JPH11336026A - 遮音性壁板 - Google Patents
遮音性壁板Info
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- JPH11336026A JPH11336026A JP16418298A JP16418298A JPH11336026A JP H11336026 A JPH11336026 A JP H11336026A JP 16418298 A JP16418298 A JP 16418298A JP 16418298 A JP16418298 A JP 16418298A JP H11336026 A JPH11336026 A JP H11336026A
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- sound absorbing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 遮音性壁板において、軽量で、運搬性・施工
性を向上し、また、吸音効果が高く、しかも、耐久性を
向上することにある。 【構成】 発泡コンクリートを材料として表面に縞状の
凹凸が形成された吸音性ブロックを設け、この吸音性ブ
ロックを枠体に複数個配設している。
性を向上し、また、吸音効果が高く、しかも、耐久性を
向上することにある。 【構成】 発泡コンクリートを材料として表面に縞状の
凹凸が形成された吸音性ブロックを設け、この吸音性ブ
ロックを枠体に複数個配設している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遮音性壁板に係
り、特に道路や鉄道線路等において騒音を遮蔽する遮音
性壁板に関する。
り、特に道路や鉄道線路等において騒音を遮蔽する遮音
性壁板に関する。
【0002】
【従来の技術】道路や鉄道線路等において、車両や電車
等の走行に伴って発生する騒音を遮蔽するために、道路
や鉄道線路等の両側には、支柱部材間に壁板を積層して
形成された壁面体を設けている。
等の走行に伴って発生する騒音を遮蔽するために、道路
や鉄道線路等の両側には、支柱部材間に壁板を積層して
形成された壁面体を設けている。
【0003】この壁面体の壁板にあっては、一般的に、
コンクリートや金属板等が利用されている。コンクリー
トは、一般に、骨材と水と結合剤であるセメントとを適
当な割合に調合して練り混ぜて成形したものである。金
属板は、平坦状のものや、コルゲート形状に形成された
ものや、箱状の枠にグラスウール等の吸音材を配置して
形成されたものがある。
コンクリートや金属板等が利用されている。コンクリー
トは、一般に、骨材と水と結合剤であるセメントとを適
当な割合に調合して練り混ぜて成形したものである。金
属板は、平坦状のものや、コルゲート形状に形成された
ものや、箱状の枠にグラスウール等の吸音材を配置して
形成されたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、壁板
にあっては、通常のコンクリートを利用した場合に、重
量が大きくなり、運搬性・施工性が低下するとともに、
コンクリートの表面が滑らかに形成されているので、音
が反射し易く、騒音を十分に低減することができないと
いう不都合があり、また、金属板を利用した場合には、
騒音を十分に低減することができないとともに、腐食や
ゆがみ等が発生し易く、耐久性が低下し、しかも、着色
等が困難であったり、表面が汚れ易いという不都合があ
った。
にあっては、通常のコンクリートを利用した場合に、重
量が大きくなり、運搬性・施工性が低下するとともに、
コンクリートの表面が滑らかに形成されているので、音
が反射し易く、騒音を十分に低減することができないと
いう不都合があり、また、金属板を利用した場合には、
騒音を十分に低減することができないとともに、腐食や
ゆがみ等が発生し易く、耐久性が低下し、しかも、着色
等が困難であったり、表面が汚れ易いという不都合があ
った。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、発泡コンクリートを材料
として表面に縞状の凹凸が形成された吸音性ブロックを
設け、この吸音性ブロックを枠体に複数個配設したこと
を特徴とする。
述の不都合を除去するために、発泡コンクリートを材料
として表面に縞状の凹凸が形成された吸音性ブロックを
設け、この吸音性ブロックを枠体に複数個配設したこと
を特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】この発明は、吸音性ブロックが発
泡コンクリートの材料から形成され、つまり、吸音性ブ
ロックが発泡剤を用いた発泡成形による発泡コンクリー
トから形成され、よって、吸音性ブロックは内部及び外
面に多数の空隙を有し、また、吸音性ブロックの表面に
縞状の凹凸が形成されていることから、吸音性ブロック
の表面積が実質的に拡大され、これにより、音の入射角
が異っても、あらゆる方向からの音のエネルギが空隙及
び縞状の凹凸によって効果的に吸収され、吸音効果を向
上して騒音を遮蔽することができる。また、複数の吸音
性ブロックを枠体に設けて壁板を構成していることか
ら、一定大きさの壁板を複数段に積層することによって
所望大きさの壁面体を容易に形成することができ、ま
た、軽量化を図り、更に、運搬性や施工性を向上し、更
にまた、耐久性を向上し、しかも、着色を容易に行わせ
たり、表面が汚れにくくさせることができる。
泡コンクリートの材料から形成され、つまり、吸音性ブ
ロックが発泡剤を用いた発泡成形による発泡コンクリー
トから形成され、よって、吸音性ブロックは内部及び外
面に多数の空隙を有し、また、吸音性ブロックの表面に
縞状の凹凸が形成されていることから、吸音性ブロック
の表面積が実質的に拡大され、これにより、音の入射角
が異っても、あらゆる方向からの音のエネルギが空隙及
び縞状の凹凸によって効果的に吸収され、吸音効果を向
上して騒音を遮蔽することができる。また、複数の吸音
性ブロックを枠体に設けて壁板を構成していることか
ら、一定大きさの壁板を複数段に積層することによって
所望大きさの壁面体を容易に形成することができ、ま
た、軽量化を図り、更に、運搬性や施工性を向上し、更
にまた、耐久性を向上し、しかも、着色を容易に行わせ
たり、表面が汚れにくくさせることができる。
【0007】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜12は、この発明の第1
実施例を示すものである。図12において、2は道路や
鉄道線路等の両側に設置される壁面体である。この壁面
体12は、支柱部材としての例えばH鋼材4、4間に支
持されて積層される複数の壁板6によって形成される。
且つ具体的に説明する。図1〜12は、この発明の第1
実施例を示すものである。図12において、2は道路や
鉄道線路等の両側に設置される壁面体である。この壁面
体12は、支柱部材としての例えばH鋼材4、4間に支
持されて積層される複数の壁板6によって形成される。
【0008】この壁板6は、遮音性を有するものであ
り、吸音性ブロックとして、複数の第1、第2吸音性ブ
ロック8、10と、これら第1、第2吸音性ブロック
8、10を固着させる枠体12とによって構成される。
り、吸音性ブロックとして、複数の第1、第2吸音性ブ
ロック8、10と、これら第1、第2吸音性ブロック
8、10を固着させる枠体12とによって構成される。
【0009】第1吸音性ブロック8は、図4、5に示す
如く、発泡コンクリートを材料とし、例えば、上下方向
に長辺を有する長方体に形成される。つまり、第1吸音
性ブロック8は、発泡剤を用いて気泡(図示せず)を形
成した発泡成形による発泡コンクリートがブロック形状
で且つ通常のコンクリートよりも低い密度で形成された
もので、内部及び外面に多数の空隙を有している。ま
た、この第1吸音性ブロック8の表面8aには、上下方
向に指向する第1凹溝14が複数本所定間隔で形成さ
れ、これにより、縞状の凹凸が上下方向に指向して形成
され、平坦状の場合と比較して、実質的に表面積が拡大
されている。第1吸音性ブロック8の裏面8bは、平坦
状に形成されている。
如く、発泡コンクリートを材料とし、例えば、上下方向
に長辺を有する長方体に形成される。つまり、第1吸音
性ブロック8は、発泡剤を用いて気泡(図示せず)を形
成した発泡成形による発泡コンクリートがブロック形状
で且つ通常のコンクリートよりも低い密度で形成された
もので、内部及び外面に多数の空隙を有している。ま
た、この第1吸音性ブロック8の表面8aには、上下方
向に指向する第1凹溝14が複数本所定間隔で形成さ
れ、これにより、縞状の凹凸が上下方向に指向して形成
され、平坦状の場合と比較して、実質的に表面積が拡大
されている。第1吸音性ブロック8の裏面8bは、平坦
状に形成されている。
【0010】第2吸音性ブロック10は、図6、7に示
す如く、発泡コンクリートを材料とし、例えば、第1吸
音性ブロック8と同じように、上下方向に長辺を有する
長方体に形成される。つまり、第2吸音性ブロック10
は、発泡剤を用いて気泡(図示せず)を形成した発泡成
形による発泡コンクリートがブロック形状で且つ通常の
コンクリートよりも低い密度に形成されたもので、内部
及び外面に複数の空隙を有している。また、この第2吸
音性ブロック10の表面10aには、左右方向に指向す
る第2凹溝16が複数本所定間隔で形成され、これによ
り、第1吸音性ブロック8の縞状の凹凸の方向に対して
直交する方向、つまり、左右方向に縞状の凹凸が形成さ
れ、平坦状の場合と比較して、実質的に表面積が拡大さ
れている。第2吸音性ブロック10の裏面10bは、平
坦状に形成されている。
す如く、発泡コンクリートを材料とし、例えば、第1吸
音性ブロック8と同じように、上下方向に長辺を有する
長方体に形成される。つまり、第2吸音性ブロック10
は、発泡剤を用いて気泡(図示せず)を形成した発泡成
形による発泡コンクリートがブロック形状で且つ通常の
コンクリートよりも低い密度に形成されたもので、内部
及び外面に複数の空隙を有している。また、この第2吸
音性ブロック10の表面10aには、左右方向に指向す
る第2凹溝16が複数本所定間隔で形成され、これによ
り、第1吸音性ブロック8の縞状の凹凸の方向に対して
直交する方向、つまり、左右方向に縞状の凹凸が形成さ
れ、平坦状の場合と比較して、実質的に表面積が拡大さ
れている。第2吸音性ブロック10の裏面10bは、平
坦状に形成されている。
【0011】枠体12は、図8〜11に示す如く、骨材
と水とセメントとによって形成された一般的なコンクリ
ートからなり、H鋼材4、4間に配置されるように、左
右方向に所定の長辺を有して長方形状に形成されてい
る。この枠体12は、長手方向が左右方向に指向する平
坦状のパネル部18と、このパネル部18の左右端に連
設した第1、第2縦枠部20−1、20−2と、パネル
部18の上下端に連設した第1、第2横枠部22−1、
22−2と、パネル部18の略中央部位で左右方向に形
成した区画枠部24とからなる。この枠体12には、第
1、第2縦枠部20−1、20−2と第1横枠部22−
1と区画枠部24の上側とによって左右方向に長い第1
ブロック用凹部26が形成されるとともに、第1、第2
縦枠部20−1、20−2と第2横枠部22−2と区画
枠部24の下側とによって、前記第1ブロック用凹部2
6に対応して第2ブロック用凹部28が形成される。
と水とセメントとによって形成された一般的なコンクリ
ートからなり、H鋼材4、4間に配置されるように、左
右方向に所定の長辺を有して長方形状に形成されてい
る。この枠体12は、長手方向が左右方向に指向する平
坦状のパネル部18と、このパネル部18の左右端に連
設した第1、第2縦枠部20−1、20−2と、パネル
部18の上下端に連設した第1、第2横枠部22−1、
22−2と、パネル部18の略中央部位で左右方向に形
成した区画枠部24とからなる。この枠体12には、第
1、第2縦枠部20−1、20−2と第1横枠部22−
1と区画枠部24の上側とによって左右方向に長い第1
ブロック用凹部26が形成されるとともに、第1、第2
縦枠部20−1、20−2と第2横枠部22−2と区画
枠部24の下側とによって、前記第1ブロック用凹部2
6に対応して第2ブロック用凹部28が形成される。
【0012】これら第1、第2ブロック用凹部26、2
8には、第1、第2吸音性ブロック8、10が横方向に
交互に並設される。このとき、第1吸音性ブロック8と
第2吸音性ブロック10との間には、治具用スペースS
が形成される。
8には、第1、第2吸音性ブロック8、10が横方向に
交互に並設される。このとき、第1吸音性ブロック8と
第2吸音性ブロック10との間には、治具用スペースS
が形成される。
【0013】また、第1横枠部22−1と区画枠部24
の上側との内面には、第1、第2水抜き用テーパ面30
−1、30−2が形成されている。第2横枠部22−2
と区画枠部24の下側との内面には、第3、第4水抜き
用テーパ面30−3、30−4が形成されている。
の上側との内面には、第1、第2水抜き用テーパ面30
−1、30−2が形成されている。第2横枠部22−2
と区画枠部24の下側との内面には、第3、第4水抜き
用テーパ面30−3、30−4が形成されている。
【0014】更に、枠体12にあっては、区画枠部24
が、強度を確保するために、所定の幅Wで形成されてい
る。
が、強度を確保するために、所定の幅Wで形成されてい
る。
【0015】更にまた、枠体12においては、補強用の
鉄筋32が複数本内蔵して設けられる。つまり、パネル
部18には、上下方向に指向する複数本の第1鉄筋32
−1が設けられているとともに、左右方向に指向する複
数本の第2鉄筋32−2が設けられている。第1鉄筋3
2−1には、途中が区画枠部24の内部に位置するよう
に曲げ部32−1aが形成されているとともに、第1横
枠部22−1の内部に位置するように一側立上り部32
−1bが形成され、さらに、第2横枠部22−2の内部
に位置するように他側立上り部32−1cが形成されて
いる。第2鉄筋32−2には、第1縦枠部20−1の内
部に位置するように一側立上り部32−2aが形成され
ているとともに、第2縦枠部20−2の内部に位置する
ように他側立上り部32−2bが形成されている。ま
た、第1横枠部22−1には、第3鉄筋32−3が内蔵
して設けられている。更に、第2横枠部22−2には、
第4鉄筋32−4が内蔵して設けられている。
鉄筋32が複数本内蔵して設けられる。つまり、パネル
部18には、上下方向に指向する複数本の第1鉄筋32
−1が設けられているとともに、左右方向に指向する複
数本の第2鉄筋32−2が設けられている。第1鉄筋3
2−1には、途中が区画枠部24の内部に位置するよう
に曲げ部32−1aが形成されているとともに、第1横
枠部22−1の内部に位置するように一側立上り部32
−1bが形成され、さらに、第2横枠部22−2の内部
に位置するように他側立上り部32−1cが形成されて
いる。第2鉄筋32−2には、第1縦枠部20−1の内
部に位置するように一側立上り部32−2aが形成され
ているとともに、第2縦枠部20−2の内部に位置する
ように他側立上り部32−2bが形成されている。ま
た、第1横枠部22−1には、第3鉄筋32−3が内蔵
して設けられている。更に、第2横枠部22−2には、
第4鉄筋32−4が内蔵して設けられている。
【0016】枠体12にあっては、第1ブロック用凹部
26において、左側から第1吸音性ブロック8と第2吸
音性ブロック10とが順次に横方向に交互に並設され、
これら第1、第2吸音性ブロック8、10の裏面8b、
10bがセメント系接着剤(図示せず)によってパネル
部18の内面に固着されるとともに、第2ブロック用凹
部28において、左側から第2吸音性ブロック10と第
1吸着性ブロック8とが順次に横方向に交互に並設さ
れ、これら第2、第1吸音性ブック8、10の裏面8
b、10bがセメント系接着剤(図示せず)によってパ
ネル部18の内面に固着される。この第1、第2吸音性
ブロック8、10の接着時には、第1、第2吸音性ブロ
ック8、10が治具(図示せず)で保持され、この治具
は、ブロックの接着終了後に、取外されるものである。
26において、左側から第1吸音性ブロック8と第2吸
音性ブロック10とが順次に横方向に交互に並設され、
これら第1、第2吸音性ブロック8、10の裏面8b、
10bがセメント系接着剤(図示せず)によってパネル
部18の内面に固着されるとともに、第2ブロック用凹
部28において、左側から第2吸音性ブロック10と第
1吸着性ブロック8とが順次に横方向に交互に並設さ
れ、これら第2、第1吸音性ブック8、10の裏面8
b、10bがセメント系接着剤(図示せず)によってパ
ネル部18の内面に固着される。この第1、第2吸音性
ブロック8、10の接着時には、第1、第2吸音性ブロ
ック8、10が治具(図示せず)で保持され、この治具
は、ブロックの接着終了後に、取外されるものである。
【0017】従って、枠体12の内側には、左右方向に
おいて第1吸音性ブロック8の第1凹溝14と第2吸音
性ブロック10の第2凹溝16とが直交方向で異なる方
向に指向して配設されることになるとともに、上下方向
においても、上列の第1吸音性ブロック8の第1凹溝1
4と下列の第2吸音性ブロック10の第2凹溝16とが
直交方向に異なる方向に指向して配設されることにな
る。
おいて第1吸音性ブロック8の第1凹溝14と第2吸音
性ブロック10の第2凹溝16とが直交方向で異なる方
向に指向して配設されることになるとともに、上下方向
においても、上列の第1吸音性ブロック8の第1凹溝1
4と下列の第2吸音性ブロック10の第2凹溝16とが
直交方向に異なる方向に指向して配設されることにな
る。
【0018】次に、この第1実施例の作用を説明する。
【0019】壁板6にあっては、図1〜3に示す如く、
枠体12には、上列と下列とで、第1、第2吸音性ブロ
ック8、10が夫々横方向に交互に配設され、そして、
第1、第2凹溝14、16が直交して異なる方向に指向
している。
枠体12には、上列と下列とで、第1、第2吸音性ブロ
ック8、10が夫々横方向に交互に配設され、そして、
第1、第2凹溝14、16が直交して異なる方向に指向
している。
【0020】この壁板6は、図12に示す如く、H鋼材
4、4間で順次に複数段に積層されて、道路や鉄道線路
等の両側で所定面域の壁面体2を形成する。
4、4間で順次に複数段に積層されて、道路や鉄道線路
等の両側で所定面域の壁面体2を形成する。
【0021】そして、車両等からの音は、第1、第2吸
音性ブロック8、10の表面8a、10aで吸収され
る。つまり、第1、第2吸音性ブロック8、10にあっ
ては、表面8a、10aに多数の空隙が存在するととも
に、第1、2凹溝14、16によって縞状の凹凸が夫々
形成されて実質的に表面積が拡大され、且つ、第1凹溝
14と第2凹溝16とが直交方向に指向していることか
ら、車両等によるあらゆる方向からの音のエネルギが効
果的に吸収され、吸音効果を向上することができ、騒音
を遮蔽することができる。
音性ブロック8、10の表面8a、10aで吸収され
る。つまり、第1、第2吸音性ブロック8、10にあっ
ては、表面8a、10aに多数の空隙が存在するととも
に、第1、2凹溝14、16によって縞状の凹凸が夫々
形成されて実質的に表面積が拡大され、且つ、第1凹溝
14と第2凹溝16とが直交方向に指向していることか
ら、車両等によるあらゆる方向からの音のエネルギが効
果的に吸収され、吸音効果を向上することができ、騒音
を遮蔽することができる。
【0022】また、通常のコンクリートの枠体12に発
泡コンクリートを材料とする第1、第2吸音性ブロック
8、10を固着して壁板6を構成したので、壁板6を一
定の大きさに形成し、軽量化を図るとともに、運搬性や
施工性を向上し、また、腐食やゆがみが生ぜず、且つ、
複数のブロック8、10を枠体12のパネル部18の内
面に固着して全体として強度が大きくなるので、耐久性
を向上することができ、更に、吸音効果を維持しつつ、
表面及び裏面に着色を容易に行わせ、見栄えを良くする
ことができ、しかも、表面が汚れにくく、外観も向上す
ることができる。
泡コンクリートを材料とする第1、第2吸音性ブロック
8、10を固着して壁板6を構成したので、壁板6を一
定の大きさに形成し、軽量化を図るとともに、運搬性や
施工性を向上し、また、腐食やゆがみが生ぜず、且つ、
複数のブロック8、10を枠体12のパネル部18の内
面に固着して全体として強度が大きくなるので、耐久性
を向上することができ、更に、吸音効果を維持しつつ、
表面及び裏面に着色を容易に行わせ、見栄えを良くする
ことができ、しかも、表面が汚れにくく、外観も向上す
ることができる。
【0023】更に、枠体12には複数の鉄筋32が内蔵
されていることから、全体の強度を大きくし、壁板6の
剛性を向上することができる。
されていることから、全体の強度を大きくし、壁板6の
剛性を向上することができる。
【0024】また、枠体12には水抜き用テーパ面30
を形成したことにより、枠体12の第1、第2ブロック
用凹部26、28の水抜きを良好とし、第1、第2吸音
性ブロック8、10の裏面8b、10bの接着部分に悪
影響を与えるのを防止することができる。
を形成したことにより、枠体12の第1、第2ブロック
用凹部26、28の水抜きを良好とし、第1、第2吸音
性ブロック8、10の裏面8b、10bの接着部分に悪
影響を与えるのを防止することができる。
【0025】図13は、この発明の第2実施例を示すも
のである。
のである。
【0026】以下の実施例においては、上述の第1実施
例と同じ機能を果す箇所には同一符号を付して説明す
る。
例と同じ機能を果す箇所には同一符号を付して説明す
る。
【0027】この第2実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、壁板6は、一列のブロック用凹部
102に第1、第2吸音用ブロック8、10を横方向に
交互に配設して構成される。
下の点にある。即ち、壁板6は、一列のブロック用凹部
102に第1、第2吸音用ブロック8、10を横方向に
交互に配設して構成される。
【0028】この第2実施例の構成によれば、上述の第
1実施例と同じ効果を奏するとともに、高さの低い壁面
体2にも対処することができ、使い勝手を向上すること
ができる。
1実施例と同じ効果を奏するとともに、高さの低い壁面
体2にも対処することができ、使い勝手を向上すること
ができる。
【0029】図14は、この発明の第3実施例を示すも
のである。
のである。
【0030】この第3実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、枠体として、金属枠202を利用
し、この金属枠202のブロック用凹部204には、第
1、第2吸音性ブロック8、10を横方向に交互に配設
したり、あるいは、流動性のある吸音性のスラリーを直
接流し込んで固化させ、吸音性ブロックを一体的に成形
する。
下の点にある。即ち、枠体として、金属枠202を利用
し、この金属枠202のブロック用凹部204には、第
1、第2吸音性ブロック8、10を横方向に交互に配設
したり、あるいは、流動性のある吸音性のスラリーを直
接流し込んで固化させ、吸音性ブロックを一体的に成形
する。
【0031】この第3実施例の構成によれば、上述の第
1実施例と同じ効果を奏するとともに、金属枠202が
剛性を有することから、鉄筋等を不要とし、強度が高く
なって堅固にすることができるとともに、軽量化を図
り、また、吸音性のスラリー吸音剤を直接流し込んで固
化した場合には、壁板6の製造を簡単にすることができ
る。
1実施例と同じ効果を奏するとともに、金属枠202が
剛性を有することから、鉄筋等を不要とし、強度が高く
なって堅固にすることができるとともに、軽量化を図
り、また、吸音性のスラリー吸音剤を直接流し込んで固
化した場合には、壁板6の製造を簡単にすることができ
る。
【0032】なお、この発明にあっては、上列の各ブロ
ックを比重の小さな材料の発泡コンクリートを使用する
一方、下列の各ブロックを比重の大きな材料の発泡コン
クリートを使用することも可能である。これにより、上
下列のブロックの密度の違いによって、騒音を効果的に
吸収させることができる。
ックを比重の小さな材料の発泡コンクリートを使用する
一方、下列の各ブロックを比重の大きな材料の発泡コン
クリートを使用することも可能である。これにより、上
下列のブロックの密度の違いによって、騒音を効果的に
吸収させることができる。
【0033】また、一のブロックにおいて、上下と左右
と、あるいは中央部位とで密度を所望によって変更する
ことも可能である。これにより、一枚のブロックにおい
て、密度の違いによって、騒音を効果的に吸収すること
ができる。
と、あるいは中央部位とで密度を所望によって変更する
ことも可能である。これにより、一枚のブロックにおい
て、密度の違いによって、騒音を効果的に吸収すること
ができる。
【0034】更に、枠体及び吸音性ブロックを少しづつ
湾曲に形成すれば、道路のカーブ等に沿った壁面体を容
易に構築することができる。
湾曲に形成すれば、道路のカーブ等に沿った壁面体を容
易に構築することができる。
【0035】更にまた、枠体には、鉄筋の代りに、金属
製帯を内蔵して設け、枠体の補強を図ることも可能であ
る。
製帯を内蔵して設け、枠体の補強を図ることも可能であ
る。
【0036】また、吸音性ブロックの表面には凹溝を不
等間隔で形成したり、あるいは、凹溝の方向を斜めに形
成することも可能である。
等間隔で形成したり、あるいは、凹溝の方向を斜めに形
成することも可能である。
【0037】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、発泡コンクリートを材料として表面に縞
状の凹凸が形成された吸音性ブロックを設け、この吸音
性ブロックを枠体内に複数個配設したことにより、あら
ゆる方向の音のエネルギが空隙及び凹凸によって吸収さ
れ、吸音効果を向上して騒音を遮蔽し得る。
発明によれば、発泡コンクリートを材料として表面に縞
状の凹凸が形成された吸音性ブロックを設け、この吸音
性ブロックを枠体内に複数個配設したことにより、あら
ゆる方向の音のエネルギが空隙及び凹凸によって吸収さ
れ、吸音効果を向上して騒音を遮蔽し得る。
【0038】また、壁板を複数段に積層することによっ
て所望大きさの壁面体を容易に形成することができ、ま
た、軽量化を図り、更に、運搬性や施工性を向上し、更
にまた、耐久性を向上し、しかも、着色を容易に行わ
せ、また、表面が汚れにくくし、外観を向上させ得る。
て所望大きさの壁面体を容易に形成することができ、ま
た、軽量化を図り、更に、運搬性や施工性を向上し、更
にまた、耐久性を向上し、しかも、着色を容易に行わ
せ、また、表面が汚れにくくし、外観を向上させ得る。
【図1】壁板の正面図である。
【図2】図1の〓−〓線による壁板の断面図である。
【図3】図1の〓−〓線による壁板の拡大断面図であ
る。
る。
【図4】第1吸音性ブロックの正面図である。
【図5】図4の〓−〓線による第1吸音性ブロックの断
面図である。
面図である。
【図6】第2吸音性ブロックの正面図である。
【図7】図6の〓−〓線による第2吸音性ブロックの断
面図である。
面図である。
【図8】枠体の正面図である。
【図9】図8の〓−〓線による枠体の断面図である。
【図10】図8の〓−〓線による枠体の拡大断面図であ
る。
る。
【図11】図8の枠体の右側面図である。
【図12】壁面体の構築の図である。
【図13】第2実施例における壁板の正面図である。
【図14】第3実施例における壁板の断面図である。
2 壁面体 6 壁板 8 第1吸音性ブロック 10 第2吸音性ブロック 12 枠体 14 第1凹溝 16 第2凹溝 26 第1ブロック用凹部 28 第2ブロック用凹部 30 水抜き用テーパ面 32 鉄筋
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
Claims (4)
- 【請求項1】 発泡コンクリートを材料として表面に縞
状の凹凸が形成された吸音性ブロックを設け、この吸音
性ブロックを枠体に複数個配設したことを特徴とする遮
音性壁板。 - 【請求項2】 前記枠体には、表面に縞状の凹凸が形成
された第1吸音性ブロックと、この第1吸音性ブロック
の縞状の凹凸の方向に対して直交方向に指向した縞状の
凹凸が表面に形成された第2吸音性ブロックとを、横方
向に交互に配設したことを特徴とする請求項1に記載の
遮音性壁板。 - 【請求項3】 前記枠体はコンクリートからなり、この
枠体には補強用の鉄筋が設けられたことを特徴とする請
求項1に記載の遮音性壁板。 - 【請求項4】 前記枠体には、水抜き用テーパ面が形成
されたことを特徴とする請求項1に記載の遮音性壁板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16418298A JPH11336026A (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 遮音性壁板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16418298A JPH11336026A (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 遮音性壁板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11336026A true JPH11336026A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15788272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16418298A Pending JPH11336026A (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 遮音性壁板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11336026A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6089351B1 (ja) * | 2016-10-21 | 2017-03-08 | 大幸商事株式会社 | 板石パネル、板石パネルセット及び石壁の設置方法 |
JP2018066254A (ja) * | 2016-10-21 | 2018-04-26 | 大幸商事株式会社 | 石壁、板石パネル、板石パネルセット及び石壁の設置方法 |
-
1998
- 1998-05-28 JP JP16418298A patent/JPH11336026A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6089351B1 (ja) * | 2016-10-21 | 2017-03-08 | 大幸商事株式会社 | 板石パネル、板石パネルセット及び石壁の設置方法 |
JP2018066254A (ja) * | 2016-10-21 | 2018-04-26 | 大幸商事株式会社 | 石壁、板石パネル、板石パネルセット及び石壁の設置方法 |
JP2018066225A (ja) * | 2016-10-21 | 2018-04-26 | 大幸商事株式会社 | 板石パネル、板石パネルセット及び石壁の設置方法 |
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