JPH1134173A - クッション体の製造方法 - Google Patents

クッション体の製造方法

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JPH1134173A
JPH1134173A JP20988597A JP20988597A JPH1134173A JP H1134173 A JPH1134173 A JP H1134173A JP 20988597 A JP20988597 A JP 20988597A JP 20988597 A JP20988597 A JP 20988597A JP H1134173 A JPH1134173 A JP H1134173A
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JP
Japan
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synthetic resin
cloth member
resin foam
cloth
mold
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JP20988597A
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Yoshiyori Yokoi
義順 横井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表布とクッション体本体とを一体に成形する
ことによって生産効率を向上させ、品質の均一化を図
り、表布の皺の発生をなくし、美麗でかつ耐久性の高
い、新規なクッション体の製造方法を提供する。 【解決手段】 伸展性のある表布13,14の裏面側に
合成樹脂発泡体の裏打ち層15,17を形成し、必要に
よりその裏面側に合成樹脂フィルム16を貼着して非通
気性表布部材10(11,12)を形成し、前記非通気
性表布部材を所定形状の型面21を有する真空成形型2
0に張出部10eを介して配置固定し、真空吸引によっ
て該非通気性表布部材を前記型面に吸着伸展するととも
に、前記非通気性表布部材を前記成形型内に保持したま
まその裏面側に軟質または半硬質の合成樹脂発泡体チッ
プ41をウレタン系接着剤42とともに導入し、該ウレ
タン系接着材が作用するに十分な水分と熱を付与して前
記合成樹脂発泡体チップを前記非通気性表布部材と一体
に賦形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クッション体の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】椅子等のクッション体の一製法として、
発泡ポリウレタン製品の廃棄品をチップ状に破砕してこ
れを反応性のウレタン系接着材と混合して所定形状の型
内に導入し該ウレタン系接着材が作用するに十分な水分
と熱を付与して所定のクッション体形状に賦形すること
が行われている。このように成形されたクッション体本
体(クッションパッド)は、その後の工程で布地あるい
はプラスチックシート等の表布によって被覆されてクッ
ション製品に作り上げられる。
【0003】従来の表布の被覆工程を、添付図面の図9
および図10に従って説明すると、成形されたクッショ
ン体本体91の表面側91aを前記布地あるいはプラス
チックシート等の表布92によって包囲して、図10の
ようにクッション体本体裏面側91bにおいて、表布端
部92eを裏板93にスタッカ等によって固定するので
ある。このとき、図のように、表布92が位置ずれしな
いように、押圧具96等によって該表布92をクッショ
ン体本体91に押さえ付けて、表布端部92eの固定が
行われる。
【0004】しかしながら、弾性のあるクッション体本
体91の表曲面に表布92を引張して沿わせることは煩
雑かつ困難な作業であって、曲面に皺が発生することは
不可避であるばかりでなく、その皺が不揃いとなった
り、あるいは表布91の引張具合の違いによって、クッ
ション体角部の曲面形状が微妙に異なるなどの不具合が
生ずる。このような外観上の不具合は商品価値の低下を
招くことはいうまでもない。
【0005】また、上のような表布の包囲によってクッ
ション体を製造する場合には、表布に引張力が働いてい
るものであるから、表布自体の疲労が大きい。のみなら
ず、該表布に切り傷などが生じたときには、そのテンシ
ョンによって切目が伝染して大きくなり耐久性に劣る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上のよう
な状況に鑑みて、表布とクッション体本体とを一体に成
形することによって生産効率を向上させ、品質の均一化
を図り、表布の皺の発生をなくし、美麗でかつ耐久性の
高い、新規なクッション体の製造方法を提供しようとす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、伸
展性のある表布の裏面側に合成樹脂発泡体の裏打ち層を
形成し、必要によりその裏面側に合成樹脂フィルムを貼
着して非通気性表布部材を形成し、前記非通気性表布部
材を所定形状の型面を有する真空成形型にその表布が型
面側となるように張出部を介して配置固定し、真空吸引
によって該非通気性表布部材を前記型面に吸着伸展する
とともに、前記非通気性表布部材を前記成形型内に保持
したままその裏面側に軟質または半硬質の合成樹脂発泡
体チップをウレタン系接着剤とともに導入し、該ウレタ
ン系接着材が作用するに十分な水分と熱を付与して前記
合成樹脂発泡体チップを前記非通気性表布部材と一体に
賦形することを特徴とするクッション体の製造方法に係
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明において使用される
非通気性表布部材の一例を示す断面図、図2は同じく非
通気性表布部材の他の例を示す断面図、図3は非通気性
表布部材を真空成形型に配置した状態の断面図、図4は
非通気性表布部材を吸着伸展した状態を示す断面図、図
5は非通気性表布部材の裏面側に合成樹脂発泡体チップ
を導入した状態を示す断面図、図6は合成樹脂発泡体チ
ップの賦形状態を示す断面図、図7はクッション体と底
板を表わす断面図、図8は底板をクッショッン体に固着
した断面図である。
【0009】この発明は、表布とクッション体本体とを
一体に成形する方法に係り、特には、非通気性表布部材
を用いて、該非通気性表布部材を真空成形型によって所
定形状に吸着伸展するとともに、合成樹脂発泡体チップ
の賦形を一体に行うものである。まず、非通気性表布部
材について説明する。この非通気性表布部材10は、全
体として非通気性の伸展性のある部材であるが、表布自
体が非通気性であるか、または通気性であるかによっ
て、その構成が異なる。
【0010】すなわち、図1または図2に図示したよう
に、表布13,14は、従来からこの種クッション体の
表面材として使用されている、例えばプラスチックシー
ト、合成皮革、あるいはファブリック(繊維)等よりな
り、所定の曲面形状に伸展することができるものであ
る。このうち、図1の非通気性表布部材10(11)の
ように、表布13自体が非通気性であるプラスチックシ
ートや合成皮革等である場合には、該表布13の裏面側
に合成樹脂発泡体の裏打ち層35のみが形成される。こ
れに対して、図2の非通気性表布部材10(12)のよ
うに、表布14がファブリック等の通気性材料よりなる
場合には、真空成形による伸展を効果的に行うために、
表布14の裏面側に形成した合成樹脂発泡体の裏打ち層
16のさらに裏面側に非通気性の合成樹脂フィルム17
が貼着される。
【0011】表布13,14の裏面側に形成される合成
樹脂発泡体の裏打ち層15,16は、表布13,14に
ボリューム感を与えるとともに、真空成形によって伸展
された部位の裏打ち補強をなすとともに皺のない曲面を
形成し、もって表布13,14に優れた風合いならびに
触感を付与するものである。表布13,14と合成樹脂
発泡体の裏打ち層15,16との接合、および必要によ
り裏打ち層15,16に貼着される合成樹脂フィルム1
7の接合は、公知のフレームラミネート(火炎接合)に
よることが好ましい。なお、実施例では、表布13,1
4は0.8ないし1.0mm程度のものを用い、合成樹
脂発泡体の裏打ち層15,16の厚みは3ないし10m
m程度とした。
【0012】上の構成よりなる非通気性表布材10を用
いて、図3以下の図面に示す成形が行われる。まず、図
3は前記した非通気性表布部材10を真空成形型20に
配置した状態の断面図であるが、図のように、非通気性
表布部材10は所定形状の型面(凹型面)21を有する
真空成形型20に、その表布(13,14)が型面側と
なるように張出部10eを介して配置固定される。表布
部材10の張出部10eは後に底板(図7および図8の
符号65)との固定部(F)となるもので、真空成形型
20の型面21周縁面(いわゆるパーティング面)22
に載置され、図のように、押え具30によって挟着固定
される。
【0013】真空成形型20の型面21には、真空吸引
孔25,25が多数形成されていて、真空室26を介し
て図示しない真空装置に接続されている。この真空成形
型20は加熱も行うものであるから、下面側にはスチー
ム等の熱源(図示せず)に接続された熱盤29が設けら
れる。符号27は底板である。また、押え具30は、前
記のように非通気性表布部材10の張出部10eを真空
成形型20の型面21周縁面22に固定するための鍔状
押え部31を備えた筒箱状部材で、その筒状開口部32
は後述する合成樹脂発泡体チップ41の導入部となる。
【0014】図4は非通気性表布部材10の吸着伸展
(真空成形)状態を示す図である。図のように、真空装
置(図示せず)の作動によって、表布部材10は型面2
1に吸着伸展される。このとき、表布部材は合成樹脂発
泡体の裏打ち層(15,16)を有するものであるか
ら、その表布(13,14)面に皺を発生することな
く、所定形状の成形表布部材10Mに成形される。
【0015】次いで、図5のように、成形された非通気
性表布部材10Mの裏面側に、クッション体本体を構成
する材料40である合成樹脂発泡体チップ41およびウ
レタン系接着剤42が導入される。該合成樹脂発泡体チ
ップ41は、軟質または半硬質のものを用い、例えば、
ポリウレタン成形時における廃棄ポリウレタン発泡体等
をドラムチッパやカッター等の破砕機によって小片(チ
ップ)にしたものが使用される。また、ウレタン系接着
剤42は、水分および熱を付与することによって反応硬
化する作用を有するもので、該合成樹脂発泡体チップ4
1の量に応じた所要量がミキサー等において混合され
る。
【0016】図6は合成樹脂発泡体チップ41の賦形状
態を示す断面図である。この実施例では、上部熱盤50
が押え具30の筒状開口部32の筒内面に沿って降下
し、材料40(合成樹脂発泡体チップ41およびウレタ
ン系接着剤42)を上方から押圧する。この上部熱盤5
0は、熱盤本体部51と昇降装置55からなり、該熱盤
本体部51には、蒸気発生装置(図示せず)に接続され
たスチームルーム52が設けられていて、該スチームル
ーム52を介して複数設けられたスチーム噴出孔53,
53から所定温度の蒸気が噴出される。昇降装置55は
公知のシリンダ装置等からなる。
【0017】そして、図6のように、上部熱盤50によ
って所定高さ(つまり、クッション体の厚み高さ)に押
圧しつつ、そのスチーム噴出孔53から成形方20内の
材料40に蒸気が噴出される。また、材料40は成形型
20下部の熱盤29からも加熱される。この蒸気および
熱によって材料40中のウレタン系接着剤42が反応硬
化して、合成樹脂発泡体チップ41は所定形状に賦形さ
れ成形体40Mとなるると同時に、成形表布部材10M
と一体となる。
【0018】上記工程によって、成形表布部材10Mと
一体に所定形状に賦形された合成樹脂発泡体チップの成
形体40Mは、表布に皺のない、正確な曲面形状の均質
なクッション体成形品となる。この成形品は、図7およ
び図8に図示したように、その後必要に応じて、表布部
材の張出部10eによって底板65が固着される。この
底板65の固着に際しては、前述した従来工程のような
煩雑な工程を全く必要とせず、簡単容易にしかも高品質
で実施することができる。
【0019】
【発明の効果】以上図示し説明したように、本発明のク
ッション体の製造方法によれば、非通気性表皮部材と合
成樹脂発泡体チップとが賦形とともに一体化が可能であ
るため、従来の方法では表布を引張することによって発
生していたクッション体曲面の皺および不揃いな皺を完
全に防止でき、さらに作業も簡素化できる。また、型面
に沿って賦形されるために、均質な製品を得ることがで
きる。
【0020】また、非通気性表皮部材を用いることによ
って真空吸引時に型面への吸着が確実なものとなり、加
えて、表皮の裏面側に裏打ち層が形成されているため表
布の耐久性が高められ、切り傷に対しても伝染などを生
ずることなく、表布に優れた風合いならびに触感が付与
される。このように、この発明によれば、優れた外観と
高い耐久性を兼ね備えたクッション体を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明において使用される非通気性表布部材
の一例を示す断面図である。
【図2】この発明において非通気性表布部材の他の例を
示す断面図である。
【図3】非通気性表布部材を真空成形型に配置した状態
の断面図である。
【図4】非通気性表布部材を吸着伸展した状態を示す断
面図である。
【図5】非通気性表布部材の裏面側に合成樹脂発泡体チ
ップを導入した状態を示す断面図である。
【図6】合成樹脂発泡チップの賦形状態を示す断面図で
ある。
【図7】クッション体と底板を示す断面図である。
【図8】底板をクッショッン体に固着した状態を示す断
面図である。
【図9】従来のクッション体の製造工程を表わす断面図
である。
【図10】上記従来工程において、クッション体本体を
表皮によって被覆した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10(11,12) 非通気性表皮部材 10e 張出部 13,14 表皮 15,17 裏打ち層 16 合成樹脂フィルム 20 真空成形型 21 型面 41 合成樹脂発泡体チップ 42 ウレタン系接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 31:58

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸展性のある表布の裏面側に合成樹脂発
    泡体の裏打ち層を形成し、必要によりその裏面側に合成
    樹脂フィルムを貼着して非通気性表布部材を形成し、 前記非通気性表布部材を所定形状の型面を有する真空成
    形型にその表布が型面側となるように張出部を介して配
    置固定し、真空吸引によって該非通気性表布部材を前記
    型面に吸着伸展するとともに、 前記非通気性表布部材を前記成形型内に保持したままそ
    の裏面側に軟質または半硬質の合成樹脂発泡体チップを
    ウレタン系接着剤とともに導入し、該ウレタン系接着材
    が作用するに十分な水分と熱を付与して前記合成樹脂発
    泡体チップを前記非通気性表布部材と一体に賦形するこ
    とを特徴とするクッション体の製造方法。
JP20988597A 1997-07-18 1997-07-18 クッション体の製造方法 Pending JPH1134173A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005087484A1 (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Welston Kurashiki Co., Ltd. 発泡樹脂成形体とその成形方法
JP2007175976A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Sekisui Plastics Co Ltd 発泡複合品の製造方法と製造された発泡複合品

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WO2005087484A1 (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Welston Kurashiki Co., Ltd. 発泡樹脂成形体とその成形方法
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