JPH11330684A - 半田槽の基板反り防止装置 - Google Patents
半田槽の基板反り防止装置Info
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- JPH11330684A JPH11330684A JP12785698A JP12785698A JPH11330684A JP H11330684 A JPH11330684 A JP H11330684A JP 12785698 A JP12785698 A JP 12785698A JP 12785698 A JP12785698 A JP 12785698A JP H11330684 A JPH11330684 A JP H11330684A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】基板2に乗る半田量の低下を回避しながら基板
2の反りを防止し得る半田槽の基板反り防止装置を提案
する。 【解決手段】半田槽20の半田7に浸漬された位置から
基板2を支持する基板反り防止部材40において当該基
板反り防止部材40の周囲の半田7を連通させる貫通孔
42を形成することにより、基板2に対する半田の接触
量の低下を防止し得、これにより基板2に実用上十分な
量の半田7を乗せることができる。
2の反りを防止し得る半田槽の基板反り防止装置を提案
する。 【解決手段】半田槽20の半田7に浸漬された位置から
基板2を支持する基板反り防止部材40において当該基
板反り防止部材40の周囲の半田7を連通させる貫通孔
42を形成することにより、基板2に対する半田の接触
量の低下を防止し得、これにより基板2に実用上十分な
量の半田7を乗せることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半田槽の基板反り防
止装置に関し、例えば半田を噴流させながら当該半田に
基板を接触させることにより、基板上の部品を基板に半
田付けする装置の基板の反り防止装置に適用して好適な
ものである。
止装置に関し、例えば半田を噴流させながら当該半田に
基板を接触させることにより、基板上の部品を基板に半
田付けする装置の基板の反り防止装置に適用して好適な
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、基板に種々の回路部品を半田付け
する装置として、回路部品を搭載した基板を噴流半田に
接触させるようになされたものがある。すなわち図8に
おいて、半田付け装置1は、半田槽3の内部にノズル4
を有し、当該ノズル4から噴流する半田7を基板2の下
面2Aに接触させる。これにより、基板2の上面2B側
に搭載された回路部品6を基板2に半田付けする。
する装置として、回路部品を搭載した基板を噴流半田に
接触させるようになされたものがある。すなわち図8に
おいて、半田付け装置1は、半田槽3の内部にノズル4
を有し、当該ノズル4から噴流する半田7を基板2の下
面2Aに接触させる。これにより、基板2の上面2B側
に搭載された回路部品6を基板2に半田付けする。
【0003】この半田付け装置1は、図9に示すよう
に、半田槽3に固定された基板反り防止部材5を有し、
当該基板反り防止部材5が基板2のほぼ中心部を支持す
ることにより、半田等の熱及び回路部品6の重みによつ
て基板2に下方向への反りが発生することを防止する。
に、半田槽3に固定された基板反り防止部材5を有し、
当該基板反り防止部材5が基板2のほぼ中心部を支持す
ることにより、半田等の熱及び回路部品6の重みによつ
て基板2に下方向への反りが発生することを防止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる基板
反り防止部材5を有する半田付け装置1においては、図
10に示すように、基板反り防止部材5が半田7に浸さ
れることにより、当該基板反り防止部材5によつて半田
7が分割される。
反り防止部材5を有する半田付け装置1においては、図
10に示すように、基板反り防止部材5が半田7に浸さ
れることにより、当該基板反り防止部材5によつて半田
7が分割される。
【0005】すなわち図10(A)は、噴流する半田7
に対して所定の角度を以て設けられた基板反り防止部材
5を示す側面図であり、矢印a方向に移動する基板2
(図示せず)は領域L1においてその下面側が完全に半
田7に接触し、さらに矢印a方向に移動すると基板2は
徐々に半田7から離れるようになされている。
に対して所定の角度を以て設けられた基板反り防止部材
5を示す側面図であり、矢印a方向に移動する基板2
(図示せず)は領域L1においてその下面側が完全に半
田7に接触し、さらに矢印a方向に移動すると基板2は
徐々に半田7から離れるようになされている。
【0006】従つて、領域L1において基板反り防止部
材5は半田7の内部に完全に浸される状態となり、また
領域L2においては、基板反り防止部材5は半田7から
徐々に離れる配置となる。これにより、図10(B)に
示すように、領域L1及び領域L2において基板反り部
材5が半田7を分割する。
材5は半田7の内部に完全に浸される状態となり、また
領域L2においては、基板反り防止部材5は半田7から
徐々に離れる配置となる。これにより、図10(B)に
示すように、領域L1及び領域L2において基板反り部
材5が半田7を分割する。
【0007】このように基板反り防止部材5が半田7を
分割する場合、領域L1においては、図10(B)のA
−A線を断面にとつて示す図11(A)に示すように、
基板2及び基板反り防止部材5の接触部において半田7
の表面張力によつて空間7Aが形成され、この部分にお
いて半田7が基板2に接触し難くなる。
分割する場合、領域L1においては、図10(B)のA
−A線を断面にとつて示す図11(A)に示すように、
基板2及び基板反り防止部材5の接触部において半田7
の表面張力によつて空間7Aが形成され、この部分にお
いて半田7が基板2に接触し難くなる。
【0008】また領域L2においては、図10(B)の
B−B線を断面にとつて示す図11(B)に示すよう
に、半田7が基板反り防止部材5の側面と接する部分に
おいて当該半田7の表面張力によつて落込み部7Bが形
成され、この結果、矢印a方向(図10(A))に移動
する基板2の下側面2Aには、領域L2を通過する間に
当該半田7の落込み部7Bによつて半田7の接触量が少
なくなる部分が生じる。
B−B線を断面にとつて示す図11(B)に示すよう
に、半田7が基板反り防止部材5の側面と接する部分に
おいて当該半田7の表面張力によつて落込み部7Bが形
成され、この結果、矢印a方向(図10(A))に移動
する基板2の下側面2Aには、領域L2を通過する間に
当該半田7の落込み部7Bによつて半田7の接触量が少
なくなる部分が生じる。
【0009】このように基板2に接触する半田量が少な
くなると、基板2の表面に形成されたランドに乗る半田
の量が少なくなり、この結果、半田7の接合強度が低下
し回路部品を実用上十分な程度に固定し得ない問題があ
つた。
くなると、基板2の表面に形成されたランドに乗る半田
の量が少なくなり、この結果、半田7の接合強度が低下
し回路部品を実用上十分な程度に固定し得ない問題があ
つた。
【0010】因みに、図12は半田付け装置1によつて
基板2の表面の複数のリード部品に半田フイレツトA1
〜A30を形成した状態を示し、各半田フイレツトA1
〜A30の高さは、図13に示すように、基板反り防止
部材5の近傍(P1)において特に低くなる傾向があ
る。
基板2の表面の複数のリード部品に半田フイレツトA1
〜A30を形成した状態を示し、各半田フイレツトA1
〜A30の高さは、図13に示すように、基板反り防止
部材5の近傍(P1)において特に低くなる傾向があ
る。
【0011】半田フイレツトA1〜A30の高さが低く
なる原因としては、図10及び図11について上述した
ような半田7の表面張力に加えて、基板反り防止部材5
を設けたことによる当該基板反り防止部材5の近傍での
半田7の流速変化及び流れ方向の変化が考えられる。
なる原因としては、図10及び図11について上述した
ような半田7の表面張力に加えて、基板反り防止部材5
を設けたことによる当該基板反り防止部材5の近傍での
半田7の流速変化及び流れ方向の変化が考えられる。
【0012】この結果、図13に示すように基板反り防
止部材5の近傍に半田の高さが低くなる部分P1が生じ
る。また、図14(A)は図12に示す基板2に形成さ
れた各半田フイレツトA1〜A30のうち、矢印a方向
に並ぶ列ごとにフイレツト高さの最大値、最小値及び平
均値を示すものであり、基板反り防止部材5の近傍であ
る半田フイレツトA16〜A20においてその平均値が
低くなつている。また、図14(B)は各半田フイレツ
トA1〜A30のうち、矢印a方向に直交する方向に並
ぶ列ごとにフイレツト高さの最大値、最小値及び平均値
を示すものである。
止部材5の近傍に半田の高さが低くなる部分P1が生じ
る。また、図14(A)は図12に示す基板2に形成さ
れた各半田フイレツトA1〜A30のうち、矢印a方向
に並ぶ列ごとにフイレツト高さの最大値、最小値及び平
均値を示すものであり、基板反り防止部材5の近傍であ
る半田フイレツトA16〜A20においてその平均値が
低くなつている。また、図14(B)は各半田フイレツ
トA1〜A30のうち、矢印a方向に直交する方向に並
ぶ列ごとにフイレツト高さの最大値、最小値及び平均値
を示すものである。
【0013】このように、基板反り防止部材5を設けた
半田付け装置1においては、基板2に半田量の付きが少
なくなる部分が生じる問題があつた。
半田付け装置1においては、基板2に半田量の付きが少
なくなる部分が生じる問題があつた。
【0014】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、基板に乗る半田量の低下を回避しながら基板の反り
を防止し得る半田槽の基板反り防止装置を提案しようと
するものである。
で、基板に乗る半田量の低下を回避しながら基板の反り
を防止し得る半田槽の基板反り防止装置を提案しようと
するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、半田槽の半田に浸漬された位置か
ら基板を支持する基板反り防止部材において当該基板反
り防止部材の周囲の半田を連通させる貫通孔を形成する
ことにより、基板に対する半田の接触量の低下を防止し
得、これにより基板に実用上十分な量の半田を乗せるこ
とができる。
め本発明においては、半田槽の半田に浸漬された位置か
ら基板を支持する基板反り防止部材において当該基板反
り防止部材の周囲の半田を連通させる貫通孔を形成する
ことにより、基板に対する半田の接触量の低下を防止し
得、これにより基板に実用上十分な量の半田を乗せるこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
施の形態を詳述する。
【0017】図1において10は全体として半田付け装
置を示し、基板2の両側縁部を支持するコンベア14に
よつて基板2を矢印a方向に搬送する。これにより基板
2は筐体11に設けられた開口部13から半田付け装置
10の内部に送り込まれる。
置を示し、基板2の両側縁部を支持するコンベア14に
よつて基板2を矢印a方向に搬送する。これにより基板
2は筐体11に設けられた開口部13から半田付け装置
10の内部に送り込まれる。
【0018】半田付け装置10はその内部においてコン
ベア14により基板2を矢印a方向に移動させ、まずフ
ラツクス塗布部15によつて基板2の下面にフラツクス
を塗布し、これに続いて予熱部16により基板2を加熱
する。
ベア14により基板2を矢印a方向に移動させ、まずフ
ラツクス塗布部15によつて基板2の下面にフラツクス
を塗布し、これに続いて予熱部16により基板2を加熱
する。
【0019】そして、基板2が加熱されると半田付け装
置10は続く噴流半田槽部20において1次ノズル21
及び2次ノズルの上部先端からそれぞれ上方に流出する
半田に基板2の下面を接触させながら当該基板2を矢印
a方向に移動させる。
置10は続く噴流半田槽部20において1次ノズル21
及び2次ノズルの上部先端からそれぞれ上方に流出する
半田に基板2の下面を接触させながら当該基板2を矢印
a方向に移動させる。
【0020】噴流半田槽部20は、図2に示すように、
半田槽26内に溜められた半田(図示せず)をヒータ2
3によつて加熱することにより半田を流動し得るように
溶融させ、噴流モータ25によつて当該半田を1次ノズ
ル21及び2次ノズル22から噴流させる。
半田槽26内に溜められた半田(図示せず)をヒータ2
3によつて加熱することにより半田を流動し得るように
溶融させ、噴流モータ25によつて当該半田を1次ノズ
ル21及び2次ノズル22から噴流させる。
【0021】これにより、図3に示すように、1次ノズ
ル21及び2次ノズル22の先端部から半田7が噴流す
る。基板2はコンベア14によつて矢印a方向に搬送さ
れることにより、1次ノズル21による半田7の噴流部
17A及び2次ノズル22による半田7の噴流部17B
においてそれぞれ基板2の下面2Aに半田7を付着させ
ることができ、これにより基板2の上面2Bに載置され
た回路部品のリードを基板2の下面2A側から基板2に
対して半田付けすることができる。
ル21及び2次ノズル22の先端部から半田7が噴流す
る。基板2はコンベア14によつて矢印a方向に搬送さ
れることにより、1次ノズル21による半田7の噴流部
17A及び2次ノズル22による半田7の噴流部17B
においてそれぞれ基板2の下面2Aに半田7を付着させ
ることができ、これにより基板2の上面2Bに載置され
た回路部品のリードを基板2の下面2A側から基板2に
対して半田付けすることができる。
【0022】このようにして噴流半田槽部20における
半田付け処理が終了すると、半田付け装置10はコンベ
ア14によつて基板2をさらに矢印a方向に進め、冷却
部30において冷却フアン31を用いた基板2の冷却を
行い、さらに爪洗浄部33において基板2のコンベア1
4による支持部等に付着した不要なフラツクスを除去す
る。
半田付け処理が終了すると、半田付け装置10はコンベ
ア14によつて基板2をさらに矢印a方向に進め、冷却
部30において冷却フアン31を用いた基板2の冷却を
行い、さらに爪洗浄部33において基板2のコンベア1
4による支持部等に付着した不要なフラツクスを除去す
る。
【0023】かくして半田付け装置10における基板2
の半田付け処理が完了し、コンベア14によつて基板2
が半田付け装置10の外部に搬出される。
の半田付け処理が完了し、コンベア14によつて基板2
が半田付け装置10の外部に搬出される。
【0024】ここで図1において、半田付け装置10
は、予熱部16から基板2の搬出側に亘つて、コンベア
14によつて搬送される基板2の下面2Aの中心部を支
持する基板反り防止部材40が固定部41によつて筐体
11内部に設置されている。コンベア14に両側縁部を
支持されて半田付け装置10の筐体11内に搬入された
基板2は、予熱部16の上部を通過する際に加熱される
が、その際に熱による基板2の硬度低下が生じても、基
板2の下面2Aの中心部が基板反り防止部材40によつ
て支持されていることにより、当該基板2がその上面2
Bに載置された回路部品の重みによつて下方に反ること
が防止される。因みに基板反り防止部材40は例えばポ
リイミド樹脂で形成されている。
は、予熱部16から基板2の搬出側に亘つて、コンベア
14によつて搬送される基板2の下面2Aの中心部を支
持する基板反り防止部材40が固定部41によつて筐体
11内部に設置されている。コンベア14に両側縁部を
支持されて半田付け装置10の筐体11内に搬入された
基板2は、予熱部16の上部を通過する際に加熱される
が、その際に熱による基板2の硬度低下が生じても、基
板2の下面2Aの中心部が基板反り防止部材40によつ
て支持されていることにより、当該基板2がその上面2
Bに載置された回路部品の重みによつて下方に反ること
が防止される。因みに基板反り防止部材40は例えばポ
リイミド樹脂で形成されている。
【0025】このようにして、予熱部16から噴流半田
槽部20に亘つて基板2はその下面2Aの中心部が基板
反り防止部材40によつて常に支持されることにより、
基板2は予熱部16及び噴流半田槽部20によつて硬度
が低下しても、下方への反りの発生が防止される。
槽部20に亘つて基板2はその下面2Aの中心部が基板
反り防止部材40によつて常に支持されることにより、
基板2は予熱部16及び噴流半田槽部20によつて硬度
が低下しても、下方への反りの発生が防止される。
【0026】基板反り防止部材40は、噴流半田槽部の
1次ノズル21及び2次ノズル22における半田7の噴
流部17A及び17Bにおいて半田7に浸漬するように
設置されており、例えば2次ノズル22による半田7の
噴流部17Bにおいては、図4に示すように、基板反り
防止部材40は、領域L1において基板2の下面2A側
が完全に半田7に接触し得るように半田7の内部に完全
に浸漬され、また領域L2においては噴流する半田7が
所定の傾斜を以て流れ落ちるようになされていることに
より、基板反り防止部材40は半田7から徐々に離れる
配置となる。
1次ノズル21及び2次ノズル22における半田7の噴
流部17A及び17Bにおいて半田7に浸漬するように
設置されており、例えば2次ノズル22による半田7の
噴流部17Bにおいては、図4に示すように、基板反り
防止部材40は、領域L1において基板2の下面2A側
が完全に半田7に接触し得るように半田7の内部に完全
に浸漬され、また領域L2においては噴流する半田7が
所定の傾斜を以て流れ落ちるようになされていることに
より、基板反り防止部材40は半田7から徐々に離れる
配置となる。
【0027】ここで、図5(A)に示すように、基板反
り防止部材40は、予熱部16の上部から噴流半田槽部
20及び冷却部30の上部に亘つて設置され、噴流半田
槽部20に対応する位置(すなわち噴流半田に接触する
位置)に貫通孔42が形成されている。この貫通孔42
は抜き孔加工(パンチング加工)によつて形成され、当
該貫通孔42が形成されることにより、基板反り防止部
材40は基板2を支持する線状の基板支持部43及び当
該基板支持部43を支持する支持柱部44を構成する。
り防止部材40は、予熱部16の上部から噴流半田槽部
20及び冷却部30の上部に亘つて設置され、噴流半田
槽部20に対応する位置(すなわち噴流半田に接触する
位置)に貫通孔42が形成されている。この貫通孔42
は抜き孔加工(パンチング加工)によつて形成され、当
該貫通孔42が形成されることにより、基板反り防止部
材40は基板2を支持する線状の基板支持部43及び当
該基板支持部43を支持する支持柱部44を構成する。
【0028】基板支持部43は1[mm]前後から数[mm]程
度の厚みDを有し、これに対して支持柱部44は基板支
持部43を十分に支持し得る程度の厚みに形成されてい
る。これにより、基板支持部43は支持柱部44によつ
て高精度かつ高強度で支持される。
度の厚みDを有し、これに対して支持柱部44は基板支
持部43を十分に支持し得る程度の厚みに形成されてい
る。これにより、基板支持部43は支持柱部44によつ
て高精度かつ高強度で支持される。
【0029】因みに、図5(B)に示すように、基板反
り防止部材40の端面は略長方形形状に形成されてい
る。
り防止部材40の端面は略長方形形状に形成されてい
る。
【0030】かかる形状の貫通孔42を噴流半田槽部2
0に対応する位置に有する基板反り防止部材40は、図
4の領域L1において、図4(B)のA−A線を断面に
とつて示す図6(A)に示すように、基板2及び基板反
り防止部材40の接触部において、基板反り防止部材4
0に半田7の分割防止手段として貫通孔42が形成され
ていることにより、当該貫通孔42によつて基板反り防
止部材40の左右の半田7を連通させ、これにより半田
7が分割されることを回避し得る。また、基板反り防止
部材40の基板支持部43はその厚みD(図5)が十分
に薄く形成されていることにより、半田7の表面張力に
よらず、基板2及び基板反り防止部材40において従来
のような空間が形成されることを回避し得る。
0に対応する位置に有する基板反り防止部材40は、図
4の領域L1において、図4(B)のA−A線を断面に
とつて示す図6(A)に示すように、基板2及び基板反
り防止部材40の接触部において、基板反り防止部材4
0に半田7の分割防止手段として貫通孔42が形成され
ていることにより、当該貫通孔42によつて基板反り防
止部材40の左右の半田7を連通させ、これにより半田
7が分割されることを回避し得る。また、基板反り防止
部材40の基板支持部43はその厚みD(図5)が十分
に薄く形成されていることにより、半田7の表面張力に
よらず、基板2及び基板反り防止部材40において従来
のような空間が形成されることを回避し得る。
【0031】また図4に示す領域L2においては、図4
(B)のB−B線を断面にとつて示す図6(B)に示す
ように、半田7が基板反り防止部材40の貫通孔42に
おいて連通することにより、従来のような半田7の表面
張力による半田7の落込みが回避され、これにより基板
2が領域L2を通過する間の、半田7の基板2に対する
接触量の低下を防止することができる。
(B)のB−B線を断面にとつて示す図6(B)に示す
ように、半田7が基板反り防止部材40の貫通孔42に
おいて連通することにより、従来のような半田7の表面
張力による半田7の落込みが回避され、これにより基板
2が領域L2を通過する間の、半田7の基板2に対する
接触量の低下を防止することができる。
【0032】かくして、基板2に接触する半田量の低下
を回避し得ることにより、基板2の表面に形成されたラ
ンドに乗る半田の量を実用上十分な程度に維持すること
ができ、この結果、半田7の接合強度を保つことができ
る。
を回避し得ることにより、基板2の表面に形成されたラ
ンドに乗る半田の量を実用上十分な程度に維持すること
ができ、この結果、半田7の接合強度を保つことができ
る。
【0033】因みに、噴流半田槽部20の1次ノズル2
1による半田7の噴流部17A(図3)においても、図
6について上述した2次ノズル22による半田7の噴流
部17Bの場合と同様にして、基板反り防止部材40に
形成された貫通孔42によつて半田7の分割を回避し、
これにより基板7に対する半田7の接触量の低下を防止
することができる。
1による半田7の噴流部17A(図3)においても、図
6について上述した2次ノズル22による半田7の噴流
部17Bの場合と同様にして、基板反り防止部材40に
形成された貫通孔42によつて半田7の分割を回避し、
これにより基板7に対する半田7の接触量の低下を防止
することができる。
【0034】以上の構成において、コンベア14に支持
されて半田付け装置10に搬入され矢印a方向(図1)
に搬送される基板2は、予熱部16において加熱される
際に基板反り防止部材40によつてその中心部の支持が
開始される。そして、当該基板2が噴流半田槽部20及
び冷却部30における処理を受ける間において、基板2
は基板反り防止部材40によつて支持され続けることに
より、基板2が加熱されてその硬度が低下している間に
おいて、基板反り防止部材40による支持によつて基板
2に反りが生じることが防止される。
されて半田付け装置10に搬入され矢印a方向(図1)
に搬送される基板2は、予熱部16において加熱される
際に基板反り防止部材40によつてその中心部の支持が
開始される。そして、当該基板2が噴流半田槽部20及
び冷却部30における処理を受ける間において、基板2
は基板反り防止部材40によつて支持され続けることに
より、基板2が加熱されてその硬度が低下している間に
おいて、基板反り防止部材40による支持によつて基板
2に反りが生じることが防止される。
【0035】このとき、噴流半田槽部20においては、
基板反り防止部材40に形成された貫通孔42により、
基板反り防止部材40の左右の半田7は連通した状態と
なり、このような噴流半田部17A及び17Bを基板2
がコンベア14によつて移動されると、基板2及び基板
反り防止部材40の接触部に空間が形成されることなく
基板2には半田7が十分に接触する。
基板反り防止部材40に形成された貫通孔42により、
基板反り防止部材40の左右の半田7は連通した状態と
なり、このような噴流半田部17A及び17Bを基板2
がコンベア14によつて移動されると、基板2及び基板
反り防止部材40の接触部に空間が形成されることなく
基板2には半田7が十分に接触する。
【0036】また基板反り防止部材40に貫通孔42が
形成されて左右の半田7が連通した状態となつているこ
とにより、半田7はその流れが妨げられることなく基板
反り防止部材40が設けられていない場合と略同様の噴
流状態が得られる。従つて基板2に対する半田7の接触
が均一になる。
形成されて左右の半田7が連通した状態となつているこ
とにより、半田7はその流れが妨げられることなく基板
反り防止部材40が設けられていない場合と略同様の噴
流状態が得られる。従つて基板2に対する半田7の接触
が均一になる。
【0037】基板2が冷却部30を通過すると、当該基
板2の硬度が回復することにより、当該冷却部30を通
過した後、基板2はコンベア14の支持のみによつて支
持される。
板2の硬度が回復することにより、当該冷却部30を通
過した後、基板2はコンベア14の支持のみによつて支
持される。
【0038】かくして以上の構成によれば、基板2に乗
る半田量の低下を回避しながら、基板2の反りを防止す
ることができる。
る半田量の低下を回避しながら、基板2の反りを防止す
ることができる。
【0039】なお上述の実施の形態においては、略三角
形形状の貫通孔42を基板反り防止部材40に形成する
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の種
々の形状の貫通孔を形成するようにしても良い。例えば
図7(A)は略台形形状の貫通孔52を形成した基板反
り防止部材50を示し、この場合、貫通孔52を形成す
ることにより、図5についし上述した場合と同様にし
て、線状の基板支持部53及び十分な厚みの支持柱部5
4が形成される。また、図7(B)は略四角形形状の貫
通孔62を形成した基板反り防止部材60を示し、この
場合、貫通孔62を形成することにより、図5についし
上述した場合と同様にして、線状の基板支持部63及び
十分な厚みの支持柱部64が形成される。
形形状の貫通孔42を基板反り防止部材40に形成する
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の種
々の形状の貫通孔を形成するようにしても良い。例えば
図7(A)は略台形形状の貫通孔52を形成した基板反
り防止部材50を示し、この場合、貫通孔52を形成す
ることにより、図5についし上述した場合と同様にし
て、線状の基板支持部53及び十分な厚みの支持柱部5
4が形成される。また、図7(B)は略四角形形状の貫
通孔62を形成した基板反り防止部材60を示し、この
場合、貫通孔62を形成することにより、図5についし
上述した場合と同様にして、線状の基板支持部63及び
十分な厚みの支持柱部64が形成される。
【0040】また上述の実施の形態においては、基板反
り防止部材40の噴流半田槽部20に対応する領域の全
てに貫通孔42を形成する場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、図3に示した領域L2においてのみ
貫通孔42を形成するようにしても良い。これにより、
特に半田7の表面張力による落込みを回避して基板2に
接触する半田量の低下を防止し得る。
り防止部材40の噴流半田槽部20に対応する領域の全
てに貫通孔42を形成する場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、図3に示した領域L2においてのみ
貫通孔42を形成するようにしても良い。これにより、
特に半田7の表面張力による落込みを回避して基板2に
接触する半田量の低下を防止し得る。
【0041】また上述の実施の形態においては、基板反
り防止部材40をポリイミド樹脂で形成する場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、他の種々の樹脂材
料や金属材料を用いることができる。
り防止部材40をポリイミド樹脂で形成する場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、他の種々の樹脂材
料や金属材料を用いることができる。
【0042】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、半田槽の
半田に浸漬された位置から基板を支持する基板反り防止
部材において当該基板反り防止部材の周囲の半田を連通
させる貫通孔を形成することにより、基板に対する半田
の接触量の低下を防止し得、これにより基板に実用上十
分な量の半田を乗せることができる。
半田に浸漬された位置から基板を支持する基板反り防止
部材において当該基板反り防止部材の周囲の半田を連通
させる貫通孔を形成することにより、基板に対する半田
の接触量の低下を防止し得、これにより基板に実用上十
分な量の半田を乗せることができる。
【図1】本発明による基板反り防止装置を用いた半田付
け装置の全体構成を示す略線的斜視図である。
け装置の全体構成を示す略線的斜視図である。
【図2】噴流半田槽部の構成を示す略線的斜視図であ
る。
る。
【図3】噴流半田槽部の構成を示す断面図である。
【図4】噴流半田における基板反り防止部材の浸漬状態
を示す側面図及び上面図である。
を示す側面図及び上面図である。
【図5】基板反り防止部材の構成を示す側面図である。
【図6】貫通孔による半田の連通状態を示す断面図であ
る。
る。
【図7】他の実施の形態による基板反り防止部材の構成
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図8】従来の基板反り防止装置の構成を示す断面図で
ある。
ある。
【図9】従来の基板反り防止装置の構成を示す断面図で
ある。
ある。
【図10】従来の基板反り防止部材による半田の分割状
態を示す側面図及び上面図である。
態を示す側面図及び上面図である。
【図11】従来の基板反り防止部材による半田の分割状
態を示す側面図である。
態を示す側面図である。
【図12】基板に形成される半田フイレツトの測定点を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図13】従来の基板反り防止部材を用いた際に基板に
形成される半田フイレツトの高さ分布を示す特性曲線図
である。
形成される半田フイレツトの高さ分布を示す特性曲線図
である。
【図14】従来の基板反り防止部材を用いた際に基板に
形成される半田フイレツトの高さ分布を示す特性曲線図
である。
形成される半田フイレツトの高さ分布を示す特性曲線図
である。
2……基板、7……半田、10……半田付け装置、11
……筐体、12……排気ダクト、13……開口部、14
……コンベア、15……フラツクス塗布部、16……予
熱部、17A、17B……噴流部、20……噴流半田
部、21……1次ノズル、22……2次ノズル、25…
…噴流モータ、30……冷却部、33……爪洗浄部、4
0、50、60……基板反り防止部材、41……固定
部、42、52、62……貫通孔、43、53、63…
…基板支持部、44、54、64……支持柱部。
……筐体、12……排気ダクト、13……開口部、14
……コンベア、15……フラツクス塗布部、16……予
熱部、17A、17B……噴流部、20……噴流半田
部、21……1次ノズル、22……2次ノズル、25…
…噴流モータ、30……冷却部、33……爪洗浄部、4
0、50、60……基板反り防止部材、41……固定
部、42、52、62……貫通孔、43、53、63…
…基板支持部、44、54、64……支持柱部。
Claims (2)
- 【請求項1】半田槽において基板を支持することにより
基板の反りを防止する半田槽の基板反り防止装置におい
て、 上記半田槽の半田に浸漬された位置から上記基板を支持
する基板反り防止部材と、 上記基板反り防止部材に形成され上記基板反り防止部材
の周囲の上記半田を連通させる貫通孔とを具えることを
特徴とする半田槽の基板反り防止装置。 - 【請求項2】上記基板反り防止部材は、 上記基板を支持する支持面及び上記貫通孔間に線状の基
板支持部を形成することを特徴とする請求項1に記載の
半田槽の基板反り防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12785698A JPH11330684A (ja) | 1998-05-11 | 1998-05-11 | 半田槽の基板反り防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12785698A JPH11330684A (ja) | 1998-05-11 | 1998-05-11 | 半田槽の基板反り防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11330684A true JPH11330684A (ja) | 1999-11-30 |
Family
ID=14970367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12785698A Pending JPH11330684A (ja) | 1998-05-11 | 1998-05-11 | 半田槽の基板反り防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11330684A (ja) |
-
1998
- 1998-05-11 JP JP12785698A patent/JPH11330684A/ja active Pending
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