JP7450679B2 - 情報処理装置 - Google Patents
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Description
この要求に対しては、生産現場における生産実績の入力作業の回数を増やすことで、よりリアルタイムに近い生産実績を取得し得るが、当然ながら生産実績の入力作業の回数が増える分だけ生産現場側の作業負担が増大するという問題が生じる。
このため、生産現場側における生産実績の入力作業を簡易化させながら、生産実績を管理する側が生産実績をリアルタイムで把握することができる新しい仕組みが求められていた。
製品を生産するための1以上の加工工程の組み合せからなる生産計画を作成する生産計画作成手段と、
前記1以上の加工工程の夫々について、段取開始、段取終了、加工開始、及び加工終了の4つの状態の遷移により生産実績を管理する実績管理手段と、
を備える。
前記4つの状態の夫々における所定の操作をトリガとして、前記4つの状態の夫々の日時を取得することができる。
前記実績管理手段は、前記所定の識別子が読み取られている状態に基づいて、前記段取開始の日時と、前記加工終了の日時との夫々の日時を取得することができる。
前記生産計画作成手段は、さらに、前記在庫数量に基づいて、前記製品の生産計画を作成することができる。
前記生産計画作成手段は、さらに、前記受注数量に基づいて、前記製品の生産計画を作成することができる。
図1は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバ1を含む情報処理システムSの構成を示すブロック図である。
図1に示す情報処理システムSは、サーバ1と、管理者端末2と、現場端末3とを少なくとも含むように構成されている。サーバ1と、管理者端末2と、現場端末3とは、インターネット(Internet)等のネットワークNを介して相互に接続されている。
管理者端末2は、製品の生産の管理を行う管理者Mが操作する情報処理装置であって、例えばスマートフォンやタブレット等で構成される。
現場端末3は、生産現場の作業担当者Wが操作する情報処理装置であって、例えばスマートフォンやタブレット等で構成される。
なお、図1に示す管理者端末2及び現場端末3は、いずれも1台であるが、これは例示に過ぎず、いずれも複数台であってもよい。
図1に示すサーバ1、管理者端末2、及び現場端末3の夫々が備える機能の具体的内容については、図6を参照して後述する。
図2は、小ロットスケジューラの概要を示す図である。
ここで、生産計画とは、製品の生産数量及び生産時期に関する計画のことをいう。ここでいう製品とは、需要者に提供する最終製品の他、所定工程において生産され次の工程に提供する製品(例えば最終製品からみたら部品等)も含む広義な概念である。
即ち、生産計画は、所定の期間内に、どの製品をどれだけ生産するかを決定する計画のことをいう。生産計画は、大きく2つに分けることができる。1つは、生産期間全体の計画(以下「大日程生産計画」と呼ぶ)であり、もう1つは、生産に必要となる1以上の機械設備、及び1以上の人員の作業計画(以下「設備人員作業計画」と呼ぶ)である。
具体的には例えば、管理者Mの操作に基づいて生産計画に関する情報や作業指示に関する情報が入力されると、その入力内容がサーバ1を介して作業担当者Wに共有される。また、作業担当者Wの操作に基づいて生産実績に関する情報が入力され、その入力内容に基づいて、進捗管理に関する情報、納期管理に関する情報、及び原価管理に関する情報が出力される。
従来の管理者Mは、見積書を作成する場合には、まず、製品の図面に基づいて、当該製品を生産するために必要となる全ての工程を設計し、これを工程計画書として紙で出力していた。出力された工程計画書は、各加工工程を担当する作業担当者Wに順次回覧され、各加工工程を担当する作業担当者Wにより工程毎の納期が記入されていた。工程計画の回覧が済むと、管理者Mは、各加工工程の納期が記入された工程計画を見ながら見積書を作成していた。
このように、従来の管理者は、従来の方法で見積書を作成する場合には、紙で出力した工程計画を回覧し、回覧時に各加工工程で記入された納期等の情報に基づいて見積書を作成するという手間が生じていた。
これに対して、小ロットスケジューラを導入した場合には、受注に関する情報(以下「注文情報」と呼ぶ)や、製品の生産に必要となる工程や工数に関する情報(以下「製品情報」と呼ぶ)等の情報に基づいて、見積書が自動的に作成される。ここで、各加工工程の作業担当者Wは、現場端末3を操作して、自身が担当する工程の納期を入力することができるので、工程計画を紙で出力して回覧する作業を廃止できる。これにより、管理者Mの入力作業に要する時間的コストを削減することができる。
また、従来の管理者Mは、作業担当者Wに対して作業指示を出す場合には、自身が作成した見積書の内容を見ながら、各加工工程における具体的な作業内容を決定し、その内容を入力することで作業指示書を作成していた。
このように、従来の方法で作業指示を出す場合には、管理者Mは、作成した見積書に記載された内容を再度入力することで作業指示書を作成するという手間が生じていた。
これに対して、小ロットスケジューラを導入した場合には、見積書に記載された内容が自動的に作業指示書に反映されるので、管理者Mは、重複した入力作業を回避することができる。また、見積書を作成する必要がない場合には、注文情報や製品情報等の情報に基づいて自動的に作業指示書が作成される。これにより、管理者Mの入力作業に要する時間的コストを削減することができる。
また、従来より、管理者Mは、工程毎の生産計画を作成する場合には、作業指示書の内容を見ながら、各加工工程における具体的な生産計画を決定していた。具体的には、各加工工程で稼働する機械設備毎の生産部品名やその個数、配置される人員等が生産計画として決定されていた。生産計画は、生産現場に設置されたホワイトボード等に記入されることで作業担当者Wに伝達され、作業担当者Wはホワイトボード等に記入された生産計画に沿って作業を行っていた。
このように、従来の方法で生産計画を作成する場合には、作成した作業指示書の内容に基づいて作成された生産計画を、生産現場に設置されたホワイトボード等に記入することで作業担当者Wに伝達するという手間が生じていた。
これに対して、小ロットスケジューラを導入した場合には、注文情報や製品情報等の情報に基づいて自動的に生産計画が作成され、その内容が現場端末3にリアルタイムで出力される。このため、作業担当者Wは、作成された生産計画の内容を、現場端末3を介して容易に取得することができる。これにより、管理者Mの入力(記入)作業に要する時間的コストを削減することができる。
また、従来の管理者Mは、各加工工程で夫々作成された日報と作業指示書との2つの書類に記載された重複する内容の作業実績を見ながら生産実績を作成していた。
このように、従来の方法で作業実績を作成する場合には、各加工工程において、日報と作業指示書との2つの書類に重複する内容の作業実績が記載されるという手間が生じていた。また、管理者Mは、加工工程毎の作業実績の報告を取りまとめて集計する必要があるため、加工工程毎の生産実績と納期との関係をリアルタイムで管理することは不可能であった。
これに対して、小ロットスケジューラを導入した場合には、各加工工程における実績入力(記載)作業が簡易化されているので、日報と作業指示書との2つの書類に重複する内容の作業実績が記載されるという手間が生じない。また、加工工程毎の生産実績と納期との関係をリアルタイムで管理することができる。これにより、入力作業に要する時間的コストを削減することができる。
即ち、管理者Mや、各加工工程の作業担当者Wによる重複した入力作業を廃止することができるので、小ロットスケジューラを導入することで、例えば時間的コストの面では、1案件あたり2時間以上削減することも可能となる。また、費用的コストの面では、工程数を5個、1時間あたりの労務費を3600円と仮定した場合に、1案件あたり7800円削減することも可能となる。
また、生産計画が、いわゆる「見える化」されるとともに、管理者Mと作業担当者Wとの間でリアルタイムで共有される。これにより、稼働状況に応じて稼働率を改善させることができる。さらに、納期遅れに対する早期の対応が可能となるので、納期遅れを未然に防ぐこともできる。
これに対して、引き合いがなく直ちに発注された場合には、そのまま製品Xの生産が受注される。
また、製品Xがリピート品番(再受注品番)ではなく、新規の品番である場合には、新たに工程計画が作成され、作成された工程計画に基づいて作業指示書が作成される。
ここで、小ロットスケジューラは、図4(B)に示すように、1以上の加工工程の夫々について、(1)段取開始、(2)段取終了、(3)加工開始、及び(4)加工終了の4つの状態の遷移により生産実績を管理することができる。
即ち、図4(A)に示す例の場合には、小ロットスケジューラは、NC旋盤工程、5軸マシニングセンタ工程、及び浸炭焼入工程の夫々について、(1)段取開始、(2)段取終了、(3)加工開始、及び(4)加工終了の4つの状態の遷移により生産実績を管理することができる。
この4つの状態の遷移は、どのような加工工程においても共通する概念として利用することができる。このため、小ロットスケジューラは、分野を問わずのあらゆる製品の加工工程において利用できる汎用性を有するサービスである。
なお、管理者端末2や現場端末3は、タブレット等である必要は特になく、さらにワンタッチする必要がないIoT機器として構成することもできる。この場合、自動で実績を収集することが可能になる。
図5は、図1の情報処理システムにおけるサーバ1のハードウェア構成を示すブロック図である。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
入力部17は、キーボードやマウス等で構成され、各種情報を入力する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(図1の例では管理者端末2及び現場端末3)との間で通信を行う。
また、リムーバブルメディア30は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
図6は、図5のサーバ1の機能的構成のうち、業務支援処理及びそのサブ処理を実現させる機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
なお、記憶部18の一領域には、登録情報DB401と、生産計画DB402と、生産実績DB403とが設けられている。
ユーザの基本情報にどのような情報を含めるかは特に限定されない。例えば、会社情報、工場情報、部署情報、取引先情報、工程情報、人員情報等を含めることができる。
具体的には、計画作成部102は、注文情報と、製品情報と、登録情報DB401に記憶されている各種情報(ユーザ情報、基本情報)とに基づいて1以上の加工工程の組み合せからなる生産計画を作成する。作成された生産計画は、生産計画DB402に記憶されて管理される。
ここで、注文情報には、受注した製品の品名、品番、個数、受注先等の情報が含まれる。また、製品情報には、工程区分、段取時間、加工時間、作業担当者W、材料、個数、納期等の情報が含まれる。
なお、計画作成部102により作成された生産計画は、管理者端末2への入力操作により編集することができる。
これにより、管理者Mは、設備人員作業計画のリソース割当てを気にすることなく大日程生産計画を作成することができる。また、作業担当者W(例えば加工現場責任者)は、自らが計画すべき設備人員作業計画の対象となる1以上の加工工程のみを漏れなく選択して、設備人員作業計画の作成に集中することができる。
ここで、現場端末3への入力操作の具体的態様は特に限定されないが、本実施形態では、図12に示すように、開始時と終了時にボタンが押下されると、その押下時の日時を取得できるようにしている。
これにより、生産現場側における生産実績の入力作業を簡易化させることができる。
これにより、現場端末3への簡単な入力操作によって入力操作時の日時を取得できるので、実績算出部104は、別途継続的にカウントされている生産個数との対査によって詳細な生産実績を算出することができる。
これにより、管理者M及び作業担当者Wは、生産計画に対する生産実績をリアルタイムで確認し共有することができるので、納期に対する遅れを早期発見することができる。その結果、納期の遅れを未然に防ぐことが可能になるので、顧客からの信頼度を向上させることができる。
これにより、計画作成部102は、在庫管理部106により管理されている在庫数量を加味して、製品の生産計画を作成することができる。
これにより、計画作成部102は、受注管理部107により管理されている受注数量を加味して、製品の生産計画を作成することができる。
図8は、図6のサーバ1が実行する業務支援処理の流れを説明するフローチャートである。
ステップS1において、登録受付部101は、小ロットスケジューラを利用しようとするユーザ情報を受け付ける。
ステップS2において、登録受付部101は、業務支援処理のサブ処理である基本情報登録処理を実行する。なお、基本情報登録処理の詳細な流れについては、図9を参照して後述する。
ステップS3において、計画作成部102は、業務支援処理のサブ処理である生産計画作成処理を実行する。なお、生産計画作成処理の詳細な流れについては、図10を参照して後述する。
ステップS4において、実績管理部103は、生産実績登録処理を実行する。なお、生産実績登録処理の詳細な流れについては、図11を参照して後述する。
これにより、業務支援処理は終了する。
ステップS27において、登録受付部101は、基本情報を登録する際の必須情報が全て受け付けられたか否かを判定する。ここで、必須情報がどの情報であるかは特に限定されない。例えば、ステップS21で受け付けられる会社情報、ステップS25受け付けられる工程情報、及びステップS26受け付けられる人員情報の3つの情報を必須情報としてもよい。
必須情報が全て受け付けられた場合には、ステップS27においてYESであると判定されて、処理はステップS28に進む。
これに対して、必須情報が全て受け付けられていない場合には、ステップS27においてNOであると判定されて、処理はステップS21に戻される。即ち、ステップS27においてYESであると判定されるまで、ステップS21乃至S26の処理とステップS27の判定処理とが繰り返し実行される。
ステップS28において、登録受付部101は、ステップS21乃至S26で受け付けた各種情報を基本情報として登録する。
これにより、基本情報登録処理は終了し、処理は図8のフローチャートに戻る。
ステップS32において、計画作成部102は、製品情報を受け付ける。
ステップS33において、計画作成部102は、注文情報と製品情報とが全て受け付けられたか否かを判定する。
注文情報と製品情報とが全て受け付けられた場合には、ステップS33においてYESであると判定されて、処理はステップS34に進む。
これに対して、注文情報と製品情報とが全て受け付けられていない場合には、ステップS33においてNOであると判定されて、処理はステップS31に戻される。即ち、ステップS33においてYESであると判定されるまで、ステップS31及びS32の処理とステップS33の判定処理とが繰り返し実行される。
ステップS34において、計画作成部102は、月次の生産計画を作成する。
ステップS35において、計画作成部102は、週次の生産計画を作成する。
これにより、生産計画作成処理は終了し、処理は図8のフローチャートに戻る。
ステップS42において、表示制御部105は、受け付けられた1の生産計画の工程情報を、管理者端末2又は現場端末3に表示させる制御を実行する。
ステップS43において、実績管理部103は、加工工程の段取開始時、段取終了時、加工開始時、及び加工終了時の4つの状態において、現場端末3への入力操作を夫々受け付ける。そして、実績管理部103は、この入力操作の受け付けをトリガとして、これら4つの状態の日時に関する情報を取得する。
ステップS44において、実績算出部104は、取得された各加工工程の段取開始時、段取終了時、加工開始時、及び加工終了時の4つの状態の夫々の日時に基づいて、工程毎の生産計画に対する生産実績を算出する。
ステップS45において、表示制御部105は、算出された生産実績を、管理者端末2又は現場端末3に表示させる制御を実行する。
ステップS46において、実績算出部104は、必要に応じて、管理者端末2又は現場端末3に表示された生産実績についての編集を受け付ける。表示制御部105は、編集された生産実績を、管理者端末2又は現場端末3に表示させる制御を実行する。
ステップS47において、実績管理部103は、算出された生産実績、又は必要に応じて編集された生産実績を小ロットスケジューラに登録する。具体的には、実績管理部103は、算出された生産実績、又は必要に応じて編集された生産実績を生産実績DB403に記憶させて管理する。
これにより、生産実績登録処理は終了し、処理は図8のフローチャートに戻る。
図12は、現場端末3への生産実績の入力操作の具体例を示す図である。
図13は、管理者端末2及び現場端末3に表示される生産実績の具体例を示す図である。
具体的には、以下の手順で生産実績を取得することもできる。即ち、(1)作業指示書のQRコードに書き込まれた作業指示IDを、QRリーダとNFCライターを介して、クリップやクリアファイル等に貼り付けられたたNFCタグに書き込む。(2)作業指示書とクリップやクリアファイルとをセットにすることで、作業指示書のNFCタグとを物理的に一体化させる。(3)作業指示書と製品とを一緒に工程に投入する。(4)工程作業開始時に作業指示書を工程に掲げる作業が行われると、IoT機器が、作業指示書に紐付られたNFCタグを読み込む。(5)読み込まれたNFCタグのID情報と、IoT機器のID情報に紐付られた工程とを取得する。なお、IoT機器のID情報と、登録済みの工程とは、予め紐づけられて記憶されている。(6)作業指示IDと工程IDとが紐付けられることで段取開始等の実績が取得される。(7)工程の作業が終了すると、掲げた作業指示書が取り外される。(8)作業指示書が取り外されたことをトリガとして、IoT機器は、NFCタグが外れた旨をサーバ1に送信する。(9)NFCタグが外れた旨がサーバ1に送信されることで、作業指示書のとある工程の加工が完了した実績が取得される。
このような手順によって生産実績をリアルタイムで取得することができるので、作業担当者Wは、システムの存在を意識することなく、通常通り作業前に作業指示書を工程に掲げ、完了したら外して製品と一緒に次工程に外す作業を行えばよい。
これにより、日報記入の工数や記入ミスの削減を図ることができるだけではなく、日報の集計やシステムへの入力作業を省くことができる。さらに、従来からある生産管理システムでは実現することができなった、生産計画に対する生産実績の進捗状況をリアルタイムで取得し管理することができる。その結果、改善や素早い顧客対応を実現させることができる。
なお、読取部301は、上述のようにQRコード(登録商標)から日時を読み取ってもよいが、例えばRFIDタグ、監視カメラ等による読み取り等あらゆるセンシングデバイスを用いて日時を取得することとしてもよい。また、IoT機器を用いて、作業担当者Wが何ら物理的なアクションを起こすことなく自動で日時等の情報が取得されるようにしてもよい。
換言すると、図6の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。
即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図6の例に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、図6に特に限定されず、任意でよい。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであっても良い。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
例えば、図3の「設備人員作業計画(作業指示)」と「作業指示書発行」との順番は逆であってもよいし、「社内の加工工程」と「加工工程の外注」との順番も逆であってもよい。また、図9のスッテプS21乃至S26の処理の順番は順不同であってもよく、図10のステップS31とS32との順番も逆であってもよい。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
その結果、加工現場での入力作業を最小限にしつつ、シンプルな操作のみで全社でリアルタイムの状況把握が可能となり、自動的に日報の作成が可能となる。
即ち、加工現場で印刷された作業指示書をクリップに挟んで決められたところに配置することにより、(例えば作業指示書に印刷されたQRコード(登録商標)を読み込んで)段取り開始の入力情報が情報処理装置(例えばサーバ)に送信され、作業終了後に作業指示書をクリップから外して加工済み製品とともに次の工程に送り出すことにより加工終了の入力情報がサーバに送信されるようにしてもよい。
これにより、加工現場での付加作業はゼロとしつつ、上記と同様の効果が得られる。
なお、QRコード(登録商標)は例示に過ぎず、その他、RFID(登録商標)タグ、監視カメラによる読み取り等あらゆるセンシングデバイスで置き換えが可能である。
即ち、逐次ステータス遷移が反映される工程管理画面は全ての現場及び管理者、事務員等で共有され、納期遅れが発生すると自動的にガントチャートの色が変わったりして全員が同じ画面で状況を共有することができるようにしてもよい。
これにより、遅れ発生時の状況報告の手間が全く不要となり、加工現場、管理者、事務員等の間ですぐに対策の話が可能になる。
即ち、工程計画時に、パーツとなる全ての加工工程について、必要となる機械・設備及び担当者(スキルがあり担当できる人)の組合せを登録しておくことにより、管理者がパーツとなる加工工程名で大日程を入力すると、加工現場責任者が計画すべき具体的な小日程に必要な機械・設備及び担当者の選択が可能な画面を表示させるようにしてもよい。
これにより、管理者は小日程のリソース割り当てを気にすることなく大日程を設定し、加工現場責任者は自らが設定すべき小日程の対象となる加工工程のみを漏れなく選択して小日程の設定に集中することが可能になる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置は、
製品を生産するための1以上の加工工程の組み合せからなる生産計画を作成する生産計画作成手段(例えば図6の計画作成部102)と、
前記1以上の加工工程の夫々について、段取開始、段取終了、加工開始、及び加工終了の4つの状態の遷移により生産実績を管理する実績管理手段(例えば図6の実績管理部103)と、
を備える。
これにより、生産計画の作成から生産実績の登録を一元管理することができる。
これにより、生産実績を容易に算出することができる。
前記4つの状態の夫々における所定の操作(例えば図12の段取作業開始ボタンB1及び段取作業終了ボタンB2)をトリガとして、前記4つの状態の夫々の日時を取得することができる。
これにより、生産現場側における生産実績の入力作業を簡易化させながら、生産実績を容易に算出することができる。
前記実績管理手段は、前記所定の識別子(例えば作業指示書に付されたQRコード(登録商標))が読み取られている状態に基づいて、前記段取開始の日時と、前記加工終了の日時との夫々の日時を取得することができる。
これにより、生産現場側における生産実績の入力作業をさらに簡易化させることができる。
これにより、生産実績を管理する側及び生産現場側は、生産実績をリアルタイムで共有することができる。
これにより、効率良く生産計画を作成することができる。
前記生産計画作成手段は、さらに、前記在庫数量に基づいて、前記製品の生産計画を作成することができる。
これにより、より効率良く生産計画を作成することができる。
前記生産計画作成手段は、さらに、前記受注数量に基づいて、前記製品の生産計画を作成することができる。
これにより、より効率良く生産計画を作成することができる。
Claims (1)
- 製品を生産するための1以上の加工工程の組み合せからなる生産計画を大日程生産計画候補として作成すると共に、前記製品の生産に必要となる1以上の設備に対する作業計画及び前記製品の生産に必要となる1以上の人員に対する作業計画を設備人員作業計画の両計画を作成するための支援情報として、前記大日程生産計画候補に従って前記製品を生産するために必要な複数の設備候補及び複数の人員候補を提示する生産計画作成手段、
を備える情報処理装置。
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