JP2012166897A - ウェブ搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェブが揺動ローラの表面上を滑った場合においても、良好にウェブの位置を修正可能なウェブ搬送装置を提供する。
【解決手段】ウェブWを搬送するウェブ搬送装置1であって、ウェブWの短手方向に沿って揺動可能な揺動ローラ10と、ウェブWの短手方向における一方の端位置を検出するエッジセンサ30と、揺動ローラ10を制御する制御装置40と、を具備し、制御装置40は、ウェブWに滑りが発生していると判定した際、ウェブWが目標位置から離れるように移動していると判定した場合には、ウェブWのずれ方向とは逆方向に向けての速度Vrを揺動ローラ10に付与し、ウェブWが目標位置に近づくように移動していると判定した場合には、ウェブWのずれ方向に向けての速度Vrを揺動ローラ10に付与して、揺動ローラ10の揺動方向を反転させ、揺動ローラ10が中央位置付近に位置した時には、揺動ローラ10の揺動を停止させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、ウェブを搬送するウェブ搬送装置に関し、特に搬送されるウェブの位置を修正する技術に関する。
従来、リチウムイオン二次電池に用いられる電極部材等のウェブを複数のローラによって支持しつつ搬送するウェブ搬送装置が広く知られている。
上記のようなウェブ搬送装置においては、ウェブの速度又は張力の変動等の外乱により、ウェブにその短手方向(搬送方向に直交する方向)へのずれが生じる。
斯かる場合に、前記複数のローラのうちのいずれか(以下、「揺動ローラ」と記す)をウェブの搬送経路に対して近接又は離間するように、ウェブの短手方向に沿って制御することで、ウェブの位置を修正する技術が公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、ウェブがPET材等の摩擦係数が比較的小さい部材である場合、又はウェブにウェブ同士を繋いだ際の段差が有る場合等には、ウェブが揺動ローラの表面上を滑り、良好にウェブの位置を修正することができないという問題が生じるおそれがある。
ここで、図8を参照して、従来のウェブ搬送装置におけるウェブの位置の修正について説明し、ウェブが揺動ローラの表面上で滑った場合について詳細に説明する。
なお、図8において、ウェブの位置が零であるということは、ウェブが正規の搬送経路からずれていないことを意味する。また、揺動ローラの位置が零であるということは、揺動ローラがその軸心とウェブの搬送方向とが直交する位置にあることを意味する。
図8に示すように、ウェブの位置が正規の搬送経路からずれた場合には、揺動ローラをウェブのずれ方向とは逆方向に向けて、ウェブのずれ量に対応した速度で移動させる(図8におけるAで示す範囲参照)。
これにより、ウェブがずれた方向とは逆方向に移動し始めることとなる。その後、このウェブの動きに応じて、揺動ローラの移動速度を零とする、つまり揺動ローラの移動を停止する(図8におけるBで示す範囲参照)。
通常、揺動ローラの移動を停止した場合には、ウェブの移動も停止するため、ウェブが正規の搬送経路に戻ることとなる。
しかしながら、ウェブが揺動ローラの表面上を滑った場合には、ウェブが正規の搬送経路を通り過ぎて、当初のずれ方向とは逆方向にずれてしまう。そのため、再び揺動ローラをウェブのずれ方向とは逆方向に向けて、ウェブのずれ量に対応した速度で移動させる(図8におけるCで示す範囲参照)。
こうして、ウェブが揺動ローラの表面上を滑った場合には、ウェブが正規の搬送経路に戻ることなく、上記のような制御が繰り返されることにより、ハンチングが発生することとなる。
一方、ウェブの滑りを防止するために、揺動ローラの表面に対してサンドブラスト処理を施すことが考えられるが、ウェブに皺が発生し易くなる点で不利である。
また、ウェブの張力を上げることも考えられるが、ウェブの搬送条件、塗工条件、及び巻取り条件等に影響があるため、採用が困難である。
特開2009−73590公報
本発明は、ウェブが揺動ローラの表面上を滑った場合においても、良好にウェブの位置を修正可能なウェブ搬送装置を提供することを課題とする。
本発明のウェブ搬送装置は、ウェブを搬送するウェブ搬送装置であって、前記ウェブと接触した状態で、前記ウェブの短手方向に沿って揺動可能に設けられる揺動ローラと、前記ウェブの短手方向における一方の端位置を検出するエッジセンサと、前記エッジセンサによって検出された前記ウェブの端位置に基づいて、前記揺動ローラを制御する制御装置と、を具備し、前記制御装置は、前記揺動ローラの表面上にて前記ウェブに滑りが発生していると判定した際、前記エッジセンサによって検出された前記ウェブの端位置に基づいて、前記ウェブが目標位置から離れるように移動していると判定した場合には、前記ウェブのずれ方向とは逆方向に向けての速度を前記揺動ローラに付与し、前記エッジセンサによって検出された前記ウェブの端位置に基づいて、前記ウェブが前記目標位置に近づくように移動していると判定した場合には、前記ウェブのずれ方向に向けての速度を前記揺動ローラに付与して、前記揺動ローラが中央位置に近づくように、前記揺動ローラの揺動方向を反転させ、前記揺動ローラが前記中央位置付近に位置した時には、前記揺動ローラの揺動を停止させる、滑り用制御を行う。
本発明のウェブ搬送装置において、前記制御装置は、前記ウェブが短手方向に移動する際の速度、及び前記揺動ローラが揺動する際の速度に基づいて、前記揺動ローラの表面上にて前記ウェブに滑りが発生しているか否かを判定することが好ましい。
本発明のウェブ搬送装置において、前記制御装置は、前記揺動ローラの表面上にて前記ウェブに滑りが発生していないと判定した際、前記エッジセンサによって検出された前記ウェブの端位置に基づいて、前記ウェブが前記目標位置から離れるように移動していると判定した場合には、前記ウェブのずれ方向とは逆方向に向けての速度を前記揺動ローラに付与し、前記エッジセンサによって検出された前記ウェブの端位置に基づいて、前記ウェブが前記目標位置に近づくように移動していると判定した場合には、前記揺動ローラの揺動を停止させる、通常制御を行うことが好ましい。
本発明のウェブ搬送装置において、前記制御装置は、前記揺動ローラの表面上にて前記ウェブに滑りが発生していると判定した際、前記ウェブが前記目標位置付近に位置し、かつ前記揺動ローラが前記中央位置付近に位置していると判定した場合には、前記通常制御を行うことが好ましい。
本発明によれば、ウェブが揺動ローラの表面上を滑った場合においても、良好にウェブの位置を修正できる。
本発明に係るウェブ搬送装置を示す斜視図。 本発明に係るウェブ搬送装置を示す平面図。 制御装置によるウェブの位置の修正を示すフローチャート。 ウェブに滑りが発生していない場合における制御装置によるウェブの位置の修正を示すフローチャート。 ウェブに滑りが発生している場合における制御装置によるウェブの位置の修正を示すフローチャート。 滑り用制御におけるウェブ位置、ローラ速度、及びローラ位置の関係について示す図。 滑り用制御におけるウェブ位置及びローラ位置に応じた揺動ローラの動作をまとめた図。 通常制御におけるハンチングの発生を示す図。
以下では、図1及び図2を参照して、本発明に係るウェブ搬送装置の一実施形態であるウェブ搬送装置1について説明する。
ウェブ搬送装置1は、ウェブWをその長手方向に沿って搬送する装置である。
ウェブWは、リチウムイオン二次電池に用いられる電極部材等の薄膜である。
なお、図1における矢印方向をウェブWの搬送方向と規定し、ウェブWの搬送方向における上流側を単に「上流側」と記し、ウェブWの搬送方向における下流側を単に「下流側」と記す。
図1に示すように、ウェブ搬送装置1は、揺動ローラ10と、固定ローラ20と、エッジセンサ30と、制御装置40とを具備する。
また、ウェブ搬送装置1は、所定の駆動装置によって回転駆動されている搬送ローラ(不図示)を具備しており、当該搬送ローラによってウェブWが搬送されることとなる。
揺動ローラ10は、軸心回りに回転可能なローラである。揺動ローラ10は、ウェブWの裏面(図1において図示されている面とは反対側の面)に接触するように設けられており、ウェブWが前記搬送ローラによって搬送されるのに伴って回転する。
揺動ローラ10は、揺動ローラ10よりも上流側においては、ウェブWが水平に搬送され、揺動ローラ10よりも下流側においては、ウェブWが鉛直方向下向きに搬送されるように配置されている。つまり、水平に搬送されていたウェブWが揺動ローラ10を通過することによって、鉛直方向下向きに搬送されることとなる。
図2に示すように、揺動ローラ10は、ウェブWの搬送経路に対して近接又は離間するように、軸方向に沿って(厳密には、図2における仮想点Pを中心とした円弧に沿って)移動可能となっている(図2における白塗り矢印参照)。揺動ローラ10は、モータ等のアクチュエータ(不図示)に接続されており、当該アクチュエータに制御装置40が制御信号を送信することによって軸方向に沿って移動する。
なお、図2においては、説明の便宜上、制御装置40の図示を省略している。
固定ローラ20は、軸心回りに回転可能なローラであり、所定の位置に固定されている。固定ローラ20は、ウェブWの表面(図1において図示されている面)に接触するように設けられており、ウェブWが前記搬送ローラによって搬送されるのに伴って回転する。
固定ローラ20は、固定ローラ20よりも上流側においては、ウェブWが鉛直方向下向きに搬送され、固定ローラ20よりも下流側においては、ウェブWが水平に搬送されるように配置されている。つまり、固定ローラ20は、揺動ローラ10よりも下流側に配置されており、鉛直方向下向きに搬送されていたウェブWが揺動ローラ10を通過することによって、再び水平に搬送されることとなる。
エッジセンサ30は、ウェブWの短手方向における一方の端位置を検出するセンサである。エッジセンサ30は、ウェブWの短手方向における一端側(図2における左側)に設けられ、エッジセンサ30の送信側部分と受信側部分とがウェブWを介して対向するように配置されている。
エッジセンサ30は、制御装置40と電気的に接続されており、検出したウェブWの端位置に関する情報を制御装置40に送信する。
図1に示すように、制御装置40は、エッジセンサ30と電気的に接続されており、エッジセンサ30が検出したウェブWの端位置に関する情報を取得した後、当該情報に基づいてウェブWの位置情報Pw(以下、「ウェブ位置Pw」と記す)を算出する。更に、制御装置40は、エッジセンサ30が検出したウェブWの端位置に関する情報に基づいて、ウェブWが短手方向における一側(図2における左側)又は他側(図2における右側)に向けて移動する(ずれる)際の速度Vw(以下、「ウェブ速度Vw」と記す)を算出する。
なお、ウェブ位置Pwは、数値で表され、ウェブ位置Pwが零である(Pw=0)ことは、ウェブWが短手方向に全くずれていない状態、つまりウェブWが「目標位置」にある状態であって、ウェブWの搬送経路が揺動ローラ10の軸心に対して完全に直交していることを意味する。更に、ウェブ位置Pwが零よりも大きい(Pw>0)ことは、ウェブWの搬送経路が揺動ローラ10の軸心に対して完全に直交している状態におけるウェブWの位置よりも、ウェブWが短手方向における一側に位置することを意味し、ウェブ位置Pwが零よりも小さい(Pw<0)ことは、ウェブWの搬送経路が揺動ローラ10の軸心に対して完全に直交している状態におけるウェブWの位置よりも、ウェブWが短手方向における他側に位置することを意味している。
また、ウェブ速度Vwが零よりも大きい(Vw>0)ことは、ウェブWに短手方向における一側に向けての速度が生じている(ウェブWが短手方向にウェブ速度Vwにて移動している)ことを意味し、ウェブ速度Vwが零よりも小さい(Vw<0)ことは、ウェブWに短手方向における他側に向けての速度が生じている(ウェブWが短手方向にウェブ速度Vwにて移動している)ことを意味している。
また、制御装置40は、揺動ローラ10(厳密には、揺動ローラ10に接続されたアクチュエータ)と電気的に接続されており、揺動ローラ10に対してウェブWの短手方向における一側(図2における左側)又は他側(図2における右側)に向けた速度Vr(以下、「ローラ速度Vr」と記す)を付与することで、揺動ローラ10をウェブWの搬送経路に対して近接又は離間するように制御する。更に、制御装置40は、ローラ速度Vrに基づいて、揺動ローラ10の位置情報Pr(以下、「ローラ位置Pr」と記す)を算出する。
なお、ローラ位置Prは、数値で表され、ローラ位置Prが零である(Pr=0)ことは、短手方向に全くずれていない状態のウェブWの搬送経路に対して、揺動ローラ10の軸心が直交しており、揺動ローラ10が「中央位置」にある状態を意味する。更に、ローラ位置Prが零よりも大きい(Pr>0)ことは、揺動ローラ10の軸心が短手方向に全くずれていない状態のウェブWの搬送経路に対して直交している場合における揺動ローラ10の位置よりも、揺動ローラ10がウェブWの短手方向における一側に位置することを意味し、ローラ位置Prが零よりも小さい(Pr<0)ことは、揺動ローラ10の軸心が短手方向に全くずれていない状態のウェブWの搬送経路に対して直交している場合における揺動ローラ10の位置よりも、揺動ローラ10がウェブWの短手方向における他側に位置することを意味している。
また、ローラ速度Vrが零よりも大きい(Vr>0)ことは、揺動ローラ10にウェブWの短手方向における一側に向けての速度が付与されている(揺動ローラ10が付与された速度でウェブWの短手方向の一側に移動している)ことを意味し、ローラ速度Vrが零よりも小さい(Vr<0)ことは、揺動ローラ10にウェブWの短手方向における他側に向けての速度が付与されている(揺動ローラ10が付与された速度でウェブWの短手方向の他側に移動している)ことを意味している。
以下では、図3〜図7を参照して、ウェブ搬送装置1における制御装置40による揺動ローラ10の制御について詳細に説明する。
図3に示すように、ステップS1及びステップS2において、制御装置40は、所定の情報を取得し、当該情報に基づいてウェブWが揺動ローラ10の表面上を滑っているか否かを判定する。
ウェブWの滑りは、以下の如く、ウェブ速度Vw及びローラ速度Vrに基づいて判定される。
第一に、下記の数1に示す式の如く、ウェブ速度Vwとローラ速度Vrとの積算値が零よりも小さい場合、つまりウェブ速度Vw及びローラ速度Vrの方向が互いに異なる場合には、ウェブWに滑りが発生していると判定される。
[数1]
Vw*Vr<0
第二に、下記の数2に示す式の如く、ウェブ速度Vwと、ローラ速度Vrに係数kを積算した値との差の絶対値が許容値rよりも大きい場合には、ウェブWに滑りが発生していると判定される。つまり、ウェブWと揺動ローラ10とが同一方向に移動している場合においても、ウェブWと揺動ローラ10との速度差が比較的大きい場合には、ウェブWに滑りが発生していると判定される。
なお、係数kは、揺動ローラ10の位置とエッジセンサ30との位置の違いを補正するための係数である。つまり、揺動ローラ10の揺動経路において、エッジセンサ30がウェブWの位置を検出しているわけではなく、揺動ローラ10よりも下流の位置において、エッジセンサ30がウェブWの位置を検出しているため、ローラ速度Vrに係数kを積算することで、揺動ローラ10の揺動経路において、エッジセンサ30がウェブWの位置を検出しているものとみなしている。係数kは、揺動ローラ10とエッジセンサ30との位置に応じて適宜設定される。
また、許容値rは、予め実験の結果等に基づいて決定された値である。
また、数2におけるABSは、絶対値を意味する。
[数2]
ABS(Vw−Vr*k)>r
このように、制御装置40は、ウェブ速度Vw及びローラ速度Vrに基づいて、ウェブWが揺動ローラ10の表面上を滑っているか否かを判定する。
これにより、ウェブWの滑りを検出するために、揺動ローラ10に固定されて揺動ローラ10上におけるウェブWの位置を検出するセンサ等を新たに設けることなく、既存の構成でウェブWの滑りを検出することが可能となる。したがって、ウェブ搬送装置1のコストを低減することができる。
ウェブWに滑りが発生していないと判定された場合、制御装置40は、制御段階をステップS10に移行する。
ウェブWに滑りが発生していると判定された場合、制御装置40は、制御段階をステップS20に移行する。
なお、制御装置40は、ステップS10又はステップS20における処理を行った後、制御段階を再びステップS1に移行する。
ステップS10において、制御装置40は、揺動ローラ10に対して、従来のウェブ搬送装置と同様の制御(図8参照)を行う。
以下では、ステップS10における制御装置40による揺動ローラ10の制御(以下、「通常制御」と記す)について詳細に説明する。
図4に示すように、ステップS11において、制御装置40は、エッジセンサ30が検出したウェブWの端位置に関する情報をエッジセンサ30から取得した後、当該情報に基づいてウェブ位置Pwを算出する。
制御装置40は、ウェブ位置Pwを算出した後、制御段階をステップS12に移行する。
ステップS12において、制御装置40は、ウェブ位置Pwに基づいて、ウェブWが短手方向にずれているか否かを判定する。
ウェブWが短手方向にずれていないと判定された場合、つまりウェブ位置Pwが零である場合、制御装置40は、ステップS10における制御を終了する。
ウェブWが短手方向にずれていると判定された場合、つまりウェブ位置Pwが零でない場合、制御装置40は、制御段階をステップS13に移行する。
なお、ウェブ位置Pwが零でない場合においても、ウェブ位置Pwが零を含む所定の範囲内にある場合に、ウェブWが短手方向にずれていないと判定するように制御装置40を構成することも可能である。
ステップS13において、制御装置40は、ウェブ位置Pwに基づいて、ウェブWが目標位置(Pw=0)に近づいてきているか否かを判定する。
ウェブWが目標位置(Pw=0)に近づいてきていない、つまりウェブWが目標位置(Pw=0)から離れていっていると判定された場合、制御装置40は、制御段階をステップS14に移行する。
ウェブWが目標位置(Pw=0)に近づいてきていると判定された場合、制御装置40は、制御段階をステップS15に移行する。
ステップS14において、制御装置40は、揺動ローラ10にウェブWのずれ方向とは逆方向の速度としてのローラ速度Vrを付与する。
例えば、ウェブWが短手方向における他側寄りにずれている場合(Pw<0)には、揺動ローラ10にウェブWの短手方向における一側に向けての速度としてのローラ速度Vr(Vr>0)が付与される(図8におけるAで示す範囲参照)。
その後、制御装置40は、ステップS10における制御を終了する。
ステップS15において、制御装置40は、揺動ローラ10を停止させる速度としてのローラ速度Vr(Vr=0)を付与する。こうして、ローラ速度Vrは、徐々に零に近づくこととなる。
ウェブWが目標位置(Pw=0)に近づいてきているため、ローラ速度Vrの目標値を零とすることで、ウェブWが目標位置(Pw=0)に到達するのに伴って、揺動ローラ10が停止する(図8におけるBで示す範囲参照)。
その後、制御装置40は、ステップS10における制御を終了する。
図3に示すように、ステップS20において、制御装置40は、揺動ローラ10に対して、通常制御とは異なる、ウェブWに滑りが発生した場合における制御を行う。
以下では、ステップS20における制御装置40による揺動ローラ10の制御(以下、「滑り用制御」と記す)について詳細に説明する。
図5に示すように、ステップS21において、制御装置40は、エッジセンサ30が検出したウェブWの端位置に関する情報をエッジセンサ30から取得した後、当該情報に基づいてウェブ位置Pwを算出する。
制御装置40は、ウェブ位置Pwを算出した後、制御段階をステップS22に移行する。
ステップS22において、制御装置40は、ウェブ位置Pwが不感帯にあるか否かを判定する。
ここで、不感帯とは、ウェブ位置Pw及びローラ位置Prにおいて、零近傍に設定された所定の範囲である。
ウェブ位置Pwが不感帯にない場合、制御装置40は、制御段階をステップS23に移行する。
ウェブ位置Pwが不感帯にある場合、制御装置40は、制御段階をステップS28に移行する。
ステップS23において、制御装置40は、ウェブ位置Pwに基づいて、ウェブWが目標位置(Pw=0)に近づいてきているか否かを判定する。
ウェブWが目標位置(Pw=0)に近づいてきていない、つまりウェブWが目標位置(Pw=0)から離れていっていると判定された場合、制御装置40は、制御段階をステップS24に移行する。
ウェブWが目標位置(Pw=0)に近づいてきていると判定された場合、制御装置40は、制御段階をステップS25に移行する。
ステップS24において、制御装置40は、揺動ローラ10にウェブWのずれ方向とは逆方向の速度としてのローラ速度Vrを付与する(図6におけるDで示す範囲参照)。
その後、制御装置40は、ステップS20における制御を終了する。
ステップS25において、制御装置40は、ローラ位置Prが不感帯にあるか否かを判定する。
ローラ位置Prが不感帯にない場合、制御装置40は、制御段階をステップS26に移行する。
ローラ位置Prが不感帯にある場合、制御装置40は、制御段階をステップS27に移行する。
ステップS26において、制御装置40は、揺動ローラ10にウェブWのずれ方向の速度としてのローラ速度Vrを付与する。つまり、揺動ローラ10の揺動方向が目標位置(Pw=0)に滑りながら近づいてきているウェブWの進行方向に対して逆向きとなるように、揺動ローラ10の揺動方向を反転させて、ローラ位置Prを中央位置(Pr=0)に近づける(図6におけるTで示す範囲参照)。
ここで、一般的に、ウェブWが揺動ローラ10の表面上を滑る場合においても、揺動ローラ10が中央位置(Pr=0)付近に位置する場合(ローラ位置Prが不感帯にある場合)には、ウェブWが揺動ローラ10の表面上を滑らない場合と同様の制御が可能となる。
そのため、ウェブWが目標位置(Pw=0)付近に到達した時に、揺動ローラ10が中央位置(Pr=0)付近に到達するように、ウェブWが目標位置(Pw=0)に向けて移動し始めたら、揺動ローラ10を中央位置(Pr=0)に向けて移動させるのである。
その後、制御装置40は、ステップS20における制御を終了する。
ステップS27において、制御装置40は、揺動ローラ10を停止させる速度としてのローラ速度Vr(Vr=0)を付与する。こうして、ローラ速度Vrは、徐々に零に近づくこととなる(図6におけるSで示す範囲参照)。
この時、ローラ位置Prが不感帯にある、つまり揺動ローラ10が中央位置(Pr=0)付近に位置するため、揺動ローラ10の表面上を滑るウェブWが目標位置(Pw=0)を通り過ぎて、当初のずれ方向とは逆方向にずれてしまうことはない。
こうして、ウェブWが揺動ローラ10の表面上を滑った場合においても、良好にウェブWの位置を修正することができる。
その後、制御装置40は、ステップS20における制御を終了する。
ステップS28において、制御装置40は、ローラ位置Prが不感帯にあるか否かを判定する。
ローラ位置Prが不感帯にない場合、制御装置40は、制御段階をステップS24に移行する。
ローラ位置Prが不感帯にある場合、制御装置40は、制御段階をステップS10に移行する。
前述のように、ウェブWが揺動ローラ10の表面上を滑る場合においても、揺動ローラ10が中央位置(Pr=0)付近に位置する場合(ローラ位置Prが不感帯にある場合)には、ウェブWが揺動ローラ10の表面上を滑らない場合と同様の制御が可能となるため、ウェブ位置Pwが不感帯にあり、かつローラ位置Prが不感帯にある場合には、通常制御を行うのである。
以上のように、ウェブ搬送装置1においては、ウェブWの滑りの有無により滑り用制御と通常制御とを切り替える。
これにより、ウェブWが揺動ローラ10の表面上を滑った場合においても、良好にウェブWの位置を修正することができる。
また、滑り用制御は、揺動ローラ10の位置情報であるローラ位置Prを考慮するという点で通常制御と異なっており、ローラ位置Prが不感帯にある場合においては、通常制御を行う。
これにより、良好にウェブWの位置を修正することができる。
最後に、本発明における滑り用制御をPD制御により実現した例を図7に示す。
図7は、ウェブ位置Pw及びローラ位置Prに応じた揺動ローラ10の動作をまとめた図であり、図中の「制御」項目におけるステップは、図5におけるステップと対応する。
また、図7における「P係数」項目においては、「0」の場合、P動作が無効であることを示し、「1」の場合、P動作が有効であって、揺動ローラ10に対して、ウェブWのずれ方向とは逆方向に向けての速度を付与することを示し、「−1」の場合、P動作が有効であって、揺動ローラ10に対して、揺動方向を反転させるような速度を付与することを示している。
更に、図7における「D係数」項目においては、「0」の場合、D動作が無効であることを示し、「1」の場合、D動作が有効であることを示している。
1 ウェブ搬送装置
10 揺動ローラ
20 固定ローラ
30 エッジセンサ
40 制御装置
W ウェブ

Claims (4)

  1. ウェブを搬送するウェブ搬送装置であって、
    前記ウェブと接触した状態で、前記ウェブの短手方向に沿って揺動可能に設けられる揺動ローラと、
    前記ウェブの短手方向における一方の端位置を検出するエッジセンサと、
    前記エッジセンサによって検出された前記ウェブの端位置に基づいて、前記揺動ローラを制御する制御装置と、を具備し、
    前記制御装置は、
    前記揺動ローラの表面上にて前記ウェブに滑りが発生していると判定した際、
    前記エッジセンサによって検出された前記ウェブの端位置に基づいて、前記ウェブが目標位置から離れるように移動していると判定した場合には、前記ウェブのずれ方向とは逆方向に向けての速度を前記揺動ローラに付与し、
    前記エッジセンサによって検出された前記ウェブの端位置に基づいて、前記ウェブが前記目標位置に近づくように移動していると判定した場合には、前記ウェブのずれ方向に向けての速度を前記揺動ローラに付与して、前記揺動ローラが中央位置に近づくように、前記揺動ローラの揺動方向を反転させ、前記揺動ローラが前記中央位置付近に位置した時には、前記揺動ローラの揺動を停止させる、滑り用制御を行うことを特徴とするウェブ搬送装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記ウェブが短手方向に移動する際の速度、及び前記揺動ローラが揺動する際の速度に基づいて、前記揺動ローラの表面上にて前記ウェブに滑りが発生しているか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のウェブ搬送装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記揺動ローラの表面上にて前記ウェブに滑りが発生していないと判定した際、
    前記エッジセンサによって検出された前記ウェブの端位置に基づいて、前記ウェブが前記目標位置から離れるように移動していると判定した場合には、前記ウェブのずれ方向とは逆方向に向けての速度を前記揺動ローラに付与し、
    前記エッジセンサによって検出された前記ウェブの端位置に基づいて、前記ウェブが前記目標位置に近づくように移動していると判定した場合には、前記揺動ローラの揺動を停止させる、通常制御を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウェブ搬送装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記揺動ローラの表面上にて前記ウェブに滑りが発生していると判定した際、
    前記ウェブが前記目標位置付近に位置し、かつ前記揺動ローラが前記中央位置付近に位置していると判定した場合には、前記通常制御を行うことを特徴とする請求項3に記載のウェブ搬送装置。
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