JPH11339664A - カラーブラウン管評価装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子ビームの偏向に同期して変化するダイナ
ミック電圧が印加される電子銃を備えるカラーブラウン
管の輝度むらの発生を防止して、品位を誤判定すること
のなく評価できる評価装置を構成することを目的とす
る。 【解決手段】 複数個の電極から選択された電極に偏向
ヨークの電子ビームの偏向に同期して変化するダイナミ
ック電圧が印加される電子銃を備えるカラーブラウン管
の品位を評価するカラーブラウン管評価装置において、
電極間の静電容量を介してダイナミック電圧が不要に重
畳される電極に接続されたステムピンに導電接触するソ
ケット30のコネクタ32a にコンデンサ31を接続しこのコ
ンデンサを介して接地した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、カラーブラウン
管評価装置に係り、特に電子ビームの偏向に同期して変
化するダイナミック電圧が印加される電子銃の電極に印
加される電圧を安定化してカラーブラウン管の品位を正
しく評価することができるカラーブラウン管評価装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】一般にカラーブラウン管は、一端部がネ
ックからなる漏斗状のファンネルのネック内に配置され
た電子銃から放出される３電子ビームをファンネルの外
側に装着された偏向ヨークの発生する磁界により偏向
し、シャドウマスクを介してパネルの内面に形成された
蛍光体スクリーンを水平、垂直走査することにより、カ
ラー画像を表示する構造に形成されている。

【０００３】その電子銃は、３個のカソードおよびこれ
らカソードを加熱するヒータおよび上記カソードに順次
隣接して蛍光体スクリーン方向に配置された複数個の電
極を有する。そのカソード、ヒータおよび各電極には、
それぞれ所定の電圧が印加される。

【０００４】このような電子銃は、各電極間に静電容量
が介在する。しかし通常の電子銃は、そのほとんどの電
極に直流電圧が印加されるため、電極間に静電容量が介
在しても、この静電容量を介して隣接電極に重畳される
電圧を考える必要はない。

【０００５】しかし最近のカラーディスプレイ管におい
ては、パソコンの普及により、ソフトの増加や格段の技
術開発にともなって、高解像度、高密度表示が実現して
いる。一方、画面上の表示サイズも、９０％スキャンか
ら１００％スキャンへと、画面を広く大きく使用するよ
うになり、それにともなって画面上の文字などの表示の
きれ（フォーカス特性）のレベルアップを目的とする電
子銃の開発が必要となっている。

【０００６】このようなカラーディスプレイ管に用いら
れる電子銃として、図４に示す電子銃がある。この電子
銃は、３個のカソードＫ、これらカソードＫを加熱する
３個のヒータ（図示せず）および上記カソードＫから順
次蛍光体スクリーン方向に配置された第１乃至第６電極
Ｇ1 〜Ｇ6 およびその第６電極Ｇ6 の蛍光体スクリーン
側端部に取付けられたコンバーゼンス・カップＣを有
し、その第５電極Ｇ5 が２個の電極Ｇ51，Ｇ52に分割さ
れている。

【０００７】その第５電極Ｇ5 の分割電極Ｇ52と第３電
極Ｇ3 とは接続され、さらにこれら電極Ｇ3 ，Ｇ52に抵
抗器１を介して分割電極Ｇ51が接続されている。そして
分割電極Ｇ52と第３電極Ｇ3 には、電子銃に沿って配置
された抵抗器２により、上記第６電極Ｇ6 に印加される
約２６kVの高電圧Ｅb を分割した所定の直流電圧が印加
され、分割電極Ｇ51には、抵抗器１，２により分割され
た規定の直流電圧が印加される。さらにこれら電極Ｇ3
，Ｇ51，Ｇ52には、図５に示すように、偏向ヨークの
電子ビームの偏向に同期して変化するパラボラ状のダイ
ナミック電圧３が重畳して印加される。それにより、画
面周辺部に偏向される電子ビームの偏向収差による歪を
補正し、画面全面のフォーカスを良好にして、高密度表
示が可能なものとなっている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】上記のように、カラー
ディスプレイ管に用いられる電子銃として、３個のカソ
ード、これらカソードを加熱する３個のヒータおよび上
記カソードから順次蛍光体スクリーン方向に配置された
第１乃至第６電極およびその第６電極の蛍光体スクリー
ン側端部に取付けられたコンバーゼンス・カップを有
し、その第５電極が２個の電極分割され、これら電極の
うち、第３電極および第５電極の２個の分割電極に、そ
れぞれ規定の直流電圧に偏向ヨークの電子ビームの偏向
に同期して変化するパラボラ状のダイナミック電圧が重
畳して印加される電子銃がある。

【０００９】この電子銃によれば、画面周辺部に偏向さ
れる電子ビームの偏向収差による歪を補正して、画面全
面にわたりフォーカスを良好にして高密度表示が可能で
ある。

【００１０】しかしこの電子銃のように選択された電極
にパラボラ状のダイナミック電圧を印加すると、隣接電
極にこれら電極間の静電容量を介してそのパラボラ状の
ダイナミック電圧が重畳される。たとえば第３電極に図
５に示したパラボラ状のダイナミック電圧３が印加さ
れ、隣接する第２電極に図６に示す６００〜８００Ｖ程
度の規定の直流電圧４（Ｅc2）が印加されると、この第
２電極には、その規定の直流電圧４に第２、第３電極間
の静電容量を介して第３電極からのパラボラ状のダイナ
ミック電圧が重畳され、図７に曲線５で示す電圧が印加
され、電子ビームを画面周辺部に偏向する場合、規定の
直流電圧４よりも高くなる。その結果、図８に示すよう
に、第２電極の電圧が高くなる画面周辺部では明るく、
電圧が低い中央部では暗くなる明部７と暗部８が生じ、
画質の劣化をまねくことがある。

【００１１】そのため、このような電子銃を有するカラ
ーブラウン管の品位を通常のカラーブラウン管の品位を
評価する評価装置で評価すると、上記画面の輝度むらの
ために誤判定することがある。

【００１２】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、偏向ヨークの電子ビームの偏向に
同期して変化するダイナミック電圧が印加される電子銃
を備えるカラーブラウン管の輝度むらの発生を防止し
て、品位を誤判定することなく評価できる評価装置を構
成することを目的とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】（１） カソード、この
カソードを加熱するヒータおよびカソードからの電子ビ
ームを加速、集束する複数個の電極を有し、この複数個
の電極から選択された少なくとも１個の電極に偏向ヨー
クの電子ビームの偏向に同期して変化するダイナミック
電圧が印加される電子銃を備え、この電子銃のカソー
ド、ヒータおよび複数個の電極のうち一部電極を除く他
の電極がそれぞれステムピンに接続されこのステムピン
を介して所定の電圧が印加されるカラーブラウン管の品
位を評価するカラーブラウン管評価装置において、電極
間の静電容量を介してダイナミック電圧が不要に重畳さ
れる電極に接続されたステムピンに導電接触するソケッ
トのコネクタにコンデンサを接続しこのコンデンサを介
して接地した。

【００１４】（２） カソード、このカソードを加熱す
るヒータ、カソードに順次隣接して配置されカソードと
ともに三極部を構成する第１、第２電極、その三極部か
らの電子ビームを加速、集束する電子レンズを形成する
複数個の電極を有し、この複数個の電極のうち第２電極
に隣接する第３電極に偏向ヨークの電子ビームの偏向に
同期して変化するダイナミック電圧が印加される電子銃
を備え、少なくともヒータおよび第２電極がそれぞれス
テムピンに接続されこれらステムピンを介して所定の電
圧が印加されるカラーブラウン管の品位を評価するカラ
ーブラウン管評価装置において、電極間の静電容量を介
してダイナミック電圧が不要に重畳される第２電極に接
続されたステムピンに導電接触するソケットのコネクタ
にコンデンサを接続しこのコンデンサを介して接地し
た。

【００１５】（３） カソード、このカソードを加熱す
るヒータ、カソードに順次隣接して配置されカソードと
ともに三極部を構成する第１、第２電極、その三極部か
らの電子ビームを加速、集束する電子レンズを形成する
複数個の電極を有し、この複数個の電極のうち最終加速
電極とともに電子ビームを最終的に蛍光体スクリーン上
に集束する主レンズを形成する集束電極に第２電極に隣
接する第３電極が接続され、これら集束電極および第３
電極に偏向ヨークの電子ビームの偏向に同期して変化す
るダイナミック電圧が印加される電子銃を備え、少なく
ともヒータおよび第２電極がそれぞれステムピンに接続
されこれらステムピンを介して所定の電圧が印加される
カラーブラウン管の品位を評価するカラーブラウン管評
価装置において、電極間の静電容量を介してダイナミッ
ク電圧が重畳される第２電極に接続されたステムピンに
導電接触するソケットのコネクタにコンデンサを接続し
このコンデンサを介して接地した。

【００１６】（４） カソード、このカソードを加熱す
るヒータ、カソードに順次隣接して配置されカソードと
ともに三極部を構成する第１、第２電極、その三極部か
らの電子ビームを加速、集束する電子レンズを形成する
複数個の電極を有し、この複数個の電極のうち最終加速
電極とともに電子ビームを最終的に蛍光体スクリーン上
に集束する主レンズを形成する集束電極に第２電極に隣
接する第３電極が接続され、これら集束電極および第３
電極に偏向ヨークの電子ビームの偏向に同期して変化す
るダイナミック電圧が印加される電子銃を備え、集束電
極および第３電極に最終加速電極に印加される高電圧を
抵抗器により分割された直流電圧およびステムピンを介
して偏向ヨークの電子ビームの偏向に同期して変化する
ダイナミック電圧が印加され、かつヒータおよび第２電
極がそれぞれステムピンに接続されこれらステムピンを
介して所定の電圧が印加されるカラーブラウン管の品位
を評価するカラーブラウン管評価装置において、電極間
の静電容量を介してダイナミック電圧が重畳される第２
電極に接続されたステムピンに導電接触するソケットの
コネクタにコンデンサを接続しこのコンデンサを介して
接地した。

【００１７】（５） （１）乃至（４）のいずれかのカ
ラーブラウン管評価装置において、コンデンサをヒータ
の負側に接続されたステムピンに導電接触するソケット
のコネクタに接続した。

【００１８】（６） （５）のカラーブラウン管評価装
置において、コンデンサをソケット内に設けた。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。

【００２０】図１にその評価対象であるカラーブラウン
管を示す。このカラーブラウン管は、パネル１０と漏斗
状のファンネル１１とからなる外囲器を有する。そのパ
ネル１０の内面に青、緑、赤に発光する３色蛍光体層か
らなる蛍光体スクリーン１２が設けられている。またこ
の蛍光体スクリーン１２に対向して、その内側にシャド
ウマスク１３が配置されている。一方、ファンネル１１
のネック１４内に３電子ビーム１５B ，１５G ，１５R
を放出する後述する電子銃１６が配設されている。そし
て、この電子銃１６から放出される３電子ビーム１５B
，１５G ，１５R をファンネル１１の外側に装着され
た偏向ヨーク１７の発生する磁界により偏向し、シャド
ウマスク１３を介して蛍光体スクリーン１２を水平、垂
直走査することにより、カラー画像を表示する構造に形
成されている。

【００２１】上記電子銃１６は、図２に示すように、３
個のカソードＫ、これらカソードＫを加熱する３個のヒ
ータＨおよび上記カソードＫから順次蛍光体スクリーン
方向に配置された第１乃至第６電極Ｇ1 〜Ｇ6 およびそ
の第６電極Ｇ6 の蛍光体スクリーン側端部に取付けられ
たコンバーゼンス・カップＣを有し、その第５電極Ｇ5
が２個の電極Ｇ51，Ｇ52に分割された構造に形成されて
いる。

【００２２】その第５電極Ｇ5 の分割電極Ｇ51と第３電
極Ｇ3 とは接続され、さらにこれら電極Ｇ3 ，Ｇ51に抵
抗器１９を介して分割電極Ｇ52が接続されている。また
第４電極Ｇ4 が第２電極Ｇ2 に接続されている。

【００２３】そして第６電極Ｇ6 には、図１に示したフ
ァンネル１１の径大部２１に設けられた陽極端子２２、
その径大部２２からネック１４の隣接部内面にかけて設
けられた導電膜２３、コンバーゼンス・カップＣに取付
けられて上記導電膜２３に圧接するバルブスペーサ（図
示せず）などを介して高電圧Ｅb （約２６kV）が印加さ
れる。また上記電極Ｇ51と第３電極Ｇ3 には、電子銃１
６に沿って配置された抵抗器２５により上記第６電極Ｇ
6 に印加される高電圧Ｅb を分割した規定の直流電圧が
印加され、分割電極Ｇ52には、さらに抵抗器１９により
分割した規定の直流電圧が印加される。その他の第１、
第２、第４電極Ｇ1 ，Ｇ2 ，Ｇ4 、ヒータＨおよびカソ
ードＫは、図１に示したネック１４端部を封止するステ
ム２７に設けられたステムピン２８に接続され、それぞ
れステムピン２８を介して規定の電圧が印加される。さ
らに、上記電極Ｇ51，Ｇ52，Ｇ3 には、ステムピン２８
を介して、偏向ヨークの電子ビームの偏向に同期して変
化するパラボラ状のダイナミック電圧が重畳して印加さ
れる。

【００２４】このカラーブラウン管の品位評価は、上記
ファンネル１１の径大部２１に設けられた陽極端子２２
に評価装置の高電圧供給端子を接続するとともに、ステ
ムピン２８に評価装置のソケットを取付けて、電子銃１
６のヒータＨ、カソードＫおよび各電極Ｇ1 〜Ｇ4 ，Ｇ
51，Ｇ52，Ｇ6 に所定の電圧を印加しておこなわれる。

【００２５】特にこの実施の形態では、図３に示すよう
に、上記評価装置のソケット３０の内側にコンデンサ３
１を設け、このコンデンサ３１を介して第２電極に接続
されたステムピンに導電接触するコネクタ３２a とヒー
タの負側に接続されたステムピンに導電接触するコネク
タ３２a とを接続した。

【００２６】上記のように構成されたソケット３０をカ
ラーブラウン管に取付けて、ヒータＨ、カソードＫおよ
び各電極Ｇ1 〜Ｇ4 ，Ｇ51，Ｇ52，Ｇ6 に所定の電圧を
印加すると、第３、第４電極Ｇ3 ，Ｇ4 間に介在する静
電容量Ｃ34を介して第４電極Ｇ4 に、第３電極Ｇ3 に印
加されたパラボラ状のダイナミック電圧が重畳して印加
され、この第４電極Ｇ4 に重畳されたダイナミック電圧
が第２電極Ｇ2 に導かれるが、この第２電極Ｇ2 に導か
れるダイナミック電圧をコンデンサ３１を介してアース
に流し込み、第２電極Ｇ2 に加わらないようにすること
ができる。したがって、上記のようにソケット３０を構
成することにより、従来パラボラ状のダイナミック電圧
が第２電極に重畳して印加されるために生じた画面の輝
度むらを防止することができる。

【００２７】なお、上記実施の形態では、第５電極を２
分割した６個の電極からなる電子銃を備えるカラーブラ
ウン管の品位を評価する場合について説明したが、この
発明は、偏向ヨークの電子ビームの偏向に同期して変化
するパラボラ状のダイナミック電圧が印加される他の構
造の電子銃を備えるカラーブラウン管の品位を評価する
場合に適用して同様の効果が得られる。

【００２８】

【発明の効果】上述のように、偏向ヨークの電子ビーム
の偏向に同期して変化するパラボラ状のダイナミック電
圧が電極間の静電容量を介して不要に重畳される電極に
接続されたステムピンに導電接触するソケットのコネク
タをコンデンサを介して接地すると、そのダイナミック
電圧が不要に重畳されるために生ずる画面の輝度むらを
防止することができ、カラーブラウン管の品位を誤判定
することなく評価できる評価装置を構成することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の評価装置の評価対象であるカラーブ
ラウン管の構成を示す図である。

【図２】上記カラーブラウン管の電子銃の構成を示す図
である。

【図３】上記評価装置のソケットの構成を説明するため
の図である。

【図４】従来のカラーブラウン管の電子銃の構成を示す
図である。

【図５】上記電子銃の第３電極および第５電極の分割電
極に印加される偏向ヨークの電子ビームの偏向に同期し
て変化する電圧波形を示す図である。

【図６】上記電子銃の第２電極に印加される電圧を示す
図である。

【図７】上記第２電極に重畳される電圧波形を示す図で
ある。

【図８】第２電極に電子ビームの偏向に同期して変化す
る電圧が重畳されるために生ずる輝度むらを説明するた
めの図である。

【符号の説明】

１５B ，１５G ，１５R …３電子ビーム １６…電子銃 １７…偏向ヨーク ２８…ステムピン ３０…ソケット ３１…コンデンサ ３２a ，３２b …コネクタ Ｇ1 …第１電極 Ｇ2 …第２電極 Ｇ3 …第３電極 Ｇ4 …第４電極 Ｇ5 …第５電極 Ｇ6 …第６電極 Ｇ51…第５電極の分割電極 Ｇ52…第５電極の分割電極 Ｈ…ヒータ Ｋ…カソード

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カソード、このカソードを加熱するヒー
   タおよび上記カソードからの電子ビームを加速、集束す
   る複数個の電極を有し、この複数個の電極から選択され
   た少なくとも１個の電極に偏向ヨークの電子ビームの偏
   向に同期して変化するダイナミック電圧が印加される電
   子銃を備え、この電子銃のカソード、ヒータおよび複数
   個の電極のうち一部電極を除く他の電極がそれぞれステ
   ムピンに接続されこのステムピンを介して所定の電圧が
   印加されるカラーブラウン管の品位を評価するカラーブ
   ラウン管評価装置において、 上記電極間の静電容量を介して上記ダイナミック電圧が
   不要に重畳される電極に接続されたステムピンに導電接
   触するソケットのコネクタにコンデンサを接続しこのコ
   ンデンサを介して接地したことを特徴とするカラーブラ
   ウン管評価装置。
2. 【請求項２】 カソード、このカソードを加熱するヒー
   タ、上記カソードに順次隣接して配置され上記カソード
   とともに三極部を構成する第１、第２電極、上記三極部
   からの電子ビームを加速、集束する電子レンズを形成す
   る複数個の電極を有し、この複数個の電極のうち上記第
   ２電極に隣接する第３電極に偏向ヨークの電子ビームの
   偏向に同期して変化するダイナミック電圧が印加される
   電子銃を備え、少なくとも上記ヒータおよび第２電極が
   それぞれステムピンに接続されこれらステムピンを介し
   て所定の電圧が印加されるカラーブラウン管の品位を評
   価するカラーブラウン管評価装置において、 上記電極間の静電容量を介して上記ダイナミック電圧が
   重畳される第２電極に接続されたステムピンに導電接触
   するソケットのコネクタにコンデンサを接続しこのコン
   デンサを介して接地したことを特徴とするカラーブラウ
   ン管評価装置。
3. 【請求項３】 カソード、このカソードを加熱するヒー
   タ、上記カソードに順次隣接して配置され上記カソード
   とともに三極部を構成する第１、第２電極、上記三極部
   からの電子ビームを加速、集束する電子レンズを形成す
   る複数個の電極を有し、この複数個の電極のうち最終加
   速電極とともに電子ビームを最終的に蛍光体スクリーン
   上に集束する主レンズを形成する集束電極に上記第２電
   極に隣接する第３電極が接続され、これら集束電極およ
   び第３電極に偏向ヨークの電子ビームの偏向に同期して
   変化するダイナミック電圧が印加される電子銃を備え、
   少なくとも上記ヒータおよび第２電極がそれぞれステム
   ピンに接続されこれらステムピンを介して所定の電圧が
   印加されるカラーブラウン管の品位を評価するカラーブ
   ラウン管評価装置において、 上記電極間の静電容量を介して上記ダイナミック電圧が
   重畳される第２電極に接続されたステムピンに導電接触
   するソケットのコネクタにコンデンサを接続しこのコン
   デンサを介して接地したことを特徴とするカラーブラウ
   ン管評価装置。
4. 【請求項４】 カソード、このカソードを加熱するヒー
   タ、上記カソードに順次隣接して配置され上記カソード
   とともに三極部を構成する第１、第２電極、上記三極部
   からの電子ビームを加速、集束する電子レンズを形成す
   る複数個の電極を有し、この複数個の電極のうち最終加
   速電極とともに電子ビームを最終的に蛍光体スクリーン
   上に集束する主レンズを形成する集束電極に上記第２電
   極に隣接する第３電極が接続され、これら集束電極およ
   び第３電極に偏向ヨークの電子ビームの偏向に同期して
   変化するダイナミック電圧が印加される電子銃を備え、
   上記集束電極および第３電極に上記最終加速電極に印加
   される高電圧を抵抗器により分割された直流電圧および
   ステムピンを介して偏向ヨークの電子ビームの偏向に同
   期して変化するダイナミック電圧が印加され、かつ上記
   ヒータおよび第２電極がそれぞれステムピンに接続され
   これらステムピンを介して所定の電圧が印加されるカラ
   ーブラウン管の品位を評価するカラーブラウン管評価装
   置において、 上記電極間の静電容量を介して上記ダイナミック電圧が
   重畳される第２電極に接続されたステムピンに導電接触
   するソケットのコネクタにコンデンサを接続しこのコン
   デンサを介して接地したことを特徴とするカラーブラウ
   ン管評価装置。
5. 【請求項５】 コンデンサがヒータの負側に接続された
   ステムピンに導電接触するソケットのコネクタに接続さ
   れていることを特徴とする請求項１乃至４のいずれかに
   記載のカラーブラウン管評価装置。
6. 【請求項６】 コンデンサがソケット内に設けられてい
   ることを特徴とする請求項５記載のカラーブラウン管評
   価装置。