JPH11338044A - 磁気ヘッドを備えた装置 - Google Patents

磁気ヘッドを備えた装置

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JPH11338044A
JPH11338044A JP10159985A JP15998598A JPH11338044A JP H11338044 A JPH11338044 A JP H11338044A JP 10159985 A JP10159985 A JP 10159985A JP 15998598 A JP15998598 A JP 15998598A JP H11338044 A JPH11338044 A JP H11338044A
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JP
Japan
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film
magnetic head
magnetic
area
recording
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JP10159985A
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Fumio Kimura
文雄 木村
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストな磁気ヘッドと最小限の圧接部材を
具備し、かつ、確実にフィルムに対して情報の記録と再
生の少なくとも一方を行えるようにする。 【解決手段】 フィルム3に対して情報の記録と再生の
少なくとも一方を行う複数の磁気ヘッド部4a〜4jを
持つ磁気ヘッド4と、前記複数の磁気ヘッド部のうちの
一部の磁気ヘッド部4a,4bに対向した位置に配置さ
れ、前記フィルムを前記一部の磁気ヘッド部に圧接させ
る圧接部材5とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムに対して
情報の記録と再生の少なくとも一方を行う複数の磁気ヘ
ッド部を持つ磁気ヘッドを備えた装置の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、米国特許第4972213号に
は、磁気記録部を有するフィルム(ベース面に透明磁気
層を有するフィルム)、及びこのフィルムに情報を記録
(記録トラックの形成)したり、記録された情報を読み
出す磁気ヘッドを有するカメラが開示されている。この
様に磁性層がコーティングされているフィルムを使用し
たカメラにより記録される情報の種類は、撮影した日
時,時刻,撮影時の照明の種類・輝度等があり、これも
同提案に開示されている。
【0003】また、フィルムのベース面側の磁気層は撮
影画面部分を含んだベース面側全面に形成されている
(米国特許第4972213号)。このため、撮影され
た写真の画質が磁気層により劣化してしまう事を防止す
る目的で、磁気層に充填される磁性粒子の充填量は非常
に低く抑えられている。従って、カメラがフィルム情報
を読み出す際に得られる信号出力は非常に微小なものと
なる。また、カメラはフィルム給送用モータ等の磁気ノ
イズ源を磁気ヘッドの近傍に持つ為、上記信号出力が微
小な事を相まって、読み出し時のS/N比を十分にとれ
ない結果となる。
【0004】したがって、カメラ内に配置された磁気ヘ
ッドによってフィルムの磁気記録部に磁気情報を書き込
んだり、予め書き込まれているフィルム情報を読み出し
たりする為には、磁気ヘッドを上記磁気記録部に密着さ
せた状態でフィルムを走行させる必要がある。このた
め、カメラはフィルムのベース面側に配置された磁気ヘ
ッドとフィルムの乳剤面側の前記磁気ヘッドに対向した
位置に配置されたパッドとにより、バネ性をもってフィ
ルムを挟持する構成とされるのが一般的である。したが
って、フィルムの磁気ヘッドとの摺動部分には傷及び挟
持の為の圧力による圧接かぶり(圧力による感光)が発
生する。よって、カメラによる撮影データの書き込み、
及びフィルム情報の読み出しは、フィルムの撮影画面部
分を除いた画面外部分で行わなければならなかった。
【0005】一方、フィルムの撮影画面内を含んだ磁気
記録部に複数のトラックを形成する手段として、米国特
許第5502528号(特開平8−240855号)で
は、前述のフィルム傷などの原因となるパッドを使用せ
ず、フィルムの搬送通路に凹み部を設け、磁気ヘッド部
にフィルムを巻き付かせる様にしてフィルム幅方向のカ
ーリング(以下、クロスカールと記す)を補正し、磁気
ヘッドとフィルムを密着させる方式が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フィル
ムの撮影画面内を含むフィルム全面に記録トラックを複
数形成する場合、フィルムの縁(端面)の方はフィルム
の巻き癖による撓みや、幅広フィルムを24mm幅に裁
断する時のゴミ付着、或は裁断時に発生するフィルム端
面の変形がある為、磁気ヘッドとフィルムのスペーシン
グロスが発生し易い。したがって、前記従来例(米国特
許第5502528号)の様に、磁気ヘッドにフィルム
を巻き付かせる様にするだけでは、フィルムの縁の方に
配置されたトラック部でこのスペーシングロスの影響を
受け易く、それでなくとも読み出し信号出力は低いのに
更にその出力は低下して、フィルム装填時にカメラが間
違った情報を読み出すといった問題があった。
【0007】ところで、通常のフィルム走行時はクロス
カールの効果でフィルムの撮影画面領域付近は圧板に接
しながら送られている。従って、磁気ヘッドのフィルム
との接触面高さを、圧板面と同一高さに設定するか、フ
ィルムの厚み方向でフィルムの遊びが発生する内レール
面付近の高さ付近(トンネル高さ)に設定すれば、撮影
画面領域のフィルムと磁気ヘッドは接しながら走行する
ため、前記従来例(米国特許第5502528号)の様
にフィルムを磁気ヘッドに巻き付けなくとも画像領域へ
の磁気書き込み、及び読み出しは可能である。しかしな
がら、この様な簡易な構造で磁気記録再生を行う装置に
おいても、やはり前述したフィルム端面の磁気読み出
し、書き込みはクロスカールの影響を受け、困難を要す
る。更にこの簡易な方式においては、撮影画面領域に内
レール面が無い為に発生するフィルムの潜り込み(これ
により、フィルムが圧板との密着性を失う)による撮影
画面領域付近のスペーシングロスの影響も受けかねず、
安定した磁気出力を得るのが困難であった。
【0008】(発明の目的)本発明の第1の目的は、低
コストな磁気ヘッドと最小限の圧接部材を具備し、か
つ、確実にフィルムに対して情報の記録と再生の少なく
とも一方を行うことのできる磁気ヘッドを備えた装置を
提供しようとするものである。
【0009】本発明の第2の目的は、画像記録領域に一
切傷をつけることなく、フィルムに対して情報の記録と
再生の少なくとも一方を行うことのできる磁気ヘッドを
備えた装置を提供しようとするものである。
【0010】本発明の第3の目的は、最小限の圧接部材
を具備すると共に、平面性を損なっているフィルムの領
域部分に対する各磁気ヘッドのヘッドタッチを最適なも
のにし、フィルムに対して情報の記録と再生の少なくと
も一方を確実に行うことのできる磁気ヘッドを備えた装
置を提供しようとするものである。
【0011】本発明の第4の目的は、フィルムの画像記
録領域内及び画像記録領域外に対して、情報の記録と再
生の少なくとも一方を確実に行うことのできる磁気ヘッ
ドを備えた装置を提供しようとするものである。
【0012】本発明の第5の目的は、フィルムの画像記
録領域内損傷を与えることなく、この領域に情報の記録
と再生の少なくとも一方を確実に行うことのできる磁気
ヘッドを備えた装置を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1〜3記載の本発明は、フィルムに対
して情報の記録と再生の少なくとも一方を行う複数の磁
気ヘッド部を持つ磁気ヘッドと、前記複数の磁気ヘッド
部のうちの一部の磁気ヘッド部に対向した位置に配置さ
れ、前記フィルムを前記一部の磁気ヘッド部に圧接させ
る圧接部材とを有した磁気ヘッドを備えた装置とするも
のである。
【0014】上記構成においては、複数の磁気ヘッド部
のうちの、何らの手段を講じないとフィルムと磁気ヘッ
ド部との接触状態を保つことができない位置(換言すれ
ば、平面性を保つことができないフィルムの領域部分)
にある磁気ヘッド部に対向する位置にのみ、圧接部材を
配置するようにしている。また、複数の磁気ヘッド部を
一つの磁気ヘッドにより構成するようにしている。
【0015】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項3記載の本発明は、前記一部の磁気ヘッド部と前
記フィルムとの接触状態を保つことができないフィルム
の領域部分とは、前記フィルムの画像記録領域外の領域
である請求項1又は2記載の磁気ヘッドを備えた装置と
するものである。
【0016】上記構成においては、前記一部の磁気ヘッ
ド部を、前記フィルムの画像記録領域外に配置するよう
にしている。
【0017】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項4〜9記載の本発明は、フィルムに対して情報の
記録と再生の少なくとも一方を行う一つ或いは複数の磁
気ヘッド部を持つ複数の磁気ヘッドと、前記複数の磁気
ヘッドのうちの一部の磁気ヘッドに対向した位置に配置
され、前記フィルムを前記一部の磁気ヘッドに具備され
た一つ或いは複数の磁気ヘッド部に圧接させる少なくと
も一つの圧接部材とを有した磁気ヘッドを備えた装置と
するものである。
【0018】上記構成においては、複数の磁気ヘッドの
うちの、何らの手段を講じないとフィルムと磁気ヘッド
との接触状態を保つことができないフィルムの領域部分
(換言すれば、平面性を保つことができないフィルムの
領域部分)にある磁気ヘッドに対向する位置にのみ、圧
接部材を配置するようにしている。また、一つ或いは複
数の磁気ヘッド部を持つ磁気ヘッドを複数有し、各磁気
ヘッドを前記平面性を保つことができないフィルムの領
域部分に適宜配置するようにしている。
【0019】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項5記載の本発明は、前記複数の磁気ヘッドのうち
の一部の磁気ヘッドを、前記圧接部材が作用していない
場合、該一部の磁気ヘッドと前記フィルムとの接触状態
を保つことができないフィルムの領域部分に配置した請
求項4記載の磁気ヘッドを備えた装置とするものであ
る。
【0020】上記構成においては、前記一部の磁気ヘッ
ドを、前記フィルムの画像記録領域外に配置するように
している。
【0021】また、上記第4の目的を達成するために、
請求項6記載の本発明は、前記一部の磁気ヘッドと前記
フィルムとの接触状態を保つことができないフィルムの
領域部分とは、前記フィルムの画像記録領域内の略中央
領域と画像記録領域外の領域である請求項5記載の磁気
ヘッドを備えた装置とするものである。
【0022】上記構成においては、複数の磁気ヘッドの
うちの、何らの手段を講じないとフィルムの画像記録領
域の内外において磁気ヘッドとの接触状態を保つことが
できないフィルムの領域部分(換言すれば、平面性を保
つことができないフィルムの画像記録領域の内外領域部
分)に、磁気ヘッド及びこれに対向して圧接部材をそれ
ぞれ配置するようにしている。
【0023】また、上記第5の目的を達成するために、
請求項9記載の本発明は、前記フィルムの画像記録領域
内の略中央領域に対して情報の記録と再生の少なくとも
一方を行う磁気ヘッドに対向して配置される圧接部材
を、前記フィルムの走行に連動して回転する部材とした
請求項6記載の磁気ヘッドを備えた装置とするものであ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0025】図1及び図2は本発明の実施の第1の形態
に係る図であり、詳しくは、図1は本発明が適用される
カメラの磁気ヘッド及び圧板の近傍を示す縦断面図、図
2は図1の磁気ヘッドで記録再生される磁気トラック領
域を有するフィルムを示す図である。
【0026】これらの図において、1はカメラ本体であ
り、周知のアパーチャ開口部1a,上下一対の外レール
1b(図1の下部部分は一部を切り欠いて示している為
に不図示)と内レール1cを有する。2は圧板であり、
外レール1bに当接している。3はフィルムであり、外
レール1b,内レール1c及び圧板2によって形成され
る空間(トンネル部)内を走行する。4はフィルム3上
の複数のトラック領域T1〜T9(図2参照)の磁気情
報の記録再生をする複数の磁気ヘッド部から成る磁気ヘ
ッドであり、それぞれのトラック領域T1〜T9に対応
して第1の磁気ヘッド部4aから第9の磁気ヘッド部4
jの9つの磁気ヘッド部が配置されており、圧板2に固
定されている。また、この磁気ヘッド部4aから磁気ヘ
ッド部4jで磁気再生を行うトラック領域について説明
すると、第1の磁気ヘッド部4aから第3の磁気ヘッド
部4cにより、トラック領域T1〜T3の撮影画面G1
にかからないフィルム端側の領域に対して記録再生を行
い、第4の磁気ヘッド部4dから第9の磁気ヘッド部4
jにより、ラック領域T4〜T9の撮影画面G1にまた
がった領域にに対して記録再生を行う。
【0027】5は弾性部材から成るパッドであり、板バ
ネ6に取り付けられている。この板バネ6のバネ力とパ
ッド5によってフィルム3の端部3aを磁気ヘッド4の
第1の磁気ヘッド部4aから第3の磁気ヘッド部4cに
押し付ける。また、パッド5は磁気情報の書き込み或は
読み出し以外は、図1(a)に示す様に、不図示の駆動
機構により解除された状態となっている。この時、第1
の磁気ヘッド部4aから第9の磁気ヘッド部4jのフィ
ルムとの接触面の高さは圧板面2aと同じ高さに設定し
ているので、前述のクロスカールの効果で撮影画面G1
にまたがった領域内に位置する第4の磁気ヘッド部4d
から第9の磁気ヘッド部4jの間はフィルム3に接触し
ている状態となっているが、撮影画面G1にかからない
フィルム端側領域に位置する第1の磁気ヘッド部4aか
ら第3の磁気ヘッド部4cとフィルム端部3aはクロス
カールにより離れた状態になる。
【0028】図1の(b)はパッド5がフィルム端部3
aを押し付けている状態を示しており、磁気ヘッド4の
第1の磁気ヘッド部4aから第3の磁気ヘッド部4cと
フィルム端部3aは圧接した状態になっている。また、
磁気ヘッド4の第4の磁気ヘッド部4dから第9の磁気
ヘッド部4jとフィルム3は図1の(a)と同様、クロ
スカールの効果により接触したままの状態になってい
る。これにより、確実にフィルム3のトラック領域T1
かたT9の磁気情報の記録再生を行える。
【0029】(実施の第2の形態)図3乃至図5は本発
明の実施の第2の形態に係る図であり、詳しくは、図3
は本発明が適用されるフィルム画像再生装置の磁気ヘッ
ド及び圧板の近傍を示す縦断面図、図4は図3の磁気ヘ
ッドで記録再生される磁気トラック領域を有するフィル
ムを示す図、図5は図3のフィルム画像再生装置の横断
面図である。
【0030】これらの図において、101はフィルム画
像再生装置の本体であり、上記実施の第1の形態と同
様、アパーチャ開口部101a、上下一対の外レール1
01bと内レール101cを有する。102は圧板であ
り、外レール101bに当接している。103は現像済
のフィルムであり、外レール101b,内レール101
c及び圧板102によって形成される空間(トンネル
部)内を走行する。
【0031】104,105,106は、それぞれフィ
ルム上の2つのトラックの磁気情報の記録再生をする磁
気ヘッド部104a,104b、105a,105b、
106a,106bから成る磁気ヘッドであり、磁気ヘ
ッド104の磁気ヘッド部104a,104bは、フィ
ルム103の投影画面G101(図4参照)にかからな
いフィルム端側のトラック領域T1,T2に対応した位
置に、磁気ヘッド105,106の磁気ヘッド部105
a,105b、106a,106bは、それぞれフィル
ム103の投影画面G101にまたがったトラック領域
T4,T5,T7,T8にそれぞれ対応した位置になる
ように、それぞれ圧板102に固定されている。また、
磁気ヘッド105,106は、圧板102には現像済フ
ィルム103の画像をCCD等の撮像素子に透過する為
の穴111が開いているため、図5に示す様に、フィル
ムの長さ方向で前記穴111のスプール側(図5の11
2側)に配置されている。
【0032】107は弾性部材から成るローラーパッド
であり、フィルム走行方向に回転する様に円筒形状をし
ており、該ローラーパッド107の回転中心部には軸1
08が圧入されこの軸108を介してレバー109に嵌
合している。前記レバー109には、フィルム103を
磁気ヘッド106に押し付ける為のばね110が取り付
けられている。
【0033】パッド5と前記ローラーパッド107は磁
気情報の書き込みあるいは読み出し以外は、図3(a)
に示す様に、不図示の駆動機構により解除された状態と
なっている。この時、フィルム103のフィルム面(端
部)103aはクロスカールにより磁気ヘッド104と
離れた状態となっている。また、実施の第1の形態では
画面中心部に近い部分(図3のフィルム面103b部に
相当する部分)がクロスカールの効果で接触していたの
に関わらず、この実施の第2の形態では図3(a)に示
す様に離れているのは、フィルム103が現像済である
為に乳剤の厚み分薄く、未現像フィルムより柔らかい為
に、以下に述べるような理由により発生する。
【0034】この状態の詳細を図5を用いて説明する。
【0035】フィルム画像再生装置の本体101は外レ
ール101b(図3参照)に当接して、圧板102がこ
れに取り付けられている。前述した様にこの圧板102
にはフィルム103の画像を透過する為の穴111が開
いているため、磁気ヘッド105,106はこの穴11
1よりフィルム巻取りスプール112側に配置されてい
る。また、現像済のフィルム103はフィルム巻き上げ
時にフィルム巻取りスプール112により(図5で示す
内レール101cより)図中下側に引っ張られているた
め、内レール101cの支持の無い(フィルムの幅方向
で)内側の面(撮影画面領域)は、フィルム巻取りスプ
ール112側から見ると凹面状態(図3(a)参照)に
成り易い。通常外レール101bと内レール101c間
で生じるこの様なフィルム平面性の凹面状態による圧接
不良を回避するために、図5に示す様に、磁気ヘッド1
05,106の磁気ヘッド部105a,105b、10
6a,106bそれぞれのフィルム103との接触面
を、圧板面102aより内レール側に 0.05 mmから
0.5mmの範囲で出っ張らせて取り付けてある。これに
より、磁気ヘッド部それぞれに対するフィルムのテンシ
ョンも増え、磁気ヘッド部それぞれのフィルム103と
の接触状態も向上する。
【0036】しかしながら、いろいろな種類のフィルム
を同じ出っ張り量で管理することは前述のクロスカール
によるフィルム端面の浮きも含めて非常に難しく、特に
画面中央部にある磁気ヘッドに対応するフィルム面10
3a,103bは依然磁気ヘッド部のフィルム接触面よ
り離れた状態となっている。この様になった状態を示し
たのが、図3(a)である。
【0037】図3に戻って、図3(b)はパッド5及び
ローラーパッド16がフィルム103を押し付けている
状態を示しており、磁気ヘッド104,106のそれぞ
れ2つの磁気ヘッド部104a,104b、106a,
106bとフィルム103は圧接した状態になってい
る。またこの様に、磁気ヘッド105の上下2か所のフ
ィルム面を押え付けることにより、フィルムのクロスカ
ールの効果で磁気ヘッド105の磁気ヘッド部105
a,105bとフィルム103とは接触した状態にな
る。
【0038】また、撮影画面領域にあるローラーパッド
107は円筒形をしており、フィルム走行中はフィルム
の移動に伴って回転するので、現像済フィルム103に
傷を与える事無く、確実にフィルム103への磁気情報
の書き込み或は磁気情報の読み出しを行える。
【0039】ここで、上記の実施の各形態における効果
をまとめると、以下の様になる。
【0040】1)複数の磁気ヘッド部のうち、カーリン
グを生じする等のフィルムのフィルムではフィルム端面
や画面中央付近に配置された磁気ヘッド部4a,4bや
104a,104b、106a,106bに対向する場
所に圧接部材であるパッド5やローラーパッド107を
配置する様にしているため、前記フィルムのカーリング
や撓み等による影響を受けることなく、最小限のパッド
構成で全トラック領域について、記録再生時における磁
気ヘッド部とフィルムとの密着性を確実なものにするこ
とができ、確実に磁気情報の記録及び再生を行うことが
可能となる。
【0041】2)複数の磁気トラック部を一つの磁気ヘ
ッドアレイとして構成しているので、コスト的に有利な
ものとなる他、その取扱いも容易であり、作業能率の点
でも有効なものとなる。
【0042】3)記録再生するトラック領域が広範囲に
またがっており、かつ、記録媒体が比較的柔かいもの
(実施の形態では、現像済フィルム)の場合には、一つ
の磁気ヘッドアレイでなく、実施の第2の形態の様に複
数の磁気ヘッドアレイを具備した構成にすることによ
り、それぞれの磁気ヘッド部で記録媒体に対して最適な
ヘッドタッチを得ることができ、全トラック領域に対し
て確実な磁気情報の記録及び再生が可能となる。
【0043】4)記録再生するトラック領域が広範囲に
またがっており、かつ、記録媒体が比較的硬いもの(実
施の形態では、未現像フィルム)の場合には、上記2)
の様に複数の磁気ヘッド部を一つの磁気ヘッドアレイと
してまとめた構造にすると共に、圧接部材であるバッド
を、図1に示す様に、撮影画面領域外にのみ設ける構造
にする事により、撮影画面内を一切傷つけることなく、
上記1)及び上記2)の効果を得ることが可能となる。
【0044】5)画面領域内の特定の位置に配置された
磁気ヘッド部に対して設けられたバッドを、実施の第2
の形態の様にローラーパッドとする事により、撮影画面
への損傷を最小限に抑えることができる。
【0045】(発明と実施の形態の対応)上記実施の各
形態において、磁気ヘッド4,104,105,106
が本発明の磁気ヘッドに相当し、第1の磁気ヘッド部4
a〜第9の磁気ヘッド部4j及び磁気ヘッド部104
a,104b、105a,105b、106a,106
bが本発明の磁気ヘッドに相当し、パッド5及びローラ
ーパッド107が本発明の圧接部材に相当する。
【0046】以上が実施の形態の各構成と本発明の各構
成の対応関係であるが、本発明は、これら実施の形態の
構成に限定されるものではなく、請求項で示した機能、
又は実施の形態がもつ機能が達成できる構成であればど
のようなものであってもよいことは言うまでもない。
【0047】(変形例)上記実施の各形態においては、
撮影画面内にも磁気再生を行うものを示しているが、撮
影画面外の領域にのみ記録再生を行うものであっても良
い。図3を例にすると、磁気ヘッドとしては磁気ヘッド
アレイ104のみが具備される事になるが、この場合、
複数の磁気ヘッド部(104aと104b)のうち、フ
ィルム端側の方の磁気ヘッド部(104a)のみを押し
付ける構造にすることで、磁気ヘッド104bに関して
はフィルムのクロスカールの効果を期待できるので、撮
影画面領域外のトラック領域に対する記録再生を確実に
行うことができるものである。
【0048】また、図3においては、磁気ヘッドアレイ
104〜106のそれぞれに二つの磁気ヘッド部を備え
た例を示しているが、それぞれ一つの磁気ヘッド部を具
備した構成であってもよい、この場合、磁気ヘッドアレ
イ104と106に具備される一つの磁気ヘッド部を各
パッド5,107が押し付けることになる。
【0049】また、実施の第2の形態では、撮影画面領
域内のパッドのみをローラーバッドとしているが、撮影
画面領域内のパッドについて同様の構成にしても良い。
【0050】また、本発明は、カメラやフィルム画像再
生装置に適用した例を述べているが、その他の記録、再
生機能を有した装置であっても適用できるものである。
【0051】また、磁気ヘッド104,105,106
にはそれぞれ2つの磁気ヘッド部104a,104b、
105a,105b、106a,106bを有した例を
示しているが、1つのみ磁気ヘッド部を有したものであ
っても、3つ以上有するものであっても良い。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
低コストな磁気ヘッドと最小限の圧接部材を具備し、か
つ、確実にフィルムに対して情報の記録と再生の少なく
とも一方を行うことができる磁気ヘッドを備えた装置を
提供できるものである。
【0053】また、本発明によれば、画像記録領域に一
切傷をつけることなく、フィルムに対して情報の記録と
再生の少なくとも一方を行うことができる磁気ヘッドを
備えた装置を提供できるものである。
【0054】また、本発明によれば、最小限の圧接部材
を具備すると共に、平面性を損なっているフィルムの領
域部分に対する各磁気ヘッドのヘッドタッチを最適なも
のにし、フィルムに対して情報の記録と再生の少なくと
も一方を確実に行うことができる磁気ヘッドを備えた装
置を提供できるものである。
【0055】また、本発明によれば、フィルムの画像記
録領域内及び画像記録領域外に対して、情報の記録と再
生の少なくとも一方を確実に行うことができる磁気ヘッ
ドを備えた装置を提供できるものである。
【0056】また、本発明によれば、フィルムの画像記
録領域内損傷を与えることなく、この領域に情報の記録
と再生の少なくとも一方を確実に行うことができる磁気
ヘッドを備えた装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの磁気
ヘッド及び圧板の近傍を示す縦断面図である。
【図2】図1の磁気ヘッドで記録再生される磁気トラッ
ク領域を有するフィルムを示す図である。
【図3】本発明の実施の第2の形態に係るフィルム画像
再生装置の磁気ヘッド及び圧板の近傍を示す縦断面図で
ある。
【図4】図3の磁気ヘッドで記録再生される磁気トラッ
ク領域を有するフィルムを示す図である。
【図5】図3のフィルム画像再生装置の横断面図であ
る。
【符号の説明】
1 カメラ本体 2 圧板 3 フィルム 4 磁気ヘッドアレイ 4a〜4j 第1〜第9の磁気ヘッド部 5 パッド 101 フィルム画像再生装置の本体 102 圧板 103 現像済フィルム 104〜106 磁気ヘッドアレイ 104a,104b 磁気ヘッド部 105a,105b 磁気ヘッド部 106a,106b 磁気ヘッド部 107 ローラーパッド

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムに対して情報の記録と再生の少
    なくとも一方を行う複数の磁気ヘッド部を持つ磁気ヘッ
    ドと、前記複数の磁気ヘッド部のうちの一部の磁気ヘッ
    ド部に対向した位置に配置され、前記フィルムを前記一
    部の磁気ヘッド部に圧接させる圧接部材とを有したこと
    を特徴とする磁気ヘッドを備えた装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の磁気ヘッド部のうちの一部の
    磁気ヘッド部は、前記圧接部材が作用していない場合、
    該一部の磁気ヘッド部と前記フィルムとの接触状態を保
    つことができないフィルムの領域部分に配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドを備えた装
    置。
  3. 【請求項3】 前記一部の磁気ヘッド部と前記フィルム
    との接触状態を保つことができないフィルムの領域部分
    とは、前記フィルムの画像記録領域外の領域であること
    を特徴とする請求項1又は2記載の磁気ヘッドを備えた
    装置。
  4. 【請求項4】 フィルムに対して情報の記録と再生の少
    なくとも一方を行う一つ或いは複数の磁気ヘッド部を持
    つ複数の磁気ヘッドと、前記複数の磁気ヘッドのうちの
    一部の磁気ヘッドに対向した位置に配置され、前記フィ
    ルムを前記一部の磁気ヘッドに具備された一つ或いは複
    数の磁気ヘッド部に圧接させる少なくとも一つの圧接部
    材とを有したことを特徴とする磁気ヘッドを備えた装
    置。
  5. 【請求項5】 前記複数の磁気ヘッドのうちの一部の磁
    気ヘッドは、前記圧接部材が作用していない場合、該一
    部の磁気ヘッドと前記フィルムとの接触状態を保つこと
    ができないフィルムの領域部分に配置されていることを
    特徴とする請求項4記載の磁気ヘッドを備えた装置。
  6. 【請求項6】 前記一部の磁気ヘッドと前記フィルムと
    の接触状態を保つことができないフィルムの領域部分と
    は、前記フィルムの画像記録領域内の略中央領域と画像
    記録領域外の領域であることを特徴とする請求項5記載
    の磁気ヘッドを備えた装置。
  7. 【請求項7】 前記フィルムの画像記録領域内の略中央
    領域に対して情報の記録と再生の少なくとも一方を行う
    磁気ヘッドは、前記フィルムの長手方向の、前記画像記
    録領域外に配置されていることを特徴とする請求項6記
    載の磁気ヘッドを備えた装置。
  8. 【請求項8】 前記フィルムの画像記録領域内の略中央
    領域に対して情報の記録と再生の少なくとも一方を行う
    磁気ヘッドは、画像記録領域外の領域に配置された磁気
    ヘッドよりも、前記フィルムの厚み方向に突出して配置
    されていることを特徴とする請求項7記載の磁気ヘッド
    を備えた装置。
  9. 【請求項9】 前記フィルムの画像記録領域内の略中央
    領域に対して情報の記録と再生の少なくとも一方を行う
    磁気ヘッドに対向して配置される圧接部材は、前記フィ
    ルムの走行に連動して回転する部材であることを特徴と
    する請求項6記載の磁気ヘッドを備えた装置。
JP10159985A 1998-05-26 1998-05-26 磁気ヘッドを備えた装置 Pending JPH11338044A (ja)

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