JPH11341811A - 整流器回路制御のためのソフトスタ―ト回路 - Google Patents

整流器回路制御のためのソフトスタ―ト回路

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JPH11341811A
JPH11341811A JP12633799A JP12633799A JPH11341811A JP H11341811 A JPH11341811 A JP H11341811A JP 12633799 A JP12633799 A JP 12633799A JP 12633799 A JP12633799 A JP 12633799A JP H11341811 A JPH11341811 A JP H11341811A
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JP
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circuit
voltage
soft start
timing
output
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JP12633799A
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English (en)
Inventor
Brian R Pelly
アール. ペリー ブライアン
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Infineon Technologies Americas Corp
Original Assignee
International Rectifier Corp USA
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/02Conversion of ac power input into dc power output without possibility of reversal
    • H02M7/04Conversion of ac power input into dc power output without possibility of reversal by static converters
    • H02M7/12Conversion of ac power input into dc power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
    • H02M7/125Avoiding or suppressing excessive transient voltages or currents

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Rectifiers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きなコスト・プレミアムなしでスタートア
ップ時に突入電流から保護し、動作期間に短絡から保護
するような自蔵(self-contained)ブリッジ整流器回路に
適用できる整流器回路制御用の新規なソフトスタート回
路の提供。 【解決手段】 ダイオードとラッチ動作が可能なMOSゲ
ートスイッチを組み合わせて構成される整流器ブリッジ
を用いて、単相又はそれより多い相を有するAC電源より
DC電力への変換を行う整流器回路制御のためのソフトス
タート回路であって、(i)該DC出力電圧が、低い初期
値から相対的に高い最終値へと実質的に直線的に上昇す
る、且つ(ii)DC出力端間を結合するバス・キャパシタ
への充電電流を制御するべく、前記ラッチ動作が可能な
MOSゲートスイッチ個々の導通(点弧)角の制御動作が
可能であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SCRとダイオー
ド・ブリッジに対するソフトスタート制御に関し、さら
に具体的には、スタートアップ(起動)時およびその他
の期間における突入電流(in-rush current) を制限する
ためにSCRの位相制御を行うソフトスタート回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のブリッジ整流器回路は、ヒュー
ズ、ブリッジ・ダイオード、平滑キャパシタなどの、回
路コンポーネント(構成部品)にストレスを与える原因
となっているスタートアップ時の高電流や短絡に対処す
るための十分な機能を備えていない。代表例として、例
えば、出力に短絡が発生して電源とブリッジ整流器の間
の保護フューズが切れると、ヒューズの交換が必要であ
った。ターンオン時の突入電流を制限するために、従来
の回路には、整流器ブリッジの出力と直列にサーミスタ
またはリレー(継電器)が含まれている。サーミスタに
よる保護は安価であるが、これが適しているのは低電力
の応用だけである。
【0003】リレーによる保護はサーミスタよりも信頼
度が高く、効率的であるが、コスト・プレミアムが高く
付き(代表例として、ブリッジ整流器コストは50%の
プレミアムが付くため、150%以上になっている)、
占有するスペースが非常に大きく、ブリッジ整流器自体
よりも大きくなっているのが普通である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の理由により、従
来のブリッジ整流器と同じようにモジュール化またはパ
ッケージ化できるが、大きなコスト・プレミアムなしで
スタートアップ時に突入電流から保護し、動作期間に短
絡から保護するような自蔵(self-contained)ブリッジ整
流器回路が望まれている。
【0005】DCバス・キャパシタの充電電流を制限す
るためにSCRの位相制御を行い、入力制御電圧に応じ
てDC出力電圧を調整し、ステータス(状況)フィード
バック信号を送出するようなソフトスタート集積回路
(IC)をもつ三相SCR整流器ブリッジが望まれてい
る。
【0006】本発明は、上記の課題を解決するもので、
本発明の目的は、整流器回路を制御するための新規なソ
フトスタート回路を提供することにあり、特には、大き
なコスト・プレミアムなしでスタートアップ時に突入電
流から保護し、動作期間に短絡から保護するような自蔵
(self-contained)ブリッジ整流器回路に適用できる整流
器回路を制御するための新規なソフトスタート回路を提
供することにある。より具体的には、三相SCR整流器
ブリッジ回路に適する、DCバス・キャパシタの充電電
流を制限するためにSCRの位相制御を行い、入力制御
電圧に応じてDC出力電圧を調整し、ステータス(状
況)フィードバック信号を送出するような新規なソフト
スタート集積回路(IC)を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】従来技術の問題点を解消
するために、本発明は整流器回路を制御するためのソフ
トスタート回路を提供し、ここで、整流器回路とは単相
または2相以上のAC電源からの電力を、Vo+節点か
らVo−節点への出力電圧(Vo)をもつDC電力に変
換するためのものである。この整流器回路は(i)Vo
−節点からVo+節点に結合された少なくとも第1整流
器ブリッジ辺(leg;足)と第2整流器ブリッジ辺を含
み、各整流器ブリッジ辺はダイオードとシリコン制御整
流器(silicon controlled rectifier - SCR)を含んでい
る。ダイオードのアノードはAC入力節点でSCRのア
ノードに結合され、SCRのカソードはVo+節点に結
合されている。
【0008】また、整流器回路はVo+節点からVo−
節点に結合されたバス・キャパシタも含んでいる。Vo
+節点および/またはVo−節点間に1つまたは2つ以
上のインダクタを組み入れて、これらのインダクタにキ
ャパシタを結合することが可能である。
【0009】ソフトスタート回路はSCRのそれぞれの
導通角(firing angle−点弧角ともいう)を次のように
制御する。すなわち、(i) 低い初期値から相対的に高い
最終値への出力電圧のランプ(ramp)をほぼ直線(線形)
的にする。(ii)バス・キャパシタに流入する充電電流を
制御する。
【0010】ソフトスタート回路は、AC電源の1また
は2以上の位相のそれぞれの正半サイクルの積分に対応
するタイミング波を出力するように動作可能な積分器回
路を含むことが可能であり、この場合、タイミング波は
AC電源の1または2以上の位相が同時に負であるとき
リセットされる。
【0011】ソフトスタート回路は、タイミング波のピ
ークに対応するピーク電圧VPKを出力するように動作
可能なピーク蓄積回路と、VPKにほぼ等しい初期値か
ら初期値よりも低い最終値へのランプ勾配をもつタイミ
ング基準信号を出力するように動作可能なランプ回路と
を含むことが可能である。
【0012】ソフトスタート回路は、それぞれのタイミ
ング波がタイミング基準信号にほぼ一致したとき開始さ
れるパルス出力信号を出力するように動作可能なコンパ
レータ回路を含むことが可能であり、この場合、パルス
出力信号はSCRのそれぞれの導通(点弧)角を制御す
る。
【0013】ソフトスタート回路は、それぞれのタイミ
ング波が特定の(定義された)時間期間内にリセットさ
れないときこれらの波をリセットするように動作可能な
ウォッチドッグ(監視)回路を含むことが可能である。
【0014】好ましくは、ソフトスタート回路は、出力
電圧がしきい電圧以下に降下したときピーク電圧VPK
をほぼその初期値にホールドするように動作可能な第1
クランプ回路も含んでいる。
【0015】別のクランプ回路は、好ましくは、出力電
圧がしきい電圧以下に降下したとき出力電圧の関数とし
てタイミング基準を制御するように動作可能になってい
る。ソフトスタート回路は、AC電源が電圧を発生して
いるかどうかを示すAC電源損失信号を出力するように
動作可能なAC電源損失回路を含むことも可能であり、
この場合、AC電源損失回路は、AC電源損失信号がA
C電源が電圧を発生していることを示しているとき、ク
ランプ回路にタイミング基準をリリースさせるように動
作可能になっている。
【0016】好ましくは、ソフトスタート回路は出力電
圧調整回路を含み、この出力電圧調整回路は、出力電圧
基準信号と、出力電圧Voを表しているフィードバック
信号とを受信するように動作可能で、出力電圧基準信号
とフィードバック信号との差分に比例する大きさをもつ
誤差電圧を出力する誤差増幅器と、初期値から最終値へ
のランプ勾配をもつタイミングランプ信号を出力するよ
うに動作可能なランプ回路と、誤差信号とタイミングラ
ンプ信号の少なくとも一方の関数である大きさをもつタ
イミング基準信号を出力するように動作可能な制御回路
と、SCRのそれぞれの導通(点弧)角を制御するため
のパルス出力信号を出力するように動作可能で、このパ
ルス出力信号はタイミング基準信号の大きさの関数とし
て開始されるようにするコンパレータ回路と、(i) 誤差
電圧があらかじめ決めた極性であるときは制御回路が利
用できる誤差電圧の大きさを小さくし、(ii)誤差信号が
反対極性であるときは制御回路が利用できる誤差電圧の
大きさを変更しないように動作可能な誤差電圧イネーブ
リング回路とを含んでいる。
【0017】好ましくは、制御回路は、その大きさがほ
ぼ、VPKと誤差電圧の和からタイミングランプ信号を
差し引いた大きさとなるようにタイミング基準信号を出
力するように動作可能になっている。
【0018】また、好ましくは、誤差増幅器は出力電圧
基準の大きさがフィードバック信号の大きさより大であ
るときは第1の極性をもち、出力電圧基準の大きさがフ
ィードバック信号の大きさより小であるときは第2の極
性をもつ誤差電圧を出力し、誤差電圧イネーブリング回
路は(i) 誤差電圧が第1の極性であるときは制御回路が
利用できる誤差電圧の大きさを減少し、(ii)誤差電圧が
第2の極性であるときは制御回路が利用できる誤差電圧
の大きさを変更しないようになっている。
【0019】本発明のその他の目的、特徴および利点に
ついては、添付図面を参照して以下で詳述する本発明の
説明の中で明らかにする。
【0020】なお、本件出願は、共に「ソフトスタート
制御IC付き三相SCR整流器ブリッジ (THREE PHASE
SCR RECTIFIER BRIDGE WITH SOFT START CONTROL IC)」
という名称で、1998年5月1日に出願された米国特
許出願 60/083,950 および1998年11月4日に出願
された米国特許出願 60/107,110 に基づく優先権主張出
願であり、これらの出願に開示されている全内容は引用
により本明細書の一部を構成するものである。
【0021】また、本件出願は「ソフトスタートブリッ
ジ整流器回路 (SOFT START BRIDGERECTIFIER CIRCUI
T)」という名称で1998年3月31日に出願された米
国特許出願 09/052,271 の一部継続出願であり、この出
願に開示されている全内容は引用により本明細書の一部
を構成するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明のソフトスタート回路は、
下記の項1〜項34に記載する形態で実施することがで
きる。特に、下記の項2〜項34に記載する形態で実施
するのが好ましい。加えて、本発明は、下記の項1〜項
34に記載する形態のソフトスタート回路により制御さ
れる整流器回路、それを用いたDC電流供給の方法をも包
含する。
【0023】(項1) 整流器回路制御のためのソフト
スタート回路であって、単相又はそれより多い相を有す
るAC電源より、Vo+節点からVo−節点への間に出力電圧
Voを有するDC電力への変換を行う当該整流器回路は、
(1)少なくともVo−節点からVo+節点への間に繋がれ
た第一及び第二の整流足、当該各整流足は、ダイオード
一つとラッチ動作が可能なMOSゲートスイッチ一つを有
し、その際、当該ダイオードの負極は前記Vo−節点へ結
合され、当該ダイオードの正極は、交流入力節点におい
て、ラッチ動作が可能なMOSゲートスイッチの一方の末
端へ結合され、ラッチ動作が可能なMOSゲートスイッチ
の他の末端は、Vo+節点と結合される;および(2)Vo
+節点からVo−節点への間に繋がれたバス・キャパシ
タ、前記ラッチ動作が可能なMOSゲートスイッチ個々の
導通(点弧)角の制御動作が可能な当該ソフトスタート
回路を具えており、該ソフトスタート回路は、(i)該
出力電圧が、低い初期値から相対的に高い最終値へと実
質的に直線的に上昇する、且つ(ii)前記バス・キャパ
シタへの充電電流を制御するべく、前記ラッチ動作が可
能なMOSゲートスイッチ個々の導通(点弧)角の制御動
作が可能であることを特徴とする整流器回路制御のため
のソフトスタート回路である。
【0024】(項2) 該ソフトスタート回路は、更に
該単相又はそれより多い相を有するAC電源それぞれにつ
き、その最初の半周期の積分値に対応するタイミング波
を発生し、該単相又はそれより多い相を有するAC電源が
負の時は、同時に該タイミング波をリセットする動作が
可能な積分器回路、該タイミング波のピーク値に対応す
るピーク電圧VPKを発生する動作が可能なピーク記憶回
路、前記VPKと実質的に等しい初期値から該初期値より
低い最終値へランプすることが可能なタイミングランプ
信号を発生する動作が可能なランプ回路、および前記タ
イミングランプ信号の関数であるタイミング基準信号と
それぞれのタイミング波が実質的に一致する時に立ち上
るパルス出力信号を発生し、該パルス出力信号は該ラッ
チ動作が可能なMOSゲートスイッチ個々の導通(点弧)
角の制御を行う動作が可能なコンパレータ回路を含むこ
とを特徴とする項1に記載のソフトスタート回路であ
る。
【0025】(項3) 該タイミングランプ信号は、恰
も低い初期値から相対的に高い最終値へ実質的に直線的
に出力電圧がランプするかのような実質的に放物線的で
あることを特徴とする項2に記載のソフトスタート回路
である。
【0026】(項4) 該コンパレータ回路は、(i)
該ラッチ動作が可能なMOSゲートスイッチに印加される
電圧を測定し、(ii)該ラッチ動作が可能なMOSゲート
スイッチに印加される電圧が閾値より小さい時には、パ
ルス出力信号をその間停止し、かつ(iii)該ラッチ動
作が可能なMOSゲートスイッチに印加される対応する電
圧が該閾値より低く低下する時には、即座にパルス出力
信号を終了させる動作が可能であることを特徴とする項
3に記載のソフトスタート回路である。
【0027】(項5) 該閾値は、およそ15〜30ボ
ルトであることを特徴とする項4に記載のソフトスター
ト回路である。
【0028】(項6) 該ソフトスタート回路は、更に
該タイミング波が、所定の時間間隔内にリセットしない
時、タイミング波のリセットをする動作が可能なウォッ
チドック(監視)回路を含むことを特徴とする項2に記
載のソフトスタート回路である。
【0029】(項7) 該ウォッチドック(監視)回路
は、実質的に対応するタイミング波と合せて立ち上るそ
れぞれのウォッチドック(監視)ランプ信号を発生する
動作が可能であり、対応するウォッチドック(監視)ラ
ンプ信号が閾値に達した時、該ウォッチドック(監視)
回路は、タイミング波のリセットをするものであること
を特徴とする項6に記載のソフトスタート回路である。
【0030】(項8) 該閾値は、AC電源の相数の関数
であることを特徴とする項7に記載のソフトスタート回
路である。
【0031】(項9) 該ソフトスタート回路は、更に
該出力電圧が閾値より下回った時、該タイミング基準信
号を出力電圧の関数として制御する動作が可能なクラン
プ回路を含むことを特徴とする項2に記載のソフトスタ
ート回路である。
【0032】(項10) 該ソフトスタート回路は、更
にAC電源が電圧を生成しているか否かを示すAC電源損失
信号を発生する動作が可能なAC電源損失回路を含み、該
AC電源が電圧を生成していることを該AC電源損失信号が
示した後は、該クランプ回路は、該タイミング基準信号
の更新動作をすることを特徴とする項9に記載のソフト
スタート回路である。
【0033】(項11) 該AC電源損失信号は、該タイ
ミング波のORから誘導されることを特徴とする項10に
記載のソフトスタート回路である。
【0034】(項12) 該ソフトスタート回路は、更
に出力電圧から導き出された情報を受けるモニタリング
回路を内に含む電圧低下(ディップ)回路を含み、該出
力電圧が閾値より下回ってしまったことを該モニタリン
グ回路が示す時、該電圧低下(ディップ)回路は該クラ
ンプ回路を有効にする動作が可能であることを特徴とす
る項10に記載のソフトスタート回路である。
【0035】(項13) 有効にされた際には、該クラ
ンプ回路は、該AC電源が電圧を生成していることを該AC
電源損失信号が示す時には、該タイミング基準信号は、
該SCRの導通(点弧)角を延長させるように、該タイミ
ング基準信号を出力電圧の関数として制御し、かつクラ
ンプ回路は、該タイミング基準信号を更新することを特
徴とする項12に記載のソフトスタート回路である。
【0036】(項14) 該ソフトスタート回路は、更
に該出力電圧Voが調整状態にある時、該タイミング基準
電圧が該VPKを超えることを防ぐ動作が可能なタイミン
グ基準電圧最大値クランプ回路を含むことを特徴とする
項2に記載のソフトスタート回路である。
【0037】(項15) 該タイミング基準電圧最大値
クランプ回路は、該出力電圧Voが調整状態にある時、該
タイミング基準電圧が該VPKを僅かに下回る値に到るこ
とを防ぐことを特徴とする項14に記載のソフトスター
ト回路である。
【0038】(項16) 該ソフトスタート回路は、更
に該AC電源の一つの相が、電圧を生成していない時に一
連のパルスを発生するように、該タイミング波のORを一
方の入力として、該VPKの一部を他の入力として受け取
るライン損失コンパレータを内に含むライン損失回路を
含むことを特徴とする項2に記載のソフトスタート回路
である。
【0039】(項17) 該一連のパルスは、該AC電源
周波数の二倍周波数であることを特徴とする項16に記
載のソフトスタート回路である。
【0040】(項18) 該ライン損失回路は、更に該
一連のパルスが発生する時、それを決定する動作が可能
なパルスモニタリング回路を含み、該パルスモニタリン
グ回路は、1以上のパルスが発生した後に、該クランプ
回路を有効にすることを特徴とする項16に記載のソフ
トスタート回路である。
【0041】(項19) 該パルスモニタリング回路
は、2以上のパルスが発生した後に、該クランプ回路を
有効にするものであることを特徴とする項18に記載の
ソフトスタート回路である。
【0042】(項20) 該ソフトスタート回路は、更
に出力電圧基準および出力電圧Voを代表するフィードバ
ック信号を受信し、該出力電圧基準と該フィードバック
信号の間の差異に比例する強度を持つ誤差電圧を発生す
る動作が可能な誤差増幅器を内に含む出力電圧調整回
路、初期値から最終値へランプすることが可能なタイミ
ングランプ信号を発生する動作が可能なランプ回路、該
誤差電圧および該タイミングランプ信号の少なくとも一
つの関数である強度を持つタイミング基準信号を発生す
る動作が可能な制御回路、該制御基準信号の強度の関数
として立ち上るパルス出力信号であり、ラッチ動作が可
能なMOSゲートスイッチの導通(点弧)角をそれぞれ制
御するための該パルス出力信号を発生する動作が可能な
コンパレータ回路、および(i)該誤差電圧が予め定め
た極性の時は、該制御回路に用いられる該誤差電圧の強
度を減衰させ、(ii)該誤差電圧が逆の極性の時は、該
制御回路に用いられる該誤差電圧の強度を変化させない
動作が可能な誤差電圧イネーブル回路を含むことを特徴
とする請求項1に記載のソフトスタート回路である。
【0043】(項21) 該ソフトスタート回路は、更
に該単相又はそれより多い相を有するAC電源それぞれに
つき、その最初の半周期の積分値に対応するタイミング
波を発生し、該単相又はそれより多い相を有するAC電源
が負の時は、同時に該タイミング波をリセットする動作
が可能な積分器回路、該タイミング波のピーク値に対応
するピーク電圧VPKを発生する動作が可能なピーク記憶
回路、前記VPKと実質的に等しい初期値から該初期値よ
り低い最終値へランプすることが可能なタイミングラン
プ信号を発生する動作が可能なランプ回路、および前記
タイミングランプ信号の関数であるタイミング基準信号
とそれぞれのタイミング波が実質的に一致する時に立ち
上るパルス出力信号を発生し、該パルス出力信号は該ラ
ッチ動作が可能なMOSゲートスイッチ個々の導通(点
弧)角の制御を行う動作が可能なコンパレータ回路を含
むことを特徴とする項20に記載のソフトスタート回路
である。
【0044】(項22) 該制御回路は、その強度がVP
Kと該誤差電圧の和より該タイミングランプ信号を差し
引くものを実質的に表すような該タイミング基準信号を
発生する動作が可能であることを特徴とする項21に記
載のソフトスタート回路である。
【0045】(項23) 該誤差増幅器は、該出力電圧
基準の強度が該フィードバック信号の強度より大の時
に、第一の極性を持ち、かつ該出力電圧基準の強度が該
フィードバック信号の強度より小の時に、第二の極性を
持つような該誤差電圧を発生し、該誤差電圧イネーブル
回路は、(i)該誤差電圧が該第一の極性の時は、該制
御回路に用いられる該誤差電圧の強度を減衰させ、(i
i)該誤差電圧が該第二の極性の時は、該制御回路に用
いられる該誤差電圧の強度を実質的に変化させない動作
をすることを特徴とする項22に記載のソフトスタート
回路である。
【0046】(項24) 該誤差電圧が該第一の極性の
時は、該タイミング基準信号は恰も低い初期値から相対
的に高い最終値へ実質的に直線的にその出力電圧がラン
プするように実質的に放物線的であることを特徴とする
項3に記載のソフトスタート回路である。
【0047】(項25) 該コンパレータ回路は、
(i)該SCRそれぞれに印加される測定された電圧を受信
し、(ii)該SCRに印加される電圧が閾値より小の際に
は、パルス出力信号をその間停止し、かつ(iii)対応
する該SCRに印加される電圧が該閾値より低く低下する
時には、即座にパルス出力信号それぞれを終了させる動
作が可能であることを特徴とする項3に記載のソフトス
タート回路である。
【0048】(項26) 該閾値は、およそ15〜20
ボルトであるソフトスタート回路は、更にことを特徴と
する項25に記載のソフトスタート回路である。
【0049】(項27) 該ソフトスタート回路は、更
に該タイミング波が、所定の時間間隔内にリセットしな
い時、該タイミング波それぞれのリセットをする動作が
可能なウォッチドック(監視)回路を含むことを特徴と
する項21に記載のソフトスタート回路である。
【0050】(項28) 該ウォッチドック(監視)回
路は、実質的に対応するタイミング波と合せて立ち上る
それぞれのウォッチドック(監視)ランプ信号を発生す
る動作が可能であり、対応するウォッチドック(監視)
ランプ信号が閾値に達した時、該ウォッチドック(監
視)回路は、タイミング波のリセットをするものである
ことを特徴とする項27に記載のソフトスタート回路で
ある。
【0051】(項29) 該閾値は、該AC電源の相数の
関数であることを特徴とする項28に記載のソフトスタ
ート回路である。
【0052】(項30) 該ソフトスタート回路は、更
に該出力電圧が閾値より下回った時、該タイミング基準
信号を出力電圧の関数として制御する動作が可能なクラ
ンプ回路を含むことを特徴とする項2に記載のソフトス
タート回路である。
【0053】(項31) 該ソフトスタート回路は、更
にAC電源が電圧を生成しているか否かを示すAC電源損失
信号を発生する動作が可能なAC電源損失回路を含み、該
AC電源が電圧を生成していることを該AC電源損失信号が
示した後は、該クランプ回路は、該タイミング基準信号
の更新動作をすることを特徴とする項30に記載のソフ
トスタート回路である。
【0054】(項32) 該AC電源損失信号は、該タイ
ミング波のORから誘導されることを特徴とする項31に
記載のソフトスタート回路である。
【0055】(項33) 該ソフトスタート回路は、更
に該Vo+節点及び該Vo−節点の少なくとも一つから該バ
ス・キャパシタの一つの端子へを結合するインダクター
を含み、該出力電圧Voは、該バス・キャパシタに印加さ
れることを特徴とする項1に記載のソフトスタート回路
である。
【0056】(項34) 該Vo+節点から該バス・キャ
パシタの一つの端子へを結合する一つのインダクター、
および該Vo−節点から該バス・キャパシタの他の端子へ
を結合するもう一つのインダクターを含み、該出力電圧
Voは、該バス・キャパシタに印加されることを特徴とす
る項33に記載のソフトスタート回路である。
【0057】以下に、本発明のソフトスタート回路の構
成、動作、作用等について、具体例を挙げて、より詳し
く説明する。即ち、AC電源として、三相または単相の電
源に適用する好ましい態様を例にとり、本発明のソフト
スタート回路、それを用いた整流器回路について、その
回路に含まれる個々の部品回路、それらの動作原理、全
体回路としての動作について、説明を加える。
【0058】図1は本発明で使用するのに適した全体的
トポロジを含む本発明の実施形態を示すブロック図であ
る。本発明は、SCRドライバ回路19を通して整流器
ブリッジ11に制御信号を与えるソフトスタート回路1
7、好ましくは、特定用途向け集積回路(application s
pecific integrated circuit - ASIC)を含んでいる。整
流器ブリッジはAC電源3、好ましくは、三相電源から
入力電力を受け取り、その出力(Vo)3から整流DC
電力を出力する。このトポロジはスナバ(snubber) 回路
13とスナバ派生電源 (snubber derived power suppl
y) 15も含んでいる。
【0059】整流器ブリッジ11はドライバ回路19を
通してソフトスタート回路17によって制御されるスイ
ッチング可能パワーデバイス、好ましくは、SCRを含
んでいる。SCRを制御することにより、整流DC出力
電圧Voの突入電流制限と調整の両方が行われる。
【0060】スナバ回路13は整流器ブリッジ11にお
けるSCR(または他のスイッチング可能パワーデバイ
ス)の、望ましくないdv/dt導通(点弧)を防止す
る。スナバ派生電源15はスナバ回路13からエネルギ
を受け取り、ライン4と5上にDC電力(または制御電
力)を出力してソフトスタート回路17とドライバ回路
19のそれぞれを駆動する。好ましくは、ライン4はD
C電力の2つの電源 +/-5 DVC を表し、ライン5に現れ
る電圧は約 15 VDC になっている。
【0061】以下で詳しく説明するように、ソフトスタ
ート回路17は、トポロジの種々コンポーネントから信
号を受信するための入力を含んでいる。そのような信号
としては、AC電源2と同期をとるための情報を提供す
るSYNCH信号や、DC出力電圧Voを調整するため
の情報を提供するFEEDBACKとREFERENC
E信号などがある。また、ソフトスタート回路17は、
整流器の動作に関する情報を他の回路に与えるための出
力(STATUS信号など)も含んでいる。
【0062】次に、図2を参照して説明する。図2は図
1の整流器トポロジの詳細を示す部分概略図および部分
ブロック図である。ソフトスタート回路17はブロック
図の形で示され、好ましくは、64ピンMQFP ASIC
を使用して実現されている。この分野の当業者ならば本
明細書の教示事項から理解されるように、整流器回路の
パフォーマンスを良好に保つにはASICの外部に別の
外部回路が必要になる場合もある。
【0063】整流器ブリッジ11 図2に示すように、整流器ブリッジ11は三相AC電源
2に結合されている。図2には、3つの位相はU、V、
およびWで示されている。DC出力電圧3は相対的に大
きな値をもつバス・キャパシタCの両端に現れ、極性は
図示のようになっている。ローパス・フィルタは、例え
ば、インダクタLを使用してバス・キャパシタCで作る
ことが可能である。整流器ブリッジは、好ましくは、3
つの直列接続のSCR−ダイオード・ペア(またはブリ
ッジ辺 (leg))を含み、これらはバス・キャパシタCの
両端に接続されている。
【0064】SCRを含む整流器ブリッジはSCRの導
通(点弧)角を制御する(位相制御する)ことによっ
て、ACからDCに整流し、DC出力電圧Voを調整す
る働きをする。SCRの位相を制御すると、バス・キャ
パシタCの充電電流(または突入電流)を制御できると
いう利点が得られる。制御されていないと、バス・キャ
パシタCに現れた電圧(Vo)3とAC電源2の電圧の
間に不均衡が存在するとき、突入電流が問題となるおそ
れがある。この不均衡は、AC電源2の電圧がスイッチ
オンされたときや、ライン電圧に急激な降下や電源障害
(停電)が発生したとき、あるいはDC出力3が過負荷
状態になったとき発生するのが一般である。
【0065】また、SCRの位相制御を行うと、DC出
力電圧3をあらかじめ決めたレベルに調整すると共に、
正常動作期間に動的に制御することが可能になる。
【0066】SCRドライバ回路19 SCRゲートドライバ回路19は、ソフトスタート回路
17から送られてきた制御信号(ゲート信号、つまり、
タイミングパルス)を増幅し、それをSCRゲートに入
力する。図示のトランジスタ回路網は、SCRドライバ
回路19を実現するのに適したトポロジの例を示したも
のである。
【0067】スナバ回路13 スナバ回路13は、直列接続の抵抗とキャパシタ回路網
を含み、これは各SCRに接続されている。本発明の範
囲を逸脱しない限り、他のスナバ・トポロジを採用する
ことも可能である。スナバ回路13は、整流器回路11
内の過剰dv/dt条件に起因してSCRの望ましくな
い導通(点弧)が行われるのを防止する。過剰dv/d
t条件は、AC電源2がスイッチオンされたときや、A
C電源のライン電圧が電源障害(停電)後に再び現れた
ときによく発生する。
【0068】それぞれのダイオード・ペアはスナバ回路
13の各々を電源15に結合している。
【0069】電源15 図2を参照して説明すると、RCスナバ回路網の各々を
流れる電流はペアの整流器(ダイオード)を経由して流
れ、ソフトスタート回路17とSCRドライバ回路19
のためのDC電源電圧(制御電力)を発生する。
【0070】好ましくは、整流器回路11の正出力端子
(つまり、各々のSCRカソードが接続されている節
点)は、ソフトスタート回路17とSCRドライバ回路
19のアース電位(またはアースレール)として定義さ
れている。正のスナバ電流は各ペアの一方のダイオード
を通って各RCスナバ回路から流れ、負のスナバ電流は
各ペアの他方のダイオードを通って各RCスナバ回路網
から流れる。正と負のスナバ電流はそれぞれのツエーナ
ダイオードとキャパシタ回路に結合されて、DC制御電
力を発生している。
【0071】好ましくは、ツエーナダイオードは、電源
15が (i)SCRドライバ回路19用の公称15V電源
を発生し、(ii)ソフトスタート回路17へのVdd入力
となる正の公称5VDC電源とソフトスタート回路17
へのVss入力となる負の公称5VDC電源を発生する
ように選択されている。
【0072】ツエーナダイオード(それぞれの抵抗と併
用される)は、Vdd入力とVss入力に現れる電圧
が、AC電源2に発生する電圧過渡状態から保護される
ことも保証している。SCRスナバ回路13を通して制
御電力を派生すると、ソフトスタート回路17および/
または他の回路に電力を供給するための、追加のACラ
イン派生電源が不要になるという利点がある。
【0073】なお、ここで述べておきたいことは、DC
出力Voによって供給されるスイッチング電源上の補助
巻き線(例えば、他のシステム制御機能に電源を供給す
るために使用される巻き線)は、単独ではソフトスター
ト回路17に制御電力を供給することを目的としていな
いことである。これは、このような電源はバス・キャパ
シタCの充電が開始された後でなければ電圧を供給でき
ないためである。しかし、ソフトスタート回路17に
は、バス・キャパシタCの充電開始前に電力を供給しな
ければならない。
【0074】この分野の当業者ならば本明細書の教示事
項から理解されるように、DCスイッチング電源上の補
助巻き線を使用すると、スナバ派生電源を補うことが可
能である。これのようにすることが好ましいのは、AC
電源のインダクタンスが高い場合である。この場合に
は、SCBのdv/dt保護のために必要になるスナバ
が最小限で済むことになる(制御電力に必要な総電力は
供給できない)。
【0075】ソフトスタート回路17と周辺コンポーネ
ント 好ましくは、ソフトスタート回路17はASICの形で
実現され、ASICに組み入れることが不都合である機
能は周辺ディスクリート・コンポーネントと回路にもた
せている。
【0076】回路実装の詳細 図3〜図9を参照して説明すると、これらの一連の図に
は、ディスクリート・コンポーネントで実現されている
ソフトスタート回路17が概略図で示されている。本分
野の当業者ならば理解されるように、図3〜図9に示す
回路に変形を加えると、ASICバージョンのソフトス
タート回路17が得られることである。実際には、本発
明の範囲を逸脱しない限り、回路コンポーネントの配置
は種々態様に変更することができる。
【0077】以下では説明を簡単にするために、本発明
のソフトスタート回路17の動作を説明する際に図1
0、図11、および図12に示す簡略回路図を参照して
説明することにする。
【0078】ライン電圧処理回路20 図10に示すように、ソフトスタート回路17はライン
電圧処理回路20を含んでいる。このライン電圧処理回
路20の機能は、AC電源2のライン間電圧のスケーリ
ング・レプリカ、つまり、UV’と名づけた(U−
V)、VU’と名づけた(V−U)、VW’と名づけた
(V−W)、WV’と名づけた(W−V)、WU’と名
づけた(W−U)、およびUW’と名づけた(U−W)
を作ることである。
【0079】ライン間電圧は個別のSCR電圧と共に受
け取られ、それぞれの反転演算増幅器に入力される。反
転演算増幅器からの出力はそれぞれの差分演算増幅器に
結合される(差分演算増幅器からは、U−V差分、V−
W差分、およびW−U差分が得られる)。
【0080】差分演算増幅器の出力はそれぞれの反転演
算増幅器に結合される(反転演算増幅器からは、V−U
差分、W−V差分、およびU−W差分が得られる)。
【0081】図13はUとVのSCR電圧およびUV’
とVU’電圧をグラフで示す図であり、他の位相波形
(図示せず)は類似しているが、位相がオフセットして
いる。UV’とVU’の負の半サイクルが正の半サイク
ルよりも振幅が大きくなっているのは、正の半サイクル
期間に負荷が発生するためである。この負荷は他の回路
のインピーダンスが原因で起こる。なお、回路のアース
電位はSCRカソードの共通点になっている(図2)。
【0082】ソフトスタート回路が単相AC電源2で使
用されるときは、特定用途単相ライン(ライン21)は
Vss端子(つまり、5VDC)に接続されている。こ
れの効果については、「特定用途単相動作」の個所で説
明する。
【0083】VPKL−L蓄積回路 ソフトスタート回路17は、AC電源2のピーク・ライ
ン間電圧を表す値を出力するVPKL−L回路22を含
んでいる。電圧U−V、V−WおよびW−Vは3つのダ
イオードによって整流される。AC電源2のスケーリン
グ・バージョンのピーク・ライン間電圧VPKL−Lは
蓄積キャパシタに蓄積される(直列抵抗はライン電圧ス
パイクをフィルタする)。
【0084】ライン検出回路 ソフトスタート回路17はピーク・ライン間電圧VPK
L−Lを抵抗ディバイダ回路網への入力として受け取る
ライン検出回路24も含んでいる。ライン検出コンパレ
ータはその正入力端子からライン基準電圧LINE R
EFを、スケーリング・バージョンのピーク・ライン間
電圧VPKL−Lをその負端子から受け取る。
【0085】ライン検出コンパレータのLINE OU
TPUTは、VPKL−LがLINE REF値より大
になるとロー(低)になる。従って、例えば、光カプラ
をLINE OUTPUT端子に接続すると、ライン電
圧が所定電圧以上か、以下かを示す絶縁ライン・フィー
ドバック信号を得ることができる。このレベルは異常に
高いか、低いライン電圧の通知が得られるようにセット
することができる。
【0086】タイミング波/ウォッチドッグ回路 ソフトスタート回路17はタイミング波/ウォッチドッ
グ回路26(図11)も含んでおり、この回路はUタイ
ミング波/ウォッチドッグ回路26a、Vタイミング波
/ウォッチドッグ回路26b、およびWタイミング波/
ウォッチドッグ回路26cから構成されている。
【0087】タイミング波/ウォッチドッグ回路26
a、26b、および26cの機能はタイミング波を生成
し、ウォッチドッグ(監視)機能を提供することであ
る。好ましくは、3つの位相のこぎり歯タイミング波の
セットが得られ、これらの波はAC電源2のライン間電
圧と一定の位相関係をもっている。例えば、好ましく
は、のこぎり歯タイミング波は、これらのタイミング波
とタイミング波基準電圧との交点がSCRにとって望ま
しい導通(点弧)瞬時を定義するようにラインと同期が
とられ、平衡化される。
【0088】AC電源2の2つのライン電圧すべてが一
時的に損失する(またはいずれか1つのライン電圧が損
失する)といったように、整流器回路の動作に異常が起
こったときは、タイミング波/ウォッチドッグ回路26
a、26b、および26cはのこぎりタイミング波の制
御を続けて、SCR導通(点弧)パルスのタイミングに
誤差が生じるのを防止する。これにより、バス・キャパ
シタCにおけるDC出力電圧Voの大きなジャンプと過
剰充電電流が防止される。
【0089】タイミング波の機能 U、V、およびWタイミング波/ウォッチドッグ回路2
6a、26b、および26cは、好ましくは、ほぼ同じ
構造になっている。説明を簡単にするために、以下で
は、Uタイミング波/ウォッチドッグ回路26aだけに
ついて説明することにする。
【0090】UV’波形とUW’波形は整流され(ペア
のダイオードで)、反転演算増幅器B1に入力される。
これはダイオードの「ORをとる」とも呼ばれている。
従って、UV’がUW’よりも正向きであるときは、増
幅器B1にはUV’が入力として入力される。同様に、
UW’がUV’よりも正向きであるときは、増幅器B1
にはUW’が入力として入力される。UV’とUW’が
共に負であるときは、増幅器B1にはほぼゼロが入力さ
れる。
【0091】相対的に小さな負のDCバイアス(UV’
とUW’に比べて小さい)はVPKL−Lから派生さ
れ、好ましくは、VPKL−Lに比例している(図10
と図11のライン90を参照)。このDCバイアスも増
幅器B1に入力される。従って、反転演算増幅器B1の
出力はDCバイアスと整流UV’とUW’波形の差分に
ほぼ等しくなっている。
【0092】三相動作の場合は、増幅器B1の出力は
「アクティブ」期間の間は負に、残余の「ドウェル(dwe
ll) 」(約120電気角度)期間の間は正になってい
る。
【0093】図14はUV’、UW’波形、B1増幅器
の入力、およびB1増幅器の出力をグラフで示したもの
である。
【0094】好ましくは、D9と直列のフィードバック
(帰還)抵抗R92の値はD12と直列の逆並列抵抗R
24の値をほぼ4倍したものである。従って、増幅器B
1のゲイン(利得)は、好ましくは、負の出力の場合よ
りも正の出力の場合における方が約4倍だけ高くなって
いる。ドウェル期間における増幅器B1の正の出力電圧
はアクティブ期間における負の出力電圧に比べてブース
トされる。
【0095】反転演算増幅器B1の出力は積分演算増幅
器C1に入力される。増幅器B1の出力に現れた信号の
負部分の期間、増幅器B1の出力電圧をR36で除した
ものに等しい負の電流はR36と積分キャパシタC13
を流れる。この結果、C13は正方向に充電される。
【0096】増幅器B1に現れた信号の正部分の期間、
D15は順方向にバイアスされ、正の電流(R33とR
36の並列結合の逆に比例する)はC13を流れる。こ
の結果、積分キャパシタC13は放電する(またはリセ
ットされる)。R33は、好ましくは、R36よりもは
るかに小さいので、C13の放電率は充電率よりもはる
かに高速であるため、C13は約1ms以内に完全放電
される。
【0097】積分増幅器C1の出力はクランピング・ダ
イオードD18によって約 −0.6 Vにクランプされる。
【0098】積分増幅器C1の出力は擬似こぎり波であ
り、これはUV’波形が正向きの方向にゼロに交差した
直後に正向きになり、UW’電圧が負向きの方向にゼロ
に交差する直前にリセットすることを開始する。(AC
入力ライン2が負位相に回転したときは、UV’とU
W’波形の相対的タイミングは逆転される。)図14は
UV’、UW’波形に対する増幅器C1の出力波形、B
1増幅器の入力、およびB1増幅器の出力を示したもの
である。
【0099】上述した説明は、三相AC電源2の他の位
相、つまり、VとWの位相シーケンスの場合にも適用さ
れる。
【0100】以下で詳しく説明するように、SCRを導
通(点弧)するために必要な位相制御の範囲は各位相シ
ーケンスごとに、タイミング波の最後の180電気角度
である。
【0101】ウォッチドッグの機能 U、V、およびWタイミング波/ウォッチドッグ回路2
6a、26b、および26cの各々は、好ましくは、そ
れぞれの積分増幅器回路(増幅器C1を含んでいる回路
など)が上述したように正常にリセットされないとき、
それぞれの積分増幅器をリセットするウォッチドッグ回
路を含んでいる。これが特に重要であるのは、AC電源
2のライン間電圧波形に異状があるため、通常の時刻に
リセットできないときである。
【0102】Uタイミング波/ウォッチドッグ回路26
aを参照して説明すると、反転増幅器B1の出力はウォ
ッチドッグ入力コンパレータD1の負入力端子に印加さ
れる。VPKL−Lから派生された小さなDCバイアス
電圧はコンパレータD1の正入力端子に印加される。増
幅器B1の出力が負向きになると(積分増幅器C1の出
力が正方向にランプアップされたとき)、コンパレータ
D1の出力はハイ(高)になり、キャパシタC5は正方
向に充電する。キャパシタC5の充電率はPULL−U
P REF端子に現れた電圧と抵抗R107によって決
まる。
【0103】通常の動作条件にあるとき、増幅器B1の
出力が正向きになると(積分増幅器C1のリセットが開
始される)、入力コンパレータD1の出力はロー(低)
になり、C5はR66を通して放電を開始する。抵抗R
66は、好ましくは、R107よりも値がはるかに小さ
いため、C5の両端電圧(ウォッチドッグ・ランプ電
圧、つまり、ウォッチドッグ・ランプ)の放電率は充電
率よりもはるかに高速になっている。
【0104】キャパシタC5の両端電圧がしきい電圧
(ウォッチドッグ・スイッチングしきい電圧)に達しな
かっときは、(i) 出力コンパレータE1の出力はハイ
(高)のままで、(ii)出力力インバータF1の出力はロ
ー(低)のままで、(iii) 積分器C1には抵抗R93か
らどの入力も入力されない。ウォッチドッグ・スイッチ
ングしきい電圧は出力コンパレータE1の正入力端子に
入力される。
【0105】好ましくは、出力インバータF1は積分器
C1の出力がランプするときその出力に変更作用を及ぼ
さないようになっている。
【0106】図15は増幅器B1とC1の出力波形、C
5の両端電圧(ウォッチドッグ・ランプ)およびウォッ
チドッグ・スイッチングしきい電圧を示す図である。
【0107】従って、積分器C1が正常にリセットしな
いと(例えば、増幅器B1の出力が通常リセット時刻ま
でに正向きにならなかったために)、(i) 出力コンパレ
ータE1の出力は通常リセット時刻の直後にロー(低)
になり、(ii)出力インバータF1の出力はハイ(高)に
なり、積分器C1をリセットするために電流が抵抗R9
3から供給される。積分増幅器回路C1の出力は、キャ
パシタC5が入力コンパレータD1の正入力端子へ入力
されるDCバイアス電圧以下に放電できる十分な時間の
間に増幅器B1の出力が正向きになるまで、リセットさ
れたままになっている。
【0108】重要なことは、積分増幅器C1がリセット
するまでウォッチドッグ・ランプがリセットしないこと
である。このためには、増幅器B1と、増幅器B1に入
力されるDCバイアスとの関係を制御する必要がある。
この分野の当業者ならば明らかであるように、この関係
を制御しないと、なんらかのライン損失条件が起こった
とき、ウォッチドッグ回路がリセットする間に積分増幅
器C1の出力がフロートする可能性がある。
【0109】以下では、ウォッチドッグ(監視)機能が
呼び出されるような異常動作条件について説明する。
【0110】一時的損失ライン AC電源2の3つのライン電圧すべてが損失したとき、
整流器ブリッジ11内のSCRの入力端子に現れた電圧
は即時にはゼロに低下しない。実際には、残留ライン間
電圧が残っており、これはDCバス・キャパシタCの蓄
積電圧に左右される。これらの残留電圧はライン電圧が
損失したとき、インピーダンスが整流器ブリッジ11の
端子間に接続されたままになっているかどうかにも左右
される。これらのインピーダンスは整流器11がその一
部になっている機器(ライン間スナバ・キャパシタな
ど)の内部に存在する場合もあれば、同じシステムに接
続されている他の外部負荷(平衡型または不平衡型)で
ある場合もある。
【0111】このような場合には、出力インバータF1
は積分器C1をリセットし、その出力が正の飽和するの
を防止する。図16は出力コンパレータE1の出力、ウ
ォッチドッグしきい電圧、およびウォッチドッグ・ラン
プ(C5電圧)をグラフで示したものである。コンパレ
ータE1の出力がロー(低)になると、出力インバータ
F1は積分器C1をリセットする(図17)。
【0112】一般的に、AC電源2の残留ライン間電圧
は減衰する波形をもち、積分増幅器の少なくとも1つ
(C1など)に負の入力を与えている。これは、積分器
C1の出力を正の飽和にランプさせる傾向がある。ウォ
ッチドッグ回路がその出力(タイミング波)の通常スタ
ートの1サイクル以内に積分器C1をリセットしないと
きは、SCR導通(点弧)パルスのタイミングに大きな
誤差が生じ、出力電圧Voに大きなジャンプが起こるこ
とになる。これが特に問題となるのは、ライン電圧が1
サイクル以内に再び現れ、出力電圧Voが相対的に低レ
ベルに調整されたときである。
【0113】通常の動作期間にあるライン電圧が損失し
たときは、その入力位相に関連する積分器の出力(例え
ば、C1の出力)は飽和方向に駆動される。関連のウォ
ッチドッグ(監視)回路はこれが起こるのを防止する。
【0114】VPK蓄積回路 図11を参照して説明すると、ソフトスタート回路17
はVPK蓄積回路28を含んでいる。このVPK蓄積回
路はタイミング波のピーク値にほぼ等しいピーク値をも
つ電圧VPKを出力する。
【0115】放電抵抗R223とR65(M16は三相
動作ではオンにバイアスされる)は、通常MOSFET
M20(図12)を経由してアースに接続されてい
る。キャパシタC6をもつこれらの抵抗の時定数は、V
PKがサイクル間の値をほぼ平滑に保ちながら、入力サ
イクルにわたるタイミング波の振幅の変化を追跡するよ
うに選択される。
【0116】バッファ増幅器G1の正入力端子に現れた
電圧は、充電抵抗R224をもつ放電抵抗R223、R
65の電圧ディバイダ効果によって、VPK以下になっ
ている。バッファ増幅器G1のゲインは、好ましくは、
増幅器G1の出力電圧がVPKにほぼ等しくなるように
セットされている。
【0117】充電抵抗R224の目的は、積分器(例え
ば、C1)からの異常に高い過渡ピーク出力をフィルタ
リングで保護することである。これが行われるのは、入
力ライン電圧の過渡的損失期間、積分増幅器のある通常
リセット時間から次の通常リセット時間までのインター
バル期間、およびそれぞれのウォッチドッグ回路が積分
器をリセットしたときである。
【0118】ランプジェネレータ 図12を参照して説明すると、ソフトスタート回路17
はランプジェネレータ(ramp generator)回路30を含ん
でいる。ランプジェネレータ30の機能は、初期パワー
アップ期間にキャパシタC8両端に増加電圧VRAMP
を発生することである。VRAMPは、整流器回路11
内のSCRの導通(点弧)パルスの位相進みレートを示
すことによって整流出力電圧Voのランプアップ・レー
トをセットする。
【0119】VRAMPは、閉ループ・ランプクランプ
(closed loop ramp clamp)回路32がイネーブルされて
いないときだけ上昇することができる。回路32がイネ
ーブルされていないとすると、電流はVPK(つまり、
図11のバッファ増幅器G1の出力)から抵抗R30に
流れ、C8を充電する。
【0120】C8は、C8×R30の時定数でVPKに向か
って指数的に充電する傾向がある。整流器ブリッジ11
の出力電圧VoはVRAMPの関数として上昇するの
で、VRAMPが指数的に上昇すると、Voは非線形的
に上昇するので、全出力電圧Voまでの総上昇時間は必
要以上に遅くなっている。
【0121】VRAMPが放物線状に上昇すると、整流
器ブリッジ11の出力電圧Voはほぼ線形的に上昇す
る。この結果、出力電圧Voは可能な限りの最短時間に
(つまり、バス・キャパシタCの充電電流を制限するの
と一致して)全値までランプアップされることになる。
【0122】ランプシェーピング回路 ランプジェネレータ回路30は演算増幅器とバイアス抵
抗R139、R140およびR149からなるランプシ
ェーピング(ramp shaping)回路を含んでいる。このラン
プシェーピング回路は放物線形状をもつVRAMPを出
力する。
【0123】C8の両端電圧は演算増幅器の正入力端子
に印加され、この増幅器の出力に現れた電圧はR139
とR149との比率だけVRAMP以上にブーストされ
る。このブースト電圧はR140を通ってC8に戻るよ
うに接続され、C8の追加充電電流が得られる。このC
8の追加充電電流はVRAMPが増加すると増加し、V
RAMPの放物線的上昇が得られる。
【0124】図18は、出力電圧Voのほぼ線形的上昇
が得られるVRAMPの放物線的上昇をグラフで示した
ものである。
【0125】閉ループ・ランプクランプ回路 ランプクランプ・イネーブルMOSFET M8がオフ
のときは、ランプクランプMOSFET M10は誤差
増幅器を通して導通状態に駆動される。誤差増幅器はR
77を経由するバス・キャパシタCのフィードバック電
圧−VoFBをR70を経由するVRAMPと比較す
る。これらの2電圧間の増幅された誤差はランプクラン
プMOSFET M10をオンに駆動し、C8からの充
電電流の進路を変え、VRAMPが R70/R77 x |VoFB|
にほぼ等しくなるようにする。
【0126】パワーアップ時、初期電圧不足ロックアウ
ト期間に、ランプクランプ回路32はイネーブルされ
る。従って、|VoFB|がゼロであるとき(例えば、AC電
源2のスイッチオン時に)、VRAMPはゼロになる。
|VoFB|がパワーアップ時に(例えば、短時間のライン停
電に続いて)初期値をもっていれば、VRAMPは、ラ
ンプクランプ回路32がディスエーブルされるまで R70
/R77 x VoFB の値に調整される。
【0127】VRAMPを R70/R77 × |VoFB| にほぼ
等しくなるように調整する目的はランプクランプの開始
前にVRAMPの初期値を与えることである。これによ
り、VRAMPが出力電圧Voの既存レベル(ただし、
存在する場合)までに到達する間の時間遅延が防止され
る。
【0128】ランプクランプ回路32は、過渡的ライン
電圧障害(停電)が起こって、DC出力電圧Voが大幅
に低下したときにもイネーブルされる。過渡的ライン電
圧障害期間にVRAMPを |VoFB| に比例させることに
より、ライン電圧の回復時のVRAMPの振幅は、DC
バス・キャパシタCの両端電圧のランプアップが過度の
遅延なしで行われるようにプリセットされる。これは、
再充電電流がバス・キャパシタCに初期サージすること
なく行われる。このサージは、VRAMPの振幅が大き
過ぎると、よく起こるものである。
【0129】R70/R77 の比率は、好ましくは、ソフトス
タート回路17がASICで実現されているときは外部
抵抗によってセットされる。
【0130】この比率はVRAMPと出力電圧Voの関
数である。VRAMPとVoの間の関係はDCバス・キ
ャパシタCにフィルタ・インダクタLが使用されていな
いときは非線形的になっている。実際には、放物線のV
RAMPは出力電圧Voをほぼ線形的に増加させる。V
oはVRAMPがゼロから増加していくと、最初は急激
に増加するが、Voが上昇するレートはVoの値が大き
くなると共に減少していく。R70/R77 の比率は、好まし
くは、最大出力電圧がほぼ50%であるとき、正しい出
力電圧Voを供給する値にVRAMPがなるようにセッ
トされる。
【0131】一般的に、R70/R77 の選択は出力電圧Vo
をランプするときの遅延時間(入力ライン電圧がライン
損失の後再び現れたとき)と、出力電圧Voの初期ジャ
ンプ(ライン電圧が回復したとき、つまり、SCRの導
通(点弧)角が進められたとき)との妥協点を考慮して
行われる。実際には、遅延時間が減少し、再び入る導通
(点弧)角の進みが大き過ぎると、出力電圧に過剰なジ
ャンプが起こることになる。
【0132】図19は、R77 =430Kオームおよび R70/
R77 = 0.23であるとき、一時的ライン損失期間における
出力電圧Voをグラフで示したものである。ライン電圧
の回復時Voにジャンプが起こっていない。
【0133】図18は、R77 =200Kオームおよび R70/
R77 = 0.5 であるとき、一時的ライン損失期間における
出力電圧Voをグラフで示したものである。ライン電圧
の回復時Voにジャンプが起こっていない。
【0134】整流器ブリッジ11の出力とバス・キャパ
シタCの間にインダクタLを挿入すると、VRAMPと
Voとの関係はより線形的になる。このような場合に
は、R70/R77 の比率はインダクタLがない場合よりも高
い値にセットされるので、ライン電圧損失後の応答性が
最適化されることになる。
【0135】タイミング基準加算増幅器 図12を参照して説明すると、ソフトスタート回路17
は、タイミング波基準電圧をライン33上に送出する出
力をもつタイミング基準加算増幅器H1を含んでいる。
ライン33に現れたタイミング波基準電圧は(i) U S
CRタイミングコンパレータ回路36a、(ii)V SC
Rタイミングコンパレータ回路36b、および(iii) W
SCRタイミングコンパレータ回路36c(図11)
に結合されている。
【0136】タイミング波基準電圧(ライン33)はV
PKとVRAMPとの差分にほぼ等しくなっている(た
だし、増幅器48の出力がゼロの場合)。従って、VR
AMPがゼロのときは、タイミング波基準電圧(ライン
33)はVPKにほぼ等しくなっている。
【0137】タイミング基準加算増幅器H1はAVRA
MPを反転するので、VRAMPが増加すると、タイミ
ング波基準電圧(ライン33)は減少する(図18)。
【0138】SCRゲート・パルス 整流器ブリッジ11からの出力電圧Voが最小のとき
は、SCRの導通(点弧)角は、それぞれのライン間入
力電圧の負向きゼロ交差直前に現れなければならない。
Voの調整値を大きくするときは、SCRの導通(点
弧)角は、それぞれのライン間入力電圧の負向きゼロ交
差よりも早く徐々に現れなければならない。それぞれの
ライン間入力電圧の負向きゼロ交差が180度であると
すると、SCRの導通(点弧)角は180度よりも徐々
に小さくなる角度で現れなければならない。
【0139】図11を参照して説明すると、上記機能を
達成するために、ソフトスタート回路17は、ライン3
3に現れたタイミング波基準電圧を積分器C1のそれぞ
れの出力と比較するための、U SCRタイミング・コ
ンパレータ回路36a、VSCRタイミング・コンパレ
ータ回路36b、およびW SCRタイミング・コンパ
レータ回路36c、およびV位相とW位相の積分器を採
用している。具体的には、各タイミング・コンパレータ
回路36a、36b、および36cは、ライン33に現
れたタイミング波基準電圧を、例えば、積分器C1の出
力と比較するための交差コンパレータ(例えば、U位相
のコンパレータI1)を含んでいる。交差コンパレータ
(例えば、コンパレータ11)の出力はSCR導通(点
弧)パルスの開始点を定義している。各交差コンパレー
タは関連の積分器(例えば、C1)からのタイミング波
がタイミング波基準電圧(ライン33)より大きくなる
と、高い出力を発生することを試みる。
【0140】過剰に高い突入電流がスタートアップ時に
DCバス・キャパシタCに流れ込むのを防止するため
に、ライン33上のタイミング波基準電圧が積分増幅器
(例えば、C1)の出力と交差する点はタイミング波の
ピークにまたはピーク付近に現れる必要がある。従っ
て、タイミング波基準電圧(ライン33)はスタートア
ップ時にVPKにほぼ等しくなっていなければならな
い。
【0141】タイミング波基準電圧(ライン33)がラ
ンプダウンすると、タイミング波との交差はもっと早い
時刻に現れるので、SCRの導通(点弧)角は早く現れ
ることになる。従って、出力電圧Voはそのセット値に
向かってランプアップすることになる。
【0142】SCR電圧コンパレータ ソフトスタート回路17は、U SCR電圧コンパレー
タ(J1)、V SCR電圧コンパレータ、およびW
SCR 電圧コンパレータも含んでいる。これらのSC
Rコンパレータは各SCRの瞬時アノード・カソード間
電圧を、一定基準電圧V SCRREF(ライン35)
と比較する。この基準電圧は実際のアノード・カソード
間SCR電圧(任意のフィードバック(帰還)抵抗で減
衰が起こる前の)である約 15 - 30 Vを表すようにセッ
トされている。
【0143】それぞれの瞬時SCRアノード・カソード
間電圧が約 15 - 30 Vより大きくなると、関連のSCR
電圧コンパレータ(例えば、J1)の出力は高い値を出
力することを試み、そうでなければ、出力はロー(低)
になっている。
【0144】SCR電圧コンパレータの出力は交差コン
パレータ(例えば、U位相のコンパレータI1)のそれ
ぞれの出力と比較され、それぞれのペアのコンパレータ
が高い値を出力してそれぞれのSCR導通(点弧)パル
スを発生させるようにする(例えば、ライン37に)。
【0145】従って、それぞれのSCR導通(点弧)パ
ルスは、(i) 積分増幅器(例えば、C1)のそれぞれの
出力タイミング波がライン33に現れたタイミング波基
準電圧より正向きでないでときは導通(点弧)パルスが
現れないように、(ii)それぞれの瞬時SCRアノード・
カソード間電圧が少なくとも約 15 - 30 Vの正でなけれ
ば導通(点弧)パルスが現れないように、および (iii)
瞬時アノード・カソード間電圧が約 15 - 30 V以下に低
下したときは(つまり、SCRがターンオンした後)導
通(点弧)パルスが終了するように制御される。
【0146】それぞれのSCR導通(点弧)パルス(例
えば、ライン37上のU位相のSCR導通(点弧)パル
ス)の持続時間はそれぞれのSCRのターンオンを保証
するように動的に制御すると利点がある。それぞれのS
CRがターンオンすると、関連の導通(点弧)パルスは
しばらく待った後自動的に中断される。
【0147】SCR電圧が約 15 - 30 V以下に低下して
から約10マイクロ秒の間SCR導通(点弧)パルスが
持続されるように遅延を挿入すると、導通(点弧)パル
スが除かれる時刻までにSCRが導通状態にラッチされ
ることが保証されるという利点がある。
【0148】このようにSCR導通(点弧)パルスの持
続時間を動的に制御すること(つまり、SCRのターン
オンを保証するのに十分であるが、過剰にならないよう
に制御すること)は、電源15からドライバ回路19に
よって消費される平均電流を最小限にする点で重要であ
る。スナバ派生電源15からドライバ回路19が要求す
る電流量が増加すると、SCRのdv/dt保護に必要
とする以上の大きな値をもつスナバ・キャパシタが必要
になる。
【0149】SCR電圧コンパレータは、それぞれの瞬
時SCR電圧が負のとき導通(点弧)パルスの開始を禁
止する働きもする。この機能がないと、タイミング波基
準電圧(ライン33)と積分器出力(例えば、C1の出
力タイミング波)との交差点がSCR電圧のゼロ交差の
手前に下がったとき、あるいはタイミング波基準電圧が
早期に積分器出力以下に低下したとき(例えば、整流器
が十分にオンになったとき)導通(点弧)パルスが現れ
ることになる。
【0150】閉ループ電圧調整回路 ソフトスタート回路17は閉ループ電圧調整回路34
(図12)も含んでおり、この回路は非スタートアップ
条件のときのタイミング波基準電圧(ライン33)を調
整する。
【0151】閉ループ電圧調整回路34は−VoREF
反転増幅器42、誤差極性コンパレータ44、Vo誤差
反転増幅器46、Vo誤差バッファ増幅器48、および
他の関連コンポーネントを含んでいる。出力電圧基準信
号−VoREFは閉ループコントロールを通して定常状
態のDC出力電圧Voの振幅をセットする。好ましく
は、これは外部から印加される電圧であり、「アース」
に対して、つまり、整流器ブリッジ11の正出力端子に
対して負になっている。
【0152】−VoREF反転増幅器42は基準を+V
oREFに反転する。+VoREFと出力電圧Voから
のフィードバック信号−VoFBとの差分はVoERR
OR反転増幅器46によって増幅され、反転される。こ
の増幅器の出力はR185、R186、およびC28に
よってフィルタにかけられ、VoREFとVoFBとの
DC誤差(誤差電圧)を表す平滑電圧がC28の両端に
現れる。この誤差電圧はVoERRORバッファ増幅器
48に入力される。
【0153】VoERRORバッファ増幅器48の出力
はタイミング基準加算増幅器H1に入力される。
【0154】|VoFB|がVoREF以下であれば、
誤差電圧は負であり、誤差極性反転コンパレータ44の
出力は正であるので、負誤差バイパスMOSFET M
17がターンオンされる。M17がオンになると、Vo
ERRORバッファ増幅器48の正入力端子をほぼアー
ス電位に保持する。従って、VoERRORバッファ増
幅器48の出力はほぼゼロになる。従って、電圧調整ル
ープはタイミング波加算増幅器H1の出力にも、タイミ
ング波基準電圧(ライン33)にも影響を及ぼさない。
【0155】|VoFB|がVoREFより大であれ
ば、誤差電圧は正になり、負誤差バイパスMOSFET
M17はターンオフされる。従って、VoERROR
バッファ増幅器48の正端子への入力は誤差電圧にほぼ
等しくなる。VoERRORバッファ増幅器48の出力
は増加し(正方向に)、タイミング基準加算増幅器H1
に印加された誤差電圧はタイミング波基準電圧(ライン
33)を増加させ、SCR導通(点弧)角を遅らせるこ
とになる。この閉ループの作用により、出力電圧Voの
誤差が補正される。
【0156】閉ループ電圧調整回路34はVoFBがV
oREFを越え始めたときだけアクティブになり、Vo
REFは常になんらかの有限値をもっているので、この
回路はスタートアップ期間における出力電圧Voのラン
プアップ・レートに影響を及ぼさない。スタートアップ
時のランプアップ・レートは、|VoFB|がVoRE
Fを越え始めるレベルに出力電圧が達するまでのVRA
MPの増加レートだけによって決まる。
【0157】出力電圧Voの電圧オーバシュートを最小
限にするためには、C28の充電時間は相対的に短時間
である必要がある。この充電時間は基本的にR185と
C28によってセットされる。C28の放電時間(R1
86によってセットされる)は充電時間よりも長くなっ
ていることが望ましい。このようにすると、誤差信号が
過渡的ライン損失期間に急速に減衰するのを防止される
ので、再び入る導通(点弧)角が進み過ぎるのを防止さ
れ、従って、ライン電圧が回復したとき過剰な再充電電
流がDCバス・キャパシタCに流れるのを防止される。
【0158】なお、出力電圧Voの初期ランプアップが
完了し、通常の定常状態動作になると、VRAMPの振
幅は−VoREFの値に関係なく約VPKに落ち着くこ
となる。従って、スタートアップ後、出力電圧Voはラ
ンプ電圧VRAMPの制御外に置かれることになる。
【0159】ループ・ゲインの調整 電圧調整ループがリプル不安定性を示したときは、つま
り、あるSCRから次のSCRまでの導通(点弧)角に
ばらつきがあるときは、ループ・ゲインを減少する必要
があるが、電圧調整の厳格性が減少するという犠牲を伴
うことになる。図12を参照して説明すると、ループ・
ゲインの調整はD60/R186節点からRA/RB節
点までを通して、電位ディバイダ抵抗RAとRB(これ
らはソフトスタート回路17がASICまたはICであ
るときは外部抵抗であることが好ましい)を調整するこ
とにより行われる。
【0160】タイミング基準クランプ回路 ソフトスタート回路は、好ましくは、増幅器50と関連
の回路コンポーネント(図12)を含むタイミング波基
準クランプ回路を含んでいる。この回路は、電圧調整ル
ープがアクティブにあるとき、タイミング波基準電圧
(ライン33)の最大値をVPKより若干小さい値に、
つまり、タイミング波(積分器、例えば、C1からの出
力)のピーク値より若干小さい値にクランプする。この
ようにすると、SCR導通(点弧)パルスの「エンドス
トップ」交差点が、出力電圧Voの調整時に必ず得られ
ることが保証される。また、導通(点弧)パルス紛失が
防止されることも保証される。このパルス紛失は、誤差
電圧がタイミング波基準電圧(ライン33)を過渡的に
タイミング波のピーク以上にプッシュすると起こるもの
である。
【0161】誤差極性コンパレータ44の出力は、誤差
電圧が正のときロー(低)になっている。従って、反転
コンパレータ52の出力は、誤差極性コンパレータ44
の出力が正のときハイ(高)になっている。この条件の
もとでは、D65は順方向にバイアスされ、タイミング
波基準クランプ増幅器50の出力はその正入力端子に現
れた電圧にほぼ等しくなっている。この電圧は、好まし
くは、VPKのフラクション(約98%)になってい
る。タイミング波基準電圧(ライン33)はD70を通
してこの値にクランプされる。
【0162】この誤差電圧が負であるときは(電圧調整
回路がほぼ非動作状態にあることを示す)、反転コンパ
レータ52の出力はロー(低)になる。従って、D65
は逆方向にバイアスされ、タイミング基準クランプ増幅
器50の出力はVdd(制御電源レベル)にほぼ等しく
なり、タイミング波基準電圧(ライン33)からクラン
プが除かれる。
【0163】タイミング基準クランプ増幅器50の出力
がVddにほぼ等しくなると、タイミング波基準電圧
(ライン33)は自由にVPKを越えることになる。こ
のようなことが起こるのは初期パワーアップ期間に、タ
イミング波基準電圧(ライン33)がVPKより若干高
いレベルからタイミング波ピークに初めて接近したとき
である。この結果、最初のSCR導通(点弧)パルスが
可能な限り遅延されて、出力電圧Voの出力の最初のジ
ャンプが可能な限り小さく保たれることが保証される。
【0164】電圧低下(ディップ)回路 もし入力ライン電圧が減少する又は全て失われたなら
ば、DCバス出力電圧Voは、低下することになる。ライン
電圧の短時間の減少又は遮断に対して、システムの動作
が中断することなく継続できるに十分な程度に、DCバス
・キャパシタはDCバス電圧を維持する。
【0165】過度のキャパシタ再充電電流なしに、ライ
ン電圧が復旧した際、DCバス・キャパシタCの電荷を可
能な限り速やかに再充電することが重要である。短時間
のライン電圧遮断の影響を最小に留めるには、SCR点弧
制御回路が速やかに応答できることが重要である。
【0166】図12に示すように、好ましくは、ソフト
スタート回路17は、DCバス出力電圧Voのディップをモニ
ターする電圧低下(ディップ)回路54を具える。電圧低
下(ディップ)回路54は、電圧低下(ディップ)コンパ
レータ56、VoリセットMOSFETM24、ヒステリシスリセッ
トMOSFET M26、および付随する回路部品を含む。
【0167】DCバス電圧フィードバック信号;−VoFB
が、初期値の所定の割合;kを下回り落ち込まない限
り、電圧低下(ディップ)コンパレータ56は動作せず、
短時間のライン遮断の間も、タイミング波基準電圧(ラ
イン33)は、そのディップ前の値に本質的に留まること
ができる。従って、ライン電圧が復旧した際、再投入時
導通(点弧)角は、本質的にディップ前の導通(点弧)
角のままとなる(復旧したライン電圧値は、ディップ前
の値と同じ値を取ると仮定する)。そして、入力ライン
電圧が復旧した際、SCRの位相制御による遅れを引き起
こすことなく、DCバス電圧Voは、ディップ前の値まで直
ちに再充電する。
【0168】再充電電流の動的な制約なく、この再充電
が達成されるので、ライン電圧遮断中にVoFBが過度に落
ち込まない限り(例えば、k×VoFBより下回らない。な
お、VoFBはディップ前の値であり、典型的には、kは、
約0.7である)、前記の通りである。
【0169】仮に、VoFBが、k×VoFBより下回って落ち
込むと、その際には、ランプクランプ回路32のイネーブ
ル化(有効化)のため、ランプ電圧VRAMPは、VoFBの所
定割合にクランプされる。この時、ランプ電圧VRAMPが
クランプされるやいなや、誤差電圧(C28に印加され
る)は、ゼロにクランプされる。ライン電圧が復旧した
際、所望の再投入時導通(点弧)角を与えるように、回
路はその際設定される。
【0170】通常動作時、NANDゲート58はハイ状態であ
り、VoリセットMOSFET M24をオフ状態に、およびヒステ
リシスリセットMOSFET M26をオン状態に駆動している。
主力電圧フィードバック信号;−VoFBは、キャパシタC1
に蓄積されている。電圧低下(ディップ)コンパレータ
56は、C1電圧のk=R112/(R111+R112)の割合と−VoFB
とを比較する。
【0171】通常動作時、|k×VoFB|は、|VoFB|より小
さく、かつ電圧低下(ディップ)コンパレータ56の主力
はハイ状態である。電圧低下(ディップ)コンパレータ
56の主力はハイ状態であるとき、システム動作に何らの
動的な影響を与えない。
【0172】短いライン遮断が起こった際、バス・キャ
パシタCが放電するにつれ、|VoFB|自体は減少を始める
ものの、C1に蓄えられている電圧は、実質的に一定に、
ディップ前の値と等しく保たれる。もし、この減少が電
圧低下(ディップ)コンパレータ56の出力をロウ状態に
するには不十分であれば、ライン電圧が復旧するまで、
CRAMPに蓄えられているランプ電圧;VRAMP、および誤差
コンダンサーC28の誤差電圧は、本質的にそのディップ
前の値を維持し、従って、タイミング波基準電圧(ライ
ン33)も本質的にそのディップ前の値に維持される。そ
のため、再投入時導通(点弧)角は、ディップ前の導通
(点弧)角と本質的に等しくなる。
【0173】もし、DCバス電圧Voが、k×ディップ前の
値より小さくなるまで落ち込むと、電圧低下(ディッ
プ)コンパレータ56の出力は、ロウ状態にラッチされ
る。NANDゲート58がハイ状態に保持される限り、電圧低
下(ディップ)コンパレータ56の出力は、ラッチされた
ロウ状態に保持される。これは、この出力は、ヒステリ
シスリセットMOSFET M26をオン状態に駆動していおり、
電圧低下(ディップ)コンパレータ56の正入力端子をロ
ウ状態にし、そのコンパレータの出力をロウ状態に保つ
ためである。
【0174】電圧低下(ディップ)コンパレータ56の出
力がロウ状態になると、以下のことが起こる。
【0175】(a)クランプイネーブルMOSFET M8は、オ
フ状態に切り替わり、先の述べた通り、局所ランプクラ
ンプ閉ループ回路32をイネーブル化(有効化)し、ラン
プ電圧VRAMPをVoFBの所定割合にクランプする。
【0176】(b)ランプ電圧VRAMPがクランプされるや
いなや、ランプ誤差増幅器の出力は、本質的にランプク
ランプMOSFET M10の閾値電圧まで低下する。これによ
り、ランプクランプ検出コンパレータ60の出力がハイ状
態になり始める。R196と組み合わされているキャパシタ
C2は、このコンパレータ出力の立ち上り時間を緩やかに
するので、「ハング・オバー」期間の間、NANDゲート58
の出力がハイ状態になるに十分な水準には達しない。ハ
ング・オバー期間とは、入力ライン電圧が消失している
にも拘わらず、タイミング波交差コンパレータ62の出力
がハイ状態に保持される間の時間である。入力ライン電
圧が消失する際、タイミング波積分器(即ち、C1)は瞬
時にはそれぞれの監視(ウオッチドッグ)回路によるリ
セットがなされないことに起因する。仮に、ハング・オ
バー期間中にNANDゲート58の出力がロウ状態になったと
しても、電圧低下(ディップ)コンパレータ56の早過ぎ
るリセットが起こる。
【0177】ある遅延の後、ランプクランプ検出コンパ
レータ60の出力は、Vo誤差放電MOSFET M15をオン状態に
変え、C28の誤差電圧をゼロへ急速に放電させる。
【0178】上の一連の事象(a−b)が起こるの合せ
て、当初、タイミング基準加算増幅器H1は、ランプ電圧
VRAMPがクランプされているので、より高くなるが、そ
の後、(C28の)誤差電圧が放電されるので、より低く
に反転する。タイミング基準加算増幅器H1の出力は、VP
KとVRAMPの差異に一致する値に移行する;なお、VRAMP
は、VoFBの所定割合(R70/R77)である。図19、図2
0は、R70/R77の関数として、これらの波形を示す。
【0179】この回路は、誤差電圧が放電される前に、
ランプ電圧VRAMPがクランプされることを保証し、その
ため、タイミング波基準電圧(ライン33)は、下降に反
転するまでは、当初上昇する。仮に、ランプ電圧VRAMP
がクランプされる前に誤差電圧が放電したならば、タイ
ミング波基準電圧(ライン33)は、上昇に反転するまで
は、当初下降する。タイミング波基準電圧(ライン33)
が下降に向かっているまさにその時に入力ライン電圧が
復旧するならば、早過ぎるSCR点点弧パルスが発生され
る。これは、DCバス・キャパシタCへの過度の突入電流
の原因となる。
【0180】本発明に従うと、タイミング波基準電圧
(ライン33)は、先に述べた通り、入力ライン電圧が復
旧する時、適正に訂正した再投入時導通(点弧)角を与
える水準に自動的に設定できる。これは、入力ライン電
圧が復旧する時、DCバス・キャパシタCの過度な再充電
電流をともなわず、著しい遅延なく、出力電圧Voをその
遮断前の値へ再上昇するように制御する。
【0181】電圧低下(ディップ)コンパレータ56の出
力がロウ状態になると、VPK放電MOSFET M20をオフ状態
に変える(図12)。これは、VPK放電抵抗R223、R65を
接地から切り離し(図11)、VPK蓄積キャパシタC6
が、ライン遮断中もその電荷を保持することを可能とし
ている。これが重要であるのは、ライン遮断中のVPKの
減衰は、ライン電圧が復旧した際、再投入時導通(点
弧)角の無闇な伸長を引き起こすからである。
【0182】NANDゲート58がロウ状態になると、電圧低
下(ディップ)コンパレータ56は、リセットされる。ラ
イン遮断の間、ランプクランプ検出コンパレータ60の出
力がハイ状態になると、NANDゲート58への入力1は、ハ
イ状態になる。NANDゲート58への入力2は、タイミング
波交差コンパレータ62の出力である。これは、タイミン
グ波基準電圧(ライン33)のある割合を合成タイミング
波信号;ライン39(タイミング波の整流「和」、図1
1)と比較している。
【0183】ライン遮断中は、上述した初期のハングオ
バー期間の後、合成タイミング波(ライン39)はゼロに
下がり、従って、タイミング波交差コンパレータ62の出
力はロウ状態となる。この出力は、ライン電圧が復旧す
るまでは、ロウ状態に保持され;出力は、その(復旧)
時に、ハイ状態になる。NANDゲート58の入力2は、その
時、ハイ状態になり、NANDゲート58の出力はロウ状態に
なる。
【0184】これが起きる時、VoリセットMOSFET M24
は、オン状態に変わり、Vo蓄積キャパシタC1の蓄積電圧
を放電させる。同時に、ヒステリシスリセットMOSFET M
26は、オフ状態に変わる。電圧低下(ディップ)コンパ
レータ56の正の入力端子は、その際、負の入力端子より
高くなり、かつその出力はハイ状態になる。
【0185】ランプクランプイネーブルMOSFET M8は、
オン状態となり、局所ランプクランプ閉ループ回路32の
デイネーブル化(無効化)がなされる。ランプ誤差増幅
器の出力は増大し、ランプクランプ検出コンパレータ60
の出力はロウ状態になり、Vo誤差放電MOSFET M15をオフ
状態に変える。NANDゲート58の出力はハイ状態になり、
VoリセットMOSFET M24はオフ状態に変わり、かつVo蓄積
キャパシタC1は、−k×VoFBへ再充電される。通常動作
は、その際、再び保持される。
【0186】出力電圧の動的調整時の電圧低下(ディッ
プ) 出力電圧基準;−VoREFが急速に、十分な程度減少する
時(即ち、それが、より小さな負の値に変化する時)、
出力電圧Voは減少し、電圧低下(ディップ)コンパレー
タ56が動作する。これは、電圧低下(ディップ)が入力
ライン電圧の消失に起因する場合と同じく、ランプ電圧
VRAMPをクランプし、誤差電圧(C28)をゼロへリセット
する。その際、SCR導通(点弧)角は、一時的に遅れ過
ぎ、出力電圧は、設定値を割り込むことになる。
【0187】しかしながら、入力ライン電圧とタイミン
グ波はなお存在するので、タイミング波交差コンパレー
タ62の出力は、ハイ状態に保持される、又は留まり、そ
れは、Vo蓄積キャパシタC1に蓄積される電圧を速やかに
放電させ、電圧低下(ディップ)コンパレータ56をリセ
ットする。これは、ランプ電圧VRAMPをクランプせず、V
o誤差放電MOSFET M15をオフ状態に変え、ランプ電圧VRA
MPが、出力電圧Voを設定値に復するように駆動すること
を可能とする。
【0188】この時点で、調整回路34は、出力電圧Voを
新たな設定値へと調整することを試みる(その時、ラン
プ電圧VRAMPは、その最大値に向かって上昇を続け
る)。そのため、出力電圧Voは、落ち込むことになる。
出力電圧Voの突発的な大きな減少を除くことで、落ち込
みを防止することができる。従って、もし−VoREFの変
化が、Vo蓄積キャパシタC1の放電速度を明らかに「オー
バーテイク(凌駕)」することがない速度で起こるなら
ば、電圧低下(ディップ)コンパレータの動作は防止さ
れる。
【0189】UV/相 損失−禁止回路 ソフトスタート回路17は、好ましくはUV/相 損失−禁
止回路70を具える(図12)。UV/相 損失−禁止回路
70は、主Vdd電力供給電圧が、設定最小値を下回る時、
ロウ状態となるUV(under voltage)信号を供給する。
これは、初期の電力投入期または入力ライン電圧が引き
続き消失した間に起こる。ロウUV信号は、初期の電力投
入期に急速充電MOSFET M23(図11)をオン状態にし、
VPK蓄積キャパシタC6が、急速にVPKに充電されるのを可
能とし、R224の遅延動作を抑制する。
【0190】UV/相 損失−禁止回路70は、(i)UV信
号(ライン74)がロウ状態の時、または(ii)相 損失
積分キャパシタC26が、設定値より下回るまで放電され
る時にロウ状態となる、UV/相 損失信号(ライン72)
を供給する。これは、一つの入力相が、約3/2周期を
超える間消失する場合である。
【0191】UV/相 損失信号(ライン72)がロウ状態
の時、クランプイネーブルMOSFET M8は、オフ状態にス
イッチされ、閉ループランプクランプ回路32は、ランプ
電圧VRAMPをVoFBの所定割合へクランプする。タイミン
グ波コンパレータ(具体的には、図11のI1)の出力も
同様にロウ状態とされ、SCR点弧パルス(具体的には、
ライン37)を抑制する。
【0192】ライン消失検出回路 ソフトスタート回路17は、好ましくはライン消失検出回
路78を具え(図12)、かつ以下の機能を果たす。
【0193】単相損失の検出と停止 一入力相が消失した際に、ライン周波数の二倍周波数
で、固定時間幅のパルス列が、相損失放電MOSFET M19の
ゲートに供給される。MOSFET M19がオンされる度に、相
損失積分キャパシタC26は、所定量放電される。放電
パルスに挟まれた間での、R168を介するC26の再充電
は、時定数C26×R168は、半周期より遥かに長いため、
相対的に僅かである。
【0194】2〜3の連続した単相損失パルスの後に
は、相損失禁止コンパレータ76の出力がロウ状態になる
に十分な程相損失積分キャパシタC26は放電される。こ
れが、ランプ電圧VRAMPをクランプし、SCR点弧パルスを
デイネーブル化(無効化)する、ランプクランプ回路32
をイネーブル化(有効化)する。
【0195】SCRの停止に到るまでに2または3の連続
する単相損失パルスが必要であることは、好ましからざ
る誤動作を防止する。単相が消失した際、整流器を速や
かに停止することが重要なのは、もし出力電圧Voを比較
的に低い水準に調整しており、かつ消失している相は復
旧した場合、再投入時導通(点弧)角は過度に伸長され
ることがあり、出力電圧Voの大きなジャンプおよびDCバ
ス・キャパシタCへの過度の再充電電流の原因となるか
らである。
【0196】固定時間幅の単相損失パルス列は、合成タ
イミング波(ライン39)をVPKの割合と比較する3−相
/1−相コンパレータ80により得られる。通常動作中
は、合成タイミング波(ライン39)は、VPKの設定割合
より常に大きいため、3−相/1−相コンパレータ80の
出力は、定常的にハイ状態である。しかしながら、もし
一つの相が消失したなたば、3−相/1−相コンパレー
タ80の出力は、ライン周波数の二倍周波数で切り替わ
る。
【0197】3−相/1−相コンパレータ80の出力がロ
ウ状態に切り替わると、C23に印加される電圧は放電さ
れる、但し、コンパレータ80の出力がロウ状態でいる限
り、これは単相損失コンパレータ82の出力(D26により
ロウ状態にされている)に影響を与えない。
【0198】3−相/1−相コンパレータ80の出力がハ
イ状態に切り替わると、単相損失コンパレータ82の出力
は、単相損失コンパレータ82のスイッチング閾値として
設定されている時間(R234によりC23を充電するに要す
る時間により決定される)で、ハイ状態になる。この時
点で、このコンパレータの出力はロウ状態になる。
【0199】単相損失コンパレータ82の出力がハイ状態
である時(即ち、一つの入力相は消失している時)、MO
SFET M18は、設定された時間幅で、一周期に二度オン状
態になる。光カプラーの入力をグラウンド(正極)と1
−相損失端子(ライン40)の間に結合できる。これは、
一つの入力相の消失中、オンとオフが切り替わる絶縁さ
れたフィードバック信号を与える。相損失積分器放電MO
SFET M19は、1−相停止デイネーブル化(無効化)端子
(ライン41)をVssに結合することで、デイネーブル化
(無効化)できる。
【0200】三相損失の検出 通常動作中は、3−相/1−相コンパレータ80の出力は
ハイ状態、M22はオン状態、三相損失コンパレータ84の
出力はハイ状態、M21はオン状態である。もし、3−相
電力は消失すると、三相損失コンパレータ84の出力は、
約1 1/2周期間の遅延後(遅延はR240およびC32で設定
される)、ロウ状態になる。このコンパレータ84の出力
がロウ状態になると、M21がオフ状態にスイッチされ
る。
【0201】絶縁されたフィードバック信号を与えるた
めに、光カプラーの入力をグラウンド(正極)と3−相
損失端子(ライン85)の間に結合できる。3−相電力が
存在する時、M21はオン状態で、この光カプラーは通電
状態にある。3−相電力が消失する時、M21はオフ状態
で、光カプラーは非通電状態となる。
【0202】三相損失コンパレータ84の出力は、VPK放
電MOSFET M20のゲートを駆動するレベルシフトコンパレ
ータ86に供給される。3−相電力の損失が検出される
時、レベルシフトコンパレータ86の出力はロウ状態にな
り、VPK放電MOSFET M20をオフ状態に変え、VPK記録キャ
パシタC6の放電を阻止する(図11)。
【0203】1−相/3−相端子(ライン87)を1−相
損失端子(ライン40)を結合することで、グラウンドと
3−相損失端子(ライン85)の間に結合された一つ光ア
イソレータは1−相および3−相損失の双方について複
合された信号を与える。光カプラーの継続した通電は、
通常動作を意味し、一方光カプラーの切り替わりは、一
つの入力相が消失していることを意味する。光カプラー
の継続した非通電は、三つの入力相全てが消失している
ことを意味する。
【0204】特定用途単相動作 ソフトスタート回路17は、1−相SCRブリッヂの特定用
途動作を設定できる。UおよびV入力端子は、単相AC電
源へ結合され、一方W入力端子へは何も結合しない(図
10)。選択された1−相端子(ライン21)はVssへ結
合される。
【0205】これは、以下の効果を有する:図10を参
照すると、VW′、WV′、WU′およびUW′はVssとさ
れ、UVおよびVUライン電圧をそれぞれ表すUV′およびV
U′のみが有効な信号として残されている。図11を参
照すると、ラインUV′およびUW′のダイオードORは、U
Vライン電圧の正半周期を表す正180°半正弦波であり、
ならびにラインVW′およびVU′のダイオードORは、UVラ
イン電圧の負半周期を表す正180°半正弦波である。
【0206】そして、積分器C1は、U SCR導通(点弧)
角のための180°タイミング波を与える。V相端子の積分
器は、V SCR導通(点弧)角のための180°タイミング波
を与える。W相端子の積分器は、入力が無く、タイミン
グ波を与えない。
【0207】図11を参照すると、MOSFET M16はオフ状
態であり、R65をR223との並列接続から切り離し、VPK放
電抵抗の総抵抗値を増加させている。単相動作におい
て、放電抵抗が所定値の場合、VPK蓄積キャパシタC6の
電圧降下は、三相動作の際より大きくなる。単相動作に
おいては、より高い値の放電抵抗が、VPKと比例し、三
相動作において得られる値と同じ値のVPK蓄積キャパシ
タC6電圧を与える。
【0208】MOSFET M11がオン状態に変わる。これは、
R179をR85に並列接続し、ウォッチドック(監視)コン
パレータ(具体的には、U相のE1)のスイッチング閾値
電圧を減少させる。ウォッチドック(監視)タイム−ア
ウト時間は、そのため三相動作の際には240°タイミン
グ波であったものが、単相動作における180°タイミン
グ波と同程度に減少する。
【0209】図12を参照すると、相損失放電MOSFET M
19はオフ状態である。単相動作の際、起こり易いM19の
切り替わりを防いでいる。もし切り替わりが起こると、
C26が放電され、相損失禁止コンパレータ76は、ロウ状
態となり、SCR導通(点弧)パルスが、抑制されてしま
う。
【0210】ライン電圧振幅の影響 設定されたライン周波数において、タイミング波(具体
的には、C1などの積分器の出力)、VPK、VPKL−L、VoFB
の最大値、およびランプ電圧VRAMP(即ち、VPK)
は、それらの大きさは、ACライン電圧と直接比例して
おり、ACライン電圧により定まっている。上記の信号全
ての大きさは、相互に依存し、ライン電圧に依存して変
化するので、それらは、常に互い対する相対的な大きさ
は同じになる。
【0211】SCR導通(点弧)角は、これらの信号の相
対値で決定されるため、ならびにこれらの相対値は変化
しないため、システム動作は、下記する点では、ライン
電圧振幅に依存しない。
【0212】1. ランプ電圧VRAMP(そのライン電圧
における最大値を単位として)と出力電圧Vo(そのライ
ン電圧における最大値を単位として)の関係 2. 1の結果として、ランプ−アップ時間は、ライン
電圧振幅に依存しない。
【0213】3. 誤差電圧(そのライン電圧における
最大値を単位として)と出力電圧Vo(そのライン電圧に
おける最大値を単位として)の関係 4. 3の結果として、電圧調整ループ利得は、ライン
電圧振幅に依存しない。
【0214】5. −VoFB(図12)(そのライン電圧
における最大値を単位として)とランプ電圧VRAMPがク
ランプされる電圧レベル(そのライン電圧におけるラン
プ電圧VRAMPの最大値を単位として)の関係 6. 5の結果として、ライン損失後の再投入時導通
(点弧)角は、Vo最大値を単位として、Voの何れの設定
値においても、一定に保たれる。
【0215】ライン周波数の影響 ソフトスタート回路17は、50あるいは60 Hzの何れでも
動作する。ライン周波数は、その動作に対し、以下の影
響を持っている。
【0216】50 Hzにおいて、タイミング波の大きさ
(同じくVPKおよびランプ電圧VRAMPの最大値)は、60 H
zにおける値の6/5=1.2倍である。従って、誤差バッフ
ァ増幅器48の誤差電圧におけるある変動は、比例的に、
60 Hzにおける値よりも小さな出力電圧の変動を引き起
こす。50 Hzにおけるループ利得は、そのため、60 Hzに
おける値の1/1.2=0.833倍である。これは、幸いなこと
にも、閉ループ電圧調整回路の動作に対して、無視でき
る程度の影響しか持たない。
【0217】50 Hzにおけるウォッチドック(監視)ラ
ンプ電圧の大きさ(具体的には、C5での)は、60 Hzに
おける値の1.2倍である。ウォッチドック(監視)コン
パレータ(具体的には、E1)のスイッチング閾値は、50
Hzにおいて、ウォッチドック(監視)ランプのピーク
値より若干(約10%)高く設定する。そのため、60 Hz
においては、ウォッチドック(監視)ランプのピーク値
とスイッチング閾値の間のマージンは、約32%まで増大
する。従って、60 Hzにおいて、ウォッチドック(監
視)動作により停止されるまでに、タイミング波は、約
72°行き過ぎることになる(50 Hzにおいては、約24°
であるのに対して)。60 Hzにおいて、より大きな行き
過ぎは、タイミング波積分器C1の出力の増加を引き起こ
し、その結果、過渡的なライン電圧損失の間におけるVP
Kの増大を引き起こす。逆に、これは、50 Hzに対して60
Hzにおいては、入力ライン電圧が復旧する際、ある程
度遅延した(ライン損失後の)再投入時導通(点弧)角
および出力電圧Voの回復における遅延の増大を意味す
る。
【0218】低出力周波数 ソフトスタート回路17の電圧制御機能は、整流器の出力
電圧Voから供給を受けるモーター駆動インバータの出力
電流を、低い出力周波数において増加させることができ
る。しばしば、この電流の増加は、所定のモーター回転
におけるインバータダイサイズの縮小を引き起こすに十
分なぼどに顕著である。更に、利点であるが、多くの場
合、ダイサイズにおける負担を負うことなく、全速時の
値を上回る低速スタート時トルクを増加することが可能
である。
【0219】低いモーター速度において、インバータIG
BTの瞬間的な接合温度は、低周波数モーター電流の振幅
変動に繋がる傾向がある。低速では、出力サイクル時間
を超えた接合温度の平均は殆どないため、高速より低速
においては、許容インバータ出力電圧は、顕著に小さく
なる。
【0220】もし低速においてDCバス電圧が抑えられる
ならば、対応して、インバータスイッチングロスも抑え
られる。与えられたピークTJ−Cにおいて、全バス電圧
時の許容値に従って、インバータ出力電流を増加させる
ことができる。抑制したバス電圧において、低速におけ
る出力電流の増加は、インバータスイッチングロスが顕
著であるような設計を行う時、最大の利点となる。
【0221】なお、説明および図示の煩雑さを軽減する
観点から、本発明の好ましい態様のみにつき、以上に述
べた。これは、本発明が、上記の明示された事項に限定
される、それ以外を除外するものであることを意図する
ものではない。上述の開示に従い、多くの変形ならびに
多様化を行い本発明を実施することができる。本発明の
技術的範囲は、これら具体的に記述した例に限られるも
のでなく、本願明細書全体によって詳細な説明がなされ
ている特許請求の範囲の記載に基づき理解されるべきも
のである。
【0222】
【発明の効果】本発明によれば、ダイオードとラッチ動
作が可能なMOSゲートスイッチを組み合わせて構成され
る整流器ブリッジを用いて、単相又はそれより多い相を
有するAC電源よりDC電力への変換を行う整流器回路制御
のためのソフトスタート回路において、当該ソフトスタ
ート回路は、(i)該DC出力電圧が、低い初期値から相
対的に高い最終値へと実質的に直線的に上昇する、且つ
(ii)DC出力端間を結合するバス・キャパシタへの充電
電流を制御するべく、前記ラッチ動作が可能なMOSゲー
トスイッチ個々の導通(点弧)角の制御動作が可能であ
ることを特徴とする構成をとるので、整流器回路を極め
て有効にスタートアップ時に突入電流から保護し、動作
期間に短絡から保護する。加えて、前記の効果を達成す
る上で、大きなコスト・プレミアムを要しないという利
点を持つ。加えて、本発明のソフトスタート回路を適用
した自蔵(self-contained)ブリッジ整流器回路は、AC電
源の周波数、振幅による影響を排除した安定な動作が達
成できる利点を持ち、更には、該整流器回路により得ら
れるDC電力を、モーター駆動インバータなどのDC電流源
に利用すると、該インバータ出力の周波数が低い際に
も、安定した動作をさせることができ、その回路設計を
容易にする付加的な利点も生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による整流器回路制御のためのソフトス
タート回路が適用されるブリッジ型整流器回路の構成概
要を示すブロック図である。
【図2】本発明による整流器回路において、ソフトスタ
ート回路およびその周辺コンポーネントと共に、整流器
回路を構成する整流器ブリッジ、スナバ回路、SCRドラ
イバ回路、直流電源回路の一例を示す部分ブロック図で
ある。
【図3】本発明のソフトスタート回路の具体例におい
て、ライン電圧処理回路に関し、ディスクリート回路コ
ンポーネントが実装されている部分回路構成を示す概略
図である。
【図4】本発明のソフトスタート回路の具体例におい
て、タイミング波回路に関し、ディスクリート回路コン
ポーネントが実装されている部分回路構成を示す概略図
である。
【図5】本発明のソフトスタート回路の具体例におい
て、SCRタイミングコンパレータ回路を含む部分に関
し、ディスクリート回路コンポーネントが実装されてい
る部分回路構成を示す概略図である。
【図6】本発明のソフトスタート回路の具体例におい
て、ウォッチドッグ回路を含む部分に関し、ディスクリ
ート回路コンポーネントが実装されている部分回路構成
を示す概略図である。
【図7】本発明のソフトスタート回路の具体例におい
て、閉ループ電圧調整回路に関し、ディスクリート回路
コンポーネントが実装されている部分回路構成を示す概
略図である。
【図8】本発明のソフトスタート回路の具体例におい
て、ライン損失検出回路に関し、ディスクリート回路コ
ンポーネントが実装されている部分回路構成を示す概略
図である。
【図9】本発明のソフトスタート回路の具体例におい
て、電圧低下回路を含む部分に関し、ディスクリート回
路コンポーネントが実装されている部分回路構成を示す
概略図である。
【図10】本発明のソフトスタート回路の具体例におい
て、ライン電圧処理回路、VPKL−L蓄積回路、ライン検
出回路に関し、部分的にその回路構成を示す簡略概略図
である。
【図11】本発明のソフトスタート回路の具体例におい
て、タイミング波/ウォッチドッグ回路、SCRタイミン
グコンパレータ回路、VPK蓄積回路に関し、部分的にそ
の回路構成を示す簡略概略図である。
【図12】本発明のソフトスタート回路の具体例におい
て、ランプジェネレータ回路、閉ループ・ランプクラン
プ回路、電圧低下(ディップ)回路、閉ループ電圧調整
回路、ライン損失検出回路、単相損失禁止回路に関し、
部分的に回路構成を示す簡略概略図である。
【図13】本発明のソフトスタート回路を具えた整流器
回路の動作を示す波形図であり、UV′、VU′信号および
U SCR、V SCR出力電圧を示す図である。
【図14】本発明のソフトスタート回路を具えた整流器
回路の動作を示す波形図であり、UV′、UW′信号および
B1入力、B1出力、C1出力の波形を示す図である。
【図15】本発明のソフトスタート回路を具えた整流器
回路の動作を示す波形図であり、B1出力、C1出力、閾値
レベルおよびC5電圧の波形を示す図である。
【図16】本発明のソフトスタート回路を具えた整流器
回路の動作を示す波形図であり、C5電圧、その閾値レベ
ル、E1出力、電圧低下(ディップ)出力の波形を示す図
である。
【図17】本発明のソフトスタート回路を具えた整流器
回路の動作を示す波形図であり、(a)C1出力、−Voの
低下(ディップ)および(b) C5電圧、単相損失時のU
V′、UW′信号の波形を示す図である。
【図18】本発明のソフトスタート回路を具えた整流器
回路の動作を示す波形図であり、VRAMP、ライン33の
タイミング波基準信号および−Vo、C1出力の波形を示す
図である。
【図19】本発明のソフトスタート回路を具えた整流器
回路の動作を示す波形図であり、ライン損失と復旧時に
おけるC1出力、ライン損失信号および−Vo、ライン33
出力の波形を示す図である。
【図20】本発明のソフトスタート回路を具えた整流器
回路の動作を示す波形図であり、ライン損失と復旧時に
おけるC1出力、ライン損失信号および−Vo、ライン33
出力の波形を示す図である。
【符号の説明】
2 AC電源 3 整流器ブリッジの出力 11 整流器ブリッジ 13 スナバ回路 15 スナバ派生電源 17 ソフトスタート回路 19 SCRドライバ回路 20 ライン電圧処理回路 24 ライン検出回路 26 タイミング波/ウォッチドッグ回路 28 VPK蓄積回路 30 ランプジェネレータ回路 32 ランプクランプ回路 34 閉ループ電圧調整回路 36 タイミング基準加算増幅器 44 誤差極性コンパレータ 50 タイミング基準クランプ増幅器 52 反転コンパレータ 54 電圧低下(ディップ)回路 70 単相損失禁止回路 78 ライン損失検出回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】
【手続補正17】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】
【手続補正18】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正内容】
【図18】
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正内容】
【図20】

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 整流器回路制御のためのソフトスタート
    回路であって、 単相又はそれより多い相を有するAC電源より、Vo+節点
    からVo−節点への間に出力電圧Voを有するDC電力への変
    換を行う当該整流器回路は、(1)少なくともVo−節点
    からVo+節点への間に繋がれた第一及び第二の整流足、
    当該各整流足は、ダイオード一つとラッチ動作が可能な
    MOSゲートスイッチ一つを有し、その際、当該ダイオー
    ドの負極は前記Vo−節点へ結合され、当該ダイオードの
    正極は、交流入力節点において、ラッチ動作が可能なMO
    Sゲートスイッチの一方の末端へ結合され、ラッチ動作
    が可能なMOSゲートスイッチの他の末端は、Vo+節点と
    結合される;および(2)Vo+節点からVo−節点への間
    に繋がれたバス・キャパシタ、前記ラッチ動作が可能な
    MOSゲートスイッチ個々の導通(点弧)角の制御動作が
    可能な当該ソフトスタート回路を具えており、該ソフト
    スタート回路は、(i)該出力電圧が、低い初期値から
    相対的に高い最終値へと実質的に直線的に上昇する、且
    つ(ii)前記バス・キャパシタへの充電電流を制御する
    べく、前記ラッチ動作が可能なMOSゲートスイッチ個々
    の導通(点弧)角の制御動作が可能であることを特徴と
    する整流器回路制御のためのソフトスタート回路。
  2. 【請求項2】 ソフトスタート回路は、更に該単相又は
    それより多い相を有するAC電源それぞれにつき、その最
    初の半周期の積分値に対応するタイミング波を発生し、
    該単相又はそれより多い相を有するAC電源が負の時は、
    同時に該タイミング波をリセットする動作が可能な積分
    器回路、 該タイミング波のピーク値に対応するピーク電圧VPKを
    発生する動作が可能なピーク記憶回路、 前記VPKと実質的に等しい初期値から該初期値より低い
    最終値へランプすることが可能なタイミングランプ信号
    を発生する動作が可能なランプ回路、および前記タイミ
    ングランプ信号の関数であるタイミング基準信号とそれ
    ぞれのタイミング波が実質的に一致する時に立ち上るパ
    ルス出力信号を発生し、該パルス出力信号は該ラッチ動
    作が可能なMOSゲートスイッチ個々の導通(点弧)角の
    制御を行う動作が可能なコンパレータ回路を含むことを
    特徴とする請求項1に記載のソフトスタート回路。
  3. 【請求項3】 タイミングランプ信号は、恰も低い初期
    値から相対的に高い最終値へ実質的に直線的に出力電圧
    がランプするかのような実質的に放物線的であることを
    特徴とする請求項2に記載のソフトスタート回路。
  4. 【請求項4】 ソフトスタート回路は、更に該タイミン
    グ波が、所定の時間間隔内にリセットしない時、タイミ
    ング波のリセットをする動作が可能なウォッチドック
    (監視)回路を含むことを特徴とする請求項2に記載の
    ソフトスタート回路。
  5. 【請求項5】 ウォッチドック(監視)回路は、実質的
    に対応するタイミング波と合せて立ち上るそれぞれのウ
    ォッチドック(監視)ランプ信号を発生する動作が可能
    であり、対応するウォッチドック(監視)ランプ信号が
    閾値に達した時、該ウォッチドック(監視)回路は、タ
    イミング波のリセットをするものであることを特徴とす
    る請求項4に記載のソフトスタート回路。
  6. 【請求項6】 ソフトスタート回路は、更に該出力電圧
    が閾値より下回った時、該タイミング基準信号を出力電
    圧の関数として制御する動作が可能なクランプ回路を含
    むことを特徴とする請求項2に記載のソフトスタート回
    路。
  7. 【請求項7】 ソフトスタート回路は、更に該出力電圧
    Voが調整状態にある時、該タイミング基準電圧が該VPK
    を超えることを防ぐ動作が可能なタイミング基準電圧最
    大値クランプ回路を含むことを特徴とする請求項2に記
    載のソフトスタート回路。
  8. 【請求項8】 ソフトスタート回路は、更に該AC電源の
    一つの相が、電圧を生成していない時に一連のパルスを
    発生するように、該タイミング波のORを一方の入力とし
    て、該VPKの一部を他の入力として受け取るライン損失
    コンパレータを内に含むライン損失回路を含むことを特
    徴とする請求項2に記載のソフトスタート回路。
  9. 【請求項9】 ソフトスタート回路は、更に出力電圧基
    準および出力電圧Voを代表するフィードバック信号を受
    信し、該出力電圧基準と該フィードバック信号の間の差
    異に比例する強度を持つ誤差電圧を発生する動作が可能
    な誤差増幅器を内に含む出力電圧調整回路、 初期値から最終値へランプすることが可能なタイミング
    ランプ信号を発生する動作が可能なランプ回路、 該誤差電圧および該タイミングランプ信号の少なくとも
    一つの関数である強度を持つタイミング基準信号を発生
    する動作が可能な制御回路、 該制御基準信号の強度の関数として立ち上るパルス出力
    信号であり、ラッチ動作が可能なMOSゲートスイッチの
    導通(点弧)角をそれぞれ制御するための該パルス出力
    信号を発生する動作が可能なコンパレータ回路、および
    (i)該誤差電圧が予め定めた極性の時は、該制御回路
    に用いられる該誤差電圧の強度を減衰させ、(ii)該誤
    差電圧が逆の極性の時は、該制御回路に用いられる該誤
    差電圧の強度を変化させない動作が可能な誤差電圧イネ
    ーブル回路を含むことを特徴とする請求項1に記載のソ
    フトスタート回路。
  10. 【請求項10】 ソフトスタート回路は、更に該単相又
    はそれより多い相を有するAC電源それぞれにつき、その
    最初の半周期の積分値に対応するタイミング波を発生
    し、該単相又はそれより多い相を有するAC電源が負の時
    は、同時に該タイミング波をリセットする動作が可能な
    積分器回路、 該タイミング波のピーク値に対応するピーク電圧VPKを
    発生する動作が可能なピーク記憶回路、 前記VPKと実質的に等しい初期値から該初期値より低い
    最終値へランプすることが可能なタイミングランプ信号
    を発生する動作が可能なランプ回路、および前記タイミ
    ングランプ信号の関数であるタイミング基準信号とそれ
    ぞれのタイミング波が実質的に一致する時に立ち上るパ
    ルス出力信号を発生し、該パルス出力信号は該ラッチ動
    作が可能なMOSゲートスイッチ個々の導通(点弧)角の
    制御を行う動作が可能なコンパレータ回路を含むことを
    特徴とする請求項9に記載のソフトスタート回路。
  11. 【請求項11】 ソフトスタート回路は、更に該出力電
    圧が閾値より下回った時、該タイミング基準信号を出力
    電圧の関数として制御する動作が可能なクランプ回路を
    含むことを特徴とする請求項2に記載のソフトスタート
    回路。
  12. 【請求項12】 ソフトスタート回路は、更に該Vo+節
    点及び該Vo−節点の少なくとも一つから該バス・キャパ
    シタの一つの端子へを結合するインダクターを含み、該
    出力電圧Voは、該バス・キャパシタに印加されることを
    特徴とする請求項1に記載のソフトスタート回路。
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