JPH11353375A - 原価管理方法及び部門管理システム - Google Patents

原価管理方法及び部門管理システム

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JPH11353375A
JPH11353375A JP15796198A JP15796198A JPH11353375A JP H11353375 A JPH11353375 A JP H11353375A JP 15796198 A JP15796198 A JP 15796198A JP 15796198 A JP15796198 A JP 15796198A JP H11353375 A JPH11353375 A JP H11353375A
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JP
Japan
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cost
line
man
personnel
data
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Application number
JP15796198A
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English (en)
Inventor
Norio Yamabe
範雄 山辺
Hidenobu Nishimoto
英伸 西本
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
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    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 体質の異なるコスト比較を可能にし、加工工
数の大きさに伴う部品コストの設定、ライン体質及び負
荷率と稼動必要要員の関係から原価低減の施策を判断で
きる情報を提供できるようにした。 【解決手段】 ラインデータ,部品データ,工数デー
タ,要員データ,基準費用データの各データの整備を行
なってパソコンシステム3へ入力する。ホストコンピュ
ータ2に格納されている機種台数,部品別所要量データ
をパソコンシステム3へ入力する。パソコンシステム3
は、入力された各データに基づいて、課マスター,工数
マスター,要員マスター,費用マスターを作成する。パ
ソコンシステム3は、各マスターのデータに基づいて作
表処理を行なって、ライン稼動状況表,要員状況表等を
作成して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原価管理方法及び
部門管理システムに関し、特に量産工場において製品・
部品の開発段階や量産段階に有効な原価管理方法及び部
門管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】特に、輸送機器,家電製品等の各種量産
製品・部品を開発・製造するメーカにおいて、多機種少
量生産が顕著に進む中で、製造原価をいかに算出し管理
するかということは、製造部門等の各部門におけるコス
トダウン額が製品・部品一台当りにどのように反映され
ているかを評価したり、各部門の予算編成及び実績管理
に基づく全社的な利益計画の策定や実績計算の中での原
価低減が短期的な利益計画にどの程度寄与するか等の判
断、また逆に目的とするコストダウン額を達成するため
にはいかなる施策が有効かなどを判断する上で極めて重
要なものである。
【0003】このような量産製品についての製造原価
は、その形態別分類により材料費、労務費及び経費に分
類され、機能別分類により主材料と補助材料に分けら
れ、製品との関連性により直接費と間接費に分類され、
操業度との関連により固定費と変動費に分けられる。原
価計算は、製造工程に投入された原材料が、労働力及び
機械設備の経済価値の消費により製品に変換される過程
を、財務会計と有機的に結び付ける計算体系である。
【0004】原価計算の目的は、財務諸表の作成、原価
管理、予算統制及び原価情報の提供などである。原価計
算を大別すると、実際原価計算と標準原価計算に分類さ
れる。実際原価計算は製品の実際原価を計算するのに対
して、標準原価計算は製品の標準原価を計算し、実際原
価と標準原価との差異を分析し、報告する計算体系であ
る。
【0005】また、原価計算の重要な目的の一つに原価
管理目的がある。その管理目的に合致したものが標準原
価計算制度である。標準原価は、原価要素の消費量を科
学的に、もしくは統計的調査に基づいて能率を計る尺度
となるように計算された予定価格または正常価格であ
る。この計算は、標準原価の算定及び価格改定など、そ
の作業は大変な労力を要するが、原価差異の分析等によ
り原価管理が有効に機能して、はじめて意義ある計算と
言える。
【0006】標準原価の算定は、次のように行われる。
標準直接材料費は、製品単位当りの「標準材料消費量×
標準材料価格」、標準直接労務費は、製品単位当りの
「標準直接作業時間×標準賃率」、標準製造間接費は、
部門別に算定し、固定予算または変動予算による部門別
製造間接費の予定額である。標準製品原価は、一定単位
製品の「標準直接材料費+標準直接労務費+標準間接費
配賦額」である。
【0007】この原価算出方法で算出した製造原価(コ
スト)には、ある条件の下で当該製品を生産するとき
に、これだけの費用で生産できる、あるいは、これだけ
の費用で生産しなければならないという、いわゆる計画
上の製品原価(これを「予定単価」という)と、種々の
条件が発生する製品原価(これを「実績コスト」とい
う)の二通りがある。
【0008】この製品の実績コストは、実際の生産台数
(生産実績台数)を生産するために発生した実際の総費
用を製品一つ一つに配賦するときに、予定単価をその配
賦基準として、生産実績台数を予定単価で生産した時に
必要となる費用(これを「生産出来高費用」という)
と、当該部門で実際に掛かった総費用(実際総発生費
用)との比率(これを「損益率」という)で算出するこ
とができる。
【0009】即ち、予定単価、出来高費用、損益率、実
績コストは、次の計算式で表わすことができる。予定単
価=基準費用/平均生産台数、出来高費用=予定単価×
生産実績台数、損益率=実際総発生費用÷出来高費用、
実績コスト=予定単価×損益率、但し基準費用及び平均
生産台数は、半年及び一年間の長期計画に基づく月度単
位とする。
【0010】ところで、原価管理目的のなかで、経営者
及び組織の各階層に対して原価管理や予算統制のために
必要な原価資料の提供、また経営の基本計画設定のため
の原価情報の提供等がある。
【0011】そこで、従来の原価管理方法におけるこれ
らの原価管理の区分帯、原価管理の治具及び原価算出方
法について二輪製造ラインについて説明する。先ず、原
価管理の区分帯としては、業種別あるいはライン単位に
区分し、例えば、プレス、溶接、塗装、車体組立、完成
車検査、鋳造、機械加工、エンジン組立というように設
定されている。また、原価管理の治具としては、費用総
額、生産台数、要員効率を用いている。例えば、原価管
理の区分帯として設定した機械加工部門においての原価
計算を捉えると装置主体の自動化ライン及び単体機の集
合ラインが同一部門であり、製造コストの計算方法にお
いて、当該部門の総生産費用と総生産台数に基づいて、
即ち、基準費用÷生産台数=予定単価、としている。各
製造ラインの効率管理についても台数管理となり、ライ
ン負荷率=生産台数÷能力設定台数の算出である。要員
効率管理においても台当りの管理である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の原価
管理方法ならびに部門管理にあっては、あくまでも総費
用管理と台数を基本としているために理論性に乏しく、
各部門の管理レベルが曖昧となり、原価管理の目的に提
供する原価管理の治具が十分に機能していない。
【0013】先ず、原価管理の区分帯において、効率管
理できるような区分となっていないために、原価部門の
予定単価(予定単価=基準費用÷生産台数)を算出した
場合、どの製品も同一コストに設定されるので、コスト
の中身が分析できない。そのために、 (1)同一職種における部門体質のコスト比較ができな
い。 (2)機種の違いによるコスト体質の比較ができない。 (3)原価低減活動に提供できる判断資料が提供できな
いことにより、原価管理の本来の目的が達成できない。
【0014】この点についての原価計算の方法につい
て、機械加工部門を例にとり具体的に説明する。先ず、
自動化ラインと単体機の集合ラインが同一の部門設定で
あり、総発生費用として集計されている。生産台数の管
理においても、体質の違うラインでの生産数及び加工工
数の違う生産数も同一部門であれば同一台数として集計
されている。この例から、自動化ラインで配置要員2
名、工程数10工程でタクト100秒で流れる部品と、
集合ラインで配置要員10名、工程数10工程でタクト
100秒で流れる部品の単価が同一単価として設定され
る。
【0015】また、部門管理においては、稼動必要要員
数を、自動化ラインでは2名、単体機の集合ラインでは
10名とし、生産能力は稼動率90パーセントで518
台と設定されている。この設定において、自動化ライン
の生産が259台、単体機の集合ラインの生産が200
台に変化したときの稼動必要要員数は(12人÷518
台×459台)となり10.6名、故に11名となる。
しかし、効率管理の観点から捉えた稼動必要数は、(1
0人÷259台×200台)+(2人÷259台×25
9台)となり9.7名、故に10名となる。
【0016】このように、従来の原価管理方法及び部門
管理においては、引き当てラインの違う部品の台数が変
化したときのコスト管理、そして必要要員の算出及びラ
イン負荷率と効率の把握等が不可能である。
【0017】本発明は、従来の技術が有するこのような
課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、体質の異なるコスト比較を可能にし、加工工数の
大きさに伴う部品コストの設定、ライン体質及び負荷率
と稼働必要要員数の関係から原価低減の施策を判断でき
る情報を提供可能にする原価管理方法及び部門管理シス
テムを提案しようとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め請求項1に係る原価管理方法は、原価管理部門におい
て生産される製品・部品のライン別の加工工数を設定
し、当該部門の基準費用を費目別に設定した。この基準
費用と加工工数の関係から予定原価を算出し、加工に有
する工数の大きさ別に製品・部品の単価を設定するもの
である。
【0019】請求項2に係る原価管理方法は、請求項1
の加工原価の算出方法において、製品・部品の加工工数
は要員工数とマシーン工数から設定され、製品・部品の
ネット工数とライン単位に発生する不稼動工数(不稼動
率)からなる構成とした。
【0020】請求項3に係る部門管理システムは、原価
部門におけるライン別の製品・部品別の加工工数を要員
工数とマシーン工数に区分し、要員工数からライン別の
稼動必要要員を算出する。また、当該部門内のライン稼
動状況算出には製品・部品が何秒毎に搬出されるかのタ
クトタイムを設定した。製品・部品の原価はタクトタイ
ム×工程数=加工工数にて算出される構成とした。
【0021】請求項4に係る部門管理システムは、製品
・部品加工に必要な稼動要員を算出するための稼動要員
算出手段を備え、この稼動要員算出手段には、製品・部
品加工に要する要員工数と製品・部品を加工するために
必要なラインの段取り時間等を含む要員工数から算出さ
れる変動総要員と部門及びライン運営の為に必要とされ
る固定要員を備える構成とした。
【0022】請求項5に係る部門管理システムは稼動要
員算出手段を備え、この稼動要員算出手段は、製品・部
品の要員工数から算出される主体作業要員と、ライン単
位の不稼動率から求められた要員及び欠勤補充要員等の
補助要員とに区分された構成とした。
【0023】請求項6に係る部門管理システムは、各ラ
イン毎の稼動状況を把握するために各ラインの負荷率を
算出するライン稼動状況算出手段を備え、このライン稼
動状況算出手段は、加工に要する製品・部品のネット工
数(タクトタイム)と各ライン単位の不稼動時間が管理
項目別に工数設定される構成とした。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。先ず本発明の原価管理方法に
ついて説明する。本発明の原価管理方法では、原価管理
の区分帯、原価算出方法、管理治具を用いる。
【0025】原価管理の区分帯は、発生費用の明確化と
効率管理の観点から原価管理の目的に合致する区分とす
ることに重点をおいた。そこで、本発明における区分帯
は、費用と権限がはかれる区分帯としての原価管理部門
とその部門を構成する効率尺度としてのライン区分を設
定した。
【0026】原価計算の方法(原価算出方法)において
は、上記区分帯における部門別「賃率」及び「工数」か
ら原価計算を行なうこととした。この原価計算における
「賃率」については、原価管理部門の各費目別の基準費
用を当該部門内で生産される製品・部品の加工工数の総
工数にて除される最小時間当たり(秒)にかかる費用
(円)とした。上記の原価計算における「工数」につい
ては、当該原価部門内のラインにて加工される製品・部
品の加工工数を設定し、加工ラインの不稼動率を加味し
た部門別工数の設定とした。
【0027】原価管理の治具(管理治具)としては、原
価管理に必要な原価情報・原価資料が提供できることと
定義し、コスト計算における工数と賃率にリンクするラ
インの稼動要員数とラインの稼動状況を管理治具として
用いることとした。
【0028】この様な観点に基づき、部門設定から原価
計算までを、自動車製造業における二輪車の車体組立領
域で捉えてみると、現在の多機種少量の生産背景から、
小型機種ライン、中型機種ライン、大型機種ラインと小
組ラインが複数存在し、機種工数も大小様々である。こ
の場合に部門区分については、発生費用の内容からメー
ンラインとサブラインに区分し、効率尺度としては各ラ
イン別に区分することとした。
【0029】ここで、本実施の形態で用いている部門区
分とライン区分の内容は、図1に示すとおりである。図
1のように、発生費用の区分として原価管理部門とし、
加工工数の把握としてはライン区分によることとした。
【0030】図2は部門賃率を設定するための計算式な
らびに賃率の一例を示す説明図である。賃率は、基準費
用を総工数で除算して求める。基準費用は、固定労務
費、変動労務費、操業費、設備費、用役費に分けて設定
・管理される。
【0031】図3はこの発明に係る部門管理システムの
概要構成を示す説明図である。部門管理システム1は、
ホストコンピュータ2とパーソナルコンピュータシステ
ム3とをリンクさせて、データベース処理システムを構
成してなる。部門管理システム1は、工場運営における
効率把握システムであり、部品単価の自動計算機能,ラ
インの負荷率・稼働率の把握機能,ライン別稼動必要要
員の把握機能,コスト・要員・負荷率のシミュレーショ
ン機能を備えている。
【0032】管理の区分帯,管理治具を設定し、設定し
た管理区分帯,管理治具に基づいてデータ整備を行な
う。データ整備は、ラインデータ,部品データ,工数デ
ータ,要員データ,基準費用データの各項目毎に行な
う。ラインデータ,部品データ,工数データ,要員デー
タ,基準費用データの各データが整備されると、各デー
タはパーソナルコンピュータシステム3に入力される。
また、ホストコンピュータ2のターゲットデータベース
から原価システム,購買システム,生産管理システム,
要員管理システムの各システムから必要なシステムなら
びにデータがパーソナルコンピュータシステム3へ供給
されるとともに、ホストコンピュータ2側から機種台
数,部品別所要量のデータがパーソナルコンピュータシ
ステム3へ供給される。なお、ホストコンピュータ2側
からパーソナルコンピュータシステム3へのデータ供給
は、リムーバブル型磁気ディスクや光磁気ディスク等を
介して行なう構成としてもよい。
【0033】パーソナルコンピュータシステム3は、入
力された各データ(ラインデータ,部品データ,工数デ
ータ,要員データ,基準費用データ,機種台数データ,
部品別所要量データ等)に基づいて、課マスター,工数
マスター,要員マスター,費用マスターの各マスターデ
ータを生成し、生成した各マスターデータをハードディ
スク装置等の補助記憶装置に格納する。パーソナルコン
ピュータシステム3は、CRTディスプレイ装置等の画
像表示装置を備え、この画像表示装置の画面上に各マス
ターデータを表示させることができる。また、パーソナ
ルコンピュータシステム3は、プリンタ等の出力機器4
を介して、部門管理データ,ライン管理データ,要員状
況表,部品コスト,予定コスト等をプリント出力させる
ことができる。
【0034】図4は部門管理システムの機能概要を示す
説明図である。適用機種マスター,稼動時間,前期末効
率,量変動,固定費見直し,条件変化等の前提条件が設
定され、長期台数,基準費用が入力されると、長期平均
台数,基準費用に基づくライン,工数,要員,費用の各
データが整備される。長期平均台数,基準費用に基づく
ライン,工数,要員,費用の各データに基づいて処理を
行なうことで、予定単価を出力することができる。
【0035】確定台数や内示または内内示台数を入力す
ることで、入力した所定台数を生産するために必要とな
る部品データ,部門・ラインデータ,加工工数,CT・
TT,条件設定,実行費用の各データが生成される。生
成された各データを利用して、ライン能力向上,工数短
縮,ライン統廃合,要員効率向上,費用効率向上,条件
変化等のコストダウン施策展開を行なうことができる。
【0036】入力した所定台数を生産するために必要と
なる部品データ,部門・ラインデータ,加工工数,CT
・TT,条件設定,実行費用の各データと、ホストコン
ピュータ側から供給される所要量データとをリンク処理
させることで、ライン,工数,費用,要員等の各マスタ
ーからなる工数原価マスターが生成される。工数原価マ
スターは画像表示装置の画面上に表示させることができ
る。また、プリンタ等を介して、要員状況,稼動状況,
部品コスト,機種コスト,ラインコスト等を印刷出力す
ることができる。
【0037】シミュレーションゾーンでは、工数原価マ
スターに格納されている各データを利用して、工数分
析,台数分析,要員分析,稼動状況分析,コスト分析等
の各種の分析を行なうことができる。
【0038】図5は工数原価システムの概要を示す説明
図である。課は複数の部門に区分される。各部門はライ
ン毎に区分される。各ラインでは各種の部品が生産され
る。部品データには、タクト(タクトタイム),個取
り,工程数,配置要員,要員工数,設備工数のデータが
各部品毎に格納されている。図5は、ラインAで生産さ
れる部品Aを適用部品として例を示している。
【0039】ライン能力マスターテーブルには、ライン
別に不稼動時間が設定されている。不稼動時間は、管理
領域不稼動(時間)と生産技術領域不稼動(時間)と異
常領域不稼動(時間)に項目分けされて設定・管理され
る。管理領域不稼動(時間)は、朝礼,休息,清掃等の
項目に区分され、各項目毎に不稼動時間が設定・管理さ
れる。生産技術領域不稼動(時間)は、始業点検,段取
り,品質チェック等の項目に区分され、各項目毎に不稼
動時間が設定・管理される。異常領域不稼動(時間)
は、設備トラブル,品質トラブル等の項目に区分され、
各項目毎に不稼動時間が設定・管理される。
【0040】ライン稼動状況は、タクトと個取りとに基
づいて作成される。稼動時間は、タクト×生産台数で求
める。不稼動時間は、管理領域不稼動時間と生産技術領
域不稼動時間と異常領域不稼動時間の合計である。
【0041】要員状況は、要員工数に基づいて作成され
る。要員工数は、ST要員とST外要員とに区分され
る。ST要員は、要員工数×生産台数で求める。
【0042】総工数は、要員工数と設備工数とに基づい
て作成される。総工数は、稼動工数と不稼動工数とに区
分される。稼動工数は、要員工数と設備工数とに区分さ
れる。稼動工数は、部品工数×生産台数で求める。
【0043】ライン別費用マスターテーブルには、ライ
ン基準費用が格納される。ライン基準費用は、労務費,
設備費,操業費,用役費の各項目に区分されて管理され
る。
【0044】部門別費用マスターテーブルには、部門基
準費用が格納される。部門基準費用は、労務費,設備
費,操業費,用役費の各項目に区分されて管理される。
【0045】賃率は、基準費用を総工数で除算すること
で求める。賃率には、ライン賃率と部門賃率の2種類を
設けている。ライン賃率は、ライン基準費用をライン総
工数で除算して求める。部門賃率は、部門基準費用を部
門総工数で除算して求める。
【0046】部品単価は、(賃率/秒)に部品工数を乗
算することで求める。部品単価には、ライン賃率による
部品単価と部門賃率による部品単価の2種類を設けてい
る。ライン賃率による部品単価は、ライン賃率に部品工
数を乗算することで求める。部門賃率による部品単価
は、部門賃率に部品工数を乗算することで求める。
【0047】出力資料(アウトプット資料)は、機種コ
スト,ライン別予定単価,部門別予定単価である。
【0048】図6はライン稼動状況表ならびに稼動要員
状況表の算出フローチャート、図7はライン稼動状況表
ならびに稼動要員状況表の算出の項目別内訳を示す説明
図である。まず、各種データの収集と管理項目の整備と
が人手(手作業)でなされる。稼動状況表の作成のため
に、ラインレイアウト,加工部品名・部品数のデータを
収集する。また、勤務シフト,勤務時間,負荷率,ST
/ST外等の管理項目を整備する。要員状況表の作成の
ために、構成要員数,実態要員数のデータを収集する。
また、固定・変動要員数,業務区分等の管理項目を整備
する。
【0049】次に、管理区分設定,部門・ライン設定,
構成要員設定等の準備を行なう。管理区分設定では、稼
動状況表の作成のために、部門ならびにラインを設定す
る。また、要員状況表の作成のために、組織区分,要員
管理区分,ライン区分を設定する。
【0050】次に、ラインデータ,部品データのデータ
構築を行なう。ラインデータは、稼動状況表の作成のた
めに、不稼動時間ならびにMAX工程数を設定する。ま
た、要員状況表の作成のために、ライン構成要員ならび
にMAX配置要員数を設定する。部品データは、稼動状
況表の作成のために、タクト・サイクルタイム,工程
数,個取り,M/C工数を設定する。また、要員状況表
の作成のために、要員工数,配置要員数,欠補要員を設
定する。
【0051】そして、構築した一連のデータをパーソナ
ルコンピュータシステム(PC)へ入力することで、シ
ステムデータを構築する(アプリケーション(APP
L)構築)。これにより、アクセスデータベースが構築
される。アクセスデータベースには、稼動状況表の作成
のために、ライン稼動管理データが構築され、不稼動率
ならびに部品別データが格納される。また、アクセスデ
ータベースには、要員状況表の作成のために、要員管理
データが構築され、構成要員ならびに部品別要員工数が
格納される。なお、これらシステムデータの構築は、ア
クセスデータベースの作表処理によってなされる。
【0052】ホストデータは、管理部品表,機種コー
ド,部番・部品名,部品別所要量,長期・月度台数,区
分等からなる。ホストコンピュータ側から供給される機
種,台数,所要量,FROM−TOライン区分,部番・
部品名等のデータは、パーソナルコンピュータシステム
(PC)に記憶された後に、処理がなされる。この処理
では、稼動状況表作成のために、稼動・不稼動区分別時
間が設定される。また、この処理では、要員状況表作成
のために、ST・ST外・欠補区分の要員が算出され
る。
【0053】処理結果は、グラフや一覧表として表示さ
れる。稼動状況は、ライン別稼動・不稼動時間が表示さ
れる。また、稼動状況のライン別積重ねグラフを表示す
ることができる。要員状況は、ST・ST外区分要員数
が表示される。欠補要員数,工場内課別要員数,課内部
門別要員数,ライン別要員数を表示できる。
【0054】アウトプット(O/P)では、稼動状況に
ついて部門内ライン別稼動状況表をプリントアウト(印
刷)することができる。また、稼動・不稼動区分積重ね
グラフをプリント出力できる。要員状況については、S
T・ST外・欠補区分の要員が算出され、組織別要員数
一覧表を出力できる。また、工場内要員数一覧表と同積
重ねグラフ,課内要員数一覧表と同積重ねグラフ,ライ
ン別要員数一覧表と同積重ねグラフをプリントアウトで
きる。
【0055】図8は原価システムの初期設定とデータの
流れを示す説明図である。原価システムの初期設定で
は、部門設定ならびにライン設定がなされる。設定され
たデータ(課,部門,番号,ライン区分等)は、ライン
マスターに格納される。ホストコンピュータ側から供給
されるホストデータ,管理部品表,所要量等のデータ
は、パーソナルコンピュータシステムの内部記憶に格納
される。工数原価システムに入力された工数データ(タ
クト,個取り,工程数,要員工数,M/C工数,物理
量,ショット数,使用個数,依存率,歩留り等)は、工
数マスターに格納される。
【0056】パーソナルコンピュータシステムは、ホス
トデータ,所要量,ラインマスター,要員マスター,工
数マスターのデータを内部記憶に展開して、判断,処理
を行なう。パーソナルコンピュータシステムは、判断,
処理の結果と工数マスターに格納されているタクトデー
タとに基づいてライン稼動状況表を作成して出力する。
パーソナルコンピュータシステムは、判断,処理の結果
と工数マスターに格納されている要員工数データとに基
づいて稼動要員状況表を作成して出力する。また、パー
ソナルコンピュータシステムは、判断,処理の結果と工
数マスターに格納されている要員工数データ,M/C工
数とに基づいて部品単価一覧表を作成して出力する。
【0057】図9は基準費用の設定ならびに工数単価の
計算を行なうための工数単価計算表の一例を示す説明図
である。基準費用は、固定労務費,変動労務費,操業
費,設備費,用役費の合計として求められる。基準費用
は、各部門毎に期単位で設定される。
【0058】固定労務が正規男子によって行なわれる場
合、正規男子の費用が設定される。変動労務費は、正規
男子,正規女子,正規外男子,正規外女子,1S交替制
手当,2S交替制手当,3S交替制手当,残業手当等の
各項目毎に区分されて設定され、各項目の合計が変動労
務費となる。
【0059】操業費は、石油製品費,補助材料費,治具
費,消耗工具費,作業用備品費,試験研究費,特許権使
用料,環境対策費,外注加工費,委託作業費等の各項目
毎に区分されて設定され、各項目の合計が操業費とな
る。
【0060】設備費は、設備費(1)と設備費(2)と
に大きく区分している。設備費(1)は、減価償却費,
建屋費(空調有),建屋費(空調無),租税公課、保険
料等の項目に細分化され、各項目の合計が設備費(1)
となる。設備費(2)は、設備修繕費と金型修繕費とに
区分され、これら修繕費の合計が設備費(2)となる。
【0061】用役費は、設備動力費と保全費と工具費と
に大きく区分している。設備動力費は、電力,水,エア
ー,蒸気,空調,照明,排水処理,廃棄物処理等の項目
に区分しており、それら各項目の合計が設備動力費とな
る。工具費についても小項目に細分化しており、それら
の各項目の合計が工具費となる。設備動力費と保全費と
工具費との合計が用役費となる。
【0062】図10は予定単価計算のための原価データ
の流れを示す説明図である。マスターの設定ならびに部
門番号の設定を行なって、予定単価マスターならびに適
用機種マスターを作成する。予定単価マスターに基づい
て原価計算を行なう。適用機種マスターに基づいて適用
機種一覧を作成する。前提条件は、基準賃率,製造予算
設定台数,稼動時間の設定,仕損率の設定である。基準
賃率は、期毎の賃率表に基づいて設定する。
【0063】生産技術領域の設定では負荷計算を行な
う。負荷計算では先ず能力設定を行なう。能力設定は、
製造予算設定台数をベースに各ライン別の引当てを見直
したMAX効率で算出する。次いで、負荷算出を行な
う。負荷は、各ライン別の引当て部品のタクトタイムを
算出基準としたMAX効率で算出する。これにより、M
/C工程別引当て部品を確定する。また、シフト,流し
方を確定する。
【0064】発生費用の設定では、投入費用を確定す
る。具体的には、労務費,操業費,設備費,用役費を確
定する。労務費は、固定要員と変動総要員とに基づいて
求める。操業費は、前期平均費用効率に基づいて費用を
確定する。設備費は、償却費計算に基づいて行なう。修
繕費は、前期末費用効率をベースに保全グループとの調
整費用を確定する。用役費は、水,エアー,蒸気,電
気,照明等の基礎データと設備管理,保全,工機の配賦
調整とに基づいて設定する。
【0065】工数単価の設定では、賃率の計算を行な
う。投入費用を総工数で除することで労操設用の賃率/
秒を求める。総工数は部門トータル加工工数を用いる。
部門別コストの設定では、予定単価の計算を行なう。労
操設用の賃率に部品別加工工数を乗ずることで部品別の
予定単価を求める。
【0066】図11はライン能力の設定を示す説明図で
ある。ライン能力設定データならびにホストコンピュー
タ側から供給される所要量等のホストデータはラインマ
スターに格納される。そして、ラインマスターに格納に
された各データに処理を施すことで稼動状況表が作成さ
れ出力される。
【0067】勤務時間に対応する可能稼動時間は、正味
稼動時間(NET)と不稼動時間とに分けて管理され
る。可能稼動時間から正味稼動時間(NET)と不稼動
時間とを除いた残りが空負荷時間である。不稼動時間
は、管理不稼動(領域)と生産技術領域と異常領域とに
区分されて管理される。不稼動時間は、各部門の各ライ
ン毎に設定・管理される。
【0068】管理不稼動(領域)は、朝礼,休憩,清掃
等の項目に細分化され、各項目毎に時間が設定・管理さ
れる。生産技術領域は、始業点検,段取り,品質チェッ
ク,その他等の項目に細分化され、各項目毎に時間が設
定・管理される。異常領域は、M/Cトラブル(マシー
ントラブル),品質トラブル,材料待ち,その他等の項
目に細分化され、各項目毎に時間が設定・管理される。
【0069】図12は賃率設定と工数原価との関係を示
す説明図である。コストは賃率に工数を乗じて求める。
賃率は、労務費,操業費,設備費,用役費の合計である
総費用を総工数で除して求める。費用(発生費用)は賃
率ゾーンとして捉える。賃率ゾーンは、固定労務費,変
動労務費,操業費,設備費(1),設備費(2),用役
費に区分して設定・管理される。時間(工数)は工数ゾ
ーンとして捉える。時間の経過に対して仕事量(台数)
が増加している領域がST領域あり、NET(正味)工
数である。時間の経過に対して仕事量(台数)が増加し
ない部分が、ST外工数である。ST外工数は、機種切
り換え,始業点検,朝礼・休憩・清掃等に要したもので
ある。工数(加工工数)は、要員工数とM/C工数(機
械加工工数)とに区分される。要員工数は、ST(標準
作業工数)とST外とに区分される。M/C工数は、C
T(マシーンのサイクルタイム)とCT外とに区分され
る。
【0070】図13はライン別工数の捉え方の説明図で
ある。製造ラインの代表的な構成として、(a)コンベ
ア組立ライン、(b)人主体のM/C混在ライン、
(c)ハンガー形式のコンベアライン、(d)単体M/
Cを複数備えたライン、(e)人とロボットとの混在ラ
インがある。
【0071】図13(a)に示すコンベア組立ライン
は、コンベアスピードを任意に調整でき、また、配置要
員も任意に増減できる。このコンベア組立ラインでは、
要素作業の積み上げ工数をコンベア組立ラインの工数と
して設定する。
【0072】図13(b)に示す人の工程を主体にした
M/Cの混在ラインは、例えば溶接組立ライン等に代表
されるように、M/C工程を人に置換することができ
る。このような人主体のM/C混在ラインでは、人工数
主体でM/C混在ラインの工数を設定する。
【0073】図13(c)に示すハンガー形式コンベア
ラインは、ハンガーに取付けられた1または複数個の部
品をハンガーとともに搬送させるものである。このハン
ガー形式コンベアラインでは、吊りかけ、治具付け、塗
装等の各工程に要素作業が発生する。したがって、配置
要員の要素作業は積み上げ工数として設定する。なお、
ハンガー工数は極力省くようにしている。
【0074】図13(d)に示す単体M/Cを複数備え
たラインでは、例えば機械装置職場等に代表されるよう
に、各M/Cのサイクルタイムに応じたセット/オフ
(部品等をマシーンへ取付けたり/取り外したりする)
作業が繰り返し発生する。そこで、単体M/Cを複数備
えたラインでは、人工数+MC工数をライン工数として
設定する。
【0075】図13(e)に示す人とロボットとの混在
ラインは、自動化された溶接組立ライン等で代表される
ように、自動搬送ライン等に組み込まれたロボット(ま
たはM/C)からなる加工システムであり、人作業も発
生する。そこで、人とロボットとの混在ラインでは、人
+M/C工数をライン工数として設定する。
【0076】図14は工数の標準化検証の説明図であ
る。ラインの稼動状況、稼動必要要員の算出データをリ
ンクさせることによって、ベキ要員との差異を求める。
ベキ要員(有効要員)を現有要員(必要要員)で除算し
た値を用いて差異分析を行なう。例えば、15工程,最
大(MAX)配置要員15人(現有要員15人)で負荷
率が87パーセントである場合、有効要員を13人とす
ることができる。
【0077】次の管理治具として工数の設定について説
明する。図15は単体M/Cの集合ラインで配置要員と
工程とほぼ同等の場合の工数の捉え方を示す説明図であ
る。人の工数とM/C工数とがほぼ同等のライン形態
(A)の工数区分の一例は、次のようになる。タクト
(タクトタイム)50秒,工程数10工程で、配置要員
10人,M/C数10工程である。10人の配置要員の
工数(人の工数)は500秒であり、その内訳はST領
域450秒,ST外領域50秒である。M/C工数は4
50秒であり、その内訳はCT領域400秒,CT外領
域50秒である。
【0078】図16はM/Cの集合(10工程)ライン
であるが配置要員が少数(2名)の場合の工数の捉え方
を示す説明図である。配置要員が少数(2名)であるラ
イン形態(B)の工数区分の一例は、次のようになる。
タクト(タクトタイム)50秒,工程数10工程で、配
置要員2人,M/C数10工程である。2人の配置要員
の工数(人の工数)は100秒であり、その内訳はST
領域90秒,ST外領域10秒である。M/C工数は5
00秒であり、その内訳はCT領域400秒,CT外領
域100秒である。
【0079】工数データは次のように使用できるように
している。タクトタイムは、量の増減に伴うライン負荷
率の把握に使用できるようにしている。人の工数は、量
の増減に伴う要員の増減把握に使用できるようにしてい
る。
【0080】図17は直接要員での固定要員の設定を示
す説明図である。部門固定要員は、固定要員とシフト固
定要員(シフト固定)との合計として求める。固定要員
は、班長,リーダー,品質管理,設備管理,段取り,運
搬・吊りかけ,完成車修理,その他等の各項目に区分さ
れ、各項目についてライン区分毎に要員数(要員工数)
を設定・管理する。
【0081】図18は直接要員での変動要員の設定を示
す説明図である。変動総要員は、ST要員(主作業時
間)とST外要員(準備時間)とその他とに大区分し
て、設定・管理する。ST要員(主作業時間)は、基本
的にはラインの配置要員を捉え、部品の工数データから
算出する。ST要員(主作業時間)は、正味時間と余裕
時間とに区分して設定する。余裕時間は、物的余裕と人
的余裕に区分する。物的余裕は作業余裕である。人的余
裕は、用達余裕と疲労余裕とに細分化する。
【0082】ST外要員(準備時間)は、正味時間と余
裕時間とに区分されて設定・管理される。ST外要員
(準備時間)は、段取り,物流,吊りかけ,その他の項
目に分けて、人数または率を設定・管理する。その他
は、欠対(欠勤対策),ロス要員,その他の項目に分け
て、人数または率を設定・管理する。
【0083】図19はライン別稼動状況表の出力例を示
す説明図である。ライン別稼動状況表には、各ライン毎
の負荷状況が出力される。また、稼動,管理,段取り,
異常,負荷等の項目毎の時間が、各ライン毎に出力され
る。
【0084】図20はライン別稼動状況のグラフ(積重
ねグラフ)出力例を示す説明図である。ライン別稼動状
況のグラフ出力では、NET時間,ロス時間が各ライン
毎に積重ねグラフ形式で印刷出力される。ロス時間は、
管理領域,生産技術領域,異常領域に区分けしてグラフ
化される。このグラフにより各ラインの稼動状況を直感
的に把握することができる。なお、グラフは画像表示装
置等の画面上にも出力できる。
【0085】図21は工場要員状況表の出力例を示す説
明図である。工場要員状況表では、各要員項目毎の要員
数が課毎に出力されるとともに、それらの合計要員数が
出力される。
【0086】図22は工場要員状況のグラフ(積重ねグ
ラフ)出力例を示す説明図である。工場要員状況のグラ
フ出力では、部門毎に要員項目が積重ねグラフ形式で印
刷出力される。このグラフにより要員状況を直感的に把
握することができる。なお、グラフは画像表示装置等の
画面上にも出力できる。
【0087】図23は機種コスト一覧表の出力例を示す
説明図、図24は機種コスト一覧表(ライン単価)の出
力例を示す説明図である。機種,部門,ライン毎に、加
工工数,固定労務費,変動労務費,操業費,設備費
(1),設備費(2),設備費合計,用役費,小計,直
材費,内材費,金型費,その他,小計,合計が一覧表示
される。また、各費用の部門毎の合計や機種毎の合計も
出力される。
【0088】図25は部門別部品単価一覧表の出力例を
示す説明図である。部門別部品単価一覧表では、課,部
門名が表示されるとともに、部品毎の加工工数,固定労
務費,変動労務費,操業費,設備費(1),設備費
(2),設備費合計,用役費,小計,直材費,内材費,
金型費,その他,小計,合計が一覧表示される。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る原価
管理方法は、原価管理部門において生産される製品・部
品のライン別の加工工数を設定し、当該部門の基準費用
を費目別に設定し、この基準費用と加工工数の関係から
予定原価を算出し、加工に有する工数の大きさ別に製品
・部品の単価が設定される構成としたので、各部門の管
理レベルが曖昧になることがなく、原価管理治具の機能
を充分に発揮させることができる。
【0090】請求項2に係る原価管理方法は、請求項1
の加工原価の算出方法において、製品・部品の加工工数
は要員工数とマシーン工数から設定され、製品・部品の
ネット工数とライン単位に発生する不稼動工数(不稼動
率)からなる構成としたので、生産台数の変動に対応し
て要員数の最適化を図ることができる。
【0091】請求項3に係る部門管理システムは、原価
部門におけるライン別の製品・部品別の加工工数を要員
工数とマシーン工数に区分し、要員工数からライン別の
稼動必要要員を算出し、また、当該部門内のライン稼動
状況算出には製品・部品が何秒毎に搬出されるかのタク
トタイムを設定し、さらに、製品・部品の原価はタクト
タイム×工程数=加工工数にて算出される構成としたの
で、ライン毎のコスト管理、必要要員の算出が可能であ
り、ラインの負荷率、効率の把握が可能である。
【0092】請求項4に係る部門管理システムは、製品
・部品加工に必要な稼動要員を算出するための稼動要員
算出手段を備え、この稼動要員算出手段には、製品・部
品加工に要する要員工数と製品・部品を加工するために
必要なラインの段取り時間等を含む要員工数から算出さ
れる変動総要員と部門及びライン運営の為に必要とされ
る固定要員を備える構成としたので、ライン体質及び負
荷率と稼動必要要員の関係から原価低減の施策を判断で
きる情報を提供することができる。
【0093】請求項5に係る部門管理システムは稼動要
員算出手段を備え、この稼動要員算出手段は、製品・部
品の要員工数から算出される主体作業要員と、ライン単
位の不稼動率から求められた要員及び欠勤補充要員等の
補助要員とに区分された構成としたので、ライン毎に要
員数の最適化を図ることができる。
【0094】請求項6に係る部門管理システムは、各ラ
イン毎の稼動状況を把握するために各ラインの負荷率を
算出するライン稼動状況算出手段を備え、このライン稼
動状況算出手段は、加工に要する製品・部品のネット工
数(タクトタイム)と各ライン単位の不稼動時間が管理
項目別に工数設定される構成としたので、各ライン毎の
稼動状況を把握し管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】部門区分とライン区分の一具体例を示す説明図
【図2】部門賃率を設定するための計算式ならびに賃率
の一例を示す説明図
【図3】この発明に係る部門管理システムの概要構成を
示す説明図
【図4】部門管理システムの機能概要を示す説明図
【図5】工数原価システムの概要を示す説明図
【図6】ライン稼動状況表ならびに稼動要員状況表の算
出フローチャート
【図7】ライン稼動状況表ならびに稼動要員状況表の算
出の項目別内訳を示す説明図
【図8】原価システムの初期設定とデータの流れを示す
説明図
【図9】基準費用の設定ならびに工数単価の計算を行な
うための工数単価計算表の一例を示す説明図
【図10】予定単価計算のための原価データの流れを示
す説明図
【図11】ライン能力の設定を示す説明図
【図12】賃率設定と工数原価との関係を示す説明図
【図13】ライン別工数の捉え方の説明図
【図14】工数の標準化検証の説明図
【図15】単体M/Cの集合ラインで配置要員と工程と
ほぼ同等の場合の工数の捉え方を示す説明図
【図16】M/Cの集合(10工程)ラインであるが配
置要員が少数(2名)の場合の工数の捉え方を示す説明
【図17】直接要員での固定要員の設定を示す説明図
【図18】直接要員での変動要員の設定を示す説明図
【図19】ライン別稼動状況表の出力例を示す説明図
【図20】ライン別稼動状況のグラフ(積重ねグラフ)
出力例を示す説明図
【図21】工場要員状況表の出力例を示す説明図
【図22】工場要員状況のグラフ(積重ねグラフ)出力
例を示す説明図
【図23】機種コスト一覧表の出力例を示す説明図
【図24】機種コスト一覧表(ライン単価)の出力例を
示す説明図
【図25】部門別部品単価一覧表の出力例を示す説明図
【符号の説明】
1…部門管理システム、2…ホストコンピュータ、3…
パーソナルコンピュータシステム(パソコンシステ
ム)、4…出力機器(プリンタ等)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 量産工場における製品・部品の原価を算
    出し管理するための原価管理方法であって、原価管理部
    門内における製品・部品を加工するための作業に必要と
    する最小単位時間当りの費用を表わす賃率と、前記原価
    管理部門内のラインにて加工される製品・部品の加工に
    要する時間を表わす加工工数に基づき製品・部品の予定
    原価を算出することを特徴とする原価管理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の原価管理方法におい
    て、製品・部品の総工数の蓄積手段には、製品・部品の
    加工に必要な主作業工数とライン単位に発生する補助作
    業工数とに区分された情報が蓄積されていることを特徴
    とする原価管理方法。
  3. 【請求項3】 量産工場における部門管理システムにお
    いて、生産量に伴う稼動必要要員の算出とラインの稼動
    状況管理、及び、原価管理部門内における製品・部品の
    加工原価の算出を連動させる構成としたことを特徴とす
    る部門管理システム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の部門管理システムにお
    いて、製品・部品加工に必要とされる稼動要員の算出手
    段には、原価管理部門内のライン単位における製品・部
    品の加工に必要な要員工数が蓄積されていることを特徴
    とする部門管理システム。
  5. 【請求項5】 請求項3および請求項4に記載の部門管
    理システムにおいて、稼動必要要員の算出手段には、主
    体作業に必要な要員と補助作業に必要な要員とが蓄積さ
    れていることを特徴とする部門管理システム。
  6. 【請求項6】 請求項3乃至請求項5のいずれかに記載
    の部門管理システムにおいて、ラインの稼動状況の算出
    手段には、各ラインの不稼動時間が蓄積されていること
    を特徴とする部門管理システム。
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