JPH07244707A - 磁気情報読取書込装置 - Google Patents

磁気情報読取書込装置

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JPH07244707A
JPH07244707A JP3371494A JP3371494A JPH07244707A JP H07244707 A JPH07244707 A JP H07244707A JP 3371494 A JP3371494 A JP 3371494A JP 3371494 A JP3371494 A JP 3371494A JP H07244707 A JPH07244707 A JP H07244707A
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JP
Japan
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magnetic
film
magnetic information
head
roller
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Application number
JP3371494A
Other languages
English (en)
Inventor
Michihiko Serizawa
充彦 芹澤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 剛性の高いフィルムであっても、フィルムの
磁気層に対して磁気情報を確実に記録再生できる磁気情
報読取書込装置を提供すること。 【構成】 記録ヘッド34及び読取ヘッド36に対向し
てローラ44を配設する。ローラ44は転がり軸受け4
6の外周に弾性体48を固着し軸50で支持したものと
し、コイルスプリング58で磁気ヘッド側へ付勢する。
弾性体48は、磁化されないウレタンゴムとする。一
方、転がり軸受け46及び軸50は、磁化し難い材質ま
たは磁化しない材料で形成する。付勢されたローラ44
がネガフィルム14の磁気層を記録ヘッド34及び読取
ヘッド36へ適正に押圧するので、ネガフィルム14の
剛性が高くでも磁気情報の記録再生が確実に行える。ま
た、ローラ44が磁化し難いため、再生時の磁気情報に
はノイズが極めて少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気層を備えたフィル
ムの磁気層に対して磁気情報を記録再生する磁気情報読
取書込装置に係り、特に、剛性の高い支持体を備えたフ
ィルムに対して好適な磁気情報読取書込装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、写真フィルムに透明磁気層を付与
し、それに情報を磁気記録することによって、例えば、
プリントサイズを変更したり、色味を向上させたり、ユ
ーザーの好きなタイトルをプリントに焼き付けたりする
システムが提唱されている。
【0003】このシステムでは、ラボ機器、TVフォト
プレーヤー等の機械に磁気情報読取書込装置が設けられ
ており、磁気情報読取書込装置に設けられた磁気ヘッド
にフィルムを摺動させることによって磁気情報の読取・
書込を行っている。
【0004】一般に、写真用のフィルム(ネガフィルム
等)は、塩化銀、よう化銀、臭化銀のようなハロゲン化
銀の微細結晶と感光色素をゼラチン液中で混合分散させ
た感光乳剤を支持体上に極めて薄く塗布して乾燥するこ
とによって形成している。
【0005】支持体としては、従来、TAC(トリアセ
テート)が最も多用され、PET(ポリエチレンテレフ
タレート)も支持体として適用されることがある。
【0006】ところで、現在、上記支持体として適用さ
れているTACやPETに代わり、強度、寸度安定性、
薄膜化等に優れた支持体が開発され、提案されている
(特願平4−208637号)。
【0007】この支持体は、PEN(ポリエチレンナフ
タレート)と称され、特にアニーリング(熱処理)され
たPENを支持体として適用することによって、強度、
寸法安定性が向上し、薄膜化を図ることができる。ま
た、PENは高温での変形も少なく、PETと比較して
も、強アルカリ、強酸の液での耐性があり、加水分解を
起こしにくい。
【0008】ここに、PEN仕様フィルムは、PETを
除いたポリエステルフィルムを支持体とするものであ
り、具体的には、以下に示す乃至の組み合わせのも
のである。 ポリエステルフィルム支持体上に少なくとも1層の
感光層を有する。 支持体のガラス転移点が90℃以上200℃以下の
ポリエステル。 支持体がナフタレンジカルボン酸とエチレングリコ
ールを主成分とするポリエステルからなるもの。 ナフタレンジカルボン酸とエチレングリコールを主
成分とするポリエステルが、ポリエチレン−2、6−ナ
フタレートであるもの。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、PEN、T
AC、PETでは、以下の特性において違いがある。 すべり性の違い:摩擦係数TAC<PET<PEN 硬さの違い:硬さTAC<PET<PEN 即ち、PENはTACやPETよりも硬いため、このP
ENを支持体としたフィルムはTACやPETを支持体
としたフィルムよりも曲げ難い。
【0010】従来の磁気情報読取書込装置では、TAC
やPETを支持体としたフィルムを使用することを前提
として設計がなされていたため、PENを支持体とした
フィルムでは磁気情報を正しく再生できなかったり、記
録できなかったりする場合がある。
【0011】即ち、従来の磁気情報読取書込装置では、
例えば、板バネで付勢されたパッドでフィルムを磁気ヘ
ッドに押し付けていたが、板バネの力はTACやPET
を支持体としたフィルムを基本として決められていたた
め、PENを支持体としたフィルムを使用するとフィル
ムを磁気ヘッドへ所定の力で押し付けることができなか
った。
【0012】板バネの力を大きくしてフィルムを押し付
ければ問題は解決すると考えられるが、パッドを強く押
し付けると、パッドの摩耗が激しくなり、摩耗したパッ
ドの粉で周囲が汚れると共に、パッドが直ぐに使えなく
なるという問題が生じる。また、PENはTACやPE
Tよりも摩擦係数が高く、同じ力で押さえてもパッドの
摩耗は早い。
【0013】また、ビデオテープのように極めて薄く、
剛性の小さいテープでは、テープにテンションを付加し
て磁気ヘッドへ押し付けることが可能であるが、PEN
を支持体とした写真用のフィルムは、ビデオテープより
も極めて高い剛性を有しているため、テンションをかけ
て磁気ヘッドへ押し付けることは困難である。
【0014】本発明は上記事実を考慮し、従来よりも剛
性の高いフィルムを使用した場合であっても、フィルム
の磁気層に対して磁気情報を確実に記録再生でき、構成
が簡単でしかも部品交換等の頻度も最小限に止めること
のできる磁気情報読取書込装置を提供することが目的で
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、磁気層を備えたフィルムの前記磁気層に対して磁気
情報を記録再生する磁気情報読取書込装置であって、磁
気情報を記録再生する磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドと
対向して配設され前記磁気ヘッドへ前記フィルムを押し
付けると共に前記フィルムの搬送時には回転する回転ロ
ーラと、を備えたことを特徴としている。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の磁気情報読取書込装置において、前記回転ローラは、
磁化し難い又は磁化しない材料で形成されていること特
徴としている。
【0017】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は請求項2に記載の磁気情報読取書込装置において、
前記回転ローラは、前記フィルムへ接触する外周が磁化
しない弾性体で形成されていることを特徴としている。
【0018】
【作用】請求項1に記載の磁気情報読取書込装置では、
磁気層を備えたフィルムが搬送されると、回転ローラが
回転し、回転した回転ローラによってフィルムは磁気ヘ
ッドに押し付けられ、磁気層が磁気ヘッドに対して常に
接触状態となり確実に摺動する。したがって、剛性の高
いフィルムであっても、密着性が良くなり磁気層に対し
て磁気情報の記録再生を確実に行うことができる。
【0019】請求項2に記載の磁気情報読取書込装置で
は、回転ローラが磁化し難い又は磁化しない材料で形成
されているため、磁気情報の書込・読取の際に、再生信
号に混入するノイズ(磁化された回転ローラが回転する
ことによって磁気ヘッドの再生信号に生じるノイズ)を
極めて少なくする、又は全く無くすことが可能となる。
なお、磁気層に近い外周を磁化しない材料で形成するこ
とが好ましく、全体を磁化しない材料で形成することが
最も好ましい。
【0020】請求項3に記載に記載の磁気情報読取書込
装置では、回転ローラの外周が磁化されない弾性体で形
成されているため、回転ローラの外周が弾性変形して磁
気ヘッドの摺動面の形状になじむことができる。このた
め、フィルムの磁気ヘッドに対する接触面積が所定量確
保され、磁気ヘッドのギャプの周囲に余裕をもって磁気
層を接触させることができる。
【0021】
【実施例】
[第1実施例]図2には本発明の磁気情報読取書込装置
としての読取書込装置10が適用されたプリンタ300
が示されている。プリンタ300の光源314から照射
される光線の焼付光路Lには、その最上方にプリントマ
スク316が配置され、ロール状印画紙16の一部を挟
持して、焼付位置へ固定している。ロール状印画紙16
は、その両方が回転軸318、320に層状に巻き取ら
れており、プリントマスク316の下流側には、一対の
搬送ローラ322が配設され、印画紙16を挟持してい
る。搬送ローラ322は、モータ344の駆動力で図2
の矢印A方向へ回転され、一方の層状巻取部(図2の左
側層状巻取部)の外周から印画紙先端を引き出して、他
方の回転軸320へ巻取る構成である。
【0022】巻き出し用回転軸318とプリントマスク
316との間の印画紙16は、テンションローラ346
に巻き掛けられている。また、搬送ローラ322の下流
側にも、テンションローラ348が配設され、印画紙1
6が巻き掛けられている。これらのテンションローラ3
46、348はその軸直角方向へ移動可能とされてお
り、印画紙搬送時のテンションを一定に保持するように
している。
【0023】プリントマスク316の下方の焼付光路L
上には、ネガキャリア302が配設され、長尺状のネガ
フィルム14の一部を挟持して、所定位置へ固定してい
る。
【0024】ネガフィルム14は、その両方が、回転軸
352、354に層状に巻き取られており、ネガキャリ
ア302の下流側には、一対の搬送ローラ356が設置
され、ネガフィルム14を挟持している。搬送ローラ3
56は、モータ358の駆動力で図2の矢印B方向へ回
転され、一方の層状巻取部(図2の左側巻取部)の外周
からネガフィルム14を引き出して、他方の回転軸35
4へ巻き取る構成である。
【0025】巻き出し用回転軸352とネガキャリア3
02との間のネガフィルム14は、テンションローラ3
68に巻き掛けられている。また、搬送ローラ356の
下流側にも、テンションローラ370が配設され、ネガ
フィルム14が巻き掛けられている。これらのテンショ
ンローラ368、370はその軸直角方向へ移動可能と
されており、ネガフィルム14の搬送時のテンションを
一定に保持するようにしている。
【0026】また、テンションローラ368とネガキャ
リア302との間にはネガフィルム14の端部近傍に設
けられた磁気層15に対して磁気情報を記録再生する読
取書込装置10が配設されている。このため、ネガフィ
ルム14は、この読取書込装置10を通過してからネガ
キャリア302へ至ることになる。
【0027】読取書込装置10では、ネガフィルム14
の磁気層15から磁気情報を読み取り、露光量等の焼付
条件を設定したり、また、各種情報を磁気層15へ記録
できるようになっている。この読取書込装置10の詳細
については後述する。
【0028】ネガキャリア302とプリントマスク31
6との間には、焼付用レンズ374とブラックシャッタ
376とが配置されている。ブラックシャッタ376
は、ドライバ378からの駆動信号に応じて光路L上に
挿入又は離脱可能とされている。
【0029】また、レンズ374は、ドライバ380か
らの駆動信号に応じて光路Lに沿って移動可能となって
おり、これにより引伸倍率を変更することができる。
【0030】ネガキャリア302と光源314との間に
は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の
各色のカットフィルタ382、384、386が配設さ
れている。これらのカットフィルタ382、384、3
86はそれぞれドライバ388、390、392からの
信号に応じて、光路L上へ挿入又は離脱されるようにな
っている。
【0031】ネガキャリア302の斜め上方には、受光
器394が配設されている。受光器394はネガキャリ
ア302に位置決めされているネガフィルム14に撮影
された画像の濃度情報を検出し、その検出値を制御部3
96へ供給するようになっている。制御部396では、
この濃度情報に基づいて露光補正量が演算され、この演
算結果に基づいて基準となる露光量を補正し、補正され
た露光量に応じて前記ブラックシャッタ376及びカッ
トフィルタ382、384、386を制御している。
【0032】なお、光源314の前に紫外線吸収フィル
タ397を配設し、紫外線を除去された光をネガフィル
ム14へ照射するようにしている。
【0033】図3に示すように、読取書込装置10は、
ネガフィルム14の長手方向に直交するスライドシャフ
ト(表面が研磨され、真直度及び径の精度に優れたシャ
フト)20,22を備えている。
【0034】シャフト20とシャフト22とは互いに平
行であり各々の両端が支持ブロック24,26に固定さ
れている。なお、支持部ブロック24,26は図示しな
いプリンタ300のフレームに固定されている。
【0035】シャフト20及びシャフト22には、スラ
イドブロック27が摺動可能に取り付けられている。ス
ライドブロック27には、図1の矢印L方向側の端部に
角溝28が形成されており、矢印R方向側の端部付近に
滑り軸受け30が埋設されており、角溝28にはシャフ
ト20が、滑り軸受け30にはシャフト22がスライド
可能に挿入されている。
【0036】支持ブロック24とスライドブロック27
との間には、コイルスプリング31が配設されており、
このコイルスプリング31はスライドブロック27を矢
印F方向へ付勢している。
【0037】なお、支持ブロック24には、調整ネジ2
5がねじ込まれており、調整ネジ25の先端には、コイ
ルスプリング31の端部を保持するカップ状の支持部材
29が固着されている。この調整ネジ25を回転させる
ことによってコイルスプリング31の付勢力を調整する
ことができる。
【0038】スライドブロック27の下面には、厚肉の
ヘッド取付板32が固定されており、このヘッド取付板
32のネガフィルム14側の側面には、ネガフィルム1
4の搬送方向上流側(矢印L方向側)に磁気ヘッドとし
ての記録ヘッド34、ネガフィルム14の搬送方向下流
側(矢印R方向側)に磁気ヘッドとしての読取ヘッド3
6が取り付けられている。
【0039】また、ヘッド取付板32には、記録ヘッド
34及び読取ヘッド36の両側に、ネガフィルム14の
エッジを案内する非磁性体からなるエッジガイド38が
取り付けられている。
【0040】なお、記録ヘッド34及び読取ヘッド36
は、矢印D方向側がネガフィルム14と摺動するギャッ
プ側となっている。これら記録ヘッド34及び読取ヘッ
ド36は、前述したプリンタ300の制御部396に連
結されている。
【0041】記録ヘッド34及び読取ヘッド36の下側
(矢印D方向側)には、ネガフィルム押圧装置40が設
けられている。
【0042】ネガフィルム押圧装置40は、断面がコ字
状の支持体42を備え、溝部分には、一対の回転ローラ
44が配設されている。
【0043】図1に示すように、回転ローラ44は、転
がり軸受け46の外周に円筒部材48を固着したもので
ある。回転ローラ44は、支持体42の溝部分を横断す
る軸50に支持されている。
【0044】円筒部材48は、磁化されない材料で形成
されており、材料の具体例としては、ゴム状の材料、例
えば、ウレタンゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコ
ンゴム、ニトリルブタジエンゴム等や、合成樹脂、例え
ば、液晶ポリマー、四フッ化エチレン樹脂、高分子ポリ
エチレン樹脂、ポリイミド、ポリイミドアミド樹脂、P
OMを上げることができる。なお、合成樹脂やゴム状の
材料を多孔質にしても良く、繊維状にしても良い。ま
た、円筒部材48としては、繊維状物質であっても良
い。
【0045】円筒部材48は、磁化されない材料の中で
も弾性を有する弾性部材が好ましく、本実施例の回転ロ
ーラ44では弾性部材としてのウレタンゴムを使用して
いる。
【0046】また、転がり軸受け46は、磁化しない又
は磁化し難い材料で形成することが好ましく、材料の具
体例としては、オーステナイト系ステンレス(SUS3
03、SUS304、SUS316等)アルミニウム合
金、銅合金等を上げることができる。なお、軸受け46
も、磁化されない材料で形成することが最も好ましく、
セラミックス等で形成しても良い。
【0047】一方、軸50も転がり軸受け46と同様に
磁化しない又は磁化され難い材料で形成することが好ま
しく、磁化されない材料で形成することが最も好まし
い。軸50の材料の具体例としては、オーステナイト系
ステンレス(SUS303、SUS304、SUS31
6等)アルミニウム合金、銅合金等を上げることができ
る。また、軸50も転がり軸受け46と同様にセラミッ
クス等で形成しても良い。
【0048】本実施例のネガフィルム14は、幅が35
mmであり、支持体がPENである。一方、このネガフィ
ルム14に対応する回転ローラ44は、幅が2mm以上
(回転ローラ44の幅は、少なくとも磁気層15の幅以
上であることが好ましい。)、外径がφ16mm以下、円
筒部材48の硬度がHS100以下、円筒部材48の厚
さが8mm以下が好ましく、本実施例では、幅が4mm、外
径がφ12mm、円筒部材48の硬度がHS55、円筒部
材48の厚さが1.5mmである。
【0049】なお、回転ローラ44は、図4に示すよう
に、円筒状の滑り軸受け52の外周に円筒部材48を固
着したものであっても良い。滑り軸受け52は転がり軸
受け46と同様に磁化しない又は磁化され難い材料で形
成することが好ましく、磁化されない材料で形成するこ
とが最も好ましい。滑り軸受け52の材料の具体例とし
ては、例えば、含油金属(銅系焼結金属+油)、真鍮、
砲金等の非鉄金属や、合成樹脂、例えば、液晶ポリマ
ー、四フッ化エチレン、ポリイミド、ポリイミドアミド
系樹脂、高分子ポリエチレン樹脂、POM、セラミック
ス等の非金属材料等を上げることができる。
【0050】図1及び図3に示すように、回転ローラ4
4を支持する軸50の両端は、角柱状の軸受ブロック5
4に圧入されている。軸受ブロック54は、支持体42
の溝部分両側の壁部42Aに形成された、上下方向に長
い角孔56へ挿入されており、上下方向に摺動できるよ
うになっている。角孔56の中には、コイルスプリング
58が配設されている。このコイルスプリング58によ
って、軸受ブロック54が磁気ヘッド側(矢印U方向)
へ付勢され、回転ローラ44がネガフィルム14を記録
ヘッド34及び読取ヘッド36へ所定の力で押圧するよ
うになっている。本実施例では、1つのコイルスプリン
グ58が発生する力は約50gfである。
【0051】次に本実施例の読取書込装置10の作用を
説明する。図1に示すように、ネガフィルム14が矢印
R方向に搬送されると、ネガフィルム14の磁気層15
側の端部に、コイルスプリング31で付勢されたヘッド
取付板32のエッジガイド38が当接する。これによっ
て、磁気層15と記録ヘッド38及び読取ヘッド36と
の幅方向の位置が定まる。
【0052】図2に示すように、ネガフィルム14の磁
気層15側の端部付近は、記録ヘッド34及び読取ヘッ
ド36と回転ローラ44とに挟持される。ここで、回転
ローラ44がコイルスプリング58によって付勢されて
いるので、ネガフィルム14の磁気層15が記録ヘッド
34及び読取ヘッド36へ適正に押圧され、磁気情報の
記録再生が確実に行える。また、記録ヘッド34、読取
ヘッド36に押圧される回転ローラ44の円筒部材48
が弾性変形してヘッド先端形状になじむので、磁気ギャ
プの周辺部分に磁気層15が所定面積接触して、書込・
読取の信頼性に優れている。
【0053】また、転がり軸受け46(又は滑り軸受け
52)及び軸50は磁化されない(又は磁化し難い)た
め、消磁の必要性がない。
【0054】仮に磁化され易い鉄系等の転がり軸受を使
用して、その転がり軸受が磁化されたとすると、回転ロ
ーラの回転に伴って、読取ヘッドの再生信号には、図5
に示すような変動する大きなノイズが乗ってしまい、正
しい磁気情報が得られなくなる場合がある。しかしなが
ら、本実施例の読取書込装置10では、回転ローラ44
の転がり軸受け46に磁化されない材料(又は磁化し難
い材料)で形成されているので、再生時にノイズの無い
(又は極めて少ない)正しい磁気情報を得ることができ
る。
【0055】さらに、ネガフィルム14が蛇行しても、
付勢されたエッジガイド38が追従して当接するので、
記録ヘッド34及び読取ヘッド36とネガフィルム14
に設けられた磁気層15とのズレが最小限に抑えられ、
再生時には読み取り信号の劣化を防ぐことができ、記録
時には正しい記録を行うことができる。
【0056】また、本実施例の磁気情報読取書込装置1
0では、高価な直動システム(リニアスライドベアリン
グと焼入研摩シャフトとが組み合わされたもの)を使用
せずに記録ヘッド34及び読取ヘッド36をガイドして
いるので、装置全体を低コストに抑えることが可能であ
る。
【0057】[第2実施例]以下に読取書込装置10の
第2実施例を図6乃至図8にしたがって説明する。な
お、第1実施例と同一構成に関しては同一符号を付し、
その説明は省略する。
【0058】図6に示すように、記録ヘッド34及び読
取ヘッド36を固定した磁気ヘッド取付板32は角柱状
のブロック60の矢印F方向の側面に形成された段部6
0Aに固定されている。
【0059】ブロック60には、矢印F方向及び矢印B
方向に延びるシャフト62が圧入固定されており、突出
したシャフト62の先端がL字状の回転止め64の縦壁
部64Aに固定されている。
【0060】図6及び図8に示すように、回転止め64
の水平部64Bの上面には,ブロック60の下面が摺動
するようになっている。なお、ブロック60の下面に
は、摺動時の摩擦抵抗低減のために幅広溝66が形成さ
れている。
【0061】縦壁部64Aとブロック60との間には、
調整板68が配設され、調整板68とブロック60との
間のシャフト62には、ブロック60を矢印F方向(ネ
ガフィルム14側)へ付勢するコイルスプリング70が
巻装されている。
【0062】図6乃至図8に示すように、調整板68に
は切欠72が形成されており、切欠72に軸62が挿入
されている。調整板68は、下部が水平部64Bに形成
された長孔74の中に配設されており、縦壁部64Aの
上部に取り付けられた調整ネジ76によって、矢印F方
向及び矢印B方向に位置を移動できるようになってい
る。この調整ネジ76によって、コイルスプリング70
の付勢力を調整することができる。
【0063】本実施例の読取書込装置10においても、
第1実施例の読取書込装置10と同様に、付勢されたエ
ッジガイド38がネガフィルム14の蛇行に追従してネ
ガフィルム14の端部に当接するので、記録ヘッド34
及び読取ヘッド36とネガフィルム14に設けられた磁
気層15とのズレを最小限に抑え、再生時には読み取り
信号の劣化を防ぐことができ、記録時には正しい記録を
行うことができる。
【0064】また、本実施例においても高価な直動シス
テムを使用せずに記録ヘッド34及び読取ヘッド36を
ガイドしているので、装置全体を低コストに抑えること
が可能である。
【0065】なお、前記実施例では、本発明の磁気情報
読取書込装置をプリンタに組み込んだ例を説明したが、
本発明の磁気情報読取書込装置はフィルムの磁気層に対
して読取・書込を行う機器であれば全て組み込み可能で
あり、例えば大ラボで使用されるスプライサ、現像機、
プリンタの前後、検定機、焼直し機、アタッチャ、巻換
機、ミニラボで使用される現像機、プリンタの前後、ま
た、簡易プリンタ(インクジェット式、感熱式等)、D
P(display divice)機等に組み込むことが可能であ
り、上記機器においても磁気情報の書込・読取を確実に
行って各々の機器の性能を十分に発揮することができ
る。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
磁気情報読取書込装置は上記の構成としたので、剛性の
高いフィルムを使用しても、磁気層に対して磁気情報の
記録再生を確実に行えるという優れた効果を有する。ま
た、再生時のノイズが無い(又は極めて少ない)ので、
磁気情報の再生を確実に行えるという優れた効果を有す
る。
【0067】また、回転ローラが回転しながらフィルム
に接触するため回転ローラの摩耗は殆ど起こらない。さ
らに、回転ローラが磁化し難い又は磁化しない材料で形
成されているため回転ローラの消磁の必要性が無く、メ
インテナンスが簡単である。
【0068】請求項2に記載の磁気情報読取書込装置
は、回転ローラが磁化し難い又は磁化しない材料で形成
されているため、磁気情報の書込・読取の際に、再生信
号に混入するノイズ(磁化された回転ローラが回転する
ことによって磁気ヘッドの再生信号に生じるノイズ)を
極めて少なくする、又は全く無くすことができるという
優れた効果を有する。
【0069】また、請求項3に記載の磁気情報読取書込
装置では、回転ローラの外周が弾性変形して磁気ヘッド
の摺動面の形状になじむことができるため、磁気ヘッド
のギャプの周囲に余裕をもって磁気層を接触させること
ができ、走行状態に変化があっても磁気情報の記録再生
の信頼性が高いという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る磁気情報読取書込装置のロー
ラ部分周辺の断面図である。
【図2】第1実施例に係る磁気情報読取書込装置の適用
されたプリンタの構成図である。
【図3】第1実施例に係る磁気情報読取書込装置の斜視
図である。
【図4】ローラの他の実施例の断面図である。
【図5】読取ヘッドにのるノイズを示すグラフである。
【図6】第2実施例に係る磁気情報読取書込装置の側面
図である。
【図7】第2実施例に係る磁気情報読取書込装置の正面
図である。
【図8】第2実施例に係る磁気情報読取書込装置の底面
側から見た斜視図である。
【符号の説明】
10 読取書込装置(磁気情報読取書込装置) 15 磁気層 34 記録ヘッド(磁気ヘッド) 36 読取ヘッド(磁気ヘッド) 44 回転ローラ 48 円筒部材(弾性体)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気層を備えたフィルムの前記磁気層に
    対して磁気情報を記録再生する磁気情報読取書込装置で
    あって、 磁気情報を記録再生する磁気ヘッドと、 前記磁気ヘッドと対向して配設され前記磁気ヘッドへ前
    記フィルムを押し付けると共に前記フィルムの搬送時に
    は回転する回転ローラと、を備えたことを特徴とする磁
    気情報読取書込装置。
  2. 【請求項2】 前記回転ローラは、磁化し難い又は磁化
    しない材料で形成されていること特徴とする請求項1に
    記載の磁気情報読取書込装置。
  3. 【請求項3】 前記回転ローラは、前記フィルムへ接触
    する外周が磁化しない弾性体で形成されていることを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の磁気情報読取書
    込装置。
JP3371494A 1994-03-03 1994-03-03 磁気情報読取書込装置 Pending JPH07244707A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100444975B1 (ko) * 2002-07-23 2004-08-18 삼성에스디에스 주식회사 통행권확인기의 통행권 정보 입출장치
KR100759610B1 (ko) * 2005-07-08 2007-09-17 닛본 덴끼 가부시끼가이샤 자기 기록 재생 장치 및 자기 기록 재생 장치가 부착된전표 프린터와 자기 기록 재생 방법

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