JPH11333014A - 地震等災害用の安全装置 - Google Patents

地震等災害用の安全装置

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JPH11333014A
JPH11333014A JP18324198A JP18324198A JPH11333014A JP H11333014 A JPH11333014 A JP H11333014A JP 18324198 A JP18324198 A JP 18324198A JP 18324198 A JP18324198 A JP 18324198A JP H11333014 A JPH11333014 A JP H11333014A
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safety
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C31/00Details or accessories for chairs, beds, or the like, not provided for in other groups of this subclass, e.g. upholstery fasteners, mattress protectors, stretching devices for mattress nets
    • A47C31/002Anti-earthquake means

Abstract

(57)【要約】 【課題】 人命を護るとともに傷害のおそれをなくすよ
うにした地震等災害用の安全装置を提供すること。 【解決手段】 地震等の災害発生時に安全を確保し得る
絶対安全空間を造る主構造部分1を装置全体Gの一部と
して備えてなる。また、他の安全装置として、地震等の
災害発生時に災害を感知して安全空間の上に対応するよ
うに移動自在なフレームを備えるもので、移動するフレ
ームは、移動と同時に天井を形成し得るようになってい
る。地震等の災害発生時に畳の構築により山形等の安全
空間を形成し得るようにもする。さらに、地震等の災害
発生時にタンス等の家具の一部にベッド空間を形成し、
同ベッド空間内にベッドを出入り自在に装備した安全装
置も提供する。また、同安全装置として、ベッド空間よ
り上方の個所には、布団や座布団等のような緩衝材が設
置可能になっているものもある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地震・洪水・龍
巻・台風等の災害発生時に建築物等の構造物が倒壊等の
損壊をした場合にでも人の安全を確保し得るようにした
地震等災害用の安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、巨大地震が発生した際には、家
屋の倒壊があり、圧死等の災害が発生することは周知の
通りである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】その対策として、種々
の方法があるが、いずれも有効でない。
【0004】この発明は前記課題を解決するためになさ
れたもので、人命を護るとともに傷害のおそれをなくす
ようにした地震等災害用の安全装置を提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、地震等の災害発生時に安全
を確保し得る絶対安全空間を造る主構造部分を装置全体
の一部として備えてなる。請求項2記載の発明は、地震
等の災害発生時に災害を感知して安全空間の上に対応す
るように移動自在なフレームを備えるもので、移動する
フレームは、移動と同時に天井を形成し得るようになっ
ている。請求項3記載の発明は、地震等の災害発生時に
畳の構築により山形等の安全空間を形成し得るようにな
っている。請求項4記載の発明は、地震等の災害発生時
にタンス等の家具の一部にベッド空間を形成し、同ベッ
ド空間内にベッドを出入り自在に装備した。請求項5記
載の発明は、請求項4において、ベッド空間より上方の
個所には、布団や座布団等のような緩衝材が設置可能に
なっている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図示した実施形態を参照し
てこの発明を詳細に説明する。図1、図2及び図3は、
この発明の好適な一実施形態を示すもので、これらの図
に示されたものは、請求項1記載の発明に対応する実施
形態で、地震等の災害発生時に安全を確保し得る絶対安
全空間を造る主構造部分1を装置全体Gの一部として備
えてなるものである。
【0007】図1は同装置Gを上からみたもの、図2は
側面図、図3は正面図をそれぞれ示している。ここで、
2は床面で、同床面2は、特定しない限り、畳面であっ
たり板、コンクリート等のフロアの全ての床面を含むも
のである。この点は以下の実施形態において同様であ
る。又、以下の各部材は、特定しない限り金属材を使用
している。
【0008】安全装置(防護装置)Gは、アングル材に
より形成された底部フレーム3…を備える。同フレーム
3は、上からみて図1のように3辺コの字形をなすよう
に互いに連結されている。これらのうち2つの辺は同じ
長さであるが残る1辺は長くなっている。このフレーム
3は丸や角のパイプであったり、帯長板であったり、種
々の材料を使用できること勿論である。
【0009】5はアーチパイプで、アーチパイプ5は、
垂直な脚部とその上側の曲部及び水平な頂部とで一体に
形成されている。このアーチパイプ5は4本共通のもの
が用意され、これらアーチパイプ5…を4辺にくるよう
に配置して互いの脚部を寄り合わせて脚部下端を前記底
部フレーム3上に溶接固定してある。溶接によらず、ボ
ルト等の止着具により脱着可能に構成すると運搬に有利
である。また、アーチパイプ5同士も止着具で連結する
こともある。さらに、アーチパイプ5自体の脚部間に補
強部材を横架等することがある。
【0010】アーチパイプ5は、2本の垂直パイプの上
端間を水平なパイプで脱着可能あるいは一体に連結した
ものにしてもよい。また、アーチパイプ5の前記寄り合
わさった基部に単一本の垂直パイプを立て、合計4本の
垂直パイプのみで構成することもできる。さらに、4本
の垂直パイプ相互間を適宜に上端パイプで継いで主構造
部分1を構成することもできる。その一方で、同部分1
はアーチ形以外に山形や台形にしてもよい。また、アー
チパイプ5の外周には、合成ゴム等による筒状の外装部
材を付することができ、この場合、同筒体とアーチパイ
プ5との間には所望の緩衝用の空間が存するようにして
もよい。
【0011】こうした主構造部分1は上面開口状になる
ので、その開口にワイヤー6…を格子網状に張り詰めて
(やや緩めに張ってもよい)上方からの落下に備えてい
る。同ワイヤー6…は互いに交差する部分が滑り得るよ
うにネット状に張り詰めることで緩衝作用を有効に発揮
するようにしてある。前記ワイヤー6の端部は衝撃で切
れることのないよう、緩衝材を外装しておくと有利であ
る。尚、これらのワイヤー6…の上下いずれかあるいは
双方に複数段になるようにワイヤー6…やネット(金属
線や樹脂線で形成したものでもよい)を張り詰めること
もあるし、また、ウレタン等の緩衝板を組み合わせて緩
衝の他に外装部材とすることもある。
【0012】主構造部分1の上には、図2に仮想線で示
すように、収納ボックス7が付されることがある。この
ボックス7内には、ウレタンやゴム、粘性剤、水パッ
グ、エアーパッグ等の必須緩衝材8が安全装置製造者の
手により入れられる他に、布団や座布団、その他の緩衝
に有利なものをユーザー自身の手により収納するように
してもよい。このボックス7を引き出し式にして衣服を
入れるようにしてもよい。尚、仮想線のような、アーチ
パイプ5を抱き込む止め具8により同ボックス7を主構
造部分1上に脱着自在に止め付けるようにしてもよい。
【0013】前記長い底部フレーム3の一端には、補助
パイプ9が立設されている。Bはベッドで、アーチパイ
プ5内の空間に収まる平面部分aとそれより幅が狭く一
体に張り出す平面部分bとを有する特殊なものであり、
その一方で図1の平面図のように同ベッドBには凹み部
分Cが形成されている。
【0014】このように凹み部分cを形成しておくこと
で図1の矢印Xのように主構造部分1内に対する出入り
が障害なく非常に容易になる。図1に実線で示すよう
に、ベッドB上には、平面部分aと平面部分bの双方の
部分を使用して通常は就寝することができる。この際、
平面部分a上の頭部等の重要な身体部分は主構造部分1
で地震からの安全が確約される。そして、地震による揺
れを感じると、就寝する者は主構造部分1内の安全空間
に移ることにより一層身体全体が安全なものになる。
尚、主構造部分1内の平面空間は、仮想線の就寝状態を
示すように斜め等に横たわることができ、一定時間無理
無く、就寝が可能なように設定されている。しかし、主
構造部分1内の空間スペースは、図1のように、ゆった
りとはしないが身体を多少曲げて就寝可能なようなもの
にしたり、あるいは、就寝には多少困難なスペースであ
るが図2に仮想線で示すように起き上がった状態でのみ
一定時間を安全に生活でき得るようにやや図示のものよ
り狭い主構造部分1にすることもできる。
【0015】前記実施形態では、ベッドBを構成した
が、畳を内装してもよく、また、ベッドBや畳などなし
にして、この装置Gのみで避難空間を形成するように使
用することもできる。また、ベッドBなしで畳等の床面
をそのまま利用することもできる。
【0016】尚、前記補助パイプ9やアーチパイプ5を
利用して机10を装備してもよい。この場合、補助パイ
プ9とアーチパイプ5とを机10で連結したり、机10
をアーチパイプ5の脚部間を強固に継ぐものにして強度
部材として機能するようにしてもよい。アーチパイプ5
側には、図3の椅子11を装備し、アーチパイプ5上の
別の机(図示省略)と組み合わせるようにしてもよい。
【0017】尚、図1に仮想線で示すように、前記実施
形態と共通の部品を使用して図1の実線と直交する方向
にベッドBが伸びるようにも安全装置Gを構成すること
ができる。
【0018】図4は他の実施形態を示す。実線で示した
ように、アーチパイプ5を上からみて2本直交してX字
状をなすように立体交差式にしてもよい。この場合、立
体交差式の他、中央を継いだものにしてもよい。補強部
材や天部のワイヤー網等も適宜付することができる。上
部の収納部も構成できる。
【0019】この実施形態でも補助パイプを構成するこ
とができるが、同補助パイプを省略して、仮想線のよう
に、X字の一方のアーチパイプ5のみを補助パイプを含
むような長いものにしてもよい。また、図1のアーチパ
イプ5上に図4のようなX字状に交差するパイプを付す
ることもできる。
【0020】図5は、パイプ13上あるいは側面等にワ
イヤー14や網材を張る場合の中継具としての案を各種
同時に図示したものである。1つは、左側に示すよう
に、逆U形の通し金具15によるもの、2つ目は、中央
に示すように、L形の引っ掛け具16によるもので、残
る1つは、左側に図示するように、短いピン状の引っ掛
け具17によるものをそれぞれ示している。左側に図示
したものは、ワイヤー14を引っ掛け具16に掛けるが
一旦パイプ13に掛け回してある。また、パイプ13そ
れぞれ自体に通し孔を明けてもよいが、この場合、通し
孔に別に細い通しパイプを固定すればパイプ13の強度
の低下が少ない。前記各実施形態におけるワイヤーなど
の張り材には、その外周にゴム等の緩衝材を別途巻き付
けることがある。
【0021】図6は、パイプ19にワイヤー20を張る
場合の他の実施形態を示す。21はU字形をした通し金
具で、その孔22を通じてワイヤー20を通すのである
が、同金具21はパイプ19に下方から打ち込まれて溶
接固定される。この場合、溶接に代えて止着具23の締
め付け力で固定するようにしてもよい。
【0022】図7は、前記実施形態や後述する各実施形
態でも採用可能なものであるが、底フレーム25上にパ
イプ26が立設固定されたもので、これに畳Tが敷設さ
れたものにおいて、底フレーム25に孔27を明け、同
孔27を通じて臨む脚座28を連結したものである。脚
座28は、座板29、中央のパイプ30、突っ張り31
…を備えた一体の台座であり、止着具32により上部と
連結されている。この実施形態によれば、装置が底抜け
したり倒れたりするのが防止される。また、同図右側に
示したものでは、L形等に適宜に形成された脚座35の
上端を装置のパイプ36内に直接通して連結したもので
ある。畳T以外の床板フロア式にも適用される。脚座3
5は左に図示したものにしてもよい。
【0023】図8は、装置の対向するパイプ37,37
間にワイヤー38を張る方法で、実線のように両パイプ
37をラセン状に巻き込むようにしてある。仮想線のよ
うに個別式にワイヤー38を巻き付けるようにしてもよ
い。個別式にすると、あるものが切れても他が残って機
能する。
【0024】図9及び図10は、ワイヤー40の他の張
り方を示すもので、パイプ41上に帯長板である金具4
2を固定しておき、同金具42に一定間隔をもって開け
た孔43…を利用して図9のように平面ジグザグ状にワ
イヤー40を張り渡してある。図9のように交差状にワ
イヤー40を張り渡してもよい。尚、図10に示すよ
に、ウレタンやゴム等による天板44に凹み44aを形
成してワイヤー40上に載せ付けられるようにするとと
もにピース39を凹み44aに下方から嵌め合わせるよ
うにすることもできる。また、天板44と同様のものを
天底板として合わせて止め付けあるいは接着することも
できる。
【0025】図11は、避難空間にも使用できるもので
あるが、ここではベッドBを利用して立設された装置G
について説明する。45はベッドBの一方の長手辺に平
行に回転自在に下端が支持されたパイプで、同パイプ4
5は、地震の揺れを感知するセンサー46により作動す
る駆動装置47で実線の倒れた状態から立ち上がった状
態に角度変動自在になっている。尚、仮想線のように、
パイプ45に干渉しないように対向側に固定パイプ48
を備えて空間を確保するようにしてもよい。また、パイ
プ45の立ち上がる角度は60°前後でもよく、この場
合、パイプ上端に補助枠49を備えておけばより安全空
間が確保される。
【0026】図12は、前記と同様のセンサー感知方式
の他の実施形態を示し、固定パイプ50および可動パイ
プ51の双方が垂直よりやや手前の角度にくるように設
定されたものであり、ベッドB上中央域の安全がより確
保されるようになる。
【0027】図13は、可動パイプ53の作動と同時に
天面防護材54が持ち上がるようにされたものである。
すなわち、天面防護材54は、固定パイプ55からぶら
下げられており、同防護材54の下端には、フック56
が設けられている。このフック56を可動パイプ53が
持ち上がる際に引っ掛けて連れ上げるのである。フック
56は、弾性係合部57を備え、可動パイプ53がセン
サーの感知で駆動されるその駆動力で最終的に嵌まり込
むようになっている。尚、天面防護材54は板状になっ
ているが、ネット状あるいはワイヤー張り詰め式のもの
更に格子状パイプやゴム幕状等であってもよい。フック
56は、全長にわたっているが一部に設けられていても
よい。58は底フレームである。
【0028】図14、図15は、可動パイプ60に、天
面防護材61を繰り出し自在な回転式ケース62を備え
ておき可動パイプ60が持ち上がるにしたがって一端を
底フレーム63に固定した天面防護材61が繰り出され
て仮想線のようにベッドや畳面上方に斜めに張り渡され
るようになっている。尚、ケース62をベッドの側方に
固定しておき、可動パイプ60側に繰り出し端を装着し
てパイプ60の持ち上げにより内部の防護材61が繰り
出されるようにしてもよい。防護材61は図示とは直交
する方向に張るようにしてもよい。また、前記実施形態
ではケース62を備えるが、ケース無でもよい。尚、前
記防護材61には、防音(遮音)及び/又は、耐火機能
をもたせてもよい。
【0029】図16は、可動パイプ65の方に天面防護
材66が吊り下げられ、その下端にフック67を備える
もので、シリンダ68により可動パイプ65が仮想線の
方に移動することで天面防護材66は固定パイプ68の
上端水平部分に添ってゆき、最後にはフック67が固定
パイプ68の上端に引っ掛かるようになっている。前記
のシリンダ68を駆動源とするものは、前記あるいは後
述する実施形態でも採用することができる。
【0030】図17は、固定パイプ(構成しなくともよ
い)70の下端から対向状のガイドレール71が突出
し、X字状に交差して伸縮自在な側部フレーム72がロ
ーラー73により移動できるようにしたものである。側
部フレーム72は、その壱側上下端を固定パイプ70側
に固定し、他端を自由にしてある。側部フレーム72
は、ガイドレール71上のロック73により通常は折り
畳み状にロックされており、その際にバネ74は引っ張
られている。そして、地震による揺れをセンサーが感知
すると、作動分が働いてロック73を解除することによ
り、バネ74の力で、自由になった側部フレーム72が
実線のように水平方向に開くのである。従って、対向す
る側部フレーム72間が安全空間になる。尚、バネによ
らず、駆動装置を装備してもよい。また、天面防護材7
5を付して伸縮自在にしてもよい。更に、同実施形態で
は避難空間を形成するようになっているが、前記実施形
態でも同様であるが、ベッドや畳を装備してもよい。
【0031】図18は、装置の縦パイプ78が畳、フロ
ア等の床材79上に載せられたままであると、床材79
が突き破れるおそれがあるので、前記実施形態のように
床板から支持するが、その他に同実施形態のように緩衝
作用をもって支持する方法がある。すなわち、縦パイプ
78には床材79上にくる上フランジ80が固着されて
いる。床下構造体は、底盤81に受筒82を立設すると
ともに突っ張り材83…を備え付けて受筒83上に下フ
ランジ84を備えてなり、同構造体を床下に配し、縦パ
イプ78の下端を挿通するとともに、床材79と下フラ
ンジ84間にゴム等の緩衝材85を介装して緩衝作用さ
せるようにしたものである。尚、受筒82内にも緩衝材
86を入れておいてもよい。更に、底盤81下にも緩衝
材を入れるようにしてもよい。
【0032】図19は、安全防護用昇降装置88につい
てのもので、同装置88は、上からみて4点に図示のよ
うなものが配されるもので、畳やフロア等の床材89に
は4点(4点以外でもよい)に上下の段差状貫通孔が形
成され、同孔内に昇降装置88の上端が臨んでいる。昇
降装置88の1つを説明すれば、同装置88は、固定の
基パイプ90に突っ張り材91…を備え付けたものを有
し、基パイプ90は下部が地盤内にある程度深く埋め込
まれて固定された状態になっている。基パイプ90内に
は、他の昇降パイプ92が挿通され、同パイプ92の上
端には、引き上げ用の孔93または引き上げ用と昇降把
手を備えたフランジ94が設けられている。また、同パ
イプ92の下側周部には、対向位置に開口95が明けら
れ、同開口95に対応する内部には重り96付のロック
片97がピン98で回転自在に装備されている。
【0033】通常は昇降パイプ92が下がった状態に待
機してフランジ94が基パイプ90の上端に載り掛かっ
た状態にあるとともに、畳地と同様の蓋99で貫通孔が
蓋されている。また、内部のロック片97は、図示のよ
うに斜めに収まった状態にある。そして、地震発生前後
の必要に応じて蓋99が取られ、孔93を利用して昇降
パイプ92が持ち上げられる。昇降パイプ92が持ち上
げられると、ロック片97が重り96で回動し勝手にあ
るので、開口95から突出するようになり、そのままパ
イプ92を少し降ろすことで基パイプ90上にロックさ
れた状態になる。これで、昇降パイプ92は図示ように
立ち上がり、これら複数本のパイプ92…により囲まれ
た空間が避難空間となる。
【0034】ロック片97は手動で元に戻すことがで
き、昇降パイプ92内に収まることで基パイプ90内に
降ろし、蓋99をすることで元の状態にすることができ
る。尚、前記実施形態では手動であったが、図19の右
側に仮想線で示すように、ピニオン100付駆動装置1
01に昇降パイプ側92側のラック102が噛み合うよ
うにして駆動自在にしてもよい。また、立ち上がった昇
降パイプ92相互間には、天部連結パイプ103あるい
は挿通パイプ付天井材を挿通固定することもできる。更
に、図19の左側に仮想線で示すように、昇降装置88
はワイヤー104等で引っ張り固定してもよい。また、
基パイプ90は埋め込まないこともあり、この場合、床
下高さに限りがあり昇降ストロークが大きくとれないこ
ともあって、昇降パイプは3段等の複数段にすることが
ある。前記ワイヤー104相互間には、天面防護材を張
ったりする。
【0035】図20は、前記実施形態の天部連結パイプ
107…の他の連結の方法を示すもので、昇降パイプ1
08の各上端に長く伸びるパイプ107を備えておき、
これらを上昇して仮想線のように互いに交差して連結す
る。
【0036】図21は、ベッドB内に昇降装置109を
配しておき、センサーにより昇降パイプ110を手動あ
るいは電動でより作動するようにしたものである。尚、
同時に示すように、ベッドBの長手方向両側から立ち上
がる可動パイプ111…を装備してもよい。この場合、
鎖112により可動パイプ111より後れて立ち上げる
補助パイプ113を備えて空間を広げるようにしてもよ
い。
【0037】図22は、同じく昇降装置116を装備し
て安全空間を形成するようにしたもので、同装置116
は、床下に固定のシリンダ117と同シリンダ117か
ら昇降するロッド118を備え、ロッド118の上端に
は、床材119の孔120を塞ぐことのできるフランジ
121が取り付けられている。同フランジ121の底面
周部には、止着具122付の角筒123…が水平軸状に
複数配され、同角筒123…には、上昇した際にガード
フレーム124…がそれぞれ嵌め込まれる。ガードフレ
ーム124には、突っ張り材125が連結されることも
ある。この突っ張り材125には、仮想線のように床下
迄延ばされることもある。前記フランジ121自体がテ
ーブルであることもある。
【0038】図23は、ガードフレーム128が、駆動
装置129と滑車130及びワイヤー131により天井
側に吊り下げられて待機し、センサーで感知して駆動装
置129が作動することで仮想線のように床上に降ろさ
れて避難装置になる。尚、床側には相手となる底フレー
ムが固定されており、これに降りてきたガードフレーム
128が自動あるいは手動でロックされるようにしても
よい。
【0039】図24は、4本の支柱133…の上端に横
架パイプ134を連結したようなガードフレーム135
に囲まれて就寝するようにしたもにおいて、敷布団13
6を前記横架パイプ134上に掛け持たせるかあるいは
仮想線のように巻きドラム137により適宜に巻き付け
・繰り出し可能に構成したものである。尚、ガードフレ
ーム135上に布団等の収納部138を構成してもよ
い。また、横架パイプ134に掛け持たせる布団136
は、使用しているものを掛け持たせるためだけでなく、
布団136は就寝用に敷設しておき、これとは別に緩衝
材として同布団136を掛け持たせるようにしてもよ
い。更に、ドラム137を横架パイプ134の外周に配
置してこれに巻き付けられた布団を緩衝材として機能さ
せるようにしてもよい。
【0040】図25は、ガードフレーム140の支柱1
41を床下まで延ばして地盤に固定し、これらの支柱1
41相互をワイヤー142等で引っ張り固定するように
したものである。尚、ガードフレーム140の上端に
は、ドラム143により天面防護材144を繰り出し可
能にしてもよい。また、ワイヤー142に代えてブレー
スでもよい。
【0041】図26は、ワイヤー146等による引っ張
り力によってガードフレーム147の強度をアップさせ
るようにしたもので、1つの例として、実線で示すよう
に、ある支柱148の下端に一端を連結したワイヤー1
46の他端を、他の支柱148の上端に装備した巻き取
り装置149により巻き取り可能にし、その際、前記支
柱148の上端に、一定の張力が働くと外れる弾性材等
によるフック150を備えてこれにワイヤー146を中
継点として掛けておくようにしたものである。センサー
の安置で巻き取り装置149が作動すると、ワイヤー1
46が引っ張られてフック150から外れ、実線のよう
にガードフレーム147の対角線上にワイヤー146が
張られた状態になる。これにより、ガードフレーム14
7は、強度アップする。このような方式は、同時に図示
したように床下との関係において張られた他のワイヤー
146により行うようにしてもよい。ワイヤー146の
張力は手動によりウインチ等により行うこともある。
【0042】図27は、畳T…を利用して安全空間を形
成するようにした例を示す。敷設された畳Tを2枚取り
外し、これらを幅方向が傾斜方向に向くようにして山形
に組み合わせる。この場合、専用フレーム153により
安定させる。同フレーム153は、山形のもので、畳T
の下端を受ける下部受154と畳Tの上部を受ける上部
受155とを備えた、例えば、アルミ合金などにより形
成されたものである。尚、畳Tの長手方向が傾斜方向に
向くように山形にすることもある。また、幅の狭い補助
畳156を詰め込むことで、安定化を図ることもでき
る。さらに、前記では、敷設された畳Tを使用したが、
敷設された畳Tはそのままとし、別途備えておいた畳T
を前記のように組み合わせることもできる。この場合、
下ガードフレームに敷設された畳Tがあるので、緩衝作
用が有効になる。また、畳Tを長手方向が傾斜するよう
に組み合わされて立てられた場合、補助畳156なしで
も図27の左右離間した畳T間に下端が係合して安定に
なる。
【0043】図28は、長手方向に切欠158を備えた
特殊畳159についてのもので、この畳159は折り曲
げ可能なもので、敷設も可能である。畳159は、折り
曲げて受枠160で受け止められる。畳159の一方は
敷設された畳Tに受け止めさせるようにしてもよい。こ
の場合も、敷設畳Tはそのままとし、その上に別に特殊
畳159を構成することがある。尚、切欠158相当個
所にはウレタンなどの補填部材161を入れて安定化さ
せることができる。
【0044】図29は、敷設畳Tを2枚対向状に立て付
けてこれらの上端間を継ぐ上連結材164により倒れな
いように固定したものである。台形を形成するように全
体を構成してもよい。上連結材164の嵌め込み片16
5は畳Tを上から掴むようにするが止着具166でより
強固に連結するようにする。尚、敷設畳Tが外された後
は仮想線のような就寝用の畳Tを追加することもある。
また、上連結材164の上に更に畳Tを載せることもで
きる。この場合、畳Tは複数枚でもよく、また、複数枚
間にゴム等の緩衝材を介装してもよい。さらに、立て付
けられた畳Tは2枚等複数枚重合式にしてもよい。この
重合式は、図27及び図28においても適用できる。
【0045】図30は、3枚の畳Tを止着具168とヒ
ンジ169により互いに連結しておき、地震時にこれら
の端の2枚を矢印のように立て付けて山形にし、上端
を、畳長手方向から差しこまれる固定具170により止
め付けるようにしたものである。
【0046】図31は、平行リンク機構171により一
方の畳Tの上方に隣合う畳Tを持ち上げるようにしたも
のである。通常の畳Tの敷設状態では、畳T間に隙間が
少ないため、この場合は、平行リンク機構171を収め
られるように短くした特殊畳が必要で、畳相互間の隙間
にリンク機構171が収まるようになっている。そし
て、そのままでは上方の畳Tが落ちるので、下方の畳T
から立て付けられた支柱172により上方の畳Tの固定
が図られる。支柱172は、上端に万力のような締め付
け部173を備える。リンク機構のリンク相互間に非回
転式の連結材を渡してもよい。尚、同図に破線で示すよ
うに畳T内にアルミ合金等による芯174を入れておい
てもよい。
【0047】図32、同図の一部拡大である図33は、
タンス等の家具175の外周囲を補強枠176にて増強
しておき、この家具175をあえて倒すことで、その周
囲に形成される空間を安全空間として利用しようとする
ものである。尚、補強枠176には、倒れた際に上向き
に伸びる補助支柱177を備えておくと安全空間が広く
とれる。補助支柱177は、補強枠176内に常備して
おくが、別途長いものを差し込むようにしてもよい。長
いとは天井に届くものでもよい。
【0048】図34及び同図のY−Y線断面図である図
35は、タンス等の家具に関連する特殊収納ボックス
(機能集約家具)についてのもので、特に、ベッドB
(あるいは畳や板面等の就寝用具を敷設可能なものであ
ればよいが、ハンモックを含む意味である)を家具体の
中に組み入れたものである。実施形態では地震専用にな
っているが、それ以外の一般用も含む。
【0049】ボックスは、底部の左右両側にコの字状の
底ガイドレール180を備える。同ガイドレール180
は金属製である。このガイドレール180自体は、ボッ
クスの強度メンバーになっているもので、奥側に左右に
伸びた底連結材181により互いに一体化されている。
底ガイドレール180のそれぞれの前端と底連結材18
1上を介して前後合計4本の支柱182…が一体に立て
られている。
【0050】4本の支柱182を利用して、下端から少
し上側には左右対向状をなすようにコの字形をした机ガ
イドレール183が一体化されている。同ガイドレール
183も強度メンバーになっている。このガイドレール
183より少し上側には、下横架材184が前後をなし
て一体化されているとともに、上方には上横架材185
が一体化されている。支柱182…の上端には、上横架
材185に直交するように上連結材186が一体化され
ている。こうして金属材による剛強なフレーム体が出来
上がっている。
【0051】同フレームには、下横架材184上を介し
て上下の仕切板188が組み付けられる一方、上横架材
185上を介して天板189が装着されている。仕切板
188と天板189との上下間には、縦板190が入れ
られ、これにより、右側には、扉193付の洋服タンス
部191が形成され、左側には、引き出し部192…が
形成されている。引き出し部192…は、奥向きに少し
下がり傾斜していてもよい。194は吊り掛けバーであ
る。195は木質の外装板である。
【0052】ベッドBは、枠体197とベッド本体19
8とでなり、同ベッドBは、長手方向両端にそれぞれ複
数列のローラー199…を備えて前記底ガイドレール1
80に沿って水平方向に出し入れ自在になっている。
【0053】机200は、強度メンバーになっており、
同机200は、左右のローラー199により机ガイドレ
ール183に沿って出し入れ自在になっている。ここ
で、机200は90センチ前後で少し高く設定されてい
るので、ベッドBとの間は60センチ前後空間として空
いている。この空間の存在により、ベッドBを収納した
ままでも就寝・避難をすることができるのである。尚、
机200は、左右にピン201を備え、同ピン201に
より脚材202を前後に回転自在に備えている。この脚
材202は、図35に示すように、机200を出した状
態で転回して垂直に準備されるようになっている。この
脚材202も強度メンバーになっている。
【0054】また、家具の上方には、座布団203…や
布団を収納できる収納部204が形成されている。この
収納部204はボックス状に形成されているが、特にボ
ックスを形成しないでそのまま載置するようにすること
もある。尚、ベッドBの前面には、カーテン205を備
え付けることもある。
【0055】尚、図36に示すように、家具の下部を低
い天井高さのベッド収納空間207とし、その上側を寝
具収納空聞208として区画してもよい。尚、図34、
図35の実施形態でもいえるが、取り出された状態での
ベッドBそれ自体は地震発生時に家具の転倒を阻止する
ために機能することから、該ベッドBを強度体で作って
おくことが有利である。
【0056】そのことから更に、図37に示すように、
該ボックスの構造体から前向きに転倒防止枠211を張
り出しておく(出し入れ自在でもよい)ことができる。
尚、同図に示すように、ボックスの上面にシャッター繰
り出し装置212を装備しておき、必要に応じてシャッ
ター213を繰り出してベッドB上を防護するようにし
てもよい。
【0057】図38は、ベッドB出し入れの他の方式を
示す。これは、ボックスの下部前部内にベッドBを収め
ておいて前転回によりベッドBを提供するものである。
尚、ベッドBをボックス内の奥側に配しておいてボック
ス内で同ベッドBを転回するようにしてもよい。
【0058】また、図39の横断面図に示すようにベッ
ドBをボックスに対して縦軸215回りに水平回転して
出し入れ自在にしてもよい。更に、同図矢印のようにボ
ックスの側方に向けて直線的に出し入れ自在にしてもよ
い。
【0059】図40は脚立の大型のものに形成されたガ
ードフレーム218を示す。このガードフレーム218
は、家屋の一側璧内に凹み状に形成された収納部219
内に折り畳み状態で収納できる一方、展開して取り出し
連結材220で支柱221…を連結することでガードフ
レーム218が完成する。同ガードフレーム218は収
納部219内に連結されているが、これを脱着自在ある
いは連結なしに収納してもよい。
【0060】また、図41に示すように、収納ボックス
224として室内に別途設置するようにしてもよい。こ
のボックス224はそれ自体を壁面に強固に固定しても
よいし、移動型にしてもよい。
【0061】図42は、過酷のコーナーにガードフレー
ム226を折り畳み・展開自在に備えたものである。同
ガードフレーム226は、外枠227と内枠228とで
なり、内枠228が仮想線のように張出状になる。同ガ
ードフレーム226はコーナーに沿って設置されている
ので、邪魔にならない。
【0062】図43は、完成した状態のガードフレーム
230を同じくコーナーに常備しておき、これを手前に
倒して出すことで既にガードフレームになる。このガー
ドフレーム230は、通常はTV台や収納手段としても
機能させることができる。
【0063】図44は、ガードフレーム232がベッド
Bの常に上方を覆うようにあるのではなく、必要に応じ
て手動あるいは電動等の駆動により簡単かつ迅速に覆う
ように連動させることのできるものを示す。ベッドBの
長手方向両側には、ガイドレール233が床あるいはベ
ッドBとの関連で固定して設置され、同ガイドレール2
33は両端にストッパ234が設けられている。ガイド
レール233の一端外側には、支点235が設定され、
同支点235には一点鎖線の半径で揺動し得る支持アー
ム236が設けられ、同アーム236は低く突出し、そ
の上端を介して長いガードパイプ237が回転自在に中
間で連結され、同パイプ237の下端はガイドレール2
33にローラー238を介して揺動自在になっている。
239は把手で、ガードパイプ237の上端に備えた天
部フレーム240の前端に設けられている。
【0064】図44の実線は、退避状態を示す。この状
態では、支持アーム236とガードパイプ237とが倒
れるかのようであるが、ガードパイプ237のローラー
238がストッパ234で止められているので実線の状
態を維持する。この状態でへあ、ガードパイプ237が
ベッドBの幅方向中間を基部にして奥側に斜め上方に向
けて延びている。それにより、ガードパイプ237の天
部フレーム240は、ベッドB上から退避した状態にあ
り、ベッドB上での出入りが容易になる。
【0065】一方、揺れを感じた時(あるいはセンサー
が感知した時)、把手239をもって降ろし操作すれば
ガードパイプ237は仮想線のようにベッドB上に対応
するように操作される。ガードパイプ237のローラー
238はガイドレール233に沿って奥側のストッパ2
34で受止められて停止する。尚、ガイドレール233
の奥側(図の右側)の端部は上向きにL字形に曲がる連
続した通路を有するものにすればロックが確実になる。
また、支持アーム236は固定にしてもよいが、この場
合、ガイドレール233を円弧状に形成するか、ローラ
ー238の径よりもガイドレール233の上下幅を充分
大きくしておく必要がある。
【0066】図45は、ガードフレームの底フレーム2
43を畳Tの上に直接載せるのでなく、底フレーム24
3から突部244…を突出させておき、同突部244…
が、衝撃時に畳Tに突き刺さることで緩衝作用を得る構
成になっている。突部244は、先端が丸くなったもの
や帯板状のもの等でもよい。
【0067】尚、突部を緩衝材としたガードフレーム
は、群発地震発生用として使用すれば有効である。その
一方で、ガードフレームと畳Tとの間に粘性剤パッグや
エアー・水パッグ等を介装してもよい。また、群発地震
用として、ハンモックを使用することができる。一方、
ハンモック式でなく平常な就寝生活が可能な簡易ベッド
を備えたものを吊持支持したものも有効であり、この場
合、吊持材がゴムやバネ等の緩衝材によるものが有効で
ある。また、前記簡易ベッドがセンサーで自動で昇降す
るものも有効である。ここに簡易ベッドとは、特殊畳で
ある場合、芯入りベッドである場合、受材付ベッドであ
る場合等であり、更に、四角枠等の受枠(アルミやプラ
スチックでもよい)にワイヤーや樹脂紐等を網状に張っ
て面状となしこれを支持役として畳やベッド本体を載せ
付けるようなものも含まれる。ハンモックあるいは前記
のような吊持就寝装置は、一般に高く設置されるが、床
面より少し高い程度に底面がくるように吊持支持しても
よい。また、これらの装置には、剛体である安全装置を
組み合わせることもある。この場合、安全装置も同装置
とともに吊持状態とされる場合(ハンモック等の装置自
体が剛体であるものを含む)と、安全装置を床面あるい
は床下から立設したものにしてその内部安全空間にハン
モック等の装置要部が対応するようにすることがある。
【0068】尚、付加的な例として、1つの人身防護方
法を提案する。地震発生の際には、前記のような安全装
置を設置するのが有効であるが、ここでは、同装置とと
もに家屋の損壊自体を食い止め損壊しても衝撃率が和ら
ぐようにするのが肝要である。そのため、建造物の出隅
部や入隅部等の柱の通った個所に対応する外壁に縦方向
に添ってアングル材等の外柱を固定し、この固定が地盤
からのものにした方法と、前記安全装置との組み合わせ
であるのがその一例で、他の例として、建造物の通し柱
で代表される柱を床下において重量物で囲って例えば、
地盤に結合し、この方法と、前記安全装置との組み合わ
せにして対処する方法がある。この場合、前記重量物と
前記実施形態で説明した安全装置の支柱とを結合関係に
する方法がより有利である。これらを要約すれば、建造
物を損壊から防止する手段と、前記安全装置との組み合
わせを併せて行う方法である。好ましくは、前記のよう
に手段を結合関係にするものである。安全装置は、この
発明実施形態で述べたものに限定されない。また、損壊
から防止する手段としても、越流堰したものに限定され
ない。
【0069】
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ので、人命を護るとともに傷害のおそれをなくすように
した地震等災害用の安全装置を提供することができる。
尚、各種フレームや板材等の構成メンバーは、主として
金属材が使用されるが、軽量かつ剛性をもつ限り各種の
プラスチックの使用を妨げるものではない。例えば、強
化プラスチックを構造体としてあるいは外装材として使
用することが緩衝に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す平面図。
【図2】図1の側面図。
【図3】図1の正面図。
【図4】他の構造体例を示す平面図。
【図5】ワイヤーの止め方を各種示す正面図。
【図6】ワイヤーの他の止め方を示す分解斜視図。
【図7】構造体を床下から支持する方法を示す縦断面
図。
【図8】ワイヤーの張り方を示す斜視図。
【図9】同じくワイヤーの張り方の他の方法を示す平面
図。
【図10】同じくワイヤーの張り方の他の方法を示す縦
断面図。
【図11】起倒式安全装置の一例を示す斜視図。
【図12】起倒式安全装置の他の例を示す正面図。
【図13】起倒式安全装置で天面防護材の張り方を示す
斜視図。
【図14】起倒式安全装置で天面防護材の張り方の他の
例を示す斜視図。
【図15】図14のX−X線断面図。
【図16】天面防護材の他の張り方を示す正面図。
【図17】伸縮式安全装置の一例を示す側面図。
【図18】床下での緩衝支持装置の一例を示す縦断面
図。
【図19】床面から昇降する安全装置の一例を示す縦断
面図。
【図20】昇降式安全装置の他の例を示す斜視図。
【図21】昇降式安全装置の他の例を示す斜視図。
【図22】昇降式安全装置の他の例を示す斜視図。
【図23】吊り下げ昇降式安全装置の他の例を示す斜視
図。
【図24】布団を緩衝材とする一例を示す側断面図。
【図25】引っ張り式安全装置の一例を示す縦断面図。
【図26】引っ張り式安全装置の他の例を示す縦断面
図。
【図27】畳利用の安全装置の一例を示す縦断面図。
【図28】畳利用の安全装置の他の例を示す縦断面図。
【図29】畳利用の安全装置の他の例を示す縦断面図。
【図30】畳利用の安全装置の他の例を示す縦断面図。
【図31】平行リンク機構による畳利用安全装置の他の
例を示す縦断面図。
【図32】家具を倒して安全空間を形成する方法を示す
側面図。
【図33】図32のZ−Z線断面図。
【図34】ベッド付の機能集約ボックスについての例を
示す正面図。
【図35】図34のY−Y線断面図。
【図36】ベッド付の機能集約ボックスの他の例を示す
側断面図。
【図37】ベッド付の機能集約ボックスの他の例を示す
側断面図。
【図38】ベッド付の機能集約ボックスの他の例を示す
側面図。
【図39】ベッド付の機能集約ボックスの他の例を示す
横断面図。
【図40】伸縮式安全装置の縦側断面図。
【図41】同伸縮式安全装置の収納ボックスを室内に設
置した例を示す側面図。
【図42】コーナー利用型安全装置の例を示す平面図。
【図43】コーナー利用型安全装置の他の例を示す斜視
図。
【図44】退避可能型安全装置の他の例を示す正面図。
【図45】畳上設置型安全装置の緩衝方法を示す断面
図。
【符号の説明】
G…安全装置全体 1…主構造部分 B…ベッド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地震等の災害発生時に安全を確保し得る
    絶対安全空間を造る主構造部分を装置全体の一部として
    備えてなる地震等災害用の安全装置。
  2. 【請求項2】 地震等の災害発生時に災害を感知して安
    全空間の上に対応するように移動自在なフレームを備え
    るもので、移動するフレームは、移動と同時に天井を形
    成し得るようになっている地震等災害用の安全装置。
  3. 【請求項3】 地震等の災害発生時に畳の構築により山
    形等の安全空間を形成し得るようになっている地震等災
    害用の安全装置。
  4. 【請求項4】 地震等の災害発生時にタンス等の家具の
    一部にベッド空間を形成し、同ベッド空間内にベッドを
    出入り自在に装備した地震等災害用の安全装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、ベッド空間より上方
    の個所には、布団や座布団等のような緩衝材が設置可能
    になっている地震等災害用の安全装置。
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