JPH11327668A - 定着器用交流電源給電装置 - Google Patents
定着器用交流電源給電装置Info
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- JPH11327668A JPH11327668A JP14663498A JP14663498A JPH11327668A JP H11327668 A JPH11327668 A JP H11327668A JP 14663498 A JP14663498 A JP 14663498A JP 14663498 A JP14663498 A JP 14663498A JP H11327668 A JPH11327668 A JP H11327668A
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- fixing device
- power supply
- switching element
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 コンパレータ6は、予め定められている
基準電圧レベルTHと、ダイオードブリッジ4Bの脈流
出力を比較して、両者が一致した時の交流瞬時電圧の位
相角を特定する。高速スイッチング素子1は、上記コン
パレータ6がレベル比較によって特定した位相角から、
上記交流瞬時電圧のゼロクロス点に至るまでの時間経過
後に、オン・オフして定着器に電源供給する。 【効果】 定着器への電源供給を供給電源のゼロクロス
点でオン・オフ制御しているため、スイッチング素子の
オン・オフ切替によるスイッチングノイズの発生を最低
限に抑えることが可能になる。
基準電圧レベルTHと、ダイオードブリッジ4Bの脈流
出力を比較して、両者が一致した時の交流瞬時電圧の位
相角を特定する。高速スイッチング素子1は、上記コン
パレータ6がレベル比較によって特定した位相角から、
上記交流瞬時電圧のゼロクロス点に至るまでの時間経過
後に、オン・オフして定着器に電源供給する。 【効果】 定着器への電源供給を供給電源のゼロクロス
点でオン・オフ制御しているため、スイッチング素子の
オン・オフ切替によるスイッチングノイズの発生を最低
限に抑えることが可能になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式の印刷
を行う複写機やプリンタ、ファクシミリ等に広く使用さ
れる定着器用交流電源給電装置に関する。
を行う複写機やプリンタ、ファクシミリ等に広く使用さ
れる定着器用交流電源給電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばファクシミリ装置等における画像
記録は、通常、以下の5つのプロセスに従って進行す
る。即ち、1.感光体に帯電させて感光性を与える。
2.感光体を光像で露光して静電潜像を作る。3.静電
潜像をトナーで現像する。4.現像された像を普通紙上
または他の媒体に転写する。5.転写像を定着する。以
上の5つのプロセスがある。
記録は、通常、以下の5つのプロセスに従って進行す
る。即ち、1.感光体に帯電させて感光性を与える。
2.感光体を光像で露光して静電潜像を作る。3.静電
潜像をトナーで現像する。4.現像された像を普通紙上
または他の媒体に転写する。5.転写像を定着する。以
上の5つのプロセスがある。
【0003】ここで、転写像の定着には、かなりの熱量
が必要とされる。この熱量を確保するために、定着器の
電源は、通常、商用電源から直接給電をしている。ファ
クシミリやプリンタの定着器は、無駄な待機電力消費を
抑制するために、印刷開始直前にオンされて、印刷を終
了するとまもなくオフされる。また、定着器には、温度
センサが取り付けられ、定着器の温度が閾値を越えるま
でヒータの電源をオンし、閾値を越えるとオフするよう
にして、ヒータの温度制御がおこなわれる。こうしたオ
ン・オフ制御のために、定着器の電源回路には、サイリ
スタ等のスイッチング素子が挿入されている。
が必要とされる。この熱量を確保するために、定着器の
電源は、通常、商用電源から直接給電をしている。ファ
クシミリやプリンタの定着器は、無駄な待機電力消費を
抑制するために、印刷開始直前にオンされて、印刷を終
了するとまもなくオフされる。また、定着器には、温度
センサが取り付けられ、定着器の温度が閾値を越えるま
でヒータの電源をオンし、閾値を越えるとオフするよう
にして、ヒータの温度制御がおこなわれる。こうしたオ
ン・オフ制御のために、定着器の電源回路には、サイリ
スタ等のスイッチング素子が挿入されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の技術には以下に記すような解決されるべき課題
が残されていた。ファクシミリやプリンタによる印刷を
開始する際には、スイッチや各種のセンサが動作し、そ
のタイミングでスイッチング素子がオンし、定着器のヒ
ータに電力が供給される。印刷が終了すると、その後適
当な時間を経過した後、スイッチング素子がオフして定
着器のヒータの電源供給が停止する。また、印刷中、温
度センサの検出温度と閾値とを比較しながら、例えば数
秒毎に高速スイッチング素子をオン・オフ制御して、定
着温度制御が行われる。
な従来の技術には以下に記すような解決されるべき課題
が残されていた。ファクシミリやプリンタによる印刷を
開始する際には、スイッチや各種のセンサが動作し、そ
のタイミングでスイッチング素子がオンし、定着器のヒ
ータに電力が供給される。印刷が終了すると、その後適
当な時間を経過した後、スイッチング素子がオフして定
着器のヒータの電源供給が停止する。また、印刷中、温
度センサの検出温度と閾値とを比較しながら、例えば数
秒毎に高速スイッチング素子をオン・オフ制御して、定
着温度制御が行われる。
【0005】しかしながら、一般に、サイリスタ等の高
速スイッチング素子によりオン・オフ制御を行うと、逆
起電圧により大きなスイッチングノイズが発生する。こ
のスイッチングノイズが、周辺機器へ、悪影響を及ぼ
し、機器の誤動作を引き起こすおそれがあった。更に、
スイッチング時に、高速スイッチング素子に加わる逆電
圧も無視できない程高いため、高耐圧素子を使用しなけ
ればならず、装置のコストアップにも、つながってい
た。電子写真式の印刷機構を採用する装置は、定着器が
商用電源を直接利用しているケースが多く、大電流のオ
ン・オフによるスイッチングノイズに対する対策が望ま
れている。
速スイッチング素子によりオン・オフ制御を行うと、逆
起電圧により大きなスイッチングノイズが発生する。こ
のスイッチングノイズが、周辺機器へ、悪影響を及ぼ
し、機器の誤動作を引き起こすおそれがあった。更に、
スイッチング時に、高速スイッチング素子に加わる逆電
圧も無視できない程高いため、高耐圧素子を使用しなけ
ればならず、装置のコストアップにも、つながってい
た。電子写真式の印刷機構を採用する装置は、定着器が
商用電源を直接利用しているケースが多く、大電流のオ
ン・オフによるスイッチングノイズに対する対策が望ま
れている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の点を解
決するために、次の構成を採用する。 〈構成1〉交流電源と定着器との間に挿入されて、この
定着器に供給する交流電源をオン・オフするスイッチン
グ素子と、上記定着器に供給される交流電源の瞬時電圧
レベルと、予め定められている基準電圧レベルとを比較
して、その比較結果を出力するコンパレータと、このコ
ンパレータの出力により、交流瞬時電圧のゼロクロス点
を予測して、上記スイッチング素子のオン・オフ動作
が、このゼロクロス点で実行されるように、スイッチン
グのタイミングを制御する制御部を備えたことを特徴と
する定着器用交流電源給電装置。
決するために、次の構成を採用する。 〈構成1〉交流電源と定着器との間に挿入されて、この
定着器に供給する交流電源をオン・オフするスイッチン
グ素子と、上記定着器に供給される交流電源の瞬時電圧
レベルと、予め定められている基準電圧レベルとを比較
して、その比較結果を出力するコンパレータと、このコ
ンパレータの出力により、交流瞬時電圧のゼロクロス点
を予測して、上記スイッチング素子のオン・オフ動作
が、このゼロクロス点で実行されるように、スイッチン
グのタイミングを制御する制御部を備えたことを特徴と
する定着器用交流電源給電装置。
【0007】〈構成2〉構成1に記載の定着器用交流電
源給電装置において、交流電源の瞬時電圧レベルが基準
電圧レベルを越えた状態から基準電圧以下の状態に変化
するタイミングを所定の位相角の状態と表現したとき、
上記制御部は、所定の位相角の状態から一定時間経過後
に、スイッチング素子をオン・オフするためのトリガを
発生させることを特徴とする定着器用交流電源給電装
置。
源給電装置において、交流電源の瞬時電圧レベルが基準
電圧レベルを越えた状態から基準電圧以下の状態に変化
するタイミングを所定の位相角の状態と表現したとき、
上記制御部は、所定の位相角の状態から一定時間経過後
に、スイッチング素子をオン・オフするためのトリガを
発生させることを特徴とする定着器用交流電源給電装
置。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
について詳細に説明する。 〈具体例の構成〉この発明では、印刷開始や印刷終了時
の定着器への電源供給や、定着器のヒータの温度制御を
するための電源のオン・オフを商用電源のゼロクロス点
で行う。ここでゼロクロス点とは、交流電圧(ここでは
商用電源)の瞬時電圧が0ボルトになる時刻、つまり電
圧位相がNπ(N=0、1、2、3…)になる時刻を指
している。
について詳細に説明する。 〈具体例の構成〉この発明では、印刷開始や印刷終了時
の定着器への電源供給や、定着器のヒータの温度制御を
するための電源のオン・オフを商用電源のゼロクロス点
で行う。ここでゼロクロス点とは、交流電圧(ここでは
商用電源)の瞬時電圧が0ボルトになる時刻、つまり電
圧位相がNπ(N=0、1、2、3…)になる時刻を指
している。
【0009】スイッチング素子のオン・オフ動作による
逆起電圧は、回路電流に比例する。従って、ゼロクロス
点でスイッチをオン・オフすれば、スイッチングノイズ
の発生を最低限に抑えることが可能になる。このゼロク
ロス点の検出とスイッチング素子のオン・オフ制御を以
下のような構成によって実現する。図1は、具体例の構
成図である。図より、具体例による定着器用交流電源給
電装置は、スイッチング素子1と、トリガ発生器2と、
トランス3と、ダイオードブリッジ4Aと、ダイオード
ブリッジ4Bと、レギュレータ5と、コンパレータ6
と、制御部7を備える。
逆起電圧は、回路電流に比例する。従って、ゼロクロス
点でスイッチをオン・オフすれば、スイッチングノイズ
の発生を最低限に抑えることが可能になる。このゼロク
ロス点の検出とスイッチング素子のオン・オフ制御を以
下のような構成によって実現する。図1は、具体例の構
成図である。図より、具体例による定着器用交流電源給
電装置は、スイッチング素子1と、トリガ発生器2と、
トランス3と、ダイオードブリッジ4Aと、ダイオード
ブリッジ4Bと、レギュレータ5と、コンパレータ6
と、制御部7を備える。
【0010】スイッチング素子1は、熱源としてヒー
タ、ハロゲンランプ等を備える定着装置8と商用電源の
間に配置され、その間を流れる給電電流を制御部7の制
御に基づいて直接オン・オフする高速スイッチング素子
である。通常はトライアック等が用いられる。トリガ発
生器2は、スイッチング素子1をオン・オフさせるため
のトリガを生成する部分である。
タ、ハロゲンランプ等を備える定着装置8と商用電源の
間に配置され、その間を流れる給電電流を制御部7の制
御に基づいて直接オン・オフする高速スイッチング素子
である。通常はトライアック等が用いられる。トリガ発
生器2は、スイッチング素子1をオン・オフさせるため
のトリガを生成する部分である。
【0011】このトリガ発生器2には、商用電源と内部
回路とを電気的に絶縁するために、フォトカプラ等が用
いられる。更に、その出力側には、出力パルスを、スイ
ッチング素子1のオン・オフに適したトリガに整形する
ため、抵抗R、コンデンサCで構成される波形整形回路
が配置される。
回路とを電気的に絶縁するために、フォトカプラ等が用
いられる。更に、その出力側には、出力パルスを、スイ
ッチング素子1のオン・オフに適したトリガに整形する
ため、抵抗R、コンデンサCで構成される波形整形回路
が配置される。
【0012】トランス3は、商用電源を受け入れて、各
構成部分に適した電圧まで降圧するための変圧器であ
る。通常1次巻線と2次巻線を分離した絶縁トランスが
用いられる。その1次巻線は商用電源に接続され、2次
巻線は、ダイオードブリッジ4A、4Bに接続されてい
る。
構成部分に適した電圧まで降圧するための変圧器であ
る。通常1次巻線と2次巻線を分離した絶縁トランスが
用いられる。その1次巻線は商用電源に接続され、2次
巻線は、ダイオードブリッジ4A、4Bに接続されてい
る。
【0013】更に、ノイズ発生源となりやすい上記スイ
ッチング素子1を、他の構成部分から電気的に隔離する
役目を、上記フォトカプラ等と共に、果たしている部分
でもある。但し、この電気的な隔離によって、他の構成
部分へのノイズの混入を防ぐ構成は、従来技術によって
も採用されていた。
ッチング素子1を、他の構成部分から電気的に隔離する
役目を、上記フォトカプラ等と共に、果たしている部分
でもある。但し、この電気的な隔離によって、他の構成
部分へのノイズの混入を防ぐ構成は、従来技術によって
も採用されていた。
【0014】ダイオードブリッジ4A、4Bは、共に、
トランス3によって降圧された交流電圧を受け入れて全
波整流するダイオードブリッジである。レギュレータ5
は、ダイオードブリッジ4Aから、全波整流した、脈流
出力を受け入れて、平滑化する部分である。この平滑化
して得た直流を各構成部分へ直流電源電圧等として、供
給する部分でもある。
トランス3によって降圧された交流電圧を受け入れて全
波整流するダイオードブリッジである。レギュレータ5
は、ダイオードブリッジ4Aから、全波整流した、脈流
出力を受け入れて、平滑化する部分である。この平滑化
して得た直流を各構成部分へ直流電源電圧等として、供
給する部分でもある。
【0015】コンパレータ6は、ダイオードブリッジ4
Bから、その脈流出力を受け入れて、電圧調整抵抗R
1、R2によって予め定められている基準電圧レベルT
H(=5×R2/(R1+R2))と比較する比較器で
ある。脈流出力の瞬時電圧レベルが基準電圧レベルTH
よりも低い時は、ローレベル出力Lをコンパレータ出力
PHとして出力する。同様に、脈流出力の瞬時電圧レベ
ルが基準電圧レベルTHよりも高い時は、ハイレベル出
力Hをコンパレータ出力PHとして出力する。
Bから、その脈流出力を受け入れて、電圧調整抵抗R
1、R2によって予め定められている基準電圧レベルT
H(=5×R2/(R1+R2))と比較する比較器で
ある。脈流出力の瞬時電圧レベルが基準電圧レベルTH
よりも低い時は、ローレベル出力Lをコンパレータ出力
PHとして出力する。同様に、脈流出力の瞬時電圧レベ
ルが基準電圧レベルTHよりも高い時は、ハイレベル出
力Hをコンパレータ出力PHとして出力する。
【0016】制御部7は、コンパレータ出力PHを受け
入れて、商用電源のゼロクロス点を監視している部分で
ある。定着器の起動・停止信号Ssを受け入れた時に、
スイッチング素子1が、上記ゼロクロス点でオン・オフ
するタイミングを予測してヒート・オン・オフ信号Sh
を出力する部分でもある。この制御部7は、必ずしも、
定着器用交流電源給電装置専用に備える必要はなく、他
の構成部分に備える制御部との共用であってもよい。
入れて、商用電源のゼロクロス点を監視している部分で
ある。定着器の起動・停止信号Ssを受け入れた時に、
スイッチング素子1が、上記ゼロクロス点でオン・オフ
するタイミングを予測してヒート・オン・オフ信号Sh
を出力する部分でもある。この制御部7は、必ずしも、
定着器用交流電源給電装置専用に備える必要はなく、他
の構成部分に備える制御部との共用であってもよい。
【0017】〈具体例の動作〉具体例の動作について説
明する前に動作原理について図を用いて説明する。図2
は、本発明の動作原理図である。 (a)は、ダイオードブリッジ4B(図1)出力の瞬時
電圧レベルを表している、脈流出力Vrと、コンパレー
タ6(図1)の基準電圧レベルTHとの関係を表してい
る。 (b)は、コンパレータ出力PHを表している。 (a)、(b)とも縦軸に電圧を、横軸に時間を表し、
両図のタイミングは一致している。
明する前に動作原理について図を用いて説明する。図2
は、本発明の動作原理図である。 (a)は、ダイオードブリッジ4B(図1)出力の瞬時
電圧レベルを表している、脈流出力Vrと、コンパレー
タ6(図1)の基準電圧レベルTHとの関係を表してい
る。 (b)は、コンパレータ出力PHを表している。 (a)、(b)とも縦軸に電圧を、横軸に時間を表し、
両図のタイミングは一致している。
【0018】図より、脈流出力Vrが、時刻T0でゼロ
クロス点を通過して上昇を開始する。時刻T0から時刻
T1まで、つまりコンパレータ6(図1)の基準電圧レ
ベルTHよりもVrが低い時、コンパレータ出力PHは
Lレベルを維持する。時刻T1から時刻T2まで、つま
り基準電圧レベルTHよりもVrが高い時は、コンパレ
ータ出力PHはHレベルを維持する。更に、時刻T2か
ら時刻T0までの、つまり基準電圧レベルTHよりもV
rが低い時、コンパレータ出力PHはLレベルを維持す
る。以後同様の動作を繰り返す。
クロス点を通過して上昇を開始する。時刻T0から時刻
T1まで、つまりコンパレータ6(図1)の基準電圧レ
ベルTHよりもVrが低い時、コンパレータ出力PHは
Lレベルを維持する。時刻T1から時刻T2まで、つま
り基準電圧レベルTHよりもVrが高い時は、コンパレ
ータ出力PHはHレベルを維持する。更に、時刻T2か
ら時刻T0までの、つまり基準電圧レベルTHよりもV
rが低い時、コンパレータ出力PHはLレベルを維持す
る。以後同様の動作を繰り返す。
【0019】以上の動作から、次の判断がなされる。即
ち、コンパレータ出力PHを監視することによって、P
HがHレベルからLレベルに変化した後τmSec経過
後に商用電源はゼロクロス点を通過する、と判断でき
る。以上の判断に基づいて、制御部7(図1)は、コン
パレータ出力PHがHレベルからLレベルに変化した後
τ(mSec)経過後にヒート・オン・オフ信号Sh
(図1)をトリガ発生器2(図1)に転送する。
ち、コンパレータ出力PHを監視することによって、P
HがHレベルからLレベルに変化した後τmSec経過
後に商用電源はゼロクロス点を通過する、と判断でき
る。以上の判断に基づいて、制御部7(図1)は、コン
パレータ出力PHがHレベルからLレベルに変化した後
τ(mSec)経過後にヒート・オン・オフ信号Sh
(図1)をトリガ発生器2(図1)に転送する。
【0020】このレベル変化時刻からτ(mSec)経
過後に転送されるヒート・オン・オフ信号によって、ス
イッチング素子1は、商用電源のゼロクロス点T0でオ
ン・オフされる。但し、実際の動作では、制御部7が、
起動・停止信号Ssを受け入れてからスイッチング素子
1がオン・オフされるまでの間に、給電回路全体として
の動作遅延時間、τ0(mSec)が発生する。
過後に転送されるヒート・オン・オフ信号によって、ス
イッチング素子1は、商用電源のゼロクロス点T0でオ
ン・オフされる。但し、実際の動作では、制御部7が、
起動・停止信号Ssを受け入れてからスイッチング素子
1がオン・オフされるまでの間に、給電回路全体として
の動作遅延時間、τ0(mSec)が発生する。
【0021】図3は、具体例の動作説明図である。図に
記した、S1〜S7までのステップに従って具体例の動
作について説明する。 ステップS1[スタート] 定着器用交流電源給電装置が定着器への商用電源供給・
停止動作を開始する。ステップS2[定着器ON/OF
F要求あり?]制御部7(図1)が起動・停止信号Ss
の受け入れを待って待機している状態である。制御部7
(図1)が、起動・停止信号Ssの受け入れた時、ステ
ップS3へ進む。
記した、S1〜S7までのステップに従って具体例の動
作について説明する。 ステップS1[スタート] 定着器用交流電源給電装置が定着器への商用電源供給・
停止動作を開始する。ステップS2[定着器ON/OF
F要求あり?]制御部7(図1)が起動・停止信号Ss
の受け入れを待って待機している状態である。制御部7
(図1)が、起動・停止信号Ssの受け入れた時、ステ
ップS3へ進む。
【0022】ステップS3[PH=H→L] 制御部7(図1)は、起動・停止信号Ssを受け入れた
時、コンパレータ出力PH(図2(b))の監視を開始
する。PHがHレベルからLレベルに変化した時(図2
の時刻T2)ステップS4へ進む。
時、コンパレータ出力PH(図2(b))の監視を開始
する。PHがHレベルからLレベルに変化した時(図2
の時刻T2)ステップS4へ進む。
【0023】 ステップS4[(τ−τ0)タイマセット] 制御部7(図1)は、上記、動作遅延時間、τ0を考慮
して、(τ−τ0)を内部に備える、タイマにセットす
る。タイマセット後にステップS5へ進む。 ステップS5[タイムアウト?] 制御部7(図1)は、(τ−τ0)のタイムアウトを待
って待機する。このタイムアウトする時刻は、図2の時
刻T3に相当する。タイムアウトした時ステップS6へ
進む。
して、(τ−τ0)を内部に備える、タイマにセットす
る。タイマセット後にステップS5へ進む。 ステップS5[タイムアウト?] 制御部7(図1)は、(τ−τ0)のタイムアウトを待
って待機する。このタイムアウトする時刻は、図2の時
刻T3に相当する。タイムアウトした時ステップS6へ
進む。
【0024】ステップS6[定着器ON→OFFまたは
OFF→ON] 定着器の商用電源の供給・停止が制御される。 ステップS7[終了] 定着器用交流電源給電装置が定着器への商用電源供給・
停止動作を終了する。
OFF→ON] 定着器の商用電源の供給・停止が制御される。 ステップS7[終了] 定着器用交流電源給電装置が定着器への商用電源供給・
停止動作を終了する。
【0025】以上の説明では、本発明による定着器用交
流電源給電装置をファクシミリ装置に適用した例につい
て説明した。しかし、本発明は、必ずしもファクシミリ
装置にのみ、その適用を限定されるものではない。熱源
として交流電源が供給され、かつ、その交流電源の供給
が、高速にオン・オフ制御される装置、即ち、複写機、
プリンタ等の事務機器用定着器への、本発明の適用は、
可能である。
流電源給電装置をファクシミリ装置に適用した例につい
て説明した。しかし、本発明は、必ずしもファクシミリ
装置にのみ、その適用を限定されるものではない。熱源
として交流電源が供給され、かつ、その交流電源の供給
が、高速にオン・オフ制御される装置、即ち、複写機、
プリンタ等の事務機器用定着器への、本発明の適用は、
可能である。
【0026】更に、具体例の説明では、コンパレータの
出力と交流瞬時電圧の最大値との関係により交流瞬時電
圧のゼロクロス点に至るまでの時間を予測し、タイマに
よってゼロクロス点を検出して、このゼロクロス点でス
イッチング素子のオン・オフを行うようにしたが、本発
明をより簡易的に実行することも可能である。つまり、
コンパレータの出力(=Lレベル)によってゼロクロス
点付近(T2〜T0〜T1)を検出し、このゼロクロス
点付近でスイッチング素子のオン・オフを行うようにし
てもよい。
出力と交流瞬時電圧の最大値との関係により交流瞬時電
圧のゼロクロス点に至るまでの時間を予測し、タイマに
よってゼロクロス点を検出して、このゼロクロス点でス
イッチング素子のオン・オフを行うようにしたが、本発
明をより簡易的に実行することも可能である。つまり、
コンパレータの出力(=Lレベル)によってゼロクロス
点付近(T2〜T0〜T1)を検出し、このゼロクロス
点付近でスイッチング素子のオン・オフを行うようにし
てもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による定着
器用交流電源給電装置は、定着器への電源供給を交流電
圧のゼロクロス点でオン・オフ制御しているため、以下
の効果を得る。 1.電源供給をオン・オフ切替するスイッチング素子の
動作が確実になり、誤動作が少なくなる。その結果、電
源供給動作が正確になり、かつ安定する。
器用交流電源給電装置は、定着器への電源供給を交流電
圧のゼロクロス点でオン・オフ制御しているため、以下
の効果を得る。 1.電源供給をオン・オフ切替するスイッチング素子の
動作が確実になり、誤動作が少なくなる。その結果、電
源供給動作が正確になり、かつ安定する。
【0028】2.スイッチング素子のオン・オフ切替に
よるスイッチングノイズ発生を最低限に抑えることが可
能になる。その結果、機器内部での周辺構成部分へのス
イッチングノイズによる悪影響が、最低限に抑えられ
る。
よるスイッチングノイズ発生を最低限に抑えることが可
能になる。その結果、機器内部での周辺構成部分へのス
イッチングノイズによる悪影響が、最低限に抑えられ
る。
【0029】3.以上の結果、スイッチング素子への要
求特性の低減化、及び機器内部での周辺構成部分へのノ
イズ遮蔽対策の低減化等により、装置全体としてのコス
トダウンを図ることが可能になる。更に、ノイズによる
誤動作の少ない信頼性の高い装置の実現が可能になる。
求特性の低減化、及び機器内部での周辺構成部分へのノ
イズ遮蔽対策の低減化等により、装置全体としてのコス
トダウンを図ることが可能になる。更に、ノイズによる
誤動作の少ない信頼性の高い装置の実現が可能になる。
【図1】具体例の構成図である。
【図2】本発明の動作原理図である。
【図3】具体例の動作説明図である。
1 スイッチング素子 2 トリガ発生器 3 トランス 4A,4B ダイオードブリッジ 5 レギュレータ 6 コンパレータ 7 制御部 8 定着装置
Claims (2)
- 【請求項1】 交流電源と定着器との間に挿入されて、
この定着器に供給する交流電源をオン・オフするスイッ
チング素子と、 前記定着器に供給される交流電源の瞬時電圧レベルと、
予め定められている基準電圧レベルとを比較して、その
比較結果を出力するコンパレータと、 このコンパレータの出力により、交流瞬時電圧のゼロク
ロス点を予測して、前記スイッチング素子のオン・オフ
動作が、このゼロクロス点で実行されるように、スイッ
チングのタイミングを制御する制御部を備えたことを特
徴とする定着器用交流電源給電装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の定着器用交流電源給電
装置において、 交流電源の瞬時電圧レベルが基準電圧レベルを越えた状
態から基準電圧以下の状態に変化するタイミングを所定
の位相角の状態と表現したとき、 前記制御部は、所定の位相角の状態から一定時間経過後
に、スイッチング素子をオン・オフするためのトリガを
発生させることを特徴とする定着器用交流電源給電装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14663498A JPH11327668A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 定着器用交流電源給電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14663498A JPH11327668A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 定着器用交流電源給電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11327668A true JPH11327668A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=15412173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14663498A Pending JPH11327668A (ja) | 1998-05-12 | 1998-05-12 | 定着器用交流電源給電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11327668A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100757642B1 (ko) * | 2004-02-25 | 2007-09-10 | 캐논 가부시끼가이샤 | 스위칭 레귤레이터 및 화상 형성 장치 및 그 제어 방법 |
-
1998
- 1998-05-12 JP JP14663498A patent/JPH11327668A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100757642B1 (ko) * | 2004-02-25 | 2007-09-10 | 캐논 가부시끼가이샤 | 스위칭 레귤레이터 및 화상 형성 장치 및 그 제어 방법 |
US7355864B2 (en) | 2004-02-25 | 2008-04-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Switching regulator and its control method |
US7577004B2 (en) | 2004-02-25 | 2009-08-18 | Canon Kabushiki Kaisha | Switching regulator and image forming apparatus and its control method |
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