JPH11348538A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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Publication number
JPH11348538A
JPH11348538A JP16564798A JP16564798A JPH11348538A JP H11348538 A JPH11348538 A JP H11348538A JP 16564798 A JP16564798 A JP 16564798A JP 16564798 A JP16564798 A JP 16564798A JP H11348538 A JPH11348538 A JP H11348538A
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JP
Japan
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damper
air
air conditioner
vehicle
dampers
Prior art date
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Pending
Application number
JP16564798A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanari Shiroyama
勝成 城山
Satoshi Kominami
聡 小南
Yasuhisa Hasegawa
泰久 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11348538A publication Critical patent/JPH11348538A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種ダンパにおいて、その実際位置と現在認
識位置との間にズレを生じさせない空調装置を提供す
る。 【解決手段】 空調装置を構成する各種ダンパDの動作
範囲は、その駆動源となる位置認識用ポテンショメータ
内臓のDCモータアクチュエータ20の動作範囲よりも
小さいものとなっている。このことにより、各種ダンパ
Dは、イニシャル処置時において確実にその動作限界ま
で移動され、正確な端点を原点と認識することとなる。
また、空調装置の通常運転中、各種ダンパDがイニシャ
ル処置で認識された端点に達した場合には、それを新端
点と再認識することにより各種ダンパDの実際位置と前
記ポテンショメータの現在認識位置との位置ズレを発生
させない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
設置され、車室内における冷房及び暖房等の空気調和を
行う車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置としては、空調ダ
クト上流端に設けられた内外気を導入する導入口と、下
流端に設けられた吹出口との間に、ブロアファンにより
空気の流れを作り出すものとなっている。ブロアファン
の下流側には、エバポレータ及びヒータが配されてお
り、エバポレータを通過する空気は冷やされ、ヒータを
通過する空気は暖められる。また、ヒータ上流側にはエ
アミックスダンパが備えられており、この開度を調整す
ることで下流側にて冷風と温風とを混合させる。空調装
置は、このようにして、車両内に吹き出す空気の温度を
制御することにより、所望の車室内環境を得ようとする
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記空調装
置においては、いま説明したエアミックスダンパの他、
導入口に設けられている内外気切換ダンパや、吹出口に
設けられているデフロスタ側ダンパ、フェイス側ダン
パ、フット側ダンパ等、各種ダンパ装置が備え付けられ
ている。これら各種ダンパは、より高度な室温制御を行
うため、位置認識用ポテンショメータ内臓のDCモータ
アクチュエータで駆動されることがある。このことによ
り、上記各種のダンパに関する実際位置を正確に把握す
ることが可能となって、きめ細かい制御を実施すること
が可能となる。
【0004】ところが、このDCモータアクチュエータ
を利用するにあたっては、以下のような問題点があっ
た。すなわち、当該DCモータアクチュエータとダンパ
との取付誤差等により、ダンパの実際位置とポテンショ
メータにより認識されている現在位置との間にズレが生
じる場合があった。また、製品が量産されることを考え
れば、それら各製品において、部品のばらつき、組み付
け時のばらつき等が発生することがあり、完成後の当該
製品においては、上記したダンパの実際位置とポテンシ
ョメータの現在位置との間のズレが発生しないものもあ
れば、大きく発生するもの等の製品ばらつきが発生する
場合があった。
【0005】このようなズレが、例えば、内外気切換ダ
ンパに発生すると、実際に希望する内気と外気との取り
込み割合を正確に制御することが不可能となる。したが
って、効率的な車室内環境制御を実施することが困難と
なる。その他のダンパ、例えば、デフロスタ側ダンパや
フェイス側ダンパにこのような状況が発生した場合に
も、当然、同様な不具合が発生することは容易に想像し
える。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、空調装置の構成要素であ
る各種ダンパにおいて、その実際位置と現在認識位置と
の間にズレを生じさせない空調装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために以下の手段をとった。すなわち、請求項
1記載の空調装置は、上流端にダンパによって開閉切換
えされる外気導入口と内気導入口とを有すると共に、下
流端に車室内への空調風の吹出量を調整可能とする調整
ダンパを備えた吹出口を有する空調ダクトと、該空調ダ
クト内に備えられたブロアファン、エバポレータ、ヒー
タ、エアミックスダンパとを備えた車両用空調装置にお
いて、前記ダンパ、前記調整ダンパ、若しくは前記エア
ミックスダンパを動作させるダンパ駆動源の動作範囲
は、該ダンパ、該調整ダンパ、若しくは該エアミックス
ダンパの動作範囲よりも大きく設定されていることを特
徴とするものである。
【0008】これによれば、ダンパ駆動源は、ダンパ、
調整ダンパ、若しくはエアミックスダンパをその動作範
囲の限界まで動作させようとした場合、確実にその限界
まで動作させることが可能となる。すなわち、各種ダン
パが動作範囲の限界に達した点は、上記各種ダンパの端
点と認識するのに最も適したポイントであるということ
ができる。
【0009】また、請求項2記載の空調装置は、請求項
1記載の車両用空調装置において、該車両用空調装置の
初期動作時においては、前記ダンパ、前記調整ダンパ、
若しくは前記エアミックスダンパの動作範囲の一方に最
大限移動させた点と、他方に最大限移動させた点とを両
端点と認識し、前記車両用空調装置の通常運転時におい
ては、前記ダンパ、前記調整ダンパ、若しくは前記エア
ミックスダンパが前記動作範囲におけるいずれか一方の
前記端点に達した際に、各種ダンパをさらに作動限界ま
で移動させた最大可動点に達せさしめ、該最大可動点を
前記端点にかえて改めて新端点と再認識することを特徴
とするものである。
【0010】これによれば、まず初期運転時において、
上記各種ダンパの動作範囲における端点を確実に認識す
ることが可能となり、以降のダンパ位置制御は正確に実
施されることが期待できる。また通常運転時において
は、ダンパ駆動源の現在位置とダンパの実際位置に生じ
る可能性のある位置ズレを解消することが可能である。
なぜならば、通常運転時、ダンパがその動作範囲におけ
るいずれか一方の前記端点に達した際に、各種ダンパを
さらに作動限界まで移動させた最大可動点に達せさし
め、その点を新端点と再認識するためである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態に
ついて、図を参照して説明する。図1は実施形態の車両
用空調装置の構成を示す断面図である。この空調装置
は、内部を空気流路3としたエアコンユニット4を有す
る。エアコンユニット4の上流端には内外気を吸入する
導入口1が形成され、下流端には空調空気を車室内に吹
き出す吹出口2が形成されている。エアコンユニット4
内の上流側にはブロアファン5が配され、それより下流
側には、順にエバポレータ6、エアミックスダンパ1
3、ヒータ7が配されている。
【0012】エアコンユニット4の導入口1は、外気を
導入する外気導入口1aと、車室内循環内気を導入する
内気導入口1bとからなり、外気導入口1a及び内気導
入口1bの間には、外気導入口1aまたは内気導入口1
bのいずれか一方を開口させ外気と内気との切り換えを
行う内外気切換ダンパ8(ダンパ)が設けられている。
【0013】また、エアコンユニット4の吹出口2は、
エアコンユニット4の上部に形成され車室内のフロント
ガラス等に空気を吹き付けて曇り等を防ぐデフロスタ吹
出口2aと、ダッシュボード前面等から空気を吹き出す
フェイス吹出口2bと、エアコンユニット4の下部に形
成され車室内下部から空気を吹き出すフット吹出口2c
とからなる。そして、デフロスタ吹出口2a、フェイス
吹出口2b、フット吹出口2cには、それぞれ開口面積
を調節するデフロスタ側ダンパ10、フェイス側ダンパ
11、フット側ダンパ12(10、11、12=調整ダ
ンパ)が設けられている。
【0014】前記ブロアファン5は、内外気を外気導入
口1aまたは内気導入口1bから吸引して、エアコンユ
ニット4内に流通させるものであり、図示略の電動モー
タに連結されている。エバポレータ6は冷凍サイクルの
一要素であり、エアコンユニット4内を流通する空気を
冷却する。ヒータ7は温水循環経路に組み込まれてお
り、流通空気を加熱する。エアミックスダンパ13は、
ヒータ7の上流側にて揺動制御され、その揺動位置に応
じて、ヒータ7を通過する風とヒータ7を通過しない風
の割合を調節して、冷風と温風の混合割合を調節する機
能を果たす。なお、このエアミックスダンパ13は、本
実施形態においてはステッピングモータで駆動されるよ
うになっており、その揺動動作の制御は当該ステッピン
グモータの回転角度によりなされる。この点、後に詳述
するエアミックスダンパ13以外の各種ダンパ、及びそ
の駆動源の構成とは異なる。
【0015】この空調装置では、ブロアファン5を駆動
することにより、外気または内気が外気導入口1aまた
は内気導入口1bからエアコンユニット4内に導入さ
れ、導入された空気は空気流路3を下流側へと送られ
る。エアコンユニット4内を流れる空気は、次にエバポ
レータ6を通過することで冷却され、下流側へ流れる。
このとき、エアミックスダンパ13がヒータ7側通路を
完全に覆っていると、空気はヒータ7を通過せずに吹出
口2に向かい、吹出口2から車内に冷風が吹き出され
る。また、エアミックスダンパ13がヒータ7側通路を
全開しているときは、空気の全部がヒータ7を通過して
加熱されて、吹出口2から車室内に吹き出される。ま
た、エアミックスダンパ13が中間位置にあるときは、
ヒータ7を通過しない冷風とヒータ7を通過した温風
が、エアミックスダンパ13の下流側でその開度に応じ
て混ざり、混合された空気が吹出口2から車室内に吹き
出される。
【0016】以下、この空調装置の特徴部分について説
明する。上記各構成要素における内外気切換ダンパ8、
デフロスタ側ダンパ10、フェイス側ダンパ11、フッ
ト側ダンパ12には、これら各々を動作せるためのダン
パ駆動源として、DCモータアクチュエータ(以下アク
チュエータ)20が備えられている。このアクチュエー
タ20には、回転子の位置を検出するための位置認識用
ポテンショメータが内蔵されている。これにより、上記
各種ダンパの位置を正確に把握することが可能となる。
また、このアクチュエータ20にはダンパ制御手段30
が接続されており、これにより各種ダンパの動作態様が
決定、制御されるようになっている。
【0017】このアクチュエータ20と各種ダンパとの
動作範囲における関係は、図2に示すようになってい
る。すなわち、アクチュエータ20の動作範囲の方が、
ダンパDの動作範囲よりも大きくなるように設定されて
いる。本実施形態では、アクチュエータ20の動作範囲
を90度としたときに、ダンパDの動作範囲が72度と
なっている。また、アクチュエータ20の動作範囲は、
ダンパDの動作範囲の両端において余裕が生じるような
ものとされている。つまり、図2から明らかなように、
その両端においてそれぞれ9度ずつの余裕がある状態と
なっている。なお、図2はダンパ一般を対象とした図示
となっているが、ここで図示されているダンパDが、図
1に示す内外気切換ダンパ8、デフロスタ側ダンパ1
0、フェイス側ダンパ11、及びフット側ダンパ12に
それぞれ当てはまるものと考えてよい。なお、図2にお
いては、位置認識用ポテンショメータ20aの概要を図
示している。
【0018】上記のような構成となる空調装置の作用及
び効果について説明する。まず、図3のフローチャート
に示すように、空調装置が車両のバッテリに接続されイ
グニッションスイッチがONされると、ダンパ制御手段
30は、そのイグニッションスイッチがONの状態とな
ったことが、空調装置にバッテリが接続されてから初め
てのことか否かの判断を行う(図2中ステップS1)。
つまり、空調装置の初期動作状態であるか否かの判断を
行う。このとき初期動作状態であると判断されるなら
ば、ダンパ制御手段30は、図2中ステップSIに示す
ように、アクチュエータ20に関するイニシャル処置を
実施することになる。
【0019】イニシャル処置とは、各種ダンパの原点確
認を行う動作のことである。いま、フット側ダンパ12
を例にとれば、このイニシャル処置は以下のように実施
される。まず、フット側ダンパ12を、フット吹出口2
cを閉状態とする方向に移動させる。この際、アクチュ
エータ20とフット側ダンパ12との動作範囲の関係が
前述(図2参照)したようになっているため、フット側
ダンパ12は確実に動作範囲限界まで移動する。すなわ
ち、いまの場合、フット側ダンパ12はフット吹出口2
cを確実に閉状態とする。このとき、アクチュエータ2
0に内臓の位置認識用ポテンショメータは、そのフット
側ダンパ12の現在位置を当該ダンパの動作範囲におけ
る一端点と認識し、同時にこれを0パーセント開度と設
定する。そして今度は逆に、フット吹出口2cが完全開
状態となるようにフット側ダンパ12を移動させる。こ
の移動も、前述の理由により確実に行われることは明ら
かである。そして、この完全な開状態にあるフット側ダ
ンパ12の現在位置を、前述の位置認識用ポテンショメ
ータはもう一方の端点と認識し、これを100パーセン
ト開度と設定する。これらの両処理が終了したら、フッ
ト側ダンパ12の全動作範囲をさきの両端点を基準とし
て百等分し、当該ダンパ12の制御単位と認定すること
になる(以下このように決定されたダンパの動作範囲
を、認定動作範囲とよぶことにする)。
【0020】上記したダンパの動作及び設定、認定処理
全般が、本実施形態におけるイニシャル処置である。な
お、この処置は上記したフット側ダンパ12以外の、内
外気切換ダンパ8、デフロスト側ダンパ10、フェイス
側ダンパ11にも同様に実施されることになる。
【0021】このように、イニシャル処置が終了した
(あるいはイニシャル処置を実施する必要がなかった場
合には、従前状態とされた)各種ダンパは、続いて通常
運転の制御を受ける(図3中ステップS2)。すなわ
ち、空調装置に予め設定された運転モードや設定温度、
あるいは風量調整に従って、各種ダンパはその位置を先
に決定された認定動作範囲内において、時事刻々変化さ
せることになる。
【0022】さて、この通常運転中、各種ダンパに対し
ては、図3におけるステップS3に示す条件に合致する
か否かの判断が常時なされる。この条件とは、各種ダン
パがその動作範囲におけるいずれか一方の端点に達した
か否かというものである。各種ダンパが端点に達する
と、図3におけるステップS4に示すように、当該各種
ダンパをさらに作動限界まで移動させた最大可動点に達
せさしめる。
【0023】最大可動点とは、各種ダンパにおける「物
理的な」作動限界点のことを指し、前記端点とは一般的
に異なるものである。すなわち、前記位置認識用ポテン
ショメータが、各種ダンパについて0(又は100)パ
ーセント開度(すなわち端点)に到達したと判断する時
にも、当該各種ダンパが本当に「物理的な」作動限界に
到達しているとは確実といえない。これは諸々の事情に
より位置認識用ポテンショメータの現在認識位置と各種
ダンパの実際位置との間にズレが生じることによるもの
である。したがって、ダンパ制御手段30はこのことを
判断するため、各種ダンパが前記端点に到達したと判断
された際、これをさらに作動させて、まだその物理的な
作動余地があるか否かの確認を行う。このとき、各種ダ
ンパが作動した場合には、その最大限移動した点が最大
可動点ということになる。
【0024】通常運転中に、ダンパ制御手段30の制御
の下、各種ダンパが動作を行っている際に、当該各種ダ
ンパが前記端点に達したという条件を満たすときには、
以下のような処置が実行される。いまこれを先の例に従
って、フット側ダンパ12に関して説明する。
【0025】フット側ダンパ12が端点に達した場合、
これをさらに作動限界方向の最大可動点まで移動させ
る。これはフット吹出口2cを完全閉状態とするか完全
開状態とするかの二通りが考えられるが、いま前者の場
合が実現したとすればダンパ制御手段30は、その最大
可動点にあるフット側ダンパ12の現在位置を新端点と
認識し、これを0パーセント開度と設定し直すことにな
る(図3中ステップS5)。そして、この新端点とさき
のイニシャル処置時における100パーセント開度設定
値における端点とを基準として、フット側ダンパ12の
動作範囲を再度百等分して制御単位とし、新しい認定動
作範囲を決定する(図3中ステップS6)。また、後者
の場合は、いま述べた場合とは逆に、新端点を100パ
ーセント開度と再認識し、同様な処理を行うことにな
る。
【0026】なおこの際、先のイニシャル処置時におけ
る0(又は100)パーセント開度、すなわち端点と、
いま設定し直した0(又は100)パーセント開度とに
おけるフット側ダンパ12の実際位置とが、両者で異な
ったものとなるのは上述した事情により一般的なことで
あって、基本的には問題ではない。
【0027】ただし、本実施形態においては、図4に示
すように、この新しく設定し直された0〜100パーセ
ントで表される認定動作範囲が、イニシャル処置時にお
ける同範囲よりも小さくなると判断される場合には、従
前の端点認識、及びその0(又は100)パーセント開
度設定と認定動作範囲に従うものとする(図4中ステッ
プS7及びS8)。つまり、この場合、フット側ダンパ
12が最大可動点に達しても、それを新端点と再認識し
ないことになる。また、すでに何度か新端点を設定し直
した後の場合には、直前に認識された端点及び認定動作
範囲が参照され、この認定動作範囲と新たな同範囲との
比較がなされることになる。
【0028】これは通常運転中に、各種ダンパを駆動す
るアクチュエータ20を構成するギアの歯が欠けたり、
また、その他ダンパの動作を制限するような不具合が発
生した場合に、前記位置認識ポテンショメータが、本来
の最大可動点、すなわち機構上当然許容されるべき各種
ダンパの作動限界点を認識し得ずに、作動限界に達しな
い点を最大可動点と判断することがあるためである。上
記した認定動作範囲の大小判断は、このような事象が発
生した場合に備えたものであって、各種ダンパの動作範
囲をむやみに縮小させないようにするための措置であ
る。
【0029】上記したような処置は、さきのイニシャル
処置と同様に、図1に示すその他の各種ダンパにも適用
されるものである。
【0030】以上説明したように、本実施形態における
空調装置は、内外気切換ダンパ8、デフロスト側ダンパ
10、フェイス側ダンパ11、及びフット側ダンパ12
に関して、空調装置の初期動作時においては、上記各種
ダンパの動作範囲における端点を確実に認識することに
より、以降のダンパ制御は正確に実施されることが期待
できる。また通常運転時においては、新端点の認識、そ
して新たな動作範囲の認定を実施する処置が行われるた
め、アクチュエータ20の現在位置と各種ダンパの実際
位置との間に生じる可能性のある位置ズレを懸念する必
要がない。万一、位置ズレが発生した場合にも、上記し
た処置によりその位置ズレは即座に解消されることにな
る。したがって、空調装置の制御は常に適切に行われる
こととなり、車室内を常時快適な状態に保持することが
できる。
【0031】以下では、本実施形態における補足事項に
ついて説明する。上記実施形態においては、フット側ダ
ンパ12等の各種ダンパの動作形式が、図1に示すよう
に、すべて揺動するタイプのものとして記述されていた
が、本発明はこのことに関して特に限定されるものでは
ない。例えば、図5に示すような平行移動を動作形式と
するダンパD′に対して本発明を適用することも可能で
ある。この場合、イニシャル処置及び通常運転中実施す
る上記したような処置は、図5に示す長方形状開口部R
の向かい合う両辺A、Bのいずれか一方で行われること
になる。その他、いかなる動作形式によるダンパに対し
ても、本発明は基本的に適用可能なのは明らかである。
【0032】さらに、本実施形態においては、エアミッ
クスダンパ13の駆動源としてステッピングモータを用
いたが、本発明では場合によりアクチュエータ20を採
用し、上記と同様な発想に基づくイニシャル処置等を行
うようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の車
両用空調装置は、ダンパ駆動源の動作範囲が、各種ダン
パの動作範囲よりも大きく設定されていることから、イ
ニシャル処置時における端転認識が確実に実施されるこ
とになる。したがって、その後のダンパ制御を正確に実
施することが可能となり、空調装置の安定した運転及び
車室内の快適な環境の提供を実現することができる。
【0034】また請求項2記載の車両用空調装置は、空
調装置の初期動作時、ダンパをその動作範囲において最
大限移動させた両点を端点と認識することから、上記と
同様な効果がえられることが明らかである。また、空調
装置の通常運転中においては、前記ダンパが前記動作範
囲におけるいずれか一方の前記端点に達した際に、その
ダンパをさらに作動限界となる最大可動点に達せさし
め、前記端点にかえてこの最大可動点を新端点と改めて
再認識することから、ダンパ駆動源の現在位置とダンパ
の実際位置との間に生じる可能性のある位置ズレを懸念
する必要がない。また、万一この位置ズレが発生した場
合にも、それは即座に解消されることになる。したがっ
て空調装置の制御は常に適切に行われることになり、車
室内を常時快適な環境に保持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車両用空調装置の構成を示す断面図である。
【図2】 本実施形態におけるダンパの動作範囲とダン
パ駆動源の動作範囲との関係を示す説明図である。
【図3】 図1に示す車両用空調装置の制御内容を示す
フローチャートである。
【図4】 図3に続くフローチャートである。
【図5】 図1、図2に示すものとは動作形式が異なる
ダンパを示す斜視図である。
【符号の説明】
1a 外気導入口 1b 内気導入口 2 吹出口 4 エアコンユニット 5 ブロアファン 6 エバポレータ 7 ヒータ 8 内外気切換ダンパ(ダンパ) 10 デフロスタ側ダンパ(調整ダンパ) 11 フェイス側ダンパ(調整ダンパ) 12 フット側ダンパ(調整ダンパ) 20 DCモータアクチュエータ(ダンパ駆動源)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年8月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置としては、エアコ
ンユニット上流端に設けられた内外気を導入する導入口
と、下流端に設けられた吹出口との間に、ブロアファン
により空気の流れを作り出すものとなっている。ブロア
ファンの下流側には、エバポレータ及びヒータが配され
ており、エバポレータを通過する空気は冷やされ、ヒー
タを通過する空気は暖められる。また、ヒータ上流側に
はエアミックスダンパが備えられており、この開度を調
整することで下流側にて冷風と温風とを混合させる。空
調装置は、このようにして、車両内に吹き出す空気の温
度を制御することにより、所望の車室内環境を得ようと
するものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために以下の手段をとった。すなわち、請求項
1記載の空調装置は、上流端にダンパによって開閉切換
えされる外気導入口と内気導入口とを有すると共に、下
流端に車室内への空調風の吹出量を調整可能とする調整
ダンパを備えた吹出口を有するエアコンユニットと、該
エアコンユニット内に備えられたブロアファン、エバポ
レータ、ヒータ、エアミックスダンパとを備えた車両用
空調装置において、前記ダンパ、前記調整ダンパ、若し
くは前記エアミックスダンパを動作させるダンパ駆動源
の動作範囲は、該ダンパ、該調整ダンパ、若しくは該エ
アミックスダンパの動作範囲よりも大きく設定されてい
ることを特徴とするものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1a 外気導入口 1b 内気導入口 2 吹出口 4 エアコンユニット 5 ブロアファン 6 エバポレータ 7 ヒータ 8 内外気切換ダンパ(ダンパ) 10 デフロスタ側ダンパ(調整ダンパ) 11 フェイス側ダンパ(調整ダンパ) 12 フット側ダンパ(調整ダンパ) 20 DCモータアクチュエータ(ダンパ駆動源)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 泰久 愛知県西春日井郡西枇杷島町旭町3丁目1 番地 三菱重工業株式会社エアコン製作所 内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上流端にダンパによって開閉切換えされ
    る外気導入口と内気導入口とを有すると共に、下流端に
    車室内への空調風の吹出量を調整可能とする調整ダンパ
    を備えた吹出口を有する空調ダクトと、該空調ダクト内
    に備えられたブロアファン、エバポレータ、ヒータ、エ
    アミックスダンパとを備えた車両用空調装置において、 前記ダンパ、前記調整ダンパ、若しくは前記エアミック
    スダンパを動作させるダンパ駆動源の動作範囲が、該ダ
    ンパ、該調整ダンパ、若しくは該エアミックスダンパの
    動作範囲よりも大きく設定されていることを特徴とする
    車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記車両用空調装置の初期動作時におい
    ては、前記ダンパ、前記調整ダンパ、若しくは前記エア
    ミックスダンパの動作範囲の一方に最大限移動させた点
    と、他方に最大限移動させた点とを両端点と認識し、 前記車両用空調装置の通常運転時においては、前記ダン
    パ、前記調整ダンパ、若しくは前記エアミックスダンパ
    が前記動作範囲におけるいずれか一方の前記端点に達し
    た際に、各種ダンパをさらに作動限界まで移動させた最
    大可動点に達せさしめ、該最大可動点を前記端点に代え
    て改めて新端点と再認識することを特徴とする請求項1
    記載の車両用空調装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6712727B2 (en) * 2001-02-13 2004-03-30 Asmo Co., Ltd. Motor actuator
US11614246B2 (en) * 2018-08-02 2023-03-28 Johnson Controls Tyco IP Holdings LLP Incremental actuator with feedback control

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US6712727B2 (en) * 2001-02-13 2004-03-30 Asmo Co., Ltd. Motor actuator
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