JPH11330492A - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置及び半導体装置の製造方法Info
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- JPH11330492A JPH11330492A JP13961498A JP13961498A JPH11330492A JP H11330492 A JPH11330492 A JP H11330492A JP 13961498 A JP13961498 A JP 13961498A JP 13961498 A JP13961498 A JP 13961498A JP H11330492 A JPH11330492 A JP H11330492A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の設計手法における抵抗と耐圧とのトレ
ードオフの関係を打ち破り、高耐圧且つ低抵抗の半導体
装置を提供すること。 【解決手段】 N-型の低濃度シリコン基板1及びN+型
の高濃度シリコン基板とを貼り合せてなる構成を備える
半導体装置を製造する際に、当該半導体装置の能動領域
24の直下に対応する低濃度シリコン基板1の厚みB
を、従来構造と比較して、実質的に減らすと共に、当該
直下に対応する高濃度シリコン基板2の厚みを高濃度拡
散層20により実質的に増やし、その一方で、当該半導
体装置の素子周辺部23に相当する低濃度シリコン基板
1の厚みAについては、従来構造と同様の厚み、即ち低
濃度シリコン基板1の本来の厚みを維持するようにして
製造する。
ードオフの関係を打ち破り、高耐圧且つ低抵抗の半導体
装置を提供すること。 【解決手段】 N-型の低濃度シリコン基板1及びN+型
の高濃度シリコン基板とを貼り合せてなる構成を備える
半導体装置を製造する際に、当該半導体装置の能動領域
24の直下に対応する低濃度シリコン基板1の厚みB
を、従来構造と比較して、実質的に減らすと共に、当該
直下に対応する高濃度シリコン基板2の厚みを高濃度拡
散層20により実質的に増やし、その一方で、当該半導
体装置の素子周辺部23に相当する低濃度シリコン基板
1の厚みAについては、従来構造と同様の厚み、即ち低
濃度シリコン基板1の本来の厚みを維持するようにして
製造する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、高耐
圧、低抵抗、大電力の半導体装置の製造方法に関し、特
に、貼り合わせウェハを用いて構成される半導体装置の
製造方法に関する。
圧、低抵抗、大電力の半導体装置の製造方法に関し、特
に、貼り合わせウェハを用いて構成される半導体装置の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置の高耐圧化を達成する
ために、一般的には、ベベリング構造、ガードリング構
造等の耐圧構造が採用されていた。
ために、一般的には、ベベリング構造、ガードリング構
造等の耐圧構造が採用されていた。
【0003】この種の技術を適用して構成される高耐
圧、大電力が要求される半導体装置としては、例えば、
静電誘導型トランジスタ(Static Induct
ionTransistor : SIT)、バイポー
ラトランジスタ(Bipolar Transisto
r)等が挙げられる。
圧、大電力が要求される半導体装置としては、例えば、
静電誘導型トランジスタ(Static Induct
ionTransistor : SIT)、バイポー
ラトランジスタ(Bipolar Transisto
r)等が挙げられる。
【0004】以下、従来構造のSITについて図面を用
いて説明する。
いて説明する。
【0005】従来のSITは、図19に示される断面構
造を有している。即ち、従来構造のSITは、拡散基板
22と、拡散基板22の裏面に設けられるドレイン電極
17と、拡散基板22内に素子領域を挟む様にして設け
られるガラスパッシベーション15と、ゲート電極18
と、絶縁膜11と、紙面垂直方向にストライプ状に延び
るP+拡散層4と、P+拡散層4及び拡散基板22上に設
けられるエピタキシャル成長層7と、エピタキシャル成
長層7内に形成されるオーミック層上に設けられるソー
ス電極16等を備えている。
造を有している。即ち、従来構造のSITは、拡散基板
22と、拡散基板22の裏面に設けられるドレイン電極
17と、拡散基板22内に素子領域を挟む様にして設け
られるガラスパッシベーション15と、ゲート電極18
と、絶縁膜11と、紙面垂直方向にストライプ状に延び
るP+拡散層4と、P+拡散層4及び拡散基板22上に設
けられるエピタキシャル成長層7と、エピタキシャル成
長層7内に形成されるオーミック層上に設けられるソー
ス電極16等を備えている。
【0006】このような構造を有する従来のSITは、
図20〜図22に示されるような製造工程に従って製造
される。
図20〜図22に示されるような製造工程に従って製造
される。
【0007】まず、図20(a)に示すようにN型の低
濃度シリコン基板1を準備する。当該基板1としては、
例えば、低濃度層、比抵抗ρ=70Ωcm、厚みtN-=
500μmのものを用いる。
濃度シリコン基板1を準備する。当該基板1としては、
例えば、低濃度層、比抵抗ρ=70Ωcm、厚みtN-=
500μmのものを用いる。
【0008】次に、図20(b)に示すように、N型の
高濃度シリコン基板2を準備をする。当該基板2として
は、例えば、高濃度層、比抵抗ρ≦0.02Ωcm、厚
みtN+=500μmのものを用いる。
高濃度シリコン基板2を準備をする。当該基板2として
は、例えば、高濃度層、比抵抗ρ≦0.02Ωcm、厚
みtN+=500μmのものを用いる。
【0009】次に、図20(c)に示すように、低濃度
シリコン基板1と高濃度シリコン基板2の鏡面同士をウ
ェハ接合技術により貼り合せる。この貼り合せの際、2
枚の基板1及び2に対して、RCA洗浄を実行し、その
後、HF(弗化水素酸)処理を行って自然酸化膜を除去
し、更に、Si−Siのダイレクトボンディングを行っ
て貼り合せることとにより、当該2枚の基板1及び2
は、導電性を持つ。
シリコン基板1と高濃度シリコン基板2の鏡面同士をウ
ェハ接合技術により貼り合せる。この貼り合せの際、2
枚の基板1及び2に対して、RCA洗浄を実行し、その
後、HF(弗化水素酸)処理を行って自然酸化膜を除去
し、更に、Si−Siのダイレクトボンディングを行っ
て貼り合せることとにより、当該2枚の基板1及び2
は、導電性を持つ。
【0010】このようにして得られた貼り合せ基板、即
ち低濃度シリコン基板1及び高濃度シリコン基板2を貼
り合せてなる基板は、前述のSi−Siダイレク卜ボン
ディングにより、2枚の基板1及び2のウェハ貼合界面
において、結晶格子がつながれた状態になり、シリコン
のバルクと同特性を示すものである。
ち低濃度シリコン基板1及び高濃度シリコン基板2を貼
り合せてなる基板は、前述のSi−Siダイレク卜ボン
ディングにより、2枚の基板1及び2のウェハ貼合界面
において、結晶格子がつながれた状態になり、シリコン
のバルクと同特性を示すものである。
【0011】貼合せ時の熱処理は、例えば、1100℃
×3H、N2中で実施することとする。また、所望のシ
リコン基板(貼り合せ基板)厚みを得るために、低濃度
シリコン基板1の外部露出側よりCMP(ケミ力ル・メ
力ニ力ル・ポリッシユ)によって研磨することにより、
基板厚みを調整しつつ、当該外部露出側を鏡面仕上げと
する。この低濃度シリコン基板1の外部露出側は、デバ
イス形成面となる。尚、必要に応じて、基板を任意の厚
み、任意の表面状態に加工可能である。
×3H、N2中で実施することとする。また、所望のシ
リコン基板(貼り合せ基板)厚みを得るために、低濃度
シリコン基板1の外部露出側よりCMP(ケミ力ル・メ
力ニ力ル・ポリッシユ)によって研磨することにより、
基板厚みを調整しつつ、当該外部露出側を鏡面仕上げと
する。この低濃度シリコン基板1の外部露出側は、デバ
イス形成面となる。尚、必要に応じて、基板を任意の厚
み、任意の表面状態に加工可能である。
【0012】次に、図20(d)に示すように、フォト
リソグラフィーにより、低濃度シリコン基板1表面上
に、ス卜ライプ状にP型不純物(ボロン:B)を拡散
し、P+拡散層4,5を形成する。この例において、P+
拡散層4、5は、濃度5×101 9cm-3、厚みt=2μ
mとする。
リソグラフィーにより、低濃度シリコン基板1表面上
に、ス卜ライプ状にP型不純物(ボロン:B)を拡散
し、P+拡散層4,5を形成する。この例において、P+
拡散層4、5は、濃度5×101 9cm-3、厚みt=2μ
mとする。
【0013】次に、図21(a)に示すように、低濃度
シリコン基板1上及びP+拡散層4、5上に、エピタキ
シャル成長により、N型のエピタキシャル成長層6を形
成する。このエピタキシャル成長層6は、濃度2×10
15cm-3、厚みt=13μmとする。この過程におい
て、P+拡散層4、5は、埋め込み層となり、低濃度シ
リコン基板1側及びエピタキシャル成長層6へ、夫々、
拡散が進行し、それによって、厚みが増大することとな
る。
シリコン基板1上及びP+拡散層4、5上に、エピタキ
シャル成長により、N型のエピタキシャル成長層6を形
成する。このエピタキシャル成長層6は、濃度2×10
15cm-3、厚みt=13μmとする。この過程におい
て、P+拡散層4、5は、埋め込み層となり、低濃度シ
リコン基板1側及びエピタキシャル成長層6へ、夫々、
拡散が進行し、それによって、厚みが増大することとな
る。
【0014】次に、図21(b)に示すように、フォト
リソグラフィー及びシリコンエッチングにより、エピタ
キシャル成長層6を開孔して、ゲート電極形成用の開口
部を形成し、それによって、エピタキシャル成長層の形
状を参照符号7で示されるような形状とすると共に、P
+拡散層5の一部を図示されたように露出させる。
リソグラフィー及びシリコンエッチングにより、エピタ
キシャル成長層6を開孔して、ゲート電極形成用の開口
部を形成し、それによって、エピタキシャル成長層の形
状を参照符号7で示されるような形状とすると共に、P
+拡散層5の一部を図示されたように露出させる。
【0015】次に、図21(c)に示すように、P型不
純物(ボロン:B)を拡散し、P+拡散層8を形成し、
ゲートオーミック層とする。このゲートオーミック層
は、濃度5×1019cm-3、厚みt=2μmとする。こ
の過程において、P+拡散層5、8より、ゲート領域と
してのP+拡散層9が形成される。
純物(ボロン:B)を拡散し、P+拡散層8を形成し、
ゲートオーミック層とする。このゲートオーミック層
は、濃度5×1019cm-3、厚みt=2μmとする。こ
の過程において、P+拡散層5、8より、ゲート領域と
してのP+拡散層9が形成される。
【0016】次に、図21(d)に示すように、フォト
リソグラフィー及びN型不純物(リン:P)拡散によ
り、エピタキシャル成長層7の一部にオーミック層とし
てのN+拡散層10を形成する。このオーミック層は、
濃度1×1019cm-3、厚みt=2μmとする。
リソグラフィー及びN型不純物(リン:P)拡散によ
り、エピタキシャル成長層7の一部にオーミック層とし
てのN+拡散層10を形成する。このオーミック層は、
濃度1×1019cm-3、厚みt=2μmとする。
【0017】次に、図22(a)に示すように、シリコ
ン基板全面を熱酸化し、その後、フォトリソグラフィー
により、表面保護酸化膜11、P+オーミック層の開口
部13及びN+オーミック層の開口部12を形成する。
ン基板全面を熱酸化し、その後、フォトリソグラフィー
により、表面保護酸化膜11、P+オーミック層の開口
部13及びN+オーミック層の開口部12を形成する。
【0018】次に、図22(b)に示すように、高耐圧
化構造とするために、メサ溝14を形成する。メサ溝1
4の形成方法としては、ダイシング法、レーザー加工
法、ウェットエッチ法、ドライエッチ法等が適用可能で
ある。その後、メサ溝形成時の歪み除去のために、メサ
溝14の表面をエッチングする。尚、メサ溝14の深さ
は、高濃度シリコン基板2に達していることが必要であ
る。
化構造とするために、メサ溝14を形成する。メサ溝1
4の形成方法としては、ダイシング法、レーザー加工
法、ウェットエッチ法、ドライエッチ法等が適用可能で
ある。その後、メサ溝形成時の歪み除去のために、メサ
溝14の表面をエッチングする。尚、メサ溝14の深さ
は、高濃度シリコン基板2に達していることが必要であ
る。
【0019】次に、図22(c)に示すように、メサ溝
14に対して、鉛系あるいは亜鉛系のガラスを電着・焼
成し、メサ溝14内部に高耐圧のガラスパッシベーショ
ン膜15を形成する。
14に対して、鉛系あるいは亜鉛系のガラスを電着・焼
成し、メサ溝14内部に高耐圧のガラスパッシベーショ
ン膜15を形成する。
【0020】次に、図22(d)に示すように、ソース
領域上(N+オーミック層上)、ドレイン領域上(高濃
度シリコン基板2の外部露出側)、及びゲート領域上
(P+オーミック層上)にアルミのメタライズを行い、
夫々、ソース電極16、ドレイン電極17、ゲート電極
18を形成する。
領域上(N+オーミック層上)、ドレイン領域上(高濃
度シリコン基板2の外部露出側)、及びゲート領域上
(P+オーミック層上)にアルミのメタライズを行い、
夫々、ソース電極16、ドレイン電極17、ゲート電極
18を形成する。
【0021】このようにして製造されるSITは、上述
した通り、高耐圧、大電力の半導体装置として機能す
る。
した通り、高耐圧、大電力の半導体装置として機能す
る。
【0022】一方、半導体装置の低抵抗化を図るために
は、従来、抵抗領域の大面積化、微細化等の手法が使わ
れていた。
は、従来、抵抗領域の大面積化、微細化等の手法が使わ
れていた。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た高耐圧化の手法と低抵抗化の手法とを単に採用するの
みでは、高い耐圧と低い抵抗とが相反関係にあり、いず
れか一方の特性が損なわれるという問題があった。つま
り、高耐圧化を進めれば、抵抗が大きくなり、一方、低
抵抗化を進めれば、耐圧が低くなるという関係にあっ
た。
た高耐圧化の手法と低抵抗化の手法とを単に採用するの
みでは、高い耐圧と低い抵抗とが相反関係にあり、いず
れか一方の特性が損なわれるという問題があった。つま
り、高耐圧化を進めれば、抵抗が大きくなり、一方、低
抵抗化を進めれば、耐圧が低くなるという関係にあっ
た。
【0024】以下、上述した従来のSITを例に取り、
図面を用いて具体的に説明する。
図面を用いて具体的に説明する。
【0025】図19に示される従来構造のSITにおい
て、主として、耐圧と抵抗とを決定するのは、拡散基板
22内部におけるN-層(N型低濃度不純物層)の厚み
Aであり、N-の厚みAを厚くすると耐圧は大きくなる
が、抵抗も大きくなり、一方、厚みAを薄くすると抵抗
は小さくなるが、耐圧も小さくなる。即ち、従来構造の
SITにおいて、抵抗と耐圧とは、上述した通り、相反
関係にあった。
て、主として、耐圧と抵抗とを決定するのは、拡散基板
22内部におけるN-層(N型低濃度不純物層)の厚み
Aであり、N-の厚みAを厚くすると耐圧は大きくなる
が、抵抗も大きくなり、一方、厚みAを薄くすると抵抗
は小さくなるが、耐圧も小さくなる。即ち、従来構造の
SITにおいて、抵抗と耐圧とは、上述した通り、相反
関係にあった。
【0026】さらに、従来構造においては、耐圧を決定
するメサ溝がウェハ貼合界面まで達するようにして形成
されていたため、メサ溝を加工する工程において、ウェ
ハ貼合界面に空隙ができることがあった。このような空
隙は、素子完成後、ボイドとして残ることとなり、耐圧
破損の原因となる可能性が高かった。
するメサ溝がウェハ貼合界面まで達するようにして形成
されていたため、メサ溝を加工する工程において、ウェ
ハ貼合界面に空隙ができることがあった。このような空
隙は、素子完成後、ボイドとして残ることとなり、耐圧
破損の原因となる可能性が高かった。
【0027】この点について、図23及び図24を例に
とり、具体的に説明する。
とり、具体的に説明する。
【0028】従来構造のSITを製造する場合、高耐圧
化構造とするために、図23(a)に示すように、メサ
溝14を形成し、メサ溝14形成時の歪み除去のため
に、メサ溝14表面をエッチングすることは、前述した
通りである。しかしながら、このエッチング時におい
て、図23(b)に示すように、ウェハ貼合界面3部分
においても界面に沿ってエッチングされることがあり、
結果として、空隙部19が形成されることがある。この
ような空隙部19が存在すると、図23(c)に示すよ
うに、メサ溝14に鉛系あるいは亜鉛系のガラスを電着
・焼成し高耐圧のガラスパッシベーション膜15を形成
した際、ガラスが当該空隙部19に充填されず、ボイド
19として残ることとなる。このボイド19を有する様
にして形成された素子を実際に使用した場合、空乏層が
ボイド部19に接するように拡がり、それによって、ボ
イド19表面で絶縁破壊を起こす可能性がある。即ち、
このようなボイド19を有していると、図19に示すよ
うなボイド19が無い理想構造に比べ耐圧が減少する。
化構造とするために、図23(a)に示すように、メサ
溝14を形成し、メサ溝14形成時の歪み除去のため
に、メサ溝14表面をエッチングすることは、前述した
通りである。しかしながら、このエッチング時におい
て、図23(b)に示すように、ウェハ貼合界面3部分
においても界面に沿ってエッチングされることがあり、
結果として、空隙部19が形成されることがある。この
ような空隙部19が存在すると、図23(c)に示すよ
うに、メサ溝14に鉛系あるいは亜鉛系のガラスを電着
・焼成し高耐圧のガラスパッシベーション膜15を形成
した際、ガラスが当該空隙部19に充填されず、ボイド
19として残ることとなる。このボイド19を有する様
にして形成された素子を実際に使用した場合、空乏層が
ボイド部19に接するように拡がり、それによって、ボ
イド19表面で絶縁破壊を起こす可能性がある。即ち、
このようなボイド19を有していると、図19に示すよ
うなボイド19が無い理想構造に比べ耐圧が減少する。
【0029】また、従来、SITの他の構造としては、
図24(a)に示すように、ウェハ貼合界面3に、酸化
膜やPoly−Si層等の絶縁または導電性の緩衝膜3
4を有するものがある。
図24(a)に示すように、ウェハ貼合界面3に、酸化
膜やPoly−Si層等の絶縁または導電性の緩衝膜3
4を有するものがある。
【0030】しかしながら、このような構成において
も、緩衝膜34とSiとのエッチングレートの違いによ
り、図24(b)に示すようにボイド19が形成される
ことがあり、この場合、図23を用いて上述した問題と
同様の問題が生じることとなる。
も、緩衝膜34とSiとのエッチングレートの違いによ
り、図24(b)に示すようにボイド19が形成される
ことがあり、この場合、図23を用いて上述した問題と
同様の問題が生じることとなる。
【0031】そこで、本発明は、従来の設計手法におけ
る抵抗と耐圧とのトレードオフの関係を打ち破り、高耐
圧且つ低抵抗の半導体装置を提供することを目的とす
る。
る抵抗と耐圧とのトレードオフの関係を打ち破り、高耐
圧且つ低抵抗の半導体装置を提供することを目的とす
る。
【0032】併せて、本発明は、メサ溝内部をエッチン
グした場合であっても、上述したボイド発生を防ぐこと
のできる高耐圧且つ低抵抗の半導体装置を提供すること
を目的とする。
グした場合であっても、上述したボイド発生を防ぐこと
のできる高耐圧且つ低抵抗の半導体装置を提供すること
を目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決する手段として、以下に列挙する半導体装置及び
半導体装置の製造方法を提供する。
を解決する手段として、以下に列挙する半導体装置及び
半導体装置の製造方法を提供する。
【0034】即ち、本発明によれば、第1の半導体装置
として、第1導電型の第1の基板と、当該第1の基板と
同一導電型であって第1の基板よりも不純物濃度の高い
第2の基板とを貼り合せてなる貼り合せ基板を利用して
構成される半導体装置において、前記第1の基板の前記
第2の基板と貼り合される面であって、当該半導体装置
の能動領域に相当する部分に、前記第2の基板と同不純
物濃度の拡散領域であって所定の厚みを有する拡散領域
を備えることを特徴とする半導体装置が得られる。
として、第1導電型の第1の基板と、当該第1の基板と
同一導電型であって第1の基板よりも不純物濃度の高い
第2の基板とを貼り合せてなる貼り合せ基板を利用して
構成される半導体装置において、前記第1の基板の前記
第2の基板と貼り合される面であって、当該半導体装置
の能動領域に相当する部分に、前記第2の基板と同不純
物濃度の拡散領域であって所定の厚みを有する拡散領域
を備えることを特徴とする半導体装置が得られる。
【0035】また、本発明によれば、第2の半導体装置
として、前記第1の半導体装置において、前記第1の基
板の前記貼り合される面上に、全面に亘って、前記拡散
領域よりも薄い付加的な拡散領域を更に有することを特
徴とする半導体装置が得られる。
として、前記第1の半導体装置において、前記第1の基
板の前記貼り合される面上に、全面に亘って、前記拡散
領域よりも薄い付加的な拡散領域を更に有することを特
徴とする半導体装置が得られる。
【0036】また、本発明によれば、第3の半導体装置
として、前記第1の半導体装置において、前記第1の基
板の前記貼り合される面上であって、前記拡散領域を除
く当該面上に、酸化膜を有することを特徴とする半導体
装置が得られる。
として、前記第1の半導体装置において、前記第1の基
板の前記貼り合される面上であって、前記拡散領域を除
く当該面上に、酸化膜を有することを特徴とする半導体
装置が得られる。
【0037】また、本発明によれば、第4の半導体装置
として、前記第1の半導体装置において、当該半導体装
置の素子周辺部に、前記第1の基板のデバイス形成面で
ある主表面から前記第2の基板に達するようにして設け
られたメサ溝を有し、且つ、当該メサ溝内部にガラスが
充填されてなるガラスパッシベーションを有することを
特徴とする半導体装置が得られる。
として、前記第1の半導体装置において、当該半導体装
置の素子周辺部に、前記第1の基板のデバイス形成面で
ある主表面から前記第2の基板に達するようにして設け
られたメサ溝を有し、且つ、当該メサ溝内部にガラスが
充填されてなるガラスパッシベーションを有することを
特徴とする半導体装置が得られる。
【0038】更に、本発明によれば、第5の半導体装置
として、前記第1の半導体装置において、前記第1の基
板の前記貼り合される面上であって、当該半導体装置の
素子周辺部となる領域に、前記第2の基板と同不純物濃
度の第2の拡散領域を更に有し、前記第1の基板のデバ
イス形成面である主表面であって前記第2の拡散領域上
に相当する部分から、前記第2の拡散領域に達すると共
に前記第2の基板には達しないようにして設けられたメ
サ溝を有し、且つ、当該メサ溝内部にガラスが充填され
てなるガラスパッシベーションを有することを特徴とす
る半導体装置が得られる。
として、前記第1の半導体装置において、前記第1の基
板の前記貼り合される面上であって、当該半導体装置の
素子周辺部となる領域に、前記第2の基板と同不純物濃
度の第2の拡散領域を更に有し、前記第1の基板のデバ
イス形成面である主表面であって前記第2の拡散領域上
に相当する部分から、前記第2の拡散領域に達すると共
に前記第2の基板には達しないようにして設けられたメ
サ溝を有し、且つ、当該メサ溝内部にガラスが充填され
てなるガラスパッシベーションを有することを特徴とす
る半導体装置が得られる。
【0039】尚、これら半導体装置としては、上述した
SITは、勿論のこと、ダイオード、バイポーラトラン
ジスタ、FET、サイリスタ、IGBT等の他の高耐圧
デバイスであっても良い。
SITは、勿論のこと、ダイオード、バイポーラトラン
ジスタ、FET、サイリスタ、IGBT等の他の高耐圧
デバイスであっても良い。
【0040】これらの半導体装置は、以下のようにして
製造することができる。
製造することができる。
【0041】即ち、本発明によれば、第1の半導体装置
の製造方法として、第1導電型の第1のシリコン基板の
一の面上の特定領域に対して、同一導電型で当該第1の
シリコン基板より高不純物濃度の選択拡散を施して、当
該第1のシリコン基板内部に所定深さの高濃度拡散領域
を形成し、当該高濃度拡散領域と同不純物濃度の第2の
シリコン基板を用意し、当該第2のシリコン基板と当該
第1のシリコン基板の前記一の面とを貼り合せて、貼り
合せ基板を作製し、当該貼り合せ基板を出発ウェハとし
て、前記第1のシリコン基板の他の面上であって、前記
特定領域の上方に相当する領域に素子を形成することを
特徴とする半導体装置の製造方法が得られる。
の製造方法として、第1導電型の第1のシリコン基板の
一の面上の特定領域に対して、同一導電型で当該第1の
シリコン基板より高不純物濃度の選択拡散を施して、当
該第1のシリコン基板内部に所定深さの高濃度拡散領域
を形成し、当該高濃度拡散領域と同不純物濃度の第2の
シリコン基板を用意し、当該第2のシリコン基板と当該
第1のシリコン基板の前記一の面とを貼り合せて、貼り
合せ基板を作製し、当該貼り合せ基板を出発ウェハとし
て、前記第1のシリコン基板の他の面上であって、前記
特定領域の上方に相当する領域に素子を形成することを
特徴とする半導体装置の製造方法が得られる。
【0042】また、本発明によれば、第2の半導体装置
の製造方法として、前記第1の半導体装置の製造方法に
おいて、前記第1のシリコン基板内に対して前記所定深
さの高濃度拡散領域を形成する際に、同時に、当該高濃
度拡散領域よりも薄く、且つ、当該高濃度拡散領域と同
不純物濃度の高濃度拡散層を前記第1のシリコン基板の
前記一の面上の全面に亘って形成することを特徴とする
半導体装置の製造方法が得られる。
の製造方法として、前記第1の半導体装置の製造方法に
おいて、前記第1のシリコン基板内に対して前記所定深
さの高濃度拡散領域を形成する際に、同時に、当該高濃
度拡散領域よりも薄く、且つ、当該高濃度拡散領域と同
不純物濃度の高濃度拡散層を前記第1のシリコン基板の
前記一の面上の全面に亘って形成することを特徴とする
半導体装置の製造方法が得られる。
【0043】更に、本発明によれば、第3の半導体装置
の製造方法として、前記第1の半導体装置の製造方法に
おいて、前記第1のシリコン基板内に対して前記所定深
さの高濃度拡散領域を形成した後、当該第1のシリコン
基板を前記第2のシリコン基板と貼り合せる前に、当該
第1のシリコン基板の前記一の面上であって、前記特定
領域を除く当該面上に対して酸化膜を形成することを特
徴とする半導体装置の製造方法が得られる。
の製造方法として、前記第1の半導体装置の製造方法に
おいて、前記第1のシリコン基板内に対して前記所定深
さの高濃度拡散領域を形成した後、当該第1のシリコン
基板を前記第2のシリコン基板と貼り合せる前に、当該
第1のシリコン基板の前記一の面上であって、前記特定
領域を除く当該面上に対して酸化膜を形成することを特
徴とする半導体装置の製造方法が得られる。
【0044】尚、前述の第5の半導体装置の製造方法と
しては、前記第1の半導体装置の製造方法において、前
記第1のシリコン基板内に対して前記所定深さの高濃度
拡散領域を形成する際に、同時に、当該シリコン基板の
前記一の面上であって、前記特定領域以外の領域に存す
る付加的特定領域に対して、前記高濃度不純物濃度の選
択拡散を施し、当該高濃度拡散領域と同不純物濃度の第
2の高濃度拡散領域を前記第1のシリコン基板内部の前
記付加的特定領域に相当する部分に形成し、当該第1の
シリコン基板を利用して、前記出発ウェハを生成し、そ
の後、前記素子を形成する際に、前記他の面上であっ
て、前記付加的特定領域の上方に相当する領域から、前
記第2の高濃度拡散領域まで到達すると共に、前記第2
の基板までは到達しないようにして、当該半導体装置の
耐圧を決定するメサ溝を形成する工程を含むこととすれ
ば良い。
しては、前記第1の半導体装置の製造方法において、前
記第1のシリコン基板内に対して前記所定深さの高濃度
拡散領域を形成する際に、同時に、当該シリコン基板の
前記一の面上であって、前記特定領域以外の領域に存す
る付加的特定領域に対して、前記高濃度不純物濃度の選
択拡散を施し、当該高濃度拡散領域と同不純物濃度の第
2の高濃度拡散領域を前記第1のシリコン基板内部の前
記付加的特定領域に相当する部分に形成し、当該第1の
シリコン基板を利用して、前記出発ウェハを生成し、そ
の後、前記素子を形成する際に、前記他の面上であっ
て、前記付加的特定領域の上方に相当する領域から、前
記第2の高濃度拡散領域まで到達すると共に、前記第2
の基板までは到達しないようにして、当該半導体装置の
耐圧を決定するメサ溝を形成する工程を含むこととすれ
ば良い。
【0045】これら本発明による半導体装置の製造方法
は、視点を変えて、次のように表現することも可能であ
る。
は、視点を変えて、次のように表現することも可能であ
る。
【0046】即ち、本発明によれば、第1導電型の低濃
度層及び高濃度層が隣接した構成を備える半導体装置を
製造する際に、当該半導体装置の能動領域の直下に対応
する前記低濃度層の厚みを実質的に減らすと共に対応す
る前記高濃度層の厚みを実質的に増やすように、前記低
濃度層に対して処理を行ない、且つ、当該半導体装置の
素子周辺部に相当する第1導電型の低濃度層厚みについ
ては、前記処理を行なわず当該低濃度層の本来の厚みを
維持したことを特徴とする半導体装置の製造方法が得ら
れる。
度層及び高濃度層が隣接した構成を備える半導体装置を
製造する際に、当該半導体装置の能動領域の直下に対応
する前記低濃度層の厚みを実質的に減らすと共に対応す
る前記高濃度層の厚みを実質的に増やすように、前記低
濃度層に対して処理を行ない、且つ、当該半導体装置の
素子周辺部に相当する第1導電型の低濃度層厚みについ
ては、前記処理を行なわず当該低濃度層の本来の厚みを
維持したことを特徴とする半導体装置の製造方法が得ら
れる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態によ
る半導体装置の製造方法について、図面を用いて説明す
る。尚、以下に列挙する実施の形態においては、SIT
を例として、取り上げ説明していくこととするが、同様
の概念は、2枚の基板を貼り合せる半導体装置全般に適
用可能であることは言うまでもない。
る半導体装置の製造方法について、図面を用いて説明す
る。尚、以下に列挙する実施の形態においては、SIT
を例として、取り上げ説明していくこととするが、同様
の概念は、2枚の基板を貼り合せる半導体装置全般に適
用可能であることは言うまでもない。
【0048】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態によるSITについて、図1〜図4を用いて説明
する。
の形態によるSITについて、図1〜図4を用いて説明
する。
【0049】第1の実施の形態によるSITは、N-型
の低濃度シリコン基板1と、N+型の高濃度シリコン基
板2とを貼り合せてなる貼り合せ基板を出発ウェハとし
て、構成されるものである。低濃度シリコン基板1の高
濃度シリコン基板2と貼り合されていない面側には、ス
トライプ状に形成されるP+拡散層4やオーミック層と
してのN+拡散層10、エピタキシャル成長層7などが
形成されており、また、ソース電極16、ゲート電極1
8、酸化膜11などが形成されている。更に、ゲート電
極18の一部領域には、ウェハ貼合界面3まで達するよ
うにしてメサ溝が形成され、その内部に、ガラスが充填
されて、ガラスパッシベーション15が形成されてい
る。
の低濃度シリコン基板1と、N+型の高濃度シリコン基
板2とを貼り合せてなる貼り合せ基板を出発ウェハとし
て、構成されるものである。低濃度シリコン基板1の高
濃度シリコン基板2と貼り合されていない面側には、ス
トライプ状に形成されるP+拡散層4やオーミック層と
してのN+拡散層10、エピタキシャル成長層7などが
形成されており、また、ソース電極16、ゲート電極1
8、酸化膜11などが形成されている。更に、ゲート電
極18の一部領域には、ウェハ貼合界面3まで達するよ
うにしてメサ溝が形成され、その内部に、ガラスが充填
されて、ガラスパッシベーション15が形成されてい
る。
【0050】特に、本実施の形態による、SITは、低
濃度シリコン基板1のウェハ貼合界面側であって、能動
領域24に相当する位置に、高濃度拡散層20が形成さ
れている。これに対して、低濃度シリコン基板1のウェ
ハ貼合界面側であっても、素子周辺部23には、高濃度
拡散層20が設けられていない。これら本実施の形態に
よるSITの構造に関する記述より、低濃度シリコン基
板を用い、ウェハ貼り合わせ及びエピタキシャル成長層
を併用していることが理解される。このような構造的特
徴により、本実施の形態によるSITは、以下に示すよ
うに、高耐圧化、且つ、低抵抗化の図られたものとなっ
ている。
濃度シリコン基板1のウェハ貼合界面側であって、能動
領域24に相当する位置に、高濃度拡散層20が形成さ
れている。これに対して、低濃度シリコン基板1のウェ
ハ貼合界面側であっても、素子周辺部23には、高濃度
拡散層20が設けられていない。これら本実施の形態に
よるSITの構造に関する記述より、低濃度シリコン基
板を用い、ウェハ貼り合わせ及びエピタキシャル成長層
を併用していることが理解される。このような構造的特
徴により、本実施の形態によるSITは、以下に示すよ
うに、高耐圧化、且つ、低抵抗化の図られたものとなっ
ている。
【0051】図1に示される構造のSITにおいて、耐
圧は、素子周辺部23における基板の不純物濃度と低濃
度シリコン基板1の厚みAにより決定され、内部抵抗
は、主として電流通路となる能動領域24における低濃
度シリコン基板1の厚みBにより決定される。従来構造
のSITにおいては、厚みAと厚みBとが同じであった
が、本実施の形態においては、低濃度シリコン基板1内
部の能動領域24に高濃度拡散層20が埋め込まれてい
ることから、電流通路長である厚みBが、従来構造と比
較して、短くなっている。これによって、本実施の形態
によるSITは、従来のSITと同一耐圧で、且つ、低
抵抗化が図られることとなる。
圧は、素子周辺部23における基板の不純物濃度と低濃
度シリコン基板1の厚みAにより決定され、内部抵抗
は、主として電流通路となる能動領域24における低濃
度シリコン基板1の厚みBにより決定される。従来構造
のSITにおいては、厚みAと厚みBとが同じであった
が、本実施の形態においては、低濃度シリコン基板1内
部の能動領域24に高濃度拡散層20が埋め込まれてい
ることから、電流通路長である厚みBが、従来構造と比
較して、短くなっている。これによって、本実施の形態
によるSITは、従来のSITと同一耐圧で、且つ、低
抵抗化が図られることとなる。
【0052】高耐圧に関し、詳しくは、以下に述べられ
る。印加する電圧を上げるにつれて、空乏層の広がり
は、図1中破線CからDの方向へ広がる。図から明らか
なように、空乏層は、能動領域24においては比較的低
電圧にて高濃度拡散層20に達することとなるが、それ
以降、素子周辺部23へ(破線Eへ)広がる。従って、
本実施の形態によるSITにおいても、素子周辺部23
における低濃度シリコン基板1の厚みAにより、素子全
体の耐圧が決定されることとなる。ここで、本実施の形
態によるSITは、素子周辺部23における低濃度シリ
コン基板1の厚みAが従来構造によるSITと同等とな
っているため、耐圧値として従来と同一の値を得ること
ができる。
る。印加する電圧を上げるにつれて、空乏層の広がり
は、図1中破線CからDの方向へ広がる。図から明らか
なように、空乏層は、能動領域24においては比較的低
電圧にて高濃度拡散層20に達することとなるが、それ
以降、素子周辺部23へ(破線Eへ)広がる。従って、
本実施の形態によるSITにおいても、素子周辺部23
における低濃度シリコン基板1の厚みAにより、素子全
体の耐圧が決定されることとなる。ここで、本実施の形
態によるSITは、素子周辺部23における低濃度シリ
コン基板1の厚みAが従来構造によるSITと同等とな
っているため、耐圧値として従来と同一の値を得ること
ができる。
【0053】これらのことから、理解されるように、本
実施の形態においては、低濃度シリコン基板1のウェハ
貼合界面3側の能動領域24に相当する領域に高濃度拡
散層20を埋め込み形成していることから、素子周辺部
23及び能動領域24における低濃度シリコン基板1の
厚みA及びBを任意に設計することができ、それによっ
て、従来構造における耐圧と抵抗のトレードオフの関係
を打ち破った特性を有するSITの提供が可能となっ
た。
実施の形態においては、低濃度シリコン基板1のウェハ
貼合界面3側の能動領域24に相当する領域に高濃度拡
散層20を埋め込み形成していることから、素子周辺部
23及び能動領域24における低濃度シリコン基板1の
厚みA及びBを任意に設計することができ、それによっ
て、従来構造における耐圧と抵抗のトレードオフの関係
を打ち破った特性を有するSITの提供が可能となっ
た。
【0054】以下に、本発明の第1の実施の形態による
SITの製造方法について、図2〜図4を参照して詳細
に説明する。
SITの製造方法について、図2〜図4を参照して詳細
に説明する。
【0055】まず、図2(a)に示すように、N型の低
濃度シリコン基板1を準備する。本実施の形態において
は、当該基板1として、低濃度層、比抵抗ρ=70Ωc
m、厚みtN-=500μmのものを用いた。
濃度シリコン基板1を準備する。本実施の形態において
は、当該基板1として、低濃度層、比抵抗ρ=70Ωc
m、厚みtN-=500μmのものを用いた。
【0056】次に、図2(b)に示すように、低濃度シ
リコン基板1を熱酸化して、フォトリソグラフィー技術
により、低濃度シリコン基板1に開孔部を形成し、高濃
度拡散層20を形成する。尚、高濃度拡散層20の濃度
は、1018〜1019cm-3とした。
リコン基板1を熱酸化して、フォトリソグラフィー技術
により、低濃度シリコン基板1に開孔部を形成し、高濃
度拡散層20を形成する。尚、高濃度拡散層20の濃度
は、1018〜1019cm-3とした。
【0057】次に、図2(c)に示すように、N型の高
濃度シリコン基板2を準備する。本実施の形態において
は、当該基板2として、高濃度層、比抵抗ρ≦0.02
Ωcm、厚みtN+=500μmのものを用いた。
濃度シリコン基板2を準備する。本実施の形態において
は、当該基板2として、高濃度層、比抵抗ρ≦0.02
Ωcm、厚みtN+=500μmのものを用いた。
【0058】次に、図2(d)に示すように、低濃度シ
リコン基板1の高濃度拡散層20が形成された面と高濃
度シリコン基板2の鏡面同士をウェハ接合技術により貼
り合わせ、高濃度拡散層20を内部に埋め込んだ貼り合
せ基板を形成する。この貼り合せの際、2枚の基板1
(高濃度拡散層20を含む)及び2に対して、RCA洗
浄を実行し、その後、HF(弗化水素酸)処理を行って
自然酸化膜を除去し、更に、Si−Siのダイレクトボ
ンディングを行って貼り合せることにより、当該2枚の
基板1及び2は、導電性を持つ。
リコン基板1の高濃度拡散層20が形成された面と高濃
度シリコン基板2の鏡面同士をウェハ接合技術により貼
り合わせ、高濃度拡散層20を内部に埋め込んだ貼り合
せ基板を形成する。この貼り合せの際、2枚の基板1
(高濃度拡散層20を含む)及び2に対して、RCA洗
浄を実行し、その後、HF(弗化水素酸)処理を行って
自然酸化膜を除去し、更に、Si−Siのダイレクトボ
ンディングを行って貼り合せることにより、当該2枚の
基板1及び2は、導電性を持つ。
【0059】このようにして得られた貼り合せ基板、即
ち低濃度シリコン基板1の高濃度拡散層20が形成され
た面と高濃度シリコン基板2とを貼り合せてなる基板
は、前述のSi−Siダイレクトボンディングにより、
2枚の基板1及び2のウェハ貼合界面において、結晶格
子がつながれた状態になり、シリコンのバルクと同特性
を示すものである。
ち低濃度シリコン基板1の高濃度拡散層20が形成され
た面と高濃度シリコン基板2とを貼り合せてなる基板
は、前述のSi−Siダイレクトボンディングにより、
2枚の基板1及び2のウェハ貼合界面において、結晶格
子がつながれた状態になり、シリコンのバルクと同特性
を示すものである。
【0060】本実施の形態において、貼合せ時の熱処理
は、1100℃×3H、N2中で実施した。また、所望
のシリコン基板(貼り合せ基板)厚みを得るために、低
濃度シリコン基板1の外部露出側よりCMP(ケミカル
・メカニカル・ポリッシュ)によって研磨することによ
り、基板厚みを調整しつつ、当該外部露出側を鏡面仕上
げとする。この低濃度シリコン基板1の外部露出側は、
デバイス形成面となる。尚、必要に応じて、基板を任意
の厚み、任意の表面状態に加工可能である。
は、1100℃×3H、N2中で実施した。また、所望
のシリコン基板(貼り合せ基板)厚みを得るために、低
濃度シリコン基板1の外部露出側よりCMP(ケミカル
・メカニカル・ポリッシュ)によって研磨することによ
り、基板厚みを調整しつつ、当該外部露出側を鏡面仕上
げとする。この低濃度シリコン基板1の外部露出側は、
デバイス形成面となる。尚、必要に応じて、基板を任意
の厚み、任意の表面状態に加工可能である。
【0061】次に、図2(e)に示すように、フォトリ
ソグラフィーにより、低濃度シリコン基板1表面上、詳
しくは、N+埋込み層である高濃度拡散層20の上方に
相当する低濃度シリコン基板1の表面上に、ストライプ
状にP型不純物(ボロン:B)を拡散し、P+拡散層
4、5を形成する。本実施の形態において、P+拡散層
4、5は、濃度5×1019cm-3、厚みt=2μmとし
た。
ソグラフィーにより、低濃度シリコン基板1表面上、詳
しくは、N+埋込み層である高濃度拡散層20の上方に
相当する低濃度シリコン基板1の表面上に、ストライプ
状にP型不純物(ボロン:B)を拡散し、P+拡散層
4、5を形成する。本実施の形態において、P+拡散層
4、5は、濃度5×1019cm-3、厚みt=2μmとし
た。
【0062】次に、図3(a)に示すように、低濃度シ
リコン基板1上及びP+拡散層4、5上に、エピタキシ
ャル成長により、N型のエピタキシャル成長層6を形成
する。本実施の形態において、このエピタキシャル成長
層6は、濃度2×1015cm-3、厚みt=13μmとし
た。この過程において、P+拡散層4、5は、埋込み層
となり、低濃度シリコン基板1側及びエピタキシャル成
長層6へ、夫々、拡散が進行し、それによって、厚みが
増大することとなる。
リコン基板1上及びP+拡散層4、5上に、エピタキシ
ャル成長により、N型のエピタキシャル成長層6を形成
する。本実施の形態において、このエピタキシャル成長
層6は、濃度2×1015cm-3、厚みt=13μmとし
た。この過程において、P+拡散層4、5は、埋込み層
となり、低濃度シリコン基板1側及びエピタキシャル成
長層6へ、夫々、拡散が進行し、それによって、厚みが
増大することとなる。
【0063】次に、図3(b)に示すように、フォトリ
ソグラフィー及びシリコンエッチングにより、エピタキ
シャル成長層6を開孔して、ゲート電極形成用の開口部
を形成し、それによって、エピタキシャル成長層の形状
を参照符号7で示されるような形状とすると共に、P+
拡散層5の一部を図示されたように露出させる。
ソグラフィー及びシリコンエッチングにより、エピタキ
シャル成長層6を開孔して、ゲート電極形成用の開口部
を形成し、それによって、エピタキシャル成長層の形状
を参照符号7で示されるような形状とすると共に、P+
拡散層5の一部を図示されたように露出させる。
【0064】次に、図3(c)に示すように、P型不純
物(ボロン:B)を拡散し、P+拡散層8を形成し、ゲ
ートオーミック層とする。このゲートオーミック層は、
濃度5×1019cm-3、厚みt=2μmとする。この過
程において、P+層5、8より、ゲート領域としてのP+
拡散層9が形成される。
物(ボロン:B)を拡散し、P+拡散層8を形成し、ゲ
ートオーミック層とする。このゲートオーミック層は、
濃度5×1019cm-3、厚みt=2μmとする。この過
程において、P+層5、8より、ゲート領域としてのP+
拡散層9が形成される。
【0065】次に、図3(d)に示すように、フォトリ
ソグラフィー及びN型不純物(リン:P)拡散により、
エピタキシャル成長層7の一部にオーミック層としての
N+拡散層10を形成する。本実施の形態において、こ
のオーミック層は、濃度1×1019cm-3、厚みt=2
μmとしした。
ソグラフィー及びN型不純物(リン:P)拡散により、
エピタキシャル成長層7の一部にオーミック層としての
N+拡散層10を形成する。本実施の形態において、こ
のオーミック層は、濃度1×1019cm-3、厚みt=2
μmとしした。
【0066】次に、図4(a)に示すように、シリコン
基板全面を熱酸化し、その後、フォトリソグラフィーに
より、表面保護酸化膜11に、N+オーミック層上の開
口部12及びP+オーミック層上の開口部13を形成す
る。
基板全面を熱酸化し、その後、フォトリソグラフィーに
より、表面保護酸化膜11に、N+オーミック層上の開
口部12及びP+オーミック層上の開口部13を形成す
る。
【0067】次に、図4(b)に示すように、高耐圧化
構造とするために、メサ溝14を形成する。メサ溝14
の形成方法としては、ダイシング法、レーザー加工法、
ウェットエッチ法、ドライエッチ法などが適用可能であ
る。その後、メサ溝14形成時の歪み除去のために、メ
サ溝14の表面をエッチングする。尚、メサ溝14の深
さは、高濃度シリコン基板2に達していることが必要で
ある。
構造とするために、メサ溝14を形成する。メサ溝14
の形成方法としては、ダイシング法、レーザー加工法、
ウェットエッチ法、ドライエッチ法などが適用可能であ
る。その後、メサ溝14形成時の歪み除去のために、メ
サ溝14の表面をエッチングする。尚、メサ溝14の深
さは、高濃度シリコン基板2に達していることが必要で
ある。
【0068】次に、図4(c)に示すように、メサ溝1
4に対して、鉛系あるいは亜鉛系のガラスを電着・焼成
し、メサ溝14内部に高耐圧のガラスパッシベーション
膜15を形成する。
4に対して、鉛系あるいは亜鉛系のガラスを電着・焼成
し、メサ溝14内部に高耐圧のガラスパッシベーション
膜15を形成する。
【0069】次に、図4(d)に示すように、ソース領
域上(N+オーミック層上)、ドレイン領域上(高濃度
シリコン基板2の外部露出側)、及びゲート領域上(P
+オーミック層上)にアルミのメタライズを行い、夫
々、ソース電極16、ドレイン電極17、ゲート電極1
8を形成する。
域上(N+オーミック層上)、ドレイン領域上(高濃度
シリコン基板2の外部露出側)、及びゲート領域上(P
+オーミック層上)にアルミのメタライズを行い、夫
々、ソース電極16、ドレイン電極17、ゲート電極1
8を形成する。
【0070】このようにして得られるSITは、上述し
た通り、低濃度シリコン基板1のウェハ貼合界面3側の
能動領域24に相当する領域に高濃度拡散層20を埋め
込み形成していることから、素子周辺部23及び能動領
域24における低濃度シリコン基板1の厚みA及びBを
任意に設計することができ、それによって、従来構造に
おける耐圧と抵抗のトレードオフの関係を打ち破ること
ができるものである。
た通り、低濃度シリコン基板1のウェハ貼合界面3側の
能動領域24に相当する領域に高濃度拡散層20を埋め
込み形成していることから、素子周辺部23及び能動領
域24における低濃度シリコン基板1の厚みA及びBを
任意に設計することができ、それによって、従来構造に
おける耐圧と抵抗のトレードオフの関係を打ち破ること
ができるものである。
【0071】かかる本実施の形態における効果につい
て、具体的に数値を上げて説明すると、本実施の形態に
よって得られたSITは、チップサイズがS=10mm
2で耐圧VGDO=1800V、抵抗Ron=0.70Ωの
特性を示す。このような本実施の形態によるSITと従
来構造のSITとを比較すると、同一耐圧値である一
方、本実施の形態によるSITの方が、抵抗に関し、約
25%程度の減少の図られたものとなっている。これ
は、低濃度シリコン基板1の内、能動領域24に相当す
る部分の厚みBが高濃度拡散層20により、50μm程
度減少(厚みが約30%減少)したことに起因してい
る。
て、具体的に数値を上げて説明すると、本実施の形態に
よって得られたSITは、チップサイズがS=10mm
2で耐圧VGDO=1800V、抵抗Ron=0.70Ωの
特性を示す。このような本実施の形態によるSITと従
来構造のSITとを比較すると、同一耐圧値である一
方、本実施の形態によるSITの方が、抵抗に関し、約
25%程度の減少の図られたものとなっている。これ
は、低濃度シリコン基板1の内、能動領域24に相当す
る部分の厚みBが高濃度拡散層20により、50μm程
度減少(厚みが約30%減少)したことに起因してい
る。
【0072】また、上述した第1の実施の形態において
は、エピタキシャル成長のみによって形成されたウェハ
ではなく、2枚の基板を貼り合せてなる貼り合せ基板に
対してエピタキシャル成長を施して所望とするウェハを
得ていた。このように、エピタキシャル成長の代わりに
ウェハ貼り合せを行うこととすると、以下の特徴及び工
程上のメリットがある。
は、エピタキシャル成長のみによって形成されたウェハ
ではなく、2枚の基板を貼り合せてなる貼り合せ基板に
対してエピタキシャル成長を施して所望とするウェハを
得ていた。このように、エピタキシャル成長の代わりに
ウェハ貼り合せを行うこととすると、以下の特徴及び工
程上のメリットがある。
【0073】(1) 厚いエピタキシャル成長層を形成
しようとすると、高温長時間の熱処理が必要となり、そ
れによって、拡散層のオートドープの問題が起こり、ま
た、高不純物濃度基板の上に低濃度層を厚く成長させる
のは難しいという問題があった。これに対して、ウェハ
貼り合わせ技術を導入すると、短時間の熱処理で済み、
また、熱処理時間が短いことによりオートドープが起こ
り難いという工程上のメリットが生じることとなる。ま
た、ウェハ貼合を行なうこととすると、高濃度基板と低
濃度基板の接合が容易であり、更に、熱処理条件により
濃度分布が制御できる。
しようとすると、高温長時間の熱処理が必要となり、そ
れによって、拡散層のオートドープの問題が起こり、ま
た、高不純物濃度基板の上に低濃度層を厚く成長させる
のは難しいという問題があった。これに対して、ウェハ
貼り合わせ技術を導入すると、短時間の熱処理で済み、
また、熱処理時間が短いことによりオートドープが起こ
り難いという工程上のメリットが生じることとなる。ま
た、ウェハ貼合を行なうこととすると、高濃度基板と低
濃度基板の接合が容易であり、更に、熱処理条件により
濃度分布が制御できる。
【0074】(2) エピタキシャル成長と違って、ウ
ェハ貼り合わせの場合、既存のウェハを貼り付けること
により、エピタキシャル成長層において問題となつてい
た結晶欠陥がないという特徴を有する。
ェハ貼り合わせの場合、既存のウェハを貼り付けること
により、エピタキシャル成長層において問題となつてい
た結晶欠陥がないという特徴を有する。
【0075】(3) 深い拡散を得ようとする場合、拡
散時間は膨大なものとなるが、ウェハ貼り合わせの場
合、既存の所望の濃度の基板を貼り合わせることにより
処理時間は著しく短くなる。即ち、深い拡散の代替をす
ることができる。
散時間は膨大なものとなるが、ウェハ貼り合わせの場
合、既存の所望の濃度の基板を貼り合わせることにより
処理時間は著しく短くなる。即ち、深い拡散の代替をす
ることができる。
【0076】(4) 基板の厚みは、研磨により自由に
設定できる。
設定できる。
【0077】(5) 酸化したウェハを接着すること
で、誘電体分離型基板(SOI)を作るのが容易であ
る。
で、誘電体分離型基板(SOI)を作るのが容易であ
る。
【0078】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態によるSITについて、図5を参照すると共に、
図6〜図10を用いて説明する。
の形態によるSITについて、図5を参照すると共に、
図6〜図10を用いて説明する。
【0079】本実施の形態によるSITは、前述の第1
の実施の形態によるSITの応用例であり、詳細は、以
下に示される。
の実施の形態によるSITの応用例であり、詳細は、以
下に示される。
【0080】上述した第1の実施の形態においては、高
濃度拡散層20が表面から内部にかけて形成された低濃
度シリコン基板1を高濃度シリコン基板2と貼り合わせ
ることにより、高濃度拡散層20を埋込み層として有す
る貼り合せ基板を生成し、その貼り合せ基板を出発ウェ
ハとしてデバイスの形成を行なっていた。その結果、従
来の構造においては不可能であった高耐圧と低抵抗との
トレードオフの関係を打破することが可能となった。
濃度拡散層20が表面から内部にかけて形成された低濃
度シリコン基板1を高濃度シリコン基板2と貼り合わせ
ることにより、高濃度拡散層20を埋込み層として有す
る貼り合せ基板を生成し、その貼り合せ基板を出発ウェ
ハとしてデバイスの形成を行なっていた。その結果、従
来の構造においては不可能であった高耐圧と低抵抗との
トレードオフの関係を打破することが可能となった。
【0081】しかしながら、上述した構成においては、
図5に示されるように、ウェハ貼合界面3にボイド30
が発生する可能性もある。図5に示されるSITにおい
ても、電圧が印加されると、空乏層が、破線Cから破線
Eの方向へと広がっていく。ここで、もし、図5に示さ
れるようなボイド30が存在すると、低濃度シリコン基
板1(或いは、厚みA)を広がってきた空乏層がボイド
30に達した時点で、ウェハ貼合界面に達したことと同
等となり、ボイド30がない場合より低電圧で絶縁破壊
を起こしてしまうこととなる。
図5に示されるように、ウェハ貼合界面3にボイド30
が発生する可能性もある。図5に示されるSITにおい
ても、電圧が印加されると、空乏層が、破線Cから破線
Eの方向へと広がっていく。ここで、もし、図5に示さ
れるようなボイド30が存在すると、低濃度シリコン基
板1(或いは、厚みA)を広がってきた空乏層がボイド
30に達した時点で、ウェハ貼合界面に達したことと同
等となり、ボイド30がない場合より低電圧で絶縁破壊
を起こしてしまうこととなる。
【0082】このようなボイド発生による低電圧絶縁破
壊の誘因を除去すべく、本実施の形態においては、低濃
度シリコン基板1の高濃度シリコン基板2との貼合界面
に対して、N+型の高濃度拡散層31を備えることとし
た。より具体的には、後述する本実施の形態によるSI
Tの製造工程において、高濃度拡散層31を形成するこ
とにより、ボイドの発生を防止している。
壊の誘因を除去すべく、本実施の形態においては、低濃
度シリコン基板1の高濃度シリコン基板2との貼合界面
に対して、N+型の高濃度拡散層31を備えることとし
た。より具体的には、後述する本実施の形態によるSI
Tの製造工程において、高濃度拡散層31を形成するこ
とにより、ボイドの発生を防止している。
【0083】以下に、本実施の形態によるSITの製造
方法について、図7〜図9を参照して、詳細に説明す
る。
方法について、図7〜図9を参照して、詳細に説明す
る。
【0084】まず、図7(a)に示すように、N型の低
濃度シリコン基板1を準備する。本実施の形態において
は、当該基板1として、低濃度層、比抵抗ρ=70Ωc
m、厚みtN-=500μmのものを用いた。
濃度シリコン基板1を準備する。本実施の形態において
は、当該基板1として、低濃度層、比抵抗ρ=70Ωc
m、厚みtN-=500μmのものを用いた。
【0085】次に、図7(b)に示すように、低濃度シ
リコン基板1を熱酸化して、フォトリソグラフィー技術
により、低濃度シリコン基板1に開孔部を形成し、高濃
度拡散層20を形成する。尚、高濃度拡散層の濃度は、
1018〜1019cm-3とした。
リコン基板1を熱酸化して、フォトリソグラフィー技術
により、低濃度シリコン基板1に開孔部を形成し、高濃
度拡散層20を形成する。尚、高濃度拡散層の濃度は、
1018〜1019cm-3とした。
【0086】次に、図7(c)に示すように、低濃度シ
リコン基板1を熱酸化して、フォトリソグラフィー技術
により、低濃度シリコン基板1の面の内、高濃度拡散層
20が形成されている側の面に対して、全面に亘って、
高濃度拡散層20と同一導電型で、且つ、同程度の濃度
の高濃度拡散層31を形成する。高濃度拡散層31は、
濃度1018〜1019cm-3、厚みt=2μm程度とし
た。
リコン基板1を熱酸化して、フォトリソグラフィー技術
により、低濃度シリコン基板1の面の内、高濃度拡散層
20が形成されている側の面に対して、全面に亘って、
高濃度拡散層20と同一導電型で、且つ、同程度の濃度
の高濃度拡散層31を形成する。高濃度拡散層31は、
濃度1018〜1019cm-3、厚みt=2μm程度とし
た。
【0087】次に、図7(d)に示すように、N型の高
濃度シリコン基板2を準備する。本実施の形態において
は、当該基板2として、高濃度層、比抵抗ρ≦0.02
Ωcm、厚みtN+=500μmのものを用いた。
濃度シリコン基板2を準備する。本実施の形態において
は、当該基板2として、高濃度層、比抵抗ρ≦0.02
Ωcm、厚みtN+=500μmのものを用いた。
【0088】次に、図7(e)に示すように、低濃度シ
リコン基板1の高濃度拡散層31が形成された面と高濃
度シリコン基板2の鏡面同士をウェハ接合技術により貼
り合わせ、高濃度拡散層20及び31を内部に埋め込ん
だ貼り合せ基板を形成する。この貼り合せの際、2枚の
基板1(高濃度拡散層20及び31を含む)及び2に対
して、RCA洗浄を実行し、その後、HF(弗化水素
酸)処理を行って自然酸化膜を除去し、更に、Si−S
iのダイレクトボンディングを行なって貼り合せること
により、当該2枚の基板1及び2は、導電性を持つ。
リコン基板1の高濃度拡散層31が形成された面と高濃
度シリコン基板2の鏡面同士をウェハ接合技術により貼
り合わせ、高濃度拡散層20及び31を内部に埋め込ん
だ貼り合せ基板を形成する。この貼り合せの際、2枚の
基板1(高濃度拡散層20及び31を含む)及び2に対
して、RCA洗浄を実行し、その後、HF(弗化水素
酸)処理を行って自然酸化膜を除去し、更に、Si−S
iのダイレクトボンディングを行なって貼り合せること
により、当該2枚の基板1及び2は、導電性を持つ。
【0089】このようにして得られた貼り合せ基板、即
ち低濃度シリコン基板1の高濃度拡散層31が形成され
た面と高濃度シリコン基板2とを貼り合せてなる基板
は、前述のSi−Siダイレクトボンディングにより、
2枚の基板1及び2のウェハ貼合界面において、結晶格
子がつながれた状態になり、シリコンのバルクと同特性
を示すものである。
ち低濃度シリコン基板1の高濃度拡散層31が形成され
た面と高濃度シリコン基板2とを貼り合せてなる基板
は、前述のSi−Siダイレクトボンディングにより、
2枚の基板1及び2のウェハ貼合界面において、結晶格
子がつながれた状態になり、シリコンのバルクと同特性
を示すものである。
【0090】本実施の形態において、貼合せ時の熱処理
は、1100℃×3H、N2中で実施した。また、所望
のシリコン基板(貼り合せ基板)厚みを得るために、低
濃度シリコン基板1の外部露出側よりCMP(ケミカル
・メカニカル・ポリッシュ)によって研磨することによ
り、基板厚みを調整しつつ、当該外部露出側を鏡面仕上
げとする。この低濃度シリコン基板1の外部露出側は、
デバイス形成面となる。尚、必要に応じて、基板を任意
の厚み、任意の表面状態に加工可能である。
は、1100℃×3H、N2中で実施した。また、所望
のシリコン基板(貼り合せ基板)厚みを得るために、低
濃度シリコン基板1の外部露出側よりCMP(ケミカル
・メカニカル・ポリッシュ)によって研磨することによ
り、基板厚みを調整しつつ、当該外部露出側を鏡面仕上
げとする。この低濃度シリコン基板1の外部露出側は、
デバイス形成面となる。尚、必要に応じて、基板を任意
の厚み、任意の表面状態に加工可能である。
【0091】次に、図8(a)に示すように、フォトリ
ソグラフィーにより、低濃度シリコン基板1表面上、詳
しくは、N+埋込層である高濃度拡散層20の上方に相
当する低濃度シリコン基板1の表面上に、ストライプ状
にP型不純物(ボロン:B)を拡散し、P+拡散層4、
5を形成する。本実施の形態において、P+拡散層4、
5は、濃度5×1019cm-3、厚みt=2μmとした。
ソグラフィーにより、低濃度シリコン基板1表面上、詳
しくは、N+埋込層である高濃度拡散層20の上方に相
当する低濃度シリコン基板1の表面上に、ストライプ状
にP型不純物(ボロン:B)を拡散し、P+拡散層4、
5を形成する。本実施の形態において、P+拡散層4、
5は、濃度5×1019cm-3、厚みt=2μmとした。
【0092】次に、図8(b)に示すように、低濃度シ
リコン基板1上及びP+拡散層4、5上に、エピタキシ
ャル成長により、N型のエピタキシャル成長層6を形成
する。本実施の形態において、このエピタキシャル成長
層6は、濃度2×1015cm-3、厚みt=13μmとし
た。この過程において、P+拡散層4、5は、埋込み層
となり、低濃度シリコン基板1側及びエピタキシャル成
長層6へ、夫々、拡散が進行し、それによって、厚みが
増大することとなる。
リコン基板1上及びP+拡散層4、5上に、エピタキシ
ャル成長により、N型のエピタキシャル成長層6を形成
する。本実施の形態において、このエピタキシャル成長
層6は、濃度2×1015cm-3、厚みt=13μmとし
た。この過程において、P+拡散層4、5は、埋込み層
となり、低濃度シリコン基板1側及びエピタキシャル成
長層6へ、夫々、拡散が進行し、それによって、厚みが
増大することとなる。
【0093】次に、図8(c)に示すように、フォトリ
ソグラフィー及びシリコンエッチングにより、エピタキ
シャル成長層6を開孔して、ゲート電極形成用の開口部
を形成し、それによって、エピタキシャル成長層の形状
を参照符号7で示されるような形状とすると共に、P+
拡散層5の一部を図示されたように露出させる。
ソグラフィー及びシリコンエッチングにより、エピタキ
シャル成長層6を開孔して、ゲート電極形成用の開口部
を形成し、それによって、エピタキシャル成長層の形状
を参照符号7で示されるような形状とすると共に、P+
拡散層5の一部を図示されたように露出させる。
【0094】次に、図8(d)に示すように、P型不純
物(ボロン:B)を拡散し、P+拡散層8を形成し、ゲ
ートオーミック層とする。このゲートオーミック層は、
濃度5×1019cm-3、厚みt=2μmとする。この過
程において、P+層5、8より、ゲート領域としてのP+
拡散層9が形成される。
物(ボロン:B)を拡散し、P+拡散層8を形成し、ゲ
ートオーミック層とする。このゲートオーミック層は、
濃度5×1019cm-3、厚みt=2μmとする。この過
程において、P+層5、8より、ゲート領域としてのP+
拡散層9が形成される。
【0095】次に、図9(a)に示すように、フォトリ
ソグラフィー及びN型不純物(リン:P)拡散により、
エピタキシャル成長層7の一部にオーミック層としての
N+拡散層10を形成する。本実施の形態において、こ
のオーミック層は、濃度1×1019cm-3、厚みt=2
μmとした。
ソグラフィー及びN型不純物(リン:P)拡散により、
エピタキシャル成長層7の一部にオーミック層としての
N+拡散層10を形成する。本実施の形態において、こ
のオーミック層は、濃度1×1019cm-3、厚みt=2
μmとした。
【0096】次に、図9(b)に示すように、シリコン
基板全面を熱酸化し、その後、フォトリソグラフィーに
より、表面保護酸化膜11に、N+オーミック層上の開
口部12及びP+オーミック層上の開口部13を形成す
る。
基板全面を熱酸化し、その後、フォトリソグラフィーに
より、表面保護酸化膜11に、N+オーミック層上の開
口部12及びP+オーミック層上の開口部13を形成す
る。
【0097】次に、図9(c)に示すように、高耐圧化
構造とするために、メサ溝14を形成する。メサ溝14
の形成方法としては、ダイシング法、レーザー加工法、
ウェットエッチ法、ドライエッチ法などが適用可能であ
る。その後、メサ溝14形成時の歪み除去のために、メ
サ溝14の表面をエッチングする。尚、メサ溝14の深
さは、高濃度シリコン基板2に達していることが必要で
ある。
構造とするために、メサ溝14を形成する。メサ溝14
の形成方法としては、ダイシング法、レーザー加工法、
ウェットエッチ法、ドライエッチ法などが適用可能であ
る。その後、メサ溝14形成時の歪み除去のために、メ
サ溝14の表面をエッチングする。尚、メサ溝14の深
さは、高濃度シリコン基板2に達していることが必要で
ある。
【0098】次に、図9(d)に示すように、メサ溝1
4に対して、鉛系あるいは亜鉛系のガラスを電着・焼成
し、メサ溝14内部に高耐圧のガラスパッシベーション
膜15を形成する。
4に対して、鉛系あるいは亜鉛系のガラスを電着・焼成
し、メサ溝14内部に高耐圧のガラスパッシベーション
膜15を形成する。
【0099】次に、ソース領域上(N+オーミック層
上)、ドレイン領域上(高濃度シリコン基板2の外部露
出側)、及びゲート領域上(P+オーミック層上)にア
ルミのメタライズを行い、夫々、ソース電極16、ドレ
イン電極17、ゲート電極18を形成して、図6に示さ
れるような構造のSITを得ることができる。
上)、ドレイン領域上(高濃度シリコン基板2の外部露
出側)、及びゲート領域上(P+オーミック層上)にア
ルミのメタライズを行い、夫々、ソース電極16、ドレ
イン電極17、ゲート電極18を形成して、図6に示さ
れるような構造のSITを得ることができる。
【0100】このようにして得られるSITは、上述し
た第1の実施の形態と同様、低濃度シリコン基板1のウ
ェハ貼合界面3側の能動領域に相当する領域に高濃度拡
散層20を埋め込み形成していることから、素子周辺部
及び能動領域における低濃度シリコン基板1の厚みを任
意に設計することができ、それによって、従来構造にお
ける耐圧と抵抗のトレードオフの関係を打ち破ることが
できるものである。
た第1の実施の形態と同様、低濃度シリコン基板1のウ
ェハ貼合界面3側の能動領域に相当する領域に高濃度拡
散層20を埋め込み形成していることから、素子周辺部
及び能動領域における低濃度シリコン基板1の厚みを任
意に設計することができ、それによって、従来構造にお
ける耐圧と抵抗のトレードオフの関係を打ち破ることが
できるものである。
【0101】また、本実施の形態においては、ウェハ貼
合界面に対して、空乏層の広がりをストップするため
に、N+型の高濃度拡散層31を形成したことにより、
ウェハ貼合界面にたとえボイドが発生した場合であって
も、低濃度シリコン基板基板1を拡がってきた空乏層
が、必ず、高濃度拡散層31と接することとなり、それ
によって、空乏層の広がりがストップするため、前述し
た第1の実施の形態のように、ボイド30が、直接、空
乏層の表面になることがない。
合界面に対して、空乏層の広がりをストップするため
に、N+型の高濃度拡散層31を形成したことにより、
ウェハ貼合界面にたとえボイドが発生した場合であって
も、低濃度シリコン基板基板1を拡がってきた空乏層
が、必ず、高濃度拡散層31と接することとなり、それ
によって、空乏層の広がりがストップするため、前述し
た第1の実施の形態のように、ボイド30が、直接、空
乏層の表面になることがない。
【0102】更に、本実施の形態においては、ウェハ貼
合界面に、N+型の高濃度拡散層31が存在することに
より、低濃度シリコン基板1と高濃度シリコン基板2と
を貼り合せる際に、ウェハ貼合界面においてアモルファ
ス層が形成されることを防ぐことができる。
合界面に、N+型の高濃度拡散層31が存在することに
より、低濃度シリコン基板1と高濃度シリコン基板2と
を貼り合せる際に、ウェハ貼合界面においてアモルファ
ス層が形成されることを防ぐことができる。
【0103】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態によるSITについて、図10〜図14を用いて
説明する。
の形態によるSITについて、図10〜図14を用いて
説明する。
【0104】本実施の形態によるSITは、前述の第2
の実施の形態と同様、貼り合せ界面におけるボイド対策
に係る構造を備えるものである。
の実施の形態と同様、貼り合せ界面におけるボイド対策
に係る構造を備えるものである。
【0105】具体的には、本実施の形態によるSIT
は、低濃度シリコン基板1の高濃度シリコン基板2との
貼り合せ面に対して、空乏層の広がりをストップのため
に、酸化膜32を埋め込んだ構造を備える。酸化膜32
は、接合表面に対する表面保護膜にも使用されることか
ら、貼合せ面にたとえボイドが発生しても、ボイド面の
安定化が図られる。
は、低濃度シリコン基板1の高濃度シリコン基板2との
貼り合せ面に対して、空乏層の広がりをストップのため
に、酸化膜32を埋め込んだ構造を備える。酸化膜32
は、接合表面に対する表面保護膜にも使用されることか
ら、貼合せ面にたとえボイドが発生しても、ボイド面の
安定化が図られる。
【0106】以下に、本実施の形態によるSITの製造
方法について、図11〜図14を参照して、詳細に説明
する。
方法について、図11〜図14を参照して、詳細に説明
する。
【0107】まず、図11(a)に示すように、N型の
低濃度シリコン基板1を準備する。本実施の形態におい
ては、当該基板1として、低濃度層、比抵抗ρ=70Ω
cm、厚みtN-=500μmのものを用いた。
低濃度シリコン基板1を準備する。本実施の形態におい
ては、当該基板1として、低濃度層、比抵抗ρ=70Ω
cm、厚みtN-=500μmのものを用いた。
【0108】次に、図11(b)に示すように、低濃度
シリコン基板1を熱酸化して、フォトリソグラフィー技
術により、低濃度シリコン基板1に開孔部を形成し、高
濃度拡散層20を形成する。尚、高濃度拡散層の濃度
は、1018〜1019cm-3とした。
シリコン基板1を熱酸化して、フォトリソグラフィー技
術により、低濃度シリコン基板1に開孔部を形成し、高
濃度拡散層20を形成する。尚、高濃度拡散層の濃度
は、1018〜1019cm-3とした。
【0109】次に、図11(c)に示すように、フォト
リソグラフィー及ひシリコンエッチングにより、低濃度
シリコン基板1の貼合面側を処理し、高濃度拡散層20
以外の部分が凹むように、段差を形成する。
リソグラフィー及ひシリコンエッチングにより、低濃度
シリコン基板1の貼合面側を処理し、高濃度拡散層20
以外の部分が凹むように、段差を形成する。
【0110】次に、図11(d)に示すように、低濃度
シリコン基板1の貼合面となる面の内、高濃度拡散層2
0を含む全面、あるいは高濃度拡散層20を除く面、即
ち前述の凹んだ部分に対して、酸化膜32を形成する。
ここで、酸化膜の形成は、熱酸化あるいはCVDにて行
なってもよい。
シリコン基板1の貼合面となる面の内、高濃度拡散層2
0を含む全面、あるいは高濃度拡散層20を除く面、即
ち前述の凹んだ部分に対して、酸化膜32を形成する。
ここで、酸化膜の形成は、熱酸化あるいはCVDにて行
なってもよい。
【0111】酸化膜32の形成後、酸化膜32を形成し
た面に対して、CMP処理を施し、フラットな面を形成
する。尚、当該フラットな面内において、高濃度拡散層
20は表面に露出していることとし、その他の部分は酸
化膜であるものとする。また、当該フラットな面は、鏡
面仕上げされているものとする。ここで、上記した酸化
膜32の代わりにPoly−Siを使用してもよいし、
また、他の絶縁膜を使用しても良い。
た面に対して、CMP処理を施し、フラットな面を形成
する。尚、当該フラットな面内において、高濃度拡散層
20は表面に露出していることとし、その他の部分は酸
化膜であるものとする。また、当該フラットな面は、鏡
面仕上げされているものとする。ここで、上記した酸化
膜32の代わりにPoly−Siを使用してもよいし、
また、他の絶縁膜を使用しても良い。
【0112】次に、図12(a)に示すように、N型の
高濃度シリコン基板2を準備をする。本実施の形態にお
いては、当該基板2として、高濃度層、比抵抗ρ≦0.
02Ωcm、厚みtN+500μmのものを用いた。
高濃度シリコン基板2を準備をする。本実施の形態にお
いては、当該基板2として、高濃度層、比抵抗ρ≦0.
02Ωcm、厚みtN+500μmのものを用いた。
【0113】次に、図12(b)に示すように、低濃度
シリコン基板1の高濃度拡散層20及び酸化膜32が形
成された面と高濃度シリコン基板2の鏡面同士をウェハ
接合技術により貼合せ、高濃度拡散層20及び酸化膜3
2を内部に埋込んだ貼り合せ基板を形成する。この貼り
合せの際、2枚の基板1(高濃度拡散層20及び酸化膜
32を含む。)及び2に対して、RCA洗浄を実行し、
その後、HF(弗化水素酸)処理を行って自然酸化膜を
除去し、更に、高濃度拡散層20に関してSi−Siの
ダイレクトボンディングを行い、酸化膜32に関してS
i−SiO2ボンディングを行なうことにより、基板1
及び2は、高濃度拡散層20において、導電性を持つ。
ただし、HF処理時、高濃度拡散層20と酸化膜32と
の平坦度が保たれている必要がある。
シリコン基板1の高濃度拡散層20及び酸化膜32が形
成された面と高濃度シリコン基板2の鏡面同士をウェハ
接合技術により貼合せ、高濃度拡散層20及び酸化膜3
2を内部に埋込んだ貼り合せ基板を形成する。この貼り
合せの際、2枚の基板1(高濃度拡散層20及び酸化膜
32を含む。)及び2に対して、RCA洗浄を実行し、
その後、HF(弗化水素酸)処理を行って自然酸化膜を
除去し、更に、高濃度拡散層20に関してSi−Siの
ダイレクトボンディングを行い、酸化膜32に関してS
i−SiO2ボンディングを行なうことにより、基板1
及び2は、高濃度拡散層20において、導電性を持つ。
ただし、HF処理時、高濃度拡散層20と酸化膜32と
の平坦度が保たれている必要がある。
【0114】このようにして得られた貼り合せ基板、即
ち低濃度シリコン基板1の高濃度拡散層20及び酸化膜
32が形成された面と高濃度シリコン基板2とを貼り合
せてなる基板は、高濃度拡散層20に関して、Si−S
iダイレクトボンディングにより結晶格子がつながれた
状態になり、シリコンのバルクと同特性を示すものであ
る。
ち低濃度シリコン基板1の高濃度拡散層20及び酸化膜
32が形成された面と高濃度シリコン基板2とを貼り合
せてなる基板は、高濃度拡散層20に関して、Si−S
iダイレクトボンディングにより結晶格子がつながれた
状態になり、シリコンのバルクと同特性を示すものであ
る。
【0115】本実施の形態において、貼合せ時の熱処理
は、1100℃×3H、N2中で実施した。また、所望
のシリコン基板(貼り合せ基板)厚みを得るために、低
濃度シリコン基板1の外部露出側よりCMP(ケミカル
・メカニカル・ポリッシュ)によって研磨することによ
り、基板厚みを調整しつつ、当該外部露出側を鏡面仕上
げとする。この低濃度シリコン基板1の外部露出側は、
デバイス形成面となる。尚、必要に応じて、基板を任意
の厚み、任意の表面状態に加工可能である。
は、1100℃×3H、N2中で実施した。また、所望
のシリコン基板(貼り合せ基板)厚みを得るために、低
濃度シリコン基板1の外部露出側よりCMP(ケミカル
・メカニカル・ポリッシュ)によって研磨することによ
り、基板厚みを調整しつつ、当該外部露出側を鏡面仕上
げとする。この低濃度シリコン基板1の外部露出側は、
デバイス形成面となる。尚、必要に応じて、基板を任意
の厚み、任意の表面状態に加工可能である。
【0116】次に、図12(c)に示すように、フォト
リソグラフィーにより、低濃度シリコン基板1表面上、
詳しくは、N+埋込層である高濃度拡散層20の上方に
相当する低濃度シリコン基板1の表面上に、ストライプ
状にP型不純物(ボロン:B)を拡散し、P+拡散層
4、5を形成する。本実施の形態において、P+拡散層
4、5は、濃度5×1019cm-3、厚みt=2μmとし
た。
リソグラフィーにより、低濃度シリコン基板1表面上、
詳しくは、N+埋込層である高濃度拡散層20の上方に
相当する低濃度シリコン基板1の表面上に、ストライプ
状にP型不純物(ボロン:B)を拡散し、P+拡散層
4、5を形成する。本実施の形態において、P+拡散層
4、5は、濃度5×1019cm-3、厚みt=2μmとし
た。
【0117】次に、図13(a)に示すように、低濃度
シリコン基板1上及びP+拡散層4、5上に、エピタキ
シャル成長により、N型のエピタキシャル成長層6を形
成する。本実施の形態において、このエピタキシャル成
長層6は、濃度2×1015cm-3、厚みt=13μmと
した。この過程において、P+拡散層4、5は、埋め込
み層となり、低濃度シリコン基板1側及びエピタキシャ
ル成長層6ヘ、夫々、拡散が進行し、それによって、厚
みが増大することとなる。
シリコン基板1上及びP+拡散層4、5上に、エピタキ
シャル成長により、N型のエピタキシャル成長層6を形
成する。本実施の形態において、このエピタキシャル成
長層6は、濃度2×1015cm-3、厚みt=13μmと
した。この過程において、P+拡散層4、5は、埋め込
み層となり、低濃度シリコン基板1側及びエピタキシャ
ル成長層6ヘ、夫々、拡散が進行し、それによって、厚
みが増大することとなる。
【0118】次に、図13(b)に示すように、フォト
リソグラフィー及びシリコンエッチングにより、エピタ
キシャル成長層6を開孔して、ゲート電極形成用の開口
部を形成し、それによって、エピタキシャル成長層の形
状を参照符号7で示されるような形状とすると共に、P
+拡散層5の一部を図示されたように露出させる。
リソグラフィー及びシリコンエッチングにより、エピタ
キシャル成長層6を開孔して、ゲート電極形成用の開口
部を形成し、それによって、エピタキシャル成長層の形
状を参照符号7で示されるような形状とすると共に、P
+拡散層5の一部を図示されたように露出させる。
【0119】次に、図13(c)に示すように、P型不
純物(ボロン:B)を拡散し、P+拡散層8を形成し、
ゲートオーミック層とする。このゲートオーミック層
は、濃度5×1019cm-3、厚みt=2μmとする。こ
の過程において、P+層5、8より、ゲート領域として
のP+拡散層9が形成される。
純物(ボロン:B)を拡散し、P+拡散層8を形成し、
ゲートオーミック層とする。このゲートオーミック層
は、濃度5×1019cm-3、厚みt=2μmとする。こ
の過程において、P+層5、8より、ゲート領域として
のP+拡散層9が形成される。
【0120】次に、図13(d)に示すように、フォト
リソグラフィー及びN型不純物(リン:P)拡散によ
り、エピタキシャル成長層7の一部にオーミック層とし
てのN+拡散層10を形成する。本実施の形態におい
て、このオーミック層は、濃度1×1019cm-3、厚み
t=2μmとした。
リソグラフィー及びN型不純物(リン:P)拡散によ
り、エピタキシャル成長層7の一部にオーミック層とし
てのN+拡散層10を形成する。本実施の形態におい
て、このオーミック層は、濃度1×1019cm-3、厚み
t=2μmとした。
【0121】次に、図14(b)に示すように、シリコ
ン基板全面を熱酸化し、その後、フォトリソグラフィー
により、表面保護酸化膜11に、N+オーミック拡散層
上の開口部12及びP+オーミック層上の開口部13を
形成する。
ン基板全面を熱酸化し、その後、フォトリソグラフィー
により、表面保護酸化膜11に、N+オーミック拡散層
上の開口部12及びP+オーミック層上の開口部13を
形成する。
【0122】次に、図14(c)に示すように、高耐圧
化構造とするために、メサ溝14を形成する。メサ溝1
4の形成方法としては、ダイシング法、レーザー加工
法、ウェットエッチ法、ドライエッチ法などが適用可能
である。その後、メサ溝14形成時の歪み除去のため
に、メサ溝14の表面をエッチングする。尚、メサ溝1
4の深さは、高濃度シリコン基板2に達していることが
必要である。
化構造とするために、メサ溝14を形成する。メサ溝1
4の形成方法としては、ダイシング法、レーザー加工
法、ウェットエッチ法、ドライエッチ法などが適用可能
である。その後、メサ溝14形成時の歪み除去のため
に、メサ溝14の表面をエッチングする。尚、メサ溝1
4の深さは、高濃度シリコン基板2に達していることが
必要である。
【0123】次に、図14(c)に示すように、メサ溝
14に対して、鉛系あるいは亜鉛系のガラスを電着・焼
成し、メサ溝14内部に高耐圧のガラスパッシベーショ
ン膜15を形成する。
14に対して、鉛系あるいは亜鉛系のガラスを電着・焼
成し、メサ溝14内部に高耐圧のガラスパッシベーショ
ン膜15を形成する。
【0124】次に、図14(d)に示すように、ソース
領域上(N+オーミック層上)、ドレイン領域上(高濃
度シリコン基板2の外部露出側)、及びゲート領域上
(P+オーミック層上)にアルミのメタライズを行い、
夫々、ソース電極16、ドレイン電極17、ゲート電極
18を形成する。
領域上(N+オーミック層上)、ドレイン領域上(高濃
度シリコン基板2の外部露出側)、及びゲート領域上
(P+オーミック層上)にアルミのメタライズを行い、
夫々、ソース電極16、ドレイン電極17、ゲート電極
18を形成する。
【0125】このようにして得られるSITは、上述し
た第1及び第2の実施の形態と同様、低濃度シリコン基
板1のウェハ貼合界面3側の能動領域に相当する領域に
高濃度拡散層20を埋め込み形成していることから、素
子周辺部及び能動領域における低濃度シリコン基板1の
厚みを任意に設計することができ、それによって、従来
構造における耐圧と抵抗のトレードオフの関係を打ち破
ることができるものである。
た第1及び第2の実施の形態と同様、低濃度シリコン基
板1のウェハ貼合界面3側の能動領域に相当する領域に
高濃度拡散層20を埋め込み形成していることから、素
子周辺部及び能動領域における低濃度シリコン基板1の
厚みを任意に設計することができ、それによって、従来
構造における耐圧と抵抗のトレードオフの関係を打ち破
ることができるものである。
【0126】また、本実施の形態においては、ウェハ貼
合界面に対して、空乏層の広がりをストップのために、
酸化膜32を埋め込むこととしており、酸化膜は接合表
面に対する表面保護膜にも使用されることから、貼合界
面において、たとえボイドが発生した場合であっても、
ボイド面の安定化を図ることが可能である。
合界面に対して、空乏層の広がりをストップのために、
酸化膜32を埋め込むこととしており、酸化膜は接合表
面に対する表面保護膜にも使用されることから、貼合界
面において、たとえボイドが発生した場合であっても、
ボイド面の安定化を図ることが可能である。
【0127】更に、Si−Siダイレクトボンディング
に比ベ、Si−SiO2ボンディングの方がボイドの発
生率が著しく低く、また、ボンド強度も大きいという利
点も有する。
に比ベ、Si−SiO2ボンディングの方がボイドの発
生率が著しく低く、また、ボンド強度も大きいという利
点も有する。
【0128】尚、本実施の形態と前述の第2の実施の形
態の併用、即ち、低濃度シリコン基板1のウェハ貼合界
面に対するN+高濃度拡散と素子周辺部への絶縁膜の形
成技術を併用することにより、より完全な貼合せ及び貼
合せ面の保護が可能である。
態の併用、即ち、低濃度シリコン基板1のウェハ貼合界
面に対するN+高濃度拡散と素子周辺部への絶縁膜の形
成技術を併用することにより、より完全な貼合せ及び貼
合せ面の保護が可能である。
【0129】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態によるSITについて、図15〜図18を用いて
説明する。
の形態によるSITについて、図15〜図18を用いて
説明する。
【0130】本実施の形態によるSITは、前述の第1
の実施の形態によるSITの応用例であり、従来、問題
とされていたメサ溝近辺のウェハ貼合界面でのボイド発
生を防止するための対策が施されたものである。
の実施の形態によるSITの応用例であり、従来、問題
とされていたメサ溝近辺のウェハ貼合界面でのボイド発
生を防止するための対策が施されたものである。
【0131】本実施の形態においては、上記従来技術に
おける問題点解消の手段として、図15に示されるよう
に、1)低濃度シリコン基板の貼合面側の内、メサ溝を
形成する部分に相当する領域に高濃度拡散層33を形成
しておく、2)低濃度シリコン基板のデバイス形成面側
から高濃度拡散層33に対してつながるように、且つ、
ウェハ貼合界面3に到達しないように、メサ溝を形成す
る、の2つの手段を講じることとした。その結果、本実
施の形態によれば、ボイドの無い完全なパッシベーショ
ン構造のメサ構造が実現できる。
おける問題点解消の手段として、図15に示されるよう
に、1)低濃度シリコン基板の貼合面側の内、メサ溝を
形成する部分に相当する領域に高濃度拡散層33を形成
しておく、2)低濃度シリコン基板のデバイス形成面側
から高濃度拡散層33に対してつながるように、且つ、
ウェハ貼合界面3に到達しないように、メサ溝を形成す
る、の2つの手段を講じることとした。その結果、本実
施の形態によれば、ボイドの無い完全なパッシベーショ
ン構造のメサ構造が実現できる。
【0132】以下に、本実施の形態によるSITの製造
方法について、図16〜図18を参照して、詳細に説明
する。
方法について、図16〜図18を参照して、詳細に説明
する。
【0133】まず、図16(a)に示すように、N型の
低濃度シリコン基板1を準備する。本実施の形態におい
ては、当該基板1として、低濃度層、比抵抗ρ=70Ω
cm、厚みtN-=500μmのものを用いた。
低濃度シリコン基板1を準備する。本実施の形態におい
ては、当該基板1として、低濃度層、比抵抗ρ=70Ω
cm、厚みtN-=500μmのものを用いた。
【0134】次に、図16(b)に示すように、低濃度
シリコン基板1を熱酸化して、フォトリソグラフィー技
術により、低濃度シリコン基板1に開孔部を形成し、高
濃度拡散層20、33を形成する。尚、高濃度拡散層の
濃度は、1018〜1019cm-3とした。
シリコン基板1を熱酸化して、フォトリソグラフィー技
術により、低濃度シリコン基板1に開孔部を形成し、高
濃度拡散層20、33を形成する。尚、高濃度拡散層の
濃度は、1018〜1019cm-3とした。
【0135】次に、図16(c)に示すように、N型の
高濃度シリコン基板2を準備する。本実施の形態におい
ては、当該基板2として、高濃度層、比抵抗ρ≦0.0
2Ωcm、厚みtN+=500μmのものを用いた。
高濃度シリコン基板2を準備する。本実施の形態におい
ては、当該基板2として、高濃度層、比抵抗ρ≦0.0
2Ωcm、厚みtN+=500μmのものを用いた。
【0136】次に、図16(d)に示すように、低濃度
シリコン基板1の高濃度拡散層20及び33が形成され
た面と高濃度シリコン基板2の鏡面同士をウェハ接合技
術により貼り合わせ、高濃度拡散層20及び33を内部
に埋め込んだ貼り合せ基板を形成する。この貼り合せの
際、2枚の基板1(高濃度拡散層20及び33を含む)
及び2に対して、RCA洗浄を実行し、その後、HF
(弗化水素酸)処理を行って自然酸化膜を除去し、更
に、Si−Siのダイレクトボンディングを行なって貼
り合せることにより、当該2枚の基板1及び2は、導電
性を持つ。
シリコン基板1の高濃度拡散層20及び33が形成され
た面と高濃度シリコン基板2の鏡面同士をウェハ接合技
術により貼り合わせ、高濃度拡散層20及び33を内部
に埋め込んだ貼り合せ基板を形成する。この貼り合せの
際、2枚の基板1(高濃度拡散層20及び33を含む)
及び2に対して、RCA洗浄を実行し、その後、HF
(弗化水素酸)処理を行って自然酸化膜を除去し、更
に、Si−Siのダイレクトボンディングを行なって貼
り合せることにより、当該2枚の基板1及び2は、導電
性を持つ。
【0137】このようにして得られた貼り合せ基板、即
ち低濃度シリコン基板1の高濃度拡散層20及び33が
形成された面と高濃度シリコン基板2とを貼り合せてな
る基板は、前述のSi−Siダイレクトボンディングに
より、2枚の基板1及び2のウェハ貼合界面において、
結晶格子がつながれた状態になり、シリコンのバルクと
同特性を示すものである。
ち低濃度シリコン基板1の高濃度拡散層20及び33が
形成された面と高濃度シリコン基板2とを貼り合せてな
る基板は、前述のSi−Siダイレクトボンディングに
より、2枚の基板1及び2のウェハ貼合界面において、
結晶格子がつながれた状態になり、シリコンのバルクと
同特性を示すものである。
【0138】本実施の形態において、貼合せ時の熱処理
は、1100℃×3H、N2中で実施した。また、所望
のシリコン基板(貼り合せ基板)厚みを得るために、低
濃度シリコン基板1の外部露出側よりCMP(ケミカル
・メカニカル・ポリッシュ)によって研磨することによ
り、基板厚みを調整しつつ、当該外部露出側を鏡面仕上
げとする。この低濃度シリコン基板1の外部露出側は、
デバイス形成面となる。尚、必要に応じて、基板を任意
の厚み、任意の表面状態に加工可能である。
は、1100℃×3H、N2中で実施した。また、所望
のシリコン基板(貼り合せ基板)厚みを得るために、低
濃度シリコン基板1の外部露出側よりCMP(ケミカル
・メカニカル・ポリッシュ)によって研磨することによ
り、基板厚みを調整しつつ、当該外部露出側を鏡面仕上
げとする。この低濃度シリコン基板1の外部露出側は、
デバイス形成面となる。尚、必要に応じて、基板を任意
の厚み、任意の表面状態に加工可能である。
【0139】次に、図16(e)に示すように、フォト
リソグラフィーにより、低濃度シリコン基板1表面上、
詳しくは、N+埋込層である高濃度拡散層20の上方に
相当する低濃度シリコン基板1の表面上に、ストライプ
状にP型不純物(ボロン:B)を拡散し、P+拡散層
4、5を形成する。本実施の形態において、P+拡散層
4、5は、濃度5×1019cm-3、厚みt=2μmとし
た。
リソグラフィーにより、低濃度シリコン基板1表面上、
詳しくは、N+埋込層である高濃度拡散層20の上方に
相当する低濃度シリコン基板1の表面上に、ストライプ
状にP型不純物(ボロン:B)を拡散し、P+拡散層
4、5を形成する。本実施の形態において、P+拡散層
4、5は、濃度5×1019cm-3、厚みt=2μmとし
た。
【0140】次に、図17(a)に示すように、低濃度
シリコン基板1上及びP+拡散層4、5上に、エピタキ
シャル成長により、N型のエピタキシャル成長層6を形
成する。本実施の形態において、このエピタキシャル成
長層6は、濃度2×1015cm-3、厚みt=13μmと
した。この過程において、P+拡散層4、5は、埋込み
層となり、低濃度シリコン基板1側及びエピタキシャル
成長層6へ、夫々、拡散が進行し、それによって、厚み
が増大することとなる。
シリコン基板1上及びP+拡散層4、5上に、エピタキ
シャル成長により、N型のエピタキシャル成長層6を形
成する。本実施の形態において、このエピタキシャル成
長層6は、濃度2×1015cm-3、厚みt=13μmと
した。この過程において、P+拡散層4、5は、埋込み
層となり、低濃度シリコン基板1側及びエピタキシャル
成長層6へ、夫々、拡散が進行し、それによって、厚み
が増大することとなる。
【0141】次に、図17(b)に示すように、フォト
リソグラフィー及びシリコンエッチングにより、エピタ
キシャル成長層6を開孔して、ゲート電極形成用の開口
部を形成し、それによって、エピタキシャル成長層の形
状を参照符号7で示されるような形状とすると共に、P
+拡散層5の一部を図示されたように露出させる。
リソグラフィー及びシリコンエッチングにより、エピタ
キシャル成長層6を開孔して、ゲート電極形成用の開口
部を形成し、それによって、エピタキシャル成長層の形
状を参照符号7で示されるような形状とすると共に、P
+拡散層5の一部を図示されたように露出させる。
【0142】次に、図17(c)に示すように、P型不
純物(ボロン:B)を拡散し、P+拡散層8を形成し、
ゲートオーミック層とする。このゲートオーミック層
は、濃度5×1019cm-3、厚みt=2μmとする。こ
の過程において、P+層5、8より、ゲート領域として
のP+拡散層9が形成される。
純物(ボロン:B)を拡散し、P+拡散層8を形成し、
ゲートオーミック層とする。このゲートオーミック層
は、濃度5×1019cm-3、厚みt=2μmとする。こ
の過程において、P+層5、8より、ゲート領域として
のP+拡散層9が形成される。
【0143】次に、図17(d)に示すように、フォト
リソグラフィー及びN型不純物(リン:P)拡散によ
り、エピタキシャル成長層7の一部にオーミック層とし
てのN+拡散層10を形成する。本実施の形態におい
て、このオーミック層は、濃度1×1019cm-3、厚み
t=2μmとした。
リソグラフィー及びN型不純物(リン:P)拡散によ
り、エピタキシャル成長層7の一部にオーミック層とし
てのN+拡散層10を形成する。本実施の形態におい
て、このオーミック層は、濃度1×1019cm-3、厚み
t=2μmとした。
【0144】次に、図18(a)に示すように、シリコ
ン基板全面を熱酸化し、その後、フォトリソグラフィー
により、表面保護酸化膜11に、N+オーミック層上の
開口部12及びP+オーミック層上の開口部13を形成
する。
ン基板全面を熱酸化し、その後、フォトリソグラフィー
により、表面保護酸化膜11に、N+オーミック層上の
開口部12及びP+オーミック層上の開口部13を形成
する。
【0145】次に、図18(b)に示すように、高耐圧
化構造とするために、高濃度拡散層33の上方に相当す
る部分からウェハ貼合界面3の方向に向かって、メサ溝
14を形成する。メサ溝14の形成方法としては、ダイ
シング法、レーザー加工法、ウェットエッチ法、ドライ
エッチ法などが適用可能である。その後、メサ溝14形
成時の歪み除去のために、メサ溝14の表面をエッチン
グする。尚、メサ溝14の深さは、高濃度拡散層33に
達していると共に、ウェハ貼合界面3に達していないこ
とが必要である。
化構造とするために、高濃度拡散層33の上方に相当す
る部分からウェハ貼合界面3の方向に向かって、メサ溝
14を形成する。メサ溝14の形成方法としては、ダイ
シング法、レーザー加工法、ウェットエッチ法、ドライ
エッチ法などが適用可能である。その後、メサ溝14形
成時の歪み除去のために、メサ溝14の表面をエッチン
グする。尚、メサ溝14の深さは、高濃度拡散層33に
達していると共に、ウェハ貼合界面3に達していないこ
とが必要である。
【0146】次に、図18(c)に示すように、メサ溝
14に対して、鉛系あるいは亜鉛系のガラスを電着・焼
成し、メサ溝14内部に高耐圧のガラスパッシベーショ
ン膜15を形成する。
14に対して、鉛系あるいは亜鉛系のガラスを電着・焼
成し、メサ溝14内部に高耐圧のガラスパッシベーショ
ン膜15を形成する。
【0147】次に、図18(d)に示すように、ソース
領域上(N+オーミック層上)、ドレイン領域上(高濃
度シリコン基板2の外部露出側)、及びゲート領域上
(P+オーミック層上)にアルミのメタライズを行い、
夫々、ソース電極16、ドレイン電極17、ゲート電極
18を形成する。
領域上(N+オーミック層上)、ドレイン領域上(高濃
度シリコン基板2の外部露出側)、及びゲート領域上
(P+オーミック層上)にアルミのメタライズを行い、
夫々、ソース電極16、ドレイン電極17、ゲート電極
18を形成する。
【0148】このようにして得られるSITは、上述し
た第1の実施の形態と同様、低濃度シリコン基板1のウ
ェハ貼合界面3側の能動領域に相当する領域に高濃度拡
散層20を埋め込み形成していることから、素子周辺部
及び能動領域における低濃度シリコン基板1の厚みを任
意に設計することができ、それによって、従来構造にお
ける耐圧と抵抗のトレードオフの関係を打ち破ることが
できるものである。
た第1の実施の形態と同様、低濃度シリコン基板1のウ
ェハ貼合界面3側の能動領域に相当する領域に高濃度拡
散層20を埋め込み形成していることから、素子周辺部
及び能動領域における低濃度シリコン基板1の厚みを任
意に設計することができ、それによって、従来構造にお
ける耐圧と抵抗のトレードオフの関係を打ち破ることが
できるものである。
【0149】また、本実施の形態によるSITは、低濃
度シリコン基板のウェハ貼合界面3側の面上であって、
従来、メサ溝14が突き抜けていた領域に、高濃度拡散
層33を備えており、且つ、メサ溝14が、当該高濃度
拡散層33に達するように且つウェハ貼合界面3に到達
しないように、形成されていることにより、ボイドの無
い完全なパッシベーション構造のメサ構造を有するもの
である。
度シリコン基板のウェハ貼合界面3側の面上であって、
従来、メサ溝14が突き抜けていた領域に、高濃度拡散
層33を備えており、且つ、メサ溝14が、当該高濃度
拡散層33に達するように且つウェハ貼合界面3に到達
しないように、形成されていることにより、ボイドの無
い完全なパッシベーション構造のメサ構造を有するもの
である。
【0150】尚、上述した第1乃至第4の実施の形態に
おいては、一例として、SITを例にとり説明してきた
が、当然のことながら、ダイオード、バイポーラトラン
ジスタ、FET、サイリスタ、IGBT等の他の高耐圧
デバイスへの適用も可能であることは、言うまでもな
い。
おいては、一例として、SITを例にとり説明してきた
が、当然のことながら、ダイオード、バイポーラトラン
ジスタ、FET、サイリスタ、IGBT等の他の高耐圧
デバイスへの適用も可能であることは、言うまでもな
い。
【0151】また、第2乃至第4の実施の形態に関して
は、高耐圧パワーデバイスに限定することなく、貼り合
わせウェハの貼合せ界面におけるボイド等を防止すべ
く、当該貼り合せ界面への加工が必要な基板作製及びデ
バイス作製への適用が可能であることについても、言う
までもない。
は、高耐圧パワーデバイスに限定することなく、貼り合
わせウェハの貼合せ界面におけるボイド等を防止すべ
く、当該貼り合せ界面への加工が必要な基板作製及びデ
バイス作製への適用が可能であることについても、言う
までもない。
【0152】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
主として耐圧を決定する素子周辺部においては、従来と
変わらぬ基板構成とし、一方、主として抵抗値を決定す
る能動領域においては、低濃度拡散領域の厚みを薄くす
ることにより、従来不可能であった、高耐圧且つ低抵抗
の半導体装置を得ることができる。
主として耐圧を決定する素子周辺部においては、従来と
変わらぬ基板構成とし、一方、主として抵抗値を決定す
る能動領域においては、低濃度拡散領域の厚みを薄くす
ることにより、従来不可能であった、高耐圧且つ低抵抗
の半導体装置を得ることができる。
【0153】また、本発明によれば、低濃度シリコン基
板のウェハ貼合界面側に酸化膜や高濃度拡散層を形成す
ることにより、従来の製造工程において問題とされてい
たボイドの発生、若しくは、ボイド発生による絶縁破壊
を抑えることができる。
板のウェハ貼合界面側に酸化膜や高濃度拡散層を形成す
ることにより、従来の製造工程において問題とされてい
たボイドの発生、若しくは、ボイド発生による絶縁破壊
を抑えることができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態による静電誘導型ト
ランジスタ(SIT)の構造を示す図である。
ランジスタ(SIT)の構造を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による静電誘導型ト
ランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
ランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による静電誘導型ト
ランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
ランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による静電誘導型ト
ランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
ランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態による静電誘導型ト
ランジスタ(SIT)の欠陥が生じた場合における構造
を示す図である。
ランジスタ(SIT)の欠陥が生じた場合における構造
を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態による静電誘導型ト
ランジスタ(SIT)の構造を示す図である。
ランジスタ(SIT)の構造を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態による静電誘導型ト
ランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
ランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態による静電誘導型ト
ランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
ランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態による静電誘導型ト
ランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
ランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態による静電誘導型
トランジスタ(SIT)の構造を示す図である。
トランジスタ(SIT)の構造を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態による静電誘導型
トランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
トランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態による静電誘導型
トランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
トランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態による静電誘導型
トランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
トランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態による静電誘導型
トランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
トランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態による静電誘導型
トランジスタ(SIT)の構造を示す図である。
トランジスタ(SIT)の構造を示す図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態による静電誘導型
トランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
トランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
【図17】本発明の第4の実施の形態による静電誘導型
トランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
トランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
【図18】本発明の第4の実施の形態による静電誘導型
トランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
トランジスタ(SIT)の製造工程を示す図である。
【図19】従来の静電誘導型トランジスタ(SIT)の
構造を示す図である。
構造を示す図である。
【図20】従来の静電誘導型トランジスタ(SIT)の
製造工程を示す図である。
製造工程を示す図である。
【図21】従来の静電誘導型トランジスタ(SIT)の
製造工程を示す図である。
製造工程を示す図である。
【図22】従来の静電誘導型トランジスタ(SIT)の
製造工程を示す図である。
製造工程を示す図である。
【図23】従来の静電誘導型トランジスタ(SIT)の
製造工程を示す図である。
製造工程を示す図である。
【図24】従来の静電誘導型トランジスタ(SIT)の
構造を示す図である。
構造を示す図である。
1 低濃度シリコン基板 2 高濃度シリコン基板 3 ウェハ貼合せ界面 4 P+拡散層 5 P+拡散層 6 エピタキシャル成長層 7 エピタキシャル成長層 8 P+拡散層 9 P+拡散層 10 N+拡散層 11 表面保護酸化膜 12 開孔部 13 開孔部 14 メサ溝 15 ガラスパッシベーション 16 ソース電極(Al) 17 ドレイン電極(Al) 18 ゲート電極(Al) 19 ボイド 20 高濃度拡散層(N+ P:リン) 22 拡散基板 23 素子周辺部 24 能動領域 30 ボイド 31 高濃度拡散層(N+ P:リン) 32 酸化腹 33 高濃度拡散層(N+ P:リン) 34 緩衝膜(酸化膜、Poly−Si等)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/329 H01L 29/91 B 29/861 D
Claims (10)
- 【請求項1】 第1導電型の第1の基板と、当該第1の
基板と同一導電型であって第1の基板よりも不純物濃度
の高い第2の基板とを貼り合せてなる貼り合せ基板を利
用して構成される半導体装置において、 前記第1の基板の前記第2の基板と貼り合される面であ
って、当該半導体装置の能動領域に相当する部分に、前
記第2の基板と同不純物濃度の拡散領域であって所定の
厚みを有する拡散領域を備えることを特徴とする半導体
装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置において、 前記第1の基板の前記貼り合される面上に、全面に亘っ
て、前記拡散領域よりも薄い付加的な拡散領域を更に有
することを特徴とする半導体装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の半導体装置において、 前記第1の基板の前記貼り合される面上であって、前記
拡散領域を除く当該面上に、酸化膜を有することを特徴
とする半導体装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載の半導体装置において、 当該半導体装置の素子周辺部に、前記第1の基板のデバ
イス形成面である主表面から前記第2の基板に達するよ
うにして設けられたメサ溝を有し、 且つ、当該メサ溝内部にガラスが充填されてなるガラス
パッシベーションを有することを特徴とする半導体装
置。 - 【請求項5】 請求項1に記載の半導体装置において、 前記第1の基板の前記貼り合される面上であって、当該
半導体装置の素子周辺部となる領域に、前記第2の基板
と同不純物濃度の第2の拡散領域を更に有し、 前記第1の基板のデバイス形成面である主表面であって
前記第2の拡散領域上に相当する部分から、前記第2の
拡散領域に達すると共に前記第2の基板には達しないよ
うにして設けられたメサ溝を有し、 且つ、当該メサ溝内部にガラスが充填されてなるガラス
パッシベーションを有することを特徴とする半導体装
置。 - 【請求項6】 第1導電型の第1のシリコン基板の一の
面上の特定領域に対して、同一導電型で当該第1のシリ
コン基板より高不純物濃度の選択拡散を施して、当該第
1のシリコン基板内部に所定深さの高濃度拡散領域を形
成し、 当該高濃度拡散領域と同不純物濃度の第2のシリコン基
板を用意し、 当該第2のシリコン基板と当該第1のシリコン基板の前
記一の面とを貼り合せて、貼り合せ基板を作製し、 当該貼り合せ基板を出発ウェハとして、前記第1のシリ
コン基板の他の面上であって、前記特定領域の上方に相
当する領域に素子を形成することを特徴とする半導体装
置の製造方法。 - 【請求項7】 請求項6に記載の半導体装置の製造方法
において、 前記第1のシリコン基板内に対して前記所定深さの高濃
度拡散領域を形成する際に、同時に、当該高濃度拡散領
域よりも薄く、且つ、当該高濃度拡散領域と同不純物濃
度の高濃度拡散層を前記第1のシリコン基板の前記一の
面上の全面に亘って形成することを特徴とする半導体装
置の製造方法。 - 【請求項8】 請求項6に記載の半導体装置の製造方法
において、 前記第1のシリコン基板内に対して前記所定深さの高濃
度拡散領域を形成した後、当該第1のシリコン基板を前
記第2のシリコン基板と貼り合せる前に、当該第1のシ
リコン基板の前記一の面上であって、前記特定領域を除
く当該面上に対して酸化膜を形成することを特徴とする
半導体装置の製造方法。 - 【請求項9】 請求項6に記載の半導体装置の製造方法
において、 前記第1のシリコン基板内に対して前記所定深さの高濃
度拡散領域を形成する際に、同時に、当該シリコン基板
の前記一の面上であって、前記特定領域以外の領域に存
する付加的特定領域に対して、前記高濃度不純物濃度の
選択拡散を施し、当該高濃度拡散領域と同不純物濃度の
第2の高濃度拡散領域を前記第1のシリコン基板内部の
前記付加的特定領域に相当する部分に形成し、 当該第1のシリコン基板を利用して、前記出発ウェハを
生成し、その後、前記素子を形成する際に、前記他の面
上であって、前記付加的特定領域の上方に相当する領域
から、前記第2の高濃度拡散領域まで到達すると共に、
前記第2の基板までは到達しないようにして、当該半導
体装置の耐圧を決定するメサ溝を形成する工程を含むこ
とを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項10】 第1導電型の低濃度層及び高濃度層が
隣接した構成を備える半導体装置を製造する際に、当該
半導体装置の能動領域の直下に対応する前記低濃度層の
厚みを実質的に減らすと共に対応する前記高濃度層の厚
みを実質的に増やすように、前記低濃度層に対して処理
を行ない、且つ、当該半導体装置の素子周辺部に相当す
る第1導電型の低濃度層厚みについては、前記処理を行
なわず当該低濃度層の本来の厚みを維持したことを特徴
とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13961498A JPH11330492A (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | 半導体装置及び半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13961498A JPH11330492A (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | 半導体装置及び半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11330492A true JPH11330492A (ja) | 1999-11-30 |
Family
ID=15249403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13961498A Withdrawn JPH11330492A (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | 半導体装置及び半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11330492A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012138385A (ja) * | 2010-12-08 | 2012-07-19 | Shindengen Electric Mfg Co Ltd | 高信頼性半導体装置及びその製造方法 |
-
1998
- 1998-05-21 JP JP13961498A patent/JPH11330492A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012138385A (ja) * | 2010-12-08 | 2012-07-19 | Shindengen Electric Mfg Co Ltd | 高信頼性半導体装置及びその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050802 |