JPH1133874A - スピンドルの切削液、空気通路 - Google Patents
スピンドルの切削液、空気通路Info
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- JPH1133874A JPH1133874A JP19727897A JP19727897A JPH1133874A JP H1133874 A JPH1133874 A JP H1133874A JP 19727897 A JP19727897 A JP 19727897A JP 19727897 A JP19727897 A JP 19727897A JP H1133874 A JPH1133874 A JP H1133874A
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Abstract
をなくしたスピンドルの切削液、空気通路を提供する。 【解決手段】 スピンドル11の前端部のテーパ孔11
bに工具ホルダ16のテーパシャンク16bを嵌合さ
せ、スピンドル11に嵌めたドローバー13の後退によ
り前記シャンク16bのプルスタッド17を引込み、ド
ロバー13に設けた流体供給通路24から切削液をプル
スタッド17と工具ホルダ16とに設けた供給路36か
ら加工部に供給し、プルスタッド17を解放して工具ホ
ルダ16を前進させ、流体供給通路24からスピンドル
11の半径方向孔28、後部,前部に分けて各孔を短く
した後部,前部空気通路32,35を経てスピンドル1
1前端面と工具ホルダ16のフランジ16aとの間に空
気を圧送し、前記シャンク16bとテーパ孔11cとの
間に空気を圧送して清掃をするようにした。
Description
ンドルから工具の冷却などに用いる切削液と、工具ホル
ダの清掃に用いる空気とを切替えて送る、スピンドルの
切削液、空気通路に関するものである。
空気通路として、図1に示すように、スピンドル1内に
進退可能なドローバー2を嵌挿し、スピンドル1の前部
内に引込み機構4を設け、スピンドル1の前端部に設け
たテーパ孔1aに工具3の筒状のテーパシャンク3aを
嵌め、ドローバー2の後退によって引込み機構4の内側
係合部材4aと外側係合部材4bとを動作させて、テー
パシャンク3aの後端部内周面に突出した係合突起3b
に係合させ、ドローバー2の後退方向への付勢によっ
て、テーパシャンク3aをテーパ孔1aの周面に押付
け、工具3の把持用フランジ3c後面をスピンドル1前
面に当接させ、工具3のテーパシャンク3a内に突出す
る筒状アダプタ3dを工具3に固定し、前記アダプタ3
dを内側係合部材4a内に着脱可能に嵌合させ、ドロー
バー2には、切削液と空気とを切替え可能に圧送する流
体供給通路2aを形成し、この供給通路2aが前記アダ
プタ3dに接続するようにしてある。そして、スピンド
ル1の前端部に装着した工具3によって、工作物(ワー
ク)に切削などの加工を行う際に前記供給路2aに切削
液を圧送し、工具3の前端部から加工部に切削液を供給
している。
を停止して空気の供給に切替え、ドローバー2の前進に
よって、引込み機構4によるテーパシャンク3aの係合
突起3bを解放し、工具自動交換装置(図示省略)によ
って前記フランジ3cを引き抜く際に、ドローバー2を
前進させ、流体供給通路2aの適所に形成した複数の半
径方向孔2bが、スピンドル1の軸方向に沿って形成し
た複数の長孔1cの後端部に接続した外側半径方向孔1
bに、スピンドル1の内周面に嵌合固定したスリーブ5
の半径方向孔5aを介して接続することで、前記供給通
路2aから空気を長孔1cに通してスピンドル1の前端
面からフランジ3cの後端面などの後部に吹付け、この
後部に付着した切り粉やごみなどを除去し、清掃した工
具3と前記工具交換装置によってマガジンに戻すように
している。なお、空気の供給は、ドローバー2の後退に
よってこれの半径方向孔2bとスリーブ5の半径方向孔
5aとが食い違うことで停止するようにしてある。
ンドルの切削液、空気通路では、工具のテーパシャンク
外周面の清掃ができず、また、スピンドルの前端面から
空気を吹出すための複数の長孔を形成することが困難で
あるという問題点があった。この発明は、前述した問題
点を解決して、工具ホルダのテーパシャンク外周面など
の清掃が確実にでき、スピンドルの前端面から空気を吹
出す前部空気通路の軸方向孔などを短くして、孔加工が
容易にできるようにしたスピンドルの切削液、空気通路
を提供することを目的としている。
機械のスピンドルの前端部に工具ホルダのテーパシャン
クが嵌合するテーパ孔を形成し、スピンドルに進退可能
なドローバーを嵌挿し、ドローバーの動作によって前記
テーパシャンク後端から突出するプルスタッドに係脱可
能に係合する引込み機構をスピンドル内に設け、ドロー
バーの軸方向前側に切削液と空気とを切替えて圧送する
流体供給通路を形成し、工具ホルダのスピンドルへの装
着によって前記流体供給通路から前記プルスタッドを経
て工具ホルダまたは工具ホルダに装着した工具から工作
物の加工部に切削液を供給するようにしたスピンドルの
切削液、空気通路であって、前記ドローバーの前部に流
体供給通路に連通しかつドローバーの外周面に開口する
半径方向孔を形成し、前記スピンドルの前部内周面に固
定したスリーブに後部軸方向孔を形成し、後部軸方向孔
の後端部がドローバーの前進によって前記半径方向孔に
接続し、後部軸方向孔の前端がスリーブの前部内に開口
した後部空気通路を設け、前記スピンドルの前端部に前
部軸方向孔を形成し、前部軸方向孔の後端部を前記テー
パ孔の後側に近接させて開口させ、前部軸方向孔の前端
部がスピンドル前端面の前記テーパシャンク前側に連な
る把持用フランジ後端面に対応して開口する前部空気通
路を設けたものである。
ピンドルの切削液、空気通路において、スリーブの内周
面に前後方向幅がある程度広い環状溝を形成し、この環
状溝と後部軸方向孔の後端部とを外側半径方向孔によっ
て接続させ、前記環状溝がドローバーの前進によってド
ローバーに形成した半径方向孔に接続するようにしたも
のである。
き図2,図3を参照して説明する。図2,図3におい
て、11はマシニングセンタなどの工作機械のスピンド
ルであり、スピンドル11と同心に形成した貫通孔12
にドローバー13を進退可能に嵌挿し、ドローバー13
の後部にこれを後方に付勢する複数の皿ばね(図示省
略)を設け、またドローバー13の後端部にこれを前方
に押出す油圧シリンダ機構(図示省略)を設け、スピン
ドルヘッド14に回動可能に支持してある。
には、貫通孔12の前端と環状の内側突起部11b内と
を介して連なる1/10テーパなどのテーパ孔11cを
形成し、テーパ孔11cには工具15を装着した工具ホ
ルダ16の把持用フランジ16a後側に突出するテーパ
シャンク16bを着脱可能に密着嵌合するように構成し
てある。なお、内側突起部11bは後面をスピンドル1
1の軸方向と直交させ、内側突起部11bの前面側を前
拡がりに傾斜させてある。
方にはプルスタッド17を突出させ、プルスタッド17
の軸部17a後端にこれより大外径の係止部17bを一
体に設け、係止部17bは、後端部が後側に小径となる
円錐台部を形成し、前端面が軸部17aの後端からその
軸方向と直角に外周側に突出させてある。
12内に筒状のスリーブ18を嵌合固定し、スリーブ1
8の前端部に大内径部18aを形成し、貫通孔12内の
スリーブ18の前方に台座20を嵌合固定し、スリーブ
18の大内径部18aおよび台座20内にコレット19
を嵌め、貫通孔12の台座20の前側にセパレータ21
を嵌合固定してある。
132 をねじ嵌合させて連結し、前部132 の外周面に
後側,前側環状溝13a,13bを形成し、これらの間
に係合部13cを形成し、前側環状溝13bの前方に若
干大外径の前側端部13dを設けてある。
は、円周方向に4等分して分割し、これらの分割片19
1 の内周面には、後側から前側に向けて、後内側突出部
19a、ガイド突出部19b、係合突出部19c、およ
び前内側突出部19dを軸方向に間隙を設けて形成し、
各分割片191 の外周面には、後外側突出部19e、前
外側突出部19fを両端部に形成し、さらに分割片19
1 の前端部内周面には前端傾斜面19iを形成してあ
る。
は、後側を小内径とし、前記ドローバー13の係合部1
3cに形成した緩傾斜面13c1 に係合する引込み機構
の増力機構22を構成するための緩傾斜面19a1 を形
成してある。また、コレット19の各分割片191 の後
内側突出部19a、後外側突出部19eの後側には後端
突出部19gを形成し、後端突出部19gの外周面には
凹溝19hが形成してあり、これらの凹溝19hには両
端部を連結した環状コイルばね23を嵌合させて、各分
割片191 の後部を縦径方向に付勢してある。
筒体の後端部に後側が大内径となる後端テーパ面20a
を形成し、円筒体の内周面の前端部に大内径部20bを
形成し、前部には周方向の4箇所に等間隔で軸方向に沿
う切込み溝20cを形成し、これらの溝20cを前端に
開口させてある。図4にも示すように、前記セパレータ
21は、環状体21aの後面に矩形状の4枚の位置決め
板21aを等間隔で放射状に突出させ、位置決め板21
aの外側端部を環状体21aの外周から突出させ、環状
体21aの後面に直角三角形のコレット拡開突起21c
を突出させ、これらの拡開突起21cを位置決め板21
b間の中央にそれぞれ配置してある。前記拡開突起21
cは、環状体21aの前側が大径となるテーパ孔21d
の後面周縁に直角を挾む一辺を環状体21aに直立さ
せ、前記直角を挾む他辺を環状体21aの後面に固着
し、斜辺を軸線に対し傾斜させ、後側が低くなる外側傾
斜面を形成して、環状体21aの中央に近い部分に配置
してある。
bの前端をスピンドル11の内側突起部11b後面に当
接させ、台座20の切込み溝20cに位置決め板21b
をそれぞれ係合させて、台座20の前端を内側突起部1
1bの後面に当接させてある。また、台座20内には、
コイルばね23を装着したコレット19が嵌めてあり、
その分割片191 間にセパレータ21の位置決め板21
aを挿入してある。なお、前述した構成は、出願人が先
に特願平7−234898号として平成7年9月13日
に出願したものと実質的に同構成である。
4を軸方向に沿って形成し、流体供給通路24の後部に
は、切削液と空気とを切替えて、これらの一方を前方に
圧送する流体供給手段(図示省略)を接続し、ドローバ
ー13の前部にコネクションロッド25の後部を前後方
向に摺動可能に嵌合させ、ドローバー13の後部13 1
前端と前記ロッド25との間には、ドローバー13の後
部内に収容したコイル状のスプリング26を介在させて
ロッド25を前側に付勢している。
は、この後部25aより小外径の前部25bをねじ嵌合
させ、前部25bをドローバー13の前端から突出さ
せ、前部25bの前端部に形成した大外径部25cをド
ローバー13の前端面に対し当接可能にし、前記ロッド
25には軸方向に貫通する流体供給孔27を形成し、流
体供給孔27の後端を流体供給通路24の前部に連通さ
せて、その一部とし、ドローバー13の前部132 には
周方向の複数箇所に半径方向孔28を形成し、これらの
半径方向孔28の内端を流体供給通路24と連通させ、
外端を前部132 の外周面に開口させ、外周面に近い部
分を断面台形状に拡げてある。
29を形成し、後部軸方向孔29の後端とスリーブ18
に設けた複数の外側半径方向孔30の中間部とをそれぞ
れ接続し、外側半径方向孔30の内端をスリーブ18の
内周面に形成した環状溝31にドローバー13の前進に
よって連通するようにし、外側半径方向孔30の外端部
を栓などによって閉塞し、後部軸方向孔29の前端をス
リーブ18の前部の大内径部18aに開口させること
で、後部空気通路32を形成してある。
には周方向の複数箇所に前部軸方向孔33を形成し、前
部軸方向孔33の後端部に短い半径方向孔34を接続
し、短い半径方向孔34の内端をスピンドル11に設け
たテーパ孔11cの後側に近接させて内側突起部11b
の前側に開口させ、前部軸方向孔33の前端をスピンド
ル11前端面に開口させ、これらの開口を工具ホルダ1
6の把持用フランジ16aの後端面と対向するようにし
た前部空気通路35を形成してある。
スタッド17の後端面に開口し、工具ホルダ16の前端
部または工具ホルダ16に装着した工具15の前端など
の適所から切削液を工作物に切削などの加工を行う部分
に供給するための切削液供給路36を設けてある。な
お、図1,図2において、37はスリーブ18の内周面
の軸方向の複数箇所に設けた環状溝、38は環状溝37
に嵌合保持させたシールリングであり、39は前記ロッ
ド25の後部25aの前側をスリーブ18内に連通させ
る通気路である。
動作につき、スピンドルの動作と共に説明する。図示省
略した油圧シリンダ機構の動作によってドローバー13
を前進させてその前側端部13dをコレット19の各分
割片191 の係合部19cに係合させた前進位置で、コ
レット19の前内側突出部19dの後側が小径となる前
端傾斜面19iを、セパレータ21の拡開突起21cの
外側傾斜面に支持させて、各分割片191 を前端側が拡
開した傾斜状態に保って停止させる。
けた流体供給手段の作動によって空気をドローバー13
に設けた流体供給通路24に圧送し、空気の大部分がコ
ネクションロッド25に設けた流体供給孔27および台
座20の前端部内を経てスピンドル11のテーパ孔11
cから、前記空気の一部が台座20内から前部空気通路
35を通って、それぞれスピンドル11の前端外側に吹
出す。また、空気の他の一部がドローバー13に設けた
半径方向孔28およびスリーブ18に設けた後部空気通
路32を通ってスリーブ18の前端部内に送出す。
工具ホルダ16の把持用フランジ16aを把持してテー
パシャンク16bをスピンドル11のテーパ孔11bに
嵌合させ、テーパシャンク16bの後端から突出したプ
ルスタッド17の軸部17aをセパレータ21の環状体
21aに挿通し、軸部17aの後端に設けた係止部17
bをコレット19の各分割片191 の前内側突出部19
d後方に位置させ、係止部17bの後端面をドローバー
13に嵌めた前記ロッド25の前端面に当接させる。
ホルダ16の前記フランジ16aの把持を解放し、油圧
シリンダ機構の動作を解除し、前記スプリング26ばね
力に抗してドローバー13を後退させ、ドローバー13
とコレット19とが後退を続け、コレット19の分割片
191 の前内側突出部19b後端面がプルスタッド17
の係止部17bの前端面に係止した状態になる。
具ホルダ16のテーパシャンク16b外周面がスピンド
ル11のテーパ孔11c周面に圧接し、工具ホルダ16
のフランジ16a後端面がスピンドル11の前端面に当
接し、ドローバー13の係合部13cの傾斜した後面が
コレット19の分割片191 に形成した後内側突出部1
9aの傾斜した後面に乗り上げる。
外周面後部の緩傾斜面13c1 が分割片191 の後内側
突出部19a内周面の緩傾斜面19a1 に圧接し、ドロ
ーバー13が前側端部13dの外周面に分割片191 の
ガイド突出部19bの内周面を嵌合支持した引込み状態
となる。前記動作の際に、テーパシャンク16bの外周
面とテーパ孔11の周面とが近接すると、これらの間か
ら台座20内に圧送した空気がスピンドル11の前端面
外に吹出すことで、前記外周面と周面との間に切り粉や
ごみが介在していると、これらを外部に押出し、またス
ピンドル11の前端面と工具ホルダ16の前記フランジ
16aとの間に切り粉やごみが介在していると、これら
を外部に排出する。
テーパ孔11cの周面に嵌合すると、台座20内の空気
が前部空気通路35からスピンドル11の前端面と前記
フランジ16aとの間から外側に吹出し、これらの間に
切り粉やごみが介在していると、これらを外部に排出す
る。なお、台座20内には流体供給通路24から半径方
向孔28を介しスリーブ18に設けた後部空気通路32
を経て、空気をスリーブ18内の後部に送り、台座20
内を経てスピンドル11の前端面と前記フランジ16a
の後端面との間から外側に吹出し、これらの間の清掃が
できる。
ンロッド25の流体供給孔27を介して工具ホルダ16
のプルスタッド17の後端面に開口した切削液供給路3
6に空気を圧送し、その前端から空気が吹出すことで、
切削液供給路36内の切り粉やごみの清掃もできる。
れを複数の皿ばねによって軸方向後方に付勢しており、
図2に示すように、ドローバー13の係合部13c外周
面に後側が小外径になる緩傾斜面13c1 と、コレット
19の各分割片191 の後内側突出部19a内周面の後
側が大内径になる緩傾斜面19a1 とが緩やかな傾斜角
度で圧接することで、ドローバー13の外周側に向かう
余力が大きく、外周側に前記係合部13cによって前記
後内側突出部19aを強く押付け、工具ホルダ16をク
ランプ状態にする。
後端部を拡げ、これらの後内側突出部19aの外周側に
突出している後外側突出部19eの前面を、台座20の
後端テーパ面20aに圧接し、前記皿ばねのばね力を数
倍に増力させてプルスタッド17の係止部17bを係止
する増力機構22をドローバー13の前部で働かせ、台
座20にコレット19の分割片191 を強力に固定して
いる。また、ドローバー13に設けた流体供給通路24
がコネクションロッド25の流体供給孔27を介してプ
ルスタッド17の後端面に開口した切削液供給路36の
後端部に接続している。
スピンドルヘッド14と共に前進させ、適時に流体供給
通路24の後部に設けた流体供給手段を切替え動作させ
ることで、切削液を流体供給通路24から切削液供給路
36に圧送し、工具ホルダ16の前端部、またはこれに
装着した工具15の前端から噴出させ、工具15による
工作物の切削などの加工を行う加工部に切削液を供給
し、前記加工部を冷却し、かつ切り粉を加工部外に排出
する。
を停止させ、スピンドル11などの各部材を加工前の位
置に後退復帰させてスピンドル11の回転を停止させ
る。なお、前述したクランプ状態では、ドローバー13
に設けた流体供給通路24に接続している半径方向孔2
8とスリーブ18の環状溝31とが、図5の(A)に示
すように、ずれているので、切削液がスリーブ18の後
部空気通路32に流入することがない。
どの後退復帰後には、工具ホルダ16の自動交換を行
う。この自動交換は、前記工具自動交換装置の動作によ
って、クランプ状態の工具ホルダ16の把持用フランジ
16aを把持し、油圧シリンダ機構を動作させてドロー
バー13を前進させ、図3に示すように、ドローバー1
3の前側端部13d前面をコレット19の各分割片19
1 の係合突出部19c後面に支持させ、各分割片191
の後端突出部19eの凹溝19hに嵌めた環状のコイル
ばね23のばね力によって、コレット19の後部が小径
になるように各分割片191 を若干傾斜させ、ドローバ
ー13の前側端部13d前面以外のコレット19内に挿
入した前部を、各分割片191 と若干の隙間を形成す
る。
レット19の各分割片191 の係合突出部19cをドロ
ーバー13の前側端部13dにより、コネクションロッ
ド25の大外径部25cを介して押出し、コレット19
を前進させ、各分割片191の前内側突出部19d後面
をプルスタッド17の係止部17b前面と離間させ、分
割片191 の後外側突出部19e前面を台座20の後端
テーパ面20a前方に移動させると共に、各分割片19
1 の前外側突出部19fの前端傾斜面19iをセパレー
タ21のコレット拡開突起21cの外側傾斜面に当接さ
せ、各分割片191 の前内側突出部19d後面をプルス
タッド17の係止部17b前面と離間させる。
で、各分割片191 を押出し、これらの後外側突出部1
9e外周面を台座20の後部内周面に嵌合支持させ、各
分割片191 の前外側突出部19f外周面を台座20の
大内径部20bの傾斜した後面を滑らせ、スプリング2
6のばね力とセパレータ21の拡開突起21cの外側傾
斜面による各分解片191 前端部の拡開とによって、こ
れらを前側が開くように傾斜させる。ドローバー13が
前進を続け、図3に示すように、ドローバー13の前端
面がコネクションロッド25前端の大外径部25cを介
してプルスタッド17の係止部17b後端面に当接し、
コレット19の各分割片191 の前外側突出部19f外
面が台座20の大内径部20bに当接し、各分割片19
1 の前内側突出部19d内面がプルスタッド17の係止
部17b外側に離間したアンクランプ状態になる。
記流体供給手段の動作によって流体供給通路24に空気
を圧送し、図5の(B)に示すように、ドローバー13
に設けた半径方向孔28とスリーブ18の内面に形成し
た環状溝31とが連通するので、前記空気の一部が後部
空気通路32を経てスリーブ18の前端部内および台座
20に入り、スピンドル11の前端大径部11aに形成
した前部空気通路35に達する。
で、前記ロッド25の大外径部25cを介してプルスタ
ッド17を押し、工具ホルダ16の前記フランジ16a
の後端面がスピンドル11が前進して、これの前端面か
ら離間し、前部空気通路35の前端から空気を吹出し、
前記フランジ16aおよびスピンドル11の前端面に付
着していた切り粉やごみを除去して清掃する。
具ホルダ16の前記フランジ16aを把持して、工具ホ
ルダ16をスピンドル11の前側に引抜くことで、工具
ホルダ16のテーパシャンク16bの外周面とスピンド
ル11の前端部に形成したテーパ孔11cの周面との間
に隙間ができるので、台座20内の空気が前記隙間を通
ってスピンドル11の前端から外側に吹出し、前記テー
パシャンク16bの外周面およびテーパ孔11cの周面
を清掃する。
5の(C)に示すように、ドローバー13の半径方向孔
28とスリーブ18に設けた環状溝31との連通が遮断
され、空気の吹出しが停止する。また、流体供給通路2
4に圧送した空気の他の一部は、コネクショッロッド2
5の流体供給孔27およびプルスタッド17の後面に開
口する切削液供給路36に送り、工具ホルダ16の前端
部または工具15の前端から放出するので、切削液供給
路36内の清掃もできる。
することで、工具ホルダ16のテーパシャンク16bお
よびプルスタッド17をスピンドル11外に抜出し、工
作機械のマガジンに工具ホルダ16などを戻し、他の工
具ホルダをスピンドル11に装着するが、この間流体供
給通路24に空気を圧送し続け、他の工具ホルダの装着
後に空気の圧送を停止し、以後前述した動作を繰返す。
具ホルダのテーパシャンク後端から突出するプルスタッ
ドに係合する引込み機構に増力機構を設けたが、この増
力機構をなくした従来公知の引込み機構を用い、構成を
簡単にしてもよい。この発明において、工具ホルダは、
出願人が先に特願平6−226685号として平成6年
9月21日に出願したものと同様に、前部空気通路をス
ピンドルの前端側が外周に位置し、後端がテーパ孔の後
方近くの内周面に開口する傾斜孔にしたり、またスピン
ドルの前端内周部に空気溜め凹部を形成し、この凹部に
前部空気通路の前端を開口させてもよい。この発明にお
いて、前記実施形態では、工具ホルダの把持用フランジ
の後端面をスピンドルの前端面に当接させたが、前記フ
ランジの後端面とスピンドルの前端面との間に僅かな隙
間を設けてスピンドルのテーパ孔の周面に工具ホルダの
テーパシャンクを着脱可能に係合支持させてもよく、こ
のようにすると、ドローバーの半径方向孔にスピンドル
のスリーブ内周面に形成した環状溝が接続すると、ドロ
ーバーに設けた流体供給通路から圧送した空気を、前記
半径方向孔、環状溝、スリーブに設けた後部空気通路、
スリーブの前部内および台座内を経て、前部空気通路の
前端からドローバーの前端面と工具ホルダの把持用フラ
ンジの後端面との間から吹出すことが、前記工具ホルダ
を前側に押出す以前にできる。
係るスピンドルの切削液、空気通路は、工作機械のスピ
ンドルに進退可能なドローバーを嵌挿し、ドローバーの
軸方向前側に切削液と空気とを切換え可能に圧送する流
体供給通路を形成し、ドローバーの前部に半径方向孔を
形成し、スピンドルの前部内周面に固定したスリーブに
後部空気通路を設け、後部空気通路の後端部がドローバ
ーの前進によって前記半径方向孔に接続し、後部空気通
路の前端をスリーブの前部内に開口させ、前記スピンド
ルの前端部に前部空気通路を設け、前部空気通路の後端
部をスピンドルのテーパ孔の後側に近接させて開口さ
せ、前部空気通路の前端がスピンドル前端面に、工具ホ
ルダの把持用フランジ後端面に対向して開口させたの
で、次の効果がある。
に形成した半径方向孔がスリーブに設けた後部空気通路
に接続することで、ドローバーに形成した流体供給通路
から圧送した空気を、前記半径方向孔、後部空気通路、
スリーブの前部内、スピンドルの前端部に設けた前部通
路を経てスピンドルの前端面から吹出し、この前端面と
スピンドルの前端部に装着した工具ホルダの把持用フラ
ンジの後端部などとを清掃でき、続いて工具自動交換装
置を動作させ、前記フランジを把持して工具ホルダをス
ピンドルから引抜くことで、スピンドルの前端部内の空
気を、スピンドルの前端に形成したテーパ孔とこれに嵌
合した工具ホルダのテーパシャンクとの間から前方に吹
出し、前記シャンクの外側面などを清掃でき、工具ホル
ダの後部およびスピンドルの前端面への切り粉やごみの
付着をなくし、清掃が確実にできる。また、後部空気通
路と前部空気通路とに分けて、これらに後部軸方向孔と
前部軸方向孔とを形成したので、これらの軸方向孔は、
図1に示した従来の空気通路を形成する軸方向孔が長孔
になるのに比べて著しく短くなり、孔加工が容易にでき
る。
ピンドルの切削液、空気通路において、スリーブの内周
面に前後方向幅がある程度広い環状溝を形成し、この環
状溝と後部軸方向孔の後端部とを外側半径方向孔によっ
て接続させ、前記環状溝がドローバーの前進によってド
ローバーに形成した半径方向孔に接続するようにしたの
で、前記環状溝の前後方向幅がある程度広いことで、ド
ローバーの流体供給通路から半径方向孔を経て後部空気
通路に空気を供給する量を充分に確保できる。
要部の縦断面図。
液、空気通路を示した切削液供給状態の縦断面図。
圧縮空気供給状態の縦断面図。
びセパレータの分解斜視図。
したスピンドルの切削液、空気通路の切替え動作説明用
の部分縦断面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 工作機械のスピンドルの前端部に工具ホ
ルダのテーパシャンクが嵌合するテーパ孔を形成し、ス
ピンドルに進退可能なドローバーを嵌挿し、ドローバー
の動作によって前記テーパシャンク後端から突出するプ
ルスタッドに係脱可能に係合する引込み機構をスピンド
ル内に設け、ドローバーの軸方向前側に切削液と空気と
を切替えて圧送する流体供給通路を形成し、工具ホルダ
のスピンドルへの装着によって前記流体供給通路から前
記プルスタッドを経て工具ホルダまたは工具ホルダに装
着した工具から工作物の加工部に切削液を供給するよう
にしたスピンドルの切削液、空気通路であって、 前記ドローバーの前部に流体供給通路に連通しかつドロ
ーバーの外周面に開口する半径方向孔を形成し、前記ス
ピンドルの前部内周面に固定したスリーブに後部軸方向
孔を形成し、後部軸方向孔の後端部がドローバーの前進
によって前記半径方向孔に接続し、後部軸方向孔の前端
がスリーブの前部内に開口した後部空気通路を設け、前
記スピンドルの前端部に前部軸方向孔を形成し、前部軸
方向孔の後端部を前記テーパ孔の後側に近接させて開口
させ、前部軸方向孔の前端部がスピンドル前端面の前記
テーパシャンク前側に連なる把持用フランジ後端面に対
応して開口する前部空気通路を設けたことを特徴とする
スピンドルの切削液、空気通路。 - 【請求項2】 スリーブの内周面に前後方向幅がある程
度広い環状溝を形成し、この環状溝と後部軸方向孔の後
端部とを外側半径方向孔によって接続させ、前記環状溝
がドローバーの前進によってドローバーに形成した半径
方向孔に接続するようにしたことを特徴とする請求項1
に記載したスピンドルの切削液、空気通路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19727897A JP3402572B2 (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | スピンドルの切削液、空気通路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP19727897A JP3402572B2 (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | スピンドルの切削液、空気通路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1133874A true JPH1133874A (ja) | 1999-02-09 |
JP3402572B2 JP3402572B2 (ja) | 2003-05-06 |
Family
ID=16371812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19727897A Expired - Lifetime JP3402572B2 (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | スピンドルの切削液、空気通路 |
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JP (1) | JP3402572B2 (ja) |
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-
1997
- 1997-07-23 JP JP19727897A patent/JP3402572B2/ja not_active Expired - Lifetime
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