JPH11345436A - 光学記録媒体の製造方法と光学記録媒体の製造装置 - Google Patents

光学記録媒体の製造方法と光学記録媒体の製造装置

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JPH11345436A
JPH11345436A JP15167298A JP15167298A JPH11345436A JP H11345436 A JPH11345436 A JP H11345436A JP 15167298 A JP15167298 A JP 15167298A JP 15167298 A JP15167298 A JP 15167298A JP H11345436 A JPH11345436 A JP H11345436A
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JP
Japan
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recording medium
transfer
stamper
optical recording
resin sheet
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Application number
JP15167298A
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Noriyuki Arakawa
宣之 荒川
Yuji Akiyama
雄治 秋山
Masato Otsuta
正人 大蔦
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクを構成する情報記録面の微細凹凸
の配置形状をほぼ正円状に形成する。 【解決手段】 転写用微細凹凸を有するスタンパー31
を回転円筒体32の周面に有するロールスタンパー33
と、樹脂シート36との圧接によって、樹脂シート36
に転写用微細凹凸が転写された微細凹凸を形成して情報
記録面を形成する場合に、スタンパー31の転写微細凹
凸配列線の配置形状を、予めロールスタンパー33によ
る転写によって発生する楕円偏芯量に応じて補正した楕
円形状に選定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学記録媒体の製
造方法と光学記録媒体の製造装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】オーディオ用、ビデオ用その他各種情報
を記録する光学記録媒体として、その記録、もしくは再
生を光照射によって行う各種の光学記録媒体があるが、
例えば、コンパクトディスク(CD:商標名)や、書換
え型の光磁気ディスクや、相変化ディスクにおいては、
これら記録媒体を構成する情報記録層に、データ情報、
トラッキングサーボ信号等の記録がなされる位相ピッ
ト、プリグルーブ等の微細凹凸が形成されている。
【0003】従来の光学記録媒体の一例として、再生用
の光ディスクの構造と、その製造方法について、以下、
図を参照して説明する。
【0004】図11に、従来の一般的な光ディスク10
0の概略断面図を示す。図11に示すように、この光デ
ィスク100は、光透過層101の一方の面に、情報ピ
ット102または案内溝103等の微細凹凸が、この微
細凹凸を覆って、反射膜104が成膜されて、情報記録
層110を形成し、この反射膜の外側に保護膜105が
成膜された構造を有するものである。図11に示す光デ
ィスク100においては、光透過層101を透過して、
情報ピット102または案内溝103に、再生ピックア
ップ用の対物レンズ106で集光されたレーザー光Lが
照射され、情報の記録再生が行われる。
【0005】このような光ディスク100の一例の作製
工程図を図12および図13に示す。例えば、図12に
示すように、マスタリング工程で作製された、転写用微
細凹凸を有するスタンパー107を、第1の成形型10
8aおよび第2の成形型108bより成る成形型108
に取り付け、第1の成形型108aおよび第2の成形型
108bを合致させる。
【0006】次に、図13に示すように、例えばポリカ
ーボネート等の光透過性樹脂109を注入孔108hか
ら成形型108内に注入し、圧縮成形して微細凹凸を転
写して光ディスク100の基板を作製する。この基板が
図11に示した光透過層101であり、微細凹凸が形成
された面に、真空蒸着法等により例えばアルミニウム等
の反射膜104を形成し、さらにこの反射膜104上に
保護膜105を形成して、情報記録層110を形成し、
光ディスク100を得る。
【0007】ところが、近年の高度情報化に伴い、光学
記録媒体の記録情報量の増大化が要求されており、これ
に対処するために、対物レンズの開口数NAを大きくし
たり、また、トラックピッチを狭くしたり、照射光の波
長を短くして最短ピット長を短くしたり、情報記録層を
複数層積層した構造の、多層構造の光学記録媒体、例え
ばDVD(Digital Versatile Disc)が提案されてい
る。
【0008】例えば、トラックピッチについては、コン
パクトディスク(CD)が、1.6μmであるのに対
し、DVDは、0.74μmである。記録波長について
は、CDが、780nmであるのに対し、DVDは、6
50nmである。情報の記録や再生を行うための対物レ
ンズの開口数NAについては、CDが、0.5であるの
に対し、DVDは、0.6である。
【0009】今日においては、DVD以上の高記録密度
の光学記録媒体を実現させるために、記録波長を更に短
波長化して緑色から青色のレーザー光を適用したり、対
物レンズの開口数NAの増大化が開発検討されている。
【0010】このような光学記録媒体の高記録密度化が
進むと、対物レンズを介して情報記録層に照射されるレ
ーザー光のスポット径はさらに絞られて微細なものとす
る必要ある。この結果として、情報信号の位置は、光デ
ィスクの表面に近くなる。すなわち、光ディスクの情報
の記録や再生を行うための光照射をする層、すなわち光
透過層の厚さを薄くする必要が生じる。このことは、以
下の関係式からも明らかである。
【0011】f=D/(2NA)、f>WD (但し、fは、対物レンズの焦点距離、Dは対物レンズ
の有効径、NAは対物レンズの開口数、WDは対物レン
ズの上下作動距離)を示す。 また、焦点深度=λ/(NA)2 スキュー許容度=λ/(NA)3 厚さムラ許容度=λ/(NA)4 とする。
【0012】以上のことから、対物レンズが光ディスク
と衝突しないように、所定の距離を確保しつつ、対物レ
ンズの開口数NAを0.5〜0.85にした場合の、そ
れぞれの光ディスクのレーザー光の照射面と情報記録層
との距離、すなわち光透過層の厚さを以下に示す。
【0013】 NA=0.5のとき、光透過層の厚さは1.2mm NA=0.6のとき、光透過層の厚さは0.6mm NA=0.75のとき、光透過層の厚さは0.3mm NA=0.85のとき、光透過層の厚さは0.1mm このように対物レンズの開口数NAを大きくすると、光
透過層の厚さをそれに応じて薄くする必要が生じる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光ディ
スクの強度は、その厚さの3乗に比例するという関係が
あり、上述したことから対物レンズの開口数NAの増大
化に伴って、光透過層の厚さを薄く、すなわち光ディス
クの厚さを薄くすると、上述したように射出成形により
光ディスク用基板を作製する場合には、種々の課題が生
じる。
【0015】例えば、直径が120mmの光ディスクに
おいては、外周付近で転写不良が生じたり、薄板成形に
よる光透過性樹脂の分子配向歪による複屈折が増大化し
たり、また、配向歪や熱応力歪の影響により基板の変形
が大きくなったりするという問題が生じる。
【0016】また、薄い光透過層を有する角形カード状
の光学記録媒体を作製する方法として、特開昭6−21
5423に開示されている方法がある。この方法によれ
ば、図14に示すような微細凹凸転写装置128を用い
て樹脂シート124に信号転写が行われる。
【0017】すなわち、周面に転写用微細凹凸を有する
スタンパー120を有するロールスタンパー121及
び、ロールスタンパー121に対向配置されたロール1
22a、122bをそれぞれ所要の回転速度で回転さ
せ、所定の温度に加熱された樹脂シート124を、送出
手段125から、ロールスタンパー121とロール12
2a、122bとの間に供給し、この樹脂シート124
をロールスタンパーとロールとの圧接により、スタンパ
ー120の微細凹凸の転写を行い、転写パターン126
を形成するものである。
【0018】しかしながら、上述した特開昭6−215
423に開示されている方法を光ディスクを作製する場
合に適用すると、樹脂シート成形時の応力と配向歪に加
え、冷却や巻き取りによる応力歪の影響により、樹脂シ
ートの長さ方向と幅方向とで収縮差が生じてしまい、そ
の転写された微細凹凸の配置形状が楕円状に変形してし
まう。従って、スタンパーの転写用微細凹凸の配列線の
配置形状の真円度が高い場合でも、転写された微細凹凸
配列線の配置形状は楕円状に蛇行することになる。
【0019】さらに、図14に示したような装置128
を用いて光ディスクを作製する場合には、スタンパーを
回転円筒体に設置する必要があるが、この場合には、図
15に示すように、スタンパー120を回転円筒体12
3の周面、すなわち曲面に合わせて設置するため、スタ
ンパーの外周側ほどその転写用微細凹凸が変形してしま
う。
【0020】ここで、ロールスタンパー121の直径
と、スタンパー120の厚さと、スタンパーの変形の度
合いとの関係についての測定結果の一例を、以下の(表
1)に示す。
【0021】
【表1】
【0022】ここで、ロールスタンパー121の回転円
筒体123の直径は100(mm)、および200(m
m)とする。また、スタンパー120には、図16に示
すような、最終的に得る光ディスクの直径の120mm
よりも大きい、縦140mm、横140mmの角形板状
で、直径140mmの円内に転写用微細凹凸を有するも
のを用いる。スタンパー120の材質はニッケルであ
り、スタンパーの厚さを0.1mm〜0.3mmに変え
て、それぞれについて測定するものとした。
【0023】なお、図15中、二点鎖線で囲まれた領域
129の拡大図を図17に示す。図17に示すように、
回転円筒体123の断面直径をD1 とし、スタンパー1
20の厚さを含めた場合の直径をD3 とし、D2 =(D
1 +D3 )/2とする。但し、(表1)中、歪み率ε=
π(D3 −D2 )/πD2 とし、応力σ(N/mm2
=E×εとする。Eはニッケルの弾性率とする。
【0024】また、(表1)中のスタンパー120の変
形量は、スタンパー120を回転円筒体123に取り付
ける前における直径120mmの転写用微細凹凸の配列
線が、回転円筒体123に取り付ける後に、直径120
mmの真円からどのくらいずれているかの測定量であ
る。
【0025】(表1)に示すように、回転円筒体123
の直径が100mmの場合においては、スタンパーの厚
さが0.3mm、0.2mm、0.1mmである場合に
は、スタンパー120の変形量は、それぞれ0.358
mm、0.238mm、0.119mmである。また、
回転円筒体123の直径が200mmの場合において
は、スタンパーの厚さが0.3mm、0.2mm、0.
1mmである場合には、スタンパー120の変形量は、
それぞれ0.179mm、0.120mm、0.06m
mである。(表1)から明らかなように、スタンパー1
20を取り付ける回転円筒体123の直径が大きいほ
ど、スタンパー120の厚さが薄いほど、変形の度合い
は小さくなることがわかる。
【0026】次に、図18に示すように、スタンパー1
20に樹脂シート124を圧接させて微細凹凸の転写を
行う。この場合には、図18中、破線で示されたように
スタンパー120に貼りついた樹脂シート124を、実
線で示すように、平面形状に戻す際に、転写された微細
凹凸配列線が半径方向に延伸する。この転写された微細
凹凸の延伸、すなわち、最終的に得られる光ディスクの
変形の度合いを、樹脂シート124の厚さを、0.6m
m、0.1mmのそれぞれの場合について測定し、(表
2)に示す。
【0027】
【表2】
【0028】(表2)に示すように、回転円筒体123
の直径が100mmであって、シートの厚さが0.1m
mである場合には、変形の度合いは、0.119〜0.
1196mmであるのに対し、樹脂シートの厚さが0.
6mmである場合には、変形量は、0.708〜0.7
14mmである。また、回転円筒体123の直径が20
0mmであって、樹脂シートの厚さが0.1mmである
場合には、変形の度合いは、0.059〜0.060m
mであるのに対し、樹脂シートの厚さが0.6mmであ
る場合には、変形量は、0.357〜0.359mmで
ある。(表2)から明らかなように、樹脂シート124
の厚さが、薄いほど、変形の度合いは小さいことがわか
る。
【0029】(表1)および(表2)に示したように、
ロールスタンパー121により樹脂シート124に微細
凹凸の転写を行って、光ディスクの作製を行った場合に
は、その転写した微細凹凸配列線の配置形状の変形量
は、スタンパー120自体の変形とシート状の熱可塑性
樹脂124自体の変形の双方が影響した量となる。(表
3)に最終的に得られる光ディスクの変形量について示
す。
【0030】
【表3】
【0031】(表3)から明らかなように、光ディスク
の真円からの変形量は、ロールスタンパー121の回転
円筒体123の直径が大きいほど、樹脂シート124の
厚さが薄いほど、小さくなることがわかる。
【0032】一方、角形のカード状の記録媒体において
は、図19に示すように、信号列131は直線状に形成
されるため、上記のように転写された微細凹凸配列線の
配置形状に変形が生じても、これを補正するには、トラ
ックピッチのみの補正を行うのみで足りるが、円板型の
光ディスクの場合には、楕円状に変形した転写微細凹凸
配列線の補正は困難である。
【0033】すなわち、図14に示した装置128を用
いて角形カード状の記録媒体を作製する場合において
は、トラックピッチのずれが発生するが、記録信号が平
行に配列されているため、送りピッチを補正するだけで
足りるが、光ディスクのような円板型の記録媒体の場合
には、上述したようにトラックが楕円状に変形してしま
い、特に、高記録密度の光学記録媒体を作製する場合に
は、トラッキングエラーやクロクトークが大きくなると
いう問題がある。
【0034】また、図14に示すような装置128にお
いて、樹脂シート124に微細凹凸を転写する転写面に
微細な傷がある場合や、ごみが付着していた等の場合に
は、樹脂シート124に局部的な凹凸が生じやすく、特
に高NA化した高記録密度の光学記録媒体を作製する場
合には、フォーカスエラーやトラッキングエラーを初め
とするRF信号に悪影響を与える場合が多い。
【0035】このため、回転円筒体の温度や、回転速度
等に細心の注意を払って光学記録媒体を作製する技術に
ついても提案されているが(特開平6−68527号公
報)、いまだ転写される微細凹凸の配列線の配置形状が
楕円状に変形してしまうことに対する改善は充分ではな
い。
【0036】そこで、本発明においては、上述したよう
な高記録密度化に対応しうる光学記録媒体を提供するこ
とを目的とし、さらには、これを生産性良く作製するこ
とを目的として、樹脂シートの収縮差の問題を改善し、
さらに微細凹凸配列線の配置形状が楕円状に蛇行してし
まうという問題点も改善して、真円度の優れた円板状光
学記録媒体を作製する方法と、光学記録媒体の製造装置
を提供する。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明の光学記録媒体の
製造方法は、転写用微細凹凸を有するスタンパーを回転
円筒体の周面に有するロールスタンパーと、樹脂シート
との圧接によって、樹脂シートに転写用微細凹凸が転写
された微細凹凸を形成して情報記録面を形成するもので
あり、スタンパーにおける転写微細凹凸配列線の配置形
状を、予めロールスタンパーによる転写によって発生す
る楕円偏芯量に応じて補正した楕円形状に選定すること
により、情報記録面の微細凹凸配列線の配置形状が、ほ
ぼ正円状をなす円板状の光学記録媒体を作製するもので
ある。
【0038】本発明の光学記録媒体の製造装置は、転写
用微細凹凸を有するスタンパーを回転円筒体の周面に有
するロールスタンパーを具備し、ロールスタンパーと樹
脂シートとの圧接によって、樹脂シートに、転写用微細
凹凸が転写された微細凹凸を形成して情報記録面を形成
する転写部が設けられて成り、スタンパーにおける転写
用微細凹凸配列線の配置形状が、予めロールスタンパー
による転写によって発生する楕円偏芯の偏芯量に応じて
補正した楕円形状に選定されたものとする。これによ
り、情報記録面の微細凹凸配列線の配置形状が、ほぼ正
円状をなす円板状の光学記録媒体を製造するものであ
る。
【0039】本発明は、情報記録面の微細凹凸をスタン
パーを圧接して樹脂シートに形成する時に、スタンパー
を回転円筒体に設置する際のスタンパーの変形や、樹脂
シート成型時の変形、微細凹凸転写後の剥離の際の変形
によって、微細凹凸配列線の配置形状が楕円状に変形し
てしまうことに鑑みて、スタンパーの転写用微細凹凸列
を、予めロールスタンパーによる転写によって発生する
楕円偏芯の偏芯量に応じて補正した楕円形状に選定した
ものである。これによって、光学記録媒体を構成する情
報記録面の微細凹凸配列線の配置形状をほぼ正円状とす
ることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光学記録媒体の製
造方法と製造装置の一例について説明するが、本発明は
以下の例に限定されるものではない。
【0041】本発明の光学記録媒体の製造方法は、転写
用微細凹凸を有するスタンパーを、回転円筒体の周面に
有するロールスタンパーと、樹脂シートとの圧接によっ
て、樹脂シートに転写用微細凹凸が転写された微細凹凸
を形成して情報記録面を形成し、スタンパーにおける転
写微細凹凸配列線の配置形状を、予めロールスタンパー
による転写によって発生する楕円偏芯量に応じて補正し
た楕円形状に選定しすることにより、情報記録面の微細
凹凸配列線の配置形状が、ほぼ正円状をなす円板状の光
学記録媒体を作製するものである。
【0042】また、本発明の光学記録媒体の製造装置
は、転写用微細凹凸を有するスタンパーを回転円筒体の
周面に有するロールスタンパーを具備し、樹脂シートと
の圧接によって、樹脂シートに転写用微細凹凸が転写さ
れた微細凹凸を形成して情報記録面を形成する転写部が
設けられ、スタンパーにおける転写用微細凹凸配列線の
配置形状が、予めロールスタンパーによる転写によって
発生する楕円偏芯の偏芯量に応じて補正した楕円形状に
選定されたものとした、情報記録面の微細凹凸配列線の
配置形状が、ほぼ正円状をなす円板状の光学記録媒体を
製造するものである。
【0043】本発明の光学記録媒体の製造装置は、例え
ば、図1に示すように、巻出部201、テンション調整
部202、予備加熱部203、転写部204、テンショ
ン調整部205、打ち抜き部206、巻取部207より
構成されているものとすることができる。
【0044】巻出部201においては、樹脂シート42
は傷防止用の保護シート(図示せず)と分離される。テ
ンション調整部202においては、樹脂シート42に所
定のテンションをかけることにより、樹脂シートの弛み
を吸収するようになされる。予備加熱部203は、例え
ば多段式のロールにより構成され、ここで、樹脂シート
42の予備加熱がなされる。これにより、シートを作製
する際の配向歪による収縮差を緩和し、また、次工程の
微細凹凸転写をより効率的に行うことができるようにな
る。また、樹脂シートが例えばポリカーボネート等の吸
水性の材料である場合には、予備加熱により脱水するこ
ともできる。この予備加熱は、樹脂シートの材料のガラ
ス転移点よりも10〜40℃、望ましくは15〜25℃
程度低い温度で行う。例えばポリカーボネートシートの
場合は、110℃程度で熱処理を行うことができる。
【0045】転写部204は、例えばスタンパーが取り
付けられた回転円筒体204bと、加圧ロール204a
と、冷却ロール204cにより構成されている。ここ
で、樹脂シート42は、ガラス転移点よりも10〜60
℃程度高い温度の回転手段204bと、加圧ロール20
4aとの間に、例えば70kgf以上の圧力で圧接し、
スタンパーの微細凹凸の転写がなされる。次に、冷却ロ
ール204cで樹脂シート42は熱変形温度以下に冷却
され、その後、テンション調整部205に導入される。
【0046】テンション調整部205においては、次工
程の打ち抜き工程の動作のために、シートの弛みを防止
するテンションがかけられる。打ち抜きスペース206
で、樹脂シート42からディスク形状に打ち抜き、その
後、成膜工程により記録膜を形成し、最終的に光ディス
クを作製する。巻取部207においては、ディスクを打
ち抜いた後のシートの回収がなされる。
【0047】図2に、光学記録媒体の一例の概略断面図
を示す。図2に示す光学記録媒体1は、樹脂シートより
なる基板2上に、情報ピットあるいは案内溝等となる微
細凹凸3が形成されており、この微細凹凸3上に、Al
等をスパッタ法により被着した金属反射膜よりなる材料
膜4が形成され、微細凹凸3と材料膜4により情報記録
面5が形成されている。そして、この情報記録面5上
に、例えば紫外線硬化性樹脂をスピンコート法で塗布し
た保護膜6が形成されている。
【0048】上記の本発明の光学記録媒体の製造装置の
要部である転写部204は、上述したように、転写用微
細凹凸を有するスタンパーと、回転円筒体とで構成され
ている。
【0049】このスタンパーの転写用微細凹凸の配列線
の配置形状は、予めロールスタンパーによる転写によっ
て発生する楕円偏芯の偏芯量に応じて補正した楕円形状
とする。
【0050】光学記録媒体の製造装置の要部30の概略
図を図3に示す。図3に示すように、転写用微細凹凸を
有するスタンパー31が、回転円筒体32の周面に設置
されてロールスタンパー33を形成している。そして、
このロールスタンパー33に対向する位置にロール3
4、35が配置されて成り、これらを所要の回転速度で
回転させて、所定の温度に加熱された樹脂シート36
を、送出手段37から、ロールスタンパー33とロール
34、35との間に供給し、ロールスタンパーとロール
との圧接により、スタンパー31の微細凹凸の転写を行
い、転写パターン38を形成するものである。また、こ
のスタンパー31の転写用微細凹凸の配列線の配置形状
は、予めロールスタンパーによる転写によって発生する
楕円偏芯の偏芯量に応じて補正した楕円形状とする。こ
のとき、転写用微細凹凸配列線の楕円は、上記ロールス
タンパー33の周面において、ロールスタンパー33の
軸方向にほぼ平行する方向を長軸方向とし、円周方向に
ほぼ平行する方向を短軸方向とする。
【0051】スタンパーは、図4に示すようなレーザー
露光装置を用いて、例えばガラス原盤上のフォトレジス
トをパターン露光し、現像し、その後メッキ等の工程を
経てスタンパーを作製する。
【0052】すなわち、図4に示すレーザー露光装置
は、ガラス原盤159に対して上述したような微細凹凸
パターンを形成するのであるが、レーザー光源151か
らのレーザー光はノイズ低減器152を経て、ミラー1
53、光変調器154およびミラー155、レンズ15
6、ミラー158、対物レンズ157を介してガラス原
盤159の表面に照射される。このとき、ミラー155
にはコンピューター164からの補正値指令をもとに、
ドライバー163と連動した記録光を振るための素子1
62を有する凹凸パターン補正手段400を有してい
る。この素子には、例えば、ピエゾ素子やボイスコイル
モーター(VCM)等を用いることができる。ガラス原
盤159はターンテーブル161により回転されてお
り、信号原160の制御信号に基づいて光変調器により
変調されたレーザー光が、ガラス原盤159上に塗布さ
れているフォトレジスト膜に微細凹凸パターン露光す
る。
【0053】このようにして露光されたガラス原盤15
9は、その後、フォトレジスト膜を現像して光ディスク
のガラスマスタが作製され、次にメッキやスパッタ等に
より金属薄膜を形成してメタルマスタを作製する等の工
程を経て、最終的にスタンパーが作製される。
【0054】次に、図3に示したスタンパー31に対し
て、その軸方向の伸びがかかる場合に、微細凹凸パター
ンの列を楕円形状に補正する場合の、補正方法について
説明する。図5に示すのは、スタンパー31の微細凹凸
のパターンの列が、一軸方向の伸びがかかる場合を示し
ており、この一軸方向の伸びは図5中の、矢印Eに示す
方向である。スタンパーの転写用微細凹凸の配列線の配
置形状は、予めロールスタンパーによる転写によって発
生する楕円偏芯の偏芯量に応じて補正した楕円形状とす
る。このように補正することにより、図3に示したよう
な樹脂シートからスタンパー31を用いて転写を行い、
最終的に、情報記録面の微細凹凸配列線の配置形状が、
ほぼ正円状の光学記録媒体を得ることができる。
【0055】このように、スタンパー31が図5に示す
矢印E方向に伸びる場合の具体的な例としては、図6
A、図6Bおよび図7A、図7Bに示すようなものがあ
る。すなわち、スタンパー31が、円筒体の回転手段4
1の周面に湾曲して状態で使用されるような場合であ
る。
【0056】また、以下に示す樹脂シートは、スタンパ
ーと押圧する前に予め、樹脂シートの材料の熱変形温度
よりも低い温度で予備加熱を施しておき、樹脂シートと
して成形したときの熱歪や配向歪を取り除いておき、ス
タンパーによる微細凹凸パターン転写後の流れ方向とそ
の直角方向の収縮差を補正するものとする。
【0057】図6Aおよび図6Bに示す例においては、
ディスペンサ法により微細凹凸の転写を行う場合の光学
記録媒体の製造装置の概略図を示している。ここで、図
6Bは、図6A中の破線部の拡大図を示す。
【0058】この例においては、樹脂シート42の上に
はディスペンサー43から例えば紫外線硬化性樹脂44
が供給される。この紫外線硬化性樹脂44はドクターブ
レード45により樹脂シート42の表面に均一に塗布さ
れる。このように塗布された紫外線硬化性樹脂44は、
図6Bに示すように、シート42と回転手段41との間
で挟まれ、スタンパー31から微細凹凸の転写がなされ
る。この時、光照射装置46から紫外線を照射すること
により紫外線硬化性樹脂44を硬化する。その後、樹脂
シート42からディスク状に打ち抜く。
【0059】図7Aおよび図7Bに示す例においては、
ロール転写法により微細凹凸の転写を行う場合の光学記
録媒体の製造装置の概略図を示している。ここで、図7
Bは、図7A中に示す回転手段41の周面にスタンパー
31を設置した状態の拡大図を示す。この例において、
ロール51により紫外線硬化性樹脂52が樹脂シート4
2の表面に塗布される。そして、圧着ロール53と回転
手段41に設置されたスタンパー31の間に挟まれて、
スタンパー31の微細凹凸が転写される。この時、光照
射装置46から紫外線を照射することにより紫外線硬化
性樹脂42を硬化する。その後、樹脂シート42からデ
ィスク状に打ち抜く。
【0060】上述した例においては、回転手段41の周
面にスタンパー31を固定するため、スタンパー31
は、図5に示すような矢印E方向に沿って伸びることに
なる。そこで、このような伸びが、E方向(一軸方向)
に沿って存在するとして、その伸び量は、中心軸CLか
ら距離に比例する場合を例に説明する。スタンパー31
の伸び量が、中心軸からの距離に比例する場合の比例定
数をαとすると、円周方向基準点(中心軸CL)からの
回転角θにおいて補正されるべき偏芯量を考慮した場合
の楕円トラックの半径は、
【0061】
【数1】
【0062】となり、レーザー光を露光する時のスピン
ドル一回転を一周期とする周期関数になる。このとき、
補正された半径は、
【0063】
【数2】
【0064】となる。また、レーザー光の露光開始時間
からの時間関数として補正量を与える場合に、半径位置
を露光開始時刻からの時間関数とした式は、伸び率が小
さい場合には、以下の式により充分な近似で与えられ
る。
【0065】
【数3】
【0066】図5において、実線70は、楕円状に位置
補正をかけて形成されるスタンパーの微細凹凸配列線の
例を示している。二点鎖線71は、伸びた後の転写後の
微細凹凸配列線の例を示している。上述したようにスタ
ンパー31が円筒体の周面に設置された場合において、
E方向にスタンパー31が伸びると、予めロールスタン
パーによる転写によって発生する楕円偏芯の偏芯量に応
じて補正した楕円形状としておくことで、結果として、
樹脂シートに転写した場合に、パターン列71に示すよ
うに、情報記録面の微細凹凸配列線の配置形状をほぼ正
円状とすることができる。
【0067】上述のようにして樹脂シートからディスク
形状に打ち抜いた後、図2に示したように、微細凹凸上
に、Al等をスパッタ法により被着した金属反射膜より
なる材料膜4を形成し、微細凹凸3と材料膜4により情
報記録面5を形成する。そして、この情報記録面5上
に、例えば紫外線硬化性樹脂をスピンコート法で塗布し
た保護膜6を形成し、最終的に目的とするディスク状の
光学記録媒体を作製することができる。
【0068】図8は、上述したような本発明の実施例に
おいて、楕円補正を加えて作製したスタンパーにより、
微細凹凸パターンが転写されたプラスチック基板におけ
る微細凹凸パターンの正円度の測定例を示す。図8にお
いて、鎖線81は、樹脂シートから作製した基板の情報
記録面の微細凹凸配列線の、半径28mmの位置におけ
る形状を示し、二点鎖線82は、樹脂シートから作製し
た基板の情報記録面の微細凹凸配列線の、半径55mm
の位置における形状を示す。
【0069】図8より明らかなように、鎖線81 二点
鎖線82は、ほぼ正円に近く、誤差が小さく、円板状の
基板の情報記録面の微細凹凸配列線の形状の正円度が向
上していることがわかる。
【0070】このように、プラスチック基板の微細凹凸
パターンのトラック列の正円度が改善された結果、トラ
ックピッチが0.7μm以下のような微細なパターンの
光ディスクにおいても、クロストークやフォーカスエラ
ーの低減化が図られる。また、樹脂シートに、微細凹凸
の転写を行う前に、熱変形温度よりも低温に、予備加熱
処理をすることにより、ディスクの収縮や成形時の応力
変形に対応したプラスチック基板が得られ、これまで角
形のカード状の記録媒体等に需要が限られていたシート
等の収縮率の異なる材料でも、円板状の記録媒体のプラ
スチック基板としての利用が可能となった。
【0071】本発明の光学記録媒体の製造方法は、図2
に示したような構造の光学記録媒体を作製する場合に限
定されるものではなく、転写用微細凹凸を有するスタン
パーにより、樹脂シートに微細凹凸の転写を行って作製
する円板状の光学記録媒体であれば、いかなる構造の光
学記録媒体を作製する場合にも適用することができる。
例えば、図9に示すような、樹脂シート10に微細凹凸
11をスタンパーにより転写して形成して、これの上
に、相変化材料や光磁気材料よりなる記録膜、あるいは
金属膜よりなる反射膜12を形成したものを、接着層1
3を介して支持基板14と貼り合わせた構造の光学記録
媒体についても適用することができる。この支持基板1
4としては、アルミやガラス、プラスチックの他、例え
ばポリカーボネート樹脂に例えばマイカ、ガラス、タル
ク等の充填剤を混合したものを適用することができ、こ
の支持基板14により、最終的に得られる光学記録媒体
の曲げ弾性率、熱変形温度を改善することができる。
【0072】また、図9に示すような構造の光学記録媒
体は、従来の射出成形法により作製した光学記録媒体と
比較して、記録膜の応力や保護膜の収縮力によるバイメ
タル現象により光ディスクに反りが生じることを防止す
ることができる。
【0073】また、例えば図10に示すように、樹脂シ
ート20に微細凹凸21をスタンパーにより転写して形
成して、これの上に、記録膜又は反射膜22を形成した
ものと、射出成形法やフォトポリマリゼイション法、い
わゆる2P法により作製した成形基板26の微細凹凸2
5上に記録膜又は反射膜24を形成したものとを光透過
層23を介して貼り合わせた構造の、2層の記録層を有
する構造の光学記録媒体についても適用することができ
る。この場合の光透過層23の厚さは20〜70μmと
して、2層の記録層が工学的に干渉しない程度の厚さと
する。
【0074】上記図9および図2に示した光透過層1
3、23には、液状の紫外線硬化性樹脂の他、シート状
の紫外線硬化性樹脂を適用することもできる。
【0075】また、この他、本発明製造方法は、3層以
上の記録層を有する多層構造の光学記録媒体を作製する
場合にも適用することができる。
【0076】上述した例においては、光学記録媒体1の
シート基板2には、ポリカーボネートのシートを適用し
たが、本発明は、この例に限定されるものではなく、ア
モルファスオレフィン、ポリエステル等の光透過性の各
種材料を適用することができる。
【0077】また、上述した光学記録媒体1において
は、材料膜4としてAl等の金属反射膜を形成した場合
の、再生専用の光ディスクを形成する場合について説明
したが、本発明はこの例に限定されるものではなく、記
録および再生が可能な光学記録媒体を作製する場合につ
いても同様に適用することができる。すなわち、材料膜
4として光磁気記録層、例えばTb−Fe−Co等の非
晶質合金薄膜等の、カー効果やファラデー効果等の磁気
光学特性を有する垂直磁化膜を形成した場合についても
同様に適用することができる。また同様に、材料膜4に
相変化記録材料を適用することもできる。この場合に
は、例えば単体のカルコゲン、あるいはこの化合物、T
e、Se、Ge−Sb−Te、In−Sb−Te、In
−Se−Sb、Bi2 Te3 、Sb2 Se3 、Sb2
3 等を同様に適用することができる。
【0078】また、材料膜4として金属反射膜を形成す
る場合には、Al等の金属の他、AlにSi,Ti,M
g等を例えば0.5重量%程度添加したものも、同様に
適用することができる。この他、材料膜4としては、有
機色素層も同様に適用することもできる。
【0079】
【発明の効果】本発明の光学記録媒体の製造方法および
光学記録媒体の製造装置によれば、樹脂シートから円板
状の光学記録媒体を作製する場合に、ビットやグルーブ
等の微細凹凸の転写を行うためのスタンパーについて、
その転写微細凹凸配列線の配置形状を、予めロールスタ
ンパーによる転写によって発生する楕円偏芯量に応じて
補正した楕円形状に選定したことにより、情報記録面の
微細凹凸配列線の配置形状が、ほぼ正円状の円板状光学
記録媒体を作製することができた。これにより、薄型
で、トラックピッチが0.7μm以下のような微細なパ
ターンの光ディスクにおいても、クロストークやフォー
カスエラーの低減化を図ることができた。
【0080】また、本発明の光学記録媒体の製造方法お
よび光学記録媒体の製造装置によれば、樹脂シートに、
微細凹凸の転写を行う前に、予備加熱部において熱変形
温度よりも低温に予備加熱処理をしたため、樹脂シート
の収縮や成形時の応力変形に対応した光学記録媒体用の
基板が得られ、これまで角形のカード状の記録媒体等に
需要が限られていたシート等でも、円板状の光学記録媒
体の基板としての利用が可能となった。
【0081】
【図面の簡単な説明】
【図1】光学記録媒体の製造装置の一例の概略図を示
す。
【図2】本発明の光学記録媒体の製造方法により作製す
ることができる光学記録媒体の一例の概略断面図を示
す。
【図3】本発明の光学記録媒体の製造装置の要部の概略
斜視図を示す。
【図4】スタンパーを作製するための露光装置の概略図
を示す。
【図5】スタンパーの楕円補正を行うための説明図を示
す。
【図6】A 本発明の光学記録媒体の製造装置の一例の
概略構成図を示す。 B 光学記録媒体の製造装置の、回転手段とスタンパー
の拡大図を示す。
【図7】A 本発明の光学記録媒体の製造装置の他の一
例の概略構成図を示す。 B 光学記録媒体の製造装置の、回転手段とスタンパー
の拡大図を示す。
【図8】本発明の光学記録媒体の作製方法により作製し
た光ディスクの微細凹凸の列の真円度の測定結果を示
す。
【図9】本発明の光学記録媒体の製造方法により作製す
ることができる他の一例の光学記録媒体の概略断面図を
示す。
【図10】本発明の光学記録媒体の製造方法により作製
することができる他の一例の光学記録媒体の概略断面図
を示す。
【図11】従来の光学記録媒体の概略断面図を示す。
【図12】従来の光学記録媒体を成形するための射出成
形器の概略断面図を示す。
【図13】従来の光学記録媒体を成形するための射出成
形器の概略断面図を示す。
【図14】従来の樹脂シートを用いて、ロールスタンパ
ーにより微細凹凸の転写を行う装置の概略斜視図を示
す。
【図15】回転円筒体のスタンパーを設置した状態の概
略断面図を示す。
【図16】従来のスタンパーの概略図を示す。
【図17】ロールスタンパーの一部の概略断面図を示
す。
【図18】ロールスタンパーに樹脂シートを押圧し、こ
れを剥離した状態の概略断面図を示す。
【図19】角形カード状の記録媒体の概略図を示す。
【符号の説明】 1 光学記録媒体、2 基板、3,11,21,25
微細凹凸、4 材料膜、5 情報記録面、6 保護膜、
12,22,24 記録膜又は反射膜、13接着層、1
4 支持基板、20 樹脂シート、23 光透過層、2
6 成型基板、30 光学記録媒体の製造装置、31
スタンパー、32,41 回転円筒体、33,ロールス
タンパー、34,35,51 ロール、10,36,4
2 樹脂シート、37 送出手段、38 転写パター
ン、43 ディスペンサー、45ドクターブレード、4
6 光照射装置、52 紫外線硬化性樹脂、 53 圧
着ロール、100 光ディスク、101 光透過層、1
02 情報ピット、103 案内溝、104 反射膜、
105 保護膜、107 スタンパー、108成型型、
109 光透過性樹脂、120 スタンパー、121
ロールスタンパー、123 回転円筒体、124 樹脂
シート、125 送出手段、126 転写パターン、1
30 カード状記録媒体、131 信号列、151 レ
ーザー光源、152 ノイズ低減器、153,155,
158 ミラー、154 光変調器、156 レンズ、
157 対物レンズ、159 ガラス原盤、160 信
号源、161 ターンテーブル、201 巻出部、20
2,205 テンション調整部、203 予備加熱部、
204 転写部、206 打ち抜きスペース、207
巻取部
【手続補正書】
【提出日】平成10年9月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】図2に、光学記録媒体の一例の概略断面図
を示す。図2に示す光学記録媒体1は、樹脂シートより
なる基板2上に、情報ピットあるいは案内溝等となる微
細凹凸3が形成されており、この微細凹凸3上に、Al
等をスパッタ法により被着した金属反射膜よりなる記録
4が形成され、微細凹凸3と記録膜4により情報記録
面5が形成されている。そして、この情報記録面5上
に、例えば紫外線硬化性樹脂をスピンコート法で塗布し
た保護膜6が形成されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】本発明の光学記録媒体の製造方法は、図2
に示したような構造の光学記録媒体を作製する場合に限
定されるものではなく、転写用微細凹凸を有するスタン
パーにより、樹脂シートに微細凹凸の転写を行って作製
する円板上の光学記録媒体であれば、いかなる構造の光
学記録媒体を作製する場合にも適用することができる。
例えば、図9に示すような、樹脂シート10に微細凹凸
11をスタンパーにより転写して形成して、これの上
に、相変化材料や光磁気材料よりなる記録膜、あるいは
金属膜よりなる反射膜12を形成したものを、接着層1
3を介して支持基板14と貼り合わせた構造の光学記録
媒体についても適用することができる。この支持基板1
4としては、アルミやガラス、プラスチックの他、例え
ばポリカーボネート樹脂に例えばマイカ、ガラス、タル
ク等の充填剤を複合した複合強化プラスチックを適用す
ることができ、この支持基板14により、最終的に得ら
れる光学記録媒体の曲げ弾性率、熱変形温度を改善する
ことができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】また、図9に示すような構造の光学記録媒
体は、従来の射出成形法により透明プラスチック単体で
作製した光学記録媒体と比較して、記録膜の応力や保護
膜の収縮力によるバイメタル現象により光ディスクに反
りが生じることを防止することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正内容】
【0077】また、上述した光学記録媒体1において
は、記録膜4としてAl等の金属反射膜を形成した場合
の、再生専用の光ディスクを形成する場合について説明
したが、本発明はこの例に限定されるものではなく、記
録および再生が可能な光学記録媒体を作製する場合につ
いても同様に適用することができる。すなわち、記録膜
4として光磁気記録層、例えばTb−Fe−Co等の非
晶質合金薄膜等の、カー効果やファラデー効果等の磁気
光学特性を有する垂直磁化膜を形成した場合についても
同様に適用することができる。また同様に、記録膜4に
相変化記録材料を適用することもできる。この場合に
は、例えば単体のカルコゲン、あるいはこの化合物、T
e、Se、Ge−Sb−Te、In−Sn−Te、In
−Se−Sb、Bi2 Te3 、Sb2 Se3 、Sb2
3 等を同様に適用することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】また、記録膜4として金属反射膜を形成す
る場合には、Al等の金属の他、AlにSi,Ti,M
g等を例えば0.5重量%程度添加したものも、同様に
適用することができる。この他、記録膜4としては、有
機色素層も同様に適用することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録面の微細凹凸配列線の配置形状
    が、ほぼ正円状をなす円板状の光学記録媒体の製造方法
    であって、 転写用微細凹凸を有するスタンパーを、回転円筒体の周
    面に有するロールスタンパーと、樹脂シートとの圧接に
    よって、該樹脂シートに上記転写用微細凹凸が転写され
    た微細凹凸を形成して情報記録面を形成する工程を有
    し、 上記スタンパーにおける上記転写微細凹凸配列線の配置
    形状を、予め上記ロールスタンパーによる転写によって
    発生する楕円偏芯量に応じて補正した楕円形状に選定し
    たことを特徴とする光学記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記転写用微細凹凸の配列線の上記楕円
    が、上記ロールスタンパーの周面において、該ロールス
    タンパーの軸方向にほぼ平行する方向を長軸方向とし、
    円周方向にほぼ平行する方向を短軸方向としたことを特
    徴とする請求項1に記載の光学記録媒体の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記ロールスタンパーによる転写に先立
    って上記樹脂シートを予備加熱することを特徴とする請
    求項1に記載の光学記録媒体の製造方法。
  4. 【請求項4】 情報記録面の微細凹凸配列線の配置形状
    が、ほぼ正円状をなす円板状の光学記録媒体の製造装置
    であって、 転写用微細凹凸を有するスタンパーを回転円筒体の周面
    に有するロールスタンパーを具備し、 樹脂シートとの圧接によって、該樹脂シートに上記転写
    用微細凹凸が転写された微細凹凸を形成して情報記録面
    を形成する転写部が設けられ、 上記スタンパーにおける上記転写用微細凹凸配列線の配
    置形状が、予め上記ロールスタンパーによる転写によっ
    て発生する楕円偏芯の偏芯量に応じて補正した楕円形状
    に選定されたことを特徴とする光学記録媒体の製造装
    置。
  5. 【請求項5】 上記転写用微細凹凸の配列線の上記楕円
    が、上記ロールスタンパーの周面において、該ロールス
    タンパーの軸方向にほぼ平行する方向を長軸方向とし、
    円周方向にほぼ平行する方向を短軸方向としたことを特
    徴とする請求項4に記載の光学記録媒体の製造装置。
  6. 【請求項6】 上記ロールスタンパーによる転写に先立
    って上記樹脂シートを予備加熱する予備加熱部を備えて
    いることを特徴とする請求項4に記載の光学記録媒体の
    製造装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005531098A (ja) * 2002-06-26 2005-10-13 エナージー コンバーション デバイセス インコーポレイテッド 重合体基材上に微細構造を形成する方法及び装置
US7187644B2 (en) 2001-09-27 2007-03-06 Nissei Plastic Industrial Co., Ltd. Optical recording substrate, optical recording medium, and manufacturing method thereof
WO2008026277A1 (fr) * 2006-08-31 2008-03-06 Bridgestone Corporation Procédé de production d'une feuille de disque de transport durcissant par effet photochimique adapté pour la production de support d'enregistrement d'informations optique et feuille de disque de transport durcissant par effet photochimique produite au moyen de ce procédé

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