JPH11337926A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH11337926A
JPH11337926A JP10144530A JP14453098A JPH11337926A JP H11337926 A JPH11337926 A JP H11337926A JP 10144530 A JP10144530 A JP 10144530A JP 14453098 A JP14453098 A JP 14453098A JP H11337926 A JPH11337926 A JP H11337926A
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pixel electrode
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亮太 水迫
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示装置において、液晶パネルの光透過
率を減少させることなく、画素の開口率の向上を図る。 【解決手段】 液晶表示装置の液晶パネル20は、TF
T4が形成された透明基板2と、共通電極10が形成さ
れた透明基板3とからなる。TFT4側の透明基板2に
おいては、ゲート絶縁膜8及びドレインライン7上にカ
ラーフィルタr、g、bが形成され、その上に画素電極
5が形成されている。すなわち、ドレインライン7と画
素電極5とがカラーフィルタr、g、bを挟んで絶縁さ
れた状態で異なる位置に積層形成されている。したがっ
て、画素電極5の側縁部とドレインライン7の側縁部と
を絶縁した状態で、上下に重ねた状態とすることができ
る。これにより、画素電極5とドレインライン7との間
の光漏れを新たに遮光膜を形成することなく防止するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブマトリ
クス型のカラー表示が可能な液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアクティブマトリクス型、例え
ば、TFT(thin film transistor)型の液晶表示装置
の液晶パネルは、例えば、図14(平面構造)及び図1
5(断面構造)に示すような構造を有する。すなわち、
液晶パネル1は、互いに対向して配置された透明基板
2,3を備えている。そして、その一方の透明基板2
に、アクティブ素子であるTFT(トランジスタ部)4
が形成され、該TFT4のソース電極4aにITO(In
dium TinOxide)からなる画素電極(画素ITO)5が
接続されている。また、TFT4のゲート電極4cに接
続され、図中左右に配置されたゲートライン(制御線)
6と、TFT4のドレイン電極4bに接続され、図中上
下に配置されたドレインライン(信号線)7とが、縦横
に格子状に配置され、これら縦横に格子状に配置された
ゲートライン6とドレインライン7とに画素電極5が周
囲を囲まれた状態となっている。
【0003】また、図15に示すように、この液晶パネ
ル1においては、画素電極5とドレインライン7とがゲ
ート絶縁膜(SiNx(窒化珪素))8上の同じ層に形
成されており、画素電極5とドレインライン7との間に
左右に間隔があけられている。また、ドレインライン7
の部分は、SiNxからなる絶縁性のオーバーコート7
aにより覆われており、画素電極5とドレインライン7
とがオーバーコート7aにより絶縁されている。そし
て、画素電極5とドレインライン7との間隔から光漏れ
を生じないように、光を遮断するシールドとして蓄積容
量(Cs)9が画素電極5とドレインライン7との間隔
を覆うように、一部が画素電極5と、ドレインライン7
と重複した状態でゲート絶縁膜8の下に形成されてい
る。そして、蓄積容量9が画素電極5の左右側縁部を囲
むようにコ字状とされている。この場合には、画素電極
5の左右側縁部が蓄積容量9と重なり、その分だけ、画
素電極5の光透過可能な面積が減り、液晶パネル1にお
ける開口率が減少することになる。
【0004】なお、他方の透明基板3、すなわち、IT
Oからなる共通電極10が形成される透明基板3には、
赤、緑、青(RGB)のカラーフィルタr、g、bが各
画素毎に一色ずつ割り当てられるように形成されるとと
もに、各画素のカラーフィルタr、g、b同士の間に配
置されるように、例えば、金属Crからなるブラックマ
トリクス11が形成されている。そして、カラーフィル
タr、g、b上に、上記共通電極10が形成されてい
る。また、図示しないが、上記二枚の透明基板2、3の
それぞれの最も内面側には配向膜が形成されるととも
に、二枚の透明基板2,3の間にビーズ状のスペーサが
散布されて、二枚の透明基板2,3間にギャップを形成
している。そして、これらの二枚の透明基板2、3間の
ギャップに液晶が注入されている。また、二枚の透明基
板2,3の外面側には、図示しない偏光板が貼設されて
いる。
【0005】また、図16及び図17は、上記液晶パネ
ル1とは異なる液晶パネル12を示すものであり、この
液晶パネル12においては、画素電極5とドレインライ
ン7とが有機絶縁膜13を介して異なる層に形成されて
いる。すなわち、ドレインライン7がゲート絶縁膜8上
に形成され、その上に有機絶縁膜13が形成され、この
有機絶縁膜13上に画素電極5が形成されている。従っ
て、画素電極5とドレインライン7とが上下に配置され
るとともに、これらが有機絶縁膜13で絶縁されている
ので、画素電極5とドレインライン7とを絶縁した状態
で、一部が上下に重複した状態で配置することができ、
画素電極5とドレインライン7との間に絶縁のために左
右に光漏れの原因となる間隔をあける必要がない。
【0006】従って、光漏れを防ぐために、蓄積容量9
を画素電極5とドレインライン7との重複部分に配置す
る必要がなく、蓄積容量9を例えば、ゲートライン6に
沿った真っ直ぐな帯状のものとすることができる。ま
た、液晶パネル12の各画素の左右側縁部においては、
画素電極5をドレインライン7と重なる位置まで延ば
し、光の透過を制御して画像を表示できる画像領域を可
及的に拡大させ、開口率を向上することができる。
【0007】すなわち、前者の液晶パネル1において
は、画素電極5の左右の側縁がドレインライン7の側縁
から必要な間隔をとって内側に配置され、さらに、画素
電極5の左右の側縁部が蓄積容量と重なるので、左右を
ドレインライン7,7に囲まれたスペースにおいて、ド
レインライン7と画素電極5との間隔と、画素電極5と
蓄積容量9とが重複する間隔とを合わせた距離だけドレ
インライン7の側縁より内側から画像領域となるが、液
晶パネル12においては、ドレインライン7の側縁から
画像領域となる。なお、後者の液晶パネル12は、上述
のドレインライン7と画素電極5と蓄積容量9との関係
及び有機絶縁膜13の有無が異なる以外は、基本的に前
者の液晶パネル1とほぼ同様の構成を有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者の液晶
パネル1においては、上述のようにドレインライン7と
画素電極5とが同層レベルにつまり水平方向に互いに間
隔をあけて形成され、この間隔から光漏れを防止するた
めに蓄積容量9をドレインライン7と画素電極5との間
隔を覆うように配置するために、コ字状としているが、
これにより、異なる電位の電圧が印加される画素電極5
と蓄積容量9との間に横電界が発生する。そして、液晶
起動時に画素電極5と共通電極10との間の縦電界と、
画素電極5と蓄積容量9との間の横電界とにより、液晶
の配向状態が異なる二つのドメインを形成することにな
り、これらのドメインの境界がディスクリネーションラ
インとして表示に現れ、液晶表示装置の表示品位を低下
させる要因となる。
【0009】これを防止するためには、ディスクリネー
ションラインを隠すことが考えられるが、それは、ドレ
インライン7の下のドレインライン7と重複する蓄積容
量9の線幅を太くするか、他方の透明基板(対向基板)
3のブラックマトリクス11の線幅を太くする必要があ
る。しかし、これらの線幅を太くした場合には、液晶パ
ネル1の画像領域が減り、開口率の低下を招くことにな
る。また、上述のような構造を有する液晶パネル1は、
耐圧力性に乏しいといった課題がある。
【0010】すなわち、液晶パネル1を押した場合に
は、蓄積容量9やブラックマトリクス11で隠している
ディスクリネーションラインが移動して画素内に現れる
とともに、該ディスクリネーションラインが画素の反対
側の上記横電界につかまり液晶パネル1を押すことをや
めた後も液晶の配向状態が正常に戻らない、いわゆる
「パネル押し不良」が生じる可能性がある。
【0011】後者の液晶パネル12においては、蓄積容
量9がゲートライン6に沿って延びる帯状に形成されて
いるので、前者の液晶パネル1のように横電界が生じる
ことがない。また、ドレインライン7と画素電極5を異
なる層に配置することにより、上述のように、高開口率
化を図ることができるが、ドレインライン7と画素電極
5との間に形成される有機絶縁膜13をスピンコート等
で透明基板2全面に塗布することになり、この有機絶縁
膜13は、ほとんど透明基板2上に残ることになるが、
有機膜のスピンコートは、異物等を巻き込むことが多く
歩留まりを低下させる原因となる。
【0012】さらに、液晶パネル12で用いられる有機
絶縁膜13は感光性有機材料であり、感光性有機材料
は、短波長側の透過率が低下することが知られている。
例えば、後者の液晶パネル12の場合に、ドレインライ
ン7と画素電極5のカップリング容量の関係から有機絶
縁膜13の膜厚は、3〜3.5μm程度必要であり、こ
のような有機絶縁膜13による透過率の低下は、図18
のグラフに示すものとなる。図18からわかるように、
有機絶縁膜13が存在することで液晶パネル12の光透
過率は5%程度低下する。
【0013】また、液晶パネル1,12においては、二
枚の透明基板2,3の間に、こらのの間隔を保つビーズ
状スペーサを用いているが、ビーズ状スペーサは、液晶
との境界で先述のディスクリネーションラインと似たよ
うな光漏れを起こす。これは電界のかかった状態、つま
り黒表示時の透過率の浮き(上昇)を招きコントラスト
低下の原因となる。
【0014】さらに、ビーズ状スペーサの散布プロセス
は非常に制御が困難で、散布密度、散布個数などのばら
つきにより表示品位低下の原因となる。また、TFT4
が形成された透明基板2とカラーフィルタr、g、bが
形成された透明基板3との貼り合わせ時の位置精度(合
わせ精度)は、±4〜6μm程度と言われており、この
合わせ精度の範囲で他方の透明基板3に存在する遮光の
ためのブラックマトリクス11の位置がずれた場合に
は、開口率を5%〜10%程度低下させる原因となる。
【0015】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、液晶パネルの光透過率を低下させることなく、液
晶パネルの高開口率化を図ることができ、さらに、ディ
スクリネーションラインの発生を防止し、コントラス
ト、表示品位等の向上を図ることができる液晶表示装置
を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
液晶表示装置は、互いに対向して配置された一対の透明
基板と、該透明基板同士の間に封入された液晶とを備え
るとともに、前記一対の透明基板のうちの一方の透明基
板内面にアクティブ素子、これに接続される配線及び画
素電極とが積層形成され、他方の透明基板内面に共通電
極が形成されたカラー液晶表示装置において、アクティ
ブ素子が形成された一方の透明基板内面に、アクティブ
素子の配線と画素電極との間にカラーフィルタを積層
し、前記配線と前記画素電極とを夫々の側縁部を前記カ
ラーフィルタを介し重畳させて配置したことを特徴とす
る。
【0017】上記構成によれば、配線と画素電極とがカ
ラーフィルタを挟んで絶縁された状態で異なる位置に積
層配置されているので、配線の側縁部と画素電極の側縁
部とを上下に重なった状態に配置し、配線と画素電極と
を水平方向に離間しないようにすることが可能となり、
これにより配線と画素電極との間の光漏れを防止するこ
とができる。したがって、配線と画素電極との間からの
光漏れを防止するための遮光膜を画素電極の側縁部に上
下に重なるように設ける必要がないので、上記遮光膜に
より開口率が減少することなく、配線の側端面まで画素
が開口され、高開口率の液晶パネルを得ることができ
る。
【0018】また、配線と画素電極との間にカラーフィ
ルタを配置して、配線と画素電極とを絶縁しているの
で、配線と画素電極とを異なる層に絶縁した状態で配置
するために、有機絶縁膜を用いる必要がなく、有機絶縁
膜を用いた場合のような歩留まりの悪化や、光透過率の
減少といった不具合を発生させずに開口率の向上を図る
ことができる。
【0019】本発明の請求項2記載の液晶表示装置は、
前記一方の透明基板において、前記配線上で隣り合う画
素のカラーフィルタ同士が隣接するとともに、前記配線
上で互いに隣接するカラーフィルタ同士の間に隙間がで
きないように、互いに隣接するカラーフィルタの側縁部
同士が上記配線上で重なって配置されていることを特徴
とする。
【0020】上記構成によれば、配線上で隣接するカラ
ーフィルタ同士の間に隙間ができないように、互いに隣
接するカラーフィルタの側縁部同士が重なって配置され
ているので、金属からなる配線に光があたった際の反射
光を抑えることができる。従って、配線の反射光による
コントラストの低下を防止するために、共通電極側の透
明基板の配線線に対向する位置にブラックマトリクスを
配置する必要がなくなる。
【0021】そして、配線に対応してブラックマトリク
スを配置しない場合には、互いに対向して配置されたア
クティブ素子側の透明基板と共通電極側の透明基板とを
貼り合わせた際に、位置ずれが生じても、配線に対応す
るブラックマトリクスが存在せず、画素の開口部分に配
線に対向するブラックマトリクスが重複して開口率が低
下するのを抑制することができる。従って、液晶表示装
置の品質を安定させることができ、安定した表示スペッ
クを有する液晶表示装置を提供することができる。
【0022】本発明の請求項3記載の液晶表示装置は、
前記配線上で重なる二つのカラーフィルタ同士の境界面
を一方の透明基板内面に対し傾斜させるとともに、前記
内面と前記境界面とがなす角度が60度以下とされてい
ることを特徴とする。
【0023】上記構成によれば、配線上で重なるカラー
フィルタ同士の境界面を斜めとすることにより、カラー
フィルタ同士が重なる部分が厚くなるのを防止して、ア
クティブ素子側の透明基板内表面を平坦化することがで
きるとともに、共通電極側の透明基板からカラーフィル
タをなくすことにより、共通電極側の透明基板内表面も
平坦化することができる。
【0024】従って、上下の透明基板のそれぞれの内表
面を平坦化することにより、安定した液晶の配向状態を
得ることができる。すなわち、透明基板の電極等の形成
された面を平坦化することにより、透明基板の内面側に
形成される配向膜の表面を平坦化することができるの
で、配向膜の表面にラビング処理を均一に施すことがで
き、液晶の配向状態を安定化することができる。
【0025】本発明の請求項4記載の液晶表示装置は、
前記一方の透明基板のアクティブ素子の上に、二枚の透
明基板間の間隔を保持するスペーサとなるとともに遮光
性を備えた遮光スペーサが形成され、かつ、他方の透明
基板の内面のほぼ全面にほぼ一様に共通電極となる透明
電極が形成されていることを特徴とする。
【0026】上記構成によれば、アクティブ素子側の透
明基板において、アクティブ素子の上に遮光スペーサを
設けることにより、アクティブ素子を遮光してアクティ
ブ素子の光による誤作動を防止するようにしているの
で、共通電極側の透明基板に、上述のように配線に対応
するブラックマトリクスと、アクティブ素子に対応する
ブラックマトリクスが必要なくなる。
【0027】したがって、共通電極側の透明基板から全
てのブラックマトリクスをなくすことができるので、二
枚の透明基板を貼り合わせた際の位置ずれによりブラッ
クマトリクスが画素の開口部分に重なって開口率が低下
することがなく、実質的に開口率を一層向上することが
できる。また、共通電極側の透明基板は、ブラックマト
リクスを形成せずに、共通電極となるITOをベタで形
成すれば良いので、その製造を極めて容易なものとする
ことができる。
【0028】また、遮光スペーサが二枚の透明基板の間
隔を保持するスペーサとなるので、従来のビーズ状スペ
ーサを用いる必要がないので、ビーズ状スペーサによる
スペーサ周辺での光漏れによるコントラストの低下を招
くことがなく、コントラストの向上を図ることができ
る。また、遮光スペーサを用いることにより、ビーズ状
スペーサに比較して液晶パネルの耐圧性を向上できると
ともに、二枚の透明基板間の間隔の精度を向上すること
ができる。また、ビーズ状スペーサを使用しないことに
より、手間のかかるビーズ状スペーサの散布を行わなく
てすむので、液晶パネルの製造を省力化できる。
【0029】本発明の請求項5記載の液晶表示装置は、
前記遮光スペーサが樹脂に遮光性を備えた顔料を添加し
た樹脂ブラックからなり、かつ、上記透明基板の画像が
表示される表示領域の外側となる周縁部に上記樹脂ブラ
ックからなる額縁保護層が形成されていることを特徴と
する。
【0030】上記構成によれば、額縁保護層は、上記遮
光スペーサと同じ材質からなるので、遮光スペーサの形
成に際し、額縁保護層を同時に形成することができ、か
つ、額縁保護層は、表示領域周辺からの光漏れを阻止す
るだけでなく、遮光スペーサに対応して、従来の窒化珪
素からなるオーバーコートよりも厚く形成することがで
きるので、従来の薄いオーバーコートよりも確実に端子
部や配線引き回し部を保護することができる。
【0031】本発明の請求項6記載の液晶表示装置は、
前記樹脂ブラックが、前記顔料の樹脂固形分に対する濃
度が30重量%以下であることを特徴とする。上記構成
によれば、上記樹脂ブラックの顔料濃度が30重量%以
下と低くされているので、樹脂ブラックとなる樹脂の接
着性が顔料の添加により悪化するのを抑えることがで
き、二枚の透明基板を接着するシール剤と透明基板との
間に額縁保護層が介在する状態となっても、十分に二枚
の透明基板を接着することができる。
【0032】本発明の請求項7記載の液晶表示装置は、
前記額縁保護層を液晶を封入するためのシール剤に形成
される注入口に対応する部分を除いた領域に形成し、か
つ、前記注入口に対応する部分には、上記アクティブ素
子の配線と同じ材質のメタル遮光層が形成されることを
特徴とする。
【0033】上記構成によれば、二枚の透明基板を接着
するシール剤と透明基板との間に額縁保護層が介在する
状態となり、二枚の透明基板の間隔が一定の場合に、額
縁保護層が介在することにより、シール剤の厚みが薄く
なり、この薄いシール剤に液晶を注入するための注入口
を設けても、注入口がシール剤の厚み方向に狭いものと
なり、液晶の注入が阻害されるが、額縁保護層のシール
剤の注入口に対応する部分に切欠部を設けることによ
り、注入口を広くすることができ、液晶の注入を速やか
に行うことができる。
【0034】本発明の請求項8記載の液晶表示装置は、
カラーフィルタ上に形成される画素電極がドライエッチ
ングによりパターニングされていることを特徴とする。
上記構成によれば、カラーフィルタ上に画素電極を形成
しても大きくサイドエッチングされることがなく、画素
電極を高い精度でパターニングすることができる。な
お、カラーフィルタ上で画素電極となるITOをウエッ
トエッチングした場合には、ガラス基板上でITOをウ
エットエッチングした場合に比較して、サイドエッチン
グ量が多くなる傾向があり、上述のようにドライエッチ
ングとすることで、画素電極のサイドエッチングを防止
することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態例の第
一例を図面を参照して説明する。図1は第一例の液晶表
示装置の液晶パネル20の平面構造を示し、図2は液晶
パネル20の断面構造を示すものである。なお、従来例
と同様の構成要素は、同一の符号を付してその説明を省
略する。第一例の液晶パネル20においては、図1及び
図2に示すように、従来と同様に二枚の透明基板2,3
を備え、その一方の透明基板2に、アクティブ素子であ
るTFT4が形成され、該TFT4のソース電極4aに
画素電極5が接続されている。また、TFT4のゲート
電極に接続され、図中左右に配置されたゲートライン
(制御線)6と、TFT4のドレイン電極に接続され、
図中前後に配置されたドレインライン(信号線)7と
が、縦横に格子状に配置され、これら縦横に格子状に配
置されたゲートライン6とドレインライン7とに画素電
極5が周囲を囲まれた状態となっている。なお、図1に
おいて、TFT4、ゲートライン6、ドレインライン7
とは、ブラックマトリクス11に覆われた状態で図示さ
れている。
【0036】そして、第一例においては、ドレインライ
ン7(配線)と画素電極5との間にカラーフィルタr、
g、bが形成され、その結果、ドレインライン7と画素
電極5とは、厚さ方向(断面方向)の位置が異なる配置と
なる。そして、ドレインライン7と画素電極5とがカラ
ーフィルタr、g、bにより絶縁された状態で、上下の
異なる層となるように配置されているので、ドレインラ
イン7と画素電極5とをその側縁部同士が重複するよう
に配置可能であり、実際にドレインライン7の側縁部
と、画素電極5の側縁部とが重複して配置されている。
【0037】なお、ドレインライン7は、ゲート絶縁膜
8上にストライプ状に形成されており、カラーフィルタ
r、g、bは、ゲート絶縁膜8及びドレインライン7上
に形成されることになり、画素電極5はカラーフィルタ
r、g、b上に形成されることになる。また、ドレイン
ライン7は、各画素の境界部分に配置されており、カラ
ーフィルタr、g、bの各色の境界となり、カラーフィ
ルタr、g、bの各色が離間して配置されている場合
に、ドレインライン7上で隙間が生じることになるが、
ドレインライン7の左右の両側部においては、それぞれ
カラーフィルタr、g、bがドレインライン7上に載っ
た状態となっている。従って、ドレインライン7の側縁
部に画素電極5の側縁部を重ねて配置した場合に、ドレ
インライン7の側縁部と画素電極5の側縁部との間に、
カラーフィルタr、g、bが必ず挟まれた状態となって
いる。そして、ドレインライン7と画素電極5とが上述
のように重なることで、これらが水平方向(左右)に離
間していないので、ドレインライン7と画素電極5との
間で光漏れが生じることがなく、ドレインライン7と画
素電極5との間に光遮光膜として蓄積容量9を配置する
必要がない。従って、蓄積容量9は、ゲートライン6の
近傍でゲートライン6に沿った真っ直ぐな帯状に形成さ
れている。これらのことから、各画素においては、ドレ
インライン7の側縁に接する部分まで開口した状態とな
っており、高開口率を確保している。
【0038】また、ドレインライン7と画素電極5との
間に従来のように有機絶縁膜を配置していないので、有
機絶縁膜の形成により歩留まりが悪化することがないと
ともに、有機絶縁膜により液晶パネル20の開口部(表
示部)の光透過率が低下することがない。また、TFT
4が形成された一方の透明基板2にカラーフィルタr、
g、bを形成したことにより、他方の透明基板3には、
カラーフィルタr、g、bが形成されず、透明基板3上
にブラックマトリクス11と、共通電極10が形成され
ている。なお、ブラックマトリクス11は、ドレインラ
イン7等のメタル配線部の反射光を遮光するためのもの
であり、上述のディスクリネーションライン等を隠すた
めに線幅を太くする必要がなく、メタル配線による反射
高を遮光するための最低限の線幅を有していれば良く、
ブラックマトリクス11により開口率が低くなることが
ない。また、ブラックマトリクス11は、TFT4上を
覆うように設けられており、TFT4の光による誤作動
を防止している。
【0039】そして、上記液晶パネル20の製造におい
ては、従来と同様にドレインライン7を形成した後に、
感光性カラーレジスト(RGB)を用いて、カラーフィ
ルタ層(カラーフィルタr、g、b)を形成する。次
に、画素電極5の形成に際しては、カラーフィルタr、
g、b上にスパッタ等でITO膜を成膜し、その後フォ
トレジスト塗布、露光、現像を経てフォトレジストを所
望のパターンに形成し、ウエットまたはドライエッチン
グによりITOをエッチングし、レジストを剥離する。
これにより、ITOからなる画素電極5が形成される。
【0040】また、このようにカラーフィルタr、g、
b上に画素電極5を形成することで、ドレインライン7
と画素電極5とが、カラーフィルタr、g、bを挟んだ
状態で異なる層に形成されることになり、上述のように
開口率を向上することができる。なお、ドレインライン
7と画素電極5とが絶縁性のカラーフィルタr、g、b
を挟んで配置されることにより、静電容量が生じること
になるが、ここで生じる静電容量が0.15(fF/μ
m)を越えるといわゆる尾引き等の表示品位の低下を招
くことになる。
【0041】ここで用いられるカラーフィルタr、g、
bは、従来と基本的に同じ材質ものであるが、その比誘
電率は、以下の表1に示されるものであり、3.4〜
4.3となっている。
【表1】 そして、カラーフィルタr、g、bの膜厚と静電容量と
の関係を図3のグラフに示す。図3に示されるように、
比誘電率が3〜4程度の場合には、カラーフィルタr、
g、bの膜厚を2μm以上とすることが好ましく、確実
に静電容量の影響を避けるためには、膜厚を3μm以上
とすることが好ましい。
【0042】また、上記カラーフィルタr、g、b、
は、従来、TFT4に対向する基板(透明基板3)側に
形成される場合に、1〜1.5μmの膜厚で用いられて
おり、この膜厚で所望の色特性が得られるように顔料濃
度が調整されているが、第一例においては、上述のよう
にカラーフィルタr、g、bの膜厚が3μm程度とされ
ているので、膜厚を3μm程度とした場合に、所望の色
特性が得られるように顔料濃度を調整する必要がある。
【0043】また、カラーフィルタr、g、bの比誘電
率は、その材質により異なるが、カラーフィルタr、
g、bの部分で生じる静電容量を0.15(fF/μ
m)以下とすることができれば、どのような材質のカラ
ーフィルタr、g、bを用いるものとしても良く、カラ
ーフィルタr、g、bの比誘電率の値に対応して、静電
容量が0.15(fF/μm)以下となるように膜厚を
決定し、該膜厚で所望の色特性が得られるように顔料濃
度を決定すれば良い。また、カラーフィルタr、g、b
に用いられる樹脂は、たとえば、アクリル系、ポリイミ
ド系、ポリビニルアルコール系、エポキシ系などの感光
性樹脂を用いることができる。顔料としては、たとえ
ば、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、染付けレーキ顔料
等を用いることができる。
【0044】また、第一例では、画素電極5の形成に際
しては、ウエットまたはドライエッチングによりITO
をエッチングするものとしたが、カラーフィルタr、
g、b上にITOをスパッタ等で成膜し、その後パター
ン加工を行う場合、ウエットエッチングで加工するとサ
イドエッチのため、微細加工が困難なものとなる。例え
ば、図4のグラフに下地がガラスの場合と、カラーフィ
ルタの場合とで、ウエットエッチングによるITOの加
工精度にどのくらいの差が生じるかを示した。ガラス上
に形成されたITO膜をエッチングしても、サイドエッ
チ(オーバーエッチング量)はほとんど見られないが、
カラーフィルタ上に形成されたITO膜をエッチングし
た場合には、40秒以上のエッチング時間で10μm以
上のサイドエッチングが認められる。
【0045】従って、TFT4側の透明基板2にカラー
フィルタr、g、bを形成し、その上にITOからなる
画素電極5を形成する場合には、ウエットエッチングで
はなく、ドライエッチングを行うことが好ましい。ま
た、ドライエッチングによる画素電極5の形成に際して
は、ITOの成膜、レジストの形成、レジストの露光と
現像等の処理は、従来と同様に行い、エッチングプロセ
スを周知のドライ工程で行うようにする。そして、画素
電極5をドライエッチングにより形成するものとすれ
ば、サイドエッチがほとんどなく、高精度の加工が可能
である。
【0046】以上のような、液晶表示装置の液晶パネル
20によれば、ドレインライン7と画素電極5とがカラ
ーフィルタr、g、bを挟んで絶縁された状態で異なる
層に配置されているので、ドレインライン7の側縁部と
画素電極5の側縁部とを上下に重なった状態に配置し、
ドレインライン7と画素電極5とを水平方向に離間しな
いようにすることが可能となり、これによりドレインラ
イン7と画素電極5との間の光漏れを防止することがで
きる。
【0047】従って、ドレインライン7と画素電極5と
の間の光漏れを防止するためのシールドを画素電極5の
側縁部に上下に重なるように設ける必要がないので、上
記シールドにより開口率が減少することなく、ドレイン
ライン7の側縁まで画素を開口した状態とすることによ
り、高開口率の液晶パネル20を得ることができる。
【0048】また、ドレインライン7と画素電極5との
間にカラーフィルタr、g、bを配置して、ドレインラ
イン7と画素電極5とを絶縁しているので、ドレインラ
イン7と画素電極5とを異なる層に絶縁した状態で配置
するために、有機絶縁膜を用いる必要がなく、有機絶縁
膜を用いた場合のような歩留まりの悪化や、光透過率の
減少といったことなく、開口率の向上を図ることができ
る。なお、TFT4のソース電極4aを信号線としての
ソースラインに接続し、ドレイン電極4bを画素電極5
に接続した場合には、ソースラインと画素電極5との間
にカラーフィルタr、g、bを配置するようにしても良
い。また、液晶パネル20は、従来例と同様の図示しな
い配向膜、偏光板、スペーサ、シール剤等の液晶パネル
として必要な部材を備え、かつ、駆動回路が接続される
とともに、バックライトや反射板等の光源が配置されて
液晶表示装置として機能するものである。また、液晶表
示装置は、テレビ、コンピュータ、各種電子機器(携帯
型電子機器を含む)等のディスプレイとして機能するも
のである。
【0049】次に、本発明の第二例の液晶表示装置の液
晶パネルを図5及び図6を参照して説明する。図5及び
図6に示す第二例の液晶パネル30は、以下に説明する
相違点を除いて、基本的に第一例の液晶パネル20と同
様の構成を有するものであり、第一例の液晶表示装置の
液晶パネル20と同様の構成要素に同一の符号を付して
その説明を省略する。第二例の液晶パネル30は、第一
例の液晶パネル20と同様にドレインライン7と画素電
極5との間にカラーフィルタr、g、bが形成された状
態となっているとともに、ドレインライン7上において
隣接する各色のカラーフィルタr、g、b同士を重複さ
せ、ドレインライン7が完全にカラーフィルタr、g、
bに覆われた状態とすることにより、ドレインライン7
表面での反射を防止し、ブラックマトリクス11なしで
も、ドレインライン7の反射によるコントラスト低下を
防止できるようにしている。
【0050】すなわち、ドレインライン7上において隣
接するカラーフィルタr、g、bのパターンのパターン
エッジが重複した状態、すなわち、ドレインライン7上
において、各画素に対応するパターンで形成されたカラ
ーフィルタr、g、bのエッジ部分が重複しており、ド
レインライン7上でカラーフィルタr、g、bの各パタ
ーンが離間しておらず、ドレインライン7が完全にカラ
ーフィルタr、g、bに覆われた状態となっている。
【0051】また、図5に示すように、ドレインライン
7上で互いに重複するカラーフィルタr、g、b同士の
側縁部は、60度以下のテーパが付けられた状態となっ
ている。すなわち、先に形成されてドレインライン7上
で重複する二つのカラーフィルタr、g、b同士の境界
面k(の延長線)と透明基板2とが成す角の角度が60
度以下となっている。そして、下側に配置されるカラー
フィルタr、g、bは、その側縁部が、カラーフィルタ
r、g、bの中央側から側縁に向かうにつれて薄くなる
ように斜めに形成されるとともに、その上に上側に配置
されるカラーフィルタr、g、bの側縁部が配置されて
いる。
【0052】このようにドレインライン7上で重複する
二つのカラーフィルタr、g、bのパターンのうちの下
側のパターンの側縁部を斜めとすることにより、ドレイ
ンライン7上でほぼ同じ厚みのカラーフィルタr、g、
b同士を重複するものとしても、二つのカラーフィルタ
r、g、bを重複させることにより、ドレインライン7
上でカラーフィルタr、g、bが厚くなるのを防止する
ことができる。
【0053】また、カラーフィルタr、g、b同士の重
複する部分の幅が斜面の幅より長くなってしまうと、カ
ラーフィルタr、g、b同士の重複する部分で厚みが厚
くなる部分ができてしまうので、重複する部分の幅は、
斜面の幅より狭いことが好ましい。従って、斜面の傾斜
角を60度以下と小さくすることにより、斜面の長さを
ある程度長くすることで、重複する部分の幅をある程度
長くしても、重複部分でカラーフィルタr、g、bが厚
くなるのを防止することができる。なお、重複する部分
の幅(斜面の幅)があまり短いと、それだけ高い精度で
カラーフィルタr、g、bをパターニングする必要が生
じてしまい、実際上、斜面の幅内で正確にカラーフィル
タr、g、b同士を重複させることが困難になってしま
うので、カラーフィルタr、g、bの膜厚を上述のよう
に1μmから3μmとする場合に、傾斜角が60度以下
であることが好ましい。また、ドレインライン7の線幅
より上記斜面(境界面)の長さが長い必要はなく、ドレ
インライン7の線幅とカラーフィルタr、g、bの厚み
から傾斜角の下限もほぼ決まることになる。
【0054】そして、上述のようにドレインライン7上
でカラーフィルタr、g、b同士を重複させることによ
り、ドレインライン7上をカラーフィルタr、g、bで
覆ってしまうことで、ドレインライン7による反射光を
防止できるので、ドレインライン7に対向する他方の透
明基板3には、上記反射光を防止する目的でブラックマ
トリクス11を形成する必要がないが、TFT4(トラ
ンジスタ)の(光電効果による)誤動作を防止するため
に、TFT4上を遮光することが好ましく、TFT4に
対応する部分だけに、例えば、金属Crからなるブラッ
クマトリクス21を形成している。
【0055】なお、ゲートライン6は、ドレインライン
7より下層にあり、ドレインライン7上にカラーフィル
タr、g、bを形成した場合に、ゲートライン6もカラ
ーフィルタr、g、bに覆われることになるので、ゲー
トライン6上もドレインライン7とほぼ同様に、隙間無
くカラーフィルタr、g、bに覆われるようにすること
で、ゲートライン6上のブラックマトリクス11も必要
なくなる。従って、第二例の液晶パネル30の他方の透
明基板3上には、ドレインライン7及びゲートライン6
に対応して線状にブラックマトリクス11が形成されて
おらず、TFT4に対応する部分だけほぼ点状に多数の
ブラックマトリクス21が配置されることになる。そし
て、上記液晶パネル30の製造は、第一例とほぼ同様に
行われるが、上述のように、順次各色のカラーフィルタ
r、g、bを形成する際に、その側縁部がドレインライ
ン7の中心線を越え、かつ、ドレインライン7を越して
しまわないように形成する。また、感光性樹脂であるカ
ラーフィルタr、g、bの成膜時に、露光量と現像時間
を最適化し、さらに現像後の水洗時にある程度の水圧を
持った高圧水洗を行うことで、高圧水洗の工程後、カラ
ーフィルタr、g、bのパターンエッジにテーパが形成
された状態となる。
【0056】従って、上述のようにカラーフィルタr、
g、bのドレインライン7上で重複した部分の膜厚が厚
くなることがなく、一方の透明基板2の上面の平坦化を
図ることができ、TFT4側の透明基板2の平坦性を確
保できるとともに、共通電極10側の透明基板3におい
てもカラーフィルタr、g、bが設けられていないこと
から平坦性を向上することができる。
【0057】以上のように、第二例の液晶表示装置の液
晶パネル30によれば、第一例の液晶パネル20と同様
の効果を奏するとともに、ドレインライン7上で、隣接
するカラーフィルタr、g、b同士を上下に重ねるよう
に配置し、ドレインライン7上で隣接するカラーフィル
タr、g、b同士が離間することがなく、ドレインライ
ン7がカラーフィルタr、g、bに覆われているので、
ドレインライン7による反射光をカラーフィルタr、
g、bで抑えることができる。
【0058】従って、ドレインライン7の反射光による
コントラストの低下を防止するために、共通電極10側
の透明基板3のドレインライン7に対向する位置にブラ
ックマトリクス11を配置する必要がなくなる。そし
て、ドレインライン7に対応してブラックマトリクス1
1を配置しない場合には、互いに対向して配置された透
明基板2と透明基板3とを貼り合わせた際に、位置ずれ
が生じても、ドレインライン7に対応するブラックマト
リクス11が存在せず、TFT4に対向する部分にだけ
ほぼ点状にブラックマトリクス21が存在するだけなの
で、画素の開口部分にブラックマトリクス11が重複し
て開口率が低下するのを抑制することができる。
【0059】従って、液晶表示装置の品質を安定させる
ことができ、安定した表示スペックを有する液晶表示装
置を提供することができる。また、上述のようにドレイ
ンライン7上で重なるカラーフィルタr、g、bの側縁
部にテーパを形成することにより、TFT4側の画素電
極5を形成する下地層をを平坦化することができるとと
もに、共通電極10側の透明基板3からカラーフィルタ
r、g、bをなくすことにより、共通電極10の下地層
も平坦なものとなる。
【0060】従って、上下の透明基板2、3の各電極
5,10表面が平坦化され、安定した液晶の配向状態を
得ることができる。すなわち、透明基板2,3の電極等
の形成された内表面を平坦化することにより、透明基板
2,3の内面側に形成される配向膜の表面を平坦化する
ことができるので、配向膜の表面にラビング処理を均一
に施すことができ、液晶の配向状態を安定化することが
できる。
【0061】次に、本発明の第三例の液晶表示装置の液
晶パネル40を図7及び図8を参照して説明する。図7
及び図8に示す第三例の液晶パネル40は、以下に説明
する相違点を除いて、基本的に第二例の液晶パネル30
と同様の構成を有するものであり、第二例の液晶表示装
置の液晶パネル30と同様の構成要素に同一の符号を付
してその説明を省略する。
【0062】第三例の液晶パネル40は、第一例及び第
二例の液晶パネル20,30と同様にドレインライン7
と画素電極5との間にカラーフィルタr、g、bが形成
された状態となっている。また、第三例の液晶パネル4
0は、第二例の液晶パネル30と同様に、ドレインライ
ン7上において隣接する各色のカラーフィルタr、g、
b同士を重複させ、ドレインライン7が完全にカラーフ
ィルタr、g、bに覆われた状態とすることにより、ド
レインライン7の反射を防止し、ブラックマトリクス1
1なしでも、ドレインライン7の反射によるコントラス
ト低下を防止できるようにしている。なお、TFT4の
部分にはカラーフィルタr、g、bが無い構成となって
いる。
【0063】そして、さらに、第三例の液晶パネル40
においては、第二例の液晶パネル30において、例え
ば、金属Crにより共通電極10側の透明基板3にTF
T4を覆うブラックマトリクス21を形成していたのに
対して、TFT4側の透明基板2において、各TFT4
上にカラーフィルタr、g、bと同様の樹脂に黒の顔料
を添加した樹脂ブラックからなる遮光スペーサ41を設
け、該遮光スペーサ41によりTFT4の誤作動を防止
している。
【0064】また、上記遮光スペーサ41は、その高さ
が透明基板2、3の間隔(ギャップ)とほぼ同じ高さに形
成された柱状のものとなっており、ビーズ状のスペーサ
に代わってスペーサとして作用するようになっている。
なお、樹脂ブラックは、周知のものであり、上述のカラ
ーフィルタr、g、bと同様に、感光性樹脂に顔料を添
加(分散)したものである。従って、共通電極10側の
透明基板2には、ブラックマトリクス11,21は、全
く存在せず、透明基板2の内面には、基本的に、共通電
極10と図示しない配向膜が形成された状態となってい
る。また、遮光スペーサ41がスペーサとして作用する
ので、二枚の透明基板2,3の間には、ビーズ状スペー
サが存在しない。
【0065】そして、第三例の液晶パネル40の製造に
おいては、他方の共通電極側の透明基板3においては、
透明基板3内面に周知の方法により共通電極10と配向
膜とが形成され、一方のTFT側の透明基板2において
は、TFT4、ゲートライン6、ゲート絶縁膜8、ドレ
インライン7等が周知のように形成され、ゲート絶縁膜
8及びドレインライン7上に、第二例の場合と同様にカ
ラーフィルタr、g、bが形成され、カラーフィルタ
r、g、b上に画素電極5が形成される。
【0066】次いで、TFT4上に上記柱状の遮光スペ
ーサ41が形成される。なお、TFT4側の透明基板2
内面にも配向膜が形成される。また、二枚の透明基板
2,3の少なくとも一方に液晶を封入するためのシール
剤が印刷等により形成され、二枚の透明基板2,3が張
り合わされて、二枚の透明基板2,3の間のシール剤に
囲まれた部分に液晶が注入される。
【0067】なお、共通電極10側の透明基板3におい
ては、カラーフィルタ及びブラックマトリクスを形成す
る必要がないので、透明基板3の内面に共通電極3とな
るITO膜を形成すれば良い。そして、透明基板3の内
面に形成される共通電極10となるITOには、特にパ
ターンは必要ないので、透明基板3内面のほぼ全面に一
様に形成されていれば良い。すなわち、透明基板3上に
ベタで共通電極10となるITO膜が形成されていれば
良い。
【0068】以上のように遮光スペーサ41をTFT4
側の透明基板2において、TFT4上に形成し、共通電
極10側の透明基板3に全くブラックマトリクスを設け
ない構成とすることにより、二枚の透明基板2,3の貼
り合わせ精度により多少の位置ずれが生じても、開口率
が低下することがない。すなわち、共通電極10側の透
明基板3にブラックマトリクス11,21が存在する場
合には、貼り合わせ精度(例えば、±4μm)の範囲で
位置ずれが生じることにより、画素の開口部分にブラッ
クマトリクス11,21が重なり、開口率の低下を招い
ていたが、第三例において、共通電極10側には、ブラ
ックマトリクス11,21が存在しないので、上記貼り
合わせの際に位置ずれが生じても開口率の低下すること
がなく、開口率の向上を図ることができる。
【0069】なお、遮光スペーサ41を透明基板2のT
FT4上に形成する際の精度は、感光性樹脂である遮光
スペーサ41の露光を行う際の露光装置のアライメント
精度によりほぼ決まることになるが、上記アライメント
精度は、±2μm程度であり、上述の貼り合わせ精度よ
り高く、遮光スペーサ41の形成時に遮光スペーサ41
の位置がずれて生じる開口率の低下は、従来の貼り合わ
せの際の位置ずれによる開口率の低下に比べて僅かなも
のである。
【0070】実際に、遮光スペーサ41の形成時の位置
の精度は、±2μmとすることができ、開口率の低下は
ほとんど認められなかった。また、ビーズ状スペーサを
散布する工程を行う必要がなく、且つ、共通電極10側
の透明基板3へのブラックマトリクス11,21の形成
工程を行わなくてすむので、液晶パネル40の製造工程
数を減らすことができ、コストの面で格段に有利とな
る。
【0071】さらに、柱状の遮光スペーサ41をスペー
サとして機能させることにより、ビーズ状スペーサを用
いる必要がなく、ビーズ状スペーサによるスペーサ周辺
での光漏れによるコントラスト低下を防止することがで
きる。
【0072】またさらに、液晶表示装置の液晶セルにお
けるセルギャップ精度(二枚の透明基板間の間隔の精
度)は、ビーズ状スペーサを用いた場合に、±0.3μ
mであったのに対して柱状遮光スペーサ41をスペーサ
として用いた場合のセルギャップ精度は、±0.05μ
mを実現することができる。すなわち、遮光スペーサ4
1をスペーサとして用いることにより、セルギャップ精
度を極めて高精度なものとすることができる。
【0073】加えて、遮光スペーサ41をスペーサとし
て用いた場合には、ビーズ状スペーサに比較して、耐圧
力性が向上する。例えば、図9及び図10に示す液晶パ
ネル加圧試験の試験結果のグラフに示されるように、ビ
ーズ状スペーサの場合には、約1kgの加重でパネルの
透過率が約4%変化するが、柱状ブラック31をスペー
サとして用いた場合には、透過率の変化がほとんど見ら
れず、耐圧力性に優れていることが示されている。
【0074】さらに、上述のように共通電極10側の透
明基板10においては、共通電極10となるITO膜が
ベタに形成された状態なので、ITO膜をパターニング
する必要がなく、製造の管理が簡単になるとともに、コ
ストの面でも有利である。すなわち、省力化と低コスト
化を図ることができる。何故なら、従来、ブラックマト
リクス及びカラーフィルタ上に共通電極10をスパッタ
リングにより形成する際には、メタルマスクを用いてマ
スクスパッタにより、所望のパターンを形成していた
が、このようにした場合には、メタルマスクにコストが
かかるとともに、マスクスパッタ特有の問題であるパタ
ーンエッジのボケがあり管理が非常に困難であったから
である。
【0075】次に、本発明の第四例の液晶表示装置の液
晶パネル50を図11を参照して説明する。図11に示
す第四例の液晶パネル50は、以下に説明する相違点を
除いて、基本的に第三例の液晶パネル40と同様の構成
を有するものであり、第三例の液晶表示装置の液晶パネ
ル40と同様の構成要素に同一の符号を付してその説明
を省略する。第四例の液晶パネル50は、第一例及び第
二例の液晶パネル20,30と同様にドレインライン7
と画素電極5との間にカラーフィルタr、g、bが形成
された状態となっているとともに、第二例の液晶パネル
30と同様に、ドレインライン7上において隣接する各
色のカラーフィルタr、g、b同士を重複させ、かつ、
上記柱状の遮光スペーサ41を用いることにより、ビー
ズ状スペーサと共通電極10側のブラックマトリクス1
1,21を用いないものとしている。なお、TFT4の
部分にはカラーフィルタr、g、bが無い構成となって
いる。
【0076】そして、第四例の液晶パネル50において
は、TFT4側の透明基板3のビューエリア(表示領
域)内において、第三例に示すように柱状の遮光スペー
サ41を形成する際に、ビューエリア外(例えば端子部
及び配線引き回し部等)の部分に遮光スペーサ41と同
じ樹脂ブラックからなる額縁保護層51を形成し、上記
端子部や配線引き回し部等を被覆している。すなわち、
遮光スペーサ41を形成する(パターニングする)際
に、遮光性スペーサ41及び額縁保護層51となる樹脂
ブラックの層を形成した後に、露光して遮光性スペーサ
41と額縁保護層51とを同時に形成している。また、
シール剤52が額縁保護層51上に印刷され、上下の透
明基板2,3がシール剤52と額縁保護層51とを介し
て接合されている。
【0077】なお、額縁保護層51は、透明基板2,3
となるガラス(実際には、透明基板2,3上に形成され
たゲート絶縁膜8等)との接着力があまり高くなく、従
来、ブラックマトリクスとして用いられている樹脂ブラ
ックをそのまま用いた場合には、液晶セル組立工程のス
クライブ〜ブレイク工程時にシール印刷部分のガラス−
樹脂ブラック界面で剥がれが発生することになる。しか
し、樹脂ブラックとなる感光性樹脂自体のガラスとの接
着性は、それほど低いものではなく、感光性樹脂に顔料
を添加することにより、ガラスとの接着性が低下したも
のであり、樹脂ブラックの顔料濃度を下げれば、樹脂ブ
ラックの接着性を向上できる。
【0078】以下に、感光性樹脂の接着性を示すデータ
を得るために以下の試験を行った。ガラス全面に、上記
樹脂ブラックと同一の基材(顔料を含まない感光性樹
脂)に、各色の顔料(黒(ブラック、赤(Red)、緑
(Green)、青(blue))を添加した各色のカ
ラーレジストもしくは基材を塗布し、所定の工程で硬化
した。次いで、硬化したカラーレジストもしくは基材上
にシール印刷を行い、このカラーレジストもしくは基材
が接着されたガラスと素ガラスとを上記シールにより貼
り合わせ、シールを硬化してテストパネルを得た。そし
て、このテストパネルの二枚のガラスをプッシュプルゲ
ージで加重をかけて引き剥がし試験を行い、2枚のガラ
スが剥がれたときの加重圧を計測した。
【0079】以下の表2にその結果を示す。なお、顔料
を含まない基材を挟んだ状態のテストパネルは、二枚の
ガラスが引き剥がれる前に、ガラスが割れてしまったの
で、その加重圧はガラスが割れた際のものである。
【表2】 表2に示すように、顔料を添加していない基材は、加重
圧5.2kg/cm2でも二枚のガラスが引き剥がされ
ることがなく、ガラスが破損したが、基材に40%の顔
料を添加した樹脂ブラック(黒のカラーレジスト)を用
いたものは、加重圧1.85kg/cm2 でガラスが引
き剥がされ、基材への40重量%(固形分として)の顔
料の添加が基材となる樹脂の接着性を低下させているこ
とを示している。
【0080】また、顔料は異なるが、25〜30重量%
の顔料(固形分として)を添加したRed、Gree
n、Blueのカラーレジストも2.3〜2.6kg/
cm2の加重圧でガラスが引き剥がされ、接着性の低下
が認められるが、樹脂ブラックよりもガラスを引き剥が
す加重圧が大きくなっている。これは、顔料の違いによ
る相違も考えられるが、主に樹脂ブラックが顔料を40
%含むのに対して、他のカラーレジストが顔料濃度が2
5%〜30%と低くなっていることによるものと推定で
きる。従って、顔料濃度を下げることにより、樹脂ブラ
ックの接着性を向上でき、液晶パネル50の製造工程に
おいて、TFT4側の透明基板2のビューエリア外を額
縁保護層51で覆うことにより、二枚の透明基板2,3
が樹脂ブラック装置51を介してシール剤52で接着さ
れることになっても、透明基板2と額縁保護層51との
間で解離が生じないようにすることができる。
【0081】ところで、額縁保護層51は、遮光スペー
サ41とともに透明基板2上に同時に形成されことが好
ましく、額縁保護層51と柱状遮光スペーサ41とで用
いられる樹脂ブラックが同じものとなる。そして、遮光
スペーサ41は、TFT4上に形成されてTFT4を遮
光することによりTFT4の誤作動を防止するものであ
るが、従来、ブラックマトリクスに使用される樹脂ブラ
ックは、表2で用いられた樹脂ブラックと同様に40%
程度の顔料を含み、膜厚1μmでOD値=1である。従
って、柱状遮光スペーサ41は、その厚み(高さ)を上
述のように5μm程度とすることができ、顔料を40%
とすれば、OD値=5程度となる。
【0082】そして、TFT4の誤作動を防止する上で
は、OD値が2.5〜3であれが十分であり、例えば、
樹脂ブラックの顔料濃度を従来の半分の20重量%(固
形分として)程度としても、OD値が2.5前後を確保
することができるとともに、顔料濃度を20%程度とす
ることにより、樹脂ブラックの接着性を2倍程度向上す
ることが期待できる。なお、顔料濃度としては、接着性
を向上するために、30重量%(固形分として)以下と
することが好ましく、TFT4の誤作動を防止する上で
は、15重量%(固形分として)以上とすることが好ま
しい。また、上記顔料は、基本的にはカーボンブラック
であるが、その他の顔料を用いるものとしても良い。
【0083】そして、第四例の液晶パネル50によれ
ば、額縁保護層51によりビューエリア外の端子部や配
線引き回し部が覆われることで保護され、端子部や配線
引き回し部の腐食等による劣化を防止することができ
る。また、従来、端子部や配線引き回し部は、窒化珪素
からなるオーバーコートSiNxにより保護されていた
が、オーバーコートの膜厚は、3000Å(0.3μ
m)程度であり、極めて、薄く、腐食等を完全に防止で
きなかったが、額縁保護層51は、その膜厚を柱状の遮
光スペーサ41と同様に5μm程度とすることが可能で
あり、腐食等を完全に防止し、端子等を保護する保護層
の信頼性を向上できる。
【0084】また、額縁保護層51の顔料濃度を15〜
30重量%の範囲とすることにより、TFT4の誤作動
を防止した状態で、額縁保護層51の透明基板2への接
着性を向上することができるので、二枚の透明基板2,
3がシール剤52と額縁保護層51とにより接着される
ものとなっても、二枚の透明基板2,3の貼り合わせ強
度を十分なものとすることができる。すなわち、TFT
4側の透明基板2のビューエリア外に額縁保護層51を
形成することにより、端子部や配線引き回し部の腐食等
を確実に防止し、かつ、額縁保護層51の樹脂濃度を2
0%程度とすることにより、TFT4の誤作動を防止し
た状態で二枚の透明基板2,3の十分な貼り合わせ強度
を確保できるので、信頼性の高い液晶パネル50を得る
ことができる。なお、透明基板2の端子部等にCOG
(Chip On Glass)接合等の接続を行う際
には、透明基板2の端子部において額縁保護層51を剥
離してから端子との接合を行う。
【0085】次に、本発明の第五例の液晶表示装置の液
晶パネルを図12を参照して説明する。図12に示す第
五例の液晶パネル60は、以下に説明する相違点を除い
て、基本的に第四例の液晶パネル50と同様の構成を有
するものであり、第四例の液晶表示装置の液晶パネル5
0と同様の構成要素に同一の符号を付してその説明を省
略する。
【0086】第5例の液晶パネル60は、第四例の液晶
パネル50と同様に、TFT4側の透明基板3のビュー
エリア(表示領域)内において、第三例に示すように柱
状の遮光スペーサ41を形成する際に、ビューエリア外
(例えば端子部及び配線引き回し部等)の部分に額縁保
護層51を形成し、上記端子部や配線引き回し部等を被
覆している。そして、上述のように額縁保護層51の部
分において、二枚の透明基板2,3がシール剤52によ
り接着されていが、図13(A)(B)に示すように、
シール剤52の液晶注入口61の部分まで、額縁保護層
51を設けてしまうと、シール剤52に設けられた液晶
注入口61がほとんど閉塞してしまうか、液晶注入口6
1が額縁保護層51と対向する透明基板3の内面との間
の僅かな隙間だけの狭いものとなってしまう。
【0087】従って、そのまま液晶を注入しようとする
と、液晶注入にかなりの時間を要するか、最悪の場合、
液晶が入らない可能性がある。そこで、第5例の液晶パ
ネル60においては、図12(A)(B)に示すよう
に、シール剤52の液晶注入口61に対応する部分に
は、額縁保護層51を形成しないようにしている。
【0088】すなわち、感光性樹脂である額縁保護層5
1をパターニングする際に、液晶注入口61に対応する
部分には、額縁保護層51を形成しないようにすること
で、額縁保護層51の液晶注入口61に対応する部分に
おいて、額縁保護層51を液晶セルの外側から中側に貫
通した状態の切欠部62を形成し、二枚の透明基板2,
3を貼り合わせた際に、上記額縁保護層51の切欠部6
2が液晶注入口61の一部となるようにしている。
【0089】従って、透明基板2の周縁部となる額縁状
のビューエリア外の部分に額縁保護層51を形成するも
のとしても、液晶の注入時間が長くなったり、そのまま
の状態で液晶の注入が困難になるのを防止することがで
きる。また、透明基板2のビューエリア外の部分におい
て、額縁保護層51だけがビューエリア外の遮光をして
いるものとした場合に、上述のようにビューエリア外に
額縁保護層51を形成していない部分を設けてしまう
と、ビューエリア外で光漏れが生じることになるが、図
12(B)に示すように、例えば、ゲートライン6を形
成する際に、上記シール剤52の注入口61に対応する
額縁保護層51が形成されない部分に、ゲートラインと
なるゲートメタルで、ダミーメタルパターンとしてメタ
ル層63を形成することで、上述の光漏れを防止するこ
とができる。
【0090】すなわち、ゲートライン6もしくはドレイ
ンライン7を形成する際に、額縁保護層51の切欠部6
2に対応する部分にもゲートライン6もしくはドレイン
ライン7と同じ金属膜からなるメタル層63を同時に形
成することで、手間をかけずに上記部分を遮光すること
ができる。従って、第5例の液晶パネル60によれば、
TFT4側の透明基板3の周縁部に二枚の透明基板2,
3の間隔に近い厚みを有する額縁保護層51を形成する
ものとしても、額縁保護層51の液晶注入口61に対応
する部分に上記切欠部62を形成することにより、液晶
の注入時間の短縮を図ることができるとともに、液晶の
注入不良を防止して液晶表示装置の安定した表示品位を
確保することができる。
【0091】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の液晶表示装置に
よれば、配線と画素電極とがカラーフィルタを挟んで絶
縁された状態で異なる位置に積層配置されているので、
配線の側縁部と画素電極の側縁部とを上下に重なった状
態に配置し、配線と画素電極とを水平方向に離間しない
ようにすることが可能となり、これにより配線と画素電
極との間の光漏れを防止することができる。したがっ
て、信号線と画素電極との間の光漏れを防止するための
遮光膜を画素電極の側縁部に上下に重なるように設ける
必要がないので、上記遮光膜により開口率が減少するこ
となく、信号線の側端まで画素を開口した状態とするこ
とにより、高開口率の液晶パネルを得ることができる。
【0092】また、配線と画素電極との間にカラーフィ
ルタを配置して配線と画素電極とを絶縁しているので、
配線と画素電極とを異なる層に絶縁した状態で配置する
ために、有機絶縁膜を用いる必要がなく、有機絶縁膜を
用いた場合のような歩留まりの悪化や、光透過率の減少
といったことなく、開口率の向上を図ることができる。
【0093】本発明の請求項2記載の液晶表示装置によ
れば、配線上で隣接するカラーフィルタ同士の間に隙間
ができないように、互いに隣接するカラーフィルタの側
縁部同士が重なって配置されているので、メタル配線に
光があたった際の反射光を抑えることができる。従っ
て、配線の反射光によるコントラストの低下を防止する
ために、共通電極側の透明基板の配線に対向する位置に
ブラックマトリクスを配置する必要がなくなる。
【0094】そして、配線に対応してブラックマトリク
スを配置しない場合には、互いに対向して配置されたア
クティブ素子側の透明基板と共通電極側の透明基板とを
貼り合わせた際に、位置ずれが生じても、共通電極側透
明基板に配線に対応するブラックマトリクスが存在しな
いので、画素の開口部分に配線に対向させてあるブラッ
クマトリクスが重複して開口率が低下するのを抑制する
ことができる。従って、液晶表示装置の品質を安定させ
ることができ、安定した表示スペックを有する液晶表示
装置を提供することができる。
【0095】本発明の請求項3記載の液晶表示装置によ
れば、配線上で重なるカラーフィルタ同士の境界面を斜
めとすることにより、アクティブ素子側の透明基板を平
坦化することができるとともに、共通電極側の透明基板
からカラーフィルタをなくすことにより、共通電極側の
透明基板も平坦化することができる。
【0096】従って、上下の透明基板のそれぞれの内面
を平坦化することにより、安定した液晶の配向状態を得
ることができる。すなわち、透明基板の電極等の形成さ
れた内面を平坦化することにより、透明基板の内面側に
形成される配向膜の表面を平坦化することができるの
で、配向膜の表面にラビング処理を均一に施すことがで
き、液晶の配向状態を安定化することができる。
【0097】本発明の請求項4記載の液晶表示装置によ
れば、アクティブ素子側の透明基板において、アクティ
ブ素子の上に遮光スペーサを設けることにより、アクテ
ィブ素子を遮光してアクティブ素子の光による誤作動を
防止するようにした場合には、共通電極側の透明基板
に、上述のように配線に対応するブラックマトリクス
と、アクティブ素子に対応するブラックマトリクスとを
設ける必要がなくなる。
【0098】したがって、共通電極側の透明基板からブ
ラックマトリクスをなくすことができるので、二枚の透
明基板を貼り合わせた際の位置ずれによりブラックマト
リクスが画素の開口部分に重なって開口率が低下するこ
とがなく、開口率をより一層向上させることができる。
また、共通電極側の透明基板は、ブラックマトリクスを
形成せずに、共通電極となるITOをベタで形成すれば
良いので、その製造を極めて容易なものとすることがで
きる。
【0099】また、遮光スペーサが二枚の透明基板の間
隔を保持するスペーサとなるので、従来のビーズ状スペ
ーサを用いる必要がないので、ビーズ状スペーサによる
スペーサ周辺での光漏れによるコントラストの低下を招
くことがなく、コントラストの向上を図ることができ
る。また、遮光スペーサを用いることにより、ビーズ状
スペーサに比較して液晶パネルの耐圧性を向上できると
ともに、二枚の透明基板間の間隔の精度を向上すること
ができる。また、ビーズ状スペーサを使用しないことに
より、手間のかかるビーズ状スペーサの散布を行わなく
てすむので、液晶パネルの製造を省力化できる。
【0100】本発明の請求項5記載の液晶表示装置によ
れば、額縁保護層は、上記遮光スペーサと同じ材質から
なるので、遮光スペーサの形成に際し、額縁保護層を同
時に形成することができ、かつ、額縁保護層は、遮光ス
ペーサに対応して、従来の窒化珪素からなるオーバーコ
ートよりも厚く形成することができるので、従来の薄い
オーバーコートよりも確実に端子部や配線引き回し部を
保護することができる。
【0101】本発明の請求項6記載の液晶表示装置によ
れば、上記樹脂ブラックの顔料濃度が30重量%以下と
低くされているので、樹脂ブラックとなる樹脂の接着性
が顔料の添加により悪化するのを抑えることができるの
で、二枚の透明基板を接着するシール剤と透明基板との
間に額縁保護層が介在する状態となっても、十分に二枚
の透明基板を接着することができる。
【0102】本発明の請求項7記載の液晶表示装置によ
れば、二枚の透明基板を接着するシール剤と透明基板と
の間に額縁保護層が介在する状態となり、二枚の透明基
板の間隔が一定の場合に、額縁保護層が介在することに
より、シール剤の厚みが薄くなり、この薄いシール剤に
液晶を注入するための注入口を設けても、注入口がシー
ル剤の厚み方向に狭いものとなり、液晶の注入が阻害さ
れるが、シール剤の注入口に対応する部分に額縁保護層
を設けないようにすることにより、注入口を広くするこ
とができ、液晶の注入を速やかに行うことができる。
【0103】本発明の請求項8記載の液晶表示装置によ
れば、カラーフィルタ上に画素電極を形成しても大きく
サイドエッチングされることがなく、画素電極を高い精
度でパターニングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一例の液晶パネルの平面構造を示す
概略図である。
【図2】第一例の液晶パネルの断面構造を示す概略図で
ある。
【図3】カラーフィルタの膜厚と静電容量との関係を示
すグラフである。
【図4】画素電極の形成におけるガラス上とカラーフィ
ルタ上とでの特性の違いを示すグラフである。
【図5】本発明の第二例の液晶パネルの平面構造を示す
概略図である。
【図6】第二例の液晶パネルの断面構造を示す概略図で
ある。
【図7】本発明の第三例の液晶パネルの平面構造を示す
概略図である。
【図8】第三例の液晶パネルの断面構造を示す概略図で
ある。
【図9】第三例の液晶パネルの遮光スペーサを用いた場
合の耐圧性能を示すグラフである。
【図10】第三例の液晶パネルの遮光スペーサを用いず
にビーズ状スペーサを用いた場合の耐圧性能を示すグラ
フである。
【図11】本発明の第四例の液晶パネルの断面構造を示
す概略図である。
【図12】本発明の第五例の液晶パネルの断面構造及び
平面構造を示す概略図である。
【図13】第五例の比較対象となる液晶パネルの断面構
造及び平面構造を示す概略図である。
【図14】従来の画素電極とドレインラインとを同じ層
に配置した液晶パネルの平面構造を示す概略図である。
【図15】従来の画素電極とドレインラインとを同じ層
に配置した液晶パネルの断面構造を示す概略図である。
【図16】従来の画素電極とドレインラインとの間に有
機絶縁膜を配置した液晶パネルの平面構造を示す概略図
である。
【図17】従来の画素電極とドレインラインとの間に有
機絶縁膜を配置した液晶パネルの断面構造を示す概略図
である。
【図18】従来の液晶パネルの透過率を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
r、g、b カラーフィルタ 2 透明基板(TFT側) 3 透明基板(共通電極側) 4 TFT(アクティブ素子) 5 画素電極 6 ゲートライン(制御線) 7 ドレインライン(信号線) 8 ゲート絶縁膜 9 蓄積容量 10 共通電極 11 ブラックマトリクス 20 第一例の液晶パネル 21 ブラックマトリクス 30 第二例の液晶パネル 40 第三例の液晶パネル 41 遮光スペーサ 50 第四例の液晶パネル 51 額縁保護層 52 シール剤 60 第五例の液晶パネル 61 注入口 62 額縁保護層の切欠部 63 メタル層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向して配置された一対の透明基
    板と、該透明基板同士の間に封入された液晶とを備える
    とともに、前記一対の透明基板のうちの一方の透明基板
    内面にアクティブ素子、これに接続される配線及び画素
    電極とが積層形成され、他方の透明基板内面に共通電極
    が形成されたカラー液晶表示装置において、 アクティブ素子が形成された一方の透明基板内面に、ア
    クティブ素子の配線と画素電極との間にカラーフィルタ
    を積層し、前記配線と前記画素電極とを夫々の側縁部を
    前記カラーフィルタを介し重畳させて配置したことを特
    徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記一方の透明基板において、前記配線
    上で隣り合う画素のカラーフィルタ同士が隣接するとと
    もに、前記配線上で互いに隣接するカラーフィルタ同士
    の間に隙間ができないように、互いに隣接するカラーフ
    ィルタの側縁部同士が前記配線上で重なって配置されて
    いることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記配線上で重なる二つのカラーフィル
    タ同士の境界面を一方の透明基板内面に対し傾斜させる
    とともに、前記内面と前記境界面とがなす角度が60度
    以下とされていることを特徴とする請求項2記載の液晶
    表示装置。
  4. 【請求項4】 前記一方の透明基板のアクティブ素子の
    上に、二枚の透明基板間の間隔を保持するスペーサとな
    るとともに遮光性を備えた遮光スペーサが形成され、か
    つ、他方の透明基板の内面のほぼ全面にほぼ一様に共通
    電極となる透明電極が形成されていることを特徴とする
    請求項2または3記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記遮光スペーサが樹脂に遮光性を備え
    た顔料を添加した樹脂ブラックからなり、かつ、前記透
    明基板の画像が表示される表示領域の外側となる周縁部
    に前記樹脂ブラックからなる額縁保護層が形成されてい
    ることを特徴とする請求項4記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記樹脂ブラックは、前記顔料の樹脂固
    形分に対する濃度が30重量%以下であることを特徴と
    する請求項5記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記額縁保護層を液晶を封入するための
    シール剤に形成される注入口に対応する部分を除いた領
    域に形成し、かつ、前記注入口に対応する部分には、前
    記アクティブ素子の配線と同じ材質のメタル遮光層が形
    成されることを特徴とする請求項5または6記載の液晶
    表示装置。
  8. 【請求項8】 前記カラーフィルタ上に形成される画素
    電極がドライエッチングによりパターニングされている
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載
    の液晶表示装置。
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