JPH11334341A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH11334341A
JPH11334341A JP14744798A JP14744798A JPH11334341A JP H11334341 A JPH11334341 A JP H11334341A JP 14744798 A JP14744798 A JP 14744798A JP 14744798 A JP14744798 A JP 14744798A JP H11334341 A JPH11334341 A JP H11334341A
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lever
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Yoshinari Kageme
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組付工数および製品コストの増大を伴わず
に、ヒータコントロールレバーの操作力を低減または平
滑になるように所望のパターンに設定する。 【解決手段】 車両用空調装置のヒータユニットには、
ヒータコアを内蔵したユニットケース20と、このユニ
ットケース20内に回動自在に支持されて、吹出口から
吹き出される空気の吹出温度を調整するためのエアミッ
クスドア2と、このエアミックスドア2の操作力を軽減
するための捩じりコイルばね10とが設けられている。
そして、エアコン操作パネルには、エアミックスドア2
をドアレバー3等のリンク機構を介して手動操作するヒ
ータコントロールレバーが設けられている。捩じりコイ
ルばね10の一端部11をドアレバー3に固定し、他端
部13をユニットケース20の外壁面に形成されたケー
ス溝5に滑動自在に係合することで、ヒータコントロー
ルレバーの操作力を軽減するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばヒータユニ
ットに装着される吹出口モード切替レバーまたはエアミ
ックスドア等のドアを操作するドア操作機構の操作力を
低減または平滑にさせるようにした車両用空調装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両に搭載される車両用空調
装置の空調ダクト内には、吸込口モードを切り替える内
外気切替ドア、吹出口から車室内に吹き出される空調風
の吹出温度を調整するエアミックスドア、吹出口モード
を切り替える吹出口切替ドア等のドアが装着されて、エ
アコン操作パネルに設置された手動操作レバーを手動操
作することで開度設定されるようになっている。
【0003】これらの各種のドアは、ヒータコントロー
ルレバー等の操作レバーに一端が連結されたケーブル、
このケーブルの他端に連結された駆動レバー、この駆動
レバーにリンクされると共にドアの支軸に固定されドア
と一体的に回動するドアレバーにより回動される。この
ドアレバーには、操作レバーの操作力を低減したり平滑
したりするための操作力調整機構が取付けられている。
【0004】従来のドアおよび操作レバーの操作力調整
機構は、図4に示したように、捩じりコイルばね101
の一端部102をドアレバー103に係合し、中心のコ
イル部104をシャフト105の外周に嵌め合わせ、他
端部106をユニットケースに設けた係合部107に係
合している。このため、図3(b)に示した直線Aのよ
うに、ドアレバー103の作動角ないし操作レバーのス
トローク量が大きくなればばね定数に比例して直線的に
ばね荷重が大きくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ドアの操作
力は、通常は特性曲線Bに示すように、操作レバーのス
ライド範囲の中間部で大きく両端において小さく設定さ
れている。この場合には、従来の操作力調整機構では、
操作レバーの操作範囲の中間域における操作力を低減で
きるが、操作レバーの操作範囲の端部において逆方向の
操作力が増大する不具合が生じる。この不具合を解消す
る手段として、捩じりコイルばね10に代えて円筒コイ
ルばねを使用する方法があるが、組付工数および製品コ
ストの増大が伴う。
【0006】
【発明の目的】本発明の目的は、組付工数および製品コ
ストの増大を伴わずに、ドアを操作するドア操作手段の
操作力を低減または平滑になるように所望のパターンに
設定することのできる車両用空調装置の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1および請求項2
に記載の発明によれば、捩じりコイルばね等の長軸状の
弾性体の他端部が溝部に滑動自在に係合されており、ド
アやドアレバーの回動位置に応じて弾性体の他端部が移
動する。この結果、ドア操作手段の操作力を低減または
平滑になるように所望のパターンに設定することが可能
であり、溝部をケースの壁面に一体形成しているので、
別部品を締結する場合に比較し、組付工数、部品点数お
よび製品コストの増大は少ない。
【0008】請求項3に記載の発明によれば、捩じりコ
イルばねの他端部に滑車を設けて、その滑車を溝部内を
滑動させているため、滑動が円滑に成される。これによ
り、ケースの壁面に形成された溝部の磨耗を防止できる
ので、ケースの耐久性を向上することができる。
【0009】請求項4に記載の発明によれば、ドアレバ
ーを樹脂製とし、捩じりコイルばねを樹脂製ドアレバー
と一体成形した弾性変形部で形成している。このため、
組付工数、部品点数および製品コストの増大は従来に比
べて低減することができる。請求項5に記載の発明によ
れば、一端部が樹脂ドアレバーに一体成形された弾性変
形部の他端部に滑車を設けて、その滑車を溝部内を滑動
させているため、滑動が円滑に成される。これにより、
ケースの壁面に形成された溝部の磨耗を防止できるの
で、ケースの耐久性を向上することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態の構成〕図1は本
発明の第1実施形態を示したもので、図1は車両用空調
装置のヒータユニットの主要構成を示した図である。
【0011】車両用空調装置は、車室内空気(以下内気
と呼ぶ)を吸い込む内気循環モードと車室外空気(以下
外気と呼ぶ)を吸い込む外気導入モードとを切り替える
インテークユニットと、空調ダクト内に車室内に向かう
空気流を発生させる遠心式送風機(図示せず)を有する
ブロワユニットと、通過する空気を冷却するエバポレー
タ等の冷却用熱交換器(図示せず)を有するクーリング
ユニットと、通過する空気を加熱するヒータコア等の加
熱用熱交換器を有し、且つ空調風の吹出口を切り替える
ヒータユニットとを備えている。
【0012】ここで、ヒータユニットのユニットケース
20内には、デフロスタ吹出口、フェイス吹出口および
フット吹出口等の各吹出口を選択的に開閉する吹出口モ
ード切替ドア(図示せず)、および加熱用熱交換器を通
過する空気量と加熱用熱交換器を迂回する空気量とを調
節するエアミックスドア2等が回動自在に組み付けられ
ている。
【0013】エアミックスドア2は、ユニットケース2
0内において加熱用熱交換器の上流側で、加熱用熱交換
器に空気を送り込む通風路の開度を調節するように設け
られており、両端部がユニットケース20に回動自在に
支持されているシャフト21を有している。そのシャフ
ト21には、平板形状で樹脂製のドア本体22が一体成
形されており、ドア本体22の両面にはウレタン等のパ
ッキン24が貼着されている。エアミックスドア2は、
車両の運転席に設けられたエアコン操作パネル(図示せ
ず)に設置されたヒータコントロールレバー(手動操作
手段)により駆動され、図示破線の下位置と二点鎖線の
上位置との間でシャフト21を中心にして回動する。
【0014】シャフト21の一端は、ユニットケース2
0の壁面を貫通して図示前方の外部に突き出しており、
この突出した端部にドアレバー3が固定して連結されて
いる。ドアレバー3は、例えばPOM樹脂やPP樹脂等
の樹脂製で、基端に設けた筒部31がシャフト21に固
定されており、先端部にエアミックスドア2の回動パタ
ーンに応じた形状のリンク溝32が形成され、中間部に
ばね端係止部33が突設されている。
【0015】ユニットケース20は、樹脂の成形体であ
り、外壁面の所定位置に駆動レバー4がタッピングスク
リュー41回りに回動自在に取付けられている。駆動レ
バー4の中間位置に設けられたピン部45には、ワイヤ
ーケーブル43の一端部44が連結されている。ワイヤ
ーケーブル43の他端は、ヒータコントロールレバー
(図示せず)に連結されており、ヒータコントロールレ
バーを車両乗員がマニュアル操作(スライド操作)する
ことにより、ワイヤーケーブル43の一端部44は図示
上下方向に変位する。
【0016】駆動レバー4は、例えばPOM樹脂やPP
樹脂等の樹脂製であり、先端位置にはリンクピン46が
突設されている。そして、リンクピン46は、リンク溝
32に摺動自在に嵌め込まれてリンクされており、図示
実線の位置と2点鎖線の位置との間で回動する。なお、
リンク溝を駆動レバー4に形成し、リンクピンをドアレ
バー3に設けても良い。また、駆動レバー4の代わり
に、複数のドアレバー3がリンクされ、複数のドアを同
時的または連続的に駆動させる回動式の駆動プレートを
使用しても良い。
【0017】そして、本実施形態では、ヒータコントロ
ールレバーの操作力を軽減または平滑にする操作力調整
機構1を設けている。この操作力調整機構1は、コイル
中心線の周りにモーメントを受ける長軸状の捩じりコイ
ルばね10と、ユニットケース20の外壁面に形成され
たケース溝5とから構成されている。
【0018】捩じりコイルばね10は、本発明の弾性体
に相当するもので、一端部11がばね材の線方向と直交
的に曲げられてドアレバー3のばね端係止部33に係合
し、コイル状に巻かれたコイル部12がシャフト21の
端部の外周に固定されたドアレバー3の筒部31に外嵌
めされている。
【0019】ケース溝5は、本発明の溝部に相当するも
ので、この実施形態ではユニットケース20と一体に樹
脂成形されており、ヒータコントロールレバーの操作力
を所望のパターン(軽減または平滑)に変更することが
可能な略逆へ字形状に形成されている。ケース溝5に
は、ばね材の線方向に対し直交的に折り曲げられた捩じ
りコイルばね10の他端部13が滑動自在に嵌め込まれ
ている。この実施形態では、捩じりコイルばね10の他
端部13に円筒体が回転自在に外嵌めされて滑車14が
構成され、ケース溝5内での滑動性を向上させている。
【0020】〔第1実施形態の作用〕次に、本実施形態
の車両用空調装置の操作力調整機構1の作用を図1およ
び図3(a)に基づいて簡単に説明する。
【0021】エアミックスドア2が破線で示す下位に設
定され、ドアレバー3および捩じりコイルばね10が図
示実線で示す位置に設定されている状態(エアミックス
ドア2が開いている)から、ヒータコントロールレバー
のスライド操作により、ワイヤーケーブル43の一端部
44が上方に移動すると、駆動レバー4が左回転方向に
回動する。駆動レバー4にリンクされたドアレバー3
は、右回転方向に回動する。
【0022】この際に、ケース溝5が逆へ字形になって
いるので、捩じりコイルばね10のドアレバー3に付与
するばね荷重は、図3(a)に示す特性曲線Dの如く、
捩じりコイルばね10の他端部13が、ケース溝5の頂
部51を通過するまでは、他端部13を係止する係止力
が漸増して行き、頂部51を通過した後は、係止力が漸
減して行く。このため、操作力調整機構1のストローク
に対するヒータコントロールレバーの操作力は、図3
(a)に示す特性曲線Eのように、適正に調整される。
【0023】〔第1実施形態の効果〕以上により、本実
施形態においては、捩じりコイルばね10の他端部13
がユニットケース20の外壁面に形成されたケース溝5
に滑動自在に係合されており、エアミックスドア2の回
動位置に応じて捩じりコイルばね10の他端部13がケ
ース溝5に沿って移動する。
【0024】したがって、操作力調整機構1を構成する
捩じりコイルばね10のばね力を自由にコントロールさ
せて、必要な部分のみに必要なだけのばね力を加えるよ
うにすることで、エアミックスドア2やドアレバー3に
加わるばね荷重を軽減することができる。この結果、ヒ
ータコントロールレバーの操作力を低減でき、ケース溝
5をユニットケース20の外壁面に一体形成しているの
で、別部品を締結する場合に比較し、組付工数、部品点
数および製品コストの増大を少なくすることができる。
【0025】〔第2実施形態〕図2は本発明の第2実施
形態を示したもので、車両用空調装置のヒータユニット
の主要構成を示した図である。
【0026】本実施形態では、樹脂で形成されたドアレ
バー6と一体成形で操作力調整機構1の樹脂製ばね7を
形成している。樹脂製ばね7は、本発明の弾性変形部に
相当するもので、ドアレバー6の側部から弧状に延設さ
れ、先端にはケース溝5に差し込まれるピン部71が設
けられている。ピン部71を、第1実施形態と同様に滑
車構造にしてもよい。この実施形態においても、第1実
施形態と同様の作用、効果を有するほか、この場合は部
品点数の低減と組付工数の減少とが可能になる。
【0027】〔他の実施形態〕本実施形態では、本発明
をエアミックスドア2およびヒータコントロールレバー
の操作力調整機構1に適用したが、本発明を吹出口切替
モードおよび吹出口切替レバーの操作力調整機構に適用
しても良く、本発明を吸込口切替モードおよび吸込口切
替レバーの操作力調整機構に適用しても良い。また、弾
性体として捩じりコイルばね10や樹脂製ばね7だけで
なく、板ばねやその他のコイルばねを使用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用空調装置のヒータユニットの主要構成を
示した正面図である(第1実施形態)。
【図2】車両用空調装置のヒータユニットの主要構成を
示した正面図である(第2実施形態)。
【図3】(a)はヒータコントロールレバーの操作力の
特性を示したグラフで、(b)は操作レバーの操作力の
特性を示したグラフである。
【図4】車両用空調装置の操作力調整機構を示した正面
図である(従来の技術)。
【符号の説明】
1 操作力調整機構 2 エアミックスドア 3 ドアレバー 5 ケース溝(溝部) 7 樹脂製ばね(弾性変形部) 10 捩じりコイルばね(弾性体) 20 ユニットケース 21 シャフト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に通風路が形成されたケースと、この
    ケース内に回動自在に取り付けられて、前記通風路の開
    度を調節するドアと、このドアを操作するドア操作手段
    と、このドア操作手段による操作力を調整する操作力調
    整機構とを備え、 前記操作力調整機構は、前記ケースの壁面に設けられ
    て、前記ドア操作手段による操作力を所望のパターンに
    変更することが可能な形状の溝部、および一端部が前記
    ドアに連結され、他端部が前記溝部に滑動自在に係合さ
    れた長軸状の弾性体よりなることを特徴とする車両用空
    調装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用空調装置におい
    て、 前記ドアは、前記ケース内に回動自在に支持されたシャ
    フト、およびこのシャフトにおいて前記ケース外部に突
    出した端部に固定されて、前記シャフトと一体的に回動
    するドアレバーを有し、 前記弾性体は、コイル中心線の周りにモーメントを受け
    る捩じりコイルばねであり、 前記捩じりコイルばねの一端部は、前記ドアレバーに固
    定されていることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の車両用空調装置におい
    て、 前記捩じりコイルばねの他端部には、前記溝部に滑動自
    在に係合される滑車が設けられたことを特徴とする車両
    用空調装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の車両用空調装置におい
    て、 前記ドアは、前記ケース内に回動自在に支持されたシャ
    フト、およびこのシャフトにおいて前記ケース外部に突
    出した端部に固定されて、前記シャフトと一体的に回動
    する樹脂製ドアレバーを有し、 前記弾性体は、一端部が前記樹脂製ドアレバーに一体成
    形された弾性変形部であることを特徴とする車両用空調
    装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の車両用空調装置におい
    て、 前記弾性変形部の他端部には、前記溝部に滑動自在に係
    合される滑車が設けられたことを特徴とする車両用空調
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003072354A (ja) * 2001-09-04 2003-03-12 Zexel Valeo Climate Control Corp 車両用空調装置
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