JPH11338919A - 生産管理システム - Google Patents

生産管理システム

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JPH11338919A
JPH11338919A JP13942998A JP13942998A JPH11338919A JP H11338919 A JPH11338919 A JP H11338919A JP 13942998 A JP13942998 A JP 13942998A JP 13942998 A JP13942998 A JP 13942998A JP H11338919 A JPH11338919 A JP H11338919A
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    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • General Factory Administration (AREA)
  • Control By Computers (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産の進行に伴って更新される生産管理情報
や生産コスト情報を各職能部門の担当者に対しても直接
提供してコスト意識等の認識と高揚を図らせることによ
り、生産管理を効率的且つ正確に行うようにする。 【解決手段】 各職能部門1,2,3,4に企業内情報
通信網5により情報を双方向で伝送可能な部門管理手段
1〜P6を設置する。部門管理手段P1〜P6は、表示手
段51と、この表示手段51に手書き入力が可能なペン
操作手段52とを備える。部門管理手段P1〜P6の表示
手段51に、生産管理情報とともに、前工程までの各職
能部門1,2,3,4においてペン入力手段52により
入力された生産実績情報に基づいて更新された生産コス
ト情報とが画面表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製品や部品等の生
産工場において、営業部門、設計部門、製造部門等の各
職能部門がコンピュータ等の情報処理機器を用いて種々
の生産管理情報等を共有することによって各職能部門を
統合した生産管理を行う生産管理システムに関し、特に
製造各部門において発生した生産管理情報等の入力処理
が極めて簡易に行い得るとともに各作業者の実績把握と
コスト意識の育成を図るようにした生産システムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、各企業においては、コンピュータ
統合生産(以下、CIM:Computer−Inte
grated Manufacturingという)が
実践されつつあり、CIM化の研究/開発がさらに進め
られている。CIMとは、研究開発、設計、生産、販
売、及び経営管理等の各職能部門を統合して、企業全体
の自動化、省力化或いは効率化を達成する管理システム
である。そして、工場等においては、このCIMの1シ
ステムとして、納期管理や在庫管理を主体とした生産管
理システムが構築される。
【0003】昨今、製品や部品等の製造業界において
は、極めて厳しい経営環境におかれており、短納期、低
コスト或いは高品質を達成する最適調達の考え方から、
よりきめ細かな生産管理の実現が求められている。本発
明の出願人は、先に特願平7−198452号「生産管
理システム」によって、現場情報も的確に把握可能な生
産管理システムを提案した。
【0004】この生産管理システムは、入力された各情
報に基づく統合的な情報を画面表示する表示手段と、こ
の表示手段の画面上から当該職能部門内において発生し
た情報を手書き入力するペン入力手段とを有する部門管
理手段を各職能部門に設置してなる。各部門管理手段
は、企業内情報通信網によって双方向通信が可能に接続
され、任意の職能部門と管理部門内の情報処理装置との
間で生産管理情報の双方向の伝送を行うようにして総合
的な生産管理が行われるようにする。
【0005】かかる新規な生産管理システムによれば、
例えば製造現場において発生した各種情報等が、現場の
作業者であっても電子ペンによる手書き感覚で手軽に入
力することが可能とされる。したがって、新規な生産管
理システムは、例えば各部門にバーコードリーダを設置
して製造指示書等に設けられたバーコード管理情報を読
み取る従来のバーコード管理システムと比較して、多様
の管理情報等の取り扱いを簡便に行うことが可能とされ
る。
【0006】また、新規な生産管理システムは、例えば
各部門にパーソナルコンピュータを設置して当該部門で
発生した各種情報等を入出力する従来の生産管理システ
ムと比較して、キーボード入力に必要な操作の習熟或い
は設置スペースの効率化が図られるようになる。新規な
生産管理システムは、個々の作業者が、例えば機械油等
にまみれた手で操作した場合でもキーボードが汚れて入
力が不能となるといった事態の発生が少なく、メンテナ
ンスも容易である。
【0007】新規な生産管理システムは、管理部門にお
いて製品に関する生産管理情報が入力されるとともに各
部門において当該製品の生産に伴って発生した生産情報
やノウハウ情報等が電子ペンによって入力される。新規
な生産管理システムは、作業実績情報、納期管理情報或
いは在庫管理情報等の工場内生産管理情報が、各種職能
部門と生産管理部門とで双方向に伝送して相互利用され
るとともにその蓄積が図られるために、工場内の生産管
理を効率的かつ正確に行うことができ、高品質の製品を
所定の納期で生産性良く製造することを可能とする。新
規な生産管理システムは、個々の作業者が自己の実績情
報を電子ペンによって手軽に入力することが可能である
ことから、その作業のトータル時間ばかりでなく実加工
時間や段取り時間といったように詳細な時間の管理も可
能となる。新規な生産管理システムは、かかる種々の特
徴によって、好評を博している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】製造現場においては、
なによりもこれを担う個々の作業者がコスト、納期等の
意識を持って実作業に携わることが重要であると唱えら
れ、不良率の低減、コスト低減等について標語的な啓蒙
行動が実践されている。しかしながら、個々の作業者
は、かかる不良率の低減、コスト低減等について標語的
にその重要性を認識していても実際の作業に際してその
実践が図られるまでに至っていないのが実状である。個
々の作業者は、各種の機械加工工程、プレス工程或いは
組立工程等の担当する実作業についてそれぞれ自己の技
量に基づいて加工を行い、後工程の検査工程で不良が発
見されるとその手直しや再作業を行っている。このた
め、従来の生産管理システムにおいては、かかる不良の
発生等に対して、管理者や管理部門等において後追い的
かつ工程全体として管理を行うものであった。
【0009】個々の作業者は、製品等の製造工程の一部
を担当しているにすぎないために、自己の担当作業が許
容される工数の何%に相当するのか、いくらに相当する
のか或いは残りはどの程度あるのかといったコスト意識
を持つことは無かった。生産管理システムは、厳しい経
営環境下において、製造現場の個々の作業者に対して自
己の実績ばかりでなくさらにその作業によってどの程度
の利益を得ることができるのか、どの程度の貢献がある
のかといったような具体的できめ細かなコスト情報等を
提供することによって、より実効の有る意識改革をもた
らすようにする機能も必要となっている。
【0010】先に提案した新規な生産管理システムは、
上述したように管理情報を画面表示する表示手段とこの
表示手段の画面上から当該職能部門内において発生した
情報を手書き入力するペン入力手段とを有する部門管理
手段がそれぞれ各職能部門に備えられる。新規な生産管
理システムは、各職能部門において発生した生産情報や
ノウハウ情報等が電子ペンによって簡易に入力される。
すなわち、新規な生産管理システムにおいては、個々の
現場作業者が担当作業の実施に伴って発生した管理情報
等を自ら入力することを基本としている。
【0011】したがって、本発明は、上述した新規な生
産管理システムを基本として、生産の進行に伴って更新
される生産管理情報や生産コスト情報を各職能部門の担
当者に対しても直接提供してコスト意識等の認識と高揚
を図らせる機能を付加した生産管理システムを提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明にかかる生産管理システムは、入力された各情報に基
づいた管理情報を画面表示する表示手段と、この表示手
段の画面上から当該職能部門内において発生した情報を
手書き入力するペン入力手段とを有し、複数の職能部門
にそれぞれ設けられる部門管理手段を備える。生産管理
システムは、各部門管理手段が企業内情報通信網により
双方向通信可能に接続されてなり、任意の職能部門に設
けられた部門管理手段と管理部門内の情報処理装置との
間で企業内情報通信網を介して情報の双方向伝送が行わ
れることにより、管理部門において統合的に生産管理を
行う。生産管理システムは、職能部門に設けられた部門
管理手段の表示手段に、管理部門等において入力された
情報に基づく生産管理情報とともに、前工程までの各職
能部門においてペン入力手段によって適宜入力された生
産実績情報等に基づいて更新された生産コスト情報とが
画面表示される。
【0013】以上のように構成された本発明にかかる生
産管理システムによれば、各職能部門において所定の工
程終了後にそれぞれ生産実績情報や工程情報等がペン入
力手段によって入力され、これらの入力情報に基づいて
生産管理情報や生産コスト情報が生産工程の進行に伴っ
て随時更新されるとともに工程情報等がデータベース化
される。生産管理システムにおいては、このように表示
手段にコスト情報が画像表示されることから各職能部門
において常にその把握が可能であるり、コスト意識等の
認識と高揚とが図られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る生産管理シス
テムの実施の形態について図面を参照しながら詳細に説
明する。図1に示した生産管理システム100は、プレ
ス部品(以下製品という。)を製造する中規模工場に適
用したパソコンLAN工場生産管理システムである。生
産管理システム100は、例えば、図1に示すように、
営業/総務(経理・原価部門を含む。)部門1、技術部
門2、製造部門3、及び品質管理/出庫部門4等の各職
能部門において必要な情報等の相互利用が行われ、多品
種の製品の受注/加工・製造/納品等の一連の工程を総
合的に管理する。なお、上述した各部門については、こ
れに限定されるものではなく、各社の組織体制に基づい
て種々展開される。
【0015】生産管理システム100は、製品基本情報
の管理機能と、VANデータの自動展開機能と、進捗状
況管理機能と、顧客別製品(完了・仕掛)管理機能と、
資材の展開、発注及び受入れ機能と、コスト管理機能と
を有している。また、生産管理システム100は、全作
業(アイドルを含む)の入力及び集計機能と、作業表の
自動展開及び発行機能と、作業開始及び仕掛りの入力及
び表示機能と、セット製品のグループ展開及び作業指示
書発行機能と、新規製品の工程自動登録機能とを有して
いる。生産管理システム100は、各部門毎の日報及び
作業実績の出力機能と、工程別製造予定管理及び関係帳
票類の印刷機能とを有している。生産管理システム10
0は、受注金額分析機能と、請求書別製品(完了・仕
掛)管理機能と、外注(処理・製造)向伝票の自動発行
機能とを有している。また、生産管理システム100
は、生産コスト情報の表示、更新及び集計機能を有して
いる。
【0016】生産管理システム100は、営業/総務部
門1に配置されたサーバ11、パーソナルコンピュータ
(以下、パソコンと略称する。)P1、P2、及びプリン
タ13と、技術部門2に配置された設計/製造用のパソ
コンP3と、製造部門3に配置されたパソコンP4、P5
と、品質管理/出庫部門4に配置されたパソコンP6
外注管理用の端末装置41、及び在庫管理用の端末装置
42とを備えている。生産管理システム100は、営業
/原価部門1に配置された資材VAN(Value A
dded Network)用の端末装置12、技術部
門2に配置された設計/製造用の端末装置21、製造部
門3に配置された設計/製造用の端末装置31、32、
及び製造部門3に配置されたDNC(Direct N
umerical Control)運転用の端末装置
33、34等の各種コンピュータシステムとの連係運用
ができるようになされている。
【0017】上述したように各部門に分配配置された端
末装置、パソコン、及び後述する各種のNC(Nume
rical Control)工作機械等は、10−B
ASE−5等の通信ケーブルにより接続されており、サ
ーバ11にて企業内情報通信網(以下、LAN:Loc
al Area Networkという。)5が構築さ
れている。生産管理システム100は、かかる構成によ
って、工場内の情報通信の高速化、システム化を図るこ
とができるようになされている。
【0018】まず、生産管理システム100における作
業の流れを説明する。営業/総務部門1は、一般に工場
内の事務所に設けられる部門であり、端末装置12から
のフロッピィディスク等ををパソコンP1にセットする
ことにより、製品の資材情報等が資材VANを経由して
サーバ11へと供給されようにする。サーバ11は、情
報量の多少により変更されるが、例えば、32MB/2
GBのメモリ容量を有するものであり、上述したような
パソコン及び端末装置等と、10−BASE−5等の通
信ケーブルにより接続されて相互通信を行うことによ
り、各部門に配置された上記パソコン及び端末装置が情
報を共有することとなる。
【0019】生産管理システム100は、上述した操作
によって資材VANから供給された資材情報や各部門に
おいて入力された情報等に基いて、パソコンP1、P2
よって製品の受発注管理、納期工程管理、資材管理或い
は見積計算や実績比較が行われる。また、プリンタ13
は、資材VANから供給された資材情報や各部門におい
て入力された情報等に基づいて、作成された製造指示書
や各種集計表等をプリントアウトする。製造指示書は、
使用材料、工程納期、作業工程、或いは製造部門3にお
いて所定の作業を行う上での技術的なノウハウ等がプリ
ントアウトされたものであり、各作業員がその内容にし
たがって各作業を行う。また、製造指示書の情報やその
他の様々な情報は、各部門に配置されたパソコンP3
6にそれぞれ画面表示される。なお、製造指示書、及
び各パソコンにおける画面表示内容及び操作についての
詳細は後述する。
【0020】技術部門2では、端末装置21により、例
えばワイヤーカットやマシニングセンタ等の工作機械2
2を用いて受注された製品を生産するために必要なプレ
ス金型等の製作を行う。そして、技術部門2は、パソコ
ンP3に、上述したプレス金型等の製作に関する実績登
録等を入力処理するとともに製造指示書に対する必要情
報等の入力処理を行う。
【0021】製造部門3は、工場内の所謂現場と呼ばれ
る部門であり、実際に製品の製造作業を行う部門であ
る。製造部門3には、プレスライン35等の工作機機械
が置かれている。製造部門3に設置される端末装置31
には、例えば保有するレーザー加工機36及びNCタレ
ットパンチプレス37、38を自動的に駆動させるため
の自動プログラミングシステムが組み込まれている。ま
た、端末装置32には、ネスティングシステムが組み込
まれている。さらに、端末装置33は、レーザー加工機
36及びNCタレットパンチプレス37をDNC制御に
よって駆動させる。さらにまた、端末装置34も、同様
にNCタレットパンチプレス38をDNC制御により駆
動させる。そして、製造部門3は、技術部門2と同様
に、製品の生産に関する実績登録や製造指示書に対する
情報等をパソコンP4、P5にそれぞれ入力する。
【0022】品質管理/出庫部門4は、製造された製品
の品質管理及び出荷管理等を行う部門であり、パソコン
6により、上述のようにして各部門の各パソコンに入
力された実績を収集した情報を基にして、工程進捗等を
管理する。また、品質管理/出庫部門4は、端末装置4
1によって外注管理を行うとともに、端末装置42によ
って部品等の在庫管理を行う。
【0023】上述したように生産管理システム100に
よれば、営業/総務部門1、技術部門2、製造部門3、
及び品質管理/出庫部門4の各職能部門がコンピュータ
によって統合され、自動化、省力化を図るようになされ
ている。
【0024】ここで、本発明の実施の形態として示す生
産管理システム100においては、パソコンP1〜P6
して、例えば株式会社ワコム製のペン入力コンピュータ
「PenTop486」を各々用いている。すなわち、
パソコンP1〜P6(以下、パソコンPという。)は、各
々、図2に示すように、液晶表示器51と、電子ペン5
2とを備えている。
【0025】このパソコンPでは、キーボードを用いた
入力操作ではなく、液晶表示器51に表示された画面上
を電子ペン52で直接操作することができるようになさ
れており、例えば、液晶表示器51上に表示された項目
を電子ペン52で選択したり、文字認識により英数字、
カタカナ、ひらがな、及び漢字を手書きで入力すること
ができるようになされている。また、液晶表示器51
は、640×480画素からなり、全体の外形寸法が幅
279×奥行233×高さ14.8とされてA4サイズ
より小さめのサイズによって構成されている。なお、電
子ペン52は、図示しないが未使用時には液晶表示器5
1に設けたペンホルダに差し込まれて保持される。
【0026】生産管理システム100は、上述したパソ
コンPが用いられることによって、キーボードを設置す
るスペースの効率化を図ることができるために、特に、
様々な工作機械等が設置されてスペース的に限られた現
場に設置するに好適である。また、電子ペン52は、キ
ーボードに比べて構造が簡単なために油等の汚れに強
く、作業者が油にまみれた手で操作した場合でも故障等
の発生が少なくかつ清掃やメンテナンスも極めて容易に
行われる。さらに、電子ペン52は、キーボードによる
入力に比較して操作が極めて簡便であって特に習熟も不
要とする。したがって、生産管理システム100は、作
業者の拒否反応も無く手軽にかつ積極的に活用されるよ
うになり、必要な情報がタイムリーにかつ漏れなく入力
される。さらに、生産管理システム100は、電子ペン
52による入力が、バーコード入力と比較してより多様
の情報の入力を可能とする。
【0027】以下、生産管理システム100について、
液晶表示器51に表示される画面上での電子ペン52を
用いた情報等の入力操作、及びパソコンPによる各種管
理機能について具体的に説明する。
【0028】パソコンPでは、例えば、上述したような
工程進捗の情報等を液晶表示器51にリアルタイムに表
示することができるようになされている。また、パソコ
ンPでは、上述した端末装置41により行われた外注管
理の情報、及び端末装置42により行われた在庫管理の
情報も液晶表示器51にリアルタイムに表示することが
できるようになされている。さらに、パソコンPでは、
製品に関する作業者の製造履歴、作業者毎の日々の作業
内容や作業工数、受注毎の個々の製品に関する作業工
数、及び各製品毎の資材管理や材料管理を行うことがで
きるようになされている。
【0029】液晶表示器51には、図3に示すように
「使用方法の説明」、「マスタ管理」、「掲示板表示/
作業入力」、「工程登録/生産予定」、「受注」、「製
品」、「資材管理」、「事務管理」及び「VAN関係」
の項目からなるメニューM1が表示される。なお、メニ
ューM1については、かかる項目に限定されるものでは
なく、管理態様によって種々の項目としてグルーピング
されるとともに、不要項目については表示されないよう
に構成してもよいことは勿論である。
【0030】使用者は、液晶表示器51に表示されたメ
ニューM1から任意の項目を電子ペン52で選択する。
液晶表示器51には、使用者によって例えばメニューM
1の項目から電子ペン52により「マスタ管理」項目S
1が選択されると、同図に示すように、「得意先ファ
イル管理」、「仕入先ファイル管理」、「作業者ファイ
ル管理」、「月次処理メニュー」及び「環境管理」から
なるサブメニューM2が表示される。使用者は、さらに
メニューM1の場合と同様に、このサブメニューM2から
任意の項目を電子ペン52で選択する。そして、液晶表
示器51には、使用者によって例えばサブメニューM2
から電子ペン52により「月次処理メニュー」項目S3
2が選択されると、同図に示すように「外注支払いエン
トリ」、「外注−月締め」、「検収明細書発行」、「外
注−月締め(やり直し)」、「外注仕入一覧」、及び
「外注先別 仕入一覧」からなるサブメニューM3が表
示される。
【0031】生産管理システム100においては、上述
したように各種の管理項目がパソコンPの液晶表示器5
1上に画面表示されるとともに、使用者がキーボード操
作ではなく、電子ペン52によって任意の項目が選択さ
れる。生産管理システム100について、上述したメニ
ューM1において、例えば「製品」項目を選択した場合
の一連の操作を以下説明する。
【0032】液晶表示器51は、使用者によってメニュ
ーM1から電子ペン52により例えば「製品」項目S41
が選択されると、図4に示すように、「製品ファイル登
録」、「製品ファイル修正/登録」、「製品工程の複
写」、及び「製品の複写」からなるサブメニューM4
表示される。さらに、液晶表示器51には、使用者によ
ってこのサブメニューM4から電子ペン52により例え
ば「製品ファイル修正/登録」項目S42が選択される
と、図5に示すように、製品ファイル絞り込み画面D5
が表示される。液晶表示器51には、この製品ファイル
絞り込み画面D5から使用者によって電子ペン52によ
り製品コード欄S51が選択されると、図6に示すよう
な製品コード入力画面D6が表示される。
【0033】次に、使用者は、この製品コード入力画面
D6上で電子ペン52を用いて、図7に示すように、製
品コード入力欄S71に手書きで「JL00A477」
等の製品の図面番号(以下、製品図番という。)を入力
する。液晶表示器51には、この製品コードを示す英数
字の手書き入力が行われると同時に、入力確定欄S72
に入力された英数字が表示されるようになる。そして、
使用者は、図8に示すように、製品図番「JL00A4
77」を入力し終えてその確認を行ったならば製品コー
ド入力画面D6上の「OK」S81を選択する。液晶表
示器51には、この一連の操作によって、図9に示すよ
うに上述した図5に示した製品コード欄S51に手書き
入力した製品図番「JL00A477」が表示される。
【0034】次に、使用者は、図9に示した製品コード
入力済み画面D9において、電子ペン52で「表示」S
1、又は「終了」S92を選択する。液晶表示器51に
は、例えば電子ペン52によって「表示」S91が選択
された場合、図10に示すような製品図番「JL00A
477」の製品ファイル画面D10が表示される。この
製品ファイルは、製品についての様々な情報からなり、
例えば、製品名、その製品の得意先名、受注単価、及び
在庫等の情報、及び「メモ」として各製品について作業
者等によって過去の作業に際して入力された具体的な情
報が含まれたものである。液晶表示器51には、これら
の各種情報が製品ファイル画面D10として画面表示さ
れる。
【0035】次に、使用者は、製品ファイル画面D10
上において、電子ペン52によって「更新」S101
又は「登録」S102を選択操作する。液晶表示器51
には、例えば電子ペン52により「更新」S101が選
択された場合、図11に示すような製品登録/修正画面
D11が表示される。製品登録/修正画面D11には、
選択された製品ファイルに係わる製品の受注単価ととも
に、当該製品に関する管理費、材料費、外注費及び加工
費が金額及び単価に対する割合で表示されている。使用
者は、この製品登録/修正画面D11上で、上述した製
品ファイルの内容を登録/修正する。
【0036】この製品登録/修正画面D11において
は、例えば、製品の単価、材料費、外注費、加工費が確
定していて管理費が確定していない場合に、パソコンP
によって自動的に管理費が算出され、表示される。ま
た、これら製品の単価及び管理費は、後述する各作業工
程の登録/変更又は後述する材料使用量の登録/変更等
によって加工費乃至材料費等が変更された場合に、パソ
コンPによって自動的に算出されるとともに、液晶表示
器51に更新して表示される。
【0037】すなわち、液晶表示器51には、製品登録
/修正画面D11において、例えば電子ペン52により
「資材登録」S111が選択された場合、図12に示す
ような材料使用量登録/修正画面D12が表示される。
この材料使用量登録/修正画面D12では、資材コー
ド、資材名、中分類名、小分類名、材料使用量が各資材
毎に表示されるとともに、各資材に関するそれぞれの情
報を登録/修正することができるようになされている。
また、この材料使用量登録/修正画面D12で登録/変
更された各資材の材料使用量は、パソコンPによって自
動的に集計され、上述した製品の登録/修正画面D11
の「材料費」の欄S112に即座に反映される。
【0038】次に、液晶表示器51には、製品の登録/
修正画面D11において、例えば電子ペン52で「工程
登録」S113が選択された場合、図13に示すような
製品工程登録/修正画面D13が表示される。この製品
工程登録/修正画面D13では、工程の順序、工程コー
ド、工程名、作業に費やされる日数、段取り作業に費や
される時間、直接加工作業に費やされるべき標準加工時
間、1時間当たりの加工個数、各工程毎の加工予算及び
加工費の予算に対する各工程毎の加工予算の割合が工程
毎に表示されるとともに、各工程に関するそれぞれの情
報を登録/修正することができるようになされている。
【0039】液晶表示器51には、製品の工程登録/修
正画面D13において、電子ペン52により例えば工程
コード「111」の「曲げ」の工程である第1工程項目
S131が選択されるとともに加工費の予算に対する各
工程毎の加工予算の割合である「%」S132が選択さ
れると、図14に示すように「テンキー」S141が表
示される。液晶表示器51には、使用者が、電子ペン5
2により「テンキー」S141から加工費の予算に対す
る各工程毎の加工予算の割合の数値を入力操作すること
により、パソコンPによって入力した比率に応じた各工
程毎の加工予算が算出されて「金額」S142に表示さ
れる。そして、液晶表示器51には、各工程の対時間単
価(チャージ単価)に基づき、加工作業に費やされるべ
き標準加工時間が算出されて「加工」S143に表示さ
れる。また、ここで算出された各工程毎の加工予算は、
詳細を後述する作業実績画面D27における「標準」S
272に表示され、活用される。
【0040】また、液晶表示器51には、製品工程登録
/修正画面D13において、例えば電子ペン52によ
り、工程コード「111」の「曲げ」の工程である第1
工程項目S131が選択されるとともに「メモ登録」S
133が選択された場合、図15に示すような工程メモ
登録画面D15が表示される。使用者は、必要に応じて
上述した製品コードの手書き入力時と同様にして、電子
ペン52を用いてメモ入力欄S151に手書きで第1工
程についてのノウハウや作業標準等の情報、例えば、
「かくど 90どかくにん」という工程メモ情報を入力
する。次に、使用者は、「漢変」S152を選択する。
これにより、パソコンPは、手書き入力された工程メモ
情報「かくど 90どかくにん」の文字認識処理が行わ
れるとともに漢字変換され、図16に示すように、入力
確定欄S161に確定した工程メモ「角度 90度確
認」が表示される。そして、使用者が電子ペン52で
「OK」S162を選択することにより、図17に示す
ように、製品・工程メモ欄S171には、手書き入力さ
れた上述した工程メモ情報「角度 90度確認」が表示
される。
【0041】生産管理システム100は、上述したよう
に、液晶表示器51に表示される図4に示したメニュー
1の「製品」項目S41を電子ペン52によって選択す
ることにより、各職場毎に各製品毎の様々な情報を入手
することができるとともに必要な情報を入力することが
できる。生産管理システム100は、特に電子ペン52
を用いることにより、現場の作業者が各工程のノウハウ
等を極めて簡単に手書きで入力することを可能としてい
る。
【0042】つぎに、生産管理システム100につい
て、図4に示したメニューM1において、例えば「掲示
板表示/作業入力」項目S42を選択した場合の一連の
操作を以下説明する。
【0043】液晶表示器51には、「製品」項目S41
を選択した場合と同様に、メニューM1において、電子
ペン52によって「掲示板表示/作業入力」項目S42
が選択操作されると、図18に示すような連絡掲示板表
示画面D18が表示される。この連絡掲示板表示画面D
18は、優先順に並べられた複数の連絡項目からなり、
各作業員への連絡事項が表示される。
【0044】製造部門3においては、例えば製品毎、又
は工程毎に複数の作業員がグループ編成化されており、
このグループ単位で所定の加工作業が行われる。そこ
で、製造部門3には、各グループ毎にパソコンPが分配
配置されており、それぞれのパソコンPが連絡掲示板表
示画面D18を初期表示画面とするように構成されてい
る。したがって、グループ長或いは各作業員は、この連
絡掲示板表示画面D18に画像表示された情報に基づい
て工程の進捗状況を把握するとともに作業の段取りを図
るようにする。
【0045】生産管理システム100においては、連絡
掲示板表示画面D18の表示画像の内容を各グループ毎
に変更できるように構成されている。生産管理システム
100においては、どのグループにどのような内容を表
示するか、またどのような優先順で表示するかが、例え
ば営業/総務部門1等の事務所に配置されているパソコ
ンPから指示することができるように構成されている。
また、生産管理システム100においては、この操作が
各グループに配置されているパソコンPからも指示する
ことができるように構成されている。さらに、自分達の
グループで用済みとなった情報は、パソコンPでの処理
によって消去することができるようになされている。
【0046】したがって、使用者は、例えばある連絡項
目を特定のグループに配置されているパソコンPに優先
的に表示させたい場合、先ず連絡掲示板表示画面D18
において電子ペン52により「掲示入力」項目S181
を選択する。液晶表示器51には、この操作によって、
図19に示すように連絡項目を表示する優先順位を入力
するためのテンキーS191と、連絡項目を表示するグ
ループを選択する表示課欄S192と、表示課欄S192
で選択したグループ、すなわち連絡項目が表示されるグ
ループが表示される課別表示欄S193が表示される。
【0047】使用者は、テンキーS191を用いて、電
子ペン52により優先順位の番号を選択する。使用者
は、例えば「0」を選択したものとする。また、使用者
は、例えば表示課欄S192から連絡項目を表示するグ
ループを選択したものとする。使用者は、例えば第1グ
ループ〜第9グループの全てのグループを選択したもの
とする。そして、使用者は、「OK」S194を選択す
る。液晶表示器51には、これによって図20に示すよ
うな連絡項目入力欄S201が表示される。
【0048】使用者は、電子ペン52により連絡項目入
力欄S201に手書きで、例えば連絡内容「のうき」を
入力して「漢変」S202を選択する。パソコンPは、
この操作により手書き入力された連絡内容「のうき」の
文字認識処理を行うとともに漢字変換処理を行う。液晶
表示器51には、使用者によって電子ペン52により
「OK」S203が選択操作されると、図21に示すよ
うに入力確定欄S211に確定した連絡内容「納期」が
表示される。そして、液晶表示器51には、使用者が電
子ペン52で再度「OK」S212を選択することによ
り、図22に示すように、連絡項目欄S221に、最終
優先番号「26」の連絡項目S222の直後に優先番号
「0」の連絡内容「納期」の連絡項目S223が付加さ
れる。液晶表示器51には、最後に使用者が電子ペン5
2で「ESC」S224を選択することにより、図23
に示すように優先順に連絡項目が並べ替えられた連絡掲
示板表示画面D23が表示される。連絡内容「納期」
は、連絡掲示板表示画面D23に指定されたグループ、
すなわち第1グループ〜第9グループに配置されている
それぞれのパソコンPに画面表示されることとなる。
【0049】つぎに、生産管理システム100につい
て、上述した図18に示した連絡掲示板表示画面D18
において、例えば「作業入力」項目S182を選択した
場合の一連の操作を以下説明する。液晶表示器51は、
図18に示した「掲示入力」項目S181を選択した場
合と同様に、連絡掲示板表示画面D18において電子ペ
ン52により「作業入力」項目S182が選択操作され
ると、図示していないが作業実績画面に切り替わる。
【0050】液晶表示器51には、電子ペン52により
図示していない「作業者コード」が選択操作されると、
図24に示すように、作業実績画面上に任意のグループ
に属する作業者に関する情報、例えばコードと、氏名
と、所属グループ等からなる作業者ファイル選択欄S2
1が表示される。この作業者ファイル選択欄S241
最初に表示される作業者名は、パソコンPが配置されて
いるグループの作業者名と対応している。生産管理シス
テム100は、任意のグループを選択することによりそ
のグループに属する特定の作業者情報、又はグループ全
ての作業者情報を表示することができるようになされて
いる。
【0051】次に、使用者は、例えば、作業者ファイル
選択欄S241から電子ペン52により自分の氏名を選
択操作する。これにより、液晶表示器51には、図25
に示すように選択された当該作業者の個人の作業実績入
力画面D25が表示される。この作業実績入力画面D2
5には、各作業毎の開始時間、終了時間、作業区分、製
造番号、工程コード、段取時間、完成数、及び不良数を
入力することができるようになされている。そこで、使
用者は、電子ペン52により作業実績入力画面D25か
らその日に行った作業の実績をそれぞれ入力操作する。
【0052】すなわち、使用者は、「開始時間」S25
1及び「終了時間」S252を電子ペン52により選択し
て、図示しないが液晶表示器51に表示されるテンキ
ー、又は手書き入力により各時間を入力操作する。液晶
表示器51には、例えば電子ペン52で「作業区分」S
253が選択操作されると、図25に示すように作業区
分選択欄S254が表示される。そこで、使用者は、電
子ペン52により実際に行った作業に対応する作業区
分、例えば「完了」S255を選択する。
【0053】液晶表示器51には、「製造番号」S25
6を電子ペン52で選択操作することによって、上述し
た「開始時間」S251及び「終了時間」S252の入力
時と同様に、図26に示すように、テンキーS261
表示される。そして、使用者は、電子ペン52の操作に
よりテンキーS261から当該製品の製造番号を入力操
作する。また、使用者は、「製造番号」S262(S2
6)以降の「工程コード」S263、「段取時間」S2
4、「完成数」S265、及び「不良数」S266につ
いても、それぞれ「製造番号」S262の入力操作と同
様にして各々表示されるテンキーにより実績を入力す
る。
【0054】生産管理システム100においては、上述
したように各工程についての作業実績を入力することに
よって、図27に示すように液晶表示器51の作業実績
画面D27に入力時間の経過順の「実績」S271が表
示されるようになる。生産管理システム100において
は、この作業実績画面D27に後述するようにコスト情
報が併せて表示されるように構成することで、各部門に
おいて製品の製造の進行に伴うコスト情報が把握され
る。
【0055】作業実績画面D27には、所定の基準に基
づいて予め振り分けられた当該製品に関する当該作業に
対する加工費予算が「標準」S272の欄に表示され
る。加工費予算の振分け表示は、各作業者に対して目標
を明示することから、はげみとなるとともにコスト意識
を持たせることになり極めて有効である。加工費予算
は、原則としてとして営業・総務部門1において入力さ
れ、製品の受注単価に基づく加工費予算を100%とし
て、工程分析に基づいた基準にしたがって各工程に振分
けが行われる。なお、生産管理システム100は、単価
の積み上げによる方法ばかりでなく、確定していない要
素を除いて加工費予算の振分けを可能とする。
【0056】生産管理システムにおいては、製品の製造
に伴って製造部門3の各作業者によって各作業毎の作業
実績が入力されると、パソコンPによって当該作業に要
した加工費(作業時間×チャージ単価)が算出されて
「作業費」S273欄に表示されるようになる。また、
作業実績画面D27には、入力された各工程毎の作業実
績に基づいてパソコンPによって「標準」S272
「作業費」S273との情報から各工程毎の予算達成率
が算出されて「達成率」S274として表示されるよう
になる。
【0057】生産管理システムにおいては、各作業者に
よって入力された各作業毎の作業実績に基づいてパソコ
ンPにより当該製品の当該工程前の残り加工予算及びそ
の全加工予算に占める割合が算出されて、作業実績画面
D27の「加工前金額」S275に表示されるようにな
る。さらにまた、作業実績画面D27には、入力された
各作業毎の作業実績に基づいてパソコンPによって当該
工程における加工費及びその全加工予算に占める割合が
算出されて「加工金額」S276に表示されようにな
る。
【0058】さらに、生産管理システムにおいては、パ
ソコンPによって加工前金額から加工金額を減算した残
り金額が算出されて当該工程後の残り加工予算及びその
全加工予算に占める割合が作業実績画面D27の「残金
額」S277に表示されるようになる。したがって、生
産管理システム100においては、次工程に設置された
パソコンPの液晶表示器51の「加工前金額」S275
に、当該工程の残金額の値を表示するようになる。
【0059】生産管理システム100においては、予定
した作業時間を越えて作業がなされた場合又は加工の追
加、やり直し等で予定外の作業工程がなされた場合等の
理由によって、既に製品の全加工予算を越えて加工費が
かかっていると、「加工前金額」S275及び「残金
額」S277がマイナス表示となって例えば赤字で表示
されるようになる。生産管理システム100において
は、各作業者によって入力された作業実績情報に基づい
て特定の部門での不良発生を的確に把握することが可能
とされる。したがって、生産管理システム100におい
ては、例えば赤字製品に関して、費用の部門振替え処理
等の極めの細かい生産管理の実施が可能とされるように
なる。
【0060】生産管理システム100においては、上述
したように達成率、加工前金額、残金額等のコスト情報
が作業の進行に伴って更新されて液晶表示器51に表示
されることから、各作業者に対してコスト意識の認識と
その高揚を図らせるとともにいわゆるやりがい感を創生
させるようにする。勿論、上述した各コスト情報につい
ては、LAN5によって各部門に設置したパソコンPに
伝送される。また、各コスト情報については、各部門に
設置したおいてパソコンPにおいて計算処理するばかり
でなくパソコンPを介して作業データを管理部門等のコ
ンピュータに伝送して個々で計算処理するようにしても
よい。
【0061】生産管理システム100においては、上述
したように、メニューM1で「掲示板表示/作業入力」
項目を選択することによって、各部門や各グループに対
して様々な情報を相互伝達することが可能とされる。生
産管理システム100においては、各グループの現場作
業員がどの製品をどの位の加工時間とアイドル時間とを
かけて製造したかといった個別の実績を詳細に把握する
ことが可能とされる。さらに、各グループの現場作業員
は、それぞれが担当した作業について、その都度発生し
たノウハウやコメント等の情報(ノウハウ情報)を電子
ペン52によって液晶表示器51から直接かつ簡単に手
書き入力することができる。ノウハウ情報は、電子ペン
52による手書き入力を図形認識して処理することか
ら、文字や数字ばかりでなく略図での入力も可能であ
る。ノウハウ情報は、一般に現場の作業者にとって文字
等よりも簡単な絵を書くことのほうが得意であるために
おっくうがらずに入力されるようになるため、蓄積が図
られてより有効に活用されるようになる。
【0062】生産管理システム100は、製造部門3か
ら各部門に対して、又は各部門から製造部門3に対して
様々な情報をリアルタイムに相互伝送することから、製
造部門3の各作業員であっても常に新しい情報に接する
ことができる。製造部門3の各作業員は、自分達が担当
した加工作業等について、それに要した時間が各々の標
準作業時間と比較してどの程度の達成率であったか、或
いは全体の加工予算に対してどの位の加工費用がかかっ
たのかを常に認識することができる。
【0063】生産管理システム100においては、製造
部門3の各作業員によって入力されたノウハウやコメン
ト等の情報が当該製品の作業者製造履歴として保存され
ることで、例えば次回に同じ製品が受注された場合に効
率的に利用される。生産管理システム100は、これら
情報を、図28に示すように次回製品の製造に際して出
力される製造指示書50に同時にプリントアウトするよ
うにしている。なお、製造指示書50については、例え
ば各部門に設置されたパソコンPの液晶表示器51に同
等の内容を表示するようにしてもよいが、多数種少量生
産の現場において製品との現物確認の手続きを確実に行
うためにプリントアウトされた帳票として存続されるも
のとする。
【0064】製造指示書50には、図28に示すよう
に、前回の製造作業において、製品を製造する際の工
程、各工程に費やした時間、又は各工程に費やされる標
準的な時間等の各種の情報が記録されているとともに、
前回の製造作業において、各工程毎に入力された具体的
なノウハウ情報(「ナット、アルミボス寸法違い注
意」)F1,F2も記録されている。各作業員は、かかる
製造指示書50を基にして、今回受注した製品の製造作
業を行うが、その際にノウハウ情報F1,F2を有効に利
用することによって品質の良い製品を効率的に製造する
ことが可能となる。生産管理システム100において
は、このようにして毎回の製造作業毎に各種の情報を積
み上げることにより、最良の製造指示書を作成すること
ができる。したがって、この製造指示書に基いて製品を
製造することにより、安定した高品質な製品を製造する
ことができるようになり、特に多品種少量生産を行う工
場に対して極めて有効である。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる生
産管理システムによれば、ペン入力手段による簡易な操
作で所定の工程終了後にそれぞれ生産実績情報や工程情
報等を入力するようにして製造部門における効率的利用
が図られるようにすることにより、システム全体が有効
に機能して多品種少量の製品であっても高品質、高利益
率を保持して短納期で製造可能とするようになる。生産
管理システムは、製品の製造工程にしたがって各製造部
門において入力される情報に基づき、表示手段に表示さ
れる生産管理情報や生産コスト情報が逐次更新されるこ
とから常にその把握が可能であり、特に現場作業者に対
してコスト意識や目標意識等の認識と高揚を働きかけて
さらに効率的な生産管理が行われるようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる生産管理システムの全体構成を
示すブロック図である。
【図2】同生産管理システムを構成する各部門に設置さ
れるペン入力型パーソナルコンピュータの外観図であ
る。
【図3】同ペン入力型パーソナルコンピュータの液晶表
示器に表示される初期メニュー画面の説明図である。
【図4】同初期メニュー画面において、「製品」項目を
選択した場合に表示されるサブメニュー画面の説明図で
ある。
【図5】同サブメニュー画面において、「製品」項目を
選択した場合に表示されるサブメニュー画面である製品
ファイル絞込み画面の説明図である。
【図6】同製品ファイル絞込み画面上での製品コードの
ペン入力操作を説明するための図である。
【図7】同製品コードの手書き入力を説明するための図
である。
【図8】同製品コードの手書き入力が終了した状態を説
明するための図である。
【図9】同製品コードの入力後の製品ファイル絞込み画
面を説明するための図である。
【図10】製品コードが入力された製品ファイル画面を
説明するための図である。
【図11】同製品ファイル画面で「登録」項目を選択し
た後に次画面として表示される製品の登録/修正画面を
説明するための図である。
【図12】同製品の登録/修正画面で「資材登録」項目
を選択した後に次画面として表示される材料使用量/修
正画面を説明するための図である。
【図13】同製品の登録/修正画面で「工程登録」項目
を選択した後に次画面として表示される製品工程登録/
修正画面を説明するための図である。
【図14】同製品工程登録/修正画面で加工費の予算に
対する各工程毎の加工予算の割合のペン入力操作を説明
するための図である。
【図15】同製品工程登録/修正画面で「メモ登録」項
目を選択した後に次画面として表示される工程メモ登録
画面において、工程メモのペン入力操作を説明するため
の図である。
【図16】工程メモの手書き入力が文字認識された状態
を説明するための図である。
【図17】工程メモの入力後の工程メモ登録画面を説明
するための図である。
【図18】初期メニュー画面において、「掲示板表示/
作業入力」項目を選択した後に次画面として表示される
連絡掲示板表示画面を説明するための図である。
【図19】同連絡掲示板表示画面において、連絡項目の
優先順位のペン入力操作を説明するための図である。
【図20】同連絡掲示板表示画面において、連絡項目の
手書き入力を説明するための図である。
【図21】連絡項目の手書き入力が文字認識された状態
を説明するための図である。
【図22】連絡項目を入力した後の連絡掲示板表示画面
を説明するための図である。
【図23】連絡項目が優先順に並べ替えられて表示され
た連絡掲示板表示画面を説明するための図である。
【図24】同連絡掲示板表示画面において「作業入力」
項目が選択され、作業実績画面上で「作業者コード」が
選択された場合の作業者ファイル選択画面を説明するた
めの図である。
【図25】同作業者ファイル選択画面の次画面である作
業実績入力画面での作業区分のペン入力操作を説明する
ための図である。
【図26】同作業実績入力画面での製造番号のペン入力
操作を説明するための図である。
【図27】作業実績入力後の作業実績入力画面を説明す
るための図である。
【図28】同生産管理システムで用いられる製造指示書
を説明するための図である。
【符号の説明】
1 営業/総務部門、2 技術部門、3 製造部門、4
品質管理/出庫部門、11 サーバ、12 資材VA
N用の端末装置、13 プリンタ、21 技術部門の端
末装置、22 工作機械、31 製造部門の端末装置
(NCシステム)、32 製造部門の端末装置(ネステ
ィングシステム)、33 製造部門の端末装置(DNC
システム)、34 製造部門の端末装置(DNCシステ
ム)、35プレスライン、36 レーザー加工機、37
NCタレットパンチプレス、38 NCタレットパン
チプレス、41 品質管理/出庫部門の端末装置(外注
管理)、42 品質管理/出庫部門の端末装置(在庫管
理)、P1〜P6 ペン入力パーソナルコンピュータ、5
0 製造指示書

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された各情報に基づいた管理情報を
    画面表示する表示手段及びこの表示手段の画面上から当
    該職能部門内において発生した情報を手書き入力するペ
    ン入力手段とを有して複数の職能部門に各々設けられる
    部門管理手段を備えるとともに、これら部門管理手段が
    企業内情報通信網により双方向通信可能に接続されてな
    り、任意の職能部門に設けられた上記部門管理手段と管
    理部門内の情報処理装置との間で上記企業内情報通信網
    を介して情報を双方向で伝送することによって上記管理
    部門において統合的に生産管理を行う生産管理システム
    において、 任意の職能部門に設けられた上記部門管理手段には、上
    記表示手段に上記管理部門等において入力された情報に
    基づく生産管理情報とともに、前工程までの各職能部門
    において上記ペン入力手段によって適宜入力された生産
    実績情報等に基づいて更新された生産コスト情報とがそ
    れぞれ画面表示され、 工程終了後に当該職能部門における生産実績情報や工程
    情報等が上記ペン入力手段によって入力されることによ
    って、上記生産管理情報や上記生産コスト情報とが生産
    工程の進行に伴って随時更新されるとともに工程情報等
    がデータベース化されることを特徴とする生産管理シス
    テム。
  2. 【請求項2】 上記生産管理情報には、少なくとも製造
    する製品の単価情報や原価情報、当該製品に関する各工
    程毎の予算情報及び/又は各工程毎の予算達成率情報等
    が含まれることを特徴とする請求項1記載の生産管理シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 上記生産コスト情報には、少なくとも製
    造する製品の管理費情報、材料費情報、外注費情報、加
    工費情報及び/又は各工程毎の作業時間情報等が含まれ
    ることを特徴とする請求項1記載の生産管理システム。
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