JPH0729130A - 磁気ヘッド支持装置 - Google Patents

磁気ヘッド支持装置

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JPH0729130A
JPH0729130A JP5176997A JP17699793A JPH0729130A JP H0729130 A JPH0729130 A JP H0729130A JP 5176997 A JP5176997 A JP 5176997A JP 17699793 A JP17699793 A JP 17699793A JP H0729130 A JPH0729130 A JP H0729130A
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Japan
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film
magnetic
head
magnetic head
holding member
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Application number
JP5176997A
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English (en)
Inventor
Makoto Isozaki
眞 磯崎
Shozo Kikukawa
省三 菊川
Kenji Yamauchi
賢治 山内
Kazuhiro Nakanishi
和裕 中西
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明磁気層を塗布した写真用フィルムの磁気
層に当接し、少なくとも情報の記録若しくは再生の何れ
かを行う磁気ヘッドを支持する磁気ヘッド支持装置にお
いて、フィルム走行中に中央部が窪み、磁気ヘッドとの
当接が不完全になることを防止する。 【構成】 フィルムの幅方向の両端部に位置する少なく
とも1対の磁気ヘッド、若しくは何れか一端に位置しフ
ィルムの走行方向における磁気ヘッドの形状と類似した
ダミーヘッドに、フィルムを曲面を描いて当接させ、フ
ィルムの幅方向の略中央の位置に、フィルムの走行方向
における磁気ヘッドの形状と類似した保持部材を配設
し、フィルムを当接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、磁気層を塗布した写
真用フィルムの磁気層に当接し、少なくとも情報の記録
若しくは再生の何れかを行う磁気ヘッドの支持装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、写真システムを構成する、フィル
ム、カメラ、処理機等の個々の機器の性能は著しく向上
したが、機器間の情報交換が不充分なため、システムと
してこれ以上の性能向上やコストダウンが困難な状態に
ある。例えば、現在のカラープリントシステムは、現像
したネガ像の光学濃度から、撮影状況を推定してプリン
ト条件を決定し、最大多数の顧客の満足が得られるプリ
ントに仕上げている。このため、平均的な仕上りとな
り、撮影状況や撮影意図がプリントに十分に反映され
ず、フィルムやカメラの性能を充分に引き出していると
は言えない。従って、ユーザーの要求に充分に答えるた
めには、撮影情報を加味してプリントする必要がある。
又、フィルムの後処理は、暗室や水系で行われるため、
情報伝達が困難であり、コンピュータによる自動化も困
難な状況にある。
【0003】写真システムにおける情報交換を容易に行
う手段として、実質的に透明な磁気記録層をフィルム裏
面全面に設け、必要な情報をフィルムの磁気層に直接記
録するシステムが、国際出願WO-90/04205,WO-90/0421
4,米国特許USP-4965627,USP-4975732等に提案されて
いる。即ち、フィルム製造時にメーカー名、フィルム種
類、乳剤ロット、感度、製造年月日等を記録し、撮影時
に撮影条件、例えば光源の色温度、被写体輝度、露出時
間、絞り値、逆光の有無、フラッシュ発光の有無、連写
の有無、カメラの種類、オーナーID、撮影年月日、撮
影者のメモ等を駒毎に記録する。更に、DPE受付窓口
で、顧客の注文情報、例えばプリントサイズ、プリント
枚数、希望仕上げ状態(絹目、光沢)等をフィルムに記
録する。プリント時、これらの情報をフィルムから読み
出し、ネガをスキャンして得た光学濃度データと合わせ
てプリント条件を決定する。これにより、撮影状況や撮
影意図を反映したプリントが得られる。また、この露光
条件を各駒に記録して、焼き増し時、読み出してプリン
トすれば、最初と同じ色調のプリントが得られる。この
ように、写真の諸情報をフィルムの各駒に直接磁気記録
できるので、コンピュータによる自動管理が可能にな
り、コスト低減、品質向上、迅速処理、サービス向上等
の多くのメリットが期待できる。このシステムの特徴
は、フィルムに直接記録することによりフィルムと情報
の対応が完全に取れること、及びフィルム搬送速度の変
動に鈍感な信号変調方式を採用することにより、機器間
でフィルム搬送速度を統一しなくとも、容易に情報交換
が行えることである。
【0004】フィルムに画像以外の情報を記録する手段
として、磁気記録以外に、例えば電気的、光学的な手段
が考えられる。ICメモリー等を用いる電気的な手段は
コストが高く、LED等を用いる光学的な手段は記憶容
量が小さく書換えができないという欠点がある。コスト
が低く、記録密度が大きく、自由に書き換えでき、画像
と情報が完全に対応し、手軽に情報交換を行える手段と
して、フィルムに直接磁気記録する方法が最も適してい
る。
【0005】写真フィルムへの磁気記録は、透明磁気層
に記録する以外に、画面外に磁気材料濃度の高い磁気ス
トライプを設けて記録する方法もある。この場合、フィ
ルム製造工程は複雑になるが、磁性剤濃度が高いため、
記録再生は容易となる。本明細書では、記録再生の厳し
い透明磁性層付きフィルムを主体に説明するが、本願発
明は、ストライプ磁性層にも適用できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、磁気記録は、
磁気ヘッド(以下ヘッドという)のコイルに信号電流を
流し、発生する磁界で磁気層を磁化して記録する。再生
は、磁気層表面の漏洩磁束をヘッドコイルでピックアッ
プする。ヘッドギャップや磁気層表面から発生する漏れ
磁束は非常に小さく、到達距離も非常に短いので、ヘッ
ドと磁気層の接触が悪く、その間に僅かな空間ができて
も再生出力やS/N比が大幅に低下し、信号の1部が欠
落するようなことがおきると致命的なエラーとなる。従
って、媒体表面とヘッド表面の面接触が重視される。磁
気記録では、記録媒体にトラックを設け、ここに信号を
記録する。ヘッドがこのトラックを正確にトレースでき
ないと再生出力やS/N比が大幅に低下するため、トラ
ッキングが重視される。また、磁気記録では、記録ヘッ
ドのギャップの漏れ磁束により媒体を磁化し、再生ヘッ
ドのギャップが媒体の漏れ磁束を拾うため、記録と再生
に使用するヘッドギャップの角度が一致する必要があ
る。その角度差が1度程度でも再生出力が大きく低下す
る。これをアジマス損失と言い、この防止が重要であ
る。一般に磁気記録媒体は、磁性材料を高密度に充填す
る。これは、再生出力やS/Nが充填量に依存するため
である。更に、磁気記録では、媒体の走行速度や走行位
置が厳格に規定され、磁気記録の必須要件となってい
る。これに対して、本発明のフィルムへ直接磁気記録す
る方法は、従来の磁気記録と大幅に異なっている。例え
ば写真処理装置では、磁気記録装置のような厳密な走行
速度制御や走行位置制御を行う必要はない。更にフィル
ムの透明性を確保するため、フィルムに設ける磁気層
は、磁性材料の使用量が通常の磁気記録媒体の1/50から
1/100程度に限られる。従って、フィルムからの再生信
号強度は極めて低い。ビデオテープの様な大量の磁性材
を充填した通常の磁気記録媒体は、再生出力が高いた
め、ヘッドタッチ不良、トラッキングミス、アジマス損
失等が少々起こっても影響が少ない。しかし、透明磁気
層は出力が通常の磁気記録媒体の1/50〜1/100のため、
ヘッドタッチ不良、トラッキングミス、アジマス損失等
により信号が欠落し易く、致命的なエラーになる可能性
が高い。このように、透明磁気層への記録再生は、特に
ヘッドタッチ不良、トラッキング不良、アジマス損失等
を防止することが重要になる。しかし、フィルムは磁気
テープ等に較べて腰が強くカールや巻きぐせが大きいた
め、ヘッドタッチ不良、トラッキングミス、アジマス損
失等が起こり易い。また、写真処理装置は磁気記録装置
に比較して走行精度が遙に低く、トラッキングエラーや
アジマス損失を起こし易い。この様にフィルムの透明磁
気層への記録再生は、従来に比べ技術的に難しい問題を
含んでいる。
【0007】以下、従来の磁気記録と本発明における実
質的に透明な磁気層付きフィルムへの磁気記録を比較し
て、フィルムに設けた磁気層へ記録再生する際の問題点
を述べる。なお、透明磁気層は極めて薄く(1μ以下、
好ましくは0.1μ以下)、磁気層の占める割合が低いの
で、その物性は写真フィルムと実質的に同じとして説明
する。
【0008】一般に、磁気テープは、ヘッドとテープの
良好な接触を得るため、薄い支持体とポリウレタンのよ
うな特に柔軟なバインダーから構成されている。
【0009】これに対してフィルムは、支持体がテープ
の5乃至10倍と厚く、又写真乳剤層は水系で分散、塗布
するため、使用するバインダーは硬く柔軟性に乏しい水
溶性樹脂に限られる。このため、フィルムはテープより
遙に腰が強く柔軟性に乏しい。また、フィルムは、支持
体上に、下引き層、感光層、保護層等数十層を構成し、
磁気テープと比較して極めて複雑である。支持体の反対
側にアンチカール層が設けられているが、層間のバラン
スが崩れると著しくカールする。更に、現像で銀が除去
されると物性が変動し、特に腰の強さやカールが著しく
変動する。その上、湿潤、乾燥工程を経るので、乾燥度
合いにより、カールを生じ、温度湿度の変動でカール度
合いも変化し易い。フィルムは、幅方向にカールが強い
のみならず、長手方向の巻きぐせも強く、これらが複合
して不規則な歪みが生じる。
【0010】透明磁気層はフィルム全面に設けられ、全
面記録可能であるが、フィルム両端から5mm以内の画面
外に記録するのが好ましい。磁気記録は記録密度が高い
ので、この領域に十分記録できる。一般に写真フィルム
は、幅方向に乳剤面を内側に凹状にカールしており、特
にエッジ部のカールが激しい。従って、エッジ部のカー
ルの特に強い場所で良好なヘッドタッチを得ることは困
難である。
【0011】写真フィルムと同じ支持体上に磁性層を設
けた所謂磁気フィルムが、映画の音声記録に使用されて
いる。これも、腰が強くヘッドタッチが悪いが、磁性剤
の使用量に制約を受けず、普通の磁気テープの数倍量の
磁性材を使用して良好なS/N比を得ている。このた
め、出力が高くヘッドタッチの少々の不良は問題になら
ない。
【0012】透明磁気層付きフィルムへの記録再生に
は、従来技術では解決できない問題点が多数ある。例え
ば、磁気記録媒体を、固定したヘッド表面に沿わせて良
好なヘッドタッチを得る方法が磁気記録技術の定法とし
て広く使用されているが、腰が強く硬いフィルムには適
用が困難である。ヘッドをフィルムに強く押し当てれ
ば、カールの強いフィルムをヘッドに沿わせることは可
能であるが、信号が安定せず、ヘッドによるフィルムの
傷つきが避けられない。透明磁気層はフィルム全面に設
けられ、画像部にも記録できるので、フィルムの傷つき
は致命的な欠陥になる。また、腰が強く硬いフィルムに
ヘッドを強く接触させると、ヘッドが激しく磨耗する。
ヘッドとフィルムの接触不良は、各種の変調ノイズの原
因ともなる。低レベルの再生信号を高ゲインのアンプで
増幅するため、これらのノイズが高度に増幅され、信号
品質を著しく劣化させる。
【0013】上記の問題に鑑み、本出願人は、特願平5-
021449、特願平5-079763及び特願平5-079765にて、上記
の問題を解決する磁気ヘッド支持装置に関する発明を出
願している。これらは、フィルムの両端部の位置に、円
柱型表面を有する少なくとも1対の磁気ヘッド(一端の
磁気ヘッドはダミーでもよい)を備えた磁気ヘッド支持
装置であり、フィルムを全幅に亙り、ヘッド表面に沿っ
て曲げて走行させることにより、フィルム磁性面と磁気
ヘッドのギャップの接触を確実且つ容易にするものであ
る。
【0014】しかしながら、上記出願の発明を更に検討
した結果、下記の問題が発生することが分かった。即
ち、フィルムの幅、ベース、乳剤及び磁性材等の違いに
よるフィルムの硬さ、巻き癖のつき具合、ヘッド円柱面
の曲率半径、磁気トラックの位置等により、走行時にフ
ィルム中央部が窪んで、フィルム両端をトレースするヘ
ッドとの当たり面が完全に円柱面にならない場合があっ
た。また、複数のトラックを持つヘッドでは、全てのギ
ャップがフィルムと良好な接触を保つことが難しくな
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明の、透
明磁気層を塗布した写真用フィルムの磁気層に当接し、
少なくとも情報の記録若しくは再生の何れかを行う磁気
ヘッドを支持する磁気ヘッド支持装置において、前記フ
ィルムの幅方向の両端部に位置する少なくとも1対の磁
気ヘッド、若しくは何れか一端に位置し前記フィルムの
走行方向における前記磁気ヘッドの形状と類似したダミ
ーヘッドに、前記フィルムを曲面を描いて当接させ、前
記フィルムの幅方向の略中央の位置に、前記フィルムの
走行方向における前記磁気ヘッドの形状と類似した保持
部材を配設し、前記フィルムを当接させたことを特徴と
する磁気ヘッド支持装置より達成される。
【0016】
【実施例】本願発明の磁気ヘッド支持装置の実施例を、
図1乃至図8に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1は本願発明の第1の実施例である磁気
ヘッド支持装置の分解斜視図、図2は正面図、図3は側
面図である。
【0018】1a,1bは磁気ヘッドであり、透明磁気
層を全面に塗布した透明磁気層付きフィルム(以下フィ
ルムという)Fの矢印方向への走行により少なくとも磁
気記録若しくはその再生の何れかを行う。2a1,2a
2,2b1,2b2は台形状に形成した板バネよりなる
第1支持腕であり、台形の上辺に相当する部分で磁気ヘ
ッド1a,1bを保持し、傾斜した腕部が弾性を有して
いる。3a1,3a2および3b1,3b2はフィルム
Fのフィルム面と直角な板バネよりなる第2支持腕であ
る。4a,4bは第1支持腕2a1,2a2及び2b
1,2b2及び第2支持腕3a1,3a2及び3b1,
3b2の端部を保持する第1支持部材である。なお図に
おいて、第1支持腕2a1,2a2及び第2支持腕3a
1,3a2並びに第1支持腕2b1,2b2及び第2支
持腕3b1,3b2は一体構成に描かれているが、別部
品に構成して各々第1支持部材4a,4bに取り付けて
もよい。15は、回転ローラであり、第1支持部材4a,
4bの間に設けられた支軸16を中心に回転し、その半径
はフィルム走行方向における磁気ヘッド1a,1bの形
状と類似しており、フィルムFの略中央部に当接してい
る。なお、支軸16と第1支持部材4a,4bとはスラス
ト方向に遊びを設けてあるので、第1支持部材4a,4
bのフィルムFの幅方向への移動が、支軸16により規制
されることはない。5a,5bはフィルムガイドであ
り、各々外側より第1支持部材4a,4bに固着され、
フィルムFを挟み込んでフィルムFの位置決めをするガ
イド部材である。6a及び6bは第2支持腕3a1,3
b2及び3b1,3b2の他端を保持する第2支持部材
であり、連結板7a,7bにより一体的に構成されてい
る。なお、第2支持腕3a1,3a2及び3b1,3b
2の保持方法によっては、第2支持部材6a,6bと連
結板7a,7bを1部品として構成することが可能であ
る。8a,8bは第3支持部材であり、その中央部8a
1及び8b1と連結板7a及び7bの中央部とが回動自
在に軸着されている。9a,9bは台形状に形成した板
バネよりなる第3支持腕であり、傾斜した腕部が弾性を
有し、腕部の端部にて第3支持部材8a,8bに保持さ
れている。10はコの字形をした第4支持部材であり、そ
の左右の先端部にて第3支持腕9a,9bの台形の上辺
に相当する部分を保持している。11はベアリングであ
り、平行な板バネからなる第5支持腕12a,12bの一端
を固着し、第4支持部材10におけるフィルムの中央部に
相当する位置に回動自在に軸着されている。第5支持腕
12a,12bの他端は、装置固定部20に固着されている。
【0019】次に、本実施例における磁気ヘッド支持装
置の作動について説明する。
【0020】第1支持腕2a1,2a2,2b1,2b
2における腕部は、その延長がヘッドのトラック中央部
にて交差するように形成されているので、フィルムが走
行方向に対し直角方向にカールしている場合、フィルム
のカールに追随してヘッドの角度が変化してもトラック
ずれを起こさない構成になっている。従って、特にカー
ルの大きいフィルムの両端においても、ヘッドとフィル
ムの良好な接触が得られる。一方、板バネの支持腕は、
板バネの幅を広めに選択すれば、フィルムの走行方向に
対して十分な剛性を持ち、ヘッドが動いても記録再生信
号が時間軸に対して不安定になることはない。
【0021】回転ローラ15は、フィルムFの中央部を保
持しているので、フィルムFが走行するとき、フィルム
Fの中央部が窪むことがなく、磁気ヘッド1a,1bに
磁気ギャップが2個以上設けられている場合にも、全ト
ラックで十分な接触走行が確保できる。また、回転ロー
ラ15が回転するのでフィルムFに傷が付くことがない。
なお、回転ローラ15をゴム等の摩擦係数の大きい材料で
形成し、図示していない回転駆動手段により、回転ロー
ラ15を回転させることにより、フィルムFの給送力伝達
手段とすることもできる。
【0022】フィルムガイド5a,5bは、互いの間隔
(図3におけるL)がフィルムの幅より約1mm狭くなる
ように第1支持部材4a,4bに固着されており、第1
支持部材4a,4bは平行な板バネである第2支持腕3
a1,3a2,3b1,3b2を設けている。従って、
フィルムガイド5a,5bは、フィルムの両端と常に係
合してフィルムエッジに追従すると共にフィルムから掛
かる力に応じて第2支持腕3a1,3a2,3b1,3
b2を変形させる。第2支持腕3a1,3a2,3b
1,3b2は常に平行を保って変形するため、ヘッド1
a,1bもフィルム面に対して平行に移動し、フィルム
面とヘッド面の相対面角度を変化させない構成になって
いる。従って、フィルムの基準縁から一定の位置に設け
られたトラックをヘッドが正確にトラッキングできるト
ラッキング機能と、フィルム走行位置の変動に追従して
ヘッドが移動しても、フィルムとヘッドの相対面角度を
一定に保つ面角度保持機能即ち面接触確保機能を有す
る。
【0023】図4は本願発明の第2の実施例である磁気
ヘッド支持装置の分解斜視図であり、上下対称の部品は
上部のみを描いてある。図5は平面図、図6は正面図で
ある。101及び102は磁気ヘッドであり、透明磁気層を全
面に塗布したフィルムFの走行により少なくとも磁気記
録若しくはその再生の何れかを行い、フィルムFの両端
にそれぞれ配設されている。111,112及び113,114は磁
気ヘッド101及び102を担持する担持部材であり、磁気ヘ
ッド101及び102と一体的に構成されている。121,122及
び123,124は各々の2本の腕部の先端で担持部材111,1
12及び113,114と回動自在に軸着された支持腕であり、
他端で保持バネ131及び132の立ち上がり部に固定されて
いる。201及び202は第1支持部材であり、上記のように
磁気ヘッド101及び102を保持した保持バネ131及び132を
その中央に固定し、左右端でフィルムFの案内をするフ
ィルムガイド211,212及び213,214を回動自在に軸着し
ている。301は中央部にあって第1支持部材201及び202
を支持する第2支持部材であり、311,312,313及び314
は相対する2辺が共に平行な平行四辺形(本図における
正方形や長方形も含む)の形状をした結合バネである。
結合バネ311及び312における平行な1辺を第1支持部材
201の腕部201a及び201bと結合し、他の1辺を第2支
持部材301の腕部301a及び301bと結合している。また、
結合バネ313及び314における平行な1辺を第1支持部材
202の腕部202a及び202bと結合、他の1辺を第2支持
部材301の腕部301c及び301dと結合している。351は板
バネであり、その中央部を第2支持部材の中央部に設け
た溝301eに挿入し、両端を磁気ヘッド支持装置の本体の
一部である501及び502に固定されている。361は、フィ
ルムFの略中央部を保持する保持部材であり、中央の曲
面361aはフィルム走行方向における磁気ヘッド101及び1
02の形状と類似して形成されている。401及び402は回転
ローラであり、磁気ヘッド101及び102に対向して配設さ
れ、フィルムFの走行に伴って回転するが、フィルムF
との接触位置は磁気ヘッド101及び102の先端にあるギャ
ップより磁気ヘッド後方に位置するように配設されてい
る。
【0024】次に、本実施例における磁気ヘッド支持装
置の作動について説明する。
【0025】フィルムFが磁気ヘッド101及び102に接触
しながら走行するとき、2本のローラ401及び402と磁気
ヘッドにより挟まれたフィルムは僅かに変形して磁気ヘ
ッドの表面に沿い、フィルムが有する弾性で磁気ヘッド
との接触を保つので、適切なヘッドタッチ圧力が得られ
る。また、フィルムは磁気ヘッド先端のギャップ部に接
触すれば、正常な記録再生ができるが、ギャップ部付近
の曲面に沿って巻き付く様に走行するので、製造誤差や
組立誤差によりギャップ位置が前後にずれてもギャップ
と磁性面が離間することなく良好な接触を保つことがで
きる。また、フィルムがこのようにヘッド付近で進行方
向に強制的に巻き形状即ち波形をなして通過することに
より、その部分でフィルムの幅方向のカールは一旦直線
状に延ばされることになる。よって、1個のヘッドに2
本以上の並列磁気トラックを設けても、その複数のトラ
ックが同時に直線状の磁性層と良好な接触を確保するこ
とができる。ヘッドとローラの間隔はフィルム厚みに比
べて充分広いので、フィルム先端をスムーズに挿入で
き、ローラーを退避させる必要はない。また、必要に応
じてローラー以外の部分にもガイドレール或いはトンネ
ル状のフィルムガイドを設けると先端部の挿入がスムー
ズにできる。ローラの目的は、単にフィルムを一定曲率
変形させるだけであるので、特に材質は問わないが、フ
ィルムとの摩擦が小さく、劣化、汚れの少ない金属ロー
ラが好ましい。
【0026】左右のフィルムガイド211,213及び212,2
14の間隔は、フィルムFの幅より少し狭くなるように、
第1支持部材201及び202に取り付けられ、結合バネ31
1,312,313及び314の弾力に抗してフィルムが左右のフ
ィルムガイド211,212,213及び214を押し広げて通過す
る。従って、フィルムの両縁部は常に左右のフィルムガ
イド211,212,213及び214と係合し、第1支持部材201
及び202と一体に取り付けられている磁気ヘッド101及び
102がフィルム縁部から一定の所に設けられたトラック
を正確にトレースできる。また,結合バネ311,312,31
3及び314は、フィルム縁部とフィルムガイドとを常時係
合させると共に、フィルム幅の変動、基準縁の変動に、
フィルムガイド211,212,213及び214をフィルム走行方
向に平行に追随させる。その上、4個の結合バネが独立
しているので、フィルムの幅方向の蛇行にもスムーズに
追随可能である。
【0027】保持部材361は、フィルムFの中央部と接
触しているので、フィルムFが走行するとき、フィルム
Fの中央部が窪むことがなく、磁気ヘッド101,102に磁
気ギャップが2個以上設けられている場合にも、全トラ
ックで良好な接触走行が確保できる。なお、第2の実施
例においても、第1の実施例の如く、保持部材を回転す
る回転ローラに置き換えることも可能である。
【0028】図7は本願発明の第3の実施例である磁気
ヘッド支持装置を内蔵したカメラの分解斜視図であり、
図8は磁気ヘッド及び保持部材の拡大図である。
【0029】図7において、701はカメラ本体であり、7
01aは撮影画枠を形成するアパーチャである。Fは透明
磁気層を塗布したフィルムであり、撮影前にパトローネ
P内に収納されている。パトローネPは本体701のパト
ローネ室701b内に装填され、パトローネPより引き出
されたフィルムFはアパーチャ701aを通過してリール7
02に巻き取られる。703は圧板であり、図示していない
裏蓋に取り付けられ、アパーチャ701aにてフィルムF
が通過する所定の間隙を設けて図示していない圧板バネ
により圧着されている。711は磁気ヘッドであり、フィ
ルムFの磁気層に撮影情報を少なくとも記録若しくは再
生の何れかを行う。磁気ヘッド711は圧板703と独立し
て、圧板703の近傍に設けられた上ガイド712の側面に設
けられた孔712bから挿入されたピン713により保持さ
れ、フィルムの端部と対向している。図8における720
は磁気ヘッド711に類似した形状のダミーヘッドであ
り、上ガイド712と一体に形成され、フィルムFに対し
て磁気ヘッド711とのバランスを取っている。721は保持
部材であり、図4の保持部材361と同様に、フィルムF
の略中央部を保持し、フィルム走行方向における磁気ヘ
ッド711の形状と類似して形成されている。図7の715は
カメラ本体701上に設けられた下ガイドであり、同図で
は本体701と一体に描かれているが、本体701と別部品を
組付けてもよい。上ガイド712を下ガイド715に取り付け
ると、上ガイド712を下ガイド715は両端で密着し、フィ
ルム走行部においては、カメラ本体701の撮影レンズ側
に孤を描いて湾曲した曲面よりなるフィルムガイド部が
形成される。また、磁気ヘッド711、ダミーヘッド720及
び保持部材721は上ガイド712のガイド曲面とほぼ同様な
曲面を形成し、且つこのガイド曲面より僅かに突出して
おり、各々の先端で常に確実にフィルムFと接触してい
る。
【0030】このように構成することにより、アパーチ
ャ711aにて露光されたフィルムFは、上ガイド712と下
ガイド715とにより曲面ガイド部を磁気ヘッド711に接触
しながらヘッドギャップの曲面に巻きついて走行し、リ
ール702により巻上げられる。また、磁気ヘッド711はピ
ン713を支点としてフィルム走行方向と直角に回動可能
であるので、フィルムのカールに追随できる。なお、磁
気ヘッド711は情報量によっては、フィルムFの両端に
設けてもよい。保持部材721は、フィルムFの中央部を
保持しているので、フィルムFが走行するとき、フィル
ムFの中央部が窪むことがなく、磁気ヘッド711に磁気
ギャップが2個以上設けられている場合にも、全トラッ
クで十分な接触走行が確保できる。
【0031】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本願発明の
保持部材によれば、フィルムが磁気ヘッドに接触しなが
ら走行するとき、フィルムの中央部が窪むことなく、い
かなるときにも磁気ヘッドの形状に沿うことができ、磁
気ヘッドに複数の磁気ギャップが設けられている場合に
も、全トラックで磁気ヘッドとフィルムの磁性面との接
触走行を確実に行うことができる。
【0032】また、保持部材を円盤型に形成し回動自在
にすることにより、撮影画面が存在するフィルム中央部
に傷を付けることない。
【0033】更に、保持部材の駆動力によりフィルムを
走行させることができるので、極めて短いフィルムでも
駆動することができ、しかも安定したフィルム走行、磁
気記録・再生が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の分解斜視図である。
【図2】第1の実施例の正面図である。
【図3】第1の実施例の側面図である。
【図4】第2の実施例の分解斜視図である。
【図5】第2の実施例の平面図である。
【図6】第2の実施例の正面図である。
【図7】第3の実施例の分解斜視図である。
【図8】第3の実施例の部分拡大図である。
【符号の説明】
F フィルム 1a,1b,101,102,711 磁気ヘッド 15 回転ローラ 16 支軸 361,721 保持部材 720 ダミーヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中西 和裕 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明磁気層を塗布した写真用フィルムの
    磁気層に当接し、少なくとも情報の記録若しくは再生の
    何れかを行う磁気ヘッドを支持する磁気ヘッド支持装置
    において、前記フィルムの幅方向の両端部に位置する少
    なくとも1対の磁気ヘッド、若しくは何れか一端に位置
    し前記フィルムの走行方向における前記磁気ヘッドの形
    状と類似したダミーヘッドに、前記フィルムを曲面を描
    いて当接させ、前記フィルムの幅方向の略中央の位置
    に、前記フィルムの走行方向における前記磁気ヘッドの
    形状と類似した保持部材を配設し、前記フィルムを当接
    させたことを特徴とする磁気ヘッド支持装置。
  2. 【請求項2】 前記保持部材が、前記フィルムの走行方
    向における前記磁気ヘッドの形状と類似した円弧を有す
    る円盤型を形成し、回動自在であることを特徴とする請
    求項1記載の磁気ヘッド支持装置。
  3. 【請求項3】 前記保持部材が駆動力を受けて回動する
    ことにより、前記フィルムを走行させることを特徴とす
    る請求項2記載の磁気ヘッド支持装置。
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