JPH11338426A - 画像表示装置の回路基板およびそれを用いた画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置の回路基板およびそれを用いた画像表示装置

Info

Publication number
JPH11338426A
JPH11338426A JP14143798A JP14143798A JPH11338426A JP H11338426 A JPH11338426 A JP H11338426A JP 14143798 A JP14143798 A JP 14143798A JP 14143798 A JP14143798 A JP 14143798A JP H11338426 A JPH11338426 A JP H11338426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image display
circuit board
display device
phase
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14143798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3658996B2 (ja
Inventor
Keijiro Naito
恵二郎 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP14143798A priority Critical patent/JP3658996B2/ja
Publication of JPH11338426A publication Critical patent/JPH11338426A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3658996B2 publication Critical patent/JP3658996B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの基板で解像度の異なる画像表示装置
に対応することができ、製造工程の簡素化を図ることの
できる回路基板、および画像表示装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】画像表示装置の回路基板13は、シリアル
データとして供給される入力画像信号を構成する複数の
画素信号を順次展開し、展開された複数の画素信号を同
時に画像表示部925Rに供給する相展開手段31を備
え、この相展開手段31は、入力画像信号VIDEOを
6相展開する相展開回路312と、この相展開回路31
2を接続する接続部311を備えている。相展開回路3
12の接続数を変えることにより、展開相数を変更し、
異なる解像度の画像表示部925Rに対応することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
【従来の技術】図10に従来の画像表示装置の一例を示
してある。この画像表示装置は、画像を表示するために
液晶パネルを用いた装置であり、液晶パネルブロック1
0、タイミング回路ブロック20、およびデータ処理回
路ブロック30を備えている。タイミング回路ブロック
20に源振クロック信号CLKと同期信号SYNCが入
力され、これらの信号に基づき各回路ブロックを動作さ
せるクロックなどの制御信号がタイミング回路ブロック
20から出力される。
【0003】また、液晶パネルブロック10は、データ
側駆動回路101、アクティブマトリクス型の液晶パネ
ル102、および走査側駆動回路103を備えている。
データ側駆動回路101は、シフトレジスタ111、サ
ンプリングスイッチ112、およびデータ側電極113
を備えている。データ処理回路ブロック30は増幅およ
び反転回路302を備えている。
【0004】画像表示装置へは、画像処理装置などの外
部装置からシリアル化された複数の画素信号が入力画像
信号VIDEOとして供給される。この入力画像信号V
IDEOは、データ処理回路ブロック30の増幅および
反転回路302によって液晶パネル102の駆動に必要
な電圧に増幅され、また、必要に応じて極性反転され、
液晶パネルブロック10の入力端子VINにパネル駆動
用画像信号Vとして出力される。
【0005】データ側駆動回路101のシフトレジスタ
111は、タイミング回路ブロック20からの信号を基
にサンプリング信号を出力する。サンプリングスイッチ
112は、このサンプリング信号によってサンプルし、
それぞれのデータ側電極113に画素信号に対応した所
定の電位を出力する。
【0006】このような液晶パネルのアクティブ素子に
ポリシリコンの薄膜トランジスタ(以下p−si−TF
Tとする)が液晶パネルブロック10に使用されている
画像表示装置においては、データ側駆動回路101と走
査側駆動回路103をともにp−si−TFTを用いて
液晶パネル102と同じガラス基板上に形成することが
可能である。そして、これらの回路をガラス基板上に形
成することにより、画像表示装置をいっそう小型化する
ことができる。
【0007】しかしながら、ガラス基板上に形成された
データ側駆動回路101と走査側駆動回路103の動作
速度はシリコン基板上に形成された回路に比べ遅くな
る。従って、サンプリングスイッチ112の特性と入力
画像信号VIDEOの周波数のマッチングを取り高解像
度の画像表示を可能とするために入力画像信号VIDE
Oを相展開することが考えられる。
【0008】図11に入力画像信号VIDEOを各画素
信号毎に相展開した画像表示装置の一例を示してある。
この画像表示装置は、データ処理回路ブロック30が入
力画像信号VIDEOを複数の相(本装置では6相)に
展開する相展開回路301を備えている。さらに、デー
タ処理回路ブロック30には、6つの出力端子OUT1
〜OUT6が用意され、それぞれの端子からそれぞれの
相毎のパネル駆動用画像信号V(i)(i=1〜6)が
出力される。これらのパネル駆動用画像信号V(i)
は、本装置でいえば6個ごとの水平方向に並んだ画素に
供給される画素信号によって構成される。液晶パネルブ
ロック10には、パネル駆動用画像信号V(i)に対応
した6個の入力端子VIN1〜VIN6が用意され、そ
れぞれの入力端子VIN1〜VIN6は6個毎のデータ
側電極113と接続されている。他の構成については、
上記の画像表示装置とほぼ同様につき、共通する部分に
ついては同じ符号を付して説明を省略する。
【0009】データ処理回路ブロック30では、入力画
像信号VIDEOが相展開回路301によって複数の相
(本装置では6相)に展開され、それぞれの相毎に設け
られた増幅および反転回路302によって入力画像信号
VIDEOの中の各々の画素信号が液晶パネル102の
駆動に必要な電圧に増幅あるいは極性反転され、パネル
駆動用画像信号V(i)として出力される。パネル駆動
用画像信号V(i)は、入力画像信号VIDEOが相展
開回路301によって、本例では6相に展開された画像
信号であり、それぞれのパネル駆動用画像信号V(i)
には6個の画素信号が含まれる。
【0010】従って、パネル駆動用画像信号V(i)の
周波数は入力画像信号VIDEOの周波数より低下す
る。このため、データ側駆動回路101ではシフトレジ
スタ111から出力されたサンプリング信号により、端
子VIN1〜VIN6に供給されたパネル駆動用画像信
号V(1)〜V(6)の中から各々のデータ側電極11
3に該当する画素信号をサンプリングスイッチによって
確実にサンプリングできる。このため、入力画像信号V
IDEOの周波数が高い高解像度の画像信号であって
も、データ側電極113に確実に所定の電圧を出力する
ことができ、高解像度の画像表示が可能となる。
【0011】図12に、相展開についてさらに詳しく示
してある。入力画像信号VIDEOには、図面上の水平
方向に示した複数の画素信号PDが含まれており、これ
らがシリアルデータとして供給される。相展開回路30
1は、これらの直列に並んだ画素信号PDをパラレルデ
ータとして所定数の画素のデータに変換し、それぞれの
画素信号PDを複数本の信号出力(相)に分ける。この
ため、データ側駆動回路101がガラス基板に形成さ
れ、そのサンプルホルダを構成するサンプリングスイッ
チ112のオン抵抗が高く動作速度が多少遅い場合であ
っても、周波数の高い画像信号をサンプリングすること
が可能となる。
【0012】このような相展開回路301は、デジタル
信号化された画素信号を各相毎にサンプルホールドする
回路などにより構成することが可能である。
【0013】相展開回路301から出力されたパネル駆
動用画像信号V(i)には、それぞれ複数の画素毎、本
例では6画素毎のデータが含まれる。従って、データ側
駆動回路101のデータ入力端子VIN1〜VIN6の
それぞれには、6個毎の画素信号が供給される。これら
のデータ入力端子VIN1〜VIN6に接続された6本
のデータ供給線114には、6個毎にサンプリングスイ
ッチ112が接続されており、適当なタイミングでサン
プリングスイッチ112によりデータ供給線114に表
れた画素データがサンプリングされ、データ側電極11
3に対応する画素信号が出力される。これによって、液
晶パネル上では6本毎の縦方向の画素に特定のパネル駆
動用画像信号V(i)の電圧が現れ、水平同期信号によ
って所定の水平方向の画素の表示がリフレッシュされ
る。
【0014】相展開回路を設けることにより、サンプリ
ング側の動作速度と画像信号の周波数とのマッチングを
取りやすくなるので、小型で高性能な画像表示装置を提
供することができる。
【0015】このような相展開回路は、上述した液晶パ
ネル102を備えた画像表示装置のみならず、エレクト
ロルミネセントディスプレイ(ELD)、プラズマディ
スプレイ(PDP)等のドットマトリクス型の画像表示
装置において、サンプリング側の動作速度と画像信号の
周波数とのマッチングを取る場合、広く利用されてい
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した相
展開回路により展開する相数は、画像表示装置の解像度
に応じて設定されるものであり、例えば、VGA(64
0×480)、SVGA(800×600)であれば6
相展開、XGA(1024×768)であれば12相展
開、SXGA(1280×1024)であれば24相展
開の如く、画像表示装置の高解像化に伴って展開相数も
増加する傾向にある。従って、従来は、画像表示装置の
解像度に応じて相展開回路を設定し、解像度に応じた相
展開回路を含む専用の回路基板を作製することによって
対応していた。
【0017】しかしながら、このように画像表示装置の
解像度に応じて専用の回路基板を作製する従来の方法で
は、次のような問題がある。すなわち、解像度に応じて
専用の回路基板を作製しているので、解像度の異なる画
像表示装置では、個別に回路基板の製造工程を設ける必
要があり、回路基板の製造工程が煩雑になるという問題
がある。また、展開数が増加するに従って相展開回路を
構成する部品も増加し、回路基板が大型化する傾向にあ
るので、回路基板を構成する部品の共通化を図りにくい
という問題がある。
【0018】本発明の目的は、1つの基板で解像度の異
なる画像表示装置に対応することができ、製造工程の簡
素化を図ることのできる回路基板、および画像表示装置
を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る画像表示装置の回路基板は、シリアル
データとして供給される入力画像信号を構成する複数の
画素信号を順次展開し、展開された前記複数の画素信号
を同時に画像表示部に供給する相展開手段を備えた画像
表示装置の回路基板であって、前記相展開手段は、展開
相数を変更可能に構成されていることを特徴とする。
【0020】ここで、「展開相数を変更可能に構成され
ている」とは、回路基板や相展開手段以外の画像表示部
の駆動回路等の構造仕様を変更することなく、展開数を
変更できるような構成をいう。具体的には、例えば、相
展開手段が入力画像信号を所定の相数に展開する相展開
回路を複数含んで構成され、複数の相展開回路のそれぞ
れにスイッチを設け、展開相数をスイッチの切り替え操
作により変更可能とする場合が考えられる。また、相展
開手段が入力画像信号を所定の相数に展開する相展開回
路を少なくとも1以上含み構成され、回路基板上にこの
相展開回路を接続する接続部を複数設け、相展開回路の
接続数によって変更可能とする場合が考えられる。
【0021】また、上述した画像表示部は、画像表示部
のサンプリング側の動作速度と、入力画像信号の周波数
とのマッチングを取る必要のあるドットマトリクス型の
ものをいう。具体的には、液晶ディスプレイ(LC
D)、エレクトロルミネセントディスプレイ(EL
D)、プラズマディスプレイ(PDP)、蛍光表示管デ
ィスプレイ(VFD)、発光ダイオードディスプレイ
(LED)等に本発明を利用することができる。
【0022】このような本発明によれば、相展開手段が
展開相数を変更可能に構成されているので、画像表示部
の解像度に応じて展開相数を変更し、1つの基板で解像
度の異なる画像表示装置に対応することができる。ま
た、1つの基板で異なる解像度の画像表示装置に対応で
きるので、解像度の異なる画像表示装置であっても、回
路基板の製造工程を共通化することができ、製造工程の
簡素化が図られる。
【0023】さらに、このような相展開手段が上述した
相展開回路を少なくとも1以上含み構成され、回路基板
上に相展開回路を接続する接続部が複数設けられていれ
ば、相展開回路の接続数を変えるだけで、展開相数を変
更することができる。従って、解像度に応じた適切な相
展開手段を、必要最小限の相展開回路の増設で達成する
ことができ、回路基板の製造コストの低減が図られる。
【0024】以上において、上述した相展開回路は、画
像表示部の最も低い解像度に応じた相数に設定され、画
像表示部の最も高い解像度に応じた相数分の相展開回路
を接続できる数だけ、上述した接続部が設けられている
のが好ましい。具体的には、相展開回路の展開相数を最
も低い解像度であるVGA(640×480)、SVG
A(800×600)に対応する6相展開として設定
し、最も解像度の高いSXGA(1280×1024)
に必要な24相展開に対応できるように、回路基板上に
接続部を4つ以上設ければよい。
【0025】相展開回路、接続部がこのように構成され
ていれば、1つの回路基板で画像表示装置に用いられる
解像度設定のすべてに対応することができ、回路基板の
共通化を一層促進できる。
【0026】また、上述した回路基板は、画像表示部の
どの解像度に対応するものであるかを識別する識別手段
を備えているのが好ましい。
【0027】すなわち、回路基板が識別手段を備えてい
るので、相展開手段以外の構成部品が共通化された回路
基板であっても、画像表示部の解像度に応じた適切な回
路基板を選択することができる。
【0028】さらに、上述した識別手段としては、例え
ば、回路基板上に設けられ、かつ入力画像信号を制御す
る制御手段と電気的に接続されるスイッチング素子を含
む識別手段が考えられる。
【0029】ここで、スイッチング素子としては、回路
基板上に別途設けられるスイッチング回路の他、上述し
た相展開回路に設けられる識別子と、上述した接続部に
設けられ、この識別子と接続される検出子とから構成さ
れるスイッチング素子が考えられる。
【0030】すなわち、識別手段が上述したスイッチン
グ素子を含んでいれば、制御手段で入力画像信号をどの
解像度の画像表示装置に出力するかを判別することがで
き、画像表示部に設定された解像度に適した入力画像信
号を出力することができる。また、スイッチング素子が
相展開回路に設けられる識別子と、接続部に設けられる
検出子とから構成されていれば、接続部に相展開回路を
接続するだけでどの解像度に対応するか判別できるの
で、回路基板上に別途スイッチング回路等設ける必要が
なく、回路基板の構成を簡素化することができるうえ、
相展開回路の接続状況に応じて、スイッチング素子の組
み合わせを調整する必要もない。
【0031】そして、上述した識別手段としては、接続
部のそれぞれに応じて回路基板上に形成され、かつ相展
開回路の接続により隠蔽される孔を含む識別手段を採用
するのが好ましい。
【0032】すなわち、識別手段が回路基板上に形成さ
れた孔を含んでいれば、回路基板の外観からどの解像度
に対応するかを確認することができるので、画像表示装
置の組立に際して、画像表示部に適合した回路基板を確
実に画像表示装置に組み込むことができる。
【0033】そして、本発明に係る画像表示装置は、上
述した回路基板のいずれかと、このいずれかの回路基板
により制御される画像表示部とを備えていることを特徴
とし、画像表示部としては、例えば、光源ランプから出
射された光束を光学的に処理して画像情報に対応した光
学像を形成し、この光学像を投写レンズにより投写面に
拡大投写する光学手段を備えた投写型の画像表示部を採
用することができる。
【0034】すなわち、このような画像表示装置であれ
ば、回路基板の相展開手段以外の部分の構造、形状の共
通化が図られているので、画像表示装置の他の構造をも
共通化することができ、画像表示装置の製造工程の簡素
化、合理化が図られる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の一形態を
図面に基づいて説明する。尚、以下の説明では、すでに
説明した部分または部材と同一又は類似の部分等につい
ては、同一又は類似の符号を付し、その説明を省略また
は簡略する。
【0036】(1)装置の全体構成 図1、図2には、本発明の実施形態に係る画像表示装置
である投写型表示装置1の概略斜視図が示され、図1は
上面側から見た斜視図、図2は下面側から見た斜視図で
ある。
【0037】投写型表示装置1は、光源ランプユニット
から出射された光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の
三原色に分離し、これらの各色光束を液晶ライトバルブ
(変調系)を通して画像情報に対応させて変調し、変調
した後の各色の変調光束をプリズム(色合成光学系)に
より合成して、投写レンズユニット6を介して投写面上
に拡大表示する形式のものである。投写レンズユニット
6以外の光学ユニット9の構成部品は、外装ケース2の
内部に収納されている。
【0038】(2)外装ケースの構造 外装ケース2は、基本的には、装置上面を覆うアッパー
ケース3と、装置底面を構成するロアーケース4と、背
面部分を覆うリアケース5とから構成されている。
【0039】図1に示されるように、アッパーケース3
の上面において、その前方側の左右の端には、多数の連
通孔25R、25Lが形成されている。また、アッパー
ケース3上面の略中央部分には、投写型表示装置1の画
質、ピント等を調整するための操作スイッチ26が設け
られている。
【0040】図2に示されるように、ロアーケース4の
底面には、内部に収納される光源ランプユニット8(後
述)を交換するためのランプ交換蓋27と、装置内部を
冷却するための空気取入口240が形成されたエアフィ
ルタカバー23が設けられている。
【0041】また、ロアーケース4の底面には、図2に
示すように、その前端の左右の角部にフット28R、2
8Lが設けられ、後端の略中央部にはフット28Cが設
けられている。尚、フット28R、28Lは、レバー2
81を上方に引き上げることにより、突出方向に進退自
在となり、これにより、スクリーン上の投射画面の上下
方向位置を変更することができる。
【0042】リアケース5には、図2に示すように、右
側に外部電力供給用のACインレット51や各種の入出
力端子群50が配置され、これらの入出力端子群50に
隣接して、装置内部の空気を排出する排気口160が形
成されている。
【0043】(3)装置の内部構造 図3〜図5には、投写型表示装置1の内部構造が示され
ている。図3および図4は装置内部の概略斜視図であ
り、図5は投写型表示装置1の垂直方向断面図である。
【0044】これらの図に示すように、外装ケース2の
内部には、光源ランプユニット8、光学ユニット9、回
路基板11、13、電源ユニット7が配置されている。
【0045】光源ランプユニット8は、投写型表示装置
1の光源部分を構成し、これらの図では図示を略した
が、光源ランプおよびリフレクタからなる光源装置と、
この光源装置を収納するランプハウジングとを有し、上
述したランプ交換蓋27から光源ランプユニット8ごと
取り外せるように構成されている。
【0046】光学ユニット9は、光源ランプユニット8
から出射された光束を、光学的に処理して画像情報に対
応した光学像を形成するユニットであり、照明光学系9
23、色分離光学系924、変調系925、および色合
成光学系としてのプリズムユニット910とを含んで構
成される。変調系925およびプリズムユニット910
以外の光学ユニット9の光学素子は、上下のライトガイ
ド901、902の間に上下に挟まれて保持された構成
となっている。これらの上ライトガイド901、下ライ
トガイド902は、ロアーケース4の側に固定ネジによ
り固定されている。また、これらのライトガイド90
1、902は、プリズムユニット910の側に同じく固
定ネジによって固定されている。
【0047】直方体状のプリズムユニット910は、図
6に示すように、マグネシウムの一体成形品から構成さ
れる側面略L字の構造体であるヘッド板903の裏面側
に固定ネジにより固定されている。また、変調系925
を構成する各色ライトバルブ925R、925G、92
5Bは、プリズムユニット910の3側面と対向配置さ
れ、同様にヘッド板903に対して固定ネジにより固定
されている。さらに、ヘッド板903の前面には、投写
レンズユニット6の基端側が同じく固定ネジによって固
定されている。このようにプリズムユニット910、変
調系925、投写レンズユニット6を搭載したヘッド板
903は、図5に示すように、ロアーケース4に対して
固定ネジにより固定されている。
【0048】回路基板11、13は、上述した光源ラン
プや液晶ライトバルブ925R、925G、925B等
を制御するためのものである。回路基板11は、図3〜
図5に示すように、光学ユニット9の上方に配置され、
装置前端側の部分でアッパーケース3に設けられた操作
スイッチ26と電気的に接続され、装置後端側の部分で
リアケース5の入出力端子群50と電気的に接続されて
いる。回路基板13は、図5に示すように、上ライトガ
イド901の上面に沿って配置され、変調系925を構
成するライトバルブ925R、925G、925B(図
5では図示略)と接続線131により電気的に接続され
る。尚、上ライトガイド901の上面には、棒状の突起
9011が形成され、回路基板11はこの突起9011
上に設けられている。回路基板11およびライトガイド
901の間に所定の隙間を設け、回路基板11に沿って
冷却用空気を流通させるためである。
【0049】電源ユニット7は、光学ユニット9および
光源ランプユニット8に電力を供給するものであり、光
学ユニット9の側方に配置され、装置後端側の部分でリ
アケース5のACインレット51と電気的に接続されて
いる。尚、この電源ユニット7は、アッパーケース3の
連通孔25R、25Lに対応する位置に設けられる音声
出力用のスピーカ251R、251L、光源ランプユニ
ット8に隣接する部分に設けられる排気ファン16、後
述する吸気ファン71にも電力を供給している。また、
電源ユニット7の投写レンズユニット6と対向する側面
には、吸気ファン7aが設けられている。
【0050】(4)光学系の構造 次に、投写型表示装置1の光学系の構造について、図7
に示す模式図に基づいて説明する。
【0051】上述したように、画像表示部となる光学ユ
ニット9は、光源ランプユニット8からの光束(W)の
面内照度分布を均一化する照明光学系923と、この照
明光学系923からの光束(W)を、赤(R)、緑
(G)、青(B)に分離する色分離光学系924と、各
色光束R、G、Bを画像情報に応じて変調する変調系9
25と、変調後の各色光束を合成する色合成光学系とし
てのプリズムユニット910とを含んで構成されてい
る。
【0052】照明光学系923は、光源ランプユニット
8から出射された光束Wの光軸1aを装置前方向に折り
曲げる反射ミラー931と、この反射ミラー931を挟
んで配置される第1のレンズ板921および第2のレン
ズ板922とを備えている第1のレンズ板921は、マ
トリクス状に配置された複数の矩形レンズを有してお
り、光源から出射された光束を複数の部分光束に分割
し、各部分光束を第2のレンズ板922の近傍で集光さ
せる。
【0053】第2のレンズ板922は、マトリクス状に
配置された複数の矩形レンズを有しており、第1のレン
ズ板921から出射された各部分光束を変調系925を
構成するライトバルブ925R、925G、925B
(後述)上に重畳させる機能を有している。
【0054】このように、本例の投写型表示装置1で
は、照明光学系923により、液晶ライトバルブ925
R、925G、925B上をほぼ均一な照度の光で照明
することができるので、照度ムラのない投写画像を得る
ことができる。
【0055】色分離光学系924は、青緑反射ダイクロ
イックミラー941と、緑反射ダイクロイックミラー9
42と、反射ミラー943から構成される。まず、青緑
反射ダイクロイックミラー941において、照明光学系
923から出射される光束Wに含まれている青色光束B
および緑色光束Gが直角に反射され、緑反射ダイクロイ
ックミラー942の側に向かう。
【0056】赤色光束Rはこの青緑反射ダイクロイック
ミラー941を通過して、後方の反射ミラー943で直
角に反射されて、赤色光束Rの出射部944からプリズ
ムユニット910の側に出射される。次に、青緑反射ダ
イクロイックミラー941において反射された青色、緑
色光束B、Gのうち、緑反射ダイクロイックミラー94
2において、緑色光束Gのみが直角に反射されて、緑色
光束Gの出射部945から色合成光学系の側に出射され
る。この緑反射ダイクロイックミラー942を通過した
青色光束Bは、青色光束Bの出射部946から導光系9
27の側に出射される。本例では、照明光学系923の
光束Wの出射部から、色分離光学系924における各色
光束の出射部944、945、946までの距離が全て
等しくなるように設定されている。
【0057】色分離光学系924の赤色、緑色光束R、
Gの出射部944、945の出射側には、それぞれ集光
レンズ951、952が配置されている。したがって、
各出射部から出射した赤色、緑色光束R、Gは、これら
の集光レンズ951、952に入射して平行化される。
【0058】このように平行化された赤色、緑色光束
R、Gは、入射側偏光板960R、960Gを通って液
晶ライトバルブ925R、925Gに入射して変調さ
れ、各色光に対応した画像情報が付加される。すなわ
ち、これらの液晶ライトバルブは、後述するデータ側駆
動回路、走査側駆動回路によって画像情報に応じてスイ
ッチング制御されて、これにより、ここを通過する各色
光の変調が行われる。
【0059】このような駆動手段は公知の手段をそのま
ま使用することができる。一方、青色光束Bは、導光系
927を介して対応する液晶ライトバルブ925Bに導
かれ、ここにおいて、同様に画像情報に応じて変調が施
される。なお、本例の液晶ライトバルブ925R、92
5G、925Bとしては、背景技術で説明したp−si
−TFTをスイッチング素子として用いたものを採用す
ることができる。
【0060】導光系927は、青色光束Bの出射部94
6の出射側に配置した集光レンズ954と、入射側反射
ミラー971と、出射側反射ミラー972と、これらの
反射ミラーの間に配置した中間レンズ973と、液晶ラ
イトバルブ925Bの手前側に配置した集光レンズ95
3とから構成されており、集光レンズ953から出射し
た青色光束Bは、入射側偏光板960Bを通って液晶ラ
イトバルブ925Bに入射して変調される。各色光束の
光路長、すなわち、光源ランプ181から各液晶パネル
までの距離は青色光束Bが最も長くなり、したがって、
この光束の光量損失が最も多くなる。しかし、導光系9
27を介在させることにより、光量損失を抑制できる。
【0061】次に、各液晶ライトバルブ925R、92
5G、925Bを通って変調された各色光束R、G、B
は、出射側偏光板961R、961G、961Bを通っ
てプリズムユニット910に入射され、ここで合成され
る。そして、このプリズムユニット910によって合成
されたカラー画像が投写レンズユニット6を介して所定
の位置にある投写面100上に拡大投写されるようにな
っている。
【0062】(5)回路基板13の構造 上述した各液晶ライトバルブ925R、925G、92
5Bが接続される回路基板13は、図8の模式平面図に
示すように、基板132の前方側端部に矩形状の凹部1
33を形成し、矩形の各辺に沿って各液晶ライトバルブ
925R、925G、925Bの接続コネクタ134
R、134G、134Bを設けたものであり、各回路ブ
ロックの動作制御を行うタイミング回路ブロック20
と、各液晶ライトバルブ925R、925G、925B
毎に設けられる3つのデータ処理回路ブロック30と、
回路基板13がどの解像度に対応しているかを信号出力
するスイッチング回路40とを備えている。
【0063】タイミング回路ブロック20は、同期信号
SYNCおよびクロック信号CLKに基づいて3つのデ
ータ処理回路ブロック30の動作制御を行うものであ
る。
【0064】データ処理回路ブロック30は、相展開手
段31と、ビデオ処理回路32とを含んで構成される。
【0065】相展開手段31は、回路基板13上に設け
られる4つの接続部311と、この4つの接続部311
のそれぞれに接続可能な相展開回路312とを含んで形
成される。相展開回路312は、液晶ライトバルブ92
5R、925G、925Bの最も低い解像度であるVG
A、SVGAに対応する6相展開を可能とするものであ
り、1チップ上に6相の展開回路が形成されたICから
構成されている。接続部311は、回路基板13上で互
いに並列に電気的に接続され、相展開回路312の接続
数に応じて、12相展開、24相展開のように展開可能
な相数に変更できるように構成されている。尚、この展
開相数は、液晶ライトバルブ925R、925G、92
5Bの解像度に応じて設定され、例えば、液晶ライトバ
ルブ925R、925G、925BがVGAおよびSV
GA対応のものであれば、接続部311に相展開回路3
12を1つ接続し、XGA対応のものであれば、接続部
311に相展開回路312を2つ接続し、SXGA対応
のものであれば、4つの接続部311すべてに相展開回
路312を接続すればよい。
【0066】図8では図示を略したが、データ処理回路
ブロック30と各液晶ライトバルブ925R、925
G、925Bとの間には、これらのライトバルブ925
R、925G、925Bを駆動させるために、データ側
駆動回路、走査側駆動回路が設けられ、これらは投写型
表示装置1における最も高い解像度に対応する24相展
開に対応できるように構成されている。尚、その具体的
な構造は、背景技術で説明したデータ側駆動回路および
走査側駆動回路と略同様の構造なので、その説明を省略
する。
【0067】接続コネクタ134R、134G、134
Bは、接続部311にすべての相展開回路312を接続
した場合、すなわち、24相展開に対応できるピン数を
備え、液晶ライトバルブ925R、925G、925B
の接続端子もこれに対応するように構成されている。具
体的には、接続コネクタ134R、134G、134B
は、No.1〜No.30のピンを有し、各々のピンは表1に
示す信号を液晶ライトバルブ925R、925G、92
5Bに出力している。
【0068】
【表1】
【0069】また、接続部311には、相展開回路31
2が実装される部分に対応して回路基板13に孔313
が形成されている。そして、接続部311に相展開回路
312が接続されると、当該接続部311の孔313は
相展開回路312によって隠蔽される。
【0070】スイッチング回路40は、2つのスイッチ
ング素子41、42を備えており、これら2つのスイッ
チング素子41、42は、図9に示すように、入力画像
信号VIDEOを制御する制御手段となるCPU21と
電気的に接続されている。スイッチング素子41、42
は、一方がアースGNDに接続されるL側端子と他方が
所定電圧Vccが印加されるH側端子とを備え、これらの
組み合わせにより、CPU21により、回路基板13が
どの解像度に対応するかを識別することができる。
【0071】具体的には、例えば、スイッチング素子4
1、42の組み合わせは、次のように設定されている。
【0072】 スイッチング素子41 スイッチング素子42 VGD、SVGD用 L L XGA用 H L SXGA用 H H このような回路基板13において、シリアルデータとし
て供給される入力画像信号VIDEOを相展開手段31
によって相展開する手順について説明する。
【0073】 図9に示すように、外部CPU21等
から出力される制御信号S1、水平同期信号HSYNC
および垂直同期信号VSYNCに基づいてタイミング回
路ブロック20は、それぞれのデータ処理回路ブロック
30を構成するビデオ処理回路32に対してビデオ信号
制御信号SVを出力する。また、このタイミング回路ブ
ロック20からは、各液晶ライトバルブ925R、92
5G、925Bに駆動タイミング信号ST、相展開手段
31に相展開用タイミング信号SSTを出力している。
【0074】 ビデオ処理回路32では、ビデオ信号
制御信号SVに基づいて、所定の単位でシリアルデータ
からなる入力画像信号VIDEOを取り込むとともに、
相展開手段31に入力画像信号VIDEOを出力する。
【0075】 相展開手段31では、この入力画像信
号VIDEOを、接続部311に接続される相展開回路
312の接続数に応じて相展開する。図9において、接
続部311には、相展開回路312は1つしか接続され
ていないので、VIDEO1〜VIDEO6の6相展開
とされる。12相展開、24相展開と展開相数を挙げる
には、残りの3つの接続部311に相展開回路312を
適宜接続すればよい。
【0076】 展開されたVIDEO1〜VIDEO
6の信号は、不図示の増幅および反転回路によって必要
な電圧に増幅あるいは極性反転され、接続コネクタ13
4R、134G、134Bを介して各液晶ライトバルブ
925R、925G、925Bに供給される。尚、回路
基板13には、これらとは別に電源発生回路22が設け
られ、接続コネクタ134R、134G、134Bを介
して上述したデータ側駆動回路、走査側駆動回路に電源
が供給される(表1におけるピンNo.3、No.28)。
【0077】 各液晶ライトバルブ925R、925
G、925Bでは、このVIDEO1〜VIDEO6お
よび駆動タイミング信号STに基づいて画素電極に電圧
を印加し、画像情報に基づいて、R、G、Bの各色光束
を変調する。
【0078】(6)実施形態の効果 以上のような、本実施形態に係る回路基板13によれ
ば、次のような効果がある。
【0079】(1) 相展開手段31が展開相数を変更可
能に構成されているので、液晶ライトバルブ925R、
925G、925Bの解像度に応じて展開相数を変更
し、1つの回路基板13で解像度の異なる投写型表示装
置1に対応することができる。また、1つの回路基板1
3で異なる解像度の投写型表示装置1に対応できるの
で、回路基板13の製造工程を共通化することができ、
製造工程の簡素化を図ることができる。
【0080】(2) さらに、このような相展開手段31
が上述した相展開回路312を少なくとも1以上含み構
成され、回路基板13の上に相展開回路312を接続す
る接続部311が複数設けられているので、相展開回路
312の接続数を変えるだけで、展開相数を変更するこ
とができる。従って、解像度に応じた適切な相展開手段
31を、必要最小限の相展開回路312の増設で達成す
ることができ、回路基板13の製造コストの低減を図る
ことができる。
【0081】(3) そして、表1から判るように、接続
コネクタ134R、134G、134Bが最も解像度の
高い場合の24相展開に対応できるように30ピンに設
定され、不図示のデータ側駆動回路、走査側駆動回路も
24相展開に対応できるように構成されているので、相
展開回路312の接続数が変更されても、これらを変更
することなく対応することができ、データ側駆動回路、
走査側駆動回路、接続コネクタ134R、134G、1
34Bを含む部分の共通化を図ることができる。
【0082】(4) また、相展開回路312が解像度の
低いVGA、SVGAに対応する6相展開に設定され、
接続部311すべてに相展開回路312を接続すると、
SXGAに対応する24相展開に設定されているので、
投写型表示装置1に用いられる解像度設定のすべてに対
応することができ、回路基板13の共通化を一層促進す
ることができる。
【0083】(5) さらに、回路基板13が識別手段と
なるスイッチング素子41、42と、接続部311に応
じて回路基板13上に形成される孔313とを備えてい
るので、相展開手段31以外の構成部品が共通化された
回路基板13であっても、液晶ライトバルブ925R、
925G、925Bの解像度に応じた適切な回路基板を
選択することができる。さらに、識別手段がスイッチン
グ素子41、42を含んでいるので、制御手段であるC
PU21で入力画像信号VIDEOをどの解像度で出力
するのが適切であるかを判別することができ、液晶ライ
トバルブ925R、925G、925Bの解像度に基づ
いて適切な入力画像信号VIDEOを出力することがで
きる。そして、識別手段が孔313を含んでいるので、
回路基板13の外観からどの解像度に対応するかを確認
することができ、投写型表示装置1の組立に際して、液
晶ライトバルブ925R、925G、925Bに適合し
た回路基板13を確実に組み込むことができる。
【0084】(6) また、投写型表示装置1が上述のよ
うな共通化された回路基板13を備えているので、投写
型表示装置1の他の内部構造をもこの回路基板13に基
づき共通化することができ、投写型表示装置1の製造工
程の簡素化、合理化を図ることができる。
【0085】(7)実施形態の変形 尚、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではな
く、次に示すような変形をも含むものである。
【0086】すなわち、前記実施形態では、回路基板1
3上に接続部311を複数設け、この接続部311に接
続される相展開回路312の個数を変化することによ
り、相展開手段31の展開相数を変更可能としていた。
しかしながら、本発明はこれに限られない。すなわち、
最も解像度の高い相展開数分だけ、複数の相展開回路を
予め接続しておき、各相展開回路への信号出力を遮断で
きるスイッチを設けておき、このスイッチを組み合わせ
ることにより相展開数を変更できるように構成してもよ
い。
【0087】また、前記実施形態では、変調系925
は、液晶ライトバルブ925R、925G、925Bか
ら構成され、これらの液晶ライトバルブ925R、92
5G、925Bのスイッチング素子としては、p−si
−TFTが採用されていたが、これに限られない。すな
わち、例えば、MIM(Metal Insulato
r Metal)型の液晶パネルをライトバルブとして
採用し、ダイオードをスイッチング素子としてもよい。
【0088】さらに、前述の実施形態では、回路基板1
3は、投写型表示装置1の回路基板として用いられてい
たが、これに限らず、通常の液晶ディスプレイに用いて
もよく、さらには、PDP、ELD等他のドットマトリ
ックス型画像表示装置に本発明に係る回路基板を採用し
てもよい。
【0089】そして、前記実施形態の回路基板13に
は、4つの接続部311しか設けられていなかったが、
これに限らず、4つ以上接続部が設けられる回路基板と
してもよく、さらには、相展開回路312の展開相数は
6相であったが、これに限らず、4相展開等異なる展開
相数を基準としてもよい。
【0090】また、前記実施形態では、回路基板13上
に形成されるスイッチング回路40により当該回路基板
13の展開相数を制御手段であるCPU21に識別させ
ていたが、これに限られない。すなわち、相展開回路の
端子の一部を識別子とし、接続部にこの識別子と接続さ
れる検出子を設け、各接続部の検出子の接続状態によっ
て回路基板の展開相数を識別するように構成してもよ
い。すなわち、制御手段であるCPUと接続される検出
子を接続部に設け、検出子に何も接続されない状態で
は、Pull−up処理等により電圧レベルがHigh
の信号を出力するように構成しておく。一方、相展開回
路の一部の端子を識別子とし、常にGND電位となるよ
うに設定しておく(電圧レベルLow)。VGA/SV
GA用の相展開回路はこの機能を使用せず、XGA用に
接続される相展開回路、SXGA用に接続される相展開
回路の一方にその機能を持たせれば、制御手段であるC
PUでは、HHでVGA/SVGA、LHでXGA、L
LでSXGAと判断することができる。
【0091】スイッチング素子をこのように構成すれ
ば、相展開回路が識別子を備え、接続部が検出子を備え
ているので、回路基板上に別途スイッチング回路等設け
る必要がなく、回路基板の構成を簡素化することができ
るうえ、相展開回路の接続状況に応じて、スイッチング
素子の組み合わせを調整する必要もない。
【0092】その他、本発明の実施の際の具体的な構造
および形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の
構造等としてもよい。
【0093】
【発明の効果】前述のような本発明の回路基板および画
像表示装置によれば、相展開手段が展開相数を変更可能
に構成されているので、画像表示部の解像度に応じて展
開相数を変更し、1つの基板で解像度の異なる画像表示
装置に対応することができる上、回路基板の共通化を図
ることにより、製造工程の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る投写型表示装置の上部
からみた外観斜視図である。
【図2】前記実施形態における投写型表示装置の下部か
らみた外観斜視図である。
【図3】前記実施形態における投写型表示装置の内部構
造を表す斜視図である。
【図4】前記実施形態における投写型表示装置の内部の
光学系を表す斜視図である。
【図5】前記実施形態における投写型表示装置の垂直断
面図である。
【図6】前記実施形態における変調系、色合成光学系、
投写レンズユニットを搭載する構造体を表す外観斜視図であ
る。
【図7】前記実施形態における投写型表示装置の光学系
の構造を説明するための模式図である。
【図8】前記実施形態における投写型表示装置に用いら
れる回路基板の平面模式図である。
【図9】前記実施形態における回路基板の動作説明を説
明するための模式図である。
【図10】従来の画像表示装置の構造を説明するための
模式図である。
【図11】従来の相展開回路を備えた画像表示装置の構
造を説明するための模式図である。
【図12】相展開の概念を説明するための模式図であ
る。
【符号の説明】
1 投写型表示装置 6 投写レンズユニット 8 光源ランプユニット 9 光学ユニット 13 回路基板 31 相展開手段 41、42 スイッチング素子 311 接続部 312 相展開回路 313 孔

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリアルデータとして供給される入力画像
    信号を構成する複数の画素信号を順次展開し、展開され
    た前記複数の画素信号を同時に画像表示部に供給する相
    展開手段を備えた画像表示装置の回路基板であって、 前記相展開手段は、展開相数を変更可能に構成されてい
    ることを特徴とする画像表示装置の回路基板。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の画像表示装置の回路基板
    において、 前記相展開手段は、前記入力画像信号を所定の相数に展
    開する相展開回路を少なくとも1以上含み構成され、 前記回路基板には、この相展開回路を接続する接続部が
    複数設けられていることを特徴とする画像表示装置の回
    路基板。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の画像表示装置の回路基板
    において、 前記相展開回路は、前記画像表示部の最も低い解像度に
    応じた相数に設定され、前記画像表示部の最も高い解像
    度に応じた相数分の相展開回路を接続できる数だけ、前
    記接続部が設けられていることを特徴とする画像表示装
    置の回路基板。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画
    像表示装置の回路基板において、 当該回路基板が前記画像表示部のどの解像度に対応する
    ものであるかを識別する識別手段を備えていることを特
    徴とする画像表示装置の回路基板。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の画像表示装置の回路基板
    において、 前記識別手段は、前記入力画像信号を制御する制御手段
    と電気的に接続されるスイッチング素子を含み構成され
    ていることを特徴とする画像表示装置の回路基板。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の画像表示装置の回路基板
    において、 前記スイッチング素子は、前記相展開回路に設けられる
    識別子と、前記接続部に設けられ、この識別子と接続さ
    れる検出子とから構成されていることを特徴とする画像
    表示装置の回路基板。
  7. 【請求項7】請求項4〜請求項6に記載の画像表示装置
    の回路基板において、前記識別手段は、前記接続部のそ
    れぞれに応じて前記回路基板上に形成され、かつ前記相
    展開回路の接続により隠蔽される孔を含み構成されてい
    ることを特徴とする画像表示装置の回路基板。
  8. 【請求項8】請求項1〜請求項7のいずれかに記載の画
    像表示装置の回路基板と、この回路基板により制御され
    る画像表示部とを備えていることを特徴とする画像表示
    装置。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の画像表示装置において、 前記画像表示部は、光源ランプから出射された光束を光
    学的に処理して画像情報に対応した光学像を形成し、こ
    の光学像を投写レンズにより投写面に拡大投写する光学
    手段を備えていることを特徴とする画像表示装置。
JP14143798A 1998-05-22 1998-05-22 画像表示装置の回路基板およびそれを用いた画像表示装置 Expired - Fee Related JP3658996B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14143798A JP3658996B2 (ja) 1998-05-22 1998-05-22 画像表示装置の回路基板およびそれを用いた画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14143798A JP3658996B2 (ja) 1998-05-22 1998-05-22 画像表示装置の回路基板およびそれを用いた画像表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11338426A true JPH11338426A (ja) 1999-12-10
JP3658996B2 JP3658996B2 (ja) 2005-06-15

Family

ID=15291946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14143798A Expired - Fee Related JP3658996B2 (ja) 1998-05-22 1998-05-22 画像表示装置の回路基板およびそれを用いた画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3658996B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006033254A1 (ja) * 2004-09-22 2006-03-30 Sharp Kabushiki Kaisha ドライバモノリシック型液晶パネルの駆動回路およびそれを備えた液晶表示装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006033254A1 (ja) * 2004-09-22 2006-03-30 Sharp Kabushiki Kaisha ドライバモノリシック型液晶パネルの駆動回路およびそれを備えた液晶表示装置
JP2008233934A (ja) * 2004-09-22 2008-10-02 Sharp Corp ドライバモノリシック型液晶パネルの駆動回路およびそれを備えた液晶表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3658996B2 (ja) 2005-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Shimizu 40.1: invited paper: scrolling color LCOS for HDTV rear projection
JP2000035613A (ja) 投写型表示装置
JP2000010191A (ja) 投写型表示装置
JP2000305164A (ja) 投写レンズおよびこれを用いた投写型表示装置
JP3888045B2 (ja) 投写型表示装置
JP2643495B2 (ja) 液晶ディスプレイ
CN101256741A (zh) 图像显示装置和调整其亮度的方法
WO2024088090A1 (zh) 投影设备及其投影图像的显示方法
JP3968853B2 (ja) 画像表示装置
JP3658996B2 (ja) 画像表示装置の回路基板およびそれを用いた画像表示装置
US6155686A (en) Projection display device
JP2001021987A (ja) 投写型表示装置
US6491399B1 (en) Projector
JPH10111533A (ja) 投写型表示装置
JP3692781B2 (ja) 投写型表示装置
KR20040009312A (ko) 발광 다이오드를 이용하는 액정 프로젝터
JP3613070B2 (ja) 光学部品用筐体およびこれを用いた投写型表示装置
JP2001021990A (ja) 投写型表示装置
JPH10111669A (ja) 画像表示装置
JP2001005096A (ja) 投写型表示装置
JP2000194071A (ja) 投写型表示装置
JP2000250130A (ja) 投写型表示装置
JP2000321667A (ja) 投写型表示装置
US20180259801A1 (en) Projection-type display device and image display method
KR200256910Y1 (ko) 액정프로젝터의화이트밸런스장치

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041012

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080325

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090325

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090325

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100325

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100325

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110325

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120325

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120325

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130325

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140325

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees