JPH11328383A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH11328383A
JPH11328383A JP13795698A JP13795698A JPH11328383A JP H11328383 A JPH11328383 A JP H11328383A JP 13795698 A JP13795698 A JP 13795698A JP 13795698 A JP13795698 A JP 13795698A JP H11328383 A JPH11328383 A JP H11328383A
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JP
Japan
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processor
slave
image data
processing
bus
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Application number
JP13795698A
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English (en)
Inventor
Masashi Yoshida
昌司 吉田
Koji Ikeda
光二 池田
Atsushi Takane
高根  淳
Masaya Yasukochi
正也 安河内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高速な画像処理を行う画像処理装置を提供する
こと。 【解決手段】マスタプロセッサと、画像データを記憶し
たグローバルメモリがバスに接続され、更にこのバスに
はバススイッチを介して複数のスレーブプロセッサが接
続されている。マスタプロセッサはグローバルメモリに
格納されている画像データを分割し、1つのスレーブプ
ロセッサをバスに接続して分割した画像データを転送す
る。このときに他のスレーブプロセッサは、バスと切り
離されており、それぞれにローカルメモリとの間で画像
処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ処理を行う
分野に属し、特に複数のプロセッサを用いて画像処理を
行う並列画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像処理の分野において、よりリ
アルな表現が求められ処理すべき画像データが膨大な量
になっている。一方、リアルな表現を実現するために
は、このような膨大な画像データを高速に処理しなけれ
ばならないといった高速化の要求もある。
【0003】このような膨大な画像データを高速に処理
する技術として例えば特開平8−16754 号公報に記載さ
れている画像処理装置がある。この画像処理装置は、画
像を記憶する画像記憶部と記憶された画像を処理する画
像処理部から構成した装置を複数並列にバスに接続し、
それぞれの装置に固有の値を設定し、それぞれの処理装
置に対してコマンドを送ることにより並列に処理するも
のである。
【0004】また、特開平8−16127号公報にも大容量の
データ処理を高速に行うためのデータ処理装置が記載さ
れている。このデータ処理装置は、画像データを記憶す
るためのローカルメモリと、画像データを処理するため
のデータ処理部とバスを切り替えるためのバス切替器と
からデータ処理ブロックを構成し、複数の処理ブロック
が複数のバスを介してメモリと接続する構成となってい
る。そして、画像データの処理は、1つの処理ブロック
が処理した画像データを次の処理ブロックで処理するよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら特開平8
−16754号公報に記載されている技術では、共有の画像
メモリを用いる構成については考慮されておらず、共有
メモリからどのように画像データを読み出して、並列に
処理を行うか具体的には記載されていない。
【0006】また、特開平8−161271 号公報に記載され
ている技術では、画像データがあるデータ処理ブロック
から別のデータ処理ブロックに転送されて処理されるも
のであり、一種の並列処理を実現しているとも考えられ
るが、それぞれのデータ処理ブロックが画像メモリから
画像データを得て処理した画像データを画像メモリへ戻
すといった純粋な並列処理を実現しているものではな
い。更に、それぞれのデータ処理ブロックが処理すべき
画像データは、膨大な画像データを分割したものである
が、どのように画像データを分割しているかといったこ
とについては全く考慮されていない。
【0007】また、上記いずれの従来技術であっても、
各装置がどのくらいの時間で処理を行うかといった点に
ついては全く考慮されていない。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは複数の画像処理装置
の各々が、大量の画像データを記憶している画像メモリ
から一部の画像データを読み出して処理し、再び画像メ
モリに格納する並列処理を実現し、高速な画像処理を行
う画像処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、複数のスレ
ーブプロセッサと、画像を分割し、処理単位ごとにスレ
ーブプロセッサに分割した画像データを転送するマスタ
プロセッサと、マスタプロセッサと複数のスレーブプロ
セッサとを接続するバスとを有する画像処理装置におい
て、マスタプロセッサが1つのスレーブプロセッサに分
割された画像データを転送するとともに、他のスレーブ
プロセッサが画像処理を行うためにバスと分離するバス
分離手段を有することにより達成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面に従っ
て説明する。
【0011】図1は、本発明のデータ処理装置の構成を
示したものである。本データ処理装置は、マスタバス1
02にマスタプロセッサ100,グローバルメモリ10
1が接続されている。また複数のスレーブプロセッサ1
10,120,130,140が、それぞれバススイッチ
113,123,133,143と、スレーブバス11
2,122,132,142を介してマスタバス102
に接続されている。各スレーブプロセッサ110,12
0,130,140にはそれぞれローカルメモリ11
1,121,131,141が接続されている。
【0012】グローバルメモリ101は、1画像全体の
画像データを複数保持しており、マスタプロセッサ10
0は、その画像データをスレーブプロセッサ110,1
20,130,140の数に応じて分割する。つまり、
グローバルメモリ101に格納されている画像データを
4つに分割して、ローカルメモリ111,121,13
1,141に転送する。ここで、スレーブプロセッサ1
10,120,130,140に分割した画像データを転
送する際、マスタプロセッサ100は分割した画像デー
タを転送すべきスレーブプロセッサが接続するバススイ
ッチのみをONとし、それ以外のバススイッチをOFF
とする。例えばマスタプロセッサ100がスレーブプロ
セッサ120へ分割した画像データを転送する場合、バ
ススイッチ123のみONとする。これにより、目的と
するスレーブプロセッサへ分割した画像データを転送す
ることができる。一方、バススイッチがOFFとなって
いるスレーブプロセッサ110,130,140は、マ
スタバス102とは切り離されており、ローカルメモリ
111,131,141とのみ接続した状態となってい
るので、それぞれローカルメモリ111,131,14
1に格納された画像データを読み出して処理を行い、処
理した結果を再びローカルメモリ111,131,141
に格納する。このように分割した画像データの転送を全
てのスレーブプロセッサ110,120,130,14
0に行うとともに、各スレーブプロセッサ110,12
0,130,140はマスタバス102と切り離されて
いるときにそれぞれのローカルメモリ111,121,
131,141との間で画像データの処理を実行する。
尚、本実施例では4つのスレーブプロセッサを接続した
構成を示しているが、更にスレーブプロセッサの数を増
加させた場合にも同様の処理を行うことで並列処理が実
現できる。
【0013】図2は、バススイッチ113,123,1
33,143を制御する制御レジスタの構成を示したも
のである。制御レジスタ200はマスタプロセッサ10
0から見えるグローバルメモリ101の空間上の特定ア
ドレスをアクセスすることにより、マスタバス102を
介して読み書きできるように構成している。制御レジス
タ200は、制御ビット210,220,230,24
0を有しており、それぞれ制御線211,221,23
1,241によりバススイッチ113,123,13
3,143に接続されている。例えば制御部ビット21
0を“1”にすると対応するバススイッチ113がOF
Fとなる。このようにすれば、マスタプロセッサ100
から、制御ビットを“1”に設定したり“0”に設定す
ることで対応するバススイッチのON,OFF制御する
ことがソフトウエアにより自由にできるようになる。
【0014】図14は、スレーブプロセッサの状態を示
すステータスレジスタ1400の構成を示したものであ
る。ステータスレジスタ1400は、各スレーブプロセ
ッサ110,120,130,140が処理を終了した
かどうかを示す、それぞれの終了ビット1410,14
20,1430,1440を有す。各スレーブプロセッ
サ110,120,130,140は、処理が終了した
際にそれぞれから見えるローカルメモリの空間上の特定
のアドレスをアクセスすることにより、それぞれスレー
ブバス112,122,132,142を介して処理終
了ビット1410,1420,1430,1440のビット
を立てる。マスタプロセッサ100から見えるグローバ
ルメモリ101の空間上の特定のアドレスをアクセスす
ることにより、各スレーブプロセッサが処理を終了した
か否かがわかる。
【0015】このとき、4つのビットを1本のレジスタ
の中に設けることにより、マスタプロセッサ100は1
回の読み出しで4つのスレーブプロセッサの状態を一度
に知ることができる。
【0016】図3は、グローバルメモリ101に格納さ
れた画像データを示したものである。グローバルメモリ
101には複数の画像データが格納されており、それぞ
れの画像データはマスタプロセッサ100によって分割
され、各スレーブプロセッサに転送される。このように
各スレーブプロセッサへ転送するための画像データの分
割は次のように行う。
【0017】まず、処理すべき画像データについて、画
像データの横の幅をW、縦の幅をJとすると、スレーブ
プロセッサの数、つまり4つに分割する場合、画像デー
タをW/4ごとに分ける。つまり、W=1024画素で
あればW/4=256画素となる。
【0018】そして、各ローカルメモリに対して、ライ
ンデータ310,311,312,313,314…を
ローカルメモリ111、ラインデータ320,321,3
22,323,324…をローカルメモリ121、ライ
ンデータ330,331,332,333,334…をロ
ーカルメモリ131、ラインデータ340,341,3
42,343,344…をローカルメモリ141に割り
当てる。
【0019】図4は、マスタプロセッサ100によって
分割されたグローバルメモリ101上の画像データが転
送されたローカルメモリを示したものである。この図に
示すようにラインデータ320,321,323,32
4…から成るW/4の幅の画像データが転送される。ス
レーブプロセッサ120はラインデータ320,321,
322,323,324…を1ラインずつ処理し、処理
した結果をそれぞれラインデータ360,361,36
2,363,364…としてローカルメモリ121に格
納する。
【0020】図5は、マスタプロセッサ100とスレー
ブプロセッサ110,120,130,140との間で行
う処理を示したものである。
【0021】まず、マスタプロセッサ100は初期化処
理分割決定処理501において、制御レジスタ200の
制御ビットを全て“0”に設定する。次に、グローバル
メモリ101に格納されている画像データを図3で示し
たようにスレーブプロセッサ110,120,130,
140の数で分割する、次に、プログラム転送処理50
2により各スレーブプロセッサ110,120,13
0,140が処理すべき内容となるプログラムを各スレ
ーブプロセッサ110,120,130,140に転送す
る。なおこの場合、予め各スレーブプロセッサ110,
120,130,140が処理する内容となるプログラ
ムを各ローカルメモリ111,121,131,141
に格納しておいてもよい。次に元データ転送処理503
で処理すべきスレーブプロセッサを1つ選択し、制御レ
ジスタ200の制御ビットを選択されたスレーブプロセ
ッサに該当するビットを“0”に設定し、他を“1”に
設定する。例えばマスタプロセッサ100がスレーブプ
ロセッサ120を選択した場合には、制御ビット220
を“0”とし、その他の制御ビット210,230,2
40を“1”に設定する。そして分割した画像データを
グローバルメモリ101から読み出し、マスタバス10
2へ送り出すことにより、マスタプロセッサが選択した
スレーブメモリへ画像データが転送される。この場合、
スレーブプロセッサ120が選択されているので画像デ
ータは図3の320で示したデータを転送する。次に、
スレーブ起動処理504により画像データを転送したス
レーブプロセッサ起動するとともに、制御レジスタ20
0の制御ビットを全て“1”に設定する。つまり、スレ
ーブプロセッサ120のバススイッチ123をOFFす
る。これにより、スレーブプロセッサ120とマスタバ
ス102とは切り離され、スレーブプロセッサ120は
プログラムに従って転送された画像データの処理をロー
カルメモリ121との間で実行する。次に、マスタプロ
セッサ100は、別のスレーブプロセッサ110,13
0,140に対し元データ転送処理503,スレーブ起動
処理504を行う。
【0022】一方、マスタプロセッサ100で起動され
たスレーブプロセッサ120は演算を行い、演算を終了
するとステータスレジスタ1400の終了ビットを
“1”に設定し、処理終了を登録する。マスタプロセッ
サ100は一定周期毎にステータス検知処理506でス
テータスレジスタ1400の処理終了ビットを検知して
おり、終了ビットが“1”に設定されているのを検知す
ると、結果データ転送処理507により、終了ビットが
“1”に設定されているバススイッチをONにするため
制御レジスタ200の該当する制御ビットを“0”に設
定し、ローカルメモリからスレーブプロセッサが処理を
行った結果データを読み出し、グローバルメモリへ格納
し、制御レジスタ200の制御ビットを全て“1”にす
る。つまり、スレーブプロセッサ120の処理が終了し
ている場合、スレーブプロセッサ120が接続されている
バススイッチ123のみをONとし、その他のバススイ
ッチ113,133,143をOFFとする。これによ
り、スレーブプロセッサ120で処理された画像データが
マスタバス102に出力される。そして、全ての画像デ
ータについて処理が終了するまで、元データ転送処理5
03から結果データ転送処理507の処理をくり返し実
行する。尚、結果データの転送処理507では、ある処
理単位ごとの結果データ、つまり図4の360のような
データをローカルメモリからグローバルメモリ101へ
転送する。
【0023】図6は、マスタプロセッサ100とスレー
ブプロセッサ間の別の処理を示したものである。結果デ
ータ転送処理と次の元データ転送処理が続く形となって
おり、図5とはくり返しを実行する場所が異なってい
る。しかしながらこれは本質的な差異ではない。また、
図6の処理において、各スレーブプロセッサ110,1
20,130,140が処理すべきプログラムは、それ
ぞれのローカルメモリ111,121,131,141
に格納されているものとする。
【0024】まず、現在処理を行う分割された画像デー
タのラインjの設定を行う(601)。現在処理を行うラ
インjとは、例えばj=1なら図4における320、j
=2なら図4における321を意味する。次にスレーブ
の番号nを設定する(602)。スレーブの番号nと
は、例えばn=1なら図1におけるスレーブプロセッサ
110、n=2なら図1におけるスレーブプロセッサ1
20を意味する。そのスレーブプロセッサが処理中か否
かをステータスレジスタ1400より検知し(60
3)、処理が終了していない場合、busyのパスで処
理が終わるまで待ち状態とする。一方、処理603で処
理が終わっていることを検知した場合には、freeのパス
でスレーブプロセッサからマスタプロセッサへ結果デー
タの転送を行う(604)。この場合には、nで指定さ
れたスレーブプロセッサが接続するバススイッチをON
とするように制御レジスタの制御ビットをマスタプロセ
ッサが設定する。これにより、バススイッチがONとな
ったスレーブバスに接続されたローカルメモリから処理
された画像データがマスタバス102へ出力される。次
に、マスタプロセッサからスレーブプロセッサへ次の元
データの転送を行う(605)。つまり、制御レジスタ
200の制御ビットをそのままの状態とし、グローバル
メモリ101から分割された画像データをマスタバス1
02へ出力する。これにより、バススイッチがONとな
っているローカルメモリへ分割された画像データが転送
される。この結果データ転送処理604と元データ転送
処理605を全ての画像データに対して行うように処理
606,607でそれぞれn,jのカウントアップを行
ってループを先に進める。
【0025】このように図6に示した方法では、nを順
番に変えながら複数のスレーブプロセッサへ元データを
与え、処理した結果データを吸い上げて処理を行う。
【0026】図7は、マスタプロセッサ100が複数の
スレーブプロセッサとの間で行う別の処理を示したもの
である。処理した結果データ転送と次の元データ転送が
続く形となっており、図5とはループの場所が異なって
いるが、これは本質的な差異ではない。また、各スレー
ブプロセッサが処理すべきプログラムは既に各ローカル
メモリに格納されている。
【0027】まず、スレーブの番号nの設定を行う(7
01)。スレーブの番号nとは、n=1なら図1におけ
るスレーブプロセッサ110、n=2なら図1における
スレーブプロセッサ120を意味する。次に現在処理を
行うラインj[n]の設定を行う(402)。現在処理を
行うラインj[n]はmそのスレーブプロセッサnが処
理を行うラインを示しており、例えば、j[2]=1な
ら図4における320、j[2]=2なら図4における
321を意味する。次に、そのスレーブプロセッサが処
理中か否かの検出を行う(703)。ここで処理703
でスレーブプロセッサでの処理が終了していることを検
出するとfreeのパスでスレーブプロセッサからマスタプ
ロセッサへ結果データの転送処理を行う(705)。こ
れは、nで指定したスレーブプロセッサに接続するバス
スイッチをONにするため制御レジスタの設定を行うこ
とにより結果データの転送を行う。次に、マスタプロセ
ッサからスレーブプロセッサへ次の元データの転送を行
う(406)。これは、制御レジスタの状態をそのまま
とし、グローバルメモリ101から読みだした分割され
た画像データをマスタバス102に出力することにより
行う。そして全ての画像データについて処理を行うため
に処理707でそれぞれj[n]のカウントアップを行
ってループを先に進める。
【0028】一方、処理703でスレーブプロセッサの
処理が終了していないと判断された場合には、busyのパ
スで処理704でnをカウントアップし、次のスレーブ
へ移る。
【0029】このように、本処理では処理が終わってい
ないスレーブプロセッサはとばして、処理が終わってい
るスレーブプロセッサを見つけて、処理を進めていく方
法を示している。
【0030】なお、ここでは、わかりやすいようにnを
カウントアップさせながらシーケンシャルに行うような
アルゴリズムを示したが、処理703は全てのnに対し
てステータスレジスタ1400を1回読むのみで検出で
きるので、処理が終わっているスレーブプロセッサを即
座に探し出すようなアルゴリズムにすることは容易であ
る。
【0031】図8は、各スレーブプロセッサの処理の長
さが一定であるときに図6の方式で処理を進めたときの
動作の様子を示した図である。横軸が時間であり、1ラ
インの転送を1単位としている。
【0032】時間T1においてスレーブプロセッサ11
0からマスタプロセッサ100へデータが転送され、時
間T2においてスレーブプロセッサ110へマスタプロ
セッサ100から次のデータが転送され、時間T3から
T8においてスレーブプロセッサ110で演算が行われ
る。時間T3において、スレーブプロセッサ120から
マスタプロセッサ100へデータが転送され、時間T4
においてスレーブプロセッサ120へマスタプロセッサ
100から次のデータが転送され、時間T5からT10
においてスレーブプロセッサ120で演算が行われる。
以下同様に、スレーブプロセッサ130,スレーブプロ
セッサ140へもデータが転送され、演算が始められ
る。時間T8においてスレーブプロセッサ110が処理
を終了し、時間T9においてスレーブプロセッサ110
からマスタプロセッサ100へデータが転送され、時間
T10においてスレーブプロセッサ110へマスタプロ
セッサ100から次のデータが転送され、時間T11か
らT16においてスレーブプロセッサ110で演算が行
われる。時間T10においてスレーブプロセッサ120が
処理を終了し、時間T11においてスレーブプロセッサ
120からマスタプロセッサ100へデータが転送さ
れ、時間T13からT18においてスレーブプロセッサ
120で演算が行われる。以下、同様にスレーブプロセ
ッサ130,スレーブプロセッサ140も処理を終了
し、データが転送され、次の演算が始められる。
【0033】このように、各スレーブプロセッサの処理
の長さが一定であるときには、図6のように順番に処理
を割り当てていくことで、効率よく処理を進められる。
しかし、各々のスレーブプロセッサの処理の長さが一定
でないときには効率が悪い。図9は、スレーブプロセッ
サの処理の長さが一定でないときに図6の方式で処理を
進めたときの動作のようすを示す図である。横軸が時間
であり、1ラインの転送を1単位としている。
【0034】時間T1においてスレーブプロセッサ11
0からマスタプロセッサ100へデータが転送され、時
間T2においてスレーブプロセッサ110へマスタプロ
セッサ100から次のデータが転送され、時間T3から
T7においてスレーブプロセッサ110で演算が行われ
る。時間T3からT4において、スレーブプロセッサ1
20が処理を継続しているため、マスタプロセッサ10
0はスレーブプロセッサ120の処理が終了するのを待
ち、時間T6においてスレーブプロセッサ120からマス
タプロセッサ100へデータが転送され、時間T7にお
いてスレーブプロセッサ120へマスタプロセッサ10
0から次のデータが転送され、時間T8からT10にお
いてスレーブプロセッサ120で演算が行われる。
【0035】その後、T8からT15まではスレーブプ
ロセッサ130,140,110,120へ処理を割り
当てることが可能である。
【0036】時間T16からT18において、スレーブ
プロセッサ130が処理を継続しているため、マスタプ
ロセッサ100はスレーブプロセッサ130の処理が終
了するのを待ち、時間T19においてスレーブプロセッ
サ130からマスタプロセッサ100へデータが転送さ
れ、時間T20においてスレーブプロセッサ130へマ
スタプロセッサ100から次のデータが転送され、時間
T21からT24においてスレーブプロセッサ130で
演算が行われる。以下、同様に処理が行われている。
【0037】このように、スレーブプロセッサの処理の
長さが一定でないときには、長いスレーブプロセッサの
処理に依存してしまうため、マスタプロセッサ100の
待ちが生じ、図6の方式では効率が悪い。
【0038】図10は、スレーブプロセッサの処理の長
さが一定でないときに図7の方式で処理を進めたときの
動作の様子を示した図である。横軸が時間であり、1ラ
インの転送を1単位としている。比較のため、スレーブ
プロセッサの処理の長さはそれぞれ、図9の場合と同じ
にしてある。
【0039】時間T1においてスレーブプロセッサ11
0からマスタプロセッサ100へデータが転送され、時
間T2においてスレーブプロセッサ110へマスタプロ
セッサ100から次のデータが転送され、時間T3から
T7においてスレーブプロセッサ110で演算が行われ
る。時間T4からT5において、スレーブプロセッサ1
20は処理を継続しているが、スレーブプロセッサ13
0は処理を終了しているため、時間T3においてスレー
ブプロセッサ130からマスタプロセッサ100へデータ
が転送され、時間T4においてスレーブプロセッサ13
0からマスタプロセッサ100へデータが転送され、時
間T4において、スレーブプロセッサ130へマスタプ
ロセッサ100から次のデータが転送され、時間T5か
らT13においてスレーブプロセッサ130で演算が行わ
れる。時間T5において、どのスレーブプロセッサも処
理中なのでマスタプロセッサ100の待ちが生じるが、
時間T6において、スレーブプロセッサ130の処理終
了が判明し、時間T6においてスレーブプロセッサ12
0からマスタプロセッサ100へデータが転送され、時
間T7においてスレーブプロセッサ120へマスタプロ
セッサ100から次のデータが転送され、時間T8から
T10において、スレーブプロセッサ120で演算が行わ
れる。以下、同様にして処理が進められていく。
【0040】このように、スレーブプロセッサの処理の
長さが一定でないときに図10の方式は効率が悪いこと
がわかる。スレーブの処理の長さはそれぞれ、図9の場
合と同じにしてあるにもかかわらず、図9では全体の時
間が24単位かかっているのに対し、図10では全体の
時間は20単位で終わっている。
【0041】次に、グローバルメモリ101に記憶され
た画像データの別の分割の方法について説明する。
【0042】本実施例で説明するスレーブメモリは、プ
ログラムによって動作するものであり、画像処理として
は、グローバルメモリ101に格納された画像データの
拡大,縮小,回転等を行うものである。また、プログラ
ムを変更することにより、例えばグローバルメモリ10
1に格納された画像から所定の画像を探し出すといった
処理を行うことも可能である。
【0043】以下では、グローバルメモリ101に格納
された画像から所定の画像を探し出すといった処理を行
う場合の画像データの分割方法について説明する。
【0044】図11は、フィルタ演算などにおけるフィ
ルタの構成を示したものである。
【0045】また、図12はグローバルメモリ101に
格納された画像データを示したものである。
【0046】図11に示した幅tで構成されたフィルタ
に相当する画像を演算によって幅wで構成された画像デ
ータから探し出す。この場合、グローバルメモリ101
に格納されている画像データを図4に示したように単純
に分割すると、目的とする部分が分割の境界となる場合
がある。この場合、分割された画像データに対していく
らフィルタ演算を施しても、目的とする画像を見つける
ことができない。
【0047】そこで、図12に示すように、フィルタの
大きさ(実際にはt−1)だけダブらせるように画像デ
ータを分割する。
【0048】図13は、フィルタの大きさだけダブらせ
るように画像データを分割して、それぞれのローカルメ
モリに格納した状態を示したものである。図13におい
て、1301はローカルメモリ111上、1302はロ
ーカルメモリ121上、1303はローカルメモリ131上
にある画像データを表す。このようにすることにより、
いずれかのローカルメモリには、目的とする画像が境界
となっていても他のローカルメモリには、境界とならず
に画像データが転送されることになり、必ず何れかのス
レーブプロセッサによって目的とする画像を見つけだす
ことができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数のプロセッサをそれぞれ独立に動作させることがで
き、並列性が向上する。
【0050】また空いているプロセッサに処理を割り当
てるデータ転送方式により、複数のプロセッサの処理待
ち時間を減らし、稼働率を上げることができ、性能を高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像処理装置の構成を示した図である。
【図2】制御レジスタの構成を示した図である。
【図3】グローバルメモリの構造を示した図である。
【図4】ローカルメモリの構造を示した図である。
【図5】マスタプロセッサとスレーブプロセッサとの間
の処理を示した図である。
【図6】マスタプロセッサとスレーブプロセッサとの間
の別の処理を示した図である。
【図7】マスタプロセッサとスレーブプロセッサとの間
の別の処理を示した図である。
【図8】マスタプロセッサとスレーブプロセッサとのタ
イムチャートを示した図である。
【図9】マスタプロセッサとスレーブプロセッサとのタ
イムチャートを示した図である。
【図10】マスタプロセッサとスレーブプロセッサとの
タイムチャートを示した図である。
【図11】フィルタの構成を示した図である。
【図12】グローバルメモリに格納された画像データを
示した図である。
【図13】ローカルメモリに格納された分割された画像
データを示した図である。
【図14】本発明のステータスレジスタの構成を示した
図である。
【符号の説明】
100…マスタプロセッサ、101…グローバルメモ
リ、102…マスタバス、110,120,130,1
40…スレーブプロセッサ、111,121,131,
141…ローカルメモリ、112,122,132,1
42…スレーブバス、113,123,133,143
…バススイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安河内 正也 茨城県ひたちなか市大字市毛882番地 株 式会社日立製作所計測器事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のスレーブプロセッサと、 画像を分割し、処理単位ごとに前記スレーブプロセッサ
    に前記分割した画像データを転送するマスタプロセッサ
    と、 前記マスタプロセッサと前記複数のスレーブプロセッサ
    とを接続するバスとを有する画像処理装置において、 前記マスタプロセッサが1つの前記スレーブプロセッサ
    に前記分割された画像データを転送するとともに、他の
    前記スレーブプロセッサが画像処理を行うために前記バ
    スと分離するバス分離手段を有することを特徴とする画
    像処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像処理装置において、 前記マスタプロセッサは、前記スレーブプロセッサが画
    像処理を終了したことを検出し、前記検出したスレーブ
    プロセッサと前記バスとを接続することを特徴とする画
    像処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1の画像処理装置において、 前記マスタプロセッサは、画像処理を終了したことを検
    出できないときに、1つのスレーブプロセッサを選択
    し、前記選択されたスレーブプロセッサに前記分割され
    た画像データを転送すると共に、他の前記スレーブプロ
    セッサが画像処理を行うために前記バスと分離すること
    を特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】複数のスレーブプロセッサがバスに接続さ
    れ、前記バスに接続されたマスタプロセッサからの命令
    に基づいて前記スレーブプロセッサが画像データの処理
    を行う画像処理方法において、 前記マスタプロセッサは1つの画像データを前記複数の
    スレーブプロセッサのそれぞれが処理すべき画像データ
    に分割し、前記分割された画像データを1つのスレーブ
    プロセッサに転送するために前記バスと当該スレーブプ
    ロセッサを接続すると共に、他のスレーブプロセッサを
    前記バスから分離することを特徴とする画像処理方法。
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