JPH1064448A - カラー陰極線管 - Google Patents

カラー陰極線管

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JPH1064448A
JPH1064448A JP9145278A JP14527897A JPH1064448A JP H1064448 A JPH1064448 A JP H1064448A JP 9145278 A JP9145278 A JP 9145278A JP 14527897 A JP14527897 A JP 14527897A JP H1064448 A JPH1064448 A JP H1064448A
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electrode
ray tube
cathode ray
color cathode
diameter
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JP9145278A
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Kenichi Watanabe
健一 渡辺
Masaji Shirai
正司 白井
Shinichi Kato
真一 加藤
Akira Tobe
明良 戸辺
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フォーカス特性とモアレ発生抑制とを両立した
インライン型電子銃を具備するカラー陰極線管の提供。 【解決手段】カソード1、第1電極2および第3電極4
をこの順に配置し、さらにカソードを加熱するヒータ1
aを備えた複数の電極からなる電子ビーム発生手段と、
前段集束レンズを形成する第3電極4と第4電極5およ
び第5電極6と、主レンズを形成する第5電極6と第6
電極7とを有し、上記第2電極3と第4電極5、第3電
極4と第5電極6とが電気的に接続されたインライン型
電子銃を具備し、前記第1電極の孔径が0.45mm以
下、且つ第2電極3の長さと孔径の比率Aと、第4電極
5の長さと孔径との比率Bの関係を、40A+88B−
57≦0、100A−260B−22≧0、100A+
176B−112≧0、B−0.125≧0とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光面に向けて3
本の電子ビームを横一列に放射するように構成されてい
るインライン型電子銃を備えたカラー陰極線管に関す
る。
【0002】
【従来の技術】テレビ受像管や情報端末のモニター管と
して用いられるカラー陰極線管は、真空外囲器の一端に
複数(一般に、レッド:R,グリーン:G,ブルー:B
の3本)の電子ビームを発射する電子銃を内蔵し、他端
内面に複数色(一般に、R,G,Bの3色)の蛍光体膜
を塗布した蛍光面と、この蛍光面に近接して設置した色
選択電極であるシャドウマスクを内蔵し、前記電子銃か
ら出射される複数の電子ビームを前記真空外囲器の外部
に設置した偏向ヨークで発生した磁界により2次元走査
することによって、所要の画像を表示するようになって
いる。
【0003】図3はカラー陰極線管の構造の一例を説明
する断面図である。図3において、21はパネル部、2
2はファンネル部、23はネック部、24は蛍光体膜、
25はシャドウマスク、26はマスクフレーム、27は
内部磁気シールド、28はシャドウマスク懸架機構、2
9はインライン型電子銃、30は偏向ヨーク、31はビ
ーム補正装置、32は内部導電膜、33はテンションバ
ンド、34はステムピン、35はゲッターを示す。
【0004】このカラー陰極線管は、パネル部21、ネ
ック部23、およびパネル部21とネック部23とを連
接するファンネル部22とからなる真空外囲器を有す
る。
【0005】そして、このカラー陰極線管はパネル部2
1の内面にR,G,B3色の蛍光体を塗布した蛍光体膜
24が形成された表示画面(以下、単に画面と言う)を
有し、ネック部23の内部には3本の電子ビームをイン
ラインに出射する電子銃29が収納され、また、パネル
部21の蛍光体膜24に近接して多数の開孔もしくはす
だれ形状を有するシャドウマスク25が設置されてい
る。
【0006】なお、図3においてBc,Bsはそれぞれ
中心及び両サイドの電子ビームを示す。また、図3にお
いてファンネル部22とネック部23の遷移領域には偏
向ヨーク30が外装されている。
【0007】また、ゲッター35が電子銃29先端のシ
ールドカップに一端を固定したゲッターサポートスプリ
ングの先端部に支持されている。
【0008】電子銃29から発射された3本の電子ビー
ムは偏向ヨーク30から発生する垂直および水平偏向磁
界により水平と垂直の2方向に偏向され、シャドウマス
ク25の電子ビーム通過孔で色選択を受けてR,G,B
それぞれの蛍光体に射突し、蛍光体膜24にカラー画像
を形成する。
【0009】図4は従来のインライン型電子銃の概略構
造を示す垂直断面図である。図4において、1はカソー
ド、1aはヒータ、2は第1電極(G1電極)、3は第
2電極(G2電極)、4は第3電極(G3電極)、5は
第4電極(G4電極)、6は第5電極(G5電極)、7
は第6電極(G6電極)である。また,図4において、
8は第1電極の開孔部(G1電極開孔部)、9は第2電
極開孔部(G2電極開孔部)、10は第3電極の第2電
極側開孔部(G3電極のG2電極側開孔部)、11は第
3電極の第4電極側開孔部(G3電極のG4電極側開孔
部)、12は第4電極の第3電極側開孔部(G4電極の
G3電極側開孔部)、12’は第4電極の第5電極側開
孔部(G4電極のG5電極側開孔部)、13は第5電極
の第4電極側開孔部(G5電極のG4電極側開孔部)、
14は第5電極の第6電極側開孔部(G5電極のG6電
極側開孔部)、15は第6電極の開孔部(G6電極開孔
部)である。
【0010】図4において、電子を発生するカソード1
と制御電極であるG1電極2とG2電極3とで電子ビー
ムを生成する3極部を構成し、G3電極4とG4電極5
とG5電極6とで前段集束レンズを形成し、G5電極6
とG6電極7とで主レンズを形成する。これら前段集束
レンズと主レンズとで上記3本の電子ビームを蛍光面に
集束させる。また図4において電子銃のG2電極3とG
4電極5、G3電極4とG5電極6とがそれぞれ電気的
に接続されている。
【0011】そして、図4においてG1電極開孔部8と
G2電極開孔部9の直径は0.4〜0.6mmであり、
G2電極開孔部9の管軸方向の電極長さは約0.3m
m、G3電極のG4電極側開孔部11とG4電極開孔部
12およびG5電極のG4電極側開孔部13の直径は約
4.0mmであり、さらにG4電極の管軸方向長さは
0.5〜1.5mm、G5電極の管軸方向長さは27m
mである。
【0012】上記構成のインライン型電子銃は、次のよ
うに動作する。
【0013】ヒータ1aにより加熱されたカソード1か
ら放出された熱電子(図示せず)は、G2電極3に印加
された400〜1000Vの正電圧(Ec2)によって
G1電極2側に吸引され、3本の電子ビーム(図示せ
ず)が形成される。そして、これら3本の電子ビーム
は、カソード1、G1電極2、G2電極3によって構成
されるカソードレンズにより一旦クロスオーバーに集束
され、再び発散していく。すなわち、G1電極2の電子
ビーム通過孔(G1電極開孔部)8とG2電極3の電子
ビーム通過孔(G2電極開孔部)9とを通った後発散し
ていく3本の電子ビームはG2電極と、5〜10kV程
度の低電圧(集束電圧Vf)が印加されたG3電極4と
の間に形成されるプリフォーカスレンズ、さらに、G3
電極4、G2電極3と同電圧のG4電極5、G3電極4
と同電圧のG5電極6の、G3電極4とG4電極5、G
4電極5とG5電極6の間に形成される前段集束レンズ
により若干の集束作用を受け、次にG5電極6に印加さ
れた正電圧(Vf)によって加速されながら、G5電極
6とG6電極7の間に形成されている主レンズに入射す
る。
【0014】ここで、主レンズを構成しているG5電極
6と、20〜35kV程度の高電圧(Eb)が印加され
たG6電極7との間の電位差によって、G5電極6とG
6電極7の間に静電場が形成される。このため、主レン
ズに供給された前記3本の電子ビームは、上記静電場に
よりその投射軌道が曲げられる。その結果3本の電子ビ
ームがそれぞれ集束し、蛍光面上に焦点が結ばれて画面
に投射スポットが形成される。
【0015】また、画面周辺でのスポット(ビームスポ
ツト)の収束劣化を防ぐため、G2電極3のG3電極側
開孔部9に特公昭53−18866号公報に示されたよ
うな横長の(すなわち、水平方向に長い)矩形の凹部を
設けたものも知られている。
【0016】上記のように構成されたインライン型電子
銃を用いたカラー陰極線管では、その画面に形成される
画像の解像度を向上させるためには、画面上のビームス
ポット径を縮小しなければならない。
【0017】一般に、画面上のビームスポット径は、カ
ソードから放出される電子ビームの電流値に大きく依存
する。すなわち、電子ビームの電流値が増大するに従っ
て、言い換えると表示画面の輝度が高いほど、集束され
る電子ビーム中の電子同志の反発が強くなり、また主レ
ンズ部でのビーム径が増大するため、さらにカソードレ
ンズとプリフォーカスレンズの収差増大等によるクロス
オーバー径が増大するために、画面上のビームスポット
径が増大して表示画像の解像度が低下する。
【0018】そのため、表示画像の解像度の低下が問題
とされるのは表示画像の実用域である中輝度から最大輝
度までの範囲である。例えば、有効画面対角サイズ51
cmのCDT(所謂、21インチ形カラーディスプレイ
管)の場合、中高輝度画像表示ではカソード1つあたり
の電流値(カソード電流Ik)が300〜500μA程
度の大電流になるので、少なくともこのカソード電流範
囲で画面上ビームスポット径を縮小することが重要であ
る。
【0019】電子銃のフォーカス特性を向上させて画面
上のビームスポット径を縮小するためには、G1電極2
とG2電極3の電子ビーム通過孔(8、9)の孔径を縮
小し、主レンズによって蛍光面上に投影される電子ビー
ムのクロスオーバー径を小さくして画面上のビームスポ
ットの電流密度を高めることが有効である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
たインライン型電子銃を備えたカラー陰極線管において
は、単に上記中高輝度域でのスポット径を縮小させただ
けでは、中高輝度表示の場合よりスポット径が小さくな
る低輝度表示すなわち画像が識別できるコントラストの
下限の表示においてモアレが生じる問題点がある。
【0021】モアレとは、画面上のビームスポット径が
ある値より小さくなると、蛍光体ドットの周期構造と電
子ビームの走査線、あるいは、周期的なビデオ信号とが
干渉して画面上に縞模様が生じ、解像度を損なう現象の
ことを言う。前者をラスタモアレまたは横モアレ、後者
をビデオモアレまたは縦モアレと呼ぶ。
【0022】上記低輝度画像表示時でのカソード電流
(Ik)は100μA程度の低い電流値である。モアレ
は上記中高輝度表示すなわち大電流でのスポット径を縮
小させたことにより、電子ビーム中の電子同士の反発が
弱い低電流時でのスポット径がさらに縮少するために生
じる。
【0023】また、上記従来技術で説明した構成のイン
ライン型電子銃を備えたカラー陰極線管では、特公昭5
3−18866号公報に開示されているG2電極のG3
電極側開孔部に横長の矩形の凹部を備えていないと、電
子ビームが偏向収差の影響を強くうけ、画面周辺でのビ
ームスポットが水平方向に引き延ばされ、垂直方向径が
縮小した形状になるので、ラスタモアレが発生する。
【0024】そこで、前記特公昭53−18866号公
報に開示されたカラー陰極線管では、G2電極のG3電
極側開孔部に横長の矩形の凹部を設けて電子ビームに大
きな非点収差をもたせ、画面上のビームスポットを縦長
に変形させて偏向収差をキャンセルし、垂直方向径を増
大させてラスタモアレの発生を抑えている。しかし、こ
のカラー陰極線管では、ビームスポットの水平方向径が
縮小されるためにラスタモアレの代わりに縦モアレが発
生する。そのため中高輝度域表示画像の解像度を向上さ
せるために大電流時にビームスポット径を縮小すると、
小電流時にビームスポット径がさらに縮小するので、低
電流時のモアレに対して不利になるという問題があっ
た。
【0025】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消して、大電流時でのフォーカス特性の向上と、低電
流時でのモアレの発生抑制とを両立させたインライン型
電子銃を具備するカラー陰極線管を提供することにあ
る。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記のように構成された
インライン型電子銃を含むカラー陰極線管において、ビ
ームスポット径が、中高輝度画像表示すなわちカソード
電流が大きな大電流時においては表示画像の解像度を高
くするためにある程度小さな値であることが必要である
が、低輝度画像表示すなわちカソード電流が小さな低電
流時においては、ビームスポット径が表示画像にモアレ
を生ぜぬ程度に充分に大きな値であることが必要にな
る。
【0027】そこで、本発明は、G1電極の電子ビーム
通過孔である電極の孔径を0.45mm以下とし、且つ
G2電極の管軸方向長さとG2電極の開孔径との比率A
と、G4電極の電極の管軸方向長さとG4電極の開孔径
との比率Bの関係を特定の範囲に規定したものである。
【0028】すなわち、本発明のカラー陰極線管は蛍光
面に向けて3本の電子ビーム(レッド:R、グリーン:
G、ブルー:B)を発生するためのカソードと、制御電
極であるG1電極およびG2電極とがこの順で配置さ
れ、さらに上記カソードを加熱するヒータを少なくとも
備えた電子ビーム発生手段と、上記3本の電子ビームを
蛍光面に集束させるための、前段集束レンズを形成する
G3電極とG4電極およびG5電極と、後段集束レンズ
(主レンズ)を形成するG5電極とG6電極とを有し、
上記G2電極とG4電極、G3電極とG5電極とがそれ
ぞれ電気的に接続されたインライン型電子銃を具備して
おり、前記第1電極の孔径が0.45mm以下であり、
且つ前記G2電極の管軸方向の長さと開孔径の比率A
と、前記G4電極の管軸方向の長さとG4電極の開孔径
との比率Bの関係を、等式 40A+88B−57=0 100A−260B−22=0 100A+176B−112=0 B−0.125=0 で表される4本の直線で囲まれた領域に設定した。
【0029】本発明において、前記G1電極の開孔径と
はG1電極板に形成された電子ビーム通過孔に内接する
円の直径である。例えば電子ビーム通過孔が楕円であれ
ば楕円短径であり、正方形であればその1辺の長さ、長
方形であれば短辺の長さである。
【0030】また、前記G2電極の開孔径とは、G2電
極板に形成された電子ビーム通過孔に内接する円の直径
である。該G2電極板に形成された電子ビーム通過孔の
形状がG1電極側とG2電極側とで異なる場合は、電子ビ
ーム通過孔に内接する前記円のうちで最も小さい円の直
径である。
【0031】前記G2電極の管軸方向の長さとは、G2
電極のG1電極に対向した平面とG2電極のG3電極に
対向した平面との距離を管軸に沿って測定した長さであ
る。
【0032】また、前記G4電極の管軸方向の長さと
は、G4電極のG3電極に対向した平面とG4電極のG
5電極に対向した平面と距離を管軸に沿って測定した長
さである。
【0033】さらに前記G4電極の開孔径とは、G4電
極板に形成された電子ビーム通過孔に内接する円の直径
である。該G4電極板に形成された電子ビーム通過孔の
形状がG3電極側とG5電極側とで異なる場合は、これ
らのうちの最も小さい径である。
【0034】本発明のカラー陰極線管は、上記の構成に
加えて、電子銃の主レンズが異なる電位の対向する2つ
の筒状電極の間に形成されている。さらにこの筒状電極
はインライン配列した3本の電子ビームに共通する単一
の開口部を有する。そして、この筒状電極は、管軸に垂
直な面での断面が長円形であり、筒状電極内部に電子ビ
ーム通過域を有する板状の電極を備えている。この電子
ビーム通過域を有する板状電極は、管軸方向に厚みを有
する。
【0035】本発明のカラー陰極線管は上記の構成に加
えて、電子銃のG5電極が複数の部分に分割されてい
て、この分割されたG5電極に偏向ヨークに流れる電流
に同期したダイナミックフォーカス電圧が印加されてい
る。
【0036】本発明のカラー陰極線管は、レッド
(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3本の電子ビ
ームのうち少なくとも視感度が高いグリーン(G)の電
子ビームが通過する前記G1電極の孔径が0.45mm
以下であり、且つ前記G2電極の管軸方向の長さとグリ
ーン(G)の電子ビームが通過する前記G2電極の開孔
径の比率Aと、前記G4電極の管軸方向の長さとグリー
ンの電子ビームが通過するG4電極の開孔径との比率B
の関係を、等式 40A+88B−57=0 100A−260B−22=0 100A+176B−112=0 B−0.125=0 で表される4本の直線で囲まれた領域に設定した。
【0037】この構成により、大電流時でのフォーカス
特性の向上と、低電流時でのモアレの発生の抑制を両立
させ、電子ビームの全電流域で画面全域で高画質の画像
が得られる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明による陰極線管の実
施の形態を実施例の図面を参照して詳細に説明する。
【0039】(実施例1)図1はインライン型電子銃を
構成するG2電極の電極長と開孔径の比率とG4電極の
電極長と前段集束レンズ口径の比率の関係の説明図であ
る。
【0040】図1において、縦軸はG2電極の管軸方向
の電極長(tG2)と開孔径(φG2)の比率A A=tG2/φG2 を、横軸はG4電極の管軸方向の電極長(tG4)と第
4電極の開孔径(φG4)の比率B B=tG4/φG4 を示す。
【0041】有効画面対角サイズ51cm、シャドウマス
クのマスクピッチ0.31〜0.26のCDT(カラー
ディスプレイ管)では、画面上のビームスポット径が
0.45mm以上であればモアレはほぼ視認できない。
すなわち、モアレが視認できないようにするには、低電
流時における画面中央スポット径を0.45mm以上と
することが必要である。
【0042】また、上記マスクピッチにおけるMTF
(Modulation Transfer Func
tion)を計算し、超高精細とされる1600ドット
×1200ライン(1.9Mピクセル)程度の表示画素
数で解像レスポンス0.2を確保できる画面上のビーム
スポット径を求めると、0.60mmとなる。よって、
実用領域において良好な解像度を得るためには、スポッ
ト径を0.60mm以下とする必要がある。
【0043】また、上記マスクピッチにおけるMTFを
計算し、通常必要とされる表示画素数1280ドット×
1024ライン(1.3Mピクセル)程度の表示画素数
で解像レスポンス0.2を確保できる画面上のビームス
ポット径を求めると、0.73mmとなる。よって、カ
ソードに最大電流が流れた場合においてもビームスポッ
ト径を0.73mm以下にする必要がある。
【0044】画面上のビームスポット径は、電子銃の主
レンズに入射するビーム径によって変化し、大電流での
スポット径を小さくするためには主レンズに入射するビ
ーム径をある程度以上大きくする必要がある。
【0045】主レンズに入射する電子ビーム径は、G2
電極管軸方向の長さと開孔径の比率Aが小さくなり、ま
たG4電極管軸方向の長さとG4電極の開孔径(前段集
束レンズ口径)の比率Bが小さくなると大きくなり、画
面上のビームスポット径が縮小する。
【0046】そこで、大電流(Ik=300μA)での
ビームスポット径が0.6mm以下となるようなG2電
極管軸方向の長さtG2mmと孔径φG2mmの比率A
と、G4電極管軸方向の長さtG4mmとG4電極の開
孔径(前段集束レンズ口径)φG4mmとの比率Bの関
係は、試作により求めた結果から、図1の直線16の下
側に示す下記不等式を満たす領域、 40A+88B−57≦0 となる。
【0047】さらに、このカラーCDTを搭載したモニ
ターセットで許容できる最大電流すなわちIk=500
μAにおいて、上記MTFの解像度レスポンス0.2を
保つためには画面上のスポット径を0.73mm以下に
抑える必要がある。
【0048】そこで、Ik=500μAでのスポット径
が0.73mm以下となるようなG2電極管軸方向の長
さtG2mmと孔径φG2mmの比率Aと、G4電極管
軸方向の長さtG4mmとG4電極の開孔径(前段集束
レンズ口径)φG4mmの比率Bの関係は、試作により
求めた結果から、図1の直線17の上側に示す下記不等
式を満たす領域、 100A−260B−22≧0 となる。これは、大電流になるとカソードレンズ、プリ
フォーカスレンズの収差が増大するので、上記比率Aを
増大させて収差の低減を図る必要があるが、これでは主
レンズのビーム径が縮小してしまうので、比率Bの縮小
で主レンズ内ビーム径を拡大する必要があることを示
す。
【0049】また、低電流におけるスポット径は0.4
5mm以上にする必要がある。この場合主レンズに入射
する電子ビーム径を小さくすることでスポット径を大き
くできる。
【0050】そこで、G2電極管軸方向の長さと口径の
比率Aが大きくなるか、またはG4電極管軸方向の長さ
とG4電極の開孔径(前段集束レンズ口径)の比率Bが
大きくなるとビームスポット径を大きくできる。
【0051】低電流でのスポット径を0.45mm以上
となるようなG2電極管軸方向の長さtG2mmと開孔
径φG2mmの比率Aと、G4電極管軸方向の長さtG
4mmとG4電極の開孔径(前段集束レンズ口径)φG
4mmの比率Bの関係は、試作により求めた結果から、
図1の直線18の上側に示す下記不等式を満たす領域、 100A+176B−112≧0 となる。
【0052】また、G4電極管軸方向の長さとG4電極
の開孔径との比率Bが小さくなると、G4電極開孔径に
対するG4電極管軸方向の長さが短くなる。G4電極長
が短くなると電極の機械強度が弱くなり、また、G4電
極の開孔径が増大すると電極板の各電子ビーム通過孔の
開孔間の残存構造部(ブリッジ)が細くなり、これも電
極の機械強度を弱くする。
【0053】G4電極管軸方向の長さとG4電極の開孔
径(前段集束レンズ口径)の比率Bが0.125より小
さいと電極の機械強度が弱くなり、電子銃組立時に電極
が変形する問題が多発し、部品製造が困難になることが
試作の結果から分かった。
【0054】従って、G4電極管軸方向の長さとG4電
極の開孔径(前段集束レンズ口径)の比率Bは B≧0.125 にする必要がある。この関係を図1中に直線19として
示す。
【0055】上記の3つの条件を同時に満足するG2電
極管軸方向の長さと開孔径の比率Aと、G4電極管軸方
向の長さとG4電極の開孔径(前段集束レンズ口径)の
比率Bの関係を、図1に斜線で示した領域として示す。
【0056】このように、G2電極管軸方向の長さと開
孔径の比率Aと、G4電極管軸方向の長さとG4電極の
開孔径(前段集束レンズ口径)の比率Bの関係を図1の
斜線領域に設定することにより,電子銃組立時に電極の
変形を生ぜずにフォーカス特性とモアレの発生を抑える
こととを両立させることができる。
【0057】図2に本発明のカラー陰極線管に用いたイ
ンライン型電子銃の断面模式図を示す。図2において、
1はカソード、2はG1電極、3はG2電極、4はG3
電極、5はG4電極、6はG5電極、7はG6電極、8
はG1電極開孔部、9はG2電極開孔部、10はG3電
極のG2電極側開孔部、11はG3電極のG4電極側開
孔部、12はG4電極のG3電極側開孔部、12’はG
4電極のG5電極側開孔部、13はG5電極のG4電極
側開孔部、14はG5電極のG6電極側開孔部、15は
G6電極開孔部をそれぞれ示す。
【0058】図5の(a)から図5の(e)に前記図2
に示す電子銃に適用できるG1電極2の平面模式図を示
す。G1電極開孔部8の形状は、円、四角形、楕円及び
これらの複合した形状の何れであっても良い。またG1
電極開孔部8の形状は3本の電子ビームが通る開孔の全
てが同一であっても、中央電子ビーム通過孔と両サイド
の電子ビーム通過孔とが異なる形状であっても良い。な
お、G1電極開孔部8の形状が長方形、楕円及び長方形
と楕円の複合した形状の場合には図5の(c)〜図5の
(e)に示すように、開孔部8が縦長の形状であること
が好ましい。
【0059】図6及び図7に前記図2に示す電子銃に適
用できるG2電極3の平面模式図を示す。図6はG2電
極のG1電極側の開孔部9の形状を示す。また、図7は
G2電極のG3電極側の開孔部9の形状を示す。図6、
図7に示すように、G2電極の開孔部9に矩形の凹部を
設けても良い。
【0060】また、G2電極の開孔部9の形状は円、四
角形、楕円の何れであっても良い。G2電極開孔部9の
形状が、3本の電子ビームが通る開孔全てが同一であっ
ても、中央電子ビーム通過孔と両サイドの電子ビーム通
過孔とが異なる形状であっても何れでも良い。
【0061】図8、図9に図2に示す電子銃に適用でき
るG4電極5の平面模式図を示す。図8、図9はG4電
極のG3電極側の開孔部12の形状を示す。G4電極の
G5電極側の開孔部12’の形状も同様である。G4電
極の開孔部12,12’の形状は円、楕円及びこれらを
複合した形状の何れであっても良い。また、G4電極開
孔部12,12’の形状が、3本の電子ビームが通る開
孔の全てが同一であっても、中央電子ビーム通過孔と両
サイドの電子ビーム通過孔とが異なる形状であってもい
ずれでも良い。
【0062】図10の(a)から図10の(i)に、図
2に示す電子銃に適用できるG4電極5の断面模式図を
示す。G4電極5は、図10(a)から図10(g)に
示すように箱形であっても良いし、図10(h)のよう
に平板を張り合わせた形状でも、図10(i)に示すよ
うに1枚の平板でも良い。G4電極のG3電極側の開孔
部12と、G4電極のG5電極側の開孔部12’との大
小関係が図10(a)から図10(h)に示すものと逆
になっていても良い。
【0063】図2に示す電子銃を、有効画面対角サイズ
51cm、シャドウマスクのマスクピッチ0.25mm
のCDTに内蔵した。図2において、G1電極開孔8の
開孔径が0.35mm、G2電極開孔部9の開孔径が
0.42mm、G2電極の電極長が0.4mmであり、
G2電極のG3電極側開孔部に横長の矩形の凹部を設け
た。ここで、G3電極4のG4電極側開孔部11、G4
電極5のG3電極側開孔部12、G4電極のG5電極側
開孔部12’、G5電極のG4電極側開孔部13の開孔
径をそれぞれ4.0mmとした。また、G4電極5の電
極長を0.5mm、G5電極6の電極長を27mmとし
た。
【0064】本実施例では,G2電極3の長さと開孔径
の比率Aが0.95であり、かつG4電極5の電極長と
G4電極の開孔径(前段集束レンズ口径)の比率Bが
0.125であって、図1に示す斜線領域内の値であ
る。
【0065】本実施例によれば、大電流すなわちカソー
ド電流300μAでのビームスポット径は0.57mm
であり、またカソード電流500μAにおいてビームス
ポット径は0.70mmである。このとき、低電流域、
すなわちカソード電流100μAにおけるビームスポッ
ト径は0.45mmである。また、画面上でのモアレも
ほとんど視認できない。
【0066】したがって、本実施例によれば大電流時で
のフォーカス特性の向上と低電流時でのモアレの発生の
抑制を両立したインライン型電子銃を具備するカラー陰
極線管を提供することができた。
【0067】(実施例2)図2に示す電子銃を有効画面
対角サイズ51cm、シャドウマスクのマスクピッチ
0.28mmのCDTに内蔵した。本実施例では、図2
のG1電極開孔8の開孔径を0.30mm、G2電極開
孔部9の開孔径を0.35mm、G2電極の電極長を
0.3mmとし、G2電極のG3電極側開孔部に横長の
矩形の凹部を設た。また、G3電極4のG4電極側開口
部11、G4電極開口部12、G5電極のG4電極側開
口部13の開孔径を4mmとし、G4電極5の電極長を
0.8mm、G5電極6の電極長を27mmとした。
【0068】本実施例では、G2電極3の長さと開孔径
との比率Aが0.86であり、かつG4電極5の電極長
とG4電極の開孔径(前段集束レンズ口径)との比率B
が0.2であって、図1に示す斜線領域内の値である。
【0069】本実施例によれば、大電流すなわちカソー
ド電流300μAでのビームスポット径が0.57m
m、カソード電流500μAにおけるビームスポット径
が0.70mmである。また、低電流、すなわちカソー
ド電流が100μAでのビームスポット径が0.45m
mである。本実施例では画面上でモアレがほとんど視認
できない。
【0070】(実施例3)図2に示す電子銃を有効画面
対角サイズ51cm、シャドウマスクのマスクピッチ
0.25mmのCDTに内蔵した。本実施例では、図2
のG1電極開孔8の開孔径を0.40mm、G2電極開
孔部9の開孔径を0.5mm、G2電極の電極長を0.
45mmとし、G2電極のG3電極側開孔部に横長の矩
形の凹部を設た。また、G3電極4のG4電極側開口部
11、G4電極開口部12、G5電極のG4電極側開口
部13の開孔径を4mmとし、また、G4電極5の電極
長を0.6mm、G5電極6の電極長を27mmとし
た。
【0071】本実施例では、G2電極3の長さと開孔径
との比率Aが0.9であり、かつG4電極5の電極長と
G4電極の開孔径(前段集束レンズ口径)との比率Bが
0.15であって、図11示す斜線領域内の値である。
【0072】本実施例によれば、大電流すなわちカソー
ド電流300μAでのビームスポット径が0.57m
m、カソード電流500μAでのビームスポット径が
0.70mmである。また、低電流すなわちカソード電
流100μAにおけるビームスポット径が0.45mm
である。本実施例では、画面上でモアレがほとんど視認
できない。
【0073】(実施例4)図11に概要を示した電子銃
を、有効画面対角サイズ46cm、シャドウマスクのマ
スクピッチ0.26mmのCDTに内蔵した。図11に
おいて、G5電極は、G5−1電極61と、G5−2電
極62とに分割され、G5−1電極61とG5−2電極
62との間に四重極レンズ36が形成されている。
【0074】また、本実施例では、G6電極7とG5−
2電極62との対向部に主レンズ38が形成されてい
る。該対向するG6電極7とG5−2電極62とは筒状
電極であり、この筒状電極の内部には縦長楕円状の電子
ビーム通過域を有する板状電極37を備える。
【0075】さらに、この筒状電極の開口部が3本の電
子ビームについて共通の単一開口を形成し、この筒状電
極の単一開口部の断面は略長円形である。
【0076】図11において、G3電極4とG5−2電
極62とには偏向ヨークに流れる電流、すなわち電子ビ
ームの偏向に同期して変動するダイナミックフォーカス
電圧dVfが印加されている。
【0077】ここでダイナミックフォーカス電圧dVf
は、G5−2電極62のみに印加しても良く、その際は
G3電極4にはG5−1電極61と同電位である一定の
電圧Vfが与えられる。
【0078】図11において、G1電極開孔8の開孔径
を0.37mm、G2電極開孔部9の開孔径を0.55
mm、G2電極の電極長を0.55mmとした。また、
G2電極のG3電極側開孔部には横長の矩形の凹部を設
た。ここで、G3電極4のG4電極側開口部11、G4
電極開口部12、G5電極のG4電極側開口部13の開
孔径をそれぞれ4mmとし、また、G4電極5の電極長
を0.6mm、G5電極6の電極長を27mmとした。
【0079】本実施例では、G2電極3の長さと開孔径
との比率Aが1であり、かつG4電極5の電極長とG4
電極の開孔径(前段集束レンズ口径)との比率Bが0.
15であって、図1に示す斜線領域内の値である。
【0080】本実施例によれば、大電流すなわちカソー
ド電流300μAでのビームスポット径が0.57mm
であり、カソード電流500μAにおけるビームスポッ
ト径が0.70mmである。また、低電流すなわちカソ
ード電流100μAにおけるビームスポット径が0.4
5mmである。また、本実施例では画面上でモアレがほ
とんど視認できない。
【0081】(実施例5)図2に示す電子銃を、有効画
面対角サイズ51cm、シャドウマスクのマスクピッチ
0.25mmのCDTに内蔵した。本実施例では、図2
におけるG1電極開孔8の開孔径を0.35mm、G2
電極開孔部9の開孔径を0.36mm、G2電極の電極
長を0.38mmとした。また、G2電極のG3電極側
開孔部には横長の矩形の凹部を設た。さらに、G3電極
4のG4電極側開口部11、G4電極開口部12、G5
電極のG4電極側開口部13の直径をそれぞれ4mmと
した。また、G4電極5の電極長を0.6mm、G5電
極6の電極長を27mmとした。
【0082】本実施例では、G2電極3の長さと開孔径
との比率Aが1.05であり、かつG4電極5の電極長
とG4電極の開孔径(前段集束レンズ口径)の比率Bが
0.15であって、図1に示す斜線領域内の値である。
【0083】本実施例によれば、大電流すなわちカソー
ド電流300μAでのビームスポット径は0.57mm
であり、カソード電流500μAにおけるビームスポッ
ト径は0.70mmである。また、低電流すなわちカソ
ード電流100μAにおけるビームスポット径は0.4
5mmである。本実施例によれば、画面上でのモアレも
ほとんど視認できない。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
3本の電子ビームを発生するためのカソード、制御電極
であるG1電極およびG2電極がこの順で配置され、さ
らに上記カソードを加熱するヒータを少なくとも備えた
電子ビーム発生手段と、上記3本の電子ビームを蛍光面
に集束させるための、前段集束レンズを形成するG3電
極とG4電極およびG5電極と、主レンズを形成するG
5電極とG6電極とを有し、上記G2電極とG4電極、
G3電極とG5電極とがそれぞれ電気的に接続されたイ
ンライン型電子銃を具備するカラー陰極線管における前
記G1電極の孔径を0.45mm以下とし、且つG2電
極の長さと孔径の比率Aと、G4電極の長さとG4電極
の開孔径の比率Bの関係を所定の領域内に規定すること
で、電極部品を容易に製造でき、大電流でのフォーカス
特性を向上しながら低電流でのモアレの発生を抑え、画
面の全域で解像度が高い高品質の画像を表示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インライン型電子銃を構成するG2電極の管軸
方向の電極長と開孔径との比率Aと、G4電極の管軸方
向の電極長とG4電極の開孔径径との比率Bとの関係の
説明図である。
【図2】本発明によるカラー陰極線管の一実施例を説明
するインライン型電子銃の概略構造を説明する断面模式
図である。
【図3】本発明を適用するカラー陰極線管の構造例を説
明する管軸方向断面図である。
【図4】従来のインライン型電子銃の概略構造を示す管
軸方向断面図である。
【図5】本発明によるカラー陰極線管のインライン形電
子銃のG1電極の平面模式図である。
【図6】本発明によるカラー陰極線管のインライン形電
子銃のG2電極のG1電極側から見た平面模式図である。
【図7】本発明によるカラー陰極線管のインライン形電
子銃のG2電極のG3電極側から見た平面模式図であ
る。
【図8】本発明によるカラー陰極線管のインライン形電
子銃のG4電極の平面模式図である。
【図9】本発明によるカラー陰極線管のインライン形電
子銃のG4電極の平面模式図である。
【図10】本発明によるカラー陰極線管のインライン形
電子銃のG4電極の断面模式図である。
【図11】本発明によるカラー陰極線管の実施例を説明
するインライン型電子銃の概略構造を説明する断面模式
図である。
【符号の説明】
1 カソード 1a ヒータ 2 第1電極(G1電極) 3 第2電極(G2電極) 4 第3電極(G3電極) 5 第4電極(G4電極) 6 第5電極(G5電極) 7 第6電極(G6電極) 8 第1電極開孔部(G1電極開孔部) 9 第2電極開孔部(G2電極開孔部) 10 第3電極の第2電極側開孔部(G3電極のG2電
極側開孔部) 11 第3電極の第4電極側開孔部(G3電極のG4電
極側開孔部) 12 第4電極の第3電極側開孔部(G4電極のG3電
極側開孔部) 12’ 第4電極の第5電極側開孔部(G4電極のG5
電極側開孔部) 13 第5電極の第4電極側開孔部(G5電極のG4電
極側開孔部) 14 第5電極の第6電極側開孔部(G5電極のG6電
極側開孔部) 15 第6電極の開孔部(G6電極開孔部) 21 パネル部 22 ファンネル部 23 ネック部 24 蛍光体膜 25 シャドウマスク 26 マスクフレーム 27 内部磁気シールド 28 シャドウマスク懸架機構 29 インライン型電子銃 30 偏向ヨーク 31 ビーム補正装置 32 内部導電膜 33 テンションバンド 34 ステムピン 35 ゲッター 36 四重極レンズ 37 板状電極 38 主レンズ 61 G5−1電極 62 G5−2電極 Bc 中心の電子ビーム Bs サイドの電子ビーム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸辺 明良 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蛍光面に向けて3本の電子ビームを発生す
    るためのカソード、制御電極である第1電極および第2
    電極がこの順で配置され、さらに上記カソードを加熱す
    るヒータを少なくとも備えた電子ビーム発生手段と、上
    記3本の電子ビームを蛍光面に集束させるための、前段
    集束レンズを形成する第3電極と第4電極および第5電
    極と、主レンズを形成する第5電極と第6電極とを有
    し、上記第2電極と第4電極、第3電極と第5電極とが
    それぞれ電気的に接続されたインライン型電子銃を具備
    するカラー陰極線管において、 前記第1電極の孔径が0.45mm以下であり、且つ前
    記第2電極の管軸方向の長さと孔径の比率Aと、前記第
    4電極の管軸方向の長さと第4電極の開孔径との比率B
    との関係が、等式 40A+88B−57=0 100A−260B−22=0 100A+176B−112=0 B−0.125=0 で表される4本の直線で囲まれた領域にあることを特徴
    とするカラー陰極線管。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のカラー陰極線管におい
    て、前記インライン形電子銃の主レンズを形成する第5
    電極と第6電極とが略長円形の開口断面を有する筒状電
    極であり、該筒状電極内部に電子ビーム通過域を有する
    板状電極を備えていることを特徴とするカラー陰極線
    管。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のカラー陰極線管におい
    て、前記第5電極と第6電極の開口部が3本の電子ビー
    ムについて共通の単一開口からなることを特徴とするカ
    ラー陰極線管。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のカラー陰極線管におい
    て、前記第5電極が複数の部分に分割されており、分割
    された第5電極に偏向ヨークに流れる電流に同期した電
    圧が印加されていることを特徴とするカラー陰極線管。
  5. 【請求項5】請求項1に記載のカラー陰極線管におい
    て、前記第1電極の孔径が0.37mm以下であること
    を特徴とするカラー陰極線管。
  6. 【請求項6】請求項1に記載のカラー陰極線管におい
    て、前記第1電極の孔径が0.35mm以下であること
    を特徴とするカラー陰極線管。
  7. 【請求項7】蛍光面に向けて3本の電子ビームレッド,
    グリーン,ブルーを発生するためのカソード、制御電極
    である第1電極および第2電極がこの順で配置され、さ
    らに上記カソードを加熱するヒータを少なくとも備えた
    電子ビーム発生手段と、上記3本の電子ビームを蛍光面
    に集束させるための、前段集束レンズを形成する第3電
    極と第4電極および第5電極と、主レンズを形成する第
    5電極と第6電極とを有し、上記第2電極と第4電極、
    第3電極と第5電極とがそれぞれ電気的に接続されたイ
    ンライン型電子銃を具備するカラー陰極線管において、 前記グリーンの電子ビームが通過する第1電極の孔径が
    0.45mm以下であり、且つ前記第2電極の管軸方向
    の長さとグリーンの電子ビームが通過する孔径との比率
    Aと、前記第4電極の管軸方向の長さとグリーンの電子
    ビームが通過する第4電極の開孔径との比率Bとの関係
    が、等式 40A+88B−57=0 100A−260B−22=0 100A+176B−112=0 B−0.125=0 で表される4本の直線で囲まれた領域にあることを特徴
    とするカラー陰極線管。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のカラー陰極線管におい
    て、前記インライン形電子銃の主レンズを形成する第5
    電極と第6電極とが略長円形の開口断面を有する筒状電
    極であり、該筒状電極内部に電子ビーム通過域を有する
    板状電極を備えていることを特徴とするカラー陰極線
    管。
  9. 【請求項9】請求項8に記載のカラー陰極線管におい
    て、前記第5電極と第6電極の開口部が3本の電子ビー
    ムについて共通の単一開口からなることを特徴とするカ
    ラー陰極線管。
  10. 【請求項10】請求項7に記載のカラー陰極線管におい
    て、前記第5電極が複数の部分に分割されており、分割
    された第5電極に偏向ヨークに流れる電流に同期した電
    圧が印加されていることを特徴とするカラー陰極線管。
  11. 【請求項11】請求項7に記載のカラー陰極線管におい
    て、前記第1電極の孔径が0.37mm以下であること
    を特徴とするカラー陰極線管。
  12. 【請求項12】請求項7に記載のカラー陰極線管におい
    て、前記第1電極の孔径が0.35mm以下であること
    を特徴とするカラー陰極線管。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG85633A1 (en) * 1998-04-10 2002-01-15 Hitachi Ltd Color cathode ray tube with a reduced dynamic focus voltage for an electrostatic quadrupole lens thereof
KR100396706B1 (ko) * 2001-11-05 2003-09-02 엘지.필립스디스플레이(주) 칼라 음극선관용 전자총
WO2003054908A3 (en) * 2001-12-21 2003-12-24 Lg Philips Displays Nl Cathode ray tube and electron gun

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