JPH11332484A - レトルト食品 - Google Patents

レトルト食品

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JPH11332484A
JPH11332484A JP10144590A JP14459098A JPH11332484A JP H11332484 A JPH11332484 A JP H11332484A JP 10144590 A JP10144590 A JP 10144590A JP 14459098 A JP14459098 A JP 14459098A JP H11332484 A JPH11332484 A JP H11332484A
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JP
Japan
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rice
soymilk
cooked
porridge
retort food
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JP10144590A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuko Miura
和子 三浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 豆乳と米を組み合わせて調理することにより
豆乳の青臭い匂いを取り除くとともに、あらたな食味の
米飯のレトルト食品を得る。 【解決手段】 豆乳または豆乳を含む湯水を用いて炊飯
したご飯またはお粥を容器あるいは袋に収納し高温加圧
殺菌処理してレトルト食品とする。ご飯またはお粥はま
ろやかな味になり、同時に豆乳の摂取量が増して、栄養
面でも優れたレトルト食品が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、米飯類のレトルト
食品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、食品の加工技術、貯蔵技術の進歩
および電子レンジの普及により、レトルト食品といわれ
るインスタント食品が広く一般家庭にも普及している。
レトルト食品とは、調理済み食品を容器や袋に充填して
密封し、レトルト釜のなかで加熱殺菌した後、流通に供
されているものである。
【0003】このレトルト食品を食するときは、内容物
である食品自体および容器や包装の形態に応じて、容器
や袋ごと熱湯で煮沸する、内容物を容器や袋から取り出
して加熱または調理するなどして食されている。容器や
包装の形態は、内容物によって自ずと決まる場合もあ
り、また製造や流通過程でのコストなどを考慮して決め
られる場合もある。
【0004】レトルト食品の広がりによって、現在では
日本人の主食である米飯類についても多岐にわたるレト
ルト食品が出回っており、たとえば白ご飯、焼き飯、ピ
ラフなどから、カレー、雑炊、お粥などにいたるまでレ
トルト食品の対象となってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の自然
食、健康食指向に沿って、食材にも種々の自然食材、健
康食材が用いられるようになってきている。そのひとつ
として、豆乳製品がある。豆乳製品には大別して豆乳と
調整豆乳と豆乳飲料の三つがある。豆乳は、大豆から可
溶成分を熱水などで溶出し、繊維(おから)を除いたも
のであり、大豆固形分が8%以上のものをいう。この豆
乳に植物性油脂、糖類、食塩などを添加した大豆固形分
6%以上のものを調整豆乳といい、果汁、乳製品、コー
ヒーなどを添加した大豆固形分4%以上のものを豆乳飲
料という。
【0006】豆乳製品は自然食品ブームにのって近年消
費が著しく増加しており、パックした各種の豆乳製品が
販売されているが、豆乳は特有の青臭い匂いがするの
で、店頭で販売されているのは、飲みやすいように処理
された調整豆乳や豆乳飲料がほとんどである。
【0007】各種の添加物のない豆乳のほうが本来の自
然食に近いものでありながら、調整豆乳や豆乳飲料のよ
うに多く食されていないのは、前記のように特有の青臭
い匂いがすることに原因がある。この青臭い匂いをなん
らかの方法で除くことができるならば、健康によい豆乳
の摂取を増し、需要を拡大することが可能となる。
【0008】一方、前記したようなレトルト食品の普及
にともない、米飯類のレトルト食品についても、たんな
る便利さだけでなく、食味についても消費者の満足が得
られるようなレトルト食品が望まれている。
【0009】本発明が解決すべき課題は、豆乳と米を組
み合わせて調理することにより豆乳の青臭い匂いを取り
除くとともに、あらたな食味の米飯のレトルト食品を得
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、種々の食材
について豆乳と組み合わせて調理した場合の豆乳の青臭
い匂いの除かれ方について実験した結果、豆乳を炊飯に
用いたときに、豆乳の青臭い匂いが除かれるとともに、
ご飯やお粥の味が格段に良くなることを見いだし、本発
明を完成した。
【0011】すなわち本発明は、豆乳または豆乳を含む
湯水を用いて炊飯したご飯またはお粥を容器あるいは袋
に収納し高温加圧殺菌処理したレトルト食品である。こ
こで用いる豆乳としては、大豆中の可溶成分を熱水で抽
出した後繊維を除いた無調整の豆乳を用いるのが望まし
い。調整豆乳や豆乳飲料は、豆乳のもつ青臭い匂いを除
いて飲みやすくするために種々の添加物が添加されてお
り、元来淡白な味であるご飯やお粥に違和感のある味が
付加されることになりかねない。
【0012】炊飯の条件は、基本的には通常の湯水を用
いた場合の炊飯条件と変わるところはない。豆乳のみの
場合は通常の湯水の場合と同量の豆乳で炊飯すればよ
い。豆乳を含む湯水の場合も通常の湯水の場合と同量で
よいが、湯水に対する豆乳の割合は、少なくとも10%
以上とするのがよい。豆乳の割合が10%未満では、ご
飯またはお粥の食味の改善効果が少なく、また豆乳の摂
取量も少ないので、10%以上、さらに好ましくは30
%以上とするのがよい。
【0013】豆乳または豆乳を含む湯水を用いて炊いた
ご飯またはお粥は、豆乳の青臭い匂いが除かれるととも
に、通常の湯水を用いて炊いたご飯またはお粥に比し
て、味がまろやかになる。同時に豆乳の摂取量が増し
て、栄養面でも優れた食品が得られる。たとえば、豆乳
のみでお粥を炊いた場合、通常のお粥に比して、カルシ
ウムは約4倍、鉄は約5倍、エネルギー(カロリー)は
約2倍、蛋白質は約9倍、脂質は約15倍となり、さら
に、通常のお粥にはほとんど含まれていないビタミンB
1,B2も含まれる。また、日本人の主食である米と組
み合わせて食することにより、豆乳の需要が一層拡大さ
れる。
【0014】炊飯したご飯またはお粥を高温加熱殺菌処
理する方法は、従来の米飯類のレトルト食品における処
理方法と同様な方法を採用することができる。たとえば
炊飯したご飯やお粥を容器あるいは袋に充填して密封
し、レトルト釜のなかで120℃、30分前後、あるい
は135℃、10分前後、加熱殺菌することにより、レ
トルトご飯やレトルトお粥ができあがる。
【0015】ここで、本発明のレトルト食品において
は、ご飯またはお粥を収納する容器あるいは袋として、
紙パルプ繊維を主成分とする材料でつくった容器あるい
は袋を用いることが望ましい。このような材料として
は、ワックス加工紙、紙パルプ繊維に樹脂を含浸させた
紙などを用いることができる。
【0016】レトルト食品の容器あるいは袋をこのよう
な紙製とすることにより、食する際に電子レンジで内容
物を加熱した後に容器あるいは袋自体が熱くなることが
ないので、そのまま容器を手にとって食することがで
き、袋から別の容器に移し替える時にも扱いやすい。ま
た、内容物に有害な成分が溶出することもなく、廃棄物
処理上の問題も発生しない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づき詳
細に説明する。 〔実施例1〕国内産白米を豆乳のみで炊いたご飯(A)
と、同量の豆乳と水で炊いたご飯(B)と、水のみで炊
いたご飯(C)をそれぞれ、ワックス紙製の袋に充填し
て密封し、レトルト釜のなかで120℃、30分、加熱
殺菌してレトルトご飯とした。このレトルトご飯を加熱
して男女24人に試食してもらい、ご飯を口のなかに入
れたときの硬さ、粘り、匂い、味の各項目について3段
階(優、良、可)に評価し、さらに総合評価をしてもら
った。評価結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1に示すように、豆乳のみで炊いたご飯
(A)は粘りと味に優れ、総合評価でも通常炊飯のご飯
に比べて格段に良い評価が得られた。また、同量の豆乳
と水で炊いたご飯(B)でも通常炊飯のご飯(C)に比
べて粘りと味に優れ、総合評価でも良い評価が得られ
た。
【0020】〔実施例2〕国内産白米を豆乳のみで炊い
たお粥(D)と、同量の豆乳と水で炊いたお粥(E)
と、水のみで炊いたお粥(F)をそれぞれ、ワックス紙
製の袋に充填して密封し、レトルト釜のなかで135
℃、10分、加熱殺菌してレトルトお粥とした。このレ
トルトお粥を加熱して男女24人に試食してもらい、お
粥の表面性状、お粥を口のなかに入れたときの舌触り、
匂い、味の各項目について3段階(優、良、可)に評価
し、さらに総合評価をしてもらった。評価結果を表2に
示す。
【0021】
【表2】
【0022】表2に示すように、豆乳のみで炊いたお粥
(D)は表面に薄い膜が張る点を除いて舌触りや匂いは
通常炊飯のお粥(F)と大差なく、味は極めて美味との
評価が得られ、総合評価でも通常炊飯のお粥に比べて格
段に良い評価が得られた。また、同量の豆乳と水で炊い
たお粥(E)でも通常炊飯のお粥(F)に比べて味が格
段に優れ、総合評価でも良い評価が得られた。
【0023】〔成分分析例〕前記の豆乳のみで炊いたお
粥(D)と水のみで炊いたお粥(F)の成分分析結果を
表3に示す。
【表3】
【0024】
【発明の効果】豆乳または豆乳を含む湯水を用いて炊飯
することにより、ご飯またはお粥はまろやかな味にな
り、同時に豆乳の摂取量が増して、栄養面でも優れたレ
トルト食品が得られる。また、日本人の主食である米と
組み合わせて食することにより、豆乳の需要が一層拡大
される。
【0025】レトルト食品の容器あるいは袋を紙パルプ
繊維を主成分とする材料製とすることにより、食する際
に電子レンジで内容物を加熱した後に容器あるいは袋自
体が熱くなることがないので、そのまま容器を手にとっ
て食することができ、袋から別の容器に移し替える時に
も扱いやすい。また、内容物に有害な成分が溶出するこ
ともなく、廃棄物処理上の問題も発生しない。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 豆乳または豆乳を含む湯水を用いて炊飯
    したご飯またはお粥を容器あるいは袋に収納し高温加圧
    殺菌処理したレトルト食品。
  2. 【請求項2】 前記炊飯に用いた豆乳が、大豆中の可溶
    成分を熱水で抽出した後繊維を除いた無調整の豆乳であ
    る請求項1記載のレトルト食品。
  3. 【請求項3】 前記容器あるいは袋の材料が、紙パルプ
    繊維を主成分とする材料である請求項1,2記載のレト
    ルト食品。
JP10144590A 1998-05-26 1998-05-26 レトルト食品 Pending JPH11332484A (ja)

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JP10144590A JPH11332484A (ja) 1998-05-26 1998-05-26 レトルト食品

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006238819A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Uehara Sangyo:Kk 粥の製造方法及び該製造方法により製造される粥
US11229095B2 (en) 2014-12-17 2022-01-18 Campbell Soup Company Electromagnetic wave food processing system and methods

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006238819A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Uehara Sangyo:Kk 粥の製造方法及び該製造方法により製造される粥
JP4706000B2 (ja) * 2005-03-04 2011-06-22 がんばる大豆株式会社 粥の製造方法及び該製造方法により製造される粥
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