JPH11328873A - テープ記録再生装置 - Google Patents

テープ記録再生装置

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JPH11328873A
JPH11328873A JP10129215A JP12921598A JPH11328873A JP H11328873 A JPH11328873 A JP H11328873A JP 10129215 A JP10129215 A JP 10129215A JP 12921598 A JP12921598 A JP 12921598A JP H11328873 A JPH11328873 A JP H11328873A
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signal
recording
circuit
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tape
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JP10129215A
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Nozomi Hashizume
望 橋爪
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Sony Corp
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノントラッキング方式を採用するテープ記録
再生装置において、磁気テープの再生時に空走期間が存
在しても、PLLを良好に引き込み可能とする。 【解決手段】 磁気テープ20上に記録された信号をノ
ントラッキング方式にて再生可能なテープ記録再生装置
であり、磁気テープ20から再生された再生信号より、
再生クロックを抽出するPLL回路34と、PLL回路
34の略々中心周波数の信号を安定化信号として発生す
る安定化信号発生回路27と、空走期間に安定化信号を
PLL回路34に供給する切換制御回路28及びスイッ
チ29とを有し、また、空走期間には波形等化及びミュ
ート回路31のミュート部により再生増幅器30の出力
信号を減衰させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば磁気テープ
の記録再生を行うテープ記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、回転ドラムに設けられた磁気
ヘッドによって磁気テープ上のヘリカルトラックをスキ
ャンして記録再生を行うテープ記録再生装置には、同一
ヘリカルトラック上を磁気ヘッドにて複数回スキャンす
ることで、磁気ヘッドのトラッキングを行わなくても当
該ヘリカルトラック上に記録された映像信号や音声信号
を再生可能な、いわゆるノントラッキング方式のテープ
記録再生装置が存在する。
【0003】このノントラッキング方式のテープ記録再
生装置において、記録クロックは20.4MHzとなっ
ている。また、図3に示すように、回転ドラム22に対
する磁気テープ20の巻き付け角(いわゆるラップ角
θ。回転ドラム22上の磁気ヘッドと磁気テープが機械
的に接触して再生出力信号が得られる期間に対応す
る。)は約100度となっている。この回転ドラム22
の円周上には、1対の磁気ヘッドA,Bと同じく1対の
磁気ヘッドA’,B’が180度対向して配置されてお
り、これら磁気ヘッドA,BとA’,B’のヘッド切り
換えタイミングは、回転ドラム22の180度回転毎と
なされている。なお、例えばいわゆるディジタルビデオ
カセット(DVC)の記録再生を行うディジタルビデオ
カセットレコーダ(DVR)においては、ラップ角が図
4に示すように約174度となっており、また、記録ク
ロックは41.85MHzとなっている。
【0004】図5には、上記ノントラッキング方式のテ
ープ記録再生装置における再生系の概略構成を示す。な
お、図5中の磁気テープ20及び回転ドラム22、磁気
ヘッドA,B,A’,B’は図3と同様であり、したが
ってラップ角は約100度となっている。
【0005】この図5において、上記回転ドラム22に
設けられた磁気ヘッドA,B,A’,B’により磁気テ
ープ20から読み取られた再生信号は、例えば再生増幅
器61にて増幅された後、波形等化器(EQ)62にて
磁気テープ20及び磁気ヘッドA,B,A’,B’にお
ける電磁変換特性の補正並びに最適化が成された後に、
復調回路63及びPLL(位相ロックループ)回路64
に入力される。
【0006】上記PLL回路64は、位相比較器(チャ
ージポンプ)と電圧制御発振器(VCO)を備えてなる
ものである。位相比較器は、入力された再生信号の位相
比較を行い、その位相差分のエラー電圧に応じて電圧制
御発振器における発振周波数を制御する。この電圧制御
発振器から出力される信号の周波数は、上記記録クロッ
クと同じ20.4MHzとなり、当該クロック信号が上
記再生信号から抽出された再生クロックとして復調回路
63に送られる。
【0007】復調回路63では、上記再生クロックに基
づいて再生信号を復調する。この復調により得られた復
調データは、再生信号処理回路65に送られる。
【0008】再生信号処理回路65では、復調データに
対して誤り訂正処理等の所定の再生信号処理を行い、再
生データを生成する。この再生信号処理回路65にて生
成された再生データは、その後、出力端子66から出力
される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記PLL
回路64には、上記波形等化器62を介した再生信号が
連続して入力されることが望ましい。
【0010】しかし、上述の図3に示したように、ノン
トラッキング方式の場合、詳細については後述するが、
回転ドラム22に対する磁気テープ20の巻き付け角
(ラップ角)が約100度となっているのに対して、ヘ
ッド切り換えタイミングは回転ドラム22の180度回
転毎となされているため、実際の再生時には磁気テープ
20と回転ドラム22上の磁気ヘッドA,B,A’,
B’が接触しない空走期間が発生してしまう。
【0011】当該空走期間には、PLL回路64にノイ
ズ成分(システムノイズ)が入力されることになり、し
たがって、電圧制御発振器(VCO)の自走周波数が極
めて不安定になり、後の再生信号が入力されたときのP
LLの引き込みに悪影響が及んでしまう。
【0012】そこで、本発明はこのような状況に鑑みて
なされたものであり、ノントラッキング方式を採用する
テープ記録再生装置において、磁気テープの再生時に空
走期間が存在しても、PLLを良好に引き込み可能とす
るテープ記録再生装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のテープ記録再生
装置は、磁気テープ上に記録された信号をノントラッキ
ング方式にて再生可能なものであり、記録信号を再生信
号として取り出す再生手段と、再生信号から再生クロッ
クを抽出する位相ロックループ手段と、再生時に磁気テ
ープと磁気ヘッドが接触しない空走期間を検出する空走
期間検出手段と、位相ロックループ手段の略々中心周波
数の信号を安定化信号として発生する安定化信号発生手
段と、空走期間に安定化信号を位相ロックループ手段に
供給する供給手段とを有することにより、上述した課題
を解決する。
【0014】また、本発明のテープ記録再生装置は、空
走期間に再生手段からの出力信号を減衰させる減衰手段
をも備えている。
【0015】安定化信号は、例えば磁気テープに記録さ
れる記録データ及び記録クロックに基づいて生成するこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0017】図1には本発明のテープ記録再生装置が適
用される一実施の形態として、ノントラッキング方式を
採用したテープ記録再生装置の主要部の構成を示す。ま
た、図2には、本実施の形態のテープ記録再生装置にお
いて、ノントラッキング方式による1倍速(ノーマル再
生)を行っている時の各部の再生タイミングチャートを
示している。
【0018】以下、記録及び再生時の基本的な動作から
説明し、その後、本発明実施の形態のテープ記録再生装
置において前記空走期間にPLLの引き込みを安定化さ
せる実現手法について説明する。
【0019】図1において、信号記録時には、記録すべ
きデータ(映像及び音声からなる記録データ)が入力端
子10に供給され、該記録データが記録信号処理回路1
1に送られる。
【0020】記録信号処理回路11は、基準クロック発
生部26からの基準クロックに基づいて動作すると共
に、システムコントローラ23にて動作が制御されるも
のであり、供給された記録データに対して誤り訂正符号
の付加等の所定の記録信号処理を施す。当該記録信号処
理回路11からは、記録データと共に記録クロックが出
力され、これら記録データと記録クロックは変調回路1
2に送られる。なお、本実施の形態のようなノントラッ
キング方式において、記録クロックは20.4MHzと
なっている。
【0021】変調回路12では、記録データに基づいて
搬送波信号を変調することにより、記録信号を生成す
る。この記録信号は記録増幅器13にて所定レベルに増
幅された後、回転ドラム22上の磁気ヘッドA,B,
A’,B’に振り分けて送られることになる。
【0022】当該回転ドラム22は、ガイドローラ21
によって磁気テープ20が巻き付けられており、この回
転ドラム22上の磁気ヘッドA,B,A’,B’によっ
て上記記録信号が磁気テープ20上に記録される。
【0023】ドラムサーボ回路24は、システムコント
ローラ23によりその動作が制御されるものであり、回
転ドラム22からフィードバックされる実際の回転速度
信号に基づいて、当該回転ドラム22の回転速度が所定
値になるようにサーボ制御する。
【0024】ヘッド切換制御回路25は、システムコン
トローラ23によりその動作が制御されるものであり、
図2に示すように、回転ドラム22が180度回転する
毎に磁気ヘッドA,BとA’,B’の動作を切り換える
ためのヘッド切り換え信号を生成して回転ドラム22に
供給する。
【0025】次に、信号再生時には、上述のようにして
記録がなされた磁気テープ20から磁気ヘッドA,Bと
A’,B’により信号(再生信号)が再生される。な
お、ノントラッキング方式の再生時には、倍密度スキャ
ン(2度読み)を行うため、回転ドラム22が2回転
(720゜)する間に、上記4つの磁気ヘッドA,Bと
A’,B’(VXヘッド)にて、磁気テープ20上の記
録パターンをそれぞれ2度スキャンして再生信号を得て
いる。
【0026】上記再生信号は、再生増幅器30にて所定
レベルに増幅された後、波形等化及びミュート回路(E
Q,MUTE)31の波形等化部にて、磁気テープ20
及び磁気ヘッドA,B,A’,B’における電磁変換特
性の補正並びに最適化が成された後に、復調回路32に
入力されると共に、被切換端子b側が選択されている後
述するスイッチ29を介してPLL(位相ロックルー
プ)回路34に入力される。
【0027】上記PLL回路34は、位相比較器(チャ
ージポンプ)41と電圧制御発振器(VCO)42を少
なくとも備えてなるものである。位相比較器41は、入
力された再生信号の位相比較を行い、その位相差分のエ
ラー電圧に応じて電圧制御発振器42における発振周波
数を制御する。この電圧制御発振器42から出力される
信号の周波数は、上記記録クロックと同じ20.4MH
zとなり、当該クロック信号が上記再生信号から抽出さ
れた再生クロックとして復調回路32に送られる。
【0028】復調回路32では、上記再生クロックに基
づいて再生信号を復調する。この復調により得られた復
調データは、再生信号処理回路33に送られる。
【0029】再生信号処理回路33は、システムコント
ローラ23によりその動作が制御されるものであり、復
調回路32から供給された復調データに対して、誤り訂
正処理等の所定の再生信号処理を行って再生データを復
元する。この再生信号処理回路65にて復元された再生
データは、その後、出力端子35から出力される。
【0030】ここで、上記ノントラッキング方式の再生
を行う場合、回転ドラム22に対する磁気テープ20の
巻き付け角(いわゆるラップ角θ。回転ドラム22上の
磁気ヘッドと磁気テープが機械的に接触して再生出力信
号が得られる期間に対応する。)は、前記図3に示した
ように約100度となっている。すなわち、回転ドラム
22に対するラップタイミングは、図2に示すように1
00度となっている。また、当該回転ドラム22の円周
上には、1対の磁気ヘッドA,Bと同じく1対の磁気ヘ
ッドA’,B’が180度対向して配置されており、こ
れら磁気ヘッドA,BとA’,B’のヘッド切り換えタ
イミングは、図2に示すように回転ドラム22の180
度回転毎となされている。
【0031】ところが、上述のノントラッキング方式の
再生時における機械的なラップタイミング(100゜)
に対して、回路上の再生期間(再生タイミング)は、図
2に示すように約120゜になされており、したがっ
て、回転ドラム22により磁気テープ20を1スキャン
して次のスキャンに入るまでに、図2に示すように約6
0゜の空走期間が発生することになる。このとき、回転
ドラム22の回転速度は6000rpmとなされている
ので、上記空走期間分の60゜は1.67msecに相
当し、かなり長いブランク期間になる。このような長い
空走期間が存在すると、前述の従来技術にて説明したよ
うに、PLL回路(本実施の形態の図1ではPLL回路
34)には、ノイズ成分(システムノイズ)が入力され
ることになり、したがって、電圧制御発振器42の自走
周波数が極めて不安定になり、後の再生信号が入力され
たときのPLLの引き込みに悪影響が及んでしまうこと
になる。
【0032】本実施の形態のテープ記録再生装置では、
このような空走期間のおいてPLL回路34の引き込み
動作を安定化させるために、当該空走期間を電圧制御発
振器42の中心周波数に近い別の信号で補正すること、
或いはシステムノイズを回路的に減哀させることによ
り、PLL回路34を安定に動作させるようにしている
すなわち、本実施の形態にて使用するPLL回路34
は、その自走時の中心周波数が20.4MHzとなって
おり、例えば無信号状態から信号が入力された時の引き
込み時間及び安定性は、当該無信号状態で電圧制御発振
器42の発振周波数がその中心周波数に近いほど良好で
ある。そこで、本実施の形態のテープ記録再生装置で
は、上記空走期間を電圧制御発振器42の中心周波数に
近い別の信号で補正するために、記録クロック(20.
4MHz)に同期し且つノイズ及びジッタの少ない安定
化信号を安定化信号発生回路27にて生成し、当該安定
化信号を空走期間に上記PLL回路34へ供給するよう
にしている。
【0033】上記安定化信号発生回路27は、例えば、
記録時における記録データと記録クロックが入力される
ものであり、システムコントローラ23の制御に基づい
て、これら記録時の記録データと記録クロックとから上
記安定化信号を生成可能なものである。なお、当該安定
化信号発生回路27の構成の一例としては、例えば記録
時の記録データをある所定期間分だけメモリに保持し、
このメモリに保持した記録データと前記記録クロックと
に基づいて、前記変調回路12の出力信号である記録信
号と略々同じ信号を安定化信号として出力するような構
成を考えることができる。
【0034】当該安定化信号は、磁気テープ20に記録
された記録信号、すなわち言い換えれば、磁気テープ2
0から再生された再生信号と略々同じ信号(本来の再生
信号と異なり、ノイズやジッタは存在しない)となるた
め、この安定化信号を上記空走期間に上記PLL回路3
4に供給すれば、当該空走期間におけるPLL回路34
の動作を安定化することが可能となる。このように、本
実施の形態のテープ記録再生装置では、記録データ及び
記録クロックに基づいて生成した安定化信号で空走期間
を補填して、PLL回路34の電圧制御発振器41を中
心周波数に維持しておくことにより、該空走期間が終了
して後から再生信号が入力された時に、スムーズな引き
込みが可能となる。
【0035】また、本実施の形態のテープ記録再生装置
では、上記安定化信号発生回路27にて発生した安定化
信号を、上記空走期間にPLL回路34に供給するため
の構成として、スイッチ29及び切換制御回路28を備
えている。
【0036】上記スイッチ29は、被切換端子aが上記
安定回路信号発生回路27の出力端子(安定化信号の出
力端子)と接続され、被切換端子bが上記波形等化及び
ミュート回路31の出力端子と接続され、共通端子がP
LL回路34の入力端子(位相比較器41の入力端子)
と接続されてなるものであり、切換制御回路28からの
切換制御信号に応じて、上記被切換端子a又は被切換端
子bの何れかに切り換えられるものである。
【0037】切換制御回路28は、例えば、前記図2に
示したヘッド切り換え信号と、現在のドラム回転速度信
号とに基づいて、図2に示す再生タイミング(再生期
間)及び空走期間を認識し、この再生タイミングのとき
には上記スイッチ29を被切換端子b側に切り換え、上
記空走期間のときには上記スイッチ29を被切換端子a
側に切り換える制御を行うものである。
【0038】これにより、本実施の形態のテープ記録再
生装置では、上記安定化信号発生回路27にて発生した
安定化信号を、上記空走期間にPLL回路34に供給す
ることを実現し、その結果、空走期間においてPLL回
路34を安定化させることが可能となっている。
【0039】一方、上述のように、空走期間に安定化信
号を挿入してPLL回路34に供給するようにしたとし
ても、回路及びシステムから発生するシステムノイズ自
体は存在している。ここで、元々存在するシステムノイ
ズ自体は微小なレベルであるが、再生増幅器30や波形
等化部内に含まれる自動利得制御器(AGC)等によ
り、かなりのレベルに増幅されてしまい、当該増幅され
たシステムノイズがPLL回路34に入力することは好
ましくない。すなわち、当該システムノイズがPLL回
路34に入力すると、当該システムノイズによって電圧
制御発振器42の自走周波数が中心周波数から外れるお
それがあるので、好ましくない。
【0040】そこで、本実施の形態のテープ記録再生装
置では、当該空走期間におけるシステムノイズを回路的
に減哀させることを実現するための構成として、上記波
形等化及びミュート回路31にミュート部を備えてい
る。すなわち、当該ミュート部は、例えば前記切換制御
回路28からの空走期間に応じた切換制御信号に基づい
て、上記システムノイズを減衰させる。これにより、P
LL回路34の電圧制御発振器42の自走周波数を中心
周波数付近に維持することが可能となる。
【0041】なお、空走期間が短い場合は、上述したよ
うに安定化信号にて空走期間を補正しなくても、当該短
い空走期間のノイズ成分を上述のミュート部にて減哀さ
せるようにすれば、PLLのスムーズな引き込みが可能
である。
【0042】上述したようにノントラッキング方式によ
って例えば映像や音声データ等を磁気テープ20上に記
録/再生する本実施の形態のテープ記録再生装置におい
ては、ラップ角を約100度とすることで磁気テープ2
0と磁気ヘッドA,B,A’,B’が接触しない空走期
間があったとしても、当該空走期間のノイズ成分を回路
的に減哀させると共に、当該空走期間を安定化信号で補
うことにより、PLL回路34の中心周波数を安定に維
持し、且つノイズにより不特定の周波数に疑似ロックす
ることを防止できるため、PLLをスムーズに引き込ま
せることが可能になる。
【0043】上述の実施の形態の構成及び動作は、本発
明を実現するための一例であり、本発明は上記実施の形
態に限定されないことはもちろんであり、本発明を逸脱
しない範囲で様々な変形が可能であることは言うまでも
ない。
【0044】なお、前記ディジタルビデオカセットレコ
ーダ(DVR)の音声アフレコモードや映像及び音声イ
ンサートモード等の編集モード時及び高圧縮SDモード
において、再生信号がPLLに入力されない期間が発生
し、この部分に記録データ等を入力してPLLの引き込
み期間を改善する方法については、既に提案及び実現が
なされている。これらのモードにおけるPLLの引き込
み手法と、本実施の形態にて述べた技術とは、PLLの
引き込みという観点では類似しているが、本実施の形態
の場合は、ノントラッキング方式のテープ記録再生フォ
ーマットにおけるラップ角から生ずる空走期間を問題と
しており、したがって上記モード時の問題とは意味合い
が大きく異なる。また、上記モードにおけるPLLの引
き込み手法が適用されるDVRの場合、記録クロックは
41.85MHzであり、ラップ角は約180度あり、
ノーマル再生において実質的に空走期間は存在しない。
このように、上記モードにおけるPLLの引き込み手法
が適用されるDVRと、本実施の形態のノントラッキン
グ方式のテープ記録再生装置とは、ラップ角および記録
クロック等が大きく異なる。また、上記編集モードにお
けるPLLの引き込み手法には、本実施の形態のように
空走期間でPLLを安定化することについての具体的構
成及び動作については全く触れられておらず、したがっ
て、上記編集モードにおけるPLLの引き込み手法から
本発明の技術を容易に考えつくことはできないと考えら
れる。さらに、ノントラッキング方式を採用している既
存のオーディオテープレコーダもあり、ここでも空走期
間は存在するが、当該既存のノントラッキング方式のオ
ーディオテープレコーダの場合、PLLを別システム
(ディジタルPLL)にて生成しているため、本実施の
形態のテープ記録再生装置とは異なる。
【0045】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
おいては、記録信号を再生信号として取り出し、その再
生信号から再生クロックを抽出するが、この再生時に
は、磁気テープと磁気ヘッドが接触しない空走期間を検
出し、位相ロックループの略々中心周波数の信号である
安定化信号を位相ロックループ手段に供給することによ
り、磁気テープの再生時に空走期間が存在しても、位相
ロックループを良好に引き込み可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態のテープ記録再生装置の一実
施の形態の構成を示すブロック回路図である。
【図2】本実施の形態のテープ記録再生装置の各部のタ
イミングチャートである。
【図3】ノントラッキング方式の再生時におけるラップ
角の説明に用いる図である。
【図4】既存のディジタルビデオカセットレコーダ(D
VR)におけるラップ角の説明に用いる図である。
【図5】ノントラッキング方式のテープ記録再生装置の
再生系の概略構成を示すブロック回路図である。
【符号の説明】
11 記録信号処理回路、 12 変調回路、 13
記録増幅器、 20磁気テープ、 21 ガイドロー
ラ、 22 回転ドラム、 23 システムコントロー
ラ、 24 ドラムサーボ回路、 25 ヘッド切換制
御回路、 26基準クロック発生部、 27 安定化信
号発生回路、 28 切換制御回路、29 スイッチ、
30 再生増幅器、 31 波形等化及びミュート回
路、32 復調回路、 33 再生信号処理回路、 3
4 PLL回路、 41位相比較器、 42 電圧制御
発振器回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープ上に記録された信号をノント
    ラッキング方式にて再生可能なテープ記録再生装置にお
    いて、 上記磁気テープに記録された信号を再生信号として取り
    出す再生手段と、 上記再生手段からの再生信号より、再生クロックを抽出
    する位相ロックループ手段と、 再生時に上記磁気テープと磁気ヘッドが接触しない空走
    期間を検出する空走期間検出手段と、 上記位相ロックループ手段の略々中心周波数の信号を安
    定化信号として発生する安定化信号発生手段と、 上記空走期間に上記安定化信号を上記位相ロックループ
    手段に供給する供給手段と、を有することを特徴とする
    テープ記録再生装置。
  2. 【請求項2】 上記空走期間に上記再生手段からの出力
    信号を減衰させる減衰手段を備えることを特徴とする請
    求項1記載のテープ記録再生装置。
  3. 【請求項3】 上記安定化信号発生手段は、磁気テープ
    に記録される記録データ及び記録クロックに基づいて上
    記安定化信号を発生することを特徴とする請求項1記載
    のテープ記録再生装置。
JP10129215A 1998-05-12 1998-05-12 テープ記録再生装置 Withdrawn JPH11328873A (ja)

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