JPH07152081A - 磁気ヘッド支持装置 - Google Patents

磁気ヘッド支持装置

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Publication number
JPH07152081A
JPH07152081A JP29836693A JP29836693A JPH07152081A JP H07152081 A JPH07152081 A JP H07152081A JP 29836693 A JP29836693 A JP 29836693A JP 29836693 A JP29836693 A JP 29836693A JP H07152081 A JPH07152081 A JP H07152081A
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JP
Japan
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magnetic head
film
magnetic
track
recording
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Application number
JP29836693A
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English (en)
Inventor
Makoto Isozaki
眞 磯崎
Shozo Kikukawa
省三 菊川
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2217/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B2217/24Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor with means for separately producing marks on the film
    • G03B2217/242Details of the marking device
    • G03B2217/244Magnetic devices

Landscapes

  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の磁気トラックを有する写真フィルムの
磁気トラックに当接し、少なくとも情報の記録若しくは
再生の何れかを行う磁気ヘッドを支持する磁気ヘッド支
持装置において、安定した記録若しくは再生を行う。 【構成】 磁気ヘッドのフィルム幅方向における両側部
に配設され、磁気ヘッドのフィルム走行方向における形
状と略同一に形成されたフィルムを支持する可動ガイド
と、磁気ヘッドと可動ガイドをフィルム幅方向に駆動す
る駆動手段と、磁気ヘッド支持装置の本体に固着され、
走行するフィルムの幅方向位置を規制する固定ガイドと
を備え、駆動手段が磁気ヘッド及び可動ガイドを駆動す
ることにより、複数の磁気トラックの中から所定のトラ
ックを選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、複数の磁気トラック
を有する写真フィルムの磁気トラックに当接し、少なく
とも情報の記録若しくは再生の何れかを行う磁気ヘッド
支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、写真システムを構成する、個々の
機器、例えばフィルム、カメラ、処理機等の性能は著し
く向上したが、機器間の情報交換が不充分なため、シス
テムとしてこれ以上の性能向上やコストダウンが困難な
状態にある。例えば、現在のカラープリントシステム
は、現像したネガ像の光学濃度から、撮影状況を推定し
てプリント条件を決定し、最大多数の顧客の満足が得ら
れるプリントに仕上げている。このため、平均的な仕上
りとなり、撮影状況や撮影意図がプリントに十分に反映
されず、フィルムやカメラの性能を充分に引き出せない
でいる。従って、ユーザーの要求に充分に答えるために
は、撮影情報を加味してプリントする必要がある。又、
フィルムの後処理は、暗室や水中で行われるため、情報
伝達が困難であり、コンピュータによる自動化が困難な
状況にある。
【0003】写真システムにおける情報交換を容易に行
う手段として、実質的に透明な磁気記録層をフィルム裏
面全面に設け、必要な情報をフィルムの磁気層に直接記
録するシステムが、国際出願WO-90/04205,WO-90/0421
4,米国特許USP-4965627,USP-4975732等に提案されて
いる。即ち、フィルム製造時にメーカー名、フィルム種
類、乳剤ロット、感度、製造年月日、基準信号等を記録
し、撮影時に撮影条件、例えば光源の色温度、被写体輝
度、露出時間、絞り値、逆光の有無、フラッシュ発光の
有無、連写の有無、カメラの種類、オーナーID、撮影
年月日、撮影者のメモ等を駒毎に記録する。更に、DP
E受付窓口で、顧客の注文情報、例えばプリントサイ
ズ、プリント枚数、希望仕上げ(絹目、光沢)等をフィ
ルムに記録する。プリント時、これらの情報をフィルム
から読み出し、ネガをスキャンして得た光学濃度データ
と合わせてプリント条件を決定する。これにより、撮影
状況や撮影意図を反映したプリントが得られる。また、
この露光条件を各駒に記録して、焼き増し時読み出して
プリントすれば、最初と同じ色調のプリントが得られ
る。このように、写真の諸情報をフィルムの各駒に直接
磁気記録できるので、コンピュータによる自動管理が可
能になり、コスト低減、品質向上、迅速処理、サービス
管理等の多くのメリットが期待できる。このシステムの
特徴は、フィルムに直接記録することによりフィルムと
情報の対応が完全に取れること、及びフィルム搬送速度
の変動に鈍感な信号変調方式を採用することにより、機
器間でフィルム搬送速度を統一しなくとも、容易に情報
交換が行えることである。
【0004】フィルムに画像以外の情報を記録する手段
として、磁気記録以外の方法、例えば電気的、光学的な
手段が考えられる。ICメモリー等を用いる電気的な手
段はコストが高く、LED等を用いる光学的な手段は記
憶容量が小さく書換えができないという欠点を有する。
コストが低く、記録密度が大きく、自由に書き換えで
き、画像と情報が完全に対応し、手軽に情報交換を行え
る手段として、フィルムに直接磁気記録する方法が最も
適している。
【0005】以上は、記録若しくは再生の何れかを行う
1個の磁気ヘッドについて記載したが、次に記録及び再
生専用の磁気ヘッドをそれぞれ設けた磁性層付きフィル
ムのプリント処理を行う処理装置の従来技術について述
べる。
【0006】公表特許平4-501018号公報には、多トラッ
クのマルチギャップ磁気ヘッドで記録再生を行う記載が
ある。
【0007】また、特開平4-205706号公報には、記録・
再生を同一磁気ヘッドで行い、磁気ヘッドをフィルム幅
方向に移動させ、トラックの最適位置及び磁気ヘッド回
転機構を付して最適アジマス角が得られるようにした記
載がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一般に、磁気記録は、
磁気ヘッド(以下磁気ヘッドという)のコイルに信号電
流を流し、発生する磁界で磁性層を磁化して記録する。
再生は、磁性層表面の漏洩磁束を磁気ヘッドコイルでピ
ックアップする。磁気ヘッドギャップや磁性層表面から
発生する漏れ磁束は非常に小さく、到達距離も非常に短
いので、磁気ヘッドと磁性層の接触が悪く、その間に僅
かな空間ができても再生出力やS/N比が大幅に低下
し、信号の1部が欠落するようなことがおきると致命的
なエラーとなる。従って、媒体表面と磁気ヘッド表面の
面接触が重視される。磁気記録では、記録媒体にトラッ
クを設け、ここに信号を記録する。磁気ヘッドがこのト
ラックを正確にトレースできないと再生出力やS/N比
が大幅に低下するため、トラッキングが重視される。ま
た、磁気記録では、記録磁気ヘッドのギャップの漏れ磁
束により媒体を磁化し、再生磁気ヘッドのギャップが媒
体の漏れ磁束を拾うため、記録と再生に使用する磁気ヘ
ッドギャップの角度が一致する必要がある。その角度差
が1度程度でも再生出力が大きく低下する。これをアジ
マス損失と言い、この防止が重要である。一般に磁気記
録媒体は、磁性材料を高密度に充填する。これは、再生
出力やS/Nが充填量に依存するためである。更に、磁
気記録では、媒体の走行速度や走行位置が厳格に規定さ
れ、磁気記録の必須要件となっている。これに対して、
本発明のフィルムへ直接磁気記録する方法は、従来の磁
気記録とは大幅に異なっている。例えば写真処理装置で
は、磁気記録装置のような厳密な走行速度制御や走行位
置制御を行う必要はない。更にフィルムの透明性を確保
するため、フィルムに設ける磁性層は、磁性材料の使用
量が通常の磁気記録媒体の1/50から1/100程度に限られ
る。従って、フィルムからの再生信号強度は極めて低
い。ビデオテープの様な大量の磁性材を充填した通常の
磁気記録媒体は、再生出力が高いため、磁気ヘッドタッ
チ不良、トラッキングミス、アジマス損失等が少々起こ
っても影響が少ない。しかし、透明磁性層は出力が通常
の磁気記録媒体の1/50〜1/100のため、磁気ヘッドタッ
チ不良、トラッキングミス、アジマス損失等により信号
が欠落し易く、致命的なエラーになる可能性が高い。こ
のように、透明磁性層への記録再生は、特に磁気ヘッド
タッチ不良、トラッキング不良、アジマス損失等を防止
することが重要になる。しかし、フィルムは磁気テープ
等に較べて腰が強くカールや巻きぐせが大きいため、磁
気ヘッドタッチ不良、トラッキングミス、アジマス損失
等が起こり易い。また、写真処理装置は磁気記録装置に
比較して走行精度が遙に低く、トラッキングエラーやア
ジマス損失を起こし易い。この様にフィルムの透明磁性
層への記録再生は、従来に比べ技術的に難しい問題を含
んでいる。
【0009】以下、従来の磁気記録と本願発明における
実質的に透明な磁性層付きフィルムへの磁気記録を比較
して、フィルムに設けた磁性層へ記録再生する際の問題
点を述べる。なお、透明磁性層は極めて薄く(1μ以
下、好ましくは0.1μ以下)、磁性層の占める割合が低
いので、その物性は写真フィルムと実質的に同じとして
説明する。
【0010】一般に、磁気テープは、磁気ヘッドとテー
プの良好な接触を得るため、薄い支持体とポリウレタン
のような特に柔軟なバインダーから構成されている。
【0011】これに対してフィルムは、支持体がテープ
の5乃至10倍と厚く、又写真乳剤層は水系で分散、塗布
するため、使用するバインダーは硬く柔軟性に乏しい水
溶性樹脂に限られる。このため、フィルムはテープより
遙に腰が強く柔軟性に乏しい。また、フィルムは、支持
体上に、下引き層、感光層、保護層等数十層を構成し、
磁気テープと比較して極めて複雑である。支持体の反対
側にアンチカール層が設けられているが、層間のバラン
スが崩れると著しくカールする。更に、現像で銀が除去
されると物性が変動し、特に腰の強さやカールが著しく
変動する。その上、湿潤、乾燥工程を経るので、乾燥度
合いにより、カールを生じ、温度湿度の変動でカール度
合いも変化し易い。フィルムは、幅方向にカールが強い
のみならず、長手方向の巻きぐせも強く、これらが複合
して不規則な歪みが生じる。
【0012】透明磁性層はフィルム全面に設けられ、全
面記録可能であるため、フィルム特定駒に関する情報を
全てその駒に記録でき、前述の撮影情報はフィルムの両
エッジ部から撮影画面の間の約5mmのスペースに記録す
るのが好ましい。磁気記録は記録密度を高くできるの
で、上記の情報程度はこの領域に十分記録できる。しか
し、撮影画像に関連するより多くのデータや現像焼付装
置における処理データや注文情報をフィルム上に磁気記
録したり、或いは説明文、音声等を同一フィルム上に記
録するような場合には、画像に重なるフィルム面をデー
タ記録情報として使用することが提案されている。この
場合には、画面外のトラック以外に画面上に多くのトラ
ック位置を設定することができる。このときに使用する
磁気ヘッドは、例えば、特公表4-501018号に述べられて
いるような、静止磁気ヘッドアレーを各トラックに1個
ずつ用いる磁気ヘッドが提案されている。多くのトラッ
クに対応する磁気ギャップ及びコイルを設けることは、
不経済であり、スペース的にも困難である。また、アン
プ、デコーダ等を多数用意する必要がある。従って、例
えば1乃至4個の少数の磁気ギャップを持つ磁気ヘッド
を予め設定されたトラック位置に対応して移動すること
が望ましい。
【0013】写真フィルム用の磁気ヘッド支持装置につ
いては、米国特許USP-5034836,USP-5041933、公表4-50
0568、EP0556584等が知られており、また本願出願人
も、特願平05-021449号、特願平05-101155号、特願平05
-176997号その他を出願している。
【0014】しかし、これらはいずれもフィルム撮影画
面外に記録トラックを設定して、これに対応する磁気ギ
ャップを持つ磁気ヘッドを専用に配置して記録・再生を
行うものである。
【0015】撮影画面の領域に多数のトラックを設定し
て磁気記録、再生を行うときには、指定トラック位置に
再現性良く磁気ヘッドを位置決めする必要がある他、画
面内に特に傷を付けないよう、且つフィルムの磁性面と
磁気ギャップの密着性の良い磁気ヘッド及びその支持方
式が必須である。また、磁気ヘッドが記録、再生するト
ラック位置を選択移動可能とすれば、カメラで記録され
る固定トラック位置にも移動して、その記録内容の再生
を兼ねることも可能である。
【0016】多チャンネルのトラックを磁気ヘッドが選
択して記録、再生する方式としては、フロッピーディス
ク装置におけるトラック選択機構やストリーマ型磁気テ
ープ装置における磁気ヘッドのチャンネル選択移動機構
等が知られている。
【0017】フロッピーディスク(正式には、フレキシ
ブルディスクカートリッジ)は、磁気記録媒体がカート
リッジの中でほぼ平坦に回転することが保証され、これ
に対してX,Yの2方向の傾き自由度を持つ磁気ヘッド
が通常両側から媒体に係合する。トラックの位置決め
は、駆動装置において正確に中心保持されたディスクに
対し、通常はステップモータによって駆動され、ディス
クの直径方向の直線移動に変換されたキャリッジ上に磁
気ヘッドを配置して位置決めしている。
【0018】また、ストリーマ型磁気テープ装置におい
ては、柔軟な磁気テープがこれより幅の広い磁気ヘッド
に巻きつくように接し、テープのガイドに対して磁気ヘ
ッド本体が位置を変えるよう、機械的に磁気ヘッド位置
を変えてトラック選択する。動力源としては選択トラッ
ク数が少ない場合、電磁プランジャ等によることもある
が、トラック選択位置が多くなるとステップモータ等も
使用される。磁気ヘッドの磁気ギャップ数を複数個設け
れば、トラック選択停止位置はそれだけ少なくでき、一
つの停止位置で複数のチャンネルにアクセスできる。テ
ープは柔軟であるため、ギャップ面が曲面になっている
固定的な磁気ヘッドに若干のテープテンションを与えれ
ば、テープと磁気ヘッドギャップは十分良好な接触状態
を保つことができる。
【0019】フロッピーディスク、ストリーマーテープ
において、トラック間隔密度を更に極限的に詰めて、記
録容量を最大とするためには、磁気ヘッドの位置決めを
ステップモータ等によるオープンループ制御でなく、媒
体上に記録されたトラック位置情報をフィードバックし
て、クローズドループ制御とすることもある。しかし、
駆動装置はコストアップとなる。
【0020】透明磁性層付き写真フィルムの場合、磁気
ヘッドをトラック選択移動可能とするときの位置決め機
構は、上記フロッピーディスク、ストリーマテープの駆
動装置と同様の方法で実現できるが、写真フィルムはフ
ロッピーディスクやストリーマテープの記録媒体と物理
的特性が異なるので、安定した記録、再生を行うには特
別の配慮が必要となる。
【0021】即ち、磁性層面の反対面は多層の乳剤面で
あって、表裏の物理特性が異なるため、温度、湿度等の
影響によってカールが生じる他、パトローネ中での巻き
癖など、フロッピーディスクほどの平面性は確保できな
いのが普通である。また、フィムベースは比較的厚く、
特に磁気テープ媒体と比較すると5〜10倍の厚さがあ
り、また幅も広いので、磁気テープのように固定された
磁気ヘッドのギャップ付近に巻き付けるだけで良好な接
触を得ることは困難となる。
【0022】固定した磁気ヘッドに対しては、フィルム
の裏面より強くパッドで押しつければ、良好な接触をさ
せることができる。しかし、上記の通り、カール、巻き
癖のある厚いフィルムに対しては、相当強い力で押しつ
けることが必要となり、通常のオーディオ用などの磁気
テープの接触圧に比較して数倍以上の押圧力が必要とな
り、磁性層面或いは乳剤面に傷をつけたり、磁気ヘッド
の過大な磨耗を生じて、特に業務用のラボ機器等におい
ては、十分な寿命が保証できなくなって、頻繁な磁気ヘ
ッド交換や調整など維持コストの増大を招く。殊に、画
面の裏の磁性層トラックに対しては、傷を付けやすい磁
気ヘッド支持方式は望ましくない。
【0023】本出願人は、写真フィルムの画面領域の外
側の固定的なトラック位置に対し、少なくとも記録若し
くは再生を行う磁気ヘッド支持装置に対し、特願平5-10
1155号、特願平5-079764号、特願平5-021449号等によ
り、比較的軽い接触圧下において、磁気ギャップと媒体
トラックとの確実な接触が得られる手段を提供してき
た。しかし、トラック位置が撮影画面内にも多数設けら
れ、これを選択的に記録、再生するためには、上記既出
願の磁気ヘッド位置固定の際以外の配慮が必要となる。
即ち、固定的磁気ヘッド位置の場合、フィルム両側に設
けられたフィルム進行方向に対して曲面を持つ磁気ヘッ
ド2個(片側はダミー磁気ヘッドでもよい。)及び必要
に応じてフィルム中央付近にも同様な曲面を持つダミー
磁気ヘッド或いは回転ローラを設けて、フィルム全幅に
渡り略円筒面の曲面を形成して、磁気ヘッドギャップと
の接触を容易ならしめていた。しかし、磁気ヘッド位置
がフィルムの幅方向に対して移動する場合、殊に通常は
移動する磁気ヘッドは1個であるため、そのままではフ
ィルム全幅にわたり、良好な円筒面を形成することは困
難となる。
【0024】以上は、記録若しくは再生の何れかを行う
1個の磁気ヘッドについて記載したが、次に記録及び再
生専用の磁気ヘッドをそれぞれ設けた磁性層付きフィル
ムのプリント処理を行う処理装置の従来技術についての
問題点について述べる。
【0025】先に述べた公表特許平4-501018号公報で
は、多数トラックのマルチギャップ磁気ヘッドを用いて
いるので、コスト高であり、周辺回路も並列に複数設け
るか、又は切換リードアンプを必要として、この点でも
コスト高になる。
【0026】また、特開平4-205706号公報では、磁気ヘ
ッドが1個なので、書き直し時の消し残りを生じないよ
うに高精度のトラック位置決めが必要となり、プリント
する度にフィルムを戻さないと同一フレームに記録でき
ないので、撮影データの再生、プリント、プリントデー
タの記録がスムーズでない。また、出力最大として位置
決めすることはクローズドループのフィードバック制御
を必要とし、コスト高となる。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記課題は本願発明にお
ける、複数の磁気トラックを有する写真フィルムの磁気
トラックに当接し、少なくとも情報の記録若しくは再生
の何れかを行う磁気ヘッドを支持する磁気ヘッド支持装
置において、前記磁気ヘッドの前記フィルムの幅方向に
おける両側部に配設され、前記磁気ヘッドのフィルム走
行方向における形状と略同一形状に形成されて前記フィ
ルムを支持する可動ガイドと、前記磁気ヘッド及び前記
可動ガイドを前記フィルムの幅方向に駆動する駆動手段
と、前記磁気ヘッド支持装置の本体に固着され、走行す
る前記フィルムの幅方向位置を規制する固定ガイドとを
備え、前記駆動手段が前記磁気ヘッド及び前記可動ガイ
ドを駆動することにより、前記複数の磁気トラックの中
から所定のトラックを選択可能としたことを特徴とする
磁気ヘッド支持装置、により解決される。
【0028】また、磁気ギャップを1個に限れば、磁気
ヘッド先端部を曲面構造とすれば、フィルム磁性面に若
干食い込んで接触するので、磁気ヘッド自体の姿勢を固
定しても安定した記録、再生が可能である。
【0029】更に、フィルム焼付プリンタ等において、
フィルム走行方向のプリント画面より上流側に再生用磁
気ヘッドを、プリント画面の下流側に記録用磁気ヘッド
を配設することにより、処理の流れに従って撮影データ
を再生し、これに基づくプリントデータを同一フィルム
駒上にフィルムを戻さずに記録できる。その際、再生用
磁気ヘッドと記録用磁気ヘッドを同一の磁気ヘッド位置
移動機構に搭載すれば、駆動機構は一式で済み、経済的
である。また、再生用磁気ヘッドのトラック幅を狭く、
記録用磁気ヘッドのトラック幅を広くしておけば、トラ
ック位置決め精度を補償して正しく読み取ることができ
る。また、何らかの事故で大幅にトラック位置や磁気ヘ
ッド位置がずれたり、フィルム磁性層のトラック上に欠
陥があったりした場合に、位置決め機構により磁気ヘッ
ド位置をフィルム幅方向に微調整することにより磁気ヘ
ッドの再生を繰り返せば、エラーを回復できる可能性が
大幅に向上する。
【0030】
【実施例】本願発明の磁気ヘッド支持装置の実施例を図
1乃至図8に基づき、詳細に説明する。
【0031】図1は磁気ヘッド支持装置の第1の実施例
である。
【0032】同図において、Fは透明磁性層を全面に塗
布した写真フィルムで、図の上面が乳剤面、下面が磁性
層面であり、矢印Aの方向に走行する。1は磁気ヘッド
であり、フィルムFの磁性層に対して記録を行うか、若
しくは磁性層に記録されている情報を再生する。磁気ヘ
ッド1は可動台2に、フィルム幅方向に揺動自在に軸着
されているが、この詳細は本出願人による出願済の手段
を用いることができ、省略する。3及び4は、第1可動
フィルムガイド及び第2可動フィルムガイドであり、フ
ィルム幅方向における磁気ヘッドの両側に配設され、フ
ィルムFと当接する上面は、磁気ヘッド1におけるフィ
ルム走行方向の曲面と略同一曲面に形成されており、可
動台2の上に固着されている。5はステップモータであ
り、螺設されたリードスクリュー6を回動軸として有し
ており、リードスクリュー6はフィルム幅方向に可動台
2と螺合しており、先端は第1保持板7により保持され
ている。8はガイドレールで、リードスクリュー6と平
行に配設され、可動台2をフィルム幅方向である矢印B
方向に摺動自在に貫通し、一端を第2保持板9に他端を
第1保持板7に保持している。また、ステップモータ
5、第1保持板7及び第2保持板9は、磁気ヘッド支持
装置の本体と接続される固定台10の上部に固着されてい
る。磁気ヘッド1の4隅に設けられた固定フィルムガイ
ド11は、固定台10の上部に固着され、フィルムFの端部
をガイドし、図示していないフィルム通路と固定台10と
の相対位置を固定する。
【0033】このように構成された磁気ヘッド支持装置
において、ステップモータ5を適宜正逆転すると、ガイ
ドレール8により回動運動を阻止された可動台2はリー
ドスクリュー6の回動によりB方向に直進移動する。そ
の結果、磁気ヘッド1は第1可動フィルムガイド3及び
第2可動フィルムガイド4と共にB方向に直進移動す
る。ここで、可動台2の上の磁気ヘッド1がステップモ
ータ5の方向に駆動され、磁気ヘッド1の磁気ギャップ
1aがフィルムFの最もステップモータ5に近い磁気ト
ラック上にあるとき、可動台2に設けられた遮光板2a
がフォトカプラ12の光線を遮光して、1番端のトラック
位置を検出する。また、磁気ヘッド1の磁気ギャップ1
bが最もステップータ5から遠い磁気トラック上にある
とき、可動板2に設けられた遮光板2aがフォトカプラ
13(実際には13aの位置であるが、図が判り難くなるの
で位置をずらして描いてある。)の光線を遮光して、最
も端のトラック位置を検出する。なお、磁気ヘッド1が
フィルム幅方向におけるいずれの方向でも最も端に移動
したとき、第1可動フィルムガイド3及び第2可動フィ
ルムガイド4はフィルムFから外れることなく、常にフ
ィルムFの面を支持している。
【0034】1番端から2番目のトラック上に磁気ギャ
ップがあるときには、フォトカプラ12の光線を遮光しな
い状態に調整することによって、1番端のトラックを基
準トラックとし、更に細かい基準トラック位置の精度に
ついては、ステップモータ5の微調整を行う。即ち、ス
テップモータ5のステータの取り付け角度位置の微調
整、或いはステップモータ5のロータとリードスクリュ
ウ6の接続角度位置をステップモータ5の1ステップ送
り角度以内の調整を行う。基準トラック以降の各トラッ
ク位置に対しては、ステップモータ5の1ステップ送り
角度とリードスクリュウ6の送りピッチによって、1ス
テップ毎に定められたトラックピッチ毎に停止するよう
に設定する。
【0035】また、この移動する磁気ヘッドでカメラ等
で記録した撮影画面外の固定的な磁気トラックの記録内
容を再生することもできる。この場合、先の画面内の基
準トラックから規定距離、外側へ磁気ヘッドを移動して
再生する。
【0036】磁気ヘッド両側の第1可動フィルムガイド
3及び第2可動フィルムガイド4が磁気ヘッド1と共に
移動する本実施例では、磁気ヘッド1がフィルムFの幅
方向エッジに近い部分にも安定的に選択移動することが
可能である。
【0037】また、カメラで記録する磁気トラックは一
般的に画面内の記録トラックよりも、トラック幅を広く
記録するのが普通であるので、再生の際はこの幅広トラ
ック内の複数位置での再生も可能となり、画面内の記録
トラックのピッチで移動して、再生に際してエラーが発
生するような場合には、別のフィルム幅方向停止位置に
おいて、幅広トラックの記録内容を再生することによ
り、磁気層の欠陥、その他の理由による再生エラーを回
復することができる。その際、幅広トラック内に固定的
に複数の再生用磁気ヘッドギャップを用意するよりも経
済的である。
【0038】このとき、磁気ヘッドはフィルム画面内に
傷を付けないように低圧力下でも密着して接触走行する
ことが重要である。且つ、トラック選択により磁気ヘッ
ド位置が変化しても、この密着接触状態が保たれる必要
がある。このため、本実施例では、磁気ヘッド1自体
は、可動台2の上においてフィルムの幅方向に傾斜でき
揺動可能な、本出願人の特願平5-021449号、特願平5-10
1155号、特願平5-176997号等による手段で支持する。し
かし、1個の磁気ヘッド上を磁気ヘッドより遙に幅の広
い写真フィルムが曲面を描いて通過するとき、磁気ヘッ
ドの両側にはみ出したフィルムに、たるみ、しわ等が生
じて、フィルムの磁気ヘッドに当接する部分にも影響を
及ぼし、磁気ヘッドの磁気ギャップとフィルム磁性層と
の良好な接触が保てなくなる。特に、磁気ヘッドが磁気
トラックの選択のために移動するとき、その全移動範囲
にわたって良好な接触を保つことは更に困難である。
【0039】これを避けるために、磁気ヘッドの幅をフ
ィルムの幅より広くして、磁気ヘッドがトラック選択の
ため移動してもフィルムが磁気ヘッドからはみ出さない
だけの幅とすることは、簡単な構成で実現できる。しか
し、磁気ヘッドが大型となり、またフィルムの全幅にわ
たって、フィルムのカール、しわ等に抗して長い円筒状
の磁気ヘッド面とフィルム面が密着を保つには、接触圧
力を高く保つために、フィルム巻取側、供給側共に大き
めの張力を与え、或いはフィルム裏面にパッド状の押さ
え部材を設けて、押しつけることが必要となる。いずれ
もフィルムに過大な圧力を掛けることとなり、フィルム
面に傷を付けて画面の品質を損なう結果になりやすい。
【0040】ここで、フィルムのカール、しわ等があっ
ても、過大な圧力を印加することなく、磁気ギャップと
フィルム磁性層の良好な密着が得られる本実施例の構成
について、以下にまとめる。
【0041】フィルム磁性層上の磁気トラック1を選
択移動する磁気ヘッド1は、フィルム幅方向に沿って傾
斜が可能であれば、どの様な支持方式を取っても良い
が、特に本出願人による磁気ヘッド支持方式が有効であ
る。
【0042】磁気ヘッド1の磁気ギャップ面1a及び
1bは、原則としてフィルム進行方向に曲面をなしてい
る。フィルムFは磁気ヘッド1の磁気ギャップ付近を中
心として磁気ヘッド曲面に巻き付き、部分的に曲面を描
いて走行する。
【0043】磁気ヘッド1の両側には、磁気ヘッド1
の曲率半径とほぼ同じ曲率半径の第1可動フィルムガイ
ド3及び第2可動フィルムガイド4を並べて磁気ヘッド
1の近くに配置し、磁気ヘッド1と共にフィルム幅方向
に移動するよう、磁気ヘッド1と共に可動台上に配設さ
れる。第1可動フィルムガイド3及び第2可動フィルム
ガイド4は磁気ヘッド1がフィルムFの幅方向に最大移
動しても、フィルムFのエッジ部が第1可動フィルムガ
イド3及び第2可動フィルムガイド4よりはみ出さない
よう、十分な幅を持つものとする。
【0044】第1可動フィルムガイド3及び第2可動
フィルムガイド4は、図2に示す様に磁気ヘッド1と略
同一曲率半径を有し、フィルム走行方向に回転する第1
回転ローラ21及び第2回転ローラ22に置き換えればフィ
ルム走行に対する摩擦を減少できる。
【0045】フィルムの走行位置は、第1可動フィル
ムガイド3及び第2可動フィルムガイド4の移動につれ
て動くことのないように、フィルムFの両エッジ部にお
いて走行位置を規制する。例えば、固定フィルムガイド
11を磁気ヘッドの前後左右4か所にて固定台10上に設け
る。
【0046】磁気ヘッド1の磁気ギャップ面1a及び
1bは、第1可動フィルムガイド3及び第2可動フィル
ムガイド4のフィルム接触面より、僅かに突出すること
により、フィルムのカールやしわに抗して、より良好な
密着性が得られることが分かった。その突出量は好まし
くは0.1〜0.2mmであるが、設定誤差を考慮して0.05〜0.
3mmの範囲でも好結果が得られた。その分、磁気ヘッド
1におけるフィルム進行方向への直角方向の磁気ヘッド
ハウジングの両側エッジ部は、若干の面取りをすること
が望ましい。
【0047】磁気ヘッド1がフィルム幅方向に傾斜可
能、即ち揺動可能である場合、その磁気ヘッドのフィル
ム磁性層との接触面は最も外側の磁気トラックを選択し
た場合にもフィルムのエッジよりはみ出さないことが望
ましい。
【0048】次に第2の実施例について、図3乃至図5
に基づき説明する。
【0049】磁気ヘッド上の磁気ギャップが一つで、且
つその幅が特に広くない場合、磁気ヘッドをフィルム幅
方向に傾斜、即ち揺動可能とする代わりに、フィルム進
行方向のみならず、フィルムの幅方向にも表面を曲面と
した磁極、例えば図3の如き球面磁気ヘッドを使用すれ
ば、妥当な押圧力で十分良好な接触状態が確保できる。
図3(a)は球面磁気ヘッドの斜視図、図3(b)はフ
ィルム幅方向から見た側面図、図3(c)はフィルム走
行方向から見た側面図であり、31はギャップ、w1はト
ラック幅である。また、表面の曲率半径がどの方向にも
大きいことから、フィルム面への傷つきは少なくでき
る。
【0050】一般的にはフィルム上の複数トラックを再
生、又は記録することが多く、このときにはフィルムを
走行方向を正逆に繰り返し走行して、その度に磁気ヘッ
ド位置を選択移動し、記録・再生を繰り返せばよい。若
干、時間がかかるが、安価なシステムで処理能力が遅く
てもよい場合には有効である。
【0051】曲面磁気ヘッドの場合、フィルム走行方向
はフィルムベースの硬さ等により、磁気ギャップと磁性
面の接触条件において、曲率半径の最適値があり、本出
願人による特願平5-180453に示した通り、通常の135フ
ィルムにおいては、半径r=8〜16mm程度が望ましい。
また、フィルムの幅方向に対しては、トラック幅が広い
程、曲率半径を大きくしなければ、トラックの両エッジ
部で隙間が生じて書き込み読み出し効率が悪くなる。例
えば、0.6mmのトラック幅で曲率半径r=12mmのヘッド
では計算上両エッジで各3.75μmほど隙間ができ、磁気
記録再生上好ましくないが、実験的にはこれでも十分な
再生出力が得られる。これは、トラック幅中央部で良好
な密着が得られるためと、球面状磁気ヘッドでは磁気ヘ
ッド先端部が若干フィルム面に食い込むことにより、フ
ィルム面が変形し、両エッジ部でも計算通りに隙間が生
ぜず、ほぼ良好な接触状態が得られるためと見られる。
【0052】しかし、更にトラック幅が広い場合には、
フィルム幅方向の磁気ヘッド先端部曲率半径は大きくす
る方がよい。この場合、フィルム幅方向で曲率の異なっ
た楕円状の3次元曲面となるが、これを図4に示す。図
4(a)は楕円状3次元曲面の斜視図、図4(b)はフ
ィルム幅方向から見た側面図、図4(c)はフィルム走
行方向ら見た側面図であり、32はギャップ、w2はトラ
ック幅である。実用上は、フィルム走行方向、その直角
方向にそれぞれ必要な曲面に研磨して、その継ぎ目の境
界に尖った線ができないように更に研磨する必要があ
る。
【0053】磁気ギャップ部が曲面になると、トラック
中央部で隙間がゼロでも、図5に示すように、磁気ヘッ
ドの曲率をr,トラック幅をw、エッジ隙間をΔtとす
れば、(r+Δt)2=r2+(w/2)2 の式が成立し、
r={(w/2)2−Δt2 }/2Δt となり、Δt2
極めて小さくなるので省略すれば、r=w2/8Δt
となる。
【0054】Δtを前述の通り、エッジ隙間を3μmま
で許すとすれば、r=w2/0.024 となる。
【0055】例えば、ω=0.6mmトラックでは、r=0.6
2/8×0.003=15mm となり、フィルム走行方向、幅方
向とも曲率半径約15mmの球面磁気ヘッドが使用できる。
【0056】トラック幅2mm以上の広幅書き込みトラッ
クでは、r=22/ 0.024=116mm以上と大きくなるが、
磁気ヘッドの取り付け角度を誤らなければ、トラック中
央部では約3μmフィルム面を押し込むことになり、ほ
ぼ全トラックにわたり、良好な接触が確保でき、且つそ
の側方も連続面として徐々に磁気ヘッド面とフィルム面
が離れるので、フィルム面に応力が集中することもな
く、傷を付けにくい磁気ヘッドが得られる。
【0057】なお、エッジ隙間を約3μmとして計算し
た理由を付記すると、前述したように磁気ヘッド先端が
フィルム面へ食い込むことがなくても、写真用フィルム
の磁性面へデータ記録する数百波長/インチ(1,000磁
束反転前後/インチ)の記録密度で、ギャップ長10μm
程度の磁気ヘッドを使用して、3μmの隙間で記録効
率、再生効率共、夫々計算上約30〜50%以下の損失でお
さまることと、実際のフィルムにおいて、磁気ヘッド先
端の曲率半径にもよるが、約3μm程度は凹んで、磁気
トラックのエッジ部分においても上記計算ほどの損失は
実際上生じないことによる。
【0058】しかし、球面或いは楕円状3次元曲面形状
の磁気ヘッドで押さえたときの窪み量はフィルムベース
の厚み、材質によっても異なるため、フィルムにより最
適化を図る必要がある。135フィルムにおいては、上記
の値の1/2〜2倍の曲率半径においても、実用上問題な
く使用可能である。135フィルムより小型で薄手のベー
スが使用されるフィルムにおいては、若干大きな凹みま
で許容できる筈であるので、許容範囲は更に最適化を検
討する必要がある。現状の135フィルムにあっては、 r=最適値×1/2〜最適値×2 となる。
【0059】第3の実施例を図6に基づいて説明する。
【0060】同図において、Fは透明磁性層を全面に塗
布した写真フィルム、41は磁気ヘッドであり、磁気ヘッ
ド41は可動台42にフィルム幅方向に揺動自在に軸着され
ている。43はガイドレールであり、フィルムFは幅方向
における両端面をガイド面43bでガイドされ、厚み方
向の端部をガイド壁43aでガイドされて走行する。磁
気ヘッド41の位置ではガイド面43a及びガイド壁43bが
盛り上がり、ガイド面43aは磁気ヘッド41のフィルム接
触面の曲率半径にほぼ等しい曲面43cを描いて、フィル
ムFが走行するように波動型に形成されている。このガ
イドレール43の曲面に沿ってフィルムFが走行するよう
に、フィルムFの上にはフィルムガイド44,45,46が設
けられ、フィルムFが直線走行する位置から曲面走行す
る位置への折れ曲がり部分には、回転ローラ47、48が設
けられ、フィルムFの走行抵抗を小さくしている。
【0061】49はベルトであり、その上に可動台42が固
着され、ステップモータ50によりプーリー51が回動する
ことにより、ベルト49が移動する。従って、可動台42と
共に、磁気ヘッド1はフィルムFの幅方向に移動する。
このようにして、実施例1と同様に一つの磁気ヘッドで
複数の磁気トラックを選択できるが、磁気ヘッドの基準
トラック位置検出の遮光板とフォトカプラは実施例1と
同様であり、省略してある。
【0062】なお、磁気ヘッド41におけるフィルム磁性
面に当たるエッジ部は、十分に面取りしてフィルムの傷
つきを防止する必要がある。
【0063】また、ガイドレール43の曲面43cの代わり
に、固定した磁気ヘッド若しくはダミー磁気ヘッドを用
いてもよく、フィルム両エッジ部の特定トラックに専用
磁気ヘッドを設ければ、同時に複数の記録データを再生
することができ、高速処理が可能になる。この両エッジ
部の磁気トラックが1本であれば、実施例2における球
面型若しくは楕円状3次元曲面の固定磁気ヘッドを用い
ることができる。
【0064】第4の実施例を図7に基づいて説明する。
【0065】同図は、磁性層付きフィルムに記録された
情報を再生すると共に、別の情報を記録する機能を有す
る、フィルム焼き付け用プリンタにおける磁気ヘッド支
持装置の図である。Fは磁性層付きフィルムであり、矢
印Aの方向に走行する。また、Pはプリントするネガ像
である。81は再生用磁気ヘッド、82は記録用磁気ヘッド
であり、各々可動板83に搭載されている。84はステップ
モータであり、螺設されたリードスクリュー85を回動軸
として有しており、リードスクリュー85はフィルム幅方
向にて可動台83と螺合している。86はガイドレールで、
リードスクリュー85と平行に配設され、可動台83をフィ
ルム幅方向である矢印B方向に摺動自在に貫通し、一端
を保持板87に保持している。また、ステップモータ84、
保持板87は、図示していないプリンタの本体に固着され
ている。従って、ステップモータ84の回動により、再生
用磁気ヘッド81及び記録用磁気ヘッド82はフィルムFの
幅方向の矢印B方向に移動するが、その制御は実施例1
と同様であるので、省略する。
【0066】以上の如く、トラック幅の狭い再生用磁気
ヘッドとトラック幅の広い記録用磁気ヘッドを単一の位
置決め機構に配設すると、位置決め精度が、 ΔT=(記録用磁気ヘッドコア幅−再生用磁気ヘッドコ
ア幅)/2 までずれても、再生ミスを生じることがない。
【0067】例えば、記録用磁気ヘッドコア幅を1.5mm
とし、再生用磁気ヘッドコア幅を0.6mmとすれば、±0.4
5mmのトラック位置ずれが許される。これは、記録用磁
気ヘッド及び再生用磁気ヘッドの夫々の取り付け位置誤
差、位置決め移動機構の停止位置誤差、データが記録さ
れるカメラ等の磁気ヘッドの取り付け位置誤差、データ
が記録された以降の温湿度によりフィルム幅方向の伸
縮、フィルム通路内でのフィルムの蛇行等による幅方向
の振れ等をカバーする。望ましくは、記録用磁気ヘッド
の取り付け位置誤差をカバーするため、記録用磁気ヘッ
ドのコア幅は規格化されたトラック幅よりやや広めが良
い。
【0068】各磁気ヘッドの移動は、ステップモータと
リードスクリュウの組み合わせ以外にも、公知の磁気ヘ
ッド位置決め機構を用いることができるが、再生電圧を
最大にするフィードバックサーボ制御は不要である。
【0069】再生用磁気ヘッドを焼き付けプリントのフ
レーム窓のフィルム進行方向における上流側に配設し、
カメラでの撮影データ、生フィルムデータ等を再生す
る。プリント処理後、フレーム窓のフィルム進行方向に
おける下流側に配設された記録用磁気ヘッドによりプリ
ントデータ等を記録すれば、フィルムを一定方向に給送
して処理可能であり、1駒毎にフィルムを戻さなくても
同一フレーム上に追加データを記録可能である。
【0070】また、再生用磁気ヘッドと記録用磁気ヘッ
ドを単一の磁気ヘッド位置決め機構上に配設することに
より、磁気ヘッド位置決め機構を再生側と記録側に夫々
設けなくてもよい。
【0071】再生すべきカメラ等からのデータが記録さ
れたトラックと、プリント処理のデータを記録するトラ
ックは、夫々互換性規格において規定され、同一トラッ
ク上で記録し直すか、或いは別のトラックへ記録するこ
とになる。その相対的トラック位置関係は決まってお
り、最もよく使われるトラック位置関係に固定して取り
付ければよい。その結果、同一トラック上に配置される
か、所定の間隔ずれたトラックに配置されてもよい。そ
れ以外のトラックをアクセスする場合には、磁気ヘッド
位置決め機構で記録用磁気ヘッド及び再生用磁気ヘッド
共移動して、希望するトラック上に位置決めして再生又
は記録を行う。
【0072】以上の如く、記録用磁気ヘッドと再生用磁
気ヘッドを別に設ける場合は、記録用磁気ヘッドのトラ
ック幅を再生用磁気ヘッドのトラック幅より広くし、望
ましくは2乃至3倍にするのが良い。これにより磁気ヘ
ッド取り付け位置精度、位置決め移動精度、フィルム幅
の伸縮などを補償して信号を正しく読み取ることができ
る。しかし、その際再生用磁気ヘッドのトラック幅の範
囲内のフィルム磁性層に大きな欠陥があると、再生用磁
気ヘッドのトラック幅が記録用磁気ヘッドのトラック幅
の範囲にあっても、信号を正しく再生できない場合があ
る。また、上記夫々のトラック位置精度が想定された精
度範囲を大幅に外れて、再生用磁気ヘッドのトラックが
記録用磁気ヘッドのトラックを部分的にも外れることが
あると、やはり信号を正しく再生できないことがある。
【0073】このような場合、本願発明の磁気ヘッド移
動機構において、再生用磁気ヘッドの停止位置を微調整
して再び再生することにより、エラーを避けることがで
きる。即ち、図8に示すように、通常は幅広に記録され
た磁気トラックの中央を狙って記録用磁気ヘッドを位置
決めする。その際、記録トラックAにおいてトラック位
置は正しく記録され、再生用磁気ヘッドも正しく位置決
めされても、その記録トラック上に大きな欠陥、即ち磁
性材料の脱落等があると、信号は正しく読み取ることが
できない。その際は、例えば記録トラック幅の1/3〜1/4
程度、再生用磁気ヘッドをフィルム幅方向の外側に移動
して、フィルムを1駒元へ戻して再度再生し、それでも
駄目なら今度は正規位置より内側へ1/3〜1/4トラック幅
移動して再々度再生する。これによって、欠陥を避けて
記録された信号を正しく再生できる確率は大幅に向上す
る。正しく再生できたかどうかは、記録信号に付帯され
たエラーコード検出コード、例えばCRC(Cyclic Red
undancy Check)コードによって検出可能であることは
フロッピーディスクにより知られている。再生用磁気ヘ
ッドを正規のトラック位置からフィルム幅方向に1/3〜1
/4トラック幅ずらせることは、例えば磁気ヘッドの位置
決め用ステッピングモータの相電流のバランスを変更す
ることによって、停止位置がずれることを利用する。或
いは、磁気ヘッドが1トラック間隔移動するために、数
ステップのパルス送りを要するように構成しておけばよ
い。
【0074】また、記録用トラックが図8におけるトラ
ックBのように正規の位置から何らかの事故でずれて書
き込まれたような場合には、再生磁気ヘッドが正規の位
置にあっても再生できない場合がある。この場合も上記
と同様に再生用磁気ヘッド位置を微調整して再度再生を
繰り返せば、正しく再生することができる。
【0075】
【発明の効果】 磁性層を塗布した写真フィルム上の多数の磁気トラッ
クを1個等の少数の磁気ヘッドを移動して選択する場
合、フィルムが変形しないで、いずれの磁気トラックを
選択する場合にも、磁気ヘッドの磁気ギャップとフィル
ムの磁性層との密着走行が確保でき、再生信号が安定し
て誤らないトラック選択型磁気ヘッド支持装置を提供で
きる。
【0076】磁気ヘッドを移動して磁気トラックを選
択することにより、1個の磁気ギャップの磁気ヘッドで
多数のトラックに記録、或いは再生することができる。
1個の磁気ギャップの磁気ヘッドならば、先端を球面或
いは楕円状3次元曲面にすることにより、磁気ギャップ
がフィルムの磁性層面に食い込み、磁気ヘッド自体とフ
ィルム面に追従或いは揺動しなくても良好な接触を保つ
ことができる。しかし、磁気ヘッド先端の曲率半径が小
さく、トラック幅が広い場合にはフィルムが凹む限度を
越えるので、所定のトラック幅、或いは磁気ヘッドの磁
気コア幅一杯に良好な接触を保つことはできないので、
トラックのエッジ部の近くが役に立たなくなる。全トラ
ック幅にわたり良好な接触を保つ曲率半径とトラック幅
の関係を明確にし、簡単な構造で良好な磁気ヘッドとフ
ィルム磁性層の接触を得ることを可能とする。
【0077】上記項と同様であるが、トラック幅が
極めて広い場合には、良好な接触を得るためには、フィ
ルム進行方向の磁気ヘッド曲率半径とフィルム幅方向の
曲率半径を異ならせ、楕円状3次元曲面にすることが望
ましい。
【0078】本願発明の磁気ヘッドをフィルム幅方向
に移動してトラックを選択する効果の一つとして、記録
用トラックの幅より狭い再生用磁気ヘッドをフィルム幅
方向に僅かに移動して再度再生することで、トラック内
の磁性層の欠陥によるエラーを回復したり、何らかの事
故によるトラック位置或いは磁気ヘッド位置の異常を補
償してエラーを回復することができる。
【0079】焼き付けプリンタ等において、再生用磁
気ヘッドをプリントマスクの前に、記録用磁気ヘッドを
プリントマスクの後に配設することにより、フィルムの
前後送りを一々しなくても処理可能である。
【0080】また、トラック幅の狭い再生用磁気ヘッド
とトラック幅の広い記録用磁気ヘッドを使用すれば、ト
ラック位置決め精度、或いはフィルム幅方向の伸縮等が
あっても、磁気ヘッド位置ずれを補償し、古いデータの
消し残りを生ぜず、後工程でエラーが生じることない。
また、再生用磁気ヘッドと記録用磁気ヘッドを分けるこ
とで切換回路のノイズが避けられる。
【0081】更に、再生すべきトラック位置と記録すべ
きトラック位置が決まっていれば、そのトラック位置関
係だけ再生用磁気ヘッドと記録用磁気ヘッドを取り付け
れば、再位置決めを殆どしなくてもよい。
【0082】他に、再生用磁気ヘッドと記録用磁気ヘッ
ドを同じ相対位置関係で同時に移動させることにより、
位置決め機構が簡略化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気ヘッド支持装置の第1の実施例である。
【図2】可動フィルムガイドを回転ローラに置き換えた
図である。
【図3】球面ヘッドの図である。
【図4】楕円状3次元曲面ヘッドの図である。
【図5】トッラク幅とエッジ隙間の関係図である。
【図6】磁気ヘッド支持装置の第3の実施例である。
【図7】磁気ヘッド支持装置の第4の実施例である。
【図8】第4の実施例における磁気トラックを再生する
図である。
【符号の説明】
F フィルム 1,41 磁気ヘッド 2,42,83 可動台 3 第1可動フィルムガイド 4 第2可動フィルムガイド 11 固定フィルムガイド 21 第1回転ローラ 22 第2回転ローラ 43 ガイドレール 81 再生用磁気ヘッド 82 記録用磁気ヘッド

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の磁気トラックを有する写真フィル
    ムの磁気トラックに当接し、少なくとも情報の記録若し
    くは再生の何れかを行う磁気ヘッドを支持する磁気ヘッ
    ド支持装置において、前記磁気ヘッドの前記フィルムの
    幅方向における両側部に配設され、前記磁気ヘッドのフ
    ィルム走行方向における形状と略同一形状に形成されて
    前記フィルムを支持する可動ガイドと、前記磁気ヘッド
    及び前記可動ガイドを前記フィルムの幅方向に駆動する
    駆動手段と、前記磁気ヘッド支持装置の本体に固着さ
    れ、走行する前記フィルムの幅方向位置を規制する固定
    ガイドとを備え、前記駆動手段が前記磁気ヘッド及び前
    記可動ガイドを駆動することにより、前記複数の磁気ト
    ラックの中から所定のトラックを選択可能としたことを
    特徴とする磁気ヘッド支持装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気ヘッドを駆動して前記フィルム
    の最も端に設けた磁気トラックに当接させたときも、前
    記可動ガイドの一部が前記フィルムの他端を支持するこ
    とを特徴とする請求項2に記載の磁気ヘッド支持装置。
  3. 【請求項3】 前記磁気ヘッドにおける前記フィルムと
    の当接面が、球面であることを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の磁気ヘッド支持装置。
  4. 【請求項4】 前記磁気ヘッドにおける前記フィルムと
    の当接面が、フィルム走行方向と幅方向とで異なる曲率
    半径を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の磁気ヘッド支持装置。
  5. 【請求項5】 前記可動ガイドがフィルム走行方向に回
    動自在なローラであることを特徴とする請求項1に記載
    の磁気ヘッド支持装置。
  6. 【請求項6】 前記可動ガイドの少なくとも1つが、磁
    気ヘッド若しくはダミー磁気ヘッドであることを特徴と
    する請求項1に記載の磁気ヘッド支持装置。
  7. 【請求項7】 前記フィルムの磁性層の裏面側にて、前
    記フィルムの走行方向における前記磁気ヘッドの前後に
    回動ローラを配設し、前記磁気ヘッドに当接する曲面走
    行部とその前後の直線走行部を形成したことを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれか1項に記載の磁気ヘッド支持
    装置。
  8. 【請求項8】 前記磁気ヘッドは、前記可動ガイドより
    0.05mm乃至0.3mm突出していることを特徴とする請求項
    1に記載の磁気ヘッド支持装置。
  9. 【請求項9】 複数の磁気トラックを有する写真フィル
    ムを駒毎に処理する処理装置における磁気ヘッド支持装
    置において、前記フィルムに記録された情報を再生する
    再生用磁気ヘッドと、前記フィルムに情報を記録する記
    録用磁気ヘッドと、所定の駒を処理する処理マスクと、
    前記フィルムの走行方向における処理マスクの上流側に
    前記再生用磁気ヘッドを、下流側に前記記録用磁気ヘッ
    ドを固着した可動部材と、前記可動部材を前記フィルム
    の幅方向に駆動する駆動手段とを備えたことを特徴とす
    る磁気ヘッド支持装置。
  10. 【請求項10】 前記再生用磁気ヘッドの磁気ギャップ
    のコア幅を前記フィルムの磁気トラック幅より狭く設定
    し、前記記録用磁気ヘッドの磁気ギャップのコア幅を前
    記フィルムの磁気トラック幅に略同一に設定したことを
    特徴とする請求項12に記載の磁気ヘッド支持装置。
  11. 【請求項11】 前記再生用磁気ヘッドと前記記録用磁
    気ヘッドは、前記フィルムの同一トラック若しくは所定
    の間隔離れた2つのトラックの位置に配設されたことを
    特徴とする請求項12又は請求項13に記載の磁気ヘッド支
    持装置。
  12. 【請求項12】 複数の磁気トラックを有する写真フィ
    ルムの磁気トラックに当接し、少なくとも情報の記録若
    しくは再生の何れかを行う磁気ヘッドを支持する磁気ヘ
    ッド支持装置において、前記磁気ヘッドを前記フィルム
    の幅方向に駆動する駆動源を設け、前記磁気ヘッドを前
    記フィルムの幅方向に駆動することにより、前記フィル
    ムにおける複数の磁気トラックの中から所定の広幅の磁
    気トラックを選択、再生するとき、複数の選択停止位置
    を設定し、一つの停止位置で記録内容が正しく読み取れ
    ないときは、他の停止位置へ前記磁気ヘッドを移動して
    繰り返し読み取ることを特徴とする磁気ヘッド支持装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013068543A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Tdk Corp 磁気センサ、磁気エンコーダ、磁気エンコーダモジュール、レンズ鏡筒

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013068543A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Tdk Corp 磁気センサ、磁気エンコーダ、磁気エンコーダモジュール、レンズ鏡筒

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