JPH11333350A - 間欠塗布装置 - Google Patents

間欠塗布装置

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JPH11333350A
JPH11333350A JP10145351A JP14535198A JPH11333350A JP H11333350 A JPH11333350 A JP H11333350A JP 10145351 A JP10145351 A JP 10145351A JP 14535198 A JP14535198 A JP 14535198A JP H11333350 A JPH11333350 A JP H11333350A
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JP
Japan
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paint
dimension
base material
measuring sensor
intermittent
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Application number
JP10145351A
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English (en)
Inventor
Hirobumi Ito
博文 伊藤
Masanori Sumihara
正則 住原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 間欠的に塗布する部分の寸法精度を向上させ
る。 【解決手段】 塗料供給口7よりの塗料を間欠的に塗布
するノズル3を通過した基材2に対向させて寸法測定セ
ンサー4を設け、この寸法測定センサー4により塗布部
5と非塗布部6との長さ寸法を測定し、この測定値から
塗料供給口7を開閉する間欠バルブ8の開閉時間を制御
し、塗料の流動特性の変動による影響を軽減して高い寸
法精度の間欠塗布をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続走行する基材
に塗料を間欠的に塗布することにより、塗布部分と非塗
布部分とを形成することができる間欠塗布装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】連続走行する基材に、塗料を間欠的に塗
布することができる間欠塗布装置としては、例えば特開
平7−68208号公報に開示されている。この間欠塗
布装置について、図14を参照して説明する。
【0003】エアシリンダー101によりヘッド102
をJ方向に移動させ、ハウジング104に設けて塗料タ
ンクに通ずる配管103に連通させている塗料供給口1
05と、ヘッド102に設けた塗料流入口106とを連
通させる。そして、塗料をヘッド102に設けた塗料通
路107,塗料流出口108を経由してノズル109の
塗料通路110へ供給する。
【0004】ついで、ノズル109に供給された塗料
は、ロール112により連続走行している基材113に
スリット111より供給されて基材113の必要部分に
塗布される。
【0005】つぎに、ロール112により走行する基材
113に塗布を必要としない場合は、エアシリンダー1
01によりヘッド102をK方向へ移動させて塗布供給
口105と塗料流入口106との連通を遮断することに
より、ノズル109への塗料の供給は遮断される。な
お、ヘッド102がK方向に移動する時には、ノズル1
09内に存在する塗料はハウジング104内に吸入され
るようになっている。
【0006】このように、ノズル109に供給する塗料
は、ハウジング104に設けた塗料供給口105とヘッ
ド102に設けた塗料流入口106とをエアシリンダー
101により連通させたり、連通を遮断したりすること
によって連続走行している基材113に間欠的に塗料を
供給し、塗布部分と非塗布部分とを形成している。
【0007】また、ロール112を回転させる軸には、
その回転数に応じてパルスを発生させるパルス発生装置
が取付られており、このパルス発生装置によりロール1
12の回転数に比例してパルスが発生されるようになっ
ている。
【0008】そして、このパルス数は基材113の走行
距離に比例しているので、パルス発生装置より発生する
パルス数によってエアシリンダー101の動作時間を制
御することにより、基材113に塗布する動作を間欠的
に行うことができる。
【0009】なお、114はエアシリンダー101とヘ
ッド102とを連結する軸、115はエアシリンダー1
01の空気配管である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の間欠塗布装置に
あっては、ハウジング104の塗料供給口105とヘッ
ド102の塗料流入口106との連通を開閉する時間を
制御するために、パルス発生装置により一定のパルスを
発生させても、塗料の流動特性の変動、塗料が置かれて
いる環境の変動によって塗布する部分と塗布しない部分
との長さ寸法を一定にすることができなく、高精度な間
欠塗布ができないという問題点があった。
【0011】本発明は、連続走行する基材に間欠的に塗
料を塗布する際に、塗布する部分と塗布しない部分との
寸法を高精度に制御して、上記の問題点を解決すること
ができる間欠塗布装置を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は塗料を塗布するノズルを通過した基材
の片面もしくは両面に対向させて寸法測定センサーを設
置し、この寸法測定センサーにより塗料を塗布した部分
と塗布していない部分との長さ寸法、もしくは両面での
塗布した部分の位相差寸法を測定し、この寸法測定セン
サーの測定値からノズルに塗料を供給する塗料供給口の
開閉時間を制御することとしている。そして塗布する塗
料が置かれている環境の変化などによる塗料の流動特性
の変動によって受ける影響を軽減して、高精度な間欠塗
布を行うことが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】連続して走行する基材に、塗料を
間欠的に塗布して塗布した部分と塗布していない部分と
を形成する間欠塗布装置としては、例えば二次電池の極
板を製造する場合に用いられている。すなわち、極板の
芯材の片面もしくは両面に活物質をペースト状にした塗
料を間欠的に塗布し、塗料を塗布していない部分で切断
することにより、芯材に活物質を保持させた極板を製造
している。
【0014】本発明は、連続走行する基材に塗料を塗布
するノズルと、このノズルに塗料を供給する塗料供給口
と、前記ノズルを通過した基材の一方の面に対向して位
置させた寸法測定センサーと、この寸法測定センサーの
情報により前記塗料供給口を開閉制御する手段とを有す
るものである。
【0015】そして、塗料を塗布した直後の基材の片面
に対向して設けている寸法測定センサーにより塗料を塗
布した部分と塗布していない部分との長さ寸法を測定
し、この測定値と基準とする値とを比較した情報でノズ
ルに塗料を供給する塗料供給口の開閉時間を制御して間
欠的に塗布をするので、塗料の流動特性の変動に影響さ
れることなく、高い精度の寸法で間欠塗布をすることが
できる。
【0016】また、連続走行する基材に塗料を塗布する
ノズルと、このノズルに塗料を供給する塗料供給口と、
前記ノズルを通過した基材の双方の面に対向して位置さ
せた一対の寸法測定センサーと、これら寸法測定センサ
ーの情報により前記塗料供給口を開閉制御する手段とを
有するものである。
【0017】そして、塗料を塗布した直後の基材の両面
に対向して設けている一対の寸法測定センサーの一方に
より、その対向した面に形成する塗料を塗布した部分と
塗布していない部分との長さ寸法を測定し、この測定値
と基準とする値とを比較した情報でノズルに塗料を供給
する塗料供給口の開閉時間を制御して間欠塗布をし、つ
ぎに他方の面に間欠塗布する場合は一対の寸法測定セン
サーにより基材のそれぞれの面における塗料の塗布部分
の位相差寸法を測定し、この測定値と基準とする値とを
比較した情報で塗料供給口の開閉時間を制御して間欠的
に塗布をするので、塗料の流動特性の変動に影響される
ことなく基材の両面に高い精度の寸法で間欠塗布をする
ことができる。
【0018】また、塗料を塗布した部分の端部では塗料
のダレによって波打ち現象が発生しているので、寸法測
定センサーのスポット径が小さすぎると、この波打ち現
象の影響を受けて正確な測定ができ難くなり、また寸法
測定センサーのスポット径が大きすぎると、塗布した部
分と塗布していない部分との境界を精度良く検出するこ
とができ難くなり、寸法測定センサーのスポット径とし
ては2mm以上,5mm以下の範囲が好ましい。
【0019】さらに、走行している基材には上下振動が
発生しており、基材がロールとの接触部より離れるほど
この振動が大きくなるので、ロールの接触部から寸法測
定センサーが離れすぎると検出精度が悪くなる。そこ
で、塗布した部分と塗布していない部分との長さ寸法、
あるいは基材の両面に形成した塗布部分の位相差寸法を
精度良く測定するには、寸法測定センサーは、基材とこ
れを走行させるロールとの接触部より10cmを上限と
して離して位置させることが効果的である。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1ないし図
13を参照して説明する。
【0021】(実施例1)間欠塗布装置の概略を示す図
1、塗布部分寸法のバラツキを説明する図2、および非
塗布部分寸法のバラツキを説明する図3を参照して説明
する。
【0022】図1において、1はロールで、基材2を連
続走行させる。3は間欠塗布装置のノズル、4は寸法測
定センサーで、ノズル3を通過した直後の基材2の上部
に設置され、ノズル3により塗料が塗布された塗布部分
5と塗布されていない非塗布部分6との長さ寸法を測定
している。7はノズル3に塗料を供給する塗料供給口、
8は塗料供給口7を開閉する間欠バルブで、寸法測定セ
ンサー4により測定した寸法値によって開閉時間が制御
される。なお、寸法測定センサー4のスポット径は3m
mのものを使用している。
【0023】連続走行する基材2に長さ寸法が483m
mの塗布部分5と、長さ寸法が30mmの非塗布部分6
を形成する間欠塗布を行ったところ、寸法測定センサー
4を備えて間欠バルブ8の開閉時間を制御した場合
(A)と、開閉時間を制御しない場合(B)との塗布部
分5と非塗布部分6との長さ寸法は、図2および図3に
示す通りであった。すなわち、Bの場合、塗布部分5の
長さ寸法は、最小値が482mm、最大値が483.9
mm、バラツキが1.9mmであり(図2参照)、非塗
布部分6の長さ寸法は、最小値が29.1mm、最大値
が30.9mm、バラツキが1.8mmであった(図3
参照)。
【0024】一方Aの場合、塗布部分5の長さ寸法は、
最小値が482.7mm、最大値が483.3mm、バ
ラツキが0.6mmであり(図2参照)、非塗布部分6
の長さ寸法は、最小値が29.7mm、最大値が30.
3mm、バラツキが0.6mmであった(図3参照)。
したがって、Aの場合はBの場合と比較して塗布部分5
および非塗布部分6の長さ寸法のバラツキを約1/3に
向上させることができる。
【0025】このように、ノズル3を通過した後に形成
される塗布部分5と非塗布部分6との長さ寸法を測定
し、その情報によりノズル3に塗料を供給する塗料供給
口7を開閉制御することにより、塗料が置かれている環
境の変化、例えば保存温度の変化による塗料の流動特性
の変動の影響を軽減することができ、より高精度な寸法
で間欠塗布を安定して行うことができる。
【0026】(実施例2)図1に示す間欠塗布装置にお
いて、寸法測定センサー4のスポット径を1mmにした
場合(C)と、3mmにした場合(D)と、6mmにし
た場合(E)とによる塗布部分5の長さ寸法と非塗布部
分6との長さ寸法とについての実測値と、寸法測定セン
サー4の寸法測定値との相関は図4および図5に示す通
りである。
【0027】塗布部分5の長さ寸法の実測値(483m
m)と寸法測定センサー4による寸法表示値との相関を
示す図4により、寸法測定センサー4のスポット径が1
mmの場合(C)、実測値より最大で0.1mm大き
く、最小で0.1mm小さく、各点のバラツキは0.2
mm、近似直線との一致具合を示すR2 値は0.992
7であり、スポット径が3mmの場合(D)、最大で
0.1mm大きく、最小で0.1mm小さく、バラツキ
は0.2mm、R2 値は0.9942であり、スポット
径が6mmの場合(E)、最大で0.5mm大きく、最
小で0.5mm小さく、バラツキは1.0mm、R2
は0.9011であり、寸法測定センサー4のスポット
径が6mmの場合(E)が他のスポット径の場合(C,
D)と比較してバラツキが大きいことがわかる。
【0028】また、非塗布部分6の長さ寸法の実施値
(30mm)と寸法測定センサー4による寸法表示値と
の相関を示す図5により、寸法測定センサー4のスポッ
ト径が1mmの場合(C)、実測値より最大で0.3m
m大きく、最小で0.3mm小さく、各点のバラツキは
0.6mm、R2 値は0.9801であり、スポット径
が3mmの場合(D)、最大で0.1mm大きく、最小
で0.1mm小さく、バラツキは0.2mm、R2 値は
0.9964であり、スポット径が6mmの場合
(E)、最大で0.5mm大きく、最小で0.5mm小
さく、バラツキは1.0mm、R2 値は0.9325で
あり、寸法測定センサー4のスポット径が1mmの場合
(C)と6mmの場合(E)とは、スポット径が3mm
の場合(D)と比較するとバラツキが大きいことがわか
る。
【0029】寸法測定センサー4のスポット径が1mm
の場合、非塗布部分の寸法表示値のバラツキが大きくな
るのは非塗布部分の終端部、すなわち塗布部分との境界
では塗料のダレによって端部の波打ちが発生しており、
寸法測定センサー4のスポット径が小さい場合、端部の
波打ちの影響を受けてバラツキが大きくなっているもの
と考えられる。
【0030】また、寸法測定センサー4のスポット径が
6mmの場合、塗布部分の寸法表示値および非塗布部分
の寸法表示値の双方のバラツキが大きくなるのは、スポ
ット径が大きい場合、塗布部分と非塗布部分との境界部
分を精度良く検出できないためと考えられる。
【0031】しかし、寸法測定センサー4のスポット径
が3mmの場合、塗布部分の寸法表示値および非塗布部
分の寸法表示値ともバラツキが少なく、実測値と良く相
関がとれており、寸法測定センサー4のスポット径とし
ては、2mm以上,5mm以下が好ましい範囲であるこ
とを確認している。
【0032】以上のように、寸法測定センサー4のスポ
ット径が2〜5mmのものを使用することにより精度の
良い測定をすることができ、その情報で間欠バルブ8の
開閉時間を制御するため、より高精度な寸法で間欠塗布
を行うことができる。
【0033】(実施例3)間欠塗布装置の概略を示す図
6、塗布部分の位相差寸法のバラツキを説明する図7,
図8を参照して説明する。
【0034】図6に示す間欠塗布装置において、図1に
示す場合と異なるのは、上側寸法測定センサー9と下側
寸法測定センサー10とを有し、ノズル3を通過した直
後の基材2を挟み込むように基材2の上部および下部に
それぞれ設置していることである。そして、上側寸法測
定センサー9により基材2の上面側の塗布部分5と非塗
布部分6との長さ寸法を測定し、この測定値から塗料供
給口7を開閉する間欠バルブ8の開閉時間を制御してい
る。また、基材2においてすでに塗布されている面と反
対側の面に塗布する時には、上側寸法測定センサー9と
下側寸法測定センサー10とにより両面の塗布部分5の
位相差を測定し、この測定値から塗料供給口7を開閉す
る間欠バルブ8の開閉時間を制御するようにしている。
なお、上側寸法測定センサー9と下側寸法測定センサー
10とはスポット径が3mmのものを使用している。
【0035】連続走行する基材2の両面に形成する塗布
部分5と非塗布部分6との長さ寸法は、それぞれ483
mm,30mmとし、基材2の両面に形成する塗布部分
5の位相差は0mmとしている。先ず基板2の上面に間
欠塗布をし、ついで下面に間欠塗布をしたところ、間欠
バルブ8の開閉時間を制御した場合(F)と、開閉時間
を制御しない場合(G)との塗布部分5の位相差寸法の
バラツキは図7および図8に示す通りであった。すなわ
ち、Gの場合、基材2の進行方向側の塗布部分5の位相
差は最小値が−0.9mm、最大値が1.0mm、バラ
ツキが1.9mmであり(図7参照)、また基材2の進
行反対方向側の塗布部分5の位相差は最小値が−0.9
mm、最大値が1.0mm、バラツキが1.9mmであ
った(図8参照)。
【0036】なお、基材2の上側の塗布部分5と非塗布
部分6との長さ寸法は、実施例1の場合とほぼ同等のバ
ラツキを示し、Gの場合はBの場合と、Fの場合はAの
場合とほぼ同等のバラツキとなった。
【0037】一方、Fの場合、基材2の進行方向側の塗
布部分5の位相差は最小値が−0.3mm、最大値が
0.3mm、バラツキが0.6mmであり(図7参
照)、また基材2の進行反対方向側の塗布部分5の位相
差も最小値が−0.3mm、最大値が0.3mm、バラ
ツキが0.6mmであった(図8参照)。したがって、
Fの場合はGの場合と比較すると、塗布部分5の長さ寸
法および上面と下面とでの塗布部分5の位相差寸法のバ
ラツキは約1/3に向上させることができる。
【0038】このように、基材2の上面に形成される塗
布部分5と非塗布部分6との長さ寸法を測定し、上面お
よび下面に形成される塗布部分の位相差を測定し、これ
ら情報によりノズル3に塗料を供給する塗料供給口7を
開閉制御することにより、塗料が置かれている環境の変
化による塗料の流動特性の変動などの影響を軽減するこ
とができ、より高精度な位相差寸法で基板の両面に間欠
塗布を精度良く行うことができる。
【0039】(実施例4)間欠塗布装置の概略を示す図
9、寸法のバラツキを説明する図10,図11および位
相差寸法のバラツキを説明する図12,図13を参照し
て説明する。
【0040】基材2の両面に間欠塗布を行う場合、図9
に示すように上側寸法測定センサー9と下側寸法測定セ
ンサー10とを有し、ノズル3を通過した直後の基材2
を挟み込むように基材2の上部および下部にそれぞれ設
置している。また、これら上側寸法測定センサー9,下
側寸法測定センサー10はロール11と基材2との接触
部分から5cm離れた位置に設置している。
【0041】そして、上側寸法測定センサー9により基
材2の上面側の塗布部分5と非塗布部分6との長さ寸法
を測定し、この測定値から塗料供給口7を開閉する間欠
バルブ8の開閉時間を制御している。また、基材2にお
いてすでに塗布されている面と反対側の面に塗布する時
には、上側寸法測定センサー9と下側寸法測定センサー
10とにより両面の塗布部分5の位相差を測定し、この
測定値から塗料供給口7を開閉する間欠バルブ8の開閉
時間を制御するようにしている。なお、上側寸法測定セ
ンサー9と下側寸法測定センサー10とはスポット径が
3mmのものを使用している。
【0042】連続走行する基材2の両面に形成する塗布
部分5と非塗布部分6との長さ寸法は、それぞれ483
mm,30mmとし、基材2の両面に形成する塗布部分
5の位相差は0mmとしている。先ず、基材2の上面に
間欠塗布をし、ついで下面に間欠塗布をしたところ、間
欠バルブ8の開閉時間を制御した場合(H)と、開閉時
間を制御しない場合(L)との塗布部分5と非塗布部分
6との長さ寸法のバラツキ、および塗布部分5の位相差
寸法のバラツキは、図10〜13に示す通りであった。
すなわち、Lの場合、塗布部分5の長さ寸法のバラツキ
は最小値が482.0mm、最大値が483.9mm、
バラツキが1.9mmであり(図10参照)、また非塗
布部分6の長さ寸法のバラツキは最小値が29.1m
m、最大値が30.9mm、バラツキが1.8mmであ
った(図11参照)。さらに、基材2の進行方向側の塗
布部分5の位相差は最小値が−0.9mm、最大値が
1.0mm、バラツキが1.9mmであり(図12参
照)、また基材2の進行反対方向側の塗布部分5の位相
差は最小値が−0.9mm、最大値が1.0mm、バラ
ツキが1.9mmであった(図13参照)。
【0043】一方、Hの場合、基材2の上面側の塗布部
分5の長さ寸法のバラツキは最小値が482.9mm、
最大値が483.1mm、バラツキが0.2mmであり
(図10参照)、また非塗布部分6の長さ寸法のバラツ
キは最小値が29.9mm、最大値が30.1mm、バ
ラツキが0.2mmであった(図11参照)。さらに、
基材2の進行方向側の塗布部分5の位相差は最小値が−
0.1mm、最大値が0.1mm、バラツキが0.2m
mであり(図12参照)、また基材2の進行反対方向側
の塗布部分5の位相差は最小値が−0.1mm、最大値
が0.1mm、バラツキが0.2mmであった(図13
参照)。
【0044】このように、基材2の上面に形成される塗
布部分5と非塗布部分6との長さ寸法を測定し、上面お
よび下面に形成される塗布部分5の位相差をロール11
と基材2との接触部分から5cm離して設けた上側寸法
測定センサー9,下側寸法測定センサー10により測定
し、これら情報によりノズル3に塗料を供給する塗料供
給口7を開閉制御することにより、寸法のバラツキを約
1/10に向上させることができ、さらに実施例3に比
べても寸法のバラツキを約1/3に向上させることがで
き、より高精度な間欠塗布を行うことができる。
【0045】なお、基材2には走行することによって上
下振動が発生するが、上側寸法測定センサー9と下側寸
法測定センサー10とはロール11と基材2との接触部
分から5cm離した位置に設置しており、ロール11と
基材2との接触部分から近いために基材2の上下振動の
影響を受けることなく塗布部分5と非塗布部分6との長
さ寸法および位相差寸法を測定することができ、この離
す距離は離しすぎると検出精度が落ちるので10cm以
内が好ましいことを確認している。
【0046】以上のように、寸法測定センサーを基材2
を走行させるロール11と基材2との接触部分より10
cmを限度として離して設けることにより、塗料の流動
特性の変動の影響を軽減することができ、高精度な間欠
塗布をより安定させて行うことができる。
【0047】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0048】塗布する塗布が置かれている環境の変化、
例えば温度変化によって流動特性が変動しても、それに
よる影響を軽減し高精度な間欠塗布を行うことが可能と
なる。また、塗布する塗料の流動特性に影響されずに高
精度な間欠塗布を行うことができるので、同一装置で塗
布部分あるいは非塗布部分、もしくは位相差の寸法が違
う間欠塗布を行う場合にも設定値を変更して寸法の確認
を行う時間を従来よりも短縮することができ、かつ確認
時に使用する材料費を削減することができる。さらに、
間欠塗布する部分の全長にわたって高精度に寸法を制御
することが可能になるので、製品の歩留まりを向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における間欠塗布装置の概略
【図2】同間欠塗布装置により塗料を間欠的に塗布した
場合の塗布部分の寸法のバラツキ説明図
【図3】同間欠塗布装置により塗料を間欠的に塗布した
場合の非塗布部分の寸法のバラツキ説明図
【図4】本発明の実施例2により寸法測定センサーのス
ポット径を変化させた場合の塗布部分の長さ寸法の実測
値と寸法測定センサー表示値との相関図
【図5】同寸法測定センサーのスポット径を変化させた
場合の非塗布部分の長さ寸法の実測値と寸法測定センサ
ー表示値との相関図
【図6】本発明の実施例3における間欠塗布装置の概略
【図7】同間欠塗布装置により塗料を間欠的に塗布した
場合の基材進行方向側の塗布部分の位相差寸法のバラツ
キ説明図
【図8】同間欠塗布装置により塗料を間欠的に塗布した
場合の基材進行反対方向側の塗布部分の位相差寸法のバ
ラツキ説明図
【図9】本発明の実施例4における間欠塗布装置の概略
【図10】同間欠塗布装置により塗料を間欠的に塗布し
た場合の塗布部分の寸法のバラツキ説明図
【図11】同間欠塗布装置により塗料を間欠的に塗布し
た場合の非塗布部分の寸法のバラツキ説明図
【図12】同間欠塗布装置により塗料を間欠的に塗布し
た場合の基材進行方向側の塗布部分の位相差寸法のバラ
ツキ説明図
【図13】同間欠塗布装置により塗料を間欠的に塗布し
た場合の基材進行反対方向側の塗布部分の位相差寸法の
バラツキ説明図
【図14】従来における間欠塗布装置の側断面模式図
【符号の説明】
1,11 ロール 2 基材 3 ノズル 4 寸法測定センサー 5 塗布部分 6 非塗布部分 7 塗料供給口 8 間欠バルブ(開閉制御する手段) 9 上側寸法測定センサー 10 下側寸法測定センサー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続走行する基材に塗料を塗布するノズ
    ルと、このノズルに塗料を供給する塗料供給口と、前記
    ノズルを通過した基材の一方の面に対向して位置させた
    寸法測定センサーと、この寸法測定センサーの情報によ
    り前記塗料供給口を開閉制御する手段とを有する間欠塗
    布装置。
  2. 【請求項2】 連続走行する基材に塗料を塗布するノズ
    ルと、このノズルに塗料を供給する塗料供給口と、前記
    ノズルを通過した基材の双方の面に対向して位置させた
    一対の寸法測定センサーと、これら寸法測定センサーの
    情報により前記塗料供給口を開閉制御する手段とを有す
    る間欠塗布装置。
  3. 【請求項3】 基材の一方の面に対向して位置させた寸
    法測定センサーにより測定した塗料の塗布部分と非塗布
    部分との長さ寸法により塗料供給口の開閉時間を制御す
    る請求項1記載の間欠塗布装置。
  4. 【請求項4】 基材の双方の面に対向して位置させた一
    対の寸法測定センサーにより測定した基材のそれぞれの
    面における塗料の塗布部分の位相差寸法により塗料供給
    口の開閉時間を制御する請求項2記載の間欠塗布装置。
  5. 【請求項5】 基材の双方の面に対向して位置させた一
    対の寸法測定センサーの一方により測定した塗料の塗布
    部分と非塗布部分との長さ寸法、および一対の寸法測定
    センサーにより測定した基材のそれぞれの面における塗
    料の塗布部分の位相差寸法により塗料供給口の開閉時間
    を制御する請求項2記載の間欠塗布装置。
  6. 【請求項6】 寸法測定センサーのスポット径が、2m
    m以上,5mm以下の範囲にある請求項1ないし5記載
    の間欠塗布装置。
  7. 【請求項7】 基材とこれを走行させるロールとの接触
    部より、10cmを上限として寸法測定センサーを離し
    て位置させた請求項1ないし6記載の間欠塗布装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6585846B1 (en) 2000-11-22 2003-07-01 3M Innovative Properties Company Rotary converting apparatus and method for laminated products and packaging
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CN109546077A (zh) * 2018-12-26 2019-03-29 蜂巢能源科技有限公司 电极极片及其制作方法、锂离子电池

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