JPH11341273A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

Info

Publication number
JPH11341273A
JPH11341273A JP10150101A JP15010198A JPH11341273A JP H11341273 A JPH11341273 A JP H11341273A JP 10150101 A JP10150101 A JP 10150101A JP 15010198 A JP15010198 A JP 15010198A JP H11341273 A JPH11341273 A JP H11341273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coefficient
image
magnification
filter
image processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10150101A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3692779B2 (ja
Inventor
Atsushi Ito
篤 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP15010198A priority Critical patent/JP3692779B2/ja
Publication of JPH11341273A publication Critical patent/JPH11341273A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3692779B2 publication Critical patent/JP3692779B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformations in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting
    • G06T3/4007Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting based on interpolation, e.g. bilinear interpolation

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 入力画像データに対して変倍処理を施す
機能を備えた画像処理装置において、倍率を変化させた
場合に、急激に画質が変化するのを防止することが可能
な画像処理装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 入力画像データを設定されたフィルタ係
数を持つ変調伝達関数を用いてフィルタ処理を行うため
の変調伝達関数フィルタによりフィルタ処理する画像処
理装置において、倍率に応じて前記フィルタ係数を演算
して設定する第1の演算手段を具備するように構成して
課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真複写機
やプリンター等の画像形成装置に使用される画像処理装
置に関し、特に入力された画像データに対して拡大また
は縮小等の倍率を変更する変倍処理を施す機能を備えた
画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の変倍処理機能を備えた画
像処理装置としては、例えば、画像読取装置によってデ
ジタル信号として読み取られた原稿の画像データに対
し、画像データを補間あるいは間引いたりすることによ
って変倍処理を施すとともに、光学系による画質の劣化
を補正するため、MTF(Modular Trans
fer Function:変調伝達関数)フィルタ処
理を施したり、文字と写真等のイメージとに画像領域を
分離して強調や平滑化等の処理を施すように構成したも
のがある。
【0003】ところが、このような画像処理装置におい
ては、図16に示すように、縦方向や横方向の直線から
なる原画に対して、120%拡大、160%拡大、縦1
20%拡大+横160%拡大等の縦横の倍率が異なる偏
倍処理を施すと、画像データを拡大する際に、画像デー
タを補間したり、注目画素の周囲の白色画素等を考慮し
て、所定のフィルタ処理を施すため、120%拡大や1
60%拡大等の画像は、線幅が拡大倍率に応じて広がる
ばかりか、画像濃度が拡大倍率に応じて低下してしま
い、変倍処理に伴って画像濃度が大幅に変化してしま
い、画質が劣化するという問題点を有していた。
【0004】そこで、かかる偏倍処理機能を備えた画像
処理装置において、上記の問題点を解決し得る技術とし
ては、例えば、特開平2−29072号公報や特開平3
−89677号公報等に開示されているものが既に提案
されている。
【0005】この特開平2−29072号公報に係る画
像処理装置は、倍率の区分毎にフィルタ係数を持ち、倍
率に応じて該当する区分のフィルタ係数をMTFフィル
タに設定し、入力画像データに対してフィルタ処理を施
すことにより、変倍処理を施した際に画質が大幅に変化
するのを防止するように構成したものである。更に詳し
く説明すると、上記特開平2−29072号公報に係る
画像処理装置は、原稿画像を多数の微小画素領域に区分
してその濃度を読取り、その濃度に応じた電気信号を出
力する画像読取手段;原稿と前記画像読取手段とを相対
的に走査駆動するとともに、指定された画像倍率に応じ
て、走査の速度を調整して、画像の副走査方向の、画像
倍率を変更する副走査変倍手段;前記画像読取手段が出
力するアナログ信号をデジタル信号に変換する変換手
段;指定された画像倍率に応じて、前記変換手段が出力
するデジタル信号の、画像の主走査方向の間引き/及び
又は補間を行なって、画像倍率を変更する主走査変倍手
段;前記副走査変倍手段及び主走査変倍手段によって画
像倍率が調整されたデジタル画像信号を処理し、該信号
の複数画素領域の情報に基づいて、その画素領域の一部
の画像の情報を補正する空間フィルタ手段;及び前記画
像倍率の指定変更に応じて、前記空間フィルタ手段の、
画像の主走査方向及び副走査方向に対する補正レベルを
調整するパラメータを更新する、補正係数変更手段;を
備えるように構成したものである。
【0006】一方、上記特開平3−89677号公報に
係る画像処理装置は、同様に、倍率に応じて該当する区
分のフィルタ係数を画像分離器に設定し、入力画像デー
タを文字とイメージとに分離することにより、変倍処理
を施した際に画質が大幅に変化するのを防止するように
構成したものである。更に詳しく説明すると、この特開
平3−89677号公報に係る画像処理装置は、入力画
像を所定の倍率で変倍処理する変倍手段、前記入力画像
の種類を判定する判定手段、前記判定手段による判定基
準を前記変倍手段の倍率に応じて変更する手段とを有す
るように構成したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記特開平2−29072号公報や特開平3−
89677号公報等に係る画像処理装置の場合には、倍
率に応じて該当する区分のフィルタ係数または画像領域
分離係数を用意し、倍率の区分に応じて異なるフィルタ
係数や画像領域分離係数を使用するように構成したもの
である。そのため、上記提案に係る画像処理装置の場合
には、ある倍率から微小に指定倍率を変更したときに、
その前後の指定倍率が異なる区分に属すると、フィルタ
係数や画像領域分離係数が大きく変化してしまう。した
がって、倍率を微小に変更した場合に、フィルタ係数や
画像領域分離係数が大きく変化してしまい、画像データ
に施されるフィルタ処理が変化したり、文字とイメージ
に分離される画像領域が変化するため、変倍処理される
画像の画質が急激に変化し、画質が低下するという問題
点を有していた。
【0008】また、上記特開平2−29072号公報や
特開平3−89677号公報等に係る画像処理装置の場
合には、入力された画像データに対して、縦方向と横方
向で異なる倍率に拡大したり縮小する機能を備えていな
い。そのため、上記提案に係る画像処理装置の場合に
は、縦横偏倍処理に対応することができないのは勿論の
こと、縦横偏倍処理を施した際に、偏倍処理される画像
の画質が急激に変化し、画質が低下するという問題点を
同様に有していた。
【0009】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、入力された画像データに対して変倍処理を
施す機能を備えた画像処理装置において、倍率を変化さ
せた場合に、急激に画質が変化するのを防止することが
可能な画像処理装置を提供することにある。
【0010】また、この発明の他の目的とするところ
は、縦方向と横方向とで倍率を異ならせた偏倍処理が可
能な画像処理装置においても、倍率を変化させた場合
に、急激に画質が変化するのを防止することが可能な画
像処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、入力画像データを設定
されたフィルタ係数を持つ変調伝達関数フィルタにより
フィルタ処理する画像処理装置において、倍率に応じて
前記フィルタ係数を演算して設定する第1の演算手段を
具備するものである。
【0012】かかる請求項1に記載の発明によれば、前
記第1の演算手段によって倍率に応じてフィルタ係数を
演算することにより、倍率を変更した場合に、使用する
フィルタ係数が大きく変化することがないように設定す
ることができ、連続的に所定の画像処理を施すことがで
きるので、変倍処理される画像の画質が急激に変化し、
画質が低下するのを確実に防止することができ、変倍処
理を施した場合であっても、常に良好な画質の画像を得
ることができる。また、請求項2に記載の発明は、請求
項1に記載の画像処理装置において、前記第1の演算手
段が、複数の倍率に関するフィルタ係数を記憶する記憶
手段と、前記倍率に応じて前記記録手段に記憶された係
数から所定のフィルタ係数を選択し、選択したフィルタ
係数を補間してフィルタ係数を得る補間手段を具備する
ものである。
【0013】かかる請求項2に記載の発明によれば、第
1の演算手段の補間手段が、倍率に応じて前記記録手段
に記憶されたフィルタ係数から所定のフィルタ係数を選
択し、選択したフィルタ係数を用いて補間してフィルタ
係数を得る。そのため、記憶手段に記憶された複数の倍
率が指定された場合には、記憶手段に記憶された当該倍
率に対応したフィルタ係数をそのまま使用し、記憶手段
に記憶された複数の倍率と異なる倍率が指定された場合
には、前記指定された倍率に応じて前記記録手段に記憶
されたフィルタ係数のうちから所定のフィルタ係数を選
択し、選択したフィルタ係数を用いて補間手段によって
補間することにより、フィルタ係数を補正することがで
きる。したがって、記憶手段に記憶する複数の倍率とこ
れに対応したフィルタ係数を多く設定した場合には、記
憶手段を参照するだけで、ほとんどの場合、フィルタ係
数を直ちに補正するとができ、フィルタ係数の補正を短
時間に行うことができる。一方、記憶手段に記憶する複
数の倍率とこれに対応したフィルタ係数を少なく設定し
た場合には、指定された倍率に応じて記録手段に記憶さ
れたフィルタ係数のうちから所定の係数を選択し、選択
したフィルタ係数を用いて補間手段によって補間するこ
とにより、フィルタ係数を補正することができ、記憶手
段の容量を少なくすることが可能となる。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の画像処理装置において、前記補間手段が、縦横の倍率
が異なる指定の時に、前記縦横の各倍率に応じて前記記
憶手段に記憶されたフィルタ係数のうちから所定のフィ
ルタ係数を選択し、選択したフィルタ係数を補間して縦
横の各フィルタ係数を得た後、得られた縦倍率用フィル
タ係数と横倍率用フィルタ係数とを補間してフィルタ係
数を得るものである。
【0015】かかる請求項3に記載の発明によれば、縦
横で異なる倍率が指定されたときに、前記縦横の各倍率
に応じて記憶手段に記憶されたフィルタ係数のうちから
所定のフィルタ係数を選択し、選択したフィルタ係数を
用いて補間することにより縦横の各フィルタ係数を得た
後、得られた縦倍率用フィルタ係数と横倍率用フィルタ
係数とを補間手段によって補間してフィルタ係数を得る
ことができるため、縦方向と横方向とで倍率を異ならせ
た偏倍処理が可能な画像処理装置においても、倍率を変
化させた場合に、急激に画質が変化するのを防止するこ
とが可能となる。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の画像処理装置において、更に、前記入力画像データを
設定された分離係数で画像領域を分離する画像領域分離
手段と、前記画像領域分離手段の分離結果に応じて前記
変調伝達関数フィルタの種類を選択する選択手段と、倍
率に応じて前記分離係数を演算して設定する第2の演算
手段とを具備するものである。
【0017】かかる請求項4に記載の発明によれば、画
像領域分離手段によって、入力された画像データを設定
された分離係数で画像領域を分離するとともに、選択手
段によって、前記画像領域分離手段の分離結果に応じて
変調伝達関数フィルタの種類を選択する際に、この画像
領域分離処理の選択処理を行う際に使用する分離係数
を、第2の演算手段によって求めることができ、画像領
域分離処理の選択処理を行って、高画質化を図った場合
でも、倍率を変化させた場合に、分離係数を第2の演算
手段によって演算することにより、倍率に適合した画像
領域の分離を行うことができ、変倍によって分離される
画像領域が、例えば文字領域側あるいはイメージ領域側
に不本意に変動することがないので、急激に画質が変化
するのを防止することが可能となる。また、かかる請求
項4に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同
様に、前記第1の演算手段によって倍率に応じてフィル
タ係数を演算することにより、倍率を変更した場合に、
使用するフィルタ係数が大きく変化することがないよう
に設定することができ、連続的に所定の画像処理を施す
ことができるので、変倍処理される画像の画質が急激に
変化し、画質が低下するのを確実に防止することがで
き、変倍処理を施した場合であっても、常に良好な画質
の画像を得ることができ、請求項4項の特徴と相まって
一層良好な画質の画像を得ることができる。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の画像処理装置において、前記第2の演算手段が、複数
の倍率に対応した分離係数を記憶する記憶手段と、前記
倍率に応じて前記記録手段に記憶された分離係数のうち
から所定の分離係数を選択し、選択した分離係数を補間
して分離係数を得る補間手段を具備するものである。
【0019】かかる請求項5に記載の発明によれば、請
求項4に記載の発明において得られる作用と同様の作用
が得られることは勿論のこと、前記第2の演算手段が、
複数の倍率に対応した分離係数を記憶する記憶手段と、
前記倍率に応じて前記記録手段に記憶された分離係数の
うちから所定の係数を選択し、選択した分離係数を補間
して分離係数を得るものであるため、記憶手段に記憶さ
れた複数の倍率が指定された場合には、記憶手段に記憶
された当該倍率に対応した分離係数をそのまま使用し、
記憶手段に記憶された複数の倍率と異なる倍率が指定さ
れた場合には、前記指定された倍率に応じて前記記録手
段に記憶された分離係数のうちから所定の分離係数を選
択し、選択した分離係数を用いて補間手段によって補間
することにより、分離係数を補正することができる。し
たがって、記憶手段に記憶する複数の倍率とこれに対応
した分離係数を多く設定した場合には、記憶手段を参照
するだけで、ほとんどの場合、分離係数を直ちに補正す
るとができ、分離係数の補正を短時間に行うことができ
る。一方、記憶手段に記憶する複数の倍率とこれに対応
した分離係数を少なく設定した場合には、指定された倍
率に応じて記録手段に記憶された分離係数のうちから所
定の分離係数を選択し、選択した分離係数を用いて補間
手段によって補間することにより、分離係数を補正する
ことができ、記憶手段の容量を少なくすることが可能と
なる。
【0020】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の画像処理装置において、前記補間手段が、縦横の倍率
が異なる指定の時に、前記縦横の各倍率に応じて前記記
憶手段に記憶された分離係数のうちから所定の分離係数
を選択し、選択した分離係数を補間して縦横の各分離係
数を得た後、得られた縦倍率用分離係数と横倍率用分離
係数とを補間して分離係数を得るものである。
【0021】かかる請求項6に記載の発明によれば、請
求項5に記載の発明において得られる作用と同様の作用
が得られる上に、請求項3に記載の発明と同様に、縦方
向と横方向とで倍率を異ならせた偏倍処理が可能な画像
処理装置においても、倍率を変化させた場合に、急激に
画質が変化するのを防止することが可能となる。また、
請求項7に記載の発明は、入力された画像データに対し
て、所定の係数を用いて画像処理を施す画像処理装置に
おいて、少なくとも指定された倍率が、複数の倍率区分
の境界近傍の値である場合に、前記画像処理に使用する
係数を、当該指定倍率に応じて補正する係数補正手段を
具備するように構成したものである。
【0022】かかる請求項7に記載の発明によれば、少
なくとも指定された倍率が、複数の倍率区分の境界近傍
の値である場合に、前記画像処理に使用する係数を、当
該指定倍率に応じて係数補正手段によって補正すること
により、倍率を微小に変更した場合に、その前後の指定
倍率が異なる区分に属する場合であっても、使用する係
数が大きく変化することがないように設定することがで
き、連続的に所定の画像処理を施すことができるので、
変倍処理される画像の画質が急激に変化し、画質が低下
するのを確実に防止することができ、変倍処理を施した
場合であっても、常に良好な画質の画像を得ることがで
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下にこの発明を図示の実施の形
態に基づいて説明する。
【0024】実施の形態1 図2はこの発明に係る画像処理装置の実施の形態1を適
用した白黒のディジタル複写機を示す構成図である。
【0025】このデジタル複写機は、図2に示すよう
に、大別して、内部に画像出力装置(Image Ou
tput Terminal)を備えた複写機本体1
と、この複写機本体1の上部に配置された画像入力装置
(Image Input Terminal)2と、
この画像入力装置2の上部に配置された自動原稿送り装
置3と、複写機本体1の内部に配置され、画像入力装置
2によって読み取られた原稿の画像データに対して、所
定の画像処理を施す画像処理装置(Image Pro
cessing System)60とから構成されて
いる。上記自動原稿送り装置3は、当該自動原稿送り装
置3の所定の位置にセットされた原稿を、その表裏を裏
返して自動的に画像入力装置2のプラテンガラス6上ま
で搬送することが可能となっている。
【0026】上記デジタル複写機本体1内の上部には、
上述したように、原稿4の画像を読み取る画像入力装置
2が配置されているとともに、この画像入力装置2は、
原稿4を所定の基準位置に載置した状態で、当該原稿2
の画像を読み取るための第1のプラテンガラス5と、第
1のプラテンガラス5の一端側に配置され、原稿4を一
定の速度で搬送しながら読み取るためのスリット状の第
2のプラテンガラス6とを備えている。また、画像入力
装置2は、第1のプラテンガラス5上に載置された原稿
4、あるいは、第2のプラテンガラス6上を等速で送ら
れる原稿4の画像を読み取るため、原稿4を照明する照
明ランプ7と、この照明ランプ7によって照明された原
稿4の反射光像を反射するフルレートミラー8と、この
フルレートミラー8からの光像を折り返すように反射す
る2枚のハーフレートミラー9、10と、これらのハー
フレートミラー9、10によって反射された原稿4の光
像を、画像読み取り素子としてのCCD(Charge
Coupled Device)12上に縮小した状
態で結像する結像レンズ11と、この結像レンズ11に
よって結像された原稿4の画像を読み取るCCD12と
からなる露光光学系13を備えている。上記露光光学系
13を構成する部材のうち、照明ランプ7とフルレート
ミラー8は、図示しない第1のキャリッジに取り付けら
れているとともに、2枚のハーフレートミラー9、10
は、図示しない第2のキャリッジに取り付けられてお
り、これらの照明ランプ7及びフルレートミラー8が取
り付けられた第1のキャリッジと、2枚のハーフレート
ミラー9、10が取り付けられた第2のキャリッジは、
画像露光方式に応じて、矢印方向に沿って1:1/2の
速度比で移動するか、又は図2に示す位置に停止して、
原稿4の画像を走査露光するようになっている。
【0027】そして、画像入力装置2によって第2のプ
ラテンガラス6上を一定の等速で送られる原稿4の画像
を読み取る際には、図2に示すように、フルレートミラ
ー8が第2のプラテンガラス6直下の画像読み取り位置
14に来るように、露光光学系13全体が所定の位置に
停止した状態で、CCD12によって原稿4の画像を読
み取るようになっている。また、上記画像入力装置2に
よって、第1のプラテンガラス5上に載置された原稿4
の画像を読み取る際には、照明ランプ7及びフルレート
ミラー8とハーフレートミラー9、10とが、原稿4の
下面に沿って1:1/2の速度比で移動することによ
り、CCD12によって原稿4の画像を読み取るように
なっている。
【0028】上記デジタル複写機では、原稿搬送型露光
方式で原稿4の画像を読み取る場合、図2に示すよう
に、後述する自動原稿送り装置3によって一定の速度で
画像読み取り位置14に搬送される原稿4の画像情報
が、画像入力装置2によって読み取られる。この画像入
力装置2によって読み取られた原稿4の画像データは、
後述するように、画像処理装置60によって所定の画像
処理が施された後、デジタル複写機本体1の内部に配置
された画像出力装置によって転写用紙上に複写される。
【0029】すなわち、上記画像入力装置2によって読
み取られた原稿4の画像データは、必要に応じて図示し
ない一時記憶装置に記憶されるとともに、後述する画像
処理装置60によって所定の画像処理が施された後、画
像出力装置に出力される。この画像出力装置では、画像
処理が施された画像データに応じてROS15(Ras
ter Output Scanner)を動作させ、
このROS15によって感光体ドラム16上に画像デー
タに応じた画像露光が施され、静電潜像が形成される。
この感光体ドラム16上に形成された静電潜像は、現像
装置17により現像されてトナー像となった後、このト
ナー像は、転写帯電器18によって転写用紙19上に転
写される。この転写用紙19は、デジタル複写機本体1
内の下部に収容された複数の用紙トレイ20、21、2
2、23から、所定のサイズの用紙が給紙されるととも
に、フィードセンサー24、25、26、27によって
検知された後、複数配置された搬送ロール28によって
感光体ドラム16手前のレジストロール29まで一旦搬
送されて停止し、このレジストロール29によって感光
体ドラム16上に形成されたトナー像と同期して、感光
体ドラム16の表面へと搬送されるようになっている。
【0030】感光体ドラム16からトナー像が転写され
た転写用紙19は、分離帯電器30によって感光体ドラ
ム16から分離された後、搬送ベルト31によって定着
装置32へと搬送され、定着装置32で熱及び圧力によ
ってトナー像が転写用紙19上に定着されて、装置の外
部に配置された排出トレイ33上に排出され、画像の複
写工程を終了する。
【0031】なお、トナー像の転写工程が終了した感光
体ドラム16の表面は、クリーニング装置34によって
残留トナーや紙粉等が除去されて、次の複写工程に備え
るようになっている。
【0032】また、上記デジタル複写機で両面複写を行
う場合には、片面に画像が複写された転写用紙19をそ
のまま排出トレイ33に排出せずに、搬送経路を切り換
えて用紙反転経路35へと一旦搬送して、転写用紙19
の表裏を反転した状態で搬送路36を介して、感光体ド
ラム16下部の転写位置へと再度搬送することにより、
転写用紙19の裏面に画像を複写した後に、転写用紙1
9を排出トレイ33上に排出するようになっている。
【0033】更に、上記デジタル複写機に装着された自
動原稿送り装置3は、図3に示すように、複写すべき複
数枚の原稿4を複写面を上にした状態(所謂フェイスア
ップ)でセットする原稿セットトレイ40を備えてお
り、この原稿セットトレイ40上にセットされた複数枚
の原稿4は、ナジャーロール41によって最上位の原稿
4から1toNの順序でピックアップされて、フィード
ロール42及びリタードパッド43へと送られる。な
お、上記フィードロール42の後端には、原稿4のフィ
ード状態を検知する原稿フィードセンサー44が配置さ
れているが、他にも同じく小さな黒く塗りつぶされた三
角印で表される原稿検知センサーが所定の位置に配置さ
れている。そして、上記原稿4は、これらのフィードロ
ール42及びリタードパッド43によって一枚ずつに裁
かれ、略円弧状に形成された上流側搬送経路45に沿っ
て、途中に設けられたテイクアウェイロール46及びレ
ジセンサー47を介してプリレジロール48へと搬送さ
れ、このプリレジロール48で一旦停止される。その
後、上記原稿4は、プリレジロール48によって所定の
タイミングで第2のプラテンガラス6上の画像読み取り
位置14へと一定の速度で搬送される。この第2のプラ
テンガラス6上の画像読み取り位置14へと一定の速度
で搬送された原稿4の画像は、第2のプラテンガラス6
上をプラテンロール49によって一定の速度で搬送され
る間に、図3に示す位置に停止したスキャナーユニット
2の露光光学系13を介してCCD12によって読み取
られる。
【0034】その後、第2のプラテンガラス6上の画像
読み取り位置14で画像が読み取られた原稿4は、図3
に示すように、略円弧状に形成された下流側搬送経路5
0の前端部50aに沿って、3つのロールが互いに圧接
するアウトロール51により、第1の分岐部分52を通
過して、下流側搬送経路50の後端部50bに配置され
た排出ロール53によって、原稿セットトレイ40の下
部に設けられた原稿排出トレイ54上に排出される。
【0035】また、自動原稿送り装置3で原稿4の両面
送りを行う場合には、図3に示すように、片面の画像が
読み取られた原稿4を、排出ロール53によって原稿排
出トレイ54上にそのまま排出せずに、原稿4の後端が
排出ロール53によって挟持されている間に、当該排出
ロール53を反転させて、原稿4を下流側搬送経路50
の後端部50b及び第1の分岐部分52を介して、今度
は原稿4が3つのロールが互いに圧接するアウトロール
51の上側のロール間を通過するように搬送し、両面用
搬送経路55を通って上流側搬送経路45へと再度搬送
し、原稿4の裏面側が第2のプラテンガラス6上の画像
読み取り位置14へと搬送され、露光光学系13を介し
てCCD12によって画像が読み取られる。その後、表
裏表面の画像が読み取られた原稿4は、プラテンロール
49及びアウトロール51を介して、排出ロール53に
よって原稿排出トレイ54上にそのまま排出せずに、原
稿4の後端が排出ロール53によって挟持されている間
に、当該排出ロール53を反転させて、原稿4を表裏反
転した状態で搬送する図示しない切替手段を介して、今
度はUターン搬送経路56を通って排出ロール57によ
り原稿排出トレイ54上に、原稿4の表面を下にした状
態で排出される。尚、図3中、58は第1のプラテンガ
ラス5上に載置された原稿4を押圧するスポンジ等の弾
性部材を積層した表面が白色のシート材からなる原稿押
圧部材を示している。
【0036】ところで、この実施の形態1に係る画像処
理装置は、少なくとも指定された倍率が、複数の倍率区
分の境界近傍の値である場合に、前記画像処理に使用す
る係数を、当該指定倍率に応じて補正する係数補正手段
を具備するように構成されている。
【0037】また、この実施の形態1に係る画像処理装
置は、前記係数補正手段が、複数の倍率に対応した係数
を記憶する記憶手段と、前記指定された倍率に応じて前
記記録手段に記憶された係数のうちから所定の係数を選
択し、選択した係数を用いて補間することにより、係数
を補正する補間手段を具備するように構成されている。
【0038】すなわち、この実施の形態1に係る画像処
理装置60には、図4に示すように、画像入力装置2の
CCD12によって読み取られ、A/D変換器12aに
よってデジタル信号に変換された白黒原稿4の画像デー
タが入力される。この画像入力装置2から出力される画
像データは、第1の濃度補正(γ補正)処理回路61に
よって濃度補正が施された後、拡大/縮小処理回路62
によって図示しないユーザーインターフェイスで指定さ
れた倍率に応じて、拡大/縮小処理が施される。上記拡
大/縮小処理回路62で拡大/縮小処理が施された画像
データは、フィルタリング処理回路63によってMTF
フィルタリング処理が施されるとともに、第2の濃度補
正(γ補正)処理回路64によって濃度補正が施され
る。その後、この濃度補正が施された画像データは、ス
クリーニング処理回路65によって万線スクリーンや網
点等のスクリーニング処理が施される。そして、上記ス
クリーニング処理回路65によってスクリーニング処理
が施された画像データは、画像出力装置に出力され、当
該画像出力装置によって画像出力動作が行われる。
【0039】その際、上記画像処理装置60では、図4
に示すように、拡大/縮小処理回路62によって拡大/
縮小処理が施された画像データに基づいて、像域分離処
理回路66によって文字と写真等のイメージとに画像領
域が分離され、この像域分離処理回路66からは、文字
とイメージの像域分離処理信号が、フィルタリング処理
回路63と、第2の濃度補正(γ補正)処理回路64
と、スクリーニング処理回路65と、画像出力装置に出
力される。
【0040】図1(a)(b)(c)はこの実施の形態
1に係る画像処理装置のフィルタリング処理回路をそれ
ぞれ示すブロック図である。
【0041】このフィルタリング処理回路63は、画像
データに対してMTFフィルタリング処理を施すフィル
タ処理部67を備えており、このフィルタ処理部67に
は、係数補正手段としての係数算出部68から図示しな
いユーザーインターフェイスで指定された倍率に応じ
て、補正された算出係数cが入力されるようになってい
る。上記係数算出部68は、図5に示すように、例え
ば、50%、100%、150%、200%の4つの固
定倍率に対応して、これらの倍率に応じて画像データに
最低なMTFフィルタリング処理を施すための係数a
1、a2、a3、a4を記憶した記憶手段としてのテー
ブルを用意してある(ステップ1)。そして、この係数
算出部68では、デジタル複写機のユーザーインターフ
ェイスで指定された倍率に対し、図5に示す表1を参照
して、対応する倍率値を選択する。いま、指定倍率が1
20%の場合には、指定倍率に最も近く且つ指定倍率と
比較し大きい固定倍率である150%と、指定倍率に最
も近く且つ指定倍率と比較し小さい固定倍率である10
0%との計2個の固定倍率が選択される(ステップ
2)。次に、上記の如く選択された100%と150%
の2つの倍率値に対応する係数が、以下の如く選択され
る(ステップ3)。 100%=a2 150%=a3 その後、上記のように選択された2個の係数から、次の
ようにして補間値cが演算される(ステップ4)。 c={(150−120)×a2+(120−100)×a3} /(150−100) =(3×a2+2×a3)/5 なお、上記係数の補正を行う方法は、上記のような内挿
に限らず、外挿、あるいは係数a2、a3に重み付けし
たり、非線型補間等によるものであってもよい。すなわ
ち、係数の補正を関数等の変換式から指定倍率値を用い
て、記憶された係数によらずに直接係数cを求めるよう
に構成しても良い。例えば、変換式が3次関数である場
合を次に示す。係数cはrを指定倍率値とすると、3次
関数fにより求めることができる。 c=f(r)=a3 3 +a2 2 +a1 r+a0 但し、f(r)はrの3次関数、ai (i=1,2,
3)は指定した定数である。いま、a3 =5.59×1
-62 =1.86×10-3、a1 =1.78×1
-1、a0 =4.72と指定すると、図17のような特
性の3次関数を得ることができる。このように、指定倍
率値から前記関数を用いて直接係数cを求めることが可
能である。さらに、上記係数算出部68では、上記の如
く求めた補間値cを算出補間値として、フィルタ処理部
67に出力する(ステップ5)。
【0042】上記フィルタ処理部67では、図1(b)
に示すように、拡大/縮小処理回路62によって拡大/
縮小処理が施された画像データに対して、3×3のマト
リクスを用いて、強調処理を施すフィルタ67aを用い
た処理と、平滑化処理を施すフィルタ67bを用いた処
理が行われる。これらの強調処理や平滑化処理を施す3
×3のマトリクスは、前述したように、係数算出部68
で算出された補正係数cに応じて、補正係数cが大きく
なると強調処理も大きくなり、補正係数cが小さくなる
とよりスムーズになるように設定されている。なお、図
1(b)では、強調処理を施すフィルタ67aと、平滑
化処理を施すフィルタ67bとで、同じ補正係数cを用
いているが、この補正係数cは、同じである必要はな
く、強調処理を施すフィルタ67a用の補正係数cと、
平滑化処理を施すフィルタ67b用の補正係数cとで異
なる値を用いても勿論よい。
【0043】また、この実施の形態1では、図1(c)
に示すように、フィルタ処理部67においてフィルタ処
理が施された画像データに対して、係数算出部68の算
出係数cに応じ、強調度調整を施すように構成しても良
い。上記フィルタ処理部67においてフィルタ処理が施
された画像データは、減算器69によってフィルタリン
グ処理を行う前の画像データから減算され、この減算器
69の減算結果に対して、係数算出部68算出された算
出係数cが乗算器70によって乗算される。そして、こ
の算出係数を乗算後の値が加算器71によって、フィル
タリング処理後の画像データに加算され、フィルタ処理
後の画像データに対して強調度の調整が行われるように
なっている。
【0044】以上の構成において、この実施の形態1に
係る画像処理装置は、次のようにして、入力された画像
データに対して変倍処理を施す機能を備えた画像処理装
置において、倍率を変化させた場合に、急激に画質が変
化するのを防止することが可能となっている。
【0045】すなわち、この実施の形態1に係る画像処
理装置60は、図4に示すように、画像入力装置2のC
CD12によって読み取られ、A/D変換器12aによ
ってデジタル信号に変換された原稿4の画像データが入
力される。この画像入力装置2から出力された画像デー
タは、第1の濃度補正(γ補正)処理回路61によって
濃度補正が施された後、拡大/縮小処理回路62によっ
て図示しないユーザーインターフェイスで指定された倍
率に応じて、拡大/縮小処理が施される。上記拡大/縮
小処理回路62で拡大/縮小処理が施された画像データ
は、フィルタリング処理回路63によってMTFフィル
タリング処理が施される。
【0046】その際、上記フィルタリング処理回路63
では、図1(a)に示すように、係数算出部68に図示
しないユーザーインターフェイスで指定された倍率が入
力される。この係数算出部68では、図6に示すよう
に、デジタル複写機のユーザーインターフェイスで指定
された倍率に対し、図5に示す表1を参照して、対応す
る倍率値を選択する(ステップ2)。いま、指定倍率が
120%の場合には、その両側の100%と150%の
倍率が選択される。次に、上記の如く選択された100
%と150%の2つの倍率値に対応する係数が、以下の
如く選択される(ステップ3)。 100%=a2 150%=a3 その後、上記のように選択された2個の係数から、次の
ようにして補間値cが算出される(ステップ4)。 c=(3×a2+2×a3)/5 さらに、上記係数算出部68では、上記の如く求めた補
間値cを算出補間値として、フィルタ処理部67に出力
する(ステップ5)。
【0047】上記フィルタ処理部67では、図1(a)
(b)に示すように、拡大/縮小処理回路62によって
拡大/縮小処理が施された画像データに対して、3×3
のマトリクスを用いて、強調処理を施すフィルタ67a
による処理と、平滑化処理を施すフィルタ67bによる
処理とが行われる。これらの強調処理や平滑化処理を施
す3×3のマトリクスは、前述したように、係数算出部
68で算出された補正係数cに応じて、補正係数cが大
きくなると強調処理も大きくなり、補正係数cが小さく
なるとよりスムーズになるように設定されている。
【0048】また、この実施の形態1では、図1(c)
に示すように、フィルタ処理部67においてフィルタ処
理が施された画像データに対して、減算器69でフィル
タリング処理を行う前の画像データとの減算が行われ、
この減算器69の減算結果に対して、係数算出部67で
算出された算出係数が乗算器70によって乗算される。
そして、この算出係数を乗算後の値が加算器71によっ
て、フィルタリング処理後の画像データに加算され、フ
ィルタ処理後の画像データに対して強調度の調整が行わ
れるようになっている。
【0049】このように、上記実施の形態1に係る画像
処理装置60では、デジタル複写機のユーザーインター
フェイスで指定された倍率に対して、図5の表1に示す
ように、テーブルを参照し、指定された倍率に対してそ
の両側の固定倍率値を選択する。次に、この選択された
2つの固定倍率値に対応した係数に基づいて、係数算出
部68によって指定された倍率に対応した係数を、補間
演算によって求める。そして、この補間された係数に基
づいて、フィルタ処理部67によってフィルタ処理を施
すように構成されている。そのため、デジタル複写機の
ユーザーインターフェイスによって、指定倍率を微小に
変更し、その前後の指定倍率が異なる区分に属する場合
であっても、フィルタ処理部67で使用する係数を、係
数算出部68で補間演算によって求め、これを使用する
ように構成されているため、指定倍率を微小に変更して
その前後の指定倍率が異なる区分に属する場合であって
も、係数を指定倍率に適応して、しかもフィルタ処理が
良好に行える値に連続的に設定することができる。した
がって、入力された画像データに対して変倍処理を施す
機能を備えた画像処理装置60において、倍率を変更し
た場合に、その前後の指定倍率が異なる区分に属する場
合であっても、使用する係数が大きく変化することがな
いように設定することができ、連続的に所定の画像処理
を施すことができるので、変倍処理される画像の画質が
急激に変化し、画質が低下するのを確実に防止すること
ができ、変倍処理を施した場合であっても、常に良好な
画質の画像を得ることができる。
【0050】その結果、このような画像処理装置60に
おいては、図7に示すように、例えば、縦方向や横方向
の直線からなる原画に対して、120%拡大、160%
拡大等の変倍処理を施す際に、画像データを拡大する際
に、画像データを補間したり、注目画素の周囲の白色画
素等を考慮して、所定のフィルタ処理を施しても、12
0%拡大や160%拡大等の画像は、線幅が拡大倍率に
応じて広がっても、画像濃度が原画と同等になり、変倍
処理に伴って画像濃度が変化せず、画質が劣化するのを
防止して、常に良好な画質の画像を得ることができる。
【0051】実施の形態2 図8はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前記
実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明
すると、この実施の形態2は、入力された画像データを
設定された分離係数で画像領域を分離する画像領域分離
手段と、前記画像領域分離手段の分離結果に応じてMT
Fフィルタの種類を選択する選択手段とを備え、前記係
数補正手段によって補正された係数を用いて、前記画像
領域分離手段による画像領域分離処理、及び前記選択手
段によるMTFフィルタの選択処理を行うように構成さ
れている。
【0052】また、この実施の形態2は、前記係数補正
手段が、複数の倍率に対応した係数を記憶する記憶手段
と、前記指定された倍率に応じて前記記録手段に記憶さ
れた係数のうちから所定の係数を選択し、選択した係数
を用いて補間することにより、画像領域分離処理及びM
TFフィルタの選択処理を行う際の係数を補正する補間
手段を具備するように構成されている。
【0053】すなわち、この実施の形態2に係る画像処
理装置60では、拡大/縮小処理回路62によって図示
しないユーザーインターフェイスで指定された倍率に応
じて、拡大/縮小処理が施される。その後、上記拡大/
縮小処理回路62で拡大/縮小処理が施された画像デー
タに基づいて、図8(a)に示すように、像域分離処理
回路72によって文字と写真等のイメージとに画像領域
が分離される。
【0054】この像域分離処理回路72には、図8
(a)に示すように、拡大/縮小処理回路62によって
拡大/縮小処理が施された画像データが入力されるとと
もに、係数算出部68で算出された算出係数cが入力さ
れる。そして、上記像域分離処理回路72では、画像デ
ータと算出係数に基づいて、文字と写真等のイメージと
の画像領域を分離するための分離タグが生成され、この
分離タグは、画像データの領域に応じた適用処理を施す
適応処理部73に出力される。
【0055】上記像域分離処理回路72は、図8(b)
に示すように、画像データがそれぞれ入力されるラプラ
シアンフィルタ74と一次微分フィルタ75とを備えて
おり、これらのラプラシアンフィルタ74と一次微分フ
ィルタ75では、画像データに対して、ラプラシアンフ
ィルタ処理と、一次微分フィルタ処理とが施される。上
記ラプラシアンフィルタ74と一次微分フィルタ75に
よって、ラプラシアンフィルタ処理と一次微分フィルタ
処理が施された画像データは、それぞれ対応する比較器
76、77に入力され、係数算出部68で算出されたラ
プラシアンフィルタ用と一次微分フィルタ用の各算出係
数c4、c5と比較される。その際、上記係数算出部6
8では、ラプラシアンフィルタ処理用と一次微分フィル
タ処理用の2つの算出係数c4、c5を、前記実施の形
態1と同様の方法にて補間して算出するようになってい
る。また、上記比較器76、77では、2つの算出係数
c4、c5の値が大きくなると画像のエッジをひろわな
いようになっている。上記2つの比較器76、77によ
る比較結果は、論理演算器78に入力され、この論理演
算器78からは、文字とイメージとの画像領域を分離す
るための分離タグが出力される。
【0056】また、上記適応処理部73は、図8(c)
に示すように、画像データがそれぞれ入力される文字用
フィルタ79と写真用フィルタ80とを備えており、こ
れらの文字用MTFフィルタ79と写真用MTFフィル
タ80では、画像データに対してそれぞれ文字用と写真
用に適合したフィルタ処理が施される。そして、上記文
字用フィルタ79と写真用フィルタ80によって、それ
ぞれ文字用と写真用に適合したフィルタ処理が施された
画像データは、選択器81によって、像域分離処理部7
2から出力される分離タグに基づいて選択される。上記
選択器81で選択された文字または写真の画像データ
は、文字用のTRC(Tone Reduction
Curve)処理回路82と、写真用のTRC(Ton
e Reduction Curve)処理回路83に
よって、画像の種類に応じて画像データを実際に形成さ
れる画像の濃度に良好に対応させるためのTRC処理が
施される。その後、上記文字用TRC処理回路82と、
写真用TRC処理回路83によってTRC処理が施され
た画像データは、選択器84によって、像域分離処理部
72から出力される分離タグに基づいて選択され、適応
処理が施された補正後の画像データが出力される。
【0057】以上の構成において、この実施の形態2に
係る画像処理装置は、次のようにして、入力された画像
データに対して変倍処理を施す機能を備えた画像処理装
置において、倍率を変化させた場合に、急激に画質が変
化するのを防止することが可能となっている。
【0058】すなわち、この実施の形態2に係る画像処
理装置60では、図8(a)に示すように、像域分離部
72によって、入力された画像データを設定された分離
係数で画像領域を分離するとともに、選択手段によっ
て、前記画像領域分離手段の分離結果に応じて、文字用
MTFフィルタ79と写真用MTFフィルタ80とを選
択する際に、これらの像域分離処理及びMTFフィルタ
の選択処理を行う際に使用する係数c4、c5を、係数
算出部68によって補正することができ、画像領域分離
処理及びMTFフィルタの選択処理を行って、高画質化
を図った場合でも、倍率を変化させた場合に、急激に画
質が変化するのを防止することが可能となる。
【0059】更に、この実施の形態2に係る画像処理装
置60では、実施の形態1と同様に、係数算出部68
が、複数の倍率に対応した係数を記憶する記憶手段とし
てのテーブルと、前記指定された倍率に応じて前記テー
ブルに記憶された係数のうちから所定の係数を選択し、
選択した係数を用いて補間することにより、画像領域分
離処理及びMTFフィルタの選択処理を行う際の係数を
補正する補間手段とを具備するように構成されているの
で、入力された画像データに対して変倍処理を施す機能
を備えた画像処理装置において、倍率を変化させた場合
に、急激に画質が変化するのを防止することが可能とな
っている。
【0060】実施の形態3 図9はこの発明の実施の形態3を示すものであり、前記
実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明
すると、この実施の形態3は、補間手段が、縦横で異な
る倍率が指定されたときに、前記縦横の各倍率に応じて
前記記憶手段に記憶された係数のうちから所定の係数を
選択し、選択した係数を用いて補間することにより縦横
の各係数を得た後、得られた縦倍率用係数と横倍率用係
数とを補間して係数を補正するように構成されている。
【0061】すなわち、この実施の形態3に係る画像処
理装置60では、図1(a)に示すように、フィルタリ
ング処理回路63が、画像データに対してMTFフィル
タリング処理を施すフィルタ処理部67を備えており、
このフィルタ処理部67には、係数補正手段としての係
数算出部68から図示しないユーザーインターフェイス
で指定された倍率に応じて、補正された算出係数cが入
力されるようになっている。上記係数算出部68は、図
10に示すように、例えば、50%、100%、150
%、200%の4つの縦方向及び横方向の固定倍率に対
応して、これらの倍率に応じて画像データに最低なMT
Fフィルタリング処理を施すための係数a1、a2、a
3、a4とb1、b2、b3、b4とを記憶した記憶手
段として、図8の表2及び表3に示すようなテーブルを
用意してある(ステップ1)。そして、この係数算出部
68では、デジタル複写機のユーザーインターフェイス
で指定された縦方向の倍率に対し、図9に示す表2を参
照して、対応する縦方向の倍率値を選択する。いま、縦
方向の指定倍率が120%の場合には、指定倍率に最も
近く且つ指定倍率と比較し大きい固定倍率である150
%と、指定倍率に最も近く且つ指定倍率と比較し小さい
固定倍率である100%との計2個の固定倍率が縦方向
の倍率として選択される(ステップ2)。次に、上記の
如く選択された100%と150%の2つの倍率値に対
応する係数が、以下の如く選択される(ステップ3)。 100%=a2 150%=a3 その後、上記のように選択された2個の係数から、次の
ようにして補間値c1が算出される(ステップ4)。 c1={(150−120)×a2+(120−100)×a3} /(150−100) =(3×a2+2×a3)/5
【0062】次に、この係数算出部68は、デジタル複
写機のユーザーインターフェイスで指定された横方向の
倍率に対し、図9に示す表3を参照して、対応する横方
向の倍率値を選択する。いま、横方向の指定倍率が60
%の場合には、指定倍率に最も近く且つ指定倍率と比較
し大きい固定倍率である100%と、指定倍率に最も近
く且つ指定倍率と比較し小さい固定倍率である50%と
の計2個の固定倍率が横方向の倍率として選択される
(ステップ5)。次に、上記の如く選択された50%と
100%の2つの倍率値に対応する係数が、以下の如く
選択される(ステップ6)。 50%=b1 100%=b2 その後、上記のように選択された2個の係数から、次の
ようにして補間値c2が算出される(ステップ7)。 c2={(100−60)×b1+(60−50)×b2} /(100−50) =(4×b1+1×b2)/5 さらに、上記係数算出部68では、上記の如く求めた補
間値c1、c2から全体の補間値c3を次のように算出
して、これを算出補間値cとして、フィルタ処理部67
に出力するようになっている(ステップ8)。
【0063】このように、この実施の形態3に係る画像
処理装置60では、図9及び図10に示すように、縦横
で異なる倍率が指定されたときに、前記縦横の各倍率に
応じて図9の表2及び表3に示すように、テーブルに記
憶された係数のうちから所定の係数を選択し、選択した
係数を用いて補間することにより縦横の各係数を得た
後、得られた縦倍率用係数と横倍率用係数とを補間手段
によって補間して係数を補正することができるため、縦
方向と横方向とで倍率を異ならせた変倍処理が可能な画
像処理装置60においても、倍率を変化させた場合に、
急激に画質が変化するのを防止することが可能となる。
【0064】その結果、このような画像処理装置60に
おいては、図11に示すように、例えば、縦方向や横方
向の直線からなる原画に対して、120%拡大、160
%拡大、縦120%拡大+横160%拡大等の変倍処理
を施す際に、画像データを拡大する際に、画像データを
補間したり、注目画素の周囲の白色画素等を考慮して、
所定のフィルタ処理を施しても、120%拡大や160
%拡大等の画像は勿論のこと、縦120%拡大+横16
0%拡大等のように縦横変倍処理を行った場合におい
て、線幅が拡大倍率に応じて広がっても、画像濃度が原
画と同等になり、縦横の変倍処理に伴って画像濃度が変
化せず、画質が劣化するのを防止して、常に良好な画質
の画像を得ることができる。なお、上記縦横偏倍に応じ
た係数の補正は、フィルタ係数の補正のみではなく、画
像領域分離手段における画像領域の分離を行う際の分離
係数の補正にも同様に適用できることは勿論である。
【0065】実施の形態4 図12はこの発明の実施の形態4を示すものであり、前
記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、この実施の形態4は、入力される画像データ
が白黒ではなく、カラーの画像処理装置に適用するよう
に構成されている。
【0066】図13はこの発明に係る画像処理装置の実
施の形態4を適用した多重転写方式のディジタルカラー
複写機を示す構成図である。
【0067】図13において、100はデジタルカラー
複写機の本体を示すものであり、このデジタルカラー複
写機本体100内の上端部には、原稿102の画像を読
み取る画像入力装置103(Image Input
Terminal)が配置されている。この画像入力装
置103は、プラテンガラス104上に載置された原稿
102をプラテンカバー105によって押圧した状態
で、このプラテンガラス104上に載置された原稿10
2の画像を光源106によって照明するとともに、原稿
102の反射光像を第1、第2の走査ミラー107、1
08及び結像レンズ109を介してCCD110に走査
露光して、このCCD110によって原稿102の色材
反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドット/m
m)で読み取るようになっている。
【0068】上記画像入力装置103によって読み取ら
れた原稿102の色材反射光像は、例えば、赤(R)、
緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率
データとして画像処理装置112(Image Pro
cessing System)に送られ、この画像処
理装置112では、後述するように、原稿102の反射
率データに対して、濃度補正、拡大/縮小補正、フィル
タ処理等の所定の画像処理が施される。
【0069】そして、上記の如く画像処理装置112で
所定の画像処理が施された画像データは、黒(K)、イ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)(各8b
it)の3色の原稿色材階調データに変換されてROS
115(Raster Output Scanne
r)に送られ、このROS115では、原稿色材階調デ
ータに応じてレーザー光による画像露光が行われる。
【0070】上記ROS115は、図13に示すよう
に、半導体レーザー116を原稿色材階調データに応じ
て変調して、この半導体レーザー116からレーザー光
LBを階調データに応じて出射する。この半導体レーザ
ー116から出射されたレーザー光LBは、回転多面鏡
117によって偏向走査され、反射ミラー118を介し
て感光体ドラム120上に走査露光される。
【0071】上記ROS115によってレーザー光LB
が走査露光される感光体ドラム120は、図示しない駆
動手段によって矢印方向に沿って所定の速度で回転駆動
されるようになっている。この感光体ドラム120の表
面は、予め帯電コロトロン121によって所定の電位に
帯電された後、原稿色材階調データに応じてレーザー光
LBが走査露光されることによって静電潜像が形成され
る。上記感光体ドラム120上に形成された静電潜像
は、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)の4色の現像器122K、122Y、122
M、122Cを備えたロータリー方式の現像装置122
によって順次現像され、所定の色のトナー像となる。
【0072】上記感光体ドラム120上に形成されたト
ナー像は、当該感光体ドラム120に隣接して配置され
た転写ドラム123上に保持された転写用紙等からなる
転写材124上に、転写コロトロン125の帯電によっ
て順次転写される。上記転写材124は、図13に示す
ように、複写機本体100内の下部に収納された複数の
給紙カセット128、129、130の何れかから給紙
ロール131によって給紙されるか、又は複写機本体1
00外の側面に配置された手差しトレイ138からも給
紙可能となっており、給紙された転写材124は、搬送
ローラ132及びレジストローラ133によって転写ド
ラム123の表面に所定のタイミングでそれぞれ搬送さ
れる。そして、上記転写材124は、静電吸着用の帯電
器も兼ねる転写コロトロン125の帯電によって転写ド
ラム123の表面に静電的に吸着された状態で、当該転
写ドラム123の表面に保持される。なお、上記手差し
トレイ138からは、ハガキ等の定形外の転写用紙以外
にオーバーヘッドプロジェクター用の透明なOHPシー
ト等も給紙可能であり、OHPシート等にも画像を形成
することができるようになっている。また、上記手差し
トレイ138からは、片面に画像が形成された転写材2
4を裏返しにして給紙することにより、両面コピーが可
能となっている。
【0073】また、上記感光体ドラム120上から所定
の色数のトナー像が転写された転写材124は、剥離用
のコロトロン134の除電によって転写ドラム123の
表面から剥離された後、定着装置135へ搬送され、こ
の定着装置135によって熱及び圧力によってトナー像
が転写材124上に定着され、排紙トレイ136上に排
出されてカラー画像の形成工程が終了する。
【0074】なお、図13中、137は転写ドラム12
3の除電を行うための除電コロトロン対を示している。
【0075】図14は上記多重転写方式のデジタルカラ
ー複写機の画像出力装置を示す構成図である。
【0076】図14において、120は上記感光体ドラ
ムであり、この感光体ドラム120の表面に接触又は微
小な間隙を介して対向するように転写材担持体としての
転写ドラム123が配設されている。上記転写ドラム1
23は、図示しない駆動機構によって感光体ドラム12
0の周速と同一の速度で回転駆動されるようになってい
る。この転写ドラム123は、図15に示すように、軸
方向の両端部に配置される一対の円環状部材としてのリ
ング部材140、140と、これらのリング部材14
0、140を互いに連結する連結部材としてのタイバー
プレート141とを有するドラム状の枠体を備え、上記
タイバープレート141にポリエチレンテレフタレート
やポリフッ化ビニリデン等の誘電体フィルムからなる転
写フィルム142の円周方向の先端縁部42aを固定す
るとともに、両側端部をリング部材140、140の外
周面に沿わせて枠体に巻き付け、転写フィルム142の
円周方向の後端縁部142bを、タイバープレート14
1に固定して中空円筒状に形成されている。
【0077】上記転写ドラム123には、上述したよう
に、複数の給紙カセット128、129、130の何れ
かから転写材124が供給され、この転写材124は、
転写ドラム123の裏面側から吸着用の帯電器を兼ねる
転写コロトロン125によって帯電を受け、転写ドラム
123の転写フィルム142上に静電的に吸着される。
この転写ドラム123上に吸着された転写材124に
は、感光体ドラム120上に順次形成される黒(K)、
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のトナ
ー像が、転写コロトロン125の帯電によって転写され
る。
【0078】そして、上記感光体ドラム120から所定
の色数のトナー像が転写された転写材124は、剥離コ
ロトロン134によって除電されるとともに、剥離装置
144によって転写ドラム123の表面から剥離された
後、搬送ガイド145を介して定着装置135に搬送さ
れて、この定着装置135の定着ローラ135a及び圧
力ローラ135bによってトナー像が熱及び圧力により
転写材124上に定着され、フューザ出口ロール146
によって装置外部の排紙トレイ136上に排出される。
【0079】ところで、この実施の形態4に係る画像処
理装置は、少なくとも指定された倍率が、複数の倍率区
分の境界近傍の値である場合に、前記画像処理に使用す
る係数を、当該指定倍率及び画像データの色に応じて補
正する係数補正手段を具備するように構成されている。
【0080】また、この実施の形態4に係る画像処理装
置は、前記係数補正手段が、複数の倍率に対応した係数
を記憶する記憶手段と、前記指定された倍率に応じて前
記記録手段に記憶された係数のうちから所定の係数を選
択し、選択した係数を用いて補間することにより、係数
を補正する補間手段を具備するように構成されている。
【0081】すなわち、この実施の形態4に係る画像処
理装置60には、図12に示すように、画像入力装置1
03のCCD110によって読み取られ、A/D変換器
110aによってデジタル信号に変換された原稿104
のRBGの画像データが入力される。この画像入力装置
103から出力される画像データは、第1の濃度補正
(γ補正)処理回路151によって濃度補正が施された
後、拡大/縮小処理回路152によって図示しないユー
ザーインターフェイスで指定された倍率に応じて、拡大
/縮小処理が施される。上記拡大/縮小処理回路152
で拡大/縮小処理が施された画像データは、色変換処理
回路153によってRBGの画像データが、YMCの画
像データに変換される。次に、上記色変換処理回路15
3によって変換されたYMCの画像データは、K版生成
処理回路154によって、K(黒色)の画像データが生
成され、YMCKの画像データに変換される。そして、
上記K版生成処理回路154によって生成されたYMC
Kの画像データは、フィルタリング処理回路155によ
ってMTFフィルタリング処理が施されるとともに、第
2の濃度補正(γ補正)処理回路156によって濃度補
正が施される。その後、この濃度補正が施された画像デ
ータは、スクリーニング処理回路157によって万線ス
クリーンや網点等のスクリーニング処理が施される。そ
して、上記スクリーニング処理回路157によってスク
リーニング処理が施された画像データは、画像出力装置
に出力され、当該画像出力装置によってカラーの画像出
力動作が行われる。
【0082】その際、上記画像処理装置60では、図1
2に示すように、拡大/縮小処理回路152によって拡
大/縮小処理が施された画像データに基づいて、像域分
離処理回路158によって文字と写真等のイメージとに
画像領域が分離され、この像域分離処理回路158から
は、文字とイメージの像域分離処理信号が、フィルタリ
ング処理回路155と、第2の濃度補正(γ補正)処理
回路156と、スクリーニング処理回路157と、画像
出力装置に出力される。
【0083】また、この実施の形態4に係る画像処理装
置のフィルタリング処理回路155は、図示しないユー
ザーインターフェイスで指定された倍率に応じて、係数
算出部において、YMCKの4色の画像データに対し
て、補正された算出係数cを算出するようになってい
る。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、前記第1の演算手段によって倍率に応じ
てフィルタ係数を演算することにより、倍率を変更した
場合に、使用する係数が大きく変化することがないよう
に設定することができ、連続的に所定の画像処理を施す
ことができるので、変倍処理される画像の画質が急激に
変化し、画質が低下するのを確実に防止することがで
き、変倍処理を施した場合であっても、常に良好な画質
の画像を得ることができる。
【0085】また、請求項2に記載の発明によれば、第
1の演算手段の補間手段が、倍率に応じて前記記録手段
に記憶されたフィルタ係数から所定のフィルタ係数を選
択し、選択したフィルタ係数を用いて補間してフィルタ
係数を得る。そのため、記憶手段に記憶された複数の倍
率が指定された場合には、記憶手段に記憶された当該倍
率に対応したフィルタ係数をそのまま使用し、記憶手段
に記憶された複数の倍率と異なる倍率が指定された場合
には、前記指定された倍率に応じて前記記録手段に記憶
されたフィルタ係数のうちから所定のフィルタ係数を選
択し、選択したフィルタ係数を用いて補間手段によって
補間することにより、フィルタ係数を補正することがで
きる。したがって、記憶手段に記憶する複数の倍率とこ
れに対応したフィルタ係数を多く設定した場合には、記
憶手段を参照するだけで、ほとんどの場合、フィルタ係
数を直ちに補正するとができ、フィルタ係数の補正を短
時間に行うことができる。一方、記憶手段に記憶する複
数の倍率とこれに対応したフィルタ係数を少なく設定し
た場合には、指定された倍率に応じて記録手段に記憶さ
れたフィルタ係数のうちから所定の係数を選択し、選択
したフィルタ係数を用いて補間手段によって補間するこ
とにより、フィルタ係数を補正することができ、記憶手
段の容量を少なくすることが可能となる。
【0086】請求項3に記載の発明によれば、縦横で異
なる倍率が指定されたときに、前記縦横の各倍率に応じ
て記憶手段に記憶されたフィルタ係数のうちから所定の
フィルタ係数を選択し、選択したフィルタ係数を用いて
補間することにより縦横の各フィルタ係数を得た後、得
られた縦倍率用フィルタ係数と横倍率用フィルタ係数と
を補間手段によって補間してフィルタ係数を得ることが
できるため、縦方向と横方向とで倍率を異ならせた偏倍
処理が可能な画像処理装置においても、倍率を変化させ
た場合に、急激に画質が変化するのを防止することが可
能となる。
【0087】請求項4に記載の発明によれば、画像領域
分離手段によって、入力された画像データを設定された
分離係数で画像領域を分離するとともに、選択手段によ
って、前記画像領域分離手段の分離結果に応じて変調伝
達関数フィルタの種類を選択する際に、この画像領域分
離処理の選択処理を行う際に使用する分離係数を、第2
の演算手段によって求めることができ、画像領域分離処
理の選択処理を行って、高画質化を図った場合でも、倍
率を変化させた場合に、分離係数を第2の演算手段によ
って演算することにより、倍率に適合した画像領域の分
離を行うことができ、変倍によって分離される画像領域
が、例えば文字領域側あるいはイメージ領域側に不本意
に変動することがないので、急激に画質が変化するのを
防止することが可能となる。また、かかる請求項4に記
載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様に、前
記第1の演算手段によって倍率に応じてフィルタ係数を
演算することにより、倍率を変更した場合に、使用する
フィルタ係数が大きく変化することがないように設定す
ることができ、連続的に所定の画像処理を施すことがで
きるので、変倍処理される画像の画質が急激に変化し、
画質が低下するのを確実に防止することができ、変倍処
理を施した場合であっても、常に良好な画質の画像を得
ることができ、請求項4項の特徴と相まって一層良好な
画質の画像を得ることができる。
【0088】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
に記載の発明において得られる作用と同様の作用が得ら
れることは勿論のこと、前記第2の演算手段が、複数の
倍率に対応した分離係数を記憶する記憶手段と、前記倍
率に応じて前記記録手段に記憶された分離係数のうちか
ら所定の係数を選択し、選択した分離係数を補間して分
離係数を得るものであるため、記憶手段に記憶された複
数の倍率が指定された場合には、記憶手段に記憶された
当該倍率に対応した分離係数をそのまま使用し、記憶手
段に記憶された複数の倍率と異なる倍率が指定された場
合には、前記指定された倍率に応じて前記記録手段に記
憶された分離係数のうちから所定の分離係数を選択し、
選択した分離係数を用いて補間手段によって補間するこ
とにより、分離係数を補正することができる。したがっ
て、記憶手段に記憶する複数の倍率とこれに対応した分
離係数を多く設定した場合には、記憶手段を参照するだ
けで、ほとんどの場合、分離係数を直ちに補正するとが
でき、分離係数の補正を短時間に行うことができる。一
方、記憶手段に記憶する複数の倍率とこれに対応した分
離係数を少なく設定した場合には、指定された倍率に応
じて記録手段に記憶された分離係数のうちから所定の分
離係数を選択し、選択した分離係数を用いて補間手段に
よって補間することにより、分離係数を補正することが
でき、記憶手段の容量を少なくすることが可能となる。
【0089】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明において得られる作用と同様の作用が得ら
れる上に、請求項3に記載の発明と同様に、縦方向と横
方向とで倍率を異ならせた偏倍処理が可能な画像処理装
置においても、倍率を変化させた場合に、急激に画質が
変化するのを防止することが可能となる。
【0090】請求項7によれば、少なくとも指定された
倍率が、複数の倍率区分の境界近傍の値である場合に、
前記画像処理に使用する係数を、当該指定倍率に応じて
係数補正手段によって補正することにより、倍率を微小
に変更した場合に、その前後の指定倍率が異なる区分に
属する場合であっても、使用する係数が大きく変化する
ことがないように設定することができ、連続的に所定の
画像処理を施すことができるので、変倍処理される画像
の画質が急激に変化し、画質が低下するのを確実に防止
することができ、変倍処理を施した場合であっても、常
に良好な画質の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)はこの発明の実施の形態1に係る
画像処理装置を示すブロック図、同図(b)はフィルタ
処理部を示すブロック図、同図(c)はフィルタ処理部
を示すブロック図である。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る画像処
理装置を適用した白黒のディジタル複写機画像形成装置
を示す構成図である。
【図3】 図3はこの発明の実施の形態1に係る画像処
理装置を適用した画像入力装置を示す構成図である。
【図4】 図4はこの発明の実施の形態1に係る画像処
理装置を示すブロック図である。
【図5】 図5は指定倍率に応じた係数を記憶したテー
ブルを示す図である。
【図6】 図6は指定倍率に応じた係数の補正処理を示
すフローチャートである。
【図7】 図7は指定倍率に応じた係数の補正処理後の
画像を示す模式図である。
【図8】 図8(a)はこの発明の実施の形態2に係る
画像処理装置を示すブロック図、同図(b)は像域分離
部を示すブロック図、同図(c)は適応処理部を示すブ
ロック図である。
【図9】 図9はこの発明の実施の形態3に係る画像処
理装置の指定倍率に応じた係数を記憶したテーブルを示
す図である。
【図10】 図10は指定倍率に応じた係数の補正処理
を示すフローチャートである。
【図11】 図11は指定倍率に応じた係数の補正処理
後の画像を示す模式図である。
【図12】 図12はこの発明の実施の形態4に係る画
像処理装置を示すブロック図である。
【図13】 図13はこの発明の実施の形態4に係る画
像処理装置を適用したカラーのディジタル複写機を示す
構成図である。
【図14】 図14はカラーのディジタル複写機の画像
出力装置を示す構成図である。
【図15】 図15は転写ドラムを示す斜視図である。
【図16】 図16は指定倍率に応じた係数の画像を示
す模式図である。
【図17】 図17は演算によって求められた係数を示
すグラフ図である。
【符号の説明】
60:画像処理装置、61:第1の濃度補正(γ補正)
処理回路、62:拡大/縮小処理回路、63:フィルタ
リング処理回路、64:第2の濃度補正(γ補正)処理
回路、65:スクリーニング処理回路、66:像域分離
処理回路、67:フィルタ処理部、68:係数算出部
(係数補正手段)。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像データを設定されたフィルタ係
    数を持つ変調伝達関数を用いてフィルタ処理を行うため
    の変調伝達関数フィルタによりフィルタ処理する画像処
    理装置において、 倍率に応じて前記フィルタ係数を演算して設定する第1
    の演算手段を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像処理装置におい
    て、前記第1の演算手段が、複数の倍率に関するフィル
    タ係数を記憶する記憶手段と、前記倍率に応じて前記記
    録手段に記憶された係数から所定のフィルタ係数を選択
    し、選択したフィルタ係数を補間してフィルタ係数を得
    る補間手段を具備することを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像処理装置におい
    て、前記補間手段が、縦横の倍率が異なる指定のとき
    に、前記縦横の各倍率に応じて前記記憶手段に記憶され
    たフィルタ係数のうちから所定のフィルタ係数を選択
    し、選択したフィルタ係数を補間して縦横の各フィルタ
    係数を得た後、得られた縦倍率用フィルタ係数と横倍率
    用フィルタ係数とを補間してフィルタ係数を得るもので
    あることを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の画像処理装置におい
    て、更に、前記入力画像データを設定された分離係数で
    画像領域を分離する画像領域分離手段と、前記画像領域
    分離手段の分離結果に応じて前記変調伝達関数フィルタ
    の種類を選択する選択手段と、倍率に応じて前記分離係
    数を演算して設定する第2の演算手段とを具備すること
    を特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の画像処理装置におい
    て、前記第2の演算手段が、複数の倍率に対応した分離
    係数を記憶する記憶手段と、前記倍率に応じて前記記録
    手段に記憶された分離係数のうちから所定の分離係数を
    選択し、選択した分離係数を補間して分離係数を得る補
    間手段を具備することを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の画像処理装置におい
    て、前記補間手段が、縦横の倍率が異なる指定のとき
    に、前記縦横の各倍率に応じて前記記憶手段に記憶され
    た分離係数のうちから所定の分離係数を選択し、選択し
    た分離係数を補間して縦横の各分離係数を得た後、得ら
    れた縦倍率用分離係数と横倍率用分離係数とを補間して
    分離係数を得るものであることを特徴とする画像処理装
    置。
  7. 【請求項7】 入力された画像データに対して、所定の
    係数を用いて画像処理を施す画像処理装置において、 少なくとも指定された倍率が、複数の倍率区分の境界近
    傍の値である場合に、前記画像処理に使用する係数を、
    当該指定倍率に応じて補正する係数補正手段を具備する
    ことを特徴とする画像処理装置。
JP15010198A 1998-05-29 1998-05-29 画像処理装置 Expired - Fee Related JP3692779B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15010198A JP3692779B2 (ja) 1998-05-29 1998-05-29 画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15010198A JP3692779B2 (ja) 1998-05-29 1998-05-29 画像処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11341273A true JPH11341273A (ja) 1999-12-10
JP3692779B2 JP3692779B2 (ja) 2005-09-07

Family

ID=15489538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15010198A Expired - Fee Related JP3692779B2 (ja) 1998-05-29 1998-05-29 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3692779B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001197305A (ja) * 2000-01-05 2001-07-19 Toshiba Corp 画像処理装置および画像処理方法
GB2372393A (en) * 2001-02-20 2002-08-21 Samsung Electronics Co Ltd Sampling rate conversion using interpolated filter coefficients
JP2003101858A (ja) * 2001-09-20 2003-04-04 Pentax Corp デジタルカメラ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001197305A (ja) * 2000-01-05 2001-07-19 Toshiba Corp 画像処理装置および画像処理方法
GB2372393A (en) * 2001-02-20 2002-08-21 Samsung Electronics Co Ltd Sampling rate conversion using interpolated filter coefficients
GB2372393B (en) * 2001-02-20 2003-04-30 Samsung Electronics Co Ltd Sampling rate conversion
JP2003101858A (ja) * 2001-09-20 2003-04-04 Pentax Corp デジタルカメラ
JP4565784B2 (ja) * 2001-09-20 2010-10-20 Hoya株式会社 デジタルカメラ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3692779B2 (ja) 2005-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3845509B2 (ja) 画像処理装置および画像形成装置
JP3768028B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置及び画像形成装置
JPH11266367A (ja) 画像処理装置
JPH11266372A (ja) カラー画像処理装置
JP2008199537A (ja) 画像処理方法および画像処理装置
US6917707B1 (en) Image processing method and image processing apparatus
JP3637001B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理システム
US7221480B2 (en) Image processing apparatus and image forming apparatus
US7551320B2 (en) Image processing apparatus, image forming apparatus, control program, and computer-readable recording medium
JP4101983B2 (ja) 画像処理装置
JP5073773B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラム
JP3692779B2 (ja) 画像処理装置
JP3723043B2 (ja) 画像処理装置、画像読取装置および画像形成装置
JP3554019B2 (ja) 画像処理装置及び方法
JP4229631B2 (ja) 画像形成装置
JP3816398B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置および画像形成装置
JP4379873B2 (ja) 画像処理装置、記憶媒体、画像読取装置、画像形成装置
JP2000270220A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP3810271B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP3738346B2 (ja) 画像形成装置および画像出力特性設定方法
JP3888976B2 (ja) 画像形成装置
JP2001285635A (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像形成装置
JPH06311335A (ja) 画像処理装置
JP3762567B2 (ja) カラー画像形成装置
JP2919149B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041102

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050531

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090701

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100701

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110701

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110701

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees