JPH11332617A - 紐の留め具 - Google Patents

紐の留め具

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JPH11332617A
JPH11332617A JP16445298A JP16445298A JPH11332617A JP H11332617 A JPH11332617 A JP H11332617A JP 16445298 A JP16445298 A JP 16445298A JP 16445298 A JP16445298 A JP 16445298A JP H11332617 A JPH11332617 A JP H11332617A
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slide body
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JP16445298A
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Hiroshi Takahashi
高橋  宏
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Nifco Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライド体の付勢力を強めなくても紐への留
め付け力を向上でき、操作性を損なわせず、紐の太さが
変わっても所期の留め付け力を発揮させる。 【解決手段】 スライド体2を移動可能に収める収納空
間を有するケース体1と、スライド体2の押し込み操作
に伴って、スライド体2の一端側を開口10から外方に
突き出させる付勢手段とを有している。スライド体2は
二カ所の紐Wの通し空間20、20を有している。ケー
ス体1にはスライド体2のの押し込み操作に伴って二カ
所の紐Wの通し空間20、20の双方に連通される紐W
の通し穴11が形成されている。二カ所の紐Wの通し空
間20、20の間が、通し穴11を通じて一方の通し空
間20に通され引き出された後、他方の通し空間20に
通され通し穴11から引き出された紐Wの屈曲内側部W
aへの突き当て隅部21aを、スライド体2の付勢先側
22において備えた掛け渡し部21としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、紐の適宜の位置
に留め付けをなすことができる、留め具の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】スプリング120により、ケース体10
0内から突き出される向きに常時付勢されるスライド体
110を有し、このケース体100とスライド体110
とに、かかる付勢に抗したスライド体110の所定位置
への押し込みにより相互に連通される紐の通し穴100
a、110aを設けた留め具がある。(図49)
【0003】この留め具によれば、前記ケース体100
とスライド体110の紐の通し穴100a、110aを
連通させた当該スライド体110の押し込み位置におい
て、この連通される通し穴100a、110aに紐Wを
通した後、かかるスライド体110の押し込みを解くこ
とにより、前記スプリング120の付勢によりスライド
体110を移動させて、通された前記紐Wをケース体1
00の通し穴100aとスライド体110の通し穴11
0aとで挟み付け、この紐Wの適宜の位置への留め付け
をなすことができる。また、このように紐Wへの留め付
けをなした後、前記スライド体110を前記所定位置に
再び押し込むことにより、かかる留め付けを解くことが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、かかる従来
の留め具は、紐Wへの留め付け力を、専ら前記スプリン
グ120の付勢力に依存するものであるため、留め付け
力を高めるためにはスプリング120の付勢力を強めざ
るをえないものであった。しかし、単純にスプリング1
20の付勢力を強めた場合、前記スライド体110の押
し込み力が大きくなり、留め具の操作性を低下させるこ
ととなる。このため、従来の留め具にあっては、前記紐
への留め付け力の向上に限界を有するものであった。
【0005】そこで、この発明は、第一に、この種の紐
の留め具におけるスライド体の付勢力を強めなくても、
紐に対する留め付け力を向上でき、したがって、このよ
うに留め付け力が向上されてもかかるスライド体の操作
性を損なうことのないようにすることを目的とする。ま
た、第二に、この種の紐の留め具において、留め付けら
れる紐の太さが変わっても、所期の留め付け力を発揮し
うるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明にあっては、紐の留め具が以下
の(1)〜(6)の構成を備えたものとした。 (1)スライド体と、(2)少なくとも一方の側が開口
し、かつ、前記スライド体を移動可能に収める収納空間
を有するケース体と、(3)前記スライド体の前記ケー
ス体内への少なくとも押し込み操作に伴って、当該スラ
イド体の一端側を前記開口から外方に突き出させる向き
に付勢する付勢手段とを有しており、(4)前記スライ
ド体は、当該スライド体の移動方向において間隔を開け
て、二カ所の紐の通し空間を有していると共に、(5)
前記ケース体における向き合った側部には、当該ケース
体内への前記スライド体の所定位置への押し込み操作に
伴って、前記スライド体の二カ所の紐の通し空間の双方
に連通される紐の通し穴が形成されており、(6)しか
も、前記スライド体における二カ所の紐の通し空間の間
が、前記ケース体の通し穴を通じて当該スライド体の一
方の通し空間に通され引き出された後、他方の通し空間
に通され前記通し穴から引き出された紐における屈曲内
側部への突き当て隅部を、少なくとも、前記スライド体
の付勢先側において備えた掛け渡し部としてある。
【0007】かかる構成によれば、前記スライド体の前
記付勢手段によるケース体内への前記所定位置の押し込
みにより、紐を、当該ケース体の通し穴を通じて当該ス
ライド体の一方の通し空間に通して引き出させた後、他
方の通し空間に通して前記通し穴から引き出されるよう
に、挿通させることができる。
【0008】そしてこの後、前記スライド体の押し込み
を解くことにより、前記付勢手段の付勢により当該スラ
イド体を移動させて、前記スライド体における二カ所の
紐の通し空間の間にある掛け渡し部における突き当て隅
部を、当該スライド体の付勢先側において、前記のよう
に挿通された紐における屈曲内側部に突き当てることが
できる。この結果、この発明にかかる留め具によれば、
前記付勢手段の付勢力を前記スライド体の押し込み操作
に支障を生じさせない強さに留めながら、前記突き当て
隅部の突き当てにより前記のように挿通された紐を抜け
出し難くすることができ、かかる紐に対する留め付け力
を向上させることができる。
【0009】また、前記付勢手段の付勢により、通され
る紐が比較的太くても、また、比較的細くても、紐の太
さに応じて前記スライド体を移動させて、前記掛け渡し
部における当該スライド体の付勢先側に備えられた前記
突き当て隅部を挿通された紐の屈曲内側部に突き当てる
ことができ、紐の太さが変化しても前記留め付け力に変
化を生じさせることがない。
【0010】前記スライド体の所定位置への押し込み操
作に伴い連通されるスライド体の二か所の紐の通し部と
ケース体の通し穴に前記のように挿通できる紐であれ
ば、丸紐、平紐など、各種の紐に用いることができる。
【0011】また、請求項2記載の発明にあっては、請
求項1記載の紐の留め具におけるケース体が対向位置に
二ヵ所の開口を備えていると共に、この二カ所の開口の
一方から付勢手段により突き出す向きに付勢される第一
のスライド体と、この二カ所の開口の他方から付勢手段
により突き出す向きに付勢される第二のスライド体とを
有しており、前記ケース体に、前記第一及び第二のスラ
イド体のそれぞれに設けられた二カ所の紐の通し空間
に、当該第一及び第二のスライド体の所定位置への押し
込み操作に伴ってそれぞれ連通される二カ所の紐の通し
穴が設けてある構成としてある。
【0012】かかる構成によれば、前記第一、第二のス
ライド体を前記所定位置へ押し込み操作することによ
り、第一のスライド体の二か所の紐の通し空間とこれに
連通されるケース体の紐の通し穴の一方と、第二のスラ
イド体の二か所の紐の通し空間とこれに連通されるケー
ス体の紐の通し穴の他方とにより、同時に二本の紐への
留め付けをなすことができる。
【0013】第一のスライド体はケース体の対向位置に
ある二ヵ所の開口の一方から、第二のスライド体はケー
ス体の対向位置にある二ヵ所の開口の他方から、前記付
勢手段により突き出すように付勢されることから、片手
の親指を第一のスライド体の突き出し側に当て、同じ手
の人差し指を第二のスライド体の突き出し側に当てて、
片手により第一、第二のスライド体を前記所定位置に押
し込むように操作することもでき、挿通、留め付けられ
た二本の紐の当該留め付けの解除操作をよりスムースに
なすことができる。
【0014】また、請求項3記載の発明にあっては、請
求項2記載の紐の留め具における付勢手段が、一端部
を、第一のスライド体におけるケース体からの付勢突き
出し側と反対の側部に連接させ、かつ、他端部を、第二
のスライド体における当該ケース体からの付勢突き出し
側と反対の側部に連接させた弾性片とした構成としてあ
る。
【0015】かかる構成によれば、第一のスライド体の
付勢と第二のスライド体の付勢とを前記弾性片に兼ねさ
せることができる。
【0016】この結果、留め具を構成する部品点数の減
少、組み立て工数の減少、機構の簡素化を図ることがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の典型的な実施の
形態について、説明する。
【0018】(第一の実施の形態)先ず、図1ないし図
17に示される実施の形態について説明する。
【0019】なお、ここで図1は、この実施の形態にか
かる紐の留め具の外観構成を理解し易いように、当該留
め具を斜視の状態として示している。また、図2は、か
かる留め具の構造を理解し易いように、当該留め具を構
成するケース体1と一対のスライド体2、2とを分離し
て示している。
【0020】図3ないし図7は、紐Wを通さない状態に
おける留め具をそれぞれ示しており、特に、図3を正面
図とした場合、図4は平面図、図5は右側面図であり、
背面図は正面図と対称に、また、底面図と平面図は同一
に、左側面図は右側面図と同一に表れるものとされる。
また、図6および図7は、それぞれかかる留め具を互い
に異なる向きで断面にして示している。
【0021】図8ないし図10は、ケース体1をそれぞ
れ示しており、特に、図8は、当該ケース体1を幅広の
一側面側から見た状態として、また、図10は、図8の
右側から見た状態として、さらに、図9は、かかるケー
ス体1を断面にしてそれぞれ示している。
【0022】図11ないし図13は、主として一対のス
ライド体2、2をそれぞれ示しており、特に、図11
は、この一対のスライド体2、2を幅広の一側面側から
見た状態として、また、図13は、図11の右側から見
た状態として、さらに、図12は、かかるスライド体2
を断面にしてそれぞれ示している。
【0023】図14および図15は、この実施の形態に
かかる留め具を、比較的太い紐Wに留め付けた状態を、
互いに異なる向きで留め具を断面にしてそれぞれ示して
いる。(なお、図14においては、留め付けをなした紐
Wの記載を省略している。)
【0024】さらに、図16および図17は、この実施
の形態にかかる留め具を、比較的細い紐Wに留め付けた
状態を、互いに異なる向きで留め具を断面にしてそれぞ
れ示している。(なお、図16においては、留め付けを
なした紐Wの記載を省略している。)
【0025】この実施の形態にかかる紐の留め具は、両
端を開口10させた方形筒状をなすケース体1と、この
ケース体1内に、前記開口10から一端側を突き出し、
かつ、この一端側を当該ケース体1内に押し込む向きに
押圧した際に、この開口10から当該一端側を突き出す
ように付勢された状態で収められる一対のスライド体
2、2(第一のスライド体2aと第二のスライド体2
b)、とを備えた構成としてある。
【0026】この実施の形態にあっては、前記ケース体
1の一方の開口10から一端側を突き出す第一のスライ
ド体2aと、前記ケース体1の他方の開口10から一端
側を突き出す第二のスライド体2bとは、互いに反対の
向きに前記付勢を受けるようにしてあり、また、前記ケ
ース体1の長さ方向略中程を通る仮想の直線xを基準と
して、線対称の関係となる同寸、同形状に構成してあ
る。(図3、図6)
【0027】かかる第一、第二のスライド体2a、2b
にはそれぞれ、そのスライド状の移動方向において間隔
を開けて二か所の紐Wの通し空間20が形成してあると
共に、前記ケース体1には、これらスライド体2の前記
付勢に抗した所定位置への押し込みに伴って、これら二
か所の紐Wの通し空間20に連通される紐Wの通し穴1
1が、前記仮想の直線xを基準として線対称の関係とな
るように、二か所設けてある。(図6)
【0028】したがって、この実施の形態にかかる紐の
留め具によれば、前記第一、第二のスライド体2bのケ
ース体1内への所定位置までの押し込みをなした後、そ
れぞれのスライド体2における二か所の紐Wの通し空間
20に連通されるケース体1の通し穴11を通じて、当
該通し空間20の一方に紐Wを通した後、この紐Wを他
方の通し空間20を通じて再び当該ケース体1の当該通
し穴11から引き出すことができる。そして、このよう
に紐Wを通した後、前記スライド体2の押し込みを止め
ることにより、前記付勢により当該スライド体2を前記
ケース体1の開口10から突き出される向きに押し付
け、移動させ、この移動により、通された紐Wの屈曲内
側部Waに対し、少なくとも、前記二か所の紐Wの通し
空間20の間を仕切る紐Wの掛け渡し部21における当
該スライド体2の付勢先側22に形成した突き当て隅部
21aを、当該紐Wの太さにかかわらず突き当てさせる
ことができる。
【0029】この結果、この実施の形態にかかる紐の留
め具によれば、前記第一、第二のスライド体2a、2b
とケース体1とにより、二本の紐Wのそれぞれに対し同
時に留め付けをなすことができ、例えば、靴紐の緩み出
しを防止するようにこの靴紐の両端部を結ぶ替わりに、
この靴紐の両端側の一方を前記第一のスライド体2aの
二か所の紐Wの通し空間20、20とこの側の前記ケー
ス体1の紐Wの通し穴11により前記のように挿通、留
め付け、かつ、この靴紐の両端側の他方を前記第二のス
ライド体2bの二か所の紐Wの通し空間20、20とこ
の側の前記ケース体1の紐Wの通し穴11により前記の
ように挿通、留め付けて、かかる靴紐の緩み出しを防止
するように、用いることができる。
【0030】より具体的には、この実施の形態にあって
は、先ず、前記ケース体1は、両端に略長方形の輪郭形
状をなす前記開口10を備えた角筒状に構成されてい
る。そして、このケース体1は、向かい合った一対の幅
広の側板部12、12と、向かい合った一対の幅狭の側
板部13、13とを有しており、これらの側板部12、
13…の末端縁により、前記開口10の開口縁が形成さ
れている。
【0031】また、かかるケース体1は、このケース体
1における向き合った側部、この実施の形態では、前記
一対の幅広の側板部12、12のそれぞれに、当該ケー
ス体1の内外を連通させる略長方形の輪郭形状をなす紐
Wの通し穴11を有している。かかる紐Wの通し穴11
は、前記一対の幅広の側板部12、12の一方と他方と
においてそれぞれ二か所づつ、この二か所の通し穴11
が前記仮想の直線xを挟んで対称となるように設けられ
ており、かかる仮想の直線xを挟んだ一方の通し穴11
と他方の通し穴11とは略同寸法、同形状に構成されて
いる。
【0032】また、かかるケース体1に設けられた各紐
Wの通し穴11はそれぞれ、当該ケース体1への前記付
勢に抗した前記スライド体2の所定位置への押し込み時
に、このスライド体2に設けられた前記二か所の紐Wの
通し空間20、20の双方に連通される大きさを備えて
いる。
【0033】一方、前記第一、第二のスライド体2a、
2bはそれぞれ、前記ケース体1の一対の幅広の側板部
12、12の内面間に、この内面に案内されるように収
まる厚さと、当該ケース体1の一対の幅狭の側板部1
3、13内面間に、この内面に案内されるように収まる
横幅とを備えた方形盤状をなすブロック状部23を有し
ている。
【0034】この第一、第二のスライド体2a、2bに
おけるブロック状部23はそれぞれ、前記ケース体1内
において互いに向き合う側において、この第一、第二の
スライド体2a、2bにおけるブロック状部23間にあ
って、当該第一、第二のスライド体2a、2bにおける
ブロック状部23を繋ぐ付勢手段としての弾性片3によ
り連接されている。
【0035】かかる弾性片3は、中央屈曲部30と、こ
の中央屈曲部30を挟んで、この中央屈曲部30と反対
の側に形成された側方屈曲部31とを持つように、前記
ケース体1の一対の幅広の側板部12、12間に収まる
横幅を備えた帯板状体3’を当該ケース体1の一対の幅
狭の側板部13、13の内面間に収まるように屈曲状態
に成形させることにより、構成されている。
【0036】そして、かかる弾性片3における側方屈曲
部31を介して、この側方屈曲部31と反対の側に延び
る前記帯板状体3’の端部32がそれぞれ、前記第一の
スライド体2aのブロック状部23における、他のブロ
ック状部23に向き合った厚さ側の側面と前記ケース体
1の幅狭の側板部13内面に向き合った側面とが接し合
うコーナー部23aに対し、一体に連接されている。す
なわち、この実施の形態にあっては、略W字状をなす弾
性片3により、前記第一、第二のスライド体2a、2b
が連接されている。
【0037】また、この実施の形態にあっては、前記第
一、第二のスライド体2a、2bにおけるブロック状部
23にそれぞれ、当該スライド体2の移動方向に略直交
する向きに長い貫通穴20’が当該スライド体2の厚さ
方向に設けてあり、この貫通穴20’が前記紐Wの通し
空間20の一つとされている。(以下、この紐Wの通し
空間20を、第一の紐の通し空間20aという。)
【0038】また、前記第一、第二のスライド体2a、
2bにおけるブロック状部23のそれぞれにおける、前
記弾性片3の帯板状体3’における側方屈曲部31から
当該スライド体2との連接端部32までの間と、当該ブ
ロック状部23における他方のブロック状部23に向き
合った厚さ側の側面との間に、前記紐Wが通せるように
してあり、この位置が前記紐Wの通し空間20の他の一
つとされている。(以下、この紐Wの通し空間20を、
第二の紐の通し空間20bという。)
【0039】また、この実施の形態にあっては、前記第
一、第二のスライド体2a、2bのそれぞれにおいて、
前記ブロック状部23の貫通穴20’における当該スラ
イド体2の移動方向に略直交する向きにあり、かつ、前
記弾性片3との連接側にある穴縁部の長さ方向略中程位
置に、当該ブロック状部23の幅広の両面からそれぞれ
突き出す小突起23bが形成してある。そして、この実
施の形態にあっては、前記ケース体1内に前記第一、第
二のスライド体2a、2bが、当該筒状ケース体1の前
記紐Wの通し穴11における前記開口10側にある穴縁
部11aに、かかる小突起23bが突き当たった位置
で、当該開口10から突き出させる向きに前記スライド
体2を付勢するように前記弾性片3を弾性変形させた状
態で、(すなわち、前記中央屈曲部30および側方屈曲
部31を中心に当該弾性片3がその両端部32、32を
引き離すように広がり出す向きの弾性復元力を蓄えさせ
られた状態で)収められた構成としてある。この収納状
態において、前記第一、第二のスライド体2a、2b
は、前記ケース体1の開口10からそれぞれ、前記弾性
片3による連接側と反対の一端側を突き出させ、かつ、
前記貫通穴20’、すなわち、前記第一の紐の通し空間
20aを前記ケース体1の紐Wの通し穴11と開口10
縁との間の当該ケース体1の幅広の側板部12下に隠
し、前記第二の紐の通し空間20bのみをかかる紐Wの
通し穴11に連通させる状態とする。(図3)
【0040】なお、この実施の形態にあっては、前記弾
性片3を含めて、前記第一、第二のスライド体2a、2
bをプラスチック材料を、典型的には射出成形により、
一体に成形して構成しており、また、前記ケース体1も
同様にプラスチック材料を成形して構成している。この
結果、前記小突起23bおよび前記ケース体1には、あ
る程度の弾性変形特性を付与されており、前記ケース体
1内への前記開口10のいずれからのスライド体2の差
し入れに伴っても、当該小突起23bを当該開口10と
前記紐Wの通し穴11との間の当該ケース体1の幅広の
側板部12下を無理に通り抜けさせ、この後、当該小突
起23bが当該紐Wの通し穴11に臨んだ位置で当該小
突起23b側および前記ケース体1側の双方又はいずれ
か一方を弾性復帰させて、前記第一、第二のスライド体
2a、2bの双方を前記ケース体1内に、ワンタッチ
で、前記のように収納、組み付けることが可能とされて
いる。
【0041】このように前記ケース体1および前記スラ
イド体2が構成される結果、先ず第一に、この実施の形
態にあっては、前記弾性片3の付勢に抗し、第一、第二
のスライド体2a、2bの前記開口10から突き出した
一端部23cを押圧して、これらのスライド体2の第
一、第二の紐の通し空間20a、20bの双方を前記ケ
ース体1の紐Wの通し穴11に連通させることにより、
これらのスライド体2の双方側においてそれぞれ、かか
る紐Wを、前記ケース体1の幅広の側板部12の一方に
設けられた通し穴11を通じて当該スライド体2の第
一、第二の紐の通し空間20a、20bのいずれか一方
に通し当該ケース体1の幅広の側板部12の他方に設け
られた通し穴11から引き出した後、当該スライド体2
の他方の通し空間20(つまり、最初に第一の紐の通し
空間20aに紐Wが通されている場合は第二の紐の通し
空間20bであり、また、最初に第二の紐の通し空間2
0bに紐Wが通されている場合には、第一の紐の通し空
間20aである。)に通して、前記ケース体1の幅広の
側板部12の一方に設けられた通し穴11から引き出さ
せることができる。
【0042】そして、第二に、前記のように紐Wを通し
た後、前記第一、第二のスライド体2a、2bの押圧を
解くことにより、これらのスライド体2を前記弾性片3
の付勢により前記ケース体1の開口10側に移動させ
て、前記紐Wの通し穴11の穴縁と前記第一の紐の通し
空間20aを構成する貫通穴20’の穴縁との間で、か
かる紐Wを挟み付けることができる。
【0043】したがって、この実施の形態にあっては、
前記第一、第二のスライド体2a、2bのそれぞれにお
いて、前記第一の紐の通し空間20aと第二の紐の通し
空間20bとの間が、紐Wの掛け渡し部21とされる。
【0044】そして、この実施の形態にあっては、かか
る紐Wの掛け渡し部21が、前記ブロック状部23の肉
厚方向に沿った二つの縦側面21b、21b(すなわ
ち、前記第一の紐の通し空間20aに臨む縦側面21b
と、第二の紐の通し空間20bに臨む縦側面21b)
と、当該ブロック状部23の幅広側の面と略同面をなす
二つの横側面21cとを備え、かつ、かかる縦側面21
bと横側面21cとを略直交させる向きに配した角桿状
に構成してある。そして、各縦側面21b、21bと横
側面21c、21cとが接し合う隅部を突き当て隅部2
1aとするように構成してある。
【0045】この結果、この実施の形態にあっては、第
三に、前記のように通された紐Wにおける屈曲内側部W
aに、前記弾性片3の付勢により、少なくとも、前記そ
れぞれのスライド体2の付勢先側22にある前記掛け渡
し部21の突き当て隅部21aを常時突き当てさせるこ
とができる。また、この常時突き当てられる突き当て隅
部21aを挟んだ両側にある前記縦側面21bと横側面
21cとを前記のように通された紐Wに密着させること
ができる。
【0046】特に、前記それぞれのスライド体2は、前
記弾性片3により前記開口10側に付勢されていること
から、通される紐Wが比較的太い場合でも、(図15)
また、比較的細い場合でも、(図17)前記それぞれス
ライド体2は前記弾性片3の付勢により、前記付勢先側
22にある前記掛け渡し部21の突き当て隅部21aを
当該紐Wの屈曲内側部Waに突き当てることから、かか
る紐Wの太さに関係なく、当該紐Wに所定の留め付け力
を作用させることができる。
【0047】また、前記第二の紐の通し空間20bを通
じて抜け出された側において、前記紐Wに張力が加えら
れる場合には、前記それぞれのスライド体2における付
勢先側22と反対の側にある前記掛け渡し部21の突き
当て隅部21aを当該紐Wの屈曲内側部Waに突き当て
させ、さらには、この側の突き当て隅部21aを挟んだ
両側にある前記掛け渡し部21の縦側面21bと横側面
21cとを当該紐Wに密着させることともなり、この場
合には、かかる紐Wに対し一層強固な留め付け力を作用
させることができる。
【0048】(第二の実施の形態)次いで、図18およ
び図19に示される実施の形態について説明する。
【0049】なお、ここで図18および図19は、この
実施の形態にかかる紐の留め具の構成を理解し易いよう
に、互いに異なる向きからかかる留め具を断面にして示
している。(なお、図18および図19は、後述するス
ライド体5を付勢に抗して押し込み操作していない状態
を示している。)
【0050】この実施の形態にあっては、一方を開口4
0させた有底の筒状のケース体4と、このケース体4の
開口40から一端側を突き出すように、当該ケース体4
内にスライド状に移動可能に収められたスライド体5と
を備えている。
【0051】かかるスライド体5の内奥端50には、こ
の内奥端50部に一端側を一体に連接させると共に、他
端側を前記ケース体4の底部41への突き当て端部61
とした、略V字状をなすように屈曲した帯板状体60よ
りなる付勢手段としての弾性片6が設けられている。
【0052】この弾性片6により、前記スライド体5
は、常時前記ケース体4の開口40から突き出す向きに
付勢される構成とされている。
【0053】また、前記スライド体5には、当該スライ
ド体5の移動方向に略直交する向きに長い貫通穴51
a’により第一の紐の通し空間51aが形成してあると
共に、このスライド体5における内奥端50面と前記弾
性片6との間に、第二の紐の通し空間51bが形成して
ある。
【0054】一方、前記ケース体4には、その幅広の両
側部に、前記弾性片6の付勢に抗した前記スライド体5
の所定位置への押し込みにより、当該スライド体5にお
ける前記第一の紐の通し空間51aと第二の紐の通し空
間51bの双方に連通される紐の通し穴42が開設され
ている。
【0055】また、前記スライド体5における前記第
一、第二の紐の通し空間51a、51bの間には、少な
くとも、当該スライド体5の付勢先側22において、前
記ケース体4の紐の通し穴42との連通状態においてこ
の第一、第二の紐の通し空間51a、51bの双方に通
された紐の屈曲内側部に突き当てられる突き当て隅部5
5aを備えた当該紐の掛け渡し部55が形成されてい
る。
【0056】さらに、この実施の形態にあっても、前記
スライド体5における第一の紐の通し空間51aを構成
する貫通穴51a’における当該スライド体5の付勢先
側52と反対の側にある穴縁部に設けられた小突起53
が、前記ケース体4の紐の通し穴42における開口40
側の穴縁に突き当たる位置において、前記弾性片6が弾
性変形された構成としてある。
【0057】この結果、この実施の形態にあっても、第
一に、前記スライド体5の前記開口40から突き出した
一端部54を押圧して、これらのスライド体5の第一、
第二の紐の通し空間51a、51bの双方を前記ケース
体4の紐の通し穴42に連通させることにより、かかる
紐を、前記ケース体4の幅広の側板部の一方に設けられ
た通し穴42を通じて当該スライド体5の第一、第二の
紐の通し空間51a、51bのいずれか一方に通し当該
ケース体4の幅広の側板部の他方に設けられた通し穴4
2から引き出した後、当該スライド体5の他方の通し空
間51a(または51b)に通して、前記ケース体4の
幅広の側板部の一方に設けられた通し穴42から引き出
させることができる。
【0058】そして、第二に、前記のように紐を通した
後、前記スライド体5の押圧を解くことにより、当該ス
ライド体5を前記弾性片6の付勢により前記ケース体4
の開口40側に移動させて、前記の通し穴42の穴縁と
前記第一の紐の通し空間51aを構成する貫通穴51
a’の穴縁との間で、かかる紐を挟み付けることができ
る。
【0059】また、第三に、前記のように通された紐に
おける屈曲内側部に、前記弾性片6の付勢により、少な
くとも、前記スライド体5の付勢先側52にある前記掛
け渡し部55の突き当て隅部55aを常時突き当てさせ
ることができる。
【0060】特に、前記スライド体5は、前記弾性片6
により前記開口40側に付勢されていることから、通さ
れる紐が比較的太い場合でも、また、比較的細い場合で
も、前記それぞれスライド体5は前記弾性片6の付勢に
より、前記付勢先側52にある前記掛け渡し部55の突
き当て隅部55aを当該紐の屈曲内側部に突き当てるこ
とから、かかる紐の太さに関係なく、当該紐へに所定の
留め付け力を作用させることができる。
【0061】(第三の実施の形態)次いで、図20およ
び図21に示される実施の形態について説明する。
【0062】なお、ここで図20および図21は、この
実施の形態にかかる紐の留め具の構成を理解し易いよう
に、互いに異なる向きからかかる留め具を断面にして示
している。(なお、図20および図21は、後述するス
ライド体8を付勢に抗して押し込み操作していない状態
を示している。)
【0063】この実施の形態にあっては、一方を開口7
0させた有底の筒状のケース体7と、このケース体7の
開口70から一端側を突き出すように、当該ケース体7
内にスライド状に移動可能に収められたスライド体8と
を備えている。
【0064】かかるスライド体8の内奥端80と、前記
ケース体7の底部71との間には、付勢手段としての圧
縮コイルバネ9が介装されている。
【0065】この圧縮コイルバネ9により、前記スライ
ド体8は、常時前記ケース体7の開口70から突き出す
向きに付勢される構成とされている。
【0066】また、前記スライド体8には、当該スライ
ド体8の移動方向に略直交する向きに長く、かつ、当該
スライド体8の移動方向において間隔を開けて設けられ
た一対の貫通穴81、81により、当該スライド体8の
移動方向に亙る異なる位置に、第一の紐の通し空間81
aと、第二の紐の通し空間81bとを備えている。
【0067】一方、前記ケース体7には、その幅広の両
側部に、前記圧縮コイルバネ9の付勢に抗した前記スラ
イド体8の所定位置への押し込みにより、当該スライド
体8における前記第一の紐の通し空間81aと第二の紐
の通し空間81bの双方に連通される紐の通し穴72が
開設されている。
【0068】また、前記スライド体8における前記第
一、第二の紐の通し空間81a、81bの間には、少な
くとも、当該スライド体8の付勢先側83において、前
記ケース体7の紐の通し穴72との連通状態においてこ
の第一、第二の紐の通し空間81a、81bの双方に通
された紐の屈曲内側部に突き当てられる突き当て隅部8
2aを備えた当該の掛け渡し部82が形成されている。
【0069】さらに、この実施の形態にあっても、前記
スライド体8における付勢先側83にある第一の紐の通
し空間81aを構成する貫通穴81における当該スライ
ド体8の付勢先側83と反対の側にある穴縁部に設けら
れた小突起84が、前記ケース体7の紐の通し穴72に
おける開口70側の穴縁に突き当たる位置において、前
記圧縮コイルバネ9が弾性変形された構成としてある。
【0070】この結果、この実施の形態にあっても、第
一に、前記スライド体8の前記開口70から突き出した
一端部85を押圧して、これらのスライド体8の第一、
第二の紐の通し空間81a、81bの双方を前記ケース
体7の紐の通し穴72に連通させることにより、かかる
紐を、前記ケース体7の幅広の側板部の一方に設けられ
た通し穴72を通じて当該スライド体8の第一、第二の
紐の通し空間81a、81bのいずれか一方に通し当該
ケース体7の幅広の側板部の他方に設けられた通し穴7
2から引き出した後、当該スライド体8の他方の通し空
間81a(または81b)に通して、前記ケース体7の
幅広の側板部の一方に設けられた通し穴72から引き出
させることができる。
【0071】そして、第二に、前記のように紐を通した
後、前記スライド体8の押圧を解くことにより、当該ス
ライド体8を前記圧縮コイルバネ9の付勢により前記ケ
ース体7の開口70側に移動させて、前記紐の通し穴7
2の穴縁と前記第一の紐の通し空間81aを構成する貫
通穴81の穴縁との間で挟み付けることができる。
【0072】また、第三に、前記のように通された紐に
おける屈曲内側部に、前記圧縮コイルバネ9の付勢によ
り、少なくとも、前記スライド体8の付勢先側83にあ
る前記掛け渡し部82の突き当て隅部82aを常時突き
当てさせることができる。
【0073】特に、前記スライド体8は、前記圧縮コイ
ルバネ9により前記開口70側に付勢されていることか
ら、通される紐が比較的太い場合でも、また、比較的細
い場合でも、前記それぞれスライド体8は前記圧縮コイ
ルバネ9の付勢により、前記付勢先側83にある前記掛
け渡し部82の突き当て隅部82aを当該紐の屈曲内側
部に突き当てることから、かかる紐の太さに関係なく、
当該紐へに所定の留め付け力を作用させることができ
る。
【0074】(第四の実施の形態)次いで、図22ない
し図48に示される実施の形態について説明する。
【0075】なお、ここで図22は、この実施の形態に
かかる紐の留め具の外観構成を理解し易いように、当該
留め具を斜視の状態として示している。また、図23
は、かかる留め具の構造を理解し易いように、当該留め
具を構成するケース体100と一対のスライド体20
0、200とを分離して示している。
【0076】図24ないし図30は、紐Wを通さない状
態における留め具をそれぞれ示しており、特に、図24
を正面図とした場合、図25は背面図、図26は右側面
図、図27は平面図、図28は底面図であり、左側面図
は右側面図と同一に表れるものとされる。また、図29
および図30は、それぞれかかる留め具を互いに異なる
向きで断面にして示している。
【0077】図31ないし図37は、ケース体100を
それぞれ示しており、特に、特に、図31を正面図とし
た場合、図32は背面図、図33は右側面図、図34は
平面図、図35は底面図であり、左側面図は右側面図と
同一に表れるものとされる。また、図36および図37
は、それぞれかかるケース体100を互いに異なる向き
で断面にして示している。
【0078】図38ないし図43は、主として一対のス
ライド体200、200をそれぞれ示しており、特に、
図38を正面図とした場合、図39は背面図、図40は
右側面図、図41は平面図、図42は底面図であり、左
側面図は右側面図と同一に表れるものとされる。また、
図43は、かかる一対のスライド体200、200を断
面にして示している。
【0079】図44および図45は、この実施の形態に
かかる留め具を、比較的太い紐Wに留め付けた状態を、
互いに異なる向きで留め具を断面にしてそれぞれ示して
いる。(なお、図44においては、留め付けをなした紐
Wの記載を省略している。)
【0080】また、図46および図47は、この実施の
形態にかかる留め具を、比較的細い紐Wに留め付けた状
態を、互いに異なる向きで留め具を断面にしてそれぞれ
示している。(なお、図46においては、留め付けをな
した紐Wの記載を省略している。)
【0081】さらに、図48は、留め付けをなした紐W
をケース体100の外側に設けた引っ掛け穴105に通
して当該紐Wの端部側にループ状部Wbを設けさせた状
態を示している。
【0082】この実施の形態にかかる紐の留め具は、両
端を開口101させた方形筒状をなすケース体100
と、このケース体100内に、前記開口101から一端
側を突き出し、かつ、この一端側を当該ケース体100
内に押し込む向きに押圧した際に、この開口101から
当該一端側を突き出すように付勢された状態で収められ
る一対のスライド体200、200(第一のスライド体
200aと第二のスライド体200b)、とを備えた構
成としてある。
【0083】この実施の形態にあっては、前記ケース体
100の一方の開口101から一端側を突き出す第一の
スライド体200aと、前記ケース体100の他方の開
口101から一端側を突き出す第二のスライド体200
bとは、互いに反対の向きに前記付勢を受けるようにし
てあり、また、前記ケース体100の長さ方向略中程を
通る仮想の直線xを基準として、線対称の関係となる同
寸、同形状に構成してある。(図27、図29)
【0084】かかる第一、第二のスライド体200a、
200bにはそれぞれ、そのスライド状の移動方向にお
いて間隔を開けて二か所の紐Wの通し空間201が形成
してあると共に、前記ケース体100には、これらスラ
イド体200の前記付勢に抗した所定位置への押し込み
に伴って、これら二か所の紐Wの通し空間201に連通
される紐Wの通し穴102が、前記仮想の直線xを基準
として線対称の関係となるように、二か所設けてある。
(図29)
【0085】したがって、この実施の形態にかかる紐の
留め具によれば、前記第一、第二のスライド体200
a、200bのケース体100内への所定位置までの押
し込みをなした後、それぞれのスライド体200におけ
る二か所の紐Wの通し空間201に連通されるケース体
100の通し穴102を通じて、当該通し空間201の
一方に紐Wを通した後、この紐Wを他方の通し空間20
1を通じて再び当該ケース体100の当該通し穴102
から引き出すことができる。そして、このように紐Wを
通した後、前記スライド体200の押し込みを止めるこ
とにより、前記付勢により当該スライド体200を前記
ケース体100の開口101から突き出される向きに押
し付け、移動させ、この移動により、通された紐Wの屈
曲内側部Waに対し、少なくとも、前記二か所の紐Wの
通し空間201の間を仕切る紐Wの掛け渡し部202に
おける当該スライド体200の付勢先側22に形成した
突き当て隅部202aを、当該紐Wの太さにかかわらず
突き当てさせることができる。
【0086】この結果、この実施の形態にかかる紐の留
め具によれば、前記第一、第二のスライド体200a、
200bとケース体100とにより、二本の紐Wのそれ
ぞれに対し同時に留め付けをなすことができ、例えば、
靴紐の緩み出しを防止するようにこの靴紐の両端部を結
ぶ替わりに、この靴紐の両端側の一方を前記第一のスラ
イド体200aの二か所の紐Wの通し空間201とこの
側の前記ケース体100の紐Wの通し穴102により前
記のように挿通、留め付け、かつ、この靴紐の両端側の
他方を前記第二のスライド体200bの二か所の紐Wの
通し空間201とこの側の前記ケース体100の紐Wの
通し穴102により前記のように挿通、留め付けて、か
かる靴紐の緩み出しを防止するように、用いることがで
きる。
【0087】より具体的には、この実施の形態にあって
は、先ず、前記ケース体100は、両端に略長方形の輪
郭形状をなす前記開口101を備えた角筒状に構成され
ている。そして、このケース体100は、向かい合った
一対の幅広の側板部103、103と、向かい合った一
対の幅狭の側板部104、104とを有しており、これ
らの側板部103、104…の末端縁により、前記開口
101の開口縁が形成されている。
【0088】この実施の形態にあっては、かかるケース
体100の一対の幅広の側板部103、103の一方の
外面は、当該ケース体100の長さ方向略中央に近付く
に連れて外方に緩やかに突き出されるように傾斜した外
膨らみの湾曲面103aとしてあると共に、かかるケー
ス体100の一対の幅広の側板部103、103の他方
の外面は、当該ケース体100の長さ方向略中央に近付
くに連れて内方に緩やかに引き込まれるように傾斜した
内膨らみの湾曲面103bとしてある。
【0089】また、かかるケース体100は、このケー
ス体100における向き合った側部、この実施の形態で
は、前記一対の幅広の側板部103、103のそれぞれ
に、当該ケース体100の内外を連通させる略長方形の
輪郭形状をなす紐Wの通し穴102を有している。かか
る紐Wの通し穴102は、前記一対の幅広の側板部10
3、103の一方と他方とにおいてそれぞれ二か所づ
つ、この二か所の通し穴102が前記仮想の直線xを挟
んで対称となるように設けられており、かかる仮想の直
線xを挟んだ一方の通し穴102と他方の通し穴102
とは略同寸法、同形状に構成されている。
【0090】また、かかるケース体100に設けられた
各紐Wの通し穴102はそれぞれ、当該ケース体100
への前記付勢に抗した前記スライド体200の所定位置
への押し込み時に、このスライド体200に設けられた
前記二か所の紐Wの通し空間201の双方に連通される
大きさを備えている。
【0091】一方、前記第一、第二のスライド体200
a、200bはそれぞれ、前記ケース体100の一対の
幅広の側板部103、103の内面間に、この内面に案
内されるように収まる厚さと、当該ケース体100の一
対の幅狭の側板部104、104内面間に、この内面に
案内されるように収まる横幅とを備えた略方形盤状をな
すブロック状部204を有している。
【0092】この第一、第二のスライド体200a、2
00bにおけるブロック状部204はそれぞれ、前記ケ
ース体100内において互いに向き合う側において、こ
の第一、第二のスライド体200a、200bにおける
ブロック状部204間にあって、当該第一、第二のスラ
イド体200a、200bにおけるブロック状部204
を繋ぐ付勢手段としての弾性片300により連接されて
いる。
【0093】かかる弾性片300は、中央屈曲部301
と、この中央屈曲部301を挟んで、この中央屈曲部3
01と反対の側に形成された側方屈曲部302とを持つ
ように、前記ケース体100の一対の幅広の側板部10
3、103間に収まる横幅を備えた帯板状体300’を
当該ケース体100の一対の幅狭の側板部104、10
4の内面間に収まるように屈曲状態に成形させることに
より、構成されている。
【0094】そして、かかる弾性片300における側方
屈曲部302を介して、この側方屈曲部302と反対の
側に延びる前記帯板状体300’の端部303がそれぞ
れ、前記第一のスライド体200aのブロック状部20
4における、他のブロック状部204に向き合った厚さ
側の側面と前記ケース体100の幅狭の側板部104内
面に向き合った側面とが接し合うコーナー部204aに
対し、一体に連接されている。すなわち、この実施の形
態にあっては、略W字状をなす弾性片300により、前
記第一、第二のスライド体200a、200bが連接さ
れている。
【0095】また、この実施の形態にあっては、前記第
一、第二のスライド体200a、200bにおけるブロ
ック状部204にそれぞれ、当該スライド体200の移
動方向に略直交する向きに長い貫通穴201’が当該ス
ライド体200の厚さ方向に設けてあり、この貫通穴2
01’が前記紐Wの通し空間201の一つとされてい
る。(以下、この紐Wの通し空間201を、第一の紐の
通し空間201aという。)
【0096】また、前記第一、第二のスライド体200
a、200bにおけるブロック状部204のそれぞれに
おける、前記弾性片300の帯板状体300’における
側方屈曲部302から当該スライド体200との連接端
部303までの間と、当該ブロック状部204における
他方のブロック状部204に向き合った厚さ側の側面と
の間に、前記紐Wが通せるようにしてあり、この位置が
前記紐Wの通し空間201の他の一つとされている。
(以下、この紐Wの通し空間201を、第二の紐の通し
空間201bという。)
【0097】また、この実施の形態にあっては、前記第
一、第二のスライド体200a、200bのそれぞれに
おいて、前記ブロック状部204の貫通穴201’にお
ける当該スライド体200の移動方向に略直交する向き
にあり、かつ、前記弾性片300との連接側にある穴縁
部の長さ方向略中程位置に、当該ブロック状部204の
幅広の両面からそれぞれ突き出す小突起204bが形成
してある。そして、この実施の形態にあっては、前記ケ
ース体100内に前記第一、第二のスライド体200
a、200bが、当該筒状ケース体100の前記紐Wの
通し穴102における前記開口101側にある穴縁部1
02aに、かかる小突起204bが突き当たった位置
で、当該開口101から突き出させる向きに前記スライ
ド体200を付勢するように前記弾性片300を弾性変
形させたた状態で、(すなわち、前記中央屈曲部301
および側方屈曲部302を中心に当該弾性片300がそ
の両端部303、303を引き離すように広がり出す向
きの弾性復元力を蓄えさせられた状態で)収められた構
成としてある。この収納状態において、前記第一、第二
のスライド体200a、200bは、前記ケース体10
0の開口101からそれぞれ、前記弾性片300による
連接側と反対の一端側を突き出させ、かつ、前記貫通穴
201’、すなわち、前記第一の紐の通し空間201a
を前記ケース体100の紐Wの通し穴102と開口10
1縁との間の当該ケース体100の幅広の側板部103
下におおむね隠し、前記第二の紐の通し空間201bの
みをかかる紐Wの通し穴102に連通させる状態とす
る。(図27)
【0098】なお、この実施の形態にあっては、前記弾
性片300を含めて、前記第一、第二のスライド体20
0a、200bをプラスチック材料を、典型的には射出
成形により、一体に成形して構成しており、また、前記
ケース体100も同様にプラスチック材料を成形して構
成している。この結果、前記小突起204bおよび前記
ケース体100には、ある程度の弾性変形特性を付与さ
れており、前記ケース体100内への前記開口101の
いずれからのスライド体200の差し入れに伴っても、
当該小突起204bを当該開口101と前記紐Wの通し
穴102との間の当該ケース体100の幅広の側板部1
03下を無理に通り抜けさせ、この後、当該小突起20
4bが当該紐Wの通し穴102に臨んだ位置で当該小突
起204b側および前記ケース体100側の双方又はい
ずれか一方を弾性復帰させて、前記第一、第二のスライ
ド体200a、200bの双方を前記ケース体100内
に、ワンタッチで、前記のように収納、組み付けること
が可能とされている。
【0099】また、この実施の形態にあっては、前記第
一、第二のスライド体200a、200bの双方におい
て、前記ブロック状部204における貫通穴201’と
前記ケース体100の開口101から突き出された一端
部204cとの間に、このブロック状部204の幅広の
一面側において開口した肉抜き穴205が設けてある。
また、かかる第一、第二のスライド体200a、200
bの一端部204cは、当該スライド体200の幅方向
略中央に向かうに連れて緩やかに内方に引き込まれるよ
うに傾斜した湾曲面204dが形成してある。
【0100】このように前記ケース体100および前記
スライド体200が構成される結果、先ず第一に、この
実施の形態にあっては、前記弾性片300の付勢に抗
し、第一、第二のスライド体200a、200bの前記
開口101から突き出した一端部204cを押圧して、
これらのスライド体200の第一、第二の紐の通し空間
201a、201bの双方を前記ケース体100の紐W
の通し穴102に連通させることにより、これらのスラ
イド体200の双方側においてそれぞれ、かかる紐W
を、前記ケース体100の幅広の側板部103の一方に
設けられた通し穴102を通じて当該スライド体200
の第一、第二の紐の通し空間201a、201bのいず
れか一方に通し当該ケース体100の幅広の側板部10
4の他方に設けられた通し穴102から引き出した後、
当該スライド体200の他方の通し空間201(つま
り、最初に第一の紐の通し空間201aに紐Wが通され
ている場合は第二の紐の通し空間201bであり、ま
た、最初に第二の紐の通し空間201bに紐Wが通され
ている場合には、第一の紐の通し空間201aであ
る。)に通して、前記ケース体100の幅広の側板部1
03の一方に設けられた通し穴102から引き出させる
ことができる。
【0101】そして、第二に、前記のように紐Wを通し
た後、前記第一、第二のスライド体200a、200b
の押圧を解くことにより、これらのスライド体200を
前記弾性片300の付勢により前記ケース体100の開
口101側に移動させて、前記紐Wの通し穴102の穴
縁と前記第一の紐の通し空間201aを構成する貫通穴
201’の穴縁との間で、かかる紐Wを挟み付けること
ができる。
【0102】したがって、この実施の形態にあっては、
前記第一、第二のスライド体200a、200bのそれ
ぞれにおいて、前記第一の紐の通し空間201aと第二
の紐の通し空間201bとの間が、紐Wの掛け渡し部2
02とされる。
【0103】そして、この実施の形態にあっては、かか
る紐Wの掛け渡し部202が、前記ブロック状部204
の肉厚方向に沿った二つの縦側面202b、202b
(すなわち、前記第一の紐の通し空間201aに臨む縦
側面202bと、第二の紐の通し空間201bに臨む縦
側面202b)と、当該ブロック状部204の幅広側の
面と略同面をなす二つの横側面202cとを備え、か
つ、かかる縦側面202bと横側面202cとを略直交
させる向きに配した角桿状に構成してある。そして、各
縦側面202b、202bと横側面202c、202c
とが接し合う隅部を前記紐Wの屈曲内側部Waへの突き
当て隅部202aとしている。
【0104】この結果、この実施の形態にあっては、第
三に、前記のように通された紐Wにおける屈曲内側部W
aに、前記弾性片300の付勢により、少なくとも、前
記それぞれのスライド体200の付勢先側203にある
前記掛け渡し部202の突き当て隅部202aを常時突
き当てさせることができる。また、この常時突き当てら
れる突き当て隅部202aを挟んだ両側にある前記縦側
面202bと横側面202cとを前記のように通された
紐Wに密着させることができる。
【0105】特に、前記それぞれのスライド体200
は、前記弾性片300により前記開口101側に付勢さ
れていることから、通される紐Wが比較的太い場合で
も、(図45)また、比較的細い場合でも、(図47)
前記それぞれスライド体200は前記弾性片300の付
勢により、前記付勢先側203にある前記掛け渡し部2
02の突き当て隅部202aを当該紐Wの屈曲内側部W
aに突き当てることから、かかる紐Wの太さに関係な
く、当該紐Wへに所定の留め付け力を作用させることが
できる。
【0106】また、前記第二の紐の通し空間201bを
通じて抜け出された側いおいて、前記紐Wに張力が加え
られる場合には、前記それぞれのスライド体200にお
ける付勢先側203と反対の側にある前記掛け渡し部2
02の突き当て隅部202aを当該紐Wの屈曲内側部W
aに突き当てさせ、さらには、この側の突き当て隅部2
02aを挟んだ両側にある前記掛け渡し部202の縦側
面202bと横側面202cとを当該紐Wに密着させる
ことともなり、この場合には、かかる紐Wに対し一層強
固な留め付け力を作用させることができる。
【0107】また、この実施の形態にあっては、前記ケ
ース体100における長さ方向にある一方側であって、
このケース体100の両開口101側においてそれぞれ
紐Wの引っ掛け穴105が形成されている。
【0108】かかる紐の引っ掛け穴105は、この実施
の形態にあっては、前記ケース体100の幅狭の側板部
104の外面との間に紐Wを通す間隔を開けて、この板
部104に略平行に配される上部体105aと、この上
部体105aを前記板部104に連接させる一対の側部
体105b、105bとにより形成されている。一対の
側部体105b、105bは、紐Wを通す間隔を開け
て、かつ、前記ケース体100の長さ方向に沿って前記
板部104から突き出すように設けられている。また、
かかる一対の側部体105b、105bの互いに向き合
った側面は、前記ケース体100を前記開口101の側
から見た際に、この向き合った側面がそれぞれ仮想の円
の円弧に沿うように、湾曲されている。(図26)
【0109】また、前記一対の側部体105b、105
bのうち、前記ケース体100の前記外膨らみの湾曲面
103a側にある側部体105bは、当該ケース体10
0の中央側において欠切状部105cが形成されるよう
に、当該ケース体100の開口101側に偏った位置に
設けられ、また、前記一対の側部体105b、105b
のうち、前記ケース体100の前記内膨らみの湾曲面1
03b側にある側部体105bは、当該ケース体100
の前記開口101側において欠切状部105cが形成さ
れるように、当該ケース体100の中央側に偏った位置
に設けられている。
【0110】この結果、この実施の形態にかかる紐の留
め具によれば、前記ケース体100の紐Wの通し穴10
2と前記第一のスライド体200aの第一、第二の紐の
通し空間201a、201bとに前記のように通されて
留め付けられ、前記内膨らみの湾曲面103b側から引
き出された紐Wを、前記引っ掛け穴105に対し、前記
ケース体の開口101側から通し入れ、当該ケース体1
00の中央側から抜き出させることにより、かかる紐W
の端部側にループ状部Wbを作らせるように用いること
ができる。また、前記ケース体100の紐Wの通し穴1
02と前記第二のスライド体200bの第一、第二の紐
の通し空間201a、201bとに前記のように通され
て留め付けられ、前記内膨らみの湾曲面103b側から
引き出された紐Wを、前記引っ掛け穴105に対し、前
記ケース体100の開口101側から通し入れ、当該ケ
ース体100の中央側から抜き出させることにより、か
かる紐Wの端部側にループ状部Wbを作らせるように用
いることができる。
【0111】これにより、この実施の形態にあっては、
図48に示されるように、この紐Wの留め具に通され、
留め付けられる二本の紐W、Wの端部側にそれぞれ形成
される前記ループ状部Wbにより、この二本の紐W、W
の端部側が蝶結びにされたような外観を呈させることが
できる。したがって、この実施の形態にかかる留め具
は、前記ケース体の一面側が外膨らみの湾曲面103a
に、他面側が内膨らみの湾曲面103bとしてあること
ともあいまって、この内膨らみの湾曲面103b側を靴
の甲側に向けた状態での、靴紐の両端部の留め付けに用
いるのに適している。
【0112】
【発明の効果】この発明にかかる紐の留め具によれば、
通される紐の屈曲内側部に付勢手段により付勢移動され
るスライド体の掛け渡し部における付勢先側にある突き
当て隅部を常時突き当てることができることから、当該
スライド体の付勢力を強めなくても、紐に対する留め付
け力を向上でき、したがって、このように留め付け力が
向上されてもかかるスライド体の操作性を損なうことが
ない。また、留め付けられる紐の太さが変わっても、留
め付け力の低下を生じさせることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態にかかる留め具の斜視図
【図2】第一の実施の形態にかかる留め具の分解斜視図
【図3】第一の実施の形態にかかる留め具の正面図
【図4】第一の実施の形態にかかる留め具の平面図
【図5】第一の実施の形態にかかる留め具の右側面図
【図6】図4におけるB−B線断面図
【図7】図3におけるA−A線断面図
【図8】ケース体1の正面図
【図9】図8におけるC−C線断面図
【図10】ケース体1の右側面図
【図11】弾性片3により連接された一対のスライド体
2、2の正面図
【図12】図11におけるD−D線断面図
【図13】弾性片3により連接された一対のスライド体
2、2の右側面図
【図14】紐への留め付け状態を示す断面図(紐Wの図
示省略)
【図15】紐への留め付け状態を、図14と異なる向き
から見て示す、断面図
【図16】紐への留め付け状態を示す断面図(紐Wの図
示省略)
【図17】紐への留め付け状態を、図16と異なる向き
から見て示す、断面図
【図18】第二の実施の形態にかかる留め具の断面図
【図19】図18と異なる向きでの、第二の実施の形態
にかかる留め具の断面図
【図20】第三の実施の形態にかかる留め具の断面図
【図21】図20と異なる向きでの、第三の実施の形態
にかかる留め具の断面図
【図22】第四の実施の形態にかかる留め具の斜視図
【図23】第四の実施の形態にかかる留め具の分解斜視
【図24】第四の実施の形態にかかる留め具の正面図
【図25】第四の実施の形態にかかる留め具の背面図
【図26】第四の実施の形態にかかる留め具の右側面図
【図27】第四の実施の形態にかかる留め具の平面図
【図28】第四の実施の形態にかかる留め具の底面図
【図29】図24におけるE−E線断面図
【図30】図27におけるF−F線断面図
【図31】ケース体100の正面図
【図32】ケース体100の背面図
【図33】ケース体100の右側面図
【図34】ケース体100の平面図
【図35】ケース体100の底面図
【図36】図31におけるG−G線断面図
【図37】図34におけるH−H線断面図
【図38】弾性片300により連接された一対のスライ
ド体200、200の正面図
【図39】弾性片300により連接された一対のスライ
ド体200、200の背面図
【図40】弾性片300により連接された一対のスライ
ド体200、200の右側面図
【図41】弾性片300により連接された一対のスライ
ド体200、200の平面図
【図42】弾性片300により連接された一対のスライ
ド体200、200の底面図
【図43】図41におけるI−I線断面図
【図44】紐への留め付け状態を示す断面図(紐Wの図
示省略)
【図45】紐への留め付け状態を、図44と異なる向き
から見て示す、断面図
【図46】紐への留め付け状態を示す断面図(紐Wの図
示省略)
【図47】紐への留め付け状態を、図46と異なる向き
から見て示す、断面図
【図48】第四の実施の形態に係る留め具の使用状態を
示す斜視図
【図49】従来例を示す断面図
【符号の説明】
1、4、7、100 ケース体 10、40、70、101 開口 11、42、72、102 通し穴 2、5、8、200 スライド体 20、201 紐の通し空間 21、55、82、202 掛け渡し部 21a、55a、82a、202a 突き当て隅部 22、52、83、203 付勢先側 W 紐

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライド体と、 少なくとも一方の側が開口し、かつ、前記スライド体を
    移動可能に収める収納空間を有するケース体と、 前記スライド体の前記ケース体内への少なくとも押し込
    み操作に伴って、当該スライド体の一端側を前記開口か
    ら外方に突き出させる向きに付勢する付勢手段とを有し
    ており、 前記スライド体は、当該スライド体の移動方向において
    間隔を開けて、二カ所の紐の通し空間を有していると共
    に、 前記ケース体における向き合った側部には、当該ケース
    体内への前記スライド体の所定位置への押し込み操作に
    伴って、前記スライド体の二カ所の紐の通し空間の双方
    に連通される紐の通し穴が形成されており、 しかも、前記スライド体における二カ所の紐の通し空間
    の間が、前記ケース体の通し穴を通じて当該スライド体
    の一方の通し空間に通され引き出された後、他方の通し
    空間に通され前記通し穴から引き出された紐における屈
    曲内側部への突き当て隅部を、少なくとも、前記スライ
    ド体の付勢先側において備えた掛け渡し部としてあるこ
    とを特徴とする紐の留め具。
  2. 【請求項2】 ケース体が対向位置に二カ所の開口を備
    えていると共に、この二ヵ所の開口の一方から付勢手段
    により突き出す向きに付勢される第一のスライド体と、
    この二カ所の開口の他方から付勢手段により突き出す向
    きに付勢される第二のスライド体とを有しており、 前記ケース体に、前記第一及び第二のスライド体のそれ
    ぞれに設けられた二カ所の紐の通し空間に、当該第一及
    び第二のスライド体の所定位置への押し込み操作に伴っ
    てそれぞれ連通される二カ所の紐の通し穴が設けてある
    ことを特徴とする請求項1記載の紐の留め具。
  3. 【請求項3】 付勢手段が、一端部を、第一のスライド
    体におけるケース体からの付勢突き出し側と反対の側部
    に連接させ、かつ、他端部を、第二のスライド体におけ
    る当該ケース体からの付勢突き出し側と反対の側部に連
    接させた弾性片としてあることを特徴とする請求項2記
    載の紐の留め具。
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