JPH11331798A - ディジタル放送装置及びディジタル放送方法 - Google Patents

ディジタル放送装置及びディジタル放送方法

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JPH11331798A
JPH11331798A JP10126978A JP12697898A JPH11331798A JP H11331798 A JPH11331798 A JP H11331798A JP 10126978 A JP10126978 A JP 10126978A JP 12697898 A JP12697898 A JP 12697898A JP H11331798 A JPH11331798 A JP H11331798A
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data
program
satellite broadcasting
generating
schedule
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JP10126978A
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Inventor
Kiichi Ihara
喜一 井原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ディジタル放送装置及びディジタル
放送方法に関し、例えばディジタル衛星放送システムに
適用して、それまで1の事業者によるディジタル放送を
試聴していた視聴者に対して、受信機の更新を求めるこ
となく、他の事業者等によるディジタル放送についても
試聴可能とすることができようにする。 【解決手段】それぞれ第1及び第2の受信設備によるデ
スクランブルに必要な第1及び第2のデータECMA及
びECMBをそれぞれスケジュールデータに従って第1
及び第2の受信設備により取得可能に生成すると共に、
第1のデータECMA及び又は第2のデータECMBの
タイミングを補正して送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル放送装
置及びディジタル放送方法に関し、例えばディジタル衛
星放送システムに適用することができる。本発明は、そ
れぞれ第1及び第2の受信設備によるデスクランブルに
必要な第1及び第2のデータをそれぞれスケジュールデ
ータに従って第1及び第2の受信設備により取得可能に
生成すると共に、第1のデータ及び又は第2のデータの
タイミングを補正して送出することにより、それまで1
の事業者によるディジタル放送を試聴していた視聴者に
対して、受信機の更新を求めることなく、他の事業者等
によるディジタル放送についても試聴可能とすることが
できようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、ディジタル衛星放送システムにお
いては、複数系統のビデオデータ、オーディオデータを
トランスポートストリームパケットにより時分割多重化
して多重化データを生成し、このようにして生成した複
数の多重化データを周波数多重化して伝送することによ
り、多くのサービスを提供できるようになされている。
【0003】このようなディジタル衛星放送システム
は、各トランスポートストリームパケットの処理に必要
なプログラム仕様情報PSI(Program Specific infor
mation)等の情報についてもパケット化して多重化デー
タに介挿することにより、視聴者側において、多くのサ
ービスより所望するサービスを確実に取得できるように
なされている。
【0004】このようにして種々のサービスを提供する
ディジタル衛星放送システムは、所定のトランスポート
ストリームパケットについてはキーデータKSによりス
クランブル処理して送出し、また番組自体の解読情報E
CM(Entitlement ControlMessage )のパケットによ
り、このキーデータKSをスクランブル処理して送出す
る。さらにこのキーデータKSによる番組について、キ
ーデータKSのデスクランブル処理に必要な受信契約情
報EMM(Entitlement Management Message)を通知す
る。
【0005】これに対して受信側においては、各パケッ
トに付加されたパケットIDを基準にして所望のパケッ
トを選択的に受信し、このパケットに付加された識別デ
ータによりスクランブル処理の有無を検出する。さらに
スクランブル処理されたパケットについては、このパケ
ットの番組が受信を許可された番組の場合、受信契約情
報EMMを用いて番組自体の解読情報ECMをデスクラ
ンブル処理することが可能となり、これによりキーデー
タKSを取得してこのパケットをデスクランブル処理す
る。またこれとは逆に、スクランブル処理されたパケッ
トの番組が受信を許可されていない番組の場合、受信契
約情報EMMによっては番組自体の解読情報ECMから
キーデータKSの取得が困難となり、これによりこの番
組の視聴が制限される。これらによりディジタル衛星放
送システムにおいては、有料等により種々の番組を提供
できるようになされている(例えばPPV(Pay Per Vi
ew)である)。
【0006】さらにこのようにしてスクランブル処理す
るキーデータKSは、信頼性を確保する上で、一定の周
期で切り換えられる。また1のサービスにおいてスクラ
ンブル処理された番組が継続している場合でも、契約内
容に応じて視聴者に対して視聴が許される番組(以下契
約番組と呼ぶ)と視聴が許されない番組(非契約番組と
呼ぶ)とが切り換わる場合がある。これらにより番組自
体の解読情報ECMは、必要に応じてその内容が切り換
えられるようになされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種のディ
ジタル衛星放送システムにおいて、番組自体の解読情報
ECM、受信契約情報EMM等は、いわゆるプライベー
トセクションであり、放送事業者自体が必要に応じて種
々にフォーマットを設定するものである。これにより従
来、複数のディジタル衛星放送を受信する場合、視聴者
においては、各ディジタル衛星放送の番組自体の解読情
報ECM、受信契約情報EMM等に対応可能な受信機を
用意する必要があった。
【0008】これに対してそれまで1の事業者によるデ
ィジタル衛星放送を試聴していた視聴者に対して、受信
機の更新を求めることなく、他の事業者によるディジタ
ル衛星放送についても試聴可能とすることができれば、
便利であると考えられる。
【0009】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、それまで1の事業者によるディジタル放送を試聴し
ていた視聴者に対して、受信機の更新を求めることな
く、他の事業者等によるディジタル放送についても試聴
可能とすることができるディジタル放送装置、ディジタ
ル放送方法を提案しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、第1の受信設備により取得可能
に、スケジュールデータに従ってスクランブルデータの
第1の受信設備によるデスクランブルに必要な第1のデ
ータを生成し、また第2の受信設備により取得可能に、
先のスケジュールデータに従ってスクランブルデータの
第2の受信設備によるデスクランブルに必要な第2のデ
ータを生成し、第1のデータ及び又は第2のデータのタ
イミングを補正して送出する。
【0011】第1の受信設備により取得可能に、スケジ
ュールデータに従ってスクランブルデータの第1の受信
設備によるデスクランブルに必要な第1のデータを生成
し、また第2の受信設備により取得可能に、先のスケジ
ュールデータに従ってスクランブルデータの第2の受信
設備によるデスクランブルに必要な第2のデータを生成
すれば、それまで異なるディジタル放送に対応していた
第1及び第2の受信設備においても、それぞれこの第1
及び第2のデータを用いてスクランブルデータをデスク
ランブルすることができる。このとき第1のデータ及び
又は第2のデータのタイミングを補正して送出すれば、
番組の切り換え等に対して対応するタイミングにより第
1及び第2のデータを送出して正しくデスクランブルデ
ータを処理することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0013】(1−1)全体構成 図2は、この実施の形態に係るディジタル衛星放送シス
テムを示すブロック図である。このディジタル衛星放送
システム1においては、衛星2Aを用いた第1の衛星放
送事業者の衛星放送設備3Aと、衛星2Aとほぼ同一経
度に打ち上げられた衛星2Bを用いた第2の衛星放送事
業者の衛星放送設備3Bとにより、それぞれディジタル
衛星放送が実施される。
【0014】ここでこれら第1及び第2の衛星放送設備
3A及び3Bは、共同でディジタル衛星放送を実施する
第1及び第2の衛星放送事業者の設備であり、第1の衛
星放送設備3Aは、共同による放送開始の時点まで、一
方の衛星放送事業者が独自に契約した視聴者に対してデ
ィジタル衛星放送を提供していた設備であり、第2の衛
星放送設備3Bは、共同による放送開始の時点まで、他
方の衛星放送事業者が独自に契約した視聴者に対してデ
ィジタル衛星放送を提供していた設備である。
【0015】ここで第1の衛星放送設備3Aは、何ら試
聴が制限されない一般の番組については、この共同によ
る放送開始の時点より、それまでの受信契約により番組
を提供していた視聴者のIRD(Integrated Receiver
Decoder )4A、それまで第2の衛星放送設備3Bによ
り番組が提供されていた視聴者のIRD4Bで受信可能
なように番組を送出する。また同様に、第2の衛星放送
設備3Bは、何ら試聴が制限されない一般の番組につい
ては、この共同による放送開始の時点より、それまでの
受信契約により番組を提供していた視聴者のIRD4
B、それまで第1の衛星放送設備3Aにより番組が提供
されていた視聴者のIRD4Aで受信可能なように番組
を送出する。
【0016】また番組自体の解読情報ECM、受信契約
情報EMM等により試聴が制限される番組について、第
1の衛星放送設備3Aは、共同による放送開始の時点よ
り、それまでの受信契約により番組を提供していた視聴
者のIRD4Aについては継続して受信できるように、
それまで第2の衛星放送設備3Bにより番組が提供され
ていた視聴者のIRD4Bについては、新たな受信契約
に従って受信可能なように番組を送出する。また同様
に、第2の衛星放送設備3Bは、共同による放送開始の
時点より、それまでの受信契約により番組を提供してい
た視聴者のIRD4Bについては継続して受信できるよ
うに、それまで第1の衛星放送設備3Aにより番組が提
供されていた視聴者のIRD4Aについては、新たな受
信契約に従って受信可能なように番組を送出する。
【0017】このためこのディジタル衛星放送システム
1において、第1の衛星放送設備3Aは、放送する番組
のスケジュールデータSDAを第2の衛星放送設備3B
に通知し、また第2の衛星放送設備3Bは、放送する番
組のスケジュールデータSDBを第1の衛星放送設備3
Aに通知する。
【0018】図3は、この第1の衛星放送設備3Aを示
すブロック図である。第1及び第2の衛星放送設備3A
及び3Bは、顧客管理システム5、顧客視聴許可システ
ム6が共通の設備により構成され、これにより一元的に
ユーザーを管理できるようになされている。なお第2の
衛星放送設備3Bは、この第1の衛星放送設備3Aとほ
ぼ同一の構成でなることにより、重複した説明は省略す
る。
【0019】この第1の衛星放送設備3Aにおいて、番
組提供会社12は、この衛星放送設備3Aにより種々の
サービスを提供する主体であり、サービスに供するビデ
オデータ、オーディオデータ等をビデオテープレコーダ
13等により提供する。また端局14よりニュース番組
等によるサービスを構成するビデオデータ、オーディオ
データ等を提供する。さらにこれらサービスの放送予定
等の情報を端末12Aを介して送出する。
【0020】ベースバンドシステム15は、各種の番組
提供会社12より提供されるサービスを蓄積し、放送予
定に従って送出する。すなわちベースバンドシステム1
5において、カート16は、多数の記録媒体を保持し、
番組提供会社12より提供されるサービスを各記録媒体
に記録する。カート16は、コントローラ17の制御に
より、各記録媒体を再生し、各記録媒体に記録されてな
るビデオデータ、オーディオデータ等を出力する。サー
バー18は、カート16より送出されるデータを一時保
持し、コントローラ17の制御により送出する。ルータ
ー19は、サーバー18の出力データ、番組提供会社1
2の端局14より入力される各種データD1を続くアッ
プリンクシステム21に送出する。コントローラ17
は、コンピュータにより構成され、スケジューラー22
により設定される放送スケジュールに従って、このベー
スバンドシステム15全体の動作を制御する。
【0021】アップリンクシステム21は、ベースバン
ドシステム15より出力される各種データD1をそれぞ
れ符号化処理した後、時分割多重化して多重化データを
生成し、この多重化データを周波数多重化してアップリ
ンクする。すなわちアップリンクシステム21におい
て、エンコーダ(ENC)23は、コントローラ25の
制御により、ベースバンドシステム15より出力される
各種データD1を符号化処理して符号化データを出力す
る。
【0022】多重化装置(MUX)26は、コントロー
ラ25の制御により、この符号化データを時分割多重化
処理して多重化データを生成する。このとき多重化装置
26は、内蔵のスクランブラー27により所望のトラン
スポートストリームパケットをスクランブル処理して出
力する。また各トランスポートストリームパケットの処
理に必要なプログラム仕様情報PSI(Program Specif
ic information)、番組自体の解読情報ECM、受信契
約情報EMM等のパケットを生成して多重化する。さら
にEPG生成回路29より出力される電子番組ガイドE
PG(Electronic Program Guide)を多重化する。さら
にこのとき多重化装置(MUX)26は、番組自体の解
読情報ECMについては、別途、スクランブル処理して
多重化する。
【0023】なおここで、プログラム仕様情報PSI
は、番組選択基準のデータであり、トランスポンダの周
波数、トランスポートストリームパケットのパケットI
Dにより各サービスのパケットを特定する。また番組自
体の解読情報ECMは、スクランブル処理したキーデー
タ等により構成され、受信契約情報EMMは、この番組
自体の解読情報ECMよりキーデータを取得するために
必要なデータにより構成される。
【0024】スクランブラー27は、フリップフロップ
の直列接続回路、この直列接続回路の所定段出力と入力
データとの排他的論理和を計算するイクスクルーシブオ
ア回路等により構成され、この直列接続回路の所定段出
力、イクスクルーシブオア回路出力を直列接続回路の入
力段に帰還すると共に、各フリップフロップに所定周期
で少なくともキーデータの各ビット等をセットすること
により、入力データをスクランブル処理して出力する。
【0025】EPG生成回路29は、スケジューラー2
2の制御により、電子番組ガイドEPGのデータを生成
して出力する。変調回路(MOD)30は、多重化装置
26より出力される多重化データに誤り訂正符号を付加
した後、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying )
変調して変調信号を出力する。アップリンクシステム2
1は、このようにして複数系統の処理回路によりそれぞ
れ変調信号を生成し、これら複数の変調信号を周波数多
重化する。さらにこの周波数多重化信号をアンテナ31
より衛星2Aにアップリンクする。
【0026】衛星2Aは、このアップリンクされた放送
波を周波数変換してダウンリンクする。
【0027】顧客視聴許可システム6は、このディジタ
ル衛星放送システム1を視聴する各ユーザーに対して、
ICカード34を発行し、このICカード34により受
信契約情報EMMを取得できるようにする。すなわち顧
客視聴許可システム6において、EMMプロセッサ35
は、受信契約情報EMMのデータを生成してアップリン
クシステム21に送出する。これにより顧客視聴許可シ
ステム6は、各ユーザーに対して、放送波を介して受信
契約情報EMMを配給する。このときEMMプロセッサ
35は、共同により放送を開始するまでそれぞれ第1及
び第2の事業者との契約により番組を試聴していたIR
D4A及びIRD4Bに対して対応するフォーマットに
より受信契約情報EMMを生成し、また対応するプロト
コルによりスクランブル処理して出力する。またEMM
プロセッサ35は、各ユーザーの契約内容に従って、各
ユーザー毎に、受信契約情報EMMの受信に必要な素デ
ータを生成し、ICカードマネージャー36は、この素
データを記録したICカード34を発行する。
【0028】IRD(Integrated Receiver Decoder )
4Aは、アンテナ38を介して衛星2A、2Bよりダウ
ンリンクされる放送波を受け、この放送波より所望のサ
ービスを取得する。このときIRD4Aは、ICカード
34に記録された素データに基づいて、放送波より受信
契約情報EMMを取得し、この受信契約情報EMMに従
って契約番組をデスクランブル処理して受信する。また
必要に応じて電話回線を介して、視聴結果を顧客管理シ
ステム5に通知する。
【0029】顧客管理システム5は、受信契約に従っ
て、またIRD4A、4Bより通知される視聴結果に従
って、各ユーザー毎に課金等の処理を実行する。
【0030】スケジューラー22は、番組提供会社12
より提供される放送予定の情報、第2の衛星放送設備3
Bより通知されるスケジュールデータSDB等に従って
このシステム全体の動作を制御する。すなわちスケジュ
ーラー22において、データベース(DB)40は、放
送予定の情報、第2の衛星放送設備3Bより通知される
スケジュールデータSDB等を保持し、端末41は、別
途この放送予定の情報等を入力できるようになされてい
る。放送番組編成システムBDPS(Broadcast Data P
rocessing System)42は、データベース40に登録さ
れた放送予定の情報等に従って番組送出の管理データを
生成し、このデータに従ってベースバンドシステム15
等を制御する。また放送番組編成システム42は、この
データに従って、プログラム仕様情報PSI、番組自体
の解読情報ECMのパケット生成に必要なデータを生成
し、このデータをアップリンクシステム21の多重化装
置26等に通知する。また電子番組ガイドEPGの生成
に必要なデータを生成し、EPG生成回路29に通知す
る。
【0031】放送番組編成システム42は、これらの管
理をスケジュールデータにより実行し、この衛星放送設
備3Aにより放送される番組についてのスケジュールデ
ータSDAを第2の衛星放送設備3Bに通知する。
【0032】図4は、アップリンクシステム21を周辺
構成と共に示すブロック図である。ここでNMD(Netw
ork Management Database )50は、放送番組編成シス
テム42より放送予定の情報を受け、この放送予定の情
報より電子番組ガイドEPGに関するデータ、スケジュ
ールに関するデータ等をバスBUSに送出し、ベースバ
ンドシステム15、アップリンクシステム21、顧客管
理システム5にこれらのデータを分配する。
【0033】アップリンクシステム21において、MR
C(Master Redundant Controller)51は、このアッ
プリンクシステム21全体の動作を制御するコンピュー
タにより構成され、下位の装置より異常が通知される
と、必要に応じて異常が発生した装置における処理を対
応する予備装置に切り換える。かくするにつきMRC5
1が図2について説明したコントローラ25を主に構成
することになる。
【0034】DLS(Download Server )52は、IR
D4A、4Bのバージョンアップデータ等を送出する。
EMMリピーター(EMM−REP)53は、バスBU
Sを介して顧客視聴許可システム6より受信契約情報E
MMのデータを取得し、このデータより受信契約情報E
MMのデータを多重化装置26に出力する。
【0035】チェーン54A〜54Nは、ほぼ同一に構
成され、ベースバンドシステム15の出力データD1を
それぞれ放送に適した符号化処理により符号化処理した
後、時分割多重化処理して多重化データを生成する。さ
らにこの多重化データをそれぞれQPSK(Quadrature
Phase Shift Keying )変調して出力する。
【0036】すなわち例えばチェーン54Aにおいて、
PGS(Program Guide System)55は、バスBUSを
介して放送番組編成システム42より送出されたデータ
を受け、プログラム仕様情報PSIのパケット生成に必
要なデータを生成し、MCS(Multiplexer Control Su
bsystem )60を介して多重化装置26に通知する。ま
た番組自体の解読情報ECMのパケット生成に必要なデ
ータを同様にして多重化装置26に通知し、電子番組ガ
イドEPGの生成に必要なデータをEPG−FC(EPG
Flow Controller )56に通知する。
【0037】エンコーダ制御装置(ECS:Encoder Co
ntrol Subsystem )57は、PGS55により作成され
たスケジュールデータに従ってエンコーダ23の動作を
制御する。ここでエンコーダ23は、複数系統のエンコ
ーダ23A〜23Nにより構成され、エンコーダ制御装
置57は、各エンコーダ23A〜23Nの動作を制御す
る。ここでエンコーダ23A〜23Nは、それぞれベー
スバンドシステム15の出力データD1を受け、この出
力データD1を符号化処理して多重化装置26に出力す
る。なおエンコーダ23A〜23Nのうち所定のエンコ
ーダは、ビデオデータ及びオーディオデータについてM
PEG(Moving Picture Experts Group)の符号化方式
により符号化処理する。
【0038】EPG−FC56は、PGS55より通知
された電子番組ガイドEPGの生成に必要なデータよ
り、電子番組ガイドEPGのデータを生成して多重化装
置26に出力する。
【0039】MCS60は、PGS55より出力される
スケジュールデータに従って多重化装置26の動作を制
御する。またMCS60は、PGS55より送出された
プログラム仕様情報PSIのデータ、番組自体の解読情
報ECMのデータを多重化装置26に通知する。
【0040】これらにより多重化装置26は、エンコー
ダ23A〜23Nの出力データによりトランスポートス
トリームパケットを生成して多重化処理し、この多重化
処理による多重化データD3に、プログラム仕様情報P
SIのパケット、スクランブル処理した番組自体の解読
情報ECM、受信契約情報EMM等のパケットを介挿す
る。また変調回路(MOD)30においては、この多重
化装置26の多重化データD3に誤り訂正符号を付加し
てQPSK変調する。
【0041】予備チェーン61A、61Bは、チェーン
54A〜54Nの1つとそれぞれ同一に構成され、必要
に応じて何れかのチェーン54A〜54Nに代えて対応
する処理を実行できるようになされている。
【0042】IFスイッチ(IF (Intermediate Frequ
ency)SW)62は、予備チェーン61A又は61Bよ
り出力されるQPSK変調信号と、変調回路30より出
力されるQPSK変調信号とを選択的に出力する。
【0043】SRC(Sub Redundant Controller)63
は、PGS55の予備装置を構成する。アップコンバー
タ64A〜64Nは、それぞれ各チェーン54A〜54
Nより出力されるQPSK変調信号を各チェーン54A
〜54Nに割り当てられた周波数に周波数変換して出力
する。アップリンクシステム21は、このアップコンバ
ータ64A〜64Nの出力信号を加算し、これにより各
チェーン54A〜54Nをそれぞれトランスポンダに割
り当ててQPSK変調信号を周波数多重化し、アンテナ
31よりアップリンクする。
【0044】図5は、IRD4Aを示すブロック図であ
る。なおIRD4Bは、デスクランブル回路78に関す
る処理及び制御が異なる以外、IRD4Aとほぼ同一の
構成でなることにより、重複した説明は省略する。ここ
でIRD4Aにおいて、周波数コンバータ71は、アン
テナ38より得られる放送波を周波数変換して出力す
る。フロントエンド部72は、この周波数コンバータ7
1の出力信号より所望のトランスポンダによる放送波を
選択的に処理し、このトランスポンダにより送出された
多重化データを復調して出力する。
【0045】すなわちフロントエンド部72において、
キャリア選択部73は、ホストプロセッサ74の制御に
より局部発振周波数を切り換え、周波数コンバータ71
の出力信号より所望の衛星2A又は2B、所望のトラン
スポンダによる放送波を選択すると共に、この選択した
放送波を中間周波信号に変換して出力する。
【0046】QPSK復調部75は、このキャリア選択
部73より出力される中間周波信号を検波し、これによ
り誤り訂正符号が付加されてなる多重化データを出力す
る。FECデコーダ76は、このQPSK復調部75の
出力データを誤り訂正処理(FEC:Forward Error Co
rrection)し、これにより多重化データD3を出力す
る。
【0047】トランスポート部77は、ホストプロセッ
サ74の制御により、必要に応じてこの多重化データを
デスクランブル処理した後、所望のパケットを選択し、
これにより多重化データを元のデータ列に復調する。す
なわちトランスポート部77において、デスクランブル
回路78は、フロントエンド部72より出力される多重
化データD3を続くデマルチプレクサ79に出力し、こ
のときホストプロセッサ74の制御により、この多重化
データD3をデスクランブル処理して出力する。
【0048】すなわちデスクランブル回路78は、フリ
ップフロップの直列接続回路、この直列接続回路の所定
段出力と入力データとの排他的論理和を計算するイクス
クルーシブオア回路等により構成され、この直列接続回
路の所定段出力、イクスクルーシブオア回路出力を直列
接続回路の入力段に帰還すると共に、この直列接続回路
にICカード34による素データ等をセットすることに
より受信契約情報EMMをデスクランブルできるように
なされている。また同様の回路構成において、この受信
契約情報EMMより取得したデータ、素データ等をセッ
トすることにより、番組自体の解読情報ECMをデスク
ランブルしてキーデータを取得できるようになされ、さ
らにこのキーデータをセットして契約番組のスクランブ
ル処理を解除できるようになされている。
【0049】デマルチプレクサ79は、ホストプロセッ
サ74により指定されるパケットIDのトランスポート
ストリームパケットを選択し、元のデータ列により出力
する。このときデマルチプレクサ79は、パケットID
が値0のパケットについては、プログラム仕様情報PS
Iが割り当てられていることにより、このパケットの情
報をホストプロセッサ74に通知する。また同様にし
て、番組自体の解読情報ECM、受信契約情報EMM等
のパケットを検出し、このパケットの情報をホストプロ
セッサ74に通知する。またデマルチプレクサ79は、
各パケットにパケットIDと共に付加されたストリーム
IDを基準にして、各パケットに割り当てられたデータ
の属性を判定し、続くデコーダ80に出力する。
【0050】デコーダ80は、このトランスポート部7
7の出力データを処理してビデオ信号SV、オーディオ
信号SAを出力する。すなわちデコーダ80において、
EPG処理プロセッサ81は、トランスポート部77よ
り電子番組ガイドEPGのパケットに割り当てられたデ
ータを受け、このデータをホストプロセッサ74に通知
すると共に、ホストプロセッサ74の制御によりこのデ
ータより画像データを生成する。ここでこの画像データ
は、電子番組ガイドの内容を表示する表示画面を生成す
るものである。EPG処理プロセッサ81は、この画像
データをNTSCエンコーダ82に出力する。
【0051】またビデオデコーダ83は、デマルチプレ
クサ79よりビデオデータを受け、このビデオデータを
復号化してNTSCエンコーダ82に出力する。オーデ
ィオデコーダ84は、デマルチプレクサ79よりオーデ
ィオデータを受け、このオーディオデータを復号化して
出力する。NTSCエンコーダ82は、ホストプロセッ
サ74の制御により、EPG処理プロセッサ81より出
力される画像データ、ビデオデコーダ83より出力され
るビデオデータを処理し、NTSC方式のビデオ信号S
Vを出力する。ディジタルアナログ変換回路(D/A)
85は、オーディオデコーダ84より出力されるオーデ
ィオデータをディジタルアナログ変換処理し、オーディ
オ信号SAを出力する。
【0052】ICカード34は、受信契約情報EMMの
デスクランブルに必要な素データをホストプロセッサ7
4の制御により送出し、また記録した内容がホストプロ
セッサ74により更新される。
【0053】ホストプロセッサ74は、このIRD4A
の動作を制御するコンピュータにより構成され、図示し
ない操作子、リモートコマンダの操作に応動して、キャ
リア選択部73に制御コマンドを発行し、所望の衛星2
A、2B、所望のトランスポンダによる放送波を選択的
に受信する。さらにホストプロセッサ74は、デマルチ
プレクサ79より出力されるプログラム仕様情報PSI
を内蔵のメモリに保持し、プログラム仕様情報PSIの
バージョンが更新されると、この保持した内容をデマル
チプレクサ79より出力されるプログラム仕様情報PS
Iにより更新する。
【0054】またホストプロセッサ74は、ユーザーの
操作に応動してNTSCエンコーダ82に制御コマンド
を発行し、これにより電子番組ガイドEPGをオンスク
リーン表示し、またこの表示を切り換える。さらにホス
トプロセッサ74は、このオンスクリーン表示における
ユーザーの選択操作に応じて、または操作子を操作して
入力されるチャンネル番号に応じて、内蔵のメモリに保
持したプログラム仕様情報PSIに基づいてキャリア選
択部73、デマルチプレクサ79に制御コマンドを発行
する。これによりホストプロセッサ74は、ユーザーの
所望するチャンネルの番組を選択するように、デマルチ
プレクサ79で選択するパケットを切り換え、また受信
する衛星、トランスポンダを切り換える。
【0055】このようにして所望のチャンネルを受信す
るにつき、デスクランブル処理された番組を選択する場
合、ICカード34の素データをデスクランブル回路7
8にセットし、受信契約情報EMMのデスクランブルを
解除する。さらにデマルチプレクサ79よりこの受信契
約情報EMMのデータを受け、この受信契約情報EMM
のデータに基づいてデスクランブル回路78により番組
自体の解読情報ECMをデスクランブル処理すると共
に、この番組自体の解読情報ECMより対応する番組の
キーデータKSを取得する。さらにホストプロセッサ7
4は、このキーデータKSをデスクランブル回路78に
セットし、これにより所望するパケットのスクランブル
を解除する。
【0056】さらにこのようにしてデスクランブルして
デマルチプレクサ79より入力される受信契約情報EM
M、番組自体の解読情報ECMのバージョンを監視し、
このバージョンが更新されると、改めて受信契約情報E
MM、番組自体の解読情報ECMより対応する番組のキ
ーデータを取得し、デスクランブル回路78にセットす
る。
【0057】これに対して所望のチャンネルについてキ
ーデータを取得できない場合、ホストプロセッサ74
は、NTSCエンコーダ82、オーディオデコーダ84
に制御コマンドを発行し、これによりミューティングを
指示して復調結果の出力を中止する。さらに未契約のた
め受信できない旨のメッセージをモニタ装置に表示する
ように、NTSCエンコーダ82の動作を制御する。
【0058】またホストプロセッサ74は、現在受信中
のサービスに課金が必要な場合、例えば電話回線を介し
て顧客管理システム5に通知する。
【0059】(1−2)多重化処理 かくするにつき共同により放送を開始するまでそれぞれ
第1及び第2の衛星放送事業者によるディジタル衛星放
送を受信していたIRD4A及び4Bは、これら各放送
事業者が採用したプライベードセクションでなる番組自
体の解読情報ECM、受信契約情報EMMの処理に関す
る処理(すなわちデスクランブル回路78の処理と、こ
のデスクランブル回路78の設定に関するホストプロセ
ッサ74の処理でなる)が異なることになる。このため
衛星放送設備3A及び3Bにおいては、これらIRD4
A及び4Bで共に正しく処理し得るように、プライベー
トセクションを送出する必要がある。
【0060】図1は、これらプライベートセクションの
処理系を中心に多重化装置26の構成を示すブロック図
である。この多重化装置26において、キー生成回路9
0は、スクラブル処理に必要なキーデータKSを生成し
てスクランブラー27に出力する。このときキー生成回
路90は、スクランブラー27でこのキーデータKSに
よりスクランブル処理する番組が切り換わることによ
り、この番組の切り換えのタイミングに同期するように
一定周期によりキーデータKSを切り換えて生成する。
【0061】スクランブラー27は、このキーデータK
Sを受け、この多重化装置26により多重化する入力デ
ータD5A〜D5Nのうち、スクランブル処理による送
出が指示される入力データD5A〜D5Nをこのキーデ
ータKSによりスクランブル処理して出力する。
【0062】スクランブラー91は、スケジュールデー
タに従ってMCS60より番組自体の解読情報ECMの
パケット生成に必要なデータを受け、このデータとキー
データKSとをMCS60の制御によりスクランブル処
理することにより、共同による放送開始前から衛星放送
設備3Aより番組の提供を受けているIRD4Aに対す
る番組自体の解読情報ECMAを送出する。
【0063】このときスクランブラー91は、スクラン
ブラー27における番組の切り換えに同期して番組自体
の解読情報ECMAが切り換わるように、番組自体の解
読情報ECMAを一定の周期により送出する。
【0064】プロトコル変換回路92は、タイミング補
正回路93を介してスクランブラー91の入力データを
受け、衛星放送設備3Bにより共同による放送開始前か
ら番組の提供を受けているIRD4Bに対応するフォー
マットにより番組自体の解読情報ECMBを生成できる
ように、これら入力データのプロトコルを変換して出力
する。
【0065】スクランブラー94は、このプロトコル変
換回路92の出力データをMCS60の制御によりスク
ランブル処理することにより、共同による放送開始前か
ら衛星放送設備3Bより番組の提供を受けているIRD
4Bに対する番組自体の解読情報ECMBを送出する。
このときスクランブラー94は、MCS60の制御によ
りスクランブラー91と同様に番組自体の解読情報EC
MBを一定の周期により送出する。
【0066】タイミング補正回路93は、このスクラン
ブラー94より出力される番組自体の解読情報ECMB
のタイミングがスクランブラー91より出力される番組
自体の解読情報ECMAのタイミングと同期するよう
に、スクランブラー91の入力データのタイミングを補
正してプロトコル変換回路92に出力する。
【0067】多重化部95は、スクランブラー27の出
力データ、スクランブラー91、94より出力される番
組自体の解読情報ECMA、ECMBをプログラム仕様
情報PSI、受信契約情報EMM等と時分割多重化して
送出する。
【0068】(2)実施の形態の動作 以上の構成において、ディジタル衛星放送システム1に
おいては(図2及び図3)、視聴者が何れの有料番組を
視聴するか等の契約に従って、顧客視聴許可システム6
において、受信契約情報EMMの受信に必要な素データ
が生成され、この素データがICカード34により視聴
者に提供される。
【0069】また各衛星放送設備3A及び3Bの番組提
供会社12においては、有料の番組、無料の番組等が作
成され、これら番組の素材がベースバンドシステム15
に供給される。また放送予定がスケジューラー22に通
知され、この放送予定に従って、ベースバンドシステム
15、アップリンクシステム21の動作を制御するスケ
ジュールが設定される。さらに各衛星放送設備3A及び
3Bのスケジュールが衛星放送設備3A及び3B間で相
互に交換され、この交換されたスケジュールと、各衛星
放送設備3A及び3Bのスケジュールとに従ってプログ
ラム仕様情報PSI等が作成される。
【0070】すなわちベースバンドシステム15におい
て、カート16に一時保持されたビデオデータ、オーデ
ィオデータ等がサーバー18、ルーター19を介して、
放送のスケジュールに従ってアップリンクシステム21
に送出される。このアップリンクシステム21におい
て、ビデオデータ、オーディオデータ等は(図4)、エ
ンコーダ23A〜23Nによりそれぞれ符号化処理され
た後、多重化装置26により時分割多重化処理される。
また続く変調回路30により変調された後、周波数多重
化されてアップリンクされ、衛星2A、2Bより地上に
放送される。
【0071】これによりディジタル衛星放送システム1
においては、衛星2Aに割り当てられた複数のトランス
ポンダにより、衛星放送設備3Aを使用する番組提供者
による多チャンネルのサービスが提供され、また衛星2
Bに割り当てられた複数のトランスポンダにより、衛星
放送設備3Bを使用する番組提供者による多チャンネル
のサービスが提供される。
【0072】これに対して受信側においては(図5)、
アンテナ38を介して受信した放送波を周波数コンバー
タ71により周波数変換した後、フロントエンド部72
において周波数多重化された放送波より所望の変調信号
を選択して元の多重化データが復調される。さらにトラ
ンスポート部77において、この復調した多重化データ
より時分割多重化されたビデオデータ、オーディオデー
タが元のデータ列に変換され、続くデコーダ80におい
て処理されて、ビデオ信号SV、オーディオ信号SAが
復調される。
【0073】このようにして伝送されるビデオデータ、
オーディオデータは、多重化の際に、それぞれパケット
IDが割り当てられ、このパケットIDとチャンネルと
の対応関係を示すプログラム仕様情報PSIが番組選択
基準のデータとして所定周期で介挿されて多重化データ
が生成される。
【0074】これに対応して受信側においては、プログ
ラム仕様情報PSIを基準にして所望の番組が割り当て
られたトランスポンダの周波数、この番組のパケットI
Dが検出され、これらの検出結果より、フロントエンド
部72で選択する変調信号の周波数が切り換えられ、ま
たトランスポート部77で分離されるパケットが切り換
えられる。これによりこの番組選択基準のデータにより
多重化されて伝送された複数の番組より所望の番組を簡
易に選択することが可能となる。
【0075】この実施の形態では、この番組の選択基準
でなるプログラム仕様情報PSIが各サービスの内容を
紹介する電子番組ガイドEPGと共に、衛星放送設備3
A及び3B間で交換されたスケジュールと、各衛星放送
設備3A及び3Bのスケジュールとに従って作成されて
多重化装置26により多重化されることにより、衛星放
送設備3Aと衛星放送設備3Bとによるサービスについ
てそれぞれ衛星放送設備3A及び3Bより電子番組ガイ
ドEPG、プログラム仕様情報PSIが提供され、これ
により必要に応じて衛星放送設備3Aによるサービスと
衛星放送設備3Bによるサービスを視聴者側で区別する
ことなく選択することが可能となる。
【0076】これに対して受信契約情報EMMは、共通
の顧客視聴許可システム6で作成された後、それぞれ衛
星放送設備3A及び3Bの多重化装置26で多重化され
ることにより、衛星放送設備3A及び3Bの何れの設備
による放送を試聴している場合でも、IRD4A及び4
Bで一定周期により更新される受信契約情報EMMの取
得が可能となる。
【0077】かくするにつきこの受信契約情報EMMに
よる試聴が制限される有料番組等にあっては(図1)、
キー生成回路90で生成されたキーデータKSによりス
クランブラー27でスクランブル処理された後、他のデ
ータと多重化されて送出される。また衛星放送設備3A
にあっては、このキーデータKSがスクランブラー91
によりスケジュールデータに従ってスクランブル処理さ
れて従来からこの衛星放送設備3Aにより番組を提供し
ているIRD4Aに対する番組自体の解読情報ECMA
が生成されるのに対し、衛星放送設備3Bにより番組の
提供を受けていたIRD4Bに対してはキーデータKS
がスクランブラー94によりスクランブル処理され、こ
れによりこのIRD4Bに対する番組自体の解読情報E
CMBが生成される。
【0078】このときIRD4Bに対する番組自体の解
読情報ECMBにあっては、IRD4Bで処理可能に、
プロトコル変換回路92により事前にスクランブラー9
1の入力データをプロトコル変換して生成され、またタ
イミング補正回路93により、番組自体の解読情報EC
MAに同期するようにタイミングが補正され、これによ
り番組の切り換えに同期するようにタイミングが補正さ
れる。
【0079】これにより従来より衛星放送設備3Aによ
る番組を試聴していたIRD4Aにおいては、トランス
ポートストリームパケットのヘッダよりスクランブル処
理が検出されると、ICカード34に記録された素デー
タを用いて受信契約情報EMMのデスクランブル処理が
解除され、この受信契約情報EMMを基準にしたデスク
ランブル処理により従前と同一の番組自体の解読情報E
CMAがデスクランブル処理される。さらにこの番組自
体の解読情報ECMAよりキーデータKSを取得して、
トランスポートストリームパケットのスクランブルが解
除され、受信契約情報EMMにより受信可能な番組の試
聴が可能となる。これに対して非契約番組においては、
番組自体の解読情報ECMAよりキーデータを取得する
ことが困難になり、これによりこの番組の視聴が困難に
なる。
【0080】また共同による放送開始より衛星放送設備
3Aによる放送を試聴可能となったIRD4Bにおいて
は、同様にして試聴が許可される番組については、受信
契約情報EMMを基準にしたデスクランブル処理によ
り、このIRD4B向けで、かつ従来と同一フォーマッ
トによる番組自体の解読情報ECMBがデスクランブル
処理されてキーデータKSが取得され、これによりこの
番組の試聴が可能となる。これに対して非契約番組にお
いては、番組自体の解読情報ECMBよりキーデータを
取得することが困難になり、これによりこの番組の視聴
が困難になる。
【0081】また衛星放送設備3Bにおいても、従前か
らのIRD4Bに対しては、スクランブラー91によ
り、新たなIRD4Aに対しては、スクランブラー94
により番組自体の解読情報ECMが生成され、受信側に
おいては、衛星放送設備3Aによる場合とは逆に番組自
体の解読情報ECMを処理して試聴が許可された番組の
デスクランブルが可能となる。
【0082】このようにして衛星放送設備3A及び3B
より従前のIRDと新たなIRDとに二重で送出する番
組自体の解読情報ECMA及びECMBにおいては、タ
イミング補正回路93により、番組自体の解読情報EC
MAに同期するようにタイミングが補正されることによ
り、受信側においては、このようにプロトコル変換して
提供される場合でも番組の切り換え対応するタイミング
によりキーデータKSを取得でき、これにより所望の番
組を確実にデスクランブルすることが可能となる。また
送出側においては、番組の切り換えに対応して番組自体
の解読情報ECMA及びECMBを切り換えることにな
り、これにより簡易にタイミング補正することが可能と
なる。
【0083】(3)実施の形態の効果 以上の構成によれば、それぞれ第1及び第2の受信設備
4A及び4Bによるデスクランブルに必要な第1及び第
2のデータでなる番組自体の解読情報ECMA及びEC
MBをそれぞれスケジュールデータに従って第1及び第
2の受信設備4A及び4Bにより取得可能に生成すると
共に、番組自体の解読情報ECMBのタイミングを補正
して送出することにより、衛星放送設備3Aにより番組
の提供を受けていたIRD4Aに加えて衛星放送設備3
Bにより番組の提供を受けていたIRD4Bに対して番
組切り換えのタイミングに同期してそれぞれ番組自体の
解読情報ECMA及びECMBを提供することができ
る。これによりそれまで1の事業者によるディジタル放
送を試聴していた視聴者に対して、受信機の更新を求め
ることなく、他の事業者等によるディジタル放送につい
ても試聴可能とすることができる。
【0084】(4)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、タイミング補正回路
93により番組自体の解読情報ECMBのタイミングを
事前に補正する場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、タイミング補正回路93をプロトコル変換回路
92の後段又はスクランブラー94の後段に配置してタ
イミングを補正してもよい。
【0085】また上述の実施の形態においては、2つの
衛星より番組を受信するにつき、アンテナに関しては何
ら切り換え処理しない場合について述べたが、本発明は
これに限らず、例えば緯度が異なる場合には例えばフィ
ードホーンを切り換えるようにしてもよい。
【0086】また上述の実施の形態においては、番組自
体の解読情報ECMと受信契約情報EMMとを多重化し
て伝送し、この受信契約情報EMMを基準にして番組自
体の解読情報ECMよりキーデータを取得できるように
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、別
途通知した第2のキーデータにより番組自体の解読情報
ECMをデスクランブル処理してキーデータを取得する
場合にも広く適用することができる。
【0087】さらに上述の実施の形態においては、スク
ランブル処理したキーデータと、このキーデータにより
スクランブル処理した番組とを時分割多重化して放送す
る場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例え
ば周波数多重化により放送する場合等にも広く適用する
ことができる。
【0088】さらに上述の実施の形態においては、本発
明をディジタル衛星放送システムに適用する場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、ケーブルテレビ等
の種々のディジタル放送システムに広く適用することが
できる。
【0089】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、それぞれ
第1及び第2の受信設備によるデスクランブルに必要な
第1及び第2のデータをそれぞれスケジュールデータに
従って第1及び第2の受信設備により取得可能に生成す
ると共に、第1のデータ及び又は第2のデータのタイミ
ングを補正して送出することにより、それまで1の事業
者によるディジタル放送を試聴していた視聴者に対し
て、受信機の更新を求めることなく、他の事業者等によ
るディジタル放送についても試聴可能とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るディジタル衛星放送
システムの多重化装置を示すブロック図である。
【図2】ディジタル衛星放送システムの全体構成を示す
ブロック図である。
【図3】図2の衛星放送設備を示すブロック図である。
【図4】図3のアップリンクシステムを示すブロック図
である。
【図5】図2のIRDを示すブロック図である。
【符号の説明】
1……ディジタル衛星放送システム、2A、2B……衛
星、3A、3B……放送設備、4A、4B……IRD、
5……顧客管理システム、6……顧客視聴許可システ
ム、12……番組提供会社、15……ベースバンドシス
テム、21……アップリンクシステム、22……スケジ
ューラー、23……エンコーダ、26……多重化装置、
27、91、94……スクランブラー、30……変調回
路、90……キー生成回路、92……プロトコル変換回
路、93……タイミング補正回路、95……多重化部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 番組送出を管理するスケジュールデータ
    に従って所定のデータ列を所定のキーデータによりスク
    ランブル処理してスクランブルデータを生成し、他のデ
    ータと共に多重化して送出するディジタル放送装置にお
    いて、 第1の受信設備により取得可能に、前記スケジュールデ
    ータに従って前記スクランブルデータの前記第1の受信
    設備によるデスクランブルに必要な第1のデータを生成
    する第1のデータ生成手段と、 第2の受信設備により取得可能に、前記スケジュールデ
    ータに従って前記スクランブルデータの前記第2の受信
    設備によるデスクランブルに必要な第2のデータを生成
    する第2のデータ生成手段と、 前記第1のデータ及び又は前記第2のデータのタイミン
    グを補正するタイミング補正手段と、 前記第1のデータ及び前記第2のデータを前記スクラン
    ブルデータと多重化する多重化手段とを備えることを特
    徴とするディジタル放送装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のデータ生成手段は、 前記第1の受信設備によりデスクランブル可能に、前記
    スケジュールデータに従って前記キーデータをスクラン
    ブル処理して前記第1のデータを出力する第1の暗号化
    手段を有し、 前記第2のデータ生成手段は、 前記第1のデータ生成手段の入力データを前記第2の受
    信設備により処理可能なフォーマットに変換してフォー
    マット変換データを出力するプロトコル変換手段と、 前記第2の受信設備によりデスクランブル可能に、前記
    フォーマット変換データをスクランブル処理して前記第
    2のデータを出力する暗号化手段とを有することを特徴
    とする請求項1に記載のディジタル放送装置。
  3. 【請求項3】 番組送出を管理するスケジュールデータ
    に従って所定のデータ列を所定のキーデータによりスク
    ランブル処理してスクランブルデータを生成し、他のデ
    ータと共に多重化して送出するディジタル放送方法にお
    いて、 第1の受信設備により取得可能に、前記スケジュールデ
    ータに従って前記スクランブルデータの前記第1の受信
    設備によるデスクランブルに必要な第1のデータを生成
    し、 第2の受信設備により取得可能に、前記スケジュールデ
    ータに従って前記スクランブルデータの前記第2の受信
    設備によるデスクランブルに必要な第2のデータを生成
    し、 前記第1のデータ及び又は前記第2のデータのタイミン
    グを補正し、 前記第1のデータ及び前記第2のデータを前記スクラン
    ブルデータと多重化して送出することを特徴とするディ
    ジタル放送方法。
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