JPH11333117A - 遊技カードシステムの遊技カード検証方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】発送情報に基づく遊技カードの管理を行う場合
に、グループ化した複数の遊技店間における遊技カード
のまとめ買いや共同購入を柔軟かつ円滑に行うことがで
きる遊技カードシステムの遊技カード検証方法を提供す
ること。 【解決手段】発送センター３が遊技カードを遊技店に発
送する際に、該遊技カードに情報カードを添付するとと
もに、管理センター４に発送情報を通知しておく。そし
て、遊技店５〜６が遊技カードを受けると、この遊技カ
ードに添付された情報カードからデータを読み取り、読
み取ったデータを管理センター４に送信する。そして、
管理センター４は、遊技カードの発送時に発送センター
３から受け付けた発送情報と、遊技店５〜６からの受信
データとを照合して、遊技カードの使用可否を判断し、
遊技店５〜６に通知する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、発送センターから
少なくとも識別情報を有する状態で供給された遊技カー
ドにより複数の遊技店が顧客に遊技を提供し、各遊技店
における遊技カードの発行、利用状況及び精算等を管理
センターにおいて統括管理する遊技カードシステムの遊
技カード検証方法に関し、特に、グループ化した複数の
遊技店間における遊技カードのまとめ買いや共同購入を
柔軟かつ円滑に行うことができる遊技カードシステムの
遊技カード検証方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、遊技店側の遊技カードの発注
により、カード発行センターにおいて有価データ等を記
憶した記憶媒体である遊技カードが発行され、この発行
された遊技カードは遊技店内に設けたカード販売機で遊
技客に販売される。遊技客は、遊技店において、この遊
技カードを用いて玉貸機から遊技媒体の貸出を受けて遊
技を行う。遊技店は、カード販売機と玉貸機との間で算
出される売上データをカード発行センターに送出し、カ
ード発行センター側は、この売上データをもとに遊技店
との間の精算を行うようにしている（特開平４−３８５
９１号公報参照）。

【０００３】一方、遊技店からの遊技カードの発注を受
け付ける顧客窓口と、この顧客窓口からのカード発送指
示に基づいて遊技カードを遊技店に発送する発送センタ
ーと、遊技店と所定の通信回線で接続し、発送センター
が発送した遊技カードを特定し、少なくとも識別情報を
含む発送情報を遊技店に送出し、この発送情報をもとに
店内で使用されるカードの良否を判断するとともに発行
されたカードの使用状況を管理し、また、カード取引デ
ータをもとに遊技店との間の精算を行う管理センターと
に機能分離した遊技カードシステムがある。

【０００４】この遊技カードシステムで、発送センター
から発送される遊技カードには、該遊技カードの有価情
報と識別情報とが少なくとも記憶されている。また、各
遊技店では、管理センターから送られた発送情報をもと
に使用される遊技カードを管理している。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この遊
技カードシステムでは、例えばチェーン店契約をしてい
る複数の遊技店が遊技カードをまとめ買いしたり、複数
の遊技店が遊技カードを共同購入する運用形態を採用で
きないという問題点がある。

【０００６】すなわち、かかる遊技カードシステムで
は、各遊技店は、発送センターからの遊技カードの発送
と、管理センターから送信される発送情報とを照合し
て、遊技カードを使用できるか否かを判断するため、た
とえチェーン店系列の代表店から遊技カードを譲り受け
たとしても、管理センターから発送情報を受け付けるの
はあくまでも代表店であるため、代表店から遊技店への
発送情報の変更及び転送並びに管理センターへの通知等
複雑な処理を要するのである。

【０００７】したがって、結果的には、各遊技店が、発
送センターから受け取った発送情報に基づいて遊技カー
ドを管理する限り、かかる発送情報を受け取ることがな
い遊技店では遊技カードを使用できないことになる。

【０００８】このため、かかる遊技カードを共同購入す
る際には、いきおい発送情報から遊技店を特定する情報
を除外し、広く遊技カードを融通しあえるようにするこ
とになるが、遊技カードの発送先を特定する情報を除外
すると、発送途中で盗難された遊技カードでも利用可能
となってしまう。

【０００９】これらのことからめ、発送情報に基づく遊
技カードの管理を行う場合に、遊技カードの不正を防止
しつつ、複数の遊技店による遊技カードのまとめ買いや
共同購入を可能にして、柔軟かつ円滑なカード運用をい
かに実現するかが極めて重要な課題となっている。

【００１０】そこで、本発明は、かかる課題を解決し、
発送情報に基づく遊技カードの管理を行う場合に、遊技
カードに係わる不正を防止しつつ、グループ化した複数
の遊技店間における遊技カードのまとめ買いや共同購入
を柔軟かつ円滑に行うことができる遊技カードシステム
の遊技カード検証方法を提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
第１の発明は、発送センターから少なくとも識別情報を
有する状態で供給された遊技カードにより複数の遊技店
が顧客に遊技を提供し、各遊技店における遊技カードの
発行、利用状況及び精算等を管理センターにおいて統括
管理する遊技カードシステムの遊技カード検証方法にお
いて、前記発送センターは、前記遊技カードの識別情報
を記憶した情報媒体を前記遊技店に発送するとともに、
該遊技カードの識別情報を有する発送情報を前記管理セ
ンターに通知し、前記管理センターは、前記遊技店から
受け付けた前記情報カードの情報と前記発送センターか
ら受け付けた発送情報に基づいて、前記遊技カードが正
当なものであるか否かを検証することを特徴とする。

【００１２】また、第２の発明は、有価情報と識別情報
とを少なくとも記憶する遊技カードの発行、利用状況及
び精算を管理するカード管理装置を有する複数の遊技店
と、各遊技店からの注文に応答して前記遊技カードを発
送する発送センターと、前記複数の遊技店の各カード管
理装置に接続され、前記複数の遊技店における前記遊技
カードの発行、利用状況及び精算を統括管理する管理セ
ンターとを有し、前記発送センターが、前記遊技店に対
して遊技カードを発送する際に前記管理センターに通知
する該遊技カードを特定する発送情報に基づいて前記遊
技カードの正当性を検証する遊技カードシステムの遊技
カード検証方法において、前記発送センターは、前記遊
技店に遊技カードを発送するに際し、該遊技カードを特
定する情報を記憶した情報媒体を作成して、作成した情
報媒体を前記遊技カードとともに前記遊技店に発送し、
前記遊技店のカード管理装置は、所定の読取り手段を用
いて、該発送を受けた情報カードに記憶した情報を読み
取って前記管理センターに通知し、前記管理センター
は、前記遊技店のカード管理装置から受信した情報を前
記発送センターから受信した発送情報と照合して前記遊
技カードの正当性を検証し、該遊技カードが正当である
と判断した場合には、該遊技カードの登録許可通知を前
記遊技店のカード管理装置に返信するとともに、前記発
送情報を記憶部に登録し、前記遊技店のカード管理装置
は、前記登録許可通知を受け付けたならば、前記情報媒
体から読取った情報を記憶部に記憶することを特徴とす
る。

【００１３】また、第３の発明は、前記発送センター
は、前記遊技カード及び情報媒体を前記遊技店に発送す
る際に、発送先の遊技店の識別情報を含む発送情報を前
記管理センターに送信し、前記管理センターは、前記発
送センターから通知を受けた発送先の遊技店の識別情報
を有するカード管理装置から情報の通知を受け付けた場
合には正規にカードの発送が行われたものと判断し、該
識別情報と異なるカード管理装置から情報の通知を受け
付けた場合にはカードの発送が正規に行われなかったも
のと判断することを特徴とする。

【００１４】また、第４の発明は、有価情報と識別情報
とを少なくとも記憶する遊技カードの発行、利用状況及
び精算を管理するカード管理装置を有する複数の遊技店
と、各遊技店からの注文に応答して前記遊技カードを発
送する発送センターと、前記複数の遊技店の各カード管
理装置に接続され、前記複数の遊技店における前記遊技
カードの発行、利用状況及び精算を統括管理する管理セ
ンターとを有し、前記発送センターが、前記遊技店に対
して遊技カードを発送する際に前記管理センターに通知
して該遊技カードを特定する発送情報に基づいて前記遊
技カードの正当性を検証する遊技カードシステムの遊技
カード検証方法において、前記管理センターに、グルー
プ登録がなされた複数の店舗を含む発送情報データを管
理するカード発送情報記憶部を設け、前記発送センター
では、遊技カードを発送しようとする遊技店が属する前
記登録されたグループの店コードを複数入力し、前記登
録されたグループの何れかの遊技店で使用可能で、か
つ、該遊技カードを特定する情報を記憶した情報媒体を
作成し、作成した情報媒体を前記遊技カードとともに前
記登録されたグループ店のうちの指定された一つの遊技
店に遊技カードを発送し、前記管理センターでは、前記
発送センターで入力された発送宛先の店コードが複数で
未確定分の発送情報データを発送情報記憶部に記憶して
おき、前記遊技店のカード管理装置では、所定の読取り
手段により該発送を受けた情報媒体に記憶された情報を
読出して、自店を認識するための情報を付加して前記管
理センターに通知し、前記管理センターでは、前記遊技
店から受信した情報から、該当店の店コードが前記発送
情報記憶部に記憶された発送情報に属する複数の店コー
ドの一つであり、遊技媒体を特定する情報が正当である
ことが判明した場合に、前記情報媒体からの情報に基づ
く発送情報の情報を前記発送情報記憶部から削除すると
ともに、該当店専用の発送情報記憶部に記憶させること
を特徴とする。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図１は、本発明の実施の形
態である遊技カードシステムの概要構成を示す図であ
る。図１に示す遊技カードシステムは、従来の遊技カー
ドシステムのように遊技カードの発送情報を管理センタ
ー４から遊技店５〜６に送信して、遊技店５〜６自身が
カードの正当性を検証するのではなく、発送センター３
が発送する遊技カードに発送情報を記憶した情報カード
を添付し、この情報カードに記憶した発送情報と管理セ
ンター４が管理する発送情報に基づいて管理センター４
が遊技カードの使用可否の判断及びカードデータの管理
を行うものである。

【００１６】具体的には、発送センター３が遊技カード
を遊技店に発送する際に、該遊技カードに情報カードを
添付するとともに、管理センター４に発送情報を通知し
ておく。そして、遊技店５〜６が発送センター３から送
られてきた遊技カードを受けると、この遊技カードに添
付された情報カードからデータを読み取り、読み取った
データを管理センター４に送信する。そして、管理セン
ター４は、遊技カードの発送時に発送センター３から受
け付けた発送情報と、遊技店５〜６からの受信データと
を照合して、遊技カードの使用可否を判断し、遊技店５
〜６に通知する。

【００１７】このため、この遊技カードシステムによれ
ば、一括購入に参加する遊技店の店コードを予め登録し
ておけば、遊技カードを発送する時点における遊技カー
ドの発送先（遊技店）に係わる情報が不要となるため、
グループ化した複数の遊技店間における遊技カードのま
とめ買いや共同購入を柔軟かつ円滑に行うことができる
次に、かかる遊技システムの構成について説明する。図
１において、この遊技カードシステムは、大きくはカー
ド会社１、チェーン店契約等を行っているグループ化さ
れた遊技店５（Ａ店）及び遊技店６（Ｂ店）、並びに金
融機関８からなる。このような遊技カードシステムは、
遊技店の売上管理を容易にするため、各遊技店５及び６
で使用する遊技カードの管理を各遊技店から独立したカ
ード会社１に行わせるようにしている。

【００１８】カード会社１は、顧客窓口２、発送センタ
ー３及び管理センター４を有し、各遊技店５〜６が使用
する遊技カードを提供する。遊技店５（Ａ店）が顧客窓
口２に対して遊技カードの発注を行うと、顧客窓口２
は、発送センター３に発送指示を行う。発送センター３
は発送指示に従って注文された遊技カードを発注した遊
技店５に、トラック等によって発送する。この発送を行
うに際し、遊技カードには、既に遊技カードの有価情報
と識別情報とが記憶されている。

【００１９】ここで、本実施の形態に係わる発送センタ
ー３では、遊技カードのみを遊技店に発送するのではな
く、例えば１０００枚の遊技カードごとに情報カードを
添付して遊技店に発送する。この情報カードには、少な
くとも遊技カードの金額とカードＩＤの開始番号と終了
番号を記憶するが、この時点では遊技カードがいずれの
遊技店に発送されるかが不明なため、遊技店に関するデ
ータは有しない。なお、かかる情報カードを添付する理
由は、本実施の形態では、遊技店がこの情報カードから
読み取ったデータを管理センター４に通報し、該管理セ
ンター４において遊技カードの使用許否の決定及びデー
タ管理を行うためである。

【００２０】また、発送センター３は、遊技店への遊技
カードの発送とともに、発送した遊技カードの有価情報
及び識別情報を有する発送情報を管理センター４に送信
する。この送信される有価情報には、カード金額とこの
カード金額毎の枚数とを有し、識別情報には、各遊技カ
ードのカードＩＤとしての開始番号と終了番号とを有す
る。つまり、この発送情報は、上記情報カードが有する
情報の照合対象となるデータが記憶されている。なお、
カードＩＤは連番となっている。

【００２１】発送センター３は、管理センター４のセン
ターコンピュータ９に通信線Ｌ１を介して接続される端
末１０を有し、この端末１０から、上述した発送情報が
管理センター４に送信されることになる。なお、管理セ
ンター４のセンターコンピュータ９は、この発送情報を
発送先の店コードとともにカード発送情報記憶部９ａに
保持する。

【００２２】管理センター４は、センターコンピュータ
９を備えており、遊技店が送信する情報カードに記憶し
たデータを受信し、この受信データとカード発送情報記
憶部９ａに記憶したデータとを照合して遊技カードの使
用可否の判断及び通知を行い、使用可能な場合には発送
情報データベース９ｂへのカードＩＤの登録を行う。

【００２３】すなわち、管理センター４は、遊技店から
受信したデータが既にカード発送情報記憶部９ａに存在
するものであれば、発送情報データベース９ｂの当該遊
技店の領域にカードＩＤを登録するとともに、カード発
送情報記憶部９ａから該当カードＩＤに関するデータを
削除する。そして、データの送信元である遊技店に対し
て登録許可応答を送信する。

【００２４】一方、遊技店から受信したデータがカード
発送情報記憶部９ａに存在しないものであれば、発送情
報データベース９ｂへのカードＩＤの登録を行うことな
く、登録拒否応答を遊技店に送信する。

【００２５】各遊技店５〜６は、ターミナルコントロー
ラＴＣを有し、各ターミナルコントローラＴＣは、それ
ぞれＩＳＤＮルータＲＴ、通信回線Ｌ２を介して管理セ
ンター４のセンターコンピュータ９に接続される。ま
た、各ターミナルコントローラＴＣのそれぞれは、情報
カードに記憶したデータを読み取るためのカードリーダ
ＣＲを有するとともに、ＬＡＮ等の通信回線Ｌ３を介し
て複数の島コントローラＳＣに接続され、この島コント
ローラＳＣを介して遊技カードを発行するカード発行機
１１と、遊技台としての遊技ユニット１２内に設置さ
れ、遊技時に遊技カードに対する各種の処理を実行する
カード処理機４０にそれぞれ通信回線Ｌ５，Ｌ４を介し
て接続される。

【００２６】各ターミナルコントローラＴＣにおいて、
遊技カードに添付された情報カードがカードリーダＣＲ
に挿入されると、該カードリーダＣＲは、この情報カー
ドから遊技カードの金額とカードＩＤの開始番号及び終
了番号とを読み出し、このカードリーダＣＲが読み出し
たデータを発送情報として管理センター４のセンターコ
ンピュータ９に出力する。

【００２７】その後、ターミナルコントローラＴＣが、
管理センター４のセンターコンピュータ９から登録許可
応答を受け付けたならば、遊技店内に設けた発送情報デ
ータベースＴＣａにカードＩＤを登録する。これによ
り、遊技カードが遊技店において使用可能となる。

【００２８】なお、ターミナルコントローラＴＣが、管
理センター４のセンターコンピュータ９から登録拒否応
答を受け付けた場合には、発送情報データベースＴＣａ
に対する登録を行うことなく、エラーメッセージを表示
する。

【００２９】このように、ターミナルコントローラＴＣ
では、管理センター４のセンターコンピュータ９と同様
の発送情報データベースＴＣａを有することになる。た
だし、管理センター４のセンターコンピュータ９ａで
は、各遊技店の発送情報をまとめて保持するという相違
がある。

【００３０】なお、このターミナルコントローラＴＣが
発送情報データベースＴＣａを保持する理由は、発送情
報に基づいて、自遊技店内のカード発行機１１で発行さ
れる遊技カードの少なくとも識別情報を管理するためで
ある。さらに、カード発行機１１で発行されたカード
は、発行カードデータベースＴＣｂに記憶され、ここま
では主に有価情報が管理される。

【００３１】例えば、遊技カードの発行時における金額
や遊技カードの使用による残額等の管理をリアルタイム
で行い、さらに遊技カードがカード処理機４０に挿入さ
れたとき、挿入された遊技カードが店内において使用可
能な状態のものであるか否かの判断をも行う。

【００３２】すなわち、挿入された遊技カードのカード
ＩＤ等の識別情報が登録されたものであるか否か、ま
た、遊技カードの残額がターミナルコントローラＴＣに
登録された残額と等しいか否か等のチェックを行う。こ
の判断あるいはチェックに不適合の場合は、当該遊技カ
ードの使用が許可されない。

【００３３】なお、遊技カードの支払いと精算について
説明すると、まず、遊技店５は発送センター３から遊技
カードを受領した時点でカード会社１に遊技カード種別
の金額（例えば１０００円、３０００円等）×枚数＋手
数料（遊技カード１枚の用紙代×枚数）を支払う。

【００３４】遊技店５はその後遊技客が遊技カードを用
いて借り出した遊技媒体の個数を集計してその代金をカ
ード会社１に通知してカード会社１から支払ってもら
い、これにより精算が行われる。

【００３５】通常、遊技店５は、所定期間毎に遊技カー
ドを介して使用した遊技媒体の個数の代金を集計し、遊
技店５がカード会社１に支払う支払金額とカード会社１
からの受取金額とを相殺してその差を遊技店５がカード
会社１に支払うようにしている。この支払いに関して、
金融機関８が利用される。

【００３６】ターミナルコントローラＴＣについてさら
に詳述すると、ターミナルコントローラＴＣは、少なく
とも店内の遊技カード管理および偽造カードの不正使用
の防止等を行うコントローラであり、店内に配設される
遊技ユニット１２のカード処理機４０およびカード発行
機１１からのデータを統括管理する。

【００３７】ターミナルコントローラＴＣは、新たに発
行した遊技カードのＩＤ番号、および遊技客の使用によ
って更新された遊技カードの残高のデータを発行カード
データベースＴＣｂで管理するとともに、営業終了後の
夜間にその日一日の動向に関する情報を通信回線Ｌ２を
介して管理センター４に送出する。

【００３８】一方、昼間では、所定時間毎に、管理セン
ター４とターミナルコントローラＴＣとの間で状態確認
が行われ、ターミナルコントローラＴＣが正常に動作し
ているか否かが監視される。

【００３９】ターミナルコントローラＴＣの主な機能と
しては、 （１）カードリーダＣＲを用いて情報カードから発送情
報を読み出し、管理センター４に送信する。 （２）管理センター４からの登録許可応答を受け取った
ならば、この登録許可に応答する遊技カードを使用可能
なものとして、カードＩＤを発送情報データベースＴＣ
ａに登録する。 （３）管理センター４から登録拒否応答を受け取ったな
らば、この登録拒否に応答する遊技カードを使用不可な
ものとして、登録することなくエラーメッセージを表示
する。 （４）カード発行機１１が遊技カードを発行する際、当
該遊技カードのＩＤ番号が記憶された発送情報が存在す
るか否かをチェックし、発行された後は、当該遊技カー
ドを発行カードデータベースＴＣｂで管理する。 （５）カード処理機４０によって遊技カードが使用され
るとき、当該遊技カードのＩＤ番号が既に登録されてい
るものであるか否かをチェックし、遊技カードが使用さ
れた場合、当該遊技カードの残高の管理を行う。 （６）売上データの集信機能、すなわちカード発行機１
１で発行した遊技カードの売上データおよび遊技ユニッ
ト１２のカード処理機４０で使用される遊技カードの利
用データの２種類のデータに関してメモリに蓄積する。 （７）管理帳票の出力機能、すなわちカード発行機１１
の売上データおよび遊技ユニット１２のカード処理機４
０によって更新された遊技カードの利用データをもと
に、遊技店の運営、管理に必要な管理帳票を出力する。 （８）集計データの送信機能、すなわち集計データを管
理センター４に送信する。ここで、カード処理機４０
は、遊技カードの読み取り、書き込み、遊技媒体の貸出
信号の出力、ターミナルコントローラＴＣに対する遊技
カードに関する情報の送信等を行う。

【００４０】次に、各遊技店５〜６内におけるターミナ
ルコントローラＴＣを含む遊技媒体供給システム関連の
構成についてさらに詳述する。なお、ここでは、ターミ
ナルコントローラＴＣとカード処理機１１との処理につ
いてまず説明し、カード発行機１１との処理については
後述する。

【００４１】図２は、遊技店６内の遊技媒体供給システ
ム関連の一部構成を示す図である。図２において、ター
ミナルコントローラＴＣは、制御部２０、通信インター
フェース部２１、使用可否判断部２２、記憶部２３、発
送情報処理部２４及びカードリーダＣＲを有する。

【００４２】通信インターフェース部２１は、島コント
ローラＳＣを介してカード処理機４０およびカード発行
機１１との間でのデータ授受のためのインターフェース
処理を行う。

【００４３】記憶部２３は、発行可能なカードＩＤ等を
記憶した発送情報データベースＴＣａと、発行した遊技
カードに係わるデータを記憶する発行カードデータベー
スＴＣｂを有する。

【００４４】カード発行機１１が新規に遊技カード（図
３参照）を発行する時点でカードＩＤを読み出し、発送
情報データベースＴＣａに該当するカードＩＤがあるか
否かのチェックを行い、該当するカードＩＤがあれば、
当該遊技カードの発行データを生成し発行をする。ター
ミナルコントローラＴＣは、発行データ情報として発行
カードデータベースＴＣｂに記憶するとともに、発行さ
れた遊技カードが使用されたならば、更新された残度数
をもとに当該発行データを更新する。なお、この記憶部
２３は、発行カード情報をもとに算出された一日毎のカ
ード取引情報を記憶する図示しないカード取引情報記憶
部を有し、このカード取引情報は管理センター４に送出
される。

【００４５】使用可否判断部２２は、カード処理機４０
に遊技カードが挿入されたとき、およびカード処理機４
０から玉貸要求を受け付けたとき、記憶部２３に記憶さ
れているＩＤ番号と、カード処理機４０から通知された
ＩＤ番号および残高とを照合し、当該遊技カードの使用
の可否を判断する。

【００４６】発送情報処理部２４は、カードリーダＣＲ
により情報カードから発送情報を読み取ったならば、こ
の発送情報を制御部２０を介して受け取り、管理センタ
ー４のセンターコンピュータ９に送信する。そして、こ
のデータ送信に応答してセンターコンピュータ９から返
信される登録許可応答又は登録拒否応答を受信して制御
部２３に出力する。

【００４７】制御部２０は、少なくともターミナルコン
トローラＴＣの全体制御およびカード処理機４０の動作
制御を行う。具体的には、発送情報処理部２４から登録
許可応答を受け取ったならば、該登録許可応答に対応す
る遊技カードのカードＩＤ等を発送情報データベースに
登録し、登録拒否応答を受け取った場合には、エラーメ
ッセージを出力する。また、カード発行機１１で遊技カ
ードを発行する際に、発送情報データベースＴＣａに該
当する遊技カードのＩＤ番号があるか否かのチェック
し、該当するＩＤ番号がなければ、カード発行機１１に
エラーダウンを通知する。

【００４８】この制御部２０は、玉貸要求を受け付ける
と、遊技カードに記録されている残高と記憶部２３内に
記憶された当該遊技カードの残高とが一致しており貸出
可能な状態にあるか否かをチェックし、貸出可能な状態
であれば玉貸を許可する。カード処理機４０からは、遊
技媒体が投出された度数分の金額を減算した減算後の残
高が送られてくるので、この残高で記憶部２３の発行デ
ータを更新する。

【００４９】一方、カード処理機４０は、ターミナルコ
ントローラＴＣとの通信処理を行う通信インターフェー
ス部２６、遊技カードに磁気記録されたカード情報の読
み込みおよび書き換えを行うカードリーダライタ２８、
カードリーダライタ２８が遊技カードから読み出したカ
ード情報をターミナルコントローラＴＣに送信するカー
ド情報送信部２７を有し、遊技台３０に玉貸許可信号を
送るとともに全体を制御する制御部２５を備える。

【００５０】カード処理機４０は、ターミナルコントロ
ーラＴＣにカード情報を送信した後、ターミナルコント
ローラＴＣからの許可を受け付けたならば、カード挿入
口に挿入された遊技カードが正当な遊技カードであると
みなして、遊技台３０へのパチンコ玉の供給を許可す
る。

【００５１】これに対し、カード処理機４０がターミナ
ルコントローラＴＣからエラーダウンをする旨の通知を
受け付けると、カード処理機４０は、カード挿入口に挿
入された遊技カードは不正な遊技カードであるとみなし
てエラーダウンする。

【００５２】なお、遊技客が遊技台３０に設けた返却ボ
タンを押下すると、カードリーダライタ２８は、新たな
残高を遊技カードに磁気記録した後に、当該遊技カード
を排出する。

【００５３】さらに、遊技ユニット１２について詳述す
る。図４は、遊技ユニットの一例を示す正面図である。
図４において、遊技ユニット１２は、遊技台３０と、そ
の左に設置されるカード処理機４０と、その上部に配置
される台ランプ部５０とを有する。

【００５４】遊技台本体３１は、遊技カードの残高を表
示する残高表示部３２と、玉貸が可能であることを示す
玉貸可能表示ランプ３３と、遊技客による押下操作によ
って予め設定された所定の金額（例えば５０００円）分
のパチンコ玉を排出するための玉貸ボタン３４と、遊技
カードの返却時に使用する返却ボタン３５等が設けられ
ている。

【００５５】台ランプ部５０は、左右に設けられた２つ
のメインランプ５１、中央付近に設けられた大当り回数
表示部５２、食事中表示部５３、ラッキー表示部５４、
無制限表示部５５、食事中ボタン５６、呼出ボタン５７
および切替ボタン５８を備えている。

【００５６】図５は、図４に示すカード処理機４０の一
例を示す正面図であり、状態表示ランプ４１は遊技カー
ドの挿入可能時に点灯し、遊技カードの引き抜きの発生
などのアラーム発生時や遊技台接続時に点滅する。

【００５７】取手４２は、カード処理機４０全体を引き
出す際に使用される取手であり、この取手４２の下には
台方向表示ランプ４３が設けられ、利用可能な遊技台３
０がカード処理機４０の右側または左側のいずれに存在
しているかを表示する。ここでは、この台方向表示ラン
プ４３が右向きの矢印としているため、遊技台３０がカ
ード処理機４０の右側に位置することになる。

【００５８】種別表示ランプ４４は、遊技媒体の種別が
パチンコ玉であるかメダルであるかを表示するランプで
あり、その下に配置された金額表示部４５には、金額設
定ボタン４６によって設定された金額が表示される。

【００５９】金額設定ボタン４６は、遊技者によって押
下される都度、一度に払い出す度数を変更できるボタン
であり、例えば、度数５（５００円分）、度数３（３０
０円分）、度数１（１００円分）、度数１０（１０００
円分）、と巡回的に変更することができる。

【００６０】端数表示ボタン４７は、端数表示を指示す
るボタンであり、挿入口４８は遊技カードを挿入するた
めの挿入口であり、リセットキー４９は、金額設定値等
を初期状態に復帰するためのキーである。

【００６１】このような前面配置を有するカード処理機
４０は、挿入口４８に遊技カードが挿入されると、カー
ド情報を島コントローラＳＣを介してターミナルコント
ローラＴＣに出力し、このターミナルコントローラＴＣ
から新たな使用許可を受け付けると、玉貸可能な状態と
なる。

【００６２】従って、その後に遊技台３０からの玉貸要
求を受け付けると、残高を計算して記憶するとともに、
遊技台３０に残高情報を送信し、また、玉購入額情報を
島コントローラＳＣを介してターミナルコントローラＴ
Ｃに出力する。

【００６３】次に、図１に示す遊技カードシステムの発
送情報に係わる処理の処理手順について説明する。ただ
し、ここでは遊技店５（Ａ店）が遊技カードの発行を受
ける場合を例にとって説明する。図６は、図１に示す遊
技カードシステムの発送情報に係わる処理の処理手順を
示すフローチャートである。同図に示すように、発送セ
ンター３が遊技店５（Ａ店）に対して遊技カード及び情
報カードを発送するに際し（ステップ６０１）、発送情
報が管理センター４のセンターコンピュータ９に通知さ
れる（ステップ６０２）。なお、図示したように、この
発送情報は、カード金額及びカードＩＤからなり、店の
コード等は含まれない。その遊技店に遊技カードが発送
されるかは、この時点では決まっていないからである。

【００６４】そして、センターコンピュータ９が、この
発送情報の通知を受け付けたならば、該発送情報をカー
ド発送情報記憶部９ａに登録する（ステップ６０３）。
なお、この時点では、カード発送情報記憶部９ａに記憶
したカードＩＤは、発送情報データベース９ｂには登録
されていない。

【００６５】その後、遊技店５（Ａ店）のターミナルコ
ントローラＴＣは、遊技カードに添付された情報カード
の内容をカードリーダＣＲで読み取り（ステップ６０
４）、読み取った発送情報を管理センター４のセンター
コンピュータ９に通知する（ステップ６０５）。

【００６６】そして、センターコンピュータ９は、カー
ド発送情報記憶部９ａに当該カードＩＤが存在するか否
かをチェックし（ステップ６０６）、該当するカードＩ
Ｄが存在する場合には、発送情報データベース９ｂのＡ
店に割り当てた領域に当該データを登録するとともに
（ステップ６０７）、カード発送情報記憶部９ａの該当
データを削除し（ステップ６０８）、遊技店５（Ａ店）
のターミナルコントローラＴＣに登録許可応答を行う
（ステップ６０９）。

【００６７】この登録許可応答を受け付けた遊技店５
（Ａ店）のターミナルコントローラＴＣは、発送情報デ
ータベースＴＣａにデータを登録する（ステップ６１
０）。

【００６８】なお、ここでは説明の便宜上、センターコ
ンピュータ９に発送情報が存在する場合を示したが、対
応する発送情報が存在しない場合には、発送情報データ
ベース９ｂへの登録を行うことなく、遊技店５（Ａ店）
のターミナルコントローラＴＣに登録拒否応答を返信す
る。そして、この登録拒否応答を受けたターミナルコン
トローラＴＣは、自身の発送情報データベースＴＣａへ
の登録をせずに、エラーメッセージを表示する。

【００６９】次に、カード発行時のデータチェックにつ
いて説明する。図７は、図１及び図２に示すカード発行
機１１が遊技カードを発行する際の処理手順を示すフロ
ーチャートである。同図に示すように、遊技店５内のカ
ード発行機１１によって遊技カードがリードされると
（ステップ７０１）、当該遊技カードのカードＩＤ（例
えば、3030003）、発行号機（例えば、003160-01-01）
及び発行金額（例えば、３０００円）からなる発行許可
問い合わせがターミナルコントローラＴＣに対して行わ
れる（ステップ７０２）。なお、発行以前の遊技カード
は、当然ながら発行号機に関するデータを有しないた
め、「店コード−島コントローラの号機番号−カード発
行機の号機番号」から構成されるカード発行機１１の識
別番号が発行号機に関するデータとして付加される。

【００７０】この発行許可の問合せを受けたターミナル
コントローラＴＣは、まず送られたカードＩＤ、発行金
額に一致する情報が発送情報データベースＴＣａ内に存
在するか否かをチェックする（ステップ７０３）。存在
する場合には、当該遊技カードの情報を発行カード情報
として発行カードデータベースＴＣｂに登録する（ステ
ップ７０４）。このとき、すでに発行カードデータベー
スＴＣｂ内に登録済みであるか否かをチェックすること
もできる。

【００７１】この発行カード情報は、各遊技カード毎に
登録され、カードＩＤ、発行号機、発行金額の他、遊技
カードの使用に伴う現在金額、遊技カードが発行された
年月日である発行日、および現在金額に変更された年月
日である変更日が含まれ、これにより、個々の遊技カー
ドが管理される。更新日と発行日とによって各遊技カー
ドの有効期間が経過したか否かを判断することができ
る。ただし、発行当初では更新されていないため、更新
日はスペースあるいはヌルとして設定しておく。

【００７２】この発行カード情報の登録後、ターミナル
コントローラＴＣは、カード発行機１１に対して、問合
せのあった遊技カードの発行許可応答を行う（ステップ
７０５）。そして、発行許可応答を受けたカード発行機
１１は、リードした遊技カードに、さらに発行機番号、
発行日、現在金額（発行金額に等しい）の情報を追加し
たデータを書き込んで、遊技カードを発行する（ステッ
プ７０６）。

【００７３】一方、発行許可の問合せにかかる情報が発
送情報データベースＴＣａ内に存在しない場合は、遊技
カードの発行を拒否し（ステップ７０７）、カード発行
機１１に発行拒否応答を返送する（ステップ７０８）。
これにより、カード発行機１１は、エラーダウンする
（ステップ７０９）。

【００７４】次に、遊技カード使用時におけるデータチ
ェックに関する処理について説明する。図８は、カード
処理機４０とターミナルコントローラＴＣとの間の処理
を示すフローチャートである。同図において、カード処
理機４０に、発行された遊技カードが挿入されると、カ
ード処理機４０は、遊技カードに記録されたカード情報
を読み込み、このカード情報を用いて、使用許可の問合
せをターミナルコントローラＴＣに対して行う（ステッ
プ８０１）。この使用許可の問合せには、カードＩＤ、
発行号機、現在金額のデータが含まれる。

【００７５】使用許可の問合せを受けたターミナルコン
トローラＴＣは、問合せのあったカードＩＤと現在金額
とに一致する情報が発行カードデータベースＴＣｂに存
在するか否かをチェックする（ステップ８０２）。存在
する場合には、問合せのあったカード処理機４０に使用
許可応答を通知する（ステップ８０３）。その後、カー
ド処理機４０は、玉貸出可能状態に設定される（ステッ
プ８０４）。

【００７６】一方、問合せのあったカードＩＤと現在金
額とに一致する情報が発行カードデータベースＴＣｂに
存在しない場合、ターミナルコントローラＴＣは、使用
拒否応答をカード処理機４０に通知し（ステップ８０
８）、その後、カード処理機４０はエラーダウンする
（ステップ８０９）。

【００７７】玉貸出可能状態となったカード処理機４０
において、玉の貸出が行われると、カード処理機４０
は、ターミナルコントローラＴＣに減算通知を行う（ス
テップ８０５）。この減算通知には、カードＩＤ、発行
号機、現在金額が含まれる。この減算通知を受け付けた
ターミナルコントローラＴＣは、このカードＩＤを持っ
た発行カード情報を更新し（ステップ８０６）、更新処
理が終了した旨の応答をカード処理機４０に対して行う
（ステップ８０７）。ターミナルコントローラＴＣが行
う発行カード情報の更新は、現在金額と更新日である。

【００７８】一方、更新処理が終了した旨の応答を受け
たカード処理機４０は、現在金額等を保持し、遊技カー
ドがカード処理機４０から排出される際に現在金額等の
カード情報を書き換える。

【００７９】このようにして、発行された遊技カード
は、カード処理機１１とターミナルコントローラＴＣと
の間の確認処理によって不正な遊技カードの使用を防止
するとともに、遊技カードの使用状況の管理を行ってい
る。

【００８０】ここで、カード発行機１１とターミナルコ
ントローラＴＣあるいは、カード処理機４０とターミナ
ルコントローラＴＣとが上述した処理を行う場合、構成
上、全て島コントローラＳＣを経由することになる。そ
こで、島コントローラＳＣは、これら経由するデータを
ログデータとして登録するようにしている。

【００８１】図９は、カード発行時における島コントロ
ーラＳＣの処理を示すフローチャートである。図９にお
いて、カード発行機１１から発行許可の問合せが島コン
トローラＳＣに送信される（ステップ９０１）と、島コ
ントローラＳＣは、この発行許可の問合せをそのまま中
継してターミナルコントローラＴＣに送信する（ステッ
プ９０２）。

【００８２】その後、ターミナルコントローラＴＣから
発行許可応答がある（ステップ９０３）と、島コントロ
ーラＳＣは、カード処理機１１とターミナルコントロー
ラＴＣとの間で行われた発行許可に関するデータをログ
データとして登録する（ステップ９０４）。このログデ
ータには、日付、カードＩＤ、発行号機、現在金額、お
よび処理区分が登録され、カード発行時における処理区
分は「発行」として登録される。

【００８３】その後、島コントローラＳＣは、ターミナ
ルコントローラＴＣから受け付けた発行許可応答をカー
ド発行機１１に通知し（ステップ９０５）、その後カー
ド発行機１１は、遊技カードの発行を行う（ステップ９
０６）。

【００８４】一方、図１０は、カード使用時における島
コントローラＳＣの処理を示すフローチャートである。
図１０において、カード処理機４０から使用許可の問合
せが島コントローラＳＣに送信され（ステップ１００
１）、島コントローラＳＣは、この使用許可の問合せを
ターミナルコントローラＴＣに送信する（ステップ１０
０２）。

【００８５】その後、ターミナルコントローラＴＣから
使用許可応答がある（ステップ１００３）と、島コント
ローラＳＣは、カード処理機４に使用許可応答を送信す
る（ステップ１００４）。これにより、カード処理機４
０は、玉貸出可能状態となり（ステップ１００５）、そ
の後玉貸出が行われる（ステップ１００６）と、島コン
トローラＳＣに玉貸出に対応した減算通知を行う（ステ
ップ１００７）。島コントローラＳＣは、この減算通知
をターミナルコントローラＴＣに送信する（ステップ１
００８）。

【００８６】その後、ターミナルコントローラＴＣは、
減算通知に伴う更新処理が終了した旨の応答を島コント
ローラＳＣに通知する（ステップ１００９）。この通知
を受けた島コントローラＳＣは、カード処理機４０とタ
ーミナルコントローラＴＣとの間で行われた使用許可に
伴う玉貸出に関するデータをログデータとして登録する
（ステップ１０００）。

【００８７】このログデータは、カード発行時のログデ
ータと同様な形式で登録されるが、処理区分は、「減
算」として登録される。その後、島コントローラＳＣ
は、ターミナルコントローラＴＣから受け付けた更新処
理が終了した旨の応答をカード処理機４０に送出する
（ステップ１０１０）。

【００８８】このようにして、島コントローラＳＣは、
島コントローラを経由するデータをトレースしてログデ
ータとして登録するようにしているので、故障等が発生
した場合の故障排除の切り分け等を迅速に行うことがで
きる。

【００８９】次に、このようにして遊技店内で使用さ
れ、管理された遊技カードに関する情報の管理センター
４への登録処理について、図１１を参照して説明する。

【００９０】図１１において、まず各遊技店の営業終了
後（閉店時）、各ターミナルコントローラＴＣは、その
日に発行した遊技カードの発行カード情報とその日に遊
技カードの残高が更新された発行カード情報とから、当
日カード取引情報を生成する。この当日カード取引情報
には、遊技カードの金額毎の発行枚数、カード発行総
額、玉貸出総額が含まれる。

【００９１】そして、各ターミナルコントローラＴＣ
は、その日に発行した遊技カードの発行カード情報と、
その日に遊技カードの残高が更新された発行カード情報
と、当日カード取引情報とを管理センター４に送信する
（ステップ１１０１）。

【００９２】一方、管理センター４は、これらの新規あ
るいは更新があった発行カード情報と、当日カード取引
情報とを受け付けると、各遊技店毎に、これらの発行カ
ード情報を発行カード情報記憶部９ｃに新規登録あるい
は更新するとともに、当日カード取引情報に日付を付け
て記憶する（ステップ１１０２）。

【００９３】この当日カード取引情報は、その後、各遊
技店毎に月毎の月累計カード取引情報として集計され、
月末に各遊技店と販売決済がなされる。なお、発行カー
ド情報の発行金額と現在金額とが同じで各ターミナルコ
ントローラＴＣから通知のあった発行カード情報は、そ
の後、発行カード情報記憶部９ｃから削除し、さらに当
該発行カード情報の削除通知を各ターミナルコントロー
ラＴＣに通知して削除させるようにしてもよい。これに
より、管理センター４および各ターミナルコントローラ
ＴＣのメモリを有効活用することができる。

【００９４】なお、遊技カードの分配時に、分配された
分の金額を分配元店に支払うことにより、各遊技店にお
ける精算処理はカード会社１とそれぞれ別個に行うこと
ができ、独立した遊技店と同様な精算処理が行われる。

【００９５】上述してきたように、本実施の形態では、
発送センター３が発送する遊技カードに発送情報を記憶
した情報カードを添付し、この情報カードに記憶した発
送情報と管理センター４が管理する発送情報に基づいて
管理センター４が遊技カードの使用可否の判断及びカー
ドデータの管理を行うよう構成したので、遊技カードを
発送する時点における遊技カードの発送先（遊技店）に
係わる情報が不要となるため、グループ化した複数の遊
技店間における遊技カードのまとめ買いや共同購入を柔
軟かつ円滑に行うことができる。

【００９６】ところで、上記実施の形態では、発送セン
ター３が、発送先の遊技店の識別情報を含まない発送情
報を管理センター４に通知することとしたが、発送先の
遊技店の識別情報を含む発送情報を管理センター４に通
知することもできる。

【００９７】この場合には、遊技店５及び６が、情報カ
ードから発送情報を読み取って管理センター４のセンタ
ーコンピュータ９に発送情報を送信したならば、該セン
ターコンピュータ９では、発送センター３から受け付け
た本来の発送先の遊技店からの受信であるか否かを確認
し、本来の発送先の遊技店からの受信であれば正規に遊
技カードの運搬がされたものと判断し、本来の発送先で
ない遊技店からの受信であれば、盗難等の事故が発生し
たものと判断する。

【００９８】このため、かかる発送先の遊技店の識別情
報を考慮することにより、遊技カードに係わるセキュリ
ティを向上することができる。

【００９９】また、上記実施の形態では、説明の便宜
上、グループ化した複数の遊技店の登録についての説明
を省略したが、管理センター４のセンターコンピュータ
９内のカード発送情報記憶部９ａでグループ店の店コー
ドを管理し、グループ店用若しくは地域内店用のカード
発送情報記憶部として利用することもできる。

【０１００】具体的には、図１２に示すように、発送セ
ンター３では、あるグループ内の遊技店に遊技カード及
び情報カードを発送する際に（ステップ１２０１）、発
送先の遊技店が属するグループの各店コードを有する発
送情報を管理センター４のセンターコンピュータ９に通
知する（ステップ１２０２）。なお、この時点では、い
ずれの遊技店で遊技カードが使用されるかは特定されて
いないものの、該遊技カードを利用する可能性のあるグ
ループ内の遊技店は特定される。

【０１０１】そして、センターコンピュータ９が、この
発送情報の通知を受け付けたならば、該発送情報をカー
ド発送情報記憶部９ａに登録する（ステップ１２０
３）。ここで、カード発送情報記憶部９ａには、遊技カ
ードが使用される可能性のあるグループに属する遊技店
の店コードが登録される。

【０１０２】その後、遊技カードの配分を受けた遊技店
５（Ａ店）のターミナルコントローラＴＣは、遊技カー
ドに添付された情報カードの内容をカードリーダＣＲで
読み取り（ステップ１２０４）、読み取った発送情報及
び自店の店コードを管理センター４のセンターコンピュ
ータ９に通知する（ステップ１２０５）。

【０１０３】そして、センターコンピュータ９は、カー
ド発送情報記憶部９ａに当該カードＩＤが存在するか否
かをチェックするとともに、該当するカードＩＤが存在
する場合には、カード発送情報記憶部９ａの当該カード
ＩＤに対応づけて記憶した複数の店コードの中に、送信
元の店コードが存在するか否かを確認する（ステップ１
２０６）。

【０１０４】その結果、カード発送情報記憶部９ａに当
該カードＩＤが存在し、かつ、送信元の店コードが登録
された店コードのいずれかであれば、発送情報データベ
ース９ｂのＡ店に割り当てた領域に当該データを登録す
るとともに（ステップ１２０７）、カード発送情報記憶
部９ａの該当データを削除し（ステップ１２０８）、遊
技店５（Ａ店）のターミナルコントローラＴＣに登録許
可応答を行う（ステップ１２０９）。

【０１０５】この登録許可応答を受け付けた遊技店５
（Ａ店）のターミナルコントローラＴＣは、発送情報デ
ータベースＴＣａにデータを登録する（ステップ１２１
０）。

【０１０６】このように、管理センター４のセンターコ
ンピュータ９に登録した遊技店のみからの遊技カードの
要求のみを許可するよう構成することにより、遊技カー
ドが盗難されたような場合のセキュリティを高めること
ができる。

【０１０７】なお、上記実施の形態において、カード発
行機１１あるいはカード処理機４０がエラーダウンする
場合、エラーダウンせずに、遊技カードの発行あるいは
使用を禁止するとともに、警報を発したり、あるいはタ
ーミナルコントローラＴＣ等に通知するようにしてもよ
い。

【０１０８】また、上述した実施の形態では、遊技媒体
をパチンコ玉を前提として説明したが、これに限らず、
遊技用のコインであってもよい。さらに、封入式パチン
コ台を対象としたシステムであってもよい。要は、遊技
カードを用いたシステムであればよい。

【０１０９】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、第１及び第
２の発明では、発送センターが、遊技カードの識別情報
を記憶した情報媒体を遊技店に発送するとともに、該遊
技カードの識別情報を有する発送情報を管理センターに
通知し、管理センターが、遊技店から受け付けた情報カ
ードの情報と発送センターから受け付けた発送情報に基
づいて、遊技カードが正当なものであるか否かを検証す
るよう構成したので、遊技カードを発送する時点におけ
る遊技カードの発送先（遊技店）に係わる情報が不要と
なるため、グループ化した複数の遊技店間における遊技
カードのまとめ買いや共同購入を柔軟かつ円滑に行うこ
とができる。

【０１１０】また、第３の発明は、発送センターは、遊
技カード及び情報媒体を遊技店に発送する際に、発送先
の遊技店の識別情報を含む発送情報を管理センターに送
信し、管理センターは、発送センターから通知を受けた
発送先の遊技店の識別情報を有するカード管理装置から
情報の通知を受け付けた場合には正規にカードの発送が
行われたものと判断し、該識別情報と異なるカード管理
装置から情報の通知を受け付けた場合にはカードの発送
が正規に行われなかったものと判断するよう構成したの
で、遊技カードシステムのセキュリティを高めることが
できる。

【０１１１】また、第４の発明は、管理センターに、グ
ループ登録がなされた複数の店舗を含む発送情報データ
を管理するカード発送情報記憶部を設け、発送センター
では、遊技カードの発送先の遊技店が属するグループの
店コードを複数入力するとともに、該グループの何れか
の遊技店でも使用可能な情報媒体を作成して遊技カード
とともに発送し、管理センターでは、発送センターで入
力された発送宛先の店コードが複数で未確定分の発送情
報データを発送情報記憶部に記憶しておき、遊技店のカ
ード管理装置から、情報媒体の情報及び自店コードのデ
ータを受信したならば、該当店の店コードが発送情報記
憶部に記憶された発送情報に属する複数の店コードの一
つであり、遊技媒体を特定する情報が正当であることが
判明した場合には、情報媒体からの情報に基づく発送情
報の情報を発送情報記憶部から削除するとともに、該当
店専用の発送情報記憶部に記憶させるよう構成したの
で、下記に示す効果が得られる。

【０１１２】１）発送センターから発送されてきた遊技
カードが登録したグループ内のいずれの遊技店に分配さ
れた場合であっても、円滑かつ柔軟な遊技カードの管理
及び遊技カードの正当性の検証を行うことができる。

【０１１３】２）発送先の遊技店を特定しない場合とは
異なり、発送途中で盗難された遊技カードを利用不能に
することができる。

【０１１４】３）グループとして登録しさえすれば、遊
技店側の都合により簡単にまとめ買いをした遊技カード
を融通し合うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態である遊技カードシステム
の概要構成を示す図である。

【図２】遊技店内の遊技媒体供給システム関連の一部構
成を示す図である。

【図３】遊技カードの一例を示す図である。

【図４】遊技ユニットの一例を示す図である。

【図５】カード処理機の一例を示す正面図である。

【図６】遊技カードシステムの発送情報に係わる処理の
処理手順を示すフローチャートである。

【図７】カード発行機が遊技カードを発行する際の処理
手順を示すフローチャートである。

【図８】カード処理機とターミナルコントローラとの間
の処理を示すフローチャートである。

【図９】カード発行時における島コントローラのログデ
ータ登録処理を示すフローチャートである。

【図１０】カード使用時における島コントローラのログ
データ登録処理を示すフローチャートである。

【図１１】閉店時における管理センターへの登録処理を
示すフローチャートである。

【図１２】遊技カードシステムの発送情報に係わる処理
の別の処理手順を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１…カード会社、 ２…顧客窓口、 ３…発送センタ
ー、４…管理センター、 ５，６…遊技店、 ８…金融
機関、９…センターコンピュータ、 １０…端末、 １
１…カード発行機、１２…遊技ユニット、 ４０…カー
ド処理機、ＴＣ…ターミナルコントローラ、 ９ａ…カ
ード発送情報記憶部、９ｂ，ＴＣａ…発送情報データベ
ース、ＴＣｂ…発行カードデータベース、ＣＲ…カード
リーダ、 ＲＴ…ＩＳＤＮルータ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榊原 章 兵庫県姫路市下手野一丁目３番１号 グロ ーリー工業株式会社内 (72)発明者 竹中 昭淑 兵庫県姫路市下手野一丁目３番１号 グロ ーリー工業株式会社内

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 発送センターから少なくとも識別情報を
   有する状態で供給された遊技カードにより複数の遊技店
   が顧客に遊技を提供し、各遊技店における遊技カードの
   発行、利用状況及び精算等を管理センターにおいて統括
   管理する遊技カードシステムの遊技カード検証方法にお
   いて、 前記発送センターは、前記遊技カードの識別情報を記憶
   した情報媒体を前記遊技店に発送するとともに、該遊技
   カードの識別情報を有する発送情報を前記管理センター
   に通知し、 前記管理センターは、前記遊技店から受け付けた前記情
   報カードの情報と前記発送センターから受け付けた発送
   情報に基づいて、前記遊技カードが正当なものであるか
   否かを検証することを特徴とする遊技カードシステムの
   カード検証方法。
2. 【請求項２】 有価情報と識別情報とを少なくとも記憶
   する遊技カードの発行、利用状況及び精算を管理するカ
   ード管理装置を有する複数の遊技店と、 各遊技店からの注文に応答して前記遊技カードを発送す
   る発送センターと、 前記複数の遊技店の各カード管理装置に接続され、前記
   複数の遊技店における前記遊技カードの発行、利用状況
   及び精算を統括管理する管理センターとを有し、前記発
   送センターが、前記遊技店に対して遊技カードを発送す
   る際に前記管理センターに通知する該遊技カードを特定
   する発送情報に基づいて前記遊技カードの正当性を検証
   する遊技カードシステムの遊技カード検証方法におい
   て、 前記発送センターは、前記遊技店に遊技カードを発送す
   るに際し、該遊技カードを特定する情報を記憶した情報
   媒体を作成して、作成した情報媒体を前記遊技カードと
   ともに前記遊技店に発送し、 前記遊技店のカード管理装置は、所定の読取り手段を用
   いて、該発送を受けた情報カードに記憶した情報を読み
   取って前記管理センターに通知し、 前記管理センターは、前記遊技店から受信した情報を前
   記発送センターから受信した発送情報と照合して前記遊
   技カードの正当性を検証し、該遊技カードが正当である
   と判断した場合には、該遊技カードの登録許可通知を前
   記遊技店のカード管理装置に返信するとともに、前記発
   送情報を記憶部に登録し、 前記遊技店のカード管理装置は、前記登録許可通知を受
   け付けたならば、前記情報媒体から読取った情報を記憶
   部に記憶することを特徴とする遊技カードシステムのカ
   ード検証方法。
3. 【請求項３】 前記発送センターは、前記遊技カード及
   び情報媒体を前記遊技店に発送する際に、発送先の遊技
   店の識別情報を含む発送情報を前記管理センターに送信
   し、 前記管理センターは、前記発送センターから通知を受け
   た発送先の遊技店の識別情報を有するカード管理装置か
   ら情報の通知を受け付けた場合には正規にカードの発送
   が行われたものと判断し、該識別情報と異なるカード管
   理装置から情報の通知を受け付けた場合にはカードの発
   送が正規に行われなかったものと判断することを特徴と
   する請求項２記載の遊技カードシステムのカード検証方
   法。
4. 【請求項４】 有価情報と識別情報とを少なくとも記憶
   する遊技カードの発行、利用状況及び精算を管理するカ
   ード管理装置を有する複数の遊技店と、 各遊技店からの注文に応答して前記遊技カードを発送す
   る発送センターと、 前記複数の遊技店の各カード管理装置に接続され、前記
   複数の遊技店における前記遊技カードの発行、利用状況
   及び精算を統括管理する管理センターとを有し、前記発
   送センターが、前記遊技店に対して遊技カードを発送す
   る際に前記管理センターに通知して該遊技カードを特定
   する発送情報に基づいて前記遊技カードの正当性を検証
   する遊技カードシステムの遊技カード検証方法におい
   て、 前記管理センターに、グループ登録がなされた複数の店
   舗を含む発送情報データを管理するカード発送情報記憶
   部を設け、 前記発送センターでは、遊技カードを発送しようとする
   遊技店が属する前記登録されたグループの店コードを複
   数入力し、前記登録されたグループの何れかの遊技店で
   使用可能で、かつ、該遊技カードを特定する情報を記憶
   した情報媒体を作成し、作成した情報媒体を前記遊技カ
   ードとともに前記登録されたグループ店のうちの指定さ
   れた一つの遊技店に遊技カードを発送し、 前記管理センターでは、前記発送センターで入力された
   発送宛先の店コードが複数で未確定分の発送情報データ
   を発送情報記憶部に記憶しておき、 前記遊技店のカード管理装置では、所定の読取り手段に
   より該発送を受けた情報媒体に記憶された情報を読出し
   て、自店を認識するための情報を付加して前記管理セン
   ターに通知し、 前記管理センターでは、前記遊技店から受信した情報か
   ら、該当店の店コードが前記発送情報記憶部に記憶され
   た発送情報に属する複数の店コードの一つであり、遊技
   媒体を特定する情報が正当であることが判明した場合
   に、前記情報媒体からの情報に基づく発送情報の情報を
   前記発送情報記憶部から削除するとともに、該当店専用
   の発送情報記憶部に記憶させることを特徴とする遊技カ
   ードシステムのカード検証方法。