JPH11336831A - 免震装置 - Google Patents
免震装置Info
- Publication number
- JPH11336831A JPH11336831A JP13961098A JP13961098A JPH11336831A JP H11336831 A JPH11336831 A JP H11336831A JP 13961098 A JP13961098 A JP 13961098A JP 13961098 A JP13961098 A JP 13961098A JP H11336831 A JPH11336831 A JP H11336831A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spherical surface
- balls
- support
- building
- seismic isolation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】建物の免震や免震床に適用されるボールベアリ
ング支承において、複数のボールで支承することで、コ
ンパクトな構造で大きな支持能力が得られ、複数のボー
ルを用いても、復元装置を付加することなく復元力を付
与できるようにする。 【解決手段】上面に凹状球面２ａが形成された受皿２を
コンクリート基礎Ａ上に設置し、凹状球面２ａ上を転動
可能な複数のボール３が下部に組み込まれた支承体４を
球面ヒンジ５を介して建物Ｂや床に取り付けて免震装置
１を構成し、支承体４の凸状球面４ａと受皿２の凹状球
面２ａ間に位置する複数のボール３により載荷重を均等
に負担させて、大きな支持能力を得ると共に、複数のボ
ール３が凹状球面２ａ上を円滑に移動することで、復元
装置を別途設置することなく、原位置に自動復帰できる
ようにする。
ング支承において、複数のボールで支承することで、コ
ンパクトな構造で大きな支持能力が得られ、複数のボー
ルを用いても、復元装置を付加することなく復元力を付
与できるようにする。 【解決手段】上面に凹状球面２ａが形成された受皿２を
コンクリート基礎Ａ上に設置し、凹状球面２ａ上を転動
可能な複数のボール３が下部に組み込まれた支承体４を
球面ヒンジ５を介して建物Ｂや床に取り付けて免震装置
１を構成し、支承体４の凸状球面４ａと受皿２の凹状球
面２ａ間に位置する複数のボール３により載荷重を均等
に負担させて、大きな支持能力を得ると共に、複数のボ
ール３が凹状球面２ａ上を円滑に移動することで、復元
装置を別途設置することなく、原位置に自動復帰できる
ようにする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の免震あるい
は免震床などに適用されるボールベアリング支承を用い
た免震装置に関するものである。
は免震床などに適用されるボールベアリング支承を用い
た免震装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】転がり支承であるボールベアリング支承
は、摩擦板と滑り板による滑り支承と比べて、免震効果
が高く、復元性能を持たせることができるなどの利点が
ある。従来のボールベアリング支承としては、図３(b)
に示すように、円錐状凹曲面５１ａが上面に形成された
すり鉢状の受皿５１と、支承体５２の下部に多数の小径
の支持ボール５３を介して回転自在に組み込まれた１個
の大径ボール５４からなるボールベアリング支承５０が
一般的である（実公平８−８３６３号公報など）。受皿
５１はコンクリート基礎等の下部構造体Ａの上面に設置
され、支承体５２は建物等の上部構造体Ｂの下面に取り
付けられる。
は、摩擦板と滑り板による滑り支承と比べて、免震効果
が高く、復元性能を持たせることができるなどの利点が
ある。従来のボールベアリング支承としては、図３(b)
に示すように、円錐状凹曲面５１ａが上面に形成された
すり鉢状の受皿５１と、支承体５２の下部に多数の小径
の支持ボール５３を介して回転自在に組み込まれた１個
の大径ボール５４からなるボールベアリング支承５０が
一般的である（実公平８−８３６３号公報など）。受皿
５１はコンクリート基礎等の下部構造体Ａの上面に設置
され、支承体５２は建物等の上部構造体Ｂの下面に取り
付けられる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来のボールベアリン
グ支承５０は、大径ボール５４が１個なので、受皿５１
の上面がどのような形状でも支障なく移動することがで
き、また地震等の終了後に自動的に原位置に復帰させる
復元性能を受皿５１の上面形状により容易に確保するこ
とができる。しかし、大径ボール５４が１個であるた
め、載荷重が大きくなると、ボールサイズがどんどん大
きくなり、その実用上の直径制限から最大荷重が限定さ
れるという問題があった。
グ支承５０は、大径ボール５４が１個なので、受皿５１
の上面がどのような形状でも支障なく移動することがで
き、また地震等の終了後に自動的に原位置に復帰させる
復元性能を受皿５１の上面形状により容易に確保するこ
とができる。しかし、大径ボール５４が１個であるた
め、載荷重が大きくなると、ボールサイズがどんどん大
きくなり、その実用上の直径制限から最大荷重が限定さ
れるという問題があった。
【０００４】この問題を解決する手段として、図３(c)
に示すように、支承体６１の下部に複数個の小径ボール
６２を組み込んで載荷重を分散させるボールベアリング
支承６０がある（特公平６−３５７６９号公報など）。
しかし、この場合、複数の小径ボール６２に対して受皿
６３の上面６３ａはフラットな面としなければならず、
フラットな面では、地震等の終了後に支承体・上部構造
が原位置に戻らないため、図４に示すように、スプリン
グ７０や積層ゴム７１等の復元装置を別途付加する必要
があり、コストアップとなる問題がある。
に示すように、支承体６１の下部に複数個の小径ボール
６２を組み込んで載荷重を分散させるボールベアリング
支承６０がある（特公平６−３５７６９号公報など）。
しかし、この場合、複数の小径ボール６２に対して受皿
６３の上面６３ａはフラットな面としなければならず、
フラットな面では、地震等の終了後に支承体・上部構造
が原位置に戻らないため、図４に示すように、スプリン
グ７０や積層ゴム７１等の復元装置を別途付加する必要
があり、コストアップとなる問題がある。
【０００５】本発明は、前述のような問題を解消すべく
なされたもので、その目的は、複数のボールで支承する
ことにより、コンパクトな構造で大きな支持能力が得ら
れ、複数のボールを用いても、復元装置を付加すること
なく復元力を付与することのできる免震装置を提供する
ことにある。
なされたもので、その目的は、複数のボールで支承する
ことにより、コンパクトな構造で大きな支持能力が得ら
れ、複数のボールを用いても、復元装置を付加すること
なく復元力を付与することのできる免震装置を提供する
ことにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の免震装置は、上
面に凹状球面が形成された受皿を下部構造体（コンクリ
ート基礎など）上に設置し、前記凹状球面上を転動可能
な複数のボールが下部に組み込まれた支承体を球面ヒン
ジを介して上部構造体（建物や床など）に取り付けてな
ることを特徴とする。支承体の複数のボールが当接する
下部支持面は前記凹状球面と同じ曲率の凸状球面とし、
支承体と受皿の間に位置する複数のボールに均等に載荷
重を負担させるようにする。また、支承体は、地震時等
に複数のボールが支承体と受皿の間を移動し、一側から
すくい上げられ、他側から支承体と受皿間に供給される
循環型とし、動摩擦係数を小さくして免震効果を高める
のが好ましい。
面に凹状球面が形成された受皿を下部構造体（コンクリ
ート基礎など）上に設置し、前記凹状球面上を転動可能
な複数のボールが下部に組み込まれた支承体を球面ヒン
ジを介して上部構造体（建物や床など）に取り付けてな
ることを特徴とする。支承体の複数のボールが当接する
下部支持面は前記凹状球面と同じ曲率の凸状球面とし、
支承体と受皿の間に位置する複数のボールに均等に載荷
重を負担させるようにする。また、支承体は、地震時等
に複数のボールが支承体と受皿の間を移動し、一側から
すくい上げられ、他側から支承体と受皿間に供給される
循環型とし、動摩擦係数を小さくして免震効果を高める
のが好ましい。
【０００７】以上のような構成において、地震などによ
り基礎側の受皿と建物側の支承体が相対移動し、支承体
下部の複数のボールが凹状球面上を回転しつつ移動し、
基礎側と建物側があらゆる方向に円滑に相対移動し、基
礎側と建物側が絶縁されることで完全な免震効果が得ら
れる。受皿の凹状球面と球面ヒンジにより複数のボール
に載荷重を均等に負担させることができ、コンパクトな
構造で大きな支持能力が得られると共に、複数のボール
を組み込んだ支承体を常に自重で原位置に復帰させるこ
とができ、従来のスプリングや積層ゴム等による復元装
置を省略することができる。
り基礎側の受皿と建物側の支承体が相対移動し、支承体
下部の複数のボールが凹状球面上を回転しつつ移動し、
基礎側と建物側があらゆる方向に円滑に相対移動し、基
礎側と建物側が絶縁されることで完全な免震効果が得ら
れる。受皿の凹状球面と球面ヒンジにより複数のボール
に載荷重を均等に負担させることができ、コンパクトな
構造で大きな支持能力が得られると共に、複数のボール
を組み込んだ支承体を常に自重で原位置に復帰させるこ
とができ、従来のスプリングや積層ゴム等による復元装
置を省略することができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施の形
態に基づいて説明する。図１は本発明のボールペアリン
グ支承による免震装置を建物の免震に適用した一例を示
す縦断面図である。図２は本発明の免震装置の作動状態
を示したものである。図３(a) は本発明の免震装置の部
分詳細図である。
態に基づいて説明する。図１は本発明のボールペアリン
グ支承による免震装置を建物の免震に適用した一例を示
す縦断面図である。図２は本発明の免震装置の作動状態
を示したものである。図３(a) は本発明の免震装置の部
分詳細図である。
【０００９】図１に示すように、本発明のボールベアリ
ング支承による免震装置１は、主として、コンクリート
基礎Ａの基礎柱部Ａ1 の上に設置される受皿２と、この
受皿２の上面２ａ上を転動可能な多数個の小径ボール
（鋼球）３と、この小径ボール３が下部に組み込まれる
支承体４と、建物Ｂの建物側梁Ｂ1 と支承体４の間に配
設される球面ヒンジ５から構成されている。
ング支承による免震装置１は、主として、コンクリート
基礎Ａの基礎柱部Ａ1 の上に設置される受皿２と、この
受皿２の上面２ａ上を転動可能な多数個の小径ボール
（鋼球）３と、この小径ボール３が下部に組み込まれる
支承体４と、建物Ｂの建物側梁Ｂ1 と支承体４の間に配
設される球面ヒンジ５から構成されている。
【００１０】受皿２は、基礎柱部Ａ1 の天端面の不陸を
整えるために敷かれる特殊モルタルからなるレベリング
材６等の上に接着され、さらにリング状等の滑り止め部
材７により固定される。この滑り止め部材７はアンカー
ボルト８を介してレベリング材６および基礎柱部Ａ1 に
定着される。
整えるために敷かれる特殊モルタルからなるレベリング
材６等の上に接着され、さらにリング状等の滑り止め部
材７により固定される。この滑り止め部材７はアンカー
ボルト８を介してレベリング材６および基礎柱部Ａ1 に
定着される。
【００１１】受皿２は高硬度の材料からなり、上面２ａ
は一定の曲率の凹状球面とされている。円錐状の凹曲面
とした場合、中央部において多数個の小径ボール３の一
部が受皿２の上面に接触せず、また円滑な移動ができな
いが、凹状球面とすることにより、多数個の小径ボール
３が常に受皿２の上面に接触して均等に荷重を負担し、
また受皿２上を円滑に転動することができる。
は一定の曲率の凹状球面とされている。円錐状の凹曲面
とした場合、中央部において多数個の小径ボール３の一
部が受皿２の上面に接触せず、また円滑な移動ができな
いが、凹状球面とすることにより、多数個の小径ボール
３が常に受皿２の上面に接触して均等に荷重を負担し、
また受皿２上を円滑に転動することができる。
【００１２】受皿２と支承体４との間には多数の小径ボ
ール３が入れられ、支承体４の回りにクリアランスｃを
おいて配置されたガイドブロック９により、多数の小径
ボール３の離脱を阻止しつつ多数の小径ボール３の循環
移動を可能としている。支承体４の下部支持面４ａは受
皿２の凹状球面２ａの曲率半径と同じ曲率半径の凸状球
面とし、多数の小径ボール３で載荷重を均等に支持でき
るようにする。
ール３が入れられ、支承体４の回りにクリアランスｃを
おいて配置されたガイドブロック９により、多数の小径
ボール３の離脱を阻止しつつ多数の小径ボール３の循環
移動を可能としている。支承体４の下部支持面４ａは受
皿２の凹状球面２ａの曲率半径と同じ曲率半径の凸状球
面とし、多数の小径ボール３で載荷重を均等に支持でき
るようにする。
【００１３】ガイドブロック９は、その下端が受皿２の
凹状球面２ａから僅かな隙間をおいて切り離されるよう
に、支承体４の上部フランジにボルト等で固定されてい
る。また、ガイドブロック９の内周面は、支承体４の外
周面に沿った形状とされており、受皿２と支承体４の相
対移動時に小径ボール３を下端ですくい上げる構造とさ
れている。また、クリアランスｃは小径ボール３の径と
同程度の大きさで、支承体４の外周を周回して設けられ
ている。
凹状球面２ａから僅かな隙間をおいて切り離されるよう
に、支承体４の上部フランジにボルト等で固定されてい
る。また、ガイドブロック９の内周面は、支承体４の外
周面に沿った形状とされており、受皿２と支承体４の相
対移動時に小径ボール３を下端ですくい上げる構造とさ
れている。また、クリアランスｃは小径ボール３の径と
同程度の大きさで、支承体４の外周を周回して設けられ
ている。
【００１４】従って、地震時等において支承体４が受皿
２に対して水平移動すると、支承体４の移動方向と反対
側の小径ボール３がガイドブロック９によりすくい上げ
られてクリアランスｃに入り込み、次いで支承体４外周
面とガイドブロック９内周面との間を通って移動方向側
へ回り込んで落下し、再び支承体４と受皿２との間に介
在する（図３(a) 参照）。このように小径ボール３が回
転しながら移動することで動摩擦係数が小さくなり、高
い免震効果が得られる。
２に対して水平移動すると、支承体４の移動方向と反対
側の小径ボール３がガイドブロック９によりすくい上げ
られてクリアランスｃに入り込み、次いで支承体４外周
面とガイドブロック９内周面との間を通って移動方向側
へ回り込んで落下し、再び支承体４と受皿２との間に介
在する（図３(a) 参照）。このように小径ボール３が回
転しながら移動することで動摩擦係数が小さくなり、高
い免震効果が得られる。
【００１５】球面ヒンジ５は、半球凸状の球面ヒンジ部
材５ａと、これを受ける半球凹状の球面受座５ｂからな
り、球面ヒンジ部材５ａに対して支承体４があらゆる方
向に回転できるように、上部の建物を支持するものであ
る。球面ヒンジ部材５ａは取付部材１０の下部に形成
し、この取付部材１０の上部フランジを建物側梁Ｂ1 の
下部フランジにボルト・ナット１１で固定し、球面受座
５ｂは支承体４の上部に形成する。なお、これとは逆
に、球面ヒンジ部材５ａを支承体４に設け、球面受座５
ｂを取付部材１０に設けてもよい。
材５ａと、これを受ける半球凹状の球面受座５ｂからな
り、球面ヒンジ部材５ａに対して支承体４があらゆる方
向に回転できるように、上部の建物を支持するものであ
る。球面ヒンジ部材５ａは取付部材１０の下部に形成
し、この取付部材１０の上部フランジを建物側梁Ｂ1 の
下部フランジにボルト・ナット１１で固定し、球面受座
５ｂは支承体４の上部に形成する。なお、これとは逆
に、球面ヒンジ部材５ａを支承体４に設け、球面受座５
ｂを取付部材１０に設けてもよい。
【００１６】取付部材１０には、可撓性のダストカバー
１２を設け、水や砂などが受皿２と支承体４の間、ある
いは球面ヒンジ部材５ａと球面受座５ｂの間に侵入しな
いようにする。このダストカバー１２は、受皿２の凹状
球面２ａ全体を完全に覆うような例えば傘状に形成し、
先端部分には凹状球面２ａの外周縁に当接するダストシ
ール１３を設け、密閉可能とする。
１２を設け、水や砂などが受皿２と支承体４の間、ある
いは球面ヒンジ部材５ａと球面受座５ｂの間に侵入しな
いようにする。このダストカバー１２は、受皿２の凹状
球面２ａ全体を完全に覆うような例えば傘状に形成し、
先端部分には凹状球面２ａの外周縁に当接するダストシ
ール１３を設け、密閉可能とする。
【００１７】以上のような構成の免震装置１において、
地震などにより基礎側あるいは建物側が水平移動する
と、図２(a) に示すように、支承体４下部の多数の小径
ボール３が受皿２の凹状球面２ａ上を円滑に回転しつつ
移動し、図２(b) に示すように、支承体４の傾斜は球面
ヒンジ５で吸収され、多数の小径ボール３に載荷重を均
等に負担させることができると共に、地震等がおさまる
と支承体４を常に自重で原位置に復帰させることができ
る。
地震などにより基礎側あるいは建物側が水平移動する
と、図２(a) に示すように、支承体４下部の多数の小径
ボール３が受皿２の凹状球面２ａ上を円滑に回転しつつ
移動し、図２(b) に示すように、支承体４の傾斜は球面
ヒンジ５で吸収され、多数の小径ボール３に載荷重を均
等に負担させることができると共に、地震等がおさまる
と支承体４を常に自重で原位置に復帰させることができ
る。
【００１８】なお、建物の免震支承などに適用する場合
には、本発明の免震装置１とは別にダンパー（オイルダ
ンパー、鉛ダンバー、鋼棒ダンパー等）を設置して水平
振動を減衰させることはいうまでもない。
には、本発明の免震装置１とは別にダンパー（オイルダ
ンパー、鉛ダンバー、鋼棒ダンパー等）を設置して水平
振動を減衰させることはいうまでもない。
【００１９】また、以上は建物の免震に適用した例を示
したが、これに限らず、免震床などにも適用することが
できる。免震床などに適用した場合には、鉛直振動を遮
断するコイルバネや空気ばね、あるいは鉛直振動を減衰
させるオイルダンパー等を取付部材１０と上部構造体と
の間に設けることができる。
したが、これに限らず、免震床などにも適用することが
できる。免震床などに適用した場合には、鉛直振動を遮
断するコイルバネや空気ばね、あるいは鉛直振動を減衰
させるオイルダンパー等を取付部材１０と上部構造体と
の間に設けることができる。
【００２０】
【発明の効果】本発明の免震装置は、上面に凹状球面が
形成された受皿を下部構造体上に設置し、前記凹状球面
上を転動可能な複数のボールが下部に組み込まれた支承
体を球面ヒンジを介して上部構造体に取り付けて構成さ
れているため、次のような効果を奏する。 (1) 受皿の凹状球面と球面ヒンジにより複数のボールに
載荷重を均等に負担させることができ、コンパクトな構
造で大きな支持能力が得られ、載荷重の大きな建物等に
も適用が可能となる。 (2) 複数のボールを組み込んだ支承体を常に自重で原位
置に復帰させることができ、従来のスプリングや積層ゴ
ム等による復元装置を省略することができ、コストの低
減を図ることができる。
形成された受皿を下部構造体上に設置し、前記凹状球面
上を転動可能な複数のボールが下部に組み込まれた支承
体を球面ヒンジを介して上部構造体に取り付けて構成さ
れているため、次のような効果を奏する。 (1) 受皿の凹状球面と球面ヒンジにより複数のボールに
載荷重を均等に負担させることができ、コンパクトな構
造で大きな支持能力が得られ、載荷重の大きな建物等に
も適用が可能となる。 (2) 複数のボールを組み込んだ支承体を常に自重で原位
置に復帰させることができ、従来のスプリングや積層ゴ
ム等による復元装置を省略することができ、コストの低
減を図ることができる。
【図１】本発明の免震装置を建物の免震に適用した１例
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図２】本発明の免震装置の作動状態を示す概略正面図
である。
である。
【図３】(a) は本発明の免震装置の部分詳細の縦断面
図、(b) は従来の１個の大径ボールによるボールベアリ
ング支承を示す縦断面図、(c) は従来の複数の小径ボー
ルによるボールベアリング支承を示す縦断面図である。
図、(b) は従来の１個の大径ボールによるボールベアリ
ング支承を示す縦断面図、(c) は従来の複数の小径ボー
ルによるボールベアリング支承を示す縦断面図である。
【図４】従来の複数の小径ボールによるボールベアリン
グ支承とその復元装置を示す概略正面図である。
グ支承とその復元装置を示す概略正面図である。
Ａ……コンクリート基礎（下部構造体） Ａ1 …基礎柱部 Ｂ……建物（上部構造体） Ｂ1 …建物側梁 １……免震装置 ２……受皿 ２ａ…凹状球面（上面） ３……小径ボール（鋼球） ４……支承体 ４ａ…凸状球面（下部支持面） ５……球面ヒンジ ５ａ…球面ヒンジ部材 ５ｂ…球面受座 ６……レベリング材 ７……滑り止め部材 ８……アンカーボルト ９……ガイドブロック １０……取付部材 １１……ボルト・ナット １２……ダストカバー １３……ダストシール ｃ……クリアランス ５０……従来のボールベアリング支承 ５１……受皿 ５１ａ…円錐状凹曲面 ５２……支承体 ５３……支持ボール ５４……大径ボール ６０……従来のボールベアリング支承 ６１……支承体 ６２……小径ボール ６３……受皿 ６３ａ…フラットな面 ７０……スプリング ７１……積層ゴム
【手続補正書】
【提出日】平成１１年４月１６日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００６
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の免震装置は、上
面に凹状球面が形成された受皿を下部構造体（コンクリ
ート基礎など）上に設置し、前記凹状球面上を転動可能
な複数のボールが下部に組み込まれた支承体を球面ヒン
ジを介して上部構造体（建物や床など）に取り付けて構
成され、前記支承体は、支承体の回りにボールの径と同
程度のクリアランスをおいて配置されたガイドブロック
を有し、地震時等に前記複数のボールが支承体と受皿の
間を移動し、一側からすくい上げられ、支承体外周面と
ガイドブロック内周面の間を通って他側から支承体と受
皿間に供給されるボール循環型であることを特徴とす
る。支承体の複数のボールが当接する下部支持面は前記
凹状球面と同じ曲率の凸状球面とし、支承体と受皿の間
に位置する複数のボールに均等に載荷重を負担させるよ
うにする。
面に凹状球面が形成された受皿を下部構造体（コンクリ
ート基礎など）上に設置し、前記凹状球面上を転動可能
な複数のボールが下部に組み込まれた支承体を球面ヒン
ジを介して上部構造体（建物や床など）に取り付けて構
成され、前記支承体は、支承体の回りにボールの径と同
程度のクリアランスをおいて配置されたガイドブロック
を有し、地震時等に前記複数のボールが支承体と受皿の
間を移動し、一側からすくい上げられ、支承体外周面と
ガイドブロック内周面の間を通って他側から支承体と受
皿間に供給されるボール循環型であることを特徴とす
る。支承体の複数のボールが当接する下部支持面は前記
凹状球面と同じ曲率の凸状球面とし、支承体と受皿の間
に位置する複数のボールに均等に載荷重を負担させるよ
うにする。
Claims (1)
- 【請求項１】 上面に凹状球面が形成された受皿を下部
構造体上に設置し、前記凹状球面上を転動可能な複数の
ボールが下部に組み込まれた支承体を球面ヒンジを介し
て上部構造体に取り付けてなることを特徴とする免震装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13961098A JPH11336831A (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | 免震装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13961098A JPH11336831A (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | 免震装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11336831A true JPH11336831A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15249305
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13961098A Pending JPH11336831A (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | 免震装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11336831A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008157357A (ja) * | 2006-12-25 | 2008-07-10 | Ntn Corp | 転がり支持装置およびそれを備えた免震装置 |
| CN101831955A (zh) * | 2010-05-19 | 2010-09-15 | 徐国彬 | 万向铰支座 |
-
1998
- 1998-05-21 JP JP13961098A patent/JPH11336831A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008157357A (ja) * | 2006-12-25 | 2008-07-10 | Ntn Corp | 転がり支持装置およびそれを備えた免震装置 |
| CN101831955A (zh) * | 2010-05-19 | 2010-09-15 | 徐国彬 | 万向铰支座 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2002266933A (ja) | 円錐内ボール収容型地震アイソレーションベアリング | |
| US20120222369A1 (en) | Isolation Platform | |
| JPH11336831A (ja) | 免震装置 | |
| JPH0532505U (ja) | 軽荷重用免震支持装置 | |
| JPH09158984A (ja) | 免震装置 | |
| JP2000065136A (ja) | 滑り型免震装置 | |
| JPH10317718A (ja) | 組立式免震支持構造 | |
| JPH1038022A (ja) | 免振装置 | |
| JPH04107339A (ja) | 防振装置 | |
| JPH10220066A (ja) | 構造物の免震構造 | |
| JPH09196116A (ja) | 構造物の免震構造 | |
| KR101943527B1 (ko) | 예압 가능한 볼 조인트 | |
| JP2003097638A (ja) | 複数球使用の転がり免震装置 | |
| JPH1194019A (ja) | 物品免震装置およびその方法 | |
| JPS63199941A (ja) | 免震装置 | |
| JPH10196153A (ja) | 球式免震アイソレーター | |
| JPH03217554A (ja) | 免震床 | |
| JPH1088858A (ja) | 構造物の免震構造 | |
| JPH03217553A (ja) | 免震床 | |
| JPH11148249A (ja) | ボール支承型免震装置 | |
| JPH10331479A (ja) | 免震装置 | |
| JP3026768B2 (ja) | 免振装置 | |
| JPH1122779A (ja) | 免震装置 | |
| JPH0611309Y2 (ja) | 床フレームの支承構造 | |
| JP3022967U (ja) | 免震装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000125 |