JPH1133875A - 浄化システム - Google Patents

浄化システム

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JPH1133875A
JPH1133875A JP9191510A JP19151097A JPH1133875A JP H1133875 A JPH1133875 A JP H1133875A JP 9191510 A JP9191510 A JP 9191510A JP 19151097 A JP19151097 A JP 19151097A JP H1133875 A JPH1133875 A JP H1133875A
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Susumu Okajima
進 岡島
Kazuyoshi Takei
和義 武井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浄化システムの浄化能力を大幅に向上させ
て、被処理液を長期に亘り使用することを可能とすると
ともに、ランニングコスト,廃液処理コスト等をローコ
ストとすることのできる浄化システムを提供する。 【解決手段】 第1の浄化装置1に第2の浄化装置2を
併設しこれらを連結する。この第2の浄化装置2の第2
の被処理液貯留タンク30の略中央位置に被処理液導入
筒31を形成する。この被処理液導入筒31の下部に
は、複数の被処理液拡散孔31bを穿設し、また、被処
理液貯留タンク30の中部よりもやや上方に偏倚した場
所に、濾過フィルタを設ける。さらに、被処理液貯留タ
ンク30の上部外周に集液溝36を形成し、内周には油
液分離壁37を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、生産工程で使用した被
処理液に混入される不純物を除去する浄化システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】生産工程で使用される被処理液として
は、例えば、洗浄作業で使用される洗浄液や、研削作業
で使用される研削液(クーラント)等がある。一般に、
これらの被処理液には、種々の不純物が混入されるた
め、再利用する際は、一旦浄化する必要がある。
【0003】この被処理液を浄化する手段としては、種
々の提案がなされている。例えば、特開昭58−174
211号公報には、マグネットドラムに磁性体を主とす
る切削粉等の不純物を吸着させ、このマグネットドラム
に吸着された不純物をスクレーパで剥離して除去すると
共に、沈澱した砥粒等の非磁性体の不純物をスクレーパ
チェーンで掻出除去する技術が開示されている。
【0004】また、例えば、特開昭59−39309号
公報には、タンクの側壁に超音波振動板を配設し、この
超音波振動板から発振する超音波により被処理液に混濁
されている油分を主体とする不純物を加振し互いに凝集
されると共に浮遊させ、この浮遊した不純物をスキーマ
で除去する技術が開示されている。
【0005】さらに、例えば、特開平4−129643
号公報には、表面に複数の溝をスパイラル或いは同心円
状に有する回転板の下側を、被処理液タンクに貯留する
被処理液に垂直に浸漬して、ゆっくりと回転させること
で、被処理液の液面に浮遊する油分を主体とする不純物
を上記回転板の表面に付着させて被処理液から分離さ
せ、その後、上記回転板の表面に付着した不純物をスク
レーパで払拭して所定に集積する技術が開示されてい
る。
【0006】また、例えば、特開平3−294142号
公報には、回転ドラムの胴体に濾布フィルタを張設し、
この濾布を通過し回転ドラム内に入った切削油を導管か
ら回収漕にくみ出す技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の何れか
の浄化法を採用し、或いはこれらを組み合わせた浄化シ
ステムでは、ある程度の浄化作用は期待できるものの、
被処理液に混入されているより緻密な不純物を除去する
ことはできなかった。
【0008】このため、上記各浄化法を採用した従来の
浄化システムによって浄化された被処理液においては、
緻密な残留物の腐食等によって被処理液が劣化し易く、
交換サイクルを長期化するには限界があり、ランニング
コスト,廃液処理コスト等の高騰を招く。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、被処理液の浄化作用を大幅に向上させて、被処理液
を長期に亘り繰り返し使用することを可能とするととも
に、ランニングコスト,廃液処理コスト等を低くするこ
とのできる浄化システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
第1発明による浄化システムは、生産工程で使用される
被処理液の循環回路に介装し、この被処理液中に混入さ
れている不純物を除去する第1の浄化装置と、上記第1
の浄化装置に併設可能な第2の浄化装置とを備え、上記
第2の浄化装置に、上記被処理液を貯留する被処理液貯
留タンクと、上記被処理液貯留タンクの中途を区画する
濾過フィルタと、上記被処理液貯留タンクの略中央に上
記濾過フィルタを貫通して挿通されると共に上記被処理
液貯留タンクの底部に臨まされた下流端部に複数の被処
理液拡散孔を穿設する被処理液導入筒と、上記被処理液
貯留タンクの上端部に形成した堰と、上記堰の内周に配
設すると共に、その下端を上記堰よりも低い位置に臨ま
せる油液分離壁と、上記堰の外周に併設した集液溝とを
有し、上記被処理液導入筒の上流を上記第1の浄化装置
の上流側に、又上記集液溝を上記第1の浄化装置の下流
側にぞれぞれ連通可能とすることを特徴とする。
【0011】また、第2の発明による浄化システムは、
生産工程で使用される被処理液の循環回路に介装し、こ
の被処理液中に混入されている不純物を除去する第1の
浄化装置と、上記第1の浄化装置に併設可能な第2の浄
化装置とを備え、上記第1の浄化装置に、被処理液に混
入される不純物を沈澱させて除去する第1の浄化手段
と、上記第1の浄化手段の下流側に配設され、上記被処
理液面に浮遊する不純物を除去する第2の浄化手段とを
有し、上記第2の浄化装置に、上記被処理液を貯留する
被処理液貯留タンクと、上記被処理液貯留タンクの中途
を区画する濾過フィルタと、上記被処理液貯留タンクの
略中央に上記濾過フィルタを貫通して挿通されると共に
上記被処理液貯留タンクの底部に臨まされた下流端部に
複数の被処理液拡散孔を穿設する被処理液導入筒と、上
記被処理液貯留タンクの上端部に形成した堰と、上記堰
の内周に配設すると共に、その下端を上記堰よりも低い
位置に臨ませた油液分離壁と、上記堰の外周に併設した
集液溝とを有し、上記被処理液導入筒の上流を上記第1
の浄化装置の第1の浄化手段の下流側に、又上記集液溝
を上記第1の浄化装置の第1の浄化手段の下流側にぞれ
ぞれ連通可能とすることを特徴とする。
【0012】本発明による浄化システムでは、第1の浄
化装置で被処理液が浄化されるとともに、第2の浄化装
置でより高いレベルでの被処理液の浄化が行われる。す
なわち、第2の浄化装置の被処理液導入筒に上記第1の
浄化装置から被処理液の一部が流入され、被処理液導入
筒に流入された被処理液は被処理液拡散孔から被処理液
貯留タンクに拡散される。この拡散された被処理液は被
処理液貯留タンクの上方に流れ、このとき不純物が沈澱
される。上記被処理液は、さらに上昇し、濾過フィルタ
を通過する際に不純物が濾過され、さらに、被処理液貯
留タンクの堰からオーバーフローして集液溝に流入され
る際に油液分離壁によって油分が除去される。このよう
に浄化された清澄な被処理液は、上記第1の浄化装置に
還流される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図7に、本発明の一実施の
形態として、ハイポイドギヤセットの歯形成型用のコン
パウンドラップ盤によるラップ作業後の洗浄工程におけ
る洗浄機に用いられる洗浄液の浄化システムを示す。図
1は、上記浄化システムの平面図であり、図2は、上記
浄化システムを構成する第2の浄化装置を示す斜視図、
図3は、図1における上記第2の浄化装置のI-I断面
図、図4は、上記浄化システムを構成する第1の浄化装
置の第1の浄化機構を示すII-II断面図、図5は、上記
第1の浄化装置のIII-III断面図、図6は、上記第1の
浄化装置の第2の浄化手段を示す斜視図、図7は、上記
第1の浄化装置のエアー撹拌機を示す斜視図である。
【0014】図1に示すように、上記浄化システムは、
第1の浄化装置1と、この第1の浄化装置1に連結可能
な第2の浄化装置2とでその主要部が構成されている。
【0015】上記第1の浄化装置1は、被処理液を浄化
する第1の浄化手段3,第2の浄化手段4、および、エ
アー撹拌機5等が、第1の浄化装置本体としての第1の
被処理液貯留タンク6にそれぞれ配設されて構成されて
いる。
【0016】上記第1の被処理液貯留タンク6は、この
タンクの正面側の壁面から該タンクの中途まで延出され
た仕切板7によって区画され、ダーティー側タンク室8
とクリーン側タンク室9とに分割されている。
【0017】上記ダーティー側タンク室8の正面側の壁
面には、被処理液流入口10が開口されている。この被
処理液流入口10は、図示しない洗浄機の被処理液流出
口と連通されており、上記ダーティー側タンク室8に
は、上記洗浄機からの不純物を多量に含んだ被処理液が
流入される。
【0018】上記ダーティー側タンク室8には、上記第
1の浄化手段3が配設されている。この第1の浄化手段
3は、上記被処理液に含まれるスラッジを沈澱除去する
ものであり、沈澱された上記スラッジを掻き取り除去す
るためのスクレーパ12を複数備えた周知のコンベア1
1を主体に構成されている。
【0019】上記コンベア11は、図4に示すように、
上記被処理液流入口6に臨まされ、中途から上方へ湾曲
され、その上端が上記ダーティー側タンク室8の背面側
の壁の上方に突出されている。
【0020】また、上記ダーティー側タンク室8の底面
には、コンベア11の下側の形状と略同形の面を有し上
記スクレーパ12に摺接される底部13が形成されてい
る。
【0021】また、上記第1の被処理液タンク4の背面
の上記コンベア8の上端が臨まされる位置には、スラッ
ジ受け14が設置されており、上記スクレーパ12で掻
き集められたスラッジは、このスラッジ受け14で収集
される。
【0022】上記クリーン側タンク室9の正面寄りに
は、エアー撹拌機5のエアー噴出部16が、例えば2個
配設されている。このエアー噴出部16には、複数のエ
ア噴出孔16a(図7参照)が穿設されており、図示し
ないエアー供給手段から供給されるエアーがこのエアー
噴出孔16aから噴出されてクリーン側タンク室9内の
被処理液が撹拌される。
【0023】また、上記クリーン側タンク室9内の背面
寄りには、上記第2の浄化手段4が配設されている。こ
の第2の浄化手段4は、液面の油成分や浮遊スラッジな
どを除去するためのものであり、上記油成分や浮遊スラ
ッジ等を吸着する材質で形成された回転板17と、この
回転板の側面に摺接するスクレーパとを主体に構成され
ている。
【0024】詳しくは、上記クリーン側タンク室9の背
面寄りであって、上記第1の被処理液貯留タンク6に貯
留された液面よりもやや上に位置する場所に、上記第2
の浄化手段4を設置する架台19が架設されている。
【0025】上記架台19には、例えば2本のスリット
19a,19aが形成されており、このスリット19
a,19aには、それぞれ回転板17,17が挿入され
ている。
【0026】上記回転板17,17は、下側が上記クリ
ーン側タンク室8に滞留する被処理液に浸漬された状態
で、軸受け20aに支持された回転軸20によって上記
架台上に軸支されている。
【0027】上記回転軸20にはプーリ21aが軸着さ
れており、このプーリ21aがギアドモータ22の主軸
に軸着されたプーリ21bにベルト23を介して連接さ
れている(図6参照)。
【0028】また、上記回転板17,17の上記被処理
液に浸漬されていない部分の両側面には、一対の上記ス
クレーパ18,18がそれぞれ摺接されており、これら
のスクレーパ18,18は傾斜された状態で、その基端
側が上記クリーン側タンク室9の背面側に突出されてい
る。
【0029】さらに、上記クリーン側タンク室9の背面
には、突出された複数の上記スクレーパ18,18,…
の基端側が臨まされる位置に、スラッジ受け24が設置
されている。
【0030】また、上記クリーン側タンク室9の上記回
転板17付近の壁面には、被処理液流出口25が開口さ
れている。この被処理液流出口25は、上記図示しない
洗浄機の被処理液流入口、または、この洗浄機に被処理
液を供給するための被処理液貯留タンク(図示せず)に
連通されており、上記被処理液流入口10から流入さ
れ、浄化システムで浄化された被処理液が流出される。
【0031】上記第2の浄化装置2は、上記第1の浄化
装置1の近傍に移動自在に併設されている。この第2の
浄化装置2は、図1〜3に示すように、上面が開口した
箱形の、第2の浄化装置本体としての、第2の被処理液
貯留タンク30を有して構成されており、この第2の被
処理液タンク30の略中央部には、角筒状の被処理液導
入筒31が立設されている。
【0032】上記被処理液導入筒31の上部の開口部は
被処理液流入口31aとして形成されており、この被処
理液流入口31aには、被処理液流入管32の一端側が
臨まされている。
【0033】また、上記被処理液流入管32の他端側は
上記クリーン側タンク室9の被処理液中に連結自在に臨
まされている。
【0034】さらに、この被処理液流入管32の途中に
は、上記クリーン側タンク室9の被処理液を上記被処理
液導入筒31に汲み上げるためのポンプ33が介装され
ている。ここで、上記ポンプ33によって、上記被処理
液導入筒31に汲み上げられる被処理液の流量は、本実
施の形態では、上記ダーティー側タンク室8に被処理液
流入口10から流入される被処理液の流量の略半分程度
に設定されている。
【0035】上記被処理液導入筒31の下部には、複数
の被処理液拡散孔31bが穿設されており、上記被処理
液流入管32より供給された被処理液は、この被処理液
拡散孔31bから上記第2の被処理液貯留タンク30内
に均一に拡散される。
【0036】また、上記第2の被処理液貯留タンク30
内の中部よりやや上側に偏倚した位置には、濾過フィル
タ保持部35が配設されている。
【0037】上記濾過フィルタ保持部35には、濾過フ
ィルタ34が着脱自在に保持され、この濾過フィルタ3
4によって上記被処理液貯留タンク30が区画されてい
る。なお、上記濾過フィルタ34には、例えば、線径が
約5μmφのグラスウールを約5cmの厚さに積層形成
した建材用の断熱防音グラスウールが採用されている。
【0038】さらに、上記第2の被処理液貯留タンク3
0の上端は、堰30aとして形成されており、この堰3
0aの外周には集液溝36が形成され、また、上記堰3
0aの内周には、この堰30aの内壁に沿って、該堰3
0aに対して所定の間隙を有する、油液分離壁37が形
成されている。
【0039】上記集液溝36は、上記堰30aからオー
バーフローした被処理液を集水するためのものであり、
この集液溝36は、底面で被処理液流出管38に連通さ
れている。この被処理液流出管38は、上記クリーン側
タンク室8の被処理液流出口25の近傍で、該クリーン
側タンク室8に対して着脱自在に連結されている。
【0040】また、上記油液分離壁37の下端部は、上
記堰30aよりも所定量だけ下側に臨まされ、また、こ
の油液分離壁37の上端部は、上記堰30aよりも所定
量高所に位置する。
【0041】また、上記第2の被処理液貯留タンク30
の外壁の一側の下方位置と中間位置には、ドレインバル
ブ39,40がそれぞれ形成されている。
【0042】次に、上記構成による浄化システムの作用
について説明する。被処理液流入口10を介して、図示
しない洗浄機からダーティー側タンク室8内に流入され
た被処理液は、上記ダーティー側タンク室8内を正面側
から背面側に向けて緩やかに流動され、スラッジ等の不
純物がダーティー側タンク室8の底面に沈殿分離され
る。このとき、第1の浄化手段3のコンベア11は、図
示しない駆動機構によって、図4中矢印Aの方向に動作
されており、上記沈殿スラッジは、スクレーパ12によ
って底部13に沿って掻き集められ、スラッジ受け14
に回収される。
【0043】次に、上記ダーティー側タンク室8を通過
し、スラッジが沈澱除去された上記被処理液は、クリー
ン側タンク室9に流入され、このクリーン側タンク室9
内に緩やかな流速で拡散される。
【0044】このクリーン側タンク室9では、エアー撹
拌機5のエアー噴出部16から噴出されるエアーによっ
て被処理液が常に撹拌されており、上記被処理液内に残
留したスラッジ等の不純物が沈澱するのを防止する。
【0045】ここで、被処理液の交換サイクルを短くす
る大きな要因の1つとして、被処理液内に残留する微細
なスラッジ等の不純物がタンク室の底部に沈澱され、腐
敗して、上記被処理液の劣化を早めることがあげられる
が、上記エアー撹拌機5によって、上記スラッジ等の残
留不純物は、被処理液内に浮遊させられるため、上記不
純物の沈澱,腐敗による被処理液の劣化を防止すること
ができる。
【0046】また、上記エアー撹拌機5の撹拌による振
動によって、上記被処理液内に含まれる油分が油液分離
される。そして、この分離された油分は、被処理液液面
で浮遊する。
【0047】第2の浄化手段4の回転板17,17は、
ギアドモータ22によって、図4,6中矢印Bの方向に
回転されており、この回転板17,17には、上記エア
ー撹拌機5によって沈澱されることなく浮遊させられた
残留スラッジ等の不純物および油液分離され浮遊された
油分が液面付近で吸着され、液面から分離される。
【0048】そして、この回転板17,17によって被
処理液から分離された不純物は、スクレーパ18,…,
18によって回転板17,17から掻き取られ、この掻
き取られた不純物は上記スクレーパ18,…,18の傾
斜に沿って移動し、スラッジ受け24に収集される。
【0049】尚、本実施の形態では、上記回転板17の
回転数は、7〜10rpm程度に設定されている。この
範囲の低回転域で不純物除去を行うと、除去される油分
やスラッジ等に含まれる水分が少量となり効率がよい。
【0050】上述のようにして、第1の浄化装置1で
は、被処理液内に含まれる不純物が除去される。そし
て、浄化された被処理液は、被処理液流出口25から再
び、洗浄機へ供給され循環する。
【0051】ところで、上記第1の浄化装置1により浄
化される被処理液には、微細な不純物が残留しており、
この微細な残留不純物が腐食し被処理液を汚染するた
め、この第1の浄化装置1のみの浄化作用では、比較的
早いサイクルで被処理液を交換する必要がある。そこ
で、上記微細な不純物をより高いレベルで除去して被処
理液の交換サイクルを大幅に引き延ばすため、第2の浄
化装置2によって、上記第1の浄化装置では除去するこ
とが困難な被処理液中の微細な残留不純物の除去を行
う。
【0052】ポンプ33によって上記クリーン側タンク
室9内の被処理液が汲み上げられ、被処理液導入筒31
に供給されると、この被処理液は、被処理液拡散孔31
bから第2の被処理液貯留タンク30の下側に緩やかな
流速で流入し、上記第2の被処理液タンク30内で略全
方向に均一に拡散される。ここで、被処理液導入筒31
に上記クリーン側タンク室9から流入される被処理液
は、ある程度浄化されたクリーンな被処理液である。
【0053】上記第2の被処理液貯留タンク30内に流
入された被処理液は、図3中矢印Cで示すように、緩や
かな流速で上方に流れる。このとき、上記被処理液内に
僅かに残留しているスラッジ等の不純物が沈澱分離され
第2の被処理液貯留タンク30の底面に堆積される。
【0054】上記被処理液は、さらに上方に流れ、濾過
フィルタ34を通過すると、沈澱分離されずに被処理液
内に僅かに残留されたスラッジ等の不純物が濾過され
る。
【0055】ここで、上記被処理液は不純物が沈澱分離
された後の被処理液であるため、上記濾過フィルタ34
に捕捉される不純物は僅かな量であり、また、この被処
理液の濾過は、下方から上方に向けての濾過であるた
め、上記濾過フィルタ34で捕捉された不純物は、ある
程度の量になると上記第2の貯留タンク30の底面側に
沈澱される。このため、濾過フィルタ34の交換寿命を
長く維持することができる。
【0056】上記濾過フィルタ34によって濾過された
被処理液は、さらに上方に流れ、堰30aよりオーバー
フローし集液溝36に流れ込む。このとき、上記被処理
液に僅かに残留した油分等は、被処理液よりも比重が軽
いため、液面に浮遊する。この浮遊した油分等は、油液
分離壁37によってせき止められ、上記集液溝36に
は、被処理液のみが図3中矢印Dで示すように流入され
る。この集液溝36に流入されたクリーンな被処理液
は、被処理液流出管38を通って上記クリーン側タンク
室9に戻される。
【0057】尚、上記油液分離壁37によって分離され
た油分は、バキュームエアー等によって人為的に適宜除
去される。
【0058】このように、上記第2の浄化装置2の被処
理液貯留タンク30は、下から順に沈澱槽、濾過槽、油
液分離槽として作用し、上記第1の浄化装置1で浄化さ
れた被処理液をより清澄な被処理液とすることができ
る。従って、上記被処理液は高いレベルでの浄化状態が
維持され、被処理液の交換サイクルが飛躍的に延びる。
【0059】ここで、上記第1の浄化装置1のみで洗浄
機用の被処理液(洗浄液)を洗浄した場合と、上記第1
の浄化装置1と上記第2の浄化装置2とを併用して上記
被処理液を浄化する場合とを比較すると、上記第1の浄
化装置のみで浄化作用を行った場合、被処理液の交換サ
イクルが4週間程度であったのに対し、上記第1の浄化
装置1と上記第2の浄化装置とを併用した本発明による
浄化システムでは、被処理液の交換サイクルは6ヶ月程
度となる。このため、廃液処理回数を減少させることが
可能となり、ランニングコスト,廃液処理コストの削減
が可能となる。また、廃液処理回数を減少させること
は、廃液排出量を減少させることにもつながり、環境に
も良い。
【0060】尚、上記第2の浄化装置2を常時に稼動さ
せなくても充分な浄化作用を得ることができる場合は、
上記第2の浄化装置2を断続的に稼動させ浄化作用を行
っても良い。この場合、複数の第1の浄化装置1,1,
…を併設し、1台の第2の浄化装置2を所定期間毎に連
結して、順次、各第1の浄化装置1の被処理液を浄化す
ることができる。また、上記第2の浄化装置2を台車の
移動手段に乗せ、複数の第1の浄化装置1,1,…間を
移動させて、順次、被処理液の浄化を行っても良い。
【0061】ところで、上記第2の浄化装置2を清掃す
る際は、まず、ドレインバルブ40を開弁して被処理液
の上澄み部分を抜き取る。次いでドレインバルブ39を
開弁し、第2の浄化装置2の底部に堆積された、スラッ
ジ等を多く含む被処理液を抜き取り清掃を行う。尚、上
記被処理液の上澄み部分は、再利用可能である。
【0062】尚、本実施の形態では、洗浄機で使用され
る洗浄液を被処理液とし、この洗浄液の浄化システムを
説明したが、上記被処理液は洗浄液に限らず、例えば、
上記浄化システムを研削作業時に用いられる研削液(ク
ーラント)の浄化に適用しても良い。
【0063】また、本実施の形態では、上記第1の浄化
装置1は、浄化機構としてスクレーパ付のコンベアと回
転板とを備えた構成としたが、その他の浄化機構を備え
たものを第1の浄化装置とし、この第1の浄化装置に上
記第2の浄化装置2を連結して浄化システムを構成して
も良い。
【0064】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
第1の浄化装置に第2の浄化装置を併設し、上記第2の
浄化装置を上記第1の浄化装置と併用することにより、
第1の浄化装置では除去することが困難であった微細な
不純物を浄化し、被処理液を長期に亘り使用することを
可能にするとともに、ランニングコスト,廃液処理コス
ト等を低くすることが可能な浄化システムを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】浄化システムの平面図
【図2】浄化システムを構成する第2の浄化装置を示す
斜視図
【図3】図1における第2の浄化装置のI-I断面図
【図4】浄化システムを構成する第1の浄化装置の第1
の浄化機構を示すII-II断面図
【図5】第1の浄化装置のIII-III断面図
【図6】第1の浄化装置の第2の浄化手段を示す斜視図
【図7】第1の浄化装置のエアー撹拌機を示す斜視図
【符号の説明】
1 … 第1の浄化装置 2 … 第2の浄化装置 30 … 第2の被処理液貯留タンク(被処理液貯
留タンク) 31 … 被処理液導入筒 31a … 被処理液流入口 31b … 被処理液拡散孔 32 … 被処理液流入管 34 … 濾過フィルタ 36 … 集液溝 37 … 油液分離壁 38 … 被処理液流出管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生産工程で使用される被処理液の循環回
    路に介装し、この被処理液中に混入されている不純物を
    除去する第1の浄化装置と、上記第1の浄化装置に併設
    可能な第2の浄化装置とを備え、 上記第2の浄化装置に、 上記被処理液を貯留する被処理液貯留タンクと、 上記被処理液貯留タンクの中途を区画する濾過フィルタ
    と、 上記被処理液貯留タンクの略中央に上記濾過フィルタを
    貫通して挿通されると共に上記被処理液貯留タンクの底
    部に臨まされた下流端部に複数の被処理液拡散孔を穿設
    する被処理液導入筒と、 上記被処理液貯留タンクの上端部に形成した堰と、 上記堰の内周に配設すると共に、その下端を上記堰より
    も低い位置に臨ませる油液分離壁と、 上記堰の外周に併設した集液溝とを有し、 上記被処理液導入筒の上流を上記第1の浄化装置の上流
    側に、又上記集液溝を上記第1の浄化装置の下流側にぞ
    れぞれ連通可能とすることを特徴とする浄化システム。
  2. 【請求項2】 生産工程で使用される被処理液の循環回
    路に介装し、この被処理液中に混入されている不純物を
    除去する第1の浄化装置と、上記第1の浄化装置に併設
    可能な第2の浄化装置とを備え、 上記第1の浄化装置に、 被処理液に混入される不純物を沈澱させて除去する第1
    の浄化手段と、 上記第1の浄化手段の下流側に配設され、上記被処理液
    面に浮遊する不純物を除去する第2の浄化手段とを有
    し、 上記第2の浄化装置に、 上記被処理液を貯留する被処理液貯留タンクと、 上記被処理液貯留タンクの中途を区画する濾過フィルタ
    と、 上記被処理液貯留タンクの略中央に上記濾過フィルタを
    貫通して挿通されると共に上記被処理液貯留タンクの底
    部に臨まされた下流端部に複数の被処理液拡散孔を穿設
    する被処理液導入筒と、 上記被処理液貯留タンクの上端部に形成した堰と、 上記堰の内周に配設すると共に、その下端を上記堰より
    も低い位置に臨ませる油液分離壁と、 上記堰の外周に併設した集液溝とを有し、 上記被処理液導入筒の上流を上記第1の浄化装置の第1
    の浄化手段の下流側に、又上記集液溝を上記第1の浄化
    装置の第1の浄化手段の下流側にぞれぞれ連通可能とす
    ることを特徴とする浄化システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006231444A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Noritake Co Ltd 水溶性クーラント光浄化装置
JP2009005791A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Morita Holdings Corp 水漕及びこれを備えた消防車両
JP2016120562A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 オークマ株式会社 切削液タンク

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