JPH113461A - 自動販売機の断熱扉 - Google Patents
自動販売機の断熱扉Info
- Publication number
- JPH113461A JPH113461A JP9151896A JP15189697A JPH113461A JP H113461 A JPH113461 A JP H113461A JP 9151896 A JP9151896 A JP 9151896A JP 15189697 A JP15189697 A JP 15189697A JP H113461 A JPH113461 A JP H113461A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door
- heat insulating
- vacuum
- vending machine
- insulating layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】安価な製作コストで、しかも薄形で高い断熱性
能が確保できるようにした自動販売機の断熱扉を提供す
る。 【解決手段】商品収納ラック，および冷却，ないし加熱
手段を搭載した断熱筐体としてる本体ケースの庫内前面
に配置した断熱扉であって、ブロー成形法，もしくは真
空成形法で作られた樹脂成形品の内外二重壁で構成した
密閉構造になる中空の扉体に対し、その内部を真空引き
して内外壁の間に、発泡樹脂などの断熱材に比べて断熱
性の高い真空断熱層を形成する。
能が確保できるようにした自動販売機の断熱扉を提供す
る。 【解決手段】商品収納ラック，および冷却，ないし加熱
手段を搭載した断熱筐体としてる本体ケースの庫内前面
に配置した断熱扉であって、ブロー成形法，もしくは真
空成形法で作られた樹脂成形品の内外二重壁で構成した
密閉構造になる中空の扉体に対し、その内部を真空引き
して内外壁の間に、発泡樹脂などの断熱材に比べて断熱
性の高い真空断熱層を形成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、商品収納ラッ
ク，および冷却，ないし加熱手段を搭載した断熱筐体と
してる本体ケースの庫内前面に配置した断熱扉に関す
る。
ク，および冷却，ないし加熱手段を搭載した断熱筐体と
してる本体ケースの庫内前面に配置した断熱扉に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】まず、この発明の実施対象となる自動販
売機の全体構成を図２に示す。図において、１は断熱筐
体としてなる本体ケース、２は外扉、３は本体ケース１
の庫内に収設した商品収納ラック（サーペンタイン式ラ
ック）、４は商品搬出シュータであり、本体ケース１の
庫内前面には庫内への外気熱侵入を防止する断熱扉５を
備えている。また、断熱扉５には商品収納ラック３から
商品をシュータ４をを経て外扉２の商品取出口に送出す
る商品通路となる小扉付きの商品搬出口５ａが開口して
いる。なお、図示されてないが、本体ケース１の庫内に
は商品保冷用の冷却器，加熱用ヒータ，および庫内ファ
ンを備えている。
売機の全体構成を図２に示す。図において、１は断熱筐
体としてなる本体ケース、２は外扉、３は本体ケース１
の庫内に収設した商品収納ラック（サーペンタイン式ラ
ック）、４は商品搬出シュータであり、本体ケース１の
庫内前面には庫内への外気熱侵入を防止する断熱扉５を
備えている。また、断熱扉５には商品収納ラック３から
商品をシュータ４をを経て外扉２の商品取出口に送出す
る商品通路となる小扉付きの商品搬出口５ａが開口して
いる。なお、図示されてないが、本体ケース１の庫内に
は商品保冷用の冷却器，加熱用ヒータ，および庫内ファ
ンを備えている。
【０００３】ここで、従来の断熱扉５は、内外二重壁構
造の箱体としてなる扉本体の内部にウレタン樹脂などを
発泡成形して断熱層を形成し、さらに扉体の裏面側周縁
にガスケットを取付けて本体ケース１との間をシールす
るように構成している。
造の箱体としてなる扉本体の内部にウレタン樹脂などを
発泡成形して断熱層を形成し、さらに扉体の裏面側周縁
にガスケットを取付けて本体ケース１との間をシールす
るように構成している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来の断熱扉は、製作面，並びに断熱性能面で次記のよう
な問題点がある。 (1) 断熱扉の製作には発泡成形工程を要することから、
その設備を含めてコスト高となる。
来の断熱扉は、製作面，並びに断熱性能面で次記のよう
な問題点がある。 (1) 断熱扉の製作には発泡成形工程を要することから、
その設備を含めてコスト高となる。
【０００５】(2) 周囲の外気温に晒される屋外設置形の
自動販売機では、断熱扉を伝熱して庫内に侵入する外気
熱の貫流を防ぐためには発泡樹脂の断熱層を十分に厚く
する必要があり、したがって断熱扉自身の厚さも大とな
る。これに対して、昨今では自動販売機の道路へのはみ
出し問題から、自動販売機全体の奥行き寸法を縮減して
薄形化する傾向にあり、この観点からできるだけ薄形で
所要の断熱性能が確保できる断熱扉の出現が望まれてい
る。
自動販売機では、断熱扉を伝熱して庫内に侵入する外気
熱の貫流を防ぐためには発泡樹脂の断熱層を十分に厚く
する必要があり、したがって断熱扉自身の厚さも大とな
る。これに対して、昨今では自動販売機の道路へのはみ
出し問題から、自動販売機全体の奥行き寸法を縮減して
薄形化する傾向にあり、この観点からできるだけ薄形で
所要の断熱性能が確保できる断熱扉の出現が望まれてい
る。
【０００６】この発明は上記の点に鑑みなされたもので
あり、その目的は、安価な製作コストで、しかも薄形で
高い断熱性能が確保できるようにした新規な自動販売機
の断熱扉を提供することにある。
あり、その目的は、安価な製作コストで、しかも薄形で
高い断熱性能が確保できるようにした新規な自動販売機
の断熱扉を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば、樹脂成形品で作られた内外二重
壁で構成した密閉構造になる中空の扉体に対し、その内
部に真空断熱層を形成し（請求項１）、具体的にはブロ
ー成形法，もしくは真空成形法により構成した扉体の内
部空間を真空引きして内外二重壁の間に真空断熱層を形
成する（請求項２）ものとする。
に、この発明によれば、樹脂成形品で作られた内外二重
壁で構成した密閉構造になる中空の扉体に対し、その内
部に真空断熱層を形成し（請求項１）、具体的にはブロ
ー成形法，もしくは真空成形法により構成した扉体の内
部空間を真空引きして内外二重壁の間に真空断熱層を形
成する（請求項２）ものとする。
【０００８】上記のように、内外二重壁で構成した中空
扉体の内部空間を十分に減圧して内外二重壁の間に真空
断熱層を形成することにより、魔法瓶の原理と同様に扉
体の内部空間には対流伝熱が殆ど発生せず、庫内側と庫
外側との間に高い断熱性が得られる。この真空断熱によ
る断熱効果は発泡樹脂を断熱材としたものに比べて格段
に大きく、これにより自動販売機の断熱扉として必要な
断熱性能を確保する扉体を薄く構成できる。
扉体の内部空間を十分に減圧して内外二重壁の間に真空
断熱層を形成することにより、魔法瓶の原理と同様に扉
体の内部空間には対流伝熱が殆ど発生せず、庫内側と庫
外側との間に高い断熱性が得られる。この真空断熱によ
る断熱効果は発泡樹脂を断熱材としたものに比べて格段
に大きく、これにより自動販売機の断熱扉として必要な
断熱性能を確保する扉体を薄く構成できる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示実施例に基づいて説明する。図１(a),(b) において、
断熱扉５は樹脂成形品で作られた扉前壁５ｂ，扉後壁５
ｃ，商品搬出口５ａの仕切壁５ｄで構成した内外二重壁
の密閉構造になる中空扉体に対し、その内部に真空断熱
層５ｅを形成した構成になる。なお、５ｆは真空断熱層
５ｅを形成する際に真空ポンプ６に接続するために扉体
に開口した真空引き穴である。
示実施例に基づいて説明する。図１(a),(b) において、
断熱扉５は樹脂成形品で作られた扉前壁５ｂ，扉後壁５
ｃ，商品搬出口５ａの仕切壁５ｄで構成した内外二重壁
の密閉構造になる中空扉体に対し、その内部に真空断熱
層５ｅを形成した構成になる。なお、５ｆは真空断熱層
５ｅを形成する際に真空ポンプ６に接続するために扉体
に開口した真空引き穴である。
【００１０】ここで、中空扉体は次記のようにして製作
する。すなわち、ブロー成形法により二枚合わせした扉
前壁５ｂ，扉後壁５ｃの樹脂板をブロー成形金型に挿入
して加熱軟化し、この状態で金型内にエアを吹き込んで
中空構造の扉本体を成形し、さらに商品搬出口５ａを開
口した上でその仕切壁５ｄを溶着して図１に示した密閉
構造の扉体を構成する。あるいは真空成形法により成形
した扉前壁５ａと扉後壁５ｃ，商品搬出口の仕切壁５ｄ
を組合せて溶着し、密閉構造の中空扉体を組立てる。
する。すなわち、ブロー成形法により二枚合わせした扉
前壁５ｂ，扉後壁５ｃの樹脂板をブロー成形金型に挿入
して加熱軟化し、この状態で金型内にエアを吹き込んで
中空構造の扉本体を成形し、さらに商品搬出口５ａを開
口した上でその仕切壁５ｄを溶着して図１に示した密閉
構造の扉体を構成する。あるいは真空成形法により成形
した扉前壁５ａと扉後壁５ｃ，商品搬出口の仕切壁５ｄ
を組合せて溶着し、密閉構造の中空扉体を組立てる。
【００１１】次に、図示のように真空引き穴５ｆに真空
ポンプ６を接続して扉体の内部を真空引きし、内部空間
が十分に減圧したところで前記穴５ｆを封止する。その
後に扉体の裏面周縁にガスケットを取付けて断熱扉５が
完成する。なお、真空引きした状態で扉体が凹状に変形
するおそれがある場合には、あらかじめ扉前壁と扉後壁
の間に補強リブを形成しておく。
ポンプ６を接続して扉体の内部を真空引きし、内部空間
が十分に減圧したところで前記穴５ｆを封止する。その
後に扉体の裏面周縁にガスケットを取付けて断熱扉５が
完成する。なお、真空引きした状態で扉体が凹状に変形
するおそれがある場合には、あらかじめ扉前壁と扉後壁
の間に補強リブを形成しておく。
【００１２】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
樹脂成形品で作られた内外二重壁で構成した密閉構造に
なる中空扉体に対し、その内部に真空断熱層を形成して
断熱扉を構成したことにより、内外二重壁構造の扉体の
内部に断熱材として樹脂を発泡成形した従来構造の断熱
扉と比べて製作コストが安く、しかも薄形で断熱性の高
い自動販売機の断熱扉を提供することができる。
樹脂成形品で作られた内外二重壁で構成した密閉構造に
なる中空扉体に対し、その内部に真空断熱層を形成して
断熱扉を構成したことにより、内外二重壁構造の扉体の
内部に断熱材として樹脂を発泡成形した従来構造の断熱
扉と比べて製作コストが安く、しかも薄形で断熱性の高
い自動販売機の断熱扉を提供することができる。
【図１】この発明の実施例よる断熱扉の構造図であり、
(a) は縦断側面図、(b) は(a)図の矢視Ａ−Ａ断面図
(a) は縦断側面図、(b) は(a)図の矢視Ａ−Ａ断面図
【図２】この発明の実施対象となる自動販売機の全体構
成図
成図
【符号の説明】 １ 本体ケース ２ 外扉 ３ 商品収納ラック ５ 断熱扉 ５ａ 商品搬出口 ５ｂ 扉前壁 ５ｃ 扉後壁 ５ｄ 真空断熱層
Claims (2)
- 【請求項１】商品収納ラック，および冷却，ないし加熱
手段を搭載した断熱筐体としてる本体ケースの庫内前面
に配置した断熱扉であって、樹脂成形品で作られた内外
二重壁で構成した密閉構造になる中空の扉体に対し、そ
の内部に真空断熱層を形成したことを特徴とする自動販
売機の断熱扉。 - 【請求項２】請求項１記載の断熱扉において、ブロー成
形法，もしくは真空成形法により構成した扉体の内部空
間を真空引きして内外二重壁の間に真空断熱層を形成し
たことを特徴とする自動販売機の断熱扉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9151896A JPH113461A (ja) | 1997-06-10 | 1997-06-10 | 自動販売機の断熱扉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9151896A JPH113461A (ja) | 1997-06-10 | 1997-06-10 | 自動販売機の断熱扉 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH113461A true JPH113461A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=15528568
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9151896A Pending JPH113461A (ja) | 1997-06-10 | 1997-06-10 | 自動販売機の断熱扉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH113461A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002190061A (ja) * | 2000-10-10 | 2002-07-05 | Fuji Electric Co Ltd | 自動販売機 |
| JP2005106813A (ja) * | 2003-09-09 | 2005-04-21 | Tosoh Corp | 液体クロマトグラフ装置 |
| JP2007122293A (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-17 | Kubota Corp | 自動販売機の内扉 |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5980685U (ja) * | 1982-11-24 | 1984-05-31 | 株式会社日立製作所 | 冷蔵庫の扉構造 |
| JPS60130394U (ja) * | 1984-02-08 | 1985-08-31 | シャープ株式会社 | 断熱壁 |
| JPS60185082A (ja) * | 1984-03-01 | 1985-09-20 | 多田プラスチツク工業株式会社 | 断熱体の製法 |
| JPH06159915A (ja) * | 1992-11-27 | 1994-06-07 | Sanyo Electric Co Ltd | 断熱扉 |
| JPH09126643A (ja) * | 1995-11-02 | 1997-05-16 | Sanyo Electric Co Ltd | 血液保冷庫 |
-
1997
- 1997-06-10 JP JP9151896A patent/JPH113461A/ja active Pending
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPS5980685U (ja) * | 1982-11-24 | 1984-05-31 | 株式会社日立製作所 | 冷蔵庫の扉構造 |
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| JPH09126643A (ja) * | 1995-11-02 | 1997-05-16 | Sanyo Electric Co Ltd | 血液保冷庫 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2002190061A (ja) * | 2000-10-10 | 2002-07-05 | Fuji Electric Co Ltd | 自動販売機 |
| JP4534345B2 (ja) * | 2000-10-10 | 2010-09-01 | 富士電機リテイルシステムズ株式会社 | 自動販売機 |
| JP2005106813A (ja) * | 2003-09-09 | 2005-04-21 | Tosoh Corp | 液体クロマトグラフ装置 |
| JP2007122293A (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-17 | Kubota Corp | 自動販売機の内扉 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040506 |