JPH11334433A - 車両用シートの姿勢変更用リンク構造 - Google Patents

車両用シートの姿勢変更用リンク構造

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JPH11334433A
JPH11334433A JP14579098A JP14579098A JPH11334433A JP H11334433 A JPH11334433 A JP H11334433A JP 14579098 A JP14579098 A JP 14579098A JP 14579098 A JP14579098 A JP 14579098A JP H11334433 A JPH11334433 A JP H11334433A
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JP
Japan
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nut member
hole
crank arm
locking projection
seat
Prior art date
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Application number
JP14579098A
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English (en)
Inventor
Makoto Tarusawa
誠 樽澤
Nobuhisa Matsumoto
展尚 松本
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Delta Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Delta Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を少なくし、組付け効率を向上さ
せ、かつ、組付け状態を安定したものにする。 【解決手段】 車両用のシートSの姿勢変更用に適用さ
れるものであり、前端昇降用モータ41と、この昇降用
モータ41により回転するスクリュー軸43と、じ孔4
4aの螺設された円柱状の前端昇降用ナット部材44と
が設けられるとともに、前方水平軸45と、この水平軸
45に突設された一対のクランクアーム46とが設けら
れ、クランクアーム46は先端部にナット部材44を自
軸心回りに回動自在に支持する貫通孔46aを有し、こ
の貫通孔46aの内周部には、ねじ孔44aのナット部
材44軸心回りの回動範囲外の位置に切欠き溝46bが
凹設されているとともに、ナット部材44には、切欠き
溝46bに対応した係止突起44bが突設され、ナット
部材44は、係止突起44bによって抜け止めさた状態
で貫通孔46aに嵌装されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前端部および後端
部のいずれか一方または双方を昇降させることによって
高さ位置や傾斜角度を調節し得るように構成された車両
用のシートに採用される車両用シートの姿勢変更用リン
ク構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、運転者の体格にあわせてシートの
高さ位置や傾斜角度を任意に調節することができるよう
に構成された車両用のパワーシートが知られている。か
かる車両用のシートには、従来、図6の(イ)〜(ハ)
に示すようなシート姿勢変更用のリンク構造が採用され
ており、駆動モータ100の駆動力がリンク構造101
を介してシートSに伝達されることによってシートSが
姿勢変更されるようになっている。
【0003】リンク構造101は、駆動モータ100の
駆動軸と軸心回りに共回りする前後方向に延びたスクリ
ュー軸102と、このスクリュー軸102に螺着された
ナット部材103と、上記スクリュー軸102に直交す
るようにシートSのフレーム間に架橋されたクランク軸
104と、このクランク軸104に突設された幅方向一
対のクランクアーム105とを備えて構成されている。
【0004】そして上記ナット部材103は、上記クラ
ンク軸104に挟持された状態で水平軸106回りに回
動自在に軸支され、駆動モータ100の正逆駆動による
スクリュー軸102の正逆回転によってナット部材10
3が進退し、このナット部材103の進退によってクラ
ンク軸104がクランクアーム105を介して軸心回り
に正逆回転するようになっている。かかるリンク構造1
01において、クランク軸104の両端部には斜め上方
に向けて突設された支持アーム107が設けられ、この
支持アーム107の上端部がシートSの底部にリンクさ
れている。従って、駆動モータ100の正逆駆動でクラ
ンク軸104が正逆回転することにより、支持アーム1
07の先端部が昇降し、これによってシートSの高さレ
ベルを調節し得るようになっている。
【0005】かかるリンク構造101において、ナット
部材103とクランクアーム105との接続方式とし
て、従来、図6の(イ)〜(ハ)に示すようなものが知
られていた。図6の(イ)に示すものは、いわゆるボル
ト止め方式であり、水平軸106として段付きボルト1
06aが採用され、この段付きボルト106aがクラン
クアーム105を貫通してナット部材103に螺着され
ることによりナット部材103とクランクアーム105
とが互いに連結されている。
【0006】また、図6の(ロ)に示すものは、軸突設
方式のものであり、ナット部材103の幅方向両側面に
予め一対の連結軸106bが一体に突設され、これらの
連結軸106bを一対のクランクアーム105の貫通孔
105aに嵌装した後、これら一対のクランクアーム1
05をクランク軸104に溶接止めすることによりナッ
ト部材103とクランクアーム105とが互いに連結さ
れている。
【0007】さらに、図6の(ハ)に示すものは、いわ
ゆる嵌装方式のものであり、ナット部材103を円柱体
で形成する一方、各クランクアーム105にこの円柱体
を摺接状態で内嵌する貫通孔105aを穿設し、各貫通
孔105aに円柱体の両側部を嵌め込むことによってナ
ット部材103がクランクアーム105に連結されてい
る。
【0008】そして、クランクアーム105の先端部に
は貫通孔105aから外部に連通したスリット105b
が設けられている一方、ナット部材103の両側部には
スリット105bに嵌まり込む偏平部103aが設けら
れ、この偏平部103aをスリット105bを通してナ
ット部材103を貫通孔105aに嵌め込んだ後、ナッ
ト部材103を略90°軸心回りに回転させ、この状態
でスクリュー軸102が螺着されることによりスクリュ
ー軸102がナット部材103を介してクランクアーム
105に連結されるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6の
(イ)に示す従来のボルト止め方式にあっては、水平軸
106として一対の段付きボルト106aを用いている
ため、その分、部品点数が多くて部品コストが嵩むとと
もに、組付け工数が多くて組付け効率が悪いという問題
点を有している。
【0010】また、図6の(ロ)に示す従来の軸突設方
式にあっては、組付け作業時にクランクアーム105を
クランク軸104に溶接止めしなければならず、非常に
面倒であり、組付けコストが嵩むという問題点を有して
いる。
【0011】さらに、図6の(ハ)に示す従来の嵌装方
式にあっては、クランクアーム105がスリット105
bの存在で強度的に弱くなっており、ナット部材103
を介してクランクアーム105に大きな力が加わると、
貫通孔105aが開いてしまい、これによってナット部
材103がクランクアーム105から脱落する恐れがあ
るという問題点を有している。
【0012】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、部品点数が少なく、組付け
効率が良好であり、かつ、組付け状態が安定した車両用
シートの姿勢変更用リンク構造を提供することを目的と
している。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
車両用シートの姿勢変更用リンク構造は、前端部および
後端部のいずれか一方または双方を昇降させることによ
って高さ位置と傾斜角度とが調節可能に構成された車両
用のシートに用いられる車両用シートの姿勢変更用リン
ク構造であって、車体に据え付けられた駆動モータと、
この駆動モータの回転駆動によって自軸心回りに回転す
るスクリュー軸と、このスクリュー軸に螺合するねじ孔
の螺設されたナット部材とが設けられているとともに、
上記スクリュー軸に直交する方向に延びるクランク軸
と、このクランク軸に直交する方向に互いに対向するよ
うに突設された一対のクランクアームとが設けられ、上
記ナット部材は円柱状に形成されている一方、上記クラ
ンクアームは先端部に上記ナット部材を自軸心回りに回
動自在に支持する貫通孔を有し、この貫通孔の内周部に
は、上記ねじ孔のナット部材軸心回りの回動範囲外の位
置に切欠き溝が凹設されているとともに、上記ナット部
材には、上記切欠き溝に対応した係止突起が突設され、
ナット部材は、上記係止突起によって抜け止めさた状態
で貫通孔に嵌装されていることを特徴とするものであ
る。
【0014】この車両用シートの姿勢変更用リンク構造
によれば、クランクアームの切欠き溝に係止突起を嵌め
込みつつ円柱状のナット部材を貫通孔に嵌入することに
よってナット部材はクランクアームに装着される。つい
でナット部材を貫通孔の回動範囲内に位相設定すること
により、係止突起が切欠き溝からずれた位置に位相設定
され、これによってナット部材はクランクアームの貫通
孔から抜け止めされた状態になる。この状態でスクリュ
ー軸をナット部材のねじ孔に螺着することによりクラン
クアームに装着されたナット部材は、抜け止めされた状
態でスクリュー軸およびクランク軸の双方にリンクされ
た状態になる。
【0015】この状態で駆動モータを正逆駆動すること
により、駆動モータの駆動回転はスクリュー軸を介して
ナット部材に伝達され、ナット部材の正逆移動によって
クランク軸がクランクアームを介して自軸心回りに正逆
回動し、これによってクランク軸に連結されたシートは
所定の運動を行って姿勢変更される。そして、リンク構
造が形成された状態では、係止突起が切欠き溝に対向す
る位置に到達することがないように両者は相互に設置位
置が設定されているため、シートの姿勢変更操作時にナ
ット部材がクランクアームの貫通孔から抜け出るという
不都合は生じない。
【0016】このようにナット部材を円柱体に形成して
クランクアームの貫通孔に自軸心回りに回動自在に嵌装
するとともに、貫通孔に切欠き溝を凹設する一方、ナッ
ト部材に切欠き溝に対応した係止突起を突設し、この係
止突起を切欠き溝に通してナット部材を貫通孔に嵌装し
た後は、切欠き溝と係止突起との位相差によってナット
部材が貫通孔から抜け止めされるようにしているため、
ナット部材を例えば段付きボルトによって回動自在にク
ランクアームに連結する従来のボルト止め方式や、ナッ
ト部材に連結軸を突設してこの連結軸をクランクアーム
の貫通孔に嵌挿してからクランクアームをクランク軸に
溶接する従来の軸突設方式に比べて部品点数および組付
け工数の減少化を図ることが可能になる。また、ナット
部材をクランクアームに設けられたスリットを通して貫
通孔に装着する従来のナット部材嵌装方式に比べ、スリ
ットが開いてナット部材が外れるような不都合の生じる
ことがない。
【0017】本発明の請求項2記載の車両用シートの姿
勢変更用リンク構造は、請求項1記載の車両用シートの
姿勢変更用リンク構造において、上記係止突起は、上記
ナット部材が上記貫通孔に嵌装された状態で上記一対の
リンクアーム間に形成されていることを特徴とするもの
である。
【0018】この車両用シートの姿勢変更用リンク構造
によれば、ナット部材がクランクアームの貫通孔に嵌装
された状態でナット部材にスクリュー軸を螺着すること
により、ナット部材の係止突起が一対のクランクアーム
間に挟持された状態なり、ナット部材は貫通孔から確実
に抜け止めされた状態になる。
【0019】本発明の請求項3記載の車両用シートの姿
勢変更用リンク構造は、請求項1記載の車両用シートの
姿勢変更用リンク構造において、上記係止突起は、上記
ナット部材が上記貫通孔に嵌装された状態で上記一対の
リンクアームを外側から挟持するように形成されている
ことを特徴とするものである。
【0020】この車両用シートの姿勢変更用リンク構造
によれば、ナット部材がクランクアームの貫通孔に嵌装
された状態でナット部材にスクリュー軸を螺着すること
により、クランクアームがナット部材の係止突起間に挟
持された状態なり、ナット部材は貫通孔から確実に抜け
止めされた状態になる。また、クランクアームは一対の
係止突起によって挟持された状態になっているため、こ
れら一対の係止突起によって一対のクランクアームの外
方に向かった変形が確実に防止される。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の車両用シートの
姿勢変更用リンク構造が適用される自動車用シートの一
実施形態を示す側面視の説明図である。この図に示すよ
うに、自動車用のシートSは、着座席であるシートボト
ムS1と、このシートボトムS1の後方(図1の右方)
端部に立設された背凭れであるシートバックS2とから
なっている。シートボトムS1の後端部とシートバック
S2の下端部との間には、幅方向(図1の紙面に直交す
る方向)一対のリクライナS3が設けられており、この
リクライナS3を操作することによってシートバックS
2を、前に倒れた前倒姿勢と、後ろに倒れた後倒姿勢と
の間で姿勢変更し得るようになっている。因に、図1に
おけるシートバックS2は、前倒姿勢と後倒姿勢の中間
である起立姿勢に設定されている。
【0022】上記シートボトムS1は、位置変更構造1
を介して車室内のフロア11上に据え付けられ、位置変
更構造1の駆動によって前後方向(図1の紙面の左右方
向)に進退したり、前端部や後端部が昇降し得るように
なっており、搭乗者の体格に合わせてシートSの車室内
における空間的な位置設定を所定の範囲内で任意に行う
ことができるようになっている。
【0023】そして、シートボトムS1の一方の側面の
適所には、位置変更構造1を操作するためのスイッチS
4が設けられている。上記スイッチS4としては、シー
トSを進退させるスライドスイッチS41、シートボト
ムS1の前端部を昇降させる前端リフトスイッチS4
2、およびシートボトムS1の後端部を昇降させる後端
リフトスイッチS43の3種類が採用されている。搭乗
者がこれらのスイッチS4を操作することによってシー
トSの車室内における位置設定を任意に変更して調節し
得るようになっている。
【0024】図2は、本発明のシートの姿勢変更用リン
ク構造が適用されるパワーシートの位置変更構造の一実
施形態を示す斜視図である。なお、図2において、X−
X方向を幅方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に−
X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y
方向を後方という。この図に示すように、パワーシート
の位置変更構造1は、フロア11に敷設された幅方向一
対のスライドレール2と、このスライドレール2に支持
されたシートスライド構造3と、同シート前方昇降構造
4と、同シート後方昇降構造5とを備えた基本構成を有
している。
【0025】上記スライドレール2は、フロア11にボ
ルト止めで固定された前後方向に延びる幅方向一対のロ
アレール21と、このロアレール21の上部に摺接状態
で前後方向に移動可能に結合されたアッパレール24と
からなっている。
【0026】上記ロアレール21は正面視で逆J字形状
を呈している。かかるロアレール21は、下部で前後方
向に延びるように立設されたレール足22と、このレー
ル足22の頂部に前後方向に延びるように設けられたレ
ール板23とからなっている。上記各レール足22の前
後端には直角に折り曲げられて形成した一対のボルト座
22aが設けられ、このボルト座22aの貫通孔およ
び、この貫通孔に対応してフロア11に穿設された貫通
孔にボルトBが挿通されてナットで締結されることによ
り、ロアレール21がフロア11に固定されるようにな
っている。
【0027】上記アッパレール24は、ロアレール21
のレール板23対応して前後方向に延びる天板25と、
この天板25の幅方向両側縁部から下方に垂下された一
対の側板26とからなっている。各側板26の下端縁部
には、互いに対向する方向に折り曲げられて形成した前
後方向に延びる係止爪26aが設けられており、これに
よってアッパレール24は正面視でC字形状になってい
る。
【0028】そして、上記互いに対向した係止爪26a
間の隙間に上記ロアレール21のレール足22を嵌め込
んだ状態でアッパレール24内にレール板23を差し入
れることによって、アッパレール24がロアレール21
に対して前後方向に摺動し得るようになっている。ま
た、一対のアッパレール24間には、前方位置で架橋板
27が差し渡されて固定され、これによって幅方向一対
のアッパレール24が一対のロアレール21に案内され
つつ同時に前後動するようになっている。
【0029】また、各アッパレール24の天板25に
は、前端位置に上方に向かって突設された前方ブラケッ
ト28aが設けられているとともに、後端位置に上方に
向かって突設された後方ブラケット28bを有してお
り、これら各一対の前後のブラケット28a,28bを
介して図略のシートボトムがスライドレール2に支持さ
れるようになっている。また、各アッパレール24に
は、天板25の前後方向中央位置にそれぞれ中央ブラケ
ット28cが立設されている。この中央ブラケット28
cは、上記シート後方昇降構造5の一部を支持するため
ものである。
【0030】上記シートスライド構造3は、架橋板27
の下面に固定されたスライド用モータ31と、このスラ
イド用モータ31の駆動回転を減速する幅方向一対のス
ライド用減速装置32と、このスライド用減速装置32
によって減速されて回転する幅方向一対の前後方向に延
びたスライド用スクリュー軸33と、フロア11に固定
され、かつ、上記スライド用スクリュー軸33に螺合し
た幅方向一対のスライド用ナット部材34とからなって
いる。
【0031】上記スライド用モータ31は、その駆動軸
を左右に延ばした状態で架橋板27に固定されている。
各駆動軸の先端部分にウォームギヤが形成されている一
方、スライド用減速装置32には上記ウォームギヤに噛
合するスライド用スクリュー軸33と同心で一体のピニ
オンが内装されている。そして、スライド用モータ31
の正逆駆動による駆動軸を介したウォームギヤの正逆回
転によってフロア11と一体のスライド用ナット部材3
4に螺合したスライド用スクリュー軸33が軸心回りに
正逆回転し、これによるアッパレール24のロアレール
21に案内された状態での前後動によってシートSが進
退するようになっている。
【0032】上記シート前方昇降構造4は、スライドレ
ール2間の前後方向の略中央部分であって、左方のスラ
イドレール2寄りのフロア11上に据え付けられた前端
昇降用モータ41と、この前端昇降用モータ41の駆動
回転を減速する前端昇降用減速装置42と、この前端昇
降用減速装置42によって減速回転する、前後方向に延
びた前端昇降用スクリュー軸43と、この前端昇降用ス
クリュー軸43が螺合する前端昇降用ナット部材44と
を備えて形成されている。
【0033】一方、上記スライドレール2の前方ブラケ
ット28a間には、幅方向に延びる前方水平軸(クラン
ク軸)45が自軸心回りに回動自在に架橋されていると
ともに、この前方水平軸45の上記前端昇降用ナット部
材44に対応した部分には前端昇降用ナット部材44を
挟持するように幅方向一対の前方クランクアーム46が
固定されている。そして、前端昇降用ナット部材44
は、これら一対の前方クランクアーム46に挟持された
状態で幅方向に延びる支持軸46a回りに回動自在に軸
支され、前端昇降用スクリュー軸43の正逆回転による
前端昇降用ナット部材44の前後動によって前方水平軸
45が支持軸46aおよび前方クランクアーム46を介
して自軸心回りに正逆回動するようになっている。
【0034】かかる前方水平軸45の幅方向両側部に
は、L字形状を呈した一対の前方L字リンク板47の前
端部が固定されているとともに、同後端部にシートボト
ムS1の前方部分を支持するシート前方支持金具48が
回動自在に軸支されている。前端昇降用減速装置42
は、上記スライド用減速装置32と同様に構成されてい
る。従って、前端昇降用モータ41の正逆駆動で前端昇
降用減速装置42を介して前端昇降用スクリュー軸43
を軸心回りに正逆回転させることによって前端昇降用ナ
ット部材44が前後動し、この前後動によって前方水平
軸45が支持軸46aおよび前方クランクアーム46を
介して軸心回りに正逆回動する。そして、この前方水平
軸45の正逆回動によって上記シート前方支持金具48
が前方L字リンク板47を介して昇降し、これによって
シートボトムS1(図1)の前端部が昇降することにな
る。
【0035】上記シート後方昇降構造5は、スライドレ
ール2間の前後方向の略中央部分であって、前端昇降用
モータ41と前方水平軸45との間の空間部分のフロア
11上に据え付けられた後端昇降用モータ51と、この
後端昇降用モータ51の駆動回転を減速する後端昇降用
減速装置52と、この後端昇降用減速装置52によって
減速回転する前後方向に延びた後端昇降用スクリュー軸
53と、この後端昇降用スクリュー軸53が螺合する後
端昇降用ナット部材54とを備えて形成されている。
【0036】一方、上記スライドレール2の中央ブラケ
ット28c間には、幅方向に延びる中央水平軸(クラン
ク軸)55が自軸心回りに回動自在に架橋されていると
ともに、この中央水平軸55の上記後端昇降用ナット部
材54に対応した部分には後端昇降用ナット部材54を
挟持するように幅方向一対の後方クランクアーム56が
固定されている。そして、後端昇降用ナット部材54
は、これら一対の後方クランクアーム56に挟持された
状態で幅方向に延びる支持軸56a回りに回動自在に軸
支され、後端昇降用スクリュー軸53の正逆回転による
後端昇降用ナット部材54の前後動によって中央水平軸
55が支持軸56aおよび後方クランクアーム56を介
して自軸心回りに正逆回動するようになっている。
【0037】かかる中央水平軸55の幅方向両側部に
は、下方に延びる直状リンク板57の上端部が固定され
ている一方、上記スライドレール2の後方ブラケット2
8bにはL字形状を呈した後方L字リンク板58の中央
部が水平方向に延びる幅方向一対の各支持軸58a回り
に回動自在に軸支されている。かかる後方L字リンク板
58の下端部と上記直状リンク板57の下端部との間に
それぞれ軸回りに回動自在に軸支された連結ロッド57
aが架橋され、直状リンク板57が中央水平軸55回り
に正逆回動することによって後方L字リンク板58も支
持軸58a回りに同期回動するようになっている。そし
て、後方L字リンク板58の後端部には、軸回りに回動
自在に軸支された、シートボトムS1の後端部を支持す
るシート後方支持金具59が取り付けられている。な
お、後端昇降用減速装置52は、上記スライド用減速装
置32と同様に構成されている。
【0038】従って、後端昇降用モータ51の正逆駆動
で後端昇降用減速装置52を介して後端昇降用スクリュ
ー軸53を軸心回りに正逆回転させることによって後端
昇降用ナット部材54が前後動し、この前後動によって
中央水平軸55が支持軸56aおよび後方クランクアー
ム56を介して軸心回りに正逆回動する。そして、この
中央水平軸55の正逆回動によって上記シート後方支持
金具59が連結ロッド57aおよび後方L字リンク板5
8を介して昇降し、これによってシートボトムS1(図
1)の後端部が昇降することになる。
【0039】以下、本発明のシートの姿勢変更用リンク
構造についてシート前方昇降構造4を例に上げて図3お
よび図4を基に詳細に説明する。図3は、シート前方昇
降構造4の一実施形態を示す分解斜視図であり、図4は
その組立て斜視図である。これらの図に示すように、シ
ート前方昇降構造4は、上記前端昇降用モータ41(図
2)と、この前端昇降用モータ41の駆動回転を減速す
る前端昇降用減速装置42(図2)と、この前端昇降用
減速装置42によって減速回転する、前後方向に延びた
前端昇降用スクリュー軸43と、このスクリュー軸43
が螺合する前端昇降用ナット部材44と、このナット部
材44が前方クランクアーム46を介してリンクされた
前方水平軸(クランクシャフト)45と、この水平軸4
5の両側部(図3には左側部のだけが示されている)に
設けられた前方L字リンク板47と、この前方L字リン
ク板47の先端部に設けられたシート前方支持金具48
とを備えて構成されている。
【0040】上記クランクアーム46は、上方に突出し
た状態で互いに対向して幅方向一対で水平軸45に固定
されている。これらクランクアーム46は、上部に幅方
向で対向して穿設された貫通孔46aを有しているとと
もに、貫通孔46aの下端縁部には下方に向かって切り
欠かれて形成した切欠き溝46bが設けられている。一
方、上記ナット部材44は、上記貫通孔46aに摺接状
態で嵌入し得る径寸法を備えた円柱状に形成されてい
る。このナット部材44には、中央部分に中心線と円柱
体の軸心とが交差するようにねじ孔44aが螺設されて
いるとともに、ナット部材44の外周面にはねじ孔44
aの一方の開口を挟むように幅方向で対向した一対の係
止突起44bが突設されている。上記ねじ孔44aは、
上記スクリュー軸43を螺着するためのものである。
【0041】これら一対の係止突起44bは、上記切欠
き溝46bを通過し得るように形状設定されているとと
もに、各係止突起44b間の外寸法は、クランクアーム
46間の内寸法より若干短めに寸法設定されている。従
って、図3に示す状態で、矢印で示すように、上記係止
突起44bを上記切欠き溝46bに対向させた状態でナ
ット部材44を貫通孔46aに差し通した後、ナット部
材44をその軸心回りに略90°回動させ、ついでスク
リュー軸43をねじ孔44aに螺着することにより、図
4に示すように、スクリュー軸43とクランクアーム4
6とがナット部材44を介して互いにリンクされた状態
になる。
【0042】そして、スクリュー軸43がナット部材4
4を介してクランクアーム46に連結された状態では、
ナット部材44のクランクアーム46に対する相対的な
回動範囲においては、係止突起44bが切欠き溝46b
に対向しないようにねじ孔44a、係止突起44bおよ
び切欠き溝46bが相互に相対的に位置設定されてい
る。従って、係止突起44bは、貫通孔46aの周りの
クランクアーム46の内壁面に常に当接した状態になっ
ており、ナット部材44がクランクアーム46の貫通孔
46aから外れるような不都合は確実に防止される。
【0043】本発明の車両用シートの姿勢変更用リンク
構造は、以上詳述したように、前端部および後端部のい
ずれか一方または双方を昇降させることによって高さ位
置と傾斜角度とが調節可能に構成された車両用のシート
Sに適用されるものであり、車体に据え付けられた、例
えば前端昇降用モータ41と、この昇降用モータ41の
回転駆動によって自軸心回りに回転するスクリュー軸4
3と、このスクリュー軸43に螺合するねじ孔44aの
螺設された前端昇降用ナット部材44とが設けられてい
るとともに、上記スクリュー軸43に直交する方向に延
びる前方水平軸(クランク軸)45と、この水平軸45
に直交する方向に互いに対向するように突設された一対
のクランクアーム46とが設けられ、上記ナット部材4
4は円柱状に形成されている一方、上記クランクアーム
46は先端部に上記ナット部材44を自軸心回りに回動
自在に支持する貫通孔46aを有し、この貫通孔46a
の内周部には、上記ねじ孔44aのナット部材44軸心
回りの回動範囲外の位置に切欠き溝46bが凹設されて
いるとともに、上記ナット部材44には、上記切欠き溝
46bに対応した係止突起44bが突設され、ナット部
材44は、上記係止突起44bによって抜け止めさた状
態で貫通孔46aに嵌装されているものである。
【0044】従って、このような車両用シートの姿勢変
更用リンク構造によれば、クランクアーム46の切欠き
溝46bに係止突起44bを嵌め込みつつ円柱状のナッ
ト部材44を貫通孔46aに嵌入することによってナッ
ト部材44をクランクアーム46に装着することができ
る。ついでナット部材44を貫通孔46aの回動範囲内
に位相設定することにより、係止突起44bが切欠き溝
46bからずれた位置に位相設定され、これによってナ
ット部材44をクランクアーム46の貫通孔46aから
抜け止めされた状態にすることができる。この状態でス
クリュー軸43をナット部材44のねじ孔44aに螺着
することにより、クランクアーム46に装着されたナッ
ト部材44を抜け止めされた状態でスクリュー軸43お
よび水平軸45の双方にリンクすることができる。
【0045】この状態で昇降用モータ41を正逆駆動す
ることにより、昇降用モータ41の駆動回転は前端昇降
用減速装置42およびスクリュー軸43を介してナット
部材44に伝達され、ナット部材44の正逆移動によっ
て水平軸45がクランクアーム46を介して自軸心回り
に正逆回動し、これによって水平軸45に連結されたシ
ートSを姿勢変更させることができる。そして、リンク
構造が形成された状態では、係止突起44bが切欠き溝
46bに対向する位置に到達することがないように両者
は相互に設置位置が設定されているため、シートSの姿
勢変更操作時にナット部材44がクランクアーム46の
貫通孔46aから抜け出るという不都合を確実に防止す
ることができる。
【0046】このようにナット部材44を円柱体に形成
してクランクアーム46の貫通孔46aに自軸心回りに
回動自在に嵌装するとともに、貫通孔46aに切欠き溝
46bを凹設する一方、ナット部材44に切欠き溝46
bに対応した係止突起44bを突設し、この係止突起4
4bを切欠き溝46bに通してナット部材44を貫通孔
46aに嵌装した後は、切欠き溝46bと係止突起44
bとの位相差によってナット部材44が貫通孔46aか
ら抜け止めされるため、ナット部材44を例えば段付き
ボルトによって回動自在にクランクアーム46に連結す
る従来のボルト止め方式や、ナット部材に連結軸を突設
してこの連結軸をクランクアームの貫通孔に嵌挿してか
らクランクアームを水平軸45に溶接する従来の軸突設
方式に比べて部品点数および組付け工数の減少化を図る
ことができる。また、ナット部材をクランクアームに設
けられたスリットを通して貫通孔に装着する従来のナッ
ト部材嵌装方式に比べ、スリットが開いてナット部材が
外れるような不都合を確実に防止することができる。
【0047】本発明は上記の実施形態に限定されるもの
ではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0048】(1)上記の実施形態においては、シート
姿勢変更用のリンク構造について、シートSの前端部を
昇降させるシート前方昇降構造4側のものについて、図
3および図4を基に詳細に説明したが、本発明は、シー
ト姿勢変更用のリンク構造がシート前方昇降構造4にの
み適用されることに限定されるものではなくシート後方
昇降構造5にも適用することができる。
【0049】(2)上記の実施形態においては、ナット
部材44の外周面に係止突起44bが幅方向一対で設け
られているが、本発明は一対の係止突起44bを設ける
ことに限定されるものではなく、一対の係止突起44b
に代えて幅方向に延びる1本の突条を採用してもよい。
【0050】(3)上記の実施形態においては、係止突
起44bを、一対のリンクアーム間に挟まれ得るように
ナット部材44の外周面に突設しているが、こうする代
わりに、図5に示すように、係止突起44bを、ナット
部材44が貫通孔46aに嵌装された状態で一対のリン
クアームを外側から挟持するようにナット部材44の外
周面に形成してもよい。こうすることによって、ナット
部材44がクランクアーム46の貫通孔46aに嵌装さ
れた状態でナット部材44にスクリュー軸43を螺着す
ることにより、クランクアーム46がナット部材44の
係止突起44b間に挟持された状態なり、ナット部材4
4を貫通孔46aから確実に抜け止めされた状態にする
ことができる。また、クランクアーム46は一対の係止
突起44bによって挟持されているため、これら一対の
係止突起44bによってたとえクランクアーム46に大
きな力が加わっても、一対のクランクアーム46が外方
に向かって変形するような不都合を確実に防止すること
ができる。
【0051】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の車両用シートの
姿勢変更用リンク構造によれば、スクリュー軸が螺着さ
れるナット部材を円柱状に形成する一方、クランクアー
ムの先端部にナット部材を自軸心回りに回動自在に支持
する貫通孔を設け、この貫通孔の内周部に切欠き溝を凹
設するとともに、ナット部材には切欠き溝に対応した係
止突起を突設し、ナット部材は、係止突起によって抜け
止めさた状態で貫通孔に嵌装されるように係止突起と切
欠き溝との相対位置関係を設定したため、クランクアー
ムの切欠き溝に係止突起を嵌め込みつつ円柱状のナット
部材を貫通孔に嵌入することによってナット部材をクラ
ンクアームに装着することができる。ついでナット部材
を貫通孔の回動範囲内に位相設定することにより、係止
突起が切欠き溝からずれた位置に位置設定され、これに
よってナット部材をクランクアームの貫通孔から抜け止
めされた状態にすることができる。この状態でスクリュ
ー軸をナット部材のねじ孔に螺着することによりクラン
クアームに装着されたナット部材を、抜け止めされた状
態でスクリュー軸およびクランク軸の双方にリンクさせ
ることができる。
【0052】この状態で駆動モータを正逆駆動すること
により、駆動モータの駆動回転はスクリュー軸を介して
ナット部材に伝達され、ナット部材の正逆移動によって
クランク軸がクランクアームを介して自軸心回りに正逆
回動し、これによってクランク軸に連結されたシートを
姿勢変更させることができる。そして、リンク構造が形
成された状態では、係止突起が切欠き溝に対向する位置
に到達することがないように両者は相互に設置位置が設
定されているため、シートの姿勢変更操作時にナット部
材がクランクアームの貫通孔から抜け出るという不都合
を確実に防止することができる。
【0053】このようにナット部材を円柱体に形成して
クランクアームの貫通孔に自軸心回りに回動自在に嵌装
するとともに、貫通孔に切欠き溝を凹設する一方、ナッ
ト部材に切欠き溝に対応した係止突起を突設し、この係
止突起を切欠き溝に通してナット部材を貫通孔に嵌装し
た後は、切欠き溝と係止突起との位相差によってナット
部材が貫通孔から抜け止めされるようにしているため、
ナット部材を例えば段付きボルトによって回動自在にク
ランクアームに連結する従来のボルト止め方式や、ナッ
ト部材に連結軸を突設してこの連結軸をクランクアーム
の貫通孔に嵌挿してからクランクアームをクランク軸に
溶接する従来の軸突設方式に比べて部品点数および組付
け工数の減少化を図ることができる。また、ナット部材
をクランクアームに設けられたスリットを通して貫通孔
に装着する従来のナット部材嵌装方式に比べ、スリット
が開いてナット部材が外れるような不都合の発生を確実
に防止することができる。
【0054】本発明の請求項2記載の車両用シートの姿
勢変更用リンク構造によれば、係止突起を、ナット部材
が貫通孔に嵌装された状態で一対のリンクアーム間に形
成したため、ナット部材がクランクアームの貫通孔に嵌
装された状態でナット部材にスクリュー軸を螺着するこ
とにより、ナット部材の係止突起が一対のクランクアー
ム間に挟持された状態なり、これによってナット部材が
貫通孔から抜け出るのを確実に防止することができる。
【0055】本発明の請求項3記載の車両用シートの姿
勢変更用リンク構造によれば、係止突起を、ナット部材
が貫通孔に嵌装された状態で一対のリンクアームを外側
から挟持するように設けたため、ナット部材がクランク
アームの貫通孔に嵌装された状態でナット部材にスクリ
ュー軸を螺着することにより、クランクアームがナット
部材の係止突起間に挟持された状態なり、ナット部材が
貫通孔から抜け出るのを確実に防止することができる。
また、クランクアームは一対の係止突起によって挟持さ
れた状態になっているため、クランクアームに大きな力
が加わっても、クランクアームが外方に向かう変形が起
こらず、クランクアームの変形によるナット部材の脱落
を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用シートの姿勢変更用リンク構造
が適用される自動車用シートの一実施形態を示す側面視
の説明図である。
【図2】本発明のシートの姿勢変更用リンク構造が適用
されるパワーシートの位置変更構造の一実施形態を示す
斜視図である。
【図3】シート前方昇降構造の一実施形態を示す分解斜
視図である。
【図4】図3のシート前方昇降構造の組立て斜視図であ
る。
【図5】本発明のシートの姿勢変更用リンク構造が適用
されるパワーシートの位置変更構造の他の実施形態を示
す斜視図である。
【図6】(イ)〜(ハ)は、従来のシートの姿勢変更用
リンク構造を例示する斜視図である。
【符号の説明】
1 位置変更構造 2 スライドレール 21 ロアレール 24 アッパレール 3 シートスライド構造 31 スライド用モータ 31a 駆動軸 32 スライド用減速装置 33 スライド用スクリュ軸 34 スライド用ナット部材 4 シート前方昇降構造 41 前端昇降用モータ 42 前端昇降用減速装置 43 前端昇降用スクリュ軸 44 前端昇降用ナット部材 44a ねじ孔 44b 係止突起 45 水平軸 46 クランクアーム 46a 貫通孔 5 シート後方昇降構造 51 後端昇降用モータ 52 後端昇降用減速装置 53 後端昇降用スクリュ軸 54 後端昇降用ナット部材 6 ケーシング 61 ケーシング本体 62 ウォーム装着筒 63 ウォームホイール装
着孔 64 ウォーム装着孔 65 ブッシュ 7 ウォーム 71 ギヤ本体 72 先端軸 73 基端軸 74 軸受輪 8 ウォームホイール 81 ウォームホイール本体 82 支持歯車 83 金属円板 84 樹脂円板 85 軸受円板 86 挟持部材 9 板ばね 91 板ばね本体 92 抜止め部 93 抜止め爪片 94 ひげ突起 921 外側縁部 922 内側縁部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端部および後端部のいずれか一方また
    は双方を昇降させることによって高さ位置と傾斜角度と
    が調節可能に構成された車両用のシートに用いられる車
    両用シートの姿勢変更用リンク構造であって、車体に据
    え付けられた駆動モータと、この駆動モータの回転駆動
    によって自軸心回りに回転するスクリュー軸と、このス
    クリュー軸に螺合するねじ孔の螺設されたナット部材と
    が設けられているとともに、上記スクリュー軸に直交す
    る方向に延びるクランク軸と、このクランク軸に直交す
    る方向に互いに対向するように突設された一対のクラン
    クアームとが設けられ、上記ナット部材は円柱状に形成
    されている一方、上記クランクアームは先端部に上記ナ
    ット部材を自軸心回りに回動自在に支持する貫通孔を有
    し、この貫通孔の内周部には、上記ねじ孔のナット部材
    軸心回りの回動範囲外の位置に切欠き溝が凹設されてい
    るとともに、上記ナット部材には、上記切欠き溝に対応
    した係止突起が突設され、ナット部材は、上記係止突起
    によって抜け止めさた状態で貫通孔に嵌装されているこ
    とを特徴とする車両用シートの姿勢変更用リンク構造。
  2. 【請求項2】 上記係止突起は、上記ナット部材が上記
    貫通孔に嵌装された状態で上記一対のリンクアーム間に
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用
    シートの姿勢変更用リンク構造。
  3. 【請求項3】 上記係止突起は、上記ナット部材が上記
    貫通孔に嵌装された状態で上記一対のリンクアームを外
    側から挟持するように形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の車両用シートの姿勢変更用リンク構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107253504A (zh) * 2017-05-11 2017-10-17 冯义文 一种手调式电动车可调节自动座椅

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107253504A (zh) * 2017-05-11 2017-10-17 冯义文 一种手调式电动车可调节自动座椅
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