JPH11343561A - 耐クラック性及び耐食性に優れた溶融Al−Zn系合金めっき鋼板 - Google Patents

耐クラック性及び耐食性に優れた溶融Al−Zn系合金めっき鋼板

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JPH11343561A
JPH11343561A JP16619098A JP16619098A JPH11343561A JP H11343561 A JPH11343561 A JP H11343561A JP 16619098 A JP16619098 A JP 16619098A JP 16619098 A JP16619098 A JP 16619098A JP H11343561 A JPH11343561 A JP H11343561A
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利彦 大居
Takafumi Yamaji
隆文 山地
Yasuhide Yoshida
安秀 吉田
Masaaki Yamashita
正明 山下
Kazumi Jiroumaru
和三 治郎丸
Toshiyuki Okuma
俊之 大熊
Nobuyuki Ishida
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐クラック性と耐食性がともに優れ、しかも
製造工程を増加させたり、めっき浴中に特別な元素を添
加することなく製造可能な溶融Al−Zn系合金めっき
鋼板を得る。 【解決手段】 めっき皮膜中にAlを20〜95重量%
含有する溶融Al−Zn系合金めっき鋼板であって、片
面当たりのめっき付着量CW(g/m2)が10〜45
g/m2であり、且つめっき皮膜を酸で溶解除去した後
に測定される母材鋼板表面粗さRa(μm)との関係で
CW≧10(2Ra+1)×Raを満足することを特徴
とし、めっき付着量が低減されているため優れた耐クラ
ック性を有するとともに、厳しい加工が施された部分で
の優れた耐食性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、めっき皮膜中に
Alを20〜95重量%含有し、一般に化成処理や塗装
等を施して使用される溶融Al−Zn系合金めっき鋼板
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】めっき皮膜中にAlを20〜95重量%
含有する溶融Al−Zn系合金めっき鋼板は、特公昭4
6−7161号に示されているように通常の溶融亜鉛め
っき鋼板に比べて優れた耐食性を示すことから、近年そ
の需要が増大しつつある。一般に、この溶融Al−Zn
系合金めっき鋼板は化成処理或いは塗装を施された後、
プレス成形、ロール成形、曲げなどの加工を施され、建
材、家電などの分野で使用されている。
【0003】ところが、この溶融Al−Zn系合金めっ
き鋼板は、厳しい曲げ加工を施した場合に加工部にクラ
ックが発生しやすく、このクラックにより外観が損なわ
れるという欠点がある。従来、このような加工部でのク
ラックの発生を防止するために、めっき付着量を低減さ
せる方法(特開平5−271895号)や、めっき後の
製品に対して熱処理を施す方法(特公昭61−2874
8号)などが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのうち
前者の方法では耐食性の低下が、また、後者の方法では
製造工程が増加することによる製造コストの増加が問題
となる。また、めっき付着量の低減化による耐食性の劣
化を防止するために浴中にミッシュメタル、Mg、Mn
などを添加する方法(特公昭64−10593号)も提
案されているが、素材コストの上昇を招くため好ましく
ない。
【0005】したがって本発明の目的は、このような従
来技術の課題を解決し、耐クラック性と耐食性がともに
優れ、しかも製造工程を増加させたり、めっき浴中に特
別な元素を添加することなく製造可能な溶融Al−Zn
系合金めっき鋼板を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述した
課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下のような
事実を知見した。 (1) めっき皮膜中にAlを20〜95重量%含有する溶
融Al−Zn系合金めっき鋼板では、めっき付着量を少
なくしていくと厳しい加工を施した部分でのクラックの
発生状態が変化してクラックの開口幅が減少し、外観上
クラックがほとんど認識できないような状態となる。ま
た、めっき付着量の減少に伴ってめっき皮膜の耐白錆性
は改善される。
【0007】(2) 一方、めっき皮膜中にAlを20〜9
5重量%含有する溶融Al−Zn系合金めっき鋼板の耐
食性(耐赤錆性)に関しては、片面当たりのめっき付着
量が10g/m2以上であれば、めっき鋼板の非加工部
についてはこのめっき鋼板特有の優れた耐食性が発揮さ
れるが、厳しい加工が施された部分では点状の赤錆が発
生し、これを起点として腐食が進行する。
【0008】そこで、このような腐食のメカニズムにつ
いて調査、検討を行った結果、以下のような事実が判明
した。 (3) マクロ的には均一なめっき皮膜であっても、数百μ
m程度の周期で膜厚変動があり、この膜厚変動によって
局部的に皮膜付着量が10g/m2以下になった部分か
ら赤錆が発生する。このようなめっき皮膜の膜厚変動
は、図5に示すような母材鋼板表面の凹凸に依存してい
る。また、図5に示すようなめっき後における母材鋼板
表面の凹凸は、めっき前の鋼板表面粗さとめっき浴中で
の反応の程度によって決定される。
【0009】(4) したがって、めっき皮膜の付着量をめ
っき後の母材鋼板の表面粗さとの関係で適正化すること
により、厳しい加工が施された部分での耐食性(耐赤錆
性)を効果的に改善することができる。本発明は、この
ような知見に基づきなされたもので、以下のような構成
を有することを特徴とする。
【0010】[1] めっき皮膜中にAlを20〜95重量
%含有する溶融Al−Zn系合金めっき鋼板であって、
片面当たりのめっき付着量CW(g/m2)が10〜4
5g/m2であり、且つめっき皮膜を酸で溶解除去した
後に測定される母材鋼板表面粗さRa(μm)との関係
で下記(1)式を満足することを特徴とする耐クラック性
及び耐食性に優れた溶融Al−Zn系合金めっき鋼板。 CW≧10(2Ra+1)×Ra … (1)
【0011】[2] 上記[1]のめっき鋼板において、めっ
き皮膜の表面に化成処理皮膜を有することを特徴とする
耐クラック性及び耐食性に優れた溶融Al−Zn系合金
めっき鋼板。 [3] 上記[1]のめっき鋼板において、めっき皮膜の表面
に塗膜を有することを特徴とする耐クラック性及び耐食
性に優れた溶融Al−Zn系合金めっき鋼板。
【0012】[4] 上記[1]のめっき鋼板において、めっ
き皮膜の表面に化成処理皮膜を有し、その上層に塗膜を
有することを特徴とする耐クラック性及び耐食性に優れ
た溶融Al−Zn系合金めっき鋼板。 [5] 上記[1]のめっき鋼板において、めっき皮膜の表面
に化成処理皮膜を有し、その上層に有機樹脂皮膜を有す
ることを特徴とする耐クラック性及び耐食性に優れた溶
融Al−Zn系合金めっき鋼板。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を説明する。
本発明のめっき鋼板は、めっき皮膜がAlを20〜95
重量%含有する溶融Al−Zn系合金めっき鋼板であっ
て、片面当たりのめっき付着量が10〜45g/m2
あり、且つめっき皮膜を酸で溶解除去した後に測定され
る母材鋼板表面粗さRa(μm)との関係で定まる所定
の値であることを条件とする。
【0014】めっき皮膜を酸で溶解除去した後に測定さ
れる母材鋼板表面粗さRa(以下、単に“母材鋼板表面
粗さRa”という)が0.45μmと0.95μmであ
って、めっき付着量が異なる溶融Al−Zn系合金めっ
き鋼板(55wt%Al−Zn系合金めっき鋼板)を製
造し、めっき付着量が厳しい加工が施された部分におけ
る耐赤錆性に及ぼす影響を調べた。この試験では、製造
されためっき鋼板の試験片を0T曲げ加工した後、屋外
での大気暴露試験(内陸住宅地域6ヶ月)を実施して、
試験後の試験片表面の赤錆発生状況を観察し、◎:変
色、赤錆発生なし、○+:僅かに変色発生、○:点錆少
量発生、△:点錆発生、×:赤錆発生の評価基準により
評価した。
【0015】その結果を図1に示す。これによれば、母
材鋼板表面粗さRaが0.95μmのめっき鋼板では、
めっき付着量が低下する(60g/m2未満)と加工部
における耐赤錆性が劣化するのに対し、母材鋼板表面粗
さRaが0.45μmのめっき鋼板では、めっき付着量
が低下しても加工部における耐赤錆性の劣化は生じな
い。これにより、めっき鋼板の加工部における耐赤錆性
がめっき付着量との関係で母材鋼板表面粗さRaに依存
することが明らかとなった。
【0016】このようにめっき鋼板の加工部における耐
赤錆性がめっき付着量との関係で母材鋼板表面粗さRa
に依存するのは、母材鋼板表面粗さRaの増加により局
所的薄めっき領域の発生頻度が増加し、それによって厳
しい加工が施された部分での耐赤錆性が劣化するためで
あると考えられる。
【0017】そこで、母材鋼板表面粗さRaとめっき付
着量が種々異なる溶融Al−Zn系合金めっき鋼板(5
5wt%Al−Zn系合金めっき鋼板)を製造し、母材
鋼板表面粗さRaとめっき付着量が加工部における耐赤
錆性に及ぼす影響を調べた。この試験では、製造された
めっき鋼板の試験片を0T曲げ加工した後、屋外での大
気暴露試験(内陸住宅地域6ヶ月)を実施して、試験後
の曲げ加工部表面の赤錆発生の有無を30倍のルーペで
目視観察し、上記◎,○+の場合を“赤錆発生なし”、
上記○〜×の場合を“赤錆発生あり”と評価した。
【0018】その結果を図2に示す。これによれば、片
面当たりのめっき付着量CW(g/m2)が母材鋼板表
面粗さRa(μm)との関係で下記(1)式を満足した場
合にのみ良好な耐食性(厳しい加工を施した部分の耐赤
錆性)が得られることが判る。 CW≧10(2Ra+1)×Ra …(1)
【0019】また、めっき鋼板のめっき付着量について
は、鋼板片面当たりのめっき付着量が10g/m2では
非加工部であっても耐食性が劣る。一方、鋼板片面当た
りのめっき付着量の上限は耐クラック性の観点から規定
される。図3は、55%Al−1.4%Si−Znのめ
っき組成を有する溶融Al−Zn系合金めっき鋼板の片
面当たりのめっき付着量と耐クラック性(めっき鋼板を
0T曲げした際の加工部におけるクラック開口幅の平均
値)との関係を示したもので、めっき付着量が減少する
にしたがって厳しい加工を施した部分でのクラックの開
口幅が減少し、片面当たりめっき付着量が45g/m2
以下においてクラック開口幅の平均値が30μmを下回
り、外観上クラックがほとんど認識できないような状態
となる。
【0020】また、図4は55%Al−1.4%Si−
Znのめっき組成を有する溶融Al−Zn系合金めっき
鋼板の片面当たりのめっき付着量と耐白錆性との関係を
示したもので、試験片に対してJIS−K5621に規
定する複合サイクル試験を実施し、白錆発生面積率が1
0〜25%になるまでの実施サイクル数を調べたもので
ある。これによれば、片面当たりのめっき付着量が45
g/m2以下であれば良好な耐白錆性が得られている。
【0021】以上のような理由から、本発明の溶融Al
−Zn系合金めっき鋼板は、片面当たりのめっき付着量
CW(g/m2)が10〜45g/m2であって、且つ母
材鋼板表面粗さRa(μm)との関係で上記(1)式を満
足することを条件とする。本発明で規定される母材鋼板
表面粗さRaは、めっき鋼板のめっき皮膜を希塩酸等の
酸で除去した後に測定される表面粗さRaであり、この
表面粗さRaはJIS−B0610に記載された方法で
測定される。
【0022】本発明の溶融Al−Zn系合金めっき鋼板
は、常法で鋳造、熱間圧延した後、酸洗脱スケールした
熱延鋼板、或いはこれをさらに冷間圧延して得られた冷
延鋼板を連続式溶融めっき装置に装入し、Alを20〜
95重量%含む溶融Al−Zn系めっきを施すことによ
り製造される。
【0023】めっき後における母材鋼板表面粗さRa
は、めっき前の鋼板表面粗さとめっき浴中での反応の程
度によって決定される。めっき浴中での反応は浴組成、
浴温、浸漬時間等によって影響を受けるが、浴中にAl
を20wt%以上含む本発明の範囲においては主に浴温
により決定され、めっき後の鋼板表面の生成物(界面合
金層)は緻密な層状構造となる。したがって、めっき原
板(めっき前の素材鋼板)の表面粗さを選択し、且つ浴
温を選択することによりめっき後の母材鋼板表面粗さR
aは一義的に決定される。
【0024】めっき原板の表面粗さRaを調整するに
は、冷間圧延時のロール粗さを調整する方法が最も容易
であるが、冷間圧延後の鋼板を別ライン或いはめっきラ
イン入側で圧延する等の方法でめっき原板の表面粗さR
aを調整してもよい。
【0025】本発明の溶融Al−Zn系合金めっき鋼板
は、めっき皮膜中にAlを20〜95重量%含有するも
ので、所謂溶融55%Al−Zn系合金めっき鋼板に代
表されるめっき鋼板である。この溶融Al−Zn系合金
めっき鋼板のめっき皮膜中には、通常、Al及びZn以
外にSi:0.3〜3.0重量%程度(Siは脆い界面
合金層の成長を抑制するために浴中に添加される)が含
有され、また、これ以外に適量のFe、Ti、Sr、
V、Cr、Mg、Mn等の1種以上、その他不可避的不
純物が含有される場合がある。なお、本発明の溶融Al
−Zn系合金めっき鋼板は、板厚に拘りなく優れた耐ク
ラック性を有するが、切断端部の耐食性の観点からは板
厚を1.2mm以下(より好ましくは0.7mm)とし
た方が好ましい。
【0026】本発明の溶融Al−Zn系合金めっき鋼板
には、そのめっき面にリン酸塩処理やクロメート処理等
の化成処理を施すか、若しくはめっき面または前記化成
処理皮膜面に塗装を施すことができる。溶融Al−Zn
系合金めっき鋼板は、例えば屋外で放置され、結露や雨
により鋼板表面が濡れた状態に長期間置かれると、表面
が黒く変色(所謂黒変現象)する場合がある。これを防
止するためには、めっき皮膜の表面にクロメート皮膜を
形成することが好ましい。このクロメート皮膜は3価C
rと6価Crとを含み、Cr付着量(金属クロム換算の
付着量)を3〜80mg/m2、より望ましくは10〜
50mg/m2とすることが好ましい。このようなクロ
メート皮膜を形成することにより黒変が効果的に防止で
きる。Cr付着量が3mg/m2未満では黒変防止効果
が十分に得られず、一方、Cr付着量が80mg/m2
を超えても付着量に見合う効果が得られず、却ってCr
が溶解しやすくなるため好ましくない。
【0027】また、このクロメート皮膜はめっき皮膜の
表面にクロム酸を含むクロメート処理液を塗布し乾燥す
ることにより形成されるが、クロメート処理液中に含ま
れるクロム酸は6価Cr/全Crの重量比が0.3〜
1.0であることが好ましく、6価Cr/全Crの重量
比が0.3未満では耐黒変性が低下する恐れがある。こ
れは、めっき皮膜表面のクロメート皮膜による不働態化
作用が低下することによるものと考えられる。また、以
上の観点からクロム酸中の6価Cr/全Crの重量比は
0.4〜1.0、特に0.5〜1.0の範囲が好まし
い。なお、クロメート処理を施す前に、湯洗、水洗、或
いはアルカリ系溶液によるめっき面の洗浄を行うことも
可能である。
【0028】めっき皮膜表面に形成されるクロメート皮
膜中には、例えば、水に分散可能な有機樹脂、シリカ、
鉱酸等のアニオン、フッ化物等を添加することができ
る。これらのうち、有機樹脂の添加により加工時等にお
ける耐傷付き性を付与することが可能であり、また、シ
リカの添加により耐食性の向上を図ることができる。ま
た、アニオンやフッ化物を添加することにより、クロメ
ート皮膜の着色を抑制したり、或いはめっき皮膜との反
応性を調整することができる。但し、これらの添加剤
は、その種類や添加量によっては耐黒変性を低下させる
場合があるため、その種類や添加量は適宜選択する必要
がある。
【0029】通常、クロメート皮膜は、スプレー、浸
漬、ロールコーター等によりめっき皮膜表面に処理液を
塗布し、板温60〜250℃程度の範囲で乾燥すること
により形成される。このとき処理液中の一部の6価Cr
がめっき表面で反応し、3価Crが生成されるため、仮
に3価Crを含まない処理液を用いても皮膜中には3価
Crが含まれる。また、クロメート皮膜の上層には0.
1〜5μm程度の膜厚の有機樹脂皮膜を形成することも
可能である。
【0030】また、本発明の溶融Al−Zn系合金めっ
き鋼板は塗装材の下地鋼板としても使用することができ
る。塗装材を加工する際、厳しい加工部で塗膜にクラッ
クが発生することがあり、このようなクラックも前述し
たと同様に外観を害する。このようなクラックの発生原
因の1つに下地めっき皮膜のクラックがあり、本発明に
より加工性が向上した溶融Al−Zn系合金めっき鋼板
を下地鋼板として利用すれば、塗装鋼板自体の加工性
(耐クラック性)も改善される。また、加工部の耐食性
も塗装を施すことにより格段に向上する。
【0031】本発明の溶融Al−Zn系合金めっき鋼板
を塗装鋼板として利用する場合、通常、塗装を施す前に
脱脂処理を施し、必要に応じてさらに酸洗を施した後、
クロメート処理やリン酸塩処理等の化成処理を施すこと
が好ましい。クロメート処理については上述した通りで
あり、特にクロメート皮膜中に水性樹脂を添加すること
により加工性(耐クラック性)を向上させることができ
る。
【0032】塗料は上記化成処理皮膜の上に直接塗装す
ることも可能であるが、加工性と耐白錆性をさらに向上
させるためには、塗装鋼板に通常用いられている下塗り
塗料(所謂プライマー)を塗装して焼き付けた上に塗装
すること、すなわち、下塗り塗膜とその上層の上塗り塗
膜とからなる塗膜構成とすることが望ましい。下塗り塗
料用樹脂としては、加工性と耐白錆性の点からエポキシ
樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシで変性したポリエス
テル樹脂、ポリエステルで変性したエポキシ樹脂等を主
剤とするものが好ましい。また、硬化剤としては、メラ
ミン、イソシアネート等の1種以上を使用することがで
きる。
【0033】さらに、高度の耐白錆性が必要とされる場
合は、下塗り塗膜中に防錆顔料としてクロム酸塩系化合
物を添加することが好ましい。このクロム酸塩系化合物
としては、ジンククロメート、ストロンチウムクロメー
ト、カルシウムクロメート、バリウムクロメート等が好
適であり、その含有量は塗膜中の固形分の割合で1〜6
0重量%とすることが適当である。また、下塗り塗膜の
塗膜厚は、上述した効果を得るために5〜20μm程度
とすることが好ましい。
【0034】上塗り塗膜を形成するための塗料として
は、ポリエステル樹脂塗料、フッ素樹脂塗料、アクリル
樹脂塗料、塩ビ塗料、シリコーン塗料等の通常の塗料が
使用できる。上塗り塗膜の塗膜厚は加工性と耐白錆性の
観点から5〜40μmが好ましい。塗膜厚が5μm未満
では塗膜の耐候性が低下し(紫外線透過性が高まる)、
且つ塗膜の白錆露出を抑える能力も低下するので好まし
くない。一方、40μmを超えると塗装作業性の低下や
塗膜外観の低下を招き、また、コストも上昇するため好
ましくない。
【0035】下塗り塗膜と上塗り塗膜中には、必要に応
じて着色顔料、体質顔料、傷つき防止剤等の添加剤を配
合することができる。着色顔料としては、例えば、酸化
チタン、カーボンブラック、酸化鉄、クロム酸鉛、金属
粉末、焼成顔料、パール顔料等が挙げられる。体質顔料
としては、例えば、炭酸カルシウム、クレイ、タルク、
三酸化アンチモン、硫酸バリウム、カオリン等が挙げら
れる。傷付き防止剤としては、シリカ、アルミナ等のセ
ラミックスビーズ、ガラスビーズ、ガラス繊維、樹脂ビ
ーズ、フッ素ビーズ等が加工性の観点から好ましい。
【0036】また、下塗り塗料や上塗り塗料に用いられ
る溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、セロソルブ系溶剤、メチルイソブチ
ルケトン、メチルエチルケトン、ジイソブチルケトン、
イソホロン、シクロヘキサノン等が挙げられる。また、
塗料中には添加剤として、例えば、消泡剤、顔料分散
剤、たれ防止剤等を添加することができる。
【0037】塗料の塗装方法については特に制限はな
く、従来一般に行われているロールコーター法、カーテ
ンフローコーター法、スプレー塗装、はけ塗り等の塗装
法を適用できるが、塗装鋼板の塗装においてはロールコ
ーター法が最も一般的である。ロールコーター法を使用
した場合、塗料を塗布した後の焼付処理は、通常、20
〜180秒間加熱して板温を150℃以上に到達させる
ことによって行われる。焼付時間が20秒未満では樹脂
成分の溶融硬化が不十分であり、一方、180秒を超え
ると下塗り塗料成分を含めた熱劣化が始まり、いずれの
場合にも塗料本来の性能が発揮されなくなるため好まし
くない。焼付処理の加熱方法についても特別な制限はな
く、熱風加熱方式、高周波加熱方式等の方法を適用でき
る。
【0038】
【実施例】[実施例1]常法により鋳造、熱間圧延、酸
洗および冷間圧延して得られた表面粗さRaが異なる冷
延鋼板(板厚0.28〜1.8mm)を連続式溶融めっ
き設備に装入し、下記[A浴]及び[B浴]の溶融めっ
き浴を用いてめっきを行い、溶融Al−Zn系合金めっ
き鋼板を製造した。めっき後の母材鋼板表面粗さRa
は、めっき原板の表面粗さRaおよびめっき浴温を適宜
選択することにより調整した。 [A浴]:55重量%Al−1.4重量%Si−残部実
質的にZn [B浴]:42重量%Al−1.3重量%Si−残部実
質的にZn
【0039】このようにして得られた溶融Al−Zn系
合金めっき鋼板について、加工性(耐クラック性)と耐
食性を下記の試験方法で評価した。本発明で規定される
母材鋼板表面粗さRaは、めっき皮膜を希塩酸(10%
希塩酸溶液)で除去した後にJIS−B0610に記載
の方法で測定した。また、めっき付着量はJIS−H4
01の方法で測定した。
【0040】(1) 加工性(耐クラック性) 試験片を0T曲げ加工し、この加工部を目視観察してク
ラックの発生状況を下記により評価した。 ◎:肉眼ではクラックは認められず ○:僅かにクラックが発生 △:明瞭なクラックが少量発生 ×:明瞭なクラックが大量発生
【0041】(2) 耐白錆性 150mm×70mmの試験片の切断端面をシールし、
JIS−K5621に規定する複合サイクル試験(15
0サイクル)と屋外での大気暴露試験(海岸地域6ヶ
月、内陸住宅地域6ヵ月)を実施し、試験後の試験片表
面の白錆発生面積率で評価した。その評価基準は以下の
通りである。 ◎:白錆発生面積率0% ○:白錆発生面積率1%以上、25%未満、 △:白錆発生面積率25%以上、50%未満 ×:白錆発生面積率50%以上
【0042】(3) 加工部の耐赤錆性 150mm×70mmの試験片の切断端面をシールし、
この試験片を0T曲げ加工した後、屋外での大気暴露試
験(内陸住宅地域6ヶ月)を実施し、試験後の試験片表
面の赤錆発生状況を評価した。その評価基準は以下の通
りである。 ◎ :変色、赤錆発生なし ○+:僅かに変色発生 ○ :点錆少量発生 △ :点錆発生 × :赤錆発生
【0043】(4) 切断端部の耐赤錆性 150mm×70mmの試験片であって、切断端面の1
辺のみをシールしない試験片について、大気暴露試験
(内陸住宅地域6ヶ月)を実施し、試験後の試験片切断
端部での赤錆発生状況を評価した。その評価基準は以下
の通りである。 ◎ :変色、赤錆発生なし ○+:僅かに変色発生 ○ :変色発生 △ :点錆発生 × :赤錆発生
【0044】これらの試験結果を、めっき鋼板の板厚、
使用しためっき浴、母材鋼板表面粗さRa、上記(1)式
の右辺の値及びめっき付着量とともに表1〜表3に示
す。これによれば、本発明例のめっき鋼板は耐食性と耐
クラック性がともに優れていることが判る。また、切断
端部の耐食性は、板厚1.2mm超のめっき鋼板に較べ
て板厚1.2mm以下(特に、板厚0.7mm以下)の
めっき鋼板のほうが良好である。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】[実施例2]実施例1で製造した本発明例
の溶融Al−Zn系合金めっき鋼板の一部に塗布型クロ
メート処理(処理液のクロム酸中の6価Cr/全Crの
重量比:0.5,液温:50℃,塗布方法:スプレー
法)を施し、直ちに乾燥させてクロメート皮膜(Cr付
着量:20mg/m2)を形成し、クロメート処理溶融
Al−Zn系合金めっき鋼板を得た。これらクロメート
処理溶融Al−Zn系合金めっき鋼板の耐黒変性を下記
の試験方法で評価した。
【0049】(1) 耐黒変性 試験片のクロメート処理面どうしを重ね合せて0.5k
g/cm2の面圧でスタック状態とし、60℃、98%
RH以上の湿潤環境下に240時間放置した後の外観表
面の変化を下記評価基準にて目視評価した。 5:全く変化なし 4:1〜5%の面積で若干変化(黒変)あり 3:1〜5%の面積で明らかな黒変あり 2:6〜25%の面積で明らかな黒変あり 1:26%以上の面積で明らかな黒変あり これらの試験結果を表4〜表6に示すが、いずれの場合
も良好な耐黒変性が得られている。
【0050】
【表4】
【0051】
【表5】
【0052】[実施例3]常法により鋳造、熱間圧延、
酸洗および冷間圧延して得られた冷延鋼板(板厚0.2
8〜1.8mm)を連続式溶融めっき設備に装入し、実
施例1で示した[A浴]及び[B浴]の溶融めっき浴を
用いてめっきを行い、溶融Al−Zn系合金めっき鋼板
を製造した。これらの溶融Al−Zn系合金めっき鋼板
に塗布型クロメート処理を施してCr付着量が30mg
/m2のクロメート皮膜を形成し、次いで下塗り塗料と
してエポキシ・メラミン樹脂系塗料を乾燥塗膜厚が5μ
mになるように塗布した後、約200℃で60秒間焼き
付け、さらに上塗り塗料としてポリエステル樹脂塗料を
乾燥塗膜厚が20μmになるよう塗布した後、約250
℃で60秒間焼き付け、引き続き水冷して塗装鋼板を得
た。
【0053】これらの塗装鋼板の加工性(耐クラック
性)と耐食性を下記の試験方法で評価した。 (1) 塗膜加工性(耐クラック性) 試験片に対して20℃の室内にて180°の折り曲げ加
工を行い、その折り曲げ加工部を30倍のルーペで観察
してクラックを生じていない最少の板はさみ枚数で評価
した。 ◎:0T ○:1T △:2T ×:3T以上
【0054】(2) 耐白錆性 150mm×70mmの試験片の切断端面をシールし、
JIS−K5621に規定する複合サイクル試験(10
00サイクル)と屋外での大気暴露試験(海岸地域2
年、内陸住宅地域2年)を実施し、試験後の試験片表面
の白錆発生面積率で評価した。その評価基準は以下の通
りである。 ◎:白錆発生面積率0% ○:白錆発生面積率1%以上、25%未満、 △:白錆発生面積率25%以上、50%未満 ×:白錆発生面積率50%以上
【0055】(3) 加工部の耐赤錆性 150mm×70mmの試験片の切断端面をシールし、
この試験片を0T曲げ加工した後、屋外での大気暴露試
験(内陸住宅地域2年)を実施し、試験後の試験片表面
の赤錆発生状況を評価した。その評価基準は以下の通り
である。 ◎ :変色、赤錆発生なし ○+:僅かに変色発生 ○ :点錆少量発生 △ :点錆発生 × :赤錆発生
【0056】(4) 切断端部の耐赤錆性 150mm×70mmの試験片であって、切断端面の1
辺のみをシールしない試験片について、大気暴露試験
(内陸住宅地域2年)を実施し、試験後の試験片切断端
部での赤錆発生状況を評価した。その評価基準は以下の
通りである。 ◎ :変色、赤錆発生なし ○+:僅かに変色発生 ○ :変色発生 △ :点錆発生 × :赤錆発生
【0057】これらの試験結果を、めっき鋼板の板厚、
使用しためっき浴、母材鋼板表面粗さRa、上記(1)式
の右辺の値及びめっき付着量とともに表7〜表9に示
す。これによれば本発明例の塗装鋼板は、比較例の塗装
鋼板に較べて塗膜の耐クラック性と耐食性が大幅に改善
されている。また、切断端部の耐食性は、板厚1.2m
m超のめっき鋼板に較べて板厚1.2mm以下(特に、
板厚0.7mm以下)のめっき鋼板のほうが良好であ
る。
【0058】
【表6】
【0059】
【表7】
【0060】
【表8】
【0061】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の溶融Al−
Zn系合金めっき鋼板は優れた耐食性と耐クラック性を
有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】めっき皮膜を酸で溶解除去した後に測定される
母材鋼板表面粗さRaが0.45μmと0.95μmの
溶融Al−Zn系合金めっき鋼板について、鋼板片面当
たりのめっき付着量が加工部における耐赤錆性に及ぼす
影響を示すグラフ
【図2】溶融Al−Zn系合金めっき鋼板において、め
っき皮膜を酸で溶解除去した後に測定される母材鋼板表
面粗さRaと鋼板片面当たりのめっき付着量が加工部に
おける耐赤錆性に及ぼす影響を示すグラフ
【図3】溶融Al−Zn系合金めっき鋼板の片面当たり
のめっき付着量が耐クラック性に及ぼす影響を示すグラ
【図4】溶融Al−Zn系合金めっき鋼板の片面当たり
のめっき付着量が耐白錆性に及ぼす影響を示すグラフ
【図5】母材鋼板表面の凹凸の状態とこれによるめっき
皮膜の膜厚変動を示す説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 安秀 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 山下 正明 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 治郎丸 和三 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 大熊 俊之 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 石田 信之 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 めっき皮膜中にAlを20〜95重量%
    含有する溶融Al−Zn系合金めっき鋼板であって、片
    面当たりのめっき付着量CW(g/m2)が10〜45
    g/m2であり、且つめっき皮膜を酸で溶解除去した後
    に測定される母材鋼板表面粗さRa(μm)との関係で
    下記(1)式を満足することを特徴とする耐クラック性及
    び耐食性に優れた溶融Al−Zn系合金めっき鋼板。 CW≧10(2Ra+1)×Ra … (1)
  2. 【請求項2】 めっき皮膜の表面に化成処理皮膜を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の耐クラック性及び
    耐食性に優れた溶融Al−Zn系合金めっき鋼板。
  3. 【請求項3】 めっき皮膜の表面に塗膜を有することを
    特徴とする請求項1に記載の耐クラック性及び耐食性に
    優れた溶融Al−Zn系合金めっき鋼板。
  4. 【請求項4】 めっき皮膜の表面に化成処理皮膜を有
    し、その上層に塗膜を有することを特徴とする請求項1
    に記載の耐クラック性及び耐食性に優れた溶融Al−Z
    n系合金めっき鋼板。
  5. 【請求項5】 めっき皮膜の表面に化成処理皮膜を有
    し、その上層に有機樹脂皮膜を有することを特徴とする
    請求項1に記載の耐クラック性及び耐食性に優れた溶融
    Al−Zn系合金めっき鋼板。
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