JPH11334953A - 帯状ワークの搬送・加工装置 - Google Patents

帯状ワークの搬送・加工装置

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JPH11334953A
JPH11334953A JP14416298A JP14416298A JPH11334953A JP H11334953 A JPH11334953 A JP H11334953A JP 14416298 A JP14416298 A JP 14416298A JP 14416298 A JP14416298 A JP 14416298A JP H11334953 A JPH11334953 A JP H11334953A
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work
roll
shaped
strip
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JP14416298A
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Inventor
Itaru Takano
高野  格
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Ushio Denki KK
Ushio Inc
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Ushio Denki KK
Ushio Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛇行修正を行いながら波打ち等を生じさせる
ことなく帯状ワークを搬送でき、加工精度が高い帯状ワ
ークの搬送・加工装置を提供すること。 【解決手段】 帯状ワークWを搬送する際は、搬送ロー
ラR4を駆動して、電磁ブレーキ等に連結されたテンシ
ョンブレーキロールR1によりブレーキを掛ける。この
ため、帯状ワークWの搬送時は帯状ワークWにテンショ
ンがかかる。帯状ワークWの搬送中、エッジセンサS1
によりエッジ位置を検出し、帯状ワークWに蛇行が有る
と中間ガイドロールR2を揺動させて蛇行を修正する。
ワーク加工時は、搬送ローラR4を停止し、帯状ワーク
Wにかかるテンションを解除し、テンションブレーキロ
ールR1と搬送ローラR4の押さえローラR1’,R4
を開き、帯状ワークWをワークステージWSに吸着保持
して露光等の加工を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯状ワークの搬送
・加工装置に関し、特に、本発明は帯状ワーク上へのマ
スクパターンの露光、レーザによる穴あけ加工、あるい
は、ICチップの実装等のために使用される帯状ワーク
の搬送・加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記した帯状ワークの搬送・加工装置に
おいては、ロール状に巻かれた有機化合物のフィルム、
薄物金属等の長尺連続ワーク(以下帯状ワーク)をリー
ルから引き出して、搬送停止し、帯状ワークの各領域に
所定の加工を行っている。上記加工は、具体的には、露
光・レーザ等による表面の加工・精密なカラー印刷、I
Cチップの取り付けなどがあげられる。一般に、上記加
工装置に用いられる帯状ワークの搬送は、ワーク搬送中
のワーク送りの安定性、位置精度の確保、ワークの反り
・うねりの矯正のために、巻きだしロールから巻取りロ
ールの間で、ワークに対して常に張力(テンション)を
働かせている。
【0003】図5は上記した帯状ワークの加工装置の従
来例を示す図である。同図において、10は巻出しロー
ル部であり、巻出しロール部10には巻出しロール1、
スペーサ巻取りロール1a、テンションロールR11が
設けられている。帯状ワークWは通常スペーサSと重ね
合わせて巻出しロール1にロール状に巻かれており、巻
出しロール1から帯状ワークWが引き出されるとき、ス
ペーサSはスペーサ巻取りロール1aにより巻き取られ
る。
【0004】巻出しロール1から引き出された帯状ワー
クWは上記したテンションロールR11、帯状ワークの
エッジ位置を検出するエッジセンサS1、ガイドロール
R12、エンコーダロールR13(押さえロールR1
3’とともに帯状ワークWを挟持する)を介して、例え
ばワークステージWS等から構成される加工部3に送ら
れる。帯状ワークWの所定の領域が加工部3に達する
と、帯状ワークWの搬送が停止し、帯状ワークWに露光
処理等の加工が行われる。加工部3で加工された帯状ワ
ークWは、搬送ロールR14(押さえロールR14’と
ともに帯状ワークWを挟持する)、ガイドロールR1
5、テンションロールR16を介して巻取りロール2に
巻き取られる。帯状ワークWが巻き取られるとき、スペ
ーサ巻出しロール2aからスペーサSが送り出され、加
工済の帯状ワークWはスペーサSとともに巻取りロール
2に巻き取られる。
【0005】上記帯状ワークの加工装置において、帯状
ワークWの搬送・蛇行修正・露光処理は次のように行わ
れる。 (1)帯状ワークWの搬送 巻出しロール1から引き出した帯状ワークWは、搬送ロ
ールR14、押さえロールR14’よって狭持されてお
り、搬送ロールR14が図示しないモータ等により駆動
され回転することにより、帯状ワークWは巻きだしロー
ル1から引き出され搬送される。そして、前記したよう
に、帯状ワークWの所定の領域が、加工部3に達する
と、搬送ロールR14の回転を停止し、加工処理を行
う。加工が終了すると、再び搬送ロールR14が回転
し、帯状ワークWを搬送する。ここで、帯状ワークW
に、波打ち、しわが生じないようにするためには、帯状
ワークWに常にテンションをかけておくことが望まし
い。
【0006】このため、巻出しロール1には、帯状ワー
クWが搬送される方向と逆方向(図5では右回り)に回
転する力が、常に加えられている。したがって、帯状ワ
ークWの搬送中、帯状ワークWの停止中のいずれにおい
ても、巻出しロール1と搬送ロールR14との間では、
帯状ワークWに常にテンションがかかっている。同様
に、巻取りロール2には、帯状ワークWを巻き取る方向
に回転する力が、常に加えられている。したがって、搬
送ロールR14と巻取りロール2との間では、帯状ワー
クWは常にテンションがかかっている。
【0007】(2)帯状ワークの蛇行修正 帯状ワークWを連続して搬送すると、帯状ワークWが、
その幅方向(ワークの進行方向に対して直角方向)に位
置ずれを生じることがあり、これを修正し、加工部3で
の帯状ワークWの位置を補正する必要がある。ここで、
帯状ワークWの幅方向のずれをワークの蛇行と呼び、ワ
ークの蛇行を修正することを蛇行修正と呼ぶ。上記した
ように帯状ワークW全体に常時テンションをかける装置
の場合、ワークの蛇行の検出と、その修正は次のような
方法で行っている。すなわち、図6に示すように前記し
たエッジセンサS1により、帯状ワークWのエッジを検
出し、エッジセンサS1の出力を制御部21に入力す
る。制御部21は、帯状ワークWの位置がずれると、巻
出しロール駆動機構22を介してアクチュエータ20に
より巻出しロール部10全体を帯状ワークWの幅方向に
移動させ、帯状ワークWの位置を修正する。
【0008】(3)露光 帯状ワークWは、加工部3に搬送され前記したように種
々の加工が行われるが、ここでは、帯状ワークW上に、
マスクパターンを有するマスクを介して紫外光を含む光
を照射して露光を行う場合について説明する。図5に示
すように、加工部3のワーク搬送下流側には、搬送用ロ
ールR14が設けられており、搬送ロールR14が所定
量回転することにより、帯状ワークWは次の露光領域ま
で搬送される。なお、帯状ワークWには、前記したよう
に搬送中、停止中の何れの場合でも、常にテンションが
かけられている。また、前記したように、エッジセンサ
S1により搬送中の帯状ワークWの蛇行が検出され、帯
状ワークWのエッジ位置がずれると、巻出しロール部1
0全体が帯状ワークWの幅方向に移動し、蛇行を修正す
【0009】帯状ワークWの露光領域が加工部3のワー
クステージWS上の所定位置まで達すると、ワークステ
ージ駆動機構WSDによって、帯状ワークWの搬送に邪
魔にならない位置にまで下がっていたワークステージW
Sが、ワーク搬送レベルにまで上昇し、帯状ワークWを
テンションがかかったままの状態で真空吸着機構(図示
せず)により保持する。ついで、光照射部4に設けられ
たマスクMと帯状ワークWの位置合わせを行い、光照射
部4から紫外光を含む光をマスクMを介して帯状ワーク
W上に照射し、帯状ワークW上にマスクパターンを露光
する。なお、上記位置合わせ・露光の間もワークWにテ
ンションがかけられている。したがって、マスクMと帯
状ワークWとの位置合わせは、マスクMを移動させて行
うことになる(ワークはテンションがかかっていて移動
させられないため)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来装置にお
いては次のように問題が生じた。 (1)帯状ワークWにテンションがかかった状態で露光
しているので、帯状ワークWが、例えば有機化合物の薄
いフィルムである場合、帯状ワークWが伸びた状態で露
光される。このため、露光装置から取り外されると、ワ
ークWにテンションがかからなくなりワークが縮み、露
光精度が変化するといった問題を生ずる。すなわち、図
7(a)に示すように、テンションを掛けた状態で露光
したのち、テンションを解除すると図7(b)に示すよ
うに帯状ワークWが縮んで露光パターンの位置がずれ、
露光精度を確保できなくなる。この問題は、上記露光の
場合だけでなく、例えば、帯状ワークWに穴開け加工を
する場合や、帯状ワークにICチップを実装する場合に
も、テンションを解除したとき穴の形状が変わったり、
チップ実装位置がずれる等、加工精度が低下する。以上
の問題は、露光パターンの微細化等、加工精度の向上に
伴い、近年問題視されるようになってきた。
【0011】(2)蛇行修正のために、巻出しロール部
10を移動する必要があるが、例えば、薄いステンレス
の帯状ワークの場合、ロールの大きさがφ200〜30
0mm、重さが20〜30kg程度ある。このようなロー
ルを保持するユニット全体を、精度良く移動させるため
には、大型のロール部移動機構が必要となり、したがっ
て装置全体が大型化する。
【0012】上記問題を解決するため、本出願人は、先
に、巻出しロールを移動せず、一時的に帯状ワークWの
テンションを解除して帯状ワークWを移動させ、蛇行修
正を行う装置を提案した(特開平9−70731号公報
参照)。上記公報に記載される技術は、帯状ワークWを
露光位置まで移動させて停止させたのち、帯状ワークW
のエッジ位置を検出し、蛇行が検出された場合、押さえ
ロールと搬送ロール等による挟持を解除して、蛇行修正
手段により帯状ワークWの位置を移動させ蛇行を修正す
るものである。しかしながら、上記方法は、ワークの搬
送を停止した後、蛇行の修正を行っているので、搬送中
に蛇行修正する場合に比べ、スループットが悪くなると
いった問題がある。
【0013】すなわち、上記した加工装置において、帯
状ワークWに波打ち、しわが生じないようにするには、
帯状ワークWにテンションをかけることが望ましいが、
テンションをかけてワークを搬送するとワークが伸びる
ことがあり、前記したように帯状ワークWの露光・加工
精度が低下する。一方、帯状ワークWの蛇行検出のため
には、ワークの位置を正確に把握する必要があり、ワー
クにテンションをかけた状態で蛇行検出を行う必要があ
るが、蛇行を修正するにはワークを移動させる必要があ
る。しかしながら、ワークにテンションがかかっている
と、帯状ワークWを単純には移動させることができず、
例えば、前記したようにロールを保持するユニット全体
を移動させたり、あるいは、テンションを解除してから
蛇行を修正しなければならず、前者の場合には装置が大
型化し、後者の場合には、スループットが低下するとい
った問題が生ずる。
【0014】以上のように、帯状ワークの搬送・加工装
置においては、上記した相反する要求を満たすことが要
求されるが、従来においては、これらの要求を全て満た
すことができる装置が実現されていなかった。本発明は
上記した従来技術の問題点を考慮してなされたものであ
って、帯状ワークの加工精度を向上させることができる
とともに、波打ち、しわを生じさせることなく帯状ワー
クを搬送することができ、かつ、装置を大型化させたり
スループットを低下させることなく、帯状ワークの蛇行
を検出してその蛇行修正を行うことができる帯状ワーク
の搬送・加工装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明においては、次の
ようにして前記課題を解決する。 (1)帯状ワークを搬送し、加工部においてワークステ
ージにワークを吸着保持して加工する装置において、ブ
レーキロールと押さえロールからなり、ワークが移動し
ているとき、ワークの移動を抑制するようなブレーキ力
を作用させるワーク搬送ブレーキ部と、ワークの搬送方
向に対して垂直方向にワークを移動させるように揺動す
る中間ガイドロールからなる蛇行修正部と、ワークのエ
ッジを検出するセンサからなるワークエッジ検出部と、
ワーク加工部と、搬送ロールと押さえロールとよりなる
ワーク搬送部とを設け、帯状ワークを、ワーク搬送ブレ
ーキ部から、蛇行修正部と、ワークエッジ検出部と、ワ
ーク加工部と、ワーク搬送部の順に搬送する。そして、
ワーク搬送時は、ワーク搬送ブレーキ部によってブレー
キのかかったワークを、ワーク搬送部によってテンショ
ンをかけて搬送し、ワークエッジ検出手段によってワー
クエッジ位置を検出し、ワークに蛇行が有れば中間ガイ
ドロールを揺動させて蛇行を修正する。また、ワーク加
工時は、ワーク搬送部を停止してワークにかかるテンシ
ョンを解除し、ワークをワークステージに吸着保持し
て、ワーク搬送ブレーキとワーク搬送部の押さえロール
を解除して、加工を行う。 (2)上記ワーク加工部を露光装置とし、帯状ワークを
露光する。
【0016】本発明の請求項1,2の発明においては、
上記のように、ワーク搬送時は、ワーク搬送ブレーキ部
によってブレーキのかかったワークを、ワーク搬送部に
よってテンションをかけて搬送し、搬送中、ワークエッ
ジ検出手段によってワークエッジ位置を検出してワーク
の蛇行を中間ガイドロールを揺動させて修正し、また、
ワーク加工時は、ワーク搬送部を停止してワークにかか
るテンションを解除してワークの加工もしくは露光を行
っているので、従来技術のように加工後、帯状ワークW
が縮んで加工精度が低下するといった問題が生ずること
がない。また、波打ち、しわが生じさせることなく帯状
ワークを搬送することができるとともに、装置を大型化
させたりスループットを低下させることなく、帯状ワー
クの蛇行を検出してその蛇行修正を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。なお、以下の説明では本発明を帯状ワーク
の露光装置に適用した場合について説明するが、本発明
は、露光装置以外に、前記したように種々の搬送・加工
装置に適用することができる。図1は本発明の実施例の
帯状ワークの搬送・加工装置の構成を示す図である。帯
状ワークWはスペーサSと重ね合わせて巻出しロール1
にロール状に巻かれており、巻出しロール1から帯状ワ
ークWが引き出されるとき、スペーサSはスペーサ巻取
りロール1aにより巻き取られる。巻出しロール1から
出た帯状ワークWは、たるみ部A1を経てテンションブ
レーキロールR1と、押さえロールR1’により狭持さ
れる。押さえロールR1’は開閉移動し、ワーク搬送時
は、帯状ワークWをテンションブレーキロールR1との
間で、狭持する。
【0018】テンションブレーキロールR1は、テンシ
ョンブレーキロールR1が回転するとき回転方向とは逆
向きの力が発生する例えば電磁ブレーキのようなブレー
キに連結しており、帯状ワークWの移動時、帯状ワーク
Wの移動が抑制され、帯状ワークWにテンションが加わ
る。なお、テンションブレーキロールR1の回転を抑制
する手段としては、上記電磁ブレーキの外、例えば、オ
イルダンパーのように、回転時、その回転を抑制する機
能を備えた種々の手段を用いることができる。帯状ワー
クWは、蛇行を修正する働きをする中間ガイドロールR
2の部分で、90度方向転換し、帯状ワークWのエッジ
位置を検出するエッジセンサS1、エンコーダロールR
3(押さえロールR3’とともに帯状ワークWを挟持す
る)を介して露光部5に送られる。
【0019】エンコーダロールR3は、帯状ワークWの
搬送時、帯状ワークWが後述する搬送ロールR4におい
てスリップしていないかどうかを確認するためのロール
である。すなわち、帯状ワークWが搬送されると、エン
コーダロールR3が回転する。その回転数はエンコーダ
ロールR3に取り付けたエンコーダ(図示せず)によっ
て検出され、帯状ワークWの移動量が算出される。算出
したワークの移動量と設定された搬送量とを比較し、異
なる場合はワーク移動時にスリップが生じたとして、搬
送トラブルとし以後の処理を中止する。
【0020】露光部5で露光された帯状ワークWは、搬
送ロールR4と押さえロールR4’により狭持され、さ
らにガイドロールR5、たるみ部A2を介してテンショ
ンブレーキロールR6と押さえロールR6’により挟持
され、巻取りロール2に巻き取られる。その際、スペー
サ巻出しロール2aからスペーサSが送り出され、露光
済の帯状ワークWはスペーサSとともに巻取りロール2
に巻き取られる。上記押さえロールR4’は開閉移動
し、帯状ワークWの搬送時は、帯状ワークWを搬送ロー
ルR4との間で狭持する。すなわち、帯状ワークWの搬
送時は、帯状ワークWに対し、搬送ロールR4とテンシ
ョンブレーキロールR1との間にテンションが発生する
ことになる。また、搬送ロールR4による搬送が停止す
ると、帯状ワークWにはテンションがかからなくなる。
【0021】また、搬送ロールR4から、巻取りロール
2の上流側に設けられたテンションブレーキロールR6
までの間にはたるみ部A2が設けられており、帯状ワー
クWは常時たるんでいる。そして、巻取りロール2によ
り帯状ワークWを巻き取るとき、テンションブレーキロ
ールR6の押さえロールR6’が閉じてテンションブレ
ーキロールR6が帯状ワークWを狭持する。このため、
帯状ワークWにはテンションが掛かり、ワークの巻き締
めが可能になる。なお、露光部3への帯状ワークWの搬
送と、帯状ワークWの巻出しロール1からの巻出し、お
よび、巻取りロール2ヘの巻取りは、ワークのたるみ量
を検出してそれぞれ独立して行われる。すなわち、たる
み部A1,A2には、フォトセンサS2,S3が設けら
れており、フォトセンサS2,S3により検出されるた
るみ部A1,A2のたるみ量に応じて、巻出しロール1
の送り出し量、巻取りロール2の巻取り量が制御され
る。すなわち、たるみ量が常に一定になるように、巻出
しロール1からの巻出し、および、巻取りロール2ヘの
巻取り量が、露光部3への帯状ワークWの搬送とは独立
して制御される。
【0022】エッジセンサS1としては、図2に示すも
のを用いることができる。すなわち、図2(a)に示す
ように、発光素子L11と受光素子PT1、発光素子L
12と受光素子PT2から構成される2組のフォトセン
サS11,S12を帯状ワークWの外側と内側に並べた
もの、あるいは、図2(b)に示すように、発光素子L
13と、ワークの搬送方向に対して直角に配置したCC
D等のラインセンサLS1から構成されるリニアセンサ
S13を使用することができる。図2(a)に示すセン
サを用いる場合には、フォトセンサS11,S12のO
N,OFFの組み合わせにより帯状ワークWのエッジ位
置を検出する。また、図2(b)を用いる場合には、光
がラインセンサLS1に入射する位置で帯状ワークWの
エッジ位置を検出する。
【0023】蛇行を修正する働きをする中間ガイドロー
ルR2は図3に示す構成を持つ。図3(a)は中間ガイ
ドロールR2近傍の斜視図、図3(b)は中間ガイドロ
ールR2の動作を示す図〔図3(a)のA方向から見た
図〕であり、図3(a)に示すように、中間ガイドロー
ルR2はガイドロール駆動部材11に設けられたロール
支持部11aに回転可能に取り付けられている。また、
ガイドロール駆動部材11は、図示しない基台に軸Rを
中心として揺動可能に取り付けられており、アクチュエ
ータ12により駆動され上記軸Rを中心として図3
(b)に示すように傾く。エッジセンサS1の出力は、
図3(a)に示すように制御部13に与えられる。制御
部13は、エッジセンサS1の出力に基づき帯状ワーク
Wがどの方向に蛇行しているかを判別し、帯状ワークW
が蛇行すると中間ガイドロール駆動機構14を介してア
クチュエータ12を駆動し、中間ガイドロールR2を蛇
行とは反対方向に揺動させる。そして、帯状ワークWの
蛇行が修正される。
【0024】例えば、帯状ワークWの搬送中、帯状ワー
クWが図4に示すように、紙面左側に蛇行したとする。
エッジセンサS1の出力に基づき制御部13が帯状ワー
クWの蛇行を判別すると、帯状ワークWを搬送している
状態で、中間ガイドロール駆動機構14を介してアクチ
ュエータ12を駆動し、中間ガイドロールR2を、同図
に示すように蛇行した方向と反対側(右側)に傾ける。
帯状ワークWは、紙面右側に距離a移動することにな
り、搬送されるにしたがって、帯状ワークWは徐々に右
に寄り、左側への蛇行が修正される。
【0025】前記図2(a)のセンサを用いる場合に
は、センサ出力がON/OFFなので、制御部13は帯
状ワークWが右に蛇行したか、左に蛇行したかに応じ
て、一定量アクチュエータ12を上側もしくは下側に駆
動して、蛇行修正を行う。また、前記図2(b)のセン
サを用いる場合には、蛇行量をリニアに検出できるの
で、制御部13は、蛇行量に応じてアクチュエータ12
を駆動し、中間ガイドロールR2を傾ける量を変えて蛇
行修正を行う。なお、図3(b)、図4は説明のために
傾け量を誇張して描いているが、実際の装置において、
図3(b)におけるr=600〜700mm、ガイドロ
ールの移動幅=10mmであり、実際の修正する蛇行量
は1〜2mm程度である。
【0026】図1に戻り、露光部5には、ワークステー
ジWSが設けられており、ワークステージWSの表面に
は帯状ワークWを保持するための真空吸着孔Mが設けら
れている。また、ワークステージWSはワークステージ
駆動機構WSDに取り付けられており、ワークステージ
駆動機構WSDはワークステージWSを図の上下方向に
移動させる。そして、帯状ワークWの搬送時には、帯状
ワークWの裏面とワークステージWS表面とが擦れ合わ
ないようにするため、ワークステージWSはワークステ
ージ駆動機構WSDにより下側に駆動され、ワークステ
ージWS面は搬送面より下に位置する。また、露光時
は、ワークステージWSは帯状ワークWを保持しワーク
露光位置にまで上昇する。また、ワークステージ駆動機
構WSDは、光照射部4に設けられたマスクMと、帯状
ワークWの位置合わせのために、ワークステージをXY
Zθ(Xは例えば帯状ワークWの進行方向、Yは帯状ワ
ークWの幅方向、Zは上下方向、θはXY平面に直交す
る軸を中心とした回転)方向に移動させる機構も有して
いる。
【0027】次に、図1に示した装置における搬送動作
および露光処理について説明する。 (1)ワークステージWSは帯状ワークWの搬送面より
も下に下降している。搬送ロールR4とテンションブレ
ーキロールR1の押さえロールR4’,R1’は閉じて
おり、帯状ワークWを狭持している。 (2)搬送ロールR4の回転を開始し、帯状ワークWの
搬送を開始する。テンションブレーキロールR1も回転
を始めるが、同時にテンションブレーキロールR1には
電磁ブレーキによりロールの回転を止めようとする力が
働いている。したがって、帯状ワークWには、搬送ロー
ルR4とテンションブレーキロールR1との間において
テンションがかかる。 (3)帯状ワークWの搬送中、ワークステージWSに設
けられたワーク保持用の真空吸着孔Mからエアーを吹き
出すようにしておくと、帯状ワークWが、ワークステー
ジWS上面で持ち上がり、帯状ワークWの裏面とワーク
ステージWSの表面とが接触し、ワーク裏面が傷つくと
いう心配がなくなる。
【0028】(4)帯状ワークWの搬送中、エッジセン
サS1が帯状ワークWのエッジ位置を検出する。エッジ
センサS1により帯状ワークWの蛇行が検出されると、
アクチュエータ12により中間ガイドロールR2が駆動
され、中間ガイドロールR2が蛇行を修正する方向に傾
き、帯状ワークWの蛇行を修正する。 (5)帯状ワークWを所定の露光領域にまで搬送する
と、搬送ロールR4の回転が停止し、帯状ワークWの搬
送が停止する。搬送が停止すると、テンションブレーキ
ロールR1に生じていたロールの回転を止めようとする
力も働かなくなり、したがって、帯状ワークWにはテン
ションがかからない状態になる。
【0029】(6)ワークステージ駆動機構WSDによ
り、ワークステージWSがワーク搬送位置にまで上昇す
るとともに、ワークステージWSの真空吸着孔Mに真空
が供給され、帯状ワークWはワークステージWS上に真
空吸着・保持される。即ち、帯状ワークWにはテンショ
ンがかからない状態でワークステージWSに保持される
ことになる。 (7)搬送ロールR4とテンションブレーキロールR1
の押さえロールR4’、R1’を開き、帯状ワークWの
狭持を解除する。 (8)ワークステージWSは、ワークステージ駆動機構
WSDにより、帯状ワークWを保持した状態で、アライ
メント位置にまで移動する。
【0030】(9)光照射部4に配置されたマスクと帯
状ワークWとの位置合わせを行う。たるみ部A1,A2
があるので、ワークステージWSをXYZθ方向に移動
させての位置合わせが可能であり、マスクMを移動して
位置合わせを行っても良い。ただし、ワークステージW
Sを移動させる方が、帯状ワークWの直上に、ゴミ発生
源となりうる移動機構を設ける必要がないという利点が
ある。 (10)位置合わせ終了後、ワークステージWSを露光
位置にまで移動させ、マ光照射部4からマスクMを介し
た紫外光を含む光を照射し、帯状ワークWの露光処理を
行う。
【0031】(11)露光が終了すると、ワークステー
ジWSは帯状ワークWを保持した状態で、ワーク搬送位
置にまで移動する。また、ワークステージWSはアライ
メント時XYZθ方向に移動しているので、移動前の原
点位置にまで戻る。 (12)搬送ロールR4とテンションブレーキロールR
1の押さえロールR4’,R1が閉じ、帯状ワークWを
狭持する。 (13)ワークステージWSは、帯状ワークWの真空吸
着保持を解除し、ワーク搬送レベルより下に下降する。
搬送ロールR4が駆動され、帯状ワークWを次の露光領
域にまで搬送する。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
以下の効果を得ることができる。 (1)帯状ワークにテンションをかける範囲が、テンシ
ョンブレーキロールと搬送ロールとの間である。その範
囲内で、エッジセンサにより帯状ワークの蛇行を検出
し、中間ガイドロールにより蛇行を修正しているので、
大型の巻出しロール部移動装置を設ける必要がなく、装
置の小型化を図ることができる。 (2)テンションをかける時期がワークの搬送から停止
までの間である。ワーク搬送中は、ワークにテンション
がかかっているので、ワークエッジ検出センサによりワ
ークの位置を正確に検出することができる。また、ワー
ク搬送中に蛇行修正を行うので、蛇行修正によるスルー
プットの低下は生じない。
【0033】(3)ワークをワークステージに吸着保持
する際、ワークにテンションがかかっていない。このた
め、ワークが伸びた状態で加工を行うことがない。した
がって、テンションが解除されたとき、帯状ワークが縮
むことがなく、加工精度が低下することがない。また、
帯状ワークがワークステージに吸着保持される寸前ま
で、ワークにテンションがかかった状態であるので、ワ
ークに波打ち・しわが発生することなくワークステージ
に吸着・保持することができる。したがって、加工時に
ワークのしわ・波打ちなどによる加工精度の低下を防ぐ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の帯状ワークの搬送・加工装置
の構成を示す図である。
【図2】エッジセンサの構成例を示す図である。
【図3】中間ガイドロールの構成およびその動作を説明
する図である。
【図4】蛇行修正動作を説明する図である。
【図5】従来装置の構成を示す図である。
【図6】従来装置における帯状ワークの蛇行修正を説明
する図である。
【図7】加工後、帯状ワークが縮むことによる加工精度
の低下を説明する図である。
【符号の説明】
1 巻出しロール 1a スペーサ巻取りロール 2 巻取りロール 2a スペーサ巻出しロール 3 加工部 4 光照射部 5 露光部 10 巻出しロール部 11 ガイドロール駆動部材 11a ロール支持部 12 アクチュエータ 13 制御部 14 中間ガイドロール駆動機構 R1 テンションブレーキロール R2 中間ガイドロール R3 エンコーダロール R4 搬送ロールR4 R5 ガイドロール R6 テンションブレーキロール S1 エッジセンサ S2,S3 フォトセンサ S11,S12 フォトセンサ S13 リニアセンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状ワークを搬送し、加工部においてワ
    ークステージにワークを吸着保持して加工する搬送・加
    工装置において、 該装置は、ブレーキロールと押さえロールからなり、ワ
    ークが移動しているとき、ワークの移動を抑制するよう
    なブレーキ力を作用させるワーク搬送ブレーキ部と、ワ
    ークの搬送方向に対して垂直方向にワークを移動させる
    ように揺動する中間ガイドロールからなる蛇行修正部
    と、ワークのエッジを検出するセンサからなるワークエ
    ッジ検出部と、ワーク加工部と、搬送ロールと押さえロ
    ールとよりなるワーク搬送部とを備え、 帯状ワークは、ワーク搬送ブレーキ部から、その後、蛇
    行修正部と、ワークエッジ検出部と、ワーク加工部と、
    ワーク搬送部の順に搬送され、 ワーク搬送ブレーキ部とワーク搬送部と蛇行修正部と
    は、帯状ワークが蛇行修正部においてその搬送方向が変
    換されるように配置され、 ワーク搬送時は、ワーク搬送ブレーキ部によってブレー
    キのかかったワークを、ワーク搬送部によってテンショ
    ンをかけて搬送し、ワークエッジ検出手段によってワー
    クエッジ位置を検出し、ワークに蛇行が有れば中間ガイ
    ドロールを揺動させて蛇行を修正し、 ワーク加工時は、ワーク搬送部を停止してワークにかか
    るテンションを解除し、ワークをワークステージに吸着
    保持して、ワーク搬送ブレーキとワーク搬送部の押さえ
    ロールを解除して、加工を行うことを特徴とする帯状ワ
    ークの搬送・加工装置。
  2. 【請求項2】 上記ワーク加工部が帯状ワークの露光装
    置であることを特徴とする請求項1の帯状ワークの搬送
    ・加工装置。
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