JPH1133536A - 液中混入物回収装置 - Google Patents

液中混入物回収装置

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JPH1133536A
JPH1133536A JP19532397A JP19532397A JPH1133536A JP H1133536 A JPH1133536 A JP H1133536A JP 19532397 A JP19532397 A JP 19532397A JP 19532397 A JP19532397 A JP 19532397A JP H1133536 A JPH1133536 A JP H1133536A
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JP
Japan
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liquid
bubbles
bubble
contaminants
air
Prior art date
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Pending
Application number
JP19532397A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Koshiba
仁 小柴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YAMASHITA SEISAKUSHO KK
Original Assignee
YAMASHITA SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】切粉や油分など各種の混入物を一括して回収で
き、しかも、メンテナンス作業がほとんど必要無い液中
混入物回収装置を提供する。 【解決手段】混入物が混入している液体中で気泡生成機
20を用いて気泡44を生成し、生成された気泡44の
うち、液面に浮遊している気泡44を気泡粉砕機60に
よって砕いて小さくする。この小さくなった気泡68を
気泡容器80に集め、この気泡68に付着している混入
物を気泡84と共に回収機100で回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液中に混入した混
入物を回収する液中混入物回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば工作機械で金属材料を切削加工す
る際には、一般に、クーラント液と呼ばれる冷却液を金
属材料にかけながら切削加工が行われる。このため、使
用済みのクーラント液には、切削により生じた切粉や金
属材料に付着していた油分などの混入物が混入してい
る。従来から、このような混入物が混入している液体か
らこの混入物を回収する装置が幾つか提案されている。
【0003】クーラント液から混入物を回収する装置の
一つとして、クーラント液が貯えられた汲取りボックス
を回動自在に設置しておき、液面付近に集まった油分割
合の多いクーラント液を、汲取りボックスを傾けて回収
する装置が知られている(特開昭63−22245号公
報参照)。この装置では、汲取りボックスを回動させる
など大掛かりな構造となる。また、油分割合の多いクー
ラント液を回収することが目的であり、切粉を回収でき
ない。
【0004】また、他の装置として、切粉が混入してい
る切削油から切粉を回収する装置が知られている(特開
平2−218535号公報参照)。この装置は、搬送コ
ンベヤを用いて切削油から切粉を除去し、サイクロンで
切削油分を分離抽出し、さらに遠心分離機で切粉から油
分を分離抽出する装置である。従って、この装置は搬送
コンベヤ、サイクロン、遠心分離機などを備えた大型で
高価な装置となる。
【0005】また、さらに他の装置として、切粉が混入
している切削油から切粉を除去する装置が知られている
(特開平5−237739号公報参照)。この装置で
は、フィルタを用いて切削油と切粉とを分別している。
このため、フィルタが目詰まりをおこすことがあり、メ
ンテナンスなどの面倒な作業が必要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の各種装置はいずれも、切粉や油分など各種の混入物を
一括して回収できなかったり、高価で大型となったり、
また、メンテナンス作業が必要であったりするという問
題がある。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、切粉や油分な
ど各種の混入物を一括して回収でき、しかも、メンテナ
ンス作業がほとんど必要無い液中混入物回収装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の液中混入物回収装置は、混入物が混入
している液体からこの混入物を回収する液中混入物回収
装置であって、 (1)上記液体中で気泡を生成する気泡生成機 (2)この気泡生成機で生成された気泡のうち、液面に
浮遊している気泡を、この液面とは異なる位置で砕く気
泡粉砕機 (3)この気泡粉砕機で砕かれて小さくなった気泡を集
め、この気泡に付着している混入物を回収する回収機 を備えたことを特徴とするものである。
【0009】また、上記目的を達成するための本発明の
第2の液中混入物回収装置は、混入物が混入している液
体からこの混入物を回収する液中混入物回収装置であっ
て、 (4)上記液体を貯える容器 (5)この容器に貯えられた液体中で気泡を生成する気
泡生成機 (6)上記容器に貯えられた液体の液面に浮遊している
気泡を、この液面とは異なる位置で砕く気泡粉砕機 (7)この気泡粉砕機で砕かれた気泡を貯える気泡容器 (8)この気泡容器に貯えられた気泡に付着している混
入物を回収する回収機を備えたことを特徴とするもので
ある。
【0010】また、上記目的を達成するための本発明の
第3の液中混入物回収装置は、混入物が混入している液
体の液面に浮遊している気泡から混入物を回収する液中
混入物回収装置であって、 (9)上記気泡を砕く気泡粉砕機 (10)この気泡粉砕機で砕かれた気泡を貯える気泡容
器 (11)この気泡容器に貯えられた気泡に付着している
混入物を回収する回収機を備えたことを特徴とするもの
である。
【0011】ここで、 (12)上記気泡生成機は、上記液体の底部で気泡を生
成するものであってもよい。
【0012】また、 (13)上記気泡粉砕機は、上記液体の液面に浮遊して
いる気泡を壁にぶつけて砕くものであってもよい。
【0013】さらに、 (14)上記気泡粉砕機は、上記液体の液面に浮遊して
いる気泡を吸い込んで壁にぶつけるブロワを有するもの
であってもよい。
【0014】さらにまた、 (15)上記気泡粉砕機は、上記液体の液面に浮遊して
いる気泡を飛ばして壁にぶつける回転自在な羽根を有す
るものであってもよい。
【0015】さらにまた、 (16)上記回収機は、回転しているローラに気泡を付
着させることにより混入物を回収するものであってもよ
い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0017】図1から図5までを参照して、本発明の第
1実施形態を説明する。
【0018】図1は、第1実施形態の液中混入物回収装
置の概略構造を示す模式図である。図2は、図1の液中
混入物回収装置の気泡発生機を拡大して示す模式図であ
る。図3は、図1の液中混入物回収装置の気泡粉砕機を
拡大して模式的に示す平面図であり、図4は、図3の気
泡粉砕機の側面図である。また、図5は、図1の液中混
入物回収装置の回収機の概略構造を示す模式図である。
【0019】液中混入物回収装置10は大別して、混入
物が混入している液体中で気泡を生成する気泡生成機2
0と、この気泡生成機20が生成した気泡のうち、液面
に浮遊している気泡44を液面とは異なる位置で砕く気
泡粉砕機60と、気泡粉砕機60で砕かれて小さくなっ
た気泡68を集め、この気泡68に付着している混入物
を回収する回収機100とを有している。ここでは一例
として、液中混入物回収装置10を使って、切粉や切削
油などの混入物が混入しているクーラント液からこれら
混入物を回収して混入物のほとんどないクーラント液を
得る場合を説明する。
【0020】液中混入物回収装置10の近くには、切粉
や切削油などの混入物が混入しているクーラント液12
を貯えたクーラントタンク14が置かれている。クーラ
ントタンク14の底部は定量ポンプ16を介して円形の
容器40の底部に接続されており、クーラントタンク1
4に貯えられたクーラント液12は定量ポンプ16によ
って容器40の底部に送られてくる。送られてきたクー
ラント液42は容器40に貯えられ、クーラント液42
中では、気泡生成機20によって気泡44が生成され
る。
【0021】容器40の側壁48の一部には孔48aが
形成されている。この孔48aから溢れ出たクーラント
液42は、側壁48に外側に形成された小さな第2容器
50に貯えられ、配管52を通ってクーラントタンク1
4に戻されるように構成されている。これにより、クー
ラント液42が容器40から溢れ出ることが防止されて
いる。
【0022】気泡生成機20は、容器40の蓋46に固
定されており、クーラント液42の液面に対してほぼ垂
直に延びる中空の回転軸22と、この回転軸22を回転
させるモータ24を有している。回転軸22の上部は液
面よりも上に出ており、この上部には多数の孔22aが
形成されている。また、この上部は、蓋46の下面に固
定された軸受箱26で覆われている。軸受箱26には、
外部の空気を取り入れるための空気導入管28が接続さ
れている。一方、回転軸22の下部は容器40の底部に
位置しており、この下部にも多数の孔(図示せず)が形
成されている。また、この下部には、周壁32に多数の
孔32aが形成された回転体30で覆われている。この
回転体30は回転軸22に固定されており、回転軸22
と共に回転する。
【0023】気泡生成機20を使ってクーラント液42
中で気泡を生成するに当っては、モータ24を回転させ
て回転軸22を回転させる。回転軸22の回転によって
回転体30も回転して回転体30の中心部分が負圧とな
り、外部の空気が空気導入管28、軸受箱26、及び回
転軸22を経由して回転体30の内部に導入される。こ
の導入された空気は回転体30の内部でクーラント液4
2と混じり合って気泡になる。この気泡が遠心力によっ
て、回転体30の周壁32に形成された多数の孔32a
からクーラント液42中に出て気泡44になる。クーラ
ント液42中に出た気泡44は液面に向かって浮上する
が、この浮上の途中で、気泡44の表面に切粉や油など
の混入部が付着する。なお、回転軸22の回転数は、例
えば2000回/分にする。
【0024】上述したように回転軸22の下部は容器4
0の底部に位置しており、このため、クーラント液42
の底部で気泡44が生成されることとなる。従って、気
泡44はクーラント液42の底部から液面に向かって浮
上し、気泡44とクーラント液42とが長時間接触して
いることとなるので、クーラント液42に混入されてい
る切粉や油が気泡44に効率よく付着する。このように
して、クーラント液42の液面には切粉や切削油などの
付着した多数の気泡44が浮遊することとなり、この気
泡44の層は厚さ20〜50mm程度になる。
【0025】このように浮遊している多数の気泡44は
気泡粉砕機60によって粉砕されて小さくなる。この気
泡粉砕機60は、気泡44の層の中に差し込まれて気泡
44を吸い込むための気泡吸込管62と、この気泡吸込
管62に吸込口64aが接続されたブロワ64と、ブロ
ワ64の吐出口64bに接続された「T」字形の吐出管
66を有している。気泡吸込管62の上部には、気泡4
4を吸い込むための開口62aが形成されている。吐出
管66は、図4の側面図に示すように、ブロワ64の吐
出口64bに接続された水平管67と、上下端にそれぞ
れ開口70a,70bが形成された垂直管70とからな
る。
【0026】気泡粉砕機60を使って気泡を粉砕するに
当っては、ブロワ64を回して気泡吸込管62から気泡
44を吸い込む。吸い込まれた気泡44は、気泡吸込管
62、吸込口64a、吐出口64b、及び水平管67を
通過して、垂直管70の内壁(本発明にいう壁の一例で
ある)70cにぶつかる。これにより、気泡44が砕か
れて小さな気泡68になるか、液滴69になるかして開
口70bから落下する。この気泡68には切粉や油など
の混入物が付着したままである。一方、気泡44に含ま
れていた空気は開口70aから排出される。
【0027】開口70bの下方には気泡容器80が配置
されており、この気泡容器80には、落下した気泡68
や液滴69が貯えられる。このように気泡68や液滴6
9が落下してくる結果、気泡容器80には、切粉や油な
どの混入物がほとんど混入していないクーラント液82
と、このクーラント液82の液面に浮遊している多数の
気泡84とが貯えられる。この気泡84には切粉や油な
どの混入物が多量に付着しているが、クーラント液82
には混入物がほとんど混入されていない。
【0028】気泡容器80は、2枚の仕切り板86,8
8で3つの部屋90,96,98に仕切られており、仕
切り板86の下部には開口86aが形成されている。仕
切り板86と気泡容器80の側壁80aとで囲まれた部
屋90には排出管92が配置されている。この排出管9
2の上端開口92aの位置は、気泡容器80に貯えられ
る規定量のクーラント液82の液面にほぼ相当する。一
方、この排出管92の下端は配管94に接続されてお
り、排出管92から排出されたクーラント液82は配管
94を通ってクーラントタンク14に戻されるように構
成されている。従って、気泡容器80に貯えられている
クーラント液82の量が規定量を超えると、排出管92
からクーラント液82が排出され、配管94を通ってク
ーラントタンク14に戻される。この結果、クーラント
タンク14中のクーラント液における混入物の混入割合
が低下し、また、気泡容器80に貯えられるクーラント
液82は規定量を超えない。
【0029】2つの仕切り板86,88に挟まれた部屋
96は、クーラント液82と多数の気泡84が貯えられ
る部屋である。
【0030】仕切り板88と気泡容器80の側壁80b
とで囲まれた部屋98は、後述するように切粉や油など
の混入物が落下する通路になる部屋であり、底には開口
98aが形成されている。なお、この開口98aの下方
には、混入物を貯える箱99が配置されている。
【0031】部屋96のうち、仕切り板88に近い部分
には、気泡84を集めることにより混入物を回収する回
収機100が配置されている。この回収機100は、仕
切り板88の近くに配置されて下の部分がクーラント液
82に浸かっているローラ102と、このローラ102
を回転させるモータ104とを備えており、モータ10
4の駆動力はベルト106でローラ102に伝達され
る。ローラ102の長さは、部屋96の幅(図5の紙面
に垂直な方向の距離)にほぼ等しい。また、仕切り板8
8の上端には、ローラ102に付着した混入物や気泡8
4を掻き落すスクレパ108が固定されている。
【0032】回収機100を使って、気泡84に付着し
ている混入物を回収するに当っては、ローラ102を矢
印A方向(図5の紙面上では時計回り)に回転させる。
この回転に伴って、ローラ102の表面に切粉や切削油
などの混入物85と共に気泡84も付着し、付着した混
入物85や気泡84がスクレパ108で掻き落とされて
箱99に貯まる。ローラ102の回転などに伴って気泡
84が液面に広がるので、液面に浮遊している気泡84
は順次にローラ102の表面に付着し、切粉や油分など
の混入物が一括して回収できることとなる。
【0033】このように液中混入物回収装置10では、
気泡生成機20で生成されて液面に浮遊している気泡4
4を気泡粉砕機60で砕いて小さくし、この小さくなっ
た気泡84をローラ102の表面に付着して集め、スク
レパ108で掻き落として混入物を回収している。この
ため、液中混入物回収装置10にはフィルタのように掃
除したりや交換したりする部品が使われていないので、
メンテナンス作業がほとんど必要無い。また、搬送コン
ベヤ、サイクロン、遠心分離機などの大型で高価な装置
も使用していないので、その分、小型で低コストのもの
となる。
【0034】図6、図7を参照して、本発明の第2実施
形態を説明する。
【0035】図6は第2実施形態の液中混入物回収装置
の概略構成を示す模式図であり、図7は、図6の液中混
入物回収装置の羽根とその近傍を拡大して示す模式図で
ある。これらの図では、図1から図5までの構成要素と
同一の構成要素には同一の符号が付されている。
【0036】この液中混入物回収装置110は、図1に
示す液中混入物回収装置10と同様に、混入物が混入し
ている液体中で気泡を生成する気泡生成機120と、こ
の気泡生成機120が生成した気泡のうち、液面に浮遊
している気泡を液面とは異なる位置で砕く気泡粉砕機1
40と、気泡粉砕機140で砕かれて小さくなった気泡
を集め、この気泡に付着している混入物を回収する回収
機100とを有している。液中混入物回収装置110の
特徴は、気泡生成機120と気泡粉砕機140にある。
【0037】気泡生成機120は、クーラント液42の
液面に対してほぼ垂直に延びる円筒の回転軸122と、
ゴムベルト124を介してこの回転軸122を回転させ
るモータ126を有している。回転軸122の上端には
開口122aが形成されており、下端には回転軸22
(図1参照)と同じく回転体30が固定されている。こ
の回転軸122は、蓋46にほぼ垂直に固定された固定
板128に軸受130を介して回転自在に固定されてい
る。この気泡生成機120は、図1の気泡生成機20が
有する軸受箱26や空気導入管28が無いので、その
分、構成が簡単である。
【0038】気泡生成機120を使ってクーラント液4
2中で気泡を生成するに当っては、モータ126を回転
させて回転軸122を回転させる。回転軸122の回転
によって回転体30も回転してこの回転体30の中心部
分が負圧となり、外部の空気が回転軸122の開口12
2aを経由して回転体30の内部に導入され、導入され
た空気が回転体30の内部でクーラント液42と混じり
合って気泡になる。この気泡が遠心力によって、回転体
30の周壁32に形成された多数の孔32aからクーラ
ント液42中に出て気泡44になる。クーラント液42
中に出た気泡44は液面に向かって浮上するが、この浮
上の途中で、気泡44の表面に切粉や油などが付着す
る。なお、気泡44はクーラント液42の底部から液面
に向かって浮上し、気泡44とクーラント液42とが長
時間接触していることとなるので、クーラント液42に
混入されている切粉や油が気泡44に効率よく付着す
る。このようにして、クーラント液42の液面には切粉
や切削油などの付着した多数の気泡44が浮遊すること
となり、液面には厚さ20〜50mm程度の気泡44の
層が形成される。
【0039】気泡粉砕機140は、回転軸122に固定
されてこの回転軸122の回転に伴って回転する羽根1
42を有している。羽根142は、回転軸122にほぼ
直交する方向に延びている。図6、図7に示す例では、
2枚の羽根142であるが、1枚でもよく、また3枚以
上でもよい。この羽根142は、液面に浮遊している気
泡44の層の上部に位置しており、羽根142が回転す
ることにより、気泡44が飛ばされて容器40の内壁4
0aにぶつかる(衝突する)。この衝突によって、気泡
44が砕かれて小さな気泡68になるか、液滴69にな
るかして落下する。この気泡68には切粉や油などの混
入物が付着したままであるが、液滴69にはほとんど混
入物は混入していない。なお、気泡44が多い場合は羽
根142の枚数が多いほうが効率よく気泡を飛ばすこと
ができる。
【0040】容器40の内壁40aのうち、気泡44が
衝突する部分の下方には、気泡68や液滴69を受ける
受け部144が形成されている。この受け部144は、
容器40の内壁40aに沿って固定された底壁146
と、この底壁146の内周縁からほぼ真上に広がる側壁
148とで構成されている。容器40の内壁40aの一
部には孔40bが形成されており、この孔40bに気泡
68や液滴69が集まるように底壁146が傾斜してい
る。孔40bの外側には排出管150が接続されてお
り、孔40bに集まった気泡68や液滴69は排出管1
50を通って気泡容器80に貯えられる。気泡容器80
において混入物が回収される手順は第1実施形態と同じ
である。
【0041】上述したように気泡生成機120の回転軸
122の駆動源はモータ126であり、また、気泡粉砕
機140の羽根142の駆動源もモータ126であるの
で、モータ126が兼用されていることとなり、図1の
液中混入物回収装置10よりも簡単な構成となる。
【0042】なお、上記した2つの実施形態では、本発
明の液中混入物回収装置を、切粉や油などの混入物が混
入したクーラント液からこれら混入物を回収する装置と
して用いたが、これに限定されず、例えば、魚を飼って
いる水槽から魚の糞や残った餌を回収する装置としても
用いることができる。この他、液体中に物理的に混入し
ている(溶存していない)混入物を回収する装置として
であれば、何にでも用いることができる。
【0043】また、従来から曝気装置として種々のもの
が提案されており、このような曝気装置では、混入物が
付着した気泡が液面に浮遊する。この気泡から混入物を
回収するためには、気泡粉砕機60(又は気泡粉砕機1
40)、気泡容器80、及び回収機100とからなる液
中混入物回収装置を使用する。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1の液中
混入物回収装置によれば、気泡生成機で生成された気泡
は液面に向かって浮上し、この浮上の途中で、気泡の表
面に切粉や油などの混入物が付着する。混入物が付着し
ている状態で液面に浮遊している気泡を液面とは異なる
位置において気泡粉砕機で砕いて小さくし、この小さく
なった気泡を回収機で集めて混入物を回収する。この結
果、切粉や油分など各種の混入物を一括して回収でき
る。また、液中混入物回収装置では、フィルタのように
掃除したり交換したりする部品が使われていないので、
メンテナンス作業がほとんど必要無い。また、搬送コン
ベヤ、サイクロン、遠心分離機などの大型で高価な装置
も使用していないので、その分、小型で低コストのもの
となる。
【0045】また、本発明の第2の液中混入物回収装置
によれば、混入物が混入している液体を容器に貯え、気
泡生成機を用いてこの容器中で気泡を生成する。生成さ
れた気泡は液面に向かって浮上するが、この浮上の途中
で、気泡の表面に切粉や油などの混入物が付着する。混
入物が付着した気泡は液面に浮遊し、この液面とは異な
る位置において気泡粉砕機で砕かれて小さくなる。この
小さくなった気泡は気泡容器に貯えられて、気泡に付着
している切粉や油分など各種の混入物が回収機で一括し
て回収される。また、液中混入物回収装置では、フィル
タのように掃除したり交換したりする部品が使われてい
ないので、メンテナンス作業がほとんど必要無い。ま
た、搬送コンベヤ、サイクロン、遠心分離機などの大型
で高価な装置も使用していないので、その分、小型で低
コストのものとなる。
【0046】また、本発明の第3の液中混入物回収装置
によれば、混入物が混入している液体の液面に浮遊して
いる気泡を気泡粉砕機で砕き、砕かれて小さくなった気
泡を気泡容器に貯える。気泡容器に貯えられた気泡には
各種の混入物が混入しているが、回収機で気泡と共に各
種の混入物も一括して回収される。また、この液中混入
物回収装置では、フィルタのように掃除したり交換した
りする部品が使われていないので、メンテナンス作業が
ほとんど必要無い。また、搬送コンベヤ、サイクロン、
遠心分離機などの大型で高価な装置も使用していないの
で、その分、小型で低コストのものとなる。
【0047】ここで、気泡生成機が、液体の底部で気泡
を生成するものである場合は、気泡が液面に浮上するま
での間に液体と長時間接触していることとなるので、液
体に混入されている混入物が効率よく気泡に付着する。
【0048】さらに、気泡粉砕機が、液体の液面に浮遊
している気泡を壁にぶつけて砕くものである場合は、比
較的簡易な構成となる。
【0049】さらにまた、気泡粉砕機が、液体の液面に
浮遊している気泡を吸い込んで壁にぶつけるブロワを有
するものである場合は、比較的簡易な構成で、しかも安
価なものとなる。
【0050】さらにまた、気泡粉砕機が、液体の液面に
浮遊している気泡を飛ばして壁にぶつける回転自在な羽
根を有するものである場合も、上記と同様に、比較的簡
易な構成で、しかも安価なものとなる。
【0051】さらにまた、回収機が、回転しているロー
ラに気泡を付着させることにより混入物を回収するもの
である場合は、ローラの回転に伴って気泡が液面に広が
るので、液面に浮遊している気泡が順次にローラの表面
に付着し、切粉や油分などの混入物が一括していっそう
容易に回収されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の液中混入物回収装置の概略構造
を示す模式図である。
【図2】図1の液中混入物回収装置の気泡発生機を拡大
して示す模式図である。
【図3】図1の液中混入物回収装置の気泡粉砕機を拡大
して模式的に示す平面図である。
【図4】図3の気泡粉砕機の側面図である。
【図5】図1の液中混入物回収装置の回収機の概略構造
を示す模式図である。
【図6】第2実施形態の液中混入物回収装置の概略構成
を示す模式図である。
【図7】図6の液中混入物回収装置の羽根とその近傍を
拡大して示す模式図である。
【符号の説明】
10,110 液中混入物回収装置 12,42,82 クーラント液 20,120 気泡生成機 22,122 回転軸 28 空気導入管 30 回転体 40 容器 44,68 気泡 60,140 気泡粉砕機 64 ブロワ 80 気泡容器 100 回収機 102 ローラ 142 羽根

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混入物が混入している液体から該混入物
    を回収する液中混入物回収装置であって、 前記液体中で気泡を生成する気泡生成機と、 該気泡生成機で生成された気泡のうち、液面に浮遊して
    いる気泡を、該液面とは異なる位置で砕く気泡粉砕機
    と、 該気泡粉砕機で砕かれて小さくなった気泡を集め、該気
    泡に付着している混入物を回収する回収機とを備えたこ
    とを特徴とする液中混入物回収装置。
  2. 【請求項2】 混入物が混入している液体から該混入物
    を回収する液中混入物回収装置であって、 前記液体を貯える容器と、 該容器に貯えられた液体中で気泡を生成する気泡生成機
    と、 前記容器に貯えられた液体の液面に浮遊している気泡
    を、該液面とは異なる位置で砕く気泡粉砕機と、 該気泡粉砕機で砕かれた気泡を貯える気泡容器と、 該気泡容器に貯えられた気泡に付着している混入物を回
    収する回収機とを備えたことを特徴とする液中混入物回
    収装置。
  3. 【請求項3】 混入物が混入している液体の液面に浮遊
    している気泡から混入物を回収する液中混入物回収装置
    であって、 前記気泡を砕く気泡粉砕機と、 該気泡粉砕機で砕かれた気泡を貯える気泡容器と、 該気泡容器に貯えられた気泡に付着している混入物を回
    収する回収機とを備えたことを特徴とする液中混入物回
    収装置。
  4. 【請求項4】 前記気泡生成機は、 前記液体の底部で気泡を生成するものであることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の液中混入物回収装置。
  5. 【請求項5】 前記気泡粉砕機は、 前記液体の液面に浮遊している気泡を壁にぶつけて砕く
    ものであることを特徴とする請求項1,2,3又は4に
    記載の液中混入物回収装置。
  6. 【請求項6】 前記気泡粉砕機は、 前記液体の液面に浮遊している気泡を吸い込んで壁にぶ
    つけるブロワを有するものであることを特徴とする請求
    項5に記載の液中混入物回収装置。
  7. 【請求項7】 前記気泡粉砕機は、 前記液体の液面に浮遊している気泡を飛ばして壁にぶつ
    ける回転自在な羽根を有するものであることを特徴とす
    る請求項5に記載の液中混入物回収装置。
  8. 【請求項8】 前記回収機は、 回転しているローラに気泡を付着させることにより混入
    物を回収するものであることを特徴とする請求項1から
    7までのうちのいずれか一項に記載の液中混入物回収装
    置。
JP19532397A 1997-07-22 1997-07-22 液中混入物回収装置 Pending JPH1133536A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007144377A (ja) * 2005-11-30 2007-06-14 Toyota Motor Corp ノズル
JP2007152447A (ja) * 2005-12-01 2007-06-21 Nippon Soken Inc 切削液再生装置
CN102528539A (zh) * 2010-10-08 2012-07-04 芝浦机械电子装置股份有限公司 净化装置

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