JP2002178400A - 二軸配向ポリエステルフィルム - Google Patents

二軸配向ポリエステルフィルム

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JP2002178400A
JP2002178400A JP2000383306A JP2000383306A JP2002178400A JP 2002178400 A JP2002178400 A JP 2002178400A JP 2000383306 A JP2000383306 A JP 2000383306A JP 2000383306 A JP2000383306 A JP 2000383306A JP 2002178400 A JP2002178400 A JP 2002178400A
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longitudinal direction
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Hiroshi Kusume
博 楠目
Koji Furuya
幸治 古谷
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 形状再現性や階調性に優れた転写画像が得ら
れ、加工中の熱や張力で伸び変形が発生し難く、印刷中
の熱で収縮変形し難くい感熱転写リボンの製造に有用な
二軸配向ポリエステルフィルムを提供する。 【解決手段】 同時二軸延伸法によって製膜された二軸
配向フィルムであって、該フィルムがエチレン―2,6
―ナフタレンジカルボキシレートを主成分とするポリエ
ステルからなり、該フィルムの190℃における、縦方
向の引張り弾性率が200N/mm2以上、縦方向のF
―1値が2.5N/mm2以上、かつ縦方向のF―5値が
10N/mm2以上であり、さらに該フィルムの常温に
おける縦方向のF―5値が100N/mm2以上である
ことを特徴とする二軸配向ポリエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は二軸配向ポリエステ
ルフィルムに関する。更に詳しくはエチレン―2,6―
ナフタレンジカルボキシレートを主成分とするポリエス
テルからなる、同時二軸延伸法によって製膜された二軸
配向フィルムであって、形状再現性や階調性に優れた転
写画像が得られ、加工中の熱や張力で伸び変形が発生し
難く、かつ印刷中の熱で収縮変形し難い熱転写プリンタ
ー用転写材のべースフィルムに好適に用いられる二軸配
向ポリエステルフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】昇華型感熱転写記録方式のプリンター
は、感熱転写記録方式の中でも、高画質のフルカラー画
像を簡便に出力できる記録方式として需要が拡大しつつ
ある。昇華型感熱転写方式は熱昇華性染料がバインダー
中にあり、熱によって染料のみが昇華し、被転写紙の受
像層に吸収されて階調性のある画像を形成させる方式で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】熱転写プリンターにお
いて、近年、印字速度の高速化が求められるようになっ
ている。高速化の方法としては、印画時のサーマルヘッ
ドからの熱をインキ層に効率よく伝える方法が有効であ
り、この方策の一つとしてベースフィルムに対する薄膜
化が要求されている。
【0004】しかし、この要求に対応すべく、従来の延
伸フィルムについてその厚みを単に薄くすると、新たな
問題、例えばフィルムの薄膜化に伴い、染料インキを塗
布する場合や、スリット工程における作業性が悪くなる
問題が発生する。
【0005】また、昇華型感熱転写の場合、サーマルヘ
ッドの熱でリボンが変形することがあり、画像の再現性
を低下させることがある。この問題は薄膜化に伴うだけ
ではなく、フィルムの180〜200℃での熱変形や強
度低下といった耐熱性にかかわる問題であり、この解決
が待たれている。
【0006】本発明は、これら問題を解消し、形状再現
性や階調性に優れた転写画像が得られ、加工中の熱や張
力で伸び変形が発生し難く、印刷中の熱で収縮変形し難
くい感熱転写リボンの製造に有用な二軸配向ポリエステ
ルフィルムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、本発明
によれば、同時二軸延伸法によって製膜された二軸配向
フィルムであって、該フィルムがエチレン―2,6―ナ
フタレンジカルボキシレートを主成分とするポリエステ
ルからなり、該フィルムの190℃における、縦方向の
引張り弾性率が200N/mm2以上、縦方向のF―1
値が2.5N/mm2以上、かつ縦方向のF―5値が10
N/mm2以上であり、さらに該フィルムの常温におけ
る縦方向のF―5値が100N/mm2以上であること
を特徴とする二軸配向ポリエステルフィルムによって達
成される。
【0008】本発明は、好ましい実施態様として、フィ
ルムの200℃、10分加熱したときの熱収縮率が縦方
向横方向共に7%以下であり、1m間隔当たりの熱収縮
率の差が縦方向、横方向共に0.3%以下であること、
フィルムの厚み方向の屈折率nzが1.495以上であ
ること、フィルムが感熱転写リボンのベースフィルム用
であること等を含んでいる。
【0009】[ポリエステル]本発明における二軸配向
ポリエステルフィルムは、エチレン―2,6―ナフタレ
ンジカルボキシレートを主成分とするポリエステルから
なることを要する。その理由は、フィルムの機械的強度
が大きく、比較的厚みの薄いフィルムを実用に供するこ
とができ、サーマルヘッドの熱を昇華型染料に伝えやす
いこと、同時二軸延伸により、弱点である引裂き抵抗が
改良されること等にある。
【0010】前記ポリエステルは、具体的にはエチレン
―2,6―ナフタレンジカルボキシレートを繰り返し単
位とする成分が90モル%以上のポリマーを指し、好ま
しくは該成分が95%以上のポリマーである。共重合成
分の例としては、2個のエステル形成性官能基を有する
化合物、例えば蓚酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカ
ンジカルボン酸、コハク酸、5―ナトリウムスルホイソ
フタル酸、2―カリウムスルホテレフタル酸、フタル
酸、テレフタル酸、イソフタル酸、2,7―ナフタレン
ジカルボン酸、4,4’―ジフェニルジカルボン酸、ジ
フェニルエ―テルジカルボン酸、フェニルインダンジカ
ルボン酸、1,4―シクロヘキサンジカルボン酸、p―
オキシエトキシ安息香酸の如きオキシカルボン酸、プロ
ピレングリコ―ル、1,2―プロパンジオ―ル、1,3
―ブタンジオ―ル、1,4―ブタンジオ―ル、1,5―
ペンタンジオ―ル、1,6―ヘキサンジオ―ル、1,2
―シクロヘキサンジメタノ―ル、1,3―シクロヘキサ
ンジメタノ―ル、1,4―シクロヘキサンジメタノ―
ル、p―キシリレングリコ―ル、ビスフェノールAのエ
チレンオキサイド付加物、ビスフェノールスルホンのエ
チレンオキサイド付加物、トリエチレングリコール、ポ
リエチレンオキシドグリコール、ポリテトラメチレンオ
キシドグリコール、ネオペンチルグリコール等を挙げる
ことができる。これらの中で、イソフタル酸成分を1〜
5モル%共重合したポリエステルはフィルムの引裂き強
度が高く、好ましい。また、エチレン―2,6―ナフタ
レンジカルボキシレートから実質的になるポリマー(ホ
モポリマー)はフィルムの高温での強度が高く、寸法安
定性が高く、好ましい。
【0011】かかるポリエステルを構成する主たるジカ
ルボン酸成分は2,6―ナフタレンジカルボン酸であ
り、主たるグリコール成分はエチレングリコールであ
る。
【0012】本発明におけるエチレン―2,6―ナフタ
レンジカルボキシレートを主成分とするポリエステル
(以下、ポリエチレン―2,6―ナフタレンジカルボキ
シレートと云うことがある。)は、例えば安息香酸、メ
トキシポリアルキレングリコール等の1官能性化合物に
よって、ポリマー末端の水酸基および/またはカルボキ
シル基の一部または全部を封鎖したものであってもよ
く、あるいは例えば極少量のグリセリン、ペンタエリス
リトールなどの如き3官能以上のエステル形成性化合物
で実質的に線状のポリマーが得られる範囲内で変性され
たものであってもよい。
【0013】前記ポリエステルは公知であり、従来から
知られている方法で製造することができるが、エステル
交換法、すなわち2,6―ナフタレンジカルボン酸のエ
ステル形成性誘導体(特に、ジメチルエステル)とエチ
レングリコールとをエステル交換反応させ、次いで得ら
れた反応生成物を高温高真空下で重縮合反応させて所望
の重合度のポリエステルとする方法で製造するのが好ま
しい。その際、エステル交換反応触媒としては、マンガ
ン化合物が好ましく用いられる。このマンガン化合物と
しては、酸化物、塩化物、炭酸塩、カルボン酸塩等が挙
げられる。これらの中、酢酸塩が特に好ましく用いられ
る。また、エステル交換反応が実質的に終了した時点で
燐化合物を添加し、エステル交換触媒を失活させること
が好ましい。この燐化合物としては、トリメチルホスフ
ェート、トリエチルホスフェート、トリ−n−ブチルホ
スフェート及び正燐酸が好ましく使用できる。これらの
中、トリメチルホスフェートが特に好ましい。さらにま
た、重縮合触媒としては、アンチモン化合物が好ましく
用いられ、アンチモン化合物としては三酸化アンチモン
が特に好ましく用いられる。
【0014】前記ポリエステルの固有粘度(オルソクロ
ロフェノール、25℃)は0.52〜1.20であるこ
とが好ましく、さらに好ましくは0.53〜1.00、
特に好ましくは0.54〜0.75である。この固有粘
度が0.52未満の場合には引裂き強度が不足すること
があり、好ましくない。他方、固有粘度が1.20を超
える場合には、ポリマー製造工程およびフィルム製膜工
程における生産性が損なわれる。
【0015】[不活性粒子]本発明におけるポリエステ
ルには、二軸配向フィルムに好ましい滑り性を付与する
ため、不活性粒子を少量含有させることが好ましい。か
かる不活性粒子としては、多孔質シリカ、球状シリカ、
炭酸カルシウム、カオリン、等の無機粒子や架橋シリコ
ーン樹脂、架橋アクリル樹脂、等の耐熱樹脂からなる粒
子などを挙げることができる。これらは単独または混合
して用いても良い。これらの中、多孔質シリカ粒子の単
独使用、あるいは該多孔質シリカ粒子と球状シリカ粒子
の併用や、粒径の違う球状シリカ粒子2種の併用が好ま
しい。なお、球状粒子の形状は、粒径比(長径/短径)
が1.0〜1.2であることが好ましい。
【0016】前記多孔質シリカ粒子の平均粒径は、好ま
しくは0.5〜5μm、更に好ましくは1〜3μmであ
り、また含有量は0.1〜2重量%、更には0.1〜1
重量%であるることが好ましい。また、該多孔質シリカ
微粒子と併用する球状シリカ粒子の平均粒径は平均フィ
ルム厚みより小さくかつ0.01〜0.8μmであるこ
とが好ましく、また含有量は0.05〜2重量%である
ことが好ましい。さらにまた、平均粒径0.8〜1.5
μmの球状シリカ0.1〜2重量%および平均粒径0.
01〜0.5μmの球状シリカ0.05〜2重量%を含
有させることも好ましい。さらにまた、このほかの不活
性粒子の平均粒径と含有量は、多孔質シリカ粒子の場合
と同じである。
【0017】前記多孔質シリカ粒子や球状シリカ粒子
は、ポリエチレン―2,6―ナフタレンジカルボキシレ
ートに対して高い親和性を示すという特徴を有し、本発
明における不活性粒子として特に有用である。
【0018】[フィルム物性]本発明における二軸配向
ポリエステルフィルムは、190℃における、縦方向の
引張り弾性率が200N/mm2以上、縦方向のF―1
値が2.5N/mm2以上、かつ縦方向のF―5値が10
N/mm2以上であり、さらに常温(約23℃)におけ
る縦方向のF―5値が100N/mm2以上であること
を要する。なお、F―1値は1%伸度時の応力、F―5
値は5%伸度時の応力である。
【0019】フィルムの、190℃における縦方向の引
張り弾性率が200N/mm2未満であるか、縦方向の
F―1値が2.5N/mm2未満であるか、または縦方向
のF―5値が10N/mm2未満であると、印刷時にサ
ーマルヘッドの熱で、或いは加工工程でフィルムの温度
が上昇すると、搬送張力によりフィルムが伸びることが
ある。加工時に伸びが生じると、フィルムが薄くなり、
縦しわができて正常な製品ができなくなる。また、感熱
転写リボンが印刷時に伸びると、画像の歪みや色ずれが
発生し、画質が低下するので好ましくない。
【0020】また、フィルムの常温(約23℃)におけ
る縦方向のF―5値が100N/mm2未満であると、
リボンの起動、停止時の張力でベースフィルムが伸びる
ことがある。
【0021】これらの特性値は、その上限値を特に規定
することはないが、190℃における縦方向の引張り弾
性率は800N/mm2を、縦方向のF―1値は7N/
mm2を、また縦方向のF―5値は25N/mm2を、さ
らに常温(約23℃)における縦方向のF―5値は20
0N/mm2を、それぞれ超えることは相当に困難であ
る。
【0022】前記二軸配向ポリエステルフィルムは、ま
た、200℃、10分加熱したときの熱収縮率が縦方
向、横方向共に7%以下であり、かつ1m間隔当たりの
熱収縮率の差が縦方向、横方向共に0.3%以下である
ことが好ましい。この熱収縮率が縦方向、横方向のいず
れかで7%を超えると、印刷時にフィルムにしわが入
り、画像の歪みや抜けが発生して好ましくない。また、
この熱収縮率の差が縦方向、横方向のいずれかで0.3
%を超えると、加工中にフィルムの平面性が悪化し、し
わが発生しやすく、好ましくない。この熱収縮率は、平
面性など他のデメリットがない限り、0%に近いほど良
い。
【0023】本発明における二軸配向ポリエステルフィ
ルムは、厚み方向の屈折率nzが1.495以上である
ことが好ましい。この屈折率nzが1.495より小さ
いと、特にポリエチレン―2,6―ナフタレンジカルボ
キシレート(ホモポリマー)フィルムの場合デラミネー
ション(層状剥離)しやすく、加工中や使用中に破断や
表層剥離を生じることがある。このような値を得るため
には、同時二軸延伸法により製膜することが望ましい。
また、この厚み方向の屈折率nzは、1.525以下で
あることが好ましい。
【0024】このように、フィルムの比較的高温時の機
械的強度や寸法安定性は、エチレン―2,6―ナフタレ
ンジカルボキシレートを主成分とするポリエステルによ
り得ることができる。
【0025】本発明における二軸配向ポリエステルフィ
ルムは、そのスペースファクターが3〜23%であるこ
とが好ましい。スペースファクターが3%未満では、フ
ィルムの滑り性、作業性(ハンドリング性)が不十分で
あり、他方23%を超えると、表面が粗くなりすぎ、場
合によっては破断の原因となり好ましくない。
【0026】本発明における二軸配向ポリエステルフィ
ルムは、厚さが0.5〜10μmであることが好まし
い。この厚さが10μmを超えると、印字時熱伝導に時
間がかかり、高速印字に好適ではない。他方、厚さが
0.5μm未満であると、作業性が低く加工適性に劣
り、さらにリボンとして必要な強度に劣り、好ましくな
い。
【0027】本発明における二軸配向ポリエステルフィ
ルムは、縦、横方向それぞれ1mのサンプルフィルムに
ついて、連続で厚み測定を実施して連続厚みチャートを
得たとき、該連続厚みチャートにおいて隣接する山と谷
の高さの差(厚み差)で最も大きい値が、縦方向、横方
向とも平均厚みの8%以下、さらには5%以下、特に3
%以下であることが好ましい。また、上記山と谷の間隔
は10cm以上あることが好ましい。
【0028】前記二軸配向ポリエステルフィルムは、縦
手方向5m長あたりの厚み斑が15%以下、さらには1
2%以下であることが好ましい。また、幅方向の、全幅
長当りの厚み斑は13%以下、さらには10%以下であ
ることが好ましい。かかる条件を満足するフィルムは厚
みが極めて均一なフィルムであり、易接着層を塗設する
際に塗り斑が発生しない。また、染料を塗布する時にも
塗り斑が発生しないという優れた効果を達成できる。
【0029】[易接着層]本発明における二軸配向ポリ
エステルフィルムは、その少なくとも片面に熱転写イン
ク層を設けることにより熱転写リボンを製造することが
できる。その際、フィルムと熱転写インク層の接着性を
向上させる目的で、フィルムのインキ層を塗布する側の
表面にウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル
系樹脂、およびビニル系樹脂変性ポリエステルの群から
選ばれた少なくとも一種の水溶性または水分散性樹脂を
主成分とする塗布層を有していることが好ましい。
【0030】[製膜法]本発明の二軸配向ポリエステルフ
ィルムは、同時二軸延伸法により製造される。同時二軸
延伸機の縦方向の延伸機構には、従来の方式であるスク
リューの溝にクリップを乗せてクリップ間隔を拡げてい
くスクリュー方式、パンタグラフを用いてクリップ間隔
を拡げていくパンタグラフ方式がある。これらは、製膜
速度が遅い、延伸倍率等の条件変更が容易でない等の問
題を抱えているが、既にこのような設備を所有する場
合、本発明におけるフィルム製造に用いることができ
る。一方、近年、リニアモーター方式の同時二軸テンタ
ーが開発され、その製膜速度の高さ等から注目を集めて
いる。リニアモーター方式の同時二軸延伸では、これら
の問題を一挙に解決できる。従って、新規に同時二軸延
伸機を導入する場合には、この方式の設備を使用するの
が好ましい。また、同時二軸延伸では、逐次二軸延伸の
ように縦延伸ローラーを使用しないため、フィルム表面
の傷が少なくなるという長所がある。その他、逐次二軸
延伸ではポリエステルのナフタレン環の面がフィルム面
と平行になりやすく、厚み方向の屈折率nzが小さくな
り、引裂き伝播抵抗が小さく、層状剥離し易いが、同時
二軸延伸ではこれらが改善される。また、熱固定領域で
縦弛緩できる構造のものがあり、200℃の縦方向の熱
収縮率を小さくできる。これらの特徴が感熱転写リボン
への要求特性と合致するので、本発明においては同時二
軸延伸を実施する必要がある。
【0031】本発明における二軸配向ポリエステルフィ
ルムを製造するには、所定の不活性微粒子を含有させた
ポリエチレン―2,6―ナフタレンジカルボキシレート
を、例えば通常の押出温度、すなわち融点(以下Tmと
表わす)以上(Tm+70℃)以下の温度でダイから溶
融押出し、フィルム状溶融物を回転冷却ドラムの表面で
急冷し、固有粘度が0.40〜0.90dl/gの未延
伸フィルムを得る。更に具体的には、ポリマーの乾燥は
170℃、6時間程度、押出し温度は300℃近辺、冷
却ドラムの表面温度は60℃程度であることが好まし
い。この工程でフィルム状溶融物と回転冷却ドラムの密
着性を高める目的で、フィルム状溶融物に静電荷を付与
する静電密着法が知られている。ポリエチレン―2,6
―ナフタレンジカルボキシレートは溶融物の電気抵抗が
高いため、上記静電密着が不十分である場合がある。こ
の対策として、本発明におけるポリエステルには、全カ
ルボン酸成分に対し0.05〜40mmol%のスルホ
ン酸4級ホスホニウム塩を含有させるのが好ましい。こ
のスルホン酸4級ホスホニウム塩の含有は、エステル形
成性官能基を有するスルホン酸4級ホスホニウム塩化合
物を用いて、ポリマー鎖中に含有させる方法と、ポリマ
ー中にブレンド状態で含有させる方法とがあるが、前者
の方が好ましい。
【0032】次いで、この未延伸フィルムを、同時二軸
延伸機に該フィルムの両端部をクリップで把持して導
き、予熱ゾーンで、(ポリマーのTg−10)〜(Tg
+70)℃に加熱し、一段階もしくは二段階以上の多段
階で、面積倍率10〜40倍の同時二軸延伸を施し、そ
の後、(ポリマーの融点Tm−120)〜(Tm−1
0)℃の温度範囲で、一段階もしくは二段階以上の多段
階で、面積倍率2〜5倍に同時二軸延伸する。続いて、
(Tm−70)〜(Tm)℃の温度範囲で定長熱固定を
施した後、熱固定からの冷却過程で、好ましくは100
〜200℃の温度範囲で縦および横方向に、好ましくは
各方向に対して1〜10%の範囲で弛緩処理を行う。さ
らに具体的には、予熱温度は140℃程度、延伸温度は
145℃程度、熱固定温度は235℃程度が好ましい。
その後、フィルムを室温まで、必要なら縦および横方向
に弛緩処理を施しながら、フィルムを冷やして巻き取
り、目的とする同時二軸延伸ポリエステルフィルムを得
る。
【0033】尚、本発明では、フィルムの表面特性を付
与するため、例えば易接着性、易滑性、離型性、制電性
を付与するために、同時二軸延伸の前または後の工程
で、ポリエステルフィルムの表面に塗剤をコーテングす
ることも好ましく行うことができる。
【0034】本発明の二軸配向ポリエステルフィルムを
感熱転写リボンに用いるに際しては、該ポリエステルフ
ィルムのインキ層を塗布する側の表面に、ポリウレタ
ン、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、およびビニル系
樹脂で変性されたポリエステル樹脂の群から選ばれた少
なくとも一種の水溶性または水分散性樹脂を主成分とす
る塗布層を有していることが好ましい。この塗布層は、
昇華性染料と樹脂バインダーとからなるインキ層と、ポ
リエステルフィルムとの接着性を高めるために役立つも
のである。
【0035】[熱転写インク層]本発明の二軸配向ポリ
エステルフィルムを感熱転写リボンに用いる場合、熱転
写インク層は、特に限定されるものではなく、公知のも
のを用いることができる。すなわち、バインダー成分、
着色成分などを主成分とし、必要に応じて柔軟剤、可塑
剤、分散剤などを適量添加して構成される。上記主成分
の具体例としては、バインダー成分として、カルナウバ
ワックス、パラフィンワックスなど公知のワックス類や
セルロース類、ポリビニルアルコール類、ポリビニルア
ルコール部分アセタール化物、ポリアミド類、低融点の
各種高分子物質等が用いられ、着色剤としては、カーボ
ンブラック主体とし、その他各種の染料、あるいは有
機、無機の顔料が用いられる。また、熱転写インキ層
は、昇華性の染料を含んでいることが好ましい。昇華性
染料としては各種分散染料、塩基性染料などを用いるこ
とができる。
【0036】熱転写インキ層を前記ポリエステルフィル
ムの易接着層面に設ける方法としては、公知の方法、例
えばホットメルト塗工、溶剤を添加した状態でグラビ
ア、リバース、スリットダイ方式などの溶液塗工方法を
用いることができる。
【0037】[融着防止層]印画時のサーマルヘッド部
のスティッキングを防ぐために、ポリエステルフィルム
(ベースフィルム)の熱転写インキ層の設けていない側
に、好ましくは、ポリオール(例えばポリアルコール)
とポリイソシアネート化合物の反応生成物及び界面活性
剤としてのリン酸ポリエステル系化合物からなる融着防
止層を形成するのが好ましい。このポリアルコールとし
ては、水酸基を有するポリビニルブチラール樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリブタジエン樹
脂、アクリルポリオール、ニトロセルロース樹脂、セル
ロースアセテート樹脂、酢酸セルロース樹脂、ウレタン
やエポキシのプレポリマー等のなかから好ましく用いる
ことができる。さらに、融着防止層を設けるのは、未延
伸フィルムに行っても良く、また一旦二軸フィルムとし
て巻き取った後に行っても良い。このようにすることに
より、感熱転写リボンに加工した後に、サーマルヘッド
から、フィルムベースにかかる熱履歴を減らすことがで
き、好ましい。
【0038】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。なお、本発明における種々の物性値および特性は、
以下の如く測定されたものであり、かつ定義される。ま
た、例中の「部」は重量部を意味する。
【0039】(1)フィルムの平均厚み フィルムサンプルの幅(cm)、長さ(cm)、重量
(g)、密度(g/cm 3)を測定し、平均厚み(μ
m)を下式で算出する。
【0040】
【数1】平均厚み(μm)=[重量/(幅×長さ×密
度)]×10000
【0041】(2)厚み斑、隣接する山と谷の厚み差の
平均厚みに対する割合 アンリツ(株)製電子マイクロメータ(K−312A
型)を用い、針圧30g、走行速度25mm/秒でフィ
ルム(サンプル)の縦方向および横方向それぞれの長さ
に渉って測定し、連続厚みチャートを得る。このチャー
トから最大厚みと最小厚み、さらには隣接する山と谷の
厚みの差を読み取る。
【0042】
【数2】厚み斑(%)=[(最大厚み―最小厚み)/平
均厚み]×100 隣接する山と谷の厚み差=[(山の厚み―谷の厚み)/
平均厚み]×100
【0043】(3)引張り弾性率、F―1値、F―5値 引張試験機(ORIENTEC TENSILON TC
−100型)を用い、サンプルフィルムを温度190℃
の恒温槽中に保持し、幅10mm、長さ100mmの該
フィルム試験片を、引張速度100mm/分で引っ張
り、チャート上に荷伸曲線(応力−歪み曲線)を得る。
この荷伸曲線の立ち上がり部の勾配から弾性率を求め、
1%伸度での荷重値を求めてF―1値とし、5%伸度で
の荷重値を求めてF―5値とする。
【0044】同じ試験機を用い、恒温槽を取り外し、2
3℃の室内でF―5値を求める。いずれの測定も縦方向
について測定する。
【0045】(4)熱収縮率 温度200℃に設定されたオーブン中に予め正確な長さ
を測定した長さ約30cm四方のフィルムを懸垂し、無
荷重下に10分間保持処理した後取り出し、室温に戻し
てからその寸法の変化を計測する。熱収縮率は下記式で
定義される。
【0046】
【数3】熱収縮率=(ΔL/L0)×100(%) ΔL=|L0−L|
【0047】ここで、L0:熱処理前のフィルムの長
さ、L:熱処理後のフィルムの同方向の長さである。
【0048】熱収縮率は、フィルムの長手方向及び幅方
向について各10枚の試料を採取し、平均値を求める。
また、熱収縮率の差は、両方向とも1m間隔での収縮率
の差をもって表わす。
【0049】(5)厚み方向の屈折率(nz) アッベ屈折計(株式会社アタゴ製)を用い、光源にはN
a−D線を用いて、25℃にてフィルム厚み方向の屈折
率nzを測定する。
【0050】(6)耐デラミネーション性(折目デラミ
ネーション白化率) 80×80mmの大きさにフィルムサンプル(1枚)を
切り出し、折目ができるように手で軽く2つに折りなが
ら、平坦な一対の金属板で挟んだ後、プレス機により所
定の圧力P1(kgf/cm2)で20秒間プレスす
る。プレス後プレスを開放し、次いで2つ折りのフィル
ムサンプルを手で元の状態に戻し、前記金属板に挟んで
圧力P1(kgf/cm2)で20秒間プレスする。そ
の後、フィルムサンプルを取り出し、折目にあらわれた
白化部分の長さ(mm)を顕微鏡で測定する。それぞれ
新しいフィルムサンプルを使用し、プレス圧P1=1,
2,3,4,5,6(kgf/cm2)について測定を
繰り返す。各プレス圧における白化部分の長さ(mm)
の合計の平均値が折目の全長(80mm)に占める割合
をもって折目デラミネーション白化率とし、この値をフ
ィルムのデラミネーション(層間剥離)の起こり易さを
示す指標として使用する。この折目デラミネーション白
化率の値が小さい方が耐デラミネーション性が良好とい
える。
【0051】(7)印画性 受像シートVY・200((株)日立製作所製 標準ペ
ーパー 商品名)に、プリンター日立VY・200
((株)日立製作所製 商品名)で光学濃度最大になる
ように印画した。作製した感熱転写リボンについて、次
の基準により、印画性およびリボンに生じるしわを評価
する。 ○:鮮明に印画できる △:印画濃度が均一とならない ×:リボンにしわが入り印画が乱れる。
【0052】[実施例1]2,6―ナフタレンジカルボ
ン酸ジメチル100部及びエチレングリコール60部の
混合物に、酢酸マンガン・4水塩0.03部を添加し、
150℃から240℃に徐々に昇温しながらエステル交
換反応を行った。途中反応温度が170℃に達した時点
で三酸化アンチモン0.024部を添加し、さらに表1
記載の粒径を有する不活性粒子を表1記載の量添加し
て、次いで220℃に達した時点で3,5―ジカルボキ
シベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩0.
021部(1mmol%に相当)を添加した。引き続い
てエステル交換反応を行い、エステル交換反応終了後燐
酸トリメチル0.023部を添加した。その後反応生成
物を重合反応器に移し、290℃まで昇温し、0.2m
mHg以下の高真空下にて重縮合反応を行って25℃の
o―クロロフェノール溶液で測定した固有粘度が0.6
1dl/gのポリエチレン―2,6―ナフタレンジカル
ボキシレートポリマーを得た。
【0053】このポリマーを用い、押出機とTダイでシ
ート状に溶融押し出し、水冷キャスティングドラムに3
7.5m/分の速度で密着させて冷却固化し、未延伸シ
ートを得た。この未延伸フィルムのインキ層を塗布する
側に易接着層として下記組成1の塗剤を乾燥後の塗膜厚
みが0.1μmになるようにグラビアコーターで塗工し
た。この未延伸フィルムを、同時二軸延伸機に導入し、
140℃で予熱した後、145℃で縦方向に3.6倍、
横方向に3.8倍クリップで把持しながら同時に延伸し
た。その後、第1、2、3熱固定ゾーンにおいてそれぞ
れ200、230、235℃で2秒間ずつ熱固定および
3%の縦弛緩し、厚みが4.5μmの二軸配向フィルム
を得た。フィルムの評価結果を表1に示す。
【0054】塗剤の組成1(アクリル樹脂+ポリエステ
ル樹脂+エポキシ化合物) 塗剤1の組成は、以下の構成とする。
【0055】・アクリル樹脂はメチルメタクリレート6
5モル%/エチルアクリレート28モル%/2―ヒドロ
キシエチルメタクリレート2モル%/N―メチロールア
クリルアミド5モル%で構成され、固形分重量で42重
量%、 ・ポリエステル樹脂は酸成分としてテレフタル酸35モ
ル%/イソフタル酸13モル%/5―ナトリウムスルホ
イソフタル酸2モル%、グリコール成分としてエチレン
グリコール45モル%/ジエチレングリコール5モル%
で構成され、固形分重量で42重量%、 ・エポキシ系架橋剤としてN,N,N’,N’,―テト
ラグリシジル―m―キシリレンジアミンが固形分重量で
6重量%、 ・濡れ剤としてラウリルポリオキシエチレンが固形分重
量で10重量%。
【0056】得られた二軸配向ポリエステルフィルムに
ついて、各特性を求めた。次に、下記塗剤の組成2を易
接着層とは反対面側に塗膜厚み0.5μmとなるよう塗
布し、下記組成の転写インクを先に設けた易接着層の上
に塗膜厚みが1.0μmになるようにグラビアコーター
で塗工し、感熱転写リボンを作製した。
【0057】塗剤の組成2 ・アクリル酸エステル 14.0重量% ・アミノ変性シリコーン 5.9重量% ・イソシアネート 0.1重量% ・水 80.0重量% (熱転写インクの組成) ・マゼンタ染料(MSRedG) 3.5重量% ・ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.5重量% ・メチルエチルケトン 46.5重量% ・トルエン 46.5重量% 作製した感熱転写用リボンについて印画性を評価した。
評価結果を表1に示す。
【0058】[実施例2]実施例1において、添加不活性
粒子を表1に示すように変更し、縦延伸倍率を4.5
倍、横延伸倍率を3.8倍(変更なし)とした。それ以
外は実施例1と同様にして厚みが4.5μmの二軸配向
フィルムを得た。フィルムと感熱転写用リボンの評価結
果を表1に示す。
【0059】[比較例1]未延伸フィルムを作成するま
では実施例1と同様にした。この未延伸フィルムを14
0℃で予熱した後、赤外線ヒータで加熱しながら高低速
ローラー間で縦方向に3.6倍延伸し、実施例1に記載の
塗剤1を、インキ層を塗布しない側に融着防止層として
乾燥後の塗膜厚みが0.5μmになるようにグラビアコ
ーターで塗工し、インキ層を塗布する側に易接着層とし
て塗剤2を乾燥後の塗膜厚みが0.1μmになるように
グラビアコーターで塗工した後横延伸機で145℃の温
度で横方向に3.8倍クリップで把持しながら延伸し、
その後、熱固定ゾーンにおいてそれぞれ235℃で3秒
間熱固定し、厚みが4.5μmの二軸配向ポリエステル
フィルムを得た。
【0060】実施例1と同様の評価をした結果を表1に
示す。
【0061】190℃の縦方向弾性率等が低く、印画性
がやや低い。また、デラミネーションが発生しやすい。
【0062】[比較例2]実施例1において、縦延伸倍率
を3.0倍、横延伸倍率を3.8倍とした。それ以外は実
施例1と同様にして厚みが4.5μmの二軸配向フィル
ムを得た。フィルムと感熱転写用リボンの評価結果を表
1に示す。
【0063】190℃の縦方向弾性率等が低く、印画性
がかなり低い。
【0064】
【表1】
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、同時二軸延伸法により
製膜されたポリエチレン―2,6―ナフタレンジカルボ
キシレートフィルムであって、高温時の高強度と熱寸法
安定性に優れ、機械的強度が高く、厚みを薄くし、欠点
であるデラミネーション耐性を改善した、感熱転写リボ
ンのベースフィルムに好適なフィルムを提供できる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同時二軸延伸法によって製膜された二軸
    配向フィルムであって、該フィルムがエチレン―2,6
    ―ナフタレンジカルボキシレートを主成分とするポリエ
    ステルからなり、該フィルムの190℃における、縦方
    向の引張り弾性率が200N/mm2以上、縦方向のF
    ―1値が2.5N/mm2以上、かつ縦方向のF―5値が
    10N/mm2以上であり、さらに該フィルムの常温に
    おける縦方向のF―5値が100N/mm2以上である
    ことを特徴とする二軸配向ポリエステルフィルム。
  2. 【請求項2】 フィルムの、200℃、10分加熱した
    ときの熱収縮率が縦方向、横方向共に7%以下であり、
    1m間隔当たりの熱収縮率の差が縦方向、横方向共に
    0.3%以下である請求項1に記載の二軸配向ポリエス
    テルフィルム。
  3. 【請求項3】 フィルムの厚み方向の屈折率nzが1.
    495以上である請求項1または2に記載の二軸配向ポ
    リエステルフィルム。
  4. 【請求項4】 フィルムが感熱転写リボン用である請求
    項1〜3のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィ
    ルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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