JP7216935B1 - 生産工程管理システム、生産工程管理方法、プログラム、及び登録方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図1から図4を参照して、本実施形態に係る生産工程管理システムの概略構成について説明する。図1は、本実施形態に係る生産工程管理システムの概略構成の一例を示す図である。図1に示す生産工程管理システム1は、RFID(Radio Frequency Identifier)タグから読み取られる情報に基づき、生産対象の生産ラインの各工程を管理するためのシステムである。
生産工程管理システム1は、多様な生産工場の生産ラインに対して適用され得る。生産工場の分野は特に限定されない。工場の分野には、例えば、自動車、印刷、製紙、化学、機械、鉄鋼、建築、食品、製薬、家電等の分野が挙げられる。生産ラインの工程には、例えば、部品や原材料が納入される入荷工程、部品や原材料を加工する加工工程、加工した部品を組み立てる組立工程、組み立てた製品を検査する検査工程、検査後の製品を出荷する出荷工程等がある。各工程は、生産対象に応じてさらに詳細な工程に分けられ得る。
登録端末10は、登録者が使用する端末である。登録端末10は、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット端末などによって実現される。図1に示すように、登録端末10は、ネットワークNWを介して、生産工程管理装置30と通信可能に接続されている。また、登録端末10には、コード読取装置11が接続されている。
登録者は、登録端末10を操作して、保持具に設けられたRFIDタグと、RFIDタグに印刷されたコード(第2のコード)と、媒体に印刷されたコード(第1のコード)との対応付け(紐付け)を行い、登録する。なお、登録者は、生産対象の生産前に、RFIDタグと各コードとの対応付けを予め行う。
RFIDタグに印刷されるコード(以下、「タグコード」とも称される)は、1次元コード又は2次元コードである。タグコードには、タグコードに固有の識別情報(第2のコード識別情報)が付与されている。以下では、タグコードに固有の識別情報がタグコードごとに付与された番号(以下、「タグコード番号」とも称される)である例を一例として説明する。
媒体に印刷されるコード(以下、「媒体コード」とも称される)は、1次元コード又は2次元コードである。媒体コードには、媒体コードに固有の識別情報(第1のコード識別情報)が付与されている。以下では、媒体コードに固有の識別情報が媒体コードごとに付与された番号(以下、「媒体コード番号」とも称される)である例を一例として説明する。
また、媒体には媒体コードの他に、例えば各工程における生産対象、作業内容、作業指示、図面などの各工程に関する情報(以下、「工程情報」とも称される)が印刷される。媒体コード及び媒体コード番号は、各媒体に印刷された工程情報に固有の情報である。以下では、媒体が紙に媒体コードと、当該媒体コードに対応する工程情報とが印刷された生産指示書である例を一例として説明する。
タグコードと媒体コードが同一の読取装置によって読み取り可能であることにより、登録者は、対応付けの登録を行うにあたり、タグコードと媒体コードを別々の読取装置に読み取らせる手間がなく、登録を容易に行うことができる。
本実施形態において、登録者又は作業者は、クリアファイル40に貼付されているRFIDタグ41のRFIDタグ番号と対応付いているタグコード番号に対して媒体コード番号が対応付けられている少なくとも1以上の生産指示書50をクリアファイル40に差し込む。これにより、登録者又は作業者は、クリアファイル40と対応付いている少なくとも1以上の生産指示書50を、クリアファイル40に保持させる。
コード読取装置11は、コードを読み取る装置(リーダ)である。コード読取装置11は、登録者による操作に応じて、タグコード42又は媒体コード51を読み取る。具体的に、コード読取装置11は、生産対象の生産前に、クリアファイル40に貼付されたRFIDタグ41のRFIDタグ番号に対してタグコード番号が対応付けられ、当該RFIDタグ41に印刷されたタグコード42からタグコード番号を読み取り、当該クリアファイル40に保持する予定の生産指示書50に印刷された媒体コード51から媒体コード番号を読み取る。
コード読取装置11が読み取ったタグコード番号と媒体コード番号は、コード読取装置11から登録端末10へ送信され、登録端末10からネットワークNWを介して生産工程管理装置30へ送信される。
操作端末20は、作業者が使用する端末である。操作端末20は、例えば、PC、タブレット端末などによって実現される。図1に示すように、操作端末20は、ネットワークNWを介して、生産工程管理装置30と通信可能に接続されている。また、操作端末20には、RFIDタグ読取装置21が接続されている。
作業者は、操作端末20を操作して、RFIDタグ41の読取操作、生産開始操作、生産終了操作などを入力する。
RFIDタグ読取装置21は、RFIDタグ41を読み取るための装置である。RFIDタグ読取装置21は、作業者による操作に応じて、RFIDタグ41を読み取る。
具体的に、作業者がRFIDタグ41の読み取りを行うクリアファイル40は、当該クリアファイル40に貼付されているRFIDタグ41のRFIDタグ番号と対応付いているタグコード番号に対して媒体コード番号が対応付けられている少なくとも1以上の生産指示書50を保持した状態である。
作業者は、生産対象の生産中に、当該クリアファイル40を所定の読取範囲内へ移動する。この場合に、RFIDタグ読取装置21は、RFIDタグ41からRFIDタグ番号を読み取る。RFIDタグ読取装置21は、RFIDタグ41からRFIDタグ番号を読み取り、読み取ったRFIDタグ番号を操作端末20へ送信する。
作業者は、少なくとも1以上の生産指示書50を保持したクリアファイル40を、RFIDタグ読取装置21の読取範囲(所定の読取範囲)の外から中へ移動又は中から外へ移動させ、操作端末20に対してRFIDタグ41の読取操作を行う。これにより、RFIDタグ読取装置21は、操作端末20からRFIDタグ41の読取要求を受け、RFIDタグ41の読み取りを行う。
の設置と構成について説明する。図4は、本実施形態に係る操作端末20とRFIDタグ読取装置21の設置と構成の一例を示す図である。
図4に示すように、操作端末20とRFIDタグ読取装置21は、例えば操作盤60に設けられる。操作盤60は、生産対象の生産に用いられる各種装置を操作するための設備である。なお、RFIDタグ読取装置21の設置位置は、図4に示す操作盤60上の位置に限定されず、操作盤60上であることにも限定されない。
図4に示すように、RFIDタグ読取装置21は、スロット22とRFIDリーダ23を備える。
RFIDリーダ23がRFIDタグ41から読み取ったRFIDタグ番号は、RFIDリーダ23から操作端末20へ送信され、操作端末20からネットワークNWを介して生産工程管理装置30へ送信される。
生産工程管理装置30は、生産対象の生産ラインの各工程(管理対象)を管理するための装置である。生産工程管理装置30は、例えば、サーバ、PCなどによって実現される。図1に示すように、生産工程管理装置30は、ネットワークNWを介して、登録端末10及び操作端末20と通信可能に接続されている。
以上、本実施形態に係る生産工程管理システム1の概略構成について説明した。続いて、図5から図7を参照して、本実施形態に係る生産工程管理装置30の機能構成について説明する。図5は、本実施形態に係る生産工程管理装置30の機能構成の一例を示すブロック図である。
図5に示すように、生産工程管理装置30は、通信部310と、記憶部320と、制御部330とを備える。
通信部310は、各種情報の送受信を行う機能を有する。例えば、通信部310は、ネットワークNWを介して、登録端末10と、操作端末20と通信を行う。
登録端末10との通信において、通信部310は、タグコード番号及び媒体コード番号を受信する。操作端末20との通信において、通信部310は、RFIDタグ番号を受信し、RFIDタグ番号に対応付けられている情報(以下、「タグ情報」とも称される)を送信する。タグ情報は、RFIDタグ番号に対してタグコード番号が対応付けられ、当該タグコード番号に対して媒体コード番号が対応付けられた情報のことである。
記憶部320は、各種情報を記憶する機能を有する。記憶部320は、記憶媒体、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access read/write Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
図6に示すように、RFIDタグ番号とタグコード番号は、一対一の関係で対応付けられる。これに対して、タグコード番号と媒体コード番号は、一対多の関係で対応付けることができる。
制御部330は、生産工程管理装置30の動作全般を制御する機能を有する。制御部330は、例えば、生産工程管理装置30がハードウェアとして備えるCPU(Central Processing Unit)にプログラムを実行させることによって実現される。
図5に示すように、制御部330は、取得部331と、判定部332と、登録制御部333と、実績更新部334と、出力制御部335とを備える。
取得部331は、各種情報を取得する機能を有する。例えば、取得部331は、通信部310を介して、登録端末10からタグコード番号と媒体コード番号を取得する。また、取得部331は、通信部310を介して、操作端末20からRFIDタグ番号を取得する。
判定部332は、生産状況を判定する機能を有する。具体的に、まず、判定部332は、取得部331によって取得されたタグコード番号、即ちタグコード42から読み取られたタグコード番号に対して媒体コード番号が対応付けられているか否かを確認する。例えば、判定部332は、タグコード番号に基づき記憶部320に記憶されているタグ情報を参照することで、タグコード番号に対して媒体コード番号が対応付けられているか否かを確認することができる。
タグコード番号に対して媒体コード番号が対応付けられている場合、判定部332は、当該媒体コード番号に対応する生産工程が仕掛中であるか否かを判定する。例えば、判定部332は、媒体コード番号に基づき記憶部320に記憶されている実績情報を参照することで、媒体コードに対応する生産工程が仕掛中であるか否かを判定することができる。
登録制御部333は、タグ情報の登録を制御する機能を有する。例えば、登録制御部333は、判定部332による判定結果に応じて、タグコード番号に対応付けられている媒体コード番号の更新を制御する。
なお、登録制御部333は、登録端末10にアラート画面を表示させた上で、登録者の入力に応じて対応付けを強制的に解除できるよう制御してもよい。
図7に示すように、アラート画面70には、生産工程が仕掛中であることを示すメッセージと、紐付けを解除して新しく紐付けを行うかを確認するメッセージが表示されている。また、表示領域71には、対象となるRFIDタグ番号と、媒体コード番号と、仕掛中である工程(処置工程)が表示されている。登録者によってキャンセルボタン72が押下された場合、紐付けは解除されない。一方、登録者によってOKボタン73が押下された場合、紐付けは解除され、新しく紐付けが行われる。
実績更新部334は、生産工程の実績を更新する機能を有する。例えば、実績更新部334は、RFIDタグ番号の読取状態の変化に応じて、クリアファイル40に保持されている生産指示書50に対応する生産工程の実績を更新する。読取状態は、RFIDタグ番号が読み取られた状態又はRFIDタグ番号が読み取られていない状態である。実績更新部334は、読取状態がいずれの状態に変化したかに応じて、RFIDタグ番号と対応付いているタグコード番号にさらに対応付いている媒体コード番号に対応する生産工程の実績を更新する。
例えば、クリアファイル40がスロット22(所定の読取範囲)の外から中へ移動(即ちスライドイン)され、RFIDタグ番号が読み取られていない状態から読み取られた状態となったとする。この場合、実績更新部334は、生産工程が開始したことを実績として更新する。一方、クリアファイル40がスロット22の中から外へ移動(即ちスライドアウト)され、RFIDタグ番号が読み取られた状態から読み取られていない状態となったとする。この場合に、実績更新部334は、生産工程が終了したことを実績として更新する。
一方、作業者は、生産工程が終了した生産指示書50が保持されたクリアファイル40をスロット22からスライドアウトすることで、当該生産指示書50に対応する終了した生産工程の実績を更新することができる。
また、作業者は、実績更新部334が読取状態の変化に応じて実績を更新することにより、一部のクリアファイル40に保持された生産指示書50に関する実績のみを更新することもできる。一部のクリアファイル40は、例えば、追加してスライドインされたクリアファイル40や、一部だけスライドアウトされたクリアファイル40である。
出力制御部335は、各種の出力を制御する機能を有する。例えば、出力制御部335は、登録端末10に対するタグ情報、アラート画面の出力を制御する。また、出力制御部335は、操作端末20に対するタグ情報の出力を制御する。なお、出力制御部335は、登録端末10及び操作端末20に対して、工程情報や実績情報を出力させてもよい。
以上、本実施形態に係る生産工程管理装置30の機能構成について説明した。続いて、図8から図11を参照して、本実施形態に係る処理の流れについて説明する。
図8を参照して、本実施形態に係る登録作業時の処理の流れについて説明する。図8は、本実施形態に係る登録作業時の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。なお、以下では、クリアファイル40に貼付されているRFIDタグ41のRFIDタグ番号と、当該RFIDタグ41に印刷されているタグコード42のタグコード番号とが予め対応付け済みであるものとして説明する。
次いで、登録者は、コード読取装置11に対して、クリアファイル40に貼付されているRFIDタグ41に印刷されているタグコード42を読み取らせる操作を行う(ステップS102)。
読取操作が行われたコード読取装置11は、タグコード42を読み取る(ステップS103)。そして、コード読取装置11は、タグコード42から読み取ったタグコード番号を登録端末10へ送信する(ステップS104)。
登録端末10は、コード読取装置11から受信したタグコード番号を、生産工程管理装置30へ送信する(ステップS105)。
読取操作が行われたコード読取装置11は、媒体コード51を読み取る(ステップS107)。そして、コード読取装置11は、媒体コード51から読み取った媒体コード番号を登録端末10へ送信する(ステップS108)。
登録端末10は、コード読取装置11から受信した媒体コード番号を、生産工程管理装置30へ送信する(ステップS109)。
生産工程管理装置30は、登録端末10から受信したタグコード番号と媒体コード番号とに基づき、対応付け処理を行う(ステップS110)。
図9に示すように、まず、取得部331は、通信部310が登録端末10から受信したタグコード番号と媒体コード番号を取得する(ステップS201)。
次いで、判定部332は、取得部331によって取得されたタグコード番号に対して媒体コード番号が対応付けられているか否かを確認する(ステップS202)。対応付けられている場合(ステップS202/YES)、判定部332は、処理をステップS203へ進める。一方、対応付けられていない場合(ステップS202/NO)、判定部332は、処理をステップS207へ進める。
次いで、登録制御部333は、登録者から対応付けを解除する指示があったか否かを確認する(ステップS205)。解除指示があった場合(ステップS205/YES)、登録制御部333は、処理をステップS206へ進める。一方、解除指示がなかった場合(ステップS205/NO)、登録制御部333は、処理を終了する。
処理がステップS207へ進んだ場合、登録制御部333は、タグコード番号に対して媒体コード番号を対応付けて、記憶部320に記憶させる(ステップS207)。
図10を参照して、本実施形態に係る生産工程開始時の処理の流れについて説明する。図10は、本実施形態に係る生産工程開始時の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
次いで、作業者は、操作端末20に対して、RFIDタグ41の読み取りを開始する操作を入力する(ステップS302)。
操作端末20は、作業者からの読取操作を受けて、RFIDタグ41の読取要求をRFIDタグ読取装置21へ送信する(ステップS303)。
RFIDタグ読取装置21は、操作端末20からの読取要求を受けて、RFIDタグ41の読み取りを行う(ステップS304)。読み取り後、RFIDタグ読取装置21は、読取結果を操作端末20へ送信する(ステップS305)。
操作端末20は、RFIDタグ読取装置21から受信した読取結果を、生産工程管理装置30へ送信する(ステップS306)。
出力制御部335は、取得されたタグ情報を通信部310から操作端末20へ送信する(ステップS308)。
操作端末20は、生産工程管理装置30から受信したタグ情報を表示する(ステップS309)。
操作端末20は、作業者からの生産開始操作を受けて、生産開始報告を生産工程管理装置30へ送信する(ステップS311)。
生産工程管理装置30の実績更新部334は、操作端末20からの生産開始報告を受けて、ステップS306にて受信したRFIDタグ番号に対応する生産工程が開始したことを実績として更新する(ステップS312)。
図11を参照して、本実施形態に係る生産工程終了時の処理の流れについて説明する。図11は、本実施形態に係る生産工程終了時の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
次いで、作業者は、操作端末20に対して、生産を終了する操作を入力する(ステップS402)。
操作端末20は、作業者からの生産終了操作を受けて、RFIDタグ41の読取要求をRFIDタグ読取装置21へ送信する(ステップS403)。
RFIDタグ読取装置21は、操作端末20からの読取要求を受けて、RFIDタグ41の読み取りを行う(ステップS404)。読み取り後、RFIDタグ読取装置21は、読取結果を操作端末20へ送信する(ステップS405)。
操作端末20は、RFIDタグ読取装置21から受信した読取結果と生産終了報告を、生産工程管理装置30へ送信する(ステップS406)。
生産工程管理装置30の実績更新部334は、操作端末20からの生産終了報告を受けて、ステップS406にて受信しなかったRFIDタグ番号に対応する生産工程が終了したことを実績として更新する(ステップS407)。
記憶部320は、生産対象の生産前に、生産対象の生産工程に関する情報を有する媒体を少なくとも1以上保持するクリアファイル40(保持具)に設けられるRFIDタグ41に固有のRFIDタグ番号(タグ識別情報)に対して、RFIDタグ41に印刷されたタグコード42(第2のコード)に固有のタグコード番号(第2のコード識別情報)を対応付け、タグコード番号に対して、クリアファイル40が保持する生産指示書50(媒体)に印刷された媒体コード51(第1のコード)に固有の媒体コード番号(第1のコード識別情報)を対応付けて記憶する。
RFIDタグ読取装置21は、生産対象の生産中に、クリアファイル40が、クリアファイル40に設けられているRFIDタグ41のRFIDタグ番号と対応付いているタグコード番号に対して媒体コード番号が対応付けられている少なくとも1以上の生産指示書50を保持した状態で、スロット22の中(所定の読取範囲内)へ移動された場合に、RFIDタグ41からRFIDタグ番号を読み取る。
実績更新部334は、RFIDタグ番号の読取状態の変化に応じて、クリアファイル40に保持されている生産指示書50に対応する生産工程の実績を更新する。
また、RFIDタグ41に対して複数の生産指示書50を対応付ける場合に、生産指示書50の枚数に応じた回数だけRFIDタグ41を読み取る必要はなく、RFIDタグ41は1回だけ読み取ればよい。これにより、RFIDタグ41と複数の生産指示書50とを対応付けるための手間を低減することができる。
よって、本実施形態に係る生産工程管理システム1は、複数の管理対象を管理するためにかかるコストと手間を低減することを可能とする。
以上、本発明の実施形態について説明した。続いて、本発明の実施形態の変形例について説明する。なお、以下に説明する各変形例は、単独で本発明の実施形態に適用されてもよいし、組み合わせで本発明の実施形態に適用されてもよい。また、各変形例は、本発明の実施形態で説明した構成に代えて適用されてもよいし、本発明の実施形態で説明した構成に対して追加的に適用されてもよい。
上述の実施形態では、RFIDタグ41のRFIDタグ番号に対してタグコード42のタグコード番号を対応付け、タグコード番号に対して媒体コード51の媒体コード番号を対応付けることで、生産工程を管理する例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、タグコード42を用いずに、RFIDタグ41のRFIDタグ番号に対して媒体コード51の媒体コード番号を直接対応付けることで、生産工程が管理されてもよい。
以下、タグコード42を用いない場合について、より具体的に説明する。
クリアファイルについては、図2を参照して説明したクリアファイル40のようにRFIDタグ41が貼付されたクリアファイルが用いられる。しかしながら、RFIDタグ41にタグコード42は印刷されない。
生産指示書については、図3を参照して説明した生産指示書50と同様であるため、その説明を省略する。
RFIDタグ読取装置については、図4を参照して説明したRFIDタグ読取装置21と同様であるため、その説明を省略する。
制御部330の判定部332の機能については、判定の対象が異なる。例えば、判定部332は、タグコード番号ではなく、取得部331によって取得されたRFIDタグ番号、即ち登録端末10に接続されたRFIDリーダによってRFIDタグ41から読み取られたRFIDタグ番号に対して媒体コード番号が対応付けられているか否かを確認する。例えば、判定部332は、RFIDタグ番号に基づき記憶部320に記憶されているタグ情報を参照することで、RFIDタグ番号に対して媒体コード番号が対応付けられているか否かを確認することができる。
RFIDタグ番号に対して媒体コード番号が対応付けられている場合、判定部332は、上述した実施形態と同様にして、当該媒体コード番号に対応する生産工程が仕掛中であるか否かを判定する。
制御部330の登録制御部333の機能については、タグコード番号ではなく、RFIDタグ番号に対応付けられている媒体コード番号の更新を制御する点が異なる。
制御部330の実績更新部334の機能については、上述した実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
制御部330の出力制御部335の機能については、上述した実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
図8に示すシーケンス図については、ステップS102からステップS105の処理が、登録者が登録端末10に接続されたRFIDリーダでRFIDタグ41を読み取り、読み取られたRFIDタグ番号がRFIRリーダから登録端末10を介して生産工程管理装置30へ送信される処理に置き換わる。
図9に示すフローチャートについては、ステップS201のタグコード番号がRFIDタグ番号に置き換わり、ステップS202からステップS207ではRFIDタグ番号と媒体コード番号について処理が行われる。
図10に示すシーケンス図と図11に示すシーケンス図について、上述した実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
記憶部320は、生産対象の生産前に、生産対象の生産工程に関する情報を有する媒体を少なくとも1以上保持するクリアファイル40(保持具)に設けられるRFIDタグ41に固有のRFIDタグ番号(タグ識別情報)と、クリアファイル40が保持する生産指示書50(媒体)に印刷された媒体コード51(第1のコード)に固有の媒体コード番号(第1のコード識別情報)とを対応付けて記憶する。
RFIDタグ読取装置21は、生産対象の生産中に、クリアファイル40が、クリアファイル40に設けられているRFIDタグ41のRFIDタグ番号と対応付けられている媒体コード番号に対応する少なくとも1以上の生産指示書50を保持した状態で、スロット22の中(所定の読取範囲内)へ移動された場合に、RFIDタグ41からRFIDタグ番号を読み取る。
実績更新部334は、RFIDタグ番号の読取状態の変化に応じて、クリアファイル40に保持されている生産指示書50に対応する生産工程の実績を更新する。
よって、第1の変形例に係る生産工程管理システムは、複数の管理対象を管理するためにかかるコストと手間を低減することを可能とする。
上述の実施形態では、作業者が操作端末20に対してRFIDタグ41の読み取りを開始する操作を入力することに応じて、RFIDタグ読取装置21がRFIDタグ41の読み取りを行う例について説明したが、かかる例に限定されない。
例えば、RFIDタグ読取装置21は、RFIDタグ41の読み取りを自動で行うよう設定されてもよい。一例として、RFIDタグ読取装置21は、作業者によってクリアファイル40がスロット22へスライドインされた際にRFIDタグ41を読み取るように設定されてもよいし、所定の時間間隔で読み取るように設定されてもよい。なお、所定の時間間隔に設定される時間は、特に限定されず、任意の時間が設定されてよい。
これにより、作業者が操作端末20に対してRFIDタグ41の読み取りを開始する操作を入力する必要はなくなるため、作業者の手間を低減することができる。
Claims (9)
- 生産対象の生産前に、前記生産対象の生産工程に関する情報を有する媒体を少なくとも1以上保持する保持具に設けられるRFIDタグに固有のタグ識別情報と、前記保持具が保持する前記媒体に印刷された第1のコードに固有の第1のコード識別情報とを対応付けるために、前記RFIDタグの前記タグ識別情報に対して、前記RFIDタグに印刷された第2のコードに固有の第2のコード識別情報を予め対応付けて記憶しておき、同一の読取装置で読み取り可能な前記第1のコードと前記第2のコードとが読み取られた際に、読み取られた前記第2のコード識別情報に対して読み取られた前記第1のコード識別情報を対応付けて記憶する記憶部と、
前記生産対象の生産中に、前記保持具が、前記保持具に設けられている前記RFIDタグの前記タグ識別情報と対応付けられている前記第1のコード識別情報に対応する少なくとも1以上の前記媒体を保持した状態で、所定の読取範囲内へ移動された場合に、前記RFIDタグから前記タグ識別情報を読み取るRFIDタグ読取部と、
前記タグ識別情報の読取状態の変化に応じて、前記保持具に保持されている前記媒体に対応する前記生産工程の実績を更新する実績更新部と、
を備える生産工程管理システム。 - 前記生産対象の生産前に、前記RFIDタグの前記タグ識別情報に対して前記第2のコード識別情報が対応付けられている前記第2のコードから前記第2のコード識別情報を読み取り、前記第1のコードから前記第1のコード識別情報を読み取るコード読取部、
をさらに備え、
前記記憶部は、前記コード読取部によって読み取られた前記第2のコード識別情報に対して、前記コード読取部によって読み取られた前記第1のコード識別情報を対応付けて記憶する、
請求項1に記載の生産工程管理システム。 - 前記実績更新部は、前記タグ識別情報が読み取られた状態又は前記タグ識別情報が読み取られていない状態のいずれの状態に前記読取状態が変化したかに応じて、前記タグ識別情報と対応付いている前記第1のコード識別情報に対応する前記生産工程の実績を更新する、
請求項1に記載の生産工程管理システム。 - 前記第1のコード識別情報は、前記RFIDタグに印刷された第2のコードに固有の第2のコード識別情報に対して対応付けられ、
前記第2のコード識別情報は、前記第2のコードが印刷された前記RFIDタグの前記タグ識別情報に対して対応付けられている、
請求項3に記載の生産工程管理システム。 - 前記実績更新部は、
前記保持具が所定の読取範囲外から所定の読取範囲内へ移動され、前記タグ識別情報が読み取られていない状態から読み取られた状態となった場合に、前記生産工程が開始したことを実績として更新し、
前記保持具が所定の読取範囲内から所定の読取範囲外へ移動され、前記タグ識別情報が読み取られた状態から読み取られていない状態となった場合に、前記生産工程が終了したことを実績として更新する、
請求項3又は請求項4に記載の生産工程管理システム。 - 前記第1のコード及び前記第2のコードは、1次元コード又は2次元コードである、
請求項1又は請求項4に記載の生産工程管理システム。 - 記憶部が、生産対象の生産前に、前記生産対象の生産工程に関する情報を有する媒体を少なくとも1以上保持する保持具に設けられるRFIDタグに固有のタグ識別情報と、前記保持具が保持する前記媒体に印刷された第1のコードに固有の第1のコード識別情報とを対応付けるために、前記RFIDタグの前記タグ識別情報に対して、前記RFIDタグに印刷された第2のコードに固有の第2のコード識別情報を予め対応付けて記憶しておき、同一の読取装置で読み取り可能な前記第1のコードと前記第2のコードとが読み取られた際に、読み取られた前記第2のコード識別情報に対して読み取られた前記第1のコード識別情報を対応付けて記憶する記憶過程と、
RFIDタグ読取部が、前記生産対象の生産中に、前記保持具が、前記保持具に設けられている前記RFIDタグの前記タグ識別情報と対応付けられている前記第1のコード識別情報に対応する少なくとも1以上の前記媒体を保持した状態で、所定の読取範囲内へ移動された場合に、前記RFIDタグから前記タグ識別情報を読み取るRFIDタグ読取過程と、
実績更新部が、前記タグ識別情報の読取状態の変化に応じて、前記保持具に保持されている前記媒体に対応する前記生産工程の実績を更新する実績更新過程と、
を含む生産工程管理方法。 - コンピュータを、
生産対象の生産前に、前記生産対象の生産工程に関する情報を有する媒体を少なくとも1以上保持する保持具に設けられるRFIDタグに固有のタグ識別情報と、前記保持具が保持する前記媒体に印刷された第1のコードに固有の第1のコード識別情報とを対応付けるために、前記RFIDタグの前記タグ識別情報に対して、前記RFIDタグに印刷された第2のコードに固有の第2のコード識別情報を予め対応付けて記憶しておき、同一の読取装置で読み取り可能な前記第1のコードと前記第2のコードとが読み取られた際に、読み取られた前記第2のコード識別情報に対して読み取られた前記第1のコード識別情報を対応付けて記憶する記憶手段と、
前記生産対象の生産中に、前記保持具が、前記保持具に設けられている前記RFIDタグの前記タグ識別情報と対応付けられている前記第1のコード識別情報に対応する少なくとも1以上の前記媒体を保持した状態で、所定の読取範囲内へ移動された場合に、前記RFIDタグから前記タグ識別情報を読み取るRFIDタグ読取手段と、
前記タグ識別情報の読取状態の変化に応じて、前記保持具に保持されている前記媒体に対応する前記生産工程の実績を更新する実績更新手段と、
として機能させるためのプログラム。 - コード読取部が、生産対象の生産前に、前記生産対象の生産工程に関する情報を有する媒体を少なくとも1以上保持する保持具によって保持される前記媒体に印刷された第1のコードから、前記第1のコードに固有の第1のコード識別情報を読み取り、前記保持具に設けられるRFIDタグに印刷された第2のコードから、前記RFIDタグに固有のタグ識別情報に予め対応付けられている前記第2のコードに固有の第2のコード識別情報を読み取るコード読取過程と、
記憶部が、前記コード読取部によって読み取られた前記第2のコード識別情報であって、前記RFIDタグの前記タグ識別情報に対して予め対応付けて記憶している前記第2のコード識別情報に対して、前記コード読取部によって読み取られた前記第1のコード識別情報を対応付けて記憶する記憶過程と、
を含む登録方法。
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