JPH11345464A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JPH11345464A
JPH11345464A JP10112032A JP11203298A JPH11345464A JP H11345464 A JPH11345464 A JP H11345464A JP 10112032 A JP10112032 A JP 10112032A JP 11203298 A JP11203298 A JP 11203298A JP H11345464 A JPH11345464 A JP H11345464A
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JP
Japan
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permanent magnet
yoke
head carriage
disk
frame
Prior art date
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Pending
Application number
JP10112032A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Kabasawa
秀年 椛澤
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Teac Corp
Original Assignee
Teac Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B25/00Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus
    • G11B25/04Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus using flat record carriers, e.g. disc, card
    • G11B25/043Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus using flat record carriers, e.g. disc, card using rotating discs
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K41/00Propulsion systems in which a rigid body is moved along a path due to dynamo-electric interaction between the body and a magnetic field travelling along the path
    • H02K41/02Linear motors; Sectional motors
    • H02K41/035DC motors; Unipolar motors
    • H02K41/0352Unipolar motors
    • H02K41/0354Lorentz force motors, e.g. voice coil motors
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B2220/00Record carriers by type
    • G11B2220/20Disc-shaped record carriers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ヘッドキャリッジがどの位置に位
置している場合であっても、ボイスコイルモータが発生
する推進力が同じであるようにすることを課題とする。 【解決手段】 X1側永久磁石用ヨーク部92−1は、
Y2側とY1側とにX1方向に張り出した張り出し部9
2−1b及び92−1cを有する。駆動コイル用ヨーク
94−1は、Y2側とY1側とに幅広部94−1d,9
4−1eを有する。これによって、磁気ギャップ95−
1の長手方向上のY2側寄りの部分及びY1側寄りの部
分について、外部への漏洩磁束が発生し難くなり、且つ
磁気ギャップを横切る磁束の数が増える。これによっ
て、推進力が低下しがちである磁気回路構造体の両端側
において推進力が増え、X1側ボイスコイルモータ55
−1が発生する推進力は、ヘッドキャリッジ54がどの
位置に位置している場合でも一定となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスク装置に係
り、特に、ヘッドキャリッジが移動して回転するディス
クに情報の書き込み又は読み出しを行うフロッピディス
ク装置に関する。従来より、パーソナルコンピュータに
おいて外部記憶装置としてフロッピディスク装置が広く
使用されている。近年、将来の画像時代に対応するべ
く、記憶容量を現在の1.44MBより大幅に拡大して
200MB又はそれ以上とするフロッピディスク装置が
開発されつつある。記憶容量をこのように大容量とする
ためには、フロッピディスク装置は、フロッピディスク
の回転速度を現在の300RPMより10倍以上高くす
ると共に、トラック密度も現在の135TPIより10
倍以上高くして2000〜3000TPI程度とする必
要がある。
【0002】このため、ヘッドキャリッジの駆動には、
高い精度が要求される。
【0003】
【従来の技術】図12(A),(B)は従来の大容量フ
ロッピディスク装置のヘッドキャリッジの駆動機構10
を示す。ヘッドキャリッジ11は、ヘッド12を有し、
両側のボイスコイルモータ13、14によって、ガイド
ロッド15、16によって支持されつつ、回転している
フロッピディスク17の半径方向であるY1,Y2方向
に移動されて位置決めされる。ボイスコイルモータ13
は、永久磁石20とヨーク21、22とよりなる磁気回
路構造体23と、ヘッドキャリッジ10に固定してあ
り、ヨーク22と嵌合している駆動コイル24とよりな
る。ボイスコイルモータ14は、永久磁石30とヨーク
31、32とよりなる磁気回路構造体33と、ヘッドキ
ャリッジ10に固定してあり、ヨーク32と嵌合してい
る駆動コイル34とよりなる。駆動コイル24及び駆動
コイル34に流される駆動電流に応じて、ヘッドキャリ
ッジ11がY1,Y2方向に移動される。ボイスコイル
モータ13、14を使用していることによって、ヘッド
キャリッジ11は精度良く駆動される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ボイスコイルモータ1
3及び14は左右対称に配置されており、実質的に同一
であるので、ここでは、ボイスコイルモータ13につい
てのみ図13を参照して説明する。コイルに電流を流し
たときにボイスコイルモータ13に発生する推進力につ
いて説明する。
【0005】磁気ギャップ25を通る磁束40aが、コ
イル24のうちの磁気ギャップ25内に位置するX1側
コイル部24aを鎖交すると、推進力F1が発生する。
ヨーク22のX2方向(反マグネット方向)を流れる漏
洩磁束40bがコイル24のX2側のX2側コイル部2
4bを鎖交すると、X2側コイル部24bを流れる電流
の向きがX1側コイル部24aを流れる電流の向きと逆
向きであるため、推進力F1と逆向きの推進力F2が発
生する。推進力F1と推進力F2との差がヘッドキャリ
ッジ11を移動させる推進力となる。
【0006】推進力F1についてみる。ボイスコイルモ
ータ13のY1,Y2方向上の両端側では、磁気ギャッ
プを流れる磁束の一部(図13に40cで表す)が、コ
イル24を鎖交せずにヨーク21b,21cに流れる。
このため、Y1,Y2方向上中間よりもY1,Y2方向
上の両端側のほうがコイル24のX1側コイル部24a
を鎖交する磁束の数が少なくなり、よって、ボイスコイ
ルモータ13がヘッドキャリッジ11を移動させる推進
力F1がY1,Y2方向上中央部よりもY1,Y2方向
上両端側が小さくなる。
【0007】逆推進力F2についてみる。永久磁石20
のN極から出た磁束は、磁気ギャップ25を通過してヨ
ーク22に入る。ヨーク22に入った磁束のうち、Y
1,Y2方向上中間よりもY1方向側の磁束はY1側の
ヨーク21bを通ってヨーク21aに流れ、ヨーク21
aから永久磁石20のS極に入る。よって、磁気回路構
造体23の内部を流れる磁束は、Y1,Y2方向上中間
位置で最も少なく、Y1,Y2方向上両端に向かうに従
って数が増える。しかし、磁気回路構造体23のヨーク
21a及び21bは、Y1,Y2方向上全長に亘って同
じ形状である。このため、磁気回路構造体23のY1,
Y2方向側では、磁束が飽和状態となり、Y1,Y2方
向上中間位置よりも漏洩磁束の数が多くなる。このた
め、従来のボイスコイルモータ13では、Y1,Y2方
向上中間よりもY1,Y2方向上の両端側の方が、コイ
ル24のX2側コイル部24bを鎖交する磁束の数が多
くなり、よって、逆推進力F2が大きくなる。
【0008】上述した理由により、上記のボイスコイル
モータ13では、ボイスコイルモータ13がヘッドキャ
リッジ11を移動させる推進力(F1−F2)をY1,
Y2方向上の各位置についてみると、図12(C)に示
すように、中央部で大きく、両端側で小さくなってい
た。このように上記のボイスコイルモータ13にあって
は、ヘッドキャリッジ11を移動させる推進力がヘッド
キャリッジ11の位置に応じて変化するため、ヘッドキ
ャリッジ11をその移動範囲の全体に亘って同じ精度で
駆動させることが難しくなっていた。
【0009】駆動コイル24、34への駆動電流の大き
さを、ヘッドキャリッジ10が現在位置している位置に
応じて変化させるようにすれば、ヘッドキャリッジ10
の駆動精度をその移動する範囲の全体に亘って同じよう
にすることは可能である。しかし、このようにするに
は、駆動電流を送り出す制御回路が複雑となったりして
しまい、問題である。
【0010】また、上記のボイスコイルモータ13、1
4にあっては、磁気回路構造体23、33の外部への磁
束が符号40で示すように流れる。磁束40は、ヘッド
12が移動する空間にも入ってきており、ディスクへの
情報の書き込み又は読み出しに影響を与えて、情報の書
き込み又は読み出しの信頼性を損ねていた。そこで、本
発明は上記課題を解決したディスク装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、フレ
ームと、ディスクを支持して回転するディスク回転手段
と、該ディスク回転手段によって回転されているディス
クに対して情報の書き込み又は読み出しを行うヘッド
と、該ヘッドを保持しており、該ディスク回転手段に支
持されたディスクの半径方向に移動可能であるヘッドキ
ャリッジと、上記フレームに取り付けてある磁気回路構
造体と上記ヘッドキャリッジに取り付けてある駆動コイ
ルとよりなり、該ヘッドキャリッジを移動させるボイス
コイルモータとを有し、上記磁気回路構造体が、上記駆
動コイルが嵌合しておりこれに沿って移動する駆動コイ
ル用ヨークと永久磁石が固定された永久磁石用ヨークと
が上記ヘッドキャリッジの移動する方向に平行に延在す
る構成であるディスク装置において、 上記駆動コイル
用ヨークが、長手方向上、両端側の部分に、幅が中央部
の幅より広い幅広部を有し、且つ、上記永久磁石用ヨー
クが、長手方向上、両端側の部分に、幅が中央部の幅よ
り広い幅広部を有する形状を有する構成としたものであ
る。
【0012】駆動コイル用ヨークの両端側の部分の幅広
部及び永久磁石用ヨークの両端側の部分の幅広部は、磁
束の飽和を起きにくくする。これによって、磁気回路構
造体の両端側において、外部への漏洩磁束が発生し難く
なり、且つ磁気ギャップ内を横切る磁束の数が増える。
このため、推進力が低下しがちである磁気回路構造体の
両端側において推進力が増やされ、よって、ヘッドキャ
リッジがどの位置に位置している場合であっても、ボイ
スコイルモータは同じ推進力を発生する。
【0013】請求項2の発明は、永久磁石用ヨークの両
端の幅広部は、上記ヘッドキャリッジの移動方向と直交
する方向に張り出した張り出し部であり、且つ、磁気回
路構造体は、永久磁石用ヨークの各張り出し部の先端側
をフレームに固定されてフレームに取り付けてある構成
としたものである。永久磁石用ヨークの両端の張り出し
部は、磁気回路構造体のうち磁気抵抗が大きい部位から
漏れる漏洩磁束を効果的に拾う。よって、ボイスコイル
モータは、外部に漏れる磁束が少ない構造となり、よっ
て、磁気ヘッド等の周りへの影響が少ない構造のフロッ
ピディスク装置が実現可能となる。
【0014】磁気回路構造体が、永久磁石用ヨークの各
張り出し部の先端側をフレームに固定されてフレームに
取り付けてある構成は、フレームに取り付けるための部
分を特別に用意する必要を無用とする。よって、専用の
取り付け部が不要となっている分、磁気回路構造体の大
きさが小さくなり、最終的には、ディスク装置を小型に
出来る。
【0015】請求項3の発明は、フレームと、ディスク
を支持して回転するディスク回転手段と、該ディスク回
転手段によって回転されているディスクに対して情報の
書き込み又は読み出しを行うヘッドと、該ヘッドを保持
しており、該ディスク回転手段に支持されたディスクの
半径方向に移動可能であるヘッドキャリッジと、上記フ
レームに取り付けてある磁気回路構造体と上記ヘッドキ
ャリッジに取り付けてある駆動コイルとよりなり、該ヘ
ッドキャリッジの両側に配されており該ヘッドキャリッ
ジを移動させる2つのボイスコイルモータとを有し、各
ボイスコイルモータの上記磁気回路構造体が、上記駆動
コイルが嵌合しておりこれに沿って移動する駆動コイル
用ヨークと永久磁石が固定された永久磁石用ヨークとが
上記ヘッドキャリッジの移動する方向に平行に延在する
構成であるディスク装置において、上記駆動コイル用ヨ
ークが、長手方向上、両端側の部分に、幅が中央部の幅
より広い幅広部を有し、長手方向上両端側の部分に上記
ヘッドキャリッジの移動方向と直交する方向に張り出し
た張り出し部を有する上記永久磁石用ヨークが両側に平
行に配されており、各コーナに上記張り出し部を有する
四角枠形状の永久磁石用ヨーク部材を有し、該永久磁石
用ヨーク部材が各コーナの上記張り出し部の先端側を上
記フレームに固定されて該フレーム取り付けてある構成
としたものである。
【0016】コーナに上記張り出し部を有する四角枠形
状の永久磁石用ヨーク部材が、各コーナの張り出し部の
先端側を上記フレームに固定されてフレーム取り付けて
ある構成は、フレームの強度を向上するように作用す
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面と共に本発明の一実施例
になるフロッピディスク装置について説明する。先ず、
図1及び図2(A),(B),(C)を参照して、フロ
ッピディスク装置について概略的に説明する。
【0018】フロッピディスク装置50は、大容量型の
ものであり、フレーム51と、ターンテーブル用モータ
52と、ターンテーブル53と、ヘッドキャリッジ54
と、ボイスコイルモータ55と、ホルダ56と、天板を
兼ねるスライダ57と、フロントベゼル58とを有す
る。X1,X2は幅方向、Y1,Y2は奥行き方向、Z
1,Z2は高さ方向である。
【0019】フロッピディスク装置50には、ディスク
カートリッジ60が使用される。ディスクカートリッジ
60は、カートリッジ本体61の内部に直径が3.5イ
ンチのフロッピディスク62が収容してあり、且つ、カ
ートリッジ本体61の端側にシャッタ63を有する。シ
ャッタ63は、カートリッジ本体61の上下面の開口6
4、65を覆っている。フロッピディスク62のハブ6
6は、カートリッジ本体61の下面に露出している。
【0020】ディスクカートリッジ60を、フロントベ
ゼル58側よりY1方向に挿入すると、ホルダ56内に
入り込み、シャッタ63がX2方向に摺動して、開口6
4、65が開かれる。開口64に上側磁気ヘッド70が
対向し、開口65に下側磁気ヘッド71が対向する。次
いで、スライダ57がロックを解除されてY2方向に摺
動し、ホルダ56がディスクカートリッジ60と共にZ
2方向に下降する。これによって、ディスクカートリッ
ジ60が装着され、フロッピディスク62のハブ66が
ターンテーブル53と結合され、開口65内に下側磁気
ヘッド71が相対的に入ってフロッピディスク62の下
面62bと接触する。続いて、ターンテーブル用モータ
52によってフロッピディスク62が約3,600RP
Mで回転された後、ソレノイド201(図2参照)が励
磁されることにより図示しないヘッドロード機構が動作
してリフトアーム202が下降し、リフトアーム202
に支持されていた上側磁気ヘッド70が下降して開口6
4に入ってフロッピディスク62の上面にランディング
する。ヘッドキャリッジ54はボイスコイルモータ55
によってY1,Y2方向に移動されトラックが2000
〜3000TPI程度のトラック密度で形成され、浮上
状態となっている上側磁気ヘッド70及び下側磁気ヘッ
ド71によって情報の書き込み又は読み出しが行われ
る。
【0021】なお、イジェクトボタン13を押すことに
よって、ディスクカートリッジ60が最初にZ1方向に
移動し、次いでY2方向に移動されてイジェクトされ
る。次に、本発明の要部をなすボイスコイルモータ55
及びこれと関連する部分について説明する。先ず、ボイ
スコイルモータ55の基本的な構造及び動作について説
明する。
【0022】図3乃至図5に示すように、ヘッドキャリ
ッジ54は、キャリッジ本体80と上側ヘッドアーム8
1と、キャリッジ本体80の先端に設けてある下側磁気
ヘッド71と、上側ヘッドアーム81の先端の上側磁気
ヘッド70と、キャリッジ本体80のX1側及びX2側
に固定してある中空枠状の駆動コイル82−1,82−
2とを有する構成であり、フレーム51に平行に固定さ
れているガイドロッド84、85にY1、Y2方向に移
動可能に支持されている。駆動コイル82−1,82−
2は、キャリッジ本体80の凹部80a,80bに嵌合
して位置決めされて固定してある。
【0023】ボイスコイルモータ55は、ヘッドキャリ
ッジ54が移動する通路に沿って両側に並んでいるX1
側ボイスコイルモータ55−1とX2側ボイスコイルモ
ータ55−2とよりなる。X1側ボイスコイルモータ5
5−1は、X1側磁気回路部構造体90−1とX1側駆
動コイル82−1とより成る。X2側ボイスコイルモー
タ55−2は、X2側磁気回路部構造体90−2とX2
側駆動コイル82−2とより成る。X1側磁気回路部構
造体90−1とX2側磁気回路部構造体90−2とが一
体的である。X1側磁気回路部構造体90−1とX2側
磁気回路部構造体90−2とは、ヘッドキャリッジ54
の移動方向の中心線91に関して略対称である。
【0024】図6(A)乃至(D)及び図11に併せて
示すように、92は永久磁石用ヨーク部材であり、X1
側永久磁石用ヨーク部92−1と、X2側永久磁石用ヨ
ーク部92−2と、X1側永久磁石用ヨーク部92−1
及びX2側永久磁石用ヨーク部92−2のY2側を繋ぐ
Y2側フレーム部92−3と、X1側永久磁石用ヨーク
部92−1及びX2側永久磁石用ヨーク部92−2のY
1側を繋ぐY1側フレーム部92−4とを有し、平面図
上、略四角枠形状を有する。
【0025】X1側磁気回路部構造体90−1は、X1
側永久磁石用ヨーク部92−1と、この下面に固定して
ある永久磁石93−1と、X1側駆動コイル用ヨーク9
4−1と、磁気ギャップ95−1とよりなる。永久磁石
93−1は、全長に亘って幅W1が等しい細長い板形状
であり、上面がS極、下面がN極である。駆動コイル用
ヨーク94−1は、駆動コイル82−1を貫通してお
り、各端側をY2側フレーム部92−3とY1側フレー
ム部92−4とに固定されている。磁気ギャップ95−
1は、永久磁石93−1とX1側駆動コイル用ヨーク9
4−1との間に、Y1、Y2方向に、位置P10からP
12の間に亘って形成してあり、ギャップ寸法はaで有
り、Y1、Y2方向の全長に亘って一定である。P11
が位置P10と位置P12との間の中央の位置である。
【0026】駆動コイル82−1は、駆動コイル用ヨー
ク93−1を取り囲んでおり、その上側の辺が磁気ギャ
ップ95−1を横切っている。X2側磁気回路部構造体
90−2は、X2側永久磁石用ヨーク部92−2と、こ
の下面に固定してある永久磁石93−2と、X2側駆動
コイル用ヨーク94−2と、磁気ギャップ95−2とよ
りなる。永久磁石93−2は全長に亘って幅W1が等し
い細長い板形状であり、上面がN極、下面がS極であ
る。これは、永久磁石93−1とは逆である。駆動コイ
ル用ヨーク94−2は、駆動コイル82−2を貫通して
おり、各端側をY2側フレーム部92−3とY1側フレ
ーム部92−4とに固定されている。磁気ギャップ95
−2は、永久磁石93−2とX1側駆動コイル用ヨーク
94−2との間に、Y1、Y2方向に、位置P10から
P12の間に亘って形成してあり、ギャップ寸法はbで
有り、Y1、Y2方向の全長に亘って一定である。
【0027】駆動コイル82−2は、駆動コイル用ヨー
ク93−2を取り囲んでおり、その上側の辺が磁気ギャ
ップ95−2を横切っている。制御回路部の制御によっ
て駆動コイル82−1、82−2に駆動電流が流される
と、X1側ボイスコイルモータ55−1とX2側ボイス
コイルモータ55−2とが駆動され、ヘッドキャリッジ
54がY1、Y2方向に精度良く移動される。
【0028】次に、ボイスコイルモータ55、X1側磁
気回路部構造体90−1及びX2側磁気回路部構造体9
0−2の特徴及び特長について説明する。 推進力の一定化 図13を参照するに、一般には、次のことが言える。第
1に、駆動コイル用ヨーク及び永久磁石用ヨーク内を流
れる磁束の量についてみると、駆動コイル用ヨーク及び
永久磁石用ヨークにはY1、Y2方向の中央の部分より
Y1、Y2方向両端部の方が多くの磁束が流れる。第2
に、マグネットから出る磁束についてみると、Y1、Y
2方向両端部では、永久磁石から出る磁束の一部はコイ
ルを鎖交せずにフレーム部に流れる。このことを考慮し
て、本発明の実施例は、以下の構成としてある。
【0029】先ず、X1側磁気回路部構造体90−1に
ついてみる。図6(A)に示すように、X1側永久磁石
用ヨーク部92−1は、X2側は上記の中心線91と平
行である直線状のX2側縁92−1aであり、X1側に
は、Y2側とY1側とにX1方向に張り出した張り出し
部92−1b及び92−1cを有する。よって、X1側
永久磁石用ヨーク部92−1は、図8(A)乃至(C)
に併せて示すように、中央位置P11のX1、X2方向
の幅寸法がW10で最も狭く、中央位置P11よりY2
側及びY1側にずれるにつれて幅寸法が徐々に増えて最
大でW11、W12となっている形状、即ち、Y2側と
Y1側とに中央部92−1dの幅W10より広い幅W1
1、W12を有する幅広部92−1e,92−1fを有
する形状を有する。即ち、X1側永久磁石用ヨーク部9
2−1は、Y1、Y2方向両端部の幅をY1−Y2方向
中央部より幅を広くして、断面積を大きくしてある。ま
た、図7に示すように、駆動コイル用ヨーク94−1
は、X1側は上記の中心線91と平行である直線状のX
1側縁94−1aであり、X2側には中央部に凹部94
−1bを有する。よって、駆動コイル用ヨーク94−1
は、図8(A)乃至(C)に併せて示すように、中央位
置P11よりY2側及びY1側にずれるにつれて幅寸法
が徐々に増えている形状、即ち、Y2側とY1側とに中
央部94−1cの幅W20より広い幅W21、W22を
有するY2側幅広部94−1d,Y1側幅広部94−1
eを有する形状を有する。即ち、駆動コイル用ヨーク9
4−1は、Y1、Y2方向両端部の幅をY1−Y2方向
中央部より幅を広くして、断面積を大きくしてある。
【0030】この構成によって、Y1、Y2方向両端部
についてみると、第1には、図13に符号40bで示す
漏洩磁束が発生し難くなっている。第2には、磁気ギャ
ップ95−1内を横切る磁束(図13に符号40cで示
す)の数が増えている。漏洩磁束が発生し難くなってい
ることによって、逆推進力が大きくはならない。磁気ギ
ャップ95−1内を横切る磁束の数が増えていることに
よって、推進力が極端に小さくはならない。よって、図
10中、線Iで示すように、X1側ボイスコイルモータ
55−1はヘッドキャリッジ54を駆動する推進力は、
位置P10と位置P12との間の全長に亘って一定とな
り、X1側ボイスコイルモータ55−1はヘッドキャリ
ッジ54がどの位置に位置している場合でも、一定の推
進力を発生する。
【0031】ここで、Y1、Y2方向両端部について、
図13に符号40bで示す漏洩磁束が発生し難くなって
いる理由について説明する。二つの理由による。第1の
理由は、X1側駆動コイル用ヨーク94−1が、Y1、
Y2方向両端部の幅をY1−Y2方向中央部より幅を広
くして、断面積を大きくしてあるため、Y1、Y2方向
両端部において磁束の飽和が起きにくくなっているから
である。第2の理由は、X1側永久磁石用ヨーク部92
−1が、Y1、Y2方向両端部の幅をY1−Y2方向中
央部より幅を広くして、断面積を大きくしてあるため、
Y1、Y2方向両端部において磁束の飽和が起きにく
く、磁束を吸い寄せる力が強いからである。よって、図
9(A)、(C)に符号100,101で示すように、
X1側永久磁石用ヨーク部92−1のY1、Y2方向両
端部の幅広部が永久磁石93−1から出た磁束を吸い寄
せるからである。
【0032】次に、磁気ギャップ95−1内を横切る磁
束の数が増えている理由について説明する。二つの理由
による。第1の理由は、X1側駆動コイル用ヨーク94
−1が、Y1、Y2方向両端部の幅をY1−Y2方向中
央部より幅が広くなっており、図9(A)、(C)に符
号100,101で示すように、永久磁石93−1から
出てX1側駆動コイル用ヨーク94−1に到る磁束が多
く存在するからである。第2の理由は、X1側駆動コイ
ル用ヨーク94−1が、Y1、Y2方向両端部の幅をY
1−Y2方向中央部より幅が広くなっており、且つ、X
1側永久磁石用ヨーク部92−1が、Y1、Y2方向両
端部の幅がY1−Y2方向中央部より幅を広くなってお
り、図9(A)、(C)に符号102,103で示すよ
うに、X1側永久磁石用ヨーク部92−1の幅が広くな
っている部分から出て、X1側駆動コイル用ヨーク94
−1の幅が広くなっている部分に到る磁束が存在するか
らである。
【0033】X2側磁気回路部構造体90−2について
みる。X2側磁気回路部構造体90−2は、上記のX1
側磁気回路部構造体90−1と実質的に同じ構造であ
る。図6(A)に示すように、X2側永久磁石用ヨーク
部92−2は、X2側は上記の中心線91と平行である
直線状のX2側縁92−2aであり、X1側には、Y2
側とY1側とにX1方向に張り出した張り出し部92−
2b及び92−2cを有する。よって、X1側永久磁石
用ヨーク部92−2は、図8(A)乃至(C)に併せて
示すように、中央位置P11のX1、X2方向の幅寸法
がW30で最も狭く、中央位置P11よりY2側及びY
1側にずれるにつれて幅寸法が徐々に増えて最大でW3
1、W32となっている形状、即ち、Y2側とY1側と
に中央部92−1dの幅W30より広い幅W31、W3
2を有する幅広部92−1e,92−1fを有する形状
を有する。即ち、X1側永久磁石用ヨーク部92−1
は、Y1、Y2方向両端部の幅をY1−Y2方向中央部
より幅を広くして、断面積を大きくしてある。また、図
7に示すように、駆動コイル用ヨーク94−2は、X1
側は上記の中心線91と平行である直線状のX1側縁9
4−2aであり、X2側には中央部に凹部94−2bを
有する。よって、駆動コイル用ヨーク94−2は、図8
(A)乃至(C)に併せて示すように、中央位置P11
よりY2側及びY1側にずれるにつれて幅寸法が徐々に
増えている形状、即ち、Y2側とY1側とに中央部94
−2cの幅W40より広い幅W41、W42を有するY
2側幅広部94−2d,Y1側幅広部94−2eを有す
る形状を有する。即ち、駆動コイル用ヨーク94−2
は、Y1、Y2方向両端部の幅をY1−Y2方向中央部
より幅を広くして、断面積を大きくしてある。
【0034】この構成によって、Y1、Y2方向両端部
についてみると、第1には、図13に符号40bで示す
漏洩磁束が発生し難くなっている。第2には、磁気ギャ
ップ95−2内を横切る磁束の数が増えている。漏洩磁
束が発生し難くなっていることによって、逆推進力が大
きくはならない。磁気ギャップ95−2内を横切る磁束
の数が増えていることによって、推進力が極端に小さく
はならない。よって、図10中、線IIで示すように、
X2側ボイスコイルモータ55−2はヘッドキャリッジ
54を駆動する推進力は、位置P10と位置P12との
間の全長に亘って一定となり、X1側ボイスコイルモー
タ55−2はヘッドキャリッジ54がどの位置に位置し
ている場合でも、一定の推進力を発生する。
【0035】ここで、Y1、Y2方向両端部について、
図13に符号40bで示す漏洩磁束が発生し難くなって
いるのは、X1側駆動コイル用ヨーク94−2が、Y
1、Y2方向両端部の幅をY1−Y2方向中央部より幅
を広くして、断面積を大きくしてあるため、Y1、Y2
方向両端部において磁束の飽和が起きにくくなっている
からである。
【0036】次に、磁気ギャップ95−2内を横切る磁
束の数が増えている理由について説明する。二つの理由
による。第1の理由は、X2側駆動コイル用ヨーク94
−2が、Y1、Y2方向両端部の幅をY1−Y2方向中
央部より幅が広くなっており、図9(A)、(C)に符
号110,111で示すように、X2側駆動コイル用ヨ
ーク94−2から出て永久磁石93−2に到る磁束が多
く存在するからである。第2の理由は、X2側駆動コイ
ル用ヨーク94−2が、Y1、Y2方向両端部の幅をY
1−Y2方向中央部より幅が広くなっており、且つ、X
2側永久磁石用ヨーク部92−2が、Y1、Y2方向両
端部の幅がY1−Y2方向中央部より幅を広くなってお
り、図9(A)、(C)に符号112,113で示すよ
うに、X2側駆動コイル用ヨーク94−1から出て、X
2側永久磁石用ヨーク部92−2の幅が広くなっている
に到る磁束が存在するからである。
【0037】よって、ヘッドキャリッジ54が現在位置
している位置を検出してそれに応じて駆動電流の大きさ
を変化させたりする面倒なことをせずに、ヘッドキャリ
ッジ54がどの位置に位置している場合でも、駆動電流
の大きさを一定に保つことが出来、よって、ヘッドキャ
リッジ54の駆動制御をより簡単に且つ安定に行うこと
が出来る。また、ヘッドキャリッジ54(磁気ヘッド7
0、71)の位置決めの位置決め精度の向上も図ること
が出来る。
【0038】 漏洩磁束の収集 図6及び図11に示すように、X1側磁気回路部構造体
90−1(X2側磁気回路部構造体90−2)は、Y1
側に、X1側永久磁石用ヨーク部92−1(X2側永久
磁石用ヨーク部92−2)とY1側フレーム92−4と
を画成する折り曲げ部160、及びX1側永久磁石用ヨ
ーク部92−1(X2側永久磁石用ヨーク部92−2)
にX1側駆動コイル用ヨーク部92−1(X2側駆動コ
イル用ヨーク部92−2)が取着される取着部161を
有し、Y1側に、X1側永久磁石用ヨーク部92−1
(X2側永久磁石用ヨーク部92−2)とY1側フレー
ム92−3とを画成する折り曲げ部162、及びX1側
永久磁石用ヨーク部92−1(X2側永久磁石用ヨーク
部92−2)にX1側駆動コイル用ヨーク部92−1
(X2側駆動コイル用ヨーク部92−2)が取着される
取着部163を有する。この折り曲げ部160、162
及び取着部161、163は、他の部分に比べて磁気抵
抗が高いため、折り曲げ部160、162及び取着部1
61、163から漏洩磁束が発生する。
【0039】本発明の実施例では、図6(A)に示すよ
うに、X1側永久磁石用ヨーク部92−1(X2側永久
磁石用ヨーク部92−2)は、折り曲げ部160、16
2及び取着部161、163の近傍に、張り出し部92
−1b、92−1c(92−2b、92−2c)を有す
る。この張り出し部92−1b、92−1c(92−2
b、92−2c)が、図6(B)に符号170で示すよ
うに、折り曲げ部160、162及び取着部161、1
63から漏れる漏洩磁束を拾って収集する。よって、ボ
イスコイルモータ55は、外部に漏れる磁束が少ない構
造となる。よって、磁気ヘッド等の周りへの影響が少な
い構造のフロッピディスク装置が実現出来る。
【0040】 フロッピディスク装置50の小型化 図6(A)に示すように、張り出し部92−1b及び9
2−2b、92−2c92−1cは、先端にねじ止め用
の穴92−1b1,92−1c1を有し、張り出し部9
2−2b及び92−2cは、先端にねじ止め用の穴92
−2b1,92−2c1を有する。即ち、磁束を出した
り拾ったりする目的の張り出し部92−1b等が取付部
としての役割を有する構成である。よって、永久磁石用
ヨーク部材92は、専用の取付部を有しない。
【0041】図4に示すように、X1側磁気回路部構造
体90−1及びX2側磁気回路部構造体90−2は、各
張り出し部92−1b、92−1c、92−2b、92
−2cの先端のねじ止め用の穴92−1b1,92−1
c1、92−2b1,92−2c1にねじ130を通し
て、ねじ130をフレーム51に締めることによってフ
レーム51に固定されている。即ち、X1側磁気回路部
構造体90−1及びX2側磁気回路部構造体90−2
は、各張り出し部92−1b等を利用してフレーム51
に固定されている。
【0042】このため、永久磁石用ヨーク部材92は専
用の取付部を有しない分、小型になり、よって、最終的
には、フロッピディスク装置50が小型化されている。
ここで、各張り出し部92−1b等が張り出している方
向はX1,X2方向である。よって、フロッピディスク
装置50は特にY1,Y2方向の寸法が短くなってい
る。
【0043】 フレーム51の強度の向上 図4に示すように、永久磁石用ヨーク部材92は、平面
図上、略四角枠形状を有し、各コーナ部をねじ130に
よってフレーム51に固定されている。よって、永久磁
石用ヨーク部材92はフレーム51を補強するように作
用する。これによって、フレーム51の強度の向上が図
られている。
【0044】 情報の書き込み又は読み出しの信頼性
を向上 永久磁石93−1と永久磁石93−2とは、共にZ1,
Z2方向が着磁方向であり、且つ、磁極の向きが逆であ
る。このため、磁気回路部構造体90−1、90−2の
間の空間200についてみると、X1側では永久磁石9
3−1による上向き方向への磁束が強く、X2側では永
久磁石93−2による下向き方向への磁束が強いけれど
も、磁気ヘッド70、71が移動する中間位置では、上
下向き方向の磁束が打ち消しあって±0となる。
【0045】よって、磁気回路部構造体90−1、90
−2より外部に漏洩した磁束がフロッピディスクへの情
報の書き込み又は読み出しに影響を与えることが無く、
よって、情報の書き込み又は読み出しが信頼性良く行わ
れる。ここで、変形例について説明する。磁気回路部構
造体90−1、90−2は、永久磁石用ヨークと駆動コ
イル用ヨークとの配置が逆、即ち、永久磁石用ヨークが
下側で駆動コイル用ヨークが上側であってもよい。
【0046】また、本発明は、永久磁石用ヨークと駆動
コイル用ヨークとが横に並んだ構成、即ち、磁気ギャッ
プ内の磁束が水平を向く構成の磁気回路部構造体に適用
しても同じ効果が得られる。次に、前記のフロッピディ
スク装置50の上記以外の特徴について説明する。従来
は、図12に示すように、ボイスコイルモータを、永久
磁石用ヨークと駆動コイル用ヨークとが横に並んだ構成
としていたため、ヘッドキャリッジのコイル取着部分の
側方に永久磁石及び永久磁石用ヨークが位置する構成と
なっていた。このため、ヘッドキャリッジ−ボイスコイ
ルモータ組立体の取付け面積が大きくなっており、小型
化に不利であった。また、永久磁石及び永久磁石用ヨー
クが障害となって、ヘッドキャリッジ駆動体からの信号
線をヘッドキャリッジ駆動体の側方に引き出すことが出
来なかった。そのため、信号線の引回しが複雑になって
いた。
【0047】これに対して、本実施例によれば、図3、
図4及び図5に示すように、ボイスコイルモータ55
は、永久磁石用ヨーク92−1と駆動コイル用ヨーク9
4−1とが高さ方向に並んだ構成であるため、永久磁石
93−1及び永久磁石用ヨーク92−1は、コイル取着
部の上方又は下方に位置することになる。このため、以
下の二つの特長を有する。
【0048】ヘッドキャリッジ−ボイスコイルモータ
組立体の取付け面積を小さくすることが出来、フロッピ
ディスク装置50の小型化に有利である。 図3及び図4に示すように、上側磁気ヘッド70と接
続してある信号リード線150は、上側ヘッドアーム8
1上に固定されて上側ヘッドアーム81に沿って配線し
てあり、位置151から上側ヘッドアーム81から離れ
てX2方向に延びている。図3に示すように、下側磁気
ヘッド71と接続してある帯状のフレキシブルケーブル
151も、キャリッジ本体80に沿った後、上記の信号
リード線150と同じく、キャリッジ本体80から離れ
てX2方向に延びている。150aは信号リード線15
0の先端がフレキシブルケーブル151に接続されてい
る部分である。151aはフレキシブルケーブル151
が引き出されている部分であり、ヘッドキャリッジ54
の移動を制限しない余裕の長さを有する。即ち、ヘッド
キャリッジ54からの信号線である信号リード線150
及び帯状のフレキシブルケーブル151をヘッドキャリ
ッジ54の側方に引き出すことが出来、信号線の引回し
が容易である。
【0049】
【発明の効果】上述の如く、請求項1の発明によれば、
ヘッドキャリッジを移動させるボイスコイルモータの磁
気回路構造体の駆動コイル用ヨークが、長手方向上、両
端側の部分に、幅が中央部の幅より広い幅広部を有し、
且つ、永久磁石用ヨークが、長手方向上、両端側の部分
に、幅が中央部の幅より広い幅広部を有する形状を有す
る構成としたため、駆動コイル用ヨークの両端部及び永
久磁石用ヨークの両端部において磁束の飽和が起きにく
くなり、磁気回路構造体の両端側において、外部への漏
洩磁束が発生し難くなり、且つ磁気ギャップ内を横切る
磁束の数が増えた状態となって、推進力が低下しがちで
ある磁気回路構造体の両端側において推進力を増やすこ
とが出来、よって、ヘッドキャリッジがどの位置に位置
している場合であっても、ボイスコイルモータが同じ推
進力を発生するように出来る。このことによって、ヘッ
ドキャリッジの駆動制御を安定に且つ簡単に行うことが
出来る。
【0050】請求項2の発明によれば、永久磁石用ヨー
クの両端の幅広部は、上記ヘッドキャリッジの移動方向
と直交する方向に張り出した張り出し部であり、磁気回
路構造体は、永久磁石用ヨークの各張り出し部の先端側
を上記フレームに固定されて上記フレームに取り付けて
ある構成としたため、フレームに取り付けるための部分
を特別に用意する必要が無く、よって、専用の取り付け
部が不要となっている分、磁気回路構造体の大きさを小
さく出来、最終的には、ディスク装置を小型に出来る。
また、張り出し部が、磁気回路構造体のうち磁気抵抗が
大きい部位から漏れる漏洩磁束を拾うため、ボイスコイ
ルモータを、外部に漏れる磁束が少ない構造と出来、よ
って、磁気ヘッド等の周りへの影響が少ない構造のフロ
ッピディスク装置が実現出来る。
【0051】請求項3の発明によれば、コーナに上記張
り出し部を有する四角枠形状の永久磁石用ヨーク部材
が、各コーナの上記張り出し部の先端側を上記フレーム
に固定されて該フレーム取り付けてある構成としたた
め、フレームの強度の向上を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例になるディスク装置の分解斜
視図である。
【図2】本発明の一実施例になるディスク装置を示す図
である。
【図3】ヘッドキャリッジ及びボイスコイルモータの部
分の分解斜視図である。
【図4】ヘッドキャリッジ及びボイスコイルモータの部
分の平面図である。
【図5】図4中、V−V線に沿う断面図である。
【図6】磁気回路構造体を磁束と併せて示す図である。
【図7】駆動コイル用ヨークを示す図である。
【図8】図6中、VIIIA-VIIIA 線、VIIIB-VIIIB 線、VI
IIC-VIIIC 線に沿う断面図である。
【図9】図6中、VIIIA-VIIIA 線、VIIIB-VIIIB 線、VI
IIC-VIIIC 線に沿って断面した箇所における、磁気ギャ
ップに関連する磁束の流れを示す図である。
【図10】磁気ギャップの位置と駆動コイルと鎖交する
磁束の数との関係を示す図である。
【図11】磁気回路構造体の六面図である。
【図12】従来のフロッピディスク装置のヘッドキャリ
ッジの駆動機構を示す図である。
【図13】磁気回路構造体の両端において推進力が小さ
くなる理由を説明する図である。
【符号の説明】
50 フロッピディスク装置 51 フレーム 52 ターンテーブル用モータ 53 ターンテーブル 54 ヘッドキャリッジ 55,55−1,55−2 ボイスコイルモータ 56 ホルダ 57 スライダ 60 ディスクカートリッジ 61 カートリッジ本体 62 フロッピディスク 63 シャッタ 70 上側磁気ヘッド 71 下側磁気ヘッド 80 キャリッジ本体 81 上側ヘッドアーム 82−1,82−2 駆動コイル 90−1,90−2 磁気回路部構造体 92 永久磁石用ヨーク部材 92−1,92−2 永久磁石用ヨーク部 92−1b,92−1c,92−2b,92−2c 張
り出し部 92−1b1,92−1c1,92−2b1,92−2
c1 ねじ止め用の穴 92−3,92−4 フレーム部 93−1,93−2 永久磁石 94−1,94−2 駆動コイル用ヨーク 94−1d,94−1e,94−2d,94−2e 幅
広部 95−1,95−2 磁気ギャップ 100,101,110,111 磁束 130 ねじ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームと、 ディスクを支持して回転するディスク回転手段と、 該ディスク回転手段によって回転されているディスクに
    対して情報の書き込み又は読み出しを行うヘッドと、 該ヘッドを保持しており、該ディスク回転手段に支持さ
    れたディスクの半径方向に移動可能であるヘッドキャリ
    ッジと、 上記フレームに取り付けてある磁気回路構造体と上記ヘ
    ッドキャリッジに取り付けてある駆動コイルとよりな
    り、該ヘッドキャリッジを移動させるボイスコイルモー
    タとを有し、 上記磁気回路構造体が、上記駆動コイルが嵌合しており
    これに沿って移動する駆動コイル用ヨークと永久磁石が
    固定された永久磁石用ヨークとが上記ヘッドキャリッジ
    の移動する方向に平行に延在する構成であるディスク装
    置において、 上記駆動コイル用ヨークが、長手方向上、両端側の部分
    に、幅が中央部の幅より広い幅広部を有し、 且つ、上記永久磁石用ヨークが、長手方向上、両端側の
    部分に、幅が中央部の幅より広い幅広部を有する形状を
    有する構成としたことを特徴とするディスク装置。
  2. 【請求項2】 上記永久磁石用ヨークの両端の幅広部
    は、上記ヘッドキャリッジの移動方向と直交する方向に
    張り出した張り出し部であり、 上記磁気回路構造体は、上記永久磁石用ヨークの各張り
    出し部の先端側を上記フレームに固定されて上記フレー
    ムに取り付けてある構成としたことを特徴とする請求項
    1記載のディスク装置。
  3. 【請求項3】 フレームと、 ディスクを支持して回転するディスク回転手段と、 該ディスク回転手段によって回転されているディスクに
    対して情報の書き込み又は読み出しを行うヘッドと、 該ヘッドを保持しており、該ディスク回転手段に支持さ
    れたディスクの半径方向に移動可能であるヘッドキャリ
    ッジと、 上記フレームに取り付けてある磁気回路構造体と上記ヘ
    ッドキャリッジに取り付けてある駆動コイルとよりな
    り、該ヘッドキャリッジの両側に配されており該ヘッド
    キャリッジを移動させる2つのボイスコイルモータとを
    有し、 各ボイスコイルモータの上記磁気回路構造体が、上記駆
    動コイルが嵌合しておりこれに沿って移動する駆動コイ
    ル用ヨークと永久磁石が固定された永久磁石用ヨークと
    が上記ヘッドキャリッジの移動する方向に平行に延在す
    る構成であるディスク装置において、 上記駆動コイル用ヨークが、長手方向上、両端側の部分
    に、幅が中央部の幅より広い幅広部を有し、 長手方向上両端側の部分に上記ヘッドキャリッジの移動
    方向と直交する方向に張り出した張り出し部を有する上
    記永久磁石用ヨークが両側に平行に配されており、各コ
    ーナに上記張り出し部を有する四角枠形状の永久磁石用
    ヨーク部材を有し、 該永久磁石用ヨーク部材が各コーナの上記張り出し部の
    先端側を上記フレームに固定されて該フレーム取り付け
    てある構成としたことを特徴とするディスク装置。
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