JPH11342341A - 漂白活性化触媒及び該触媒を含有する漂白剤組成物 - Google Patents

漂白活性化触媒及び該触媒を含有する漂白剤組成物

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JPH11342341A
JPH11342341A JP11046382A JP4638299A JPH11342341A JP H11342341 A JPH11342341 A JP H11342341A JP 11046382 A JP11046382 A JP 11046382A JP 4638299 A JP4638299 A JP 4638299A JP H11342341 A JPH11342341 A JP H11342341A
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JP
Japan
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group
bleaching
substituted
hydrocarbon
ligand
Prior art date
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Application number
JP11046382A
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Inventor
Takayasu Kubozono
隆康 久保園
Junji Ono
淳二 小野
Yasuo Nomura
安雄 野村
Nobuyuki Yamamoto
信之 山本
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温でのペルオキシ化合物の漂白性能を向上
させることができる漂白活性化触媒及びそれを含有する
漂白剤組成物を提供する。 【解決手段】 配位性窒素原子を3個有し、中心の窒素
原子が3級化された下記一般式(I)で表される配位子
と遷移金属とからなる漂白活性化触媒及びこれとペルオ
キシ化合物とからなる漂白剤組成物。 【化1】 (式中、R1及びR2同一でも異なっていてもよく、それ
ぞれ水素又は置換されていてもよい炭化水素基を示し、
mは0〜3の数を示し、nは0〜3の数を示し、R3
置換されていてもよい炭化水素基又はエーテル基含有炭
化水素基を示し、A及びBは同一でも異なっていてもよ
く、アミノ基を示す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣服についたし
み、食器、陶器、ガラス、プラスチック、義歯等の硬表
面についた汚れの漂白、カビ取り剤、パルプの漂白、染
色排水の処理、洗濯中における染料移動の防止、衣類、
硬表面などの殺菌等を行うために広く用いられているペ
ルオキシ化合物に対する漂白活性化触媒、及び該漂白活
性化触媒を含有する漂白剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】過酸化水素、水溶液中で過酸化水素を遊
離するか又はそれ自体過酸結合を有する無機の過塩、有
機過酸(以下これらの化合物をペルオキシ化合物と略
称)、漂白浴中で過酸化水素と反応して有機過酸を発生
する有機過酸前駆体は漂白剤の有効成分として、これま
でに広く使用されている。ところが、過酸化水素、水溶
液中で過酸化水素を遊離するか又はそれ自体過酸結合を
有する無機の過塩は、低温では比較的漂白効果が低いた
め、低温で十分な漂白効果を得るために、これらの化合
物を活性化する種々の提案がなされている。有機過酸前
駆体により漂白力を向上させる方法では、過酸化水素と
等モル量の有機過酸前駆体が必要であり、経済的、環境
的にも極少量で有効に漂白性能を向上させる剤が望まれ
ていた。
【0003】そのような化合物として、種々の配位子と
遷移金属の組み合わせが提案されている。例えば、米国
特許第3,156,654号明細書、米国特許第3,5
32,634号明細書及び英国特許第984,459号
明細書には、EDTA、NTAやピリジンカルボン酸と
いった通常用いられるキレート剤とCo、Cu等の遷移
金属との組み合わせが開示されており、ペルオキシ化合
物の分解を触媒するが実質的な漂白の活性化にはあまり
寄与しない。また、特公平6−33431号公報や特公
平6−70240号公報には、ヒドロキシカルボン酸を
配位子とするマンガン錯体が、特公平6−99719号
公報にはポリヒドロキシ化合物を配位子とするマンガン
錯体が、特開昭52−155279号公報、特開平1−
97267号公報、特開平2−261547号公報、特
表平8−503247号公報及び特表平8−50324
8号公報にはポルフィリン又はフタロシアニンを配位子
とする鉄又はマンガン錯体が、特公平7−12437号
公報、同7−65074号公報、同7−68543号公
報、同7−122076号公報、特開平5−26309
8号公報及び特開平6−121933号公報等には環状
ポリアミンを配位子とするマンガン錯体が、特開平8−
67687号公報にはサリチルアルデヒドと多価アミン
から合成されるシッフ塩基を配位子とするマンガン錯体
が、米国特許第5,021,187号明細書には置換さ
れたジアミンを配位子とする銅錯体が開示されている
が、これらはいずれも漂白性能の向上、錯体の安定性、
製造のし易さを共に満足するものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低温でのペ
ルオキシ化合物の漂白性能を向上させることができる漂
白活性化触媒及びそれを含有する漂白剤組成物を提供す
ることをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、3個の配位性窒素
原子を分子内に有し、中心の窒素が3級化された特定の
構造の配位子を遷移金属と組み合わせることにより、前
記の課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明によれば、配位性窒素原子
を3個有し、中心の窒素原子が3級化された下記一般式
(I)で表される配位子と遷移金属とからなる漂白活性
化触媒が提供される。
【化6】 〔式中、R1及びR2は同一でも異なっていてもよく、そ
れぞれ水素又は置換されていてもよい炭化水素基を示
し、mは0〜3の数を示し、nは0〜3の数を示し、R
3は置換されていてもよい炭化水素基又はエーテル基含
有炭化水素基を示し、A及びBは同一でも異なっていて
もよく、それぞれ下記一般式(II)〜(V)
【化7】 −NR45 (II)
【化8】
【化9】
【化10】 (前記式中、R4、R5、R7及びR8は同一でも異ってい
てもよく、水素、水酸基又は置換されていてもよい炭化
水素基を示し、R6は水素、置換されていてもよい炭化
水素基、置換されていてもよい炭化水素オキシ基、ハロ
ゲン原子、シアノ基、アミノ基、置換アミノ基、アンモ
ニウム基、置換アンモニウム基、複素環基、アニオン性
基又は水酸基を示し、qは2〜7の数を示す)で表され
る基を示す〕
【0006】
【発明の実施の形態】前記一般式(I)において、R1
及びR2は置換されていてもよい炭化水素基を示す。こ
の炭化水素基には、アルキル基、シクロアルキル基、ア
リール基及びアリールアルキル基が包含される。この場
合、アルキル基の炭素数は1〜20、特に1〜4である
ことが好ましく、シクロアルキル基の炭素数は3〜8、
特に6であることが好ましく、アリール基又はアリール
アルキル基の炭素数は6〜24、特に6〜10であるこ
とが好ましい。R1及びR2は同一又は異っていてもよ
い。アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、
ブチル、アミル、ヘキシル、オクチル、ノニル、デシ
ル、ドデシル、オクタデシル、アイコシル等が挙げられ
る。シクロアルキル基としては、シクロヘキシル基が挙
げられる。アリール基としては、フェニル、トリル、ナ
フチル等が挙げられる。アリールアルキル基としては、
ベンジル、フェネチル、ナフチルメチル等が挙げられ
る。前記R1及びR2には各種の置換基が含まれていても
よいが、この場合の置換基には、ハロゲン原子、ヒドロ
キシル基、アルコキシ基、シアノ基、アミノ基、四級ア
ンモニウム基、スルホン酸基、チエニル基、カルボン酸
基等が包含される。前記アルコキシ基としては、炭素数
1〜20のアルキル基を有するアルコキシであることが
好ましい。
【0007】R3は置換されていてもよい炭化水素基又
はエーテル基含有炭化水素基を示す。この場合の炭化水
素基には、アルキル基、シクロアルキル基、アリール
基、アリールアルキル基が包含される。これらの炭化水
素基としては、前記R1及びR2に関して示したものと同
様のものを示すことができる。また、これらの炭化水素
基は置換基を有していてもよいが、この場合の置換基の
具体例としては、前記R 1及びR2に関して示したものと
同種のものを示すことができる。R3はR1と同一又は異
っていてもよい。エーテル基含有アルキル基において、
それに含まれる全炭素数は2〜30、好ましくは2〜1
0である。このエーテル基含有アルキル基としては、下
記一般式(VI)で表されるものの使用が好ましい。
【化11】 Y−(OR10)f(OR11)k− (VI) 前記式中、R10は炭素数1〜4のアルキレン基を示し、
11は炭素数1〜30、好ましくは1〜4のアルキレン
基を示す。fは1〜20の数、好ましくは1〜5の数を
示す。kは0又は1の数を示す。R3はR1又はR2と同
一又は異っていてもよい。本発明の場合、R3は直鎖状
アルキル基、特にメチル基であることが好ましい。
【0008】A及びBは、同一又は異っていてもよく、
前記した一般式(II)〜(V)で表される基の中から選
ばれる。これらの式に含まれるR4、R5、R7、R8及び
9は、水素、水酸基又は置換されていてもよい炭化水
素基を示す。この炭化水素基には、アルキル基、シクロ
アルキル基、アリール基及びアリールアルキル基が包含
される。これらの炭化水素基としては、前記R1及びR2
に関して示したものと同様のものを示すことができる。
また、これらの炭化水素基は置換基を有していてもよい
が、この場合の置換基の具体例としては、前記R1及び
2に関して示したものと同様のものを示すことができ
る。R4及びR5としては、水素原子、炭素数1〜4のア
ルキル基、アリール基又はアリールアルキル基であるの
が好ましい。R7、R8及びR9としては、水素原子又は
炭素数1〜4のアルキル基であるのが好ましく、特に、
水素又はメチル基であるのが好ましく、最も好ましくは
水素である。
【0009】R6は水素又は置換基を示す。置換基に
は、炭化水素基、炭化水素オキシ基、ハロゲン原子、シ
アノ基、アミノ基、置換アミノ基、アンモニウム基、置
換アンモニウム基、複素環基、アニオン性基及び水酸基
等が包含される。前記炭化水素基には、アルキル基、シ
クロアルキル基、アリール基及びアリールアルキル基が
包含される。これらの炭化水素基としては、前記R1
びR2に関して示したものと同様のものを示すことがで
きる。また、これらの炭化水素基は置換基を有していて
もよいが、この場合の置換基の具体例としては、前記R
1及びR2に関して示したものと同種のものを示すことが
できる。
【0010】前記炭化水素オキシ基には、アルキルオキ
シ基(アルコキシ基)、シクロアルキルオキシ基、アリ
ールオキシ基及びアリールアルキルオキシ基が包含され
る。この場合の炭化水素基としては、前記R1及びR2
関して示したものと同様のものを示すことができる。ま
た、これらの炭化水素基は置換基を有していてもよい
が、この場合の置換基の具体例としては、前記R1及び
2に関して示したものと同種のものを示すことができ
る。
【0011】ハロゲン原子としては、塩素、臭素、ヨウ
素及びフッ素が挙げられる。置換アミノ基には、下記一
般式(VII)及び(VIII)で表されるものが包含され
る。
【化12】
【化13】 前記一般式(VII)においてR12及びR13は水素、水酸
基又は置換されていてもよい炭化水素基を示すが、その
少なくとも1つは置換されていてもよい炭化水素基又は
水酸基である。前記一般式(VIII)においてR14及びR
15は置換されていてもよい炭化水素基を示す。前記炭化
水素基には、アルキル基、シクロアルキル基、アリール
基及びアリールアルキル基が包含される。この場合の炭
化水素基としては、前記R1及びR2に関して示したもの
と同様のものを示すことができる。また、これらの炭化
水素基は置換基を有していてもよいが、この場合の置換
基の具体例としては、前記R1及びR2に関して示したも
のと同種のものを示すことができる。
【0012】置換アンモニウム基には、そのアンモニウ
ム基の少なくとも1つの水素原子が置換されていてもよ
い炭化水素基で置換されている鎖状及び環状のアンモニ
ウム基が包含される。鎖状の置換アンモニウム基として
は、下記一般式(IX)で表されるものが挙げられる。
【化14】 前記式中、R16、R17及びR18は水素又は置換されてい
てもよい炭化水素基を示すが、その少なくとも1つは置
換されていてもよい炭化水素基である。その炭化水素基
には、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基及び
アリールアルキル基が包含される。この場合の炭化水素
基としては、前記R1及びR2に関して示したものと同様
のものを示すことができる。また、これらの炭化水素基
は置換基を有していてもよいが、この場合の置換基の具
体例としては、前記R1及びR2に関して示したものと同
種のものを示すことができる。環状アンモニウム基とし
ては、ピリジニウム基等が示される。
【0013】前記複素環基には、ピリジル基や、チエニ
ル基等が挙げられる。また、前記アニオン性基として
は、スルホン酸基やカルボン酸基等が挙げられる。
【0014】R6としては、水素原子、炭素数1〜4の
アルキル基、水酸基、スルホン酸基、カルボン酸基が好
ましく、より好ましくは水素原子、メチル基、エチル
基、イソプロピル基、sec−ブチル基又は水酸基であ
る。
【0015】前記一般式(I)において、その配位性窒
素原子間が2つの炭素で結ばれていること{A又はBが
(一般式II)、(III)、(V)の場合、n、mは2、
(IV)の場合n、mは1}がより好ましい。また、前記
一般式(I)で表される配位子のうち、3個の配位性窒
素原子が遷移金属に対してフェイシャルに配位すること
ができるもの(窒素原子同士がすべてシスになってい
る)が好ましい。なお、末端のA及びBはそのいずれか
一方が、一般式(II)〜(V)のいずれかであればよ
く、残りの一方は一般式(II)〜(V)以外の置換基、
例えば(置換)ピリジル基等であってもよい。
【0016】本発明の一般式(I)で表される配位子と
して具体的には、次の化合物が挙げられる。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】
【表5】
【0022】本発明において、一般式(I)で表される
配位子は一種又は二種以上の混合物として使用すること
が出来る。本発明で一般式(I)で表される配位子と組
み合わせて用いる遷移金属としては、配位性窒素原子と
配位結合を形成し得るものであればどのようなものでも
よく、このようなものとしては、例えば、Mn、Fe、
Cu、Ni、Co、Cr、V、Ru、Rh、Pd、R
e、WやMo等が挙げられるが、環境安全性を考慮する
と、Mn、Fe及びCuが好ましい。また、これらの金
属は一種又は二種以上の混合物として使用することが出
来る。本発明では、一般式(I)で表される配位子と遷
移金属とをそれぞれ別の化合物として用いてもよい。ま
た、該錯体に配位子又は遷移金属イオンを加えることに
より遷移金属量や配位子の量を調整したものとしてもよ
い。
【0023】配位子と遷移金属とをそれぞれ別の化合物
として用いる場合の遷移金属としては、水溶液に入れた
時に遷移金属イオンを放出する化合物であるのが好まし
く、水溶性金属塩が好ましい。例えば、マンガンの場合
は、硝酸マンガン、硫酸マンガン、塩化マンガン、酢酸
マンガン、過塩素酸マンガン、マンガンアセチルアセト
ナート等が、鉄の場合は、硝酸鉄、硫酸鉄、塩化鉄、過
塩素酸鉄、鉄アセチルアセトナート、クエン酸鉄、クエ
ン酸鉄アンモニウム、シュウ酸鉄アンモニウム、硫酸鉄
アンモニウム等が、銅の場合は、硝酸銅、硫酸銅、塩化
銅、酢酸銅、クエン酸銅、シアン化銅、シュウ酸銅、塩
化アンモニウム銅、酒石酸銅、過塩素酸銅等が好まし
い。一方、錯体の対イオンとしては用いられた遷移金属
塩由来のものでも良いし、目的に会わせ対イオン交換を
されたものでも良い。好ましい対イオンとしては、Cl
-、Br-、I-、NO3 -、ClO4 -、NCS-、PF6 -
OAc-、BPh4 -、CF3SO3 -、RSO3 -やRSO4 -
などが挙げられる。ここで、Rとしては炭素数1〜3の
アルキル基が挙げられる。
【0024】配位子と遷移金属イオンが結合した錯体と
して用いる揚合、遷移金属源として上記の水溶性塩を用
いるのが好ましいが、有機溶媒可溶性塩や過マンガン酸
カリウム等適宜適当な遷移金属源を用いても良い。本発
明で用いる配位子と遷移金属イオンが結合した錯体とし
ては、遷移金属あたり、配位子の数は1個ないし複数個
であってもよく、錯体を構成する遷移金属も1個ないし
複数個でもよい。従って、錯体は単核、複核、クラスタ
ーでもよい。また、多核の錯体を構成している遷移金属
は同種であっても異種であってもよい。遷移金属には一
般式(I)で示される配位子の他に、水、水酸基、フェ
ノール性水酸基、アミノ基、カルボン酸基、チオール
基、ハロゲン等が配位してもよい。多核錯体の架橋種と
しては酸素、硫黄、ハロゲン原子、アセテート、ブチラ
ート、アルコキシド、チオラート、アミド、チオール、
ペルオキシド、水酸基等が挙げられる。
【0025】あらかじめ合成される場合の錯体は既知の
場合もあるし新規の場合もある。錯体は例えば次に示す
方法で合成されうる。 1)遷移金属塩と配位子を水中または有機溶媒中で混合
し、エバポレーターにより濃縮して錯体を得る。 WO9525159号明細書、特開平8−67687号
公報 2)遷移金属の過塩素酸塩と配位子を水中で混合し、そ
こに過酸化水素を加え、得られた沈殿を再結晶する。 Masatatsu Suzuki et al., Chem. Lett., 1988, 477 3)遷移金属塩と配位子を反応させ、一旦酸化剤で酸化
後、アルカリ性にして酸素酸化する。 特開平7−8801号公報 4)配位子と過マンガン酸カリウムを有機溶媒中で混合
し、得られた沈殿を濾別する。 浅田ら、日本化学会第70春季年会講演予稿集、p511
(1996)
【0026】本発明における一般式(I)で表される配
位子と遷移金属の割合はモル比で1:4〜200:1が
好ましく、より好ましくは1:1〜50:1である。漂
白液中で錯形成させる場合は遷移金属に対して過剰モル
量添加することが好ましいが、必要以上に多量の添加は
経済的ではない。錯体をあらかじめ合成する場合は、錯
体構造に見合った割合で用いるか、又は、どちらかを過
剰量用い、錯体合成後、過剰分を取り除けばよい。ま
た、配位子を過剰に用いている場合は必ずしも取り除く
必要はなく、そのまま用いてもよい。
【0027】本発明の漂白活性化触媒は、上述した一般
式(I)で表される配位子と遷移金属とからなることを
特徴とする。この漂白活性化触媒は、漂白浴中に遷移金
属の量が金属として0.001〜1000ppmとなる
ように添加するのが好ましく、より好ましくは0.00
5〜200ppm、最も好ましくは0.01〜100p
pmである。また、遷移金属の添加量はペルオキシ化合
物に対して0.00001重量%(以下%と略称する)
〜10%とするのが好ましく、より好ましくは0.00
01%〜1%である。
【0028】本発明の漂白剤組成物は、上記漂白活性化
触媒とペルオキシ化合物とを含有することを特徴とす
る。ペルオキシ化合物としては、(a)過酸化水素、
(b)水溶液中で過酸化水素を遊離するか又はそれ自体
過酸結合を有する無機の過塩、及び(c)有機過酸が挙
げられる。(b)無機の過塩としては、例えば、アルカ
リ金属の過炭酸塩、過ほう酸塩、過燐酸塩、過珪酸塩、
過硫酸塩などが挙げられる。これらのうち、過酸化水
素、過炭酸ナトリウム、過ほう酸ナトリウム、過硫酸カ
リウムが特に好ましい。(c)の有機過酸としては、ペ
ルオキシ安息香酸及び環置換ペルオキシ安息香酸(ペル
オキシ−α−ナフトール酸)や脂肪族、置換脂肪族及び
アリールアルキルモノペルオキシ酸(ペルオキシラウリ
ン酸、ペルオキシステアリン酸、N,N−フタロイルア
ミノペルオキシカプロン酸)などのモノペルオキシ酸;
アルキルジペルオキシ酸及びアリールジペルオキシ酸
(1,12−ジペルオキシドデカンジオン酸、1,4−
ジオン酸、4,4−スルホニルビスペルオキシ安息香
酸)などのジペルオキシ酸が挙げられる。
【0029】また、過酸化水素や水溶液中で過酸化水素
を遊離する無機の過酸と共に用いられ、漂白浴中で有機
過酸を生成する有機過酸前駆体としては、例えばアシル
フェノールスルホネート、アシルアルキルフェノールス
ルホネート、アシルフェノールカルボキシレート、アシ
ル化クエン酸エステル、アシルアルキルフェノールカル
ボキシレート、芳香族二価カルボン酸と四級化アミンを
有するアルコールとのエステル等のエステル類、具体的
には、ナトリウム−4−ベンゾイルオキシベンゼンスル
ホネート、ナトリウム−1−メチル−2−ベンゾイルオ
キシベンゼン−4−スルホネート、ナトリウムオクタノ
イルオキシベンゼンスルホネート、ナトリウムノナノイ
ルオキシベンゼンスルホネート、ナトリウムドデカノイ
ルオキシベンゼンスルホネート、ナトリウム−3,5,
5−トリメチルヘキサノイルオキシベンゼンスルホネー
ト、ナトリウムオクタノイルオキシベンゼンスルホネー
ト、ナトリウムノナノイルオキシベンゼンカルボキシレ
ート、ナトリウムドデカノイルオキシベンゼンカルボキ
シレート、ナトリウム−3,5,5−トリメチルヘキサ
ノイルオキシベンゼンカルボキシレート、アセチルトリ
エチルシトレート、2−(4−メトキシカルボニルベン
ゾイルオキシ)−N,N,N−トリメチルエタンアルミ
ニウムメトサルフェート;アシルアミド類、具体的にペ
ルオキシ酸前駆体、具体的には、N,N,N−トリメチ
ルアンモニウムトルイルオキシベンゼンスルホネート、
2−(N,N,N−トリメチルアンモニウム)エチル−
4−スルホフェニルカルボネートが挙げられる。
【0030】ペルオキシ化合物を含む漂白剤組成物中に
遷移金属、配位子、又はそれらからなる錯体を一緒に配
合してもよいし、別々に添加して漂白浴中で所望濃度と
なるよう調整されてもよい。漂白剤組成物中、配位子を
0.005〜10000ppm、遷移金属を0.001
〜1000ppm、ペルオキシ化合物0.0001〜1
5%含有するのがよく、有機過酸前駆体を用いる場合に
は、ペルオキシ化合物100重量部あたり10〜100
重量部使用するのがよい。漂白剤組成物は粒状でも液体
でもよく、遷移金属、配位子、又はそれらからなる錯体
が組成物中で安定性を保持するために、適宜それらは造
粒又はマイクロカプセル化されてもよい。ペルオキシ化
合物の量は使用目的により異なるが、漂白浴中に一般に
0.0001〜15%となるようにするのがよく、好ま
しくは0.001〜10%である。本発明の漂白剤組成
物には、漂白浴中のpHが7〜12、好ましくは8〜1
1となるように、無機、有機ビルダーやpH緩衝剤等を
含有させるのが好ましい。また、各種界面活性剤、キレ
ート剤、酵素、香料等と併用使用することができる。
【0031】例えば、界面活性剤としては、アルキルベ
ンゼンスルホン酸、アルキル硫酸、アルキルポリエトキ
シエーテル硫酸、アルキルフェニルエーテル硫酸エステ
ル、パラフィンスルホン酸、α−オレフィンスルホン
酸、α−スルホカルボン酸及びそれらのエステル等の水
溶性塩、石鹸等のアニオン界面活性剤;ポリオキシアル
キルエーテル、ポリオキシアルキルフェニルエーテル等
のエトキシ化ノニオン、シュガーエステル、グルコシド
エステル、メチルグルコシドエステル、エチルグルコシ
ドエステル、アルキルポリグルコキシド等の糖系活性
剤、アルキルジエタノールアミド、脂肪酸N−アルキル
グルカミド等のアミド系活性剤等のノニオン界面活性
剤;アルキルカルボキシベタイン、アルキルスルホキシ
ベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキル
アラニネート等のアミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘
導体、アルキルアミンオキシド等の両性界面活性剤;ア
ルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチル
アンモニウム塩等のカチオン界面活性剤が挙げられる。
これらの界面活性剤は、本発明の漂白剤組成物中、0〜
40%含有させるのがよい。
【0032】ビルダーとしては、ゼオライト等のアルミ
ノケイ酸塩、層状珪酸塩、アルカリ金属の炭酸塩、炭酸
水素塩、ほう酸塩、燐酸塩、ポリ燐酸塩、トリポリ燐酸
塩等の無機ビルダー、ニトリロトリ酢酸、乳酸、クエン
酸、グリコール酸、コハク酸、ポリアクリル酸等のポリ
カルボン酸塩等の有機ビルダーが挙げられる。これらの
ビルダーは、本発明の漂白剤組成物中、0〜40%含有
させるのがよい。エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、
1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸等の
キレート剤の多量の使用は、漂白浴中で生成した錯体中
の遷移金属をキレートしてしまうので好ましくなく、一
定量以下、例えば2%以下にとどめることが好ましい。
酵素としてはアルカラーゼやリパーゼ等が挙げられる。
その他、香料、蛍光剤、シリコーン等の抑泡剤、過酸化
物の安定化剤等や、他の金属イオン、Ca、Mg、S
i、Al、Zn等を含んでいてもよい。
【0033】本発明の漂白剤組成物は、特に低温〜ぬる
ま湯程度、例えば5〜40℃で優れた漂白効果を示す。
被漂白物としては、衣類、ふきん、じゅうたん、食器、
陶器、ガラス、プラスチック、義歯等についたしみ、有
機物汚れ、黄ばみ物質、ステインの漂白、特に染みとし
てカレー、ワイン、果汁、トマトケチャップ、ソース、
醤油、血液、草汁、紅茶、コーヒー等や、パルプ、紙、
織物、糸等が挙げられる。また、例えば前出の配位子具
体例No.26、28、1、18等を有する漂白活性化
触媒を含む漂白剤組成物は、洗濯浴中の溶出染料の移染
防止や染料廃液の処理などに優れた効果を発揮するの
で、洗濯浴中に衣類から溶出した染料や染料廃液等も被
漂白物の対象として挙げられる。
【0034】
【発明の効果】本発明の漂白活性化触媒を用いると、衣
類などに付いた各種のしみや有機物汚れ、黄ばみ、ステ
インに対して、室温かつ中性〜アルカリ領域でペルオキ
シ化合物の漂白を活性化し、有効な漂白を行うことがで
きる。従って、本発明の漂白活性化触媒を含む漂白剤組
成物は、各種衣料用の漂白剤、トイレ洗浄剤、自動食器
洗浄剤、義歯洗浄剤などの硬表面の洗浄漂白剤・カビ取
り剤・パルプの漂白剤、染色排水の処理剤、洗濯中にお
ける染料移動の防止剤、衣類、硬表面などの殺菌剤など
として幅広く使用することが出来る。
【0035】
【実施例】次に、参考例及び実施例により本発明を説明
する。なお、化合物についてのカッコ内の番号は、前出
の配位子の番号に対応する。
【0036】参考例1 脱水したメタノール70ml中に2−イミダゾールアル
デヒド1.40g(14.57mmol)及びメチルア
ミン40%メタノール溶液0.57g(7.34mmo
l)を溶解し、シアノ水素化ホウ素ナトリウム0.68
g(10.95mmol)を攪拌しながらゆっくリと添
加した。12時間攪拌した後、減圧下でメタノールを完
全に留去し、残留物へ35%ホルムアルデヒド水溶液
3.13g(36.48mmol)及び90%ギ酸溶液
2.99g(58.4mmol)を添加し、12時間還
流した。減圧下で揮発物を除去した後、残留物をシリカ
ゲルのカラムで精製し、目的の配位子ビス[(1−メチ
ルイミダゾール−2−イル)メチル]メチルアミン
(1)を得た。
【0037】参考例2 N,N−ジメチルエチレンジアミン4.115g(4
6.7mmol)とピリジン−2−アルデヒド5g(4
6.7mmol)をメタノール70ml中で混合し、そ
こヘテトラヒドロホウ素化ナトリウム1.18g(3
1.1mmol)を攪拌しながらゆっくり添加した。攪
拌は添加終了後、3時間継続した。メタノールを減圧留
去後、残留物に35%ホルムアルデヒド溶液11.0g
と90%ぎ酸溶液11.0gを続けて添加し、18時間
環流した。反応溶液を冷却後、濃水酸化ナトリウム水溶
液を添加し、遊離したオイル状黄色物質を分離、収集し
た。オイル状物質の減圧蒸留により、目的の配位子N,
N−ジメチル−N’−メチル−N’−(2−ピリジルメ
チル)エチレンジアミン(28)の透明液体を得た。
【0038】参考例3 N’−メチル−2,2’−ジアミノジエチルアミン1.
48g(12.3mmol)のエタノール溶液15ml
とサリチルアルデヒド3.01g(24.7mmol)
のエタノール溶液15mlを混合し、70℃で1時間攪
拌した。続いて溶媒を減圧留去することにより、目的の
配位子ビス(サリチリデンイミノ−2−エチル)メチル
アミン(26)の黄色液体を得た。
【0039】参考例4 イミノジ酢酸ジエチルエステル2.00g(11mmo
l)にホルムアルデヒド(35%)溶液1.00g(1
2mmol)、ぎ酸(98%)溶液1.10g(2.3
4mmol)を加え、還流条件下で10時間攪拌した。
室温まで冷却した後、脱イオン水50ml、炭酸ナトリ
ウムを適量入れ強アルカリ性溶液にした。クロロホルム
50mlで3回反応溶液中から有機層を抽出し、クロロ
ホルム溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させた。クロロホル
ムを減圧下で留去し、得られた油状の生成物をシリカゲ
ルのカラムで分取することにより、N−メチルジ酢酸ジ
エチルエステルアミンを得た。得られたN−メチルジ酢
酸ジエチルエステルアミンをエタノール40mlに溶解
しピロリジン5.25g(74mmol)を加え還流条
件下で24時間攪拌した。室温まで冷却した後、脱イオ
ン水100ml、炭酸ナトリウムを適量入れ強アルカリ
性溶液にした。クロロホルム100mlで3回反応溶液
中から有機層を抽出し、クロロホルム溶液を硫酸ナトリ
ウムで乾燥させた。クロロホルムを減圧下で留去し、得
られた油状の生成物をシリカゲルのカラムで分取するこ
とにより、目的の配位子ビス{2−(ピロリジニル)エ
チル}メチルアミン(18)を得た。
【0040】参考例5 超音波で脱気したエタノール−水混合溶液(50vol
%)中にN,N−ジメチル−N’−メチル−N’−(2
−ピリジルメチル)エチレンジアミン0.90g(4.
69mmol)、酢酸マンガン2水和物(III)1.2
6g(4.69mmol)、酢酸ナトリウム1.01g
(14.0mmol)を添加した。続いて、過塩素酸を
用いてpHを5に調整し、過塩素酸ナトリウム1.60
g(13.1mmol)を添加した。ここまでの操作は
窒素気流下で行った。この溶液を室温で4日間放置し、
析出した結晶を濾取することにより目的の錯体ビス(μ
−アセタト)−μ−オキソ−ビス[{N,N−ジメチル
−N’−メチル−N’−(2−ピリジルメチル)エチレ
ンジアミン}マンガン(III)]過塩素酸塩の黒色針状
結晶を得た。
【0041】実施例1及び比較例1、2 過酸化水素0.17%、塩化マンガン4水和物10pp
m、N,N−ジメチル−N’−メチル−N’−(2−ピ
リジルメチル)エチレンジアミン39ppmになるよう
に水溶液を調整し、pH調整剤として炭酸水素ナトリウ
ムと炭酸ナトリウムを用いてpH10の漂白水溶液を調
整した。調整直後に各種染みで汚染した木綿の試験布を
室温で30分間浸漬した。30分経過後、水洗いし、乾
燥した。布の反射率の測定から下記の式を用いて漂白率
を求めた。なお、過酸化水素0.17%のみの場合の結
果を比較例1に、配位子として実施例1の配位子の中心
窒素原子が3級化されていないN,N−ジメチル−N’
−(2−ピリジルメチル)エチレンジアミンを用いた場
合の結果を比較例2に示す。 漂白率:100×(C−B)/(A−B) A:染み汚染前の試験布の反射率 B:染み汚染試験布の反射率 C:漂白試験後試験布の反射率 得られた漂白率を表6に示す。
【表6】 染みの種類 比較例1(%) 比較例2(%) 実施例1(%) 紅茶 26 31 58 カレー 8 8 40 ホウレン草 9 10 51 赤ワイン 32 38 60 表6の結果から明らかなように、中心窒素原子が3級化
されている触媒を用いた実施例1だけが各種汚垢布に対
して高い漂白率を示した。
【0042】実施例2 過酸化水素0.17%、錯体ビス(μ−アセタト)−μ
−オキソ−ビス[{N,N−ジメチル−N’−メチル−
N’−(2−ピリジルメチル)エチレンジアミン}マン
ガン(III)]過塩素酸塩20.7ppmになるように
調整された水溶液(あらかじめ錯体を形成させ、系中に
添加)を用いて実施例1と同様の漂白試険をpH10で
行った。得られた漂白率を表7に示す。
【表7】 染みの種類 実施例2(%) 紅茶 55 カレー 34 ホウレン草 48 赤ワイン 60 表7の結果から明らかなように、本発明はあらかじめ錯
体として用いても高い漂白率が得られた。
【0043】実施例3及び比較例3〜5 過酸化水素、Mn塩、N,N−ジメチル−N’−メチル
−N’−(2−ピリジルメチル)エチレンジアミンを所
定量調整し、実施例1と同様の漂白試験をpH10で行
った。得られた結果を表8に示す。
【表8】 No. 過酸化水素(%) 塩化マンガン(ppm) 配位子(ppm) 漂白率(%) 比較例3 0.17 − − 26 比較例4 0.17 10.0 − 30 比較例5 0.17 − 39.0 38 実施例3 0.17 10.0 39.0 58 表8の結果から明らかなように、過酸化水素と配位子の
2成分の共存により漂白率の向上が認められたが、過酸
化水素、Mnイオン、配位子の3成分を含む系が最も高
い漂白率を示した。
【0044】実施例4及び比較例6 過酸化水素0.17%、塩化マンガン4水和物、N,N
−ジメチル−N’−メチル−N’−(2−ピリジルメチ
ル)エチレンジアミンを所定量調整し、実施例1と同様
の漂白試験をpH10で行った。得られた結果を表9に
示す。
【表9】 比較例6 実施例4 塩化マンガン(ppm) − 1.0 4.0 10.0 20.0 配位子(ppm) − 4.0 16.0 39.0 78.0 漂白率(%) 26 42 53 58 58 表9の結果から明らかなように、マンガン塩及び配位子
の濃度を変化させても高い漂白率を示した。
【0045】実施例5及び比較例7、8 塩化マンガン4水和物10ppm、各配位子を所定量含
み、さらに色素廃液のモデルとしてアリザリンレッドS
を27.4ppm含有した水溶液を調整し、炭酸ナトリ
ウム及び炭酸水素ナトリウムを用いてpH10に調整し
た。そこへ過酸化水素0.17%を添加し、特定波長
(510nm)の経時変化を吸光度計で測定することに
より、漂白開始100秒後の色素の漂白率を求めた。配
位子欄に記載されている番号は前出の配位子の番号に相
当する。なお、比較例7は過酸化水素0.17%のみ、
比較例8は配位子としてN,N−ジメチル−N’−(2
−ピリジルメチル)エチレンジアミンを用いて測定した
結果を示した。
【表10】 配位子(番号) 漂白率(%) 実施例 (28) 100 実施例 (26) 100 実施例 (1) 56 実施例 (18) 49 比較例7 (−) 0.33 比較例8 {N,N−ジメチル−N’−(2− ピリジルメチル)エチレンジアミン} 6.4 表10の結果から明らかなように、いずれの色素の漂白
においても比較例と比べ、本発明は非常に優れた効果を
示すことが分かる。この結果は本発明の触媒が染色廃液
の処理や洗濯中の色移り防止剤として優れた効果を有す
ることを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 信之 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配位性窒素原子を3個有し、中心の窒素
    原子が3級化された下記一般式(I)で表される配位子
    と遷移金属とからなる漂白活性化触媒。 【化1】 〔式中、R1及びR2は同一でも異なっていてもよく、そ
    れぞれ水素又は置換されていてもよい炭化水素基を示
    し、mは0〜3の数を示し、nは0〜3の数を示し、R
    3は置換されていてもよい炭化水素基又はエーテル基含
    有炭化水素基を示し、A及びBは同一でも異なっていて
    もよく、それぞれ下記一般式(II)〜(V) 【化2】 −NR45 (II) 【化3】 【化4】 【化5】 (前記式中、R4、R5、R7及びR8は同一でも異ってい
    てもよく、水素、水酸基又は置換されていてもよい炭化
    水素基を示し、R6は水素、置換されていてもよい炭化
    水素基、置換されていてもよい炭化水素オキシ基、ハロ
    ゲン原子、シアノ基、アミノ基、置換アミノ基、アンモ
    ニウム基、置換アンモニウム基、複素環基、アニオン性
    基又は水酸基を示し、qは2〜7の数を示す)で表され
    る基を示す〕
  2. 【請求項2】 請求項1記載の漂白活性化触媒とペルオ
    キシ化合物とを含有することを特徴とする漂白剤組成
    物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8828902B2 (en) 2001-07-12 2014-09-09 Reaxa Limited Microencapsulated catalyst methods of preparation and method of use thereof
US20170174817A1 (en) * 2014-08-05 2017-06-22 Evonik Degussa Gmbh Nitrogen-containing compounds suitable for use in the production of polyurethanes

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