーである。このような線状ハートビ
ルマーカーは、通常、複数本(通常は4,5本)を平行
に並べた状態で使用されるものである。
【0038】このマーカー本体11は、その上面に滑り
止め部材41を取り付けるための上面穴部111が形成
され、その下面には、両端近傍と略中央位置に、上記第
1実施形態と同様に複数段の係合突起31…が形成され
たオス軸21,21,21がそれぞれ形成されている。
【0039】また、受け具50,50,50は、前記オ
ス軸21,21,21と嵌合するもので、その構成は上
記第1実施形態と同様である。
【0040】また、滑り止め部材41は、マーカー本体
41の上面形状に合わせて半円形の両端を持つ長棒形状
に形成されており、その上面には、略円形断面の複数の
小突起411…が散点状に形成され、滑り止めの効果を
果たすとともに、ちりやほこりを取り除きやすい形状を
なしている。
【0041】この第2実施形態にかかるハートビルマー
カーは、これら3つのオス軸20,20,20の間隔に
合わせてカーペットに設けられた3つの孔部に、それぞ
れ受け具50,50,50のメス軸60を挿入して、こ
のメス軸60の軸孔70に3つのオス軸20を嵌め込む
ことによって施工される。
【0042】図9に、第3実施形態を示す。
【0043】この実施形態は、上記第1実施形態の正方
形断面のオス軸20は、対向する一組の外側面にのみ複
数段の係合突起30…が形成されていたのに対し、同様
に正方形断面に構成されたオス軸22の4つの外側面全
てに複数段の係合突起32…を形成したものである。
【0044】このような構成によれば、受け具50は上
記第1実施形態と同じく軸穴70の対向する一組の内側
面にのみ被係合突起80,80が設けられているだけの
ものであっても、オス軸22をメス軸60の軸穴70に
対して90度ごとのいずれの向きに挿入しても、係合突
起31…と被係合突起80,80は係合するため、ハー
トビルマーカーの取り付け作業時において、係合突起3
1…と被係合突起80,80の形成されている向きを気
にすることなく受け具50にマーカー本体12を取り付
けることができ、特に高い施工性を得ることができる。
【0045】図10に、第4実施形態を示す。
【0046】この実施形態は、上記第1実施形態におい
ては、オス軸20およびメス軸60の軸穴70が断面正
方形に形成されていたのに対し、オス軸23およびメス
軸63の軸穴73を断面長方形に形成し、それぞれの対
向する長辺側に複数段の係合突起33…、一段の被係合
突起83,83を設けたものである。
【0047】このような構成によれば、ハートビルマー
カーの取り付け作業時において、オス軸23とメス軸6
3の軸穴73とをそれぞれの長方形断面の方向を合わせ
て嵌合すれば、必ず係合突起33…と被係合突起83,
83が係合するため、高い施工性が得られるとともに、
長方形断面の長辺側に係合突起33…および被係合突起
83,83が形成されているため、長い係合部分を確保
することができ、マーカー本体13と受け具53をより
強固に結合することができる。
【0048】図11に、第5実施形態を示す。
【0049】この実施形態は、マーカー本体14のオス
軸24の断面形状を円形とし、その外側面に全周にわた
って複数段の係合突起34…を形成し、また、受け具5
4のメス軸64の軸穴74の断面形状を前記オス軸24
と同型の円形とし、その上端近傍の対向する2カ所に被
係合突起84,84を形成したものである。
【0050】このような構成によれば、受け具54に対
して、いかなる角度でもマーカー本体14を嵌合させる
ことができるため、非常に高い施工性を得ることができ
る。
【0051】図12〜図14に、第6〜第8実施形態を
示す。
【0052】これらの実施形態は、マーカー本体15,
16,17側にメス軸65,66,67を形成し、受け
具55,56、57側にオス軸25,26、27を形成
したものである。
【0053】このような構成によってもオス軸25,2
6、27に形成された複数段の係合突起35…,36
…,37…とメス軸65,66、67側の被係合突起8
5,86,87とを係合させることによって、カーペッ
トの厚みに応じてマーカー本体15,16,17と受け
具55,56,57とを種々の距離間隔で結合させて、
カーペットに取り付けることができる。なお、この際に
は、マーカー本体15,16,17のメス軸65,6
6,67を先にカーペットの孔部に挿入しておけば、マ
ーカー本体15,16,17がカーペットの孔部からず
れることが防止されるとともに、オス軸25,26,2
7はこのメス軸65,66,67の軸穴75,76,7
7に案内されるため、容易に取り付け作業を行うことが
でき、高い施工性を得ることができる。
【0054】図15に、第9実施形態を示す。
【0055】この実施形態は、上記第1〜第8実施形態
においては、オス軸20〜27側に複数段の係合突起3
0〜37を形成し、メス軸60〜67の軸穴70〜77
側に一段の被係合突起80〜87を形成して、マーカー
本体10〜17と受け具50〜57とを種々の距離間隔
で結合可能に構成していたものを、逆にオス軸28側に
一段の係合突起38,38を形成し、メス軸68の軸穴
78側に複数段の被係合突起88…を形成したものであ
る。
【0056】このような構成としてもマーカー本体18
と受け具58とをカーペットの厚みに応じて種々の距離
間隔で結合することができる。
【0057】なお、オス軸28を受け具58側に設け、
メス軸68をマーカー本体18側に設けてもよく、ま
た、オス軸28およびメス軸68の軸穴78の断面形状
を正方形形状でなく、上述した長方形形状や円形形状な
ど、任意の形状としてもよい。
【0058】図16に、第10実施形態を示す。
【0059】この実施形態は、オス軸20およびメス軸
68の軸穴78の双方に複数段の係合突起30…または
被係合突起88…を形成したもので、上記第1実施形態
のマーカー本体10と、上記第9実施形態の受け具58
とを組み合わせたものである。
【0060】このような構成としてもマーカー本体10
と受け具58とをカーペットの厚みに応じた距離間隔で
結合することができるとともに、これらの結合距離によ
っては、複数段の係合突起30…と被係合突起88…が
係合するため、より強固にマーカー本体10と受け具5
8とを結合させることができる。
【0061】以上、各実施形態に基づいてこの発明を説
明したが、この発明にかかるハートビルマーカーは上記
各実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨
の範囲内で他の構成としてもよい。
【0062】例えば、オス軸とメス軸の軸穴の断面形状
を円形、正方形、長方形でなく、楕円形、三角形、五角
形、六角形などとしてもよい。
【0063】また、カーペットの孔部に挿入されるメス
軸の外形状を非円形として、カーペットの孔部に対して
回転しないように構成してもよい。
【0064】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかるハートビ
ルマーカーによれば、カーペットに設けられた孔部にマ
ーカー本体および受け具の一方に設けられたメス軸を挿
入して、このメス軸の軸穴にマーカー本体および受け具
の他方に設けられたオス軸を嵌め込むことによって、カ
ーペットに取り付けられるが、このとき、オス軸はメス
軸の軸穴に案内されるため、オス軸がメス軸からずれに
くく、かつ、メス軸はカーペットの孔部に嵌まり込むた
め、カーペットの孔部に対してもメス軸の位置がずれに
くいので、取り付け作業が容易であり、高い施工性が得
られる。
【0065】また、オス軸の係合突起とメス軸の被係合
突起の少なくとも一方を軸方向に複数段形成すれば、係
合する突起の段の高さ位置によって、マーカー本体と受
け具の結合距離を変更できるため、種々のカーペットの
厚みに対応することができる。
【0066】また、オス軸およびメス軸の軸穴の断面を
非円形形状、例えば四角形形状に構成すれば、マーカー
本体が受け具に対して回転することがなくなるため、受
け具が床面に固定されれば、カーペット上でマーカー本
体が回転することが防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるハートビルマーカーの第1実施
形態を示す分解斜視図である。
【図2】マーカー本体10の平面図である。
【図3】マーカー本体10の正面図である。
【図4】受け具50の平面図である。
【図5】受け具50の正面図である。
【図6】ハートビルマーカーをカーペットに取り付けた
状態を示す断面図である。
【図7】第2実施形態にかかる誘導用ハートビルマーカ
ーの分解正面図である。
【図8】同実施形態のマーカー本体12の平面図であ
る。
【図9】本発明にかかるハートビルマーカーの第3実施
形態を示す斜視図である。
【図10】本発明にかかるハートビルマーカーの第4実
施形態を示す斜視図である。
【図11】本発明にかかるハートビルマーカーの第5実
施形態を示す斜視図である。
【図12】本発明にかかるハートビルマーカーの第6実
施形態を示す斜視図である。
【図13】本発明にかかるハートビルマーカーの第7実
施形態を示す斜視図である。
【図14】本発明にかかるハートビルマーカーの第8実
施形態を示す斜視図である。
【図15】本発明にかかるハートビルマーカーの第9実
施形態を示す斜視図である。
【図16】本発明にかかるハートビルマーカーの第10
実施形態を示す斜視図である。
【図17】従来のビス止め式のハートビルマーカーを示
す断面図である。
【図18】従来のカシメ止め式のハートビルマーカーを
示す断面図である。
【図19】従来のホック止め式のハートビルマーカーを
示す断面図である。
【符号の説明】
10 マーカー本体 20 オス軸 30 係合突起 40 滑り止め部材 50 受け具 60 メス軸 70 軸穴 80 被係合突起
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 前記オス軸が、軸方向に複数段の前記係
合突起を備えた請求項1記載のハートビルマーカー。
【請求項】 前記オス軸の断面形状および前記メス軸
の前記軸穴の断面形状が、非円形形状に形成された請求
項1または2記載のハートビルマーカー。
【請求項】 前記マーカー本体が前記オス軸を備え、
前記受け具が前記メス軸を備えた請求項1〜のうちい
ずれかに記載のハートビルマーカー。
【請求項】 前記マーカー本体の上面に、略円形断面
の複数の小突起が散点状に形成された滑り止め部が設け
られた請求項1〜のうちいずれかに記載のハートビル
マーカー。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明にかかるハートビルマーカーは、カーペット
表面上の突起となって視覚障害者等を誘導するマーカー
本体と、カーペットに設けられた孔部を介して、カーペ
ット裏面側から前記マーカー本体と嵌合して前記マーカ
ー本体をカーペット表面上に支持する受け具とから構成
され、前記マーカー本体および前記受け具のいずれか一
方が、外側面に係合突起が形成されたオス軸を備え、他
方が、カーペットに設けられた孔部に挿通されるメス軸
を備え、このメス軸が、前記オス軸が嵌め入れられる軸
穴と、この軸穴の内側面に形成された前記係合突起に係
合する被係合突起とを備え、前記オス軸および前記メス
軸のうち少なくとも一方が、軸方向に複数段の前記係合
突起または前記被係合突起を備え、この複数段の前記係
合突起または前記被係合突起のうち、いずれの段の前記
係合突起または前記被係合突起を他方が備える前記係合
突起または被係合突起に係合させるかにより、前記マー
カー本体と前記受け具との結合距離間隔を適宜設定する
ことができるように構成したものである(請求項1)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】また、前記オス軸および前記メス軸のうち
少なくとも一方は、軸方向に複数段の前記係合突起また
は前記被係合突起を備えているため、複数段形成された
係合突起または被係合突起のうち、いずれの段が係合す
るかに応じて、オス軸またはメス軸が形成されるマーカ
ー本体と受け具の結合距離間隔を適宜設定することがで
きる。したがって、種々の厚みのカーペットに取り付け
ることができるとともに、カーペットが弾性を失って厚
みが薄くなった場合であっても、その厚みの変化に対応
することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】このような複数段の突起は、オス軸側の係
合突起として形成すれば、オス軸の外側面に形成できる
ために製作が容易であることから好ましい(請求項
)。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】また、オス軸の断面形状およびメス軸の軸
孔の断面形状を、非円形形状に形成すれば、オス軸がメ
ス軸の軸穴に挿入された際、マーカー本体が受け具に対
して相対的に回転することが防止されるため、受け具を
カーペットや床面に対して固定することにより、マーカ
ー本体がカーペット上で回転することを防止することが
できる(請求項)。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】また、マーカー本体が前記オス軸を備え、
前記受け具が前記メス軸を備えた構成とすれば、先にカ
ーペットの孔部に受け具のメス軸を挿入しておき、この
メス軸の軸穴に上方からマーカー本体のオス軸を挿入す
ることで、ハートビルマーカーをカーペットに取り付け
ることができるため、取り付け作業を特に容易なものと
できる(請求項)。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】さらに、マーカー本体の上面に、略円形断
面の複数の小突起が散点状に形成された滑り止め部を設
ければ、歩行者がマーカー本体を踏んだ場合にも滑りに
くくなるとともに、この滑り止め部にちりやほこりが付
着した場合であっても、この滑り止め部の上面の複数の
小突起は、それぞれ略円形断面で、かつ、散点状に形成
されているため、容易にちりやほこりを取り除くことが
でき、マーカー本体上面の高い美観を保つことができる
(請求項)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーペット表面上の突起となって視覚障
    害者等を誘導するマーカー本体と、 カーペットに設けられた孔部を介して、カーペット裏面
    側から前記マーカー本体と嵌合して前記マーカー本体を
    カーペット表面上に支持する受け具とから構成され、 前記マーカー本体および前記受け具のいずれか一方が、
    外側面に係合突起が形成されたオス軸を備え、 他方が、カーペットに設けられた孔部に挿通されるメス
    軸を備え、 このメス軸が、前記オス軸が嵌め入れられる軸穴と、こ
    の軸穴の内側面に形成された前記係合突起に係合する被
    係合突起とを備えたことを特徴とするハートビルマーカ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記オス軸および前記メス軸のうち少な
    くとも一方が、軸方向に複数段の前記係合突起または前
    記被係合突起を備えた請求項1記載のハートビルマーカ
    ー。
  3. 【請求項3】 前記オス軸が、軸方向に複数段の前記係
    合突起を備えた請求項1または2記載のハートビルマー
    カー。
  4. 【請求項4】 前記オス軸の断面形状および前記メス軸
    の前記軸穴の断面形状が、非円形形状に形成された請求
    項1〜3のうちいずれかに記載のハートビルマーカー。
  5. 【請求項5】 前記マーカー本体が前記オス軸を備え、
    前記受け具が前記メス軸を備えた請求項1〜4のうちい
    ずれかに記載のハートビルマーカー。
  6. 【請求項6】 前記マーカー本体の上面に、略円形断面
    の複数の小突起が散点状に形成された滑り止め部が設け
    られた請求項1〜5のうちいずれかに記載のハートビル
    マーカー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012026129A (ja) * 2010-07-22 2012-02-09 Assist:Kk 段部の床構造

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