JP2007053274A - 洗浄装置および洗浄液の分別回収方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被洗浄基板を洗浄した後の洗浄液を、簡便で高精度に分別回収するとともに、洗浄後の洗浄液による被洗浄基板の再汚染の発生を防止することができる洗浄装置および洗浄液の分別回収方法を提供する。
【解決手段】被洗浄基板9に洗浄液を吐出して洗浄し、洗浄後の洗浄液を分別回収する洗浄装置1であって、少なくとも、被洗浄基板9の保持手段4と、被洗浄基板9を取り囲むように配設し、洗浄後の洗浄液を分別回収するリング状の洗浄液分別回収手段5と、前記洗浄液を吸引するポンプ14を具備し、前記洗浄液分別回収手段5は、洗浄後の洗浄液が飛び散るのを防止し、洗浄液を集める洗浄液収集壁を有し、該洗浄液収集壁の下部に洗浄液を吸引するための洗浄液吸引孔10を複数形成し、該洗浄液吸引孔10に対応して洗浄液の吸引および吸引停止を切り替える吸引バルブ11を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、被洗浄基板、例えば半導体基板やガラス基板等の精密基板の洗浄工程において、被洗浄基板に吐出して洗浄した後の洗浄液を分別回収する洗浄装置および洗浄液の分別回収方法に関する。
被洗浄基板の洗浄にあたって、被洗浄基板に吐出し洗浄した後の洗浄液は、廃液を回収する槽等に回収された後に廃液されていた。
しかしながら、近年、環境保全の観点から、この洗浄後の洗浄液を、例えば再利用できるように洗浄液ごとに分別して回収する研究がすすめられている。また、最終的に廃液として洗浄液を処理する場合においても、分別して回収することができれば、洗浄液ごとに処理をすることが可能であり、そのため、処理が容易になる。
このような背景のもと、洗浄後の洗浄液を分別して回収するための洗浄装置が開発され、公開されている。
特許文献1には、被洗浄基板を回転させ、該被洗浄基板に吐出されて洗浄後に遠心力によって被洗浄基板の外へ飛散した洗浄液を、被洗浄基板の周囲に、上下に複数配置したリング状のカップによって収集する洗浄装置が開示されている。この洗浄装置には被洗浄基板を上下方向に移動させる昇降装置が設けられており、被洗浄基板を回転させ、かつ上下動させることにより、上下に配置された異なるカップに飛散した洗浄液を収集できるようになっている。
このような従来の洗浄装置では、他のカップの開口部が開いたまま洗浄液の収集を行うため、例えば飛散した洗浄液や、ミスト化、ガス化した洗浄液が別のカップに収集されて、収集している洗浄液とは別の洗浄液が混ざることにより分別の精度が低下したり、ミスト化、ガス化した洗浄液によって被洗浄基板が再汚染されてしまう可能性があった。
また、特許文献2には、上記のカップの替わりに複数のフェンスを並べて設け、各フェンスを上下動させることによりフェンス同士の間に開口部を形成し、該開口部から、洗浄後の飛散した洗浄液を収集する洗浄装置が開示されている。
このような従来の上記の両洗浄装置においては、洗浄液を分別して収集するには、被洗浄基板を回転させるとともに、少なくとも被洗浄基板またはフェンスを上下動させる手段を設け、洗浄時に上下動させる必要があり、このため、装置の構成や洗浄液の分別回収における手順が複雑化するという問題があった。
特開平5−283395号公報 特開2004−31400号公報
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、被洗浄基板を洗浄した後の洗浄液を、簡便で高精度に分別回収するとともに、洗浄後の洗浄液による被洗浄基板の再汚染の発生を防止することができる洗浄装置および洗浄液の分別回収方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、被洗浄基板に洗浄液を吐出して洗浄し、洗浄後の洗浄液を分別回収する洗浄装置であって、少なくとも、被洗浄基板を保持する保持手段と、該保持手段に保持された被洗浄基板を取り囲むように配設され、被洗浄基板を洗浄した後の洗浄液を分別回収するためのリング状の洗浄液分別回収手段と、前記洗浄液を吸引するためのポンプを具備し、前記洗浄液分別回収手段は、前記被洗浄基板を洗浄した後の洗浄液が飛び散るのを防止するとともに、前記洗浄後の洗浄液を集めるための洗浄液収集壁を有し、該洗浄液収集壁の下部に前記洗浄後の洗浄液を吸引するための洗浄液吸引孔が複数形成され、該洗浄液吸引孔に対応して前記洗浄後の洗浄液の吸引および吸引停止を切り替える吸引バルブが設けられたものであって、前記吸引バルブの開閉により、前記洗浄後の洗浄液を分別して回収できるものであることを特徴とする洗浄装置を提供する(請求項1)。
このような洗浄装置であれば、洗浄液収集壁により集められた洗浄後の洗浄液を、吸引バルブの開閉を切り替えることにより、前記吸引バルブと対応する洗浄液吸引孔を通し、ポンプで吸引または吸引停止することができるので、吸引のタイミングや吸引する洗浄液吸引孔を選択することで、高精度で洗浄後の洗浄液を分別して回収することができる。そして、上記のように、各吸引バルブの開閉を切り替えるだけで分別回収することができるので簡便である。
また、洗浄液分別回収手段は保持手段に保持された被洗浄基板を取り囲むように配設されており、洗浄後の洗浄液を被洗浄基板から離れ、洗浄液収集壁により集められた後、すぐに洗浄液吸引孔を通してポンプで吸引し、回収することができるし、洗浄液収集壁で集められた洗浄液や被洗浄基板周囲のミスト化、ガス化した洗浄液を含む雰囲気を吸引することができるので、洗浄後の洗浄液により引き起こされる被洗浄基板の再汚染を効果的に防止することが可能である。
このとき、前記洗浄液収集壁は、前記保持手段に保持された被洗浄基板の洗浄面に対して垂直または前記被洗浄基板の中心方向に鋭角に形成されたものであるのが好ましい(請求項2)。
このように、前記洗浄液収集壁が、前記保持手段に保持された被洗浄基板の洗浄面に対して垂直または前記被洗浄基板の中心方向に鋭角に形成されていれば、被洗浄基板から飛散した洗浄後の洗浄液を効率良く集めることができるし、また、被洗浄基板周囲のミスト化、ガス化した洗浄液を含む雰囲気を吸引しやすい。
また、前記複数の洗浄液吸引孔は、前記洗浄液収集壁より前記洗浄液分別回収手段の外周方向に水平に延びた後に段差を有するものであり、前記吸引バルブが閉のとき、前記段差より中に洗浄液が進入するのを防ぐものであるのが好ましい(請求項3)。
このように、前記複数の洗浄液吸引孔が、前記洗浄液収集壁より前記洗浄液分別回収手段の外周方向に水平に延びた後に段差を有していれば、前記洗浄液吸引孔に対応する吸引バルブが閉のときに、前記段差より中に洗浄液が進入するのを防ぐことができる。
また、前記吸引バルブの開閉を自動制御するシステムを具備するのが望ましい(請求項4)。
このように、前記吸引バルブの開閉を自動制御するシステムを具備していれば、吸引バルブの開閉の切り替えを正確に行うことができ、洗浄後の洗浄液の吸引のタイミング等を誤ることなく、確実に分別回収することが可能である。
そして、前記保持手段に保持された被洗浄基板および/または前記洗浄液分別回収手段を回転させる回転手段を具備することができる(請求項5)。
このように、前記保持手段に保持された被洗浄基板および/または前記洗浄液分別回収手段を回転させる回転手段を具備するものであっても、例えば被洗浄基板の回転により洗浄後の洗浄液が被洗浄基板の縁から飛散しても、洗浄液収集壁により飛び散りを防ぎ、確実に洗浄液を集めることが可能である。
また、本発明は、被洗浄基板に洗浄液を吐出して洗浄し、洗浄後の洗浄液を分別回収する方法であって、洗浄液を吐出し前記被洗浄基板を洗浄する時、一部または全ての吸引バルブを開け、ポンプで、前記開けられたバルブに対応する洗浄液吸引孔を通して、洗浄液収集壁により集められた洗浄液を吸引して回収し、次に前記洗浄液とは異なる洗浄液を吐出し洗浄する時に、一部または全ての吸引バルブを開け、前記ポンプで、前記開けられた吸引バルブに対応する洗浄液吸引孔を通して、前記洗浄液収集壁により集められた異なる洗浄液を吸引して回収することにより、洗浄液ごとに分別して回収する洗浄液の分別回収方法を提供する(請求項6)。
このような洗浄液の分別回収方法であれば、一部または全ての吸引バルブの開閉を切り替えるだけで、洗浄液収集壁により集められた洗浄後の洗浄液を、前記吸引バルブと対応する洗浄液吸引孔を通してポンプで吸引または吸引停止し、洗浄液ごとに吸引のタイミング等を分けて吸引し、回収することができるので、簡便かつ簡単に、精度良く分別回収することができる。
また、ポンプで吸引して回収するので、洗浄液収集壁で集められた洗浄液や、被洗浄基板周囲のミスト化、ガス化した洗浄液を吸引し、洗浄後の洗浄液による被洗浄基板の再汚染を効果的に防止することが可能である。
このとき、前記洗浄液を吐出し前記被洗浄基板を洗浄する時と前記異なる洗浄液を吐出し洗浄する時とで、それぞれ異なる吸引バルブを開けるのが好ましい(請求項7)。
このように、前記洗浄液を吐出し前記被洗浄基板を洗浄する時と、その後、前記異なる洗浄液を吐出し洗浄する時とで、それぞれ異なる吸引バルブを開ければ、洗浄液ごとに異なる洗浄液吸引孔を通して吸引することができる。従って、例えば、吸引する洗浄液を変えた時に、変える前に吸引していた洗浄液が洗浄液吸引孔内等に残留している場合でも、後に吸引する異なる洗浄液は別の洗浄液吸引孔を通して吸引されるために、前の洗浄液と混ざることはなく、より分別の精度を上げることが可能になる。
本発明の洗浄装置および洗浄液の分別回収方法であれば、被洗浄基板を洗浄した後の洗浄液を確実かつ簡便に分別回収することができる。また、洗浄液収集壁で集められた洗浄液や被洗浄基板周囲の雰囲気に含まれるミスト化、ガス化した洗浄液を、被洗浄基板を洗浄した後すぐにポンプで吸引し回収することができることから、洗浄後の洗浄液による被洗浄基板の再汚染を防止することが可能である。
以下、本発明について実施の形態を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
従来の被洗浄基板の洗浄装置では、回転する被洗浄基板の表面に吐出され、被洗浄基板を洗浄して振り飛ばされた洗浄液を複数のカップで分別収集していたが、他のカップの開口部が開いたまま洗浄液の回収を行うため、飛散した洗浄液や、ミスト化、ガス化した洗浄液が別のカップに収集されて洗浄液が混ざることで分別の精度が低下したり、ミスト化、ガス化した洗浄液によって被洗浄基板が再汚染されてしまう可能性があった。
また、例えばカップのかわりに複数のフェンスを設け、フェンスを上下動させてフェンス間に開口部を形成し、該開口部より飛散した洗浄液を収集する洗浄装置が開示されているが、上記の両洗浄装置は、洗浄液を分別回収するために、被洗浄基板を回転させる手段とともに、被洗浄基板またはフェンスを上下動させる手段を設け、洗浄時に上下動させることを必要とし、装置の構成や洗浄液の分別回収の手順が複雑化するという問題があった。
これに対して本発明者らは、洗浄後の洗浄液の分別回収について鋭意調査を行った結果、被洗浄基板を取り囲むように配設され、洗浄後の洗浄液を分別回収するリング状の洗浄液分別回収手段の洗浄液収集壁により集められた洗浄後の洗浄液を、洗浄液収集壁の下部に形成された洗浄液吸引孔を通し、該洗浄液吸引孔に対応する吸引バルブの開閉を切り替えることにより、ポンプで吸引または吸引停止するものであれば、確実に、高精度で洗浄後の洗浄液を分別して回収することができるとともに、吸引バルブの配設および開閉の切り替え操作をするだけで良いので、簡便に分別回収できることを見出した。また、洗浄液分別回収手段は保持手段に保持された被洗浄基板を取り囲むように配設されており、被洗浄基板を洗浄後に速やかに洗浄液吸引孔を通してポンプで吸引回収することができるので、洗浄液収集壁で集められた洗浄液や、ミスト化、ガス化した洗浄液により引き起こされる被洗浄基板の再汚染を効果的に防止することが可能であることを見出し、本発明を完成させた。
以下では、本発明の実施の形態について、図を用いて具体的に説明する。
図1は、本発明の洗浄装置の一例を示す概略説明図であり、枚葉式の洗浄装置である。本発明の洗浄装置1は、図1に示すように、洗浄液を供給する洗浄液供給手段2と、ノズル等の洗浄液を被洗浄基板9の中心に向けて吐出する洗浄液吐出手段3と、被洗浄基板9を保持する保持手段4と、保持手段4に保持された被洗浄基板9の周りを取り囲むように配置されたリング状の洗浄液分別回収手段5と、保持手段4の下部に配置され、被洗浄基板9を回転させる回転手段6と、洗浄液分別回収手段5に接続された洗浄液回収配管12(12a、12b)と、該洗浄液回収配管12につながれた洗浄液回収槽13(13a、13b)と、ポンプ14とから構成されている。また、被洗浄基板9を洗浄する時に用いるブラシ等を配置することも当然可能である。
図1から判るように、保持手段4や洗浄液分別回収手段5等は、チャンバー8内に配置されており、該チャンバー8内で被洗浄基板9を洗浄し、洗浄後の洗浄液を洗浄液分別回収手段5で分別回収するようになっている。
上記の回転手段6は、図1のように、被洗浄基板9のみを回転させるものとすることもできるし、逆に洗浄液分別回収手段5を回転させるものでも構わない。また、被洗浄基板9および洗浄液分別回収手段5をともに回転させるものとすることもでき、特に限定されない。
このような回転手段6を具備する洗浄装置1であっても、例えば洗浄時に被洗浄基板9を回転させ、被洗浄基板9より洗浄液が振り飛ばされても、洗浄液分別回収手段5に形成された洗浄液収集壁16(図4参照)により、洗浄液分別回収手段5外に飛び散るのを防ぎ、確実に集めることが可能である。
また、本発明の洗浄装置1においては、上記の回転手段6は必須の構成要素ではなく、被洗浄基板9を単に保持手段4で保持し、洗浄時に被洗浄基板9が回転しない形態とすることもできる。
また、洗浄液を供給する供給配管7や、上記の洗浄液供給手段2、洗浄液吐出手段3、保持手段4、洗浄液回収配管12、洗浄液回収槽13、ポンプ14等の各部も特に限定されるものではなく、材質、形態等、従来の洗浄装置と同様のものを用いることが可能である。
なお、ポンプ14により洗浄液回収槽13内の雰囲気を吸引し、その吸引により生じる圧力差を利用して洗浄液吸引孔10(10a、10b)、洗浄液回収配管12を通して洗浄液を吸引するようになっているが、ポンプ14を用いた他の方法でも構わない。ポンプ14や洗浄液回収槽13の数等も、洗浄液を効率良く回収できるよう適宜決定すれば良く、限定されるものではない。
ここで、洗浄液分別回収手段5の一例について図2〜4を用いて詳しく説明する。
図2は洗浄装置1を上から見た場合の洗浄液分別回収手段5の上面の概略図である。図3は図2に示される洗浄液分別回収手段5の洗浄液吸引孔の部分(円Eの部分)を拡大した図であり、図4(A)、(B)は、それぞれ図3のC−CおよびD−Dにおける洗浄液分別回収手段5の断面図である。
図2のように、洗浄液分別回収手段5は保持手段4に保持された被洗浄基板9を取り囲むように配置されている。また、図4から判るように洗浄液分別回収手段5は、上部に、被洗浄基板9を洗浄した後の洗浄液の飛び散りを防止し、また、洗浄液を捕集するための洗浄液収集壁16を有している。そして、洗浄液収集壁16の下部には、洗浄後の洗浄液を吸引するための洗浄液吸引孔10(10a、10b)が複数形成されている。
上記の洗浄液収集壁16において、保持手段4に保持された被洗浄基板9の洗浄面に対する角度は特に限定されないが、洗浄後の洗浄液の飛び散りを防止するのに適した傾きであると良い。図4に示すように、例えば被洗浄基板9の中心方向に鋭角か、または被洗浄基板9の洗浄面に対して垂直に形成されていれば、洗浄液が飛び散るのを効果的に防ぎ、効率良く洗浄液を集めることが可能である。例えば、10〜90°とするのが好ましい。
また、このような角度であれば、ポンプ14を作動させた時に、洗浄液収集壁16に囲まれた被洗浄基板9周囲の雰囲気を吸引しやすくなる。このため、例えば、上記の被洗浄基板9の雰囲気中に含まれるミスト化、ガス化した洗浄液をより効率良く吸引することができ、被洗浄基板9の洗浄液による再汚染の発生の防止につなげることができる。
また、洗浄液収集壁16の下部の洗浄液吸引孔10は、図4のように、洗浄液収集壁16より洗浄液分別回収手段5の外周方向に水平に延びた後に上方向に段差を有している。このとき、図4(A)に示すように、上記の段差後に、さらに水平に延びて、洗浄液分別回収手段5の側面に抜けるよう形成されていても良いし、また、図4(B)に示すように、段差の位置で垂直方向にそのまま延び、洗浄液分別回収手段5の上面に抜けるように形成されていても構わない。このような、段差を有するものであれば、洗浄液吸引孔10に対応する吸引バルブ11(11a、11b)が閉のとき、段差より中に洗浄液が進入するのを防ぐことが可能である。
なお、上記の段差のようなトラップは、吸引バルブ11が開のときにポンプ14での洗浄液の吸引を妨げることなく、吸引バルブ11を閉としたときにトラップより中への洗浄液の進入を防ぐことができれば良く、特に限定されるものではない。
また、洗浄液吸引孔10の直径、形状、配置位置、数等も特に限定されず、吸引時に洗浄液収集壁16で集められた洗浄後の洗浄液をスムーズに排出することができれば構わない。
次に、吸引バルブ11について述べる。この吸引バルブ11は、図1、4に示すように、各洗浄液吸引孔10の出口に配設されており、また、吸引バルブ11の開閉を自動制御するコンピュータ15に接続されている。もちろん、複数の洗浄液吸引孔10をまとめて1つの吸引バルブ11を配置するようにしてもよい。
この吸引バルブ11は、例えば各洗浄液吸引孔10の途中に設けても良い。また、各洗浄液吸引孔10に接続された洗浄液回収配管12ごとに配設することも可能である。各洗浄液吸引孔10から、洗浄液の吸引および吸引停止を切り替えることが可能であれば、吸引バルブ11の配置位置やさらにはバルブの種類等は特に限定されない。
そして、各吸引バルブ11は上記のようにコンピュータ15につながっており、吸引バルブ11の開閉を自動制御できるシステムとなっている。このようなシステムのため、コンピュータ15からの信号により吸引バルブ11の開閉の切り替えを自動で行うことができるので、被洗浄基板9を洗浄した後の洗浄液を正確なタイミングで所望の洗浄液吸引孔10を通して吸引または吸引停止をすることが可能で、確実に分別して回収することができる。
上記のような本発明の洗浄装置1であれば、吸引バルブ11の開閉を切り替えることにより、各吸引バルブ11a、11bに対応する洗浄液吸引孔10a、10bを通し、洗浄液収集壁16により集められた洗浄後の洗浄液を、ポンプ14で吸引または吸引停止することができるので、吸引のタイミングや洗浄液吸引孔を選択し、確実に、高精度で洗浄後の洗浄液を分別して回収することができる。また、吸引バルブ11の開閉を切り替えるだけで洗浄液を分別回収できるので非常に簡便である。
また、洗浄液分別回収手段5は保持手段4に保持された被洗浄基板9を取り囲むように配設されており、洗浄後の洗浄液を被洗浄基板9から離れた直後に、洗浄液収集壁16により集められた後、すぐに洗浄液吸引孔10を通してポンプ14で吸引し、回収することができるし、洗浄液収集壁で集められた洗浄液や被洗浄基板9周囲のミスト化、ガス化した洗浄液を含む雰囲気を吸引することができるので、洗浄後の洗浄液により引き起こされる被洗浄基板9の再汚染を効果的に防止することが可能である。
次に、このような本発明の洗浄装置1を用い、被洗浄基板9を洗浄した後の洗浄液を分別して回収する方法について述べる。
まず、洗浄液を洗浄液供給手段により供給し、洗浄液吐出手段3から保持手段4により水平に保持された被洗浄基板9の表面の中心に向けて吐出する。この時、被洗浄基板9は回転手段6により回転している。また、洗浄液分別回収手段5は静止している。
吐出された洗浄液は被洗浄基板9の表面を洗浄するとともに、中心から外周方向へと広がり、被洗浄基板9の縁より振り飛ばされる。従来装置では、洗浄液はそのまま飛散するが、本発明では、ここで、洗浄液分別回収手段5の洗浄液収集壁16によって、洗浄後の洗浄液が洗浄液分別回収手段5の外へ飛び散るのを防ぐとともに洗浄液を捕捉して収集する。
そして、洗浄時には、上記のように洗浄液を吐出して洗浄後の洗浄液を収集するとともに、ポンプ14を作動させ洗浄液吸引孔10aに対応する吸引バルブ11aを開け、洗浄液吸引孔10a、洗浄液回収配管12aを通して洗浄液を吸引して洗浄液回収槽13aに回収する。
この時、洗浄液吸引孔10bに対応する吸引バルブ11bは閉じられており、洗浄液吸引孔10bを通して洗浄液は吸引回収されない。
次に、異なる洗浄液により洗浄を行う場合、同様にこの異なる洗浄液を洗浄液吐出手段3から被洗浄基板9に吐出し、洗浄し、洗浄液収集壁16により洗浄後の異なる洗浄液を収集する。
この時、逆に吸引バルブ11aを閉じ、吸引バルブ11bを開け、洗浄液吸引孔10b、洗浄液回収配管12bを通して洗浄後の異なる洗浄液を吸引して洗浄液回収槽13bに回収する。
なお、更に異なる洗浄液で被洗浄基板9を洗浄する時は、再び吸引バルブ11bを閉じ、吸引バルブ11aを開けて、洗浄液吸引孔10aを通して洗浄液を吸引回収してもよいし、他に設けた洗浄液吸引孔から吸引するようにしてもよい。
なお、図1〜4に示すように、上記では2種類の形態の洗浄液吸引孔10a、10bを設けて、洗浄に使用する洗浄液が変わるごとに吸引バルブ11aと11bの開閉を切り替えて、それぞれの吸引バルブ11a、11bが対応する洗浄液吸引孔10aまたは10bから、洗浄液を吸引して回収しているが、このように吸引バルブ11a、11bを選択して開閉することにより、洗浄液ごとに吸引する洗浄液吸引孔10a、10bを分けるのではなく、全ての吸引バルブ11を開けて、全ての洗浄液吸引孔10から、収集された洗浄液を吸引し、その後吸引バルブ11を一旦閉じ、例えば洗浄液吸引孔10を通して吸引された洗浄液を回収する洗浄液回収槽13を取り替え、その後に異なる洗浄液を吐出し、洗浄液収集壁16で収集し、再度全ての吸引バルブ11を開放し、全ての洗浄液吸引孔10から異なる洗浄液を吸引回収しても良い。
また、逆に、例えば洗浄液吸引孔10や対応する吸引バルブ11等を更に多く備え、別の洗浄液用の回収経路を設け、洗浄液ごとに、洗浄液吸引孔10から洗浄液回収槽13まで、それぞれ独立した異なる経路で回収することもできる。
このように、本発明の洗浄液の分別回収方法であれば、一部または全ての吸引バルブ11の開閉を切り替えるだけで、各吸引バルブ11に対応する洗浄液吸引孔10を通して、洗浄液収集壁16により収集された洗浄液をポンプ14で吸引または吸引停止し、洗浄液ごとに分けて回収することができるので、簡便で、精度良く分別回収することが可能である。
また、ポンプ14で吸引して回収するので、洗浄液収集壁で集められた洗浄液や、ミスト化、ガス化した洗浄液を吸引して洗浄領域に進入するのを阻止し、被洗浄基板9を再汚染してしまうことを効果的に防止することができる。
そして、上述したように、洗浄液を吐出して被洗浄基板9を洗浄する時と、異なる洗浄液を吐出して洗浄する時とで、それぞれ異なる吸引バルブ11を開ければ、洗浄液の切り替え前後で別々の洗浄液吸引孔10を通して回収することができる。このため、例えば洗浄液回収槽13まで一貫して異なる経路を通して回収することができるので、洗浄液吸引孔10内等で異なる種類の洗浄液が混ざることにより分別の精度が低下するようなことがない。従って、より高精度に分別回収することが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
本発明の洗浄装置の一例を示す概略説明図である。 洗浄液分別回収手段の上面を示す概略図である。 洗浄液吸引孔を示す拡大説明図である。 図3の(A)洗浄液分別回収手段のC−Cにおける断面図である。(B)洗浄液分別回収手段のD−Dにおける断面図である。
符号の説明
1…本発明の洗浄装置、 2…洗浄液供給手段、 3…洗浄液吐出手段、
4…保持手段、 5…洗浄液分別回収手段、 6…回転手段、 7…供給配管、
8…チャンバー、 9…被洗浄基板、 10、10a、10b…洗浄液吸引孔、
11、11a、11b…吸引バルブ、 12、12a、12b…洗浄液回収配管、
13、13a、13b…洗浄液回収槽、 14…ポンプ、 15…コンピュータ、
16…洗浄液収集壁。

Claims (7)

  1. 被洗浄基板に洗浄液を吐出して洗浄し、洗浄後の洗浄液を分別回収する洗浄装置であって、少なくとも、被洗浄基板を保持する保持手段と、該保持手段に保持された被洗浄基板を取り囲むように配設され、被洗浄基板を洗浄した後の洗浄液を分別回収するためのリング状の洗浄液分別回収手段と、前記洗浄液を吸引するためのポンプを具備し、前記洗浄液分別回収手段は、前記被洗浄基板を洗浄した後の洗浄液が飛び散るのを防止するとともに、前記洗浄後の洗浄液を集めるための洗浄液収集壁を有し、該洗浄液収集壁の下部に前記洗浄後の洗浄液を吸引するための洗浄液吸引孔が複数形成され、該洗浄液吸引孔に対応して前記洗浄後の洗浄液の吸引および吸引停止を切り替える吸引バルブが設けられたものであって、前記吸引バルブの開閉により、前記洗浄後の洗浄液を分別して回収できるものであることを特徴とする洗浄装置。
  2. 前記洗浄液収集壁は、前記保持手段に保持された被洗浄基板の洗浄面に対して垂直または前記被洗浄基板の中心方向に鋭角に形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  3. 前記複数の洗浄液吸引孔は、前記洗浄液収集壁より前記洗浄液分別回収手段の外周方向に水平に延びた後に段差を有するものであり、前記吸引バルブが閉のとき、前記段差より中に洗浄液が進入するのを防ぐものであることを特徴とする請求項1または2に記載の洗浄装置。
  4. 前記吸引バルブの開閉を自動制御するシステムを具備するものであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の洗浄装置。
  5. 前記保持手段に保持された被洗浄基板および/または前記洗浄液分別回収手段を回転させる回転手段を具備するものであることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の洗浄装置。
  6. 被洗浄基板に洗浄液を吐出して洗浄し、洗浄後の洗浄液を分別回収する方法であって、洗浄液を吐出し前記被洗浄基板を洗浄する時、一部または全ての吸引バルブを開け、ポンプで、前記開けられたバルブに対応する洗浄液吸引孔を通して、洗浄液収集壁により集められた洗浄液を吸引して回収し、次に前記洗浄液とは異なる洗浄液を吐出し洗浄する時に、一部または全ての吸引バルブを開け、前記ポンプで、前記開けられた吸引バルブに対応する洗浄液吸引孔を通して、前記洗浄液収集壁により集められた異なる洗浄液を吸引して回収することにより、洗浄液ごとに分別して回収する洗浄液の分別回収方法。
  7. 前記洗浄液を吐出し前記被洗浄基板を洗浄する時と前記異なる洗浄液を吐出し洗浄する時とで、それぞれ異なる吸引バルブを開けることを特徴とする請求項6に記載の洗浄液の分別回収方法。
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JP2005238178A Pending JP2007053274A (ja) 2005-08-19 2005-08-19 洗浄装置および洗浄液の分別回収方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013207265A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
CN117012678A (zh) * 2023-08-21 2023-11-07 上海普达特半导体设备有限公司 用于清洗设备的固定装置以及用于半导体设备的清洗设备

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