JPH11335007A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

Info

Publication number
JPH11335007A
JPH11335007A JP13900898A JP13900898A JPH11335007A JP H11335007 A JPH11335007 A JP H11335007A JP 13900898 A JP13900898 A JP 13900898A JP 13900898 A JP13900898 A JP 13900898A JP H11335007 A JPH11335007 A JP H11335007A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
unit
recording medium
discharge
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13900898A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiko Kiyohara
武彦 清原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP13900898A priority Critical patent/JPH11335007A/ja
Publication of JPH11335007A publication Critical patent/JPH11335007A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録紙の両面に対する記録を可能とするとと
もに、排出トレイに記録紙の第1記録面を上または下の
いずれに向けても排出できるようにする。 【解決手段】 記録紙Sに両面記録を行ったり、記録さ
れた片面を下に向けて排出トレイ21上に排出したりす
るために、排出トレイ21上に一旦排出された記録紙S
を再給送路27から記録ヘッド17に表裏を反転させて
再度導く再給送路27を設けるとともに、記録紙Sを排
出トレイ21上に載置させるか再給送路27に導くかの
選択を案内板28の位置を切り替えて行うようにする。
記録紙Sを再給送路27に導く場合、給紙動作阻止手段
によって用紙積載台3からの記録紙Sの給紙を阻止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に記録を
行う記録装置および記録方法に係り、例えばコンピュー
タなどの情報出力装置としてのプリンタや、複写機や、
ファクシミリなどの画像形成装置における記録系として
の記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録手段を主走査方向に、記録媒
体を副走査方向にそれぞれ走査して記録を行う、いわゆ
るシリアル型記録装置として、図40および図41に示
す構成のものがある。図40は従来のシリアル型記録装
置の一例を主走査方向から見た状態を示す横断面図であ
る。図41は従来のシリアル型記録装置の他の例を主走
査方向から見た状態を示す横断面図である。
【0003】図40において、記録装置1001は、複
数の記録媒体としての記録紙Sを1枚毎に分離して給送
する給送部A1001と、記録紙Sを副走査方向に搬送
する搬送部B1001と、記録紙Sの搬送方向に対して
直交する主走査方向に走査して情報を記録する記録部C
1001と、前記給送部A1001の上方にほぼ平行に
配設され、前記搬送部B1001より記録紙Sの第1記
録面を表側に排出して保持する排紙保持部D1001と
を備えた構成で、上述の記録装置1001は記録紙Sが
出発点から出発して出発点近傍のほぼ平行した地点に戻
る用紙搬送路を有するいわゆるUターンパスを形成する
のに都合よく構成されている。
【0004】そして、給送部A1001は、バネ100
2によって常に上昇力が付勢されている用紙積載台10
03と、この用紙積載台1003上の記録紙Sを給送す
る給送ローラ1004(給送手段)と、給送ローラ10
04によって給送された記録紙Sを1枚ずつ分離する分
離手段である分離爪1005とを備えている。
【0005】また、搬送部B1001は、搬送手段とし
ての第1搬送ローラ1006と、この第1搬送ローラ1
006に所定の圧力で圧接しているピンチローラ100
7,1008,1009と、第2搬送ローラ1010
と、この第2搬送ローラ1010に所定の圧力で圧接し
ているピンチローラ1011と、排出手段としての排出
ローラ1012と、この排出ローラ1012に所定の圧
力で圧接している紙押えローラ1013,1014とを
備えている。
【0006】記録部C1001は、インク容器1015
aからのインク液を記録紙Sに吐出する吐出ノズル10
15bを有する記録手段としての記録ヘッド1015
と、この記録ヘッド1015を、ガイド部材1016,
1017で案内させながら記録のために主走査方向に移
動させるキャリッジ1018とを備えていて、前記用紙
載置台1003から給送される記録紙Sの下面(第1記
録面)に記録を行う。
【0007】記録ヘッド1015によって記録された記
録紙Sは、排紙保持部D1011を構成している排紙ト
レイ1019上に第1記録面を表側にして前記排紙ロー
ラ1012によって排出される。
【0008】次に、図41に示す他の例の記録装置につ
いて説明する。
【0009】図41において、記録装置2001は、複
数の記録紙Sを1枚ずつ分離して水平方向に給送する給
送部A2001と、記録紙Sを副走査方向に搬送する搬
送部B2001と、記録紙Sの搬送方向に対して直交す
る主走査方向に走査して情報を記録する記録部C200
1と、給送部A2001の上方に配設されて搬送部B2
001より搬送される記録紙Sを第1記録面を表側に排
出して保持する排紙保持部D2001とを備えた構成
で、上述の記録装置2001は記録紙Sが出発点から出
発して出発点近傍のほぼ平行した地点に戻る用紙搬送路
を有するいわゆるUターンパスを形成するのに都合よく
構成されている。
【0010】そして、給紙部A2001は、バネ200
2によって常に上昇力が付勢されている用紙載置台20
03と、この用紙積載台2003上の記録紙Sを給送す
るとともに、搬送する搬送ローラ2004(搬送手段)
と、搬送ローラ2004によって給送された記録紙Sを
1枚ずつ分離する分離手段である分離パッド2005と
を備えている。
【0011】搬送部B2001は、搬送ローラ2004
と、高摩擦材料からなる分離パット2005と、前記搬
送ローラ2004に所定の圧力で圧接しているピンチロ
ーラ2006と、記録紙Sの排出時に後端を下方に導く
ために図41に点線で示す位置に回転するプラテン部材
(排出手段)2007とを備えている。
【0012】記録部C2001は、インク容器2008
aからのインク液を記録紙Sに吐出する吐出ノズル20
08bを有する記録ヘッド2008(記録手段)と、こ
の記録ヘッド2008をガイド部材2009,2010
で案内させながら記録のために主走査方向に移動させる
キャリッジ2011とを備えていて、前記用紙積載台2
003から給送される記録紙Sの下面(第1記録面)に
記録を行う。
【0013】記録ヘッド2008によって記録された記
録紙Sは、排紙保持部D2001を構成している排紙ト
レイ2012上に第1記録面を表側にして前記プラテン
部材2007によって排出される。
【0014】上述した記録装置1001および2001
に共通の特徴は、(1)給送部A1001,A2001
の上方に排紙保持部D1001,D2001が配設され
ているので、記録装置1001,2001の設置面積が
少なく、最も省スペースの構成である。(2)また、給
送部A1001,A2001の記録紙Sの先端と排紙保
持部D1001,D2001の記録紙Sの後端がほぼ平
行に近接しているので、用紙搬送路をUターンパスに形
成するのに都合がよく、また排紙保持部D1001,D
2001における記録紙Sの下面が未記録面(第2記録
面)となっているので、記録紙Sの後端を記録部C10
01,C2001に再給送する場合に、容易に記録紙S
を用紙載置台1003,2003に積載することができ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の記録装置1001,2001はいずれも以下に
述べるような欠点を有している。 (1)従来の記録装置1001,2001は、いずれも
記録紙Sに両面記録する機能を有していないので、記録
紙Sの使用枚数が増えてしまう。 (2)排紙保持部D1001,D2001に排出される
記録紙Sは、記録面が表側を向いたフェースアップ状態
で、上に重なって排出されるために、記録紙Sを頁順に
積載させることができず、したがってすべての記録紙S
を排出させた後に記録紙Sの頁を整列し直す必要があ
り、排紙の取扱いが煩雑であるという問題点があった。 (3)仮に両面記録させるために、記録紙Sの第2記録
面を記録ヘッドに対向させて給紙する場合、第1記録面
を記録ヘッドに対向させて給紙する場合に対して記録紙
Sの給紙方向が前後左右が逆向きとなるために、第2記
録面の最終記録データから逆に出力させて記録紙Sの第
2記録面に対して記録する必要があるので、記録装置側
に頁バッファメモリが必要となるなどデータ処理方法に
負担が掛るという問題点があった。
【0016】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、記録媒体の両面に対する記録を
可能とするとともに、記録面を上または下に向けて排紙
できるようにし、頁バッファメモリを用いることなく両
面記録が行え、かつ低価格にして高速で記録作業が行え
るようにした記録装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明に係る記録装置は、複数の記
録媒体を積載するシート積載部と、該シート積載部から
給送された記録媒体を搬送する搬送手段と、該搬送手段
によって搬送される記録媒体の端部を検出する検出手段
と、画像データに基づいて記録媒体に画像を記録する記
録手段と、該記録手段によって画像が記録された前記記
録媒体を排出保持部に排出する排出手段とを備えたもの
であって、前記排出保持部上に一旦排出された前記記録
媒体を前記記録手段に表裏を反転させて再度導くための
再給送路と、前記排出保持部上に一旦排出された前記記
録媒体をそのまま排出保持部に載置させるか、前記再給
送路に導くかを切り替える切替手段と、前記記録媒体を
再給送路に導く側に前記切替手段が切り替わったときに
前記シート積載部からの給紙動作を阻止する給紙動作阻
止手段と、前記検出手段が前記記録媒体の端部を検出し
たとき、前記切替手段の切り替えを設定モードに基づい
て制御するとともに、該設定モードに基づいて前記記録
手段の記録動作を制御し、かつ前記記録媒体が前記再給
送路に存在する際に、前記シート積載部から前記搬送手
段への給紙動作を停止させるように給紙動作阻止手段を
制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0018】請求項2記載の発明によれば、前記制御手
段は、記録媒体の記録面を片面とし、かつ該記録面を下
向きにして前記排出保持部に排出させる設定モードであ
る場合と、記録媒体の両面を記録面とする設定モードで
ある場合とにおいて、一旦排出保持部に記録媒体を排出
するときに、前記記録媒体を再給送路に導くように前記
切替手段を排出保持部側に切り替える。
【0019】請求項3記載の発明によれば、前記制御手
段は、記録媒体の片面を記録面とし、かつ該記録面を下
向きにして前記排出保持部に排出させる設定モードであ
る場合に、前記記録媒体が再給送路から前記記録手段に
搬送されたときは、該記録手段の記録動作を停止させ
る。
【0020】請求項4記載の発明は、前記切替手段が前
記記録媒体を再給送路に導くように切り替えられた場合
に、前記排出保持部上に排出された記録媒体を自重によ
り落下して再給送路から前記搬送手段に導くように前記
排出保持部を傾斜させて配置した。
【0021】請求項5記載の発明によれば、前記排出手
段は、前記記録手段によって画像を記録する際の前記記
録媒体を支持する記録支持部および前記排出保持部上に
該記録媒体を支持移送させる支持移送部を兼用し、前記
制御手段は、前記搬送手段の回転を制御して、該搬送手
段の回転が停止しているときに、前記排出手段を下方へ
降下させるようにする。
【0022】請求項6記載の発明によれば、前記排出手
段には、前記排出保持部に支持移送された前記記録媒体
を前記再給送路に導くために前記切替手段との間で一旦
挟持して給送する再給送手段を備え、前記制御手段は、
前記記録媒体の記録面を片面とし、かつ該記録面を下向
きにして前記排出保持部に排出させる設定モードである
場合と、該記録媒体の両面を記録面とする設定モードで
ある場合とにおいて、一旦排出保持部に記録媒体を排出
するときに、前記記録媒体を再給送路に導くために前記
再給送手段との間で端部を挟持させるように前記排出保
持部側に前記切替手段を切り替える。
【0023】請求項7記載の発明によれば、前記制御手
段は、前記画像データがコンピュータから送られる場
合、該コンピュータから送られる画像データに基づいて
前記記録手段の記録動作を制御するとともに、前記記録
媒体の両面を記録面とする設定モードである場合に、該
記録媒体の前記片面に記録する画像データに対して前記
コンピュータ側で上下左右を逆転処理した画像データに
基づいて記録媒体の裏面に記録を行うように前記記録手
段の記録動作を制御する。
【0024】請求項8記載の発明は、前記制御手段は、
記録媒体の両面を記録面とする設定モードである場合
に、記録された片面を下に向けて記録媒体を排出保持部
上に排出する際には、前記検出手段によって再給送路を
通過した該記録媒体の端部を検出した後に、前記記録手
段の記録動作を制御する。
【0025】請求項9記載の発明によれば、前記記録媒
体に対する画像の記録は、前記画像データに応じてイン
クを吐出して記録を行う記録手段を有するものである。
【0026】請求項10記載の発明によれば、前記記録
手段は、画像データに応じて電気熱変換体による膜沸騰
を越える加熱によって生じる気泡の成長によりインクを
吐出して記録を行うものである。
【0027】[作用]以上の構成に基づいて、記録媒体
に両面記録を行ったり、記録された片面を下に向けて排
出保持部上に排出したりするために、前記排出保持部上
に一旦排出された記録媒体を記録手段に表裏を反転させ
て再度導く再給送路を設けるとともに、前記記録媒体を
排出保持部上に載置させるか、再給送路に導くかの選択
を制御手段によって切替手段を切り替えて行うようにす
る。また、前記記録媒体を再給紙路に導く場合に、シー
ト積載部からの記録媒体の給紙を給紙動作阻止手段によ
って阻止する。
【0028】また、前記制御手段は、前記画像データが
コンピュータから送られる場合、該コンピュータから送
られる画像データに基づいて前記記録手段の記録動作を
制御するとともに、前記記録媒体の両面を記録面とする
設定モードである場合に、該記録媒体の前記片面に記録
する画像データに対して前記コンピュータ側で上下左右
を逆転処理した画像データに基づいて記録媒体の裏面に
記録を行う。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0030】〈第1の実施の形態〉図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る記録装置の概略構成を示す模式断
面図である。なお、本実施の形態では、記録媒体を副走
査方向に搬送するとともに、記録手段を主走査方向に走
査して記録を行うシリアルタイプの記録装置を用いて説
明する。まず、記録装置全体の構造を説明し、その後、
記録装置の制御系について説明する。
【0031】〔装置構成〕同図において、記録装置1
は、複数の記録媒体としての記録紙Sを1枚ずつ分離し
て給送する給送部A1と、記録紙Sを副走査方向に搬送
する搬送部B1と、記録紙Sの搬送方向に対して直交す
る主走査方向に走査して情報を記録する記録部C1と、
前記給送部A1の上方にほぼ平行に配設され、前記搬送
部B1より記録紙Sの第1記録面を表側に排出して保持
する排紙保持部D1と、両面記録を行う際、または排出
された記録紙Sの第1記録面を下に向けたフェースダウ
ンの状態にする際に使用する再給紙部E1と、記録処理
や搬送動作を制御する制御部F1とを備えた構成で、上
述の記録装置1の用紙搬送路は、記録紙Sが出発点から
出発して出発点近傍のほぼ平行した地点に戻るいわゆる
Uターンパスを形成するのに都合よく構成されている。
【0032】そして、給送部A1は、バネ2によって常
に上昇力が付与されている用紙積載台3と、この用紙積
載台3上の記録紙Sを給送する給送手段としての給送ロ
ーラ4と、この給送ローラ4によって給送された記録紙
Sを1枚ずつ分離する分離手段である分離爪5とを備え
ている。
【0033】また、搬送部B1は、記録紙Sの先端およ
び後端を検出する検知手段としての光反射型フォトセン
サ6と、この光反射型フォトセンサ6が検知した検出信
号に基づいて記録紙Sの搬送を制御する制御手段として
のCPU23と装置本体7の側板7aに軸支された軸
8aにより回転する搬送手段としての第1搬送ローラ8
と、この第1搬送ローラ8に所定の圧力で圧接している
ピンチローラ9,10,11と、前記側板7aに軸支さ
れた軸12aにより回転する第2搬送ローラ12と、こ
の第2搬送ローラ12に所定の圧力で圧接しているピン
チローラ13と、前記側板7aに軸支された軸14aに
より回転する排出手段としての排出ローラ14と、この
排出ローラ14に所定の圧力で圧接している紙押さえロ
ーラ15,16とを備えて構成されている。
【0034】記録部C1は、インク容器17aからイン
ク液を記録紙Sに吐出する吐出ノズル17bを有する記
録手段としての記録ヘッド17と、この記録ヘッド17
を、ガイド部材18,19により案内させながら記録の
ために主走査方向に移動させるキャリッジ20を備えて
いて、このキャリッジ20の主走査方向の移動に伴って
記録ヘッド17により前記用紙積載台3から給送される
記録紙Sの下面(第1記録面)に記録を行う。
【0035】記録ヘッド17は、本実施の形態ではイン
ク液を吐出して記録するインクジェット記録方式が採用
されている。すなわち、この記録ヘッド17はインク容
器17aからのインク液を記録紙S面に吐出する吐出ノ
ズル17b、液路の一部に設けられるエネルギー作用部
およびこのエネルギー作用部にあるインク液に作用させ
る液滴形成エネルギーを発生するエネルギー発生手段な
どを備えている。
【0036】上述の液滴形成エネルギーを発生するエネ
ルギー発生手段としてはピエゾ素子などの電気機械変換
体を用いる方法や、レーザなどの電磁波を照射してイン
ク液を発熱させ、この発熱による作用で液滴を吐出させ
るエネルギー発生手段を用いる方法や、あるいは発熱抵
抗体を有する発熱素子などの電気熱変換体によってイン
ク液を加熱して液滴を吐出させるエネルギー発生手段を
用いる方法などがある。
【0037】その中でも熱エネルギーによって液滴を吐
出させる記録ヘッドは、記録用の液滴を吐出して吐出用
液滴を形成するためのオリフィスを高密度に配列するこ
とができるために高解像度の記録をすることが可能であ
り、特に、電気熱変換体をエネルギー発生手段として用
いた記録ヘッドは、コンパクト化も容易であり、かつ最
近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向上が著
しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分に活用
でき、高密度実装化が容易で、製造コストも安価なこと
から有利である。
【0038】なお、本実施の形態は、黒単色の記録を行
うインクジェット記録方式の記録装置を例示するが、4
色それぞれの記録ヘッドを有する、インクジェット記録
方式のカラー記録装置にも応用できることはもちろんで
ある。
【0039】また、記録紙Sの搬送方法や記録データの
処理、出力方法についてはインクジェット記録方式以外
の記録装置、例えば熱転写記録方式や静電方式の記録装
置にも応用できる。
【0040】排紙保持部D1を構成している排出トレイ
21には、矢印R22方向に回動可能なレバー22が設
けられるとともに、軸24aを中心に矢印R24方向に
回動可能な挿入口開閉部材24が支承され、レバー22
の矢印R22方向に回動可能な記録紙Sを手差し給紙路
26へ導くための挿入口21aが形成される。排紙ロー
ラ14によって排出される記録紙Sは、記録面を表側に
して排紙トレイ21に排出される。
【0041】再給紙部E1には、記録紙Sを排紙トレイ
21または再給紙路27のいずれかに導くために、側板
7aに軸支された軸28aを中心に回動する切替手段と
しての案内板28と、側板7aに回転自在に支承され、
記録紙Sを前記搬送部B1に給送するために再給紙路2
7に導く再給送ローラ29と、この再給送ローラ29に
所定の押圧力によって当接して従動回転するピンチロー
ラ30とが備えられている。
【0042】制御部F1には、本装置の動作を制御する
マイクロコンピュータ(CPU)23やメモリを搭載す
る制御基板31と、ケース32から突設して電源の投入
と遮断とを行う複数のスイッチボタン33と、動作状態
や警告を表示する表示装置34とが備えられている。
【0043】〔駆動機構〕次に、図2および図3に基づ
いて給送部A1と、搬送部B1と、再給紙部E1の各部
材を駆動する機構について説明する。図2および図3
は、図1における側板7aの裏側に設けられた機構を示
す本装置の部分断面図である。
【0044】〔搬送部B1への駆動伝達機構〕駆動モー
タM1は、図2に示すようにその回転を出力ギヤ35と
2段ギヤ36とギヤ37とにより第1搬送ローラ8に伝
達し、またギヤ38とギヤ39とにより第2搬送ローラ
12に伝達し、さらにギヤ40とギヤ41とにより排出
ローラ14に伝達するように構成して、第1搬送ローラ
8と第2搬送ローラ12と排出ローラ14とを矢印R4
1方向に回転させるようにしている。
【0045】〔再給紙部E1への駆動伝達機構〕ソレノ
イド42を貫通してスライドする可動部材43の一端
は、図2および図3に示すように連結部材45を介して
案内板28の軸28aを中心に回動する回動レバー部材
44の端部に連結されている。また、前記可動部材43
の他端は、連結部材47を介して軸46aを中心に回動
する回動レバー46の一端に連結されている。さらに、
この回動レバー46の他端に植設されたピン軸46b
は、キャリヤ51の長孔51aに嵌挿して回動レバー4
6とキャリヤ51とを回動自在に連結している。このキ
ャリヤ51にはギヤ50が回動自在に支承されており、
このギヤ50には、駆動モータM2の回動を出力する出
力ギヤ48に噛合するギヤ49が噛合している。また、
可動部材43は、側板7aに植設されたピン7bにバネ
52の一端を、可動部材43に穿設した孔43aにバネ
52の他端を係止させて、常に矢印L53方向の引張力
が作用されている。
【0046】〔案内板28の動作〕ソレノイド42が通
電されていない図2に示す可動部材43の位置において
は、案内板28の先端は図1に実線で示すように排出ロ
ーラ14側に位置している。したがって、記録が完了し
て後述する排出ローラ14によって排出された記録紙S
は排出トレイ21に導かれる。
【0047】また、ソレノイド42が通電されると、可
動部材43は図3に示すようにバネ52の力に抗して矢
印L54方向に移動し、案内板28の先端は図1に点線
で示すように排出トレイ21側に位置している。したが
って、記録が完了して後述する排出ローラ14によって
排出された記録紙Sは再給紙路27(図1参照)に導か
れる。
【0048】〔排出ローラ14の動作〕ソレノイド42
の通電によって可動部材43が図3に示すようにバネ5
2の力に抗して矢印L54方向に移動すると、回動レバ
ー46が軸46aを中心に回動し、この回動レバー46
の回動によってキャリヤ51が軸49aを中心として時
計方向に回動する。これにより、図3に示すようにギヤ
50とギヤ55とが噛合状態となり、駆動モータM2の
矢印R60b方向の回転は、出力ギヤ48,49,5
0,55、ギヤ列56、ギヤ57およびワンウェイクラ
ッチ58を介して再給送ローラ29に伝達され、再給送
ローラ29を回転可能状態とする。
【0049】したがって、ソレノイド42の通電時に駆
動モータM2を矢印R60b方向に回転させることによ
って記録紙Sを再度、搬送部B1に向かって給送する状
態となる。
【0050】図2に示す状態では、ギヤ50とギヤ55
は離れた状態になり前記モータM2の回転は再給送ロー
ラ24に伝わらない。
【0051】〔給送部A1への駆動伝達機構〕給送部A
1は、出力ギヤ48,ギヤ49,50の順に噛合すると
ともに、ギヤ61,62,63の順で噛合して駆動モー
タM2の回転が伝達されるとともに、ギヤ64,65,
66および67がキャリヤ68に回転可能に支承される
構成である。また、給送部A1には、給送ローラ4を回
転させる欠歯部68aを有する欠歯ギヤ68が回転可能
に支承されている。そして、キャリヤ51は、図2に示
すように可動部材43がバネ52の力により矢印L53
方向に移動することにより回動レバー46が軸46aを
中心に回動し、さらにキャリヤ51が軸49aを中心と
して反時計方向に回動するように構成されている。
【0052】キャリヤ51は、軸49aを中心とした反
時計方向の回動によりギヤ61,62,63に順次回転
を伝達するように構成である。また、ギヤ63にはギヤ
64が噛合し、ギヤ64にはギヤ65およびギヤ67が
噛合し、さらにギヤ65にはギヤ66が噛合している。
これによりギヤ64に伝達された回転がギヤ65および
ギヤ67に伝達され、ギヤ65に伝達された回転がギヤ
66に伝達されるように構成されている。また、ギヤ6
4,65,66,67はキャリヤ69に回動自在に支承
され、ギヤ64にギヤ63から伝達される回転によって
キャリヤ69は軸64aを中心としてギヤ64の回転方
向と同じ方向に回転するように構成されている。
【0053】給送ローラ4の軸4aには、ギヤ67また
はギヤ66と噛合可能な欠歯ギヤ68が軸支されてい
る。この欠歯ギヤ68には欠歯部68aが形成されてお
り、これにより欠歯ギヤ68が1回転毎に回転を停止す
る構成となっている。
【0054】なお、ソレノイド42のオン・オフによっ
てスライドする可動部材43や回動レバー46やキャリ
ヤ51やギヤ49,50,55,56,57などによっ
て給紙動作阻止手段が構成されている。
【0055】図4ないし図7によって上記伝達機構をさ
らに詳細に説明する。
【0056】図4は給送部の駆動伝達機構を示す断面
図、図5ないし図7は同じく給送部の駆動伝達機構を示
す部分断面図である。
【0057】ギヤ64の軸64aは、図4に示すように
側板7aに植設されており、この軸64aには、キャリ
ヤ69およびギヤ64が嵌合するとともに、ギヤ64を
キャリヤ69に押圧する圧縮バネ64bを軸64aの先
端の抜け止め部材64cとの間に介在させている。
【0058】また、キャリヤ69には、軸65a,66
a,67aによってギヤ65,66,67がギヤ64の
回転を伝達する状態で取り付けられている。このように
構成することにより圧縮バネ64bの押圧力によりギヤ
64とキャリヤ69との接触面に摩擦力が作用し、この
摩擦力によってギヤ64の回転方向と同じ方向にキャリ
ヤ69が回転することになる。
【0059】〔伝達手段の給紙動作〕駆動モータM2が
図2に示す矢印R60a方向に回転すると、ギヤ64を
図5に示す矢印R71a方向に回転させるとともに、キ
ャリヤ69をギヤ64の回転方向と同じ方向に回転させ
る。これによりギヤ67と噛合する欠歯ギヤ68により
給送ローラ4は矢印R70方向に回転する。そして、欠
歯ギヤ68の欠歯部68aがギヤ67との噛合位置にく
ると、その噛合が外れてギヤ67が空転して欠歯ギヤ6
8、すなわち給送ローラ4の回転が停止する。
【0060】次いで、給送ローラ4の回転が停止する直
前または直後に駆動モータM2の回転が矢印R60b方
向に切り替わると、ギヤ64が図6に示すように矢印R
71b方向に回転するとともに、キャリヤ69をギヤ6
4の回転方向と同じ方向に回転する。これによりギヤ6
6と噛合する欠歯ギヤ68により給送ローラ4は同じく
矢印R70b方向に回転を続行する。
【0061】図7において、欠歯ギヤ68の回転が進
み、欠歯部68aがギヤ66との噛合位置にくると、欠
歯部68aとギヤ66との噛合が外れてギヤ66は空転
し、これにより給送ローラ4は1回転した状態で回転を
停止する。この給送ローラ4の1回転により用紙積載台
3上の記録紙Sが記録部B1方向に給送される。
【0062】なお、ソレノイド42がオン状態で、案内
板28が再給紙側に切り替わった状態では、キャリヤ5
1のギヤ50がギヤ55と噛合する。したがって、給紙
ローラ4には駆動モータM2の回転が伝達されない。
【0063】〔用紙積載台の給紙動作〕図8ないし図1
0に基づいて用紙積載台の給紙動作について説明する。
【0064】図8ないし図10は用紙積載台の給紙動作
を説明する図である。
【0065】図8において、用紙積載台3にはカムフォ
ロア72が突設され、このカムフォロア72の対向位置
には押下げカム73が給送ローラ4の軸4aに固定され
ている。
【0066】カムフォロア72の先端凸部72aが押下
げカム73の先端凹部73aに落込んだ係止状態である
と、用紙積載台3はバネ2の力に抗して一番下に下降し
た状態となる。この状態で給送ローラ4と用紙積載台3
とは離間し、それにより複数の記録紙Sを用紙積載台3
に積載することができる。
【0067】次いで、ギヤ64が図5に示す矢印R71
a方向に回転すると、軸4aを介して押下げカム73も
図9に示す矢印R70方向に回転して先端凸部72aと
押下げカム73の先端凹部73aとの係合が外れ、この
ため用紙積載台3はバネ2の力によって給送ローラ4方
向に上昇し、用紙積載台3上の最上位の記録紙Sが給送
ローラ4に接触して上昇が止まる。そして、記録紙Sは
給送ローラ4の回転により記録部B1の方向に給送さ
れ、分離爪5により1枚ずつ分離される。
【0068】記録紙Sが分離爪5により1枚ずつ分離さ
れながら給送ローラ4によって給送される途中におい
て、ギヤ64が図6に示す矢印R71b方向に回転する
と、軸4aによって給送ローラ4および押下げカム73
がなおも矢印R70方向に回転する。この回転時に、図
10に示すように押下げカム73のカム面73bがカム
フォロア72の先端凸部72aに当接して用紙積載台3
を押下げ、先端凹部73aが先端凸部72aを乗り越え
る。そして、先端凹部73aが先端凸部72aを乗り越
えた直後に欠歯ギヤ68の欠歯部68aがギヤ66との
噛合位置に対向するので、押下げカム73の回転は停止
し、同時に先端凹部73aの斜面が先端凸部72aによ
って押圧されることで欠歯ギヤ68はさらに微小回転し
て図7に示すギヤ66の歯と欠歯ギヤ68の欠歯部68
aとが対向する状態、および図8に示す先端凸部72a
が先端凹部73aに落込で係止した状態に戻る。
【0069】〔各種記録モードとその記録動作〕図11
ないし図20に基づいて本実施の形態の記録装置の各種
記録モードとそのモードにおける記録動作について説明
する。図11から図19までは本装置の給送部と搬送部
と排紙保持部の概略構成を示す部分断面図、図20は各
種記録モード時の動作の流れを示すフローチャートであ
る。
【0070】〔片面記録のフェースアップ排紙モード〕
図20において、用紙積載台3に記録紙Sを積載した状
態でホストコンピュータから記録装置側のCPU23に
記録開始信号が送られると、フォトセンサ6は、記録紙
Sの有無を検出する(S1001)。フォトセンサ6が
OFF(記録紙Sなし)であれば、駆動モータM2を図
2に示す矢印R60a方向に回転させる逆転動作と、矢
印R60b方向に回転させる正転動作とをさせて、給送
ローラ4によって記録紙Sを図11に示す状態から図1
2に示す状態に給送し、次いで第1搬送ローラ8とピン
チローラ9との噛合位置に給送する(S1002)。
【0071】続いて、フォトセンサ6により記録紙Sの
先端を検出した(S1003)自転で設定されている。
片面記録のフェースアップ排紙モードから、噛合位置に
給紙された記録紙Sの記録面は第1の面と判断して(S
1004)、駆動モータM1を回転させる(S100
5)。これによって、矢印R74方向に回転する第1搬
送ローラ8により記録紙Sの先端Saはフォトセンサ6
の位置から記録ヘッド17により記録が行われる記録位
置まで搬送される(S1006)。なお、ステップS1
003において、駆動モータM1が回転してから所定時
間経過しても記録紙Sの先端が検出されない場合は、紙
なしエラーか紙ジャムエラーと判断し、表示装置34
(図1参照)により、エラー(S1007)の内容を表
示してオペレータに警告を与える。
【0072】次いで、記録紙Sが記録位置に搬送される
と、設定されたモードから次の動作は記録動作と判断し
て(S1008)、ホストコンピュータから送られる記
録データに基づき記録ヘッド17によって記録動作を行
う(S1009)。第1搬送ローラ8および第2搬送ロ
ーラ12の回動により記録紙Sが搬送され、後端Sbを
フォトセンサ6が検出(S1010)した時点で、記録
面が第1の面であると判断し(S1011)、続いて記
録紙Sへの記録が片面記録モード(S1012)の設定
であることの確認と、記録紙Sをフェイスアップ(第1
記録面が表側)モード(S1013)で排出する設定で
あることの確認とをした後、ソレノイド42(図2参
照)への通電をOFFする(S1014)ことで、案内
板28の先端を排出ローラ14側(図1に実線で示す)
に位置するように切り替える。
【0073】その後、記録が完了した記録紙Sが排出ロ
ーラ14により排出トレイ21方向に搬送され(S10
15)、記録紙Sの後端Sbが案内板28に導かれて排
出トレイ21上に排出される(S1016)。ステップ
S1010においてフォトセンサ6により繰返し行われ
る記録紙Sの検出動作は、タイマー手段(S1017)
で管理され、所定時間内では記録紙Sの後端Sbが検出
されるまで、ステップS1008に戻って記録動作が続
けられ、所定時間を経過しても記録紙Sの後端Sbが検
出されない場合は、搬送エラーか紙ジャムエラーと判断
して表示装置34(図1参照)にそのエラー(S101
8)の内容を表示してオペレータに警告を与える。
【0074】〔片面記録のフェースダウン排紙モード〕
ステップS1013の段階で、フェースダウン排紙モー
ドが選択されている場合は、ソレノイド42への通電を
オンする(S1019)ことで案内板28の先端を排出
トレイ21側(図1に点線で示す)に位置するように切
り替える。
【0075】すなわち、第1記録面の記録が完了した記
録紙Sは、まずその先端が排出ローラ14により排出ト
レイ21方向に搬送される(S1020)。そして、排
出ローラ14により記録紙Sが排出トレイ21上に排出
されると、記録紙Sの後端Sbは自重により再給送ロー
ラ29とピンチローラ30との噛合位置に導かれる。こ
の噛合位置において、再給送ローラ29は、図3に示す
駆動モータM2の矢印R60a方向の回転(S100
2)に連動して図16に示す矢印R59a方向に回転し
ているので、記録紙Sの後端Sbは噛合位置に対して斜
行することなく整列する。
【0076】その後、記録紙Sは図3に示す駆動モータ
M2の矢印R60b方向の回転(S1002)に連動し
て図16に示す矢印R59b方向に回転する再給送ロー
ラ29により第1記録面の後端を先端として給送され
る。そして、フォトセンサ6が記録紙Sの第2記録面の
先端Sc(図17参照)を検出すると(S1003)、
フェースダウン排紙モードに基づいて、記録紙Sをステ
ップS1004からステップS1021およびステップ
S1005の動作を経て、記録位置にまで搬送する(S
1006)。
【0077】ところで、いま設定されているモードは片
面記録のフェースダウン排出モードであるので、ステッ
プS1008では記録動作を伴わないと判断して記録紙
SをステップS1022により排出トレイ21方向に搬
送する。そして、記録紙Sを排出トレイ21に搬送する
途中において記録紙Sの第2記録面の後端Sdがフォト
センサ6によって検出されると(S1010)、その時
点で第2の記録面の後端がフォトセンサ6を通過したと
判断(S1011)して、ステップS1011からステ
ップS1014に移行してソレノイド42をOFFす
る。
【0078】このソレノイド42のOFFにより案内板
28の先端は排出ローラ14側(図1に示す実線側)に
位置することになる。そして、記録紙Sは、排出ローラ
14の回転(S1015)により案内板28に導かれて
排出トレイ21上に第1の記録面を下向きにしたフェー
スダウン状態で排出される(S1016)。このように
して排出ローラ14によって排出トレイ21上に順次排
出される記録紙Sは下から上へと頁順に積み重ねられ
る。
【0079】〔両面記録モード〕両面記録の動作ステッ
プはステップS1021までが片面記録のフェースダウ
ン排出モードと同じである。両面記録モードでは、第1
記録面の後端Sbを第2記録面の先端Scとして搬送し
て記録を行うことになるため、ステップS1021にお
いて両面記録モードであると判断されると、第2記録面
に記録されるホストコンピュータ側の第2の画面は、第
1記録面に記録された第1の画面に比べて上下左右がす
べて逆となり、そのため第2記録面に記録されるデータ
は正規次頁画面の点対称変換画面である記録データでな
ければならない。したがって、ステップS1023にお
いて画像データの変換処理を行って次に進む。なお、こ
の画像データの変換処理については後述する。
【0080】ホストコンピュータ側の画像変換処理(S
1023)に続いて駆動モータM1を回転させることに
よって(S1005)、記録紙Sは、図17に示す矢印
R74方向に回転する第1搬送ローラ8によりフォトセ
ンサ6の検出位置から記録ヘッド17による記録位置ま
で搬送される(S1006)。そして、記録紙Sの第2
記録面の先端Scが記録位置に来ると、設定モードから
第2の記録動作と判断して(S1008)、ホストコン
ピュータから送られてくる変換処理された第2の記録デ
ータに基づき記録紙Sの第2記録面に記録ヘッド17に
よって記録動作を行う(S1009)。
【0081】第2記録面に対する記録動作時の第1搬送
ローラ8および第2搬送ローラ12の回動により搬送さ
れる記録紙Sの第2記録面の後端Sdをフォトセンサ6
が検出(S1010)した時点で、設定された両面記録
モードに基づいて記録面が第2記録面であることを判断
し(S1011)、ソレノイド42への通電をOFFす
る(S1014)ことで案内板28の先端を排出ローラ
14側(図1に示す実線)に位置するように切り替え
る。その後、記録紙Sは排出ローラ14により排出トレ
イ21方向に搬送され(S1015)、案内板28に導
かれて排出トレイ21に第2記録面を上向きにして排出
される(S1016)。
【0082】〔手差し給紙モード〕排出トレイ21に回
動自在に支持されたレバー22を矢印R22方向に回動
すると、挿入口開開部材24は軸24aを中心に矢印R
24方向(図1参照)に回動し、記録紙Sを手差し給紙
路26へ挿入可能な挿入口21aが形成される。そし
て、挿入口21aから記録紙Sを挿入すると、記録紙の
先端Saは、自重によりフォトセンサ6を横切って第1
搬送ローラ8とピンチローラ9との噛合位置に滞留す
る。
【0083】この状態でホストコンピュータ側から記録
開始命令が来ると、フォトセンサ6はすでにオン状態
(S1001)になっているので、動作ステップはステ
ップS1004に移行し、続いて駆動モータM1の回転
(S1005)により記録紙Sの先端Saは記録位置ま
で搬送される。その後、記録紙Sは前述の各種記録モー
ドのうち、いずれか1つの指定されたモードのステップ
の流れにしたがって搬送記録され、最後に排出トレイ2
1に排出される(S1016)。
【0084】〔ホストコンピュータにおける第2記録デ
ータの配列変換処理〕次に、図21に基づいてホストコ
ンピュータにおける第2記録データの配列変換処理方法
について説明する。図21は、ホストコンピュータにお
ける正規第2画像(データ配列)と記録紙S側に出力さ
れる第2記録画像(記録データ配列)との関係を示す模
式図である。
【0085】記録紙Sの表裏両面に記録を行う際に、記
録紙Sの第1記録面75に記録を行う場合の先端Saお
よび後端Sbと、第2記録面77に記録を行う場合の先
端Scおよび後端Sdとは搬送方向が前後全く逆の関係
となり、このため第1記録面75に対する記録像76
と、第2記録面77に対する記録像とは前後が全く逆の
関係となる。
【0086】同様に、第1記録面75に記録像76を形
成するための記録紙Sに対する記録手段の移動による主
走査方向79と搬送手段による記録紙Sの搬送による副
走査方向80に対して、第2記録面77に記録像を形成
するための記録紙Sに対する記録手段の移動による主走
査方向と搬送手段による記録紙Sの搬送による副走査方
向とは前後左右が全く逆になる。
【0087】したがって、第1記録面75を形成した際
の搬送部B1および記録部C1を使用して第2記録面7
7に記録を行うには、第2記録画像データ78を第2記
録面77に示すデータ配列にして、主走査方向81に第
2記録画像データ78の信号を記録部C1に送る必要が
ある。
【0088】第2記録面77のデータ配列とパーソナル
コンピュータ83のページメモリ領域84に記憶されて
いる第2記録画像85とは点86を介して対称である。
【0089】第2記録画像85のデータ配列を点対称変
換を行って第2記録面77の第2記録画像データ78の
データ配列にする1つの方法は、記録装置に備えられて
いるページバッファメモリにページメモリ領域84の第
2記録画像85の全データを一旦格納し、そこから記録
データを主走査方向81および副走査方向82に読み出
し、読み出された信号に基づいて記録部C1は第2記録
面77に記録画像を形成する。
【0090】ところで、上述した変換方法は、記録装置
側に高価なページバッファメモリと高速で動作するCP
U(中央演算処理装置)を備えなければならず、したが
って記録装置のコストが高くなり使用者に負担がかかり
問題となる。また、パーソナルコンピュータ83のペー
ジメモリ領域84から記録装置に備えられているページ
バッファメモリに第2記録画像85の全データを転送す
るという余分な時間がかかり、そのためページ当たりの
記録速度が遅くなるという問題がある。
【0091】一方、近頃、一般的にパーソナルコンピュ
ータの性能は年毎に向上して来ている。例えば、パーソ
ナルコンピュータに使用されているCPUのクロックは
100MHz以上、固定メモリの容量は16Mバイト以上
およびハードデスクメモリの容量は1Gバイト以上と、
その処理能力および処理速度は数年前に比べて格段に向
上している。したがって、パーソナルコンピュータで画
像処理の途中に特別の処理を追加しても全体的な処理の
流れに支障を来すことはなくなっている。
【0092】そのため、第2記録画像85のデータ配列
を点対称変換を行って第2記録面77の第2記録画像7
8のデータ配列にする本発明の実施の形態の方法は、点
対称変換処理をパーソナルコンピュータ83側で行うも
のである。
【0093】すなわち、ステップS1021からステッ
プS1023に進むと、この時点でパーソナルコンピュ
ータ83は点86を中心とする点対称変換法によってペ
ージメモリ領域84内の第2記録画像86を第2記録面
77のデータ配列からなる第2記録画像78に変換し、
そのデータを新たなメモリ領域内に記憶する。そして、
ステップS1009でパーソナルコンピュータ83は第
2記録面77の第2記録画像78を主走査方向81およ
び副走査方向82に走査し、その画像データ信号を記録
装置に送信する。
【0094】記録装置の電気制御部F1は画像データ信
号に基づく記録信号を記録ヘッド17に送信し、それに
より記録ヘッド17は主走査方向81に繰返し移動を行
ないながらインクを吐出して記録紙Sの第2記録面77
に第2記録画像78を記録する。
【0095】上述した点対称変換法はプリンタードライ
バのソフトに組み込まれており、このプリンタードライ
バを使用するパーソナルコンピュータにインストールす
ることで、パーソナルコンピュータによって点対称変換
法を容易に実行することが可能となる。
【0096】また、ホストコンピュータ側で点対称変換
を行うことで記録装置側に特別のCPUやメモリ、およ
び特別の搬送部B1や記録部C1を設ける必要は一切い
らず、従来の片面記録装置とほば同様のコストで両面記
録装置を製造することが可能となる。
【0097】〈第2の実施の形態〉次に、本発明を適用
した記録装置の第2の実施の形態について図面を参照し
て説明する。なお、本実施の形態では、第1の実施の形
態と同様に記録紙Sを副走査方向に搬送し、記録手段を
主走査方向に走査して記録を行うシリアルタイプの記録
装置を用いて説明する。以下、記録装置全体の構造およ
び各部機構の動きを説明し、その後、その記録動作につ
いて説明する。
【0098】〔装置構成〕図22は、本発明の第2の実
施の形態に係る記録装置の概略構成を示す模式断面図で
ある。同図において、記録装置201は、複数の記録紙
Sを1枚づつ分離して第1記録面を下向きにして水平方
向に給送する給送部A2と、記録紙Sの副走査のための
搬送を行う搬送部B2と、記録紙Sの搬送方向に対して
直交する主走査方向に走査してに情報を記録する記録部
C2と、前記給送部A2の上方に配設され、前記搬送部
B2により搬送された記録紙Sを第1記録面を上向きに
して排出する排紙保持部D2と、両面記録を行う際、ま
たは記録紙Sの第1記録面をフェースダウン(第1記録
面が下向き)に排出する際に使用する再給紙部E2と、
記録処理や搬送動作を制御する電気制御部F2とを備え
た構成である。
【0099】以上の構成により記録装置201の用紙搬
送路は、完全なUターンパス(出発点から出て出発点に
戻る路)を形成している。
【0100】給紙部A2は、バネ202によって常に上
昇力が付与されている用紙積載台203と、この用紙積
載台203上の最上位の記録紙Sを給送するとともに、
搬送する後述の搬送ローラ204(給送手段)と、この
搬送ローラ204によって給送される記録紙Sを1枚づ
つ分離する分離パット205(分離手段)とを備えてい
る。
【0101】搬送部B2は、側板206に軸支された搬
送ローラ204(搬送手段)と、この搬送ローラ204
に所定の圧力で圧接しているピンチローラ207と、点
線で示す位置に回動することにより排出時に記録紙Sの
後端を排紙保持部D2に導く排出手段としてのプラテン
部材208とを備え、このプラテン部材208は後述す
る記録ヘッド209による記録動作時に記録紙Sを支持
する記録支持部と、記録動作終了後に排出保持部D2に
記録紙Sを支持移送する支持移送部とを兼用する。
【0102】記録部C2は、インク容器209aからイ
ンク液を記録紙Sに吐出する吐出ノズル209bを有す
る記録ヘッド209(記録手段)と、この記録ヘッド2
09を、ガイド部材210,211により案内させなが
ら記録のために主走査方向に移動させるキャリッジ21
2とを備えていて、このキャリッジ212の主走査方向
の移動に伴って記録ヘッド209により前記用紙積載台
203から給送される記録紙Sの下面(第1記録面)に
記録を行う。
【0103】記録ヘッド209は、本実施の形態ではイ
ンク液を吐出して記録するインクジェット記録方式を採
用している。すなわち、この記録ヘッド209はインク
容器209aからのインク液を記録紙S面に吐出する吐
出ノズル209b、この吐出ノズル209bに連通する
液路の一部に設けられるエネルギー作用部およびこのエ
ネルギー作用部にあるインク液に作用させる液滴形成エ
ネルギーを発生するエネルギー発生手段などを備えてい
る。
【0104】記録が完了した記録紙Sは、プラテン部材
208によって排紙保持部D2を構成する排出トレイ2
13上に、記録面を上向きにして排出される。
【0105】再給紙部E2には、プラテン部材208に
よって排出された記録紙Sの後端(プラテン部材208
に近い端部)を排出トレイ213または再給紙路214
のいずれかに導くための切替手段としての案内板215
と、この案内板215の先端に設けられたピンチローラ
215bと、プラテン部材208の昇降に連動して昇降
する回転自在の再給送ローラ216とを備えており、こ
の再給送ローラ216とピンチローラ215bとの間に
記録紙Sを挟持することにより再給紙路214から前記
搬送部B2方向に給送することが可能となる。
【0106】電気制御部F2には、記録装置の動作を制
御するCPU250やメモリ251を搭載する制御基板
217と、ケース218に対して突出して電源の投入と
遮断とを行う複数のスイッチボタン219と、液晶表示
器などの表示手段219aとが備えられている。
【0107】〔給紙部A2の各部機構と動作〕図22、
図23、図27および図28に基づき、給紙部A2の各
部機構とその動作について説明する。
【0108】〔給紙部A2の機構〕プラテン部材208
には、図27および図28に示すように軸受である円筒
スリーブ208aが軸204aに嵌合している。この円
筒スリーブ208aの外周には直径方向の対向位置に扇
形状のクラッチ板230とレバー部材231とが取り付
けられている。
【0109】用紙積載台203の端部には、レバー部材
231と係合するカムフォロア部203aが突設されて
いる。プラテン部材208の側面に植設されたピン20
8bと側板206に植設されたピン206bとの間に
は、図27ないし図31に示すようにバネ部材233が
張架され、プラテン部材208を常に矢印R234方向
の回転するように付勢している。そして、プラテン部材
208が矢印R234方向に回動すると、レバー部材2
31はカムフォロア部203aと係合して用紙積載台2
03をバネ205の力に抗して下方に移動させる。用紙
積載台203が押下された状態では、複数の記録紙Sを
用紙積載台203に搭載させることが可能で、またこの
状態では、搬送ローラ204画用紙積載台203上の記
録紙Sから離間しているので、記録紙Sを給送すること
はない。
【0110】〔給紙部A2の給紙動作〕クラッチ板23
0が矢印R232方向に回動して後述するオン状態から
オフ状態になる間、すなわち図27に示す状態から図2
8に示す状態になると、レバー部材231とカムフォロ
ア部203aとの係合が外れ、用紙積載台203はバネ
202の力によって押し上げられる。
【0111】用紙積載台203が押し上げられると、記
録紙Sは搬送ローラ204に当接し、最上位の記録紙S
が搬送ローラ204によって記録部C2に給送される。
記録紙Sが搬送ローラ204によって記録部C2に搬送
される途中で先端が検出手段としてのフォトセンサ24
6により検出されると、制御手段F2は、記録紙Sを記
録ヘッド209の位置まで搬送させるように搬送ローラ
204を所定量だけ回転させる。記録ヘッド209にま
で搬送された記録紙Sは、搬送ローラ204とピンチロ
ーラ207とによって挟持されることになる。
【0112】次いで、キャリッジ212が図23に示す
矢印L237b方向に移動すると、キャリッジ212の
下端に突設された突出部212aの端部212bとクラ
ッチ板230の端部230bとの重なりが外れ、バネ部
材233の力によりプラテン部材208は図29に示す
ように元の記録動作が可能な位置に戻る。
【0113】プラテン部材208が元の記録動作可能な
位置に戻ると、レバー部材231がカムフォロア部20
3aと係合しながら用紙積載台203をバネ205の力
に抗して下方に移動させるので、用紙積載台203上の
記録紙Sは搬送ローラ204との圧接状態から解除され
るので、搬送ローラ204の回転によっても用紙積載台
203上の記録紙Sが給送されることはない。
【0114】〔駆動伝達機構〕図22ないし図25に基
づいて給紙部A2と、搬送部B2と、排紙保持部D2
と、再給紙部E2とを駆動する伝達機構について説明す
る。図23は図22のX−X線矢視方向の断面図、図2
4および図25は図22における側板に設けられた機構
を示す部分断面図である。
【0115】〔給紙部A2と搬送部B2と排紙保持部D
2への駆動伝達機構〕駆動モータM3は、その回転が出
力ギヤ220と2段ギヤ221と搬送ローラ204の軸
204aに取り付けられているギヤ222とにより搬送
ローラ204に伝達され、搬送ローラ204を図示矢印
R204方向に回転させる。また、後述するように軸2
04aの回転に連動して各部の機構が動作する。
【0116】〔再給紙部E2への駆動伝達機構〕図24
において、ソレノイド224を貫通してスライドする可
動部材225の一端は、連結部材227を介して案内板
215のピン軸215aを中心に回転する回転レバー部
材226の端部に連結されている。また、可動部材22
5の他端は、軸223aを中心に回動可能な回動レバー
223の一端側の長孔223bにピン軸225aによっ
て軸支されている。そして、側板206に植設されたピ
ン206aと可動部材225の他端側に突設されたレバ
ー225bの孔との間にバネ228を張架し、このバネ
228の引張力によって可動部材225を常時、矢印L
229方向に移行させるように付勢している。
【0117】〔切替手段の動作と、これに連動する給紙
動作停止機構〕ソレノイド224が励磁されていない状
態では、可動部材225の位置が図24に示す状態とな
り、案内板215の先端に取り付けられたピンチローラ
215bはプラテン部材208側(図22では実線で示
す)に位置しているため、記録ヘッド209によって記
録された記録紙Sの後端は排紙トレイ213に導かれ
る。また、回動レバー223の先端部223cと用紙積
載台203の腕部に設けられた係止面部203bとで構
成される給紙動作阻止手段は、図24に示すように離れ
た状態になるので、用紙積載台203は給紙のために上
昇することが可能となる。
【0118】これに対してソレノイド224が励磁され
た状態では、可動部材225が図25に示すようにバネ
228の力に抗して矢印L229a方向に移動し、案内
板215の先端に設けられたピンチローラ215bは排
出トレイ213側(図22では点線で示す)に位置して
いるため、記録紙Sの後端は再給紙路214に導かれ
る。一方、回動レバー223の先端部223cは係止面
部203bに係止することになるので、用紙積載台20
3が上昇できなくなり、記録紙Sを給紙することができ
なくなる。したがって、搬送路中には再給送された記録
紙S以外が存在しないことになる。
【0119】〔給紙部A2および排紙保持部D2への駆
動力の伝達をオン/オフする機構〕図26、図27およ
び図28に基づき、給紙部A2への駆動力の伝達をオン
/オフする機構について説明する。図26は図23のY
−Y線矢視方向の断面図、図27および図28は図23
のZ−Z線矢視方向の断面図である。
【0120】搬送ローラ204にはギヤ222およびプ
ラテン部材208が軸204aによって軸支されてい
る。このギヤ222の側面には、図26に示すように同
一円周上に等間隔で複数の凹部222aが形成されてい
る。また、プラテン部材208には、軸受である円筒ス
リーブ208aが軸204aに嵌合している。この円筒
スリーブ208aの外周には直径方向の対向位置に扇形
状のクラッチ板230とレバー部材231とが取り付け
られている。
【0121】そして、クラッチ板230のギヤ222と
対向する面には、前記複数の凹部222aと同一円周上
に複数の凸部230aが突設されている。このクラッチ
板230は、厚み1mm程度の合成樹脂板によって形成さ
れており、後述するようにキャリッジ212の突出部2
12aによる外力が加わることにより基端部を支点とし
てギヤ222の側面方向に屈曲可能に形成されている。
【0122】〔クラッチ板のオン動作〕キャリッジ21
2が図23に示す矢印L237a方向に移動して突出部
212aをクラッチ板230に当接させ、そこからさら
にキャリッジ212が矢印237a方向に所定量、移動
すると、突出部212aはギヤ222の側面に当接して
屈曲し、クラッチ板230の凸部230aとギヤ222
の凹部222aとを係合させる。したがって、駆動モー
タM3の回転が出力ギヤ220から2段ギヤ221に伝
わり、さらにギヤ222に伝わって図27に示す矢印R
232方向に回転すると、クラッチ板230も一体に回
転することになる。
【0123】〔クラッチ板のオフ動作〕ギヤ222の回
転によってクラッチ板230が回転する途中で、図28
に示すようにクラッチ板230の端部230bが突出部
212aの端部212bから離れると、即時にクラッチ
板230は自己の弾性力で元の状態に戻り、それにより
凸部230aと凹部222aとの係合が外れて回転が停
止する。
【0124】〔排紙保持部D2の各部機構〕図23、図
29および図30に基づき、排紙保持部D2の各部機構
と、その動作について説明する。図29および図30
は、図23におけるW−W線矢視方向の断面図である。
【0125】〔プラテン部材(排出手段)の機構〕プラ
テン部材208の側面に植設されたピン208bと側板
206に植設されたピン206bとの間には、図29に
示すようにバネ部材233が張架されている。また、プ
ラテン部材208は、バネ部材233の引張力により、
常に矢印R234方向の回転力が付勢されている。
【0126】また、搬送ローラ204の回転により記録
紙Sは搬送ローラ204とピンチローラ207との当接
位置を抜けた記録紙Sの後端は、プラテン部材208上
で一旦停止する。
【0127】〔プラテン部材の排紙動作〕キャリッジ2
12が図23に示すL237a方向に移動してクラッチ
板230がオン動作状態になると、駆動モータM3から
出力ギヤ220を介してギヤ222に回転を伝達し、こ
の回転に連動してプラテン部材208が図30に示すよ
うに傾斜した状態に回動する。このため、記録紙Sはプ
ラテン部材208の記録面に沿って下方に移動すること
になる。
【0128】一方、プラテン部材208は、バネ部材2
33による矢印R234方向の回転付勢力により図29
に示す元の位置に戻ろうとするが、図28に示すキャリ
ッジ212の突出部212aの端部212bとクラッチ
板230の端部230bとが回転方向に重なっているい
るために、戻りの回転が阻止され、プラテン部材208
は傾斜した状態を維持することになる。
【0129】その後、キャリッジ212が図23に示す
矢印L237b方向に移動すると、プラテン部材208
は、キャリッジ212の端部212bとクラッチ板23
0の端部230bとの重なりが外れるために、図29に
示す元の位置に戻ることになる。
【0130】〔排出ガイドの機構〕排出ガイド235
L,235Rは、記録装置外に排出された記録紙Sの左
右端部を排出トレイ213の上方において保持するもの
で、図23に示すように左右対称に配設されている。ま
た、排出ガイド235L,235Rは図23に示すよう
にバネ236の力に抗して軸235aを中心に2点鎖線
で示す位置まで回動可能に配設されている。
【0131】〔排紙ガイド部材の動作〕プラテン部材2
08が図30に示すように矢印R232方向に回動する
と、斜面部208cが図23に示すように排出ガイド2
35L,235Rに設けられたピン235bを斜め下方
に押付けるので、排出ガイド235L,235Rは2点
鎖線で示すように拡開する。これにより排出ガイド23
5L,235Rの先端235cは記録紙Sの左右の幅よ
り外側に移動するので、記録紙Sが排出トレイ213上
に落下することになる。
【0132】〔記録紙を排紙トレイヘ排出する動作〕案
内板215の先端がプラテン部材208側(図22に実
線で示す)に位置していると、プラテン部材208の回
転によって排紙ガイド235L,235Rを拡開させ、
この排紙ガイド235L,235Rによって記録紙Sを
ガイドさせながら図30に示すように排出トレイ213
上に排出させる。
【0133】〔記録紙を再給送路側へ排出する動作〕案
内板215の先端が図31に示すように排出トレイ21
3側に位置していると、プラテン部材208の回転によ
って記録紙Sの先端Saは排出トレイ213上に、また
後端Sbは案内板215の先端に回転可能に支承されて
いるピンチローラ215bと再給送ローラ216とに挟
持された状態で排出される。
【0134】〔再給送部E2の各部機構およびその動
作〕次に、図22、図23、図26、図30および図3
1に基づき再給送部E2の各部機構とその動作について
説明する。
【0135】〔再給送部E2の機構〕再給送ローラ21
6の軸216aは、図23に示すようにプラテン部材2
08の長手方向両側に設けられた腕部208dに軸支さ
れている。この軸216aの一端には図23に示すよう
にギヤ238が取り付けられ、再給送ローラ216が図
29に示す位置にいると、図26に示すようにギヤ22
2,239,240からなるギヤ列によってギヤ238
に回転が伝達される構成となっている。すなわち、図2
9に示す再給送ローラ216の位置ではギヤ238はギ
ヤ222の矢印R204方向(図26参照)の回転に従
動して矢印R241方向(図26参照)に回転する。同
時に、軸216aによってギヤ238とともに回転する
再給送ローラ216は記録紙Sに排出方向の移動力を付
与するものである。
【0136】また、プラテン部材208が図30に示す
位置に回動すると、図26に示すようにギヤ222,2
42,243,244からなるギヤ列によってギヤ23
8に回転が伝達される構成となっている。すなわち、図
30に示すプラテン部材208の位置ではギヤ238は
ギヤ222の矢印R204方向(図24参照)の回転に
従動して矢印R245方向(図26参照)に回転する。
この結果、記録紙Sは、図31に示すように再給紙ロー
ラ216とピンチローラ215bとの間に挟持されてい
る後端を先端としてギヤ238とともにR245方向に
回転する再給送ローラ216によって再給送路214方
向に導かれる。
【0137】〔再給送部E2の一連の動作〕可動部材2
25は、ソレノイド224が励磁されると、図25に示
すようにバネ228の引張力に抗して矢印L229a方
向に移動する。可動部材225が矢印L229a方向に
移動した状態では案内板215の先端は図25に示す排
出トレイ213側に位置する。そして、第1記録面を上
向きにして排出トレイ213の方向に排出される記録紙
Sの後端は、再給送ローラ216とピンチローラ215
bとの間に挟持され、ギヤ238を介して図26に示す
矢印R245方向の再給送ローラ216の回転により記
録紙Sの後端は再給紙路214を通過して記録部C2に
搬送される。
【0138】回動レバー223の先端部223cと係止
面部203bとは図25に示すように係合状態になるの
で、プラテン部材208の排紙動作のための回動により
レバー部材231とカムフォロア203aとの係合が図
28に示すように外れても、排紙トレイ213は上昇す
ることができず、このため給紙動作が行われず、搬送部
B2中には再給送された記録紙Sのみが存在することに
なる。
【0139】さらに、キャリッジ212が図23に示す
矢印L237b方向に移動すると、突出部212aの端
部212bとクラッチ板230の端部230bとの重な
りが外れ、バネ部材233の引張力によりプラテン部材
208が記録動作可能な元の位置に戻るように回転す
る。プラテン部材208の記録面が水平な位置となる
と、記録紙Sは、搬送ローラ204とピンチローラ20
7とによって搬送されながら、記録ヘッド209によっ
て記録される。そして、ギヤ238の矢印R241方向
の回転によって再給送ローラ216がさらに排出方向に
搬送される。
【0140】〔各種モードとその記録動作〕図32ない
し図39により第2の実施の形態に係る記録装置の各種
モードとそのモードにおける記録動作について説明す
る。図32ないし図38は第2の実施の形態に係る記録
装置の給送部と搬送部と排紙保持部の概略構成を示す断
面図、図39は各種モード時の動作の流れを説明するフ
ローチャートである。
【0141】〔片面記録のフェースアップ排紙モード〕
用紙積載台203に複数の記録紙Sを積載した状態で、
ホストコンピュータから記録開始信号が送られると、記
録装置側のCPU250はソレノイド224がオフ状態
かどうかを検出する(S2001)。そして、ソレノイ
ド224がオフ状態であれば、直ちにキャリッジ212
を移動させてクラッチ板230をオン状態にして、続い
て駆動モータM3を回転してプラテン部材208を図3
2に示す状態に回動させる。プラテン部材208の回動
に連動して用紙積載台203は上昇して最上位の記録紙
Sが搬送ローラ204に当接する。この状態で搬送ロー
ラ204を反時計方向(矢印R232方向)に回転させ
ると、最上位の記録紙Sは分離パッド205により1枚
に分離されながら記録部C2の方向に給送される(S2
002)(図33参照)。
【0142】ところで、もしステップS2001でソレ
ノイド224がオン状態であれば、図25に示すように
回動レバー223と係止面部203bとは係合状態にあ
り、用紙積載台203の上昇動作が阻止され、給紙がで
きないので、CPU250はソレノイド224をオフ状
態(S2003)にしてからステップS2002に移行
する。
【0143】そして、フォトセンサ246により搬送部
B2に搬送された記録紙Sの先端を検出した(S200
4)時点で、片面記録のフェースアップ排紙モードから
給紙された記録紙Sの記録面が第1の面であると判断す
る(S2006)。その後、駆動モータM3をさらに所
定量回転させ、搬送ローラ204によって記録紙Sの先
端をフォトセンサ246の位置から記録ヘッド209に
より記録が行われる位置まで搬送して駆動モータM3の
回転を停止させる(S2007)。
【0144】この駆動モータM3が停止した時点でキャ
リッジ212が元の位置に戻ると、プラテン部材208
も図33に示すような元の位置に復帰して記録動作が可
能な状態になる(S2008)。
【0145】ところで、ステップS2004において所
定時間経過しても記録紙Sの先端が検出されない場合
は、搬送エラーか紙ジャムエラーであると判断して液晶
表示器などの表示手段(図示せず)によりそのエラー
(S2005)を表示して使用者に警告を与えるととも
に、給紙動作を停止する。
【0146】次いで、記録紙Sが記録ヘッド209の位
置に到達すると、設定されたモードから次に行う動作
は、記録動作であると判断して(S2009)、ホスト
コンピュータから送られる記録データに基づき記録ヘッ
ド209はキャリッジ212の主走査方向の移動動作に
伴って記録紙Sの第1記録面に記録を行う(S201
0)。この場合、記録紙Sは、搬送ローラ204の記録
動作の回動により排出ガイド235L,235Rによっ
てガイドされ、水平状態を保持しながら、排出トレイ2
13方向に向かって排出される。そして、記録紙Sの排
出時にフォトセンサ246が記録紙Sの後端Sbを検出
すると(S2011)、CPU250は設定されたモー
ドに基づいて記録紙Sの第1記録面に記録されたと判断
し(S2012)、続いて片面記録モード(S201
3)に設定されていることの確認と、第1記録面が表側
のフェースアップモード(S2014)で記録紙Sを排
出するように設定されていることの確認を行う。そし
て、ソレノイド224への通電をオフする(S201
5)ことで案内板215の先端を図33および図34に
示すプラテン部材208側に位置するように設定する。
【0147】キャリッジ212が移動してクラッチ板2
30をオン状態にし、続いてモータM3を所定量回転さ
せる(S2016)。これによりプラテン部材208が
回動し、これに連動して排紙ガイド235L,235R
を回動させる(S2016)。このため、記録紙Sの後
端Sbは案内板215に導かれて排出トレイ203上に
排出される(S2017)(図35参照)。
【0148】プラテン部材208の回転による排出動作
が完了すると、キャリッジ212がホームポジションに
戻り、プラテン部材208が元の位置に復帰するので、
排紙ガイド235L,235Rも元の位置に復帰する
(S2018)。
【0149】ステップS2011において、フォトセン
サ246により繰返し行われる検出動作は、タイマー手
段(S2019)で管理され、所定時間内であれば、ス
テップS2009に戻って記録紙Sに対する記録動作が
続けられ、所定時間が経過しても記録紙Sの後端が検出
されない場合は、搬送エラーか紙ジャムエラーと判断し
て液晶表示器などの表示手段219aにエラーの内容を
表示して使用者に警告するとともに、記録装置の記録動
作を停止する(S2020)。
【0150】〔片面記録のフェースダウン排紙モード〕
ステップS2014の段階で、フェースダウン排紙モー
ドが選択されている場合は、ソレノイド224への通電
をオン状態にする(S2021)ことで、案内板215
の先端のピンチローラ215bを図36に示すように排
出トレイ213側に位置するように切り替える。
【0151】そして、キャリッジ212が移動してクラ
ッチ板230をオン状態にし、駆動モータM3を所定量
回転させることにより、プラテン部材208が回動(S
2002)する。これにより、第1記録面の記録が完了
した記録紙Sの後端Sbは図36に示すように案内板2
15の上に排出されると同時に、再給送ローラ216と
ピンチローラ215bとにより挟持される。そして、記
録紙Sは再給送ローラ216の回動により再給紙路21
4を通って記録部C2方向に搬送される。
【0152】一方、ステップS2002では、ソレノイ
ド224がオン状態であるので、回動レバー223の先
端部223cと係止面部203bとが係合していて用紙
積載台203の上昇が停止され、搬送ローラ204が回
転していても用紙積載台203上の記録紙Sは給紙され
ない。
【0153】また、フォトセンサ246により第2記録
面の先端Scが検出されると、設定されたフェースダウ
ン排紙モードに基づき、ステップS2004とステップ
S2006と両面記録かどうかの判断(S2022)を
経て、第2記録面の先端Scは記録位置にまで搬送され
る(S2007)(図37参照)。
【0154】続いて、記録動作ではないとの判断(S2
009)から記録紙Sは、記録動作の伴わない搬送動作
(S2024)により排出トレイ213方向に搬送さ
れ、その途中において第2記録面の後端Sdがフォトセ
ンサ246によって検出(S2011)されると、その
時点で、第2記録面であるとの判断(S2012)から
ソレノイド224をオフさせる(S2015)。
【0155】このソレノイド224をオフさせることに
より案内板215の先端は図34および図35に示すよ
うなプラテン部材208側に位置することになりプラテ
ン部材208の回転によって排紙ガイド235L,23
5Rが拡開する排紙動作(S2016)により、第2記
録面の後端Sdは案内板215に導かれて排出トレイ2
13上に第1記録面を下向きにしたフェースダウン状態
で排出され(S2017)、それにより次々と排出され
た記録紙Sを排出トレイ213から取り出すと、記録紙
Sは上から下へと頁順に積み重なった状態となる。
【0156】〔両面記録モード〕両面記録の動作ステッ
プはステップS2022まで上述した片面記録のフェー
スダウン排出モードと同じである。ステップS2022
においては、第1記録面の後端Sbを第2記録面の先端
Scとして搬送して記録を行うことになるため、第2記
録面に記録されるホストコンピュータ側の第2記録画面
は、第1記録面に記録された第1記録画面に比べて上下
左右がすべて逆となり、そのため第2記録面に記録する
データはコンピュータ上における正規次頁画面の点対称
変換画面からなる記録データでなければない。画像デー
タの画像変換処理(S2023)の方法は第1の実施の
形態で説明したのと同様であるので、ここでの説明は省
略する。
【0157】ホストコンピュータ側の配列変換処理(S
2023)に続いて駆動モータM3を所定量回転させ、
それによって回転する搬送ローラ204とピンチローラ
207により第2記録面の先端Scはフォトセンサ24
6の検出位置から記録ヘッド209により記録が行われ
る記録位置まで搬送される(S2007)。記録紙Sが
記録位置に到達すると、設定された両面記録モードから
次の動作処理が第2記録面の記録動作と判断して(S2
009)、ホストコンピュータから送られる配列変換処
理(S2023)された第2記録画面の記録データに基
づき記録ヘッド209は記録動作を行う(S2010)
(図38参照)。
【0158】記録動作に連動して搬送ローラ204によ
り搬送される記録紙Sの後端Sdをフォトセンサ246
が検出(S1011)した時点で、設定された両面記録
モードに基づき、記録された面が第2記録面であること
を判断し(S2012)、ソレノイド224への通電を
オフする(S2015)ことで案内板215の先端をプ
ラテン部材208側に位置するように切り替える。記録
が完了して搬送ローラ204とピンチローラ207との
噛合い位置を抜け出た記録紙Sは、プラテン部材208
の回転によって拡開される排紙ガイド235L,235
Rにガイドされる排出動作により(S2016)、その
後端Sdは案内板215に導かれながら排出トレイ21
3に第2記録面を上にして排出される(S2017)。
【0159】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の記録装置
によれば、排出保持部上に一旦排出された記録媒体を記
録手段に表裏を反転させて再度導く再給送路を設けるよ
うにしたので、記録媒体に両面記録を行うことができ
る。
【0160】また、該記録媒体を排出保持部上に載置さ
せるか、再給送路に導くかの選択を切替手段を切り替え
て行うとともに、前記記録媒体を再給紙路に導く場合
に、給紙動作阻止手段によってシート積載部材からの記
録媒体の給紙を阻止するようにしたので、記録媒体に記
録された片面を下に向けて、かつ頁順に並べて排出保持
部上に排出させることができ、またシート搬送路に記録
媒体が重なって搬送される紙づまりの原因をなくすこと
ができる。
【0161】また、画像データがコンピュータから送ら
れる場合、該コンピュータから送られる画像データに基
づいて前記記録手段の記録動作を制御手段によって制御
するとともに、前記記録媒体の両面を記録面とする設定
モードである場合に、該記録媒体の前記片面に記録する
画像データに対して前記コンピュータ側で上下左右を逆
転処理した画像データに基づいて記録媒体の裏面に記録
を行うように制御したので、頁バッファメモリを用いる
ことなく両面記録を行うことができ、低価格にして高速
で記録作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る記録装置の概
略構成を示す模式断面図である。
【図2】同上の装置本体の側板の裏面に設けられた機構
を示す部分断面図である。
【図3】同じく部分断面図である。
【図4】図1に示す給送部の駆動伝達機構を示す断面図
である。
【図5】同上の給送部の駆動伝達機構を示す部分断面図
である。
【図6】同上の給送部の駆動伝達機構を示す部分断面図
である。
【図7】同上の給送部の駆動伝達機構を示す部分断面図
である。
【図8】図1に示す用紙積載台の給送動作を説明する図
である。
【図9】同上の用紙積載台の給送動作を説明する図であ
る。
【図10】同上の用紙積載台の給送動作を説明する図で
ある。
【図11】図1に示す装置本体の給送部と搬送部と排紙
保持部との概略構成を示す部分断面図である。
【図12】同上の給送部と搬送部と排紙保持部との概略
構成を示す部分断面図である。
【図13】同上の給送部と搬送部と排紙保持部との概略
構成を示す部分断面図である。
【図14】同上の給送部と搬送部と排紙保持部との概略
構成を示す部分断面図である。
【図15】同上の給送部と搬送部と排紙保持部との概略
構成を示す部分断面図である。
【図16】同上の給送部と搬送部と排紙保持部との概略
構成を示す部分断面図である。
【図17】同上の給送部と搬送部と排紙保持部との概略
構成を示す部分断面図である。
【図18】同上の給送部と搬送部と排紙保持部との概略
構成を示す部分断面図である。
【図19】同上の給送部と搬送部と排紙保持部との概略
構成を示す部分断面図である。
【図20】本発明の第1実施の形態に係る記録装置の動
作の流れを説明するフローチャートである。
【図21】本発明に係る画像処理方法による記録画像
(記録データ配列)と記録紙側に出力される第2記録画
像(画像データ配列)との関係を示す模式図である。
【図22】本発明の第2の実施の形態に係る記録装置の
概略構成を示す模式断面図である。
【図23】図22におけるX−X線矢視方向の断面図で
ある。
【図24】図22における側板に設けられた機構を示す
部分断面図である。
【図25】図24に示す機構の動作を説明する部分断面
図である。
【図26】図23におけるY−Y線矢視方向の断面図で
ある。
【図27】図23におけるZ−Z線矢視方向の断面図で
ある。
【図28】図27に示す機構の動作を説明する断面図で
ある。
【図29】図23におけるW−W線矢視方向の断面図で
ある。
【図30】図29に示す機構の動作を説明する断面図で
ある。
【図31】図29に示す機構の動作を説明する断面図で
ある。
【図32】本発明の第2実施例における記録装置の概略
構成を示す断面図。
【図33】本発明の第2実施例における記録装置の概略
構成を示す部分断面図。
【図34】本発明の第2実施例における記録装置の概略
構成を示す部分断面図。
【図35】本発明の第2実施例における記録装置の概略
構成を示す部分断面図。
【図36】本発明の第2実施例における記録装置の概略
構成を示す断面図。
【図37】本発明の第2実施例における記録装置の概略
構成を示す部分断面図。
【図38】本発明の第2実施例における記録装置の概略
構成を示す部分断面図。
【図39】本発明の第2実施例における記録装置の動作
の流れを示すフローチャート。
【図40】従来のシリアルプリンタの概略構成を示す断
面図。
【図41】従来のシリアルプリンタの概略構成を示す断
面図。
【符号の説明】
1 記録装置 3 シート積載部材(用紙積載台) 6 フォトセンサ(検知手段) 8 搬送手段(第1搬送ローラ) 14 排出手段(排出ローラ) 17 記録手段(記録ヘッド) 21 排出トレイ 23 制御手段(CPU) 27 再給紙路 28 切替手段(案内板) 201 記録装置 203 シート積載部材(用紙積載台) 204 搬送手段(搬送ローラ) 208 排出手段(プラテン部材) 209 記録手段(記録ヘッド) 213 排出トレイ 214 再給紙路 215 切替手段(案内板) 216 再給送手段(再給送ローラ) S 記録媒体(記録紙)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録媒体を積載するシート積載部
    と、該シート積載部から給送された記録媒体を搬送する
    搬送手段と、該搬送手段によって搬送される記録媒体の
    端部を検出する検出手段と、画像データに基づいて記録
    媒体に画像を記録する記録手段と、該記録手段によって
    画像が記録された前記記録媒体を排出保持部に排出する
    排出手段とを備えた記録装置において、 前記排出保持部上に一旦排出された前記記録媒体を前記
    記録手段に表裏を反転させて再度導くための再給送路
    と、 前記排出保持部上に一旦排出された前記記録媒体をその
    まま排出保持部に載置させるか、前記再給送路に導くか
    を切り替える切替手段と、 前記記録媒体を再給送路に導く側に前記切替手段が切り
    替わったときに前記シート積載部からの給紙動作を阻止
    する給紙動作阻止手段と、 前記検出手段が前記記録媒体の端部を検出したとき、前
    記切替手段の切り替えを設定モードに基づいて制御する
    とともに、該設定モードに基づいて前記記録手段の記録
    動作を制御し、かつ前記記録媒体が前記再給送路に存在
    する際に、前記シート積載部から前記搬送手段への給紙
    動作を停止させるように給紙動作阻止手段を制御する制
    御手段と、 を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、記録媒体の記録面を片
    面とし、かつ該記録面を下向きにして前記排出保持部に
    排出させる設定モードである場合と、記録媒体の両面を
    記録面とする設定モードである場合とにおいて、一旦排
    出保持部に記録媒体を排出するときに、前記記録媒体を
    再給送路に導くように前記切替手段を排出保持部側に切
    り替える、 ことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、記録媒体の片面を記録
    面とし、かつ該記録面を下向きにして前記排出保持部に
    排出させる設定モードである場合に、前記記録媒体が再
    給送路から前記記録手段に搬送されたときは、該記録手
    段の記録動作を停止させる、 ことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記切替手段が前記記録媒体を再給送路
    に導くように切り替えられた場合に、前記排出保持部上
    に排出された記録媒体を自重により落下して再給送路か
    ら前記搬送手段に導くように前記排出保持部を傾斜させ
    て配置した、 ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記
    載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記排出手段は、前記記録手段によって
    画像を記録する際の前記記録媒体を支持する記録支持部
    および前記排出保持部上に該記録媒体を支持移送させる
    支持移送部を兼用し、 前記制御手段は、前記搬送手段の回転を制御して、該搬
    送手段の回転が停止しているときに、前記排出手段を降
    下させるようにする、 ことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記排出手段には、前記排出保持部に支
    持移送された前記記録媒体を前記再給送路に導くために
    前記切替手段との間で一旦挟持して給送する再給送手段
    を備え、 前記制御手段は、前記記録媒体の記録面を片面とし、か
    つ該記録面を下向きにして前記排出保持部に排出させる
    設定モードである場合と、該記録媒体の両面を記録面と
    する設定モードである場合とにおいて、一旦排出保持部
    に記録媒体を排出するときに、前記記録媒体を再給送路
    に導くために前記再給送手段との間で端部を挟持させる
    ように前記排出保持部側に前記切替手段を切り替える、 ことを特徴とする請求項5記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記画像データがコン
    ピュータから送られる場合、該コンピュータから送られ
    る画像データに基づいて前記記録手段の記録動作を制御
    するとともに、前記記録媒体の両面を記録面とする設定
    モードである場合に、該記録媒体の前記片面に記録する
    画像データに対して前記コンピュータ側で上下左右を逆
    転処理した画像データに基づいて記録媒体の裏面に記録
    を行うように前記記録手段の記録動作を制御する、 ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記
    載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、記録媒体の両面を記録
    面とする設定モードである場合に、記録された片面を下
    に向けて記録媒体を排出保持部上に排出する際には、前
    記検出手段によって再給送路を通過した該記録媒体の端
    部を検出した後に、前記記録手段の記録動作を制御す
    る、 ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記
    載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録媒体に対する画像の記録は、前
    記画像データに応じてインクを吐出して記録を行う記録
    手段を有するものである、 ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記
    載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録手段は、画像データに応じて
    電気熱変換体による膜沸騰を越える加熱によって生じる
    気泡の成長によりインクを吐出して記録を行うものであ
    る、 ことを特徴とする請求項9に記載の記録装置。
JP13900898A 1998-05-20 1998-05-20 記録装置 Pending JPH11335007A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13900898A JPH11335007A (ja) 1998-05-20 1998-05-20 記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13900898A JPH11335007A (ja) 1998-05-20 1998-05-20 記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11335007A true JPH11335007A (ja) 1999-12-07

Family

ID=15235333

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13900898A Pending JPH11335007A (ja) 1998-05-20 1998-05-20 記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11335007A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7344326B2 (en) 1998-06-12 2008-03-18 Ricoh Company, Ltd. Ink jet recording apparatus capable of performing a duplex print operation

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7344326B2 (en) 1998-06-12 2008-03-18 Ricoh Company, Ltd. Ink jet recording apparatus capable of performing a duplex print operation
US7712989B2 (en) 1998-06-12 2010-05-11 Ricoh Company, Ltd. Ink jet recording apparatus capable of performing a duplex print operation

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6293716B1 (en) Media-activated transmission for modular autoduplex mechanism
US6018640A (en) Image alignment during duplex printing
US6042099A (en) Sheet feeding apparatus
JPH06350792A (ja) ファクシミリ装置
JP3765701B2 (ja) 用紙供給装置及び用紙処理方法
JP3126548B2 (ja) 記録媒体搬送装置
JP3716831B2 (ja) 画像形成装置
US4577984A (en) Paper feeding device for a printing apparatus providing alternatively different feed paths
JPH11335007A (ja) 記録装置
JP3629293B2 (ja) 両面プリント装置および両面プリント方法
JPH06156846A (ja) 画像形成装置
JP2000211826A (ja) 画像記録装置
JPS63227371A (ja) 製版印刷装置
JP3552647B2 (ja) ファクシミリ装置
JP4164194B2 (ja) シート給送装置
JP2004075277A (ja) 給送装置およびこの給送装置を備えた記録装置、駆動ギア列
JP2000296927A (ja) 駆動装置及び画像形成装置
JP3472039B2 (ja) 画像形成装置
JPH0611830Y2 (ja) 印刷用原紙の給送装置
JP2000198178A (ja) 印刷装置
JP2000255878A (ja) シート排出装置、ファクシミリ装置及び画像形成装置
JP2001203839A (ja) 画像読取記録装置
JP2005153456A (ja) 両面印刷装置
JPS63118253A (ja) 製版印刷装置
JPH04355557A (ja) 情報処理装置