JPH11335992A - 圧搾ジャケット - Google Patents

圧搾ジャケット

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JPH11335992A
JPH11335992A JP11120504A JP12050499A JPH11335992A JP H11335992 A JPH11335992 A JP H11335992A JP 11120504 A JP11120504 A JP 11120504A JP 12050499 A JP12050499 A JP 12050499A JP H11335992 A JPH11335992 A JP H11335992A
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squeezing
slope
groove
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  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的高い圧搾負荷、並びに一般に使用され
るエラストマーな材料の流動特性にもかかわらず、でき
るだけ大きな蓄水容積の維持を保証する圧搾ジャケット
を提供する。 【解決手段】 側壁が開口領域に斜面を有しており、且
つ／又は所定の曲線に対応して延びる球形区分を有して
いる複数の溝、及び／又は盲孔を圧搾ジャケットが備え
ており、これにより、圧搾負荷時に生ぜしめられる容積
減少が阻止されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧搾ニップで特に
紙料ウェブ又は厚紙ウェブ等の材料ウェブを処理するた
めの搾水装置用の圧搾ジャケットであって、ジャケット
外面に複数の溝及び／又は盲孔が設けられている形式の
ものに関する。
【０００２】
【従来の技術】このような形式の圧搾ジャケットは、例
えば剛性の支持体の周囲を取り囲むフレキシブルな圧搾
ジャケットが特に剛性の対抗面に対して押し付けられる
搾水装置のために使用される。フレキシブルな圧搾ジャ
ケットと対抗面との間に形成された圧搾ニップを通って
材料ウェブが案内される。この材料ウェブは、特に紙料
ウェブ又は厚紙ウェブであってよい。圧搾ジャケットの
フレキシビリティーに基づき、この圧搾ジャケットは特
にシュー形プレスユニットのジャケットとしてロングニ
ップ搾水機においても使用することができる。
【０００３】圧搾ニップにおいて液圧力を低下させるた
め、並びに脱水作業を改善するためには、圧搾ジャケッ
トに部分的に複数の溝又は盲孔が設けられており、これ
らの溝又は盲孔によって、運転時間中できるだけ一定の
付加的な蓄水容積が得られることが望ましい。溝幅は一
般に０．５〜１．５ｍｍの範囲内であり、有利な溝幅は
１．０ｍｍである。このような溝の平行な側壁の深さ
は、一般に０．５〜２．０ｍｍの範囲内であり、有利な
深さは１．０ｍｍである。これらの溝は部分的に、５〜
１５°の角度で円錐形に形成されてもいる。このような
圧搾ジャケットは、例えば米国特許第５５４３０１５号
明細書に基づき公知である。この公知の盲孔は、一般に
１．６〜２．８ｍｍの範囲内の直径を有しており、この
場合有利な直径は、２．２ｍｍである。このような盲孔
は、一般に１．５〜２．５ｍｍの範囲内の深さを有して
おり、この場合、有利な深さは２．０ｍｍである。これ
らの盲孔は一般に円筒形に形成されている。
【０００４】圧搾ニップにおける高度な負荷に基づき、
並びに前記のような圧搾ジャケットのために一般に使用
されるエラストマーな材料の流動特性に基づき、溝若し
くは盲孔は運転中に「押し閉じられ」、この場合、特に
開口領域において横断面減少が生ぜしめられる。これに
より、運転中に得られる蓄水容積が、最初の新品状態に
おける蓄水容積、並びに負荷不足時に与えられる蓄水容
積に比べて部分的に著しく減少される。その結果、溝、
若しくは盲孔を以て目標とされた、圧搾ニップ内で付加
的な蓄水容積に基づき高められた脱水能力の本来の利点
は、少なくとも部分的に再び粉砕されることになる。実
地においては特に、前掲の米国特許第５５４３０１５号
明細書に基づき公知の圧搾ジャケットの、５〜１５°の
角度で円錐形に延びる溝が、少なくとも前記の点におい
て実際には改善を伴わないことも判った。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
で述べた形式の圧搾ジャケットを改良して、比較的高い
圧搾負荷、並びに一般に使用されるエラストマーな材料
の流動特性にもかかわらず、できるだけ大きな蓄水容積
の維持を保証する圧搾ジャケットを提供することであ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明では、側壁が開口領域に斜面を有しており、且
つ／又は所定の曲線に対応して延びる球形区分を有して
いる複数の溝、及び／又は盲孔を圧搾ジャケットが備え
ており、これにより、圧搾負荷時に生ぜしめられる容積
減少が阻止されるようにした。
【０００７】
【発明の効果】その結果、圧搾負荷時にその都度生ぜし
められる容積減少は、各溝、若しくは各孔の臨界開口領
域に斜面、若しくは所定の曲線に対応して延びる球形区
分が設けられており、該斜面、若しくは球形区分が、溝
若しくは盲孔の「押閉じ」を完全に、又は少なくとも部
分的に補償することにより阻止される。このための、請
求項に記載の溝の形状及び構成は、当該圧搾ジャケット
の新品状態に関連している。
【０００８】この場合、溝深さ若しくは孔深さの方向で
測定された斜面の縁部長さは、機械方向に対して直交す
る縦方向で測定された縁部長さの、有利には約１〜３
倍、殊に約２倍である。縦方向で測定された斜面の縁部
長さは、特に約０．１ｍｍ〜０．３ｍｍの範囲内であっ
てよく、有利には約０．２ｍｍであってよい。
【０００９】所定の曲線に対応して延びる球形区分にお
いても、有利には適当な寸法が設定されている。その場
合この寸法は、有利には球形区分に接する接線に関連し
ている。
【００１０】これに対応して有利な実施形態では、溝深
さ若しくは孔深さの方向で、有利には球形区分に接する
接線に関して測定された球形区分の縁部長さは、縦方向
で有利には前記接線に関して測定された縁部長さの約１
〜３倍、有利には２倍である。更に、縦方向で有利には
球形区分に接する接線に関して測定された球形区分の縁
部長さは、約０．１ｍｍ〜約０．３ｍｍの範囲内であっ
てよく、有利には約０．２ｍｍであってよい。
【００１１】溝深さ若しくは孔深さの方向で測定された
斜面若しくは球形区分の縁部長さは、特に各溝若しくは
各盲孔の底部と斜面若しくは球形区分との間に、円筒形
の壁区分が残されているように設定されていてもよい。
【００１２】球形区分は所定の曲線に対応して延びてい
てよく、この曲線は、例えば円弧又は伸開線に少なくと
もほぼ相当する。
【００１３】本発明による圧搾ジャケットの実用的な有
利な実施形態では、斜面若しくは球形区分が、各溝、若
しくは各盲孔の外縁部に直接に形成されている。
【００１４】択一的な実施形態では、斜面若しくは球形
区分は、各溝、若しくは各盲孔の外縁部に関して、溝深
さ若しくは孔深さの方向で内側に向かってずらされてお
り、且つ前記外縁部から間隔を置いて形成されていてよ
い。
【００１５】溝の場合、有利には少なくとも圧搾ジャケ
ットの周方向で延在する溝の側壁それぞれに、斜面、若
しくは球形区分が設けられている。
【００１６】各盲孔の側壁には、有利には内周全体にわ
たって延在する環状の斜面、若しくは球形区分が設けら
れている。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面につき詳しく説明する。
【００１８】図１から図４には、圧搾ニップで材料ウェ
ブを処理するための搾水装置に使用可能な圧搾ジャケッ
ト１０が、それぞれ概略的に部分断面図で示されてい
る。前記材料ウェブは、特に紙料ウェブ又は厚紙ウェブ
であってよい。
【００１９】ジャケット外面１２には、多数の溝１４及
び／又は盲孔１６がそれぞれ設けられている。
【００２０】これらの溝１４（図１及び図３参照）及び
盲孔１６（図２及び図４参照）の側壁１８には、圧搾負
荷時に生ぜしめられる容積減少を阻止するために、それ
ぞれ斜面２０が設けられている。
【００２１】直線で描かれた斜面２０の代わりに、所定
の曲線に対応して延びる球形区分２０′がそれぞれ設け
られていてもよい。このような球形区分２０′は、図１
及び図２に破線で描かれている。
【００２２】溝深さ、若しくは孔深さの方向で測定され
た各斜面２０の縁部長さｙ（図１〜図３参照）は、図示
の実施例では縦方向で測定された縁部長さｘ（図１〜図
３参照）の約１〜３倍、有利には約２倍である。各斜面
の、縦方向で測定された縁部長さｘは、有利には約０．
１ｍｍ〜約０．３ｍｍの範囲内にあり、この場合縁部長
さｘは、殊に約０．２ｍｍである。
【００２３】選択的に斜面２０の代わりに設けられてい
てよい球形区分２０′は、有利には比較可能な縁部長さ
ｘ，ｙを有しており、しかもこの縁部長さｘ，ｙは、有
利には各球形区分２０′に接する接線に関して測定され
る。この接線は、代用された各斜面２０の平面内で延び
ていてよい（図１及び図２参照）。
【００２４】図１〜図４に示した圧搾ジャケット１０の
全実施例において、溝深さ、若しくは孔深さの方向で測
定された、各斜面２０、若しくは各球形区分２０′の縁
部長さｙ（図１〜図３参照）は、各溝１４若しくは各盲
孔１６の底部２２と、斜面２０若しくは球形区分２０′
との間に円筒形の壁区分２４が残されるように設定され
ている。
【００２５】図１及び図２に破線で示した球形区分２
０′は、特に所定の曲線に対応して延びていてよい。こ
の曲線は、例えば少なくとも円弧に近似しているか、又
は少なくともほぼ伸開線に相当する。
【００２６】図１及び図２に示した実施例では、斜面２
０、若しくは球形区分２０′は、当該溝１４（図１参
照）、若しくは盲孔１６（図２参照）の、開口領域を制
限する外縁部に直接に形成されている。この場合、溝深
さ、若しくは孔深さの方向で測定された各斜面２０、若
しくは各球形区分２０′の縁部長さｙは、底部２２に続
く円筒形の壁区分２４の深さよりもやや大きい。
【００２７】これに対して図３及び図４に示した実施例
では、斜面２０、若しくは球形区分２０′が、溝１４
（図３参照）若しくは盲孔１６（図４参照）の、開口領
域を制限する外縁部に関して、溝深さ、若しくは孔深さ
の方向で内側に向かってずらされており、且つ前記外縁
部から間隔ａを置いて形成されている。
【００２８】図１及び図３に基づき明らかなように、溝
１４の底部２２の横断面は部分円形に形成されている。
【００２９】図１及び図３では、圧搾ジャケットの周方
向で延在する各溝１４の両側壁１８それぞれに、斜面２
０、若しくは球形区分２０′が設けられている。
【００３０】図２及び図４に示した両盲孔１６の場合
は、側壁１８に、内周全体にわたって延在する環状の斜
面２０、若しくは球形区分２０′が設けられている。
【００３１】図３及び図４に基づき明らかなように、斜
面２０の、溝深さ、若しくは孔深さの方向で測定された
縁部長さｙは、斜面の外縁部からの間隔ａよりも大き
く、且つ底部２２と斜面２０との間に設けられた円筒形
の壁区分２４の深さよりも大きい。
【図面の簡単な説明】
【図１】外縁部に互いに対向位置する２つの斜面の設け
られた溝が内部に認められる圧搾ジャケットの第１実施
例の概略的な部分断面図である。
【図２】外縁部に環状の斜面の設けられた盲孔が内部に
認められる圧搾ジャケットの別の実施例の概略的な部分
断面図である。
【図３】斜面が外縁部に関して内側に向かってずらされ
ている溝が内部に認められる圧搾ジャケットの更に別の
実施例の概略的な部分断面図である。
【図４】斜面が外縁部に関して内側に向かってずらされ
ている盲孔が内部に認められる圧搾ジャケットの更に別
の実施例の概略的な部分断面図である。
【符号の説明】
１０ 圧搾ジャケット、 １２ ジャケット外面、 １
４ 溝、 １６ 盲孔、 １８ 側壁、 ２０ 斜面、
２０′ 球形区分、 ２２ 底部、 ２４円筒形の壁
区分、 ａ 間隔、 ｘ，ｙ 縁部長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エンタース アンドレアス ドイツ連邦共和国 ヘルブレヒティンゲン ブイゲンシュトラーセ 11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 圧搾ニップで材料ウェブを処理するため
    の搾水装置用の圧搾ジャケット（１０）であって、ジャ
    ケット外面（１２）に複数の溝（１４）及び／又は盲孔
    （１６）が設けられている形式のものにおいて、 側壁（１８）が開口領域に斜面（２０）を有しており、
    且つ／又は所定の曲線に対応して延びる球形区分（２
    ０′）を有している複数の溝（１４）、及び／又は盲孔
    （１６）を圧搾ジャケットが備えており、これにより、
    圧搾負荷時に生ぜしめられる容積減少が阻止されること
    を特徴とする圧搾ジャケット。
  2. 【請求項２】 溝深さ、若しくは孔深さの方向で測定さ
    れた斜面（２０）の縁部長さ（ｙ）が、縦方向で測定さ
    れた縁部長さ（ｘ）の約１〜３倍である、請求項１記載
    の圧搾ジャケット。
  3. 【請求項３】 縦方向で測定された斜面（２０）の縁部
    長さ（ｘ）が、約０．１ｍｍ〜約０．３ｍｍの範囲内で
    ある、請求項１又は２記載の圧搾ジャケット。
  4. 【請求項４】 溝深さ、若しくは孔深さの方向で、球形
    区分（２０′）に接する接線に関して測定された前記球
    形区分の縁部長さ（ｙ）が、縦方向で前記接線に関して
    測定された縁部長さ（ｘ）の約１〜３倍である、請求項
    １から３までのいずれか１項記載の圧搾ジャケット。
  5. 【請求項５】 縦方向で、球形区分（２０′）に接する
    接線に関して測定された前記球形区分の縁部長さ（ｘ）
    が、約０．１ｍｍ〜約０．３ｍｍの範囲内である、請求
    項１から４までのいずれか１項記載の圧搾ジャケット。
  6. 【請求項６】 溝深さ、若しくは孔深さの方向で測定さ
    れた斜面（２０）若しくは球形区分（２０′）の縁部長
    さ（ｙ）が、各溝（１４）若しくは各盲孔（１６）の底
    部（２２）と、斜面（２０）若しくは球形区分（２
    ０′）との間に円筒形の壁区分（２４）が残されている
    ように設定されている、請求項１から５までのいずれか
    １項記載の圧搾ジャケット。
  7. 【請求項７】 球形区分（２０′）が、少なくともほぼ
    円弧に相当する曲線に対応して延びている、請求項１か
    ら６までの圧搾ジャケット。
  8. 【請求項８】 球形区分（２０′）が、少なくともほぼ
    伸開線に相当する曲線に対応して延びている、請求項１
    から６までのいずれか１項記載の圧搾ジャケット。
  9. 【請求項９】 斜面（２０）、若しくは球形区分（２
    ０′）が、各溝（１４）若しくは各盲孔（１６）の外縁
    部に形成されている、請求項１から８までのいずれか１
    項記載の圧搾ジャケット。
  10. 【請求項１０】 斜面（２０）、若しくは球形区分（２
    ０′）が、各溝（１４）若しくは各盲孔（１６）の外縁
    部に関して、溝深さ、若しくは孔深さの方向で内側に向
    かってずらされており、且つ前記外縁部から間隔（ａ）
    を置いて形成されている、請求項１から８までのいずれ
    か１項記載の圧搾ジャケット。
  11. 【請求項１１】 圧搾ジャケットの少なくとも周方向で
    延在する各溝（１４）の側壁（１８）それぞれに、斜面
    （２０）若しくは球形区分（２０′）が設けられてい
    る、請求項１から１０までのいずれか１項記載の圧搾ジ
    ャケット。
  12. 【請求項１２】 各盲孔（１６）の側壁（１８）に、内
    周全体にわたって延在する環状の斜面（２０）、若しく
    は球形区分（２０′）が設けられている、請求項１から
    １０までのいずれか１項記載の圧搾ジャケット。
JP12050499A 1998-04-30 1999-04-27 圧搾ジャケット Expired - Lifetime JP4331315B2 (ja)

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