JPH11342536A - 画像形成用ポリエステル系フイルム - Google Patents
画像形成用ポリエステル系フイルムInfo
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- JPH11342536A JPH11342536A JP9477699A JP9477699A JPH11342536A JP H11342536 A JPH11342536 A JP H11342536A JP 9477699 A JP9477699 A JP 9477699A JP 9477699 A JP9477699 A JP 9477699A JP H11342536 A JPH11342536 A JP H11342536A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- polyester film
- image
- image formation
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 画像の安定性に優れ、むらのない優れた画像
を得ることができる画像形成用ポリエステル系フイルム
を提供する。 【解決手段】 透明性が8〜0.1%(厚さ100μm
換算)、平均面粗度が0.3〜0.001μm、120
℃、30秒での面内方向熱収縮率の最大値と最小値の差
が0.09%以下であり、湿度膨張係数が3〜30cm
/cm/%RHであることを特徴とする少なくとも二軸
方向に延伸された画像形成用ポリエステル系フイルム。
を得ることができる画像形成用ポリエステル系フイルム
を提供する。 【解決手段】 透明性が8〜0.1%(厚さ100μm
換算)、平均面粗度が0.3〜0.001μm、120
℃、30秒での面内方向熱収縮率の最大値と最小値の差
が0.09%以下であり、湿度膨張係数が3〜30cm
/cm/%RHであることを特徴とする少なくとも二軸
方向に延伸された画像形成用ポリエステル系フイルム。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フイルム表面に画
像を形成可能な各種表面加工を施し、製版、プルーフ、
樹脂版、或いは画像出力用ベースとして使用するに好適
な画像形成用ポリエステル系フイルムに関する。
像を形成可能な各種表面加工を施し、製版、プルーフ、
樹脂版、或いは画像出力用ベースとして使用するに好適
な画像形成用ポリエステル系フイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】これまで画像形成用の各種基材フイルム
としては特開平61−293832、特開平63−60
732号公報等に記載されているものが知られている。
としては特開平61−293832、特開平63−60
732号公報等に記載されているものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来使
用されていたフイルムには、画像外観に劣る、画像形成
が安定しないという欠点があった。
用されていたフイルムには、画像外観に劣る、画像形成
が安定しないという欠点があった。
【0004】そこで本発明の課題は、画像の安定性に優
れ、むらのない優れた画像外観を得ることができる、画
像形成用ポリエステル系フイルムを提供することにあ
る。
れ、むらのない優れた画像外観を得ることができる、画
像形成用ポリエステル系フイルムを提供することにあ
る。
【0005】
【発明を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の画像形成用ポリエステル系フイルムは、透
明性が8〜0.1%(厚さ100μm換算)、平均面粗
度が0.3〜0.001μm、120℃、30秒での面
内方向熱収縮率の最大値と最小値の差が0.09%以下
であり、湿度膨張係数が3〜30cm/cm/%RHで
あることを特徴とするものからなる。
に、本発明の画像形成用ポリエステル系フイルムは、透
明性が8〜0.1%(厚さ100μm換算)、平均面粗
度が0.3〜0.001μm、120℃、30秒での面
内方向熱収縮率の最大値と最小値の差が0.09%以下
であり、湿度膨張係数が3〜30cm/cm/%RHで
あることを特徴とするものからなる。
【0006】このような画像形成用ポリエステル系フイ
ルムにおいては、透明性を良好に、かつ、面粗度を特定
することにより、画像品質の改良が可能となり、更に熱
収縮率、湿度膨張率に着目してこれらを最適な範囲に制
御することにより画像再現性を改良することが可能とな
る。即ち、これら特性をすべて所定範囲内に収めること
により、画像形成用ポリエステル系フイルムとして総合
的に見て優れた画像再現性、外観を達成することが可能
となる。
ルムにおいては、透明性を良好に、かつ、面粗度を特定
することにより、画像品質の改良が可能となり、更に熱
収縮率、湿度膨張率に着目してこれらを最適な範囲に制
御することにより画像再現性を改良することが可能とな
る。即ち、これら特性をすべて所定範囲内に収めること
により、画像形成用ポリエステル系フイルムとして総合
的に見て優れた画像再現性、外観を達成することが可能
となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の画像形成用ポリ
エステル系フイルムの望ましい実施の形態について説明
する。本発明に係る画像形成用ポリエステルフイルム
は、ポリエステルフイルム上に画像が形成される表面に
形成された各種塗布層を有するポリエステル系フイルム
に関するものである。
エステル系フイルムの望ましい実施の形態について説明
する。本発明に係る画像形成用ポリエステルフイルム
は、ポリエステルフイルム上に画像が形成される表面に
形成された各種塗布層を有するポリエステル系フイルム
に関するものである。
【0008】ベースフイルムを構成するポリエステル系
樹脂としては、例えばアルコール成分としてエチレング
リコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、プロパンジオールのような脂肪族グリコール、シ
クロヘキサンジメタノールのような芳香族グリコール
を、一方酸成分としてはテレフタル酸、イソフタル酸、
ナフタレンジカルボン酸のような芳香族ジカルボン酸、
セバチン酸、アジピン酸、ダイマ酸、ドデカジオン酸の
ような脂肪族ジカルボン酸、或いはトリメリット酸等の
3官能カルボン酸を有し、これらアルコール成分、酸成
分の1種以上を組み合わせたポリマを用いることが出来
る。また、このようなポリマを2種以上ブレンドしたブ
レンド物を用いることも出来る。中でもポリエチレンナ
フタレート又はポリエチレン−2,6−ナフタレートが
機械特性の点で好適である。
樹脂としては、例えばアルコール成分としてエチレング
リコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、プロパンジオールのような脂肪族グリコール、シ
クロヘキサンジメタノールのような芳香族グリコール
を、一方酸成分としてはテレフタル酸、イソフタル酸、
ナフタレンジカルボン酸のような芳香族ジカルボン酸、
セバチン酸、アジピン酸、ダイマ酸、ドデカジオン酸の
ような脂肪族ジカルボン酸、或いはトリメリット酸等の
3官能カルボン酸を有し、これらアルコール成分、酸成
分の1種以上を組み合わせたポリマを用いることが出来
る。また、このようなポリマを2種以上ブレンドしたブ
レンド物を用いることも出来る。中でもポリエチレンナ
フタレート又はポリエチレン−2,6−ナフタレートが
機械特性の点で好適である。
【0009】重合触媒としては代表的には3酸化アンチ
モン等のアンチモン系、2酸化マンガン等のマンガン
系、2酸化ゲルマニウム等のゲルマニウム系、各種チタ
ン系、アルミニウム系化合物をその代表として挙げるこ
とが出来る。フイルム透明性から、全量或いは一部にゲ
ルマニウム系触媒を使用するのが好適である。
モン等のアンチモン系、2酸化マンガン等のマンガン
系、2酸化ゲルマニウム等のゲルマニウム系、各種チタ
ン系、アルミニウム系化合物をその代表として挙げるこ
とが出来る。フイルム透明性から、全量或いは一部にゲ
ルマニウム系触媒を使用するのが好適である。
【0010】ポリマ固有粘度としては特に限定されない
が、0.4〜1.9dl/gの範囲にあることが好まし
い。
が、0.4〜1.9dl/gの範囲にあることが好まし
い。
【0011】このポリエステル系樹脂には、必要に応じ
て各種添加物を添加してもよい。添加物としては、各種
無機滑剤、有機滑剤を用いることが出来る。その形状と
しては凝集粒子、真球状粒子、数珠状粒子、コペイトウ
状粒子、燐片状粒子等の各種形状のものを使用できる。
その材質としては無機粒子の場合、酸化珪素、炭酸カル
シウム、酸化チタン、アルミナ、ジルコニア、珪酸アル
ミニウム、マイカ、クレー、タルク等を、有機粒子の場
合ポリイミド系樹脂、オレフィン或いは変性オレフィン
系樹脂、架橋乃至無架橋ポリスチレン系樹脂、架橋或い
は無架橋アクリル樹脂、フッ素系樹脂、シリコン系樹脂
等の有機粒子を、又有機滑剤としてステアリン酸アミ
ド、オレイン酸アミド、フマール酸アミド等の各種アミ
ド化合物を、各種酸化防止剤、チヌビン系等の各種耐候
剤、燐系、臭素系の各種難燃剤を添加することが出来
る。
て各種添加物を添加してもよい。添加物としては、各種
無機滑剤、有機滑剤を用いることが出来る。その形状と
しては凝集粒子、真球状粒子、数珠状粒子、コペイトウ
状粒子、燐片状粒子等の各種形状のものを使用できる。
その材質としては無機粒子の場合、酸化珪素、炭酸カル
シウム、酸化チタン、アルミナ、ジルコニア、珪酸アル
ミニウム、マイカ、クレー、タルク等を、有機粒子の場
合ポリイミド系樹脂、オレフィン或いは変性オレフィン
系樹脂、架橋乃至無架橋ポリスチレン系樹脂、架橋或い
は無架橋アクリル樹脂、フッ素系樹脂、シリコン系樹脂
等の有機粒子を、又有機滑剤としてステアリン酸アミ
ド、オレイン酸アミド、フマール酸アミド等の各種アミ
ド化合物を、各種酸化防止剤、チヌビン系等の各種耐候
剤、燐系、臭素系の各種難燃剤を添加することが出来
る。
【0012】本発明に係るフイルムは、少なくとも二軸
以上に延伸されてなることが必要である。又その構成と
しては単膜、2層以上の積層体を挙げることができる
が、面設計、透明性の点で2層以上の積層体が好適であ
る。また積層する樹脂としては、ポリエチレンテレフタ
レートとポリエチレンテレフタレートが、あるいはポリ
エチレンナフタレートとポリエチレンテレフタレートの
組合せが、コスト、品質のバランスから好適である。
以上に延伸されてなることが必要である。又その構成と
しては単膜、2層以上の積層体を挙げることができる
が、面設計、透明性の点で2層以上の積層体が好適であ
る。また積層する樹脂としては、ポリエチレンテレフタ
レートとポリエチレンテレフタレートが、あるいはポリ
エチレンナフタレートとポリエチレンテレフタレートの
組合せが、コスト、品質のバランスから好適である。
【0013】上記ポリエステルフイルムからなるベース
フイルムは、次のように各特性が制御されたものに構成
される。
フイルムは、次のように各特性が制御されたものに構成
される。
【0014】先ず光学特性であるが、透明性(ヘイズ)
が8〜0.1%であることが必要であり、好ましくは2
〜0.3%である。これは、透明性が8%より大きい場
合、加工状態の目視チェックが困難となる為好ましくな
い。又0.1%より小さい場合、製膜時、加工時に傷が
顕著に目立つ為好ましくない。
が8〜0.1%であることが必要であり、好ましくは2
〜0.3%である。これは、透明性が8%より大きい場
合、加工状態の目視チェックが困難となる為好ましくな
い。又0.1%より小さい場合、製膜時、加工時に傷が
顕著に目立つ為好ましくない。
【0015】又、本発明に係るフイルムの面粗度は0.
3〜0.001μmであることが必要であり、好ましく
は0.03〜0.005μmである。これは面粗度が
0.001μmより小さい場合、製膜時、加工時の走行
不良、傷が発生し易く好ましくない。又0.3μmより
大きい場合、塗布における塗布むらが発生し易い為好ま
しくない。
3〜0.001μmであることが必要であり、好ましく
は0.03〜0.005μmである。これは面粗度が
0.001μmより小さい場合、製膜時、加工時の走行
不良、傷が発生し易く好ましくない。又0.3μmより
大きい場合、塗布における塗布むらが発生し易い為好ま
しくない。
【0016】又、本発明に係るフイルムにおいては、1
20℃、30秒での縦、横方向の熱収縮率のばらつき
(最大値と最小値との差)が各々0.09%以下、湿度
膨張係数が3〜30cm/cm/%RHであることが必
要であり、より好ましい湿度膨張係数は7〜20cm/
cm/%RHである。熱収縮率のばらつきが0.09%
より大きい、或いは湿度膨張係数が30cm/cm/%
RHより大きい場合、熱、湿度に対する画像安定性に欠
ける為好ましくない。又、湿度膨張係数が3cm/cm
/%RHより小さいフイルムは性能見合いのコストを達
成出来ない為好ましくない。
20℃、30秒での縦、横方向の熱収縮率のばらつき
(最大値と最小値との差)が各々0.09%以下、湿度
膨張係数が3〜30cm/cm/%RHであることが必
要であり、より好ましい湿度膨張係数は7〜20cm/
cm/%RHである。熱収縮率のばらつきが0.09%
より大きい、或いは湿度膨張係数が30cm/cm/%
RHより大きい場合、熱、湿度に対する画像安定性に欠
ける為好ましくない。又、湿度膨張係数が3cm/cm
/%RHより小さいフイルムは性能見合いのコストを達
成出来ない為好ましくない。
【0017】又、片伸びが30mm以下である場合、加
工時の画像ゆがみが小さく、より好ましい。
工時の画像ゆがみが小さく、より好ましい。
【0018】該フイルム表面にアクリル、ポリエステ
ル、ウレタン、変性ポリオレフィン、スチレン、フッ
素、シリコン系の水分散或いは水溶性樹脂を塗布後延伸
してもよい。又、該樹脂中に帯電防止機能を賦与する為
にスチレンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸等
のスルホン化物、燐酸化合物、シリコンアミド、ボロン
化合物等の各種帯電防止剤を添加するのが好適である。
ル、ウレタン、変性ポリオレフィン、スチレン、フッ
素、シリコン系の水分散或いは水溶性樹脂を塗布後延伸
してもよい。又、該樹脂中に帯電防止機能を賦与する為
にスチレンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸等
のスルホン化物、燐酸化合物、シリコンアミド、ボロン
化合物等の各種帯電防止剤を添加するのが好適である。
【0019】又、易滑性を賦与する為凝集粒子、真球状
粒子、数珠状、コペイトウ状等の各種形状を有する酸化
珪素、炭酸カルシウム、酸化チタン、アルミナ、ジルコ
ニア、珪酸アルミニウム等の各種無機粒子、ポリイミド
系樹脂、オレフィン或いは変性オレフィン系樹脂、架橋
乃至無架橋ポリスチレン系樹脂、架橋或いは無架橋アク
リル樹脂、フッ素系樹脂、シリコン系樹脂等の有機粒子
を添加してもよい。
粒子、数珠状、コペイトウ状等の各種形状を有する酸化
珪素、炭酸カルシウム、酸化チタン、アルミナ、ジルコ
ニア、珪酸アルミニウム等の各種無機粒子、ポリイミド
系樹脂、オレフィン或いは変性オレフィン系樹脂、架橋
乃至無架橋ポリスチレン系樹脂、架橋或いは無架橋アク
リル樹脂、フッ素系樹脂、シリコン系樹脂等の有機粒子
を添加してもよい。
【0020】上記のような本発明に係るフイルムは例え
ば次のような方法によって製造することが出来る。ポリ
エステル系樹脂中に、重合時添加、溶融混練時添加、或
いは高濃度マスタ原料を混合する等の方法を適宜組み合
わせて、必要に応じて所定粒子、添加剤を添加した原料
を、水分率150ppm以下に乾燥後、押出機を用いて
溶融、口金を用いてシート状に押し出し、5〜80℃の
冷却ロール上で冷却する。ベント孔を有する押出機を用
いる場合は乾燥工程を省いてもよい。又該フイルムは、
機能分担させる為、2層以上の複合フイルムとしてもよ
い。得られたシート状物を、70〜130℃で2〜8倍
で長手方向(縦方向)に延伸し、更に80〜150℃で
2〜8倍で幅方向(横方向)に延伸する。必要に応じて
更に長手方向に100〜160℃で1.01〜3倍延伸
を施してよい。又縦、横方向の延伸順序を逆転させても
よい。特に同時二軸延伸を用いた場合、片伸び、面内方
向熱収縮率のばらつきをより小さく出来る為好ましい。
熱処理としては、代表的には100〜250℃で縦、横
各々0.001〜10%の弛緩処理を挙げることが出来
る。特に延伸終了後縦、横各々、又は同時に0.5%以
上弛緩処理することが品質上好適である。特に横方向弛
緩率が縦より大きい場合が好ましい。
ば次のような方法によって製造することが出来る。ポリ
エステル系樹脂中に、重合時添加、溶融混練時添加、或
いは高濃度マスタ原料を混合する等の方法を適宜組み合
わせて、必要に応じて所定粒子、添加剤を添加した原料
を、水分率150ppm以下に乾燥後、押出機を用いて
溶融、口金を用いてシート状に押し出し、5〜80℃の
冷却ロール上で冷却する。ベント孔を有する押出機を用
いる場合は乾燥工程を省いてもよい。又該フイルムは、
機能分担させる為、2層以上の複合フイルムとしてもよ
い。得られたシート状物を、70〜130℃で2〜8倍
で長手方向(縦方向)に延伸し、更に80〜150℃で
2〜8倍で幅方向(横方向)に延伸する。必要に応じて
更に長手方向に100〜160℃で1.01〜3倍延伸
を施してよい。又縦、横方向の延伸順序を逆転させても
よい。特に同時二軸延伸を用いた場合、片伸び、面内方
向熱収縮率のばらつきをより小さく出来る為好ましい。
熱処理としては、代表的には100〜250℃で縦、横
各々0.001〜10%の弛緩処理を挙げることが出来
る。特に延伸終了後縦、横各々、又は同時に0.5%以
上弛緩処理することが品質上好適である。特に横方向弛
緩率が縦より大きい場合が好ましい。
【0021】該フイルム表層に施す樹脂としては特に限
定されないが、光、熱等により反応し、必要に応じて各
種エッチング剤、或いは各種薬液で洗浄又は反応させる
ことにより、画像を形成することが出来る樹脂をその代
表として用いることが出来る。
定されないが、光、熱等により反応し、必要に応じて各
種エッチング剤、或いは各種薬液で洗浄又は反応させる
ことにより、画像を形成することが出来る樹脂をその代
表として用いることが出来る。
【0022】[測定方法]本発明の説明に使用した各特
性の測定方法は以下の通りである。 (1)透明性 ASTM 1003に準じて測定する。厚みがTμmの
フイルムの場合、100μmへの換算は、以下の式に基
づいて行う。ヘイズ(厚みTμm)×100/T=10
0μm換算ヘイズ
性の測定方法は以下の通りである。 (1)透明性 ASTM 1003に準じて測定する。厚みがTμmの
フイルムの場合、100μmへの換算は、以下の式に基
づいて行う。ヘイズ(厚みTμm)×100/T=10
0μm換算ヘイズ
【0023】(2)平均面粗度 JIS−B0610に準じて平均面粗度を測定した。触
針は2μmR、カットオフ0.25mmで測定する。
針は2μmR、カットオフ0.25mmで測定する。
【0024】(3)湿度膨張係数 25℃雰囲気下で湿度40%RHから65%RHに変更
し、湿度膨張係数を測定した。
し、湿度膨張係数を測定した。
【0025】(4)熱収縮率 ASTM−D1204に準じて測定することとして、面
内方向に16分割し、各々方向について、120℃の熱
風下、30秒放置した後の熱収縮率を測定し、最大値と
最小値の差をばらつきとした。
内方向に16分割し、各々方向について、120℃の熱
風下、30秒放置した後の熱収縮率を測定し、最大値と
最小値の差をばらつきとした。
【0026】(5)片伸び 1000mm幅のフイルムを長手方向に10m拡げ、長
手方向における始端、終端をフイルムの幅方向端縁にお
いて糸で結んだ線と、フイルムの同幅方向端縁との最大
距離を片伸び量(mm)として表した。
手方向における始端、終端をフイルムの幅方向端縁にお
いて糸で結んだ線と、フイルムの同幅方向端縁との最大
距離を片伸び量(mm)として表した。
【0027】(6)画像ゆがみ 感熱塗料を0.4ミクロン塗布乾燥後、600DPIサ
ーマルヘッドで印字画像を形成し、25℃、25〜80
%RHに変更して画像ゆがみを目視で判定した。
ーマルヘッドで印字画像を形成し、25℃、25〜80
%RHに変更して画像ゆがみを目視で判定した。
【0028】(7)画像むら 感熱塗料を0.4ミクロン塗布乾燥後、600DPIサ
ーマルヘッドで印字画像を形成し、主として塗布のむら
により発生している画像濃淡むらを目視で判定した。
ーマルヘッドで印字画像を形成し、主として塗布のむら
により発生している画像濃淡むらを目視で判定した。
【0029】
【実施例】以下に本発明の具体的な実施例について、比
較例と比較しながら説明する。 実施例1〜6、比較例1〜3 固有粘度0.64(dl/g)のポリエチレンテレフタ
レートの原料に所定粒子を重合時添加し、水分量20p
pmに乾燥後、280℃で溶融、混練した後、20℃の
冷却ロール上でシート状に冷却する。該シートを長手方
向に95℃で3.3倍、105℃で横方向に3.4倍延
伸を行った後、220℃で熱固定を行う。その後、横方
向に210℃で2%弛緩処理を行った後、190℃で縦
方向に1.4%弛緩処理を行う(比較例1、3、実施例
1〜4)。実施例4、5では98℃で縦横各々3.4倍
同時二軸延伸を行った後228℃で熱固定し、しかる後
に200℃で縦横2%(実施例4)、縦2%、横2.8
%(実施例5)弛緩処理を施す。又、比較例2では22
0℃で熱固定したフイルムを一旦巻き取った後、180
℃でフローテイングタイプオーブンで3分間弛緩処理
(縦4%、横はフリー)を施す。結果を表1に示す。表
1に示すように、本発明で特定した範囲内の各実施例に
係る画像形成用ポリエステルフイルムは優れた画像安定
性を示したが、そうでない各比較例に係るフイルムは画
像ゆがみ、むらの双方を同時に満足することが出来なか
った。
較例と比較しながら説明する。 実施例1〜6、比較例1〜3 固有粘度0.64(dl/g)のポリエチレンテレフタ
レートの原料に所定粒子を重合時添加し、水分量20p
pmに乾燥後、280℃で溶融、混練した後、20℃の
冷却ロール上でシート状に冷却する。該シートを長手方
向に95℃で3.3倍、105℃で横方向に3.4倍延
伸を行った後、220℃で熱固定を行う。その後、横方
向に210℃で2%弛緩処理を行った後、190℃で縦
方向に1.4%弛緩処理を行う(比較例1、3、実施例
1〜4)。実施例4、5では98℃で縦横各々3.4倍
同時二軸延伸を行った後228℃で熱固定し、しかる後
に200℃で縦横2%(実施例4)、縦2%、横2.8
%(実施例5)弛緩処理を施す。又、比較例2では22
0℃で熱固定したフイルムを一旦巻き取った後、180
℃でフローテイングタイプオーブンで3分間弛緩処理
(縦4%、横はフリー)を施す。結果を表1に示す。表
1に示すように、本発明で特定した範囲内の各実施例に
係る画像形成用ポリエステルフイルムは優れた画像安定
性を示したが、そうでない各比較例に係るフイルムは画
像ゆがみ、むらの双方を同時に満足することが出来なか
った。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
用ポリエステル系フイルムによれば、特にベースフイル
ム各種特性を特定範囲に制御することで、その表面に形
成された画像の安定性、むらをすべて満足させることが
出来る。
用ポリエステル系フイルムによれば、特にベースフイル
ム各種特性を特定範囲に制御することで、その表面に形
成された画像の安定性、むらをすべて満足させることが
出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 67:00
Claims (6)
- 【請求項1】 透明性が8〜0.1%(厚さ100μm
換算)、平均面粗度が0.3〜0.001μm、120
℃、30秒での面内方向熱収縮率の最大値と最小値の差
が0.09%以下であり、湿度膨張係数が3〜30cm
/cm/%RHであることを特徴とする少なくとも二軸
方向に延伸された画像形成用ポリエステル系フイルム。 - 【請求項2】 片伸びが30mm以下であることを特徴
とする、請求項1記載の画像形成用ポリエステル系フイ
ルム。 - 【請求項3】 フイルムが縦横方向各々0.5%以上弛
緩処理されてなることを特徴とする、請求項1または2
記載の画像形成用ポリエステル系フイルム。 - 【請求項4】 縦方向弛緩率<横方向弛緩率であること
を特徴とする、請求項3記載の画像形成用ポリエステル
系フイルム。 - 【請求項5】 フイルムが同時二軸延伸されてなること
を特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の画像形
成用ポリエステル系フイルム。 - 【請求項6】 フイルム表層に画像形成が可能な樹脂加
工を施してなることを特徴とする、画像形成用ポリエス
テル系フイルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9477699A JPH11342536A (ja) | 1998-04-03 | 1999-04-01 | 画像形成用ポリエステル系フイルム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10873698 | 1998-04-03 | ||
JP10-108736 | 1998-04-03 | ||
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Publication Number | Publication Date |
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JPH11342536A true JPH11342536A (ja) | 1999-12-14 |
Family
ID=26436012
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9477699A Pending JPH11342536A (ja) | 1998-04-03 | 1999-04-01 | 画像形成用ポリエステル系フイルム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH11342536A (ja) |
-
1999
- 1999-04-01 JP JP9477699A patent/JPH11342536A/ja active Pending
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